明 細 書 発明の名称 特殊効果装置 技術分野
本発明は特殊効果装置に関し、 特に複数の映像が時間の経過に従って立体空間 内において残像を残しながら、 交差して行く ような特殊効果画像を作成する場合 に適用して好適なものである。 背景技術
従来、 立体空間内を残像を残しながら移動する 1 つの映像が、 他の映像と交差 して行く ような特殊効果画像を作成する場合、 図 1 ( A ) に示すように、 移動物 体 Aの過去の映像 A 1 、 A 2 Α δの残像 A 1 1 、 A 1 2 A 1 5をスク リ ーン面 1 に透視させて映出することができるようにするため、 移動物体 Aの過去 の映像 A l 、 A 2 ······ A 5をスク リ ーン面 1 (X Y座標軸上にある) に対して奥 行方向 (すなわち Z方向) の無限遠点 ( Z =°o) の位置に残るものと考えると共 に、 過去の映像 A 1 、 A 2…… A 5のうちスク リ ーン面 1 により近い映像に、 高 い優先順位を与えるようにする。 ここで、 優先順位とは、 スク リ ーン面に近いほ ど優先順位が高いとする。 このため優先順位の高い映像は最も前面に映写される べきである。
かく して移動物体 Aが、 過去の映像 A 1 の位置から、 順次映像 A 2 、 A 3 、 A 4、 A 5の位置を通りながら、 スク リ ーン面 1 の右側後方から左側前方に斜めに 移動して来て現在の映像 A 6の位置にあるとすれば、 移動物体 Aの過去の映像 A 1 〜 A 5 と、 現在の映像 A 6 との間には、
Ζ Αβ Z Z Z ノ Z Z 、 1 ) のよう に、 スク リ ーン面 1 に、 よ り近い映像及び残像 A 6 、 A 5 、 A 4 、 A 3 、 A 2 、 A 1 の順序でその位置 Z = Z AS、 Z AS、 Z A4、 Z A3、 Z A2、 Z A,に対応す
る高い優先順位を与える。
かく して過去の映像 A 1〜 A 5 についての残像 A 1 1〜 A 1 5 は、 無限遠点 Z =∞における残像と して、 映像 A 1 のうちス ク リ ー ン面 1 に近い位置にある過去 の映像 A 2 と重ならない部分が残像 A 1 1 と して残され、 また過去の映像 A 2の うちス ク リ ー ン面 1 に近い過去の映像 A 3 によって隠されていない映像部分が残 像 A 1 2 として残され、 過去の映像 A 3のうちス ク リ ー ン面 1 に近い過去の映像 A 4によって隠されていない部分の映像が残像 A 1 3 と して残され、 過去の映像 A 4のうちス ク リ ー ン面 1 に近い過去の映像 A 5 によって隠されていない部分の 映像が残像 A 1 4 として残され、 過去の映像のうち最もス ク リ ー ン面 1 に近い映 像 A 5が全体として残像 A 1 5 と して残される。
これに対して移動物体 Aの現在の映像 A 6 は、 ス ク リ ー ン面 1上に映出する優 先順位が残像 A 1 5 ~ A 1 1 より大きいものと して、 Z方向の位置 Z = Z A6にあ るものと考える。
これに加えて現在の映像 A 6、 残像 A 1 5、 A 1 4、 A 1 3、 A 1 2、 A 1 1 は、 順次過去に逆上る映像であるので、 キー信号 K E Yと して、 図 1 (B) に示 すように、 順次キーイ ングレベルが K 6 (= 1 ) から次式
K 6 (= 1 ) >K 5 > K 4 >K 3 >K 2 >K 1 > K 0 …… ( 2 ) のように、 順次過去の時点までの大きさに応じたキーィ ングレベル Κ 6〜Κ 1 に よってキーィ ング処理することにより、 ス ク リ ー ン面 1 において現在の映像 A 6 が最も濃い映像であるのに対して、 残像 A 5、 A …… A 1 のス ク リ ー ン面 1 上 の濃さが薄く なって行く ように表示される。
このような画像処理をすれば、 移動物体 Aが映像 A 〗 の位置から映像 A 6の位 置まで移動することにより、 現在スク リ ー ン面 1 上に、 現在の映像 A 6 と、 その 右側に残像 A 1 5のうち映像 A 6 によって隠されていない部分が映出されると共 に、 その右側に順次残像 A 1 4、 A 1 3、 A 1 2、 A 1 1 が映出され、 かく して 移動物体 Aが; X Y Z空間内を残像をもちながら移動するような画像をスク リ ーン 面 1 上に映出することができる。
かかる移動体 Aの移動軌跡を遮るよう に、 かつスク リ ーン面 1 に対して Z方向 に斜めに配設された固定板 Bの映像を組み合わせ、 あたかも残像 A 1 5〜A 1 1 をもつ移動物体 Aが後方から固定板 Bを突き抜けて前方に移動を続けるような画 像を得よう とする場合、 移動物体 Aの映像 A 6及び残像 A 1 5〜A 1 1 の映像と 固定板 Bとの表示上の優先順位を各映像の Z方向の位置に基づいて、 ( 1 ) 式に ついて上述したと同様に、 スク リ ーン面 1 に近い映像に対してより高い優先順位 を割り当てる。
このような従来の構成において、 図 2 ( A ) に示すように、 移動物体 Aが過去 の映像 A 1 の位置から映像 A 2 の位置を通って固定板 Bと交差する映像 A 3 の位 置にまで移動する際には、 移動物体 Aは現在映像 A 3の位置 ( Z = Z A 3 ) にある のに対し、 過去の映像 A 2、 A I の残像 A 1 2及び A 1 1 は Z =∞の位置にある と共に、 キー信号 K E Yは図 2 ( B ) に示すよう に、 移動物体 Aの現在の映像 A 3、 残像 A 1 2、 A 1 1 の順に次式
K 3 ( = 1 ) > K 2 > K 1 > 0 ( 3 ) のように、 キーイ ングレベル K 3 ( = 1 ) 、 K 2、 K 1 の順序で、 現在の画像 A 3に最も大きいキーイ ングレベルを割り当てると共に、 残像 A 1 2、 A 1 1 に対 して順次小さいキーィ ングレベル K 2、 K 1 が割り当てられる。
かく して、 映像 A 3が固定板 Bの映像と交差するタイ ミ ングにおいてスク リ ー ン面 1 に映出される画像は、 図 3 に示すように、 固定板 Bが遠近法に基づいて、 斜めに配設されている映像 B 1 1 1 と してスク リ ーン面 1上に表示されるのに対 して、 移動物体 Aの現在の映像 A 3のうち、 固定板 Bより前方に突き抜けた部分 の映像 A 1 3 1 がキーイ ングレベル K 3 ( = 1 ) で映出されるのに対して、 移動 物体 Aの現在の映像 A 3のうち、 固定板 Bによって隠される映像部分 A 1 3 2が 映出されない状態になると共に、 固定板 Bによって隠されない映像部分 A 1 3 1 がキーイ ングレベル K 3 ( = 1 ) の濃さで表示される。
これに対して、 過去の映像 A 2の残像 A 1 2 は、 固定板 B及び現在の移動物体 Aによって隠されない映像部分 A 1 2 1 がキーイ ングレベル K 2の濃さで映出さ
れるのに対して、 移動物体 Aの現在の映像 A 3 によって隠される映像部分 A 1 2 2 はス ク リ ー ン面 1 上に映出されない。
同様にして移動物体 Aの過去の映像 A 1 のうち、 過去の映像 A 2 によって隠さ れない部分 A 1 1 1 がキーィ ングレベル K 1 の濃さでスク リ ーン面 1 上に映出さ れるのに対して、 過去の映像 A 2 によって隠される映像部分 A 1 1 2 はスク リー ン面 1上に映出されない。
かく して移動物体 Aの映像の一部が固定板 Bの映像を突き抜けるようなタイ ミ ングにおけるス ク リーン面 1 上の画像は、 ス ク リ ー ン面 1 に対して Z方向に遠い 位置にある映像 A 1 から次第にスク リ ー ン 1 に近づいて来る映像 A 2及び. A 3が 次第に濃くかつ拡大されて表示されると共に、 現在の映像 A 3のうち、 固定板 B より前方にある部分 A 1 3 1 と、 固定板 Bより後方において隠されない位置にあ る映像部分 A 1 3 3だけが表示されることにより、 残像 A 1 2及び A 1 1 の残像 部分 A 1 2 1及び A 1 1 1 を引きながら移動物体 Aが固定板 Bを部分的に突き抜 けつつある状態を表す画像を違和感なく ス ク リ ー ン面 1上に表示することができ る。
ところが、 従来の方法によると、 移動物体 Aが固定板 Bを完全に突き抜けて固 定板 Bを隠さない位置にまで移動したときには、 図 4 に示すように、 固定板 Bの 映像 B 1 1 1上に移動物体 Aの現在の映像 A 6の残像のうち固定板 Bの前方にあ る過去の映像 A 5及び A 4の残像 A 1 5及び A 1 4 を映出できない問題がある- 因に、 固定板 Bの前方にある映像 λ 4及び A 5の残像 A 1 4及び A I 5の優先 順位は、 無限遠点、 (すなわち Z = oo ) の位置にあるから、 残像 A 1 5及び A 1 4のうち、 固定板 Bの前方において当該固定板 Bの映像を隠す位置にある部分 A 1 5 3及び A 1 4 1 力く、 ス ク リ ー ン面 1 に映出される際には逆に、 固定板 Bの映 像 B 1 1 1 によって隠されることになる。
かく して移動物体 Aが残像 A 1 5 、 A 1 4 、 A 1 3 、 A 1 2 、 A 1 1 をもちな がら固定板 Bの映像を突き抜けるような映像を得たいにもかかわらず、 固定板 B の映像 B 1 1 1 と、 当該固定板 Bの映像 B 1 1 1 を突き抜けて前方に映出される
