明 細 書 ベンゾィルェチレン誘導体 技術分野
本発明はチロシンキナーゼ阻害剤に関し、 詳細には特定構造のベンゾ ィルエチレン誘導体または薬学的に許容されるその塩を有効成分とする チロシンキナーゼ阻害剤に関する。 背景技術
癌の化学療法においては、 多くの物質が医薬として実用化されている が、 多くの場合薬効が不十分なだけではなく、 その阻害活性が癌細胞に 限定されないため、 強い毒性を有し、 結果として副作用が大きな問題と なつており必ずしも満足すべき伏況ではない。
増殖因子の受容体は細胞の分化増殖の機能を司り、 ある種の異常が起 こると細胞の異常増殖および分化が起こり、 癌化することが知られてい る。 なかでもチロシンキナーゼ型の受容体は癌の形成への関与が大きい ことが明らかとなつてきており、 これらの受容体は特有のチロシン特異 的プロテインキナーゼ (チロシンキナーゼ) 活性を示し、 癌細胞におい てはこの活性が特に亢進していることが見いだされている (C a n c e r R e s e a r c h, 5 1 , 4 4 3 0 - 4 4 3 5 ( 1 9 9 1 ) ; C a n c e r R e s e a r c h, 5 2 , 3 6 3 6 - 3 6 4 1 ( 1 9 9 2 ) ; C a n c e r C h emo t h e r. P h a r ma c o l . , _3 2 , 1 - 1 9 ( 1 9 9 3 ) 等) 。 これらの発見に基づいて、 増殖因子受容体 のチロシンキナーゼ活性を特異的に阻害する薬剤が新しい作用機序を持 つた副作用の少ない制癌剤となることがすでに提案されている。 そのよ
うなものに例えば、 微生物由来のァーブスタチン (E r b s t a t i n) ラベンダスチン (L a v e n d u s t i n) 、 ノヽ一ビマイシン A (H e b i m y c i n A ) 、 ゲニスタイ ン (G e n i s t e i n) 等、 ィ匕 学合成品では、 ベンジリデンマロン二卜リル誘導体 〔特開平 2 - 1 3 8 2 3 8号公報; ジャーナル ォブ メディ シナル ケミストリー (J o u r n a 1 o f Me d i c i n a l C h e m i s t r y, 3 2, 2 3 4 4 ( 1 9 8 9 ) ;同, 3 4 , 1 8 9 6 ( 1 9 9 1 ) 〕 、 α—シァ ノケィ皮酸ァミ ド誘導体 (特開昭 6 3 - 2 2 2 1 5 3号公報) 、 3, 5 ージイソプロピル一 4—ヒ ドロキシスチレン誘導体 (特開昭 6 2— 3 9 5 2 2号公報) 、 3, 5—ジ— t _プチルー 4ーヒ ドロキシスチレン誘 導体 (特開昭 6 2 - 3 9 5 2 3号公報) 、 ァーブスタチン類縁化合物 (特開昭 6 2 - 2 7 7 3 4 7号公報) 等がある。
従来のチロシンキナーゼ阻害物質はいずれもその阻害活性が充分でな く、 制癌剤として使用するには未だ満足するものではない。 本発明の目 的は、 容易に入手でき、 特異的に増殖因子受容体のチロシンキナーゼ阻 害物質として高い活性があり、 従って従来の制癌剤の有する副作用のな い新しい制癌剤として有用な化合物を提供することである。 また、 チロ シン特異的プロテインキナーゼ (チロシンキナーゼ) は細胞の分化増殖 や細胞情報伝達機構において中心的な機能を司ることがよく知られてお り、 細胞内チロシンキナーゼ活性の制御の破綻は、 細胞の分化増殖機構 や細胞情報伝達機構の異常をもたらし、 多くの疾患の発症に直接的に関 与するものと考えられている。 例えば、 動脈硬化 (Am. J. P h y s i o 1. , 2 6 0 (4一 p a r t 1 ) , C 7 2 1 - C 7 3 0 ( 1 9 9 1 ) ; B i o c h em. B i o p h y s. R e s. C o mm u n . , 丄 9 2 ( 3 ) , 1 3 1 9 - 1 3 2 6 ( 1 9 9 3 ) 等) 、 血小板凝集 ( F E B S L e t t e r s, 2 6 3 ( 1 ) , 1 0 4 - 1 0 8 ( 1 9 9 0 ) ;
F E B S L e t t e r s, 3 0 9 ( 1 ) , 1 0 - 1 4 ( 1 9 9 2 ) 等) 免疫異常 (F E B S L e t t e r s, 2 7 9 (2 ) , 3 1 9 - 3 2 2 ( 1 9 9 1 ) ; J. I mmu n o l . , 1 4 6 ( 9 ) , 2 9 6 5 - 2 9 7 1 ( 1 9 9 1 ) ; N a t u r e, 3 5 8, 2 5 3 - 2 5 5 ( 1 9 9 2 ) 等) 、 炎症 (Mo l e c u l a r P h a r ma c o l o g y, 3 7 , 5 1 9 - 5 2 5 ( 1 9 9 0) ; I n t e r n a t i o n a l I mm u n o l o g y, J_ (4) , 4 4 7— 4 5 3 ( 1 9 9 2 ) 等) 等である。 よってこれらの疾患の治療、 予防にもチロシンキナーゼ阻害物質は有用 であると考えられている。 発明の開示
本発明者らは、 上記課題を解決すべく鋭意研究を進めた結果、 特定構 造のベンゾィルエチレン誘導体が、 他に例を見ないほど強力なチロシン キナーゼ阻害活性ならびに癌細胞増殖抑制作用を有することを見い出し 本発明に到達した。 即ち、 本発明の要旨は、 下記一般式 ( I )
〔上記一般式 ( I ) 中、 R1 ~R5 はそれぞれ独立して ( 1 ) 水素原子.
( 2) -OR9 〔式中、 R9 は水素原子またはハロゲン原子もしくはフ ェニル基で置換されていてもよい C , 〜C5 のアルキル基を表す。 〕 、
( 3 ) ハロゲン原子、 (4) ハロゲン原子で置換されていてもよい C 〜C5 のアルキル基、 (5) — NR'°R" (式中、 R'°および R1'はそ れぞれ独立して水素原子、 フヱニル基、 フヱニル基で置換されていても
よい Cl 〜(: 5 のアルキル基、 ベンゾィル基またはァセチル基を表す。)、 ( 6 ) - S Op R12 (式中、 pは 0, 1または 2を表し、 R12は 〜 C5 のアルキル基またはフヱニル基を表す。 ) 、 ( 7) シァノ基または ( 8 ) ニトロ基を表すか、 隣接する置換基が連結して酸素原子を 1〜 2 個有する C , 〜C3 のォキシアルキレン基を表す。
R6 および R7 はそれぞれ独立して ( 1 ) 水素原子、 (2 ) シァノ基、 ( 3 ) ハロゲン原子、 ( 4 ) ハロゲン原子で置換されていてもよい C! ~C 5 のアルキル基、 ( 5 ) — NR13R14 (式中、 R13および R14はそ れぞれ独立して水素原子または C , 〜C5 のアルキル基を表すか、 互い に連結して— 0—を介していてもよい C3 〜C6 のアルキレン基を形成 する。 ) または ( 6) — S Oq R15 (式中、 qは 0, 1または 2を表し、 R 15はハロゲン原子で置換されていてもよい C , 〜C5 のアルキル基、 チェニル基またはハロゲン原子、 C , 〜C5 のアルキル基、 シァノ基、 ニトロ基もしくは d 〜C5 のアルコキシ基で置換されていてもよいフ ニニル基を表す。 ) を表す。
R8 は ( 1 ) シァノ基、 (2 ) - COR16 〔式中、 R16はフエニル基 で置換されていてもよい C , 〜C5 のアルコキシ基または— NR17R18
(式中、 R 17および R 18はそれぞれ独立して水素原子またはハロゲン原 子もしくは 〜C5 のアルキル基で置換されていてもよいフヱニル基 を表す。 ) を表す。 〕 または ( 3 ) - C R22R23X {式中、 R22および R23はそれぞれ独立して水素原子または C , 〜C5 のアルキル基を表す 力、、 互いに連結して d 〜( 5 のアルキル基で置換されていてもよい C 3 〜C6 のアルキレン基を表し、 Xはヒ ドロキシル基または— NR24R25
〔式中、 R24および R25はそれぞれ独立して (a) 水素原子、 (b) ハ ロゲン原子もしくは C , 〜C5 のアルキル基で置換されていてもよいフ ェニル基、 (c) フヱニル基もしくは C , 〜C5 のアルキルアミノ基で
置換されていてもよい C , 〜C5 のアルキル基、 (d) C 3 〜C8 のシ クロアルキル基または (e) - COR26 (式中、 R28は d 〜C5 のァ ルキル基、 フヱニル基またはフヱニル基で置換されていてもよい C! 〜 C5 のアルコキシ基を表す。 ) を表すか、 互いに連結して一 0—または -NR27- (式中、 R27は水素原子または C , ~Cs のアルキル基を表 す。 ) を介していてもよい C3 〜C6 のアルキレン基または 〜C5 のアルキル基で置換されていてもよい C 〜C6 のアルキレン基を表す。 〕 を表す。 } を表す。 ただし、 R6 と R7 が同時に水素原子を表すとき、 R'8は一 NR17R18を表さない。 〕
で表されるベンゾィルェチレン誘導体もしくはその塩または上記べンゾ ィルエチレン誘導体もしくはその塩を有効成分とするチロシンキナーゼ 阻害剤に存する。
以下、 本発明につき詳細に説明する。
本発明のチロシンキナーゼ阻害剤は、 前記一般式 ( I ) で表されるベ ンゾィルエチレン誘導体または薬学的に許容されるその塩を有効成分と する。 一般式 ( I ) において定義されるハロゲン原子としては、 フッ素 原子、 塩素原子、 臭素原子、 ヨウ素原子等が挙げられ、 C , 〜C5 のァ ルキル基としてはメチル基、 ェチル基、 n—プロピル基、 i s o—プロ ピル基、 n -ブチル基、 i s 0—ブチル基、 s e c一ブチル基、 t e r t一ブチル基、 n—ペンチル基、 ネオペンチル基等が挙げられ、 d 〜 C のアルコキシ基としてはメ トキシ基、 エトキシ基、 n—プロポキシ 基、 i s 0—プロポキシ基、 n—ブトキシ基、 i s o—ブトキシ基、 s e c—ブ卜キシ基、 t e r t—ブトキシ基、 n—ペンチルォキシ基、 ネ ォペンチルォキシ基等が挙げられる。
C3 ~C8 のシクロアルキル基としてはシクロプロピル基、 シクロブ チル基、 シクロペンチル基、 シクロへキシル基、 シクロへプチル基、 シ
クロォクチル基が挙げられ、 C, 〜(: のアルキルアミノ基としてはメ チルァミノ基、 ェチルァミノ基、 n—プロピルアミ ノ基、 i s 0—プロ ピルァミノ基、 n—プチルァミノ基、 t e r t—プチルァミ ノ基、 n— ペンチルァミノ基等が挙げられる。
酸素原子を 1または 2個有する d 〜C3 のォキシアルキレン基とし ては、 — O C H2 CH2 一、 一 CH2 0 C H2 ―、 — CH2 CH2 0—、 - 0 C H2 0—、 一 OCH2 CH2 0—等が挙げられ、 C3 〜C6 のァ ルキレン基としては、 — CH2 C H2 C H2 一、 一 CH2 C H2 CH2 CH2 -、 一 CH2 C H2 CH2 CH2 C H2 一、 一 CH2 CH2 CH: CH2 CH2 CH2 —が挙げられる。
上記一般式 ( I ) で表される化合物のうち、 R8 がシァノ基または一 CR22R23X {式中、 R22および R23はそれぞれ独立して水素原子また はじ, 〜C5 のアルキル基を表すか、 互いに連結して C】 〜C5 のアル キル基で置換されていてもよい C 3 〜C6 のアルキレン基を表し、 Xは ヒ ドロキシル基または一 NR24R25 〔式中、 R24および R25はそれぞれ 独立して (a) 水素原子、 (b) ハロゲン原子もしくは C, 〜C5 のァ ルキル基で置換されていてもよいフヱニル基、 (c) フヱニル基もしく は C , 〜C 5 のアルキルアミノ基で置換されていてもよい C , 〜C 5 の アルキル基、 (d) C 〜(: 8 のシクロアルキル基または (e) — CO R26 (式中、 R26は C , 〜C5 のアルキル基、 フエニル基またはフエ二 ル基で置換されていてもよい C , 〜(: 5 のアルコキシ基を表す。 ) を表 すか、 互いに連結して一 0—または一 NR27— (式中、 R27は水素原子 または C , ~C5 のアルキル基を表す。 ) を介していてもよい C3 〜C( のアルキレン基または d 〜( 5 のアルキル基で置換されていてもよい C3 ~Ce のアルキレン基を表す。 〕 を表す。 } である化合物が好まし く、 R7 が水素原子、 シァノ基、 d 〜C5 のアルキル基または— S Oc
