WO1995000268A1

WO1995000268A1 - Mandrin d'elargissement de tubes, procede d'elargissement de tubes et appareil d'elargissement de tubes mettant en ×uvre ce mandrin, et echangeur de chaleur comportant un tube d'echange de chaleur soumis a un elargissement par ce procede

Info

Publication number: WO1995000268A1
Application number: PCT/JP1994/001014
Authority: WO
Inventors: Yoshitaka Yamamoto; Shigemi Miwa; Isao Ogami; Noriaki Nakao; Takuro Katagami
Original assignee: Daikin Industries, Ltd.
Priority date: 1993-06-25
Filing date: 1994-06-24
Publication date: 1995-01-05
Also published as: EP0678352B1; EP0678352A4; CN1063362C; KR950702883A; US5685190A; DE69426815D1; SG47928A1; EP0678352A1; AU6983294A; TW263456B; CN1111447A; ES2156897T3; DE69426815T2

Description

明細書拡管用マンドレルとこれを用いた拡管方法および拡管装置とこの拡管方法により拡管された熱交換チューブをもつ熱交換器技術分野

本発明は、主として空気調和機の熱交換器に用いられるクロスフィンコイルの製造に適用する拡管用マンドレルと、これを用いた拡管方法および拡管装置とこの拡管方法により拡管された熱交換チューブをもつ熱交換器に関する。背景技術

空気調和機の熱交換器として使用されるクロスフィンコイルは、多数本の熱交換チューブを多数枚のフィンに串刺しに差し通し、そのチューブを拡管してフィンに固定することにより製造されクロスフィンコィルの製造に使用される拡管装置としては機械式のものが多用されている。従来の機械式拡管装置を図 2 2および図 2 3に示す。ここに示された拡管 '装置は横型であるが、縦型の拡管装置でも同様の原理で拡管処理が行われる。

従来の機械式拡管装置（横型装置）は、水平なベッド 1 と、べッド 1上に設けた前後一対の固定枠 2 , 3の間を前後進する移動枠 4と、固定枠 2， 3の間に横列され基端を移動枠 4に連結し先端に拡管へッドを取付けた多数本のマンドレル 5 , 5 · · · 'とを備えている。

拡管を行うには、まず、固定枠 2より前方のへッド 1上に拡管

一 1一差替え用紙（規則 25) 前のクロスフィンコイル Wを固定する。次いで、移動枠 4を前進させる。これにより多数本のマンドレル 5， 5 が固定枠 2を通過して一斉に前進し、その先端に取付けた拡管へッドがクロスフィンコィルの冷却管内に圧入されることにより、冷却管が同時拡管される。

このような従来の機械式拡管装置では、マンドレルの抜き代が必要なため、装置長が長くなり、一般にはクロスフィンコイルの全長の 4倍の装置長が必要とされている。従って、装置が大型化するという問題がある。

また、前記熱交換チューブが真直でないとマンドレルを挿入できないため、第 2 4図及び第 2 5図に示すような熱交換チューブが湾曲した L字型、 U字型のクロスフィンコィルを処理できないという制約がある。この制約のため、 L字型、 ϋ字型のクロスフインコィルに対しては曲げ加工する前に前記チューブを拡管してフィンに固着し、その後でクロスフィンコイルを曲げ加工するという作業が行われる。

しかし、この作業によると、曲げ加工時にフィン疵が発生しやすいという問題がある。また、複列コイルでは、内外コイルの曲げ半径が異なるため、内外コィルが分離されていなければならない。そのため、複列コイルへの適用は困難である。

これらの問題を解決できる拡管裝置として水圧式のものがあり

、実際、全長が 2 mを越えるよ όな大型のクロスフィンコイルには、この水圧式拡管装置が適用されている。

しかし、 L字型、 ϋ字型のクロスフィンコイルに適用した場合は、熱交換チューブの曲げ加工部が加工硬化を起こしているため

、曲げ加工部の拡管が不足する。そのため、曲げ加工部で熱交換チューブがフィンに充分に固着せず、 5%程度の性能低下が生じるとされている。

そして、何よりも代替フロンが水を極端にきらうため、今後は水圧式拡管装置の新たな導入が困難であり、更には既に設置されている水圧弍拡管装置も機械式拡管装置に切り替えなければならない事態も予想される。

従って、曲げ加工後のクロスフインコイルにも適用できる小型の機械式拡管装置の開発が待たれている。

本発明の目的は、機械式拡管に使用して、装置長を著しく短くできる拡管用マンドレルを提供することにある。

本発明の他の目的は、機械式でありながら装置長を短くでき、しかも曲げ加工後のクロスフィンコィルでも容易に拡管できる拡管方法および拡管装置とこの拡管方法により拡管された熱交換チユーブをもつ熱交換器を提供することにある。発明の開示

本発明の拡管用マンドレルは、拡管すべき管内に挿入され得る多数のマンドレルビースを、連結部で折れ曲がるように一列に連結し、その先端に拡管へッドを取付けた可撓式マンドレルであるその可挠式のマンドレルは、図 1及び図 2に示すように、多数のマンドレルピース 1 1， 1 1 ····を短尺の棒状体とし、瞵接するマント'レルピース 1 1, 1 1を折曲可能に接続したュニバーサル夕イブとすることができる。

また、図 12及び図 13に示すように、多数のマンドレルビース 1 1, 1 1 '·'·を球状体とし、その球状体に径方向の貫通孔 1 1 aを設け、その貫通孔 1 1 dに通したワイヤ 1 4により多数のマンドレルピース 1 1， 1 1 · · · 'を一列に連結した数珠式とすることができる。

数珠式のマンドレル 1 0においては、図 1 2に示すように、ヮィャ 1 4が通る貫逋孔 1 5 aを中心部に有し、両端にマンドレルビース 1 1， 1 1が面接触する球面受座 1 5 b、 1 5 bを形成した間座 1 5を、隣接するマンドレルビース 1 1， 1 1間に介在させることが望ましい。

本発明の拡管方法は、上述した可撓式のマンドレルに管外から長手方向の推進力を加えて、先端の拡管へッドを管内に圧入するものである。

本発明の拡管方法においては、可挠式のマンドレルを巻取ドラムに卷き取って収納するのが望ましい。

本発明の拡管装置は、上述した可携式マンドレルを巻き取って収納する巻取ドラムと、マンドレルに管外から長手方向の推進力を加えてマンドレル先端の拡管へッドを管内に圧入するマンドレル送出機構とを具備する。

請求の範囲第 8項に記載の拡管装置は、拡管処理すべきクロスフィンコィルを固定するワーク台を設け、巻取ドラムおよびマンドレル送出機構を装備した拡管ュニットを、ワーク台に固定されたクロスフィンコィルの管配列方向に往復動可能に設けたものでめ ^ ) o

