WO2001027959A1

WO2001027959A1 - Disjoncteur enfichable

Info

Publication number: WO2001027959A1
Application number: PCT/JP1999/005518
Authority: WO
Inventors: Yasuo Kishimoto
Original assignee: Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha
Priority date: 1999-10-07
Filing date: 1999-10-07
Publication date: 2001-04-19
Also published as: CN1329747A; EP1148530A1; TW430839B; KR20010108005A

Description

明細書差込型回路遮断器技術分野

この発明は、回路遮断器に係り、特に差込型回路遮断器に装着されるセーフティトリップ装置に関するものである。背景技術

第 6図は、例えば特開平 8— 2 5 0 0 0 9号公報に示された従来の差込型回路遮断器の遮断器本体を取付台に取付けた状態の要部側断面図である。

第 7図は、第 6図の遮断器本体を取り外した状態の要部側断面図である。

図において、遮断器本体 1は成形絶縁物のケースの中に接続用接触子部材である差込み端子 3、差込み端子 3の夫々に取付けられた電源側端子 4及び負荷側端子 5、電源側端子 4 と負荷側端子 5間に電気的に接続され、負荷電流が流れる回路を開閉する開閉接触子（図示しない）、この開閉接触子を開閉させる開閉機構部（図示しない）、回路に過電流が流れた時、この開閉機構部を動作させる引外し機構部（図示しない）、及び、手動により、開閉機構部を操作することができるハンドル 6を備えている。

引外し機構部の一部を形成するトリップシャフト 3 0は、ばね（図示しない）により時計方向に偏倚し、回路に過電流が流れた時に、反時計方向に所定量、回動（ F 1 ) して開閉機構部を動作させる。 3 1は引外し動作部材であるトリップ棒で、一方端 3 1 aがトリップシャフト 3 0 と遊動係合し、他方端 3 1 bが取付台 2 に配設された突起 3 3に当接している。 3 2はトリップ棒 3 1 を取付台 2側に偏倚させる圧縮パネである。

取付台 2 を形成する成形絶縁物から成るベース 7 には、電源側と負荷側の双方に外部導体 8 を接続するためのスタッド 1 1及び、このスタツド 1 1 と遮断器本体 1 の差込み端子 3 とを接圧ばね 1 2の所定の接触圧力によって電気的に接続する端子部材であるコネクタ 1 3が配設されている。

この様に形成された差込型回路遮断器は、遮断器本体 1 が取付台 2 に取付けられている状態では、トリップ棒 3 1 の他方端 3 1 b と突起 3 3 が当接してトリップ棒 3 1 を上に押し上げているため、トリップ棒 3 1 の一方端 3 l aはトリップシャフト 3 0に作用しない。従って、遮断器本体 1 の開閉接触子は閉路状態であり負荷電流を通電する。

この様に電流を通電している状態において、遮断器本体 1 を取付台 2 から取り外すために、遮断器本体 1 を略々平行を保って上方に移動させる（第 7図）と、圧縮ばね 3 2の作用によってトリップ棒 3 1 は下方に変位（ F 2 ) し、その一方端 3 1 aがトリップシャフト 3 0 に作用してトリッブシャフト 3 0 を反時計方向に回動させ、開閉機構を動作させて差込み端子 3 とコネクタ 1 3が開離する前に、開閉接触子を開路させて負荷電流を遮断する。

従来の差込回路遮断器は、以上のように構成されているので、遮断器本体 1 を取付台 2から取り外した状態ではトリッブ棒 3 1 がトリッブシャフト 3 0 を反時計方向に回動させ引外し機構が動作した状態になっており、この状態では試験的に遮断器本体 1 の開閉動作をすることが出来ないという問題があった。

この発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、遮断器本体を取り外した状態でも容易に開閉動作を行うことができる差込型回路遮断器を得ることを目的としている。発明の閧示

この発明に係る差込型回路遮断器は、負荷電流が流れる回路を開閉する開閉接触子と該開閉接触子を閧路させる引外し機構部と前記回路に負荷電流を導く接続用接触部材とを有する遮断器本体と、外部導体を接続すると共に前記接続用接触部材を差込み接続する端子部材を有し前記遮断器本体を取付ける取付台と、前記開閉接触子が閉路状態の前記遮断器本体を前記取付台から取外す時、前記端子部材と前記接続用接触子部材が開離する前に前記引外し機構部を動作させて前記開閉接触子を開路させるセーフティトリップ装置とを備えた差込型回路遮断器において、前記セーフティトリツブ装置は前記遮断器本体から着脱可能で、前記セ一フティトリツブ装置離脱時に前記遮断器本体の開閉動作を可能にしたものである。

