WO1996017349A1

WO1996017349A1 - Cartouche de bande

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Publication number: WO1996017349A1
Application number: PCT/JP1995/002451
Authority: WO
Inventors: Shuichi Kikuchi; Shintaro Higuchi; Toshiro Kobayashi; Kazuo Sasaki
Original assignee: Sony Corporation
Priority date: 1994-11-30
Filing date: 1995-11-30
Publication date: 1996-06-06
Also published as: CN1141685A; CN1090793C; KR970700910A; US5769347A

Description

明細害発明の名称テープカー卜リッジ技術分野本発明は、コンピュー夕等のデータ処理装置に接続される補助記憶装置として用いられるテープドライブ装置の記録媒体として用いられるテープカートリッジに関する。景技術従来、コンピュー夕等のデータ処理装置の補助記録装置として用いられるテープドライブ装置に装填され、装置本体側のデータ記憶部に記憶されるデータ信号を記録し、あるいは装置本体側のデータ記憶部に供給されるデータ信号を記録しておくためにテープカー卜リッジが用いられている。

この種のテープカー卜リッジとして、アルミ二ユウム等の金属によって形成された方形状をなす薄板状のベース板上に、一対のリ ― ル支持軸を植立し、これらリール支持軸にテープ供給側及びテープ巻取り側のテ一プリールをそれぞれ回転自在に支持し、これらテ一プり一ル間に亘つて情報記録媒体としての磁気テープを巻装し、さらに、ベース板上に磁気テープをテープ供給側のテープリールからテ一プ巻取り側のテープリールに走行操作させるためのテープ駆動機構を設けたものが知られている。

このテープ駆動機構は、ベース板上に植立された駆動ローラ支持軸に回転自在に支持された駆動ローラと、同じくベース板上に植立された一対のガイド支持軸に回転自在に支持されたベルトガイドローラを備える。さらに、テープ駆動機構は、駆動ローラと一対のベルトガイドロ一ラ間に亘つて掛け渡され、一対のテープリールに巻装された磁気テープの外周面に圧接された無端駆動ベルトを備える。そして、テープ駆動機構は、テープカー卜リツジが補助記録装置に装塡されたとき、装置側に設けたキヤプスタンローラが駆動ローラに圧着することによって、この駆動ローラが回転操作される。駆動ローラが回転操作されることにより、無端駆動ベルトが走行操作され、この無端ベル卜が巻装された磁気テープを介して圧着する一対のテープリールが回転操作される。テープリールが回転操作されることによって、これらテープリール間に巻装された磁気テープが、一方のテープリールから他方にテープリールに向かって走行操作される。

このように、ベース板上に磁気テープが巻装される一対のテープリール及び磁気テープを走行操作するためのテープ駆動機構を設けたテープカートリッジは、ベース板の一方の面を取付け基準面として、テープリールが支持されるリール支持軸、駆動ローラが支持される駆動口一ラ支持軸及びベルトガィドローラが支持されるガイド支持軸を植立している。すなわち、リール支持軸、駆動ローラ支持軸及びガイド支持軸はベース板の一方の面に垂直に植立されている。

また、ベース板の一方の面側には、テープリール間に巻装された磁気テープやテープ駆動機構に異物が接触したり付着することによって損傷を受けることを防止するため、磁気テープが巻装された一対のテープリール及びテープ駆動機構を覆ってカバー部材が取付けられている。このカバー部材は、合成樹脂材料を成形して形成されてなるものであって、ベース板に対応する方形の筐体状に形成されている。そして、カバー部材は、周縁に立ち上がり形成した周壁の端面をベース板の一方の面に突当て、ベース板の他方の面側から挿通される固定ネジによってベース板に固定される。この固定ネジは、カバ一部材に突設したネジ取付け用ボス部に螺合される。ところで、この種のテープカートリッジにあっては、磁気テープに記録されるデータの記録容量の増大が望まれている。そこで、テープカートリッジの外径寸法を変更することなく、記錄容量の増大を図るようになすため、大きなテープ幅を有する磁気テープを収納するようにしたものが提案されている。

すなわち、従来のテープカートリッジは、その幅を 1 / 4 インチとなす磁気テープを収納しているが、さらに記錄容量の増大を図るため、その幅を 8 m mとなす磁気テープを用いるようにしたテープカートリツジが提案されている。

これら 1 / 4 ィンチの幅の磁気テープを収納したテープカートリッジと、 8 m mの幅の磁気テープを収納したテープカートリッジとは、外径形状を共通にするため、目視によっていずれのテープ幅の磁気テープが収納されたテープカー卜リッジであるかを容易に判別することが難しいという問題点がある。そのため、 8 m mの幅の磁気テープを収納したテープカー卜リッジを、誤って 1ノ 4 インチの幅の磁気テープを収納したテープカー卜リッジを用いるテープドラィブ装置に装着してしまう «れがある。 8 m mの幅の磁気テープを収納したテープカートリッジが、 1 4 ィンチの幅の磁気テープを収納したテープカートリッジを用いるテープドライブ装に装着されると、幅広の 8 m mの幅の磁気テープの両側縁が折り曲げられるなどして損傷を受け、使用が不能な状態になってしまう危険がある。これは、 1 4 インチの幅の磁気テープを収納したテープカートリッジを用いるテープドライブ装置は、 1 4 ィンチの幅の磁気テープに対応して、磁気テープ走行駆動系の大きさや磁気へッドの高さが設計されているため、 1 / 4 ィンチより幅広の 8 m mの幅の磁気テープが磁気へッドに摺接して走行操作させられるとき、この磁気テープの両側縁が磁気へッドの両端から突出してしまう。その結果、磁気テープの両側縁が折り曲げられ致命的な損傷を受けてしまう。

そこで、 8 m mの幅の磁気テープを収納したテープカー卜リッジが、 1 Z 4 ィンチの幅の磁気テープを収納したテープカートリッジを用いるテープドライブ装置に誤って装着されないようになすため、誤装着を防止する手段を設けたものが提案されている。

ここで、 1 / 4 インチの幅の磁気テープを収納したテープカートリッジ 1 0 1 の概略構成を説明すると、このテープカートリッジ 1 0 1 は、図 1 に示すように、磁気テープ 1 1 0が巻装される一対のテープリール及び磁気テープを走行操作するためのテープ駆動機構が配設されたベース板 1 0 2 と、このベース板 1 0 2の駆動機構等が配設された一方の面側を覆って配設される方形状をなす合成樹脂を成形して形成されたカバ一部材 1 0 3 とから構成されている。このカバー部材 1 0 3 には、図 1及び図 2 に示すように、このディスクカートリッジ 1 0 1 が装着されるドライブ装 S側に設けられた装着位置を位決めする支持部材が係合する係合凹部 1 0 4 , 1 0 5 が設けられている。これら係合凹部 1 0 4 . 1 0 5 は、ドライブ装置側の磁気へッドゃキヤブスタンローラが進入するカバー部材 1 0 3の前面側に直交する両側面壁 1 0 6 , 1 0 7 に形成されている。そして、各係合凹部 1 0 4 . 1 0 5 は、カバー部材 1 0 3の前面側に臨む前端面側を開放し、背面側を閉塞してベース板 1 0 2 と平行に形成されている。

上述のように構成されたテープカートリッジ 1 0 1 が装着されるテープドライブ装置 2 0 1側には、図 3 に示すように、カートリッジ装着部 2 0 2が設けられている。このカートリツジ装着部 2 0 2 には、前面側の開口部 2 0 3を介して、テープカートリッジ 1 0 1 が前面側を挿入端として挿脱される。そして、カートリツジ装着部 2 0 2の相対向する側面壁 2 0 4の内側面には、装着されるテープカートリッジ 1 0 1 の両側に設けた係合凹部 1 0 4 , 1 0 5 に係合する支持部材 2 0 5が突設されている。この支持部材 2 0 5 は、係合凹部 1 0 4， 1 0 5の長さ L , に略等しい長さ L ₂ として形成されている。また、カー卜リツジ装着部 2 0 1 の底面壁 2 0 6側には、このカートリツジ装着部 2 0 1 に装着されたテープカー卜リッジ 1 0 1 のベース板 1 0 2の一側に切欠き形成した位置決め用凹部 1 0 8 に係合する位置決め用ローラ 2 0 7が設けられている。さらに、カートリツジ装着部 2 0 1 の内方側の背面壁 2 0 8 には、このカー卜リツジ装着部 2 0 1 にテープカートリッジ 1 0 1 が装着されたことを検出するカートリッジ装着検出機構 2 0 9が設け設けられている。

