WO2000028376A1

WO2000028376A1 - Appareil photo

Info

Publication number: WO2000028376A1
Application number: PCT/JP1999/006231
Authority: WO
Inventors: Naoyuki Nishinou
Original assignee: Fuji Photo Film Co., Ltd.
Priority date: 1998-11-09
Filing date: 1999-11-09
Publication date: 2000-05-18
Also published as: US6490412B1; JP3654838B2

Description

明細書

カメラ技術分野

本発明は、インスタント写真用のフィルムが積層されたフィルムパックが装填されるカメラに関する。背景技術

従来より、開口を有する枠体内にィンスタン卜写真用のフィルムが複数枚積層され、その枠体の開口が 1枚の遮光板で塞がれた構造を有するフィルムパックが装填されるカメラが知られている。このようなカメラの中には、装填されているフィルムパック内の残存フィルム枚数を表示する表示部を備え、新規のフィルムパックが装填れると、その表示を、新規のフィルムパックに収納されたフィルム枚数に変更する等の初期化処理を行なうものがある。フィルムパックの遮光板は、積層されたフィルムを外部の光から保護するために十分な遮光性が求められることから、十分な厚みを有するプラスチック部材等からなる。フィルムパック交換が行なわれ、その後の、例えば裏蓋が閉じられた時点で、新規のフィルムパック内に積層されたフィルム枚数に相当する所定数（例えば 1 0枚）が表示部に表示され、内蔵電池からのパヮ一の供給を受けて、先ず遮光板が排出される。以後、撮影操作に応じて、積層されたフィルムのうちの最上層のフィルムが露光され、露光されたフィルムの一部に予め蓄えられている現像剤がそのフィルム内にまんべんなく拡散され現像されながら排出され、これに伴い残存フィルム枚数が 1だけ減算されて表示部に表示される。

上述したカメラでは、フィルムパック交換が行なわれて裏蓋が閉じられると、一律に、新規のフィルムパックが装填されたと判定されて初期化処理が行なわれる。例えば、表示部には新規のフィルムパック内に収納されているフィルム枚数が表示され、撮影者は、表示部に表示されたフィルム枚数を見ることで撮影可能枚数を確認する。

ここで、撮影者が、フィルムパック内に積層されたフィルムが残っている時点で、誤って裏蓋を一旦開け、誤りに気づいてそのまま閉じるという操作を行なう場合がある。例えば、フィルムパック内に積層されたフィルムが 5 枚残っている時点で上述の操作が行なわれた場合、そのカメラでは、フィルムパックが装填されて裏蓋が閉じられたことから、新規のフィルムパックが装填されたと判定される。ここで、フィルムパックからフィルムが 1枚排出されると、そのカメラでは遮光板が排出されたと判定され、実際には残存フイルム枚数は 4枚であるにもかかわらず表示部は残存フィルム枚数 ' 1 0 ' が表示された状態にとどまる。このため、実際に撮影可能な残存フィルム枚数と表示部に表示された残存フィルム枚数とが異なってしまうという問題が発生する。発明の開示

本発明は、上記事情に鑑み、フィルムパック内に積層されたフィルムが残つている時点でそのフィルムパックが再装填された場合に、例えば残存フィルム枚数を正確に表示する等、その状態に応じた正しい制御を行なうことのできるカメラを提供することを目的とする。

上記目的を達成する本発明のカメラは、ィンスタント写真用の複数枚のフイルムが枠体内に積層されるとともに、積層されたフィルムを遮光する遮光板を備えたフィルムパックが装填され、内蔵電池からのパワーにより、その遮光板を先ず排出し、以後、撮影操作に応じて、積層されたフィルムのうちの最上層のフィルムを露光し、露光されたフィルムを現像しながら排出するカメラにおいて、

装填されたフィルムパックの遮光板の存在を検出する遮光板検出部と、上記遮光板検出部による検出結果に基づいて制御を行なう制御部とを備えたことを特徴とする。

本発明のカメラは、装填されたフィルムパックの遮光板の存在を検出する構成のため、新規のフィルムパック;^装填された状態と、途中で撮影したフイルムパックについて誤ってフィルムパック交換操作が行なわれた状態とを区別して正しい制御を行なうことができる。

ここで、上記遮光板検出部は，装填されたフィルムパックの遮光板又はフイルムの排出動作時の負荷に基づいて、今回の排出動作により排出されたものが遮光板であつたか否かを検出するものであることが好ましい。

遮光板は、十分な厚みを有するプラスチック部材等で形成されており、遮光板の材質の方がフィルムの材質よりも堅くて剛性も大きい。このため、遮光板の排出時における給装モータの負荷電流や内蔵電池の内部ィンピーダンスによる電圧降下の方が、フィルムの排出時における負荷電流や電圧降下よりも大きい。これを利用し、負荷電流や電圧降下の大きさを比較することにより遮光板であつたか否かを検出することができる。この場合、後述する実施形態に示すように、比較的簡単な回路構成で済む。

また、本発明のカメラが、このカメラの状態を表示する表示部を備え、上記制御部が、上記遮光板検出部による検出結果に応じてその表示部への表示内容を制御するものであることも好ましい態様である。

カメラの状態には、フィルム枚数を格納するカウンタ，フィルム感度，レンズ位置，露出モ一ドとしてのストロボ制御モード（o n/o f f /a u t o ) および露出補正（d a r k e nZn o rma l Z l i g h t e n) 等の状態があり、上記のように制御すると、新規のフィルムパックが装填された時点におけるカメラの状態と、撮影途中におけるカメラの状態とを区別して表示することができる。

さらに、本発明のカメラは、装填されているフィルムパック内の残存フィルム枚数を表示する表示部を備えるとともに、

上記制御部が、フィルムパック交換操作前のフィルムパック内のフィルム残存枚数を記憶しておく記憶部と、フィルムパック交換操作があった場合に、上記遮光板検出部により、今回排出されたものが遮光板であった旨検出されたか否かに応じて、上記表示部に、それぞれ、遮光板付のフィルムパック内に積層されたフィルム枚数に相当する所定数、あるいは上記記憶部に記憶された残存枚数から 1枚を減じた数を表示させる表示制御部とを備えたものであることも好ましい態様である。 .

