WO1995023753A1 - Dispositif de separation et de transport de feuilles de papier - Google Patents

Description

明細書 紙片の分離搬送装置 技術分野

本発明は、 分離処理されずに供給される複数の紙片を一 枚ずつに分離しつつ搬送する紙片の分離搬送装置に関する _t 背景技術

従来の紙片の分離搬送装置と しては、 例えば、 特開昭 6 2 - 7 9 1 4 3号公報に記載されたもの—がある。 この分離 ϋ送装置は、 対向配置された送り ローラ及び分離ローラと , 両ローラ間を通過した紙幣を収納室内に送るための複数の 収納側搬送ベルト と を備えているものである。 この分離搬 送装置において、 両ローラ間まで紙幣を搬送するために、 受入れ側搬送ベルト を用いている。 この分離搬送装置では 両ローラの上流側に至った紙幣を下流側に送れるように、 送り ローラのみを回転させ、 複数の紙幣が重な り合つてい る ときでも送り ローラに接触した紙幣のみを下流側に送る こ とで、 重な り合った複数の紙幣を分離している。 そ して 分離された紙幣を 1 枚ずつ収納側搬送ベル トで収納室まで 送っている。

しかしながら、 このような分離搬送装置では、 例えば、 紙幣の先端部が湾曲又は折れ曲がっていると、 受入れ側搬 送ベル 卜から両ローラの間に紙幣が取 り込まれない場合が あ り 、 両ローラの上流側で紙詰ま り が生じる可能性が高い。 また、 このよう な分離搬送装置では、 重な り合つている 複数の紙幣が分離された後、 収納側搬送ベル 卜で搬送され る紙幣の速度は、 送 り ローラで送られる紙幣の速度よ り も、 必ずしも速く ない。 このため、 重な り合つていた紙幣のう ち、 分離されて先に収納側搬送ペル トに至った紙幣の後端 が、 後から収納側搬送ベル ト に至る紙幣の先端に当接した り 、 重な り合って しま う現象 （以下、 追突現象とする。 ） を起こ して しま う こ とがある。 このよ う な追突現象が起こ る と、 送 り ローラ及び分離ローラで分離した意味がなく な るばか り か、. 紙詰ま り が生じて しま う こ とがある。 また、 紙幣の分離は、 通常、 紙幣数量のカウ ン 卜或は整列収納の ためであるから、 追突現象が起きたときに、 たとえ、 紙詰 ま り が生じなく と も、 紙幣数量のカウ ン ト或は整列収納に 支障をきた していま う。

すなわち、 従来の分離搬送装置では、 重な り合つている 複数の紙幣を確実に分離し、 各紙幣をスムーズに搬送する こ とができないと いう 問題点がある。 発明の開示

本発明は、 以上のよ う な従来の問題点に着目 し、 重な り 合っている複数の紙片を確実に分離し、 各紙片をスムーズ に搬送する こ とができ る紙片の分離搬送装置を提供する こ と を 目的と している。

前記の 目的を達成するための紙片の分離搬送装置は、 対向配置され、 供給されてきた紙片を挾み込む送 リ ロー ラ及び分離ローラ と、

前記送り ローラ と同軸上に設けられている羽根車と、 前記紙片を 目的の位置に送れる方向へ、 前記送 り ローラ 及び前記羽根車を一体的に回転させる第 1 駆動機構と、 前記紙片が供給されて く る方向へ、 前記分離ローラ を回 転させる第 2駆動機構と、

を備え、

前記羽根車は、 放 ¾方向に伸びた柔軟な複数の羽根を有 し、 該羽根は、 前記送 り ローラ と前記分離ローラ との間に 未だ取 り込まれていない上流側の前記紙片に接触可能な長 さに設定されている こ と を特徴とするものである。

この紙片の分離搬送装置では、 送り ローラ と分離ローラ との間に未だ取 り込まれていない上流側の紙片に、 羽根車 の羽根が接触している。 従って、 この羽根車の羽根に接触 している紙片は、 強制的に、 送 り ローラ と分離ローラ との 間に取 り込まれる。 重な り合った 2枚の紙幣が送 り ローラ と分離ローラの上流側に至った場合には、 送 り ローラに接 触している紙幣のみが直ちに両口一ラ間を通過し、 分離口 ーラに接触している紙幣は、 送 り ローラに接触していた紙 幣が両ローラ間を通過した後、 両ローラ間を通過する。 こ のよ う に、 この紙片の分離搬送装置では、 紙片を両ローラ 間に確実に取 り込むこ とができ、 スムーズ且つ確実に複数 の紙片を搬送分離する こ とができる。

