明 細 書
移動無線通信装置
技術分野 ' 本発 明 は 自 動車電話機や携帯電話徵 コ ー ド レ ス 電話機等 の移動無線通信装置に係わ り、 特に基地局 と 移動局 と の間で 通信信号 を 無線伝送す る セ ル ラ 無線通信 シ ス テ ム に お い て移 動局 と し て使用 さ れる移動無線通信装置に 関す る。
背景技術
従来の ア ナ ロ グ方式 に よ り 通信信号 を 無線伝送す る移動無 線通信 シ ス テ ム に 代わ り、 近年デュ ア ルモ ー ド 方式 を 採用 し た 移動無線通信シ ス テ ム が提唱 さ れて い る。 デ ュ ア ルモ ー ド と はア ナ ロ グモー ド と デ ィ ジ タ ルモ ー ド と を併用 し た方式で あ る。
ア ナ 口 ダモ ー ド は送信装置で ア ナ 口 グ音声信号お よ びデー タ に よ り 搬送波 を 例え ば F M変調 し て音声信号、 デー タ を 送 信 し、 受信装置で送信装置か ら送 ら れた被変調搬送波 を 受信 し て F M復調す る こ と に よ リ ア ナ 口 グ音声信号 お よ びデー タ を 再生 す る 方式で あ る。 ア ナ ロ グモ ー ドで は基地局 と 移動局 と の間 の ア ク セ ス 方式 と し て は周波数分割多元接続 ( F D M A ) 方式が使用 さ れる。
一方、 デ ィ ジ タ ルモ ー ド は送信装置で音声信号お よ びデ一 タ を 符号化 し て、 符号化 さ れた信号 に よ り 搬送波 を 例え ば π Ζ 4 シ フ ト D Q P S K ( π /4 Shifted, differential ly enc o ded quadrature phase shift keying) 方式 に よ り ナ イ ジ タ ル変調 し て送信 し、 受信装置で送信装置か ら送 ら れ た被変調
波 を 受信 し て ディ ジ タ ル復調 し た の ち、 復調信号 を 復号す る こ と に よ り 音声信号お よ びデー タ を 再生す る 方式で あ る。 デ ィ ジ タ ルモ ー ドで は基地局 と 移動局 と の 間の ア ク セ ス方式 と し て は 時分割多元接続 ( T D M A ) 方式が使用 さ れ る。
図 1 は こ の種の シ ス テ ム の構成の 一例 を 示す 図で あ る。 こ の シ ス テ ム は有線通信網 N W に対 し て有線回線 C L を 介 し て 接続 さ れた制御局 C S と、 制御局 C S に対 し て 各々 有線回線 C L 1 ~ C L 3 を 介 し て接続 さ れた 複数 (例え ば 3 つ) の基 地局 B S 1, B S 2, B S 3 と、 多数の移動局 P S 1, P S 2, … と を 備 え る。 基地局 B S 1, B S 2, B S 3 はそ れぞ れ所定半径の 円形 の無線 ゾー ン E l, E 2, E 3 を 形成す る。 移動局 P S 1, P S 2, … は 自 局が位置す る無線 ゾー ン E 1, E 2, E 3 の基地局 B S 1, B S 2, B S 3 に 対 し 無線通話 チ ャ ネ ル を 介 し て接続 さ れる。 無線通話 チ ャ ネ ル に は F D M A方式 に よ る アナ ロ グ無線通話チ ャ ネ ル と、 T D M A方式 に よ る デ ィ ジ タ ル無線通話 チ ャ ネ ル と があ る。
こ の よ う な シ ス テ ム に お い て、 移動局 と 基地局 と の間の無 線 リ ン ク の接続は次の よ う に行な わ れる。 電源が投入 さ れて い る定常状態 に お いて、 基地局 B S 1, B S 2, B S 3 は 線 ゾー ン 内 の移動局 に対 し て ペー ジ ン グチ ャ ネ ル と 呼ばれ る 制御チ ャ ネ ル を 介 し て制御情報 を放送す る。 制御情報に は基 地局が持つ サー ビ ス能力等 を 表わす情報が含 ま れ、 サー ビ ス 能 力 に は通信モー ドの情報等が含 ま れ る。
移動局 は電源投入時や通信終了時 に、 基地局 B S 1, B S 2, B S 3 の ペー ジ ン グチ ャ ネ ル と 呼ばれる制御チ ャ ネ ル を
順 に走査 し、 こ れ ら の制御チ ャ ネル の 中 か ら 受信電界強度 が 最 も 大 き い制御チ ャ ネ ル を 見付け、 以後 こ の制御チ ャ ネ ル に お いて 待機状態 と な る。 こ の待機状態で発信操作が行な わ れ る 力、、 制御チ ャ ネ ル を 介 し て基地局 か ら の着信信号 が到来す る と、 移動局 は制御チ ャ ネ ル を 介 し て基地局 に 対 し 制御信号 を 送出 す る。 こ の と き、 移動局 に お いて希望す る通信モ ー ド が使用 者 に よ り 予 め指定入力 さ れて いれ ば、 こ の通信モ ー ド の設定要求が制御信号 に挿入 さ れて基地局 に通知 さ れる。
基地局 は制御信号が到来す る と、 制御信号 に 挿入 さ れて い る 通信 モ ー ド設定要求 に応 じ て、 要求 さ れた通信モ ー ド に 対 応す る 空 き の無線通話チ ャ ネ ル を 見付け て移動局 に 通知す る。 こ の結果、 移動局 と 基地局 と の間 に は無線通話 チ ヤ ネル に よ る 無線 リ ン ク が形成 さ れ、 移動局 は以後 こ の無線 リ ン ク を 介 し て通話可能 と な る。
こ の様な シ ス テ ム に お いて移動局 と し て使用 さ れ る従来の 移動無線通信装置 に は、 し か し な が ら、 次の よ う な 改善すベ き 課題 があ つ た。
上述 し た よ う に、 無線 リ ン ク の接続の際、 移動局 は基地局 の制御 チ ャ ネ ル を 選択す る に あ た り、 受信電界強度 の最も 大 き い制御チ ャ ネル を 常 に選択 し、 以後 こ の制御 チ ャ ネル を 使 用 し て 基地局 と の 間で発着信制御信号の授受が行な われ る。 す な わ ち、 移動局 は制御 チ ャ ネ ルの受信電界強度が最も 大 き い基地局 に対 し て 必ず接続 さ れ る。 こ の た め、 例え ば移動局 の 使用 者がデ ィ ジ タ ル モ ー ド を 要求 し て も、 制御チ ャ ネ ルの 受信電界強度が最 も 大 き い基地局がア ナ 口 グモ ー ド し か有 し
て お ら ずデ ィ ジ タ ルモ一 ド に 対応で き な い場合 に も 無条件 に ア ナ ロ グ無線通話 チ ャ ネ ル に よ る無線 リ ン ク が形成 さ れて し ま う こ と に な る。
