WO2001019691A1 - Skid - Google Patents

Description

明 細 書 スキッ ド

技術分野

この発明は、 鋼板等の載置物を載置するためのスキッ ドに関する もので、 特に回収、 再利用する際の利便性を大幅に向上する こ とが 可能なスキッ ドに関する ものである。 背景技術

従来より、 コ イルセンタ等でコ イルから鋼板を切り 出した場合に は、 鋼板の曲がりを防止するために、 スキッ ドを用い、 このスキッ ド上に鋼板を載置するように している。 スキッ ドと しては、 木製の 角材を格子状に組み合わせたものが一般的に利用されている。 この 種の鋼板用のスキッ ドには、 コ イ ルセンタ等において切り出された 鋼板が載置され、 このスキッ ドを、 ワ イヤ等で吊り上げて トラ ッ ク 等の運搬手段に搭載し、 その鋼板を利用するメ ーカー （場合によつ ては問屋） に搬送していた。

と ころで、 このよう に搬送に利用されたスキッ ドを、 回収、 再利 用 しょ う とする場合には、 メ ーカ、 問屋等から何も載置されていな い空のスキッ ドを回収する必要がある。 この場合、 スキッ ドは上記 のよう に格子状に組み合わせて一体化されており、 この回収時にお いても、 スキッ ドが嵩高であり、 多量に運搬する こ とが困難である という問題を有していた。 このため、 スキッ ドを分解して嵩を低く して搬送する こ と も考えられる力〈、 分解しょう とすれば、 そのため の分解作業に多 く の手数を要し、 しかも分解できたと しても破損さ せて再利用できな く なる場合もあった。 また、 スキッ ドを再利用 し ない場合、 メ ーカーや問屋、 も し く は専門の処理業者において、 そ の大半が焼却処分されていた。 しかしこのよう に焼却処分してしま うのは、 森林資源を保護する という観点から好ま し く な く 、 しかも 焼却作業に多 く の手数を要する共に、 その焼却の費用が嵩むこ とに なっていた。

この発明は、 上記従来の欠点を解決するためになされたものであ つて、 その目的は、 使用 した後の回収が容易であって、 再利用する 際の再組立が容易に行え、 そのため回収、 再利用の利便性を大幅に 向上する こ とが可能となる スキッ ドを提供する こ とにある。 発明の開示

そこで第 1 発明のスキッ ドは、 鋼板等の載置物 Aを載置するため のスキッ ドであって、 第 1 桟部材 3 と第 2桟部材 5 とを縦横に組み 合わせて構成される スキッ ド本体 1 を備え、 このスキッ ド本体 1 の 第 1 桟部材 3 と第 2桟部材 5 とは、 互いに着脱自在に取付けられて いる こ とを特徴と している。

上記第 1 発明のスキッ ドでは、 第 1 桟部材 3 と第 2桟部材 5 とが 組み合わされたスキッ ド本体 1 を用いて、 鋼板等の載置物 Aを運搬 する こ とができる と共に、 第 1 栈部材 3 と第 2 桟部材 5 とを互いに 離脱せしめて、 スキッ ド本体 1 を分解した状態で運搬する こ とがで き る。 このため、 スキッ ドを回収する場合には、 スキッ ド本体 1 を 分解しておく こ とで、 多量のスキッ ドを運搬する こ とができ、 この 結果、 スキッ ドを再利用する際の利便性を大幅に向上する こ とがで きる。

また第 2発明のスキッ ドは、 第 1 桟部材 3 と第 2栈部材 5 とは、 バネ 2 1 の復元力にて取付けられている こ とを特徴と している。 第 2 発明のスキッ ドでは、 スキッ ド本体 1 の組立状態においては パ'ネ 2 1 の復元力にて第 1 桟部材 3 と第 2桟部材 5 とは取付けられ 安定した状態を保持する こ とができ、 また、 スキッ ド本体 1 を分解 する際には、 バネ 2 1 の復元力に抗して両者を離脱せしめるこ とで 分解作業を容易に行う こ とができる。 また、 再利用する際の組立時 には、 パネ 2 1 の復元力を利用 して第 1桟部材 3 と第 2桟部材 5 と を取付ければよい。 このため、 スキッ ドを回収、 再利用する際の組 立 · 分解作業の効率を高める こ とができる。

第 3発明のスキッ ドは、 上記第 1 桟部材 3 又は第 2桟部材 5 の一 方の桟部材 3 は、 他方の桟部材 5 の側面を受ける受部 7 と、 復元力 がこの受部 7側への押圧力となるバネ 2 1 とを有し、 受部 7 とバネ 2 1 とで他方の桟部材 5 を挟持するこ とを特徴と している。

第 3発明のスキッ ドでは、 スキッ ド本体 1 の組立状態においては 受部 7 とバネ 2 1 との間に挟持されている桟部材 5がバネの復元力 にて、 受部 7 側へ押圧され、 第 1 桟部材 3 と第 2桟部材 5 は、 安定 した状態で連結され、 また、 スキッ ド本体 1 を分解する際には、 こ のバネ 2 1 を受部 7 側から離間する方向へ揺動させれば、 第 1 桟部 材 3 と第 2桟部材 5 とを分離させるこ とができる。 また、 第 1 桟部 材 3 と第 2桟部材 5 とを組み立てる際に、 受部は位置決めと しての 役目を果たすこ とができ、 これによつて、 組立作業の効率化を図る こ とが可能となる。

第 4発明のスキッ ドは、 上記受部 7が、 吊り下げ用ヮ ィャ Wの引 つ掛け部となる こ とを特徴と している。

第 4発明のスキッ ドでは、 第 1 栈部材 3 と第 2 浅部材 5 とが組み 合わされたスキッ ド本体 1 をワ イヤ Wで吊り上げる場合において、 受部 7 にワ イヤ Wを引っ掛ける こ とができ、 その積載作業等の効率 化を図る こ とができる。

第 5発明のスキッ ドは、 上記第 1 桟部材 3 又は第 2 桟部材 5の一 方の栈部材 3 は、 復元力が相互に接近する押圧力となる一対のバネ 2 1 . 2 1 を有し、 このバネ 2 1、 2 1 の間に他方の桟部材 5 を挟 持する こ とを特徴と している。

