WO1999023622A1 - Systeme de gestion de bons d'echange - Google Patents

Description

明糸田 流通管理システム 技術分野

本発明は、 識別コ一ドを付すことで一定額の貨幣と同等に機能する流通媒体を 用いて、 商品の購入やサービスの享受を可能とした流通管理システムに関する。

背景技術

近年、 銀行における預金の引出しや預け入れ、 振込等の業務の効率化を図るた め、 これらの作業を機械的に行う現金自動預け払い機 （以下、 A TMと言う） が 広く普及している。

このような A TMを導入する場合には、 銀行のホストコンピュータに、 利用者 の口座番号と預金残高と暗証番号とを記憶する記憶手段を設け、 A TMにキヤッ シュカードに記憶させた口座番号を読み取るカードリ一ダ一を設け、 A TMとホ ストコンピュータとを回線接続することになる。 そして、 例えば、 預金を引き出 するため利用者が A TMのカードリ一ダ一にキヤッシュカードを揷入すると、 A TMでは銀行のホストコンピュータに対してキヤッシュカードから読み取った口 座番号を送信するとともに、 暗証番号のキー入力を利用者に促す。 そして、 キー 入力された暗証番号とホストコンピュータの記憶手段に口座番号に関連づけて記 憶された暗証番号とが同じであるか否を判定し、 同じである場合には、 真正の利 用者であるとして、 引出し金額のキー入力を利用者に促し、 キー入力された金額 が預金の残高内であれば、 入力された金額分の現金を支払うように構成されてい る。

一方、 この A TMの付加機能として、 特開平 8 - 2 6 3 7 2 6号には、 A TM に、 航空券や鉄道の席指定券、 乗車乗船券、 映画やコンサートのチケッ トなどの 各種チケッ トを発行する発行手段を設け、 その場でこれらのチケッ トを購人でき るように構成したものが記載されている。 ところで、 前記 A TMにおいては、 現金支払い機能を有する関係上、 一定量の 現金を A TM内部に常時ストックさせる必要があり、 特に窓口業務の休日などで 現金を補充できないときには、 その前日に多量の現金をストックさせている。 こ のようなことから、 近年、 休日前夜に A TMを破壊してストックされている現金 を抜き取るといった犯罪が多発している。 また、 休日以外においても、 A TM内 部の現金が不足すると、 その都度、 現金の補充しなければならず、 その作業が煩 雑であった。 更に、 A TMにストックさせている現金は、 単に寝かせているだけ で、 有効に運用できないという問題も内包している。

また、 現金を中心とした現行の流通システムでは、 商店にとっては、 多量の売 上金等の現金を店で管理する必要があり、 防犯上あまり好ましくないし、 利用者 にとつては、 現金を紛失した場合における保証がない、 という問題がある。 それ故、 最近では、 クレジッ トカードを用いた信用取引による流通システムが 普及するとともに、 電子マネ一を用いた流通システムも構築されつつあるが、 い ずれも不正利用に対する安全性の問題を完全に解決するに至っていないのが実状 である。

本発明の目的は、 不正利用に対する安全性を向上し、 銀行と利用者と商店の 3 者にとってそれぞれ有益な流通管理システムを提供することである。 発明の開示

請求項 1 に係る流通管理システムは、 口座毎に預金残高を管理する銀行のホス トコンピュータと、 ホストコンピュータに回線接続された流通媒体発行手段であ つて、 識別コードを付すことで一定額の貨幣と同等に機能する流通媒体を、 利用 者の預金残高を限度額として発行する流通媒体発行手段と、 銀行と提携した商店 に設置した端末機であって、 流通媒体に付された識別コードの読み取り機能を有 し、 且つホストコンピュータと回線接続されて、 読み取つた流通媒体の識別コ― ドをホス卜コンピュータに送信する送信機能を有する端末機とを備え、 ホストコ ンピュー夕に、 発行した流通媒体の識別コードを記憶する識別コ一ド記憶手段と 、 発行した流通媒体に応じた金額を利用者の口座から引落とす引落手段と、 端末 機から送信される識別コードと識別コード記憶手段に記憶した識別コ一ドとを照 合して、 該識別コードの流通媒体が真正なものか否かを判定する判定手段と、 真 正な流通媒体の場合に、 該流通媒体に応じた金額を送信元の商店の口座に振込む 振込手段と、 使用済流通媒体の識別コ一ドを管理する使用済コード管理手段とを 設けたものである。

