WO1999015242A1

WO1999015242A1 - Ball for game

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Publication number: WO1999015242A1
Application number: PCT/JP1998/004236
Authority: WO
Inventors: Hideomi Shishido; Shigeo Doi; Yoshihisa Okimura
Original assignee: Molten Corporation
Priority date: 1997-09-22
Filing date: 1998-09-21
Publication date: 1999-04-01
Also published as: US6302815B1; EP0941749A4; CN1241144A; EP0941749A1

Description

明糸田球技用ボール技術分野

本発明は、サッカーボール等の球技用ボールに関する。さらに詳しくは、ボールコントロール性が高く、かつ変形、大きさのバラツキ、縫い目開きなどが生じない、耐久性の高い球技用ボールに関する。背景技術

従来ゝサッカーボールゝノレーボール、ハンドボ ― ル等空気封入構造の球技用ボ一ルには、貼りボールと、縫いボ一ルの 2 種類がある 0

( 1 ) 貼りボールは、たとえば米国特許第 4 , 3 3 3 , 6 4 8 号明細書に記載されているように、空気非透過性ゴムよりなり、バルブを介して圧搾空気が封入される球形中空体のゴムチューブと、このゴムチューブ上にナイ α ンフィラメントを数千 m 分あらゆる円周方向に巻いて形成した補強層と、補強層上に被着された加硫ゴム薄層よりなる力バ一ゴムと、カノ一ゴム上に接着された皮革パネルよりなる表皮層とから構成されている。

前記捕強層により、ボールとしての品質（重量、大きさ、真球性、耐久性、形状維持性、経時的変形に対する強度ァップ）の安定化を図っている。

前記力ノ、一ゴムは、皮革パネルをボールに強く接着させる作用を有している

刖 s己皮革パネルとして、人工皮革または天然皮革パネルが使用される。

叙上の貼りボールは、かかる構成により、製造が機械化できるため生産性（重量、大きさのバラツキが少ない）よく、安価であり、糸巻補強層により、真球性、耐久性に優れているものの、触感が硬く人体に当たつたとき痛いという欠点があり、また硬いことから、ボールコントロールが難しく、高度な技術は駆使しにくいという問題がある。

硬さの原因は、蹴球時の衝撃吸収を捕強層を構成するナイ口ン系の伸縮のみに依存するためである。

( 2 ) 縫いボールは、たとえば米国特許第 4 ， 4 6 2 , 5 9 0 号明細書に記載されているように、前述の貼りボールのものと同じチューブと、複数枚の皮革パネルを、その端縁同士を内側に折り込んで、糸（約 1 0 0 0 0 デニールの糸）にて縫い合わせて球形とした表皮層とから構成される。

前記チューブは表皮層の中に収納される。前記皮革パネルは、人工皮革または天然皮革が使用される。人工皮革の裏面には、 3 〜 4 枚の織布が張りつけられている (バッキング材と称す）。縫いは手作業にて行われる。叙上のように構成される縫いボールは、ソフトで感触がよいため、プレーしやすく、ボールコントロール性がよい反面、ポールが立体であることからミシン縫いができず、手縫いに頼らざるを得ない。それゆえ、熟練を要し、個人差も大きく、生産性が悪く、高価であり、品質が不安定（重量、大きさのバラツキ、真球性等）であり、不良率が、貼りボールの 2 〜 3 倍であり、耐久性が劣り、変形がしゃすいという問題がある。ボールには、約 1 . 0 k g Z c m ²の内圧および蹴球等衝撃が加わったときには、数 1 0 0 k g 以上の衝撃力が加わる。このため縫い目開きという不具合を生じ、ボールサイズが規格より大きくなつたり、あるいは変形することがある。また衝撃のために糸が切れ、または糸の結び目がほどけてチューブが飛び出すという問題がある。通常縫いボールの耐久性は貼りボールのそれの 1 2 〜 1 / 3 以下である。

縫いボールのボーノレコントロール性がよいのは、皮革の裏面に裏打ちされた通常 3 〜 4 層織布のバッキング材による（皮革パネルというときは、このノッキング材を含めていう）。織布は、縦糸（経糸）と横糸（緯糸）を交差させ、互いに相手の糸の上側または下側をぬう連続した波形構造である。さらにこのバッキング材は皮革パネルの形状と同一であり、皮革パネルごとに独立している。さらに織布には、バイアス効果があり、衝撃をより吸収する機能がある。バイアス効果とは、織布を縦糸、横糸に対し 4 5 度方向等角度をつけた方向に引っ張ったばあいに、大きな伸縮を示す効果をいう。したがって、衝撃時の伸縮機能に優れているのである。