R15 (式中、 qは 0、 1または 2を表し、 R'5はハロゲン原子で置換さ れていてもよい C, 〜C5 のアルケニル基、 チェニル基またはハロゲン 原子、 d 〜C5 のアルキル基、 シァノ基、 ニトロ基もしくは C, 〜(: 5 のアルコキシ基で置換されていてもよいフヱニル基を表す。 ) であり、 R8 がシァノ基または一 C R22R23X {式中、 R22および R23はそれぞ れ独立して水素原子または C , 〜C5 のアルキル基を表すか、 互いに連 結して C, 〜(: 5 のアルキル基で置換されていてもよい C3 〜Ce のァ ルキレン基を表し、 Xはヒ ドロキシル基または— NR24R25 〔式中、 R2 および R25はそれぞれ独立して (a) 水素原子、 (b) ハロゲン原子も しくは d 〜C5 のアルキル基で置換されていてもよいフヱニル基、
(c) フユニル基もしくは d 〜C5 のアルキルアミノ基で置換されて いてもよい d 〜C5 のアルキル基、 (d) C a 〜C8 のシクロアルキ ル基または (e) -COR26 (式中、 R28は d 〜C5 のアルキル基、 フエニル基またはフヱニル基で置換されていてもよい C , 〜C5 のアル コキシ基を表す。 ) を表すか、 互いに連結して— 0—または一 NR27— (式中、 R27は水素原子または C, 〜C5 のアルキル基を表す。 ) を介 していてもよい C3 〜Ce のアルキレン基または C, 〜C5 のアルキル 基で置換されていてもよい C 3 ~Ce のアルキレン基を表す。 〕 を表す。 である化合物がより好ましい。
また、 特に好ましい化合物としては、 R' および R5 が水素原子であ り、 R2 、 R3 および R4 がそれぞれ独立して水素原子または— OR9 ' (式中、 R9 ' は C, 〜C5 のアルキル基を表す。 ) であるか、 R2 と R3 が連結して酸素原子を 1〜 2個有する d 〜C3 のォキシアルキレ ンであり、 R6 が水素原子または C, 〜C5 のアルキル基であり、 R7 が水素原子、 シァノ基、 C, 〜C5 のアルキル基または一 S Oq ' R15' (式中、 q' は 2を表し、 R'5' はチェニル基または C, 〜C5 のアル
キル基もしくは二卜口基で置換されていてもよいフエ二ル基を表す。 ) であり、 R8 がシァノ基または— C R 22' R23/ X' {R22' および R23' はそれぞれ独立して水素原子または C, 〜C5 のアルキル基を表 し、 X' は— NR24' R25' (R24' および R25' はそれぞれ独立して C , 〜(: 5 のアルキル基を表すか、 互いに連結して C, 〜C5 のアルキ ル基で置換されていてもよい C 3 〜C6 のアルキレン基を表す。 ) を表 す。 } である化合物が挙げられ、 中でも R' 、 R4 および R5 が水素原 子であり、 R2 および R3 がそれぞれ独立して— ORe ' (式中、 Re ' は d 〜C5 のアルキル基を表す。 ) であり、 R6 が水素原子であり、 R7 が— S Oq ' R15" (式中、 q' は 2を表し、 R'5" は 〜C5 のアルキル基または二卜口基で置換されていてもよいフヱニル基を表す。 ) であり、 R8 がー CR22" R23" X" {式中、 R22 および R23" はそ れぞれ独立して C】 〜C5 のアルキル基を表し、 X" は— NR24〃 R2B" (式中、 R24〃 および R25〃 は互いに独立して 〜C5 のアルキル基 を表す。 ) を表す。 } である化合物がさらに好ましい。
最も好ましい化合物としては、 R1 、 R4 および R5 が水素原子であ り、 R2 および R3 がメ 卜キシ基であり、 R6 が水素原子であり、 R7 がフヱニルスルホニル基であり、 R8 がー C (CH3 ) 2 N (C2 H5 ) 2 である化合物が挙げられる。
前記一般式 ( I ) で表されるベンゾィルエチレン誘導体が形成し得る 塩としては、 例えば炭酸塩、 重炭酸塩、 塩酸塩、 硫酸塩、 リ ン酸塩等の 無機酸塩、 あるいは蟻酸塩、 プロピオン酸塩、 しゅう酸塩、 フマル酸塩、 マレイ ン酸塩、 クェン酸塩、 酒石酸塩、 安息香酸塩、 フタル酸塩、 メ タ ンスルホン酸塩、 4一 トルエンスルホン酸塩等の有機酸の塩等が挙げら れる。
なお、 本願化合物は水和物も形成しうる。
以下、 表一 1に本発明化合物の好ましい具体例を示す (
Iー筌
ο I
SLriO/S6dT/XDd «0/960W
表— 1 (つづき)
化合
R1 2 3 R4 R5 R6 R7 8 番号
102 H H CF3 H H H H o
103 H C1 H CI K H H
104 H H - 2 H H H H
105 H H S e H H H H
106 H H ~NPr2 H H H H ί
107 H -OCH^D- H H H H
108 H H QCHF2 H K H H
109 H OMe 0CHF2 H H !1 H
110 H OUe OMe H H H H
Ue
111 H H me H H H H
Ue
112 H OH OH H H H H 1 l
Ue
113 H H CI H H H H
Ue
114 H H H H H H H
Ue
Bt2
115 H H H H H H H
¾一 1 (つづき)
(^pし) ΐ— ¾
I z
S^I0/S6dT/13d
表一 1 (つづき)
化合
物 R 3 R2 R3 4 R5 R6 R8 番号
194 H OMe OMe H H CF3 H CN
195 H OMe OMe H H CF3 H CN
196 H Ode (Me H H SOPh H CN
197 H H (Me H H SOPh H CN
198 H H OUe H H SOPh H
199 H CAIe CUe H H SOPh H
200 H OH OH H H SOPh H C02He
201 H H OH H H SOPh H C(½Ue
202 H OMe OMe H H Ue H C02^e
203 H H H H H Me H (Χ½Με
204 H H OMe H H S02Ph H C02lie
205 H OMe OMe H H SPh H C02kie
206 H OMe OMe H H S02He H
207 H H CI H H SU2Me H C02Me
208 H H CI H H S02 e H C02Bn
209 H H OMe H H S02 e H C02Bn
210 H OMe OMe H H S02Ph H C02Bn
211 H OMe H H Me H -CONHPh
212 H H H H H Me H -CONHPh
213 H H CI H H Ue H -CONHPh
表一:[ (つづき)
表一 1 (つづき)
化合
物 Ri R2 R3 R4 R5 R6 R8
W
268 H OMe OMe H H SPh H 2
269 H OMe OMe H H H SPh
270 H H OMe H H H SPh
271 H H OMe H H H SMe
272 H OMe OMe H H H SMe
273 H OUe OMe H H H S02Ue
H OMe H ノ Bt2
274 H K H S02Me 人
275 H H CI H H H S(½Me
276 H H H H H H S02Me NEt2
277 H H H H H H S02Ph
表一〗 (つづき)
化合
物 R 1 R2 R3 R 4 R5 R 6 R7
番号
278 H OMe OMe H H H S02Ph
279 H H OMe H H H S02P
280 H H 08n H H H S02Ph
281 H H CI H H H S02Ph 2
282 H C1 OUe CI H H S02Ph
283 H OMe OMe CI H H S02Ph 人 NEt2
284 H OMe OMe Br H K S02Ph
285 H OMe OUe CP3 H H S02Ph
236 H OMe OMe N02 H H S02Ph 2
287 H OMe OMe H H H H
1 (つづき)
化合
物 1 R2 R3 4 R5 R6 7
番号
329 H QMe OMe H H H SPh
330 H H OMe H H H SPh
331 H H CI H II H SPh /N«Pr2
332 H H CI H H H . SOPh x/NiPr2
333 H H OMe H H H SOPh
334 H O e OMe H H · 11 SOPh
>
<
335 H OMe OMe H H H S02P t J
336 H H OMe H H H S02Ph
337 H H CI H H H S02Ph
338 H H CI H H CN H vNipr2
表一 1 (つづき)
上記一般式 ( I ) で表される本発明の化合物は、 例えば次の様なル- 卜で製造できる。
M CN
(式中、 R
1 , R
2 , R
3 , R
4 , R
5 および R
8 は既に定義した通り である。 )
例えば上記一般式 (III ) で表されるアセチレン誘導体をテトラヒ ド 口フラン、 ジェチルエーテル等のエーテル系溶媒、 ベンゼン、 トルエン 等の炭化水素系溶媒、 メタノール、 エタノール等のプロ トン性極性溶媒、 ジメチルスルホキシド、 ジメチルホルムアミ ド等の非プロ トン性極性溶 媒等の適当な溶媒中、 ブチルリチウム、 ェチルマグネシウムブロミ ド等 の有機金属化合物、 ナトリウムメ トキシ ド等の金属アルコラ一卜、 水素 化ナトリウム、 水素化力リゥム等の金属水素化物等の塩基を- 1 0 0°C から + 1 0 0 °Cの温度で 5分間から 1 2時間作用させて調製できる一般 式 (IV) で示される金属ァセチリ ドに一般式 (Π) で表されるベンズァ ルデヒ ド誘導体を— 1 0 0°Cから + 1 0 0°Cの温度で好ましくは— 8 0 °Cから + 5 0°Cの温度で 5分間から 2 4時間、 好ましくは 3 0分間から 1 2時間反応させ一般式 (V) で表される付加物を製造できる。 化合物 (V) を例えばベンゼン、 トルエン等の炭化水素系溶媒中、 アセトン、 水等の極性溶媒中、 ジクロロメタン、 クロ口ホルム等のハロゲン系溶媒 等適当な溶媒中酸化する事により一般式 ( I ) の化合物を製造できる。 酸化剤としては例えば二酸化マンガン、 クロム酸等の金属酸化剤、 ォキ ザリルクロリ ドー無水卜リフルォロ酢酸等の有機酸化剤が挙げられる。 また例えば化合物 (V) をアセトン、 シクロへキサン等のカルボニル化 合物中、 アルミニウムイソプロポキシド、 ジルコニウムクロリ ドを用い る水素移動反応によっても化合物 (π) を製造できる。
(W) (¾)
(スキーム 2 )
(式中、 R' , R2 , R3 , R4 および R5 は既に定義したとおりであ る。 )
また例えば、 上記スキーム 2に示す様に一般式 (VII ) で表される安 息香酸誘導体にベンゼン、 トルエン等の炭化水素系溶媒、 ジクロロメタ ン、 クロ口ホルム等のハロゲン系溶媒中、 塩化チォニル、 五塩化リ ン等 を反応させて得られる酸ハライ ド化合物 (VIII) に、 化合物 (IV) をテ 卜ラヒ ドロフラン、 ジェチルエーテル等のエーテル系溶媒、 ベンゼン、 トルエン等の炭化水素系溶媒、 あるいはそれらの混合溶媒中、 一 1 00 てから + 1 00°Cの温度で 5分間〜 24時間反応させることにより化合 物 (VI) を製造できる。 また例えば化合物 (VIII) に化合物 (III ) を 触媒量のパラジウム錯体および銅 ( I ) 化合物存在下、 テトラヒ ドロフ ラン、 ベンゼン等の適当な溶媒中、 + 1 0°Cから + 1 00°Cの温度で 3 0分間から 48時間反応させて化合物 (VI) を製造できる。
化合物 (VI) に対して、 0. 5〜 1 0当量のシアン化ナトリウム、 シ アン化カリウム、 シアン化銅 ( I ) 、 シアン化ジアルキルアルミニウム 等の金属シアン化物をエタノール等のアルコール系溶媒、 へキサン、 ト ルェン等の炭化水素系溶媒、 ジェチルエーテル、 テトラヒ ドロフラン等 のエーテル系溶媒、 アセトン、 水等の極性溶媒あるいはそれらの混合溶 媒中、 ― 7 0°Cから + 200 °Cにて 0. 5〜 4 8時間反応させることに
より (I ) の化合物のうち R6 または R7 が CNで表される化合物を製 造できる。
また例えば化合物 (VI) に対して下記一般式 (Π)
HNR ,3R 14 (IX)
(式中、 R'3、 R14は一般式 ( I ) で定義した通り)
で表されるアミ ン類を水、 メタノール、 エタノール等極性溶媒中、 ベン ゼン、 アセトン、 ジメチルスルホキシド等の適当な溶媒中、 あるいはそ れらの混合溶媒中、 0°C〜1 50°Cにて 5分間〜 4 8時間反応させる事 により一般式 (I ) の化合物のうち R6 または R7 が— NR13R14 (R 13 R14は既に定義した通り) で表される化合物を製造できる。
また例えば化合物 (VI) に対して下記一般式 (X) 、 または (XI)