拡管ュニットは、複数本のマンドレルを同期操作するものが望ましい。

請求の範囲第 9項に記載の拡管装置は、拡管ュニットが 4本のマンドレルを使用し、 4本のマンドレルの送出路を菱形の 4つの項点に配置したものである。

マンドレル送出機構は、卷取ドラムに付設されるだけでなく、卷取ドラムがマンドレル送出機構を兼ねるようにしてもよい。請求の範囲第 1 0項に記載された拡管装置は、卷取ドラムに付設されたマンドレル送出機構を備えており、その送出機構は、マンドレルを直線状にガイドするマンドレルガイドと、一対のクランク機構によりマンドレルガイドに沿って逆方向に同期往復移動する一対のスライダ一と、各スライダ一に装備されマンドレルガィドと直角な方向に移動することにより、マンドレルガイド内のマンドレルのマンドレルピースに設けた凹部に嵌合する可動式の引っ掛けピンとを有する。

ここにおけるマンドレルとしては、マンドレルビースが長く、凹部を設けやすいュニバサルタイブが適する。

請求の範囲第 1 2項に記載の拡管装置は、マンドレルを装着可能とした螺旋溝をもち、正回転で前記螺旋溝に巻装する前記マンドレルをマンドレル出入部から送り出し、逆回転で前記マンドレルを螺旋溝に卷取る卷取ドラムと、この卷取ドラムのマンドレル出入部に設けるマンドレルガイドとを備え、前記巻取ドラムの外周部に、前記マンドレルガィドを除く螺旋溝形式部位を覆う外筒を設けたものである。

前記外筒は、前記卷取ドラムと共廻り可能に支持するのが好ましい。また、前記拡管装置に適用するマンドレルは、球状体のマンドレルビースを備えた数珠状のマンドレルが適する。

また、前記卷取ドラムに、螺旋溝に卷裝する数珠状マンドレルにおけるマンドレルピース群の端部を係合するストッパーと、前記マンドレルビース群を挿通するワイヤの端部を引張ることにより、前記マンドレルピース群の端部を前記ストッパーに弾接させる弾性体を設けるのが好ましい。

また、前記卷取ドラムと外筒及びマンドレルガィドとを支持するスライドベースを、基台に対し前記卷取ドラムの軸心方向に往復動可能に支持し、このスライドベースを所定ピッチ毎に往復動させる駆動機構を設けるのが好ましい。

更に、前記拡管方法により拡管された熱交換チューブをもつ熱交換器に特徴を有している。

次に以上のように構成する拡管用マンドレルと、このマンドレルを用いた拡管方法及び拡管装置並びに前記拡管方法で拡管した熱交換チューブをもつ熱交換器の作用効果を説明する。

先ず、本発明の拡管用マンドレルは、例えばクロスフィンコィルにおける熱交換チューブの管外から長手方向の推進力を加えると、その推進力が先端の拡管へッドに伝わるので、可撓式であるにも拘らず、拡管へッドが管内に圧入され、その拡管を行い得る。そして、可挠式であるため、卷取りが可能であり、これにより装着長を短くできる。また、曲げ加工された熱交換チューブの曲げ部を通過し得るので、曲げ加工されたクロスフィンコイルも拡管処理できる。

なかでも、数珠式のマンドレルは、球状体のマンドレルチューブを用いているから、熱交換チューブのカーブに沿って円滑に湾曲でき、しかも、小さい湾曲半径でも容易に拡管させられる。従つて、曲げ加工されたクロスフィンコィルの拡管処理に特に適するし、また、ワイヤにより多数のマンドレルピースを連続するから、拡管へッドを径の異なる拡管へッドに容易に交換できる。数珠式のマンドレルにおいて、隣接するマンドレルピース間に一 β一間座を介在させた場合は、各マンドレルピースを球状体に形成しながら、これら各マンドレルピースを面接触状に連続させられるから、前記各ピースの局部的な摩耗が抑えられ、かつ、外部から加わる推進力を拡管へドに有効に伝えられて曲管部をもった熱交換チューブの拡管を効果的に行える。

本発明の拡管方法および拡管装置は、マンドレルを用いた機械式であるので、熱交換チューブの加工状態や硬さ等に影響されずに均一な拡管加工を行うことができると共に、代替フロンへの切り替えに問題なく対応できる。また、機械式であるにもかかわらず、そのマンドレルが可挠性を有するので、そのマンドレルを巻き取ることにより装置全長を大幅に短縮でき、しかも、曲げ加工をした後の L字型、 U字型のクロスフィンコイルにも適用することができる。

請求の範囲第 8項に記載の拡管装置は、拡管処理すべきクロスフィンコィルの配管列方向に移動する拡管ュ二ットを備えているから、この拡管ュニヅトを間歇的に駆動することにより、ワーク台に固定されたクロスフィンコィルの熱交換チューブを単体本数ずつ拡管処理でき、従って、拡管作業を能率よくできて、拡管ュ二ットを小型化できる。

請求の範囲第 9項に記載の拡管装匿は、排出路を菱形の 4つの頂点に配置した 4本のマンドレルのうち、上下 2本のマンドレルと左右 2本のマンドレルを使い分けることにより、直管部の間隔が異なる複数種類のヘアピン形熱交換チューブでも拡管処理できる。また、斜めに並んだ 2本のマンドレルを使用することにより、前記ヘアビン型熱交換チューブの配置パターンの異なるものにも容易に適用できる。従って、複数種及び複数の配置パターンの熱交換チューブに対応できるので、装置コストや段取り替えに要する手数を節減できる

尚、前記ヘアピン型熱交換チューブとは、熱交換チューブの中間部を U字状に折曲げたもので、 1対の直管部と U形部とにより構成されている。そして、前記直管部の間隔が異なる複数種のものが用いられている。また、このヘアピン型熱交換チューブにおいて拡管されるのは前記直管部であって、前記 U形部は最外側フィンの外側に位匿していて拡管されることはない。

請求の範囲第 1 0項に記載の拡管装置においては、逆方向に同期移動する一方のスライダ一のうち、前進するスライダ一に装備された引っ掛けビンをマンドレルピースの凹部に嵌合させ、後退するスライダーに装備ざれた引っ掛けピンをマンドレルピースから外すことにより、マンドレルは常にいずれかのスライダーにより前進力を付加されて前進を铳ける。また、引っ掛けピンがマンドレルピースに引っ掛からないようにしておけばそのマンドレルを停止状態に維持できる。

従って、 1対のスライダーと各スライダーに設けた引っ掛けピンの同期動作により、巻き取られたマンドレルを簡単な機構で休みなく送り出すことができ、更に、複数本のマンドレルの選択使用にも簡単に対応できる。

また請求の範囲第 1 2項に記載の拡管装置は、巻取ドラムの正回転で螺旋溝に卷装したマンドレルを強制的にマンドレルガィドから熱交換チューブに送り出されるから、特別な送出機構が不要となり、それだけ装置全体の構成を簡単にできる。

その上、前記巻取ドラムの外周部に外筒を設けているから、前記マンドレルの送り出し時、螺旋溝に巻装されたマンドレルが外側に膨らむのを防止でき、巻取ドラムの回転力をマンドレルの送り出しに有効に変更させられ、拡管を効果的に行うことができるまた、前記卷取ドラムを逆回転させることにより、拡管終了したマンドレルを前記螺旋溝に卷取ることができ、スペースを取ることはないし、次の拡管加工に備えることができ、その作業性も向上できる。