これに対し、貼りボールの補強層を構成するナイロンフィラメントは波形でなく球面に沿った線状であり、かつ連続しているため衝撃吸収機能に劣るのである。

前記特徴から、高い技術をもつ選手は縫いボールを使用することが多く、また一般に試合球としては縫いボールが使用される。これに対して貼りボールは小中学生の試合、あるいは練習用ボールとして使用されることが多い o 貼りボールにおいて触感を改良するために、糸巻補強層上の皮革パネル隣接領域のみにテープ状のゴムを接着し、皮革パネルの端縁部分のみをこれに接着する構造が、すでに提案されている（実公平 3 — 3 7 6 4 7 号公報）。しかしこの構造においては、糸卷捕強層が存在しており、これに起因する硬さは依然として除去できない。

本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、前記 2 種のボールの長所を併せ持つボール、すなわち、生産性、耐久性、品質の安定性に優れ、かつ触感がよく、コントロールのしゃすいボールを実現することを目的とするものである。発明の開示

本発明の球技用ボールは、空気非透過性を有する弾性材料にて球形中空体に形成され圧搾空気が封入されたチユープと、該チューブを収納するとともに形状維持性および可撓性を有し、かつ複数の空隙を形成した球形の骨格体と、該骨格体上において互いにその端部が接するごとく配列されて表皮層を構成する複数枚の皮革パネルとからなり、少なくとも前記複数の皮革パネルの端部が前記骨格体に接着されてなることを特徴としている。

また、前記骨格体は、前記複数の皮革パネル同士が接する線に対応する細長い骨格構成部分よりなり、かつ該骨格構成部分は閉路を構成するように連結され、少なくとも前記皮革パネルの端部が前記骨格体の骨格構成部分上に接着されてなることが好ましい。

また、前記骨格体の骨格構成部分は細長い平板形状であることが好ましい。また、前記骨格構成部分が部分的に切り込まれ前記骨格構成部分にフラップが形成されているとボール全体として自然な立体がえられるので好ましい。

また、前記骨格構成部分が、熱可塑性エラストマ — よりなることが好ましい。

また、前記骨格構成部分が、単層または複数積層された織布からなることが好ましい。

また、前記骨格構成部分が、複数の織布とゴム弾性体の積層体からなることが好ましい。

また、前記骨格構成部分が、複数の細長い前記織布または前記積層体の端部が突き合わされ、裏側にあて布が当てられて、縫い合わされてなることが好ましい。

また、前記骨格構成部分が、複数の細長い前記織布または前記積層体の端部が重ねられ縫い合わされてなることが好ましい。

また、前記皮革パネルには、皮革の裏面に複数枚の織布が貼り合わされてなり、皮革パネル裏面端部が斜めに切除されてなることが好ましい。

また、前記皮革パネルには、皮革の裏面に複数枚の織布が貼り合わされてなり、該織布の端部側面が前記皮革パネノレにて被覆されてなることが好ましい。

また、前記複数枚の織布の間に引張強度の大きい補強層が介在せしめられてなることが好ましい。

また、前記補強層がポリエステルフィルム、 P V C フイルム、ポリエチレンフイノレム、ポリプロピレンフィルムのいずれかよりなることが好ましい。

また、前記骨格体の骨格構成部分はボール中心方向へ窪んだ断面凹形状の溝部を有し、前記皮革パネルの端縁は前記溝部に折り込まれてなることが好ましい。

また、前記溝部の両端縁に、ボール円周方向に延在して形成され、前記皮革パネルが接着される接着補強部を有してなり、かつ該接着補強部が部分的に切り込まれ、フラップが形成されてなることが好ましい。

また、前記骨格構成部分が、熱可塑性エラストマ一よりなることが好ましい。

また、前記骨格構成部分が、織布部分と熱可塑性エラストマー部分とからなることが好ましい。

また、前記溝部の側面適所に肉厚の補強部が設けられてなるこのが好ましい。

また、前記骨格体は 1 2 個の正五角形と 2 0 個の正六角形よりなる準正 3 2 面体を、外側に湾曲させて球形とした構造を有し、前記皮革パネルは前記準正 3 2 面体の各面にほぼ一致する大きさおよび形状を有するものであり、サッカーボールまたはハンドボーノレとして使用することができる。

また、前記骨格体は略長方形の空隙を複数有するものであり、該骨格体に略長方形の皮革パネルが接着されてなりバレーボールまたはドッジボールとして使用することができる。図面の簡単な説明