この流通管理システムにおいて、 貨幣と同等に機能する流通媒体を発行させる 場合には、 銀行の流通媒体発行手段を操作して流通媒体の発行を指示することに なる。 このとき、 銀行のホストコンピュータは、 利用者の預金残高を限度額とし て、 要求金額分の流通媒体に識別コードを付して発行するとともに、 引落手段に より発行した流通媒体に応じた金額を利用者の口座から引落とし、 更に発行した 流通媒体の識別コ一ドを識別コ一ド記憶手段に記憶する。

また、 流通媒体を銀行と提携した商店で使用する場合には、 この流通媒体を現 金と同様に店員に渡して所望の商品を購人することになる。 このとき店員は、 受 け取った流通媒体が真正なものであるか否かを確認するため、 商店に設置した端 末機に該流通媒体を通して、 銀行のホストコンピュータへ識別コ一ドを送信する ことになる。 こうして、 銀行のホストコンピュータが商店からの識別コードを受 信すると、 ホストコンピュータの判定手段で、 受信した識別コードと、 ホストコ ンピュー夕の識別コード記憶手段に記憶された識別コ一ドとを照合し、 該流通媒 体が真正なものであるか否かを判定する。 そして、 該流通媒体が真正なものであ る場合には、 ホストコンピュータの振込手段により、 該流通媒体に応じた金額を 送信元の商店の口座に振込むとともに、 使用済コード管理手段により該流通媒体 の識別コードを管理し、 更に商店に対して該流通媒体が真正なものであることを 通知することになる。

このように、 銀行にとっては、 識別コードを付すまでは単なる紙きれにすぎな い流通媒体を、 流通媒体発行手段にストックさせるだけでよく、 流通媒体発行手 段内に現金をス卜ックさせる必要がないので防犯上好ましい。 し力、も、 流通媒体 発行手段から現金を支払うわけではないので、 現金自動預け払い機のように多量 の現金をストックさせる場合と比較して、 現金の運用を効率的に行うことが可能 となる。 また、 使用済コード管理手段により使用済みの流通媒体の識別コードを 管理させるので、 使用済み流通媒体をそのまま不正使用することができず、 しか も識別コ一ドを改ざんした場合でも、 その識別コードに合致する識別コードが識 別コ一ド記憶手段に記憶されていないと使用できないので、 不正使用に対する安 全性が確保される。

また、 利用者にとっては、 流通媒体の識別コードを控えることで、 万一流通媒 体を紛失した場合でも、 それが使用されるまでは、 銀行に該流通媒体の識別コー ドを知らせることで、 その使用を差し止めたり、 該流通媒体相当額を保証しても らうことも可能となる。 し力、も、 このような流通媒体の識別コードをホストコン ピュー夕に登録することで、 該流通媒体が商店で使用されたときに、 該流通媒体 の不正利用者を捕らえることも可能となる。

更に、 商店にとっては、 流通媒体を端末機に通すことで、 それが真正なもので ある場合には、 商店の口座に該流通媒体に応じた金額が即入金されることになる ので好ましい。 しかも、 店内に売上金等の現金を保管する必要がないので、 防犯 上好ましい。 また、 万一、 不正な流通媒体が出回ったとしても、 銀行のホストコ ンピュ一タで流通媒体を管理するシステムなので、 商店に被害が及ぶことはない 。

このような流通媒体は、 紙等の安価な素材で構成できるので、 1回だけ使用可 能な媒体として用いることも可能で、 クレジッ トカードや電子マネ一のように繰 返し使用する必要するわけではないので、 不正利用の入り込む余地を少なくでき 、 不正利用に対する安全面を向上できる。 また、 利用者の預金を基礎にして流通 媒体を発行し、 預金残高以上に流通媒体を発行させないので、 無理な借入による 自己破産等を確実に防止できる。

請求項 2記載のように、 使用済コード管理手段により、 使用済の流通媒体の識 別コードを、 識別コード記憶手段から抹消するか、 或いは識別コード記憶手段以 外の記憶領域へ移動させるか、 或いは識別コード記憶手段内においてマーキング してもよい。 流通媒体に対する不正行為として、 使用済の流通媒体を改ざんして 使用することが考えられる。 使用済コード管理手段により、 使用済の識別コード を抹消する場合には、 ホストコンピュータのメモリを有効活用するうえで好まし いが、 改ざんした流通媒体の履歴を知ることができないので、 他の記憶領域へ移 動させたり、 マ一キングすることが好ましい。 但し、 一定期間経過してから抹消 することで、 メモリの効率化を図るようにしてもよい。