上述のように構成されたテープドライブ装置 2 0 1 のカー卜リツジ装着部 2 0 2 に対し、 1ノ4 ィンチの幅の磁気テープ 1 1 0を収納したテープカートリッジ 1 0 1 を装着するには、このテープカートリッジ 1 0 1 の磁気テープ 1 1 0が外方に臨む前面側を揷入端として、開口部 2 0 3を介して揷入していく。ことのき、テープ力一卜リッジ 1 0 1 は、両側面壁 1 0 6 , 1 0 7 に形成した係合凹部 1 0 4 , 1 0 5 に支持部材 2 0 5を係合させるようにしてカートリツジ装着部 2 0 2に挿入されていく。そして、テープカートリッジ 1 0 1 は、図 4 に示すように、カートリッジ装着検出機構 2 0 8 によつて挿入が検出される位まで挿入されることによってカー卜リッジ装着部 2 0 2 に対する装着が完了する。

テープ力一卜リッジ 1 0 1 力く、図 4 に示すように、カートリッジ装着部 2 0 2 に装着されると、支持部材 2 0 5が係合凹部 1 0 4 , 1 0 5の略全長に亘つて係合し、位置決め用ローラ 2 0 6が位置決め用凹部 1 0 8 に係合する。そして、テープカー卜リッジ 1 0 1 は、支持部材 2 0 4 とカートリツジ装着部 2 0 2の底面壁 2 0 5によってベース部材 1 0 2が挾持されて高さ方向の位置決めが図られ、位置決め用凹部 1 0 8 に係合した位置決め用ローラ 2 0 6 より水平方向の装着位置の位置決めが図られてカートリッジ装着部 2 0 2 に装着される。

一方、 1 4 インチの幅の磁気テープを収納したテープカートリッジ 1 0 1 が専ら記録媒体に用いるテープドラィブ装置 2 0 1 への誤装着を防止することを可能となす 8 m mの幅の磁気テープ 2 1 1 を収納したテープカートリッジ 1 2 0 は、カバー部材 1 0 3の一方の側面壁 1 0 3 に設けられる係合凹部 1 0 4 内に、テープドライブ装 S 2 0 1 のカートリツジ装着部 2 0 2への装着を規制する手段を設けている。すなわち、係合凹部 1 0 4内に、図 5 に示すように、カートリツジ装着部 2 0 2側に設けた支持部材 2 0 5が係合することを規制する手段としての突条部 1 2 4 を設けたものである。この突条部 1 2 4 は、図 5に示すように、カバー部材 1 0 3の上面壁 1 1 1 に沿って係合凹部 1 0 4の内方側の一部を埋めるように形成されてなるものであって、係合凹部 1 0 4の内方端から中途部に亘つて形成されている。また、突条部 1 2 4の前端面側には、俤斜面部 1 2 5が形成されている。

上述のように、係合凹部 1 0 4内に、この係合凹部 1 0 4の一部を埋める突条部 1 2 4 を設けた 8 m mの幅の磁気テープ 2 1 1 を収納したテープカートリッジ 1 2 0 は、 1ノ 4 ィンチの幅の磁気テープを収納したテープカー卜リッジ 1 0 1 が専ら記録媒体に用いるテープドライブ装置 2 0 1 のカートリツジ装着部 2 0 2 に挿入すると、図 6に示すように、係合凹部 1 0 4 に係合する支持部材 2 0 5 の先端が突条部 1 2 4 に当接し、さらなるカートリツジ装着部 2 0 2への挿入が規制され、このカー卜リッジ装着部 2 0 2への装着が防止される。さらに具体的には、カートリツジ装着部 2 0 2 に挿入されるテープカートリッジ 1 2 0 によってカートリッジ装着検出機構 2 0 9が操作されることが規制され、カートリツジ装着部 2 0 2 にテープカー卜リッジ 1 2 0が装着されたことが検出されず、さらに、ベース板 1 0 2 に設けた位置決め用凹部 1 0 8 に位置決め用ローラ 2 0 7が係合することが規制される。しかし、突条部 1 2 4 と支持部材 2 0 5の当接によってカー卜リッジ装着部 2 0 2への挿入を禁止するようにしたテープカートリッジ 1 2 0 にあっては、突条部 1 2 4 と支持部材 2 0 5が当接した後さらにテープカートリッジ 2 1 0をカートリッジ装着部 2 0 2 に押し込むと、支持部材 2 0 5が突条部 1 2 4上を乗り上げるように係合凹部 1 0 4 に進入していく。支持部材 2 0 5が突条部 1 2 4 上を乗り上げるまで無理にテープ力一卜リッジ 2 1 0を挿入すると、テープカートリッジ 2 1 0 に対し、互いに突き合わせ結合したベース板 1 0 2 とカバー部材 1 0 3を分雜させるような力が作用する。すなわち、支持部材 2 0 5 とカー卜リツジ装着部 2 0 2の底面壁 2 0 6 によって狭持されたベース板 1 0 2からカバー部材 1 0 3 を分離させるような力が作用する。カバー部材 1 0 3がベース板 1 0 2から分離すると、テープカートリッジ 1 2 0内に異物が侵入するなどし、磁気テープ 1 2 1 やテープ駆動機構が ί員傷を受けてしまラ ο

上 ¾したような誤挿入を防止する手段を設けたテープカートリッジ 2 1 0 にあっては、誤ってカートリツジ装着部 2 0 2 に装着されても、ベース部材 1 0 2 とカバー部材 1 0 3 とが容易に分離しないように強固に結合する必要がある。

なお、 8 m m幅の磁気テープ 1 2 1 を収納したテープカー卜リッジ 1 2 0が装着されるテープドラィブ装置に設けられる支持部材は、このテープカートリッジ 1 2 0に設けられる突条部 1 1 が設けられることによって短く形成された係合凹部 1 0 4 に対応する長さに形成される。

また、上述したようなテープカートリッジに設けられるカバ一部材は、テープリ一ル間に巻装された磁気テープやテープ駆動機構の保護を図ることを目的にベース部材に取付けられてなるので、テープカートリツジが落下等の衝擊を受けた場合であっても、ベース板に撓み等の変形を与えないように、ベース板に取付けられる必要がある。

そこで、この種のテープカートリッジにあっては、カバー部材は、多数の固定ネジを用いて、多数個所を固定されてベース板に取付けられている。このように多数個所を固定されることにより、テープカー卜リッジが落下等の衝擊を受けた場合であつても、ベ一ス板の撓みや変形を確実に防止し、ベース板とカバー部材との間に隙間を発生させるようなことを防止し、カバー部材で覆われた磁気テープやテープ駆動機構の確実な保護が達成される。さらには、上述したように、誤挿入を防止する手段を設けたテープカートリッジにあっては、誤ってカー卜リッジ装着部に装着されても、ベース部材とカバ一部材とが容易に分離しない程度の強固な結合が保証される。

しかし、カバー部材を多数の固定ネジを用いて強固にベース板に固定してしまうと、アルミ二ユウム等の金属によって形成されたベース板と、合成樹脂材料によって形成されたカバー部材の熱膨張率の差に起因する歪みや変形を防止することができなくなってしまう。このような歪みや変形が生し、ベース板が撓みあるいは変形してしまうと、ベース板を基準に植立されたリール支持軸や駆動ローラ支持軸、さらにガイド支持軸の垂直度が阻害され、テープリールや駆動ローラ等の安定した回転が実現されなくなり、一定位置を安定した状態で磁気テープを走行させることができなくなってしまう。そして、磁気テープに対する情報信号の安定した記録再生を行うことができなくなってしまう。

発明の開示

本発明の目的は、多数の固定ネジを用いることなくカバー部材を確実にベース板に一体的に取付けることを可能となし、カートリツジ装着部に誤挿入された場合や、落下等の衝を受けた場合であつても、ベース板とカバー部材の容易な分離を防止し、磁気テープやテープ駆動機構の保護を確実に図ることができるテープカー卜リツジを提供することにある。

本発明の他の目的は、ベース板とカバー部材の容易な分離を防止すると同時にベース板の撓みや変形を確実に防止し得るテープ力一トリッジを提供することを目的とする。

本発明のさらに他の目的は、ベース板を構成する材料とカバー部材を楕成する材料の熱膨張率の差に起因する歪みや変形を防止し、常に安定した磁気テープの走行を保証し得るテープカー卜リッジを提供することを目的とする。