R 15 S H (X)
R1SS02 H (XI)
(式中、 R15は一般式 (I) で定義した通りである)
で表される含ィォゥ化合物を水、 エタノール、 ベンゼン、 アセトン、 ジ メチルスルホキシド等適当な溶媒中、 一 20°C〜1 50°Cにて反応させ ると一般式 ( I ) のうち、 R6 または R7 が S 0 , R15 (式中、 1は 0 または 2を表す。 R15は一般式 (I ) で定義した通り) で表される化合 物を製造できる。 一般式 (XI) で表される化合物の代りに、 その安定性 に応じて、 対応するナトリウム塩、 リチウム塩等の塩類を用いてもよく、 あるいはその塩類に対し当量の酢酸、 塩酸等の酸を加えることにより、 反応系中で化合物 (XI) を発生させながら反応を行ってもよい。
一般式 ( I ) のうち R6 または R7 が SR15 (式中、 R15は上記一般 式 ( I ) で定義した通り) で表される化合物に、 ジクロロメタン、 クロ 口ホルム等のハロゲン系溶媒、 水、 酢酸、 メタノール等の極性溶媒中、 クロム酸、 二酸化セレン、 メタ過ヨウ素酸ナ卜リゥ厶等の無機酸化剤、
m -クロ口過安息香酸、 過酸化水素、 過酢酸等の過酸類、 ヨウ素、 臭素 等のハロゲン類等を一 2 0°C〜 1 0 0°C反応させると上記一般式 ( I ) のうち R6 または R7 がー S Om R15 (式中、 mは 1または 2を表し、 R15は一般式 ( I ) で定義した通りである) である化合物を製造できる。 また例えば一般式 (VI) で表される化合物にジェチルエーテル、 テト ラヒ ドロフラン等適当な溶媒中、 0. 5〜 5当量のヨウ化銅 ( I ) 、 臭 化銅 ( I ) と 0. 5〜: I 0当量の C , 〜C5 のアルキルリチウム、 C , 〜(: 5 のアルキルマグネシウムブロミ ド等の有機リチウム、 有機マグネ シゥム化合物から調製される。 C! 〜C5 のアルキル銅錯体を一 1 0 0 °C〜+ 1 0 0°Cにて 5分間〜 2 4時間反応させることにより一般式 ( I ) のうち R6 または R7 が d 〜C5 のアルキル基で表される化合物がで さる。
また例えば化合物 (V) 、 または化合物 (V) の水酸基を適当な保護 基で保護した化合物に、 上記化合物である (X) 、 (XI) 、 あるいはァ ルキル銅錯体を水、 エタノール、 テトラヒ ドロフラン、 ベンゼン、 ジメ チルスルホキシド等の適当な溶媒中、 一 1 0 0°C〜十 2 0 0 °Cにて 5分 間〜 4 8時間反応させて製造できる下記化合物 (XII ) を場合に応じ脱 保護した後、 酸化し上記一般式 ( I ) のうち Re または R7 が水素原子 で表される化合物を製造できる (スキーム 3) 。
( 1) 水酸基保護)
(V) i または
2) (X) 、 (XI)
または
(^〜 了ルキ) t銅錯体
( 1) 脱保 S)
( I )
2) 酸化
(スキーム 3 )
(式中、 R1 , R2 , R3 , R4 , R5 および R8 は既に定義した通り であり、 R 28は水素原子、 1一エトキシェチル基、 テトラヒ ドロビラ二 ル基、 ジメチルー t e r t—プチルシリル基等を表し、 R2"は SO, R15 (式中、 1は 0または 2を表し、 R16は既に定義したものを表す。 ) 保護基としては 1—ェ卜キシェチル基、 テトラヒ ドロビラニル基、 ジ メチルー t e r t—プチルシリル基、 ベンジル基等が挙げられ、 酸化条 件としてはスキーム 1で用いた化合物 (V) から (VI) への酸化条件を 用いることができる。
〔式中、 R22、 R23は一般式 ( I ) で定義した通り、 R3°、 R31はそれ ぞれ独立して水素原子、 フエニル基または C , 〜C5 のアルキルアミノ 基で置換されていてもよい C i 〜C5 のアルキル基、 ハロゲン原子また は C , 〜C5 のアルキル基で置換されていてもよいフヱニル基、 C3 〜 C8 のシクロアルキル基、 もしくは互いに連結し、 — 0—または NR27
(R27は一般式 ( I ) で定義した通りである) を介していてもよい C3 〜C6 のアルキレン基、 または C , 〜(: 5 のアルキル基で置換されてい てもよい C3 ~C β のアルキレン基を表す。 〕 または
0 R 32
R 22·- R 23
(式中、 R22、 R23は一般式 ( I ) で定義した通りであり、 R32は水素 原子、 フヱニル基で置換されていてもよい C , 〜C5 のアルキル基を表 す。 ) で表される化合物を下記スキーム 4に示すように還元後酸化して 上記一般式 ( I ) で表される化合物のうち R6 =R7 =Hの化合物を製 造できる。
(スキーム 4 )
(式中、 R1 , R2 , R3 , , R5 および R8 は既に定義した通り
である。 )
還元剤としては水素化リチウムアルミニゥム等の水素化金属錯化合物 が挙げられ酸化剤としては活性二酸化マンガン、 クロム酸等の金属酸化 剤が挙げられる。 2) (スキーム 5) R8 ( I )
(式中、 R1 〜R8 は一般式 ( I ) で定義した通りである。 ) また例えばスキーム 5に示すように上記一般式 (X111) および (XIV) で表される化合物を、 ェタノールまたはベンゼン等の適当な溶媒中で 0 . 0 1当量〜 1 0当量の酸、 塩基または塩の存在下、 または非存在下縮 合させることにより製造できる。 用いる酸としては、 硫酸、 パラ トルェ ンスルホン酸等のプロ トン酸、 三フッ化ホウ素等のルイス酸等が挙げら れる。 塩基および塩としてはアンモニアまたはその塩、 ピぺリジン、 ピ リジン、 モルホリン、 1, 8—ジァザビシクロー 〔5, 4, 0〕 ーゥン デカ— 7—ェン等の有機塩基またはその塩、 水酸化ナ卜リゥム、 水酸化 カリウムなどのアルカリ金属水酸化物、 リチウムジイソプロピルアミ ド 等の金属ァミ ド、 ナトリウムメチラ一 卜等の金属アルコラ一 卜、 水素化 ナ卜リゥム等のアル力リ金属水素化物等が挙げられる。
3 ) また例えば一般式 ( I ) の化合物のうち特に、 R
6 、 R
7 が水素 原子または C, 〜C
5 のアルキル基、 および R
8 が— COR
16 (式中、 R
16は一般式 ( I ) で定義した通り) で表される化合物は下記スキーム 4に従って製造できる。
Lewis酸
(XV)
(式中、 R1 , R2 , R3 , R4 , R5 , R6 , R7 , R'7, R'8は既 に定義した通りであり、 R 33はフヱニル基で置換されていてもよい C , ~C5 のアルキル基を表す。 )
例えば、 上記一般式 (ΧΙΠ) で表されるァセ トフユノ ン誘導体とグリ ォキシ酸を無溶媒、 あるいはベンゼン、 トルエン等の炭化水素系溶媒、 テ卜ラヒ ドロフラン、 ジォキサン等のエーテル系溶媒など適当な溶媒中、 詐酸、 プロピオン酸等の有機酸 (有機酸は溶媒を兼ねることもできる) 、 硫酸、 リン酸等の無機酸等の触媒の存在下、 あるいは無触媒で、 - 5 0 から 2 0 0 °C、 好ましくは 2 0 °C〜 1 5 0ての温度で 5分間から 4 8 時間、 好ましくは 3 0分間から 5時間反応させ、 一般式 (XIV)で表され るベンゾィルアクリル酸を製造できる。 また、 化合物 (XIV)は、 たとえ ば一般式 (XV) で表されるベンゼンまたはベンゼン誘導体と無水マレイ ン酸誘導体とを塩化アルミニウム、 塩化スズ (II) 等の触媒の存在下反 応させることにより (いわゆるフリ一デル · クラフ 卜反応の条件下) 製 造することもできる。
化合物 (XIV)に下記一般式 (XV) 、 (XVI )
R'7R18NH (XV)
R33OH (XVI)
(R17、 R18は既に定義した通りであり、 R33はゥニニル基で置換され ていてもよい C, 〜C5 のアルキル基を表す。 )
で表される化合物類をテ卜ラヒ ドロフラン、 ベンゼン、 ジメチルホルム アミ ドなどの適当な溶媒中または無溶媒で、 縮合剤の存在下または非存 在下で縮台させることにより一般式 ( I ) で表される本発明の化合物を 製造できる。 縮合剤としては上述の酸および塩基が挙げられるほか、 ォ キシ塩化リン、 塩化チォニル等の無機縮合剤、 ジシクロへキシルカルボ ジイ ミ ド、 カルボニルジイミダゾール等の有機縮合剤等が挙げられる。 また、 例えば化合物 (XIV)に、 塩化チォニル、 五塩化リ ン等を反応さ せ酸ハライ ドとした後、 あるいは上記化合物 (XIV)にトリエチルァミ ン、 ピリジン等の有機塩基存在下、 ギ酸ェチル、 ギ酸イソブチル等を作用さ せ活性混合酸無水物とした後、 トリェチルァミ ン、 ピリジン等の有機塩 基、 水酸化ナトリゥム、 水酸化力リゥム、 炭酸水素ナトリゥム等の無機 塩基の存在下、 化合物(XV)または (XVI)を反応させる方法によっても上 記一般式 ( I ) で表される化合物を製造できる。
また、 上記一般式 (I ) で表される化合物の内、 R1 〜R5 で表され る基が一 OHである化合物は、 対応する R9 が、 ハロゲン原子またはフ ヱニル基で置換されていても良い C , 〜C5 のアルキル基である化合物 ( I ) から、 塩化ナチレン、 ァセトニトリル等適当な溶媒中、 三塩化ホ ゥ素、 ヨウ化卜リメチルシラン、 無水塩化アルミニゥム ' ピリジン錯体 等を作用させる脱アルキル化の条件によっても製造できる。
上記一般式 (I ) で表される化合物の内 R8 が CNで表される化合物 は R8 が— CONH2 で表される化合物にジメチルホルムアミ ド、 ジメ チルスルホキシド等適当な溶媒中、 または無溶媒で、 塩化チォニル、 ジ シクロへキシルカルポジイミ ド、 無水酢酸等を反応させる脱水反応によ
つても製造できる。
本発明の上記一般式 ( I ) で表される化合物、 あるいはその塩は、 後 述に示すごとくチロシンキナーゼ阻害剤として有用であり、 その作用に 基づき制癌剤、 免疫抑制剤、 血小板凝集阻害剤、 動脈硬化治療薬、 抗炎 症剤等の用途が期待できる。
本発明によるチロシンキナーゼ阻害剤、 制癌剤の製剤としては、 経口、 経腸または非経口的投与による製剤のいずれをも選ぶことができる。 具 体的製剤としては、 錠剤、 カプセル剤、 細粒剤、 シロップ剤、 坐薬、 钦 青剤、 注射剤等を挙げることができる。
本発明によるチロシンキナーゼ阻害剤、 制癌剤の担体としては、 経口、 経腸、 その他非経口的に投与するために適した有機または無機の、 固体 または液体の、 通常は不活性な薬学的担体材料が用いられる。 具体的に は、 例えば結晶性セルロース、 ゼラチン、 乳糖、 澱粉、 ステアリ ン酸マ グネシゥム、 タルク、 植物性および動物性脂肪および油、 ガム、 ポリア ルキレングリコールがある。 製剤中の担体に対する本発明のチロシンキ ナーゼ阻害剤、 制癌剤の割合は 0 . 2 %〜 1 0 0 %の割合で変化させる ことができる。
また、 本発明によるチロシンキナーゼ阻害剤、 制癌剤は、 これと別の 混和できるチロシンキナーゼ阻害剤、 制癌剤、 その他医薬を含んでいて もよい。 この場合、 本発明によるチロシンキナーゼ'阻害剤、 制癌剤がそ の製剤中の主成分でなくてもよい。
本発明によるチロシンキナーゼ阻害剤、 制癌剤は一般に所望の作用が 副作用を伴うことなく達成される投与量で投与される。 その具体的な値 は医師の判断で決定されるべきであるが、 一般に成人一日当たり 1 O m g〜 1 0 g、 好ましくは 2 0 m g〜 5 gである。 本発明の化台物は有効 成分として成人一日当たり 1 m g〜 5 g、 更に好ましくは 3 m g〜 1 g
含有されて投与されてもよい。 発明を実施するための最良の形態
以下、 本発明につき実施例および試験例を挙げて詳細に説明するが、 その要旨を超えない限り以下に限定されるものではない。
実施例 1
窒素雰囲気下、 3, 4ージメ トキシァセトフヱノン ( 1 0. 0 0 g, 5 6 mm o 1 ) とグリオキシル酸一水和物 ( 5. 1 1 g, 5 6 mm o 1 ) の酢酸 1 1 m l溶液を 2 0時間加熱還流した。 反応混合を冷却し、 析出 した固体をろ別し、 酢酸で洗浄した後、 加熱乾燥して、 上記カルボン酸 7. 7 5 g (収率 5 9 %) を得た。
m. p. 1 7 5 - 1 7 7 °C
'Η NMR (DMS 0, 2 5 0 MH z) 0 p pm : 3. 8 6 ( s, 3 H) , 3. 8 9 (s, 3 H) , 6. 6 8 (d, 1 H, J = 1 5. 4 H z) , 7. 1 1 (d, 1 H, J = 8. 5 H z ) 7. 5 1 (d, 1 H) , 7. 7 7 (d d, 1 H, J , = 2. 0 H z , J = 7. 8 H z ) , 7. 9 4 (d, 1 H, J = 1 5. 5 H z ) .