請求項 3記載のように、 流通媒体発行手段に格納する流通媒体として、 識別コ 一ドだけを省略した印刷物を用いることが好ましい。 流通媒体発行手段にカラー プリンタを組み込んで、 流通媒体発行手段内にて流通媒体の印刷部分を全て印刷 することも可能である力 このように構成すると、 流通媒体の発行に時間がかか るとともに、 流通媒体自体の単価が高くなるので、 識別コードの印字部分だけを 残して他の部分を予め印刷した印刷物を用いることが好ましい。

請求項 4記載のように、 流通媒体として、 紙幣と同様に額面金額の異なる複数 種類の流通媒体を用いてもよい。 例えば、 日本の通貨であれば、 千円、 5千円、 1万円などのように、 馴染みのある紙幣に対応させて、 複数種類の流通媒体を用 いることが好ましい。

請求項 5記載のように、 流通媒体発行手段を銀行の現金自動預け払い機に組み 込むことが好ましい。 即ち、 現金自動預け払い機は、 キャッシュカードのリーダ 一や暗証番号の入力手段や表示手段などを備えて 、るので、 これらの機器を共用 させて流通媒体発行手段を安価に構成できる。 また、 流通媒体の利用者が増える と、 現金自動預け払い機に格納する現金を少なくできるので、 ストックしていた 現金を有効的に運用できるようになるとともに、 防犯上好ましレ、。

請求項 6記載のように、 流通媒体発行手段に、 発行した流通媒体の識別コード を記録紙に印字又は磁気記憶する記録紙出力手段を設けることも考えられる。 こ の場合には、 万一流通媒体を紛失したときに、 記録紙の記録内容から紛失した流 通媒体の識別コ一ドを容易に確認することが可能となる。

請求項 7記載のように、 端末機に、 端末機に通した流通媒体が、 判定手段で真 正なものではないと判定されたときに、 店員に警告を発する警告手段を設けても よい。 このように構成することで、 不正な流通媒体が使用されたか否かを容易に 確認でき、 不正な流通媒体を使用した者を捕まえることも可能となる。

請求項 8記載のように、 端末機に使用済みの流通媒体を回収するための回収手 段を設けてもよい。 使用済の流通媒体は、 その識別コードが銀行のホストコンビ ユー夕の使用済コ一ド管理手段で管理されるので、 不正利用することはほとんど 不可能であるが、 全くないとは言い切れないので、 回収手段で回収して処分或い は銀行の管理下に置くことが好ましい。 図面の簡単な説明

図 1は流通管理システムの全体構成図、 図 2は流通管理システムの全体構成を 示すプロック図、 図 3は流通媒体発行手段の側面図、 図 4は発行後の流通媒体の 平面図、 図 5は発行前の流通媒体の平面図、 図 6は A TMでなされる制御のルー チンのフローチヤ一ト、 図 7は A TMの各種処理メニューの表示画面の説明図、 図 8は流通媒体発行制御のルーチンのフローチヤ一ト、 図 9は A TMの流通媒体 入力画面の説明図、 図 1 0はホストコンピュータでなされる流通媒体の確認制御 のルーチンのフローチャートである。 発明を実施するための最良の形態

以下、 本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。

図 1、 図 2に示すように、 流通管理システムは、 預金残高を限度額として銀行 から利用者に対して流通媒体 （図 4参照） 1を発行し、 この流通媒体 1を用いて 銀行と提携した商店にお 、て、 所望の商品を購入したりサービスを受けたりでき るようにしたものであり、 口座毎に預金残高を管理する銀行のホストコンピュー タ 1 0と、 ホストコンピュータ 1 0に回線接続された銀行の現金自動預け払い機 (以下、 A TMと称する） 2 0と、 銀行と提携した商店に設置され、 ホストコン ピュータ 1 0に回線接続された端末機 4 0とを備えている。

ホストコンピュータ 1 0の顧客データ記憶手段 1 1には、 利用者の住所、 氏名 、 暗証番号、 預金残高などの顧客データが、 口座番号で紐付けして記憶され、 識 別コード記憶手段 1 2には、 発行した流通媒体 1の金額や発行日などが識別コ一 ドで紐付けして記憶されている。