こ の場合、 移動局の使用者 は ア ナ ロ グ無線通話チ ャ ネ ル が 設定 さ れた こ と を 知 ら ず に、 デ ィ ジ タ ル無線通話チ ャ ネ ル に よ る無線 リ ン ク が形成 さ れた も の と し て通話 を 行な っ て し ま う。 デ ィ ジ タ ルモ ー ド は ア ナ ロ グモ ー ド に比べ て一般的 に 多 機能で あ る。 例え ば、 ス ク ラ ン ブル符号化 に よ る秘密通話 は デ ィ ジ タ ルモ ー ド の場合の み可能で あ る。 こ の た め、 上記の よ う に 使用者 がア ナ ロ グモ ー ドが設定 さ れた こ と を 知 ら ず に、 デ ィ ジ タ ルモ一 ド が設定 さ れて い る も の と し て 通話 を行な つ て し ま う と、 重要 な通話内容が第三者 に漏れ、 し かも それ に 使用者 が気付かな い と い う 事態が発生す る 心配があ っ た。
本発 明 は上記事情に着 目 し て な さ れた も ので、 そ の 目 的 と す る と こ ろ は受信電界強度の大 き さ に影響 さ れず に、 無線 リ ン ク の接続時 に移動局 の使用者が希望す る通信モー ド を 備 え た基地局の制御チ ャ ネ ル を 選択で き る よ う に し、 こ れに よ り 使用者 の希望す る 通信モ ー ド と 基地局が実際に 設定 し た通信 モ ー ド と の間 に食 い違 い が発生す る こ と が回避 さ れ、 使用 者 の希望す る 通信モ ー ド で基地局 と 通信で き る移動無線通信装 置 を 提供す る こ と で あ る。
発明 の開示
本発明 に よ る移動無線通信装置は、 各 々 が所定の無線 ゾー ン を 形成 し複数の通信モ ー ド の少な く と も 1 つ を 保有 し 保有 す る通信モ ー ド を 表わす制御信号 を 送信 し て い る複数の基地
局 に対 し て無線通信チ ャ ネ ル を 介 し て接続 さ れ、 希望す る 通 信 モ ー ド を 指定す る モ ー ド指定手段 と、 通信開始時 に前記複 数の基地局 の制御信号 を 受信 し、 各基地局が保有す る通信乇 — ド を 判定す る手段 と、 希望通信モ ー ド を 保有 す る 基地局 の い ずれか に対 し て 無線通信チ ャ ネ ル の設定要求 を 行 な う チ ヤ ネ ル設定手段 と を 具備す る。
本発明 に よ る他 の移動無線通信装置は、 各々 が所定の無線 ゾー ン を 形成 し 複数の通信モ ー ドの 少 な く と も 1 つ を 保有 し 保有す る通信モー ド を 表わす制御信号 を 送信 し て い る複数の 基地局 に対 し て無線通信チ ャ ネ ル を 介 し て接続 さ れ、 希望す る 通信 モー ド を 指定す る モ ー ド指定手段 と、 通信開始時 に前 記複数の基地局の制御信号 を 受信 し、 各基地局 が保有す る 通 信モー ド.を 判定す る手段 と、 制御信号 を 受信で き た 基地局の 中 に希望通信モー ド を 保有す る基地局があ る場合は その 中 の い ずれ か に対 し て 無線通信チ ャ ネ ル の設定要求 を 行 な い、 そ の 中 に 希望通信モ ー ド を 保有す る基地局 がな い場合 はそ の 中 の いず れか に対 し て無線通信 チ ャ ネ ルの設定要求 を 行な う チ ャ ネル設定手段 と を 具備す る。
こ の結果本発明 に よ れば、 複数の基地局か ら の電波 を 受信 可能な 位置に存在す る移動局 で は制御チ ヤ ネ ル の受信電界強 度 の大 き さ に影響 さ れず に、 こ れ ら の基地局の 中か ら 自 己 が 希望す る 通信モ ー ド を 有す る 基地局 が選択 さ れ、 こ の基地局 の制御 チ ャ ネ ル に よ り 待機状態 と な る。 す な わ ち、 制御チ ヤ ネ ル の 受信電界強度優先で は な く、 希望通信モ ー ド優先 に よ る 基地局の選択が行な わ れ る。 し た がっ て、 制御チ ャ ネ ル を
受信可能な基地局 の中 に 希望通信モ ー ド を 有す る基地局 があ り さ え す れば、 こ の基地局が確実 に選択 さ れる こ と に な り、 移動局 は希望す る 通信モ ー ド に よ り 通信 を 行な う こ と が可能 と な る。 こ の た め、 使用 者が希望 し た通信モ ー ド と 実際 に 設 定 さ れ た通信モ ー ド と が食 い違 う こ と は極め て 少 な く な り、 こ れ に よ リ 使用者 は希望す る 通信モ ー ド に よ る 通信 を 確実 に 行 な え る よ う に な る。
図面の簡単な 説明
図 1 はデ ュ ア ル モ ー ド形セ ル ラ 無線電話 シ ス テ ム の概略構 成を 示す図。
図 2 は本発明 に よ る 移動無線通信装置のの第 1 実施例 に係 わ る構成 を 示す回路ブ ロ ッ ク 図。
図 3 は図 2 に示 し た装置の制御回路が実行す る制御チ ヤ ネ ル受信走査 を 含む 待機状態の制御手順お よ び制御内 容 を 示す フ ロ ー チ ャ ー ト。
図 4 は図 2 に示 し た装置の制御回路が実行す る制御チ ヤ ネ ル受信走査の制御手順お よ び制御内容 を 示す フ ロ ー チ ャ ー ト。
図 5 は図 2 に示 し た装置の制御回路が実行す る発信時の 回 線接続制御の制御手順お よ び制御内容 を 示す フ ロ ー チ ャ ー ト。
図 6 は本発明 の第 2 の実施例 に お け る 制御チ ャ ネ ル受信走 査の制御手順お よ び制御内容 を 示す フ ロ ー チ ヤ 一 ト。
図 7 は本発明 の第 3 の実施例 に お け る 制御チ ャ ネ ル受信走 査の制御手順お よ び制御内容 を 示す フ ロ ー チ ャ ー ト。
図 8 A、 図 8 B は本発明 の第 4 の実施例 に お け る 制御チ ヤ ネ ル受信走査の制御手順お よ び制御内容 を 示す フ ロ ー チ ヤ 一
卜。 し
発明 を 実施す る た め の最良の形態
本発 明 を よ り 詳述す る た め に、 添付の 図面 に 従 っ て本発明 の 実施例 を 説明 す る。
(第 1 実施例)
図 2 は本発明 に よ る 移動無線通信装置の第 1 実施例 と し て の デュ ア ルモ ー ド 形移動無線通信装置の構成 を 示す 回路 プ ロ ッ ク 図 で あ る。