また、セーフティトリップ装置は、引外し機構部と係合する引外し動作部材と、該引外し動作部材を取付台側に偏倚する圧縮パネと、該圧縮パネと前記引外し動作部材を収納するケースとを備え、前記セーフティトリップ装置は装着時、固定部材により遮断器本体に固定されるようにしたものである。

また、セーフティトリップ装置装着時、引外し動作部材を回動させると該引外し動作部材と引外し機構部との係合が解除されることにより、遮断器本体の開閉動作を可能にしたものである。

また、負荷電流が流れる回路を開閉する開閉接触子と該閧閉接触子を開路させる引外し機構部と前記回路に負荷電流を導く接続用接触部材とを有する遮断器本体と、外部導体を接続すると共に前記接続用接触部材を差込み接続する端子部材を有し前記遮断器本体を取付ける取付台と、前記開閉接触子が閉路状態の前記遮断器本体を前記取付台から取外す時、前記端子部材と前記接続用接触子部材が開離する前に前記引外し機構部を動作させて前記開閉接触子を開路させるセーフティトリップ機能を有するセーフティトリツブ装置とを備えた差込型回路遮断器において、セーフティトリップ装置は引外し機構部と係合する引外し動作部材と、該引外し動作部材を取付台側に偏倚する圧縮パネと、該圧縮パネと前記引外し動作部材を収納するケースとを備え、前記引外し動作部材を回動させると該引外し動作部材と前記引外し機構部との係合が解除されることにより、遮断器本体の開閉動作を可能にしたものである。

また、引外し動作部材を回動させると、前記引外し動作部材の凸部とケースの凹部が嵌合し、前記引外し動作部材と引外し機構部との係合が解除された状態で固定されるようにしたものである。図面の簡単な説明

第 1図は、この発明の実施の形態 1 による差込型回路遮断器の遮断器本体を取付台に取付けた状態の要部縦断面図である。

第 2図は、この発明の実施の形態 1 によるセーフティトリツブ装置の装着状態を示す拡大断面図及びトリッブ棒とケースの嵌合状態を示す拡大内部斜視図である。

第 3図は、この発明の実施の形態 1 による差込型回路遮断器の遮断器本体を取付台から外す途中の状態の要部縦断面図である。

第 4図は、この発明の実施の形態 1 による引外し機構部との係合を解除した時のセーフティトリッブ装置の拡大断面図及びトリップ棒とケ一スの嵌合状態を示す拡大内部斜視図である。

第 5図は、この発明の実施の形態 1 によるセ一フティトリッブ装置を取外す時の拡大断面である。

第 6図は、従来の差込型回路遮断器の遮断器本体を取付台に取付けた状態の要部側断面図である。

第 7図は、第 6図の遮断器本体を取外した状態の要部側断面図である。発明を実施するための最良の形態

実施の形態 1

第 1図はこの発明の実施の形態 1による差込型回路遮断器の遮断器本体を取付台に取付けた状態の要部縦断面図である。図において、 1 〜 8、 1 1 〜 1 3及び 3 0は上記従来装置での説明と同様のものであり、説明を省略する。

第 2図はセーフティトリツブ装置の装着状態を示す拡大面で、（ a ) は拡大側断面、（b ) は（a ) の平面図、（ c ) はトリップ棒とケースの嵌合状態を示す拡大内部斜視図である。第 3図は第 1図の遮断器本体を取付台から外す途中の状態の要部縦断面図である。

1 4はスタッドカバーで、スタッド 1 1の固定および絶縁を行うものである。

引外し機構部の一部を形成するトリップシャフト 3 0は、ばね（図示しない）によって時計方向に偏倚しており、回路に過電流が流れた時に、反時計方向に所定量回動（ F 3 ) して開閉機構部を動作させる。

2 0はセーフティトリッブ装置で、引外し動作部材であるトリッブ棒 2 1、圧縮パネ 2 2及びケース 2 3で形成されており、トリップ棒 2 1 の一方端 2 l aはトリヅブシャフト 3 0の押え部 3 0 aと遊動係合し、他方端 2 1 bは取付台 2に配設されたブッシュ 2 4に当接し、トリップ棒 2. 1 に一体的に配設された凸部 2 1 cはケース 2 3の貫通穴 2 3 aを遊嵌しているため、トリップ棒 2 1は圧縮パネ 2 2により取付台 2側に偏倚されている。

