JP2020038169A - 生産システム、生産方法および生産プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ゼロ点調整を定期的に実行することができる生産システム、生産方法および生産プログラムを提供する。【解決手段】生産システム1は、物品の重量を計量する計量装置40と、計量装置40で計量された物品を包装する包装装置50と、包装装置50によって包装された物品の重量を検査すると共に、ゼロ点調整を実行するように構成された重量検査装置60と、を備える。生産システム1は、重量検査装置60におけるゼロ点調整が所定時間実行されない場合に、計量装置40または包装装置50に対して停止要求を行う。【選択図】図1
Description
本開示は、生産システム、生産方法および生産プログラムに関する。
特許文献1に記載されるように、生産ラインの処理速度と歩留率を監視しながら、ライン全体の生産性を向上させることができる管理方法および管理装置が知られている。この生産ラインは、物品を計量して一定重量の小分けする組合せ計量機、計量機から排出された物品を袋詰めにする包装機、袋詰めにされた商品に対し金属混入の有無をチェックする金属検出器、および、袋詰めにされた商品(内容物)の重量をチェックする重量チェッカー等の処理装置を備えている。この管理装置では、各処理装置における処理結果に基づいて、問題を生じさせている処理装置が特定される。
商品の重量を検査する重量チェッカーは、商品を搬送する計量コンベアを有する。重量チェッカーは、搬送される商品の重量を検出し、その検出重量を記憶する。重量チェッカーにおける動作パラメータとしては、処理速度(計量コンベアの速度)、重量の基準値、および重量の上下限値等が挙げられる。たとえば、重量チェッカーにおける検出結果がエラーであると、重量チェッカーの計量コンベアにおいて商品の2個乗りが発生したと考えられる。この状態が頻発した場合には、計量コンベアの速度に問題があると判定される。計量機における物品の重量信号より、重量チェッカーにおける物品の重量信号の方が大きい場合には、その間の処理装置で異常が発生したと推定される。また、重量チェッカーでの重量信号が、ほぼ一定の時間間隔で計量機の重量信号より大きくなるような場合には、計量機による計量後に、ホッパに付着した付着物の累積物が落下して重量が増えたことが原因と判断される。
袋に包装された物品(商品)の重量を検査する重量検査装置では、ゼロ点を調整する処理が行われる。たとえば、物品が何も乗っていない状態でゼロを超える重量が出力された場合、温度ドリフト等が発生していると考えられ、ゼロ点調整(補正)の必要がある。ゼロ点調整を行うためには、ある程度の時間、物品が計量部に乗らないことが必要である。ところが、生産システムが高い生産能力をもったラインからなる場合、物品が連続的に搬送され、物品と物品の間隔が十分ではない可能性がある。物品間の間隔が十分でない場合、ゼロ点調整を実行(完了)させることが難しい。一方で、たとえば重量検査装置の計量精度を確保するためには、ゼロ点調整が定期的に実行されることが望ましい。
本開示は、ゼロ点調整を定期的に実行することができる生産システム、生産方法および生産プログラムを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る生産システムは、物品の重量を計量する計量装置と、計量装置で計量された物品を包装する包装装置と、包装装置によって包装された物品の重量を検査すると共に、ゼロ点調整を実行するように構成された重量検査装置と、を備える。生産システムは、重量検査装置におけるゼロ点調整が所定時間実行されない場合に、計量装置または包装装置に対して停止要求を行う。
この生産システムでは、重量検査装置は、ゼロ点調整を実行するように構成されている。重量検査装置におけるゼロ点調整が所定時間実行されない場合には、計量装置または包装装置に対して、停止要求が行われる。計量装置または包装装置が停止要求を受けると、計量装置または包装装置が停止し、重量検査装置に対して物品が供給されなくなる。これにより、(包装された)物品間の間隔が生じ、重量検査装置におけるゼロ点調整が実行可能となる。よって、本開示の生産システムによれば、ゼロ点調整を定期的に実行することができる。
いくつかの態様において、停止要求は、計量装置に対して行われてもよい。この場合、計量装置が停止要求を受けると、計量装置が停止し、重量検査装置に対して物品が供給されなくなる。よって、(包装された)物品間の間隔が生じ、ゼロ点調整を定期的に実行することができる。
