WO1994008757A1 - Polishing tool and method of manufacturing same - Google Patents

Description

明 細 書 研磨具及びその製造方法

5 技術分野

本発明に、 研磨具及びその製造方法に関するものである < 背景技術

従来、 グライ ンダ等の回転工具に取り付けて使用する研磨具にあって は、 円形の基板の下面に 1枚の研磨布を貼り付けたものが知られている; の種の 1枚ものの研磨具にあっては、 使用に c つて研磨布の砥材の大 部分が剥離してしまったり、 被研磨面の塗料が付着して砥材が覆われて しまうと、 それ以上の使用はできず、 基板ごと、 研磨具を交換しなけれ ばならず、 交換着脱作業の手間がかかると共に、 基板はそのまま使い捨 てにしなければならない。

そこで、 本発明は、. 1枚の研磨布が使用済になっても研磨具を交換す る必要がなく、 また、 基板をすぐに使い捨てにしなく とも済み、 省資源 にも寄与することのできる研磨具及びその製造方法を提供せんとするも のである。

発明の開示

本発明 、. 以下の構成を特徴とする研磨具及びその製造方法を提供す ることにより、 上記の課題を解決する

グライ ンダ等の回転工具に取り付けられて回転する回転体 1 と、 この

回転体に積層して配設された複数枚の研磨布 2 a、 2 b、 2 c、 2 d、 2 eとを備え、 これ の研磨布が、 基礎シー !·· 2 1と、 この基礎シー r の一方の面に設けられた砥材 2 2とを備えたものであり、 一方の研磨布 の基礎シート 2 1に、 隣合う他方の研磨布の砥材 2 2が食い込まされた 状態で、 これらの研磨布を接合させた。

また、 上記の研磨具において、 面転体 1が板状の基板 1から構成され、 この基板 1の少なく とも一方の面に複数枚の研磨布 2 a、 2 b、 2 c、 2 d、 2 eを積層させた。

他方、 この研磨具の製造方法については、 グラインダ等の回転工具に 取り付けられて回転する回転体 1 と、 この回転体に積層して配設された 複数枚の研磨布 2 a、 2 b、 2 c、 2 d、 2 eとを備えた研磨具を製造 する方法において、 これらの研磨布として、 基礎シート 2 1と、 この基 礎シートの一方の面に砥材 2 2を設けたものを用い、 一方の研磨布にお ける基礎シート 2 1側の面に、 隣合う他方の研磨布の砥材 2 2側の面が 位置するように、 これらの研磨布を重ね合わせて押圧し、 隣合う研磨布 の一方の研磨布の基礎シート 2 1に、 隣合う他方の研磨布の砥材 2 2を 食い込ませて、 これらの研磨布を接合した。

また、 上記方法において、 各研磨布を所定の形状に裁断し、 これらの 研磨布を重ね合わせて押圧するようにした。

本発明に係る研磨具は、 下方の研磨布 2 eが使用不能となると、. その 研磨布 2 eを剝がすだけで、 次の未使用の研磨布 2 dが現れるものであ り、 以降最上方の研磨布 2 aまで、 順次使用済の研磨布を剥がすだけで. 連続使用が可能となる。 特に、 上方の研磨布 2 dの砥材 2 2が、 その下 方の研磨布 2 eの基礎シート 2 1に食い込んでいるだけであるため、 下 の研磨布 2 eに対して下方に力を加えると、 容易にその食い込みが外れ て、 上方の研磨布 2 dから外れる。 他方、 研磨中においては、 回転方向 (横方向） の力が主として加わるため、 多くの砥材 2 2が基礎シ一ト 2 1に上下方向に食い込んでいる状態が維持され、 使用中の研磨布のみか 外れることはない。

また、 研磨布は-. その使用の仕方により周緣部が先に磨耗することも あり、 この場合には、 上方にある次の研磨布が自然に現れ出てくること となり、 必ずしも爪等により一枚ずっ剝がさなく ともそのまま連続使用 することもできる。 図面の簡単な説明

第 1図は、 本発明の第 1の実施例に係る研磨具の斜視図である。 第 2図は、 同研磨具の縦断面図である。

第 3図は、 同研磨具の要部拡大縦断面図である。

第 4図は、 本発明の他の実施例に係る研磨具の要部拡大縦断面図であ る。

第 5図は、 本発明の更に他の実施例に係る研磨具の斜視図である。 発明を実施するための最良の形態

以下、 図面に基づき本発明の実施例を説明する。

第 1図は本発明の第 1の実施例に係る研磨具の斜視図であり、 第 2図 は同研磨具の縦断面図であり、 第 3図は同研磨具の要部拡大縦断面図で あ _c

この研磨具は、 グラインダ等の画転工具に取り付けられて回転する基 板 1と、 この基板 1 の下面に上下方向へ重ねて配設された複数枚 （図示 実施例では 5枚） の研磨布 2 a . 2 b 2 2 d 2 eとを備える。 基板 1は、 合成樹脂ゃファィ や金属等、 この種の研磨具において 使用されている通常の材質 らなり、 その形状も、 平面視円形等の通常 の形状で足りる。 この基板の中央には、 グライ ンダ等の画転工具 （図示 せず：） への取り付け穴 I 1が上下方间に貫通して形成されている。 また この取り付け穴 1 1 と同心円状に、 段部 1 2が形成されており、 この段 部 1 2より外側が、 研磨布 2 aの貼り付け面 i 3となっている。

