明 細 嘗
風袋重量引き付き組合せ計量装置 技術分野
この発明は、 複数の商品を風袋とと もに計量し、 計量結果か 、 商品 の正味重量の総和が目標重量に最も近い最適な組合せを選択する風袋重 量引き付き組合せ計量装置に閔するものである。 背景技術
従来より、 1個または複数個の商品、 たとえばサーモ ンの切り身のよ うな魚介類からなる商品を計量する多数の重量検出部を備え、 モのう ち の複数個を組合せて、 目標重量に最も近い総重量となるように重量検出 部を選択する組合せ計量装置がある (実開平 4 一 3 6 4 2 8号公報参照 ) 。 選択された複数の商品はたとえば箱詰めにされて出荷される。 ところが、 上記商品が包装済である場合、 総重量に風袋重量が舍まれ てしまう。 この風袋重量は、 たとえば真空パックされたサーモンでは無 視できないほど大きい。 したがって、 多数の包装済の商品を箱詰めにし て取引する際に、 風袋重量を除いた商品の正味重量を正確に知る必要が 生じた場合でも、 その正味重量が不明であるために、 適切に対応てきな
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この発明は上記実情に鑑みてなされたもので、 複数の包装済の商品を 組み合わせる際に、 風袋重量を除いた商品の正味重量の総和が目標重量 に近くなるように商品を選択して組み合わせることができる風袋重量引 き付き組合せ計量装置を提供することを第 1 の目的とする。
この発明の第 2の目的は、 重量検出部で計量される商品の個数や、 最 終的に詰め合わされる商品の総個数がばらついても、 風袋重量による誤 差を小さ く し得る風袋重量引き付き組合せ計量装置を提供する こ とにあ
: 明の開示
i記第 1の目的を達成するために、 この発明の一構成に係る風袋重量 引き き組合せ計量装置 、 1個または複数の包装済の商品を計量して 菏品重量を検出する多数の重量検出部と、 上記検出された商品重量から 風袋重量を減箕して正味重量を求める減算手段と、 上記各重量検出部の う'ちの複数個を組み合わせて、 その正味重量の総和に基づいて目標重量 また 目標重量に最も近い値が得られる重量検出部の組合せを選択する 組合せ重量演箕手段とを備えている。
二の構成によれは'、 複数の重量検出部で商品重量が検出された包装済 商品を組み合わせる際に、 風袋重量を除いた商品の正味重量の総和が 目標重量またばこれに最も近い値となるように組み合わされる。 したか つて、 複数の包装済の商品を箱詰めした場合に、 商品の正味重量の総和 に基ついた商取引が可能になる。
また、 この究明の他の構成に係る風袋重量引き付き組合せ計量装置は 、 1個または複数の包装済の商品を計量して商品重量を検出する多数の 重量検出部と、 商品の正味重量の総和に関する目標重量に対して、 組み 合わされる商品の風袋重量の総和を加算した風袋込み目標重量を設定す る風袋込み目標重暈設定手段と、 上記重量検出部のうちの複数個を組み 合わせて、 その商品重量の総和を求め、 上記設定された風袋込み目標重 量または風袋込み目標重量に最も近い値が得られる重量検出部の組合せ を選択する組合せ重量演箕手段とを備えている。
この構成によれば、 複数の重量検出部で商品重量が検出された包装済 の商品を組み合わせる際に、 商品重量の総和が、 風袋重量の総和を加箕 した風袋込み目標重量に近くなるように組み合わされる。 したがって、 やはり、 組み合わされた包装済の商品を箱詰めした場合に、 各商品の正 昧重量の総和がその目檁重量に近い値になる。
上記第 2の目的を達成するために、 この発明に係る風袋重量引き付き