第 5発明のスキッ ドでは、 一方の桟部材 3 の一対のバネ 2 1、 2 1 間に他方の桟部材 5 を挟持させれば、 第 1 桟部材 3 と第 2栈部材 5 とは相互に連結されてスキッ ド本体 1 を形成する こ とができ、 ま た、 挟持されている桟部材 5 をバネ 2 1、 2 1 の間から取り外せば、 第 1 桟部材 3 と第 2桟部材 5 とを分離させる こ とができる。 従って- 組立 ♦ 分解作業の迅速化を図るこ とが可能となる。

第 6発明のスキッ ドは、 上記第 1 桟部材 3 又は第 2桟部材 5 の一 方の桟部材 3 は、 復元力が相互に接近する押圧力となる一対のバネ 2 1 、 2 1 を有する と共に、 他方の栈部材 5 は、 この一対のバネ 2 1 、 2 1 の問に挟持される突出部 3 0 を有する こ とを特徴と してい る。

第 6 発明のスキッ ドでは、 一方の桟部材 3 の一対のバネ 2 1、 2 1 間に他方の桟部材 5 の突出部 3 0 を挟持させれば、 第 1 栈部材 3 と第 2 栈部材 5 とは相互に連結されてスキッ ド本体 1 を形成する こ とができ、 また、 挟持されている突出部 3 0 をパネ 2 1、 2 1 の間 から取り外せば、 第 1 桟部材 3 と第 2 桟部材 5 とを分離させる こ と ができる。 従って、 組立 · 分解作業の迅速化を図る こ とが可能とな る。

第 7 発明のスキッ ドは、 鋼板等の載置物 Aを載置するためのスキ ッ ドであって、 第 1 桟部材 3 と第 2桟部材 5 とを縦横に組み合わせ て構成されるスキッ ド本体 1 を備え、 上記第 1桟部材 3 と第 2桟部 材 5 とは、 互いに磁力により着脱自在に取付けられているこ とを特 徴と している。

第 7発明のスキッ ドでは、 スキッ ド本体 1 の組立時においては第 1桟部材 3 と第 2桟部材 5 とを磁力により固定するこ とで、 その組 立作業を容易に行い得る。 また、 スキッ ド本体 1 を分解する際には- 第 1桟部材 3 と第 2桟部材 5 とを磁力に反して （杭して） 両者を離 脱せしめるこ とで、 分離作業を容易に行う こ とができる。 このよう に、 スキッ ド本体の組立 · 分解作業が簡易に行い得るので、 その作 業の効率化を図るこ とができる。 図面の簡単な説明

図 1 Aは、 この発明のスキッ ドの第 1 の実施の形態の平面図、 図 1 Bは、 その正面図である。

図 2 Aは、 上記スキッ ドの要部の拡大正面図、 図 2 Bは、 その拡 大側面図である。

図 3 は、 上記スキッ ドに鋼板が載置されたものを多段に積層した 状態を示す斜視図である。

図 4 は、 この発明のスキッ ドの第 2の実施の形態を示す側面図で ある。

図 5 Aは、 この発明のスキッ ドの第 3の実施の形態の要部拡大正 面図、 図 5 Bは、 その要部拡大側面図である。

図 6 Aは、 この発明のスキッ ドの第 4の実施の形態の要部拡大正 面図、 図 6 Bは、 その要部拡大側面図である。

図 7 Aは、 この発明のスキッ ドの第 5の実施の形態の要部拡大正 面図、 図 7 Bは、 その要部拡大側面図である。 図 8 Aは、 この発明のスキッ ドの第 6 の実施の形態の要部拡大正 面図、 図 8 Bは、 その要部拡大側面図である。

図 9 は、 この発明のスキッ ドの第 7 の実施の形態を示す要部拡大 一部断面正面図である。

図 1 0 は、 この発明のスキッ ドが載置される スキッ ド載置台の斜 視図である。

図 1 1 は、 このスキッ ド載置台にスキッ ドを載置した状態の正面 図である。 発明を実施するための最良の形態

次に、 この発明のスキッ ドの具体的な実施の形態について、 図面 を参照しつつ詳細に説明する。 図 1 は、 上記スキッ ドの第 1 の実施 の形態における説明図で、 図 1 Aは平面図、 図 1 Bは正面図である ( このスキッ ドは、 第 1 桟部材 3 と第 2桟部材 5 とが互いに交差する よう に組み合わされて構成されているスキッ ド本体 1 を備える。 こ の場合、 第 1 桟部材 3 と第 2桟部材 5 とは、 鋼等の金属製であり、 第 1 桟部材 3 は、 C型鋼 （チャ ンネル） 、 第 2 桟部材 5 は角型鋼管 (角パィプ） からなり、 第 1 栈部材 3 の切欠き 3 aが下方に向く よ うに、 取付けられている。 勿論、 第 1 桟部材 3 と第 2桟部材 5 とが と もに C型鋼又は角型鋼管であってもよ く 、 第 1 桟部材 3 が角型鋼 管であり、 第 2 桟部材 5が C型鋼である場合でもよい。

このスキッ ド本体 1 においては、 平行配置された複数本 （ 3 本） の第 1 桟部材 3 と、 平行配置された複数本 （ 3本） の第 2桟部材 5 が互いに直角に交差され、 格子状に設けられており、 第 2栈部材 5 の両端部において二本の第 1 桟部材 3 が位置し、 第 2桟部材 5 の中 央部で一本の第 1 桟部材 3が位置するように配置され、 第 1 桟部材 3が第 2桟部材 5 の上部に取付けられている。 なお、 両側に位置す る 2本の第 1 栈部材 3 の外面間の間隔 （第 2桟部材 5 の長さ） は、 載置される鋼板 A (図 3参照） の幅と略同様に設けられている。