実施例 1で得た上記カルボン酸 ( 1. 5 g, 6. 3 6 mmo l ) の二 硫化炭素 1 0 m 1の懸濁液に五塩化リ ン ( 1. 6 g, 7. 6 3 mmo 1 ) を加え、 1 5分間加熱還流した。 反応液を冷却後、 濃縮して得られた残 渣のジクロロメタン 5 m 1溶液を、 氷冷下、 濃ァンモニァ水 5 m 1に加 えた。 析出した固体をろ別し、 I N N a OH、 水の順で洗浄した後、 乾燥し、 アミ ド体 9 0 Omg (収率 6 0 %) を得た。
m. p. 1 8 8 - 1 9 0 °C
Ή NMR ( 2 5 0 ΜΗ ζ , DMS 0) (5 ρ ρ m : 3. 8 5 (s, 3 Η) , 3. 8 8 (s, 3 Η) , 6. 9 5 (d, 1 Η, J = 1 5. 3 Η ζ) , 7. 1 2 (d, 1 Η, J = 9. 3 Η ζ) , 7. 5 1 ( s , 1 Η) , 7. 5 4 ( s , 1 Η) , 7. 7 6 (d, 1 Η, J = 8. 7 Η ζ ) , 7. 8 2 (d, 1 Η, J = 1 5. 5 Η ζ ) , 7. 8 5 ( s , 1 Η) .
アミ ド体 (5 0 Omg, 2. 1 3 mm ο 1 ) のジメチルホルムアミ ド 溶液 ( 5 m 1 ) を氷浴上攪拌し塩化チォニル ( 0. 3 1 m l , 4. 2 m mo 1 ) を加えた。 室温で 2 0分間攪拌後、 反応液に水を加え、 生成物 を酢酸ェチルで抽出した。 抽出液を飽和食塩水で洗浄、 乾燥 (無水硫酸 マグネシウム) 、 濃縮して得られる残渣をへキサン— S乍酸ェチルで再結 晶し、 目的とする二ト リル体 (2 2 O mg, 4 7 % ) を得た。
m. p. 1 3 2 - 1 3 5 °C 淡橙色結晶
Ή NMR ( 2 5 0 MH z , C D C 1 3 ) 5 p p m : 3. 9 6 a n d 3. 9 9 ( 2 s , 6 H) , 6. 5 7 (d, J = 1 6. 0 H z , 1 H) , 6. 9 5 (d, J = 8. 3 H z , 1 H) , 7. 5 0 - 7. 7 0 (m, 2 H) , 7. 8 4 (d, J = 1 6. 0 H z , 1 H) .
I R (K B r ) c m"1 : 3 0 0 0, 3 0 3 6 , 2 2 2 2 , 1 6 6 4 ,
1 6 0 9 , 1 5 8 2 , 1 5 2 0 , 1 3 5 4 , 1 2 7 7 , 1 1 2 8 , 7 7
2.
実施例 3
実施例 1で得たカルボン酸 ( 1. 0 0 g, 4. 2 4 mmo l ) のジク ロロェタン溶液 ( 6 m 1 ) にメタノール ( 0. 5 2 πΗ , 1 2. 7 2 m m o 1 ) と濃硫酸 (0. 0 1 4 m l ) を加え、 2時間加熱還流させた。 反応溶液に水を加え、 生成物を舴酸ェチルで抽出し、 抽出液を飽和炭酸 水素ナ ト リウム水溶液で洗浄、 乾燥 (無水硫酸マグネシウム) した。 減 圧下、 溶媒を留去し残渣をシリ力ゲルカラムクロマ卜 (展開液: n—へ キサン/酢酸ェチル = 5 1 ) で精製し、 目的とするメチルエステル体 ( 6 1 0 m g, 5 7 %) を得た。
m. p. 9 0 - 9 3 °C 淡黄色結晶
1 H NMR ( 2 5 0 MH z , C D C 1 3 ) (5 p p m : 3. 8 5, 3 . 9 6
a n d 3. 9 8 ( 3 s , 9 H) , 6. 8 9 (d, J = 1 5. 5 H z , 1 H) , 6. 9 3 (d, J = 8. 4 H z , 1 H) , 7. 5 8 (d, J =
2. 0 H z, 1 H) , 7. 6 6 (d d, J = 2. 0, 8. 4 H z , 1 H) 7. 9 5 (d, J = 1 5. 5 H z , 1 H) .
I R (K B r ) c m"1 : 2 9 4 4 , 2 8 5 1, 1 7 2 1 , 1 6 6 5, 1 6 2 2, 1 5 8 0, 1 4 4 9, 1 4 2 0, 1 3 0 6, 1 1 5 5, 1 0 1 9, 7 6 6.
実施例 4
4ーメ トキシァセトフエノンを出発物質として実施例 1および実施例 3と同様な方法で上記 2— (4ーメ トキシベンゾィル) 一アクリル酸メ チルエステルを得た (通算収率 2 0 %) 。
m. p. 7 5 - 7 6 °C 淡黄色結晶
I R (KB r ) c m一' : 2 9 4 8, 2 8 4 7, 1 7 1 7, 1 6 6 9, 1 6 2 6, 1 5 9 5, 1 5 1 2, 1 4 4 7, 1 3 3 9, 1 3 0 8, 1 2 6 3, 1 1 7 1 , 9 8 6, 8 3 7, 7 6 8, 5 9 6.
実施例 5
5 I 出発物質としてプロピオフ ノンを用い実施例 1と同様な方法で反応 を行ない対応するカルボン酸を得た (収率 2 9 %) 。 このカルボン酸 ( 1. 0 4 g, 5. 8 4 mmo 1 ) のテ 卜ラヒ ドロフラン溶液 (2 0 m 1 ) を窒素雰囲気下攪拌し、 卜リエチルァミン (0. 9 7 m l, 7. 0 mm o 1 ) およびァニリ ン ( 0. 6 4 m l, 7. Ommo l ) を加えた
c 反応液を氷浴上で冷却し、 ォキシ塩化リ ン ( 0. 7 8 m l, 8. 4 mm o 1 ) を加え、 室温で一晚攪拌した。 反応液に水をゆつくり加え、 減圧 下濃縮後さらに水を加え、 生成物を酢酸ェチル ( 7 0 m l ) で抽出した c 抽出液を飽和炭酸水素ナ ト リウム水溶液、 希塩酸、 水で順次洗浄し、 無 水硫酸ナトリウム上で乾燥した。 减圧下、 溶媒を留去し、 得られる固体 をエタノール一水で再結晶し、 求める上記アミ ド体 ( 1 7 0 mg, 1 1
%) を得た。
Ή NMR ( 2 5 0 MH z, C D C 13 ) δ p pm: 2. 4 5 (d, J = 1. 3 H z , 3 H) , 6. 2 6 (q, J = 1. 3 H z, 1 H) , 7 . 1 3 ( t , J = 7. 4 H z , 1 H) , 7. 3 3 ( t , J = 7. 4 H z , 2 H) , 7. 4 0 - 7. 6 5 (m, 6 H) , 7. 7 5 - 7. 8 5 (m, 2 H) .
m. p. 1 2 8 - 1 2 9 °C 無色針状結晶
実施例 6
co2 e
メタノール (6 m l ) を窒素雰囲気下一 2 0°Cに冷却し、 塩化チォニ ル 0. 3 4 m l (4. 7 mm o 1 ) を加えた。 溶液を— 1 0 °Cに昇温後、
R. E. L u t zらの方法 〔J . Am. C h e m. S o c 7 5, 5
0 3 9 ( 1 9 5 3 ) 〕 で合成した上記カルボン酸 ( 5 6 0 m g, 3. 1 4mmo 1 ) を加えた。 室温で 3日間攪拌後、 減圧下濃縮するとェキソ メチレンメチルエステル体 (4 5 0 mg, 7 0%) が得られた。 このェ キソメチレンメチルエステル体 ( 3 6 0 m g, 1. 7 6 mmo l ) のェ 一テル溶液 (6m l ) にトリェチルァミ ン (2 m l ) を加え、 室温で 5 日間攪拌した。 減圧下濃縮後、 残渣をシリカゲルカラムクロマト (展開 液: n—へキサン/酢酸ェチル = 1 0/ 1 ) に付し精製すると目的とす る上記メチルエステル体 (2 6 0 mg, 7 2 %) が油状物質として得ら れた。
Ή NMR ( 2 5 0 MH z, C DC 13 ) <5 p pm : 2. 2 0 (d, J = 1. 3 H z , 3 H) , 3. 8 6 (s, 3 H) , 7. 4 5 - 7. 6 5 (m, 3 H) , 7. 7 3 (q, J = l. 3 H z , 1 H) , 7. 9 5 - 8 . 0 2 (m, 2 H) .
実施例 7
CONHPh
R. E. L u t zらの方法 〔J . Am. C h em: S o c. , 7 5 , 5 0 3 9 ( 1 9 5 3 ) ] で台成した上記カルボン酸を用いて実施例 5と 同様な方法でアミ ドィヒし、 目的とするァニリ ド体を得た (収率 5 8 %) ( 'Η NMR (2 5 0MH z, C DC l 3 ) 5 p pm : 2. 3 4 (d J = 1. 4 H z , 3 H) , 7. 1 7 ( t, J = 7. 4 H z , 1 H) , 7 . 3 1 - 7. 4 2 (m, 2 H) , 7. 4 3 - 7. 6 5 (m, 6 H) , 7 . 7 4 (b r s, 1 H) , 7. 9 5 - 8. 0 3 (m, 2 H) .
m. p. 1 2 7 - 1 2 8 °C 淡黄色柱状結晶
実施例 8
R. E. L u t z らの方法 〔J . Am. C h e m. S o c. , 7 5, 5 0 3 9 ( 1 9 5 3 ) 〕 に準じて合成した上記ラク トン体を用い実施例 5と同様な方法でアミ ドィヒし、 目的とするァニリ ド体を得た (収率 7 3
%) 。
!H N R (2 5 0MH z, C DC 1 3 ) 5 p pm : 1. 8 5 a n d 1. 8 9 (2 d, J = 0. 8 H z , 6 H) , 6. 7 3 (m, 2 H) 6. 8 5 ( t , J = 7. 4 H z , 1 H) , 7. 1 1 ( t, J = 7. 9 H z, 2 H) , 7. 3 7 (m, 3 H) , 7. 5 2 (m, 2 H) .
m. p. 2 1 8 - 2 2 1 °C 白色結晶
実施例 9
窒素雰囲気下、 ジイソプロピルアミ ン ( 4. 0 5 g, 4 0. 0 mm 0 1 ) および炭酸カリウム ( 6. 9 1 , 5 0. O mmo l ) のアセ ト ン
懸濁液 ( 1 5m l ) を 5 °Cに冷却し、 攪拌しながらプロパギルブロミ ド (3. 0 1 m l , 4 0. 0 mm 0 1 ) を加えた。 反応混合物を 2時間か けて室温まで昇温した後、 室温でさらに 3時間攪拌した。 沈殿物をろ別 し、 ろ液を濃縮して得られる残渣に水を加え生成物をジクロロメ夕ン (5 0 m l ) で抽出した。 抽出液を硫酸ナ卜リゥム上で乾燥後、 減圧下 溶媒を留去し、 油状のプロパギルァミ ン (2. 7 8 g, 収率 5 0%) を 得た。
Ή NMR ( 2 5 0 MH z, C D C 13 ) <5 p p m : 1. 1 0 (d, J = 6. 5 H z , 1 2 H) , 2. 1 3 ( t, J = 2. 5 H z, 1 H) , 3. 2 0 (h e p. J = 6. 5 H z , 2 H) , 3. 4 2 (d, J - 2. 5 H z, 2 H) .
