WO2001038210A1 - Support de transport pour plaques de circuit imprime et analogues - Google Patents

Description

明 糸田 書 プリント配線板等のための搬送ラック 技術分野

この発明は、 プリント配線板やそのための材料板等の板材の多数を積載して、 例えばエッチング等の前工程から、 洗浄工程等の次工程に搬送するための搬送ラ ックに関する。 背景技術

プリント配線板を完成させるための大まかな製造工程は、 例えば銅箔を表面に 貼った樹脂基板に対して、 フォトソルダーレジストを張り付けてこれに所定の露 光を行い、 上記銅箔のエッチング処理を施すことにより導体回路を形成する、 と いうものである。 その他にも様々な工程があり、 各工程毎にプリント配線板の材 料板をまとめて次工程に搬送しなければならない。 このような場合には、 第 8図に示したような自動つかみ取り機によって、 多数 のプリント配線板の材料板を支持台に水平状に積載し、 これらのプリント配線板 の材料板を支持台毎、 次工程に搬送するようにしていた。 この第 8図に示した自 動つかみ取り機は、 実開昭 5 7— 6 2 7 3 2号公報にて提案されているものであ るが、 プリント配線板等の材料板は、 前述したような各種の加工が施されるもの であり、 しかも各段階の板材は傷の付き易いものであるから、 第 8図に示したよ うな 「平積み」 では傷が付く可能性が高いため、 プリント配線板の材料板を搬送 するものとしては好ましくない。 そこで、 本発明者は、 例えば特開昭 6 3 - 2 4 7 2 3 1号公報において、 第 9 図に示すように、 プリント配線板の材料板等を斜めに傾斜させた状態で搬送する ラックを提案している。 このラックでは、 プリント配線板の材料板等を斜めに傾 斜させるため、 各板の重力が互いに大きく掛かることがなくなり、 第 1 0図の図 示左側に示すような前工程から、 第 1 0図の図示右側に示す次工程への搬送時に おいて、 各プリント配線板の材料板等に傷を付けるおそれが小さくなったのであ る。 以上のような第 9図に示したラックは、 これはこれで十分な機能を発揮するも のではあったが、 本発明者は、 その後の検討によってプリント配線板の大きさや 厚さに応じた立て掛け角度の調整が行えるようにする必要性があることに気付い たのである。 何故なら、 プリント配線板は、 その厚さや大きさが小さいものであ れば垂直に立て掛けてもよいが、 厚くて大きいプリント配線板であればなるべく 傾斜させた状態で立て掛けなければならないといったように、 その立て掛けた時 の最適角度が異なってくるからである。 このため、 本発明者は、 第 1 1図に示したようなラック 8 0を開発したのであ る。 このラック 8 0は、 搬送路上等に載置される基台 8 1の後端に立設台 8 2を 立設し、 この立設台 8 2に対して傾斜板 8 3を角度調整自在となるように組み付 けたもので、 この組み付けは、 傾斜板 8 3の背面に固定した取付枠 8 3 aを、 あ る程度の自由度を以て立設台 8 2に嵌合することにより行うようにしたものであ る。 そして、 傾斜板 8 3の角度調整が済めば、 取付枠 8 3 aの両側面に形成して ある上下一対の位置決め取付穴 8 3 b内に取付ネジ 8 2 aをそれぞれ挿通して、 この取付ネジ 8 2 aを立設台 8 2側の所定位置に固定することにより行うように したのである。 この第 1 1図に示したラック 8 0であると、 プリント配線板の大きさや厚さに 応じた立て掛け角度の調整、 つまり立設台 8 2の角度調整が行えることになつて、 プリント配線板 6 0を最適角度で立設台 8 2に立て掛けることができたのである。 しかしながら、 第 1 1図の （A) 及び （B ) の比較から分かるように、 立設台 8 2を立設したときの基台 8 1上のスペース L 1は、 立設台 8 2を大きく傾斜させ たときに L 2となって、 多くのプリント配線板 6 0等の載置が行えなくなつてし まったのである。 これは、 立設台 8 2の傾斜を大きくするに従って、 立設台 8 2 の下部を基台 8 1上にズラさなければならないからであった。 そこで、 本発明者は、 立設台 8 2の傾斜角度を代えても、 基台 8 1上に対する プリント配線板 6 0の厚さの総量を変化させないようにできないかと、 種々検討 を重ねてきた結果、 本発明を完成したのである。 すなわち、 本発明の目的とするところは、 傷が付かないプリント配線板 6 0の 斜め載置を可能とすることは勿論、 プリント配線板の大きさや厚さに応じた立て 掛け角度の調整を、 基台 8 1上に対するプリント配線板 6 0の厚さの総量を変化 させないで行うことのできる搬送ラック 1 0 0を提供することにある。 発明の開示

