WO1999049466A1

WO1999049466A1 - Dispositif d'enregistrement magnetique

Info

Publication number: WO1999049466A1
Application number: PCT/JP1999/001414
Authority: WO
Inventors: Maki Wakita; Katsutoshi Mukaijima; Shoji Takahashi
Original assignee: Citizen Watch Co., Ltd.; Iomega Corporation
Priority date: 1998-03-20
Filing date: 1999-03-19
Publication date: 1999-09-30
Also published as: US6738221B1; CN1258371A; EP0984449A1; KR20010012800A; CN1191583C; EP0984449A4

Description

明細害

磁気記録装置

技術分野

本発明は、携帯型パソコン等の情報機器に装着して情報を記録したり、記録されている情報を情報機器に入力し再生する磁気記録装置の改良に関する。

背景技術

携帯型コンピュータなどの情報機器のスロッ卜に P C カードなどの、クレジッ卜カード ■ サイズのカード型磁気記録装置を挿入して、情報機器とカード型磁気記録装置との間でデータのやり取りを行うことは周知である。

さらに、カード型磁気記録装置は、内部に記録媒体であるディスクを収納したカートリッジを収納したリ取リ外したりできるとともに、内部にディスクを駆動するための装置や記録再生へッドの駆動装置を備えたものがある。

一方、携帯型コンピュータなどの情報機器は、小型化、特に薄型化が進んでおり、その結果、この情報機器に用意される P Cカード受け入れ用のスロットは、 P C M C I A Persona I Computer Memory Card International

Association) 規格のタイプ IIに準拠したものとなっている。このスロットに揷入される P Cカードなどのカード型の情報機器は、そのケースの幅が 5 4. O m m、前後長さが 8 5. 6 0 m m、厚みが 5. 0 0 m mと厳密に定められている。そこで、この浅い小さなスペースに、如何にして、デイスクを駆動するための装置や記録再生へッドの駆動装置を適正位置に納め、且つ外力によっても容易に変形しないようにするかが問題となる。

発明の開示

本発明の目的は、小型で薄型のコンピュータなどの携帯用情報機器に使用できる、薄型でかつ強度を備えた磁気記録装置を提供することにある。

上記目的を達成するため、本発明による磁気記録装置は、記録媒体であるディスクを収納したカートリッジを挿入するための力一トリッジ揷入口を一端面に形成しているケース体と、第 1 の凹部及び第 2 の凹部を異なる領域に形成している、上記ケース体の内部に装着されたフレームプレー卜と、上記第 1 の凹部を利用して上記フレームプレー卜に取り付けられた、前記ディスクを回転駆動するディスク駆動モータと、上記第 2 の凹部を利用して上記フレームプレー卜に取り付けられた、前記ディスケに対して情報を記録および再生する記録再生へッド体及びこの記録再生へッド体を前記ディスクに対して駆動するヘッド駆動モータとを含む。

なお好ましくは、上記第 1 凹部の底部に、ディスク駆動モータのステータコイルと対向する位置に、長孔を形成して、ステータコイルが第 1 凹部の底部と接触しないようにしている。また、第 1 凹部の周壁にも開口を複数個形成して、絞り加工によりフレームプレートに上記第 1 凹部を形成する際にこの開口でもって応力を吸収するようにしている。

図面の簡単な説明

図 1 は、本発明に係る第 1 実施形態の磁気記録装置およびカートリッジを斜め上方から見た状態を示す斜視図である。

図 2 は、図 1 に示す磁気記録装置の上カバーを取り外した状態を示す説明図である。

図 3 は、図 2 の C 一 C断面（但し上カバーは取り付けてある）を示す断面図である。

図 4 は、図 3 の D部を拡大した状態を示す部分拡大断面図である。

図 5 は、図 4 に示す磁気記録装置にカートリッジを装填している状態を示す説明図である。

図 6 は、図 3 に示すディスク駆動モータを拡大して示す部分拡大断面図である。

図 7 は、図 3 に示す記録再生ヘッド体を拡大して示す部分拡大断面図である。

図 8 は、図 7 の H部を拡大した状態を示す部分拡大断面図である。

図 9 は、本発明に係る第 2実施形態の磁気記録装置におけるディスク駆動モータを拡大して示す部分拡大断面図である。

図 1 0 は、本発明に係る第 2実施形態の磁気記録装置におけるフレームプレートの斜視図である。図 1 1 は、本発明に係る第 2実施形態の磁気記録装置の分解斜視図である。