組合せ計量装置は、 1個または複数の包装済の商品を計量して商品重量 を検出する多数の重量検出部と、 上記検出された商品重量から風袋重量 を減算して正味重量を求める減算手段と、 上記各重量検出部のうちの複 数個を組み合わせて、 その正味重量の総和に基づいて目標重量または目 標重量に最も近い値が得られる重量検出部の組合せを選択する組合せ重 量演箕手段とを備え、 さらに、 上記重量検出部で検出された商品重量か ら各重量検出部で計量した商品の個数を判別する個数判別手段を備えて おり、 上記減箕手段は、 上記検出された商品重量から上記個数判別手段 で判別された商品の個数に応じた風袋重量を減箕するように設定されて いる。
この構成によれば、 各重量検出部で計量される商品の個数や最終的に 詰め合わされる商品の総個数がばらついても、 風袋重量による誤差を小 さ く して、 商品の正確な正味重量が得られる。 図面の簡単な説明
図 1 はこの発明の第 1実施例に係る風袋重量引き付き組合せ計量装置 を示す斜視図である。
図 2は同計量装置のコ ン トローラを示すプロ ック図である。
図 3はこの発明の第 2実施例に係る風袋重量引き付き組合せ計量装置 のコン トローラを示すブロ ック図である。
図 4はこの発明の第 3実施例に係る風袋重量引き付き組合せ計量装置 のコ ン トローラを示すブロ ック図である。
図 5はこの発明の第 4実施例に係る風袋重量引き付き組合せ計量装置 のコン トローラを示すブロ ック図である。
図 6はこの発明の第 5実施例に係る風袋重量引き付き組合せ計量装置 を示す平面図である。
図 7 は図 6の V I I— V I I線に沿った断面図である。
図 8は同計量装置のコ ン トローラを示すブロ ック図である。
概略側面図である。
図 9はこの発明の第 6実施例に係る風袋重量引き付き組合せ計量装置 を示す概略側面図である。
図 1 0は同計量装置のコントローラを示すブ口ック図である。
図 1 1は同計量装置の個数判別手段における個数判別方法を示す図で ある。 発明を実施するための最良の形態
以下、 この発明の実施例を図面にしたがって説明する。
図 1はこの発明の第 1実施例に係る風袋重量引き付き組合せ計量装置 を示すもので、 多数、 たとえば 1 6個の供給コンペャ 1が並列に配置さ れ、 各供袷コンべャ 1の下流側に 1つずつ、 合計 1 6個の計量コンべャ 2が並列に配置されている。 上記供耠コンペャ 1は、 被計量物である包 装済の商品 Mを 1つずつ上記計量ユンべャ 2に供耠する。 上記計量コン べャ 2は、 ベルトコ ンペャをロードセル (重量検出部) で支持してなる もので、 上記供耠コンべャ 1から受け取った包装済の商品 Mを 1つずつ 、 ベルトコ ンペャによって搬送しながら、 または停止状態で計量する公 知の装置である。
計量コンべャ 2の下流側には、 計量コンべャ 2から徘出された商品 M を収集して計量コンべャ 2による搬送方向 D I と直交する方向 D 2に搬 送する収集コンべャ 3と、 収集コンべャ 3によって搬送された商品 Mを 排出する排出シュート 4とが設置されている。 上記供給コンペャ 1、 計 量コンべャ 2および収集コンべャ 3の駆動は、 操作盤 1 0 aを備えたコ ントローラ 1 0によつて制御される。
上記コ ントローラ 1 0には、 図 2に示すように、 各計量コンペャ 2の ロードセル 1 1に対応して 1つずっ減箕手段 1 3が設けられており、 こ の減算手段 1 3により、 ロードセル 1 1で 1つずつ検出された商品重量 から、 商品 1個当たりの風袋重量が減箕されて正味重量が求められる。
コ ン トローラ 1 0 はさらに、 各ロー ドセル 1 1 のうちの複数個を組み合 わせて、 その正味重量の総和に基づいて目標重量または目標重量に最も 近い値が得られるロードセル 1 1 の組合せを選択する組合せ重量演算手 段 1 4を備えている。