以上の目的を達成するために、 まず、 請求の範囲第 1項に記載した発明の採つ た手段は、 後述する発明を実施するための最良の形態の説明中において使用する 符号を付して説明すると、

「前工程から送られてくる多数のプリント配線板 6 0等を立て掛けた状態で受 け取り、 これらを載置したまま次工程に向けて移動するための搬送ラック 1 0 0 であって、

この搬送ラック 1 0 0を、 移動台車または搬送路上に载置される基台 1 0と、 この基台 1 0に対して傾動自在に組み付けられてプリント配線板 6 0等を前面に て受承する支承板 2 0と、 この支承板 2 0の裏側でこれと平行に傾動すべく基台 1 0に対して組み付けた支持部材 3 0と、 この支持部材 3 0に対して後端部 4 1 にて上下動自在に組み付けられるとともに、 前端部 4 2にて支承板 2 0の裏面側 に対して連結した連結アーム 4 0と、 この連結アーム 4 0の後端部 4 2の支持部 材 3 0に対する組み付け位置を調整自在に規制すべく支持部材 3 0側に設けたス トツノ 5 0とを備えたものとしたことを特徴とするプリント配線板 6 0等のため の搬送ラック 1 0 0」

である。 すなわち、 この搬送ラック 1 0 0は、 例えばメツキ工程のような前工程から送 られてくる多数のプリント配線板 6 0等を、 図示しない受取機によって、 第 2図 に示すように、 基台 1 0上に立ち上がつている支承板 2 0に立て掛けた状態で受 け取り、 これらを載置したままの状態で、 例えば洗浄工程のような次工程に向け て移動するためのものである。 この搬送ラック 1 0 0を構成している基台 1 0は、 第 1図〜第 5図に示すよう に、 その前方、 つまり支承板 2 0とは反対側に開口部 1 1を有した平面視略 「U」 字状のもので、 図示したものでは、 この開口部 1 1の両側の上面に、 前方 が高くなり後方が支承板 2 0の下端に向けて傾斜する傾斜台 1 2がー体的に取り 付けてある。 そして、 この基台 1 0の後部上面には、 支承板 2 0を取り付けるた めの連結台 1 3が設けてある。 この基台 1 0に対しては、 プリント配線板 6 0を直接受承する支承板 2 0と、 この支承板 2 0を後ろから支える支持部材 3 0とが傾動自在に組み付けてある。 支承板 2 0は、 単なる板材によって形成してもよいが、 図面に示した形態のもの においては、 基台 1 0側の連結台 1 3に対して下端にて傾動自在に連結されて略 逆 「U」 字状に形成した第 1枠体 2 1と、 この第 1枠体 2 1の前面に一体化され てプリント配線板 6 0を受承する支持板 2 2とにより構成してあり、 このように したのが請求項 2に係る搬送ラック 1 0 0である。 すなわち、 請求項 2の搬送ラック 1 0 0では、

「支承板 2 0を、 下端にて基台 1 0に回動自在に連結した門型の第 1枠体 2 1 と、 この第 1枠体 2 1の前面に一体化した支持板 2 2とにより構成した」 のである。 一方、 支承板 2 0を後方から支える支持部材 3 0は、 その下端にて基台 1 0側 の連結台 1 3に対して傾動自在に連結してあり、 単なる一枚の板材によって形成 して実施してもよいが、 図面に示した形態のものにおいては、 略逆 「U」 字状に 形成した第 2枠体 3 0 aとしてあり、 これが請求項 3に係る搬送ラック 1 0 0で ある。 すなわち、 請求項 3の搬送ラック 1 0 0では、