図 1 2 は、図 1 0の J一 J 断面を示す断面図である。図 1 3 は、本発明に係る第 2実施形態の磁気記録装置の上カバーをはずした上面図である。

発明を実施するための最良の形態本発明による磁気記録装置の第 1 実施形態を図 1 —図 8 を用いて説明する。

まず、磁気記録装置 1 と、この磁気記録装置 1 に装着および取り出し可能なカー卜リッジ 2 の外観の概要について図 1 を参照して説明する。

磁気記録装置 1 の前方にはコネクタ 2 4が設けられ、後方にはカー卜リッジ 2 を装填するためのカートリッジ揷入口 1 8 が形成されている。

カートリッジ 2 は、ディスクケース 1 1 の内部に磁気記録媒体であるディスク 1 0 を収容したものである。デイスク 1 0 はディスクケース 1 1 に回転自在に支承されている。このカー卜リッジ 2 は、矢印 B方向に、磁気記録装置 1 のカートリッジ揷入口 1 8 から挿入することにより、磁気記録装置 1 に装填される。

磁気記録装置 1 は、コネクタ 2 4 をコンビユー本体 (図示せず）のスロッ卜に向けて矢印 Aの方向に移動することにより、コンピュータ本体に装着される。

磁気記録装置 1 の概要について図 2及図 3 を参照して説明する。磁気記録装置 1 は、 P C M C I Aのタイプ 2 の規格に適合する外形寸法を有するケース体 4 を備える。このケース体 4 は、上カバー 1 5 と下カバー 1 6 から構成される。ケース体 4の中にフレームプレート 1 9 が配置される。フレームプレー卜 1 9 は、非磁性材、例えば非磁性を有するステンレス鋼、により形成されている。

フレームプレート 1 9 の上面側にはディスク駆動モータ 5 と記録再生ヘッド体 5 7 とが組み付けられる。記録再生ヘッド体 5 7 は、図 2 に示すように、コネクタ 2 4 に近接して組み付けられる。一方、ディスク駆動モータ 5 は記録再生へッド体 5 7 の組み付け位置よりやや後方の（カートリッジ挿入口側の）位置に配置される。

一方、フレームプレート 1 9の下面側には回路基板 9 が絶縁シート 5 0 (図 1 1 参照）を介して取り付けられる。この回路基板 9 は、フレームプレー卜 1 9の先端に取り付けられたコネクタ 2 4 を介してコンピュータ側と接続する。

以上のように、機構部分（ディスク駆動モータ 5 や記録再生ヘッド体 5 7 など）と回路部分（回路基板 9 ) とをフレームプレー卜 1 9 でもって互いに隔てるようにしたため、部品の組立作業は容易になる。

磁気記録装置 1 の力一トリッジ揷入口 1 8部分の詳細について図 4及び図 5 を参照して説明する。

ケース体 4 を構成する下カバー 1 6 の後端部には、力一卜リッジ揷入口 1 8 の高さ及び横幅に対応する高さ及び横幅をもった蓋体 1 7 の下端が取り付けられている。この蓋体 1 7 は、パネ（図示せず）の付勢力でもって、常時カー卜リッジ挿入口 1 8 を閉じた状態に保持される。

蓋体 1 7 がカートリッジ揷入口 1 8 を閉じている状態においては、蓋体 1 7 の上端はカートリッジ揷入口 1 8 の上縁部に近接していると共に、蓋体 1 7 の下端はカー卜リッジ挿入口 1 8の下縁部に近接している。従って、磁気記録装置 1 に幅方向の曲げ力が働いたときには、蓋体 1 7 がカートリッジ揷入口 1 8 の上縁部と下縁部を支えることによって、磁気記録装置 1 が曲げられることが防止される。

フレームプレー卜 1 9の後縁部は下方に垂直に曲げられてフレームプレー卜曲げ部 1 9 a が形成されている。このフレームプレー卜曲げ部 1 9 a は、図 2 に示すように幅方向にわたって長く形成されるので、フレームプレート 1 9 は、幅方向の曲げに対する剛性が高められている。

カートリッジ挿入口 1 8 とフレームプレート曲げ部 1 9 a との間には、フレームプレート 1 9 は存在せず、蓋体収容部 1 a が形成される。図 2 に示すように、直立してカートリッジ挿入口 1 8 を塞いでいる蓋体 1 7 を、力一トリッジ 2の図 4の矢印 E方向の動きによって倒すと

(すなわち、矢印 Fの方向にほぼ 9 0 ° 回動させると）、蓋体 1 7 は、図 5 に示すように、蓋体収容部 1 a に収容される。蓋体 1 7 は、倒されて蓋体収容部 1 a に収容されたとき、その上面がフレームプレート 1 9の上面とほぼ同一面となるように、その厚さが決められている。