ここで、 前記羽根車の羽根は、 柔軟で且つ紙片に対する 摩擦係数が大きいウ レタ ンゴム等で形成する こ とが好ま し い。 このよう に、 羽根をウ レタ ンゴム等で形成する と、 紙 片との間に働く 摩擦力が大き く な り 、 羽根車で紙片を両口 ーラ間に引き込む力を高める こ とができる。

また、 前記目的を達成するための他の紙片の分離搬送装 置は、

対向配置され、 供給されてきた紙片を挾み込む送 り ロー ラ及び分離ローラと、

前記送 り ローラ と前記分離ローラ との間を通過した前記 紙片を前記目的の位置まで搬送する搬送機構と、

供給されてきた前記紙片を前記搬送機構の方向へ、 前記 送り ローラ を回転させる第 1 駆動機構と、

前記紙片が供給されて く る方向へ、 前記分離ローラ を回 転させる第 2駆動機構と、

前記搬送機構に至った前記紙片の下流側端部の通過、 及 び該紙片の上流側端部の通過を検知する紙片通過検知手段 と、

前記紙片通過検知手段が、 前記搬送機構に至った前記紙 片の下流側端部の通過を検知する と、 前記第 1 駆動機構か ら前記送 り ローラに伝える回転駆動力を消失させ、 前記紙 片通過検知手段が、 前記搬送機構に至った前記紙片の上流 側端部の通過を検知する と、 前記第 1 駆動機構から前記送 り ローラに伝える回転駆動力を復帰させ-る回転駆動力制御 手段と、

を備えているこ と を特徴とするものである。

この紙片の分離搬送装置では、 送 り ローラ と分離ローラ の上流側に、 重な り合った 2枚の紙幣が至った場合、 送り ローラに接触している紙幣のみが直ちに両ローラ間を通過 し、 分離ローラに接触している紙幣は、 送 り ローラに接触 していた紙幣が両ローラ間を通過した後、 両ローラ間を通 過する。 両ローラ間を通過した紙幣は、 搬送機構に取 り込 まれ目的の位置まで搬送される。 この過程で、 紙片通過検 知手段で、 紙片の下流側端部が検知される と、 第 1 駆動機 構からの回転駆動力が送 り ローラに伝わらなく り 、 送 リ ロ —ラの上流側に位置している紙片は、 一時的に搬送機構側 に送られなく なる。 紙片の下流側端部が検知された後、 こ の紙片の上流側端部が検知される と、 再び、 第 1 駆動機構 からの回転駆動力が送 り ローラに伝わるよ う にな り、 送り ローラの上流側に位置している紙片は、 搬送機構側に送ら れる始める。 このよ う に、 送 り ローラが間欠的に回転する ため、 送 り ローラ と搬送機構との間での紙幣の追突現象を 防ぐこ とができ る。 従って、 この紙片の分離搬送装置によ れば、 重な り合つている複数の紙幣を確実に分離し、 各紙 幣をスムーズに搬送する こ とができる。 図面の簡単な説明

図 1 は、 本発明に係る一実施例の紙幣分離搬送装置の側 断面図である。 よ り具体的には、 図 2 における I 一 I 線断 面図である。

図 2 は、 本発明に係る一実施例の紙幣分離搬送装置の平 面図である。

図 3 は、 図 2 における m— m線断面図である。

図 4 は、 本発明に係る一実施例の紙幣取込み中の紙幣分 離搬送装置の側断面図である。

図 5 は、 本発明に係る一実施例の紙幣分離直後の紙幣分 離搬送装置の側断面図である。 発明を実施するための最良の形態 以下、 本発明に係る紙片の分離搬送装置の一実施例につ いて、 図面を用いて説明する。