べき残像部分 A I 5 3 、 A 1 4 1 及び A 1 3 2が固定板 Bの映像 B 1 1 1 の前方 に映出できない点において、 違和感がある特殊効果画像しか生成し得ない問題が ある。 発明の開示
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、 残像をもちながら、 互いに交差 する 2つの映像について、 違和感のない特殊効果画像を生成できるようにした画 像特殊効果装置を提案しょう とするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、 特殊効果装置において、 第 1 の ビデオデータ と、 第 1 のビデオデータをキーィ ングするための第 I の年一信号と 、 第 1 のビデオデータの奥行位置を示す第 1 の奥行情報と、 第 2のビデオデータ をキーィ ングするための第 2のキー信号とを受け取るための入力手段と、 第 2の ビデオデータ及び第 2のヰ一信号を受け取るよう に接続され、 第 2のビデオデー タ及び第 2のキー信号に対して空間的画像変換を施すことによって、 変換された 第 2のビデオデータ と変換された第 2のキー信号を発生すると共に、 変換された 第 2のビデオデータの奥行位置を示すための第 2の奥行情報を発生する画像変換 制御手段と、 第 1 のキー信号と、 第 1 の奥行情報と、 変換された第 2のキー信号 と、 第 2の奥行情報とに基づいて、 第 1 のビデオデータ と変換された第 2のビデ ォデータ とをコ ンバイ ンしたビデオデータから成る第 3のビデオデータ及び第 3 のビデオデータをキーィ ングするための第 3のキー信号を生成するコ ンバイ ン手 段と、 第 3のビデオデータに対して遅延した遅延ビデオデータと、 第 3のキー信 号に対して遅延した遅延ヰ一信号と、 第 1 及び第 2の情報に対して遅延した遅延 奥行情報とを生成し、 第 3のビデオデータ、 第 3の牛一信号及び奥行情報の残像 を発生させるように、 遅延ビデオデータ、 遅延キー信号及び遅延奥行情報の出力 を制御する残像発生手段とを設けるようにする。
第 1 及び第 2のビデオデータはコ ンバイ ン手段において第 1 及び第 2のキー信 号と、 第 1 及び第 2の奥行情報とに基づいてコ ンバイ ンされて第 3のビデオ信号
が生成されると共に、 当該コ ンバイ ンされてなる第 3のビデオデータをキーィ ン グする第 3のキー信号が第 1 及び第 2のキー信号に基づいて生成される。 第 3の ビデオ信号及び第 3のキー信号は残像発生手段によって遅延処理され、 これによ り第 3のビデオ信号及び第 3のキー信号に対する残像データが発生される。 これに加えて、 残像発生手段において、 第 1及び第 2の奥行に基づいて第 3の ビデオ信号及び第 3のキー信号の残像に対応する奥行情報が発生され、 第 1 及び 第 2のビデオ信号による第 1 及び第 2の映像が、 対応する第 1及び第 2の奥行に よって決まる優先順位に従ってコ ンバイ ン手段によってコ ンバイ ンされると共に 、 残像手段によって発生される第 3のビデオ信号の残像についても遅延奥行情報 が生成される。
この結果互いに交差する複数の映像を表示する際に、 各映像及び残像について 奥行情報をもたせるようにしたこ とによ り、 交差する部分の映像を違和感のない 特殊効果画像を生成し得る。 図面の簡単な説明
図 1 は従来の残像発生方法の説明に供する略線図である。
図 2は移動物体の映像を固定板の映像と交差した状態を示す略線図である。 図 3 は図 2の状態におけるスク リ ーン面上の映像を示す略線図である。
図 4 は移動物体の現在の映像が固定板の映像を突き抜きたときのスク リ ーン面 上の画像を示す略線図である。
図 5 は本発明による画像特殊効果装置を示すブ πック図である。
図 6 は移動物体の映像及び残像と固定板の映像との関係を示す略線図である c 図 7 は移動物体の現在の映像が固定板の映像を突き抜けたときのスク リ ーン面 上の映像表示を示す略線図である。
図 8 は第 I チャ ンネル特殊効果処理部を示すブ πック図である。
図 9 はフ レームメ モ リ上の空間ァ ドレスとスク リ ーン面上の空間ァ ドレス との 変換及び逆変換方法を示す略線図である。
図 1 0 はフ レームメ モ リ のア ド レス空間とス ク リ ー ン面上のア ド レス空間との 関係における奥行情報の値の意眛を説明するための略線図である。
図 1 1 は遠近法によるア ドレスの仕方の説明に供する略線図である。
図 1 2 は交差する 2つの映像の合成処理の説明に供する信号波形図である。 図 1 3は第 1 チヤンネル特殊効果処理部のコ ンパイ ナの詳細構成を示すブ n ッ ク図である。
図 1 4は図 1 3のブライオ リティ信号発生回路の詳細構成を示すブロック図で ある。
図 1 5 は図 1 4のブライオ リティ信号発生回路の動作の説明に供する信号波形図 である。
図 1 6は第 1 チャンネル特殊効果処理部の残像発生回路の詳細構成を示すブ D ック図である。
図 1 7 は図 1 6の残像発生動作の説明に供する略線図である。
図 1 8 は第 2チヤンネル特殊効果処理部を示すブ ηック図である。
図 1 9 は第 2チヤンネル特殊効果処理部のコ ンバイナの詳細構成を示すブ D ッ ク図である。
図 2 0は図 1 9の合成処理動作の説明に供する信号波形図である。
図 2 1 は図 1 9のブライオ リティ信号発生回路の詳細構成を示すブ D ック図で ある。
図. 2 2は図 2 1 の動作の説明に供する信号波形図である。
図 2 3 は第 2チヤンネル特殊効果処理部の残像発生回路の詳細構成を示すブ D ック図である。
図 2 4 は図 1 9のコ ンパイナ及び図 2 3の残像発生回路の信号処理動作の説明 に供する略線図である。
図 2 5 は図 8の第 1 チヤンネル特殊効果処理部に入力される画像情報の説明に 供する信号波形図である。
発明を実施するための最良の形態
以下図面について、 本発明の一実施例を詳述する。
( 1 ) 全体の構成
図 5 において、 1 1 は全体と して特殊効果システムを示し、 順次力スケー ドに 接続された第 1 チャンネ ル特殊効果処理部 1 2及び第 2 チャンネ ル特殊効果処理 部 1 3を有し、 第 1 チャンネル及び第 2 チャンネル特殊効果処理部 1 2及び 1 3 に対してオペレータの操作に基づいてコ ン ト ールパネル 1 4から入力される制 御情報 S 1 及び S 2 に基づいて、 特殊効果処理された特殊効果画像情報 S 3 をス イ ツチヤ I 5 に供給する。 スィ ッ チャ 1 5 には、 供給された特殊効果画像情報 S 3は、 キー信号に基づいて背景情報 V B Cとスィ ツチング処理されることにより形 成された出力画像情報 S 4をモニタスク リ ーン 1 6 に表示する。
この実施例の場合、 特殊効果装置 1 1 は、 図 6 ( A ) に示すように、 モニタス ク リ ーン 1 6のスク リ ーン面 1 6 Aの背後の X Y Z座標の 3次元空間において、 移動物体 Aが右側後方から左側前方に向かって移動する途中で、 右側前方から左 側後方に向かって SB設されている固定板 Bを突き抜けて行く ような仮想的な立体 画像を、 スク リ ーン面 1 6 A上に透視したような特殊効果画像を映出することが できる。
移動物体 Aは図 7 に示すように、 現在の映像 A 7 に対して、 過去の映像 A 6、 A 5 ··· ··· A 1 の残像画像部分 A 2 6 A 2 5 1 ··· ··· A 2 1 1 を固体板 Bを突き 抜けるよう に尾を引く よう に映出される (以下このよう に残像が尾を引く画像を 残像付画像と呼ぶ) 。
第 1 チヤンネ ル特殊効果処理部 1 2は、 図 8 に示すように、 外部から供給され る第 1 の画像情報 P 1 に対して、 結合画像形成部 2 1 から得られる第 2の画像情 報 P 2 をコ ンバイナ 2 2 において合成し、 かく してコ ンバイナ 2 2から得られる 合成画像情報 P 3 を残像発生回路 2 3 において残像を付与する処理をした後、 残 像付画像情報 P 4を得ることができるように構成されている。
かかる構成の第 1 チャンネ ル特殊効果処理部 1 2 は、 コ ン ト 一ルバネ ル 1 4
から与えられる制御情報 S 1 をィ ンターフェース 2 5及びバス 2 6を介して中央 処理ュュッ ト ( C P U ) 2 7 に取り込み、 C P U 2 7が当該制御情報 S 1 に対応 するプロ グラムに応じてバス 2 6を介して結合画像形成部 2 1 、 コ ンパイナ 2 2 及び画像発生回路 2 3 を制御するこ とによ り、 第 1 チヤンネル特殊効果処理部 1 2の特殊効果処理を実行するようになされている。
第 1 の画像情報 P 1 、 第 2 の画像情報 P 2、 合成画像情報 P 3及び残像付画像 情報 P 4は、 それぞれ特殊効果画像を表示する映像を表わすビデオ情報 (符号 V で表す) と、 当該映像をスク リ ーン面 1 6 A上に表示すべき位置を表わすキーィ ング情報 (符号 Kで表す) と、 当該映像の奥行を表わす奥行情報 (符号 Hで表す ) とを、 スク リ ーン面 1 6 Aの画素に対応する情報と して有する。