フレーム 1 5 の、フレームプレート曲げ部 1 9 a に連なる部分には、カートリッジ案内部 1 9 f が形成されている。図 5 の位置にある力一トリッジ 2 をさらに前方に (すなわち、図 5 の矢印 G方向に）押し込むと、カートリッジ 2 はカートリッジ案内部 1 9 f 上をガイドされながら移動し、磁気記録装置 1 の所定位置にに装填されることになる。

以上のように、蓋体 1 7 は、カートリッジ 2 が装填されていない状態においては、バネに付勢力によリカートリッジ揷入口 1 8 を閉じている。一方、カートリッジ 2 をカートリッジ挿入口 1 8 に押し込むと、そのカートリッジ 2 の動きによって蓋体 1 7 は開かれるので、カー卜リッジ 2 の装填作業は容易になる。

フレームプレー卜 1 9 にディスク駆動モータ 5 を取り付けるための構成を図 6 を参照して説明する。

フレームプレー卜 1 9 には、絞り加工により、深さの浅い断面円形のカップの形をした第 1 取り付け凹部 2 0 が形成されている。さらに、第 1 取り付け凹部 2 0の中央には、ディスク駆動モータ取り付け部 1 9 c が、第 1 取り付け凹部 2 0 の絞り方向に対し逆の方向の絞り加工により、形成されている。

ディスク駆動モータ取り付け部 1 9 c は、第 1 取り付け凹部 2 0の中央開口 3 9の周囲に形成された曲げ部 (垂直壁）から構成され、その内側にはロータ軸 3 0がモータベアリング 3 8 を介して取り付けられる。

以上のように、フレームプレート 1 9 は、平らなプレ — 卜に複数個の凹部（第 1 取り付け凹部 2 0 やディスク駆動モータ取り付け部 1 9 c ) を形成しているので、外力による曲げに対して大きな剛性を備える。

ロータ軸 3 0の上端には、ディスク 1 0 を載置するための載置台 3 1 がー体形成されている。載置台 3 1 には、ロータ 2 8、およびディスク吸着マグネット 3 2 が固着される。

ロータ 2 8 は深さの浅い断面円形のカップの形態を呈している。このカップの底に相当するロータ 2 8 の上面は、フレームプレート 1 9の上面とほぼ同一面となるように形成されている。また、カップの側壁に相当する口ータ 2 8 の周壁 2 8 c の、その内面には、複数個のロータマグネッ卜 3 3 が円周方向等間隔に固定されている。

図 6 に示すように、ロータ 2 8 のカップは、第 1 取り付け凹部 2 0 の中で伏せた形で配置されるので、ロータ 2 8 の周壁 2 8 c は、ロータマグネット 3 3 を配置するに十分な高さを確保できる。

ロータ 2 8 の上面は、フレームプレート 1 9 の上面とほぼ同一面に形成されており、ディスク吸着マグネット 3 2 の上面は、ロータ 2 8の上面よりも僅かに高く形成されている。ディスク駆動モータ取り付け部 1 9 c には、放射状に配列した複数の腕部を有するヨーク部材 2 8 f が嵌合している。このヨーク部材 2 8 f は、磁性材で形成されて、第 1 取り付け凹部 2 0 に固定されている。それら腕部にはそれぞれステータコイル 2 9が巻かれている。これらステータコイル 2 9 が巻かれた腕部の端部は、ロータ 2 8 のロータマグネッ卜周壁 2 8 c に固定されたロータマグネッ卜 3 3 に近接して対向する。

ス亍一タコイル 2 9 は、フレームプレー卜 1 9の下面側の回路基板 9 に設けられた制御回路（図示せず）に接続しており、制御回路により駆動されてロータ 2 8 を回転する。

以上説明したロータマグネッ卜 3 3 を固定したロータ 2 8 と、腕部にステ一タコイル 2 9 を巻いたヨーク部材 2 8 f とで、ディスク駆動モータ 5 が構成される。

フレームプレート 1 9 に記録再生ヘッド体 5 7 とこれを駆動するへッド駆動モータを取り付けるための構成を図 7 を参照して説明する。

フレームプレート 1 9 には、絞り加工により、深さの浅い断面円形のカップの形をした第 2取り付け凹部 4 3 が形成されている。さらに、この第 2取り付け凹部 4 3 の中央の開口 4 4の周りには、へッド駆動モータ取り付け部 1 9 e が、第 2取り付け凹部 4 3の絞り方向と同方向の絞り加工により形成されている。これにより、第 2 取り付け凹部 4 3 は浅い絞り加工で済むので加工が容易となる。