本実施例の紙片の分離搬送装置は、 紙幣の分離搬送装置 で、 例えば、 パチンコ島の島端に配置されている紙幣収納 設備内に設けられているものである。 パチンコ島内のパチ ンコ玉貸機に投入された紙幣は、 パチンコ島内の搬送手段 によ り搬送され、 収納設備に送られて く る。 この収納設備 は、 図 1 に示すよ う に、 パチンコ島内の搬送手段にょ リ搬 送されてきた紙幣 S が一時的に収納される一時収納室 1 0 と、 本発明に係る分離搬送装置と、 この分離搬送装置で一 時収納室 1 0から送られてきた紙幣 S を収納する最終収納 室 1 9 と を有して構成されている。

ここで、 本発明に係る分離搬送装置について説明する前 に、 この分離搬送装置の上流側に位置している一時収納室 1 0 について説明する。

図 1 に示すように、 一時収納室 1 0は、 矩形状の紙幣 S の長辺を水平方向に向け、 その短辺を鉛直方向に向けた状 態で、 複数の紙幣 S を収納するものである。 一時収納室 1 0 は、 紙幣 Sの長辺が接触する底板 1 1 と、 この底板 1 1 に対向している天板 1 4 と、 収納室 1 0内の紙幣 Sの紙面 と対向する側板 1 3 と を有している。 底板 1 1 の側板 1 3 側には、 収納室 1 0 内の紙幣 S を排出するための排出口 1 2 が形成されている。 収納室 1 0内には、 収納室 1 0内の 複数の紙幣 S を側板 1 3側に押し込む.押し込み機構 （図示 されていない。 ） が設けられている。 この押し込み機構と しては、 例えば、 柔軟な複数の羽根を有する羽根車等があ る。 つま り、 この羽根車を回転させるこ とで、 羽根車の羽 根で、 紙幣 S を収納室 1 0 の側面 1 3側に押し込むように する。

分離搬送装置は、 図 1 及び図 2 に示すように、 一時収納 室 1 0の下方に配されている第 1 軸 2 0及び第 2軸 3 0 と、 第 1 軸 2 0 に取り付けられている第 1 送リ ロ一ラ 2 1 、 第 2送り ローラ 2 2及び羽根車 2 5 と、 第 2軸 3 0 に取り付 けられている分離ローラ 3 1 と、 第 1 軸 2 0 の端部に取り 付けられている電磁ク ラ ッチ 2 4 と、 この電磁ク ラ ッチ 2 4 を介 して第 1 軸 2 0 を回転させる第 1 駆動機構 4 0 と、 第 2軸 3 0 を一定方向にのみ回転させるワ ンウ ェイ ク ラッ チ 3 4 と、 第 2軸 3 0 を回転させる第 2駆動機構 5 0 と、 送 り ローラ 2 1， 2 2 から送られてきた紙幣 S を最終収納 室 1 9 まで送るベル ト搬送機構 6 0 と、 この搬送機構 6 0 に至った紙幣 S を検知する紙幣検知センサ 7 0 と を備えて いる。 なお、 図 1 は、 図 2 にぉける 1 _ 1 線断面図でぁる ので、 図 1 中のベル ト搬送機構 6 0 が断面になるべきであ るが、 図を見易く するために、 こ こではベル ト搬送機構 6 0 にハッチングを施していない。 また、 以下の説明におい て、 特に図番を指定しない場合には、 図 1 及び図 2 に基づ いて説明 し.ているものとする。

第 1 軸 2 0 と第 2軸 3 0 は、 一時収納室 1 0 の下方で且 つ排出口 1 2 を中心と してほぼ対称な位置に、 一時収納室 1 0 内の紙幣 Sの長辺と平行に配置されている。

第 2 送 り ローラ 2 2 は、 ワ ンウェイ ク ラ ッチ 2 3 を介し て、 第 1 軸 2 0 に取 り付けられている。 この第 2 送 リ ロー ラ 2 2 の両側には、 2 つの第 1 送 リ ローラ 2 1 , 2 1 が第 1 軸 2 0 に固定されている。 第 2 送 り ローラ 2 2 を 中心と して、 2 つの第 1 送 り ローラ 2 1 ， 2 1 の外側には、 2 つ の羽根車 2 5， 2 5 が第 1 軸 2 0 に固定されている。

