WO2000054228A1 - Appareil de guidage de pieces de monnaie - Google Patents

Description

明 細 書 硬貨案内装置 技術分野

この発明は、 投入された硬貨を一定の姿勢で硬貨通路内を転動させるようにし た硬貨案内装置の改良に関する。 背景技術

従来から投入硬貨の正偽を判別するとともに、 正貨の金種を判別し、 その正貨 をそれぞれ所定の硬貨通路へ振り分けて選別する装置として硬貨選別装置が提供 されている。

このような硬貨選別装置では、 硬貨投入口内に投入された硬貨を硬貨案内通路 からなる硬貨案内装置を介し一方向へ案内し、 その間に配設された硬貨判別手段 を通過させる間に、 その投入硬貨の正偽とその金種とを判別させるようにしてい る。

図 6は従来の硬貨案内装置 1を示すゲートプレート 2の正面図である。

このグートプレート 2は、 硬貨投入口 3から投入された硬貨 Bを図面左方向へ 案内する一本の硬貨案内通路 4の一方の壁面 4 aを構成するプレートで、 図示せ ぬ硬貨選別装置の装置本体を構成するメインプレート上部を開閉自在に覆うよう に配設されている。

なお、 このゲートプレート 2は硬貨案内通路 4内に硬貨が詰まった際は、 その 硬貨案内通路 4を拡開し、それにより詰まつた硬貨を取り除くことができるよう、 軸 5を中心にその正面に配設された図示せぬメインプレートに対し開閉自在に支 承されている。

一方この硬貨案内通路 4の途中には、 投入硬貨の正偽とその金種を判別する硬 貨判別手段 6が配設されている。

この硬貨判別手段 6は、 所定間隔を設け互いに対向して配設された発振コイル と受信コイルとから構成され、 そのうち一方はゲートプレート 2の背面に配設さ れ、 また他方はこのゲートプレート 2と対向する位置の図示せぬメインプレート 背面に配設されている。

またこの硬貨判別手段 6は、 その発振および受信コイル間を硬貨が通過した際 に変化する受信コイルの検出出力に基づき、 通過する硬貨の正偽とその金種とを 判別する。

一方、 この硬貨判別手段 6を通過する硬貨の正偽および金種判別をより正確に 行うためには、 投入硬貨が所定の間隔を設けて配設された上述した発振および受 信コイル間を一定の姿勢で通過することが望ましい。

そこで、従来の硬貨案内装置 1では、図 6の VII- VI I断面で示す図 7のように、 メインプレート 1 0の表面により構成される硬貨案内通路 4の他方の壁面 4 bを 反時計方向へ所定の角度傾斜させ、 これにより投入硬貨 Bをゲートレール 1 1に よりこの傾斜した他方の壁面 4 b側に押し倒して傾斜させ、 この傾斜姿勢を保つ たまま硬貨案内通路 4内を転動させることにより発振および受信コイルと、 その 間を通過する硬貨との距離を一定に保つようにしている。

このように、 投入硬貨 Bが傾斜した一定姿勢で発振および受信コィル間を通過 すると、 硬貨判別手段は安定した硬貨の正偽および金種判別を行うことができる こととなる。

なお、 図 6で符号 1 2は硬貨の引抜き防止レバー、 1 3は硬貨通路 4の底面を 構成するガイ ドレール、 1 4は硬貨通路 4の形成方向に沿って形成された位置決 め凹部で、 硬貨の接触面積を減らして当該硬貨をスムーズに案内する。 また図 6 で符号 3 0は硬貨投入口 3から投入された液物 （水等） を排出する液物排出孔で ある。

ところで、 上述した従来の硬貨案内装置 1によると、 硬貨投入口 3内に投入さ れた投入硬貨 Bの落下姿勢等の要因で、 図 8で示すように投入硬貨 Bがゲートレ ール 1 1上に立った姿勢、 言い換えればゲートプレート 2側に傾斜した姿勢のま ま硬貨通路 4内を転動する場合がある。

このように、 投入硬貨 Bが硬貨通路 4内を立った姿勢のまま転動し、 硬貨判別 手段の発振および受信コィル間を通過すると、 前述した図 7で示す硬貨 Bの通過 姿勢と比較して、通過硬貨 Bと発振および受信コイル間との距離が変化するので、 硬貨判別装置は安定した硬貨の正偽および金種判別を行うことができなくなる虞 力 ^sある。

この発明は、 上述した事情に鑑み、 硬貨通路内において、 硬貨を常に一定の姿 勢で転動させることができ硬貨案内装置を提供することを目的とする。 発明の開示

上述した課題を解決するため、 この発明では、 投入された硬貨を案内する硬貨 案内通路を有する硬貨案内装置において、 前記硬貨案内通路を構成する一方の壁 面に、 前記硬貨案内通路内を転動する硬貨を他方の壁面側へ付勢すべく揺動自在 で、 かつ硬貨付勢の際に前記硬貨の転動方向に沿って回転可能な硬貨付勢手段を 配設するようにしている。 図面の簡単な説明

図 1はこの発明に係わる硬貨案内装置を示すゲートプレートの正面図。

図 2は図 1の I I- II断面図。

図 3は硬貨付勢手段の作用を示す要部断面図。

図 4は硬貨付勢手段の作用を示す要部断面図。

図 5は硬貨付勢手段の作用を示すゲートプレートの正面図。

図 6は従来の硬貨案内装置を示すゲートプレートの正面図。

図 7は図 6の VI I-VII概念断面図。

図 8は従来の硬貨案内装置の概念断面図である。 発明を実施するための最良の形態

以下、 このの発明に関わる硬貨案内装置の一実施例を詳述する。

図 1はこの発明に関わる硬貨案内装置 2 0を配設したゲートプレート 2の正面 図で、 図 6と同一部分を同一符号で示す。

この硬貨案内装置 2 0では、 硬貨投入口 3の下方に位置する硬貨案内通路 4の 上流に、 当該硬貨案内通路 4内を転動する硬貨を、 図示せぬメインプレートによ り構成された他方の壁面側 4 b (図 2 ) へ付勢する硬貨付勢手段 2 1が配設され ている。