結合画像形成部 2 1 は、 移動物体 A (図 6及び図 7 ) の画像を表わすビデオデ ータ V A を記憶するフ レームメ モ リ 3 3 と、 当該ビデオデータ V A から移動物体 Aの映像をキーィ ングするヰ一データ K A を記憶するキー情報メ モ リ 3 4 とを有 し、 フ レームメモ リ 3 3及びキー情報メモ リ 3 4 の読出ア ドレス X s 及び Y s を 画素情報発生回路 3 5においてコ ン ト D—ルパネル I 4から入力される変換情報 に基づいて変換処理することにより発生させる。
本実施例においては、 オペレータの操作によってコ ン ト ールパネルから入力 された複数の変換パラメ ータ に応答して、 フ レームメ モリ 3 3 に記憶されたビデ 才データ及びキー情報メモ リ に記憶された —信号に対して、 空間的画像変換を 行う。 この空間的画像変換とは、 実際)こ画像を 3次元的に変換した後、 その 3次 元変換したデータをモニタスク リ ーンに投影するものでは無く 、 入力された 2次 元データからモニタに表示される 2次元データを演算している。 この演算に関し ては後述する。
結合画像形成部 2 1 は基準ク n ック発生回路 3 6 においてモニタ スク リ ーン 1 6の各画素を読み出すためのク ック信号 C K、 水平同期信号 H D及び垂直同期 信号 V Dをスク リ ーンア ド レス発生回路 3 7 に与えることにより、 スク リ ー ンァ ドレス信号 x s 及び y s を、 モニタのラスタスキャ ンに対応するよう にシーケ ン
シャ ルに発生し、 これを画像情報発生回路 3 5 に与える。 このスク リ ーンァ ドレ スとは、 モニタスク リ ーンのラスタスキャ ンに対応する順序で供給されるァ ト レ ス信号である。
このスク リ ーンア ドレス信号 X s 及び y s は、 画像情報発生回路 3 5 において 、 変換処理されずにそのまま読出ァ ドレス信号 X及び y と して出力された場合に は、 フ レームメ モ リ 3 3及びヰ一情報メモ リ 3 4 に記億されている画像をそのま ま第 2の画像情報 P 2のビデオデータ V A 及びキーデータ K A と して出力される 。 つま り、 全く空間的画像変換が行われない場合である。
これに対してフ レームメ モ リ 3 3及びキー情報メ モ リ 3 4 に記憶されている映 像に拡大、 縮小、 移動及び回転を施すような 3次的な空間的画像変換実行する場 合には、 オペレータからの変換パラメ ータ等の入力情報に基づいて、 画像情報発 生回路 3 5が標準ァ ドレス信号 X s 及び y s と複数の変換パラメ ータ とから、 フ レームメ モ リ 3 3及びキー情報メモ リ 3 4 に対する読みだしア ドレス X , Yを生 成する。 生成された 2次元の読みだしア ドレスを、 フ レームメ モ リ 3 3及びヰ一 情報メモ リ 3 4に対して供給することによって、 記憶データに対して所定の空間 的画像変換が施される。
当該空間的画像変換をするための 2次元読みだしァ ドレスを生成する際には、 スク リ ーン面 1 6 A上に映出される映像の各画素について、 スク リ ーン面 1 6 A から奥行方向 (すなわち Z方向) の位置を示すための奥行情報 Hが同時に生成さ れる。 この奥行き情報とは、 スク リ ーン面に対してどれだけ奥に位置するかを示 す情報が含まれており、 最も奥に存在する場合 (奥行きが無限大) である場合に は、 奥行き情報の値は 0 となる。
以下に、 空間的画像変換に際の生成する奥行き情報に関して説明する c 先ずスク リ ーン面 1 6 Aの中心を座標系の中心と考えて、 ビデオデータ V A の映 像に対して、 拡大、 縮小、 移動及び 11転等の空間的画像変換を施すための行列 T は、 移動及び回転の変換を表す行列を T。 と し、 拡大、 縮小及び透視変換を行う 行列を P。 とすると、
T = T o Ρ
( 4 ) のような 4行 4列の変換行列 Τによって表わすことができる。 尚、 この 4 X 4の 変換行列は、 回転変換と拡大ノ縮小等の違う次元の変換を同じ座標系で表してい るので 4 X 4の行列となり、 一般的には、 これを同時座標系と称している。 こ こで、
Ρ = r P P P δ P r P P P
P r P P P
S P ί P ί P S
Γ 1 r r P
T = ( 6 )
1 3 2 3 3 3 P
ί ί ί S
と表すことができる。
尚、 ( 4 ) 及び ( 5 ) 式において使用されている変換パラメ ータ、 〜! " 33 は X Y Z座標の 3次元空間において入力映像を回転させるためのパラメ ータ、 P « 、 P Oy及び P は入力映像をス ク リ ー ン面 1 6 A上に表示する際に遠近法を適 用して透視変換するためのパースべクテイ ブ値、 、 ί 及び £ は X、 Y及 び Z軸方向に座標系の原点を平行移動させるためのパラメ ータ、 s。 は入力映像 を拡大又は縮小するためのパラメ ータ (遠近法による拡大又は縮小ではない) で ある。
この実施例の場合の画素情報発生回路 3 έにおいては、 ( 5 ) 式において、 遠 近法を適用するために用いられるパースぺクティ ブ値 Ρ ο«、 ? 及び?0,は、
1
P ox= 0、 P Oy= 0 s P oz= ( 7 )
16
の値が基準値となるような値に設定されており、 これにより、 次式
( P P oy P ox) = ( 0 0 1/16 ) ( 8 ) によって、 オペレータの視点が Z座標の一 16の位置にあることを意眛している。 尚、 この座標値一 1 6 という値は、 本実施例において勝手に決められた値であつ て、 特に一般的な値ではない。 本実施例においては、 X Y面となるス ク リ ー ンモ ユタの座標を、 モニタスク リ ーンを中心を原点と して、 X軸上には一 4〜十 4の 座標値が設定され、 Y軸上には、 一 3から + 3の座標値が仮想的に設定されてい る。
次に、 ( 6 ) 式において、 フ レームメ モ リ 3 3から読み出されるデータ及びス ク リ ーン面 1 6 A上に表示されるデータは 2次元データであるので、 ( 6 ) 式の 第 3御梅及び第 3列目のパラメ ータは、 2次元的なァ ド レスを演算する際には必 要ない。 従って、 ( 6 ) 式から第 3行目及び第 3列目のパラ メ ータを除いた行列 を T 33とすると、
r u r 12 P
T 33 = Γ 21 Γ 22 P ( 9 ) ί x i y S が、 フ レームメ モ リ 3 3上の 2次元的な点 ( X , y ) をスク リ ーン面 1 6 A上の 点 ( x s 、 y s ) に変換するための行列となる。
ここで、 フ レームメ モ リ 3 3上のべク トル ( X y ) 及びスク リ ーン面 1 6 A 上のべク トル ( x s y s ) を同次座標系で表すと、
( X y ) = ( y H )
(10)
( x s y s ) = ( x s y s 1 )
のように表せる。 この Hは、 遠近法により変形された映像の拡大率又は縮小率を 表す値であって、 この Hの値を本実施例においては、 疑似的の奥行き情報と して 使用している。
再び上記の式 ( 9 ) ( 1 0 ) に戻り、 フ レームメ モ リ 3 3上のべク トル ( X y H ) に対して、 変換行列 T 33を作用させることによって、 スク リ ーン面 1 6 Α上のベク トル ( X s y s 1 ) になるので、 スク リ ーン面 1 6 A上のベク ト ルは
( X s y s 1 ) = ( X y H ) T 33 ( 11 ) の式で定義されることになる。
ところが、 本実施例においては、 空間的画像変換を行う場合には、 ビデ才デー タ V A をフ レームメ モ リ 3 3から読み出す際に 3次元変換をしているので、 ラス タスキャ ンに対応するようにシーケンシャ ルに供給されるスク リ ーンア ドレスに 対して、 フ レームメ モ リ上のァ ドレスを指定する必要がある。 よって、 図 9から も分かるよう に、
( X y H ) = ( s y s 1 ) T 33 (12) の演算を実行することにより、 スク リ ーン面 1 6 A上のア ドレス ( x s 、 y s ) がラスタスキャ ンに応じて指定されると、 フ レームメ モ リ 3 3 のア ドレス ( x、
y ) を指定される。 よって、 この 2次元の読みだしア ド レス ( χ、 y ) 'を、 フ レ ームメ モ リ 3 3及びヰ一情報メ モ リ 3 4 に供給するこ とによって、 空間的画像変 換の行われた 2次元のビデオデータ及びキー信号を得ることができる。
こ こで、 ( 9 ) 式の行列について考える。
Γ 11 r 12 P x a 11 a 12 a 13
33 = r 21 r 22 P y a 21 a 22 a 23 …… (13) t i y s a a l a 32 3 33
a 1 1 a 12 a 13 b i, b 12 b I 3
a 21 a 22 a 23 b 21 b 22 b 23
a a l a 32 a 33 b 31 b 32 b 33
b i .= (14) d e t (T33)
とおき、 (12) 式に対して、 (14) 式を代入することにより
( X H) = ( X s y s 〗 ) T
( X s y s 1 ) b 11 b 12 b 13
b 2 1 b 22 b 23 …… (15) b 3 1 b 32 b 33 と表すことができ、 二れを展開すれば、
( X y H) = ( b 1 1 X s + b 12 y s + b 1 3
b 21 x s + b 22 y s + b 23