上述したような目的を実現するために提案される本発明は、テ一プ体が掛け渡される一対のテープリールが並列して回転自在に支持される一対のリール支持軸と、テープリール間に亘つて掛け渡されたテープ体を一方のテープリールから他方のテープリールに向かつて走行操作させるための駆動ローラが回転可能に枢支される駆動ローラ支持軸とが植立された金属製のベース板と、一対のテープリ一ル及び駆動ローラが配設されたベース板の一方の面側を覆つて、一方の面側に突当てて取付けられる合成樹脂製のカバー部材とからなるテープカー卜リッジである。このテープカートリッジは、カバー部材の両側にそれぞれ設けられ、テープドライブ装置への装着時にこの装置側に設けた支持部材が係合するとともに、いずれか一方には誤装着規制部が設けられた一対の係合凹部と、カバー部材とベース板とが結合されたとき、カバー部材とベース板の熱膨張率の差に起因して発生するベース板の平面方向の膨張差若しくは収縮差を吸収してカバー部材とベース板とを支持する複数の支持機構と、ベース板の一方の面側に突当てて取付けられるカバー部材をベース板に固定する少なくとも 1 つの固定部材とからなる。

このテープカートリッジのカバー部材は、誤装着規制部が設けられた係合凹部が設けられた側縁近傍を固定部材によつて固定されることにより、誤装着規制部が設けられた係合凹部にテープドライブ装置側に設けられた支持部材が係合し、互いに結合されたベース板とカバー部材を分離するような力が加わったとしても、ベース板とカバ一部材の容易な分雠が防止される。

また、カバー部材は、ベース板が変形されても、磁気テープを走行させる駆動ローラに悪影響を与えることのない一対のテープリールの配列方向に亘る左右方向の中央部近傍の少なくとも 1 力所を固定部材によって固定されてベース板に取付けるようにしてもよい。さらに、カバー部材は、誤装着規制部が設けられた係合凹部がに近接する磁気テープが外方に臨む前面側に位置して配設された反射ミラーの背面側位置の 1 力所を固定部材によつて固定されても、誤装着規制部が設けられた係合凹部にテープドライブ装置側に設けられた支持部材が係合し、互いに結合されたベース板とカバ—部材を分離するような力が加わったとしても、ベース板とカバー部材の容易な分離が防止される。

ここで、固定部材には、カバ一部材のベース板と対向する面側に突設されボス部に螺合する固定ネジが用いられる。

また、カバー部材をベース板に固定する固定手段は、カバー部材をベース板に取付け位置を固定し得るものであればよく、カバ一部材のベース板と対向する面側に突設され、ベース板に穿設した貫通孔に圧入される支持ピンによって構成されたものでもよい。

また、カバー部材をベース板に支持する支持機構は、カバー部材のベース板と対向する面側に突設され、ベース板に設けた貫通孔に挿通する霣通孔より紬径の揷通部が設けられた複数の支持ピンと、貫通孔に揷通部を揷通させた支持ピンの先端側に先端側に抜け止め部材とから構成される。

また、支持ピンのベース板からの抜け止めを図る抜け止め部材は、貫通孔からベース板の他方の面側に突出した支持ピンの先端部を熱変形させて形成された膨出部によって構成される。

さらにまた、抜け止め部材には、貫通孔に揷通された支持ピンの先端部に取付けられた係合部材の頭部を用いてもよい。図面の簡単な説明図 1 は、 1 / 4 インチ幅の磁気テープを収納したテープカー卜リッジを一方の側から見た斜視図である。

図 2 は、図 1 に示すテープカートリツジを他方の側から見た斜視図である。図 3 は、 1ノ 4 インチ幅の磁気テープを収納したテープカートリッジが装着されるテープドラィブ装置のカー卜リッジ装着部にテープカートリツジを装着する状態を示す側面図である。

図 4 は、 1 4 インチ幅の磁気テープを収納したテープカートリッジが装着されるテープドライブ装 gのカートリッジ装着部にテープカートリツジを装着した状態を示す側面図である。

図 5 は、 8 m m幅の磁気テープを収納したテープ力一卜リッジを一方の側から見た斜視図である。

図 6 は、 1 ノ 4 インチ幅の磁気テープを収納したテープカートリッジが装着されるテープドライブ装 Sの力一卜リッジ装着部に 8 m m幅の磁気テープを収納したテープカー卜リッジを揷入した状態を示す側面図である。

図 7 は、本発明に係るテープカートリッジをカバー部材を取り外して示す分解斜視図である。

図 8 は、ベース板に配設したテープリール及びテープ駆動機構を示す分解斜視図である。

図 9 は、本発明に係るテープカートリッジの斜視図である。図 1 0 は、カバー部材に設けられた支持ピン及びこの支持ピンが支持されるベース板を示す側断面図である。

図 1 1 は、カバー部材に設けられた支持ピンをベース板に支持させた状態を示す側断面図である。

図 1 2 は、カバー部材に設けられた支持ピンの他の実施例を示す側断面図である。

図 1 3 は、カバ一部材に設けられた図 5 に示す支持ピンをベース板に支持させた状憨を示す側断面図である。図 1 4 は、カバー部材に設けられた支持ピンのさらに他の実施例を示す側断面図である。

図 1 5 は、カバー部材に設けられた図 8に示す支持ピンをベース板に支持させた状想を示す側断面図である。

図 1 6は、カバー部材に設けられた支持ピンを係合ピンを用いてベース板に支持する例を示す側断面図である。

図 1 7 は、図 1 6 に示す支持ピンをベース板に支持させた状態を示す側断面図である。

図 1 8 は、カバー部材に設けられた支持ピンを係合ピンを用いてベース板に支持する他の例を示す側断面図である。

図 1 9 は、図 1 8に示す支持ピンをベース板に支持させた状態を示す側断面図である。

図 2 0 は、支持ピンに係合される係合ピンを示す斜視図である。図 2 1 は、カバー部材に設けられた支持ピンのさらに他の実施例を示す側断面図である。

図 2 2 は、カバー部材に設けられた図 2 1 に示す支持ピンをべ一ス板に支持させた状態を示す側断面図である。

図 2 3 は、本発明に係るテープカー卜リッジの他の実施例を力バー部材を取り外して示す分解斜視図である。

図 2 4 は、図 2 3 に示すテープカートリッジの底面図である。図 2 5 は、本発明に係るテープカートリッジのさらに他の実施例の底面図である。発明を実施するための最良の形憨以下、本発明に係るテープカー卜リッジの具体的な実施例を説明する。

本実施例のテープカー卜リッジ 9 0 は、図 7、図 8及び図 9に示すように、アルミ二ユウム、アルミ二ユウム合金等の金属からなる長方形状をなす薄板状のベース板 1 を備えている。このベース板 1 の一方の面 1 a側の略中央部には、長手方向に雠間して一対のリール支持軸 2 . 3が植立されている。これらリール支持軸 2， 3には、情報記録媒体となるテープ体である磁気テープ 4が巻装されるテープリール 5 , 6が回転自在に支持されている。すなわち、一対のテープリール 5 . 6 は、ベース板 1 の長手方向の中心線を中心にして左右に並列して配 Sされている。これらテープリール 5 , 6 は、それぞれリールハブがー体に形成された下リール部材 5 a . 6 a と、この下リール部材 5 a , 6 aに結合される上リール部材 5 b , 6 b とから構成され、磁気テープ 4の始端及び終端がそれぞれ図示しないクランパによってリールハブに固定されている。

なお、ここで用いられる磁気テープ 4 は、テープ幅を 8 m mとなすものが用いられる。

すなわち、本実施例のテープカートリッジ 9 0 は、幅を 8 m mとなす磁気テープ 4 を収納するが、外形の大きさを前述した 1 4 ィンチの幅の磁気テープ 1 1 0を収納したテープカートリッジ 1 0 1 と共通にするものである。

テープ供袷側となる一方のテープリール 5から繰り出される磁気テープ 4 は、ベース板 1 の前方側の両コーナ部にそれぞれ植立した支持軸に回転自在に取付けられるとともに、上緣部にテープ抜け止め用のフランジ部を周回りに突設したテープガイドローラ 7 , 8 と、これらテープガイドローラ 7 , 8間に位置してベース板 1 の前縁側に植立されたガイドビン 9 に掛け渡されることによって、図 7 に示すように、ベース板 1 の前縁部に沿って走行されてテープ巻取り側となる他方のテープリール 6 に巻き取られていく。