ヘッド駆動モータ取り付け部 1 9 e は、第 2取り付け凹部 4 3 の中央開口 4 4の周囲に形成された曲げ部（垂直壁）から構成され、その内側にヘッド軸 2 6 が嵌合する。ヘッド軸 2 6 には 2個のヘッドベアリング 4 5 が嵌合される。 2個のヘッドベアリング 4 5 の外側には、記録再生へッド体 5 7 の基体であるへッド基体 3 6 が固着される。

へッド基体 3 6 には、へッドア一ム 3 7 およびへッドムービングコイル 4 7 が固着されている。ヘッドアーム 3 7 は、薄板により長く伸びたアーム状に形成されておリ、先端には記録再生ヘッド（図示せず）が取り付けられている。この記録再生ヘッドは、カートリッジ 2 に収納されたディスク 1 0の記録面に対向する。

フレームプレート 1 9の、ヘッドムービングコイル 4

7 に対向する領域には、ほぼ円弧状の開口（切り欠き窓部） 2 1 が設けられている。この開口 2 1 の円弧の中心はヘッド軸 2 6 の中心である。この開口には、下ヨーク 3 4がはめ込まれている。この下ヨーク 3 4 は磁性材で形成されていて、その形状は開口の形状（円弧）と同じであり且つ厚さはフレームプレー卜 1 9 の厚さと同じである。したがって、下ヨーク 3 4 をフレームプレート 1 9上に重ねて固定した場合に比して、下ヨーク 3 4の厚さ分だけ装置の厚さを薄くすることができる。

下ヨーク 3 4上には、ヘッドム一ビングコイル 4 7 の下面に近接対向してへッド駆動マグネッ卜 2 5 が固着されている。さらに、ヘッドムービングコイル 4 7 の上面に近接対向して上ヨーク 3 5 がフレームプレート 1 9 に取り付けられる（図 2参照）。この上ヨーク 3 5 と下ョ —ク 3 4 とが共働してへッドム一ビングコイル 4 7 の位置に磁界を形成している。

ヘッドムービングコイル 4 7 は、フレームプレート 1 9の下面側の回路基板 9 に設けられた制御回路（図示せず）に接続しており、この制御回路によってへッドム一ビングコイル 4 7 に電流が供給される。

以上説明した上ヨーク 3 5 と、下ヨーク 3 4 と、へッド駆動マグネッ卜 1 7 h と、へッドム一ビングコイル 4 7 とで、ヘッド駆動モータを構成している。

そして、上述したように、上ヨーク 3 5 と下ヨーク 3 4 .とヘッド駆動マグネット 2 5 とによって、ヘッドムービングコイル 4 7 の位置に磁界が形成されていることから、へッドム一ビングコイル 4 7 には駆動力が発生する。この駆動力により、ヘッドアーム 3 7 に取り付けられた記録再生へッド（図示せず）はディスク 1 0 の記録面上をほぼラジアル方向に移動できるようになり、ディスク 1 0 に対して情報の記録及び再生を行うことが可能となる。

磁気記録装置 1 のフレームプレー卜 1 9から下カバー 1 6 までの配置とそれぞれの寸法例を図 8 により説明する。回路基板 9 とフレームプレート 1 9 との間にはその両者を電気的に絶縁するために絶縁シート 5 0が設けられている。回路基板 9の下面上には汎用の I C 5 8が固定されている。フレームプレー卜 1 9の厚みは 0. 3 〜 0. 4 m m、絶縁シートの厚みは 0. 1 5 m m、回路基板 9 の厚みは 0. 3 〜 0. 4 m m、下カバー 1 6 の厚みは 0. 1 5 m m である。

回路基板 9 は、フレームプレー卜 1 9 のうち、第 1 取リ付け凹部 2 0 (図 6 ) 及び第 2取り付け凹部 4 3 (図 7 ) とを除いた平面領域の下面側に配置されるので、回路基板 9 と下カバー 1 6 との間隔を図 8 に示した通り 1 . 3 5 m mと確保することができる。従って、図 8のように、最大高さ 1 . 2 0 m mの汎用 I C 5 8 を使用することが充分に可能となり、これにより、特定の I C を開発する必要が全く無く、コストを大幅に削減することができる。