b 31 s + b 32 y s + b 33) (16)
になるから、 従って、
X = b 1 1 X s + b 12 y s + b i 3
y = b 21 s + b 22 y s + b 23
H = b 31 x s + b 32 y s + b 33 (17) の値が演算される。 ところがフ レームメ モ リ 3 3上のベク トル ( X y H ) は 同次座標系のべク トルであるので、 これを 2次元座標系に戻すには、 パラメ ータ Hで正規化をすれば良い。 b 1 1 X s + b 12 y s + b
H b 31 x s + b 32 y s + b 33 b 21 s + b 22 y s + b 23
(18)
H b 3l s + b 32 y s + b 33
かく して実際上画像情報発生回路 3 5 においては、 スク リ ーンア ドレス ( X s 、 s ) に対応する画素についてのデータをフ レームメ モリ 3 3及びヰ一情報メ モリ 3 4からシーケンシャルに読み出すために、 ( x /H、 y /H) に基づく ァ ドレスデータ ( x、 y ) を供給する。
次に、 (14) 式について、 行列式 T33— 1を解く。 こ こで、 パラメ ータ a i l〜 a 33は (13) 式から、
3 1 1 = r 1 、 a 12 = r i 2 a 1 a = P x
a 2 1 = r 2 、 a 22= r 、 a s3= P y
a 31= £ x 、 a 32 = £ y a 33 = S (19) であるので、
一 ί P y + 22 s
b n =
W 1
P 一 12
b 12 =
w 1
P « + P
b 13 =
W 1
i x P y - r 2, S
b 21=
W 1
- ί x P x + Γ 1 J S
b 22 =
W 1
r 2i P x - r 11 P y
b 23 =
W 1
I x + Γ 21 £
31 =
W 1
i 一
b 32 =
1
12 1+ 22
b 33 =
W 1
W 1 = - r 22 £ x P x + r 2i £ y P , + x n i x P y
- r u i y P y - r i2 r 2i S + r n r 22 S .··' (20) なる。
従って、 (17) 式から、 奥行情報としてのパラメ ータ Hは、 次式
H = b 3 1 · X S + b 32 · y S + b 33
{ (- r 22 · £ x ) + ( r 2, · £ v ) } x s
W 2
{ ( r 12 · £ , ) - ( r £ y ) } y s
+
W 2
(- i) + ( r 1 1 r 22)
+ ·
W 2
W 2 = (- r 22 · £ x - P x ) + ( r 2 . · ί v · P x )
十 ( r i 2 · & x · P y ) 一 ( r 1 1 · II y · P v )
― ( r 12 · r 2 i · S ) + ( r ! i · r 22 · S ) · ··· (21) によって求められる。
次に、 オペレータの操作によりコ ン ト n —ルパネル I 4から入力される制御パ ラメ ータによって、 ( 4 ) 式のパラメ ータのうち遠近法に関連するパースべク亍 ィブ値 P D«及び P が、
P Ox= 0、 P 0y= 0 (22) に設定され、 かつ拡大 · 縮小率 S 0 が
S 0 = 1 (23) に設定されたとすると、 ( 5 ) 式から、
P y = r 23 P oz …… (24)
S = £ z P oz+ 1
となる。 ここで、 ( 2 2 ) 及び ( 2 3 ) の値を決定したのは、 後述する式を簡単 にするためである。 また、 実際のオペレー シ ョ ンにおいては、 P 0x= 0、 P 0y = 0. S D = 1 を設定されることが多い。
このパラメ ータ P x 、 P y 及び s の値を (20) 式に代入すると、
{ (一 22 £ , ) + ( 21 £ V ) } X
H =
W 3
{ ( r ι 2 £ ) 一 ( r .1 ί V ) } y
J
' W 3
{ (— r 12 r 21 ) ― ( r I i r 22) }
' W 3
W 3 = - r 22 i x r 1 3 P o z + r 2 1 £ y r i3 P oz十 r i2 x r 23 P 0 z
— r 11 ί y r 23 P 0Z— r 1 2 τ 1 ( £ z P 0 z + 1 )
^ r 11 r 22 ( ί z P oz+ 1 ) (25)
本実施例においては、 (25 ) 式によって求められたパラメ ータ Hの値を奥行き 情報と して使用している。 なぜなら、 3次元変換した時の実際の 3次元空間の Z 座標値とこの Hとが比例するからである。
このよう に、 奥行き情報として、 3次元空間の実際の Zの座標値を使用するの では無くて、 ( 2 5 ) 式で求められた Hの値を使用することによって以下の効果 を有する。 奥行き情報を演算する場合に、 実際の Z座標値を演算する必要が無い ので、 1 次元分の演算を省略できることになる。 これによつて、 3次元変換用の 高速なブ oセッサを使用すつ必要が無く 、 速度の遅いプロセッサを使用しても、 奥行き情報を演算することができる。 さらに、 この Hは、 フ レームメ モ リ 3 3及 びキー情報メモリ 3 4に供給する 2次元読みだしァ ドレスの演算する際に、 必要 とされる値であるので、 この Hを求めるために、 特に異な演算をする必要はない 。 従って、 さらに高速な演算を行う ことができる。
このようにして求められたパラメ ータ Hの窻味は、 図 1 0 ( B ) に示すように 、 スク リ ーン面 1 6 A上の空間サンブリ ンゲマ ドレス ( X s 、 y s ) の間隔 (従 つて、 スク リ ーン面 1 6 A上の画素の間隔) を値 「 1 」 としたとき、 図 1 0 ( A ) に示すよう に、 フ レームメモ リ 3 3の読出空間サンブリ ングァ ド レス ( X、 y ) の間隔が値 「H」 であることを意眛する。
そこで、 奧行情報 H A と してのパラメ ータ Hの値が大き く なつたときには、 (
18) 式において正規化されたフ レームメ モ リ 3 3の読出ァ ド レス ( X / H、 y / H ) の値が小さく なる。 このよう にフ レームメモリ 3 3の読出ァ ドレスの間隔が 小さ く なると、 ス ク リ ー ン面 1 6 A上に展開される画素数が多く なることにより 、 当該スク リ ー ン面 1 6 A上に映出される映像が拡大される結果になる。
これに対して、 バラメ ータ Hが小さ く なると、 このことはフ レームメモ リ 3 3 の正規化された読出ア ド レス ( x Z H、 y Z H ) が大き く なることを意味し、 こ れにより フ レームメ モ リ 3 3 の空間的な読出サンブ リ ングァ ド レスの間隔が大き く なる。 と ころが、 空間的なサンプリ ングア ド レスの間隔が大き く なると、 フ レ ームメ モ リ 3 3から読み出したデータをス ク リ ー ン面 1 6 A上に表示したとき、
映出される映像が縮小される結果になる。
例えば、 図 1 1 ( B ) に示すよう に、 フ レームメ モ リ 3 3のア ドレス空間にお いて、 遠近法を用いないで指定したメ モ リ エ リ ア E R 1 と交差するように、 遠近 法に従ってパラメ ータ Hを異ならせた領域 E R 2の読出ア ドレスによって画像デ ータを読み出したとき、 スク リ ーン面 1 6 A上に映出される映像は、 図 1 I (A ) に示すように、 遠近法を用いないでフ レームメ モ リ 3 3の領域 E R 1 から読み 出した画像データは、 領域 E R 1 全体に亘つて同一のパラメ ータ Hによって決ま る空間的な読出サンブリ ングァ ドレスによって読み出されるこ とによ り、 スク リ ーン面 1 6 A上に、 遠近法によらない画像として領域 E R 1 Xに表示される。 これに対してフ レームメ モ リ 3 3の画素データを、 遠近法により、 空間的な読 出サンブリ ングア ドレスの間隔が相違する領域 E R 2から読み出した画像データ は、 スク リ ーン面 1 6 A上において、 パラメ ータ Hが大きい読出サンブリ ングァ ドレスの部分においては縮小されるような画像となり、 かつパラメ ータ Hが小さ く なつて、 読出サンプリ ングア ドレスの間隔が大き く なる領域においては、 スク リーン面 1 6 A上に縮小された映像が映出されることになる。
このようにしてパラメ ータ Hはその大きさの変化が奥行情報と して機能するこ とにより、 遠近法を用いた画像をスク リ ーン面 1 6 A上に映出させることができ る c
次に、 第 1 チャンネル特殊効果処理部 1 2のコ ンパイナ 2 2 に関して、 図 1 2 を参照して説明する。 第 1 チヤンネル特殊効果処理部 1 2のコ ンパ'イナ 2 2 は、 2つの画像情報、 すなわち図 1 2 ( A) に示すスク リ ーン面 1 6 Aの背後の X Y Z空間において、 それぞれ奥行情報 H。 及び HA を有するように斜めに延長しな がら互いに交差する 2つの映像 0及び Aのビデオデータ V。 及び V A について、 それぞれキー信号 Ko (図 1 2 (Β) ) 及び ΚΑ (図 1 2 ( C ) ) によってヰ一 イ ングすると共に、 2つの映像 0及び Βの各部のブライ オ リティ信号 Η ΟΑ及び ( 1 - Η ΟΑ) の (図 1 2 ( D ) 及び (Ε ) ) に基づいて図 1 3の構成を用いて合成 する。 こ こで、 奥行情報 H o 及び HA は、 先に説明した ( 2 5 ) 式で求められる