いくつかの態様において、停止要求は、包装装置に対して行われてもよい。この場合、包装装置が停止要求を受けると、包装装置が停止し、重量検査装置に対して物品が供給されなくなる。よって、(包装された)物品間の間隔が生じ、ゼロ点調整を定期的に実行することができる。
いくつかの態様において、重量検査装置は、重量の検出値が一定時間連続して、所定の範囲内に収まっているとき、当該検出値をゼロ点としてもよい。この場合、ゼロ点調整が好適に実行される。
いくつかの態様において、生産システムは、ゼロ点調整が実行された履歴を記憶する記憶部を更に備えてもよい。この場合、ゼロ点調整が定期的に実行された旨が、確認または証明され得る。
本開示の別の態様に係る生産方法は、物品の重量を計量する計量装置と、計量装置で計量された物品を包装する包装装置と、包装装置によって包装された物品の重量を検査する重量検査装置と、を備える生産システムで実行される生産方法であって、生産システムが、重量検査装置におけるゼロ点調整が所定時間実行されない場合に、計量装置または包装装置に対して停止要求を行う。
この生産システムでは、重量検査装置は、ゼロ点調整を実行するように構成されている。重量検査装置におけるゼロ点調整が所定時間実行されない場合には、生産システムによって、計量装置または包装装置に対して、停止要求が行われる。計量装置または包装装置が停止要求を受けると、計量装置または包装装置が停止し、重量検査装置に対して物品が供給されなくなる。これにより、(包装された)物品間の間隔が生じ、重量検査装置におけるゼロ点調整が実行可能となる。よって、本開示の生産方法によれば、ゼロ点調整を定期的に実行することができる。
本開示の更に別の態様に係る生産プログラムは、物品の重量を計量する計量装置と、計量装置で計量された物品を包装する包装装置と、包装装置によって包装された物品の重量を検査する重量検査装置と、を備える生産システムのコンピュータに実行させる生産プログラムであって、重量検査装置におけるゼロ点調整が所定時間実行されない場合に、計量装置または包装装置に対して停止要求を行う。
この生産システムでは、重量検査装置は、ゼロ点調整を実行するように構成されている。重量検査装置におけるゼロ点調整が所定時間実行されない場合には、生産システムのコンピュータによって、計量装置または包装装置に対して、停止要求が行われる。計量装置または包装装置が停止要求を受けると、計量装置または包装装置が停止し、重量検査装置に対して物品が供給されなくなる。これにより、(包装された)物品間の間隔が生じ、重量検査装置におけるゼロ点調整が実行可能となる。よって、本開示の生産プログラムによれば、ゼロ点調整を定期的に実行することができる。
本開示のいくつかの態様によれば、ゼロ点調整を定期的に実行することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1に示されるように、生産システム1は、生産装置10と、第1X線検査装置20と、搬送装置30と、複数の組合せ計量装置(計量装置)40と、製袋包装装置(包装装置)50と、重量検査装置60と、第2X線検査装置70と、箱詰装置80と、を備えている。生産装置10、第1X線検査装置20、搬送装置30、複数の組合せ計量装置40、製袋包装装置50、重量検査装置60、第2X線検査装置70及び箱詰装置80は、互いに通信可能に接続されている。生産システム1では、物品A(図5(a)参照)を生産して、物品Aが包装された商品(包装体)Bの箱詰めまでを行う。
生産装置10は、物品Aを生産する。生産装置10では、例えば、食品を生産する。第1X線検査装置20は、物品Aを検査する。第1X線検査装置20は、物品Aを搬送しつつ物品AのX線透過画像を生成し、X線透過画像に基づいて物品Aの検査(例えば、物品Aの生産量の検査、重量検査等)を行う。
図2に示されるように、搬送装置30は、第1X線検査装置20から複数の組合せ計量装置40のそれぞれにまで物品Aを搬送し、組合せ計量装置40に物品Aを供給する。搬送装置30は、第1搬送部31と、第2搬送部32と、第3搬送部33と、第4搬送部34と、を有している。第1搬送部31、第2搬送部32、第3搬送部33及び第4搬送部34のそれぞれは、例えば、振動によって物品Aを搬送する。
第1搬送部31は、第1X線検査装置20を通過した物品Aを、第2搬送部32、第3搬送部33及び第4搬送部34に対して搬送する主搬送路である。第1搬送部31は、例えば、複数の組合せ計量装置40の配列方向に沿って延在している。
第2搬送部32、第3搬送部33及び第4搬送部34は、第1搬送部31から分岐して物品Aを搬送する副搬送路である。第2搬送部32、第3搬送部33及び第4搬送部34のそれぞれは、対応する組合せ計量装置40に物品Aを搬送する。第2搬送部32は、第1搬送部31の搬送方向の上流側に接続されている。第3搬送部33は、第1搬送部31において、第2搬送部32よりも搬送方向の下流側に接続されている。第4搬送部34は、第1搬送部31において、第3搬送部33よりも搬送方向の下流側に接続されている。