と ころで、 第 1 桟部材 3 と第 2桟部材 5 とは、 パ'ネ 2 1 の復元力 にて着脱自在に取付けられる。 すなわち、 図 2 に示すように、 第 1 桟部材 3 は、 受部 7 とバネ 2 1 を有し、 受部 7 とパネ 2 1 とで第 2 桟部材 5 を挟持する。 受部 7 は、 L字金具からなり、 上面 7 aが第 1 桟部材 3 の下面に溶接等によって固着され、 その側面 7 bが第 2 桟部材 5 の側面と当接して、 この側面を受ける。 なお、 この受部 7 は、 図 1 に示すように、 一本の第 1 桟部材 3 に 3個固着されている , この 3個のうち、 2個の受部 7 は、 第 1桟部材 3 の一端に最も近接 する第 2桟部材 5 の一端側の側面と接する位置、 及び、 第 1桟部材 3 の他端に最も近接する第 2桟部材 5の他端側の側面と接する位置 に配置されている。 つま り、 ワ イヤ W (図 2参照） を第 1 桟部材 3 の端部側から下面に沿つて移動させた際に第 2桟部材 5 に当接する 前に受部 7 に当接するような位置で、 且つ、 第 2桟部材 5 の側面と 当接する位置に、 受部 7 が取付けられ、 また、 残り一つの受部 7 は. 第 1 桟部材 3 の中央部に固着されており、 その側面が中央の第 2桟 部材 5 の側面と当接するよう に設けられている。 このため、 受部 7 が吊り下げ用ワ イヤ Wの引つ掛け部となる共に、 第 2栈部材 5 の位 置を決める位置決め部となる。

この場合、 パ'ネ 2 1 は、 受部 7 と対をな し、 一本の第 1 桟部材 3 に 3 ケ所設けられている。 バネ 2 1 は、 第 1 桟部材 3 の下面に固着 するための取付部 2 1 a と、 この取付部 2 1 aから下方に向かって 順次受部 7側に接近する傾斜部 2 1 じ と、 この傾斜部 2 1 cから下 方に向かって順次受部 7 から離れる傾斜部 2 1 a とを有し、 さ らに 取付部 2 1 a と反対の端部を折曲げた R部 2 1 dを有する。 そ して. 第 1 栈部材 3 の下面に設けられた受部 7 に相対向するように、 第 1 桟部材 3 の下面に取付部 2 1 a を溶接等によって固着する。 そのた め、 第 2栈部材 5が受部 7 の当接面 7 b とバネ 2 1 の間に嵌め込ま れる こ とによりバネ 2 1 が受部 7 から離れるように揺動し、 バネ 2 1 に受部 7側へ接近しょう とする押圧力の復元力が生じる。 この復 元力によ り第 2桟部材 5が受部 7 の当接面 7 b に押圧され、 第 1桟 部材 3 と第 2桟部材 5 とを着脱可能に連結する こ とができる。

下方に向けて拡開した傾斜部 2 1 b は、 第 2桟部材 5 を第 1 桟部 材 3 に取付ける際の案内と しての役目を果たすもので、 これにより . 第 1 桟部材 3 に第 2桟部材 5 を容易に連結するこ とができる。 また それより も上方の傾斜部 2 1 c は第 2桟部材 5 の側面とパネ 2 1 と の接触面積を少な く し、 第 2桟部材 5 を第 1桟部材 3 に着脱する際 の摩擦抵抗を少なく しており、 これにより組立 · 分解作業を容易に 行う こ とができる。 また、 端部の R部 2 1 dにより、 バネ 2 1 の強 度を上げる と共に、 取付け時の第 2桟部材 5 との干渉によるパネ 2 1 の破損、 変形等を防止するこ とができ る。 また、 図 2 Bに示すよ うに、 バネ 2 1 の幅は、 第 1 桟部材 3 の幅より狭く 、 図 2 Aに示す ように、 R部 2 1 dから取付部 2 1 a までの高さは、 受部 7 の第 1 桟部材 3 の下面からの高さ と同じ力、、 それを越えない高さである。 このようにするこ とで、 第 1 桟部材 3 を単独で運搬等する際に、 バ ネ 2 1 の破損、 変形等を防止する こ とができる。

なお、 バネ 2 1 は、 第 1 栈部材 3 と第 2桟部材 5 との交差部全て に設ける必要はな く 、 第 2桟部材 5が第 1 桟部材 3 力、ら離脱しなけ れば第 1 桟部材 3 と第 2 栈部材 5 の交差部のうち第 2桟部材 5 の両 端部における第 1 桟部材 3 と第 2桟部材 5 との交差部にのみに設け たり、 あるいは第 2桟部材 5 の中央部における第 1 桟部材 3 と第 2 桟部材 5 との交差部にのみ設ける こ と もできる。

この実施の形態のスキッ ドは、 第 2桟部材 5 を第 1 桟部材 3 に取 付ける際の位置決めのための受部 7 に第 2桟部材 5がパネにより押 圧される こ とで、 第 1 桟部材 3 と第 2桟部材 5 とを着脱可能に連結 するのであるので、 回収時等において載置物がない場合に、 各部材 3、 5 に分解した状態で多量のスキッ ドを運搬する こ とができ、 ス キッ ドの再利用を向上させる こ とができる。 また、 このように分解 した状態から組み立てるに際しても、 第 1桟部材 3 と第 2桟部材 5 とをパネの復元力にて容易に組み立てるこ とができる。 この場合、 受部 7 が位置決め部となって、 この組立作業が極めて簡便に行い得 る。 また、 金属製の第 1 栈部材及び金属製の第 2桟部材を用いてい る ものゆえ、 森林資源の破壊を招く こ とない。

さ らに、 組み立てたスキッ ドの上面にコ ィルから製作した鋼板 A を載置した場合に、 第 1 栈部材 3 により鋼板 Aの曲がりを防止でき . 特に中央部にも第 1 栈部材 3 が存在するので、 鋼板 Aの中央部の曲 がりを的確に防止できる。