図 1 は本発明の一実施の形態にかかわるボールの一例を示す説明図である。

図 2 は図 1 の A — A 線断面図である。

図 3 は図 1 のボールの骨格体の他の例を示す概略説明図である。図 4 は図 1 のボールの骨格体のさらに他の例を示す概略説明図である。

図 5 は図 1 のボールに用いられる皮革パネノレの構造の一例を示す説明図である。

図 6 は図 5 の皮革パネルの構造の B — B 線断面図である

図 7 は本発明の他の実施の形態にかかわるボールの骨格体の一例を示す説明図である。

図 8 は本発明の他の実施の形態にかかわるボールの骨格体の他の例を示す説明図である。

図 9 は本発明のさらに他の実施の形態にかかわるボールの一例を示す説明図である。

図 1 0 は本発明の球技用ボールに採用される骨格体の一例を示す概略説明図である。

図 1 1 は図 1 0 の骨格体を矢印方向から見た側面図である o

図 1 2 は本発明の球技用ボールに採用される骨格体の他の一例を示す概略説明図である。

図 1 3 は本発明の球技用ボールに採用される骨格体のさらに他の一例を示す該略説明図である。

図 1 4 は本発明の球技用ボールに採用される骨格体のさらに他の一例を示す概略説明図である。

図 1 5 は本発明の球技用ボールに採用される骨格体のさらに他の一例を示す概略説明図である。

図 1 6 は本発明の球技用ボールに採用される骨格体のさらに他の一例を示す概略説明図である。

図 1 7 は本発明の球技用ボールにおいてフラップが形成されないばあいの断面説明図である。図 1 8 は本発明の球技用ボールにおいてフラップが形成されるばあいの断面説明図である。

図 1 9 は本発明の球技用ボールに用いられる皮革パネルの他の一例を示す断面説明図である。

図 2 0 は本発明の球技用ボールに用いられる皮革パネルの他の一例を示す断面説明図である。

図 2 1 は本発明の球技用ボールに用いられる皮革パネルの構造の一例を示す平面図である。

図 2 2 は本発明の球技用ボールに用いられる皮革パネルの他の一例を示す断面説明図である。

図 2 3 は本発明の球技用ボールに用いられる皮革パネルの他の一例を示す断面説明図である。

図 2 4 は本発明の球技用ボールの骨格構成部分を構成する布の縫い合わせ構造の一例を示す説明図である。

図 2 5 は本発明の球技用ボールの骨格構成部分を構成する布の縫い合わせ構造の一例を示す説明図である。

図 2 6 は図 7 および 8 に示された構造に接着補強部が追加された例を示す説明図である。発明を実施するための最良の形態図 1 は本発明の一実施の形態にかかわるボール（サッカーボール）の一例であり、右側 2 3 の領域に皮革パネルを除去した状態を示す。参照符号 1 は、プチルゴム、ラテックスゴム、ポリウレタン樹脂等の空気非透過性を有する弾性材料にて球形中空体に形成されたチューブ、参照符号 2 は、このチューブ 1 に圧縮空気を注入するためのバルブであり、ボールとしての使用時約 1 . O k g Z c m ²の内圧に設定される。参照符号 3 はチューブ 1 が収納される骨格体で複数の空隙を形成した球形、具体的には、 1 2 個の正五角形と 2 0 個の正六角形よりなる準正 3 2 面体にて構成され、この多角形の辺の部分が細長い骨格構造部分 4 にて連結されて、その他の部分が空隙とされている。参照符号 5 は骨格構成部分 4 の中央に描かれた中央線である。この中央線は、実際の製作工程では必ずしも必要ではない。なお骨格構成部分 4 は、僅かに外側へ湾曲せしめられて、全体とて球形にされている。この骨格体 3 は、ボールとしての形状を維持する作用をなす。したがって可撓性および形状維持性を有する。骨格体 3 は、チューブ 1 にて押圧されるために、骨格体構成部分 4 は、連結して閉路を形成することが望ましい。

しかしながら、骨格体 3 を捕強するために、骨格構成部分 4 に正五角形または正六角形の空隙部分を横切って、架橋体 6 を形成したり（図 3 参照）、あるいは骨格構成部分 4 から、枝状の補強体 7 を突出させることもできる (図 4 参照）。

骨格体 3 の材料として、熱可塑性エラストマ一が適しており、下記のエラストマ一の中から適当なグレードのものを選び、単独でまたは複数種類をブレンドすることによってえられる。

熱可塑性ポリウレタン

パラプレン（登録商標、日本ポリウレタン工業株式会社製）、タケラックス（登録商標、武田バーディシュウレタン工業株式会社製）。

ポリエステル系熱可塑性エラストマ一

ペルプレン（登録商標、東洋紡績株式会社製）、ハイトレル（登録商標、東レデュポン株式会社製）。ポリアミド系熱可塑性エラストマ一

グリラックス A (登録商標、大日本インキ化学工業株式会社製）。

ポリオレフィン系熱可塑性エラストマ一

住友 T P E (住友化学工業株式会社製）、ミラストマー（登録商標、三井石油化学工業株式会社製）。エチレン系熱可塑性エラストマ一

タフプレン（登録商標、旭化成工業株式会社製）、クレイトン（登録商標、シル化学株式会社製）。ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマ一