次に、本発明による磁気記録装置の第 2実施形態を図 9 —図 1 3 を用いて説明する。

第 2実施形態の磁気記録装置の構成は、基本的には先に説明した第 1 実施形態の磁気記録装置と基本構造は同じであるが、特にフレームプレー卜に取り付けられるデイスク駆動モータの構造が第 1 実施形態の磁気記録装置と異なる。

そこで、まず、フレームプレート 1 9 にディスク駆動モーター 5 を取り付けるための構成を図 9 を参照して説明する。

フレームプレート 1 9 に、絞り加工により、深さの浅い断面円形の力ップの形をした第 1 の取り付け凹部 2 0 が形成される。さらに、この第 1 の取り付け凹部 2 0の底部中央には、中央開口 3 9 の周りに、ディスク駆動モ一タ取付部 1 9 c が、第 1 の取り付け凹部 2 0 の絞り方向に対して逆の方向の絞り加工によって、形成される。

このディスク駆動モータ取付部 1 9 c は、中央開口 3 9 の周りを垂直壁で巡らした構造であり、その内側にはロータ軸 3 0がモータベアリング 3 8 を介して取り付けられる。

ロータ軸 3 0の上端には、ディスクを載置する載置台 3 1 がー体形成されている。載置台 3 1 には、ロータ 2 8、及びディスク吸着マグネット 3 2 が固着される。ディスク駆動モータ 5 のステ一タを構成するヨーク部材 2 8 f は、外径がほぼ第 1 の取り付け凹部 2 0の断面円の直径に等しい環状部分と、その環状部分の内側面から中心に向かって（すなわち、ロータ軸 3 0 の方に向かつて）ラジアル方向に延びる複数本（例えば、 1 8本）の腕部を備える。この腕部にはそれぞれステータコイル 2 9 が巻かれる。

このヨーク部材 2 8 f の環状部分が第 1 の取り付け凹部 2 0 の外周壁 2 0 a に接着剤などを用いて固定されることによって、ディスク駆動モータ 5 のステータはフレームプレートに固定されることになる。ステータコイル 2 9 が巻かれた腕部の端部は、ロータ 2 8 の先端に固定されたロータマグネット 3 3 と近接して対向する。

ステータコイル 2 9 は、フレームプレート 1 9の下面側の回路基板 9 に設けられた制御回路（図示せず）に接続しており、制御回路により駆動されてロータ 2 8 を回転する。

ディスク駆動モータ取付部 1 9 c の外側の、第 1 の取リ付け凹部 2 0の底部には、図 1 0 に示すように、複数個の長孔 4 1 が、中央開口 3 9から放射状に等間隔に延びて形成されている。これら長孔 4 1 の位置は、ヨーク部材 2 8 f の腕部に巻かれたステータコイル 2 9の位置に対応している。

したがって、各ステータコイル 2 9 は、長孔 4 1 に配置されて、第 1 の取り付け凹部 2 0の底部から下に突出しないようになっている。そのため、ケース体の厚さを薄くすることができる。

さらに、第 1 の取り付け凹部 2 0の周壁 2 0 a にも、図 1 0 に示すように、第 1 の取り付け凹部 2 0 の底部に形成される長孔 4 1 と同数の開口 4 2 が全円周にわたつて等間隔に形成されている。ただし、これら開口 4 2 は、長孔 4 1 の位置と半ピッチずらして形成され、長孔 4 1 の中心線の延長上に開口 4 2が位置しないようにょうにしてし、る。

この開口 4 2 は、フレームプレー卜 1 9 に第 1 の取り付け凹部 2 0 を絞り加工により形成する際に、絞り加工による応力を逃すためのもので、絞り加工を施す前の平らなフレームプレート 1 9 にあらかじめ形成される。平らなフレームプレート 1 9 を絞り加工する際に、引張力が加わる部分と圧縮力が加わる部分とが生ずることは避けられないが、開口 4 2 が変形することによってこの応力を吸収できるので、第 1 の取付け凹部 2 0 は歪みの少ない正確な円筒形に形成することができる。また、この開口 4 2 を通してステ一夕コイル 2 9 を回路基板 9 に接続することができる。

なお、開口 4 2 は、第 1 の取り付け凹部 2 0 の周壁 2

0 a の下端まで形成しても良いし、さらには、第 1 の取リ付け凹部 2 0の底部にまで延びて、コイル取付け用の長孔 4 1 の間まで達しても良い。

以上説明したロータマグネッ卜 3 3 を固定したロータ 2 8 と、ステータコイル 2 9 を巻いたヨーク部材 2 8 f を含むステータとで、ディスク駆動モータ 5 が構成される。