ここで、上記「フィルムパック交換操作」には、それまで装填されていたフィルムパックを取り出して新たなフィルムパックを装填する操作以外にも、装填されていたフィルムパックを取り出してその取り出したフィルムパックをそのまま再装填する操作、およびフィルムパックを取り出すための操作 (例えば裏蓋を開ける操作）を行ないフィルムパックは取り出さずに再びフイルムパックの装填を完了させる操作（例えば裏蓋を閉じる操作）も含まれる。

このように構成すると、遮光板が排出された場合は、新規のフィルムパック内に積層されたフィルム枚数に相当する所定数が表示部に表示される。またフィルムが排出された場合は、記憶部に記憶された残存枚数から 1枚を減じた数が表示部に表示される。このため、フィルムパック内に積層されたフイルムが残っている時点でそのフィルムパックについて交換操作が行なわれた場合であっても、従来のカメラのような、実際に撮影可能な残存フィルム枚数と表示部に表示された残存フイルム枚数とが異なってしまうというようなことはなく、残存フィルム枚数を表示部に正確に表示することができる。また、このカメラは、内蔵フィルムに関するフィルム情報が記憶されたフィルムパックが装填される力メラであって、フィルムパックに記憶されたフイルム情報を読み取るセンサを備え、上記制御部が、上記遮光板検出部により遮光板が検出されたことを受けて上記センサにフィルム情報を読み取らせるものであってもよい。

ここで、内蔵フィルムに関するフィルム情報とは、フィルムパックに記憶されたフィルム枚数やフィルム感度をいう。

このように構成すると、上記センサで読み取られたフィルム情報に基づいてカメラの制御を行なうことができる。

さらに、上記制御部は、上記遮光板検出部により遮光板が検出されたことを受けて、このカメラの、少なくとも一部の要素について初期化を行なうものであってもよい。

ここでいう、少なくとも一部の要素は、レンズ位置、露出モードとしてのストロボ制御モード，露出補正のうちのいずれか 1つ以上であることが好ましく、遮光板が検出されたことを受けて、このような一部の要素について初期設定すると、操作性が高まる。

以上説明したように、本発明によれば、フィルムパック内に積層されたフイルムが残つている時点でそのフィルムパックが再装填された場合に、例えば残存フィルム枚数を正確に表示する等、その状態に応じた正しい制御を行なうことができる。図面の簡単な説明

図 1は、本発明の第 1実施形態のカメラの外観を示す正面図である。図 2は、図 1に示すカメラの外観を示す斜視図である。

図 3は、第 1実施形態のカメラの、裏蓋が開けられた状態の裏面図である図 4は、第 1実施形態のカメラの各種の動作シーケンスにおける負荷と、設定された閾値を示す図である。

図 5は、第 1実施形態のカメラの回路図である。

図 6は、本発明の第 2実施形態のカメラの回路図である。

図 7は、本発明の第 3実施形態のカメラの外観を示す正面図である。図 8は、図 7に示すカメラの、裏蓋が開けられた状態の裏面図である。図 9は、第 3実施形態のカメラの回路図である。

図 1 0は、フィルムパック全体の概略図である。

図 1 1は、図 1 0に示すフィルムパックに備えられたフィルム感度ノツチに基づく信号の組み合わせと、その組み合わせに対応するフィルム感度を示す図である。

図 1 2は、第 3実施形態のカメラにおける制御ルーチンのフローチヤ一トである。発明を実施するための最良の形態

以下、本発明の実施形態について説明する。

図 1は、本発明の第 1実施形態のカメラの外観を示す正面図、図 2は、図 1に示すカメラの外観を示す斜視図である。

このカメラ 1 0は、インスタントカメラであり、撮影にあたり、前面カバ一 1 1の両端部をつかんで持ち上げることにより、カメラ 1 0中央部に備えられたレンズ 2 0力図 1では前方側に、図 2では斜め前方側に突出する。また、カメラ本体部 3 0の上部 3 1には、ストロボ光を発光するためのストロボユニット 3 0 9と、 A Fュニッ卜 3 1 0を構成するォートフオーカス ( A F ) 用の発光素子が内蔵された A F投光窓 3 1 1およびその発光素子からの光を受光する受光素子が内蔵された A F受光窓 3 1 2と、ファインダ 3 1 3とが備えられている。さらに、図 1 , 図 2における、レンズ 2 0の左側には、 A Eユニット 3 2 0が備えられている。 A Eユニット 3 2 0は、内蔵された露出調整用の A Eセンサに光を導くための A E窓 3 2 1を有する。 A E窓 3 2 1の上部には、その A E窓 3 2 1に対してフィル夕をかけるためのスライドスィッチ 3 2 2が備えられている。また、ストロボユニット 3 0 9 の下には、セルフタイマ撮影時に用いられるスライドスィッチ 3 2 3と、セルフタイマ撮影時に光を発する発光素子が内蔵されたセルフ窓 3 2 4も備えられている。