スミフレックス（登録商標、住友べ一クライト株式会社製）、サンプレーン（登録商標、三菱モンサント化成株式会社製）。

ポリブタジエン系熱可塑性エラストマ一

J S R R B ( 日本合成ゴム株式会社製）。

骨格体 3 は可撓性および形状維持性を有する必要があることから、 5 0 % モデュラスが 3 0 〜 2 0 0 k g Z c m ²にあり、かつ D 硬度が 3 0 〜 7 5 度の範囲内で設定されるのが望ましい。 5 0 % モデュラス力く 3 0 k g / c m ²より小さいと、ボールが経時的に成長（膨張）するという現象が発生し、 D 硬度が 3 0 度より小さいばあいにも、同様の現象が起こる。また 5 0 % モデュラスが 2 0 0 k g Z c m ²より大きいとボールが硬くなり、触感が悪くなる。 D 硬度が 7 5 度より大きいばあいも同様める。

骨格体 3 は、射出成形にて形成することができる。すなわち骨格体 3 を半球づっ形成したのち、重ね合わせて熱融着、超音波融着、高周波融着等により融着またはポリウレタン系接着剤等により接着され、球形に構成される。骨格体 3 は、射出成形法のほか、真空成形法、回転成形法にても形成することができる。回転成形法では、球形に一体化したものがえられる。

チューブ 1 は、球形に形成された骨格体 3 の空隙から収納される。

骨格構成部分 4 は、図 2 に示すように平板状に構成でき、その幅は約 8 m m 〜約 3 O m m 、厚さ約 1 . 5 m m 〜約 3 . 5 m m とすること力できる。

8 は骨格体 3 上において互いにその端部が接するごとく配列された複数枚の皮革パネルで、表皮層 9 を構成する。皮革パネル 8 は、骨格体 3 の多角形に対応して、 1 2 枚の正五角形パネルと 2 0 枚の正六角形パネルよりなる。皮革パネル 8 の材料として、人工皮革または天然皮革が使用される。

図 5 および図 6 に示すように、皮革パネル 8 は、皮革 8 L の裏面に単数または複数枚、通常 3 〜 4 枚の綿、綿とポリエステルの混紡、またはポリエステルのみからなる織布 1 0 がラテックスにて貼り合わされている。なおよりソフ卜な触感をえるために、織布 1 0 のあいだにポリウレタン等のフォームを介在させることも可能である 0

皮革パネル 8 は、その端部の裏面が斜めに切除され ( 「コバ削ぎ」と称される。図中 a で示す）、この端部が骨格体 3 の骨格構成部分 4 に、隣接する皮革パネル 8 の端部と中央線 5 において接するごとく、ポリウレタン系接着剤等により接着される。隣接する 2 枚のコバ削ぎ部分にて、サッカーボール特有の亀甲パターンの溝が形成される。

図 7 および図 8 は、骨格体 3 の他の例を示し、骨格構成部分 4 を、ボール中心方向へ窪んだ断面凹形状の溝状に形成したものである。皮革パネル 8 は、その端部が内側へ折り込まれ、隣接する皮革パネル 8 の端部とともに、この溝へ押し込まれ、骨格構成部分 4 と接着される。このばあい、上記コバ削ぎは必要としない。この骨格構成部分 4 には、補強体としてその側面に所定間隔を隔てて肉厚部 1 1 を形成することができる。この肉厚部 1 1 は、溝が外側へ扇状に広がるのを防ぐ作用をなす。

かかる構成であれば、皮革パネル 8 の端部が、縫いボ — ルと外観上同一の深い溝を構成する。これにより、空力特性が向上し、飛距離が伸びるという効果がえられる。この溝状骨格体の寸法の一例をあげると、溝の深さ約 3 . O m m 〜約 1 5 . 0 m m 、幅約 1 . 0 m m 〜約 4 . 0 m m、肉厚部の厚さ約 2 . 0 m m〜約 4 . 0 m m の範囲で設定することができる。

上記構造であれば、皮革パネル 8 は骨格体 3 によってその端部のみが固定され、その主要部分はチューブ 1 に接している。かかる主要部分は縫いボールの構造と同一である。また皮革パネル 8 の端部は、骨格体 3 に接着されるが、これは貼りボールの構造と基本的に同一である。

次表は、上記各種ボールの衝撃値を示す実験結果である。衝撃値は、 l mの高さから、ボールを自然落下させたときの衝撃力を力センサで検出したものである。実施例サッカーポールは、骨格体の材料として、 5 0 %モデュラス 1 0 0 、 D 硬度 5 0 度のポリエステル系熱可塑性エラストマ一ペルプレン（登録商標）を使用し、骨格構成部分は断面平板状とした。なお、重量は最重量値 (手縫いボール 4 3 0 g ) を基準とし他のボールに差分重量を付与し、重量差の影響を除去した。

上記結果より、実施の形態にかかるボールは、従来の貼りボールよりも約 1 6 k g だけ衝撃値が小さく、この差は人体に当たったとき感知できる差であり、触感がソフトになることを確認した。