羽根車 2 5 は、 第 1 軸 2 0 に取 り付つけられる円筒状の 軸取付部 2 6 と、 軸取付部 2 6 から放射方向に伸びている 複数の羽根 2 7 , 2 7 , …と を有している。 羽根 2 7 は、 例えば、 ウ レタ ンゴム等の柔軟性があ り、 且つ紙幣 Sに対 する摩擦係数の大きい材料で形成されている。 羽根車 2 5 の半径、 つま り羽根 2 7 の長さは、 一時収納室 1 0 の最も 側板 1 3側に位置している紙幣 Sの下端部に接触できる長 さに設定されている。

図 3 に示すように、 第 2送り ローラ 2 2 と対向する位置 で、 第 1 軸 2 0 よ り も僅かに上部及び僅かに下部には、 そ れぞれ、 サブローラ 3 2， 3 3 が設けられている。 このサ ブローラ 3 2， 3 3 は、 サブローラ 3 2， 3 3 と第 2送り ローラ 2 2 との間に紙幣 Sがないときには、 両者の外周面 相互が接触しており、 第 2送り ローラ 2 2 が回転すると、 これに伴ってサブローラ 3 2， 3 3 も回転する。

第 2軸 3 0 には、 2つの第 1 送リ ローラ 2 1， 2 1 と対 向するそれぞれの位置に、 2つの分離ローラ 3 1 ， 3 1 が 固定されている。 分離ローラ 3 1 の半径は、 分離ローラ 3 1 の外周面と第 1 送り ローラ 2 1 の外周面との間隔が紙幣 Sの厚さの 1 . 5倍になるように、 設定されている。 つま リ、 分離ローラ 3 1 と第 1 送り ローラ 2 1 との間隔は、 両 ローラ 2 1 ， 3 1 の間に重な り合った複数の紙幣 Sが入り 込もう と しても、 1 枚のみは両ローラ 2 1 ， 3 1 間を容易 に通過できるが、 2枚以上は同時に両ローラ 2 1 ， 3 1 間 を容易に通過できない間隔に設定されている。

第 1 駆動機構 4 0 は、 第 1 軸 2 0 と同軸上に位置して電 磁ク ラ ッチ 2 4 にその一端が連結されている回転軸 4 3 と、 この回転軸 4 3 の他端に固定されている従動プー リ 4 1 と、 この従動プー リ 4 1 を回転させるための駆動プー リ （図示 されていない。 ） と、 これらプー リ に巻き付いている駆動 用無端ベル ト 4 2 と、 駆動プー リ を回転させるモータ （図 示されていない。 ） と を有して構成されている。 また、 第 2駆動機構 5 0 は、 第 2軸 3 0 の端部に固定されている従 動プー リ 5 1 と、 この従動プー リ 5 1 を回転させるための 駆動プー リ （図示されていない。 ） と、 これらプー リ に巻 き付いている駆動用無端ベル ト 5 2 と、 駆動プー リ を回転 させるモータ （図示されていない。 ） と を有 して構成され ている。

図 1 において、 第 1 軸 2 0 は、 第 1 駆動機構 4 0 によ り、 反時計方向に回転させられる。 従って、 第 1 軸 2 0 に設け られている第 1 送 リ ローラ 2 1 、 第 2送リ ローラ 2 2 、 羽 根車 2 5 は、 第 1 駆動機構 4 0 の駆動によ り 、 反時計方向 に回転しする。 また、 第 2軸 3 0 も、 第 2駆動機構 5 0 に よ り 、 反時計方向に回転させられる。 従って、 第 2軸 3 0 に設けられている分離ローラ 3 1 も、 第 2駆動機構 5 0 の 駆動によ り、 反時計方向に回転する。 なお、 分離ローラ 3 1 が送 り ローラ 2 1 ， 2 2 と同 じ反時計方向に回転する と いう こ とは、 紙幣 S の搬送方向と逆方向に回転する と いう こ とである。 第 1 軸 2 0 に設けられているワ ンウェイ ク ラ ツチ 2 3 は、 第 1 軸 2 0 に対して、 第 2 送 リ ロ一ラ 2 2 の 時計方向への回転を制限して、 第 2送り ローラ 2 2 の反時 計方向への回転を 自 由にさせるものである。 従って、 第 2 送り ローラ 2 2 は、 第 1 軸 2 0が反時計方向に回転してい るときには、 これに伴って反時計方向に回転し、 また、 第 1 軸 2 0が止まっていても、 反時計方向には自 由に回転可 能である。 第 2軸 3 0 に設けられているワンウェイ クラッ チ 3 4 は、 第 2軸 3 0の時計方向への回転を制限し、 第 2 軸 3 0の反時計方向への回転を 自 由にさせるものである。 従って、 分離ローラ 3 1 は、 第 2軸 3 0が反時計方向に回 転しているときには、 これに伴って反時計方向に回転する。 さ らに、 分離ローラ 3 1 は、 第 2軸 3 0からの反時計方向 の回転駆動力よ り も大きい時計方向の外力が加わったと し ても、 この外力による時計方向の回転がワンウェイ クラッ チ 3 4 によ り制限される。