また、ベース板 1 の一方の面 1 a側には、一方のテープリール 5 から繰り出された磁気テープ 4 を他方のテ一プリール 6側に向かつて走行させるテープ駆動機構が配設されている。このテープ駆動機榱は、無端ベル卜 1 1 と、この無端ベル卜 1 1 が掛け渡される駆動ローラ 1 2及び一対のベルトガイドローラ 1 3 , 1 4 とから構成されている。

そして、テープ駆動機構を榱成する駆動ローラ 1 2 は、 fii摩耗性を有する弾性材料によつて形成されてなるものであって、図 8 に示すように、中心部に軸孔 1 3を穿設した軸受部 1 4 を有し、この軸受部 1 4の外周側に円筒状のローラ本体部 1 5を一体に形成して 2 重の筒構造として形成されている。このローラ本体部 1 5の上端側には、リング状に駆動フランジ部 1 6が突設されている。駆動ローラ 1 2のローラ本体部 1 5 は、無端ベルト 1 1 が巻回される部分となされ、この無端ベルト 1 1 の外周面に摺接走行する磁気テープ 4 の幅と略等しい高さに形成されている。また、駆動フランジ部 1 6 は、このテープカー卜リッジ 9 0が装填されるテープドライブ装置側に配設されるキャプスタンローラが圧接し、このキヤプスタンローラの回転駆動力を受けて回転駆動される被駆動部となされる。上述のように形成された駆動ローラ 1 2 は、ベース板 1 の前方側の略中央部に植立した駆動ローラ支持軸 1 7を介して回転自在に取付けられている。一対のベルトガイドローラ 1 3， 1 4 は、耐摩耗性を有する弾性材料によって円筒状に形成され、ベース板 1 の駆動ローラ 1 2が配設される側と対向する後方側の両コーナ部にそれぞれ植立した一対のガイド支持軸 1 8 . 1 9を介して回転自在に取付けられている。無端ベルト 1 1 は、図 7 に示すように、ベルトガイドローラ 1 3 , 1 4から一方のテープリ一ル 5及び他方のテープリール 6に巻回された磁気テープ 4の外周面に圧接した状態で折り返されて、これらテープリール 6 , 7間の中央空間部を経由して駆動ローラ 1 2へと掛け渡されることによいって、ベルト基板 1上において略凸状の走行路をもつて走行する。

さらに、ベース板 1 の前方側で一方のテープガイドロ一ラ 8側に近接した位置には、テープリール 5， 6に巻装された磁気テープ 4 に設けられたテープの種類や記録密度等の仕様情報を検出するための仕様検出機構を構成する反射ミラー 2 1 が取付けられている。この反射ミラ一 2 1 は、ベース板 1 に穿設した取付け穴 2 2 に取付け部材を介して嵌合するようにして取付けられている。

仕様検出機榱を棣成する反射ミラー 2 1 には、このテープカートリッジ 9 0がテープドライブ装置に装着されたとき、テープドライブ装置側に配設された発光素子から出射された光がベース板 1 の他方の面 1 b側から入射される。反射ミラ一 2 1 に入射された光は、反射ミラ一 2 1 によって反射され、反射ミラー 2 1 と対向する磁気テープ 4 に入射される。この磁気テープ 4 に入射された光は、反射ミラ一 2 1 に対向するようにテープドライブ側に配設された受光素子で受光される。この受光素子で受光された状態を検出することによって、磁気テープ 4の仕樣が識別される。

ところで、一対のテープリール 5， 6が支持されるリール支持軸 2 , 3、駆動ローラ 1 3が支持される駆動ローラ支持軸 1 7及び一対のベルトガイドローラ 1 3 . 1 4が支持される一対のガイド支持軸 1 8 , 1 9 は、ベース板 1 の一方の面 1 aを取付け基準面となし、この取付け基準面に垂直に核立されることによって、互いの平行度が維持され、これら各支持軸 2， 3 , 1 7 . 1 8及び 1 9を介して支持されるテープリール 5 . 6、駆動ローラ 1 3及びベルトガィドローラ 1 3 , 1 4の回転方向がベース板 1 の一方の面 1 aに正確に平行となされる。そして、テープリール 5 . 6、駆動ローラ 1 3及びベルトガイドローラ 1 3 , 1 4力く、ベース板 1 の一方の面 1 aに正確に平行状態を維持して回耘することにより、無端ベルト 1 1 もベース板 1 の一方の面 1 aに平行に走行操作され、この無端べル卜 1 1 の走行によって走行操作される磁気テープ 4 も正確にベース板 1 の一方の面 1 aに平行に走行操作されることになる。

そこで、ベース板 1 は、高精度な平面度をもつて形成され、取付け基準面となる一方の面 1 aに各支持軸 2 , 3、 1 7 , 1 8及び 1 9を高精度な垂直度をもって植立し得るように形成されている。また、ベース板 1 の他方の面 1 bは、テープカー卜リッジ 9 0をテープドライブ装置に装着する際の装着基準面として用いられる。ベース板 1 の一方の面 1 a側には、一対のテープリール 5 , 6及びテープ駆動機構を覆ってカバー部材 2 5が取付けられる。この力バー部材 2 5 は、図 7及び図 7に示すように、透明若しくは半透明な合成樹脂材料、例えばポリカーボネート樹脂を成形して形成されてなるものであって、ベース板 1 の外形に対応する方形の筐体状に形成されている。すなわち、カバ一部材 2 5 は、ベース板 1 の一方の面 1 a と対向して一対のテープリール 5 , 6及びテープ駆勦機構を覆う平面部 2 6の周縁に周側壁 2 7を立ち上がり形成して方形の筐体状に形成されている。

このカバー部材 2 5の前面部の一方のコーナ部には、図 7及び図 8 に示すように、ベース板 1 の前方側縁部に形成された切欠部 2 8 と共に、このテープカートリッジ 9 0が装着されるテープドライブ装置側に配置される記録再生用の磁気へッドが進入し、且つ磁気テープ 4の一部を外方に臨まさせる記録再生用開口部 2 9を構成するへッド進入用凹部 3 0が形成されている。

なお、ベース板 1 に形成された切欠部 2 8及びカバー部材 2 5に形成されたへッド進入用凹部 3 0 とによって構成される記録再生用開口部 2 9 は、テープカートリッジ 9 0を使用しない状態においては、ベース板 1 の前方側の一方のコーナ部に植立した支持軸 3 1 を介して回動自在に支持された開閉部材 3 2によって閉塞される。この開閉部材 3 2 は、一側部に形成した軸受け部 3 2 aを支持軸 3 1 に枢支させ、この支持軸 3 1 を中心に回動可能に支持されている。また、開閉部材 3 2 は、支持軸 3 1 に組み込んだ捩りコィルバネ 3 3 によって、記録再生用開口部 2 9を閉塞する方向に回動付勢されている。さらに、開閉部材 3 2の支持軸 3 1 への支持部側の側縁には、カバ一部材 2 5の側面に突出する回動操作部 3 4がー体に形成されている。開閉部材 3 2 は、テープカー卜リツジ 9 0がテープドライブ装置に装着される際、テープドライブ装置側に設けられる回動操作機構によって回動操作部 3 4が押圧操作されることにより捩りコイルバネ 3 3の付勢力に抗して回動操作され、記録再生用開口部 2 9 を開放する。また、カバ一部材 2 5の前面側には、このカバー部材 2 5をべ一ス板 1 に取付けられたとき、ベース板 1上に取付けられた駆動口一ラ 1 2の周面の一部を外方に臨まさせる矩形状をなす駆動用開口部 3 6が開設されている。この駆動用開口部 3 6には、このテープカートリッジ 9 0をテープドライブ装に装着したとき、テープドラィブ装置側に設けられたキヤブス夕ンローラが進入し、駆動ローラ 1 2 に圧着する。

さらに、カバー部材 2 5の平面部 2 6から周側壁 2 7の前面側に亘つて、ベース板 1 上に配設された一対のテープリール 5 , 6間に巻装された磁気テープ 4 に記録されたデータ信号が誤って消去されることを防止する誤記録防止部材 3 7が設けられている。この誤記録防止部材 3 7 は、へッド進入用凹部 3 0が設けられる側とは反対側に位置して設けられたスライド溝 3 8内に取付けられている。そして、誤記錄防止部材 3 7 は、スライド溝 3 8内に穿設された誤記録検出穴 3 9を閉塞した位置と開放した位置間に亘つてスライド操作される。このディスクカートリッジは、誤記録防止部材 3 7が誤記録検出穴 3 9を開放した位置に移動操作された状態にあるとき、磁気テープ 4へのデータ信号の記録を禁止する。