このように鋼板 Aを載置した各スキッ ドにおいては、 図 3 に示す よう に、 第 1 桟部材 3 の長手方向に沿って、 スキッ ド本体 1 と載置 物とを連結するようにロープ R ( R , ) が架け渡される。 こ こで、 第 1 桟部材 3 は下側に切欠き 3 aが向く よう に取付けられているの で、 この切欠き 3 a によって、 第 1 栈部材 3 の下面側にはロープ R が嵌められる嵌め込み部が形成される。 このため、 この嵌め込み部 にロープ Rを嵌めこむこ とにより、 ロープ Rの不用意な移動を防止 でき、 このため搬送中の載置物の荷崩れ等を的確に防止できる。

さ らに、 鋼板 Aが載置されたスキッ ドを運搬するに際し荷積みを 行う際に、 引っ掛け部と しての受部 7 にワ イヤ Wを引っ掛けて、 ス キッ ドを吊り上げる こ とができる。 この際、 この受部 7 は第 1 桟部 材 3 に固着されており、 第 2桟部材 5 には吊り下げによる荷重が作 用せず、 第 1 桟部材 3 と第 2饯部材 5 との連結がこのバネ 2 1 の復 元力によって十分に確保されるこ と となる。

なお、 上記のようにコ イルを載置したスキッ ドは、 図 3 に示すよ うに、 複数多段に積載されて、 全体にロープ R ( R ₂ ) が架け渡さ れて、 保管される。 この図 3 に示すロープ Rの架け渡しは、 多段積 載されたスキッ ドの全体を連結するように架け渡されている。

次に、 図 4 は、 第 2 の実施の形態を示し、 この場合、 第 1 桟部材 3が木製の角材からなり、 金属製の第 2桟部材 5 に、 受部 7 とバネ 2 1 とが設けられている。 すなわち、 第 2桟部材 5 の上面に、 受部 7 とバネ 2 1 の取付部 2 1 aが溶接等で固着され、 この受部 7上に 第 1 桟部材 3 が載置され、 このバネ 2 1 と受部 7 とでこの第 1 桟部 材 3 が挟持される。 従って、 この場合も、 第 1 桟部材 3 と第 2桟部 材 5 と力 、 バネ 2 1 の復元力で着脱自在に取付けられ、 上記第 1 の 実施の形態と同様の作用効果を奏する こ とが可能である。 しかも、 第 1 桟部材 3が木製の角材からなり、 軽量化を図る こ とが可能とな る。 また、 この場合、 上記第 1 の実施の形態と相違して第 2桟部材 5 に受部 7 とバネ 2 1 とを設けている ものであり、 このよ うに、 第 2桟部材 5 に受部 7 とパネ 2 1 とを設ける場合、 勿論第 1 桟部材 3 が金属製のものであってもよい。 なお、 勿論、 金属製とする第 1 桟 部材 3 又は第 2桟部材 5 と しては、 C型鋼又角型鋼管のどちらでも よい。

また、 図 5 は、 この発明のスキッ ドの第 3 の実施の形態を示し、 図 5 Aは要部拡大正面図、 図 5 Bは要部拡大側面図である。 この場 合、 上記第 1 桟部材 3 は、 復元力が相互に接近する押圧力となる一 対のバネ 2 1、 2 1 を有し、 このパネ 2 1 、 2 1 の間に第 2栈部材 5 を挟持する ものである。 この場合のバネ 2 1 は、 第 1 傾斜部 3 4 と第 2 傾斜部 3 5 とを有し、 第 1 傾斜部 3 4 の上端部が連結片部 3 3 にて連結されている。 すなわち、 一対のバネ 2 1 、 2 1 は、 この 連結片部 3 3 を介して一体に連結され、 全体と して、 下方に開口 し た略倒立 U字状のク リ ップ部材 3 2 を構成している。 そ して、 第 1 傾斜部 3 4、 3 4 は、 下方に向かって順次接近し、 第 2傾斜部は、 下方に向かって順次離間している。 これによつて、 第 1 傾斜部 3 4 と第 2 傾斜部 3 5 とで形成する各バネ 2 1 、 2 1 は、 それぞれその 上下方向中央部が内方に折れ曲がり、 桟部材圧接部 3 1、 3 1 が形 成される。 また、 第 2傾斜部 3 5、 3 5が下方に向かって順次離間 している こ とで、 このク リ ツプ部材 3 2 の下方開口部が、 下方に向 かって拡開している。 また、 自由状態において、 栈部材圧接部間寸 法が、 第 2桟部材 5 の幅寸法より小さ く 設定される。 そ して、 こ のク リ ッ プ部材 3 2 は、 その連結片部 3 3 の上面が溶接等によって 第 1 桟部材 3 の下面に固着され、 この第 1 栈部材 3 と一体化されて いる。 固着位置と しては、 この第 1 桟部材 3 と第 2桟部材 5 とが組 立られる際に、 各パネさ、 2 1 がそれぞれ第 2桟部材 5 の側面に相 対面する位置とされる。 また、 第 2桟部材 5 のク リ ップ部材 3 2 対 応部の両側面には、 桟部材圧接部 3 1 が嵌合する凹部 3 6、 3 6が 形成されている。 この凹部 3 6 は、 桟部材圧接部 3 1 に対応するよ う に、 その内部が上方傾斜部 3 6 a と下方傾斜部 3 6 b に分離され る。

上記ク リ ップ部材 3 2 を有するスキッ ドでは、 第 1桟部材 3 と第 2桟部材 5 とを連結する場合、 第 1 桟部材 3 と第 2桟部材 5 とを相 互に接近させて、 第 2桟部材 5をク リ ップ部材 3 2 に嵌め込んで行 けば、 バネ 2 1、 2 1が弾性変形して、 順次拡開し、 しかもク リ ツ プ部材 3 2 の下方開口部が、 下方に向かって拡開しているので、 こ の開口部にガィ ドされつつ第 2桟部材 5 はク リ ップ部材 3 2 に嵌め 込まれる。 そして、 嵌め込まれた状態では、 桟部材圧接部 3 1、 3 1力く、 第 2桟部材 5の凹部 3 6、 3 6 に嵌合し、 しかも、 バネ 2 1 2 1 には、 復元力である相互に接近する押圧力が生じ、 第 1桟部材 3 と第 2桟部材 5 とが安定した状態で連結される。 そして、 このよ うに連結された状態では、 第 2桟部材 5 の上面が、 ク リ ップ部材 3 2 の連結片部 3 3 の内面 （下面） 下面に当接する。 また、 この組立 られた状態から、 バネ 2 1、 2 1 の復元力に抗して、 バネ 2 1、 2 1 を相互に離間させて、 第 1桟部材 3 と第 2桟部材 5 とを相互に離 間させれば、 第 1桟部材 3 と第 2桟部材 5が分離する。 この際、 凹 部 3 6 の上方傾斜部 3 6 aに案内されつつ第 2桟部材 5が桟部材圧 接部 3 1 から外れて行く。