また、この拡管装置に球状体とした多数のマンドレルピースをもつ数珠式のマンドレルに適用すると、 L字型や ϋ字型に曲げ加ェした熱交換チューブでも、有効に拡管させられる。

また、前記外筒を卷取ドラムと共廻いさせるときには、抵抗少なくマンドレルを卷取ドラムから送り出したり卷取ったりすることができ、前記卷取ドラムを回転させるための動力損失を少なくでき、運転効率を向上できる。

更に、前記巻取ドラムに前記数珠式マンドレルにおけるマンドレルピース群の端部と係合するストッパーと前記ヮィャの端部を固定する固定具とを設け、この固定具に前記弾性体を設けることにより、前記マンドレルにおける各ピースの遊びをなくして全体を緊張状に保持でき、拡管へッドによる良好な拡管を可能にしながら、 L字型又は U字型とした熱交換チューブにおける曲管部を通るとき、この曲管部の曲げ半径に応じて湾曲しながら移動させることが容易にでき、前記曲管部をもったクロスフィンコイルの拡管を有効に行える。

また、卷取ドラム、外筒及びマンドレルガィドを支持したスラィドベースを基台に前記巻取ドラムの軸心方向に所定ピッチ毎往動させることにより、多数の熱交換チューブをもつクロスフィンコイルを拡管する場合、連铳して能率よく拡管させられ、作業性を向上できる。更に前記拡管方法で拡管された熱交換チューブをもつ熱交換器によれば、熱交換チューブが直管状の場合は勿論、 L型又は U型に曲がっている場合でも熱交換チューブとフィンとが密着状に結合し、熱交換面積を有効に増大させ得る高品質の熱交換器が得られる。図面の簡単な説明

第 1図は本発明の拡管用マンドレルの第 1実施例を示す 1部の側面図、第 2図は、同マンドレルを構成する一つのマンドレルビースの 1部切欠平面図、第 3図は本発明の拡管装置の第 1実施例についてその全体構成を示す平面図、第 4図は同拡管装置の側面図、第 5図はマンドレル送出機構のスライダー駆動部を示す平面図、第 6図はマンドレル送出機構のマンドレルガィドを切欠いて引っ掛けビンの作用を示す 1部切欠側面図、第 7図はマンドレル配置を示す正面図、第 8図はフレア加工機の構成を示す概略図、第 9図は、フレア加工機のスリーブを正面から見た模式図、第 1 0図は管端チヤックの構成を示す概略断面図、第 1 1図は、本発明の拡管用マンドレルの第 2実施例を示す 1部切欠側面図、第 1 2図はその作動状態を示す側面図、第 1 3図は本発明の拡管用マンドレルの第 3実施例を示す 1部切欠側面図、第 1 4図は、本発明の拡管装置の第 2実施例を示す平面図、第 1 5図はその側面図、第 1 6図は同じくその正面図、第 1 7図は拡管ユニットの部分を拡大して示す側面図、第 1 8図は拡管ュニットの部分を拡大して示す正面図、第 1 9図は、巻取ドラム及び外筒を断面した要部の正面図、第 2 0図は第 1 9図の A— A線からみた巻取ドラムのみの断面図、第 2 1図は、第 1 9図の B— B線からみたマンドレルガイド及びチヤック機構部分を断面した側面図、第 2 2図は従来の拡管装置の平面図、第 2 3図は、同じく従来の拡管装置の側面図、第 2 4図は L字型クロスフィンコイルの斜視図、第 2 5図は U字型クロスフィンコィルの斜視図である。発明を実施するための最良の形態

先ず本発明の拡管用マンドレルの第 1実施例を第 1 ， 2図に基づいて説明する。

ここに示されたマンドレル 1 0は、細い丸棒から成る多数本のマンドレルピース 1 1を轴方向に連結して構成したユニバーサルタイプである。マンドレルビース 1 1の一端部には、平板状の突起 1 1 aが設けられている。突起 1 1 aは、隣接するマンドレルビース 1 1の他端部に設けた凹部 1 1 bに嵌合している。その嵌合部は突起 1 1 aに直角なビン 1 2により両方向に回動自在に連結されている。従って、マンドレル 1 0は、ピン 1 2に直角な平面内で自由に接み、卷取りが可能となる。また、マンドレルビース 1 1の大きさを考慮することにより拡管対象のクロスフィンコィルにおける熱交換チューブの湾曲部の通過が可能となる。

マンドレル 1 0の先端部には第 1図に示したように拡管へッド 1 3が取付けられている。拡管へッド 1 3の外径は、拡管処理をしょうとするクロスフィンコイルにおける熱交換チューブの内径より大きい。一方、マンドレルピース 1 1 の外径は、熱交換チュ —ブの内径より小さい。マンドレルピース 1 1の中間部には、後述する引っ掛けビンが係合する凹部 1 1 cが、周囲 4箇所に位置して設けられている。

このようなユニバーサルタイプのマンドレル 1 0は、クロスフインコィルの熱交換チューブ内に一吝に或は順番に挿入し、その先端の拡管へヅド 1 3が前記チューブ内に圧入されることにより、熱交換チューブを拡管してフィンに固着する。

ここで、マンドレル 1 0は、ビン 1 2に直角な平面内で自由に橈むので、これを巻き取ることにより大きな抜き代が不要となり

、装置全長を大幅に縮めることができる。管外から軸方向の力を加えることにより、巻き取った状態から直接前記チューブに挿入される。また、湾曲した熱交換チューブの湾曲部も通過するので

、曲げ加工後のクロスフィンコイルに適用することができる。次に以上のマンドレルを用いた拡管装置の第 1実施例を第 3図及び第 4図に基づいて説明する。

ここに示された拡管装置は、拡管処理前すべきクロスフィンコィル 2 0を水平に固定するワーク台 3 0と、ワーク台 3 0 の一端側に設けた拡管ュニット 4 0とを備えている。

ワーク台 3 0は、水平な固定台 3 1と、その上に配列された複数の可動台 3 2とを有する。可動台 3 2は、第 1のガイド 3 3に案内されて固定台 3 1の幅方向に移動する。また、第 1のガイド 3 3は第 2のガイド 3 4に案内されて固定台 3 1の長手方向に移動する。従って、可動台 3 2は固定台 3 1の幅方向および長方向に移動し、クロスフィンコイル 2 0の大きさに合わせて位置調節されることにより、クロスフィンコイル 2 0の管板を避けてフィン部を広範囲に支承することができる。