上記風袋重量は、 商品の種類ごとに一定の値として上記減算手段 1 3 に予め入力されて、 記憶されている。 また、 上記組合せ重量演箕手段 1 4には、 上記目標重量および組合せ個数が予め入力されて記憶されてい る。 ただし、 組合せ個数は特に入力しなくてもよ く、 その場合、 組み合 わされるロードセル 1 1の数、 つまり選択されて箱詰めされる商品 Mの 数は変動することがある。
つぎに、 上記構成の動作について説明する。
図 1 において、 1 6個の供袷コ ンペャ 1 のそれぞれに、 包装済の商品 M、 たとえば真空パックされたサーモンが、 作業者によって 1つずつ載 せられる。 この商品 Mの重量は、 たとえば 2 5 0〜 3 5 0 gの範囲でば らついている。
上記商品 Mは供袷コ ンべャ 1 によって計量コ ンべャ 2に移送され、 商 品 Mが計量コンべャ 2のほぼ中央部に位置したときに計量コンべャ 2が 停止される。 この状態で、 計量コ ンペャ 2に設けられた図 2 のロードセ ル 1 1によって商品 Mの重量 Wが検出され、 商品重量信号 wが出力され る。 上記減箕手段 1 3 は、 ロードセル 1 1からの商品重量信号 wを受け て、 商品 1個当たりの風袋重量 tを減算し、 正味重量 W T ( = W— t ) を求めて、 正味重量信号 w tを出力する。 風袋重量 tは商品重量 Mとは 無関係な一定値、 たとえば 2 0 gの一定値に設定されている。
上記組合せ重量演算手段 1 4 は、 各正味重量信号 w tのうちの複数個 、 たとえば 1 0偭を組み合わせて、 その正味重量 W T の総和∑W t に基 づき、 たとえば 3 kgの目標重量、 またはこの目標重量を越えて目標重量 に最も近い値が得られる π—ドセル 1 1を選択し、 選択されたロードセ ノレ 1 1を備えた計量コ ンべャ 1に駆動信号 dを出力する。 この駆動信号
dを受けて、 選択された図 1の計量コンべャ 2のみが駆動され、 商品 M を収集コンペャ 3上に排出する。 収集コ ンペャ 3は、 商品 Mを収集して 排出シュート 4に供給する。 商品 Mは上記排出シュート 4を通って排出 シュート 4の下方に置かれた箱 B内に投入され、 作業者によって箱詰め される。
上記選択された計量コンべャ 2の駆動と同期して、 対応する供給コン べャ 1が駆動され、 その供袷コンべャ 1上の商品 Mが計量コンべャ 2上 に移送され、 次面の組合せ計量がなされる。 空になった供給コ ンペャ 1 上には作業者によって新たな商品 Mが載置される。 なお、 公知の自動振 り分け装置 (たとえば前述の実開平 4 - 3 6 4 2 8号公報参照) を用い れば、 商品 Mの供給コ ンペャ Λ上への載置が自動化される。
このような動作を操り返して、 風袋重量 tを除いた商品 Mの正味重量 W T の総和∑W t が目標重量またはそれに近い値に設定される。 したが つて、 選択された複数の包装済み商品を箱詰めしたとき、 その商品の正 味重量 WT の総和∑WT が目標重量に近い値になっているから、 正味重 量に基づいた商取引が可能になる。
上記第 1実施例では、 各計量コ ンペャ 2のロードセル 1 1に対応し て 1つずつ減算手段 1 3が設けられていたが、 これとは異なり、 図 3に 示す第 2実施例では、 減算手段 1 3 Aが 1つだけ設けられている。 この 減箕手段 1 3 Aは、 ロードセル 1 1で検出された商品重量 Mを組み合わ せた総和∑Wから、 組み合わせた商品 Mの風袋重量 tの総和∑ tを減箕 する。 この総和∑ tは、 商品 Mの予め設定された組合せ個数 N (たとえ ば 1 0個) と、 予め判明している風袋重量 t との積 N X tで表される。 こう して正味重量の総和∑WT (∑1^—∑ 1 》 を求め、 この総和∑WT に基づいて組合せ重量演箕手段 1 4で組合せ演算を行う。