ここで、第 2実施形態の磁気記録装置に使用されるフレームプレー卜 1 9 を図 1 0 を参照して説明する。

フレームプレート 1 9 は非磁性材、例えばステンレス鋼を素材とし、その周囲には枠 1 4がフレームプレー卜 1 9 と一体にアウトサー卜成形されている。枠 1 4 はガラスフィラーを混入して補強したポリカーボネート樹脂を素材としている。枠 1 4の前端部にはコネクタ 2 4 を嵌合するための空所 4 6 を有する。フレームプレー卜 1 9 の前方部には、第 1 の開口 2 1 及び第 2 の開口 2 3 が形成されている。第 1 の開口 2 1 の近くには、深さの浅い断面円形のカップの形をした第 2 の取り付け凹部 4 3 が絞り加工で形成される。これら第 1 の開口 2 1 と第 2 の取り付け凹部 4 3 によって、第 1 実施形態による記録再生へッド体 5 7 及びへッド駆動モータと同じ構造の記録再生へッド体 5 7 及びへッド駆動モータが取リ付けられる。

第 2 の取り付け凹部 4 3の周壁部 4 3 a には複数の開口 4 8 が円周方向等間隔に形成されている。この開孔 4

8 は、フレームプレート 1 9 に第 2 の取り付け凹部 4 3 を絞り加工により形成する際に、絞り加工による応力を逃すためのもので、絞り加工を施す前の平らなフレームプレート 1 9 にあらかじめ形成される。

そこで、記録再生ヘッド体 5 7 及びヘッド駆動モータのフレームプレート 1 9への取り付けについて図 1 1 を参照して説明する。

へッド基体 3 6 のへッド軸 2 6 はフレームプレート 1 9 の第 2の取り付け凹部 4 3 (図 1 0 ) に嵌合される。へッド基体 3 6 にはへッドアーム 3 7 及びへッドムービングコイル 4 7 が固着される。

第 1 の開口 2 1 には下ヨーク 3 4がはめ込まれる。この下ヨーク 3 4 は第 1 の開口 2 1 と同じ形状をしている。下ヨーク 3 4の上面にはへッド駆動マグネッ卜 2 5 が固着されている。さらに、ヘッド駆動マグネット 2 5の上方にそれと間隔を開けて上ヨーク 3 5 が、フレームプレート 1 9 に取り付けられる。

これら上ヨーク 3 5、下ヨーク 3 4、ヘッド駆動マグネッ卜 2 5 及びへッドム一ビングコイル 4 7 でもって、へッド駆動モータを構成している。このへッド駆動モータは、図 7 を参照して説明した第 1 実施形態におけるへッド駆動モータと同一の構造である。

へッドアーム 3 7 の先端にあるへッド 3 7 a (図 1 3 ) 及びへッドム一ビングコイル 4 7 は、フレームプレート 1 9の下側に取り付けられた回路基板 9 の制御回路（図示せず）と、 F P C 2 2 を介して接続される。この F P C 2 2 はフレームプレー卜 1 9 に形成された第 2の開口 2 3 を通過する。

次にカートリッジェジェク卜機構について図 1 1 及び図 1 3 を参照して説明する。

フレームプレー卜 1 9 の上面において、第 2 の開口 2 3 の後方にメインイジェク卜機構 7 を、また、第 1 の開口 2 1 の後方にサブイジヱク卜機構 8 をそれぞれ取り付ける。

ケース体 4 内に挿入してあるカートリッジ 2 の後端を使用者が一旦前方へ押すと、メインイジ： cクト機構 7 によるロック状態が解除されて、メインイジヱク卜機構 7 及びサブイジェク卜機構 8の付勢力により、カートリツジ 2 はカートリッジ揷入口 1 8 に向けて押し出される。

このカートリッジェジェク卜機構は公知であるので、詳しい説明は省略する。なお、サブイジェクト機構 8 はレバー部材 4 0 によってカートリッジ 2 を後方に（力一卜リッジ揷入口 1 8 に向けて）押し出すが、カートリツジ 2 を抜いたあとのケース体の空洞はこのレバー部材 4 0が存在するので、ケース体 4が外力によリ変形するのを防いでいる。

フレームプレート 1 9 にカートリッジ支持のための突起を形成することについて図 1 3 及び図 1 2 を用いて説明する。

フレームプレー卜 1 9 の第 1 の取り付け凹部 2 0の周囲に複数個の支持凸部 5 1 が形成される。この支持凸部 5 1 は、ケース体 4 に挿入されたカー卜リッジ 2の下面を支持する。支持凸部 5 1 に支持されかつロータ軸 3 0 の載置台 3 1 に固定されたディスク吸着マグネット 3 2 で吸着されたカートリッジ 2 は、ケース体 4 の中で適正な位置を占めることになる。