図 9 は、バレーボールの例（皮革パネルを除いた状態）を示す。骨格体 1 2 は、 1 8 個の長方形の空隙を有する形状とされ、その上に皮革パネルの端部が接着される。バレーボールのばあい、 1 8 個の長方形のほか、 1 2 個の長方形の空隙とすることもできる。なお、皮革パネルは、長方形空隙の形状に必ずしも一致する必要はなく 2 個の長方形空隙を 1 枚の皮革パネルを覆うこともできる。また骨格体 1 2 をノスケットボーノレのラインのノ、。ターンに形成してこれをバスケットポールの構造に適用することもでき、その他ラグビーボーノレにも適用可能である。

図 1 0 〜 1 2 は、本実施の形態にかかわる球技用ボ一ルの骨格体 3 として、単層または複数積層した織布 W C を使用した例を示す。図示されている例は、 3 枚の織布 W C 1 、 W C 2 、 W C 3 を重ね合わせたものである。なお、 W C 1 はゴム弾性体を織布に代えて用いることができ、このゴムとして、天然ゴム、 S B R、 C R、 E P D Mが使用できる。骨格構成部分 4 は、両端がやや尖った形状の部分 4 a 、 4 b 、 4 c ( たとえば、角度 0 が 1 2 0 度）に裁断されており、 3 個突き合わされ、各辺同士当接せしめられている。裏側に R C 1 、 R C 2 および R C 3 からなる 3 層構造のあて布 R C が当てられ、縫い糸 S T により縫い合わされる。

骨格構成部分 4 の布は、綿、綿 / ポリエステル混紡、ポリエステルが使用でき、 C R ラテックスなどの接着剤にて貼り合わされたのち、細長い形状に裁断される。

布として、このほかケプラー（登録商標）、テクミラン（登録商標）等のァラミッド繊維、または炭素繊維を使用した高強度布が使用でき、これらの高強度布を使用することによって、ボールの成長（膨張）を抑制することができる。また布の強度が大であることから、その使用量を少なくすることができ、軽量化が可能となる。

あて布 R C も前述の布の積層体すなわち、 1 〜 4 枚程度の布を C R ラテックス接着剤等で接着したものが使用できる。

図 1 3 を参照すると、骨格構成部分 4 は積層織布 W C と、この上に接着された、溝 g を有するゴムまたはエラストマー部分 E にて構成したもの。ゴム材料としては、天然ゴム、 S B R、 C R、 E P D Mが使用でき、エラストマ一としては、前述の材料が使用できる。ゴムと織布 W C との接着は、ゴム成形時加硫接着によりなされる。

図 1 4 を参照すると、本実施の形態にかかわる骨格体 3 は、溝 g を有するエラストマ一部分 E の上面に織布 W C を重ね合わせた構造を有している。

図 1 5 を参照すると、本実施の形態にかかわる骨格体 3 は、図 1 4 とは逆（すなわち、エラストマ一部分 E が上）の構造を有している。

図 1 3 〜 1 5 の実施の形態において、エラストマ一と織布の接着は、射出成形時同時になされる（インサート成形）。または成形後ポリウレタン系接着剤を使用して接着することもできる。縫製部分にはゴムまたはエラストマ一は存在しない。縫製作業を可能にするためである。

図 1 0 〜 1 5 に示すように、骨格構成部分の表面に布を使用すると、皮革パネルとの接着力強度が向上する。この場合、 C R (クロ口プレン）系接着剤が適している。すなわち、ゴムまたはエラストマ一が成形時織布のケノ < に絡みつきアンカー効果をもって結合するからである。

図 1 3 、 1 5 に示す実施の形態のように織布部分の幅を広くし、ゴムまたはエラストマ一部分の両側にまで延ばすのは、接着面積を増加させ、この部分で皮革パネルに強固に接着するためである。このばあい、幅を広くした織布部分は、フラップ形状とするのが望ましい。

図 1 6 は、骨格体 3 のさらに他の実施の形態を示し、骨格構成部分 4 が部分的に切り込まれ（切り込みを 1 4 で示す）、骨格構成部分 4 にフラップ 1 5 を形成したものである。図 1 7 および図 1 8 は、フラップ 1 5 を形成しないばあいおよび形成したばあいのボールの断面を示し、フラップ 1 5 がないばあい、チューブ 1 から圧力が加わったとき、骨格構成部分 4 は断面直線状を保ち、この骨格構成部分 4 に囲まれた領域のみ膨張し、ボール全体としてややいびつな形状となる。これに対しフラップ 1 5 があるばあい、骨格構成部分 4 のフラップ 1 5 は外側へ折れ曲がり、図示のように骨格体構成部分 4 は、断面 V 字状に折れ曲がることとなる。その結果、皮革パネル全体は外方向に滑らかな湾曲線を描き、ボール全体として自然な立体となる。それゆえ、骨格体 3 には、フラップ 1 5 を形成する方がより好ましいといえる。このフラップ 1 5 を設けたばあい、上記のごとくこれが球体形状に影響を与えることはないから、その幅をフラップ 1 5 無しのばあいに比べて大きく、たとえば 2 0 〜 4 0 m m とすることができ、かくすれば皮革パネル 8 との接着面積を大きく、したがってその接着強度を大きくすることができる。