さらにまた、カバー部材 2 5の前面側には、ベース板 1上に配設された反射ミラー 2 1 を介して透過される光をテープカー卜リッジ 9 0の外方に透過させるための光透過部 4 0が設けられている。この光透過部 4 0 は、カバー部材 2 5をべ一ス板 1 に取付けたとき、ベース板 1上に配設された反射ミラー 2 1 と対向する位置に設けられるものである。

ところで、カバー部材 2 5の周側壁 2 7を構成する前面側に直交する両側面壁 2 7 a , 2 7 bには、前述した図 5に示したディスクカートリッジ 1 2 ¹ と同様に、テープドライブ装置側に設けられた装着位置を位 ft庆めするガイド部材が係合する係合凹部 7 1 がそれぞれ設けられている。これら係合凹部 7 1 は、カバー部材 2 5力ベース板 1 に突き合わせ結合されたとき、ベース板 1 の一部とともに断面コ字状の凹部として構成される。そして、各係合凹部 7 1 は、図 9 に示すように、カバー部材 2 5の前面側を開放し、背面側を閉塞してベース板 1 と平行に形成される。

なお、ベース板 1 の係合凹部 7 1 , 7 1 にそれぞれ対応する側縁には、図 9 に示すように、このテープカートリッジ 9 0をテープドラィブ装置に装着したとき、このテープドライブ装置側に設けられる位置決め用ローラが係合する位置決め用凹部 7 6 , 7 6が切欠き形成されている。

ところで、記録再生用開口部 2 9が形成された側と対向する一方の側面壁 2 7 a側に形成される一方の係合凹部 Ί 1 内には、 1 Z 4 ィンチ幅の磁気テープを収納した前述したテープカー卜リッジ 1 0 1 が装着されるテープドライブ装置 2 0 1 のカートリツジ装着部 2 0 2 に設けられた支持部材 2 0 5の係合を防止し、誤装着を防止する手段を構成する突条部 7 2が設けられている。この突条部 7 2 は、図 7、図 8及び図 9 に示すように、カバー部材 2 5の平面部 2 6 に沿って係合凹部 7 1 の内方側の一部を埋めるように形成されてなるものであって、係合凹部 7 1 の内方端から中途部に亘つて形成されている。また、突条部 7 2の前端面側は、本発明に係るテープカートリッジ 9 0が誤って 1 4 ィンチ幅の磁気テープを収納した前 ¾したテープカー卜リッジ 1 0 1 が装着されるテープドライブ装置 2 0 1 に装着されたとき、支持部材 2 0 5 と突条部 7 2が大きな衝撃をもって当接しないようになすため傾斜面部 7 3 として形成されている。

なお、一方の係合凹部 7 1 の突条部 7 2が形成された部分のベース板 1側に沿う下側部分には、係合凹部 7 1 に連統する補助係合凹部 7 5が形成されている。この補助係合凹部 7 5 は、 1 / 4 インチ幅の磁気テープを収納した前述したテープカートリッジ 1 0 1 と本発明に係るテープカートリッジ 9 0の双方の装着を可能となすテープドライブ装置に装着する場合に用いられるものである。すなわち、このテープドライブ装置には、 1 / 4 インチ幅の磁気テープを収納した前述したテープカートリッジ 1 0 1 と本発明に係るテープ力一卜リッジ 9 0の双方の装着を可能となすため、係合凹部 7 1 から補助係合凹部 7 5 に亘つて係合可能となす幅狭な支持部材が設けられる。

そして、カバ一部材 2 5のベース板 1 と対向する面側には、ベース板 1 に穿設した貫通孔 4 1 に支持される複数の支持ピン 4 2がー体に突設されている。これら支持ピン 4 2 は、平面部 2 6の周側壁 2 7 により囲まれた領域内に位 Sしてベース板 1側に向かって突設されてなる。また、各支持ピン 4 2 は、カバー部材 2 5をベース板 1 に取付けたとき、磁気テープ 4 や無端ベルト 1 1 の走行を阻害しない位置に設けられてなるものであって、図 8 に示すように、平面部 2 6の各コーナ部近傍や側縁近傍に位 Sして設けられる。

また、カバー部材 2 5のベース板 1 と対向する面側には、この力バー部材 2 5をベース板 1 に固定する固定ネジ 4 3が螺合するボス部 4 4が突設されている。一方、ベース板 1 側には、ボス部 4 4 に螺合される固定ネジ 4 4が挿通されるネジ揷通孔 5 1 が穿設されている。本実施例のテープカー卜リッジ 9 0においては、固定ネジ 4 3が螺合するボス部 4 4 は、図 8 に示すように、突条部 7 2が設けられた係合凹部 7 2が形成された一方の側面壁 2 7 aに近接した一方の側縁近傍であって、前後方向に略中央に位置して形成されている。

このように、適合しないテープドライブ装置 1 0 1 に対する誤揷入を防止する突条部 7 2が設けられた側を固定ネジ 4 3 により結合されることにより、誤って 1 Z 4 ィンチの幅の磁気テープ 1 1 0を収納したテープカー卜リッジ 1 0 1 を用いるテープドライブ装 S 2 0 1 に装着され、この装 2 0 1側に設けられた支持部材 2 0 5が突条部 7 2 を設けた係合凹部 7 1 内に無理に押し込まれて突条部 7 2上に乗り上げ、ベース板 1 とカバー部材 2 5間にこれらを分離するような力が働いても容易に分離してしますことが防止可能となる。

ここで用いる固定ネジ 4 3 は、頭部の先端面が平坦な皿ネジが用いられ、ネジ揷通孔 5 1 の周囲には、固定ネジ 4 3の頭部が嵌合する凹部が形成される。このようにネジ揷通孔 5 1 の周囲に凹部を形成することにより、固定ネジ 4 3 は、ベース板 1 の底面から頭部を突出させることなくカバー部材 2 5 に螺合させることができ、ベ一ス板 1 の底面を平坦な面とすることができる。

そして、力バー部材 2 5 に突設される支持ピン 4 2 は、図 1 0に示すように、ピン本体 4 5の先端側に、ベース板 1 に穿設した貫通孔 4 1 の径 R , より細径の揷通部 4 6を形成してなる。すなわち、支持ピン 4 2の先端側には、貫通孔 4 1 に揷通したとき、貫通孔 4 1 の間に間隙が形成されるような径 R ₂ を有する挿通部 4 6が形成されている。

また、ベース板 1 に穿設された霣通孔 4 1 の周緣には、図 1 0に示すように、ベース板 1 の他方の面 1 b側に向かって徐々に径大となるような凹状部 4 7が形成されている。この凹状部 4 7 は、支持ピン 4 2の先端部に設けられる抜け止め手段を構成する膨出部 4 8 を受け入れるためのものである。

そして、カバー部材 2 5 は、周側壁 1 7の先端面をベース板 1 の一方の面 1 aに突当て、複数の支持ピン 4 2の先端側の揷通部 4 6 を各貫通孔 4 1 に挿通してベース板 1 の一方の面 l a上に配設される。贯通孔 4 1 に挿通され、ベース板 1 の他方の面 1 b側に突出した挿通部 4 6の先端部は、加熱されあるいは超音波が印加され熱変形される。熱変形された挿通部 4 6の先端部には、図 1 1 に示すように、ネジの頭部形状をなす少なくとも貫通孔 4 1 より大怪をなす膨出部 4 8が形成される。挿通部 4 6の先端部に膨出部 4 8が形成されることにより、支持ピン 4 2のベース板 1 からの抜け止めが図られる。

揷通部 4 6 に膨出部 4 8を形成する際、揷通部 4 6の貫通孔 4 1 に挿通された部分に熱変形を与えないようにする必要がある。すなわち、揷通部 4 6の貫通孔 4 1 に挿通された部分が熱変形され、揷通部 4 6が貫通孔 4 1 に密嵌しないようにしないようにするためのである。