この第 2実施例において、 組合せ個数 Nが変動することを許容する場 合には、 図 3に破線で示すように、 組合せ重量演算手段 1 4から組合せ 個数 Nを示す組合せ個数信号 nを減箕手段 1 3 Aに入力して、 この減算
手段 1 3 Aから、 組合せ個数 Nに応じた風袋重量 t の総和∑ t (; = N X t ) を組合せ重量演算手段 1 4に入力すればよい。
上記第 1および第 2実施例では、 風袋重量 tを商品重量 Wと無関係な —定値としたが、 商品の種類によっては、 商品重量 Wに応じて風袋重量 tが無視できないほど大き く変化する場合がある。 その場合には、 図 4 に示す第 3実施例のように、 '减算手段 1 3 Bのメモリに、 商品重量 に 応じて変化する風袋重量 t (W) をデータとして記憶させておき、 ロード セル 1 1で検出された商品重量 Wから、 この商品重量 Wに応じた風袋重 量 t (W) を減算して、 正味重量 W T を求めるのが好ましい。 これにより 、 正味重量 W T がより正確に求められる。
図 5に示す第 4実施例においては、 図 3の減算手段 1 3 Aの代わりに 風袋込み目標重量設定手段 1 6が設けられている。 この風袋込み目標重 量設定手段 1 6は、 商品 Mの正味重量 W T の総和∑W t に関する目標重 量に対して、 組み合わされる商品の風袋重量 tの総和∑ tを加算した風 袋込み目標重量 W 0を設定する。
組合せ重量演算手段 1 4は、 ロードセル 1 1のうちの複数個を組み合 わせて、 その商品重量 Mの総和∑Wを求め、 上記設定された風袋込み目 標重量 W 0または風袋込み目標重量 W 0に最も近い値が得られるロード セル 1 1 の組合せを選択し、 選択されたロー ドセル 1 1を備えた計量コ ンべャ 1 に駆動信号 dを出力する。 これにより、 風袋重量 tを除いた商 品 Mの正味重量 W T の総和∑ W t が目標重量 (W 0 —∑ t ) またはそれ に近い値に設定される。
図 6 (平面図) に示す第 5実施例は、 小袋に詰めた複数種類の商品、 たとえば、 味付けの異なる 4種類の包装済みポテ トチップス M A , M B , M C , M Dを所定個数ずつ、 たとえば 3個ずつ選んで、 合計 1 2個の 商品を大袋に詰める組合せ計量装置にこの発明を適用したものを示して いる。 同図において、 組合せ計量装置は、 小袋に詰められた 4種類の商 品 M A〜M Dのそれぞれを搬送する 4つの搬送コ ンべャ 2 1を備えてい
る。
図 7に示すように、 上記搬送コ ンペャ 2 1の下方には、 円錐形の分散 フィーダ 2 2が配置されている。 分散フィーダ 2 2の外周付近には、 多 数、 たとえば 1 6個の振動式フィーダ 2 3が放射状に配置されている。 これら振動式フィーダ 2 3は、 振動しながら商品 M A〜M Dを径方向外 方へ送り出し、 プールホッバ 2 4を経て 1 6個の計量ホッパ 2 5内に落 下させる。
各計量ホッパ 2 5に対して 1つずつロードセル (重量検出部) 1 1が 配置されており、 このロードセル 1 1は、 一端部が基台 2 6に固定され 、 他端部に計量ホッパ 5が取り付けられている。 ロードセル 1 1は計 量ホツバ 2 5内の商品 M A〜M Dの重量を検出する。 計量ホツバ 2 5の 下方には集合排出シュート 2 7が設けられ、 さらに、 この集合排出シュ ート 2 7の下方に包装機 2 8が設置されている。