A TM 2 0は、 図 1〜図 3に示すように預金の引出しゃ預け入れ、 振込等の通 常の業務を行うため、 キャッシュカードから口座番号を読取る力一ドリ一ダ一 2 1と、 通帳に対して記帳を行う通帳記入手段 2 2と、 各種案内や指示を画面表示 するとともに指で触れることで種々の入力が可能なタツチパネル式の表示兼入力 手段 2 3と、 A TM 2 0内にストックされた現金を計数して払い出すための現金 払出し手段 2 4と、 取引明細書を発行するための取引明細書発行手段 2 5と、 本 願特有の構成である流通媒体 1を発行するための流通媒体発行手段 2 6と、 これ らを制御するための制御手段 2 7とを備えている。 但し、 流通媒体発行手段 2 6 は A TM 2 0とは独立に構成してもよい。

流通媒体発行手段 2 6は、 図 3に示すように、 識別コードを省略した流通媒体

1 Aを巻回したロール 3 0と、 この流通媒体 1 Aのコ一ド印字部 2 (図 4参照） に識別コ一ドを印字するコ一ド印字手段 3 1と、 流通媒体 1のコ一ド記憶部 3に 識別コードを磁気記憶させる書込み手段 3 2と、 一定長さ毎に流通媒体 1を力ッ 卜する裁断手段 3 3と、 発行した流通媒体 1の識別コードを記録紙に印字して出 力する記録紙出力手段 3 4とを備えている。 尚、 記録紙出力手段 3 4を省略し、 取引明細書発行手段 2 5で発行する取引明細書に、 識別コードを印字させてもよ い。

口一ノレ 3 0は、 帯状の連続紙に流通媒体 1 A毎に金額や銀行名等を印刷したも ので、 これを裁断して得られる各流通媒体 1 Aには磁性体を貼着したコ一ド記憶 部 3が形成されている。 但し、 予め流通媒体 1 Aのサイズに裁断して単票紙に金 額や銀行名等を印刷し、 これを流通媒体 1 Aとして A T M 2 0に複数枚格納して もよい。 この場合には、 裁断手段 3 3を省略できる代わりに、 流通媒体 1を 1枚 づっ供給するための自動給紙手段を設ける必要がある。

この流通媒体発行手段 2 6では、 制御手段 2 7からの指示に基づいて、 図 4に 示すように、 流通媒体 1 Aのコ一ド印字部 2に識別コ一ドを印字するとともに、 コード記憶部 3に識別コ一ドゃ発行した銀行の支店名などを記憶させ、 所定長さ に裁断して流通媒体 1を発行することになる。

このような流通媒体 1は、 例えば通貨と同様に額面金額の図柄の異なるものを 複数種類用意することが好ましい。 例えば、 日本の通貨であれば、 1 0 0 0円、 5 0 0 0円、 1 0 0 0 0円の 3種類の紙幣に対応させて、 3種類の流通媒体 1を 発行することになる。 但し、 このように構成する場合には、 コード印字手段 3 1 と書込み手段 3 2と裁断手段 3 3を複数組み設ける必要があるので、 コ一ド印字 手段 3 1により流通媒体 1に額面も印字させ、 同じ図柄の流通媒体 1を用いて額 面の異なる複数種類の流通媒体 1を発行させるよう（： 各商店に設置する端末機 4 0は、 図 1、 図 2に示すように、 流通媒体 1の識別 コードを読み取るための媒体リ一ダー 4 1と、 読み取った識別コードを表示した り、 ホストコンピュータ 1 0から送信される情報を表示する表示手段 4 2と、 こ れらの手段を制御する制御手段 4 3とを備えている。 尚、 使用済の流通媒体 1に よる不正行為を防止するため、 端末機 4 0に媒体リ一ダ一 4 1で読み取った流通 媒体 1を回収する回収手段を設け、 この回収手段を銀行の管理下に置くようにし てもよい。

次に、 A TM 2 0の制御手段 2 7でなされる制御について、 図 6に示すフロー チャートを参照しながら説明する。 尚、 図中 S i ( i = l、 2、 3、 · · ·） は 、 各ステップを示すものである。

A TM 2 0に電源を投入するとこの制御が開始され、 利用者が預金の引出しや 預け入れ、 振込や通帳への記入、 流通媒体 1の発行などの処理を A T M 2 0で行 わせるために、 A TM 2 0のカードリーダ一 2 1にキャッシュカードを揷入する と、 S 1から S 2へ移行し、 表示画面にしたがって暗証番号が入力されるまで待 機する。