固定台 3 1の上には、更に、位置決め板 3 5及びクランプ扳 3

6， 3 7が設けられている。位置決め板 3 5は固定台 3 1の長手方向に移動し、クロスフィンコイル 2 0を固定台 3 1上にその一方の端縁を基準として位置決めする。一方のクランプ板 3 6は、固定台 3 1の一方の側縁部に固定されている。他方のクランプ板 3 7は一方のクランプ板 3 6に対向し、固定台 3 1の幅方向に移動することにより、位置決めを終えたクロスフィンコイル 2 0をクランプ板 3 6との間に挟んで固定する。このときクロスフィンコイル 2 0は、熱交換チューブの長手方向が固定台 3 1 の長手方向に一致し、熱交換チューブの開口部が固定台 3 1 の長手方向一端側を向く。

固定台 3 1の長手方向一端側には、拡管ュ二ット 4 0とその駆動機構 5 0が設けられている。駆動機構 5 0は、固定台 3 1の幅方向に設けたガイド 5 1 , 5 1及びスクリュー 5 2を有し、スクリュー 5 2をモー夕 5 3で回転させることにより、拡管ュ二ット 4 0を固定台 3 1 の幅方向に直線駆動する。また、図示されない機構により拡管ュニット 4 0を上下及び前後に駆動する。

拡管ユニット 4 0は、前述した 4本のユニバーサルタイブのマンドレル 1 0を使用する。拡管ュニット 4 0の後部には、そのマンドレル 1 0を独立に卷き取る 4つの卷取ドラム 4 1が設けられている。ドラム 4 1はモータ 4 2により独立に駆動される。そして、 4つのドラム 4 1に卷き取られた 4本のマンドレル 1 0は、卷取ドラム 4 1 に付設されたマンドレル送出機構 4 3により 1本ずつ或は複数本同時に前方へ送り出される。

第 5図〜第 7図にマンドレル送出機構の一例を示す。

ここに示されたマンドレル送出機構 4 3は、第 3図における前記ドラム 4 1 の前方に設けるのであって、第 5図に示すように、ユニバーサルタイプのマンドレル 1 0を案内するチューブ状のマンドレルガィド 43 aと、マンドレルガイド 43 aに沿って設けた一対のスライダー 43 b， 43 bと、スライダー 43 b , 43 bを駆動する一対の歯車 43 c, 43 cを有する。

前記マンドレルガイド 43 aには、間隔を置いて 1対の開口部 43 f , 43 f をもっている。

歯車 43 c， 43 cは相互に嚙み合っていて、共通の駆動源により逆方向に同期回転する。歯車 43 c， 43 cにはその中心から偏心してクランクアーム 43 d, 43 dの一端部が連結されている。クランクアーム 43 d, 43 dの他端部は前記スライダー 43 b, 43 bに連結されている。歯車 43 c, 43 cが逆回転すると、スライダー 43 b， 43 bはマンドレルガイド 43 aに沿って逆方向に往復移動する。即ち、一方のスライダー 43わが前進するときには他方のスライダー 43 bが後退し、他方のスライダー 43 bが前進するときには一方のスライダー 43 bが後退する。

スライダー 43 b， 43 bには、図 6に示すように、引っ掛けピン 43 e， 43 eがそれぞれ装備されている。引っ掛けピン 4 3 e， 43 eはマンドレルガイド 43 aに直角な方向に往復駆動され、スライダー 43 b, 43 bが前進するときにマンドレルガイド 43 aに接近し、スライダー 43 b， 43 bが後退するときにマンドレルガィド 43 aから離反する。そして、引っ掛けピン 43 e , 43 eがマンドレルガイド 43 aに接近した状態で、その先端が、マンドレル 43 aに設けた開口部 43 f ， 43 f からガイド部に挿入されて、ガイド内にマンドレル 10のマンドレルピース 1 1の凹部 1.1 cに係合する。

従って、一方のスライダー 43 bが前進するときに、その引つ掛けピン 43 eがマンドレル 10と係合して、マンドレル 10が前方へ送り出され、そのスライダー 43 bが後退する間に他方のスライダー 43 bが前進することにより、この間もそのスライダ一 43 bによりマンドレル 10が前方に送り出される。

即ち、スライダー 43 b， 43 bの逆方向の往復動作と、その往復動作に同期した引っ掛けピン 43 e， 43 eの接離動作とにより、マンドレル 10は休みなく前方へ送り出される。尚、スライダー 43 b， 43 bの移動ストロークは、マンドレル 1 0における凹部 1 1 cの間隔と同一又はその整数倍とされ、開口部 43 f , 43 f はスライダー 43 b， 43 bの移動ストロークよりも長いスリットとされている。

ユニバーサルタイプのマンドレル 10は、ここでは 4本使用される。従って、マンドレルガイド 43 aも 4本設けられる。その 4本のマンドレルガイド 43 aは、図 7に示すようにマンドレルガイド 43 aから送り出されるマンドレル 10が菱形の 4つの頂点に位置するように配置されている。ここで、左右のマンドレル 10， 10の間隔 1は25. 4mm、上下のマンドレル 10. 1 0の間隔 L2は 44. Onraとされいる。

4本のマンドレルガイド 43 aには、それぞれ一対のスライダ一 43 b, 43 bが組合わされている。その 4組のスライダー 4 3 b, 43 bは前述した歯車 43 c， 43 cを共通の動力源として同期駆動される。 4組のスライダー 43 b， 43 bにおいて、各スライダー 43 b， 43 bに備わる引っ掛けピン 43 e, 43 eを、前述したようにスライダー 43 b, 43 bの移動に同期して動作させれば、 4本のマンドレル 10が同期して送り出される o また、何れかの組のスライダー 43 b， 43 bにおいて、その引っ掛けピン 43 e, 43 eをマンドレルガイド 43 aから離した状態に固定すれば、そのスライダー 43 b， 43 bに対応するマンドレル 10は停止状態に維持される。従って、 4本のマンドレル 10を選択使用でき、その任意な選択使用により 3種 5パ夕 —ンの熱交換チューブに対して拡管が可能になる。

即ち、適用可能な 3種の熱交換チューブの一つは、直管部の間隔を 25. 4ηπιとしたヘアピン形の熱交換チューブであり、もう一つは直管部の間隔が 44. Οππのヘアビン形熱交換チューブであり、更にもう一つは直管状の熱交換チューブである。そして、第 1種のヘアピン形熱交換チューブに対しては、その直管部の中心を通る面が水平状にフィンに結合される場合と、その直管部の中心を通る面が水平面に対して同方向に 60^β 、 120。傾斜してフィンに結合される場合の 3パターンがあり、また、第 2種のヘアビン形熱交換チューブに対しては、その直管部の中心を通る面が垂直にフィンに結合される場合の 1パターンと直管状の熱交換チューブの 1パターンの合計 5パターンであって、これら 3種 5パターンの拡管が可能である。