モー ドの切替え の た め に切替 え ス ィ ツ チ 1 0 , 1 3 が設 け ら れ、 こ れ ら は制御回路 2 0 か ら の切替 え指示 に応 じ て切替 え ら れ る。 切替え ス ィ ッ チ 1 0, 1 3 は デ ィ ジ タ ル モー ド の 場合は音声符号復号回路 ( S P — C O D ) 9 側 に接続 さ れ、 ア ナ ロ グモ ー ドの場合は ア ナ ロ グ音声処理回路 ( A — A U D) 1 4 側 に接続 さ れ る。
図示 し な い基地局か ら デ ィ ジ タ ル通話 チ ャ ネ ル、 あ る い は ア ナ 口 グ通話 チ ヤ ン ネ ル を 介 し て送 ら れ た無線周波数信号 は ア ン テ ナ 1 で受信 さ れた の ち、 ア ン テナ共用器 ( D U P ) 2 を 介 し て受信回路 ( R X ) 3 に入力 さ れ る。 本実施例で は、 ア ン テ ナ 1 は受信 ア ン テ ナ、 送信ア ン テ ナの い ずれ と し て も 使用可能で あ り、 共用器 2 で切換え る こ と に よ り い ずれかの ア ン テ ナ と し て機能す る。 受信回路 3 で は無線周波の受話信 号が周 波数シ ンセ サ イ ザ ( S Y N ) 4 か ら 出 力 さ れ た局部発 振信号 と ミ キ シ ン グさ れて 中 間周波数の受話信号 に周波数変 換 さ れ る。 周波数 シ ン セ サ イ ザ 4 か ら 発生 さ れ る 局部発振信 号 の周波数は制御回路 2 0 か ら 出 力 さ れ る制御信号 に よ っ て
制御さ れる。
受信回路 3 はデ ィ ジ タ ルモ ー ドの場合 は、 中 間周 波数の受 話信号 を デ ィ ジ タ ル変復調回路 ( M O D E M ) 6 に 供給す る。 一方、 受信回路 3 はア ナ ロ グモ ー ド の場合 は、 中間周波数の 受話信号 を ア ナ ロ グ音声回路 1 4 に供給す る。
デ ィ ジ タ ル変復調回路 6 は 中 間周波数の受話信号 を デ ィ ジ タ ル信号 に変換 し、 フ レ ー ム 同期お よ び ビ ッ ト 同期 を 確立 し た う え で デ ィ ジ タ ルベ ー ス ノく ン ド信号 を 復調す る。 な お、 フ レ ーム 同期 お よ び ビ ッ 卜 同期 に よ り 得 ら れた 同期情報は制御 回路 2 0 に供給 さ れる。
ディ ジ タ ル変復調回路 6 で復調 さ れた デ ィ ジ タ ル ベー ス パ ン ド信号 に は ディ ジ タ ル受話信号 と デ ィ ジ タ ル制御信号 と 力 含 ま れ る。 こ の う ち デ ィ ジ タ ル制御信号 は制御回路 2 0 に供 給 さ れて識別 さ れ る。 デ ィ ジ タ ル受話信号 は等化器 ( E Q L) 7 に供給 さ れ、 復調波形の信号等化が行な われ た後、 誤 り 訂 正符号復号回路 ( C H — C O D ) 8 で誤 り 訂正復号化 さ れ る。 誤 り 訂正復号化 さ れた デ ィ ジ タ ル受話信号 は音声符号化復号 ィ匕 回路 ( S P — C O D ) 9 で復号化処理 さ れて ア ナ ロ グ受話 信号 に 変換 さ れる。 な お、 デ ィ ジ タ ルモ ー ド に お い て秘密通 話通信が指定 さ れて い る、 言 い換え る と デ ィ ジ タ ル秘密通話 モ ー ド が指定 さ れて い る 場合 は、 音声符号化復号化回路 9 で は通常 の復号化処理に加 え て ス ク ラ ン ブル復号化処理が行な わ れる。 音声符号化復号化回路 9 か ら 出 力 さ れ る ア ナ ロ グ受 話信号 は切替ス ィ ッ チ 1 0 を 介 し て ス ピー カ 1 1 に 供給 さ れ、 ス ピー カ 1 1 か ら 受話音声 と し て拡声 出 力 さ れ る。
ア ナ ロ グ音声回 路 1 4 に 入 力 さ れ た 中 間周波数の受話信号 は F M復調 さ れた の ち 音声増幅 さ れ る。 ア ナ ロ グ音声回路 1 4 か ら 出 力 さ れた べ一 ス バ ン ド の ア ナ ロ グ受話信号 は切替 ス イ ッ チ 1 0 を 介 し て ス ピー カ 1 1 に供給 さ れ、 ス ピ ー カ 1 1 か ら 受話音声 と し て拡声 出 力 さ れる。
一方、 マ イ ク ロ フ ォ ン 1 2 に 入力 さ れ た話者 の送話信号 は デ ィ ジ タ ル モ ー ド の場合 は、 切替ス ィ ッ チ 1 3 を 介 し て音声 符号化復号化回路 9 に 入 力 さ れ、 ア ナ 口 グモ ー ド の場合は、 切替ス ィ ッ チ 1 3 を 介 し て ア ナ ロ グ音声回路 1 4 に 入力 さ れ る。
音声符号化複号化回路 9 で は、 送話信号のデ ィ ジ タ ル符号 ィ匕処理が行な われ る。 な お、 デ イ ジ ダル秘密通話モ ー ド が指 定 さ れ て い る 場合 は、 音声符号化復号化回路 9 で は通常の符 号化処理に加 えて ス ク ラ ン ブル符号化処理が行 な わ れる。 音 声符号化復号化回路 9 か ら 出 力 さ れた デ ィ ジ タ ル送話信号 は 制御回路 2 0 か ら 出力 さ れる デ ィ ジ タ ル制御信号 と 共 に誤 り 訂正符号化復号化 回路 8 に入力 さ れ る。 誤 り 訂正符号化復号 ィ匕回路 8 で は、 デ ィ ジ タ ル送話信号 お よ びディ ジ タ ル制御信 号の誤 り 訂正符号化処理が行な われ る。 誤 り 訂正符号化後の デ ィ ジ タ ル送話信号はデ ィ ジ タ ル変複調 回路 6 に入 力 さ れ る。 デ ィ ジ タ ル変複調 回路 6 で は、 ディ ジ タ ル送話信号 に応 じ て 兀 4 シ フ ト D Q P S K変調 さ れた 変調信号が生成 さ れ、 変 調信号 は図示 し な い A Z D 変換器 に よ リ ア ナ 口 グ信号 に変換 さ れた の ち送信回路 ( Τ Χ ) 5 に入 力 さ れる。
ア ナ ロ グ音声回路 1 4 に入 力 さ れ た送話信号 は F M変調 さ
れ、 こ の変調信号 は送信回路 5 に入 力 さ れる。
送信回路 5 で は、 入 力変調信号が周波数シ ン セ サ イ ザ 4 か ら 発生 さ れた通話 チ ャ ネ ル の無線周波数 に応 じ た局部発振信 号 と 合成 さ れて無線周波数の送信信号 に変換 さ れ、 さ ら に 髙 周 波増幅 さ れ る。 送信回路 5 か ら 出 力 さ れた送信信号 は ア ン テ ナ共用器 2 を 介 し て ア ン テ ナ 1 に 供給 さ れ、 ア ン テナ 1 か ら 図示 し な い基地局へ 向 け て送信 さ れ る。