暗証番号の入力が完了すると、 カードリーダー 2 1で読み取ったキャッシュ力 —ドの口座番号に基づいて、 ホストコンピュータ 1 0の顧客データ記憶手段 1 1 から暗証番号が読み込まれ （S 3 ) 、 カードリ一ダー 2 1で読み取った暗証番号 と顧客データ記憶手段 1 1から読み込んだ暗証番号とが合致するか否かが判定さ れる （S 4 ) 。 合致した場合には、 真正な利用者であるとして次の S 5に移行し 、 合致していない場合には、 暗証番号のミスタイプの可能性があるので、 S 2に 戻って暗証番号の再入力を指示する。 尚、 暗証番号が複数回合致しない場合には 、 キャッシュカードの不正利用者である可能性が高いので、 行員に警告を発する ようにしてもよい。

暗証番号が合致して真正な利用者であると判定されると、 図 7に示すように、

「引出し」 、 「預け入れ」 、 「振込」 、 「通帳記入」 、 「残高照会」 、 「流通媒 体発行」 などの各種処理の選択メニューを表示する （S 5 ) 。 尚、 この A TM 2 0の表示兼入力手段 2 3では、 例えば、 「流通媒体発行」 を行いたいときには、 表示画面の 「流通媒体発行」 部分を指で触れて選択してから、 「確認」 部分を指 で触れることで、 「流通媒体発行」 の処理が実行されることになる。

こうして、 「流通媒体発行」 を選択すると、 流通媒体発行処理のルーチンへ移 行して流通媒体 1を発行するなどの処理を行つてから （ S 7 ) 、 キャッシュ力一 ドを利用者へ返却する （S 8 ) 。 一方、 流通媒体発行処理以外の処理を選択した 場合には、 S 6から S 9を経て S 1 0へ移行し、 選択したその他の処理を行って から S 8へ移行する。

次に、 流通媒体発行処理のルーチンについて、 図 8のフローチャートを参照し ながら説明する。

先ず、 表示兼入力手段 2 3に、 図 9に示すような流通媒体発行用画面を表示さ せる （S 2 0 ) 。

次に、 流通媒体 1の枚数の入力が完了したか否かが判定される （S 2 1 ) 。 具 体的な人力方法の一例について簡単に説明すると、 図 9に示すように、 先ず 1 0 ， 0 0 0円の枚数を画面下の数字キーを指で触れることで入力し、 その下側の 「 確認」 を指で触れて、 1 0， 0 0 0円の流通媒体 1の枚数の入力を完了する。 同 様に、 5， 0 0 0円の流通媒体 1の枚数と 1， 0 0 0円の流通媒体 1の枚数を順 次入力し、 流通媒体 1の枚数入力を完了することになる。 尚、 入力した枚数を訂 正する場合には、 「取消」 を操作し、 メニュー画面に移行する場合には 「前画面 」 を操作することになる。

次に、 人力した流通媒体 1の合計金額が、 利用者の口座の残高内であるか否か が判定される （S 2 2 ) 。 残高を越える場合には、 S 2 0に戻って再入力を指示 する。 つまり、 この流通媒体 1は、 預金残高を限度額として発行され、 預金残高 を越える無理な利用ができないようになっている。

預金残高以内の場合には、 指定された枚数の流通媒体 1を夫々発行するととも に、 流通媒体 1の識別コードを印字又は磁気記憶させた記録紙を出力する。 この とき、 ホストコンピュータ 1 0は、 流通媒体 1毎に識別コードを付与し、 コード 印字手段 3 1により流通媒体 1のコード印字部 2に識別コ一ドを印字するととも に、 書込み手段 3 2により流通媒体 1のコード記憶部 3に識別コ一ドを記憶させ てから、 流通媒体 1を発行する。 尚、 S 2 5の処理が引落手段に相当する。

次に、 ホストコンピュータ 1 0の識別コ一ド記憶手段 1 2に発行した流通媒体 1の識別コ一ドを記憶するとともに、 識別コードに紐付けして該識別コ一ドの流 通媒体 1の金額や発行日などを記憶し （S 2 4 ) 、 発行した流通媒体 1の総額を 利用者の口座の預金残高から減算する （S 2 5 ) 。 このようにして、 発行した流 通媒体 1に対して金銭的価値を付帯させ、 利用者はこの流通媒体 1を用いて、 銀 行と提携した商店において、 商品を購入したりサービスを受けたりするとになる o