何故なら、左右のマンドレル 10， 10の間隔 1が25. 4 mmのため、その 2本のマンドレル 10, 10を使用することにより、第 1種熱交換チューブの水平パターンに対して拡管を実施できる。また、上と右、上と左、下と右、下と左のマンドレル 10 ， 10の間隔 L 1も 25.4mmとなるため、上と右または下と左のマンドレル 10, 10を使用することにより、第 1種熱交換チューブの 60。頟斜パターンに対して拡管を実施でき、上と左または下と右のマンドレル 10, 10を使用することにより、第 1種熱交換チューブの 120。傾斜パターンに対して拡管を実施できる。また、上下のマンドレル 1 0， 1 0の間隔 L 2は 4 4 . 0 ni Bi のため、これらマンドレル 1 0 , 1 0を使用すれば第 2種熱交換チューブの垂直パターンに対して拡管を実施でき、何れか 1本のマンドレル 1 0を使用すれは直管に対する拡管を実施できる。第 8 , 9図及び第 1 0図に拡管ユニットに装備されたフレア加ェ機および管端クランプの構造例を示す。

拡管ュニット 4 0は、前述したように、固定台 3 1の一端側をその端縁に沿って左右に往復移動する。拡管ュニット 4 0の一方 (往路前方）の側面にはフレア加工機 6 0が取付られている。フレア加工機 6 0は、第 9図に示すように、周方向に分割されたスリーブ 6 1を有する。スリーブ 6 1の内面は第 8図のように後端に向かって拡管するテーバー面になっており、その内部には後方からへッド 6 2が挿入される。へッド 6 2の外面はスリーブ 6 1 の内面に対応したテーパー面になっている。従って、スリーブ 6 1 の内部に後方からへッド 6 2を揷入することにより、スリーブ 6 1は第 9図の右図から左図のように拡径する。

フレア加工機 6 0はこのようなスリーブを 2セット有し、固定台 3 1上に固定されたクロスフィンコィルを拡管処理する前に、冷却管の開口部より管内に 2セッ卜のスリーブを順番に挿入して、その管端部を二次フレア加工及び三次フレア加工する。二次フレア加工及び三次フレア加工を終えた冷却管の管端部は第 1 0図に示されており、 2 1は熱交換チューブ、 2 l aはフレア加工部、 2 1 bは三次フレア加工部である。

拡管ュ二ット 4 0における 4本のマンドレルガイド 4 3 aの前方には、管端チャック 4 4がそれぞれ設けられている。各管端チヤック 4 4は、第 1 0図に示すように、円筒体を中心を通る面で 2 割して得た上下一対の爪 44 a, 44 aを有する。爪 44 a， 4 4 aの中間部外面には、先端側へ向かって徐々に拡径するテーパ一部 44 b， 44 bが設けられている。爪 44 a, 44 aにはリング 44 cが外嵌されている。リング 44 cはテーパー部 44 b , 44 bの外側を軸方向に前進することにより爪 44 a, 44 a を閉じ、これにより二次フレア及び三次フレアを終えた熱交換チユーブ 21の管端部をチャックする。爪 44 a, 44 aの先端部内面には、チャックした管端部の抜けを防ぐために、突起 44 d , 44 dが設けられて Λ、る。そして、拡管ュ-ット 40は管端チャックにより管端部をチヤツクした状態でその熱交換チューブに拡管処理（一次フレア加工）を行う。

次に拡管手順を説明する。

① 拡管処理すべきクロスフィンコイルの大きさに合わせて、ヮーク台 30の可動台 32及び位置決め板 35を位置調節する。クロスフィンコイル 20の熱交換チューブの開口部を拡管ュニット 40の方に向けて、可動台 32上にクロスフィンコイル 20を載せ、クランプ板 36, 37により固定する。

② クロスフィンコイル 20における 1番目の熱交換チユーブの管端部にフレア加工機 60が対向する初期位置まで、拡管ュニット 40を誘導する。フレア加工機 60により、 1番目の熱交換チユーブの管端部を二次フレア加工及び三次フレア加工する。

③ 拡管ユニット 40を側方（往路前方）に 1ピッチ駆動し、フレア加工機 60を 2番目の熱交換チューブの管端部に対向させる

。フレア加工機 60により、 2番目の熱交換チューブの管端部を二次フレア加工及び三次フレア加工する。

④ 熱交換チューブの管端加工を続け、管端加工を終えた 1番目の熱交換チューブの中心と拡管ュニット 4 0におけるマンドレルガイド 4 3 aの中心が一致すると、マンドレルガイド 4 3 a の前方に設けた管端チャック 4 4により 1番目の熱交換チュ一ブの管端部をチャックする。尚、拡管ュ二ット 4 0 とフレア加工機 6 0 の位置関係は、熱交換チューブの中心とマンドレルガィド 4 3 a の中心が一致する位置に拡管ュ二ット 4 0が停止するように調節されている。

⑤ 1番目の熱交換チューブの管端部をチャックした状態で、歯車 4 3 c， 4 3 cが回転し、その回転によるスライダー 4 3 b， 4 3 bの往復移動と、その動作に同期した引っ掛けピン 4 3 e， 4 3 e の接離動作とにより、巻取ドラム 4 1からユニバーサルタイブマンドレル 1 0が前方へ送り出されて、熱交換チューブ内に挿入される。これにより、マンドレル 1 0の先端に取付けた拡管へッド 1 3が前記チューブ内に圧入され、そのチューブが拡管されてフィンに固着される。このときフレア加工機 6 0の前方に位置する熱交換チューブには、そのフレア加工機 6 0による管端加ェが行われる。

⑥ 熱交換チューブの拡管が終わると、マンドレル 1 0を巻き取る方向に巻取ドラム 4 1がモータ 4 2により駆動されて、熱交換チューブからマンドレル 1 0が引き抜かれ、卷取ドラム 4 1 に巻き取られる。熱交換チューブの形状及びその配置バターンに応じて 4本のマンドレル 1 0を選択使用することにより 5通りの拡管が可能なことは前述した通りである。

⑦ 以後、拡管ユニット 4 0が 1 ピッチ駆動されるごとに、熱交換チューブのフレア加工と拡管加工が同時並行して進められる。熱交換チューブのフレア加工が終わると、残った熱交換チューブに拡管加工を行い、クロスフィンコィルに対する拡管処理が全て終了する。

尚、ユニバーサルタイプのマンドレル 1 0 の送り出しは、上記実施例では一対のスライダー 4 3 b , 4 3 bにより行っているが、これら限らず、例えばユニバーサルタイプのマンドレル 1 0の外面に雄ねじを加工し、その雄ねじに螺合するナット部材を回転させることによって、その送り出しを行うこともできる。

マンドレル送出機構 4 3が使用するユニバーサルタイブのマンドレル 1 0の本数は、上記実施例では 4本としているが、その本数は問わず、例えばグロスフインコイルの熱交換チューブにマンドレルを 1本ずつ挿入したり、全ての熱交換チューブにマンドレルを同時挿入することも可能である。

4本のマンドレル 1 0を菱形の各頂点に配置した場合は、その上下のマンドレル間隔や左右のマンドレル間隔を機械的に調節することにより、更に多くの熱交換チューブの種類に対応することができる。