この組合せ計量装置ば、 図 6に示すように、 円周方向に 4つの領域 A , B, C , Dに区面されており、 各領域 A〜Dのそれぞれに、 対応する いずれかの商品 M A〜M Dが搬送コ ンペャ 2 1から供袷される。 各商品 M A〜M Dは、 対応するいずれかの領域 A〜Dにおける計量ホツバ 2 5 により計量される。 分散フィーダ 2 2の上方には、 商品 M A〜M Dが搬 送コンぺャ 2 1から分散フィーダ 2 2に供給される際に他の領域に紛れ 込まないように、 区面板 3 0が設けられている。
この組合せ計量装置を制御するコン トローラ 1 0には、 図 8に示すよ うに、 ロードセル 1 1で検出された商品重量 Wから風袋重量 tを減算す る減箕手段 1 3 Cが設げられている。 風袋重量 tは 4つの商品 M A〜M Dのそれぞれについて異なっているので、 減算手段 1 3 Cは各領域 A〜 Dごとに異なる風袋重量 t A , t B , t c , t D を商品重量 Wから减箕 して、 正味重量 WT を求めるように設定されている。 上記小袋入りの商 品 M A〜M Dは、 前行程で小袋に詰められる際に、 その正味重量が目標 重量になるように計量されて包装されているのであるが、 それでも正味
重量にかなりのばらつきがある。 そこで、 上記ロー ドセル 1 1 によって 再度計量し、 さらに減算手段 1 3 Cによって風袋重量 t A 〜 t D を減算 して正味重量 W T を求めている。
コン トローラ 1 0にはさらに、 上記各領域 A〜 Dから 3個ずつの小袋 入り商品 M A〜M Dを選択して合計 1 2個の組合せを作るように制限条 件を付ける組合せ個数制限手段 3 1が設けられている。 この制限条件に 従って、 組合せ重量演算手段 1 4が 1 6個のロードセル 1 1 のうちの 1 2偭を組み合わせて、 その正味重量 W T の総和∑ W T に基づき、 目標重 量または目標重量に最も近い値が得られるロードセル 1 1 の組合せを選 択して、 選択されたロードセル 1 1 に対応する計量ホッバ 2 5のゲ一 ト (図示せず) を開放させるための駆動信号 dを出力する。
この駆動信号 dを受けて、 選択された計量ホツバ 2 5のみから商品 M A〜M Dが排出され、 集合排出シユー ト 2 7を通って包装機 2 8で大袋 に詰められる。 上記総和∑W T の目標重量はたとえば 3 0 0 gで、 小袋 入りの商品 M A〜M Dの正味重量 W T は、 たとえば、 ほぼ 2 5 gを中心 値にして上下にばらついている。
この第 5実施例によってもやはり、 風袋重量を除いた商品 Mの正味重 量 W T の総和∑ W T が目標重量またはそれに近い値に設定される。 した がって、 大袋に詰められた商品の正味重量 W T の総和∑W t が目標重量 に近い値になるから、 正味重量に基づいた商取引が可能になる。
上記各実施例においては、 各ロードセル 1 1で計量される商品 Mは 1 個であつたが、 図 9に示したような組合せ計量装置 (搬送コ ンべャ 2 1 が 1つであり、 かつ区画板 3 0が設けられていない点を除いて、 図 7の 組合せ計量装置と同一) においては、 計量ホツバ 2 5の容積に対して相 対的に商品 Mの体積が小さい場合、 1つの計量ホッパ 2 5に複数の商品 Mが入り込み、 複数の商品 Mが 1つのロードセル 1 1で計量される場合 がある。 その場合、 組合せで選択されるロードセル 1 1 の数と商品 Mの 総個数 Nとが相違するために、 実際の風袋重量の総和 (N X t ) と、 選