ベル ト搬送機構 6 0 は、 送り ローラ 2 1 ， 2 2 から送ら れてきた紙幣 S を挾持する一対の無端ベルト 6 1 ， 6 2 と、 各無端ベル 卜 6 1 ， 6 2 が巻き付く従動プー リ 6 3 ， 6 4 、 駆動プー リ （図示されていない） 及び複数のテンショ ンプ ー リ 6 5 ， 6 6 ， 6 8 と、 駆動プー リ を回転させる駆動モ ータ （図示されていない。 ） と を有して構成されている。 なお、 駆動モータ及び駆動プーリ は、 最終収納室 1 9側に 位置してお り、 図示されていない。 一対の無端ベル 卜 6 1 ， 6 2 は、 図 2 に示すように、 3組設けられており、 これら の一時収納室 1 0側は、 それぞれ、 第 2送り ローラ 2 2の 真下、 及びその両側に設けられている。 また、 無端ベル ト 6 1 ， 6 2 が 3 組設けられている関係上、 各プー リ も 3組 設けられている。 但し、 駆動モータ は、 3 組と も 1 つのも のを共有して使っている。

一時収納室 1 0 の排出口 1 2 からは、 一時収納室 1 0 か らの紙幣 S を、 分離ローラ 3 1 と第 1 送 り ローラ 2 1 との 間を経由 して無端ベル ト 6 1 , 6 2 の一時収納室側端まで 導く ガイ ド片 1 5 が伸びている。 このガイ ド片 1 5 は、 送 り ローラ 2 1 ， 2 2 や分離ローラ 3 1 等の邪魔にならぬよ う、 3組の無端ベル ト対 6 1， 6 2 のう ち、 両側の無端べ ル ト対 6 1 ， 6 2 にのみ、 対応して設けられてる。

紙幣検知センサ 7 0 は、 発光素子 7 1 と受光素子 7 2 と から成る光学式センサである。 この紙幣検知センサ 7 0 は、 ベル 卜搬送機構 6 0 の搬送経路中の一時収納室 1 0側に設 けられている。 よ り具体的には、 ベル ト搬送機構 6 0 を構 成する複数のプー リ のう ち、 最も一時収納室 1 0側に設け られている従動プー リ 6 3， 6 4 よ り も僅かに下流側の位 置に設けられている。 紙幣検知センサ 7 0 は、 図示されて いない制御回路と信号線で接続されている。 この検知セン サ 7 0 は、 紙幣 S の先端部を検知する と検知信号を制御回 路に出力する。 制御回路は、 電磁ク ラ ッチ 2 4 に対して、 この検知信号の立上 りで 0 f f 信号を出力 し、 検知信号の 立ち下がりで o n信号を出力する。 電磁ク ラ ッチ 2 4 は、 o f f 信号が入力 したとき、 第 1 軸 2 0 と、 第 1 駆動機構 4 0 の回転軸 4 3 との連結を断ち （ o f f 状態） 、 o n信 号が入力 したとき、 第 1 軸 2 0 と第 1 駆動機構 4 0 の回転 軸 4 3 と を連結する （ o n状態） 。 すなわち、 検知センサ 7 0 が、 紙幣 S の先端部を検知する と、 電磁ク ラ ッチ 2 4 は o f f 状態にな り 、 第 1 駆動機構 4 0 からの回転力が第 1 軸 2 0 に伝わらなく な り 、 検知センサ 7 0 が紙幣 Sの後 端部を検知する と、 電磁ク ラッチ 2 4 は o n状態にな り、 第 1 駆動機構 4 0 からの回転力が第 1 軸 2 0 に伝わるよう になる。 この検知センサ 7 0 は、 電磁ク ラ ッチ 2 4 の制御 以外に、 紙幣数量をカウ ン 卜するためのセンサと しても利 用される。