次に本発明の拡管用マンドレルの第 2実施例を第 1 1図に基づいて説明する。

ここに示されたマンドレル 1 0は、鐧球からなる多数個のマンドレルピース 1 1 ， 1 1 · · · ·を一列に連結した数珠式である。各マンドレルピースは、その中心を通る径方向の貫通孔 1 1 dを有し、貫通孔 1 1 dを通るフレキシブルなワイヤ 1 4により、一列に連結されている。先頭のマンドレルピース 1 1 の先端側には、球状の拡管へッド 1 3が連結されており、隣接するマンドレルビース 1 1， 1 1の間には、間座 1 5が配設されている。

拡管ヘッド 1 3は、拡管処理をしようとするクロスフィンコィルの熱交換チューブの内径より大きい直径を有し、前記ワイヤ 1 4の先端と結合されている。因みに、マンドレルピース 1 1の直径は、前記熱交換チューブの内径より小さく設定されている。間座 15は、マンドレルピース 1 1より更に小径の筒体から成り、その中心部に、ワイヤ 14が通る貫通孔 15 aを有する。間座 1 5の両端面は、両端のマンドレルピース 1 1 , 1 1に面接触する球面受座 15 b， 15bになっている。

このような数珠式のマンドレル 10は、単に可挠性を有するだけでなく、前述したユニバーサルタイプのマンドレルより円滑に湾曲できるし、また、小さい曲率半径を容易に得ることができる。従って、 L字型、 ϋ字型のクロスフィンコイルの拡管処理に特に適す。

隣接するマンドレルビース 1 1， 1 1間に介在した間座 15は

、マンドレルピース.1 1, 1 1 ··· ·の局部的な摩耗を抑える。間座 15を使う代わりに、第 13図に示した第 3実施例のように、マンドレルピース 1 1に球面受座 l i eを設けてもよい。

次に本発明の拡管装置の第 2実施例を第 14図 ~第 21図に基づいて説明する。

ここに示された拡管装置は、上述した数珠式のマンドレル 10 を使用して L字型、 U字型のクロスフィンコイル 20を拡管処理するものである。その基本構造は、第 14図〜第 16図に示すように、第 1実施例と同様クロスフィンコイル 20を支持固定するワーク台 30と、ワーク合 30の一端側に設けた拡管ュ二ット 4

0とを備えるものである。尚第 1実施例と構成が同じ部品については同一符号を用いている。

ワーク台 30は、水平な固定台 31の表面に配列した多数のボール 38により、クロスフィンコイル 20を水平方向に移動させ、一端部に設けた位置決め板 35により、そのクロスフンコイル 20を処理位置に位置決めするようになっている。

クロスフィンコイル 20は、前述したように L字型または U字型である。第 24図に示した L字型のものは、ヘアピン形熱交換チューブ 21における直管部の中間部が直角に折り曲げられており、第 25図に示した U字型のものは、ヘアピン形熱交換チューブ 2 1における直管部の中間部を 2箇所にわたり、直角に折り曲げられているものである。何れのクロスフィンコイル 20も、熱交換チューブ 2 1における直管部の開放側の端部をワーク台 30 の一端側に向けてワーク台 30上に位置決められ、その端部が、後述する昇降台 73 取り付けた一対のチャック 79, 79によりクランプされると共に、反対側の端部が、ワーク台 30の他端部上に設けた固定機構 39により固定される。

固定機構 39は、ガイド 39 aに案内されてワーク台 30の長手方向に移動する移動架台 39 bを有する。移動架台 39 bの下端部前面には、 L字型のクロイフインコイル 20の他端部を押圧固定する固定板 39 cが取付けられている。

固定扳 39 cの上方には、移動架台 39 bに沿って昇降する昇降ビーム 39 dが設けられている。昇降ビーム 39 dの下面には一対のチャック 39 e， 39 eが取付けられている。チャック 3 9 e， 39 eは U字型のクロスフィンコイル 20の他端部をチヤックするものであり、昇降ビーム 39 dの昇降により高さが調節され、また、一方が畀,降ビーム 39 dの下面に沿って横行することにより、その間隔が調節される。

ワーク台 30の一端側に設けた拡管ュニット 40は、駆！ 70により 3軸駆動される。駆動機構 70は、固定架台 7 1と、その前面に取付けた鉛直なガイド 72 a， 72 aに案内されて畀降し得る昇降基台 73とを有する。昇降基台 73は、固定架台 7

1に取付けたモータ 74 aにより、一対の鉛直なスクリュー 75 a, 75 aが回転駆動されることにより昇降する。

昇降基台 73の上には、第 17， 18図に示すように、スライドベース 76 a， 76 bが 2段に設けられている。下段のスライドベース 76 aは、第 16図のように、昇降基台 73の端部に取付けられたモータ 74 bにより水平なスクリュー 75 bが回転駆動されることにより、水平なガイド 72 b， 72 bに案内されて昇降基台 73上をその長手方向（ワーク台 30の幅方向）に移動

(横行）することになる。また、上段のスライドベース 76 bは

、第 18図のように両側に設けるリニア式のモータ 74 c， 74 cにより、水平なガイド 72 c, 72 cに案内されて下段のスラィドベース 76 b上を前後に移動する。そして、上段のスライドベース 76 aには拡管ュ二ヅト 40が設置されており、昇降基台

73の昇降及びスライドベース 76 a， 76 bの横行、前後進により、拡管ュ-ット 40は 3軸駆動される。

拡管ュニット 40は、第 1実施例のマンドレル送出機構を兼ねる巻取ドラム 41を有する。この卷取ドラム 41の外周部には、第 19図に示すように、この卷取ドラム 4 1と同心状に組合わされた外筒 41 bを設けている。，前記巻取ドラム 4 1は、水平なスプライン軸 41 cにより軸心方向に可動に支持されている。スプライン軸 41 cは、両端の軸受 41 d， 41 dにより回転自在に支持され、第 18図のように巻取ドラム 41の上に設けたモータ

42の回転がプーリー 42 a, 42 a及びベルト 42 bを介して伝達きれることにより、回転駆動され、この回転に同期して卷取ドラム 4 1は回転する。

前記卷取ドラムの外周面には、前述した数珠式のマンドレル 1

0が嵌合する断面 U形とした 2本の螺旋溝 4 1 e， 4 1 eが平行して形成されている。螺旋溝 4 1 e , 4 1 eにより、 2本のマンドレル 1 0， 1 0は、卷取ドラム 4 1 の外周面に一端部から他端部へ螺旋状に位置決めされて巻き付けられ収納されている。また

、前記螺旋溝 4 1 eの一端部には、第 2 0図のようにマンドレル

1 0を構成する多数のマンドレルビース群における最高尾のマンドレルビース 1 1と係合するストッパー 4 1 f が設けられている

。ワイヤ 1 4の後端部は、第 2 0図に示すように、案内ローラ 4

1 gを介して巻取ドラム 4 1内に引き込まれて、この端部にはヮィャエンド 4 1 iが固定され、このワイヤエンド 4 1 i と、前記ドラム 4 1 に固定の固定具 4 1 mとの間に、前記マンドレルビース群の端部を引張ることにより前記ストッパー 4 1 f に弾接させるコイルスプリングから成る弾性体 4 1 hを設けている。