なお、揷通部 4 6の基端部側に形成される段差部 4 6 a は、支持ピン 4 2のベース板 1 への突当て部となり、揷通部 4 6の貫通孔 4 1 への揷入量を規制する。そして、カバー部材 2 5 は、支持ピン 4 2を介してベース板 1上に抜け止めが図られた状態で支持された状態となされる。すなわち、カバー部材 2 5 は、揷通部 4 6 と贯通孔 4 1 との間に形成された間隙分の余裕をもってべ一ス板 1上に支持された状態におかれる。

支持ピン 4 2を介してベース板 1上に抜け止めが図られた状態で支持されたカバー部材 2 5 は、図 7 に示すように、ネジ揷通孔 5 1 を介してベース板 1 の他方の面 1 b側から挿通される固定ネジ 4 3 がボス部 4 4 に螺合されることにより、ベース板 1 に対する取付け位置が固定されて取付けられる。

このように、カバー部材 2 5 は、図 7及び図 9に示すように、突条部 7 2が設けられた係合凹部 7 2が形成された一方の側面壁 2 7 a側の 1 力所のみが固定ネジ 4 3 によつて固定され、周縁部を貫通孔 4 1 との間に間隙を有するように支持する支持ピン 4 2 によって支持されてなる。従って、このテープカートリッジ 9 0が熱変形を受けた場合であっても、金属製のベース板 1 と合成樹脂製のカバー部材 2 5の熱膨張率の差に起因する平面方向の熱膨張あるいは熱収縮差を、貫通孔 4 1 とこの貫通孔 4 1 に揷通された支持ピン 4 2の挿通部 4 6 との間の間隙によつて吸収することができるので、ベース板 1 及びカバー部材 2 5の変形が防止される。

すなわち、テープカートリッジ 9 0が熱変形を受けた場合、ベース板 1 とカバ一部材 2 5 は固定ネジ 4 3により固定された点を中心にして熱膨張あるいは熱収縮するが、この際発生する熱膨張率の差に起因する平面方向の熱膨張あるいは熱収縮差が、貫通孔 4 1 と支持ピン 4 2の揷通部 4 6 との間の間隙によつて吸収される。上述した実施例では、支持ピン 4 2 は、軸状に形成されてなるが、図 1 2 に示すように、中心部に先端側からタッピングネジ等のネジ嫘合用の中空部 5 2を形成しておくようにしてもよい。この支持ピン 4 2 も、ベース板 1 の他方の面 1 b側に突出した揷通部 4 6 の先端部には、加熱されあるいは超音波が印加されて熱変形され、図 1 3 に示すように、貫通孔 4 1 より大径をなす抜け止め機能を有する膨出部 4 8が形成される。揷通部 4 6の先端部に膨出部 4 8が形成されることにより、図 1 3 に示すように、中空部 5 2 は閉塞されてしまう力〈、図 1 4 に示すように、必要により膨出部 4 8 を切除することにより、中空部 5 2 を外方に臨ませることができる。そこで、膨出部 4 8を切除し、中空部 5 2を外方に臨ませることにより、カバー部材 2 5を一旦ベース板 1 から取り外し、その後、図 1 5 に示すように、中空部 5 2 にタツピングネジ等の止めネジ 5 3を螺合させることにより、カバー部材 2 5を再びベース板 1 に取付けることができる。そのため、カバー部材 2 5 によって覆われた磁気テープ 4の交換やテープ駆動機構の修理等を行うことが可能となる。この止めネジ 5 3を用いた場合には、止めネジ 5 3の頭部 5 4力〈、支持ピン 4 2のベース板 1 からの抜け止め手段となされる。上述した各実施例では、支持ピン 4 2の先端側を熱変形させることによって、一体に抜け止め用の膨出部 4 8を形成している力 <、支持ピン 4 2 とは別体の部材を用いて抜け止め手段を構成するようにしてもよい。

この支持ピン 4 2 は、図 1 6 に示すように、貫通孔 4 1 に挿通される挿通部 4 6を貫通孔 4 1 から突出しない長さとなし、中心部に先端側から係合ピン 5 5を係合するための係合穴 5 6を穿設しておく。そして、貫通孔 4 1 に揷通部 4 6を揷通させた状想で、図 1 7 に示すように、支持ピン 4 2の先端側から係合穴 5 6に係合ピン 5 5を係合することによって、この支持ピン 4 2 をベース板 1 に支持する。

ここで用いられる係合ピン 5 5 は、図 1 6 に示すように、軸部 5 7の先端に係合穴 5 6の内径 r i より稍々大きな外径 r ₂ を有する突部 5 8が形成され、軸部 5 7の基端側に貫通孔 4 1 の径 R , より大きな径を有するフランジ部 5 9が形成されてなる。この係合ピン 5 5 は、軸部 5 7先端の突部 5 8を係合穴 5 6 に係合させて支持ピン 4 2 に取付けられることにより、フランジ部 5 9が支持ピン 4 2 のベース板 1 からの抜け止め部材として機能する。このとき、軸部 5 6 は、突部 5 8を係合穴 5 6に係合させたとき、この突部 5 8 によつて挿通部 4 6を拡径させないように、突部 5 8が揷通部 4 6から十分離間した位置で係合穴 5 6に係合する長さに形成される。このように、係合ピン 5 5を用いることにより、支持ピン 4 2を熱変形させる必要がなくなるので、このテープカートリッジ 9 0を製造するために加熱装置や超音波装置を用いる必要がなくなる。さらに、上述の実施例では、支持ピン 4 2 に一体に貫通孔 4 1 の径 R , より細径の揷通部 4 6を形成しているが、図 1 8及び図 1 9 に示すように、支持ピン 4 2の先端側から係合穴 5 6に係合される係合ピン 5 5の軸部 5 7を貫通孔 4 1 に揷通される細怪の揷通部とするようにしてもよい。

この場合には、係合ピン 5 5の軸部 5 7の径 r ₃ は、図 1 8 に示ォように、貫通孔 4 1 の ^ R , より紬怪となされる。さらに、軸部 5 7の先端に形成される突部 5 8の外径 r 2 は、貫通孔 4 1 に揷通させるため、贯通孔 4 1 の径 R , より小さくなされる。そして、支持ピン 4 2 に形成される係合穴 5 6の内径 r ₄ は、突部 5 8の外径 r 2 より小さくなされる。

この例の場合、カバー部材 2 5 は、支持ピン 4 2の先端面 4 2 a をベース板 1 の一方の面 1 aに付き当て状想でベース板 1上に配設される。そして、カバー部材 2 5 は、支持ピン 4 2の先端側から係合穴 5 6 に係合される係合ピン 5 5 によってベース板 1 に支持される。

図 1 8及び図 1 9に示すように構成した場合、係合ピン 5 5の軸部 5 7を貫通孔 4 1 の径に比し十分に紬径とすることができるので、軸部 5 7 と貫通孔 4 1 間に大きな間隙を形成することができ、金属製のベース板 1 と合成樹脂製のカバー部材 2 5の熱膨張率の差に起因するさらに大きな熱膨張あるいは熱収縮差を吸収させることが可能となる。

ところで、支持ピン 4 2の係合穴 5 6 に係合ピン 5 5係合させることによつてカバ一部材 2 5をベース板 1 に取付けるようにしたテープカートリッジ 9 0にあっては、係合ピン 5 5を支持ピン 4 2 から外すことによって、カバー部材 2 5を容易にベース板 1 から外すことができる。そして、カバー部材 2 5を外すことによって、ベース板 1上に配設された磁気テープ 4の交換やテープ駆動機楕の修理等を容易に行うことが可能となる。

なお、カバー部材 2 5をベース板 1 に固定する固定ネジ 4 3 は、ドラィバー等の工具を用いて容易に取り外しが行えるものである。そこで、カバー部材 2 5のベース板 1 からの取り外しをさらに容易になすため、図 2 0 に示すように、係合ピン 5 5のフランジ部 5 9の軸部 5 7側の面に、ドライバ一等の取り外し用の工具を差し込むための溝部 6 0を少なくとも 1 つ、望ましくは 2つから 3つ設ける。そして、溝部 6 0に取り外し用の工具を差し込むことによつて、係合ピン 5 5を支持ピン 4 2から容易に取り外すことが可能となる。