「支持部材 3 0を、 下端にて基台 1 0に回動自在に連結した門型の第 2枠体 3

0 aとした」

のである。 以上の支持部材 3◦及び支承板 2 0は、 第 2図に示すように、 支持部材 3 0の 上端部と支承板 2 0の中間部とにそれぞれ連結した連結アーム 4 0によって、 一 種の平行リンクを構成することになるものである。 この実施形態における連結ァ ーム 4 0は、 第 2図及び第 3図に示すように、 互いに平行な前端部 4 1及び後端 部 4 2を、 その各中間部分で連結部材 4 3によって連結して構成したものである。 つまり、 この連結アーム 4 0の前端部 4 1は、 第 2図及び第 3図に示すように、 横方向に延びる棒状のもので、 その両端を第 1枠体 2 1に対して回動自在に連結 してある。 また、 当該連結アーム 4 0の後端部 4 2も横方向に延びる棒状のもの で、 その支持部材 3 0側への連結は、 第 3図及び第 4図に示すように、 第 1枠体 2 1に対して上下動自在となるように行っている。 連結アーム 4 0の後端部 4 2 を第 1枠体 2 1に対して上下動自在とするには、 第 1枠体 2 1側に案内レールを 設けてこれに後端部 4 2を係合させたりする等、 種々な方法があり得るが、 請求 項 4の搬送ラック 1 0 0では次のようにしている。 すなわち、 請求項 4に係る搬送ラック 1 0 0では、

「連結アーム 4 0を、 第 1枠体 2 1に連結される前端部 4 1と、 第 2枠体 3 0 aの縦枠部 3 1に対して縦溝 4 2 aにて上下動自在に係止される後端部 4 2とを 備えたものとして構成した」

ものである。 これを具体的に説明すると、 連結アーム 4 0の後端部 4 2の両端に は、 第 6図に示すように、 上下方向の縦溝 4 2 aが形成してあり、 この縦溝 4 2 a内に第 2枠体 3 0 aの縦枠部 3 1が揷通されていて、 この縦枠部 3 1に対して 当該連結アーム 4 0の後端部 4 2が上下動し得るようになっているのである。 以上の支承板 2 0、 支持部材 3 0及び連結アーム 4 0と、 支承板 2 0及び支持 部材 3 0の下端を回動自在に支持している基台 1 0側の連結台 1 3によって、 第 2図に示すように、 一種の平行リンクが構成されることになるのであるが、 この 平行リンクを模式的に示すと、 第 7図のようになる。 この第 7図中の 4つの点、 A、 B、 C及び Dは、 前述した各部材と対比すると、 次の通りとなる。

点 A ；支承板 2 0を構成している第 1枠体 2 1と、 連結アーム 4 0側の前端部 4 1の両端との連結点

点 B 第 1枠体 2 1の下端と基台 1 0側の連結台 1 3との連結点

点 C 第 2枠体 3 0 aの下端と基台 1 0側の連結台 1 3との連結点

点 D 連結アーム 4 0の後端部 4 2の両端に形成した各縦溝 4 2 aと、 第 2枠 体 3 0 aを構成している縦枠部 3 1との係合点 この第 7図に示した平行リンク A B C Dは、 そのままでは辺 B Cを中心にして 図示左右に回動することになるが、 点 Dにはス トッパ 5 0が設けてある。 このス トツパ 5 0は、 第 2図及び第 4図に示したように、 連結アーム 4 0側の後端部 4 2が支持部材 3 0、 つまり第 2枠体 3 0 aに対して移動しないようにするもので、 下端が後端部 4 2に対して固定されて、 中間部は第 2枠体 3 0 aの挿通孔に対し て摺動自在としたス トッパ軸 5 1と、 このストッパ軸 5 1の中間部を第 2枠体 3 0 aに対して所定位置で固定する上下の固定ナツト 5 2とからなっているもので ある。 つまり、 このス トッパ 5 0は、 そのス トッパ軸 5 1の第 2枠体 3 0 aに対 する位置を調整してこれを各固定ナツト 5 2で固定することにより、 第 7図に示 した平行リンク A B C Dの傾斜角度を調整し、 かつその位置での固定を行うもの である。 第 7図に示した平行リンク A B C Dを、 図示左方に傾斜させて、 リンク A' B C D " としたい場合には、 上述したス トッパ 5 0の長さを、 第 7図中に示した辺 D ' D〃 分の長さ L 3分長く して、 その位置での固定を行えばよい。 これにより， 垂直に立てていた辺 A B、 つまり支承板 2 0を、 辺 A' Bに傾斜させることがで きるのであり、 その位置での固定をも行うことができるのである。 そして、 請求の範囲 1〜4のいずれかに記載のプリント配線板 6 0等のための 搬送ラック 1 0 0について、