—方、マンドレル 1 0の先端部は、第 2 1図のように螺旋溝 4

1 eの他端部から鉛直なチューブ状の 2連式マンドレルガィド 4

5を通って下方へ引き出されている。マンドレルガィド 4 5は卷取ドラム 4 1のマンドレル出入部に配設されて、スライドベース

7 6 b上に固定されている。

外筒 4 1 bは、巻取ドラム 4 1 の外周面に卷き付けられるマンドレル 1 0 , 1 0をその外側から保持するものであり、マンドレル 1 0， 1 0を収容する隙間をあけて卷取ドラム 4 1の外周部に配置きれ、巻取ドラム 4 1の回転を阻害しないために両端の軸受

4 1 j , 4 1 j により回転可能に支持され巻取ドラム 4 1 と共廻い可能になつている。外筒 4 1 b の他端側（マンドレル引き出し側）における拡管ュュット 4 0のフレーム側には、リード部 4 1 kが設けられている。リード部 4 1 kは回転自在な錮球からなり、内筒 4 1 a の他端部上方にあって螺旋溝 4 1 e の他端部に嵌合している。

これにより、巻取ドラム 4 1が回転すると、螺旋溝 4 1 eがリード部 4 l kによってリードされるので、巻取ドラムは回転しながらスプライン軸 4 1 cに沿って軸方向に移動する。この螺旋運動は、卷取ドラム 4 1に螺旋状に巻かれたマンドレル 1 0， 1 0 と等ピッチである。そして、卷取ドラム 4 1 の回転で他端側即ちマンドレル出入部で、前記マンドレルガイド 4 5の配設位置へ移動させることにより、巻取ドラム 4 1 に巻かれた 2本のマンドレル 1 0， 1 0はストッパー 4 1 f に押され、かつ、外筒 4 1 bで膨らみが牽制されて固定 2連式のマンドレルガィド 4 5から下方へ押し出される。

固定 2連式のマンドレルガィド 4 5の下方には、第 2 1図に示すように、伸縮式のマンドレルガィド 4 6を介して 2連式の管端チャック 4 4が鉛直に設けられている。管端チヤック 4 4は、昇降自在な支持板 4 7の下面に取付られており、シリンダ 4 8 (第 1 7図、第 1 8図）により昇降駆動される。管端チャック 4 4の構造は、前述した拡管装置に裝俾された管端チヤック（第 1 0図 ) と基本的に同じであり、スプリング 4 4 e により開放されている一対の爪 4 4 a， 4 4 aをリング 4 4 cの下降により閉じて、フレア加工を終えた熱交換チューブ 2 1 の管端部をチヤヅクする熱交換チューブ 2 1の管端部をフレア加工する 2連式のフレア加工機 60は、第 16図及び第 18図のように、管端チャック 4 4の側方即ち、スライドベース 76 a， 76 bの移動方向前方に設けられ、拡管に先立って、フレア加工を行うようにしている。フレァ加工機 60の構造は、前述した拡管装置に装備されたフレァ加工機（第 8， 9図）と基本的に同じである。

次に第 2実施例の拡管装置を用いて拡管する拡管手順を説明する

拡管処理すべきクロスフィンコイル 20をワーク台 30上に固定し、拡管ュニット 40を移動させて、フレア加工機 60により熱交換チューブ 21の管端部を 2本ずつ端からフレア加工すると共に、管端部のフレア加工を終えた前記チューブ 2 1を 2本ずつ拡管ュニット 40により拡管処理するのであって、その基本操作は、前述した第 1実施例の拡管装置の場合と基本的に同じである。異なるのは、マンドレル 10, 10の挿入操作であり、以下にこれを説明する。

2本の熱交換チューブ 21， 21の各管端部上に 2連式の管端チャック 44が位置すると、管端チヤック 44により管端部が固定される。このとき、 2本のマンドレル 10， 1 0は卷取ドラム 41に巻き取られた状態にある。

2本の熱交換チューブ 21， 2 1の管端部が管端チャック 44 により固定されると、モータ 42が作動し、スプライン軸 4 1 c が回転する。これにより、巻取ドラム 4 1が回転しながら軸方向に移動する。卷取ドラム 41の移動方向は、その他端側、（即ちマンドレルガイド側）である。その結果、卷取ドラム 4 1の外周面に螺旋状に巻かれた 2本のマンドレル 10， 10は、ストッパ一 41 f に押され、巻取ドラム 41の他端部に設けるマンドレルガイド 45側から順次、下方へ押し出される。このとき、外筒 4 l bは、巻取ドラム 41に巻かれた 2本のマンドレル 10, 10 が外側へ膨らむのを防ぎ、最後尾のマンドレルピース 1 1に加えられる推進力を先端の拡管へッド 13にロスなく伝達する。

巻取ドラム 41と外筒 41 bの間から下方へ押し出されるマンドレル 10， 10の出入部は、巻取ドラム 41の回転に伴う軸方向移動により変化するが、この出入部から押し出される 2本のマンドレル 10 , 10は、固定 2連式のマンドレルガイド 45、伸縮 2連式のマンドレルガイド 46、 2連式の管端チャック 44を通って熱交換チューブ 21, 21内に押し込まれる。かくして、熱交換チューブ 21が同時かつ短時間に拡管され、これにより、熱交換チューブがフインに固着される。

2本のマンドレル 10, 10は数珠式であり、小さい曲率曲径でも滑らかに湾曲するので、熱交換チューブ 21， 2 1の湾曲部もスムーズに通過する。従って、クロスフィンコイル 20が L字型の場合も U字型の場合も拡管処理を問題なく行うことができるマンドレル 10が湾曲すると、その長さが変化するが、この変化は巻取ドラム 41内のスプリング 41 hにより吸収される。

マンドレル 10， 10が熱交換チューブ 21, 2 1の直管部における端部まで挿入されると、モータ 42が逆回転動作を行う。これにより、巻取ドラム 41が逆方向に回転しながら元の位置に戻り、 2本のマンドレル 10, 10が再び巻取ドラム 41の螺旋溝 41 eに巻取られて収納きれる。そして、次の 2本の熱交換チユーブ 21, 21を拡管するために、管端チヤック 44が開いて上昇した後、拡管ユニット 40^熱交換チューブの間隔に合ったストロークだけ移動する。即ち、前記拡管ュニット 4 0におけるスラストベース 7 6 a ， 7 6 bは、前記昇降基台 7 3に対し巻取ドラム 4 1 の軸心方向に所定ピッチ毎往動し、第 2 4図及び第 2 5図に示したように、多数の熱交換チューブ 2 1を順次能率よく拡管させられるのであつて、その作業性も向上できるのである。

尚、以上の第 2実施例において前記外筒 4 1 bは卷取ドラム 4 1 と共廼いさせるのが好ましいが、固定でもよい。

また、前記巻取ドラム 4 1 の軸方向移動は、前記スブライン軸 4 1 cをボールねじ軸として行ってもよい。

拡管ュュット 4 0は、本実施例では 2本のマンドレル 1 0 , 1 0を使用しているが、前述した第 1実施例の拡管装置と同様に 4 本のマンドレル 1 0を同時操作する構成とすることも可能であり、その本数を限定するものではない。産業上の利用可能性