さらに、図 1 , 図 2に示す正面図，斜視図の左側には、撮影時に把持されるグリップ部 3 3を有し、そのグリップ部 3 3の上部には、シャツ夕ポタン

3 4が備えられている。

また、図 1 , 図 2に示す正面図，斜視図の右側にもグリップ部 3 5を有し、そのグリップ部 3 5内部には、このカメラ 1 0を駆動するための内蔵電池

4 0が実装されている。また内蔵電池 4 0の上部には、このカメラ 1 0全体の制御を行なうための回路基板 2 0 0が備えられている。回路基板 2 0 0については後述する。さらに、このカメラ 1 0には、やはり後述する、フィルムパックの遮光板やフィルムを給送するための給送用モータも備えられている。

図 3は、第 1実施形態のカメラの、裏蓋が開けられた状態の裏面図である図 3に示すカメラ 1 0は、裏蓋 5 0が開けられフィルムパック 1 0 0が装填された状態を示している。このカメラ 1 0の、図 3の右上には、フィルムパック 1 0 0が装填されたか否かを検出するフィルムパック検出スィツチ 6 0が備えられている。図 3に示すようにフィルムパック 1 0 0が装填された状態では、そのフィルムパック 1 0 0でフィルムパック検出スィツチ 6 0が押されてオン状態になっており、これによりフィルムパック 1 0 0が装填されたことが検出される。また、フィルムパック検出スィッチ 6 0の左上には、裏蓋 5 0が閉められたか否かを検出する裏蓋スィツチ 5 1が備えられており、裏蓋 5 0が閉められると、この裏蓋スィッチ 5 1が押されてオン状態になり、これにより裏蓋 5 0が閉められたことが検出される。さらに、フィルムパック検出スィッチ 6 0の右には、装填されているフィルムパック 1 0 0 内の残存フィルム枚数を表示する表示部 6 1 と、ス卜ロボ発光を行なうためのストロボ充電用スィッチ 6 2 とが備えられている。さらに、ファインダ 3 1 3に隣接して、点滅によりストロボ充電完了を示すランプ窓 6 3も備えられている。

図 4は、第 1実施形態のカメラの各種の動作シーケンスにおける負荷と、設定された閾値を示す図である。

遮光板排出シーケンスは、十分な厚みを有するプラスチック部材等で形成された遮光板を排出するものであるため、この図 4に示す、遮光板排出シ一ケンスにおける負荷は、各種の動作シーケンスにおける負荷の中で一番大きい。また、フィルム排出シーケンスは、現像にあたり、フィルムに現像剤をまんべんなく拡散するように、例えばフィルムを複数のローラで押し進めたりするものであるため、各種の動作シーケンスにおける負荷の中では大きい部類に入るものの、遮光板の材質の方がフィルムの材質よりも堅くて剛性も大きいため、フィルム排出シーケンスにおける負荷は、遮光板排出シーゲンスにおける負荷よりは小さい。また、ストロボ充電シーケンスは、ストロボ充電を行なうために大きなパワーを必要とする。従って、遮光板排出シーケンスにおける負荷に次いで大きい。以下、シャツ夕駆動シーケンス、 A F動作シーケンス、 A E演算動作シーケンスにおける負荷の順となる。また、図 4には、遮光板排出シーケンスにおける負荷とフィルム排出シーケンスにおける負荷との間に設定された閾値が示されている。この閾値については、図 5を参照して説明する。

図 5は、第 1実施形態のカメラの回路図である。

図 5には、内蔵電池 4 0に隣接して電源スィツチ 2 1 8が配置されている。この電源スィツチ 2 1 8は、前面カバー 1 1 を図 2に示すように持ち上げた時に閉成するスィツチである。

カメラ 1 0全体の制御を行なうための回路基板 2 0 0には、 M P U 2 2 0 が実装されている。この M P U 2 2 0のバス端子 B U Sには記憶部 2 1 0力接続され、ポート PA， P B, P C, PDには、表示部 6 1 , ストロボュニット 3 0 9， A Fユニット 3 1 0， A Eユニット 3 2 0がそれぞれ接続されている。また MPU 2 2 0のポート P E 1， P E 2 , P E 3には、フィルムパック検出スィッチ 6 0，裏蓋スィッチ 5 1，シャツ夕ボタン 3 4がそれぞれ接続されている。

また、モー夕ドライブ部 2 3 0には、給送用モータ 2 1 4を駆動するためのトランジスタ 2 3 1 と、そのトランジスタ 2 3 1に流れる電流 I _Mを検出するためのオペアンプ 2 3 6とが備えられており、 1^?112 2 0のボート？ £ 4は、モータドライブ 2 3 0を構成する抵抗 2 3 2を経由してトランジスタ 2 3 1のゲートに接続されている。トランジスタ 2 3 1のェミツ夕は、ダラゥンド GNDに接続されている。また、トランジスタ 2 3 1のコレクタは、抵抗 2 3 5を経由してオペアンプ 2 3 6の正相入力および給送用モー夕 2 1 4に接続されている。オペアンプ 2 3 6の逆相入力は抵抗 2 3 4を経由してグラウンド GNDに接続されるとともに、抵抗 2 3 3を経由してそのオペァンプ 2 3 6の出力側および MPU 2 2 0の A D変換入力端子 A Dに接続されている。また MP U 2 2 0のポー卜 P E 5には、給送用スィツチ 2 1 5が接続されている。この給送用スィツチ 2 1 5は、給送用モ一夕 2 1 4が回転して遮光板もしくはフィルムが排出された時点で閉じられる。