択されるロードセル 1 1の数に基づいて減算手段で減算される風袋重量 の総和とが一致しなくなつて、 正確な正味重量の総和が得られない。 そこで、 この発明の第 6実施例では、 図 1 0に示すように、 各ロード セル 1 1に対して個数判別手段 1 2を設けている。 この偭数判別手段 1 2は、 ロードセル 1 1から出力される商品重量信号 wに基づいて、 その ロードセル 1 1で計量された商品 Mの個数 N 1を判別し、 個数信号 η 1 を出力する。 この個数の判別方法としてば、 たとえば、 商品重量 Wを、 経験的に判明している単体商品重量 (風袋込み) の平均値 W 1で割って 、 その商の小数点以下を四捨五入することにより、 個数 (整数) が求め られ—る。 1
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つまり、 図 1 1に示すように、 風袋込みの単体商品重量の平均値 W 1 が 3 0 0 gである場合、 ロードセル 1 1で検出される商品重量 Wの分布 曲線 W Dは、 商品 Mが 1偭の場合、 3 ひひ gを中心値とした正規分布と なり、 商品 Mが 2個の場合、 6 0 0 gを中心値とした正規分布となり、 商品 Mが 3個の場合、 9 0 0 gを中心値とした正規分布となる。 通常、 商品 Mの偭数 N 1の異なる分布曲線 W D同士がオーバーラップすること はないから、 上記四捨五入によって正確に商品 Mの個数 N 1が判別され る。
なお、 風袋の重量は一般に正味重量に比べて小さいので、 風袋込みの 商品重量 Wと正味重量 WT とは比較的近い値であるから、 風袋込みの単 体商品重量の平均値 W 1の代わりに単体の商品重量の平均値 WT 1を用 い、 この平均値 WT 1で商品重量 Wを割って、 その商の小数点以下を四 捨五入することにより、 商品 Mの個数 N 1を求めてもよい。 さらに、 上 記設定した単体商品重量もしくは正味重量の平均値 W 1 , WT 1は、 必 要に応じて、 学習機能により更新してもよい。
図 1 0の減算手段 1 3は、 上記商品重量信号 wおよび個数信号 n 1を 入力とし、 各ロードセル 1 1で計量した商品重量 Wから商品の偭数 N 1 に応じた風袋重量 N 1 X tを減算して正味重量 WT を求め、 正味重量信
号 w tを出力する。 なお、 単品の風袋重量 t は一定値として、 予め、 '减 算手段 1 3のメモリに登録されている。
上記個数判別手段 1 2からの個数信号 n 1 は、 組合せ個数演算手段 1 5に出力される。 この組合せ個数演算手段 1 5 は、 偭数信号 η 1を受け て上記各ロードセル 1 1のうちの複数個を組合せて、 組合せた商品の組 合せ個数 Ν ( = Σ Ν 1 ) が所定の範囲内になる口一ドセル 1 1 の組合せ を選択し、 許容組合せ信号 aを組合せ重量演算手段 1 4に出力する。 上記組合せ重量演算器 1 4 は、 許容組合せ信号 a と上記減算手段 1 3 からの正味重量信号 w tを受けて、 前述の許容された組合せについての 正味重量 WT の総和∑W T を演算し、 この総和∑WT が最適値となるよ うに、 つまり総和∑W T が目標重量、 またはこれに最も近い値となるよ うにロードセル 1 1の組合せを選択する。
つぎに、 図 9〜図 1 1に示した上記第 6実施例の動作について説明す る。
まず、 図 9の搬送コンペャ 2 1によって包装済の商品 Mが分散フィー ダ 2 2の中央部の上方にまで搬送されて、 この分散フィーダ 2 2上に供 給される。 商品 Mは、 分散フィーダ 2 2から、 この分散フィーダ 2 2の 外周付近に放射状に配置された多数の振動式フィーダ 2 3に供給され、 プールホツバ 2 4を経て計量ホッパ 2 5内に投入される。 このとき、 計 量ホッパ 2 5内には、 1偭または複数の商品 Mが投入される。 投入され た商品は、 ロードセル 1 1により、 各ロードセル 1 1 ごとに商品重量 W が検出される。 この検出された商品重量 Wに基づいて、 図 1 0の個数判 別手段 1 2が各ロードセル 1 1で計量した商品の個数 N 1を判別する。 この商品の個数 N 1および上記商品重量 Wに基づいて、 各減算手段 1 3 が下記の (1)式のように、 各ロードセル 1 1 ごとの正味重量 W T を演算 する。