制御回路 2 0 は例え ばマ イ ク ロ コ ン ピ ュ ー タ 力、 ら な る。 制 御回路 2 0 に は入 力表示部 1 5 が接続 さ れる。 入力 表示部 1 5 に は入力 キー群 5 1 お よ び表示部 4 2 が設け ら れ る。 入 力 キ ー群 4 1 は ダイ ヤルキー、 発信キー、 終了 キ ーお よ び機能 キ ー (例え ばモー ド指定 キー) を 有す る。 モ ー ド指定キー は 希望す る通信モー ド を 指定入 力す る た め に使用 さ れ る。 モ ー ド 指定 キーの み に よ り 指定可能な通信モ ー ド と し て は、 例え ばア ナ ロ グモ ー ド、 デ ィ ジ タ ルモー ド があ る。 な お、 デ イ ジ タ ルモ ー ド に お い て は さ ら に秘密通話 を 指定で き る。 秘密通 話の指定は モ ー ド 指定キー と ダイ ャ ル キー と の組み合わせ操 作 に よ り 行な われ る。 秘密通話は 1 つ の モ ー ド と 見 なす こ と も で き る ので、 本実施例で設定で き る モ ー ド は アナ ロ グモ ー ド、 デ ィ ジ タ ルモ ー ド、 デ ィ ジ タ ノレ秘話モー ド の 3 つで あ る。 表示部 5 2 は発光 ダイ オ ー ド ( L E D ) 、 液晶表示器 ( L C D ) 等 か ら な り、 こ こ で は液晶表示器か ら な る。
電源回路 1 6 はバ ッ テ リ 1 7 の 出 力 を 基に所望の動作電圧 V c cを 生成 し て上記 し た各回路に供給す る。
と こ ろ で、 制御回路 2 0 は発呼、 着呼や移動局の移動 に伴
う 基地局の切替え (ハ ン ド オ フ ) に係わ る 無線接続制御や通 話制御等の通常の制御 に 加 え て、 モ ー ド入 力制御部 2 3、 基 地局サ ー チ制御部 2 1、 通話 チ ャ ネ ル設定制御部 2 2 と を 備 え る。
モ ー ド入力制御部 2 3 は待機時に モ ー ド指定 キー、 ま た は モ ー ド 指定キ ー と ダイ ャ ルキ 一 に よ る モ ー ド指定入 力操作 を 監視 し、 通信モー ドの指定操作が行な わ れた場合 に こ の通信 モ ー ド を 記憶す る も の で あ る。
基地局サー チ制御部 2 1 は電源投入時 (装置の起動時) や、 通信モ ー ド の指定操作がな さ れた と き、 さ ら に は一 つ の通信 が終了 し た と き に、 各基地局 の制御チ ャ ネ ルの 走査 を 行な う。 こ の走査に よ り 制御情報 を 受信で き た基地局の 中か ら通話者 に よ り 指定 さ れた 通信モ ー ド を 保有す る 基地局 で あ っ て、 か つ 制御 チ ャ ネ ルの 受信電界強度が最 も 大 き い基地局 を サー チ し、 こ の基地局の制御チ ャ ネ ル を設定 し て待機状態 に移行す る も の で あ る。 ま た、 基地局 サーチ制御部 2 1 は選択 し た基 地局が保有す る通信モ ー ド を L C D 5 2 に表示す る た め の制 御も行 な う。
通信 チ ャ ネ ル設定制御部 2 2 は上記入 力 キー群に よ り 発信 操作が行な わ れる 力、、 ま た は設定 さ れた制御チ ャ ネ ル を 介 し て着信信号が到来 し た場合 に、 モー ド入力制御部 2 3 に予め 記憶 さ れて い る通信モ ー ドの設定要求 を 制御チ ャ ネ ル を 介 し て 基地局へ送 出す る。 こ の設定要求 に対 し て基地局 か ら 到来 す る無線通話チ ヤ ネルの指示 に応 じ て無線通話 チ ヤ ネル を 設 定 す る た め の制御 を 実行す る。
次 に、 以上の よ う に構成 さ れた第 1 実施例の 動作 を 制御回 路 2 0 の制御手順 に従 っ て説明 す る。
装置の電源が投入 さ れ る と、 図 3 に示す制御 チ ャ ネルサー チ ルー チ ン を 実行す る。 先ず、 ス テ ッ プ # 1 0 でペー ジ ン グ チ ャ ネ ル と 呼 ばれ る制御チ ャ ネ ルの受信走査 を 実行す る。 こ の詳細 は図 4 に示す。
す な わ ち、 先ず ス テ ッ プ # 3 2 で各基地局が個々 に有す る ペー ジ ン グチ ャ ネ ル と 呼 ばれ る制御チ ャ ネ ルの 中か ら 一つ が 選択 さ れ受信 さ れ、 ス テ ッ プ # 3 4 で こ の制御 チ ャ ネルの受 信電界強度が通話がで き る 最低の電界強度以上か否かが判定 さ れる。 そ し て、 受信強度が最低強度以上で な い場合は、 ス テ ツ プ # 4 0 で未 だ受信 し て い な い別の制御チ ャ ネ ルがあ る か否かが判定 さ れ る。 受信 し て いな い制御チ ヤ ネルが残 っ て い る場合は、 ス テ ッ プ # 4 2 で別の制御チ ャ ネ ルが選択 さ れ 受信さ れる。 こ の後、 ス テ ッ プ # 3 4 に戻 り、 こ の制御チ ヤ ネ ルの 受信電界強度が最低強度以上か否かが判定 さ れる。
以上 の制御 チ ヤ ネルの サー チ に よ リ、 ス テ ツ プ # 3 4 で受 信電界強度が所定強度以上の制御チ ャ ネ ルが見付か っ た場合 は、 制御チ ャ ネル を介 し て基地局か ら 送 ら れて き た制御情報 を 基に 当該基地局 が移動局 の使用者 が希望す る 通信モー ド を 保有 し て い る か否かが判定 さ れる。 こ こ で は、 通信モー ド と し て デ ィ ジ タ ルモ ー ドが指定 さ れて い る と し て 説明 す る。 す な わ ち、 ス テ ッ プ # 3 6 で基地局がデ ィ ジ タ ル モー ド を 保有 す る か否かが判定 さ れる。
ス テ ッ プ # 3 6 で基地局がデ ィ ジ タ ル モ ー ド を 保有 し て い
る と 判定 さ れ た場合は、 ス テ ッ プ # 3 8 で 当該基地局 の制御 チ ャ ネ ルの受信電界値が制御回路 2 0 内 の R A M に 書き 込 ま れ る。 こ れ に 対 し て、 基地局 がディ ジ タ ルモ ー ド を 保有 し て い な い と 判定 さ れ た場合 は、 ス テ ッ プ # 4 0 で 未だ受信 し て い な い 別の制御チ ヤ ネ ル があ る か否かが判定 さ れる。