次に、 本実施例の紙幣分離搬送装置の動作について説明 する。

基本的に、 第 1 駆動機構 4 0 、 第 2駆動機構 5 0及びべ ル ト搬送機構 6 0 は、 常に駆動している。

こ こで、 電磁ク ラ ッチ 2 4 が o n状態になっているもの とする。 電磁ク ラ ッチ 2 4 が 0 n状態になっている とき、 前述したよ う に、 第 1 駆動機構 4 0 の回転軸 4 3 と第 1 軸 2 0 とは連結されてお り 、 第 1 軸 2 0 は、 第 1 駆動機構 4 0 の従動プー リ 4 1 の回転に伴って回転している。 従って、 電磁ク ラッチ 2 4 が o n状態のときには、 第 1 送 り ローラ 2 1 、 第 2 送 り ローラ 2 2 及び羽根車 2 5 は、 反時計方向 に回転している。

図 1 及び図 4 に示すよ う に、 一時収納室 1 0 内において、 最も側板 1 3 側に位置している紙幣 S の下端部は、 羽根車 2 5 の羽根 2 7 の先端部と接触している。 従って、 羽根車 2 5 の反時計方向の回転で、 羽根車 2 5 に接触している紙 幣 S は、 一時収納室 1 0 の排出口 1 2 から引き出され、 一 時収納室 1 0 の排出口 1 2 から形成されているガイ ド片 1 5 によ り、 上部サブローラ 3 2 と第 2 送 り ローラ 2 2 との 間を経由 して、 第 1 送り ローラ 2 1 と分離ローラ 3 1 との 間に導かれる。 つま り 、 羽根車 2 5 は、 一時収納室 1 0 内 の紙幣 S を、 第 1 送 り ローラ 2 1 と分離ローラ 3 1 との間 に強制的に引き込んでいる。 従って、 本実施例の分離搬送 装置の上流側に位置している紙幣 S を、 この分離搬送装置 に確実に取 り込むこ とができ、 この分離搬送装置の上流側 での紙詰ま リ を最小限に抑えるこ とができ る。

第 1 送 リ ローラ 2 1 と分離ローラ 3 1 との間に、 重な り 合った 2 枚の紙幣 Sが至ったときには、 第 1 送 り ローラ 2 1 に接している紙幣 Sのみがベル ト搬送機構 6 0 の方向に 搬送される。 また、 分離ローラ 3 1 に接している紙幣 S は、 分離ローラ 3 1 が紙幣搬送方向とは逆方向に回転している ため、 分離ローラ 3 1 と第 1 送り ローラ 2 1 との上流側に 一時滞留 し、 第 1 送 り ローラ 2 1 に接していた紙幣 Sが両 ローラ 2 1 , 3 1 間を通過した後、 第 1 送 り ローラ 2 1 に 接して、 両ローラ 2 1，. 3_ 1 間を通過して行く 。

両口ーラ 2 1， 3 1 間を通過した紙幣 S は、 ガイ ド片 1 5 にガイ ドされつつ、 第 2 送り ローラ 2 2 と下部サブロー ラ 3 3 との間を経て、 ベル ト搬送機構 6 0 の一対の無端べ ル ト 6 1 ， 6 2 間に挾まれる。 一対の無端ベル ト 6 1， 6 2 に挾まれた紙幣 S は、 この一対の無端ベル ト 6 1 ， 6 2 によ り 、 最終収納室 1 9 まで搬送される。