このように、 この図 5 に示すスキッ ドにおいても、 第 1桟部材 3 と第 2桟部材 5 との分解 · 組立を簡単に行う こ とが可能であつて、 上記第 1 の実施の形態のスキッ ド等と同様の作用効果を奏すること ができる。 さ らに、 分解 · 組立の作業性に優れ、 分解 · 組立の作業 時間の短縮化を図るこ とができる。 なお、 この場合、 ク リ ップ部材 3 2 は第 1桟部材 3 に固着されているが、 逆にク リ ップ部材 3 2を 第 2桟部材 5 に固着したものであってもよい。

図 6 は、 この発明のスキッ ドの第 4の実施の形態を示し、 図 6 A は要部拡大正面図、 図 6 Bは要部拡大側面図である。 この場合、 2 個の上記ク リ ップ部材 3 2、 3 2 を組み合わせてク リ ップ連結体 4 0を構成し、 このク リ ツプ連結体 4 0 を介して第 1桟部材 3 と第 2 桟部材 5 とを連結している。 すなわち、 2個のク リ ップ部材 3 2、 3 2 をクロスさせて、 一方 （下方） のク リ ップ部材 3 2の連結片部 3 3 の内面 （下面） に、 他方 （上方） のク リ ップ部材 3 2 の連結片 部 3 3 の内面 （上面） を当接させる又はこの当接させた状態で溶接 等にて固着している。 そして、 第 1桟部材 3 と第 2桟部材 5 の側面 には、 凹部 3 6、 3 6 を設けておく。

このスキッ ドでは、 下方のク リ ップ部材 3 2が第 2桟部材 5 に嵌 合し、 上方のク リ ップ部材 3 2が第 1桟部材 3 に嵌合するものであ る。 従って、 このク リ ツプ連結体 4 0を使用すれば、 第 1桟部材 3 と第 2桟部材 5 とを着脱可能とするこ とが可能で、 しかも、 分解 · 組立を簡単に行う ことが可能であつて、 上記第 1 の実施の形態のス キッ ド等と同様の作用効果を奏するこ とができる。 さ らに、 各ク リ ップ部材 3 2、 3 2を桟部材 3、 5 に溶接等にて固着する必要がな く 、 その手間を省く こ とができると共に、 分離 · 分解した状態で運 搬する際、 各桟部材 3、 5 に突起部が設けられず、 その運搬作業が 容易となる。 なお、 図例のように、 嵌合した状態では、 第 1栈部材 3の下面が下方のク リ ップ部材 3 2の連結片部 4 4の上面に当接し . 第 2桟部材 5の上面が上方のク リ ップ部材 3 2の連結片部 4 4の下 面に当接する状態となって、 安定した組立状態を保持する。

次に、 図 7 は、 この発明のスキッ ドの第 5の実施の形態を示し、 図 7 Aは要部拡大正面図、 図 7 Bは要部拡大側面図である。 この場 合、 上記第 1桟部材 3 は、 復元力が相互に接近する押圧力となる一 対のバネ 2 1、 2 1 を有すると共に、 第 2桟部材 5 は、 この一対の バネ 2 1 、 2 1 の間に挟持される突出部 3 0を有する ものである。 バネ 2 1 は、 鉛直片部 2 4 と、 湾曲片部 2 8 と、 傾斜片部 2 9 とか らなり、 また、 この一対のバネ 2 1、 2 1 は、 連結片部 2 7 を介し て一体に連結され、 全体と して、 下方に開口 した略倒立 U字状のク リ ッ プ部材 2 6 を構成している。 すなわち、 ク リ ッ プ部材 2 6 は、 その上下方向中央部に上記突出部 3 0が嵌合する筒部 2 3 が形成さ れ、 また、 傾斜片部 2 9、 2 9 によって下方に向かって順？欠拡開す る下方開口部が形成されている。 また、 連結片部 2 7 の上面が第 1 桟部材 3 の下面に溶接等にて固着されて、 連結片部 2 Ίが、 第 1桟 部材 3 の下面の幅方向中央部に取り付けられる。 この際、 筒部 2 3 の軸心方向は第 1 桟部材 3 の長手方向と平行状とされる。

また、 突出部 3 0 は、 第 2桟部材 5 の側面から一体状に突出され る短円筒状又は短円柱状の軸部 3 0 b と、 この軸部 3 0 bの先端面 に連設される鍔状の頭部 3 0 a とからなる。 この際、 軸部 3 0 bの 外径寸法は上記ク リ ップ部材 2 6 の筒部 2 3 の内径寸法より僅かに 大き く 設定され、 頭部 3 0 aの外径寸法は筒部 2 3 の外径寸法より 大き く 設定され、 軸部 3 0 bの長さ寸法 （突出長さ寸法） はク リ ツ プ部材 2 6 の蚰心方向長さより僅かに長く 設定される。