「支承板 2 0またはこれを構成する支持板 2 2を、 後方に凸となる湾曲面を有 したものに構成した」

のが請求項 5に係る搬送ラック 1 0 0であるが、 これにより、 薄いプリント配線 板 6 0の支持をも確実に行えるようになつたのである。 図面の簡単な説明

第 1図は、 本発明に係る搬送ラック 1 0 0の斜視図であり、 第 2図は、 同搬送 ラック 1 0 0の傾斜状態を二点鎖線で示した側面図であり、 第 3図は、 同平面図 であり、 第 4図は、 同背面図であり、 第 5図は、 基台 1 0の一部を切断してみた 搬送ラック 1 0 0の正面図であり、 第 6図は、 第 4図中の 1 一 1線に沿ってみた 部分拡大横断面図であり、 第 7図は、 本発明に係る搬送ラック 1 0 0を側面から みた平行リンクとして示した概略構成図であり、 第 8図は、 従来の板材の積み重 ね装置を示す正面図であり、 第 9図は従来のラックを示す斜視図であり、 第 1 0 図は、 第 9図に示したラックを使用して板材を前工程から次工程に移動させてい る様子を示した正面図であり、 第 1 1図は、 別の従来のラックを示し、 （A) は 傾動板を立てた状態の、 また （B ) は傾動板を傾斜させた状態のそれぞれ側面図 である。 発明を実施するための最良の形態