この支持凸部 5 1 は、図 1 3 の例では、第 1 の取り付け凹部 2 0の周囲に 2個、対向する位置に形成されているが、この配置に代えて、 3個の支持凸部 5 1 を、第 1 の取り付け凹部 2 0の周囲にほぼ等間隔で配置すると、カートリッジ 2 は 3 点支持されて安定した姿勢に保持される。

さらに、第 1 の取り付け凹部 2 0 の周囲には、上記支持凸部 5 1 の他に、これらの支持凸部 5 1 よりも低い第 2 の支持凸部 5 2 が形成される。第 1 の支持凸部 5 1 はそれぞれ突起状でカートリッジ 2の下面と点接触するものが好ましいが、第 2 の支持凸部 5 2 は第 1 の取り付け凹部 2 0 と同心の円弧状とし、カートリッジ 2 とは線接触させるようにしている。この第 2 の支持凸部 5 2 は、力一トリッジ 2 をケース体 4 に装着している状態でケース体 4が上下面方向から押圧されてもカー卜リッジ 2 がディスク駆動モーター 5 のローター 2 8 と接触しないようにするためのもである。

以下、ケース体及びケース体に収納される要素について図 1 1 を参照して説明する。

回路基板 9 はフレームプレー卜 1 9の下面に絶縁シート 5 0 を介して取り付けられる。絶縁シート 5 0及び回路基板 9 は、フレームプレート 1 9の第 1 の取り付け凹部 2 0及び第 2 の取り付け凹部 4 3 に対応する位置は切リ欠いてある。

回路基板 9 の前端縁には P C M C I A規格に合致するコネクタ 2 4が固定されている。このコネクタ 2 4 は、回路基板 9がフレームプレート 1 9の下面に接合されると、前枠 1 4 の前端部に形成された空所 4 6 に嵌合される。

上面にディスク駆動モータ 5、記録再生ヘッド体 5 7 . ヘッド駆動モータ、カートリッジェジェクト機構 7、 8 などの機構部を取り付け、また、下面に回路基板 9 を取リ付けたフレームプレート 1 9 は、ケース体 4 に収納されてカード型の磁気記録装置を構成する。ケース体 4 は、金属性の上及び下カバー 1 5、 1 6 から成る。ケース体 4 は P C M C I A規格のタイプ 2 に準拠したサイズである。

ケース体 4の前方に形成されるカー卜リッジ揷入口 1 8 から挿入されるカートリッジ 2 は、その前部にシャツター 2 a により開閉自在の開口部 1 2 が形成されている < 力一トリッジ 2 をケース体 4 に揷入すると、シャッター 2 a が開いて開口部 1 2 からディスク 1 0が露出する。ケース体 4のカートリッジ挿入口 1 8 に望む位置には蓋体 1 7 が設けられる。この蓋体 1 7の構造、作用は、図 4及び図 5 を参照して説明した第 1 の実施形態による蓋体 1 7 と同じである。

Claims

請求の範囲記録媒体であるディスクを収納したカートリッジを挿入するためのカートリッジ揷入口を一端面に形成しているケース体と、第 1 の凹部及び第 2 の凹部を異なる領域に形成してている、上記ケース体の内部に装着されたフレームプレートと、上記第 1 の凹部を利用して上記フレームプレー卜に取り付けられた、前記ディスクを回転駆動するデイスク駆動モータと、上記第 2 の凹部を利用して上記フレームプレー卜に取り付けられた、前記ディスクに対して情報を記録および再生する記録再生ヘッド体と、この記録再生へッド体を前記ディスクに対して駆動するへッド駆動モー夕とを含む、磁気記録装置。. 前記フレームプレー卜の前記第 1 の凹部の底部には、前記ディスク駆動モータの回転軸を受け入れ支持するための開口が形成され、更にこの開口の周囲には曲げ部が形成され、また、前記第 2 の凹部の底部には、前記へッド駆動モータの回転軸を受け入れ且つ支持するための開口及び曲げ部が形成され形成されている、請求の範囲第 1 項記載の磁気記録装置。. 前記フレームプレー卜の第 1 の凹部の底部の開口の周囲に形成される曲げ部は、第 1 の凹部の底から開口側に向かって垂直に延びている、請求の範囲第 2項記載の磁気記録装置。前記フレームプレー卜の第 2 の凹部の底部に形成された形成された曲げ部は、第 2 の凹部の底からさらに反開口側に向かって垂直に延びている、請求の範囲第2 項記載の磁気記録装置。. 前記フレームプレー卜の一面側に、前記ディスク駆動モータと前記ヘッド駆動モータが取り付けられ、また、前記フレームプレー卜の他の面側に回路基板が配置されている、請求の範囲第 1 項記載の磁気記録装置。 . 前記フレームプレー卜が、前記ケース体の厚さ方向のほぼ中央に配置されている、請求の範囲第項 5記載の磁気記録装置。. 前記回路基板は、前記フレームプレートのうち、前記第 1 の凹部及び第 2 の凹部を除いた平坦な領域に配置されている、請求の範囲第 5項記載の磁気記録装置。. 前記フレームプレー卜が、非磁性材で形成されている、請求 1 項記載の磁気記録装置。. 前記フレームプレー卜には、前記ヘッド駆動モータのための磁界を発生させるヘッド駆動マグネットと、磁路の一部を構成するためのへッドヨーク部材とが設けられている、請求の範囲第 8項記載の磁気記録装置。 0 . 前記ヘッドヨーク部材が、第 1 のヨークと第 2のヨークとから成る、請求の範囲第 9項記載の磁気記録装置。