なお切り込み 1 4 は、図示例のように、骨格構成部分 4 の突き合わせ部に形成され、この切り込み 1 4 に対応する当て布 R C にも同様の切り込み 1 4 が形成される。

図 1 9 および図 2 0 は、皮革パネル 8 の他の実施の形態を示す。その構成は、皮革パネル 8 を構成する表面の皮革 8 L が、バッキング材である織布 1 0 、 1 0 、 · · • の端部側面および裏面の一部を被覆してなるものであり、図 1 9 は、皮革 8 L のみで織布 1 0 、 1 0 、 · · · を被覆したものを示し、図 2 0 は、皮革 8 L を織布 1 0、 1 0 、 · · · ごと折り込んだものを示す。これらの例において皮革パネル 8 は、骨格構成部分 4 に接着される。これと同時に、隣接する皮革パネル 8 、 8 同士の突き合わせ部（側面）を接着してもよい。接着剤として C R ( クロ口プレン）系接着剤またはウレタン系接着剤が使用できる。かかる構成であれば、皮革パネル 8 、 8 の接合部が縫い構造のボールと同様になる。すなわちパネル接合部に、縫い構造のボールと同様の幅 2 〜 3 m m の溝 1 6 が形成され、この溝 1 6 が空気抵抗を減じる作用があり、その結果飛距離が伸びるという効果がえられる。この効果は前述のコバ削ぎ構造の皮革パネルを使用したボールより大きい。また上記構造では、皮革パネル 8 、 8 同士の接合部において両者が分離することはなく、貼り目からの水の浸入が防止され、さらにボール自体の膨張が抑制されることにより耐久性が向上する。

図 1 9 に示すように皮革 8 L の端部を織布 1 0 の端部側面を被覆して折り込むばあい、その折り込み部分は、図 2 1 に示すように折り込み部 1 7 の中間に V 字状の切り込み 1 8 を設ける必要がある。多角形皮革パネル 8 の各辺は、球面に沿わせるためのわずに外側へ湾曲せしめられているからである。

図 2 2 は、皮革パネル 8 のさらに他の実施の形態を示し、織布 1 0 、 1 0 、 · · · の端部側面にのみ皮革 8 L を延在させたものである。

図 2 3 は、皮革パネル 8 の強度をさらに向上させた構造を示し、バッキング材である織布 1 0 、 1 0 、 · · · の一枚に代えてまたは追加して引張強度の大きい補強層 1 9 、たとえばポリエステルフィノレムを介在させたものである。この補強層 1 9 は、皮革パネル 8 のほか、骨格体 3 に接着しても同様の効果をうることができる。補強層 1 9 の材料として、上記ポリエステルフィルムのほか、 P V C フィルム、ポリエチレンフイノレムまたはポリプロピレンフィルムが使用できる。

図 2 4 は、骨格構成部分 4 を構成する布の縫い合わせ構造の他の例を示し、 3 本の細長い長方形の部分 4 の端部を重ね合わせて、渦巻き状に縫ったものである。かかる構造であらば、前記の例のような当て布 R C は不要であり、縫製作業を簡単迅速なものとすることができ、かつ縫製強度を向上させることができる。すなわち、この重ね縫いのばあい、繰返し圧縮試験（ 3 0 %圧縮、 5 0 0 0 回）で、膨張率（円周の肥大率） 0 . 8 9 % であつた。また最初に示した合わせ縫いのばあい、膨張率は、 3 . 0 1 % であった。

図 2 5 は、骨格構成部分 4 を構成する布の縫い合わせ構造のさらに他の例を示し、前述のごとく 3 本の細長い長方形の骨格構成部分 4 の端部を 1 2 0 ° 尖った形状とし、これらを突き合わせ、その裏側に当て布 R C を当てて、縫い糸 S T で縫ったものであるが、縫い糸 S T の方向を、骨格構成部分 4 の長手方向としたものである。係る構造であれば、縫製時間が、最初の例に比較して約半分に短縮される。

なお皮革パネル 8 および骨格体 3 とチューブ 1 とは、前述の例のように接着しない別体構造としてもよい。このばあい、骨格体 3 はチューブ 1 から押圧力を受けてチユーブ 1 に固定されているから、骨格体 3 が、チューブ 1 に対し移動することはない。また皮革パネル 8 は骨格体 3 部分のみでなく、チューブ 1 に接するパネル裏面全面において、 C R 系接着剤等にてチューブ 1 に接着した構造とすることもできる。かかる構造にしたばあい、ボールとしての耐久性は向上し、実験では、接着しないばあいの膨張率 2 . 0 % に対し、接着したばあいの膨張率 1 . 5 % であった。後者のばあい、接着剤の塗布は、チユーブ 1 を収容した骨格体 3 ごと、接着剤槽に浸漬することによりなされ、その作業は前者の骨格体 3 のみに接着剤を塗布する作業に比較して簡単である。