次に、 本発明を実施するための最良の形態を、 図面に示した搬送ラック 1 0 0 について説明すると、 第 1図にはこの搬送ラック 1 0 0の斜視図が示してあり、 この搬送ラック 1 0 0は、 前工程から送られてくる多数のプリント配線板 6 0等 を立て掛けた状態で受け取り、 これらを載置したまま次工程に向けて移動するた めのものである。 この搬送ラック 1 0 0は、 第 1図〜第 6図に示したように、 移動台車または搬 送路上に載置される基台 1 0と、 この基台 1 0に対して傾動自在に組み付けられ てプリント配線板 6 0等を前面にて受承する支承板 2 0と、 この支承板 2 0の裏 側でこれと平行に傾動すべく基台 1 0に対して組み付けた支持部材 3 0と、 この 支持部材 3 0に対して後端部 4 1にて上下動自在に組み付けられるとともに、 前 端部 4 2にて支承板 2 0の裏面側に対して連結した連結アーム 4 0と、 この連結 アーム 4 0の後端部 4 2の支持部材 3 0に対する組み付け位置を調整自在に規制 すべく支持部材 3 0側に設けたストッパ 5 0とを備えたものである。 この搬送ラック 1 0 0を構成している基台 1 0は、 第 1図〜第 5図に示すよう に、 その前方に開口部 1 1を有した平面視略 「U」 字状のもので、 この開口部 1 1の両側の上面に、 前方が高くなり後方が支承板 2 0の下端に向けて傾斜する傾 斜台 1 2がー体的に取り付けてある。 そして、 この基台 1 0の後部上面には、 支 承板 2 0を取り付けるための連結台 1 3が設けてある。 この基台 1 0に対しては、 プリント配線板 6 0を直接受承する支承板 2 0と、 この支承板 2 0を後ろから支える支持部材 3 0とが傾動自在に組み付けてある。 支承板 2 0は、 単なる板材によって形成してもよいが、 図面に示した形態のもの においては、 基台 1 0側の連結台 1 3に対して下端にて傾動自在に連結されて略 逆 「U」 字状に形成した第 1枠体 2 1と、 この第 1枠体 2 1の前面に一体化され てプリント配線板 6 0を受承する支持板 2 2とにより構成してある。 なお、 この実施形態の支承板 2 0または支持板 2 2においては、 第 4図及び第 5図に示したように、 その略中央部分に開口 2 3が形成してある。 この開口 2 3 は、 光センサのための光を通過させるものであり、 当該基台 1 0上にプリント配 線板 6 0が残っていないか否かを光センサによって検查する際に使用されるもの である。 一方、 支承板 2 0を後方から支える支持部材 3 0は、 その下端にて基台 1 0側 の連結台 1 3に対して傾動自在に連結してあり、 単なる一枚の板材によって形成 して実施してもよいが、 図面に示した形態のものにおいては、 略逆 「U」 字状に 形成した第 2枠体 3 0 aとしてある。 以上の支持部材 3 0及び支承板 2 0は、 第 2図に示すように、 支持部材 3 0の 上端部と支承板 2 0の中間部とにそれぞれ連結した連結アーム 4 0によって、 一 種の平行リンクを構成することになるものである。 この実施形態における連結ァ —ム 4 0は、 第 2図及び第 3図に示すように、 互いに平行な前端部 4 1及び後端 部 4 2を、 その各中間部分で連結部材 4 3によって連結して構成したものである。 つまり、 この連結アーム 4 0の前端部 4 1は、 第 2図及び第 3図に示すように、 横方向に延びる棒状のもので、 その両端を第 1枠体 2 1に対して回動自在に連結 してある。 また、 当該連結アーム 4 0の後端部 4 2も横方向に延びる棒状のもの で、 その支持部材 3 0側への連結は、 第 3図及び第 4図に示すように、 第 1枠体 2 1に対して上下動自在となるように行っている。 図面に示した連結アーム 4 0は、 第 1枠体 2 1に連結される前端部 4 1と、 第 2枠体 3 0 aの縦枠部 3 1に対して縦溝 4 2 aにて上下動自在に係止される後端 部 4 2とを備えたものとして構成してあるものである。 これを具体的に説明する と、 連結アーム 4 0の後端部 4 2の両端には、 第 6図に示すように、 上下方向の 縦溝 4 2 aが形成してあり、 この縦溝 4 2 a内に第 2枠体 3 0 aの縦枠部 3 1が 揷通されていて、 この縦枠部 3 1に対して当該連結アーム 4 0の後端部 4 2が上 下動し得るようになっているのである。 勿論、 この縦溝 4 2 a内には、 第 6図に 示したように、 滑動部材 4 2 bが設けてあって、 この滑動部材 4 2 bにより、 連 結アーム 4 0の、 第 2枠体 3 0 aを構成している縦枠部 3 1に対する滑りが安定 的になるようにしてある。 以上の支承板 2 0、 支持部材 3 0及び連結アーム 4 0と、 支承板 2 0及び支持 部材 3 0の下端を回動自在に支持している基台 1 0側の連結台 1 3によって、 第 2図に示すように、 一種の平行リンクが構成されることになるのである。 この第 7図に示した平行リンク A B C Dは、 そのままでは辺 B Cを中心にして図示左右 に回動することになるが、 点 Dにはス トッパ 5 0が設けてある。 このス トッパ 5 0は、 第 2図及び第 4図に示したように、 連結アーム 4 0側の 後端部 4 2が支持部材 3 0、 つまり第 2枠体 3 0 aに対して移動しないようにす るもので、 下端が後端部 4 2に対して固定されて、 中間部は第 2枠体 3 0 aの挿 通孔に対して摺動自在としたス トッパ軸 5 1と、 このス トッパ軸 5 1の中間部を 第 2枠体 3 0 aに対して所定位置で固定する上下の固定ナツ ト 5 2とからなって いるものである。 つまり、 このス トッパ 5 0は、 そのストッパ軸 5 1の第 2枠体 3 0 aに対する位置を調整してこれを各固定ナツト 5 2で固定することにより、 第 7図に示した平行リンク A B C Dの傾斜角度を調整し、 かつその位置での固定 を行うものである。 なお、 上記の支承板 2 0またはこれを構成する支持板 2 2は、 後方に凸となる 湾曲面を有したものに構成して実施してもよく、 この場合には、 薄いプリント配 線板 6 0の支持をも確実に行える。 産業上の利用可能性