1 . 前記ヘッド駆動マグネットが、前記第 1 のヨークに固着されている、請求の範囲第項 1 記載の磁気記録装置。

2 . 前記フレームプレー卜が、非磁性ステンレス鋼で形成されている、請求の範囲第 8項記載の磁気記録装置。

3 . 前記フレームプレー卜の第 2 の凹部近傍にはへッドヨーク部材取り付け用の切り欠き窓部が形成され、この切り欠き窓部に前記へッドヨーク部材がはめ込まれている、請求の範囲第項 9記載の磁気記録装置。

4 . 前記フレームプレートの、前記第 1 の凹部の周囲で、前記カートリッジ挿入口に近い平坦領域は、前記カートリッジ揷入口からケース体内部に挿入してきたカー卜リッジの一面を支持し挿入動作を案内するためのカートリッジ案内部を構成している、請求の範囲第 1 項記載の磁気記録装置。

1 5 . 前記カー卜リッジ案内部の前記カートリッジ挿入口側の端縁部は、ケース体の底面に向かう曲げ部を構成している、請求の範囲第 1 4項記載の磁気記録装置。

1 6 . 前記ディスク駆動モータを構成するステータのョ一ク部材は、前記フレームプレートに形成した第 1 の凹部の底部または周壁に固定されている、請求の範囲第 1 項記載の磁気記録装置。

1 7 . 前記第 1 の凹部の底部には、前記ヨーク部材の各腕部に巻かれたステータコイルと対向する位置に、それぞれ長孔が形成されている、請求の範囲第項 1 6記載の磁気記録装置。

1 8 . 前記ステータコイルは、上記第 1 の凹部に形成された前記長孔に配置されて、前記第 1 に凹部から突出しないように形成されている、請求の範囲第 1 7 項記載の磁気記録装置。

1 9 . さらに、上記第 1 凹部の周壁には、開口が複数個形成されている、請求の範囲第 1 7 項記載の磁気記録装置。

2 0 . 上記開口は、上記第 1 凹部の底部に形成された長孔と長孔との間に対応した位置に形成されている、請求の範囲第 1 9項記載の磁気記録装置。

2 1 . 上記開口は、上記第 1 凹部の周壁からさらに底部にまで渡って延びている、請求の範囲第 1 9項記載の磁気記録装置。

2 2 . 上記フレームプレー卜で上記第 1 凹部の周辺領域には、上記カートリッジ内部に納めたディスクを上記記録再生へッド体に対して適正位置に維持するための第 1 の支持凸部を複数個設けた、請求の範囲第 1 項記載の磁気記録装置。

2 3 . 上記フレームプレートで上記第 1 の支持凸部の近傍領域に、その第 1 の支持凸部よりも高さの低い第 2 の支持凸部を設けた、請求の範囲第 2 2項記載の磁気記録装置。

2 4 . 上記第 1 の支持凸部はカー卜リッジとほぼ点接触する形態を有し、また、上記第 2の支持凸部は、カー卜リッジとほぼ線または面接触すする形態を有する、請求の範囲第 2 3項記載の磁気記録装置。

5. 前記ケース体は、 P C M C I A規格の力一ドサイズを有する、請求の範囲第 1 項記載の磁気記録装置。