値である。 また、 ブライオ リティ信号 H 0Aとは、 ビデオ信号 0のビデオ信号 Aに 対する表示の優先度を示すための情報である。 例えば、 H 0A= 1 の時は、 ビデオ 信号 0の優先度は 1 0 0パーセン トであっては、 ビデオ信号 Aは全く表示されな い。 即ち、 ビデオ信号 0は、 不透明であると言える。 H OA= 0. 5の時は、 ビデ ォ信号 0は半透明であって、 ビデオ信号 Aが透けて表示されることになる。 つま り、 ビデオ信号 0が 5 0 %表示され、 ビデオ信号 Aが 5 0 %表示されるので、 ビ デォ信号 0とビデオ信号 Aとが混ざり合ったビデオ信号が表示されることになる 図 1 3においてコ ンパイナ 2 2 は、 第 1 の映像 0のビデオデータ V 0 の合成比 率を演算する第 1 映像信号合成部 4 1 と、 第 2の映像 Aの合成比率を演算する第 2映像信号合成部 4 2 と、 2つの映像 0及び Aに対するキー信号を形成するヰ一 信号合成部 4 3 と、 2つの映像信号を合成して出力する合成出力部 4 4 とを有す る o
第 1 映像信号合成部 4 1 は、 合成回路 4 5 において、 その第 1 、 第 2及び第 3 の入力データ D l、 D 2及び D 3 に基づいて次式
D 4 = D 1 X D 2 + ( 1 - D 1 ) X D 3 (26) の演算を実行することにより得られる出力データ D 4 に対して、 掛算回路 4 6及 び 4 7 においてそれぞれキー信号 K 0及びビデオ信号 V 0を乗算することにより 、 合成出力 S 1 1 を得る。
こ こで合成回路 4 5の第 1 の入力 D 1 と して奥行情報発生回路 4 8の奥行情報 H 0Aが与えられ、 また第 2の入力データ D 2 として 「 1 」 係数回路 4 9の 「 1 j 出力が与えられ、 第 3の入力データ D 3 と して、 「 1 — K A 」 係数回路 5 0の -
1 - K A J 出力が与えられる。
かく Lて第 1 映像信号合成部 4 1 から、 次式
S 1 1 = { H 0Α · 1 + ( 1 - H OA) ( 1 - K A ) } K ο · V。…… (27) のよつて表わされる合成出力データ S 1 1 が得られる。
また第 2映像信号合成部 4 2 は、 (26)式の演算を実行する合成回路 5 1 を有し
、 その出力データ D 4 に対して乗算回路 1 5 2及び 1 5 3 において順次キー信号 K A 及びビデオ信号 V A が乗算される。
この場合、 合成回路 5 1 の第 1 の入力データ D 1 と して 「 1 — H 0Α」 係数回路 5 2の 「 1 — Η0Α」 出力が与えられ、 また第 2の入力データ D 2 と して 「 1 」 係 数回路 5 3の 「 1 」 係数出力が与えられ、 さらに第 3の入力データ D 3 と して、 「 1 一 Κ。 」 係数回路 5 4の 「 1 — Κ。 」 出力が与えられる。
かく して第 2映像信号合成部 4 2の合成出力データ S 1 2 と して、 次式
S 1 2 = { ( 1 - Η ΟΑ) · 1 + H OA ( 1- K o ) } K A - VA …… (28) のような演算データが得られる。
またキー信号合成部 4 3 は、 掛算回路 5 5 において 「 1 一 KA 」 係数回路 5 0 の 「 1 — KA 」 出力と、 「 1 一 Ko 」 係数回路 5 4の 「 1 — Κο 」 出力とを乗算 した後、 「 1 一 ( 1 一 Κο ) ( 1 — ΚΑ ) 」 演算回路 5 6に入力することにより 、 その出力を、 次式
Κ ΟΑ= 1 - ( 1- K A ) ( 1- Ko ) (29) によって表わされるキー信号 Κ ΟΑと して、 コ ンパイナ 2 2から送出する。
さらに合成出力部 4 4は、 「 1 一 ( 1 一 Κο ) ( 1 — KA ) j 出力を、 逆回路 5 7 において分数に変換して、 乗算回路 5 8 に与えることにより、 加算回路 5 9 の加算出力と乗算して合成ビデオ出力 V 0Aと してコ ンパイナ 2 2から送出する。 加算回路 5 9 には、 第 1 及び第 2映像信号合成部 4 1 及び 4 2の合成出力デー タ S 1 1 及び S 1 2が与えられ、 かく して合成ビデオデータ V0Aは次式
V OA = ( { H OAK 0 + ( 1 - H OA) ( 1 - K A ) K 0 } V 0
÷ { ( 1 - H OA) K A - H OA ( 1 - K o ) K A } V A )
X …… (30)
1 - ( 1 - K A ) ( 1 - K o )
によって表わされる値になる。
このようにして、 合成ビデオ信号' 0Aを出力するコ ンバイナ 2 2 は、 次のよう な合成理論に基づいて構成されている。
一般に 2つのビデオ信号 V。 及び V a を、 それぞれキー信号 Κ。 及び K a に基 づいて、 奥行情報 H o こよって決められる優先順位に従って合成しょう とする場 合について説明する。 第 1 のビデオ信号 V。 に対して、 第 2のビデオ信号 V A が 上にある (スク リ ーンに近い) 場合の合成式は、
V 0 (ουτ) = K O V O + ( 1 - K O ) K A V A ( 31) で表され、 V。(0UT) のような合成出力が得られる。
同様にして第 2の映像信号 V A に対して、 第 1 の映像信号 V。 が上にある場合 の合成式は、
V A (OUT) = K A V A + ( 1 - K A ) K O V O ( 32) で表され、 V A (0 UT>のような合成出力が得られる。
第 1 のビデオ信号 V。 に対して、 第 2のビデオ信号 V A が上にある (スク リー ンに近い) 場合において、 合成ビデオ信号 V 0 (0 UT>に対してブラィオ リティ信号 H 0Aを考慮すると、 第 1 のビデオ信号 V。 に対応する合成ビデオ信号は、 次式
^ 0 = V O ) H OA 3) のように表わすことができ、 (33) 式に (31) 式を代入することにより、 次式
V 0 (ουτ)χ = { K O V O + ( 1 - K O ) K A V A } H OA ( 34) と表わすことができる。
第 2の映像信号 V A に対して、 第 1 の映像信号 V。 が上にある場合のブラィォ リティ信号は、 ブライオ リ ティ信号 H 0Aを用いて ( 1 — ΗθΑ) と表すことができ る。 従って、 第 2の映像信号 V A に対して、 第 1 の映像信号 V。 が上にある場合 において、 V A (ουτ)に対してブライオ リ ティ信号 ( 1 一 Η 0Α) を考慮すると、 V Α の出力は、 次式
V A iOUTJ X ^ A tOUT) ( I - H OA) 、3コ) のように表わすことができ、 これに (32) 式を代入することにより、
V Α (ο τ, χ = { K A V A 十 ( 1 - K ) K o V。 } ( 1 - H ) …… (36) のよう に表すことができる。
そこで、 最終的な合成ビデオ出力 V 0UT を、 次式
V 0 U Τ K 0 UT = V 0 (OUT) X + V A (OUT) x ( 37) のよう に合成されたキー信号 Κ ουτ によってキ一イ ング処理すれば、 当該最終的 な合成ビデオ出力 V OUT は、 次式
V 0 (OUT) X + ^ A (OUT) X
V OUT = (38)
K OUT
となる。
ところで、 第 1 及び第 2のビデオ信号 V。 及び V A に対応する映像が表示され るエ リ ア以外のエ リ ア (すなわちビデオ信号 V o 又は V A のどちらも表示されて いないェ リ ア) が、 第 1 及び第 2のビデオ信号 V。 及び VA のヰ一信号 K o 及び K A を用いて ( 1 — Κ。 ) ( 1 - K A ) のような積の形で定義できるので、 ビデ ォ信号 V。 又は V A のいずれかが表示されるェ リ ァについてのキー信号 K OUT は
Κ ουτ = 1 - ( 1 - Κ ο ) ( 1 - K A ) …… (39) によって表わすことができる。
従って (38) 式に (34) 式、 (36) 式及び (39) 式を代入すれば、 最終的に得 られる合成ビデオ出力 V OUT は、
V OUT = ( {K o V o + ( 1 - K o ) K A V A } Η OA
+ { Κ Α V A + ( 1 - Κ Α ) V o V o } ( 1 - H OA) )
1
X
( 1 - K o ) ( 1 - K
= ( { H OAK o + ( 1 - H OA) ( 1 — K A ) K o } V o
+ { ( 1 一 H OA) K A + H OA ( 1 - K o ) K A } V A )
1
X ( 40)
1 - ( 1 - K o ) ( 1 一 K A )
のよう になる。
このよう に理論的に求めた (40) 式の合成ビデオ出力の式は、 図 1 3のコ ンパ イナ 2 2 において得られる (30) 式の合成ビデオ出力 V 0Aと同じであり、 かく し てコ ンパイナ 2 2 は (31) 式〜 (40) 式の合成理論を実行するものであると言い