記憶部 2 1 0には、フィルムパック 1 0 0交換操作前のフィルムパックの残存枚数が記憶される。

表示部 6 1には、装填されているフィルムパック 1 0 0内の残存フィルム枚数が表示される。

ここで、オペアンプ 2 3 6および MPU 2 2 0の A D変換入力端子 A Dを含む部分が、本発明にいう遮光板検出部の一例に相当し、これらオペアンプ 2 3 6および MP U 2 2 0の A D変換入力端子 A Dを含む部分により、装填されたフィルムパックの遮光板の存在が検出される。

さらに、 MPU 2 2 0には、フィルムパック 1 0 0の交換操作があった場合に、今回排出されたものが遮光板であった旨検出されたか否かに応じて、表示部 6 1に、それぞれ、遮光板付のフィルムパック 1 0 0内に積層されたフィルム枚数に相当する所定数、あるいは記憶部 2 1 0に記憶された残存枚数から 1枚を減じた数を表示させる表示制御部が備えられている。この表示制御部と記憶部 2 1 0が、本発明にいう制御部の一例に相当する。

このように構成されたカメラ 1 0では、前面カバー 1 1が持ち上げられると、内蔵電池 40の電圧 V_Bが、電源スィッチ 2 1 8を経由して、コンデンサ 2 1 1 と、レギユレ一夕 2 1 2と、給送用モ一夕 2 1 4とに印加される。レギユレ一夕 2 1 2では、入力された電圧 V_Bを安定化して電圧 V_c.を生成する。生成された電圧 V_eは、コンデンサ 2 1 3と MPU 2 2 0の電源端子 V_{e c}に印加される。ここでは、撮影者が、カメラ 1 0に装填されたフィルムパック 1 0 0内に積層されたフィルムが残っている時点で、誤って裏蓋 5 0を一旦開け、誤りに気づいてそのまま閉じるという動作が行われた場合について説明する。フィルムパック検出スィッチ 6 0が閉じられているため、 MPU 2 2 0のポート？ 5 1に ' L ' レベルの信号が入力されている。また裏蓋スィツチ 5 1 も閉じられているため、 MPU 2 2 0のポート P E 2にも ' L ' レベルの信号が入力されている。 MPU 2 2 0は、ポート P E 1およびポート P E 2の双方に ' L ' レベルの信号が入力されている状態では、シャツ夕ポタン 3 4が押されるまで待機する。

フィルムパック 1 0 0が正しく装填され裏蓋 5 0も正しく閉じられている状態でシャツ夕ポタン 3 4が押される。すると、 MPU 2 2 0のポート P E 3に ' L ' レベルの信号が入力される。この ' L ' レベルの信号を受けて、 M P U 2 2 0のポート P E 4から 'H' レベルの信号が出力される。この ' H' レベルの信号は抵抗 2 3 2を経由してトランジス夕 2 3 1に入力され、これによりトランジスタ 2 3 1がオン状態となり、内蔵電池 4 0→電源スィツチ 2 1 8→給送用モー夕 2 1 4→抵抗 2 3 5→トランジスタ 2 3 1→グラゥンド GNDの経路で電流 I _Mが流れ、給送用モータ 2 1 4が回転してフィルムの排出が開始される。抵抗 2 3 5に電流 I _Mが流れるため、抵抗 2 3 5の両端には、抵抗 2 3 5の値と電流 I _Mとの積による電圧（電圧降下）が発生する。この電圧がオペアンプ 2 3 6に入力され，所定のゲインで増幅されて M P U 2 2 0の AD変換入力端子 ADに入力される。 MPU 2 2 0では、入力された電圧を A D変換してディジ夕ル値 D _Fを得る。このディジタル値 D _Fは、図 4に示すフィルム排出シーケンスにおける負荷の大きさに相当する値である。また、 MPU 220は、図 4に示す閾値に相当するディジタル値 D_THを有する。 MPU 2 2 0では、これらディジタル値 D_Fとディジタル値 D_THを比較する。ディジタル値 D_Fは、ディジタル値 D_T„よりも小さいため、 MPU 2

2 0の表示制御部により、フィルムパック内に収納されている残存フィルム枚数から 1だけ減算した枚数が表示部 6 1に表示される。また、このフィルム枚数が記憶部 2 1 0に記憶される。

一方、新規なフィルムパック 1 0 0が装填されかつ裏蓋 50が閉じられた状態でシャツタポタン 34が押された場合は、前述したと同様の経路で電流 I _Mが流れ、給送用モー夕 2 1 4が回転して遮光板の排出が開始され、抵抗 2

3 5の両端に電圧が発生する。この電圧がオペアンプ 2 3 6を経由して MP U 2 20の AD変換入力端子 ADに入力され、 MPU 220で AD変換されてディジタル値 D _sが生成される。さらに MPU 2 20では、このディジタル値 D_sとディジタル値 D_THを比較する。ディジタル値 D_sは、遮光板排出シーケンスにおける負荷に相当する値であり、一方ディジタル値 D_THは、図 4に示す閾値に相当する値であるため、ディジタル値 D_sは、ディジタル値 D_THよりも大きく、従って今回排出されたものが遮光板であつたと検出され、 MP U 2 2 0の表示制御部により、新規のフィルムパック内に収納されているフイルムの枚数が表示部 6 1に表示される。また、このフィルム枚数が記憶部

2 1 0に記憶される。

第 1実施形態のカメラ 1 0では、このように、新規なフィルムパック 1 0 0が装填されかつ裏蓋 5 0が閉じられた場合は、新規のフィルムパック内に収納されているフィルムの枚数が表示部 6 1に表示される。また、フィルムパック 1 0 0内に積層されたフィルムが残っている時点で裏蓋 5 0が一旦開けられて閉じられた場合は、残存フィルム枚数が表示部 6 1に表示される。従って、従来のカメラのように、実際に撮影可能な残存フィルム枚数と表示部に表示された残存フィルム枚数とが異なってしまうというようなことはなく、正しい表示制御を行なうことができる。