このスキッ ドでは、 第 1 桟部材 3 と第 2栈部材 5 とを連結する場 合、 第 1 桟部材 3 と第 2桟部材 5 とをク ロ スさせた状態で、 相互に 接近させ、 軸部 3 0 bをク リ ッ プ部材 2 6 に対して下方から挿入さ せて行けば、 下方に向かって順次拡開し下方開口部にガイ ドされつ っバネ 2 1 、 2 1 が相互に拡開して第 2栈部材 5 はク リ ッ プ部材 3 2 に嵌め込まれる。 この際、 各バネ 2 1 、 2 1 には、 相互に接近す る方向の押圧力 （復元力） が生じ、 蚰部 3 0 b は、 このバネ 2 1 、 2 1 にて挟持される。 また、 頭部 3 0 a は、 ク リ ツ プ部材 3 2 の外 側に位置し、 軸部 3 0 bの軸方向の抜けを防止している。 このため 第 1 桟部材 3 と第 2桟部材 5 とは、 位置ずれする こ とな く 安定した 状態で組み立てる こ とができる。 さ らに、 第 1 桟部材 3 と第 2桟部 材 5 とを、 相互に離間させれば、 バネ 2 1、 1 がその復元力に抗 して相互に離間して、 軸部 3 0 bの筒部 2 3 からの外れを許容する , すなわち、 この場合も、 第 1 桟部材 3 と第 2栈部材 5 との分解 · 組 立を簡単に行う こ とが可能であって、 上記第 ] の実施の形態のスキ ッ ド等と同様の作用効果を奏する こ とができる。 なお、 この場合、 ク リ ッ プ部材 3 2 は第 1桟部材 3 に固着されているが、 逆にク リ ツ プ部材 3 2 を第 2桟部材 5 に固着したものであってもよい。

次に、 図 8 は、 この発明のスキッ ドの第 6 の実施の形態を示し、 図 8 Aは要部拡大正面図、 図 8 Bは要部拡大側面図である。 この場 合、 第 1 桟部材 3 と第 2桟部材 5 との取付けは、 磁力により着脱自 在に取付けられている。 具体的には、 第 1桟部材 3 と第 2桟部材 5 との交差部において第 2桟部材 5 の上面にプレス等により成形され た凹み部 5 a を有し、 凹み部 5 a に嵌め込まれた磁石 9 の磁力によ り第 1 桟部材 3 と第 2桟部材 5が着脱自在と している。 この凹み部 5 a は磁石 9 が第 2桟部材 5 と密着する平面部 5 bを有する。 この 平面部 5 b は第 2桟部材 5 の上面と平行である。 凹み部 5 aの長さ は、 第 2桟部材 5 の長手方向には、 第 1 栈部材 3 の幅より広く 、 第 2桟部材 5 の幅方向では、 第 2桟部材 5 の幅より挟く している。 ま た凹み部 5 aの深さは、 磁石 9 を嵌め込んだ際に、 第 1 桟部材 3 の 下面と磁石上面との間にすきま 8が生ずる深さ と し、 第 1 桟部材 3 と第 2桟部材 5 とが磁力による保持力にて連結される ものの、 磁石 9 と第 1 桟部材 3 とが直接接触しない形状となっている。 なお、 第 2 桟部材 5 の長手方向の凹み部 5 a の長さについては、 第 1 桟部材 3 の幅よ り抉く する こ と もできる。 また、 凹み部 5 a は、 第 1 桟部 材 3 と第 2桟部材 5 との交差部全てに設ける必要はな く 、 第 2桟部 材 5が第 1 桟部材 3 から離脱しなければ、 第 1 桟部材 3 と第 2桟部 材 5の交差部のうち第 2桟部材 5の両端部における第 1桟部材 3 と 第 2栈部材 5 との交差部にのみ設けたり、 あるいは第 2桟部材 5の 中央部における第 1 桟部材 3 と第 2栈部材 5 との交差部にのみ設け るこ と もできる。

この図 8 に示すスキッ ドでは、 組み立てるに際には、 第 1桟部材 3 と第 2桟部材 5 とを磁力により容易に組み立てるこ とができる。 また、 位置決め部と しての受部 7が設けられているので、 この組立 作業が極めて簡便に行い得る。 逆に、 磁石 9 の磁力に杭して第 1桟 部材 3 と第 2桟部材 5 とを引き離す方向に引っ張れば、 簡単に分解 • 分離するこ とができる。

また、 磁石 9が第 2桟部材 5の上面の凹み部 5 a に嵌め込まれて いるので、 磁石に荷重が作用せず、 この磁石の破損を的確に防止す るこ とができ、 特に載置物が綱板等の比較的重いものであり、 スキ ッ ドを他段に積み重ねて使用する場合にあっては有効である。 第 1 桟部材 3 と第 2桟部材 5 との着脱時、 及び運搬時における磁石 9の 第 2桟部材 5からの脱落や位置ずれ等を防止するこ とができる。

また、 組立てたスキッ ドの上面にコイルから製作した鋼板 Aを載 置した場合に磁石 9の上面と第 1桟部材 3の下面との間のすきま 8 によ り鋼板 Aの荷重を第 1桟部材 3 と第 2桟部材 5 で負担し、 磁石 9 に荷重が作用しないので、 磁石 9の破損を的確に防止するこ とが できる。

また、 図 9 は、 この発明のスキッ ドの第 7 の実施の形態を示す要 部拡大一部断面正面図である。 この場合、 第 1桟部材 3及び第 2桟 部材 5が何れも C型綱 （チャ ンネル） からなり、 第 1 桟部材 3の切 欠き 3 aが下方に向き、 第 2桟部材 5の切欠き 5 cが上方を向く よ うに、 それぞれ取付けられ、 第 1桟部材 3 に磁石を取付けている。 すなわち、 第 1桟部材 3の内部の空間部 3 bに磁石 9を収容せしめ ている。 従って、 このスキッ ドによれば、 磁石 9が板材の内部の空 間部 3 a に収容せしめられ、 第 1桟部材 3 と第 2栈部材 5 との間に 挟まれた状態にはならないので、 この磁石 9 の破損を的確に防止す るこ とができ、 特に載置物 Aが鋼板等の比較的重いものであり、 ス キッ ドを他段に積み重ねて使用する場合にあっては、 有効である。 なお、 第 1桟部材 3 に磁石 9 を収容させないで、 第 2桟部材 5 に磁 石 9 を収容させるようにしてもよく 、 第 1桟部材 3又は第 2桟部材 5のいずれか一方が角型鋼管 （角パイプ） である場合には、 他方の C型綱内部の空間部に磁石を取付ければよい。