こ う し て全て の基地局 の制御チ ャ ネ ル の受信サー チ を 終了 す る ( ス テ ッ プ # 4 0 で未だ受信 し て い な い別 の制御チ ヤ ネ ル がな い と 判定 さ れる ) と、 ス テ ッ プ # 4 4 で 上記受信サー チ に よ リ 受信で き た制御チ ャ ネ ルの 中 に デ ィ ジ タ ル モ一 ド を 保有す る基地局 の制御チ ャ ネ ルがあ る か否かが判定 さ れ る。 デ ィ ジ タ ルモ 一 ド を保有す る 基地局 の制御チ ヤ ネル があ る と 判定 さ れた場合は、 ス テ ッ プ # 4 6 で制御回路 2 0 内の R A M に記憶さ れて い る受信電界強度の最大値 に対応す る制御チ ャ ネル が選択 さ れ、 ス テ ッ プ # 4 8 で こ の選択 し た制御チ ヤ ネ ルが捕捉 さ れる。 具体的 に は、 周波数 シ ンセ サ イ ザ 4 力、 ら 発生 さ れる 局部発振信号の周波数が こ の制御チ ャ ネ ル に応 じ て 設定 さ れる。 ま た、 ス テ ッ プ # 4 8 に お いて は、 選択 さ れ た制御 チ ャ ネ ルの基地局 が保有す る 通信モ ー ド を 表わす表示 ノ タ ー ン、 ア ナ ロ グモ ー ドの場合は " A " 力 s、 デ ィ ジ タ ル モ ー ドの場合は " D " 力 L C D 5 2 に 表示 さ れる。 な お、 デ ィ ジ タ ル モ ー ド で秘密通話が指定 さ れて い る 場合 は " S " が表 示 さ れ る。
ス テ ツ プ # 4 4 で上記受信サーチ に よ り 受信で き た制御チ ャ ネル の 中 に デ ィ ジ タ ル モ一 ド を保有す る基地局の制御チ ヤ ネ ルがな い と 判定 さ れた場合 は、 制御チ ャ ネ ル サー チルー チ
ン を 実行す る た め に、 ス テ ツ ス テ ッ プ # 3 2 に 戻 り 各基地局 が個々 に有す る ペー ジ ン グチ ャ ネ ル と 呼 ばれる 制御 チ ャ ネ ル の 中 か ら 一つ が選択 さ れ受信 さ れる。
こ の よ う に装置起動 (電源投入) 時 に お け る 制御 チ ャ ネ ル の捕捉設定が行な われ、 以後装置は こ の制御チ ャ ネ ル に お い て 待機状態 と な る。
待機状態 と は図 3 の フ ロ ー チ ャ ー ト に お け る ス テ ッ プ # 1 2, # 1 6 の こ と で あ る。 ス テ ッ プ # 1 2 で着 呼が到来 し た か否かが判定 さ れ、 ス テ ッ プ # 1 6 で発呼が発生 し た か否か が判定 さ れる。 着呼も 発呼も な い場合は、 ス テ ッ プ # 2 0 で モ ー ド 指定キーが操作 さ れた か否かが判定 さ れ る。 モ ー ド指 定 キ一 が操作 さ れて い な い場合は、 す ぐ に ス テ ッ プ # 1 2 , # 1 6 の待機状態 に戻 り、 モ ー ド指定キーが操作 さ れた場合 は、 ス テ ッ プ # 2 2 で モ ー ド指定キー に よ り 指定入 力 さ れた 通信モ ー ドが制御回路 2 0 内 の R A M に書き込 ま れ る。 ま た、 こ の指定入力 さ れ た通信乇 一 ド の表示パ タ ー ン が L C D 5 2 に表示 さ れる。
こ の よ う に希望す る 通信モ ー ドの変更操作が行な われる と、 ス テ ッ プ # 1 0 に 戻 り、 図 4 に詳細 を 示 し た制御チ ャ ネ ルの 受信走査の制御が再度実行 さ れ、 新た に 指定 さ れた通信モ ー ド を 保有す る 基地局の制御チ ヤ ネル の選択が行 な わ れる。
な お、 待機状態 に お い て、 着信信号が受信 さ れた 場合は、 ス テ ッ プ # 1 4 で 着信用 回線接続制御が行な わ れ、 発信操作 が行な われた場合 は、 ス テ ッ プ # 1 8 で発信用 回線接続制御 が行な われる。
発信用 回線接続制御の詳細 を 図 5 に示す。 先ず、 ス テ ッ プ # 5 2 で ア ク セ ス チ ャ ネ ル と 呼ばれ る制御チ ャ ネル が捕捉設 定 さ れ、 ス テ ッ プ # 5 4 で制御回路 2 0 内 の R A M か ら 希望 通信モ ー ド が読出 さ れ、 ス テ ッ プ # 5 6 で こ の 希望通信モ 一 ド (デ ィ ジ タ ルモ ー ド ) を 表 わす情報 を 含ん だ発呼信号 (通 話要求信号) が作成 さ れ、 ス テ ッ プ # 5 8 で こ の作成 さ れ た 通話要求信号が基地局 に 向 け て送信 さ れ る。
発呼信号の送信後に ス テ ッ プ # 6 0 で基地局 か ら の チ ヤ ネ ル指定信号の返送 があ る ま で待機す る。 基地局 か ら チ ャ ネ ル 指定信号が返 さ れた場合 は、 ス テ ッ プ # 6 2 で こ の チ ヤ ネ ル指定信号 に挿入 さ れて い る 通話チ ヤ ネ ル指示情報 に応 じ て 該 当 す る無線通話 チ ャ ネ ルが捕捉設定 さ れる。 そ し て、 指定 さ れた モー ド に応 じ た通話が行な わ れ る。
ス テ ッ プ # 6 4 で通信終了 が検出 さ れ る と、 ス テ ッ プ # 6 6 で無線通話チ ャ ネ ルが解放 さ れ、 図 3 の フ ロ ー チ ャ ー ト の ス テ ッ プ # 1 0 に 戻 り、 制御チ ャ ネ ル受信走査が実行 さ れ る。
な お、 着信用 回線接続制御は図 5 に示 し た発信用 回線接続 制御の フ ロ ー チ ャ ー ト に お い て、 ス テ ッ プ # 5 6 で発呼信号 の 代わ り に着信応答信号 を 作成 し、 ス テ ッ プ # 5 8 で発呼信 号 の送信の代わ り に着信応答信号 を 送信す る点 のみ が異な る の みで、 他 は 同 じ で あ る ので、 詳細 な説明 は省 略す る。
以上説明 し た よ う に本実施例 に よ れば、 電源投入 に伴 う 装 置の起動時、 通信モ ー ド の指定操作が行な われ た時、 お よ び — つの通信が終了 し た 時 に、 制御回路 2 0 の基地局 サー チ制 御部 2 1 に よ り 各基地局 の制御チ ャ ネ ル の受信サー チ を 行な
い、 こ の受信サー チ に よ り 所定 レ ベル以上の受信電界強度 で 制御チ ャ ネ ル を 受信で き た基地局の 中 か ら、 希望す る通信乇 ー ド を 保有 し、 かつ受信電界強度が最も 大 き い 基地局 を 選択 し て、 こ の基地局 の制御 チ ャ ネ ル を 捕捉設定 し て待機状態 に 移行す る よ う に し て い る。 し た 力 sつ て、 例 え ば図 1 の P S 3 や P S 4 の よ う に 複数の基地局か ら の電波 を 受信可能な位置 に い る 移動局 に お いて は、 制御チ ャ ネ ル を 受信で き る複数の 基地局 の中 か ら、 その受信電界強度 の大小のみ に依存す る の で はな く、 使用者 が希望す る 通信モ ー ド を 保有 す る 基地局 が 先ず選択 さ れ、 そ の中 で受信電界強度が最も 大 き い基地局 が 捕捉設定 さ れて待機状態 に移行す る こ と に な る。 こ のた め、 希望通信モ ー ド を 考慮せず に制御チ ャ ネ ルの受信電界強度が 最 も 大 き い基地局 を 常 に選択す る よ う に し て い た従来の装置 に比べ て、 移動局 の使用者が希望す る 通信モ ー ド に よ り 通信 を 行な う 確率が高 く な リ、 希望通信モ ー ド と 実際に設定 さ れ た 通信モー ド と の食い違 いの発生が減少 し、 使用者 が不本意 な モー ドで の通信 を 強い ら れ る 不具合 は解消 さ れる。