本発明の拡管マンドレルとこれを用いた拡管方法及び拡管装置は、主として空気調和機のク α スフィンコィルにおける熱交換チユーブを拡管するのに適用され δが、銅管などの金属管を拡管してこの金属管に他の金属板や金属管を結合するものにも広く適用でき、特に拡管する金属管に曲管部をもっているものに有用である ο

Claims

請求の範囲

1. 拡管すべき管内に挿入され得る多数のマンドレルピース（ 1 1， 1 1 ····) を、連結部で折れ曲がるように一列に連結し、その先端に拡管ヘッド（ 13) を取付けたことを特徵とする可撓式拡管用マンドレル。

2. 多数のマンドレルピース（ 1 1， 1 1 · · · ·) を短尺の棒状体とし、隣接するマンドレルピース（ 1 1， 1 1 ) を折曲可能に接続したことを特徴とする請求の範囲第 1項に記載の拡管用マンドレル e

3. 多数のマンドレルピース（ 1 1， 1 1 ····) を球状体とし、その球状体に径方向の貫通孔（ 1 1 d) を設け、その貫通孔（ 1

I d) に通したワイヤ（ 14) により多数のマンドレルピース（ 1 1， 1 1 ···') を一列に連結したことを特徵とする請求の範囲第 1項に記載の拡管用マンドレル。

4. ワイヤ（ 14) が通る貫通孔（ 15 a) を中心部に有し、両端にマンドレルピース（ 1 1， 1 1 ) が面接触する球面受座（ 1

5 b, 15 b) を形成した間座（ 15) を、隣接するマンドレルピース（ 1 1， 1 1 ) 間に介在させたことを特徴とする請求の範囲第 3項に記載の拡管用マンドレル。

5. 請求の範囲第 1 ~4項の何れかに記載のマンドレル（ 10) に管外から推進力を加えて、先端の拡管へッド（ 13) を管内に圧入して拡管することを特徴とする拡管方法。

6. マンドレル（ 10) を巻取ドラム（41) に巻取って収納することを特徴とする請求の範囲第 5項に記載の拡管方法。

7. 請求の範囲第 1 ~ 4項の何れかに記載のマンドレル（ 10) を用いて拡管する拡管装置であつて、前記マンドレル（ 10) を卷取って収納する巻取ドラム（41) と、マンドレル（ 1 0) に長手方向の推進力を加えて、マンドレル（ 10) の先端の拡管ヘッド（ 13) を管内に圧入するマンドレル送出機構（43 ) とを具備することを特徵とする拡管装置。

8. 請求の範囲第 7項に記載の拡管装置において、拡管処理すベきクロスフィンコイル（20) を固定するワーク台（30) を設け、卷取ドラム（41) 及びマンドレル送出機構（43) を装備した拡管ュニット（40) を、ワーク台（30) に固定されたクロスフィンコイル（20) の管配列方向に往復動可能に設けたことを特徴とする拡管装置。

9. 請求の範囲第 8項に記載の拡管装匱において、拡管ュュット ( 0) が 4本のマンドレル（ 10) を使用し、 4本のマンドレル（ 10) の送出路を菱形の 4つの項点に配置したことを特徵とする拡管装置。

10. 請求の範囲第 7~ 9項の何れかに記載の拡管装置において、マンドレル送出機構（43) が卷取ドラム（41 ) に付設され、そのマンドレル送出機構（ 43 ) が、マンドレル（ 10 ) を直線状にガイドするマンドレルガイド（43 a) と、一対のクランク機構によりマンドレルガイド（43 a) に沿って逆方向に同期往復移動する一対のスライダー（43 b， 43 b) と、各スライダー（ 43 b， 43 b) に装備され、マンドレルガイド（ 43 a ) と直角な方向に移動することにより、マンドレルガイド（ 43 a) 内のマンドレル（ 10) の各マンドレルピース（ 1 1 ) に設けた凹部（ 1 1 c) に嵌合する可動式の引っ掛けピン（43 e，

43 e ) とを有することを特徴とする拡管装置。

11. 請求の範囲第 1 0項に記歳の拡管装置において、マンドレル（ 1 0 ) が請求の範囲第 2項記載の拡管用マンドレルであることを特徵とする拡管装置。

12. 請求の範囲第 1 ~ 4項何れかに記載のマンドレル（ 1 0 ) により拡管する拡管装置であって、マンドレル（ 1 0 ) を卷装可能とした螺旋溝（ 4 1 e ) をもち、正回転で前記螺旋溝（ 4 1 e ) に卷装するマンドレル（ 1 0 ) をマンドレル出入部から送り出し、逆回転で前記マンドレル（ 1 0) を螺旋溝（4 1 e ) に巻取る卷取ドラム（4 1 ) と、前記巻取ドラム（ 4 1 ) のマンドレル出入部に設けるマンドレルガィド（45 ) とを備え、前記巻取ドラム（4 1 ) の外周部に、前記マンドレル出入部を除く螺旋溝形成部位を覆う外筒 (4 1 b) を設けていることを特徴とする拡管装置。

13. 外筒（4 1 b) を卷取ドラム（4 1 ) と共廻り可能に支持している請求の範囲第 1 2項記載の拡管装置。

14. マンドレル（ 1 0 ) が請求の範囲第 3項又は第 4項記載の拡管用マンドレルである請求の範囲第 1 2項または第 1 3項記載の拡管装置。

15. マンドレル（ 1 0) が請求の範囲第 3項又は第 4項記載の拡管用マンドレルを用いて拡管する拡管装置であって、卷取ドラム（4 1 ) が、螺旋溝に卷装する前記マンドレル（ 1 0 ) における多数のマンドレルピース（ 1 1 ) から成るマンドレルピース群の端部と係合するストッパー（ 4 1 f ) と、前記マント · レルピ一ス（ 1 1 ) を挿通するヮィャ（ 1 4) の端部を引張ることにより前記マンドレルピース群の端部を前ストッパー（ 4 1 f ) に弾接させる弾性体（4 1 h) を設けている請求の範囲第 1 2項又は第 13項記載の拡管装置。

16. 卷取ドラム（41 ) と外筒（41 b) 及びマンドレルガイド（ 45 ) とを支持するスライドベース（ 76 a， 76 b) を備え、このスライドベース（76 a, 76 b) を基台（73) に対し、前記巻取ドラム（41) の軸心方向に往復動可能に支持すると共に、前記スライドベース（76 a, 76 b) を所定ピッチ毎往動させる駆動機構（70) を備えている請求の範囲第 12〜 1 5項の何れかに記載の拡管装置。

17. 熱交換チューブとフィンとをもつ熱交換器であって、請求の範囲第 5， 6項の何れかに記載の拡管方法により拡管された熱交換チューブをもっていることを特徴とする熱交換器。