上記各スキ ッ ドを載置可能なスキ ッ ド載置台について、 図面を参 照しつつ詳細に説明する。 図 1 0 は、 上記スキッ ド載置台の斜視図 である。 このスキッ ド載置台の本体 1 0 は、 上記スキッ ド本体 1 力く 載置される載置フ レーム 1 1 と、 この載置フ レーム 1 1 の両側から 上方に向けて突設された拄フ レーム 1 3 とを備えている。 なお、 図 4 においては、 載置フ レーム 1 1 の端面に拄フ レーム 1 3の側面が 溶接により固着されているが、 載置フ レーム 1 1 の端部上面に拄フ レーム 1 3の下端を固着すること も可能である。

載置フ レーム 1 1 は一対互いに対向するように設けられており、 一対の載置フ レーム 1 1 は、 拄フ レーム 1 3の外側に固着された連 結フ レーム 1 5 によ り連結されている。 なお、 連結フ レーム 1 5 は. その両端部が載置フ レーム 1 1 (柱フ レーム 1 3 ) よ り も突出する ように設けられ、 且つ、 柱フ レーム 1 3 の下端より もやや上方に固 着され、 柱フ レーム 1 3 とにより段部 1 6が形成されるように構成 されている。

また、 載置フ レーム 1 1 の長さ寸法 （柱フ レーム 1 3同士の距 離） は、 載置されるスキ ッ ド本体 1 の幅 （第 2桟部材 5 の長さ） と 略同様に設けられており、 スキッ ド本体 1 を載置する際に柱フ レー ム 1 3がガイ ドの機能を有するように設けられている。 さ らに、 載 置フ レーム 1 1 同士の距離は、 図 1 1 に示すように、 載置される ス キッ ド本体 1 の第 2桟部材 5 と干渉しないように設けられており、 具体的には、 両側に位置する第 2桟部材 5同士の間隔より も挟く 、 且つ中央部に位置する第 2桟部材 5 と外側に位置する第 2桟部材 5 との間隔より も広く設けられており、 載置された際に各第 2桟部材 5 の間に各載置フ レーム 1 1が位置するように設けられている。 な お、 連結フ レ一ム 1 5、 載置フ レーム 1 1、 柱フ レーム 1 3 は、 い ずれも角パイプから構成されており、 互いに溶接により固着されて いる。

また、 柱フ レーム 1 3 は、 その上端面 1 3 a力^ 他の載置台本体 1 0を積載される積載台載置部と して機能する。 つま り、 この柱フ レーム 1 3 の上端 1 3 a には他の載置台本体 1 0 の柱フ レーム 1 3 が積載されるよう設けられている。 さ らに、 柱フ レーム 1 3 には、 上端部に、 積載する他の載置台本体 1 0を載置台積載部 1 3 a に案 内するガイ ド部 1 4が設けられている。 このガイ ド部 1 4 は、 拄フ レーム 1 3の上端部に固着され、 他の載置台本体 1 0を、 載置フ レ ーム 1 1方向 （第 2栈部材 5方向） 及び連結フ レーム 1 5方向 （第 1桟部材 3方向） にそれぞれ案内する一対のガイ ド板 1 4 a , 1 4 bから構成されている。 具体的には、 載置フ レーム 1 1方向の案内 を行うガイ ド板 1 4 a は、 各柱フ レーム 1 3 に、 載置フ レーム 1 1 方向の外側に上方に向けて突設されており、 その上面が載置台積載 部 1 3 aに向って傾斜したテー パ ー面と して形成されており、 他の 載置台本体 1 0が下方に移動した際に、 位置ずれを生じている側の 載置台本体 1 0 の側面 （柱フ レーム 1 3の側面） と当接して、 その 位置修正を行うように設けられている。 こ こで、 こ の載置フ レーム

1 1方向のガイ ド板 1 4 a は、 積載される載置台本体 1 0の連結フ レ一厶 1 5 と干渉しないような高さで突設されている。

また、 載置フ レーム 1 1 と垂直方向 （連結フ レーム 1 5方向） の 案内を行うガイ ド板 1 4 bは、 各柱フ レーム 1 3 に、 連結フ レーム

1 5方向の内側に上方に向けて突設されており、 その上面が載置台 積載部 1 3 aに向って傾斜したテー パー面と して形成されており、 他の載置台本体 1 0が下方に移動した際に、 位置ずれを生じている 側の載置台本体 1 0の側面 （柱フ レーム 1 3の側面） と当接して、 その位置修正を行うように設けられている。 なお、 この連結フ レー ム 1 5方向 （第 1桟部材 3方向） のガイ ド板 1 4 bは、 連結フ レー ム 1 5方向の外側に設けること も可能であるが、 この場合には、 上 方の載置台本体 1 0が柱フ レーム 1 3 と連結フ レーム 1 5 とにより 形成する段部 1 6 と干渉しないような高さ とする必要がある。

上記のスキッ ド載置台にあっては、 まず載置台本体 1 0を地面等 に載置した状態で、 鋼板 Aが載置され吊り下げられたスキ ッ ド本体

1が下降して、 載置フ レーム 1 1 に載置される。 この際、 載置フ レ —ム 1 1 の側方には柱フ レーム 1 3が突設されているので、 この柱 フ レーム 1 3 によ り スキ ッ ド本体 1 を的確に載置フ レーム 1 1 に案 内するこ とができ、 特に、 一対の柱フ レーム 1 3間の距離 （載置フ レーム 1 1 の距離） は、 スキッ ド本体 1 の第 2桟部材 5方向の幅と 略同様に設けられているので、 スキ ッ ド本体 1 を両側から的確に載 置フ レーム 1 1 に案内するこ とができ る。

上記スキッ ド本体 1 の載置作業が複数回なされるが、 こ こでは、 スキッ ド本体 1 に載置される鋼板 Aが柱フ レーム 1 3 の上端部 （載 置台積載部） より も上方に突出しないような段数 （例えば 3段） 積 載される。