ま た、 制御チ ャ ネル受信走査の結果選択 し た 基地局が保有 す る通信モ ー ド を 表わす情報 を L C D 5 2 に表示す る よ う に し た の で、 待機状態に お い て使用者 は選択可能 な通信モ ー ド を 確認す る こ と がで き る。 し た がっ て、 例え ば ア ナ ロ グモ ー ド し か使用 で き な い基地局の サー ビ ス エ リ ア に い る 場合 に は 秘密性の高い重要 な通話 を 避け た り、 ま た はデ ィ ジ タ ル秘密 通話モ ー ド を 保有 す る 他の基地局の サー ビス ェ リ ア に移動す る 等 と い っ た 対応 を 適宜行な う こ と が可能 と な る。
以下、 本発明 の他の実施例 を 説明 す る。 他の 実施例 に お い て、 第 1 実施例 と 同一部分 は 同 一參照数字 を 付 し て 詳細 な説 明 は省略す る。 例 え ば、 他の実施例の構成が第 1 実施例の構 成 と 同 じ場合 は、 ブ ロ ッ ク 図 の説明 は省略 し、 動作の説明 の み を 行な う。
(第 2 実施例)
本実施例 は制御 チ ャ ネ ルの受信走査 に お いて、 希望す る 通 信 モー ド を 保有す る基地局 ばか り で な く、 希望 す る 通信モ ー ド を 保有 し な い基地局 に つ い て も検 出 し、 希望 す る 通信モ ー ド を 保有す る 基地局の制御チ ャ ネ ル を 受信で き な か っ た場合 に は希望す る 通信モー ド を 保有 し な い基地局の制御 チ ャ ネ ル を 捕捉設定 し て待機状態 に移行す る よ う に し た も の で あ る。
図 6 は本実施例 に お け る 移動無線通信装置の制御 チ ャ ネ ル 受信走査の制御手順お よ びそ の制御内容 を 示す フ ロ ー チ ヤ一 ト で あ る。 な お、 こ の フ ロ ー チ ャ ー ト に お いて 図 4 と 同一部 分 に は 同一符号 を 付 し て詳 し い説明 は省略す る。
ス テ ッ プ # 3 6 に お い て、 受信 さ れた制御チ ャ ネ ル に対応 す る基地局 がディ ジ タ ル モ一 ド を 有 し て い な い と 判定 さ れ る と、 ス テ ッ プ # 1 0 2 で こ の基地局 の制御チ ャ ネル の受信電 界強度 が予備電界値 と し て制御回路 2 0 内 の R A M に書 き 込 ま れる。 こ の後、 ス テ ッ プ # 4 0 に お い て未だ受信 し て レヽ な い別の制御チ ャ ネ ルがあ る か否かが判定 さ れる。 す な わ ち、 本実施例 に よ れば、 所定値以上の制御チ ャ ネ ル の電界強度 は デ ィ ジ タ ル モ ー ド を 有す る 基地局 と 有 し な い基地局 と に分 け て 記憶 さ れる。
そ し て、 全て の基地局 の制御チ ャ ネ ルの受信サー チ を 終了 し、 ス テ ッ プ # 4 4 で上記受信サー チ に よ り 受信で き た制御 チ ャ ネ ルの 中 に デ ィ ジ タ ルモ一 ド を 保有す る基地局 の制御チ ャ ネ ル がな い と 判定 さ れ る と、 ス テ ッ プ # 1 0 4 で制御回路 2 0 内 の R A M に 記憶 さ れて い る 予備受信電界強度 の最大値 に 対応す る制御チ ャ ネ ル、 す な わ ち ア ナ ロ グモ ー ド を 保有す る 基地局の制御チ ャ ネ ルが選択 さ れ、 ス テ ッ プ # 4 8 で こ の 選択 し た制御チ ャ ネルが捕捉 さ れる。 以後、 こ の状態で待機 状態に 移行す る。
こ の よ う に本実施例 に よ れ ば、 受信で き た制御チ ャ ネルの 中 に希望す る 通信モー ド を 保有す る 基地局の制御チ ャ ネ ルが な い場合、 第 1 実施例の よ う に制御チ ャ ネ ル受信走査 を 再度 実行す る代わ り に、 希望す る 通信モ ー ド を 保有 し な い基地局 を 選択 し て待機状態に移行す る。 こ の た め、 希望通信モ ー ド を 保有 す る基地局 を 選択で き な い場合で も、 通信可能状態だ け は保つ こ と がで き る。 こ の場合、 選択 さ れた 基地局が保有 す る通信モ ー ド力 L C D 5 2 に表示 さ れ る ため、 使用者 は こ れ を 見 て希望モー ド に よ る 通信が不可能で あ る こ と を通信前 に 知る こ と がで き る。 し た カ つ て、 希望モ ー ド と 設定モ ー ド と の食 い違い に よ る通信上の不具合も 防止 さ れ る。
(第 3 実施例)
本実施例は、 通信モ ー ド と し て、 ア ナ ロ グモ ー ド、 デ イ ジ タ ルモ ー ド、 お よ びデ ィ ジ タ ル秘話モ ー ド を 保有 し て い る 基 地局が あ る 場合に、 制御 チ ャ ネ ルの受信走査に お い て、 使用 者 がデ ィ ジ タ ル秘話モ ー ド を 指定 し た場合、 デ ィ ジ タ ル秘話
モ ー ド を 保有 し た 基地局 を 選択 し て待機状態に 移行で き る よ う に し た も の で あ る。
図 7 は本実施例 に お け る移動無線通信装置の制御 チ ャ ネ ル 受信走査の制御手順お よ びそ の制御 内容 を 示す フ ロ ーチ ヤ一 ト で あ る。 な お、 こ の フ ロ ー チ ャ ー ト に お いて も、 図 4 と 同 —部分 に は 同一符号 を 付 し て詳 し い説明 は省略す る。
ス テ ッ プ # 3 4 に よ リ 所定 レ ベル以上の受信電界強度 を 有 す る制御チ ャ ネル が検出 さ れ、 かつ ス テ ッ プ # 3 6 に お い て こ の制御チ ャ ネル の基地局 がデ ィ ジ タ ル モ ー ド を 保有す る と 判定 さ れる と、 ス テ ッ プ # 2 0 2 で基地局がデ ィ ジ タ ル秘話 モ ー ド を 有す る か否かが判定 さ れる。 デ ィ ジ タ ル秘話モ ー ド を 有す る と 判定 さ れた場合 は、 ス テ ッ プ # 3 8 で受信 し た制 御 チ ャ ネ ルの受信電界強度値が制御回路 2 0 内 の R A M に記 億 さ れ る。