尚、第 1実施形態では、装填されたフィルムパックの遮光板を検出するにあたり、給送用モー夕 2 1 4に流れる電流 I _Mをオペアンプ 2 36で検出し M P U 2 2 0で A D変換した例で説明したが、これに限られるものではなく、給送用モ一夕 2 1 4に流れる電流 I _Mをコンパレー夕で ' H ' レベルもしくは ' L ' レベルの信号に変換し M P U 2 2 0のポートに入力してもよい。

図 6は、本発明の第 2実施形態のカメラの回路図である。

尚、図 5に示す構成要素と同じ構成要素には同一の符号を付し重複説明は省く。

前述した図 5に示す回路構成は、給送用モー夕 2 1 4に流れる電流に基づいて、装填されたフィルムパックの遮光板を検出し、その検出結果に基づいて表示等の制御を行なったが、この図 6に示す回路構成は、内蔵電池 4 0の端子間電圧の下降量に基づいて、装填されたフィルムパックの遮光板を検出し、その検出結果に基づいて表示等の制御を行なうものである。

内蔵電池 4 0は内部ィンピーダンス R zを有するため、内蔵電池 4 0の端子間電圧 V _Bは大きな負荷を駆動するほど低下する。従って、内蔵電池 4 0の端子間電圧 V _Bは、遮光板排出シーケンスにおける負荷を駆動する方がフィルム排出シーケンスにおける負荷を駆動するよりも低下する。本実施形態は、この点に着目してなされたものであり、内蔵電池 4 0の電圧 V _Bが印加されるコンデンサ 2 1 1の両端に抵抗 2 4 1 と抵抗 2 4 2が直列接続され、直列接続された接続点が M P U 2 2 0の A D変換入力端子 A Dに接続されてなる回路構成である。このような回路構成を採用して、内蔵電池 4 0の端子間電圧 V _Bの下降量を M P U 2 2 0の A D変換部で測定することにより、今回排出されたものが遮光板であつたか否かに応じて、表示部 6 1に、それぞれ、遮光板付のフィルムパック内に積層されたフィルム枚数に相当する所定数、あるいは記憶部 2 1 0に記憶された残存枚数から 1枚を減じた数を表示させるように制御してもよい。

図 7は、本発明の第 3実施形態のカメラの外観を示す正面図、図 8は、図 7に示すカメラの、裏蓋が開けられた状態の裏面図である。

尚、前述した図 1に示すカメラ 1 .0の構成要素と同じ構成要素には同一の符号を付して説明する。

このカメラ 4 1 0は、図 1に示すカメラ 1 0 と比較し、 A E窓 3 2 1に対してフィル夕をかけるためのスライドスイッチ 3 2 2、およびセルフ夕イマ撮影時に用いられるスライドスィッチ 32 3が削除されている。また、図 8 に示すように、後述するフィルムパック 1 1 0が装填されている。さらにフイルムパック検出スィツチ 6 0の右側に表示部 7 0が備えられている。また、表示部 7 0の下部には、セルフタイマスィッチ 8 1と、露出補正スィツチ 82と、ストロボ制御スィツチ 8 3とが備えられている。

セルフタイマスィッチ 8 1は、セルフ夕イマ撮影用の時間を設定するためのスィッチであり、一度押すとセルフタイマ用の時間が設定されるとともに時間設定されたことを示す図柄（図示せず）が表示部 7 0に表示され、再度押すとその設定された時間が解除されるとともに図柄の表示も消去される。露出補正スィツチ 8 2は、露出補正の度合いを指示するためのスィツチであり、押す毎に、表示部 7 0に表示されたカーソル 7 1が、その表示部 7 0 の左側に印刷された文字 D (d a r k e n (濃）） — N (n o rma 1 ) → L U i g h t e n (淡））の位置に移動する。

ストロボ制御スィツチ 8 3は、ストロボ光の発光を制御するためのスィッチであり、押す度に、表示部 70に表示されたカーソル 72が、その表示部 7 0の右側に印刷された文字 O (o n) →F (o f f ) →A (a u t o) の位置に移動する。

さらに、表示部 7 0には、上記図柄，カーソル 7 1， 72の他に、フィルム枚数およびフィルム感度も表示される。

図 9は、第 3実施形態のカメラの回路図である。

図 9には、内蔵電池 40に接続された M P U 22 1が示されている。この MP U 22 1のバス端子 B U Sには記憶部 2 1 0が接続されている。この記憶部 2 1 0には、フィルム枚数が格納される表示処理カウン夕（図示せず）が備えられている。また、 MPU 2 2 1のポート PA 1 , PA 2, PA 3には、セルフ夕イマスィッチ 8 1 , 露出補正スィツチ 8 2 , ストロボ制御スィツチ 8 3が接続され、 MP U 22 1のポ一卜 PA4〜PA 7には表示部 7 0 が接続されている。さらに、 MPU 2 2 1のポート P B, P C, PDには、ストロボユニット 3 0 9, A Fユニット 3 1 0, AEユニット 3 2 0がそれぞれ接続されている。また、 MPU 2 2 1のポート P E 1 , P E 2, P E 3 , P E 4， P E 5 , P E 6には、裏蓋スィツチ 5 1，電源スィツチ 2 1 8，シャツ夕ボタン 34，第 1のノッチスィッチ 1 0 1，第 2のノッチスィッチ 1 0 2，フィルムパック検出スィッチ 6 0がそれぞれ接続されている。これら第 1 , 第 2のノッチスィッチ 1 0 1， 1 0 2が本発明にいう、フィルムパックに記憶されたフィルム情報を読み取るセンサの一例に相当する。