このようにして、 所望段数のスキッ ドが積載された載置台本体 1 0 には、 吊り下げられた他の載置台本体 1 0が上方に積層される こ と となる。 なお、 この吊り下げに際しては、 柱フ レーム 1 3 と連結 フ レーム 1 5 とが形成する段部 1 6 にワ イャ Wが引つ掛けられるこ と となる。 また、 上方に積載される載置台本体 1 0 は、 スキッ ド本 体 1 が既に載置されている ものでも良く 、 また載置されていないも のであっても良い。 また、 積層に際して、 下方の載置台本体 1 0 の ガイ ド部 1 4力 <、 上方の載置台本体 1 0 の位置修正を行うため、 確 実に所望の位置に載置台本体 1 0 を積載する こ とができる。

このようにして載置台本体 1 0 同士を積載し、 鋼板 Aを保管する こ とになる。 と ころで、 各載置台本体 1 0 には上方からの力が作用 する。 しかし、 スキッ ド本体 1 には各載置台本体 1 0 に載置される 上方のスキッ ド本体 1 及び鋼板 Aの重量のみが作用するので、 スキ ッ ドの破損を的確に防止して、 スキッ ド本体 1 を繰り返して使用す る こ とが可能となる。 また、 載置台積載部に積載される部分を下方 に突設したものに比し、 その取り扱い、 保管が容易となる と と もに スキッ ド載置部の両側に柱部が設けられているので、 スキッ ド本体 を載置する際に拄部が案内の役目を果た し、 的確にスキッ ド本体を スキッ ド載置部に載置する こ とができる。 さ らに、 ガイ ド部の案内 によって他の載置台本体を積載する こ とができ、 確実に他のスキッ ド本体を載置台積載部に積載する こ とができる。 しかも、 各載置台 本体 1 0 のスキッ ド本体 1 にロープ R等を架け渡すこ とにより、 各 載置台本体 1 0 の荷崩れを防止でき、 さ らに載置台本体 1 0 同士は ガイ ド板によりその水平方向の移動が規制されているので、 載置台 本体 1 0 自体の崩れが防止されている。 このため、 全体にロープ R を架け渡す必要がなく 、 このため最上方の鋼板 Aに足跡がつく等の 問題を回避するこ ともできる。

上記のように保管されている鋼板 Aを搬送するに際しては、 最上 方のスキッ ド本体 1 を吊り上げる、 もし く は、 最上方の載置台本体 1 0を吊り上げて、 これらを搬送するこ ととなる。

以上にこの発明の具体的な実施の形態について説明したが、 この 発明は上記実施形態に限定されるものではなく、 この発明の範囲内 で種々変更して実施することができる。 すなわち、 図 5 と図 6 に示 したスキッ ドにおいては、 バネ 2 1が押圧する側の桟部材 （具体的 には、 第 2桟部材 5 ) に、 凹部 3 6を設けているが、 この凹部 3 6 を設けないものでもよい。 また、 図 2 に示すスキッ ドにおいて、 凹 部 3 6を設けてもよい。 さ らに、 磁力により両者を着脱自在に連結 する場合において、 磁石 9 を用いる代わりに、 第 1桟部材 3、 第 2 饯部材 5の何れか一方、 又は両方のそれ自体を磁化し、 一方又は双 方の磁力により第 〗 栈部材 3 と第 2桟部材 5が取付けられるように してもよい。 なお、 第 1桟部材 3及び第 2栈部材 5の双方を磁化す る場合には、 互いの接触面が反対の極を有するように磁性を帯びさ せるこ とになる。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 鋼板等の載置物 （ A ) を載置するためのスキッ ドであって、 第 1 桟部材 （ 3 ) と第 2桟部材 （ 5 ) とを縦横に組み合わせて構成さ れる スキッ ド本体 （ 1 ) を備え、 このスキッ ド本体 （ 1 ) の第 1 桟 部材 （ 3 ) と第 2栈部材 （ 5 ) とは、 互いに着脱自在に取付けられ ている こ とを特徴とするスキッ ド。

2. 上記第 1 桟部材 （ 3 ) と第 2桟部材 （ 5 ) とは、 パネ （ 2 1 ) の復元力にて取付けられている こ とを特徴とする請求の範囲第 1 項 記載のスキッ ド。

3. 上記第 1 桟部材 （ 3 ) 又は第 2桟部材 （ 5 ) の一方の桟部材 ( 3 ) は、 他方の桟部材 （ 5 ) の側面を受ける受部 （ 7 ) と、 復元 力がこの受部 （ 7 ) 側への押圧力となるパネ （ 2 1 ) とを有し、 受 部 （ 7 ) とパネ （ 2 1 ) とで他方の桟部材 （ 5 ) を挟持する こ とを 特徴とする請求の範囲第 2 項記載のスキッ ド。

4. 上記受部 （ 7 ) が、 吊り下げ用ワ イヤ （W) の引っ掛け部とな る こ とを特徴とする請求の範囲第 3項記載のスキッ ド。

5. 上記第 1 栈部材 （ 3 ) 又は第 2栈部材 （ 5 ) の一方の桟部材 ( 3 ) は、 復元力が相互に接近する押圧力となる一対のバネ （ 2

1 ) ( 2 1 ) を有し、 このバネ （ 2 1 ) ( 2 1 ) の間に他方の栈部 材 （ 5 ) を挟持する こ とを特徴とする請求の範囲第 2項記載のスキ 'ソ ド、。

6. 上記第 1 桟部材 （ 3 ) 又は第 2桟部材 （ 5 ) の一方の桟部材

( 3 ) は、 復元力が相互に接近する押圧力となる一対 （ 2 1 ) ( 2 1 ) のバネを有する と共に、 他方の桟部材 （ 5 ) は、 この一対のバ ネ （ 2 1 ) ( 2 1 ) の間に挟持される突出部 （ 3 0 ) を有する こ と を特徴とする請求の範囲第 2 項記載のスキ ッ ド。

7 . 上記第 1 桟部材 （ 3 ) と第 2 桟部材 （ 5 ) とは、 互いに磁力に より着脱自在に取付け られている こ とを特徴とする請求の範囲第 1 項記載のスキッ ド。