そ し て、 全て の基地局 の制御チ ャ ネ ル の受信サー チ を 終了 す る と、 ス テ ッ プ # 2 0 4 で上記受信サー チ に よ り 受信で き た 制御 チ ャ ネ ルの 中 に デ ィ ジ タ ル秘話モ ー ド を 保有す る 基地 局 の制御チ ャ ネ ル があ る か否か判定 さ れ る。 ス テ ッ プ # 2 0 4 でデ ィ ジ タ ル秘話モ ー ド を 有す る 基地局 の制御チ ャ ネ ルが 受信で き た と 判定 さ れる、 ス テ ッ プ # 4 6 で R A M に電界値 が記憶 さ れて い る デ ィ ジ タ ル秘話モ ー ド対応の制御 チ ャ ネ ル の う ち 受信電界強度が最 も 大 き い制御チ ャ ネ ル が選択 さ れ、 ス テ ッ プ # 4 8 で こ の制御チ ャ ネルが捕捉、 設定 さ れ、 以後 待機状態 に移行す る。 な お、 本実施例 に お いて も、 上記選択 設定 さ れた制御チ ャ ネ ルの基地局が保有す る通信モ ー ド は L
C D 5 2 に表示 さ れる。
こ の よ う に本実施例で あ れ ば、 移動局 がデ ィ ジ タ ル秘話モ ー ド を 希望す れば、 制御チ ャ ネ ルの受信走査に お い て、 こ の デ ィ ジ タ ル秘話モ ー ド を 有す る 基地局 の制御チ ャ ネ ルが選択 さ れて 捕捉設定 さ れる こ と に な る。 し た がっ て、 移動局 の使 用 者 は ディ ジ タ ル秘話モ ー ド を 使用 し た通信 を 行な え る確率 が高 く な り、 こ の結果重要な通話 を 行な い た い場合 に大変便 利 と な る。
(第 4 実施例)
本実施例は制御 チ ャ ネ ルの受信走査 に お いて、 受信で き た す べて の制御チ ャ ネルの受信電界強度値 を 記憶す る。 そ し て、 第 1 希望モ一 ドで あ る デ ィ ジ タ ル秘話モ ー ド を 有す る基地局 の制御 チ ャ ネ ル を 受信で き た場合に はそ の なかで受信電界値 が最大 の制御 チ ャ ネル を 選択 し て設定 し、 ディ ジ タ ル秘話モ ー ド を 有す る 基地局の制御チ ャ ネル は受信で き なか っ た も の の第 2 希望モ ー ド であ る デ ィ ジ タ ル モ 一 ド を 有す る 基地局の 制御チ ャ ネ ル が受信で き た場合 に はそ の な かで 受信電界値が 最大の制御チ ャ ネ ル を 選択 し て設定 し、 さ ら に アナ ロ グモ ー ド のみ を 有す る基地局 の制御チ ャ ネ ル し か受信で き なかっ た 場合に はそ の な かで受信電界値が最大の制御チ ャ ネ ル を 選択 し て設定す る よ う に し た も の で あ る。
図 8 A、 図 8 B は本実施例 に お け る移動無線通信装置の制 御 チ ヤ ネル受信走査の制御手順お よ びそ の制御 内容 を 示す フ 口 一 チ ャ ー ト で あ る。 な お、 こ の フ ロ ー チ ャ ー ト に おいて、 図 4 お よ び図 7 と 同一部分 に は同一符号 を 付 し て詳 し い説明
は 省略す る。
ス テ ッ プ # 3 4 に よ り 所定 レ ベル以上の受信電界強度 を 有 す る制御チ ャ ネ ル が検出 さ れ、 かつ ス テ ッ プ # 3 6 に お い て こ の制御チ ャ ネ ル の基地局 がデ ィ ジ タ ル モ ー ド を 保有す る と 判定 さ れ、 さ ら に ス テ ッ プ # 2 0 2 で デ ィ ジ タ ル秘話モ ー ド を 保有 す る と 判定 さ れる と、 ス テ ッ プ # 3 0 2 で こ の基地局 の制御 チ ャ ネ ルの受信電界強度が秘話モ ー ドの属性 を 付 さ れ て R A M に記億さ れる。 ス テ ッ プ # 2 0 2 で基地局 が秘話モ ー ド を 保有 し て い な い と 判定 さ れた場合 は、 ス テ ッ プ # 3 0 4 で こ の基地局の制御チ ャ ネ ルの受信電界強度 がデ ィ ジ タ ル モ ー ド の属性 を 付 さ れて R A M に記億 さ れる。 ス テ ッ プ # 3 6 で基地局がディ ジ タ ル モ一 ド を 保有 し て い な い と 判定 さ れ た場合 は、 ス テ ッ プ # 3 0 6 で こ の基地局の制御チ ャ ネ ル の 受信電界強度がア ナ 口 グモ ー ド の属性 を 付 さ れて R A M に記 憶 さ れ る。
そ し て、 全て の基地局 の制御チ ャ ネ ルの受信サー チ を 終了 す る と、 ス テ ッ プ # 2 0 4 で上記受信サー チ に よ り 受信で き た 制御 チ ャ ネ ルの 中 に デ ィ ジ タ ル秘話モ ー ド を 保有 す る基地 局 の制御チ ャ ネル があ る か否か判定 さ れ る。 ス テ ッ プ # 2 0 4 で デ ィ ジ タ ル秘話モ ー ド を 有す る 基地局の制御チ ャ ネ ルが 受信で き た と 判定 さ れ る と、 ス テ ッ プ # 3 0 8 で R A M に電 界値が記憶 さ れて い る デ ィ ジ タ ル秘話モ ー ド対応の制御チ ヤ ネ ルの う ち受信電界強度が最も 大 き い制御チ ャ ネル が選択 さ れ、 ス テ ッ プ # 4 8 で こ の制御チ ャ ネ ルが捕捉、 設定 さ れ、 選択 さ れた モ ー ド が L C D 5 2 で表示 さ れ、 以後待機状態 に
移行す る。
ス テ ッ プ # 2 0 4 で デ ィ ジ タ ル秘話モ ー ド を 有す る基地局 の制御チ ャ ネ ルが受信で き な い と 判定 さ れる と、 ス テ ッ プ # 3 1 2 で上記受信サー チ に よ り 受信で き た制御 チ ャ ネルの 中 に デ ィ ジ タ ル モ一 ド を 保有す る 基地局の制御チ ャ ネ ルがあ る か否か判定 さ れる。 ス テ ッ プ # 3 1 2 で デ ィ ジ タ ル モー ド を 有す る 基地局 の制御チ ャ ネ ルが受信で き た と 判定 さ れる と、 ス テ ッ プ # 3 1 0 で R A M に電界値が記億 さ れて い る デ イ ジ タ ルモ ー ド対応の制御チ ャ ネ ルの う ち 受信電界強度 が最も 大 き い制御チ ャ ネル が選択 さ れ、 ス テ ッ プ # 4 8 で こ の制御 チ ャ ネル が捕捉、 設定 さ れ、 選択 さ れた モ ー ド力 i L C D 5 2 で 表示 さ れ、 以後待機状態 に移行す る。