wT = W - ( N I X t ) ·'· α)
一方、 組合せ個数演算手段 1 5は、 商品の個数 Ν 1から許容される口
ードセル 1 1の組合せを選択する。 組合せ重量演箕手段 1 4は、 上記選 択されたロードセル 1 1の組合せのうち、 正味重量 WT の総和∑WT が 最適値となるロードセル 1 1の組合せを選択し、 選択されたロードセル 1 1に対応する図 9の計量ホッパ 2 5のゲート (図示せず) を開放させ るための躯動信号 dを出力する。 この駆動信号 dを受けて、 選択された 計量ホツバ 2 5のみから商品 Mが排出され、 集合排出シユート 2 7を通 つて包装機 2 8で大袋に詰められる。
上記構成においては、 各ロードセル 1 1で計量した商品重量 Wから、 各ロードセル 1 1ごとの商品の個数 N 1を判別し、 商品の個数 N 1に応 じた風袋重量 N 1 X tを减箕する。 したがって、 商品個数 N 1の増減に 伴う風袋重量の変動に起因する誤差が生じないので、 各ロードセル 1 1 ごとの正味重量 WT を正確に求めることができる。 その結果、 各ロード セル 1 1で計量される商品の個数 N 1や、 最終的に箱詰めされる商品の 商品の総個数 N ( =∑ N 1 ) がばらついても、 風袋重量による誤差を最 小に抑制できる。
上記第 6実施例では、 組合せ個数演算手段 1 5を設けて、 ロードセル 1 1の組合せを予め選択しているので、 大袋に詰められた商品の総偭数 Nが所定範囲内になるから、 各大袋ごとの商品の個数のばらつきが小さ くなる。 しかし、 この発明では、 組合せ個数演算手段 1 5を必ずしも設 ける必要はない。
また、 この第 6実施例でもやはり、 各ロードセル 1 1に対応して 1つ ずつ'减算手段 1 3を設ける代わりに、 図 3に示した実施例と同様に、 1 つにまとめた'减算手段 1 3 Aを設け、 組合せた商品重量の総和∑Wから 、 組合せた商品の個数の総和 N ( =∑ N 1 ) 偭分の風袋重量 N X tを滅 算して、 組合せた正味重量の総和∑WT を求め、 この正味重量の総和∑ WT に基づいて組合せ演箕手段 1 4で組合せ演算を行うようにすること も可能である。
さらに、 上記第 6実施例では、 単品の風袋重量 tを商品重量 Wに無関
係な一定値に設定したが、 図 4に示した実施例と同様に、 减算手段 1 3 Bに記憶される風袋重量 t を各商品 Mの重量 Wに応じて変化させてもよ い。 これにより、 正味重量 W T がより正確に求められる。 産業上の利用可能性
この発明は、 複数の包装済の商品を計量して、 目標重量となるように 商品を選択して箱詰めまたは大袋詰めさせるための計量装置に利用され る。 計量装置としては、 計量ホッパを円周上に多数配置した円形の計量 装置のほか、 多数の計量ホッパを直線状に配置した直線形、 または多数 の計量コンべャを並列に配置した並列形の計量装置であっても、 また、 包装済の商品を計量ホツバもしく は計量コ ンべャに手作業で供給し、 計 量は自動的に行うセミオー トメ ーショ ン型のほか、 包装済の商品の計量 ホッパもしく は計量コ ンペャでの供給も、 計量も自動的に行うフルオー トメーシヨ ン型であっても、 この発明を利用できる。