実施例 1 0
実施例 1で得たプロパギルアミ ン ( 1. 3 9 g, 1 0. 0 mmo 1 ) のテ トラヒ ドロフラン溶液 (4 0m l ) を窒素雰囲気下、 一 7 0°Cに冷 却し、 これに攪拌しながら、 1. 5 6 Mの n _ブチルリチウム溶液を滴 下した。 反応溶液をゆつく りと 0°Cまで昇温した後、 一 7 0°Cに冷却し、 3, 4—ジメ 卜キシベンズアルデヒ ド ( 1. 6 6 g, 1 0. 0 mm o 1 ) のテ 卜ラヒ ドロフラン溶液 ( 1 0m l ) を滴下した。 反応溶液を 2時間 かけて 0°Cまで昇温した後、 水を加え反応を停止した。 減圧下、 溶媒を 留去後、 生成物をジクロロメタン ( 4 0 m 1 X 2 ) で抽出した。 抽出液 を無水硫酸ナ ト リウム上で乾燥後、 減圧下溶媒を留去した。 残渣をシリ
力ゲルカラムクロマト (CHC 1
3 : M e 0 H = 2 0 : 1 ) で精製し、 上記アミ ノアルコール (3. 0 0 g, 収率 9 8 %) を油状物質として得 た。
Ή NMR (2 5 0MH z, CDC 13 ) (5 p pm : 1. 1 0 (d, J = 6. 5 H z , 1 2 H) , 2. 4 0 ( b r s , 1 H) , 3. 2 0 (h e p, J = 6. 5 H z, 2 H) , 3. 5 1 (d, J = 1. 7 H z , 2 H) 3. 8 9 a n d 3. 9 0 (2 s, 6 H) , 5. 4 2 (b r s, 1 H) 6. 8 5 (d, J = 8. 1 H z , 1 H) , 7. 0 7 (m, 2 H) .
実施例 1 1
実施例 1 0で得たフロパギルアルコール ( 1. 0 2 g, 3. 1 0 mm o 1 ) のテ卜ラヒ ドロフラン溶液 ( 1 0 m l ) を _ 3 0°Cに冷却した水 素化リチウムアルミニウム 3 3 O mg (8. 7 mm o 1 ) のエーテル溶 液 (3 0m l ) に滴下した。 室温で 2日間攪拌した後、 反応混合物に氷 冷しながら水 ( 1 m l ) をゆっく りと加えた。 混合溶液を室温でしばら く攪拌した後、 不溶物をセライ トろ過し、 ろ液を濃縮した。 残渣をシリ 力ゲルカラムクロマ 卜 (展開液 : クロ口ホルム Zメタノール = 3 0 / 1 〜 5 Z 1 ) で精製しァリルアルコール体 ( 7 1 9 m g, 7 6 %) を得た。
Ή NMR ( 2 5 0 MH z, C DC " ) o p p m : 1. 0 5 (d, J = 6. 6 H z, 1 2 H) , 2. 1 0 (b r s, 1 H) , 3. 1 1 (h e p , J = 6. 6 H z, 2 H) , 3. 1 8 (d, J = 3. 8 H z, 2 H) 3. 8 7 a n d 3. 8 8 ( 2 s, 6 H) , 5. 1 7 (m, 1 H) ,
5. 8 3 (m, 1 H) , 6. 8 0 - 6. 9 5 (m, 3 H)
実施例 1 2
実施例 1 1で合成したァリルアルコール体 ( 7 1 0 m g, 2. 3 2 m m o 1 ) のジクロ口メタン溶液 ( 5 0 m l ) を室温で激しく攪拌し活性 二酸化マンガン ( 7. l g) を少しづつ加えた。 1. 5時間攪拌を続け た後、 反応混合液をセライ 卜ろ過し、 ろ液を濃縮し、 ケ卜ン体 ( 4 5 0 m g, 6 4 %) を得た。
Ή NMR ( 2 5 0 MH z , C D C 1 3 ) (5 p p m : 1. 0 3 ( d, J = 6. 5 H z , 1 2 H) , 3. 0 6 ( h e p, J = 6. 5 H z, 2 H)
3. 3 4 (d, J = 4. 4 H z , 2 H) , 3. 9 5 ( s , 6 H) . 6. 9 1 ( d, J = 8. 2 H z , 1 H) , 7. 0 6 (d t , J = 1 5. 1 ,
4. 4 H z , 1 H) , 7. 1 9 ( d, J = 1 5. 1 H z , 1 H) , 7. 5 5 - 7. 6 5 (m, 2 H) .
得られたケ 卜ン体 ( 1 1 6 m g, 0. 3 8 mm o 1 ) のエーテル溶液 ( 8 m l ) を氷冷し、 7 w t %塩化水素酢酸溶液 ( 0. 7 m l ) を加え、 その温度で 1 5分間攪拌した。 沈殿したアミ ン塩酸塩 ( 1 0 9 m g, 8 4 %) をろ取する事により単離した。
lH NMR ( 2 5 0 MH z , DM S 0 - d ) 5 p p m : 1. 3 3
a n d 1. 3 6 (2 d, J = 1 1. 0 H z, 1 2 H) , 3. 6 9 (m, 2 H) , 3. 8 5 a n d 3. 8 7 (2 s, 6 H) , . 1 0 (m,
2 H) , 7. 0 5 (d d, J = 6. 8, 1 5. 1 H z , 1 H) , 7. 1
3 (d, J = 8. 5 H z , 1 H) , 7. 5 3 (d, J = 1. 7 H z , 1 H) , 7. 6 5 - 7. 8 0 (m, 2 H) .
実施例 1 3
出発物質として 3—ピぺリジンプロピン (特開昭 5 4— 9 8 7 5 5 ) を用いて実施例 1 0〜 1 2と同様な方法で上記アミ ン体を得た (通算収 率 2 0 %) 。
1 H NMR (2 5 0MH z, C DC l 3 ) 5 p pm : l. 4 0 - 1 . 5 5 (m, 2 H) , 1. 6 2 (m, 4 H) , 2. 4 5 (m, 4 H) , 3. 2 2 (m, 2 H) , 3. 9 5 a n d 3. 9 6 ( 2 s, 6 H) , 6. 9 0 (d, J = 8. 3 H z, 1 H) , 7. 0 0 - 7. 1 0 (m, 2 H) , 7. 5 0 - 7. 7 0 (m, 2 H) .
得られたアミ ン体 ( 3 6 0 m g, 1. 3 0 mm o 1 ) のアセトン溶液 ( 5 m 1 ) にフマル酸 ( 7 5 m g, 0. 6 5 m m o.1 ) のアセトン溶液 ( 1 0 m l ) を加え、 室温で 3 0分間攪拌した。 析出した結晶をろ取し、 ァセトンで洗浄すると、 上記ァミ ン体フマル酸塩 ( 1 8 0 m g, 3 5 %) が得られた。
1 H NMR (2 5 0MH z, DMS O— d) (5 p p m : 1. 3 5 - 1. 5 0 (m, 2 H) , 1. 5 0 - 1. 6 3 (m, 4 H) , 2. 4 5— 2. 6 5 (m, 4 H) , 3. 3 4 (d, J = 6. 3 H z , 2 H) , 3.
8 1 a n d 3. 8 4 (2 s , 6 H) , 6. 5 7 ( s , 2 H) , 6. 8 3 (d t , J = 1 5. 3, 6. 3 H z , 1 H) , 7. 0 7 (d, J = 8. 5 H z, 1 H) , 7. 3 0 (d, J = 1 5. 3 H z , 1 H) , 7. 4 7 (d, J = 1. 8 H z , 1 H) , 7. 6 7 (d d, J = 1. 8, 8 . 5 H z, 1 H) .
m. p. 1 4 3 - 1 4 4 °C 無色粉末結晶
I R (KB r) c m— ' : 3 4 4 9, 2 9 4 6, 2 7 7 3, 2 5 9 6, 1 6 7 1 , 1 6 2 6, 1 5 8 1 , 1 5 1 8, 1 4 2 4, 1 3 9 3, 1 3 5 4, 1 2 7 7 , 1 2 4 2 , 1 2 0 4 , 1 1 5 7 , 1 0 2 2, 7 6 6, 6 3 2.
実施例 1 4
実施例 1 0で得たァミノアルコール ( 1. 2 0 g, 3. 9 3 mm o 1 ) のジクロロメタン溶液 ( 5 0 m l ) を室温で激しく攪拌し、 この溶液に 活性二酸化マンガン ( 1 2. 0 g) を加えた。 1時間後、 不溶物をろ別 し、 ろ液を減圧下濃縮し、 目的化合物である上記イノン体 ( 7 1 5 mg, 収率 6 0 %) を褐色油状物質として得た。
Ή NMR ( 2 5 0 MH z , C D C 1 3 ) δ p p m : 1. 1 6 (d, J = 6. 5 H z , 6 H) , 3. 2 7 ( s e p, J = 6. 5 H z , 1 H) , 3. 7 3 ( s , 2 H) , 3. 9 4 a n d 3. 9 7 ( 2 s , 6 H) , 6. 9 4 (d, J = 8. 5, 1 H) , 7. 6 2 (d, J = 1. 8 H z , 1 H) , 7. 8 4 (d d, J = 1. 8 , 8. 5 H z , 1 H) .
得られたイノン体 ( 3 2 0 m g, 1. 0 5 mm o 1 ) のエーテル溶液 ( 5 m 1 ) にチオフエノ一ル ( 1 1 0 / 1 , 1. 0 7 mm o l ) とこん 跡量のピぺリジンを加え室温で 4時間攪拌した。 減圧下、 濃縮し、 残渣 をシリカゲルカラムクロマ卜 (展開液: n—へキサン Z酢酸ェチル = 2 / 1 ) で精製し、 目的物質であるチォフエノール付加体 ( 2 1 m g, 5 0 %) を得た。
Ή NMR ( 2 5 0 MH z , C D C l 3 ) 5 p p m : 0. 9 1 (d , J - 6. 6 H z , 1 2 H) , 2. 9 7 (h e p, J = 6. 6 H z , 2 H) 3. 0 2 (d, J = 1. H z , 2 H) , 3. 9 6 ( s , 6 H) , 6. 9 3 (d, J = 8. 3 H z , 1 H) , 7. 3 5 - 7. 4 5 (m, 3 H) , 7. 5 5 - 7. 7 0 (m, 4 H) . 7. 8 1 ( t, J = 1. 4 H z , 1 H) .
m. p . 1 2 0 1 2 2 °C 淡黄色^ 5-曰 s- B
実施例 5
実施例 1 4中で得られたイノン体 ( 1 2 0 m g, 0. 3 8 mm o 1 ) およびベンゼンスルフィ ン酸ナトリウム ( 7 6 m g, 0. 3 8 mm o 1 ) のエタノール溶液 ( 4 m 1 ) に室温で酢酸 ( 2 5 1, 0. 4 2 mm o 1 ) を加え室温で 3時間攪拌した。 反応混合液に水 ( 1 0 m 1 ) および 飽和炭酸水素ナトリウム ( 1 0m l ) を加え生成物をクロ口ホルム ( 2 0 m l ) で抽出した。 抽出液を乾燥 (無水硫酸ナ卜リゥム) 、 濃縮し、 残渣をシリカゲルクロマ卜にて精製すると目的とする上記ビニルスルホ ン体 ( 9 3mg, 5 5 %) が得られた。
Ή NMR (2 5 0 MH z, C DC " ) δ p p m : 0. 9 0 (d, J = 6. 5 H z , 1 2 H) , 2. 9 5 (h e , J = 6. 5 H z , 2 H) 3. 3 2 ( s , 2 H) , 3. 9 5 a n d 3. 9 7 ( 2 s, 6 H) , 6. 9 4 (d, J = 8. 4 H z , 1 H) , 7. 4 2 (b r s, 1 H) ,
7. 4 5 - 7. 7 0 (m, 5 H) , 7. 9 6— 8. 0 5 (m, 2 H) . m. p. 1 6 7 - 1 6 9 °C 橙色粉末結晶
I R (KB r) cnT1 : 2 9 7 2, 1 6 5 1 , 1 5 8 6, 1 5 1 4, 1 4 6 6, 1 4 2 1 , 1 3 1 8, 1 2 7 1 , 1 2 1 3, 1 1 7 3, 1 1 4 6, 1 0 8 8, 1 0 1 7, 7 6 2 , 7 2 9, 6 1 5, 6 0 2, 5 5 7 実施例 1 6
窒素雰囲気下、 シアン化第一銅 ( 1 7 9 mg, 2. O mmo l ) のテ 卜ラヒ ドロフラン溶液 ( 1 5 m 1 ) に 1. 5 Mメチルリチウムエーテル 溶液 (2. 7 m l , 4. O mmo 1 ) を— 5 0°Cで滴下し、 2分間攪拌 した。 溶液を一 7 0。Cに冷却し、 そこに実施例 1 4中で得られたィノン 体 ( 2 8 9 mg, 0. 9 5 mm 0 1 ) のテ卜ラヒ ドロフラン溶液 ( 6 m 1 ) を滴下した。 反応溶液を室温までゆっく りと昇温後、 0
eCに冷却し. 飽和塩化ァンモニゥム水溶液とアンモニア水を加えた。 生成物をェ一テ ル ( 2 0 m 1 X 2 ) で抽出、 乾燥 (無水硫酸ナトリウム) 後、 減圧下溶 媒を留去した。 残渣をシリカゲルカラムクロマ卜 (展開液: n—へキサ ン Z酢酸ェチル = 2 / 1 ) で精製し、 上記目的化合物 ( 1 6 0 mg, 5 3 %) を油状物質として得た。
0 Me
UeO
Ή NMR ( 2 5 0 MH z, C D C 1
3 ) (5 p p m : 1. 0 3 (d, J = 6. 6 H z , 1 2 H) , 2. 1 1 (s, 3 H) , 3. 0 4 (h e p, J = 6. 6 H z , 2 H) , 3. 1 5 (s, 2 H) , 3. 9 5 (s, 6 H) 6. 9 1 (d, J = 8. 1 H z , 1 H) , 7. 2 3 (m, 1 H) , 7. 5 7 (s, 1 H) , 7. 5 9 (d d, J = 1. 9, 8. 1 H z, 1 H) . 実施例 1 7 ヽ
A. P. P o i s s e l l eら方法 〔 J . O r g. C h e m. , 2 6, 7 2 5 ( 1 9 6 1 ) 〕 および R. S. H z n z e 1 らの方法 〔 J . Am . C h e m. S o c. , _8J_, 4 9 0 8 ( I 9 6 0 ) 〕 に従い製造した 上記 3— (ジェチルァミノ) 一 3—メチループチンを出発物質として実 施例 1 0〜 1 2の方法と同様な方法で上記アミ ン体を得た (通算収率 5 9 %) 。
Ή NMR ( 2 5 0 MH z, C D C 13 ) <5 p p m: 1. 0 6 ( t , J = 7. 1 H z, 6 H) , 1. 2 8 (s, 6 H) , 2. 5 8 (q, J - 7. l H z, 4 H) , 3. 9 5 a n d 3. 9 6 ( 2 s, 6 H) , 6 . 8 7 (d, J = 1 5. 7 H z , 1 H) , 6. 9 1 (d, J = 8. O H z , 1 H) , 7. 0 9 (d, J - 1 5. 7 H z , 1 H) , 7. 5 5— 7 . 6 2 (m, 2 H) .