図 5 に示すよう に、 紙幣 S が一対の無端ベル 卜 6 1 , 6 2 に挟まれて、 この無端ベル ト 6 1， 6 2 で搬送され始め る と、 この直後に、 この紙幣 S の先端部が紙幣検知センサ 7 0 で検知され、 電磁ク ラ ッチ 2 4 は 0 f f 状態になる。 このとき、 この紙幣 S の後端部は、 第 2 送 り ローラ 2 2 と 下部サブローラ 3 3 との間に挾まれている。 電磁ク ラ ッチ 2 4 が o f f 状態になる と、 前述したよ う に、 第 1 駆動機 構 4 0 の回転軸 4 3 と第 1 軸 2 0 とは、 連結が断たれ、 第 1 軸 2 0 に第 1 駆動機構 4 0 からの回転力が伝わら なく な る。 このため、 第 1 軸 2 0 に固定されている羽根車 2 5 及 び第 1 送 り ローラ 2 1 は、 回転駆動力を失い、 一時収納室 1 0 からの紙幣 S を第 1 送 リ ローラ 2 1 と分離ローラ 3 1 との間に取 り込めな く なる。 と ころで、 第 2 送 り ローラ 2 2 は、 第 1 軸 2 0 にワ ンウ ェイ ク ラ ッチ 2 3 を介 して取 り 付けられ、 第 1 軸 2 0 が回転しなく なっても、 反時計方向 にならば自 由に回転でき る。 したがって、 先端部が一対の 無端ベル 卜 6 1 , 6 2 に挾まれ、 後端部が第 2送 リ ロ一ラ 2 2 と下部サブローラ 3 3 と に挾まれている紙幣 S は、 一 対の無端ベル 卜 6 1 ， 6 2 の動作に伴って、 下流側へ搬送 されて行く 。 紙幣 Sの後端部が紙幣検知センサ 7 0 で検知され、 電磁 ク ラ ッチ 2 4 が再び 0 n状態になる と、 第 1 軸 2 0 に第 1 駆動機構 4 0 からの回転力が伝わるよ う にな り 、 第 1 軸 2 0 に画定されている羽根車 2 5 、 第 1 送リ ロ一ラ 2 1 及び 第 2送 り ローラ 2 2 は、 再び回転駆動力を得て、 一時的に 第 1 送り ローラ 2 1 の上流側に滞留 していた紙幣 S、 又は 一時収納室 1 0 内の紙幣 S を第 1 送 り ローラ 2 1 と分離口 ーラ 3 1 との間に取 り込めるよう になる。

このよう に、 紙幣 Sの先端部がベル ト搬送機構 6 0 に取 り込まれた直後に、 羽根車 2 5 、 第 1 送り ローラ 2 1 及び 第 2送り ローラ 2 2 は回転駆動力を失って、 第 1 送 リ ロー ラ 2 1 と分離ローラ 3 1 との間に紙幣 S を取 り込めなく な り、 紙幣 Sの後端部までベル ト搬送機構 6 0 に取 り込まれ た直後に、 再び、 羽根車 2 5 、 第 1 送り ローラ 2 1 及び第 2送 リ ロ一ラ 2 2 は回転駆動力を得て、 第 1 送 り ローラ 2 1 と分離ローラ 3 1 との間に紙幣 S を取 り込めるよ う にな るので、 つま り、 紙幣は、 第 1 送 り ローラ 2 1 と分離ロー ラ 3 1 との間を間欠的に通過して行く ので、 送 り ローラ 2 1 ， 2 2 からベル ト搬送機構 6 0 への紙幣 S の受渡し過程 で、 紙幣 S の追突現象を防止する こ とができ る。 従って、 送 り ローラ 2 1， 2 2 とベル ト搬送機構 6 0 との間での紙 詰ま り を最小限に抑える こ とができ る と共に、 紙幣 S の数 量を正し く カウ ン ト でき、 紙幣 S を最終収納室 1 9 内にき れいに整列収納させる こ とができる。 なお、 以上の実施例では、 第 1 軸の回転駆動と停止の制 御を検知センサ 7 0からの信号を受ける電磁クラッチ 2 4 で実行したが、 これに換えて、 第 1 駆動機構 4 0の駆動モ 一タ に検知センサ 7 0からの信号が出力されるよう に して、 この駆動モータで、 第 1 軸の回転駆動と停止の制御を実行 してもよい。