次に、 研磨布について説明する。

これらの研磨布 2 a、 2 b、 2 c、 2 d、 2 eは、 研磨布 2 aが最も 上方に配位されており、 以下順に下方に重ねられ、 研磨布 2 eが最も下 方に配位されている。 これらの研磨布は全て同一の構成を有するもので あり、 詳しくは、 布或いは紙等の基礎シート 2 1 と、 その下面に設けら れた多数の砥材 2 2とからなる。 各研磨布の形状は、 平面視二重円をな し、 その内径は上記の段部 1 2の径と略等しく、 その外径は上記の基板 1の外径よりも少し大きめに設定されている。

これらの研磨布は、 上下方向に重ねられてプレスされている。 このプ レスにより、 上方の研磨布 （例えば最上方の研磨布 2 a ) の砥材 2 2が、 その下方の研磨布 （研磨布 2 b ) の基礎シート 2 1に食い込むことによ り上下の研磨布が接合されている。 尚、 その際、 全ての砥材 2 2が基礎 シート 2 1に食い込んでいなくとも、 上下の研磨布同士は接合され得る _c そして、 最上方の研磨布 2 aの基礎シート 2 1のみ力;、 上記の基板】 の貼り付け面 1 3に接着剤 3によつて貼り付けられている。

次に、 使用に際しては、 通常の研磨具と同様、 グラインダー等の回転 工具の回転軸に、 基板 1の取り付け穴 1 1を取り付けて使用する。 そし て、 最下方の研磨布 2 eで研磨して、 その砥材が剝離して使用不能とな ると、 その研磨布 2 eを剥がすだけで、 次の未使用の研磨布 2 dが現れ るものであり、 以降最上方の研磨布 2 aまで.、 順次使用済の研磨布を剝 がすだけで、 連続使用が可能となる。 即ち、 その間は、 グラインダに研 磨具を着脱する作業は不要となり、 また、 基板 1を廃棄する必要もなく、 5枚分の研磨布の連続使用が可能となる。

尚、 使用済の研磨布を剝がす作業は.、 使用済の研磨布と次の未使用 研磨布との間に爪を差し込み、 捲ってやるだけで、 容易に使用済の研磨 布が外れるものである。 即ち、 上方の研磨布 （例えば最上方の研磨布 2 a ) の砥材 2 2 、 その下方の研磨布 （研磨布 2 b ) の基礎シート 2 1 に上下食い込んでいるだけであるため、 下の研磨布 （例えば研磨布 2 h ) に対して下方に力を加えると、 容易にその食い込みが外れて、 上方の 研磨布 （例えば研磨布 2 a ) から外れるものである。 他方、 研磨中にお いては、 回転方向 （図では横方向） の力が主として加わるため、 多くの 砥材 2 2が基礎シート 2 1に上下方向に食い込んでいる状態が維持され、 使用中の研磨布のみが外れることはない。

上記構成からなる研磨具の製造方法は、 先ず基板 1を準備し、 この基 板の形状に合致するように研磨布を裁断する。 この研磨布の適宜枚数を 重ねてプレスし、 接合された複数枚の研磨布を接着剤によって基板に貼 り付ける。

ここで、 適宜枚数の研磨布を重ねて、 裁断と同時にプレスしてもよい。 また、 プレスに際しては、 1枚ずつ順にプレスしてもよいし、 適宜枚数 を一度にプレスしてもよい。 また、 最上方の研磨布 2 aを基板 1に貼り 付けた後、 順に他の研磨布をプレスして接合してもよく、 先に適宜枚数 を接合して、 その最上方の研磨布 2 aを基板 1に貼り付けるようにして もよい。

尚、 最上方の研磨布 2 aを基板 1に貼り付ける際に、 接着剤 3がはみ 出して、 他の研磨'布の間に入ることがあっても、 微量であれば、 接合の 強度が上がるだけで、 研磨作業や使用済研磨布を剥がす作業には、 悪影 響はない。 第 3図の 4は、 このはみ出した接着剤を示す。 従って、 意図 的に、 微量の接着剤 4を接合の補強用として用いることも可能である。 上記実施例においては、 最上方の研磨布 2 aの基礎シート '2 1は、 基 板 1の貼り付け面 1 3に接着剤 3によつて貼り付けられて 、るが、 例え ば、 貼り付け面 1 3に接合用として、 多数の砥材ゃ針状のものを突設し て、 これらを最上方の研磨布 2 aの基礎シート 2 1に食い込ませて接合 してもよい。