得られた上記アミ ン体 ( 1 0 0 m g, 0. 3 3 mmo l ) のエーテル 溶液を氷冷し、 これに 7 %塩酸酢酸ェチル溶液 (2 m l ) を加え、 この 温度で 1 5分間攪拌した。 析出した固体をろ取し、 乾燥すると上記アミ ン体塩酸塩 (7 5 mg, 6 7 %) が得られた。
Ή NMR ( 2 5 0 MH z, C DC 13 ) <5 p pm : 1. 5 7 ( t J = 7. H z, 6 H) , 1. 8 3 ( s , 6 H) , 3. 0 5 a n d 3. 4 6 (2m, 4 H) , 3. 9 7 a n d 3. 9 9 (2 s, 6 H) 6. 9 6 (d, J = 8. 5 H z , 1 H) , 7. 1 1 (d, J = 1 5. 7
H z, 1 H) , 7. 6 3 (d, J = 1 5. 7 H z 1 H) 7. 6 3 (d, J = 1. 9 H z , 1 H) , 7. 7 7 (d d J = 1 9, 8. 5 H z, 1 H) , 1 1. 8 2 (b r s , 1 H) .
m. p. 2 1 4 - 2 1 5 °C 白色粉末結晶
実施例 1 8
3—ピペリジン一 3—メチル—ブチンを出発物質として実施例 1 7と 同様な方法で上記アミ ン体 (通算収率 2 4 % ) および塩酸塩 (収率 7 3 %) を得た。 それぞれのデータを下に示す。
Ή NMR ( 2 5 O MH z , C D C 1 3 ) (5 p p m : 1. 2 5 ( s 6 H) , 1. 4 0 - 1. 5 0 (m, 2 H) , 1. 5 0 — 1. 6 5 (m,
4 H) , 2. 5 3 (m, 4 H) , 3. 9 5 a n d 3. 9 6 ( 2 s ,
6 H) , 6. 8 8 (d, J = 1 5. 4 H z, 1 H) , 6. 9 1 (d, J
= 8. 0 H z , 1 H) , 7. 0 7 (d, J = 1 5. 7 H z , 1 H) , 7 5 0 - 7. 6 2 (m, 2 H) .
淡黄色油状物質
Ή NMR ( 2 5 0 MH z , C D C 1 3 ) 5 p p m : 1. 7 9 ( s 6 H) , 1. 8 0 - 2. 0 0 (m, 4 H) , 2. 4 5 - 2. 8 0 (m, 4 H) , 3. 6 0 - 3. 7 5 (m, 2 H) , 3. 9 7 a n d 3. 9 9 ( 2 s , 6 H) , 6. 9 6 (d, J = 8. 4 H z , 1 H) , 7. 0 7 (d, J = 1 5. Ί H z , 1 H) , 7. 5 4 (d, J = 1 5. 7 H z , 1 H) , 7. 6 2 (d, J = 1. 9 H z, 1 H) , 7. 7 5 (d d, J = 1. 9, 8. 4 H z , 1 H) , 1 2. 1 0 (b r s, 1 H) .
m. p. 2 5 5 °C (d e c ) 無色粉末結晶
3一ジメチルァミノ一 3—メチルブチンを出発物質として上記ィノン 体を合成して (実施例 1 0および実施例 1 4参照、 通算収率 6 4 %) 、 さらに実施例 1 5と同様な方法でビニルスルホン体 (収率 4 6 %) を得 た。
Ή NMR ( 2 5 0 MH z, C D C 13 ) <5 p p m : 1. 1 3 ( t J = 7. 1 H z, 6 H) , 1. 5 4 ( s, 6 H) , 2. 7 8 (q, J = 7. 1 H z, 4 H) , 3. 9 5 a n d 3. 9 7 ( 2 s, 6 H) , 6 . 9 4 (d, J = 8. 4 H z , 1 H) , 7 · 6 3 (d, J = 1. 9 H z 1 H) , 7. 8 4 (d d, J = 1. 9, 8. 4 H z , 1 H) . .
H NMR ( 2 5 0 MH z, C D C 1 3 ) <5 p pm : 0. 9 6 (
J = 7. 1 H z, 6 H) , 1. 3 5 ( s , 6 H) , 2. 4 1 (q, J = 7. 1 H z , 4 H) , 3. 9 6 (s, 6 H) , 6. 9 6 (d, J = 8. 2 H z , 1 H) , 7. 4 5 - 7. 7 0 (m, 5 H) , 7. 8 4 (s, 1 H) , 8. 0 5 - 8. 1 0 (m, 2 H) .
m. p. 1 3 3 - 1 3 4 °C 淡黄色粉末結晶
I R (K B r ) c m-' : 2 9 7 5, 2 9 3 8, 1 6 5 5, 1 5 9 7, 1 5 8 6 , 1 5 1 2 , 1 4 4 9 , 1 1 8 , 1 3 0 6, 1 2 6 9, 1 2 0 9, 1 1 6 9 , 1 1 4 6, 1 0 8 6, 1 0 2 0 , 7 5 6 , 7 4 1, 6 9 4, 6 4 2 , 5 6 1.
参考例 1
亜硫酸ナトリウム (5. 0 g, 3 9. 9 mmo l ) と炭酸水素ナ卜リ ゥム (3. 5 g, 4 2. 0 mm 0 1 ) の水溶液 2 0 m 1を油浴で 8 0 °C に加熱し、 p— トルエンスルホニルクロライ ド ( 4. 0 g, 2 1. 0 m mo 1 ) を加え、 8 0°Cで 4時間加熱した。 冷却後、 結晶を濾取し、 減 圧乾燥した。 これ以上精製することなく次の反応に用いた。 (収量 2. 7 g、 収率 7 2 %)
■H NMR ( 2 5 0 MH z, DMS O- d 6 ) <5 p pm : 2. 2 9 ( s, 3 H) , 7. 1 2 (d, J = 7. 9 H z , 2 H) , 7. 3 8 ( d J = 7. 9 H z , 2 H) .
無色粉末
参考例 1の方法と同様にして、 市販品のスルホン酸クロライ ドを用い て参考例 2〜4の化合物を製造した。 以下用いた酸クロライ ドと目的物 の構造および目的物の物性値、 収率を示す。
実施例 1 9中で得られたイノ ン体 ( 4 0 0 m g, 1. 3 2 mm o 1 ) および参考例 1で得た。 P— トルエンスルフィ ン酸ナトリウム (3 5 0 m g, 1. 9 8 mm o 1 ) のエタノ一ル溶液 ( 1 0 m l ) に室温で酢酸
(7 5 m l , 1. 3 2 mm o 1 ) を加え、 室温で 2 4時間攪拌した。 反 応終了後、 溶媒を減圧濃縮した後、 水を 2 0 m 1加え、 クロ口ホルム 2 0 m 1で 2回抽出した。 有機層を飽和炭酸水素ナトリゥム水溶液飽和食 塩水で洗浄し、 無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、 濾過した。 減圧濃縮 後得た残渣をシリカゲルカラムクロマトダラフィー (n—へキサン—酢 酸ェチル = 3 : 1 ) に付し、 目的とする分画部よりビニルスルホン体 ( 2 8 0 m g, 4 6 %) が得られた。
Ή NMR (2 5 0 MH z, C DC l 3 ) <5 p pm : 0. 9 8 ( t J = 7. l H z, 6 H) , 1. 3 4 ( s, 6 H) , 2. 4 2 ( f , J = 7. 0 H z, 4 H) , 2. 4 3 ( s, 3 H) , 3. 9 6 (s, 6 H) , 6. 9 5 (d, J = 8. 3 H z , 1 H) , 7. 3 3 (d, J = 8. 1 H z, 2 H) , 7. 5 0 (d d, J = 8. 3, 1. 9 H z , 1 H) , 7. 5 8 (d, J = 1. 8 H z , 1 H) , 7. 8 2 ( s , 1 H) , 7. 9 4 (d, J = 8. 3 H z , 2 H) .
m. p. 7 5 - 7 7 °C 無色粉末
I R (KB r ) cm"1 : 2 9 7 1 , 1 6 5 9, 1 5 9 5, 1 5 1 4, 1 4 6 4 , 1 4 1 8, 1 3 0 6, 1 2 6 9 , 1 1 4 4 , 1 0 2 4 , 8 1 8, 7 5 8, 7 2 3.
参考例 2~4で製造したスルフィ ン酸ナトリウムと、 実施例 1 9中で 得たイノン体を用い、 実施例 2 0の方法と同様にして実施例 2 1〜2 3 の化合物を製造した。 以下用いたスルフィ ン酸ナ卜リゥムと目的物の構 造および目的物の物性値、 収率を示す。
6 9
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実施例 1 0の方法と同様にして各アルデヒ ドとプロパルキルァミ ンか ら製造したアミノアルコールを、 実施例 1 4と同様にしてイノン体を製 造した。 得られたイノン体を用いて実施例 1 5の方法と同様に、 ベンゼ ンスルフィ ン酸ナ卜リゥムを用いて実施例 2 4〜 2 8の化合物を製造し た。 以下用いたィノン体と目的物の構造および目的物の物性値、 収率を 示す。
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実施例 2 9
ヽ
3—アミノー 3—メチルー 1—ブチン (5. 0 g, 9 0 % i n H
2 O,
5 4 mmo l ) のテトラヒ ドロフラン溶液 (5 0m l ) にモレキュラー シーブ 4 A ( 1 0 g) を加え、 窒素雰囲気下、 3 0分間攪拌した。 窒素 雰囲気下、 モレキュラーシーブを濾別し、 濾液をドライアイスーェタノ ール浴で冷却した。 これに 1. 6 3 Mn—ブチルリチウムへキサン溶液 (3 3. 0m l , 5 4. 0 mm o 1 ) を 2時間かけて滴下した。 反応混 合液をゆつく りと 0°Cまで昇温後、 再びドライアイスーェタノール浴で 冷却し、 ベラ トルアルデヒ ド ( 8. 9 7 g, 5 4. O mmo l ) を加え た。 反応混合液を室温まで昇温後、 0°Cに冷却し、 水を加え反応を停止 した。 减圧下溶媒を留去後、 水を加え、 生成物をジクロロメタン (7 0 m 1 X 2 ) で抽出した。 抽出液を乾燥 (無水硫酸ナトリウム) 、 濃縮し, 得られる油状物質をシリカゲルカラムクロマト (展開液 : クロ口ホルム メタノ一ル = 5 0/3) で精製すると付加体であるアミ ノアルコール ( 7. 6 5 g, 5 7 %) が得られた。
ァミノアルコール体
Ή NMR (C D C 1 3 , 2 5 0 MH z ) 5 p pm : 1. 4 4 ( s ,
6 Η, 1. 9 8 (b r s, 3 Η) , 3. 8 9 a η d 3. 9 0 (2 s, 6
H) , 5. 4 1 (s, 1 H) , 6. 8 6 (d J = 8. 7 H z , 1 H) , 7. 0 3 - 7. 1 0 (m, 2 H) .
m. p. 8 5 - 8 7 °C 淡黄色結晶
上記ァミノアルコール ( 1. 6 5 g 6. 5 9mmo I ) のジクロ口 メタン溶液 (5 0m l ) に室温で活性二酸化マンガン ( 1 0. 2 g) を 1 0分割して加えた。 2分後反応混合物をセライ 卜濾過し、 残渣をジク ロロメタン ( 2 0m 1 ) で洗浄した。 濾液を濃縮してィノ ン体 ( 1. 3 9 β, 8 5 %) を得た。
Ή NMR (2 5 0MH z, C D C 13 ) 5 p pm: 1 54 ( s 6 H) 1. 7 8 (b r s , 2 H) , 3. 9 5 ( s , 3 Η) 3. 9 7
(s, 3 Η) 6. 9 4 (d, J = 8. 4 Η ζ , 1 Η) , 7 6 0 (d J = 2. 0 Η ζ 1 Η) , 7. 8 1 (d d, J = 8. 3 1 9 H z , 1 Η) .