Claims

請求の範囲

1 . 分離処理されずに供給されてきた複数の紙片を 1 枚 ずつに分離しつつ 目 的の位置へ送る紙片の分離搬送装置に おいて、

対向配置され、 供給されてきた前記紙片を挾み込む送り ローラ及び分離ローラ と、

前記送 り ローラ と同軸上に設けられている羽根車と、 前記紙片を前記目 的の位置に送れる方向へ、 前記送リ ロ ーラ及び前記羽根車を一体的に回転させる第 1 駆動機構と、 前記紙片が供給されて く る方向へ、 前記分離ローラ を回 転させる第 2駆動機構と、

を備え、 - 前記羽根車は、 放射方向に伸びた柔軟な複数の羽根を有 し、 該羽根は、 前記送 り ローラ と前記分離ローラ との間に 未だ取 り込まれていない上流側の前記紙片に接触可能な長 さに設定されている こ と を特徴とする紙片の分離搬送装置。

2 . 請求項 1 記載の紙片の分離搬送装置において、 前記羽根は、 ウ レタ ンゴムで形成されている こ と を特徴 とする紙片の分離搬送装置。

3 . 請求項 1 又は 2記載の紙片の分離搬送装置において、 前記送 り ローラ と前記分離ローラ との間を通過した前記 紙片を前記目的の位置まで搬送する搬送機構と、

前記搬送機構に至った前記紙片の下流側端部の通過、 及 び該紙片の上流側端部の通過を検知する紙片通過検知手段 と、

前記紙片通過検知手段が、 前記搬送機構に至った前記紙 片の下流側端部の通過を検知する と、 前記第 1 駆動機構か ら前記送 り ローラ及び前記羽根車に伝える回転駆動力を消 失させ、 前記紙片通過検知手段が、 前記搬送機構に至った 前記紙片の上流側端部の通過を検知する と、 前記第 1 駆動 機構から前記送 り ローラ及び前記羽根車に伝える回転駆動 力 を復帰させる回転駆動力制御手段と、

を備えているこ と を特徴とする紙片の分離搬送装置。

4 . 請求項 1 、 2 又は 3記載の紙片の分離搬送装置にお いて、

前記送 り ローラ と前記分離ローラ との間に未だ取 り込ま れていない上流側の前記紙片を、 該送 リ ローラ と該分離口 ーラ との間に導く ガイ ド片を備えている こ と を特徴とする 紙片の搬送装置。

5 . 請求項 3 記載の紙片の分離搬送装置において、 前記送 り ローラ と前記分離ローラ との間に未だ取 り込ま れていない上流側の前記紙片を、 該送 リ ローラ と該分離口 ーラ との間を経由 して、. 前記搬送機構まで導く ガイ ド片を 備えている こ と を特徴とする紙片の搬送装置。

6 . 分離処理されずに供給されてきた複数の紙片を 1 枚 ずつに分離しつつ 目 的の位置へ送る紙片の分離搬送装置に おいて、

対向配置され、 供給されてきた前記紙片を挾み込む送 り ローラ及び分離ローラ と、

前記送 り ローラ と前記分離ローラ との間を通過 した前記 紙片を前記目的の位置まで搬送する搬送機構と、

供給されてきた前記紙片を前記搬送機構の方向へ、 前記 送 り ローラ を回転させる第 1 駆動機構と、

前記紙片が供給されて く る方向へ、 前記分離ロ ーラ を回 転させる第 2駆動機構と、

前記搬送機構に至った前記紙片の下流側端部の通過、 及 び該紙片の上流側端部の通過を検知する紙片通過検知手段 と、

前記紙片通過検知手段が、 前記搬送機構に至った前記紙 片の下流側端部の通過を検知する と、 前記第 1 駆動機構か ら前記送 り ローラに伝える回転駆動力を消失させ、 前記紙 片通過検知手段が、 前記搬送機構に至った前記紙片の上流 側端部の通過を検知する と、 前記第 1 駆動機構から前記送 リ ローラに伝える回転駆動力を復帰させる回転駆動力制御 手段と、

を備えている こ と を特徴とする紙片の分離搬送装置。