2 5は固定部材である裏面カバ一で、遮断器本体 1の底面に貼り付けられ、遮断器本体 1の挿入穴 1 aに緩挿されたセーフティトリップ装置 2 0のケース 2 3を固定している。なお、裏面カバー 2 5の代わりにネジ等を用いて、ケース 2 3を遮断器本体 1の挿入穴 1 aに固定しても良く、又、ケース 2 3を遮断器本体 1の挿入穴 1 aに圧入またはスナップフィット等により挿設させ、固定しても良い。

この様に形成された差込型回路遮断器は、遮断器本体 1が取付台 2に取付けられている状態では、トリツプ棒 2 1の他方端 2 1 bとブッシュ 2 4が当接し、トリップ棒 2 1はトリップシャフト 3 0側に押圧されているため、トリップ棒 2 1の一方端 2 l aはトリップシャフト 3 0の押え部 3 0 aに作用しない、従って、遮断器本体 1の開閉接触子は閉路状態であり、負荷電流を通電する。

上述のように電流を通電している状態において、遮断器本体 1 を取付台 2から取り外すために、遮断器本体 1 を矢印方向に移動させる（第 3 図）と、圧縮パネ 2 2の作用によってトリップ棒 2 1は左方に変位（ F 4 ) し、その一方端 2 l aがトリップシャフト 3 0の押え部 3 0 aに作用して、トリップシャフト 3 0を反時計方向に回動させ、開閉機構を動作させて差込み端子 3 とコネクタ 1 3が開離する前に、開閉接触子を開路させて負荷電流を遮断する。

第 4図は引外し機構部との係合を解除した時のセーフティトリップ装置の拡大断面で、（ a ) は拡大側断面、（ b ) は（ a ) の平面図、（ c ) はトリッブ棒とケースの嵌合状態を示す拡大内部斜視図である。

図において、ドライバ一等により、トリップ棒 2 1の他方端 2 1 bを第 2図に示す状態から矢印方向に略 9 0 ° 回転させ、第 4図の状態にすると、ケース 2 3の上面部 2 3 bに接合していたトリヅプ棒 2 1の凸部 2 1 cがケース 2 3の凹部 2 3 cと嵌合すると共に、トリツプ棒 2 1の一方端 2 l aも略 9 0 ° 回転し、トリップシャフト 3 0の押え部 3 0 a と係合しなくなるので、トリップ棒 2 1が F 5方向に移動してもトリップシャフト 3 0の押え部 3 0 aに作用しなくなる。

また、トリップ棒 2 1の凸部 2 1 cはケース 2 3の凹部 2 3 cと嵌合しているため、トリッブ棒 2 1はこの位置から回転できなくなると共に、圧縮パネ 2 2により凸部 2 1 cが凹部 2 3 cに押圧されているので、トリップ棒 2 1の一方端 2 l aとトリップシャフト 3 0の押え部 3 0 aの係合は解除された状態で固定される。

なお、この状態から第 2図に示すトリッブ棒 2 1の一方端 2 l aとトリッブシャフト 3 0の押え部 3 0 aが係合する状態に戻すには、ドライバー等により、トリップ棒 2 1の他方端 2 1 bを圧縮パネ 2 2の押圧に抗してトリッブシャフト 3 0側に押し、反矢印方向に略 9 0 ° 回転させれば良い。

この様に形成された差込型回路遮断器は、トリップ棒 2 1の一方端 2 1 aとトリップシャフト 3 0の押え部 3 0 aの係合は解除された状態で固定されるので、遮断器本体 1 を取り外した状態において、開閉動作を行うことが可能であり，ハンドル 6の操作により、手動で開閉器部を開閉する時に発生する振動がトリップ棒 2 1 に伝播した場合でも誤動作することなく、開閉動作を行うことが可能である。

また、このように遮断器本体 1の挿入穴 1 aに緩挿されたセーフティトリップ装置 2 0は、裏面カバー 2 3の取付け、取外しにより、容易に着脱することが可能な構造である。第 5図にセーフティトリツプ装置を取外す時の拡大面を示すが、（ a) は拡大側断面図、（b ) は、（ a) の平面図である。