HC£
上記のァミノイノン体 (2 0 0mg, 0. 8 2 mmo l ) とベンゼン スルフィ ン酸ナトリウム ( 1 6 0 m g, 0. 8 2 mmo l ) を用いて実 施例 2 0と同様にしてビニルスルホン体 (2 1 0mg, 6 6 %) を得た
c これをジェチルエーテル (6 0m l ) と酢酸ェチル (2 0m l ) の混合 溶媒に溶解し、 窒素雰囲気下、 氷浴上攪拌し、 4 N塩酸 -酢酸ェチル溶 液 (0. 3m l ) を滴下し、 その温度で 1 0分間攪拌した。 生成した沈 澱物をろ別、 乾燥し、 酢酸ェチルージェチルエーテル ( 1 /5) に懸濁 させた。 1 0分間攪拌後ろ別し、 目的とするビニルスルホン体の塩酸塩 ( 2 0 0 m g, 9 1 %) を得た。
'H N R ( 2 5 0 MH z, C D C 13 ) 5 p p m : 1. 9 0 ( s 6 H) , 3. 8 6 (s, 3 H) , 3. 9 4 ( s , 3 H) , 6. 9 5 ( d J = 8. 5 H z , 1 H) , 7. 4 1 - 7. 6 0 (m, 5 H) , 8. 0 2 ( d d, J = 8. 3 , 1. 9 H z, 1 H) , 8. 1 2 (d d, J = 7. 9, 1. 0 H z , 2 H) , 9. 1 9 (b r s, 2 H) .
I R (K B r ) c m"1 : 3 4 0 7 , 3 2 2 7, 2 8 4 1 , 2 0 3 7 , 1 6 5 8, 1 5 8 8, 1 5 1 4, 1 4 4 3, 1 4 2 2, 1 3 1 0, 1 2 6 9, 1 1 7 3, 1 1 4 6, 1 0 8 0, 1 0 1 9, 7 5 2, 6 3 2. m. p. 1 4 9 - 1 5 1 °C 黄色柱状結晶
実施例 3 0
H=C(CN)CUe
2NEt
2
実施例 1 9で得たイノン体 ( 2 0 0 m g, 0. 6 6 mmo l ) をトル ェン 1 0m lに溶解し、 窒素雰囲気下氷水浴上で攪拌しながら 1. 0M のジェチルアルミニウムシアニドの トルエン溶液 ( 1. 3m l, 1. 3 2mmo 1 ) を滴下した。 室温まで昇温して攪拌を続け、 原料の消失を 確認後、 2 N水酸化ナトリウム水溶液を加え、 トルエン 2 0m lで 2回 抽出した。 有機層の水洗、 乾燥 (N a
2 S 0
4 ) 、 濃縮の後得た残渣を シリ力ゲルカラムクロマ 卜グラフィー (クロロホルム : メタルール= 3 0 : 1 ) に付し、 目的とする分画部よりシァノ体 (2 0 mg, 9 % ) を 得た。 t
;
NMR ( 2 5 0 MH z, CDC 13 ) 5 p pm : 1. 1 1 ( t , J = 7. 2 H z , 6 H) , 1. 4 1 (s, 6 H) , 2. 6 3 (q, J = 7. 1 H z , 4 H) , 3. 9 4 (s, 3 H) , 3. 9 7 (s, 3 H) , 6. 9 2 (d, J = 8. 4 H z , 1 H) , 7. 5 1 ( d d , J = 8. 3, 1 . 9 H z, 1 H) , 7. 6 0 ( s, 2 H) .
m. p. 8 2 - 8 3 °C 橙黄色板状結晶
I R (K B r ) cm"1 : 3 4 2 4, 2 9 6 9, 2 8 2 4 , 2 2 1 4, 1 6 6 0, 1 5 9 7, 1 5 8 2, 1 5 1 8, 1 4 2 6, 1 2 7 3, 1 1 5 7, 1 0 2 0.
実施例 3 1
実施例 1 9で得たイノ ン体 ( 5 0 0 m g, 1. 6 5 mm o l ) とモル ホリ ン ( 1 5 0 mg, 1. 6 5 mm 0 1 ) をメタノール 7 m 1 に溶解し、 室温で終液攪拌した。 反応終了後、 溶媒を減圧濃縮して得た残渣をシリ 力ゲルカラムクロマ卜グラフィー (n—へキサン :酢酸ェチル = 2 : 1 ) に付し目的とする分画部より目的物 (4 1 O mg, 6 4 %) を得た。
1 H NMR (C D C 1 , 2 5 0 MH z ) 5 p p m : 1. 0 6 ( t J = 7. 1 H z , 6 H) , 1. 3 9 (s, 6 H) , 2. 5 7 (q, J = 7. 2 H z , 4 H) , 3. 7 6 - 3. 8 2 (m, 8 H) , 3. 9 2 ( s 3 H) , 3. 9 4 ( s, 3 H) , 5. 8 6 ( s, 1 H) , 6. 8 5 ( d J = 8. 3 H z , 1 H) , 7. 4 4 (d d, J = 8. 3 , 1. 9 H z , 1 H) , 7. 5 3 (d, J = 1. 9 H z, 1 H) .
m. p. 黄色油状物質
I R (n e a t ) c m一1 : 3 4 2 2, 2 9 9 4 , 2 9 5 1 , 2 8 3 8 2 3 6 3, 1 8 4 4 , 1 6 1 5, 1 5 8 0 , 1 5 0 5 , 1 4 6 2, 1 4
1 0, 1 3 9 0, 1 3 6 2, 1 2 6 0, 1 2 0 4 , 1 1 5 4 , 1 1 2 5, 1 0 2 6.
実施例 3 2
実施例 3 1と同様にして、 実施例 1 9で得たイノン体とモノメチルァ ミ ンから
NMR C DC 2 5 0 MH z ) (5 p pm : 1. 0 9 ( t, 7. 1 H z, 6 H) , 1. 3 8 ( s, 6 H) , 2. 5 7 (q, J = 7. 1 H z, 4 H) , 3. 5 2 (d, J = 5. 2 H z , 3 H) , 3. 9 2 (s, 3 H) , 3. 9 4 ( s , 3 H) , 5. 7 7 ( s , 1 H) , 6. 8 5 (d, J = 8. 4 H z, 1 H) , 7. 4 2 (d d, J = 8. 3, 1. 7 H z , 1 H) , 7. 5 2 (d, J = 1. 8 H z, 1 H) .
無色油状
I R (n e a t ) cm"1 : 2 9 7 1 , 2 8 3 6, 2 0 4 5, 1 7 3 8 1 6 0 9, 1 5 5 7, 1 5 0 7, 1 4 6 4, 1 3 9 1 , 1 3 0 0, 1 2 1 1, 1 1 7 5, 1 1 4 4 , 1 0 2 6, 7 7 4.
実施例 3 3
H -≡ C O? H H -≡ CONH P h
1) し iN Pr
CONHPh
プロピオ一ル酸 ( 5. 6 4 g, 8 0 mm o 1 ) のテトラヒ ドロフラン 溶液 ( 1 0 0 m 1 ) を氷浴上攪拌し、 卜リェチルァミ ン ( 1 3. 4 m l , 9 6 mm o 1 ) 、 ァニリ ン ( 8. 0 m l , 8 8 m m o 1 ) およびォキシ 塩化リ ン (8. 2 m l , 8 8 mm o 1 ) を加えた。'室温で一晩攪拌し、 反応混合物に氷冷下、 水を加えた。 減圧下、 溶媒を留去し、 詐酸ェチル ( 5 0 m 1 2 ) で抽出した。 抽出液を濃縮後、 残渣をシリ力ゲルカラ ムクロマト (展開液: クロロホルム/酢酸ェチル = 2 / 1 ) で精製し、 ァニリ ド体 ( 5. 5 8 g、 収率 4 8 %) を得た。 ァニリ ド体 ( 1. 6 0 g、 1 1. 0 mmo 1 ) のテトラヒ ドロフラン溶液 ( 4 0 m 1 ) を窒素 雰囲気下、 ― 7 0°Cに冷却し、 攪拌しながら 2 Mのリチウムジイソプロ ピルァシドシクロへキサン溶液 ( 1 1. 6 m l, 2 3. l mm o l ) を ゆっく りと滴下した。 一時間攪拌後、 3, 4—ジメ 卜キシベンズアルデ ' ヒ ド ( 1. 8 3 g, 1 1. 0 mm o 1 ) を加えた。 反応溶液を一時間か けて室温に昇温し、 引き続き 0°Cに冷却後、 水 ( 1 0 m l ) を加え反応 を停止させた。 減圧下、 溶媒を留去後、 残渣に水 ( 3 0 m l ) を加え、 生成物を酢酸ェチル ( 5 0 m l ) で抽出した。 抽出液を乾燥 (無水硫酸 ナトリウム) 、 濃縮後、 得られる残渣をシリカゲルカラムクロマ卜 (展 開液: クロロホルム Z酢酸ェチル = 4 / 1 ) で精製し、 付加物であるァ ルコール体 ( 1. 2 2 g、 3 6 %) を得た。 このアルコール体 ( 1. 2
0 g, 3. 9 mm o 1 ) を実施例 1 4と同様な方法で酸化反応を行い、 得られる粗製精物をシリカゲルカラムクロマ卜 (展開液 =n—へキサン /クロ口ホルム 酢酸ェチル = 1 / 1 / 1 ) に付した後、 エーテル一へ キサンで懸洗ろ取し、 目的とする上記ケトン体 (6 3 Omg, 収率 5 3
%) を得た。
Ή NMR (2 5 0MH z, C DC l 3 ) 5 p pm : 3. 9 3 a n d 3. 9 7 (2 s, 6 H) , 6. 7 5 (d, J = 8. 5 H z, 1 H) , 7. 1 9 ( t, J = 7. 6 H z , 1 H) , 7. 3 7 (m, 1 2 H) , 7 . 5 4 (d, J = 1. 8 H z , 1 H) , 7. 6 0 (d, J = 8. 2 H z , 2 H) , 7. 8 3 ( d d, J = 1. 9, 8. 5 H z, 1 H) , 8. 3 6 (b r s , 1 H) .
形状:淡橙色粉末
m. p. 1 4 0 - 1 4 2 °C
I R (KB r) cm"' : 3 3 2 4, 1 6 8 0, 1 6 3 0, 1 5 9 9, 1 5 8 4, 1 5 4 5, 1 5 1 0, 1 6 2, 1 4 4 2, 1 4 2 0, 1 3 2 1 , 1 2 7 1, 1 1 7 1, 1 1 4 4, 1 0 2 0, 8 7 4, 7 6 0.
+■
上記ケ卜ン体 ( 2 0 0 m g, 0. 6 5mmo l ) をシクロロメタン 5 m 1に溶解し、 チォフエノール 7 Om l (0. 6 5 mm o 1 ) 、 ピペリ ジンを一滴、 滴下し、 室温で終液攪拌した。 溶媒濃縮後得た残渣をシリ 力ゲルカラムクロマトグラフィー (n—へキサン :酢酸ェチル = 4 : 1 ) に付し、 目的とする分画部よりスルフィ ド体を ( 1 0 mg, 4 %) 、 了 ミ ン体を (3 Omg, 1 2 %) 得た。
スルフィ ド体
Ή NMR ( 2 5 0 MH z, C D C 13 ) <5 p p m: 3. 9 5 ( s, 3 H) , 3. 9 7 (s, 3 H) , 6. 9 2 (d, J = 8. 2 H z, 1 H) 7. 0 6 - 7. 3 2 (m, 8 H) , 7. 4 7 (d, J = 7. 0 H z , 2 H) , 7. 5 8 (s, 1 H) , 7. 6 8 (d, J = 9. 8 H z , 1 H) , 7. 8 3 (b r s , 1 H) , 7. 8 9 ( s, 1 H) .