この硬貨付勢手段 2 1は、 硬貨案内通路 4の一方の壁面 4 aに形成された矩形 状の孔 2 2と、 この孔 2 2の上縁 2 2 aから懸架された円錘形状の錘 2 3とから 構成されている。

この錘 2 3は図 1の Π- I I断面で示す図 2のように、 ゲートプレート 2と一体 に形成された軸 2 4の下端に自在継手 （球受け継手） 2 5を介し懸架され、 また この自在継手 2 5は、 軸 2 4の下端に一体形成された球体 2 4 aと、 この球体 2 4 aを包むよう摺動自在に係合する位置決め凹部 2 3 aとから構成されている。 なお、 この位置決め凹部 2 3 aは錘 2 3の先端に形成され、 前記球体 2 4 aに 簡単に嵌着し、 そこに支承される。

このような自在継手 2 5によると、 錘 2 3は球体 2 4 aを中心としてあらゆる 方向へ揺動自在となる。

即ち、 図 2で示すように球体 2 4 aを中心に左右前後等のあらゆる方向に揺動 自在であり、 また球体 2 4 aを中心に錘 2 3は回動自在でもある。

なお、 図 2で示すように、 錘 2 3の懸架初期位置では錘 2 3の自重により、 そ の下端が孔 2 2から他方の壁面 4 b側へ突出している。

このような、 硬貨付勢手段 2 1によると、 図 3で示すように、 硬貨投入口 3内 に投入された投入硬貨 Bが、 その落下姿勢等の要因でゲートレール 1 1上に立つ た姿勢、 即ち、 硬貨案内通路 4の一方の壁面 4 a側に傾斜した姿勢のまま硬貨通 路 4内を転動しょうとする場合であっても、 この傾斜した硬貨 Bには、 自重によ り揺動する錘 2 3の下端が硬貨 Bに当接し、 そのため当該硬貨 Bを図 4で示すよ うに他方の硬貨通路 4の壁面 4 b側に押し倒す。

すると、 この押し倒された硬貨 Bはそれ以降は他方の壁面 4 b側へ傾斜した一 定の傾斜姿勢を維持したまま硬貨案内通路 4の下流へ転動されることとなる。 従って、 投入硬貨 Bは、 壁面 4 b側へ傾斜した一定の傾斜姿勢を維持したまま 硬貨案内通路 4の下流に配設された図示せぬ硬貨選別手段へ案内されるから、 こ の硬貨判別手段の発振および受信コイルとの間の距離を常に一定に保つように通 過し、 このため硬貨判別手段は常に安定した硬貨の正偽および金種判別を行うこ とができることとなる。 なお、 図 5で示すように、 硬貨 Bが錘 2 3に当接しつつ硬貨案内通路 4を転動 する間に、 当該錘 2 3は球体 2 4 aを中心に回転するので、 当該錘 2 3は硬貨 B の転動に対して大きな負荷とはならず、 硬貨 Bはスムーズに硬貨案内通路 4の下 流へ転動されて迅速な硬貨選別作業が行われることとなる。

なお、 上記実施例では、 硬貨付勢手段 2 1の錘 2 3を円錘形状としたがこの発 明は上記実施例に限定されること無く、 例えばこの錘 2 3の形状を円筒形状に形 成しても良く、 その形状に限定されない。

また、 錘 2 3と軸 2 4の下端とを連結する継手 2 5 (図 2 ) として、 球体 2 4 aとそれを包み込む位置決め凹部 2 3 aとから構成するようにしたが、 この発明 は上記実施例に限定されることなく、 錘 2 3を軸 2 4を中心にあらゆる方向へ揺 動自在で、 また軸を中心に回動自在であるように支承すればいかなる形式の継手 により錘 2 3を懸架するようにしても良い。

以上説明したように、 この発明に関わる硬貨案内装置では、 硬貨案内通路の一 方の壁面に、 硬貨案内通路内を転動する硬貨を他方の壁面側へ付勢すべく揺動自 在で、 かつ硬貨付勢の際に前記硬貨の転動方向に沿って回転可能な硬貨付勢手段 をするようにしたから、 この硬貨案内通路を転動される硬貨は常に一定の姿勢を 保持したまま硬貨案内通路内を転動することとなり、 このため常に安定した硬貨 の分離選別を行うことができる。 産業上の利用可能性

この発明は、 硬貨通路内を一定の姿勢で通過させるようにした硬貨案内装置に 適している。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 投入された硬貨を案内する硬貨案内通路を有する硬貨案内装置において、 前記硬貨案内通路を構成する一方の壁面に、 前記硬貨案内通路内を転動する硬 貨を他方の壁面側へ付勢すべく揺動自在で、 かつ硬貨付勢の際に前記硬貨の転動 方向に沿って回転可能な硬貨付勢手段を配設するようにしたことを特徴とする硬 貨案内装置。

2 . 前記硬貨付勢手段は自在継手を介し揺動自在、 かつ回動自在に支承された錘 からなることを特徴とする請求項（1) 記載の硬貨案内装置。

3 . 前記綞は円錘形であることを特徴とする請求項（2) 記載の硬貨案内装置。

4 . 前記自在継手は球体と該球体を包み込む位置決め凹部とから構成されている ことを特徴とする請求項 (2) 記載の硬貨案内装置。