さらにまた、上述した各例においては、支持ピン 4 2 は単にべ一ス板 1 の貫通孔 4 1 に支持され、ベース板 1上に支持されるだけであるので、ベース板 1上に配置されたカバー部材 2 5 は、完全な取付けが終了するまでの間で容易にベース板 1 から雜脱してしまう。そこで、支持ピン 4 2の先端部に、図 2 1 に示すように、貫通孔 4 1 より大径の一対の仮止め用の係止爪 6 1 , 6 1 を設ける。これら係止爪 6 1 , 6 1 は、貫通孔 4 1 に挿通される挿通部 4 6の先端側に設けられる。また、支持ピン 4 2のピン本体 4 5 には、軸方向に亘つてすり割り溝 6 2が穿設されている。このすり割り溝 6 2 は、係止爪 6 1 , 6 1 が挿通孔 4 1 に揷通される際に、これら係止爪 6 1 , 6 1 を弾性変形されることによって外周径を縮径させて揷通孔 4 1 への揷通を許容するためのものである。

そして、支持ピン 4 2 は、貫通孔 4 1 に揷通部 4 6を挿通させてベース板〗に支持されたとき、一対の係止爪 6 1 , 6 1 がベース板 1 の他方の面 l b側に突出することにより、このベース板 1 からの抜け止めが実現される。従って、カバ一部材 2 5 は、脱落が防止されてベース板 1 に支持される。また、一対の係止爪 6 1 . 6 1 は、図 2 2 に示すように、熱変形されて、支持ピン 4 2の貫通孔 4 1 からの確実な抜けどめを図る膨出部 6 3 となされる。

なお、カバー部材 2 5をベース板 1 に支持する支持ピン 4 2 は、 1 つのテープカー卜リッジ 9 0 において、全て共通のものを用いることなく上述した各種の支持ピン 4 2をいくつか組み合わせて用いてもよい。

上述の実施例では、カバー部材 2 5の一方の側面壁 2 7 a側部分の 1 力所を固定ネジ 4 3 によつて固定するようにしている力く、図 2 3及び図 2 4 に示すように、ベース板 1上に配設される一対のテープリール 5， 6の配列方向に亘る左右方向の中央部近傍の 2 力所を固定するようにしてもよい。この場合、図 2 3 に示すように、力バー部材 2 5のベース板 1 と対向する面側に、このカバー部材 2 5 をベース板 1 に取付けたとき、ベース板 1上に配設される一対のテープリール 5 , 6の配列方向に亘る左右方向の中央部近傍に位置して固定ネジ 4 3が螺合される一対のボス部 8 4 ， 8 5を突設する。すなわち、一方のボス部 8 4 は、カバー部材 2 5をベース板 1 に取付けたとき、ベース板 1 の前縁側の略中央部に取付けられる駆動ローラ 1 2の近傍に位置するように突設され、他方のボス部 8 5 は、カバー部材 2 5をベース板 1 に取付けたとき、ベース板 1 の後縁側の略中央部に位置するように突設される。

そして、ベース板 1 に穿設したネジ揷通孔 5 1 を介して固定ネジ 4 3を揷通し、各ボス部 8 4 , 8 5 に螺合させることにより、力バー部材 2 5 はベース板 1 に固定される。

このように、力バー部材 2 5 は、一対のテープリ一ル 5 , 6の配列方向に亘る左右方向の中央部近傍の 2 力所のみが固定ネジ 4 3 によって固定され、周縁部を貫通孔 4 1 との間に間隙を有するように支持する支持ピン 4 2 によって支持されてなるので、このテープカー卜リッジ 9 0が熱変形を受けた場合であっても、金属製のベース板 1 と合成樹脂製のカバー部材 2 5の熱膨張率の差に起因する平面方向の熱膨張あるいは熱収縮差を、貫通孔 4 1 とこの貫通孔 4 1 に揷通された支持ピン 4 2の揷通部 4 6 との間の間隙によつて吸収することができるので、ベース板 1 及びカバ一部材 2 5の変形が防止される。また、テープカー卜リッジ 9 0 は、駆動ローラ 1 2が配設される中央部の近傍を固定ネジ 4 3 によって固定されてなるので、ベース板 1 とカバー部材 2 5 との間に分離する方向の力が付与されたとしても、駆動ローラ支持軸 1 7が植立されたベース板 1 の中央部付近に変形が発生することが抑えられるので、駆動ローラ支持軸 1 7の垂直度が維持されて駆動ローラ 1 2の安定した正確な回転が確保され、磁気テープ 4の走行に悪影響を与えることが防止される。

この実施例では、カバー部材 2 5 は、一対のテープリール 5 . 6 の配列方向に亘る左右方向の中央部近傍の 2 力所を 2つの固定ネジ 4 3 , 4 3を用いてベース板 1 に固定されているが、ベース板 1 に対し位置決めされて固定可能であれば、 1 つのみの固定ネジ 4 3によって固定するようにされたものであってもよい。この場合、力バ一部材 2 5 は、駆動ローラ 1 2の近傍位置で固定ネジ 4 3 によつて固定される。これは、ベース板 1 に変形が生じたとしても、駆動ローラ 1 2の近傍位置を基準固定点として変形が生ずるようになすことによって、磁気テープ 4 の走行性に影響を与える駆動ローラ 1 2が支持される駆動ローラ支持軸 1 7近傍の変形を抑えるためである。

また、カバー部材 2 5をべ一ス板 1 に対し 1 つのみの固定ネジ 4 3によって固定する場合、図 2 5に示すように、反射ミラー 2 1 の背面側に位 Sする部分を固定ネジ 4 3によって固定するようにしてもよい。この反射ミラ一 2 1 の背面側の位 Sは、突条部 7 2が設けられた係合凹部 7 2が形成された一方の側面壁 2 7 aに近接した位置にあるので、ベース板 1 と力バー部材 2 5間にこれらを分離するような力が働いても容易に分雠してしまうことを防止することができるためである。

さらにまた、カバー部材 2 5をベース板 1 は、突条部 7 2が設けられた係合凹部 7 2が形成された一方の側面壁 2 7 aの近傍に設けられる 1 本又は 2本の支持ピン 4 2、あるいは一対のテープリール 5 , 6の配列方向に亘る左右方向の中央部近傍の 2 力所に係合する支持ピン 4 2 をべ一ス板 1 の貫通孔 4 1 に圧入し、ベース板 1 の水平方向に移動しないように固定したものであってもよい。すなわち、カバー部材 2 5がベース板 1 に対し基準固定点を有するように固定し得るものであれば、必ずしも固定ネジを用いた固定方法を採用しなくてもよい。産業上の利用可能性本発明に係るテープカー卜リッジは、磁気テープが巻装されるテープリール及び駆動ローラが配設された金属製のベース板とこのベース板を覆うカバー部材が、ベース板とカバー部材間を分離させるような力が加わったとき、テ一プリール及び駆動ローラの回転に影響を与えるような分饑を規制する位置を固定ネジ等の固定手段で強固に固定され、他の支持部分をベース板に設けた貫通孔ょり細径の揷通部を有する支持ピンによって支持し、支持ピンと貫通孔間に間隙が形成されるように結合されてなる。従って、このテープカートリッジがテープドラィブ装置に誤装着されるなどして、ベース板とカバー部材間を分離させるような力が加わったとしても、テープリール及び駆動ローラの回転に影響を与えるような分離を規制し、ベース板とカバー部材の結合状態を確実に維持でき、さらに、テ一プカートリッジが加温若しくは冷却されて、熱膨張若しくは熱収縮された場合にも、ベース板及びカバー部材は、カバー部材の固定位置以外を支持する支持ピンと貫通孔間の間隙によって、材料を異にするベース板とカバー部材の熱膨張率の差に起因する熱膨張若しくは熱収縮の差を吸収し、ベース板及びカバー部材、特にベース板の歪みや変形を防止することが可能となる。

ベース板の歪みや変形を防止することができるので、ベース板に植立されるテープリールゃ駆動ローラが支持される支持される支持軸を高精度に植立させておくことができ、常に安定した磁気テープの走行を実現できる。

また、カバー部材は、固定ネジとベース板からの抜け止めが図られた複数の支持ピンによってベース板に取付けられてなるので、確実にベース板に一体的に取付けることができ、落下等の衝撃を受けた場合であっても、ベース板の揍みや変形を確実に防止することができる。

Claims

請求の範囲

1 . テープ体が掛け渡される一対のテープリールが並列して回転自在に支持される一対のリール支持軸と、上記テ一プリール間に亘って掛け渡されたテープ体を一方のテープリールから他方のテープリールに向かって走行操作させるための駆動ローラが回転可能に枢支される駆動ローラ支持軸とが植立された金属製のベース板と、上記一対のテープリール及び上記駆動ローラが配設された上記ベース板の一方の面側を覆つて、上記一方の面側に突当てて取付けられる合成樹脂製のカバー部材と、