ァミ ン体
Ή NMR ( 2 5 0 MH z, C D C 1 3 ) δ p p m : 1. 7 1 (b r s, 6 H) , . 3 3 (b r s, 4 H) , 3. 8 9 (s, 3 H) , 3 . 9 2 ( s, 3 H) , 5. 9 0 ( s, 1 H) , 6. 8 4 (d, J = 8. 3 H z, 1 H) , 7. 1 3 ( t, J = 7. 4 H z , 1 H) , 7. 3 5 ( t, J = 8. 1 H z , 2 H) , 7. 4 7 - 7. 5 4 (m, 3 H) , 7
6 5 (d, J = 8. 3 H z , 2 H) .
I R (K B r ) c m一1 : 3 3 4 5 , 2 9 3 8 , 1 6 8 6, 1 5 9 9, 1 5 4 5, 1 5 0 8 , 1 4 3 9, 1 2 5 4 , 1 1 6 5, 1 0 2 2 , 8 7 0, 7 5 8.
m. p. 1 9 6 - 1 9 8 °C 無色針状結晶
実施例 3 4
実施例 1 9で得たイノン体 ( 5 0 0 m g, 1. 6 5 mm o l ) とテオ フエノール ( 1 8 0 m g, 1. 6 5 mm o l ) 、 および触媒量のピぺリ ジンをエーテル 5 m 1 に溶解し、 窒素雰囲気下室温で 7時間攪拌した。 原料の消失を確認後、 溶媒を濃縮して得た残渣をシリカゲルカラムクロ マトグラフィ 一 (n—へキサン :酢酸ェチル = 3 : 1 ) に付し、 目的と する分画部より a—スルフィ ド体 ( 4 3 0 m g, 6 3 %) , β -スルフ イ ド体 ( 1 7 0 m g, 2 5 %) を得た。
Ή NMR (2 5 0MH z, C D C 13 ) (5 p p m : 1. 1 3 ( t, J = 7. l H z, 6 H) , 1. 4 8 ( s , 6 H) , 2. 6 8 (q, J = 7. 1 H z, 4 H) , 3. 8 2 (s, 3 H) , 3. 9 3 (s, 3 H) , 6. 6 6 (s, 1 H) , 6. 7 8 (d, J = 8. 5 H z , 1 H) , 7. 0 1 (s, 6 H) , 7. 3 4 (d, J = 8. 5 H z, 1 H) .
j5—スルフィ ド体
Ή NMR ( 2 5 0 MH z, C D C 13 ) 5 p p m : 1. 0 1 ( t J = 7. 1 H z, 6 H) , 1. 4 ( s , 6 H) , 2. 5 6 (q, J = 7. 1 H z, 4 H) , 3. 8 9 (s, 3 H) , 3. 9 1 ( s , 3 H) , 5. 6 9 (s, 1 H) , 6. 8 2 (d, J = 8. 2 H z, 1 H) , 7. 3 3 - 7. 3 8 (m, 5 H) , 7. 5 7 (d d, J = 8. 1, 1. 7 H z, 2 H) .
0
実施例 3 4で得た α -スルフイ ド体 ( l O O mg, 0. 2 4 mm o 1 ) をクロ口ホルム 1 0 m lに溶解し、 氷水浴上で攪拌しながら mC P B A (純度 5 5%) を 8 O mg加えた。 室温まで昇温し、 2時間攪拌を続け、 原料の消失を確認後 (0. 2 4 mmo 1 ) 飽和炭酸水素ナトリウム水溶 液を加え、 クロ口ホルム 2 0 m 1で 2回抽出した。 有機層の水洗、 乾燥 (N a 2 S O* ) 、 濃縮の得た残渣をシリ力ゲルクロマ卜グラフィー (n—へキサン :詐酸ェチル = 2 : 1 ) に付し、 スルホキサイ ド体 ( 5 O mg, 4 8 %) を得た。
ここで得た化合物 4 0 m gをジェチルエーテル 1 0m l に溶解し、 窒 素雰囲気下、 氷浴上で 4 N -塩酸酢酸ェチル溶液 ( 0. 2 m l ) を滴下 し、 その温度で 1 0分間攪拌した。 生成した沈澱物をろ別、 乾燥し、 酢 酸ェチルージェチルエーテル ( 1 Z 5 ) に懸濁させた。 1 0分間攪拌後、 ろ別し、 目的とするスルホキサイ ドの塩酸塩 ( 3 O mg, 6 9 %) を得 た。 -HC£
Ή NMR ( 2 5 0 MH z, C D C 1
3 ) 5 p pm : 1. 2 1 - 1 7 6 (m, 1 2 H) , 3. 2 3 - 3. 8 6 (m, 4 H) , 4. 0 2 ( s , 3 H) , . 0 6 (s, 3 H) , 7. 0 5 (d, J = 8. 5 H z 1 H) , 7. 5 7 - 7. 7 5 (m, 6 H) , 8. 0 1 (d d, J = 8. 5 , 2. 0 H z , 1 H) , 8. 4 3 ( s , 1 H) , 1 0. 4 9 (b r s 1 H) .
m. p. 黄色油状
I R (K B r ) cm"1 : 3 4 0 9, 3 0 0 3, 1 6 4 9, 1 5 8 2, 1 5 1 2 , 1 4 2 4, 1 3 0 4, 1 2 6 5, 1 1 7 3, 1 1 5 2, 1 0 2 0, 9 8 4, 7 5 4.
実施例 3 6
CUe2NEt 2 *HC
実施例 3 8で得た p—スルフイ ド体 ( 8 Omg, 0. 1 9 mm o 1 ) から、 実施例 3 5と同様な方法でスルホキサイ ドの塩酸塩 (6 O mg, 通算収率 6 8 % ) が得られた。
2 -HC^
Ή NMR (2 5 0 MH z, C DC l
3 ) 5 p pm : l. 5 1 - 1 . 8 4 (m, 1 2 H) , 2. 9 6 - 3. 2 2 (m, 2 H) , 3. 4 2— 3. 5 4 (m, 1 H) , 3. 8 0 - 3. 9 8 (m, 1 H) , 3. 9 7 ( s, 3 H) , 4. 0 0 (s, 3 H) , 7. 0 8 (d, J = 8. 4 H z , 1 H) , 7. 5 2 - 7. 6 1 (m, 3 H) , 7. 7 6 ( s, 1 H) , 7 . 8 7 (d d, J = 8. 2 H z , 2 H) , 8. 3 9 (d, J = 8. 4 H z, 1 H) , 9. 6 2 ( s, 1 H) , 1 1. 1 0 (b r s , 1 H) . m. p. 1 1 0 - 1 1 2 °C 無色粉末
I R (KB r) cm"1 : 3 4 0 7, 2 9 8 6, 1 6 2 8, 1 5 9 3, 1 5 7 2, 1 5 1 4, 1 4 4 4, 1 4 2 2, 1 2 7 5, 1 2 1 9, 1 1 5 4, 1 0 7 6, , 1 0 1 5, 8 7 2, 7 6 8.
試験例
本発明の化合物のチロシンキナーゼ阻害活性、 および癌細胞増殖阻害 作用について評価するため、 部分的に精製されたヒ ト E GF (上皮性細 胞增殖因子) 受容体チロシンキナーゼ活性測定系およびヒ 卜癌細胞を用 いた細胞培養系において試験を行った。
(チロシンキナーゼ活性阻害作用)
(測定方法)
チロシンキナーゼ活性阻害作用は、 ヒ 卜扁平上皮癌由来の A 4 3 1細 胞株より部分的に精製された E GF受容体を用い、 L i n d a J . P i k eらの P r o c e e d i n g s o f t h e N a t i o n a l
A c a d emy o f
S c i e n c e s o f t h e U. S. A. 7 9, 1 4 4 3 ( 1 9 8 2 ) 記載のチロシンキナーゼ活性測定方法を改良して行った。
詳しい方法は以下の通りである。
A 4 3 1細胞は牛胎児血清 (F C S) 1 0 %を含むダルベッコ変法ィ
ーグル培地中 (DM EM) で 3 7°C、 5 %炭酸ガス下で培養、 細胞を 1 0 mM N— 2—ハイ ド口キシェチルピペラジノー N' — 2—エタンス ルホン酸 (H e p e s) 緩衝液 (p H 7. 4 ) 、 0. 2 5 Mサッカロー ス、 0. I mM E DT Aを含む溶液中でホモジネー卜後 3 0 0 0 gで 5分間遠心分離、 更にその上清を 1 0 0 0 O x gで 3 0分間遠心分離を 行い A 4 3 1細胞膜画分を得、 これを酵素源である部分精製 E G F受容 体として測定に供した。
上記の A 4 3 1細胞膜画分 ( 1 0〜1 5 / g) 、 1 5 mM H e p e s緩衝液 (pH 7. 7 ) 、 2 mM Mn C l 2 、 1 0 Z n S 04 、 5 0 ^MN a 3 V04 . 及びジメチルスルホキシ ド (DMS 0) に溶解 した被検物質 (終濃度 1 % DMS O) の反応混液に、 l O O n g E GFを加えた後、 7 5 μ g合成基質 RR - SRCぺプチド (配列番号 1 に記載のぺプチド) 、 1 0 Mガンマ一 32 P—アデノシン三リ ン酸 ( 5 5. 5 KB q) を加えて反応を開始した。
この時の容量は 6 0 1である。
反応は氷中にて 3 0分間行い、 1 OmgZm 1牛血清アルブミ ンを 6 1 と 2 0 %トリクロロ酢酸を 2 5 1加えて反応を停止し、 そのまま 氷中に 3 0分間放置した。
次に 5 0 0 0 X gで 2分間遠心した後、 上清を 4 0 μ 1サンプリ ング して Ρ 8 1ホスホセルロースペーパーに吸着させた。
これを 3 0 %酢酸水に 1 5分間浸して固定、 1 5 %酢酸水に 1 5分間 浸して洗浄し (洗浄は 4回繰り返し行った。 ) 、 液体シンチレシヨン力 ゥン夕一で Ρ 8 1ホスホセルロースペーパーに付着した。 32 Ρのカウン 卜を測定し、 この値を Αとした。
同時に被検物質を添加しない反応、 被検物質及び E GF共に添加しな い反応のカウン卜も測定し、 各々 B, Cとした。
チロシンキナーゼ阻害率は、 下記の式により求められる。
阻害率 (%) = (B— AZB— C) X 1 00
被検物質の添加濃度を変化させて得られた阻害率より I C5。値 (50 %阻害濃度) を算出した。
(癌細胞増殖阻害作用)
(測定方法)
ヒ卜鼻咽腔癌である K B細胞は、 その細胞表面上に E G F受容体を過 剰に保有している。
この KB細胞を用いて、 培養癌細胞の増殖に対する被検物質の効果の 検討を以下の方法で行った。
96 w e 1 1 d i s h上に K B細胞を 2. 5 x 1 03 e e l 1 /w e lに播種し、 1 0%FCS, 50 U/m 1ペニシリ ン及び 50 / gZ m lス トレブトマイ シン含有 DM EM: F 1 2 (1 : 1) 培地中で、 3 7°C、 5 %炭酸ガス条件下で 1日培養後、 DMSOに溶解した被検物質 を培地中に添加し (01^!50終濃度< 0. 1 %) 、 上記条件下で 3日間 培養した。 なお被検物質は 24時間おきに培地と共に交換した。
生細胞数の力ゥントは、 M i c h a e l A l l e yらの C a n c e r
Re s e r c h 48, 589 (1 988) 記載の測定法を参考に、 M TT試薬を用い 5 50 nmと 6 50 n mの 2波長の比色定量により求め、 その値を aとした。
同時に被検物質を加えない時の生細胞数のカウン卜も測定し、 その値 を bとした。
細胞増殖阻害率は、 下記の式により求められる。
阻害率 (%) = (b— a) Zb x l 00
被検物質の添加濃度を変化させて得られた阻害率より I C5。値 (50
%阻害濃度) を算出した。
以上の結果を表 - 2に示す。
表一 2
化合物 チロシンキナーゼ活性 癌細胞増殖阻害
(番号) 阻害効果 ( I C 50, M) 効果 ( I C5。, μΜ)
5 0. 3 4 0. 6 2
2 6 0. 8 6 1. 9
2 9 9. 4 3. 9
9 7 8. 2 2. 6
3 3 5 2 7. 9 3. 1
2 7 8 1. 7 0. 9 5
2 9 3 1. 1 0. 2 3
3 5 0 1. 4 0. 5 7
3 5 2 0. 4 7 0. 6 3
3 4 9 5. 8 2. 0
2 9 0 5. 0 0. 8 3
3 2 7 2 7. 3 5. 0
2 5 3 3 8 0. 4 2
産業上の利用可能性
本発明のベンゾィルェチレン誘導体は強力なチロシンキナーゼ阻害活 性ならびに癌細胞増殖抑制作用を有しており、 本発明のチロシンキナー ゼ阻害剤は、 制癌剤として有用である。
配列表
配列番号: 1
配列の長さ : 1 3
配列の型: アミノ酸
トポロジー : 直鎖状
配列の種類: ぺプチド
配列
Arg Arg Leu lie biu Asp Ala Glu Tyr Ala Ala Arg Gly 1 5 10