図 2 6 は、図 7 、 8 に示す構造において、溝部の両端縁にボール円周方向に延在する接着捕強部 2 0 を付加したものであり、溝が交差する部位の接着補強部 2 0 には、切り込み 2 1 が形成されて、接着補強部 2 0 はフラップを構成している。このフラップ状の接着補強部 2 0 により、骨格体 3 と皮革パネルとの接着が強化されると同時にボールとしての滑らかな球面がえられる。

本発明の請求項 1 にかかわるボールによれば、形状維持性および可撓性を有し、かつ複数の空隙を形成した球形の骨格体を使用するから、従来の糸巻補強層は不要となり、縫いボールの特徴であるソフトな触感、高いボールコントロール性がえられる。また縫いボールの欠点である変形、大きさのバラツキ、縫い目開き等が生ずるおそれはなく、耐久性に優れ、かつ品質の安定したボールを生産性よく製造することができる。

本発明の請求項 2 にかかわるボールによれば、骨格体の骨格構成部分が皮革パネル同士が接する線に対して細長く形成されるから、骨格体を必要な部分のみに位置させることとなり、ボール全体に対する骨格体の量を、形状維持に必要な最小限とすることができ、ソフトな感触がえられるのである。また骨格体の骨格構成部分は、閉路を構成するごとく連結されるから、チューブの圧力を分散してかつ均等に支えることとなり、球形の維持が効率よく行われる。

本発明の請求項 3 にかかわるボールによれば、骨格体の骨格構成部分を平板状とすることにより、貼りボールと同じ製作工程で皮革パネルの接着が可能となる。またコバ肖 IJ ぎ処理した皮革パネルを使用することにより、貼りボールと同じ外観を呈するボールを実現することがで

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本発明の請求項 4 にかかわるボールによれば、フラップがチューブ内圧あるいは衝撃が加わったときの内圧の変化に応じて断面 V 字形に変形するから、皮革パネルの変形自由度が大きく、したがってポール自体の変形自由度が大きくなる。すなわち外力に応じて、無理なく自由自在に変形するから、操作性、コントロール性が向上す o

本発明の請求項 5 にかかわるボールによれば、骨格体が熱可塑性エラストマ一で形成されるから、その成形は、射出成形等により自動的に迅速に行うことができる。

本発明の請求項 6 にかかわるボールによれば、骨格体が織布にて構成されるから、皮革パネルとの接着の際、接着剤の織布の繊維部分に浸透させることができ、接着力を向上させることができる。

本発明の請求項 7 にかかわるボールによれば、骨格体にゴム弾性体が使用される。このゴム弾性体により、熱可塑性エラストマ一より柔らかい弾力が得られると同時に、皮革パネルに対する接着力が向上する。

本発明の請求項 8 にかかわるボールによれば、骨格体表面を平坦にすることができ、したがって皮革パネルの表面を平坦な見栄えのよいものとすることができる。

本発明の請求項 9 にかかわるボールによれば、骨格体構成部分の結合部分が重ね縫いによりなされるから、その結合部分を強固なものとすることができる。

本発明の請求項 1 0 にかかわるボールによれば、貼りボールの外観を呈するボールであって、手縫いボールと同じ触感のボールを実現することができる。

本発明の請求項 1 1 にかかわるボールによれば、皮革パネルの接合部に溝が形成され、縫いボールの外観を呈するボールが実現でき、この溝により空気抵抗を減少させ、飛距離を伸ばすことができる。

本発明の請求項 1 2 および 1 3 にかかわるボールによれば、皮革パネルの引張強度を大きくすることができ、ボールの膨張を抑え、したがって耐久性を向上させ、その寿命を延ばすことができる。

本発明の請求項 1 4 にかかわるボールによれば、縫いボールの外観を呈するボールを実現することができ、前述したごとく飛距離を伸ばすことができる。

本発明の請求項 1 5 にかかわるボールによれば、接着補強部の付加により皮革パネルの接着強度をあげ、ボールの耐久性を増すことができる。また接着補強部はフラップ構造とされるから、これがボールの立体形状および外力が加わつたときの変形作用に及ぼす影響は最小限に抑えられる。

本発明の請求項 1 8 にかかわるボールによれば、肉厚の捕強部により骨格体の強度を増し、皮革パネルと骨格体の結合を強化することができる。

本発明の請求項 1 9 にかかわるボールによれば、サッカーボールまたはヽンドボールに適用したとき、操作性、ボールコントロール性、触感、耐久性等においてサッカ一競技またはハンドボール競技に適したボールとすることができる。

本発明の請求項 2 0 にかかわるボールによれば、バレ一ボールまたはドッジボーノレに適用したとき、操作性、ボールコントロール性、触感、耐久性等においてバレ一ボール競技またはドッジボール競技に適したボールとすることができる。産業上の利用可能性