MPU 22 1は、前面カバ一 1 1が閉じられている状態では、スタンバイモードにあり、前面カバー 1 1を持ち上げて電源スィツチ 2 1 8が閉成されると、 MPU 22 1のポート P E 2に ' L ' レベルの信号が入力されて通常の動作モ一ドに移行する。前面カバ一 1 1が閉じられると、 MPU 2 2 1は再びスタンバイモードに移行する。また、この MPU 2 2 1は、前面カバー 1 1が閉じられている状態であっても、裏蓋 5 0を一旦開けてフィルムパック 1 1 0を装填して裏蓋 5 0を閉じると、フィルムパック検出スィッチ 6 0 と裏蓋スィツチ 5 1との双方が閉成されるため、 MPU22 1のポート P E 6, P E l t 'L ' レベルの信号が入力されて通常の動作モードに移行し、後述するようにして遮光板の排出もしくはフィルムの排出が行なわれ、その後スタンバイモードに再び移行する。

モー夕ドライバ 2 50には、給送用モータ 2 14，鏡胴駆動用モ一夕 2 1 6を駆動するトランジスタ（図示せず）が備えられている。 MPU2 2 1のポート P F 2， P F 4には、これらのトランジスタが接続されている。また、 MPU2 2 1のポート P F 1 , P F 3には、給送用スィツチ 2 1 5 , 鏡胴スィツチ 2 1 7が接続されている。給送用スィツチ 2 1 5は、給装モ一夕 2 1 4が回転して遮光板もしくはフィルムが排出された時点で閉成されるスィツチである。また、鏡胴スィッチ 2 1 7は、鏡胴駆動用モー夕 2 1 6が回転してレンズが所定の位置まで繰り出した時点で閉成される遠近切替用のスィツチである。さらに、 MPU 2 2 1の AD変換入力端子 ADには、給送用モ —夕 2 14に流れる電流を検出するためのオペアンプ（図示せず）が接続されている。このように構成されたカメラ 4 1 0に、フィルムパック 1 1 0が装填される。 .

図 1 0は、フィルムパック全体の概略図、図 1 1は、図 1 0に示すフィルムパックに備えられたフィルム感度ノツチに基づく信号の組み合わせと、その組み合わせに対応するフィルム感度を示す図である。図 1 0に示すフィルムパック 1 1 0は、撮影画面としての開口（ァパーチャ） 1 1 1 aを有する枠体 1 1 1に、インスタント写真用のフィルムが複数枚積層され、その枠体 1 1 1の開口 1 1 1 aが遮光板 1 1 2で塞がれた構造を有する。遮光板 1 1 2および図示しないフィルムは、図 1 0に示す矢印 A 方向に排出される。このフィルムパック 1 1 0に、 I S O 40 0 , 8 0 0, 1 6 0 0以外のフィルム感度を持つフィルムが内蔵される場合は、枠体 1 1 1の側面に第 1，第 2のフィルム感度ノツチ 1 1 3， 1 1 4の双方が形成される。また、 I S 0400のフィルム感度を持つフィルムが内蔵される場合は、枠体 1 1 1の側面に第 1のフィルム感度ノツチ 1 1 3のみが形成される。さらに、 I S O 80 0のフィルム感度を持つフィルムが内蔵される場合は、枠体 1 1 1の側面に第 2のフィルム感度ノツチ 1 1 4のみが形成される。また、 I S O 1 6 00のフィルム感度を持つフィルムが内蔵される場合は、枠体 1 1 1の側面には第 1のフィルム感度ノツチ 1 1 3も第 2のフィルム感度ノッチ 1 1 4も形成されることはない。

また、枠体 1 1 1の側面の、第 1，第 2のフィルム感度ノッチ 1 1 3 , 1 14が形成される部分に隣接して、前述した第 1，第 2のノッチスィッチ 1 0 1， 1 02が配備されている。このように、枠体 1 1 1の同一側面に第 1 , 第 2のノッチスィッチ 1 0 1 , 1 0 2が配備されているため、それら第 1 ，第 2のノッチスィッチ 1 0 1 , 1 0 2の配置および配線の引き回しが簡素化される。

ここで、フィルムパック 1 1 0に、 I S O 400, 8 00, 1 60 0以外のフィルム感度を持つフィルムが内蔵される場合は、フィルムパック 1 1 0 の側面には第 1 , 第 2のフィルム感度ノッチ 1 1 3， 1 14の双方が形成されるため、第 1，第 2のノッチスィッチ 1 0 1， 1 0 2はともにオン状態になり、図 1 1に示すように、それら第 1，第 2のノッチスィッチ 1 0 1 , 1 0 2から 'L ' レベルの信号が出力される。また、 I S O 40 0のフィルム感度を持つフィルムが内蔵される場合は、フィルムパック 1 1 0の側面には第 1のフィルム感度ノツチ 1 1 3のみが形成されるため、第 1，第 2のノッチスィッチ 1 0 1， 1 02はオン状態，オフ状態になり、それら第 1 , 第 2 のノッチスィッチ 1 0 1， 1 02から ' L ' レベル， 'H' レベルの信号が出力される。さらに、 I S〇 8 0 0のフィルム感度を持つフィルムが内蔵される場合は、フィルムパック 1 1 0の側面には第 2のフィルム感度ノツチ 1 14のみが形成されるため、第 1，第 2のノッチスィッチ 1 0 1. 1 02はオフ状態，オン状態になり、それら第 1 , 第 2のノッチスィッチ 1 0 1 , 1 02から 'H' レベル， 'L ' レベルの信号が出力される。また、 I S〇 1 600のフィルム感度を持つフィルムが内蔵される場合は、フィルムパック 1 1 0の側面には第 1のフィルム感度ノツチ 1 1 3も第 2のフィルム感度ノツチ 1 14も形成されず、このため第 1 , 第 2のノッチスィッチ 1 0 1， 1 02はともにオフ状態になり、それら第 1，第 2のノッチスィッチ 1 0 1 , 1 02から 'H' レベルの信号が出力される。