得る。
図 1 3 のコ ンパイ ナ 2 2 において、 図 1 2 ( A ) に示すよう に、 第 1 及び第 2 の映像 0及び Aが、 奥行情報 H。 及び H A をもちながら交差しているとき、 第 1 及び第 2 の映像 0及び Aの映像を表わすビデオ信号 V。 及び V A は、 キー信号 K 0 及び K A によってキーィ ング処理される。
映像 0の奥行情報 H。 は、 映像 0が映像 Aよりスク リ ーン面 1 6 Aに近い奥行 情報 H D をもっている範囲 W 2及び W 4 において、 第 1 のビデオ信号 V 0 を出力 するようなブライオ リティ信号 H。A (図 1 2 ( D ) ) をプライオ リティ信号発生 回路 4 8 において発生させる。
これに対して、 映像 Aのうち、 映像 0よりスク リ ーン面 1 6 Aに近い奥行情報 H A をもっている範囲 W 1 及び W 3の範囲で第 2のビデオ信号 V a を出力するた めのブライオ リティ信号が ( 1一 H OA) (図 1 2 ( E ) ) と して求められる。 かく してコ ンパイナ 2 2から合成ビデオ信号 V 0Aと して、 図 1 2 ( G ) に示す ように、 第 1 の映像 0のうち優先順位の高い範囲 W 2及び W 4 において、 第 1 の 映像 0がスク リ ーン面 1 6 A上に映出されると共に、 第 2の映像 Aのうち奥行情 報 H A の優先順位が高い範囲 W 1及び W 3 において、 第 2の映像 Aがスク リ一ン 面 1 6 A上に表示される。
次に、 このプライオ リティ信号に関して説明する。 この実施例の場合、 プライ オ リ ティ信号発生回路 4 8 は図 1 4 に示すように、 第 1 及び第 2の画像情報 P 1 及び P 2 (図 8 ) と して入力される第 1 及び第 2 のビデオ信号 V。 及び V A の奥 行情報 H D 及び H A (図 1 5 ( A ) ) を、 減算回路 6 5 に受け、 その減算出力 S 2 1 ( = H 0 - H A ) (図 1 5 ( B ) ) が乗算回路 6 6 においてゲイ ンレジスタ 6 7から供給されるゲイ ン信号 S 2 2 ( = G ) と乗算された後、 その乗算出力 S 2 3 ( = (H o - H A ) G ) (図 1 5 ( B ) ) が リ ミ ッタ 6 8 に与えられる。
こ こでゲイ ン信号 S 2 2 ( = G ) は、 図 1 5 ( B ) に示すよう に、 減算出力 (: H o 一 H A ) の傾斜 (すなわち、 合成奥行比率の変化率) を変更するような機能 をもっている。
リ ミ ッタ 6 8 は、 図 1 5 ( C ) に示すよう に、 乗算出力 S 2 3の値を十 0.5〜 -0.5 の範囲に制限するもので、 かく して奥行情報の差が大きい範囲において、 レベルが + 0.5又は一 0.5 になり、 かつ奥行情報の差が + 0.5〜一 0.5 の範囲に あるとき、 リ ミ ッタ出力 S 2 4力《 (Ho 一 HA ) Gの値を呈する。
当該リ ミ ッタ出力 S 2 4は、 加算回路 6 9 においてオフセッ ト レジスタ 7 0か ら与えられるオフセッ ト信号 S 2 5 (= L 0 ) を加算され、 その加算出力が、 図 1 4 (D) に示すように、 値が 1 ~ 0の範囲で切り換わるプライオ リ ティ信号 H 0Aと してプライオ リ ティ信号発生回路 4 8から出力される。
図 1 4のプライオ リティ信号発生回路 4 8 において、 第 1 及び第 2の映像 0及 び Aについて、 両者が交差しているときには、 当該交差している点の近傍の範囲 W 2 3 (図 1 5 (D) ) において、 プライオ リ ティ信号 H 0Aは第 1 及び第 2の映 像 0及び Aの奥行情報 H。 及び HA の差の大きさに従う傾斜で変化する。
従って当該交差する点の近傍の範囲 W 2 3 においては、 ブライオ リ ティ信号 H 0Aが急激に 1 ~ 0 (又は 0〜 1 ) に切り換わらないので、 当該近傍範囲 W 2 3の 画像は、 映像 0及び Aが互いに重なるように透けて見える状態になる (図 1 2 ( G) ) 。 つま り、 映像 0と映像あとが混ざりあって表示されるので、 映像 0と映 像 Aとが交差している近傍では、 緩やかに映像 0と映像 Aとの混合割合が変化し ていく ので、 違和感の無い表示を行う ことができる。
かく して第 1及び第 2の映像 0及び Aが交差している点の近傍の範囲 W 2 3 に おいて映像 0及び Aが柔らかく変化するような特殊効果画像上の効果を得ること ができ、 しかも当該境界領域の幅及び映像の変化の仕方は、 ゲイ ンレジスタ 6 7 のゲイ ン出力 S 2 2の値を調整することにより、 オペレータが必要とする程度に 調整することができる。
コ ンバイナ 2 2 は N AM ミ ック ス回路構成の奥行情報合成回路 1 5 4 を有し、 映像 0及び Aの奥行情報 (スク リ ーン面 1 6 に近い方の映像の位置を表す) を選 択して合成奥行情報 Ho /H A と してコ ンパイ ナ 2 2から送出する。
次に、 図 1 6を参照して残像発生回路 2 3 に関して説明する。 残像発生回路 2
3は、 キー信号回路 7 5、 ビデオ信号回路 7 6及び奥行信号回路 7 7 を有する。 ヰ一信号回路 7 5は、 コ ンパイナ 2 2 (図 1 3 ) の合成牛一信号 K 0Aを N A Mミ ックス回路 8 1 の比較回路 8 1 Aにおいて記憶キー信号 S 2 0 と比較され、 その 比較出力と S 2 1 が比較結果に応じてスイ ッチ回路 8 1 Bを切換制御することに より、 合成キー信号 K 0A又は記憶ヰ一信号 S 2 0のうち振幅が大きい方の信号を 、 スィ ッチ回路 8 1 Bを通じて出力キー信号 K OAT と してキー信号回路 7 5から 送出すると共に、 フ レームメ モ リ 8 2に記憶させる。
フ レームメ モ リ 8 2は基準クロック信号 C Lによって I 枚の画像の各画素につ いて、 N A M ミ ック ス回路 8 1 から出力される出力キー信号 K OAT を書き込んだ 後、 1 フ レーム周期後にフ レーム読出信号 S 2 2 と して読み出す。
フ レーム読出信号 S 2 2 は、 乗算回路構成の振幅低減回路 8 3において、 「 1 J より小さい係数でなる振幅低減係数信号 S 2 3 と乗算された後、 乗算回路 8 4 においてラ ンダムノ ィズ発生回路 8 5の出力 S 2 4 と乗算されて記悽キー信号 S 2 0 として N A Mミ ックス回路 8 1 の比較回路 8 1 Aに与えられる。
かく して、 合成キー信号 K OAとして図 7の固定板 Bのように静止した映像に対 応するキー信号が入力されたときには、 当該合成キー信号 K 0Aが N A M ミ ッ ク ス 回路 8 】 において選択されることにより、 出力キー信号 K OAT と して出力される と共に、 フ レームメ モ リ 8 2 に記憶される。
かく してフ レームメ モ リ 8 2に記録された静止映像に対応するキー信号は、 1 フ レーム周期後に読み出されたとき、 振幅低減回路 8 3 において振幅が低減され た後 N A M ミ ッ ク ス回路 8 1 に記憶キー信号 S 2 0 と して与えられる。 このとき 静止映像に対応する合成キー信号 K 0Aの振幅より記憶キー信号 S 2 0の振幅の方 が小さいので、 入力されている合成キー信号 K 0Aが引き続き N A Mミ ック ス回路
8 1 において選択されることにより、 出力キー信号 K 0AT と して出力されると共 に、 フ レームメ モ リ 8 2 に再度書き込まれる。
かく して静止映像に対応する合成キー信号 K 0Aが入力されたときには、 当該合 成+—信号 K 0Aがそのまま出力キー信号 K OAT と して送出される。
これに対して、 図 7の移動物体 Aの映像のよう に、 移動する映像に対応する合 成キ一信号 K 0Aが入力されたときには、 フ レームメ モ リ 8 2 に初めて入力された タィ ミ ングでは記憶キー信号 S 2 0 より合成キー信号 K 0Aの方が大きいので、 当 該移動する映像の最初のタイ ミ ングで対応する合成キー信号 Κ θΑが出力キー信号 K OAT と して出力されると共に、 フ レームメ モ リ 8 2 に書き込まれる。
かく して移動する映像のビデオ信号が最初に残像発生回路 2 3 に入力されたタ イ ミ ングで、 1 フ レーム分の映像に対応するキー信号がフレームメ モ リ 8 2 に書 き込まれる。
当該フ レームメモリ 8 2 に書き込まれたキー信号は、 1 フ レーム周期ごとに読 み出されて振幅低滅回路 8 3 において振幅が低減された後、 N A M ミ ックス回路
8 1 に与えられるが、 当該 1 フ レーム経過後のタィ ミ ングにおいては、 移動する 映像に対応する合成キー信号 K OAが入力されるタイ ミ ングがずれるので、 N A M ミ ックス回路 8 1 は記憶キー信号 S 2 0の方が大きいと判断して、 当該記憶キー 信号 S 2 0を出力キー信号 K OAT と して出力すると共に、 フ レームメ モ リ 8 2に 再度書き込む。
かく してフ レームメ モ リ 8 2 には、 1 フ レーム周期の間に映像が移動した部分 に対応するキー信号が振幅低減回路 8 2 において低減された振幅でフ レームメ モ リ 8 2 に残像に対応するキー信号と して再書込みされる。