本発明の球技用ボールは、ボールコントロール性が高いので、オリンピックなど高い技量を競い合う公式試合に用いられるボールとして有用である。

Claims

請求の範囲 . 空気非透過性を有する弾性材料にて球形中空体に形成され圧搾空気が封入されたチューブと、該チューブを収納するとともに形状維持性および可撓性を有し、かつ複数の空隙を形成した球形の骨格体と、該骨格体上において互いにその端部が接するごとく配列されて表皮層を構成する複数枚の皮革パネルとからなり、少なくとも前記複数の皮革パネルの端部が前記骨格体に接着されてなる球技用ボール。. 前記骨格体は、前記複数の皮革パネル同士が接する線に対応する細長い骨格構成部分よりなり、かつ該骨格構成部分は閉路を構成するように連結され、少なくとも前記皮革パネルの端部が前記骨格体の骨格構成部分上に接着されてなる請求の範囲第 1 項記載の球技用ボ一ル。. 前記骨格体の骨格構成部分は細長い平板形状である請求の範囲第 2 項記載の球技用ボール。. 前記骨格構成部分が部分的に切り込まれ前記骨格構成部分にフラップが形成されてなる請求の範囲第 3 項記載の球技用ボール。. 前記骨格構成部分が、熱可塑性エラストマ一よりなる請求の範囲第 1 項、第 2 項、第 3 項または第 4 項記載の球技用ボール。 . 前記骨格構成部分が、単層または複数積層された織布からなる請求の範囲第 1 項、第 2 項、第 3 項または第 4 項記載の球技用ボール。 . 前記骨格構成部分が、複数の織布とゴム弾性体の積層体からなる請求の範囲第 1 項、第 2 項、第 3 項または第 4 項記載の球技用ボール。 8 . 前記骨格構成部分が、複数の細長い前記織布または前記積層体の端部が突き合わされ、裏側にあて布が当てられて、縫い合わされてなる請求の範囲第 6 項または第 7 項記載の球技用ボール。 9 . 前記骨格構成部分が、複数の細長い前記織布または前記積層体の端部が重ねられ縫い合わされてなる請求の範囲第 6 項または第 7 項記載の球技用ボール。0. 前記皮革パネルは、皮革の裏面に単数または複数枚の織布が貼り合わされてなり、皮革パネル裏面端部が斜めに切除されてなる請求の範囲第 1 項、第 2 項、第 3 項、第 4 項、第 5 項、第 6 項、第 7 項、第 8 項または第 9 項記載の球技用ボール。

1 . 前記皮革パネルは、皮革の裏面に単数または複数枚の織布が貼り合わされてなり、該織布の端部側面が前記皮革にて被覆されてなる請求の範囲第 1 項、第 2 項、第 3 項、第 4 項、第 5 項、第 6 項、第 7 項、第 8 項または第 9 項記載の球技用ボール。

2. 前記複数枚の織布の間に引張強度の大きい捕強層が介在せしめられてなる請求の範囲第 1 0 項または第 1 1 項記載の球技用ボール。

3 . 前記補強層がポリエステルフィルム、 P V C フィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルムのいずれかよりなる請求の範囲第 1 2 項記載の球技用ボール。

4 . 前記骨格体の骨格構成部分はボール中心方向へ窪んだ断面凹形状の溝部を有し、前記皮革パネルの端縁は前記溝部に折り込まれてなる請求の範囲第 2 項記載の球技用ボール。

5. 前記溝部の両端縁に、ボール円周方向に延在して形成され、前記皮革パネルが接着される接着補強部を有してなり、かつ該接着補強部が部分的に切り込まれ、フラップが形成されてなる請求の範囲第 1 4 項記載の球技用ボール。

6 . 前記骨格構成部分が、熱可塑性エラストマ — よりなる請求の範囲第 1 4 項または第 1 5 項記載の球技用ボール。

7. 前記骨格構成部分が、織布部分と熱可塑性エラストマー部分とからなる請求の範囲第 1 4 項または第 1 5 項記載の球技用ボール。

8. 前記溝部の側面適所に肉厚の捕強部が設けられてなる請求の範囲第 1 6 項または第 1 7 項記載の球技用ボ一ル o

9. 前記骨格体は 1 2 個の正五角形と 2 0 個の正六角形よりなる準正 3 2 面体を、外側に湾曲させて球形とした構造を有し、前記皮革パネルは前記準正 3 2 面体の各面にほぼ一致する大きさおよび形状を有するものであり、サッカーボールまたはハンドボ一ノレとして使用ざれる請求の範囲第 1 項、第 2 項、第 3 項、第 4 項、第 5 項、第 6 項、第 7 項、第 8 項、第 9 項、第 1 0 項、第 1 1 項、第 1 2 項、第 1 3 項、第 1 4 項、第 1 5 項、第 1 6 項、第 1 7 項または第 1 8 項記載の球技用ボール o

2 0 . 前記骨格体は略長方形の空隙を複数有するものであり、該骨格体に略長方形の皮革パネルが接着されて

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