次に、 流通媒体 1の使用時にホストコンピュータ 1 0の制御手段 1 3でなされ る制御について、 図 1 0に示すフローチャートを参照しながら説明する。

利用者が流通媒体 1を使用して商品を購入したりサ一ビスを受けたりするとき 、 商店では、 流通媒体 1が真正なものであるか否かを検証するため、 商店に設置 した端末機 4 0の媒体リーダー 4 1に受け取った流通媒体 1を通し、 銀行のホス トコンピュータ 1 0で流通媒体 1を確認してもらうことになる。 こうして、 商店 の端末機 4 0から送信した識別コ一ドをホストコンピュータ 1 0が受信すると、 この制御が開始され、 受信した識別コードに該当する識別コ一ドが識別コ一ド記 憶手段 1 2に記憶されているか否かが検索される （S 3 0 ) 。 S 3 0の処理が判 定手段に相当する。

該当する識別コードが存在する場合には、 該識別コードに紐付けして記憶した 金額を送信元の商店の口座に入金し （S 3 1 ) 、 該識別コードを識別コ一ド記憶 手段 1 2から抹消し （S 3 2 ) 、 更に商店の表示手段 4 2に該流通媒体 1が真正 であることを表示させることになる （S 3 3 ) 。 尚、 S 3 1の処理が振込手段、 また S 3 2の処理が使用済コード管理手段に夫々相当する。 但し、 S 3 2におい て、 識別コード記憶手段 1 2から識別コードを抹消せずに、 識別コード記憶手段 1 2において使用済であることを示すコードでマ一キングを施してもよいし、 該 識別コ一ドを識別コ一ド記憶手段 1 2以外の専用の記憶領域へ移動させてもよい 一方、 該当する識別コードが存在しない場合には、 不正な流通媒体 1の可能性 があるので、 送信元の商店の端末機 4 0の表示手段 4 2にその旨を表示させたり して、 警告を発することになる （S 3 4 ) 。 尚、 S 3 4の処理が警告手段に相当 する。 このように、 ホストコンピュータ 1 0で識別コ一ドを確認するので、 流通媒体 1の不正利用が効果的に抑制されることになる。

尚、 発行した流通媒体 1が一定期間、 例えば発行後 6か月間使用されなければ 、 ホストコンピュータ 1 0の識別コード記憶手段 1 2からその識別コードを消去 し、 該流通媒体 1の使用を規制してもよい。

また、 この流通管理システムにおいては、 A TMにストックする現金を少なく してその運用が可能なので、 その利益の一部が利用者に還元されるように、 例え ば流通媒体 1の使用量に応じて何らかの特典を付けたり、 一定割引で流通媒体 1 を発行したりしてもよい。 産業上の利用可能性

請求項 1に係る流通管理システムによれば、 次のような効果が得られる。 銀行にとっては、 流通媒体発行手段内に現金をストックさせる必要がないので 、 防犯性を向上できるとともに、 現金の運用を効率的に行うことが可能となる。 また、 流通媒体の識別コードをホストコンピュータで管理できるので、 流通媒体 の不正利用も効果的に防止できる。

利用者にとっては、 万一流通媒体を紛失した場合でも、 その使用を差し止めた り、該流通媒体相当額を保証してもらうことが可能となる。

商店にとっては、 流通媒体を端末機に通すことで商店の口座に該流通媒体に応 じた金額が即入金されるので好ましい。 し力、も、 商店内に売上金等の現金を保管 する必要がないので、 防犯性を向上できる。

また、 このような流通媒体は、 紙等の安価な素材で構成でき、 1回だけ使用可 能な媒体とすることが可能なので、 不正利用の入り込む余地を少なくでき、 不正 利用に対する安全性を向上できる。

更に、 紛失したり盗まれたりした流通媒体の識別コ一ドをホストコンピュータ に登録することで、 該流通媒体が商店で使用されたときに、 該流通媒体の不正利 用者を捕らえることが可能となり、 不正利用に対する安全性を一層向上できる。 請求項 2記載のシステムによれば、 使用済コード管理手段により、 使用済の識 別コードを抹消する場合には、 ホストコンピュータのメモリを有効活用するうえ で好ましい。 また、 使用済の識別コードを他の記憶領域へ移動させたり、 マーキ ングすると、 流通媒体の履歴を調査できるので、 不正使用による犯罪を取り締ま るうえで好ましい。