やがて、 移動した映像に対応する合成キー信号 K OAが入力されると、 このとき 記憶キー信号 S 2 0が振幅低減画路 8 3 において振幅が低減された分、 振幅が小 さ く なるので、 N A M ミ ックス回路 8 1 は当該移動した映像に対応した合成キー 信号 K 0Aを出力キー信号 K 0AT と して出力すると共に、 フ レームメ モ リ 8 2 に書 き込む。
このような動作が 1 フ レーム周期ごとに繰り返されることにより、 フ レームメ モ リ 8 2 には、 映像が移動した部分に対応するキー信号が、 振幅低減回路 8 3 に よって低減された振幅で繰り返しフ レームメ モ リ 8 2 に書き直されて行き、 フ レ ームメモ リ 8 2 には、 図 1 7 ( B ) に示すように、 現在の映像に対応するキーィ
ング信号 K 1 に対して時間の経過に従って、 振幅は次第に低下して行く (従って
、 キーイ ング処理された映像が薄く なつて行く) ような残像付映像ついて当該残 像のキー信号をもつ出力キー信号 Κ Ο Α Τ がキー信号回路 7 5から送出されること になる。
これに加えてこの実施例の場合には、 ラ ンダムノ ィズ発生回路 8 5の出力 S 2 4によって記憶キー信号 S 2 0 にラ ンダムノ イ ズを混入させるようにしたことに より、 当該残像部分に細かいノ イ ズが混入され、 これにより当該ノ イ ズを含む出 力キー信号によってキーィ ング処理された映像に柔らかい印象を与えるような映 像を生成できる。
残像発生画路 2 3のビデオ信号回路 7 6 は、 キー信号回路 7 5のフ レームメ モ リ 8 2 と同様に、 基準ク ロ ック信号 C Lによって書込及び読出動作するフ レーム メ モ リ 9 1 を有し、 その出力端に読み出されたビデオ信号を記憶ビデオ信号 S 2 5 としてスィ ッチ回路 9 2 に与える。
スィ ッチ回路 9 2には、 コ ンパイナ 2 2の合成ビデオ信号 V D Aが与えられ、 ス イ ッチ回路 9 2がヰ一信号回路 7 5の N A M ミ ッ ク ス回路 8 1 において得られる 比較出力 S 2 1 によって切換制御されることにより、 合成キー信号 K 0 Aが記憶ヰ 一信号 S 2 0 より大きいタイ ミ ングで合成ビデオ信号 V 0 Aをスィ ツチ回路 9 2を 介して出力ビデオ信号 V 0 A T として出力すると共に、 フレームメモリ 9 1 に現在 の映像として書き込む。
これに対して N A M ミ ッ ク ス回路 8 1 の比較出力 S 2 1 が記憶キー信号 S 2 0 を選択しているタイ ミ ング (すなわち残像部分の映像に対応するキー信号をフ レ ームメ モ リ 8 2に書き込んでいるタイ ミ ング) において、 フ レームメ モ リ 9 1 か ら読み出される記憶ビデオ信号 S 2 5 をス ィ ツチ回路 9 2を介して出力ビデオ信 号 V 0 A T と して出力すると共に、 フ レームメ モ リ 9 】 に再書込みするような循環 動作をさせる。
かく してフ レームメ モ リ 9 1 には、 図 】 7 ( A ) に示すように、 現在の映像 A 7が合成ビデオ信号 V 0 Aと して入力されたタィ ミ ングで当該ビデオ信号をフ レー
ムメ モ リ 9 1 に書き込むと共に、 残像部分の映像 A 6〜 A 1 に対応するビデオ信 号をフ レーム周期でフ レームメ モ リ 9 1 の読出 ' 書込動作を繰り返しながら、 当 該残像部分のビデオ信号を出力ビデオ信号 V 0AT と して出力して行く 。
奥行信号回路 7 7 は、 ヰ一信号回路 7 5のフ レームメ モ リ 8 2 と同様に、 基準 ク ック信号 C Lによってフ レームメモ リ 8 2 と同期するように、 読出 · 書込動 作をするフ レームメ モ リ 9 5を有し、 このフ レームメ モ リ 9 5から読み出された 奥行信号を記憶奥行信号 S 3 1 と してスィ ッチ回路 9 6 に与える。
スィ ッチ回路 9 6 には、 コ ンパイナ 2 2から奥行き情報 H。 及び奥行き情報 H A の合成奥行き情報 H。 Z H A が供給され、 キー信号回路 7 5の合成キー信号 K 0Aが波形成形回路 9 7 において波形成形されてスィ ツチ制御信号 S 3 2 と してス イ ッチ回路 9 6を制御することにより、 合成ヰ一信号 K 0Aが立ち上がるごとに合 成奥行信号 H。 A をスィ ッチ回路 9 6を通じて出力奥行信号 H 0AT と して出 力すると共に、 フ レームメ モ リ 9 5 に書き込む。
かく して奥行信号回路 7 7 は、 出力ビデオ信号 V 0AT (図 1 7 ( A ) ) が現在 の映像 A 7 に対して残像 A 6〜A 1 をもっている場合に、 図 1 7 ( C ) に示すよ うに、 映像 A 7及び残像 A 6〜 A 1 についてそれぞれ対応する奥行情報 H 7及び H 6〜H 1 を発生する。
また合成ヰ一信号 K OAが立ち下がっているタィ ミ ングにおいては、 フ レームメ モ リ 9 5から読み出された記憶奥行信号 S 3 1 をスィ ツチ回路 9 6 を通じて出力 奥行信号 Ho AT として出力すると共に、 フ レームメ モ リ 9 5に再書込みする。 か く してフ レームメ モ リ 9 5 に合成奥行信号 H。 Z H A を一端書き込むと、 その後 書き直されるまで 1 フ レーム分の奥行情報がフ レームメ モ リ 9 5 に保持される c この実施例の場合スィ ッチ回路 9 6から出力奥行信号 H0AT を出力する径路に 、 スィ ッチ回路 9 8が設けられており、 このスィ ッチ回路 9 8 をヰ一信号回路 7 5の出力キー信号 Κ ΟΑΤ を波形成形回路 9 9を介してスィ ツチ制御信号 S 3 3 と してスィ ッチ回路 9 8 に与えるこ とによ り、 キー信号回路 7 5から出力ヰ一信号 Κ ΟΑΤ が出力されている状態においてフ レームメ モ リ 9 5 に書き込まれる奥行信
号をスィ ッチ回路 9 8を介して出力奥行信号 H OAT と して出力する。 これに対し て、 キー信号回路 7 5の出力キー信号 Κ Α0Τ が立ち下がっているタイ ミ ングにお いては、 「 0」 信号源 1 0 0の 「 0」 信号 S 3 4をスィ ッチ回路 9 8を介して出 力奥行信号 Η 0ΑΤ と して送出することにより、 キー信号回路 7 5からキー信号が 送出されていないエ リ アについては、 「 0」 信号 (この信号は奥行情報が無限大 であることを意眛する) を送出することにより、 後段の回路に混乱を生じさせな いようにするようになされている。
第 2チャンネル特殊効果処理部 1 3 (図 5 ) は、 図 8 との対応部分に同一符号 を付して図 1 8に示すように、 第 1 チヤンネル特殊効果処理部 1 2 と同様の構成 を有し、 かつ第 1 の画像情報 Ρ 1 と して第 1 チヤンネル特殊効果処理部 1 2の残 像発生回路 2 3から得られる出力ビデオ信号 V 0AT 、 出力キー信号 K DAT 及び出 力奥行信号 H 0AT が入力される点、 並びに結合画像形成部 2 1 に図 6及び図 7の 固定板 Bの映像についてのビデオデータ V B 及びキーデータ K B が入力されると 共に、 画素情報発生回路 3 5から奥行情報 H B を得るようになされている点にお いて相違している。
かく して第 2チャンネル特殊効果処理部 1 3のコ ンパイナ 2 2 は、 図 1 3 との 対応部分に同一符号を付して示す図 1 9に示すように、 映像 A及び B (図 2 0 (
A ) ) に関する合成ビデオ信号 V 0ATB、 合成ヰ一信号 Κ θΑΤΒ及び合成奥行信号 H
ΟΑΤΒを各映像のビデオ信号、 キー信号及び奥行情報に基づいて、 演算する。
すなわち、 第 2チャンネル特殊効果処理部 1 3のコ ンパイナは、 上述の ( 4 ) 式〜 (25) 式について上述したコ ンバイナの理論式に基づいて、 第 1 映像信号構 成部 4 1 において、 奥行情報発生回路 4 8 (図 2 I ) において得られる合成奥行 信号 Η ΟΑΤΒと、 映像 Βのキ一信号 Κ Β と、 映像 Aについて第 1 チヤンネル特殊効 果処理部 1 2から得られるキー信号 K OAT 及びビデオ信号 V 0AT に基づいて次式
S 1 1 = { H · 1 + ( 1 - H B) ( 1 - K B ) } K - V
…… ( 41)
の合成出力データ S 1 1 を得る。
また第 2の映像信号合成部 4 2 において、 合成奥行信号 H 0A TBと第 1 チャ ンネ ル特殊効果処理部 1 2から得られる出力キー信号 K OAT と、 映像 Βのキー信号 Κ 及びビデオ信号 V B に基づいて、 次式
S 1 2 = { ( 卜 H ) - 1 + H ( 1 - K ) } K · V
…… (42) の演算を実行することにより、 合成出力データ S 1 2 を得る。
またキー信号合成部 4 3 において、 次式
K = 1 — ( 1一 K ) ( 1 - K …… (43) によって合成キー信号 K 0ATBを得る。
その結果合成出力部 4 4から次式
V { H K 1 - H ) 】 一 K ) K。 } V
+ { ( 1 - H ) K + H ( 1 — K K } V 1
X …… (44)
1 - ( 1 - K ) ( 1 - K
を演算することにより合成ビデオ信号 V 0ATBを得る。