次に、第 3実施形態のカメラ 4 1 0の動作について、図 9および図 1 2を参照して説明する。

図 1 2は、第 3実施形態のカメラにおける制御ルーチンのフローチャートである。

先ず、前面カバー 1 1 (図 7参照）が閉じられている状態で新規のフィルムパック 1 1 0が装填された場合について説明する。

MPU 2 2 1は、前面カバー 1 1が閉じられたスタンバイモード状態であつても、裏蓋 5 0を一旦開けて新規のフィルムパック 1 1 0を装填して裏蓋 50を閉じると、フィルムパック検出スィッチ 6 0と裏蓋スィツチ 5 1との双方が閉成され、これにより M P U 2 2 1のポ一ト P E 6, P E 1に 'L' レベルの信号が入力されて、スタンバイモードから通常の動作モードに移行する。すると、図 1 2に示す制御ルーチンのうちの裏蓋閉処理のルーチンを実行する。

先ず、ステップ S 4において、露光処理およびシャツ夕制御を行なう。ここでの露光処理では、ストロボ制御モードを o f f 側に設定し、さらにダミ —値でシャツタを制御してステップ S 5に進む。ステップ S 5では、フィルム排出処理を行なう。このフィルム排出処理では、図 9に示す MPU 22 1 のポート P F 2から 'H' レベルの信号がモ一夕ドライバ 2 5 0に向けて出力され、これにより給送用モー夕 2 1 4が回転する。ここでは、新規のフィルムパック 1 1 0が装填されているため、遮光板の排出が開始され、図 5を参照して説明したと同様にして、オペアンプ（図示せず）を経由して MPし' 2 2 1の AD変換入力端子 A Dに、遮光板の負荷に応じたアナログ信号が入力され、 MP U 2 2 1で AD変換されて、今回排出されたものが遮光板であつたと検出される。

次に、ステップ S 6において、遮光板か否かが判定される。ここでは、遮光板であるため、ステップ S 8に進む。ステップ S 8では、カメラの初期化処理を行なう。ここでは、近景撮影の多いインスタントカメラに見合ったレンズ位置（近景側）に設定する。また、ストロボ制御モードを a u t o側に設定し、露出補正を n 0 r m a 1側に設定することにより、露出モードのクリアを行なう。

次に、ステップ S 9において、 MPU 2 2 1は、ポ一卜 P E 4, P E 5の信号を読み込んでフィルム感度を記憶部 2 1 0に記憶する。またこのカメラ 4 1 0は、撮影可能なフィルム枚数を取り込むことができるシステムのカメラであり、図示しない手段で撮影可能なフィルム枚数を、記憶部 2 1 0の表示処理カウン夕に記憶する。このようにして、フィルム感度およびフィルム枚数からなるフィルム情報をカメラ 4 1 0に認識させる。次に、ステップ S

1 0に進み、表示部 7 0に、新規なフィルムパック 1 1 0内に積層されたフイルム枚数およびフィルム感度を表示する。また、初期設定された露出補正

(n o rma 1 ) ，ストロボ制御モ一ド（a u t o) の状態を操作者に知らせるために、表示部 7 0の各カーソル 7 1 , 7 2 (図 8参照）を各文字 N, Aに移動して、このルーチンを終了する。その後、 MPU 22 1は、スタンバイモードに移行する。このように、カメラ 4 1 0に新規のフィルムパック

1 1 0が装填されて裏蓋 5 0が閉じられると、遮光板の存在が検出され、その検出結果に基づいてカメラ 4 1 0の初期設定が行われる。従って、操作者の操作が簡素化されて操作性が高まる。また、裏蓋 5 0が閉じられた時点で遮光板が排出されるため、操作者は直ぐに写真撮影を行なうことができる。従って、操作者がシャツ夕チャンスを逃すということが防止される。

次に、写真撮影を行なうために、前面カバー 1 1が持ち上げられる。前面カバー 1 1が持ち上げられると、電源スィッチ 2 1 8が閉成する。すると、 MPU 2 2 1のポート P E 2に ' L ' レベルの信号が入力され、この ' L ' レベルの信号を受けて M P U 2 2 1がス夕ンバイモードから通常の動作モ一ドに移行する。ここで、シャッタボ夕ン 34が押されると、 M P U 2 2 1のポート P E 3に 'L' レベルの信号が入力される。フィルムパック検出スィツチ 6 0が閉じられているため、 M P U 2 2 1のポート P E 6に ' L ' レべルの信号が入力されている。また、裏蓋スィッチ 5 1も閉じられているため、 MP U 2 2 1のポート P E 1にも 'L ' レベルの信号が入力されている。 MPU2 2 1は、これらの ' L ' レベルの信号を受けて、図 1 2に示す制御ルーチンのうちのレリーズ処理のルーチンを実行する。