請求項 3記載のシステムによれば、 印刷物に識別コードを付すだけで流通媒体 を発行できるので、 流通媒体の発行処理を効率的に行うことが可能となる。 しか も、 このような印刷物は、 カラープリンタ等で印字して製作するよりも安価に製 作できる。

請求項 4記載のシステムによれば、 流通媒体として、 例えば、 日本の通貨であ れば、 千円、 5千円、 1万円などのように、 馴染みのある紙幣に対応させて、 複 数種類の流通媒体を用いることが可能となる。

請求項 5記載のシステムによれば、 現金自動預け払い機と流通媒体発行手段の それぞれの構成要素を多数共用させることが可能となり、 流通媒体発行手段の製 作コストを低減できる。 また、 流通媒体の利用者が増えると、 現金自動預け払い 機に格納する現金を少なくできるので、 現金を有効的に運用できるようになると ともに、 防犯性を向上できる。

請求項 6記載のシステムによれば、 記録紙に発行させた流通媒体の識別コ一ド を印字させるので、 発行させた流通媒体の識別コ一ドを控えるなどの利用者の手 間が省ける。

請求項 7記載のシステムによれば、 不正な流通媒体が使用されると、 商店側の 警告手段から警告が出されるので、 不正な流通媒体を使用した者の人相を確認し たり、 捕まえることも可能となる。

請求項 8記載のシステムによれば、 使用済みの流通媒体を回収手段で回収する ことで、 流通媒体の不正利用を一層効果的に防止できる。

Claims

言青求の範囲

1 . 口座毎に預金残高を管理する銀行のホストコンピュータと、

前記ホストコンピュータに回線接続された流通媒体発行手段であつて、 識別コ 一ドを付すことで一定額の貨幣と同等に機能する流通媒体を、 利用者の預金残高 を限度額として発行する流通媒体発行手段と、

銀行と提携した商店に設置した端末機であつて、 流通媒体に付された識別コ一 ドの読み取り機能を有し、 且つホストコンピュータと回線接続されて、 読み取つ た流通媒体の識別コ一ドをホストコンピュータに送信する送信機能を有する端末 機と、

を備え、

前記ホストコンピュータに、 発行した流通媒体の識別コ一ドを記憶する識別コ -ド記憶手段と、 発行した流通媒体に応じた金額を利用者の口座から引落とす引 落手段と、 端末機から送信される識別コードと識別コード記憶手段に記憶した識 別コードとを照合して、 該識別コ一ドの流通媒体が真正なものか否かを判定する 判定手段と、 真正な流通媒体の場合に、 該流通媒体に応じた金額を送信元の商店 の口座に振込む振込手段と、 使用済流通媒体の識別コードを管理する使用済コー ド管理手段とを設けた、

ことを特徴とする流通管理システム。

2 . 前記使用済コード管理手段により、 使用済の流通媒体の識別コードを、 識 別コ—ド記憶手段から抹消するか、 或いは識別コード記憶手段以外の記憶領域へ 移動させる力、、 或いは識別コード記憶手段内においてマーキングする請求項 1記 載の流通管理システム。

3 . 前記流通媒体発行手段に格納する流通媒体として、 識別コードだけを省略 した印刷物を用 、た請求項 1又は 2記載の流通管理システム。

4 . 前記流通媒体として、 紙幣と同様に額面金額の異なる複数種類の流通媒体 を用いた請求項 1〜 3のいずれか 1項記載の流通管理システム。

5 . 前記流通媒体発行手段を銀行の現金自動預け払い機に組み込んだ請求項 1 〜 4の 、ずれか 1項記載の流通管理システム。

6 . 前記流通媒体発行手段に、 発行した流通媒体の識別コードを記録紙に印字 又は磁気記憶する記録紙出力手段を設けた請求項 1〜 5のいずれか 1項記載の流

7 . 前記端末機に、 端末機に通した流通媒体が、 判定手段で真正なものではな いと判定されたときに、 店員に警告を発する警告手段を設けた請求項 1〜 6のい ずれか 1項記載の流通管理システム。

8 . 前記端末機に使用済みの流通媒体を回収するための回収手段を設けた請求 項 1〜 7のいずれか 1項記載の流通管理システム。