上述のトリップ棒 2 1の一方端 2 1 aとトリップシャフト 3 0の押え部 3 0 aの係合が解除された状態から、遮断器本体 1の裏面に貼り付けられた裏面カバ— 2 3を取外すと、トリップ棒 2 1、圧縮パネ 2 2及びケース 2 3で形成されたセーフティトリップ装置 2 0は遮断器本体 1から容易に離脱が可能であり、遮断器本体 1 を取り外した状態において、セーフティトリップ装置 2 0を離脱させておけば遮断器本体 1の開閉動作を行うことが可能であり、又、セーフティトリツブ装置 2 0が装着されていない遮断器本体 1にも後で装着することができる。

なお、上記ではセーフティトリッブ装置 2 0を裏面カバ一 2 5を用いて遮断器本体 1 に固定し、セーフティトリップ装置 2 0を着脱する場合について説明したが、裏面カバ一 2 5を遮断器本体 1 と一体的に形成させ、着脱ができない構造にしても良く、同様に遮断器本体 1 を取り外した状態において、開閉動作を行うことが可能である。産業上の利用可能性

以上のように、この発明の差込型回路遮断器によれば、遮断器本体を取り外した状態において、セーフティトリッブ装置を離脱させておけば、遮断器本体の開閉動作を行うことが可能であり、又、セーフティトリツブ装置を装着していない遮断器本体に、追加装着することができる。また、裏面カバーの取付け、取外しにより、容易にセーフティトリツプ装置を遮断器本体から着脱することができる。

また、ドライバ一等により、トリップ棒の他方端を回転させると、トリップ棒の一方端がトリッブシャフトの押え部に作用しなくなるので、遮断器本体を取り外した状態において、鬨閉動作を行うことが可能である。

また、トリップ棒の一方端とトリップシャフトの押え部の係合が解除された状態で固定されるので、遮断器本体を取り外した状態において、ハンドルの操作により手動で開閉機構部を開閉する時に発生する振動がトリップ棒に伝播した場合でも誤動作することなく、開閉動作を行うことができる。

Claims

請求の範囲

1 . 負荷電流が流れる回路を開閉する開閉接触子と該開閉接触子を閧路させる引外し機構部と前記回路に負荷電流を導く接続用接触部材とを有する遮断器本体と、外部導体を接続すると共に前記接続用接触部材を差込み接続する端子部材を有し前記遮断器本体を取付ける取付台と、前記開閉接触子が閉路状態の前記遮断器本体を前記取付台から取外す時、前記端子部材と前記接続用接触子部材が開離する前に前記引外し機構部を動作させて前記開閉接触子を開路させるセーフティトリップ装置とを備えた差込型回路遮断器において、前記セーフティトリップ装置は前記遮断器本体から着脱可能で、前記セーフティトリップ装置離脱時に前記遮断器本体の開閉動作を可能にしたことを特徴とする差込型回路遮断器。

2 . セーフティトリツブ装置は、引外し機構部と係合する引外し動作部材と、該引外し動作部材を取付台側に偏倚する圧縮パネと、該圧縮パネと前記引外し動作部材を収納するケースとを備え、前記セーフティトリップ装置は装着時、固定部材により遮断器本体に固定されることを特徴とする請求項 1 記載の差込型回路遮断器。

3 . セーフティトリッブ装置装着時、引外し動作部材を回動させると該引外し動作部材と引外し機構部との係合が解除されることにより、遮断器本体の開閉動作を可能にしたことを特徴とする請求項 2記載の差込型回路遮断器。

4 . 負荷電流が流れる回路を開閉する開閉接触子と該開閉接触子を閧路させる引外し機構部と前記回路に負荷電流を導く接続用接触部材とを有する遮断器本体と、外部導体を接続すると共に前記接続用接触部材を差込み接続する端子部材を有し前記遮断器本体を取付ける取付台と、前記開閉接触子が閉路状態の前記遮断器本体を前記取付台から取外す時、前記端子部材と前記接続用接触子部材が開離する前に前記引外し機構部を動作させて前記開閉接触子を開路させるセーフティトリップ機能を有するセーフティトリップ装置とを備えた差込型回路遮断器において、セーフティトリップ装置は引外し機構部と係合する引外し動作部材と、該引外し動作部材を取付台側に偏倚する圧縮パネと、該圧縮パネと前記引外し動作部材を収納するケースとを備え、前記引外し動作部材を回動させると該引外し動作部材と前記引外し機構部との係合が解除されることにより、遮断器本体の開閉動作を可能にしたことを特徴とする差込型回路遮断器。

5 . 引外し動作部材を回動させると、前記引外し動作部材の凸部とケースの凹部が嵌合し、前記引外し動作部材と引外し機構部との係合が解除された状態で固定されることを特徴とする請求項 2記載の差込型回路遮断器。