また、 研磨布の枚数は 2枚以上適宜枚数とすればよく、 その形状も必 ずしも同一でなくともよく、 例えば、 下方に位置する研磨布の外径を上 方に位置する研磨布の外径より大きくし、 或いはまたその逆にすること もできる。

第 4図は、 本発明に係る研磨具の他の実施例を図示した要部縦断面図 であり、 研磨布の接合の仕方が上記第一の実施例と相違している。

即ち、 研磨布 2 a、 2 bは、 その砥材 2 2が設けられた面を上方に位 置させ、 その他の研磨布 2 c、 2 d、 2 eは上記実施例と同様その砥材 2 2が設けられた面を下方に位置させ、 これらを重ね合わせて接合する。 研磨布 2 bと研磨布 2 cとは接着剤 5により貼り付ける。 このような構 成により、 研磨布 2 aの砥材 2 2が設けられた部分で研磨することも可 能となる。

第 5図は、 本発明の更に他の実施例を図示している。 上記第一の実施 例において研磨布はそれぞれシート状体のものを使用していた力;、 この 実施例では、 そのシート状体のものを幾つかの部分に分割して分割片 2 5を構成し、 これらの分割片 2 5をそれぞれ間隔を保って配列させ、 重 ね合わせて接合したものである。

以上、 実施例について説明したが、 研磨布には、 必要に応じて適宜形 状、 例えば円形や楕円形等の穴部を設けてもよい。

基板 1の形状、 大きさ等は適宜必要に応じて設計変更することができ、 例えば、 その外形形状を矩形にしたり、 或いは円形の外周から適宜数の 切り込みや凹部を形成した形状にすることもできる。 また、 研磨布を接 合する基板】の面に凹凸を設け、 その面に ¾ぅように研磨布を接合して もよい。 この場合、 研磨布同士を接合するための押圧用の型に、 基板 1 の面の凹凸と同様の凹凸を設けておくことが好ましい。 但し、 緩やかな 凹凸の場合等では、 研磨布同士を平面で押圧した後、 凹凸を有する基板 に接着しても、 研磨布同士の接合が不用意に外れることはなく、 問題な く実施できる。

更に、 基板は上記実施例のような板状体のものでなく、 円筒のドラム 形状にしてその外周面に研磨布を重合して巻回することもできる。 以上、 本発明は、 1枚の研磨布が使用済となっても、 次々に新しい研 磨布を使用することができ、 すぐに研磨具全体を交換する必要がない。 また、 基板をすぐに使い捨てにしなくとも済み、 省資源にも寄与し得 るものである。

このように本発明は連続使用が可能で、 省資源に寄与しうる研磨具及 びその製造方法を提供することができたものである。

Claims

D一 請 求 の 範 囲

1 . グラインダ等の回転工具に取り付けられて回転する回転体 (1 ) と， この回転体に積層して配設された複数枚の研磨布 (2a) (2b) (2c) (2d) (2e) とを備え、

これらの研磨布が、 基礎シート（21)と、 この基礎シー卜の一方の面に 設けられた砥材 (22)とを備えたものであり、

一方の研磨布の基礎シー卜（21 )に、 隣合う他方の研磨布の砥材 (22)が 食い込まされた状態で、 これらの研磨布が接合されてなる研磨具。 0

2 . 回転体（1 ) が板状の基板（1 ) から構成され、 この基板 α) の少な くとも一方の面に複数枚の研磨布（2a) (2b) (2c) (2d) (2e)が積層されてい ることを特徴とする請求項 1記載の研磨具。

3 . グライ ンダ等の回転工具に取り付けられて回転する回転体（1) と、5 この回転体に積層して配設された複数枚の研磨布（2a) (2b) (2c) (2d) (2e) とを備えた研磨具を製造する方法において、

これらの研磨布として、 基礎シート（21)と、 この基礎シートの一方の 面に砥材（22)を設けたものを用い、

一方の研磨布における基礎シート（21)側の面に、 隣合う他方の研磨布0 の砥材（22)側の面が位置するように、 これらの研磨布を重ね合わせて押 圧し、

隣合う研磨布の一方の研磨布の基礎シー卜（21 )に、 隣合う他方の研磨 布の砥材（22)を食い込まして、 これらの研磨布を接合することを特徴と する研磨具の製造方法。

4 . 各研磨布を所定の形状に裁断し. れらの研磨布を重ね合わせて 押圧することを特徴とする請求項 3記載の研磨具の製造方法。