ス テ ッ プ # 3 1 2 で デ ィ ジ タ ルモ ー ド を 有す る基地局 の制 御チ ャ ネルが受信で き な い と 判定 さ れる と、 ス テ ッ プ # 3 1 4 で R A M に電界値が記億 さ れて い る ア ナ ロ グモー ド対応の 制御チ ャ ネ ルの う ち 受信電界強度が最も 大 き い制御チ ャ ネ ル が選択 さ れ、 ス テ ッ プ # 4 8 で こ の制御チ ャ ネ ルが捕捉、 設 定 さ れ、 選択 さ れ た モ ー ド力∑ L C D 5 2 で表示 さ れ、 以後待 機状態 に移行す る。
こ の よ う に本実施例で あ れ ば、 受信で き た制御チ ャ ネ ルの 中 に第 1 希望であ る デ ィ ジ タ ル秘話モ ー ド を保有す る基地局 の制御 チ ャ ネ ル を 受信で き な か っ た場合で も、 第 2 希望で あ る デ ィ ジ タ ル モ一 ドの基地局 を 選択 し て待機状態に 移行す る こ と がで き、 さ ら に デ ィ ジ タ ルモ一 ド を 保有す る基地局の制 御 チ ャ ネルも 受信で き な かっ た場合で も、 ア ナ ロ グモー ド の
基地局 を 選択 し て 待機状態 に移行す る こ と がで き る。 す な わ ち、 希望優先順位 に し た がっ て、 保有す る通信モ ー ドの異な る 基地局 を 選択す る こ と がで き る。
本発 明 は上述 し た実施例 に 限定 さ れず、 種々 変形 し て実施 可能で あ る。 例え ば、 使用者 が希望す る 通信モ ー ド を 有す る 基地局 を 選択で き ず、 他の通信モ ー ド を 有す る 基地局 を 選択 し た場合 に は、 選択 し た 基地局 が有す る 通信モ ー ド を 単 に 文 字パ タ ー ン に よ り 表示す る の で はな く、 表示 を 点滅 さ せ る 等 し て使用者 に対 し 特 に注意 を 促す よ う に し て も よ い。 さ ら に、 モ ー ド 表示 を 常時点滅 さ せ る の で は な く、 発信、 ま た は着信 時 に無線 リ ン ク の接続がな さ れた場合 に のみ、 点滅 を 行な わ せ る よ う に し て も よ い。 ま た、 希望モー ド以外のモ ー ドで通 信が行な わ れ る 時 は、 警告鳴音 を 発生 さ せ た り、 ま た音声合 成技術 を 使用 し て 希望モ ー ド と 設定モ ー ド と が異な つ る 旨 を 音声報知メ ッ セ ー ジ と し て拡声 出 力 す る よ う に し て も よ い。 そ の他、 シ ス テ ム の種類や そ の構成、 装置の回路構成、 基地 局検索制御の制御手順お よ びその制御内容、 無線チ ャ ネ ル設 定制御の制御手順 お よ び制御内容等 に つ いて も、 本発明 の要 旨 を 逸脱 し な い範囲で種々 変形 し て実施で き る。
産業上の利用 可能性
以上詳述 し た よ う に本発明 に よ れ ば、 複数の基地局か ら の 電波 を 受信可能な 位置 に存在す る移動局 で は、 制御 チ ャ ネ ル の 受信電界強度の 大 き さ に影響 さ れず に、 こ れ ら の基地局 の 中 か ら 自 己が希望 す る 通信モ ー ド を 有す る 基地局が選択 さ れ、 こ の基地局 の制御 チ ャ ネ ル に よ リ 待受状態 と な る。 す な わ ち、
制御チ ャ ネ ルの受信電界強度優先で は な く、 希望通信モ ー ド 優先 に よ る基地局 の選択が行な われ る。 し たが っ て、 制御 チ ャ ネル を 受信可能 な基地局の 中 に希望通信モー ド を 有す る 基 地局があ り さ え す れば、 こ の基地局 が確実 に選択 さ れる こ と に な り、 移動局 は希望す る 通信モ ー ド に よ り 通信 を 行な う こ と が可能 と な る。 こ の た め、 使用者 が希望 し た 通信モー ド と 実際に 設定 さ れた 通信モ ー ド と が食 い違 う こ と は極めて 少 な く な リ、 こ れ に よ り 使用者 は希望す る 通信モー ド に よ る 通信 を 確実 に行な え る よ う に な る。
ま た 本発明 に よ れば、 デ ィ ジ タ ル モ ー ドの一つ と し て秘話 モ ー ド を 有 し て い る基地局があ る場合 に、 移動局が こ の秘話 モ ー ド を 希望すれ ば、 こ の秘話モー ド を 有す る 基地局か ら の 受信電界強度 よ リ も 受信電界強度の大 き い基地局が他に存在 し て い て も、 上記秘話モ ー ド を 有す る基地局 を 選択す る こ と がで き、 こ れ に よ り 秘話モ ー ド の高度な秘話性 を 用 い た通話 を 行な う こ と がで き る,
さ ら に本発明 に よ れば、 制御情報 を 受信で き た基地局 の 中 に 希望通信モ ー ド を保有す る 基地局 が 1 局 も な い場合に は、 希望通信モ ー ド を 保有 し な い基地局 が選択 さ れ る。 こ の た め、 希望通信モ ー ド を 有す る 基地局か ら の電波 を 受信で き な い位 置 に移動局が存在す る場合で も、 最低限度通信が可能な状態 を 保持す る こ と がで き る。
ま た 本発明 に よ れば、 制御チ ャ ネ ルの検索 に よ り 選択 し た 基地局 が保有す る 通信モ ー ド が表示 さ れ る ので、 待受状態 に お いて 使用者 は、 こ の表示 に よ り 現在使用可能 な通信モ ー ド
を 明確 に確認す る こ と がで き る。 こ の た め、 希望す る通信モ ー ド に よ る 通信 を 行な え な い状態 に あ る 場合 に は、 希望通信 モ ー ド を 保有す る 他の基地局 のサー ビ ス エ リ ア に移動す る な ど と い っ た対応 を 適宜行 な う こ と が可能 と な り、 サ ー ビ ス 性 を よ り 髙め る こ と 力 Sで き る。
し た がっ て本発明 に よ れば、 移動局 の使用者 が希望す る 通 信モ ー ド を 備 え た 基地局 と の 間で無線 リ ン ク を 形成す る こ と がで き、 こ れ に よ り 使用 者の希望通信モ ー ド と 実際 に設定 さ れ た通信モ ー ド と の間 に食 い違いが発生 し難い移動無線通信 装置を 提供す る こ と がで き る。