かく して第 2チャ ンネル特殊効果処理部 1 3のコ ンパイナ 2 2 によって、 図 1 2 ( A ) 〜 ( G ) に対応させて図 2 0 ( A ) 〜 ( G ) に示すように、 スク リ ーン 面 1 6 A上に映像 A及び Bがもってい.る奥行情報に基づく優先順位に従って、 交 差した 2つの映像 A及び Bの透視画像を形成することができる。
この第 2チャンネル特殊効果処理部 1 3のコ ンバイナ 2 2の奥行情報発生回路 4 8 は、 図 1 4 との対応部分に同一符号を付して図 2 1 に示すよう に、 図 1 5 ( A ) 〜 (D ) に対応させて図 2 2 ( A ) 〜 ( D ) に示すように、 第 1 チャ ンネル 特殊効果処理部 1 2の残像発生回路 2 3から残像付画像情報 P 4 と して得られる 出力奥行信号 H OAT と、 映像 Βの奥行情報 Η Β とに基づいて、 交差する点の近傍 範囲 W 2 3 において柔らかく 見えるような特殊効果をもたせるような合成奥行信 号 Η ΟΑΤΒを形成する。
このよう にして第 2チャンネル特殊効果処理部 1 3のコ ンパイナ 2 2 において 得られる合成ビデオ信号 V 0ATB、 合成キー信号 K 0ATB及び合成奥行信号 H 0ATBは 、 残像発生回路 2 3 に与えられる。
第 2チャンネル特殊効果処理部 1 3の残像発生回路 2 3は、 図 1 6 との対応部 分に同一符号を付して図 2 3 に示すように、 第 1 チャンネル特殊効果処理部 1 2 の残像発生回路 2 3 と同様の構成を有し、 かつキー信号回路 7 5 において合成ヰ 一信号 K OATBに基づいて図 2 4 ( Β ) に示すように、 第 1 チャンネル特殊効果処 理部 1 2において移動物体 Αの動きに対応するように形成された残像部分に対応 するキー信号 K 1〜K 6を持った残像付キー信号部と、 固定板 Βの映像に対応す るキー信号 Κ Β とを有する出力キー信号 K OUT を形成する。
また第 2チャンネル特殊効果処理部 I 3の残像発生回路 2 3 はビデオ信号回路 7 6において前段のコ ンバイナ 2 2から供給される合成ビデオ信号 K OATBに基づ いて、 第 1 チヤンネ ル特殊効果処理部 1 2の残像発生回路 2 3 において発生され た残像付画像情報 Ρ 4の出力ビデオ信号 Η ΟΑΤ の画像部分に固定板 Βの映像 V B を結合してなる出力ビデオ信号 V 0UT (図 2 4 ( A ) ) を形成する。
さらに第 2チヤンネ ル特殊効果処理部 1 3の残像発生回路 2 3の奥行信号回路 7 7 は、 第 1 チャンネル特殊効果処理部 1 2の残像発生回路 2 3において発生さ れた残像付画像情報 P 4の出力奥行信号 V 0UT の奥行情報と、 固定板 Bの映像に 対応する奥行情報 H B とを結合してなる出力奥行信号 H OUT を形成する。
以上の構成において、 第 1 チヤンネ ル特殊効果処理部 1 2 に入力される第 1 及 び第 2の画像情報 P 1及び P 2のうち、 第 1 の画像情報を構成するビデオ信号 V □ 、 キー信号 K。 及び奥行情報 Η。 は、 実際上 V。 = 0、 K。 = 0、 H。 = 0 ( すなわち無限遠) の情報を与えることにより、 図 6 において移動物体 Α及び固定 板 Bの映像のような立体的な画像情報をもたない画像情報に選定されている。 このよう にするのは、 第 1 チヤンネル特殊効果処理部 1 2及び第 2 チャ ンネル 特殊効果処理部 1 3 と して処理する信号が異なることを除いて同一の構成の素子 をカスケ一ドに接続することにより、 簡易な構成で多機能な処理を実現でき るよ
うにするためで、 その結果第 】 チャンネル特殊効果処理部 1 2のコ ンパイナ 2 2 (図 1 3 ) のヰ一処理機能は、 図 1 2及び図 1 3 について上述したと同様である が、 かかる処理動作によって得ることができる合成ビデオ信号 V 0A、 合成キー信 号 K OA及び合成奥行信号 H 0Aは、 それぞれ図 1 2 ( A ) 〜 (G ) に対応させて図 2 5 ( A ) 〜 (G ) に示すように、 実質上 V 0A= V A (図 2 5 ( G ) ) 、 K OA = K A (図 2 5 ( F ) ) 、 H OA= H A (図 2 5 ( D ) ) になる。
このようにして第 1 チヤンネル特殊効果処理部 1 2のコ ンパイナ 1 2 (図 8、 図 1 3 ) は、 移動物体 A (図 6及び図 7 ) についての第 2の画像情報 P 2を構成 するビデオ信号 V A 、 キー信号 K A 及び奥行情報 H A を第 1 チャンネル特殊効果 処理部 1 2の残像発生回路 2 3に入力する機能を実行する。
かく して第 1 チャ ンネル特殊効果処理部 1 2の残像発生回路 2 3 (図 1 6 ) の フ レームメ モ リ 8 2 に、 9 1及び 9 5 には、 それぞれ移動物体 Aの映像がスク リ ーン面 1 6 A (図 6 ( A ) ) の後側の X Y Z空間の後方から斜め前方に移動する に従って図 1 7 ( B ) 、 ( A ) 、 ( C ) に示す残像付画像情報と しての出力キー 信号 K 0AT 、 出力ビデオ信号 V 0AT 及び出力奥行信号 Η θΑΤ を保持するような状 態になる。
この第 1 チャンネル特殊効果処理部 1 2の残像発生回路 2 3 において得られる 出力ヰ一信号 Κ 0ΑΤ 、 出力ビデオ信号 V 0AT 、 出力奥行信号 Η θΑΤ は、 第 2チヤ ンネル特殊効果処理部 1 3 のコ ンバイ ナ 2 2 (図 1 8、 図 1 9 ) に第 】 の画像情 報 Ρ 1 として入力され、 かく して第 2'チヤンネル特殊効果処理部 1 3のコ ンバイ ナ 2 2 に対して実質上移動物体 Αについての画像情報がそのまま取り込まれるこ とになる。
これに対して固定板 Bの映像についてのビデオデータ V B 及びキーデータ K B は、 フ レームメ モ リ 3 3及びキー情報メ モ リ 3 4 (図 1 8 ) に入力された状態に おいて画素情報発生回路 3 5において癸生される変換ア ドレス信号 ( x、 y ) に よって読み出されることにより、 図 7 に示すよう に、 固定板 Bの映像が遠近法を 適用したビデオ信号 V B に変換されると共に、 これに適合するようなキー信号 K
B に変換される。
これに加えて固定板 Bの各画素には、 遠近法を適用したことによる奥行情報 H B が画素情報発生回路 3 5 において演算されて第 2チヤンネル特殊効果処理部 1 3のコ ンパンナ 2 2 (図 1 9 ) に入力される。
かく して第 2チヤンネル特殊効果処理部 1 3 のコ ンパイナ 2 2は、 遠近法に基 づく処理がされた固定板 Bの映像を表すビデオ信号 V B と、 移動物体 Aの映像と して残像が付与されたビデオ信号 V 0AT とが、 遠近法に基づく処理がされたキー 信号 K B と、 残像を付与するような処理がされたヰ一信号 K 0AT とによってキー ィ ング処理がされる。
これに加えて遠近法に基づく処理がされた固定板 Bの映像を表す各画素に対応 する奥行情報 H B と、 移動物体 Aの現在の映像 A 7 とその残像の映像 A 6〜A 1 を表す各画素に対応する奥行情報 H OAT が第 1 チャンネル特殊効果処理部 1 2の 残像回路 2 3から奥行情報発生回路 4 8 に供給されていることにより、 当該奥行 情報 Η θΑΤ に基づいて優先順位が高い画素に対応する奥行情報をもった合成奥行 信号 Η ΟΑΤΒが形成され、 当該合成奥行信号 Η 0ΑΤΒによってビデオ信号 V Β 及び V
0ΑΤ のうちスク リ ーン面 1 6 Α上に映出すべき映像を画素単位で判断して合成ビ デォ信号 V 0ATB及び合成キー信号 K 0ATBと して合成される。
かく して第 2チャンネル特殊効果処理部 1 3のコ ンパイナ 2 2 において合成さ れた合成ビデオ信号 V 0ΑΤΒ、 合成キー信号 Κ 0ΑΤΒ及び合成奥行信号 H 0AT / H E がそれぞれ第 2チャンネル特殊効果処 部 1 3の残像発生回路 2 3 (図 2 3 ) の ビデオ信号回路 7 6、 キー信号回路 7 5及び奥行信号回路 7 7を介して出力ビデ ォ信号 V OUT 、 出力キー信号 K OUT 及び出力奥行信号 H OUT と してスィ ッチャ 1
5 (図 5 ) に送出される。
この結果スィ ッチャ 1 5からモニタスク リ ーン 1 6 に与えられる出力画像情報
S 7 (図 5 ) は、 図 7 に示すよう に、 移動物体 Aの現在の映像 A 7 と固定板 Bの 映像との優先順位は勿論のこと、 移動物体 Aの映像の残像 A 6 ~ A 1 についても 、 固定板 Bの映像との間の優先順位を判断でき る奥行情報によってスク リ ーン面
】 6 A上に映出すべき画素だけが合成されていることにより、 移動物体 Aが固定 板 Bを突き抜ける際に、 現在の映像 A 7及び残像 A 6 ~ A 1 について固定板 Bと 交差する位置を明確に映出でき、 これによりス ク リ ー ン面 1 6 Aの表示と して違 和感がない映像を実現できる。
以上の構成によれば、 互いに交差する複数の映像を表示する際に、 各映像及び 残像について奥行情報をもたせるようにしたことにより、 交差する部分の映像に ついて違和感のない特殊効果画像を生成し得る。 産業上の利用可能性
放送局用特殊効果装置において、 特殊 3 効果画像を生成する場合等に利用で る
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