上記カバ一部材の両側にそれぞれ設けられ、テープドライブ装 s への装着時に上記テープドライブ装 fi側に設けた支持手段が係合するとともに、いずれか一方には誤装着規制手段が設けられた一対の係合手段と、

上記カバ一部材と上記ベース板とが結合されたとき、上記カバー部材と上記ベース板の熱膨張率の差に起因して発生する上記ベース板の平面方向の膨張差若しくは収縮差を吸収して上記カバー部材と上記ベース板とを支持する複数の支持手段と、

上記ベース板の一方の面側に突当てて取付けられる上記カバー部材を上記ベース板に固定する少なくとも 1 つの固定手段とからなるテープカートリツシ。

2 . 上記カバー部材は、誤装着規制手段が設けられた係合手段が設けられた側縁近傍を上記固定手段によって固定されたことを特徴とする請求の範囲第 1項記載のテープカートリッジ。

3 . 上記カバ一部材は、上記一対のテープリールの配列方向に亘る左右方向の中央部近傍の少なくとも 1 力所を固定手段によって固定されたことを特徴とする請求の範囲第 1項記載のテープカー卜リッ

、

4 . 上記カバ一部材は、上記一対のテープリールの配列方向に亘る左右方向の中央部近傍位置であって、前後方向の 2 力所を固定手段によって固定されたことを特徴とする請求の範囲第 1項記載のテープカートリッジ。

5 . 上記カバー部材は、上記磁気テープが外方に臨む前面側に位置して配設された反射ミラーの背面側位置の 1 力所を固定手段によつて固定されたことを特徴とする請求の範囲第 1 項記載のテープカー卜リッシ。

6 . 上記固定手段は、上記カバー部材の上記ベース板と対向する面側に突設されボス部に螺合する固定ネジであることを特徴とする請求の範囲第 2項、第 3項、第 4項、第 5項のいずれか 1 記載のテープカートリッジ。

7 . 上記固定手段は、上記カバー部材の上記ベース板と対向する面側に突設され、上記ベース板に穿設した貫通孔に圧入される支持ピンによって構成されたことを特徴とする請求の範囲第 2項、第 3 項、第 4項、第 5項のいずれか 1 記載のテープ力一トリッジ。

8 . 上記支持手段は、上記カバー部材の上記ベース板と対向する面側に突設され、上記ベース板に設けた貫通孔に揷通する上記貫通孔より紬径の挿通部が設けられた複数の支持ピンと、上記贯通孔に上記揷通部を揷通させた上記支持ピンの先端側に先端側に抜け止め手段とからなることを特徴とする請求の範囲第 1項記載のテープカートリッジ。

9 . 上記抜け止め手段は、上記貫通孔から上記ベース板の他方の面側に突出した上記支持ピンの先端部を熱変形させて形成された膨出部であることを特徴とする請求項 8記載のテープカー卜リッジ。

1 0 . 上記抜け止め手段は、上記貫通孔に揷通された上記支持ピンの先端部に取付けられた係合部材の頭部であることを特徴とする請求項 8記載のテープカートリッジ。

1 1 . 上記支持ピンの先端側の中心部に係合部材取付け用の中空部を形成したことを特徴とする請求項 8記載のテープカートリッジ。

補正書の請求の範囲

[ 1 9 9 6年 4月 1 6日（ 1 6 . 0 4 . 9 6 ) 国際事務局受理：出顧当初の請求の範囲 1 1は取り下げられた；出願当初の請求の範囲 1— 1 0は補正された。（4頁） ]

1 . (補正後）テープ体が掛け渡される一対のテープリールが並列して回転自在に支持される一対のリール支持軸と、上記テープリ一ル間に亘つて掛け渡されたテープ体を一方のテープリールから他方のテ一プリ一ルに向かって走行操作させるための駆動ローラが回転可能に枢支される駆動ローラ支持軸とが植立された金属製のベース板と、

上記一対のテープリール及び上記駆動ローラが配設された上記べース板の一方の面側を覆って、上記一方の面側に突き当てて取り付けられる合成樹脂製のカバ一部材と、

上記カバ一部材の前面側に開口して上記カバー部材の相対向する側面にそれぞれ設けられ、テープドライブ装置への装着時にこのテ —プドライブ装置側に設けられた支持手段が進入してくる一対の第

1及び第 2の溝部と、

上記第 1の溝部内に、上記ディスクドライブ装置の支持手段の進入量を上記第 2の溝部に対し小さくするようになす設けられた突状部と、

上記カバ一部材と上記ベース板とを固定するために上記ベース板の略中央部の少なくと 1個所で固定結合する固定結合手段と、

夕一ンテーブルの複数個所において着脱可能に弾性係合する複数の弾性係合手段と、

上記第 1の溝部の近傍の少なくとも 1個所に設けられた上記カバ一部材の上記ベース板に対する離脱を防止する離脱防止手段とを備えてなるテ一ブカートリッジ。補正された用紙（条約第 19条）

2 . (補正後）上記カバ一部材は、上記一対のテープリールの配列方向に亘る左右方向の中央部近傍位置であって、前後方向の 2箇所を固定手段によって固定されたことを特徴とする請求の範囲第 1項記載のテープカートリッジ。

3 . (補正後）上記固定手段は、上記カバ一部材の上記ベース板と対向する面側に突設されボス部に螺合する皿ネジであることを特徴とする請求の範囲第 1項記載のテープ力一トリッジ。

4 . (補正後）上記第 1の溝部内に設けられた突状部と上記ベース板との間に上記第 1の溝部より幅の狭い第 3の溝部が設けられてなる請求の範囲第 1項記載のテープ力一トリッジ。

5 . (補正後）上記離脱防止手段は、上記磁気テープが外方に臨む前面側に位置して配設された反射ミラーの背面側に位置して設けられてなる請求の範囲第 1項記載のテープ力一卜リッジ。

6 . (補正後）上記離脱手段は、上記カバ一部材の上記べ一ス板と対向する面側に突設され、上記ペース板に設けた貫通孔に揷通する上記貫通孔より細径の揷通部が設けられた複数の支持ビンと、上記貫通孔に上記挿通部を揷通させた上記支持ビンの先端側に先端側に抜け止め手段とからなることを特徴とする請求の範囲第 1項記載のテ一ブカートリッジ。

7 . (補正後）上記離脱手段は、上記貫通孔から上記ベース板の他方の面側に突出した上記支持ピンの先端部を熱変形させて形成された膨出部であることを特徴とする請求項 6記載のテープカートリッジ。

8 . (補正後）上記離脱手段は、上記貫通孔に挿通された上記支持ビンの先端部に取り付けられた係合部材の頭部であることを特徴と補正された用紙（条約第 19条）する請求項 6記載のテープ力一トリツジ。

9 . (補正後）上記離脱手段は、上記支持ビンの先端側の中心部に係合部材取付け用の中空部を形成したことを特徴とする請求項 6記載のテープ力一トリッジ。

1 0 . (補正後）テ一ブ体が掛け渡される一対のテープリールが並列して回転自在に支持される一対のリール支持軸と、上記テープリール間に豆って掛け渡されたテープ体を一方のテープリールから他方のテープリ一ルに向かって走行操作させるための駆動ローラが回転可能に枢支される駆動ローラ支持軸とが植立された金属製のベース板と、

上記一対のテープリ一ル及び上記駆動ローラが配設された上記べース板の一方の面側を覆って、上記一方の面側に突き当てて取り付けられる合成樹脂製のカバー部材と、

上記カバー部材の両側にそれそれ設けられ、テープドライブ装置への装着時に上記テープドライブ装置側に設けた支持手段が係合するとともに、いずれか一方には誤装着規制手段が設けられた一対の係合手段と、

上記カバー部材と上記ベース板とが結合されたとき、上記カバー部材と上記ベース板の熱膨張率の差に起因して発生する上記ベース板の平面方向の膨張差若しくは収縮差を吸収して上記カバー部材と上記ベース板とを支持する複数の支持手段と、

上記ベース板の一方の面側に突き当てて取り付けられる上記カバ一部材を上記べ一ス板に固定する少なくとも 1つの固定手段とを備え、

上記カバー部材は、誤装着規制手段が設けられた係合手段を設け

補正された用紙（条約第 19条）た側縁近傍を上記固定手段によって固定されたことを特徴とするテーブカートリッジ。

1 1 . (削除）

補正された用紙（条約第 19条）