以上のように構成した本発明の搬送ラック 1 0 0によれば、 プリント配線板 6 0に傷を付けない斜め載置を可能とすることができることは勿論、 プリント配線 板 6 0等の大きさや厚さに応じた立て掛け角度の調整を、 基台 8 1上に対するプ リント配線板 6 0の厚さの総量を変化させないで行うことのできる搬送ラック 1 0 0を提供することができるのである。 すなわち、 この搬送ラック 1 0 0では、 支承板 2 0、 支持部材 3 0、 連結ァー ム 4 0、 及び基台 1 0側の連結台 1 3によって一種の平行リンクを構成して、 こ の平行リンクの所定傾斜位置での固定をストッパ 5 0によって行うようにしたか ら、 モータやセンサ等の複雑な機械や装置を使用しない全く簡単な構成で、 プリ ント配線板 6 0の立て掛け角度調整を自在に行うことができるだけでなく、 その ときの基台 1 0上の載置間隔に変化がないようにすることができたのである。 また、 本発明の搬送ラック 1 0 0は、 支承板 2 0を第 1枠体 2 1と支持板 2 2 とにより構成したり、 支持部材 3 0を第 2枠体 3 0 aとしたりすることで、 その 構成自体を非常に簡単なものとすることができ、 支承板 2 0または支持板 2 2を 前方に凹となる湾曲面を有したものとすることによって、 薄いプリント配線板 6 0の立て掛けを確実に行えるようにすることができるのである。

Claims

請 求 の 範 囲

1. 前工程から送られてくる多数のプリント配線板 （60) 等を立て掛けた状態 で受け取り、 これらを載置したまま次工程に向けて移動するための搬送ラック

(1 00) であって、

この搬送ラック （1 00) を、 移動台車または搬送路上に載置される基台 （1 0) と、 この基台 （1 0) に対して傾動自在に組み付けられてプリント配線板 (6 0) 等を前面にて受承する支承板 （2 0) と、 この支承板 （2 0) の裏側で これと平行に傾動すべく基台 （1 0) に対して組み付けた支持部材 （30) と、 この支持部材 （3 0) に対して後端部 （4 2) にて上下動自在に組み付けられる とともに、 前端部 （4 1 ) にて支承板 （20) の裏面側に対して連結した連結ァ ーム （40) と、 この連結アーム （40) の後端部 （42) の支持部材 （3 0) に対する組み付け位置を調整自在に規制すべく支持部材 （30) 側に設けたスト ツバ （5 0) とを備えたものとしたことを特徴とするプリント配線板 （6 0) 等 のための搬送ラック （ 1 00) 。

2. 支承板 （2 0) を、 下端にて基台 （1 0) に回動自在に連結した門型の第 1 枠体 （2 1 ) と、 この第 1枠体 （2 1) の前面に一体化した支持板 （2 2) とに より構成したことを特徴とする請求の範囲 1に記載のプリント配線板 （6 0) 等 のための搬送ラック （1 00) 。

3. 支持部材 （3 0) を、 下端にて基台 （1 0) に回動自在に連結した門型の第 2枠体 （3 0 a) としたことを特徴とする請求の範囲 1または 2に記載のプリン ト配線板 （6 0) 等のための搬送ラック （1 00) 。

4. 連結アーム （40) を、 第 1枠体 （2 1) に連結される前端部 （4 1) と、 第 2枠体 （3 0 a) の縦枠部 （3 1) に対して縦溝 （42 a) にて上下動自在に 係止される後端部 （4 2) とを備えたものとして構成したことを特徴とする請求 の範囲 2または 3に記載のプリント配線板 （6 0) 等のための搬送ラック （1 0 0) 。

5. 支承板 （20) またはこれを構成する支持板 （22) を、 後方に凸となる湾 曲面を有したものに構成したことを特徴とする請求の範囲 1〜4のいずれかに記 載のプリント配線板 （60) 等のための搬送ラック （1 00) 。