先ず、ステップ S 1において、測光手段により被写体輝度を測定し、さらに前述した裏蓋閉処理ルーチンで初期設定された状態におけるフィルム感度 , 露出補正値，ストロボ制御モードの設定状態に基づいて、シャツ夕制御演算を行なうとともに、ストロボ光の発光の有無の決定を行なう。

次に、ステップ S 2において、測距手段により被写体距離を算出し、レンズ位置制御のための演算を行ない、ステップ S 3に進む。

ステップ S 3では、ステップ S 2における演算結果に従い、撮影レンズを所定の位置に移動する。詳細には、図 9に示す M PU 22 1のポ一ト P F 4 から 'H' レベルの信号がモータドライバ 2 5 0に向けて出力され、これにより鏡胴駆動用モータ 2 1 6が演算結果に従い回転して、撮影レンズが所定の位置に移動される。

ステップ S 4では、ステップ S 1における測光結果に基づいてシャツ夕制御を行ない、またストロポ光の発光を行なう場合はその発光制御も行なう。次に、ステップ S 5に進む。ステップ S 5では、フィルム排出処理を行なう。このフィルム排出処理では、図 9に示す M P U 22 1のポート P F 2から Ή' レベルの信号がモータドライバ 2 5 0に向けて出力され、これにより給送用モータ 2 1 4が回転してフィルムの排出が開始され、図 5を参照して説明したと同様にして、オペアンプ（図示せず）を経由して MPU2 2 1の A D変換入力端子 A Dに、フィルム.の負荷に応じたアナログ信号が入力され、 M P U 2 2 1で AD変換されて、今回排出されたものがフィルムであったと検出される。

次に、ステップ S 6において、遮光板か否かが判定される。ここでは、フイルムであるため、ステップ S 7に進む。ステップ S 7では、表示処理カウン夕から ' 1 ' だけ減算して、このルーチンを終了する。このようにして、写真撮影が行なわれる。

ここで、フィルムパック 1 1 0内に積層されたフィルムが残っている時点で裏蓋 5 0が一旦開けられて閉じられる場合がある。裏蓋 5 0が閉じられると、前述した裏蓋閉処理のルーチンが実行される。この場合は、フィルムパックに積層されている最上層のフィルムは感光しているため、ステップ S 5 においてフィルムを排出し、さらにステップ S 6においてフィルムであると判定されてステップ S 7に進み表示処理カウン夕の値を ' 1 ' だけ減算して、このルーチンを終了する。このようにして、感光されたフィルムを排出する。

尚、本実施形態では、上述したように、シャツ夕チャンスを逃さないという観点から、裏蓋が閉じられた時点で遮光板が排出されるように制御される。このため、例えば、所望するフィルム感度を持つフィルムパックとは異なるフィルム感度を持つフィルムパックを装填し、写真撮影を行なう前に誤りに気づいて裏蓋を開閉して所望するフィルム感度を持つフィルムパックに交換したいというような場合であっても、フィルムが感光してしまうので、実用上そのフィルムを使い切るまでは裏蓋の開閉は出来ないこととなる。そこで、裏蓋が閉じられた時点では遮光板の排出が行なわれず、シャツ夕ポタンが押されて実行されるレリーズ処理ルーチンで遮光板の排出が行なわれるように制御してもよい。このように制御すると、新規のフィルムパックが装填された時点では遮光板が排出されないため、裏蓋の開閉を自在に行なうことができる。

Claims

請求の範囲

1 . ィンスタン卜写真用の複数枚のフィルムが枠体内に積層されるとともに、積層されたフィルムを遮光する遮光板を備えたフィルムパックが装填され、内蔵電池からのパワーにより、該遮光板を先ず排出し、以後、撮影操作に応じて、積層されたフィルムのうちの最上層のフィルムを露光し、露光されたフィルムを現像しながら排出するカメラにおいて、

装填されたフィルムパックの遮光板の存在を検出する遮光板検出部と、前記遮光板検出部による検出結果に基づいて制御を行なう制御部とを備えたことを特徴とするカメラ。

2 . 前記遮光板検出部は、装填されたフィルムパックの遮光板又はフィルムの排出動作時の負荷に基づいて、今回の排出動作により排出されたものが遮光板であつたか否かを検出するものであることを特徴とする請求項 1記載のカメラ。

3 . このカメラの状態を表示する表示部を備え、前記制御部が、前記遮光板検出部による検出結果に応じて該表示部への表示内容を制御するものであることを特徴とする請求項 1記載のカメラ。

4 . 装填されているフィルムパック内の残存フィルム枚数を表示する表示部を備えるとともに、

前記制御部が、フィルムパック交換操作前のフイルムパック内のフィルム残存枚数を記憶しておく記憶部と、フィルムパック交換操作があった場合に、前記遮光板検出部により、今回排出されたものが遮光板であった旨検出されたか否かに応じて、前記表示部に、それぞれ、遮光板付のフィルムパック内に積層されたフィルム枚数に相当/ る所定数、あるいは前記記憶部に記憶された残存枚数から 1枚を減じた数を表示させる表示制御部とを備えたものであることを特徴とする請求項 2記載のカメラ。

5 . このカメラは、内蔵フィルムに関するフィルム情報が記録されたフイルムパックが装填されるカメラであって、

フィルムパックに記録されたフィルム情報を読み取るセンサを備え、前記制御部が、前記遮光板検出部により遮光板が検出されたことを受けて前記センサにフィルム情報を読み取らせるものであることを特徴とする請求項 1記載のカメラ。

6 . 前記制御部は、前記遮光板検出部により遮光板が検出されたことを受けて、このカメラの、少なくとも一部の要素について初期化を行なうものであることを特徴とする請求項 1記載の力メラ。