複数の組合せ計量装置40のそれぞれは、物品Aの重量を計量する。複数の組合せ計量装置40のそれぞれは、同じ構成を有している。以下の説明では、搬送装置30の第2搬送部32から物品Aの供給を受ける一の組合せ計量装置40を一例に具体的に説明する。
図3に示されるように、組合せ計量装置40は、投入シュート41と、分散テーブル42と、複数の放射フィーダ43と、複数のプールホッパ44と、複数の計量ホッパ45と、ロードセル45Aと、複数のブースタホッパ46と、集合シュート47と、タイミングホッパ48と、制御部49と、を有している。組合せ計量装置40は、搬送装置30によって供給される物品Aを目標計量値となるように計量して製袋包装装置50に供給する。
投入シュート41は、第2搬送部32の搬送端の下方に配置されている。投入シュート41は、上方及び下方に開口が形成された内空部を有する筒状の部材である。投入シュート41の内空部には、第2搬送部32の搬送端から落下した物品Aが投入される。内空部に落下した物品Aは、下方の開口を介して分散テーブル42に排出される。
分散テーブル42は、投入シュート41の下方に配置されている。分散テーブル42は、下方に向かって末広がりの円錐状の搬送面を有している。分散テーブル42は、搬送面が回転することによって、投入シュート41から排出された物品Aを放射フィーダ43に対して搬送する。複数の放射フィーダ43は、分散テーブル42の外縁に沿って放射状に配置されている。各放射フィーダ43は、振動によって、物品Aをプールホッパ44に対して搬送する。
各プールホッパ44は、各放射フィーダ43の先端部の下方に配置されている。各プールホッパ44は、対応する放射フィーダ43から排出された物品Aを一時的に貯留すると共に、一時的に貯留した物品Aを下方に排出する。各計量ホッパ45は、各プールホッパ44の下方に配置されている。各計量ホッパ45は、対応するプールホッパ44から排出された物品Aを一時的に貯留すると共に、一時的に貯留した物品Aを下方に排出する。
複数のロードセル45Aは、フレームF内に配置されている。各ロードセル45Aは、対応する計量ホッパ45を支持する。各ロードセル45Aは、各計量ホッパ45に物品Aが一時的に貯留されている際に、当該物品Aの重量に応じた計量値を計量する。各ブースタホッパ46は、各計量ホッパ45の下方に配置されている。各ブースタホッパ46は、対応する計量ホッパ45から排出された物品Aを一時的に貯留すると共に、一時的に貯留した物品Aを下方に排出する。
集合シュート47は、下方に向かって先細りの円錐台の筒状に形成されている。集合シュート47は、全ての計量ホッパ45及び全てのブースタホッパ46の下方に位置するように配置されている。集合シュート47は、各計量ホッパ45から排出された物品A、及び各ブースタホッパ46から排出された物品Aを受けて下方に排出する。タイミングホッパ48は、集合シュート47の下方に配置されている。タイミングホッパ48は、集合シュート47から排出された物品Aを一時的に貯留すると共に、一時的に貯留した物品Aを製袋包装装置50に排出する。
制御部49は、例えば、フレームF内に配置されている。制御部49は、組合せ計量装置40における各種動作を制御する機器であり、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)等で構成されている。制御部49は、組合せ計量を行う。制御部49は、ロードセル45Aによって計量され且つ複数の計量ホッパ45及び/又はブースタホッパ46にそれぞれ対応付けられた複数の計量値から、合計値が目標計量値となるように計量値の組合せを選択する。具体的には、制御部49は、ロードセル45Aによって出力された複数の計量値から、目標計量値(目標値)を組合せ下限値とする所定範囲内に合計値が収まるように計量値の組合せを選択する(組合せ計算を行う)。制御部49は、当該組合せに対応する計量ホッパ45及び/又はブースタホッパ46に物品Aを排出させる。
図1に示されるように、製袋包装装置50は、フィルムを所定容量の袋に成形しつつ、組合せ計量装置40によって計量されて供給された複数の物品Aを袋に包装する。各製袋包装装置50から排出された商品Bは、搬送装置52によって合流され、重量検査装置60に搬送される。重量検査装置60は、物品Aが内包された商品Bの重量を検査する。
第2X線検査装置70は、商品Bを検査する。第2X線検査装置70は、商品Bを搬送しつつ商品BのX線透過画像を生成し、X線透過画像に基づいて商品Bの検査(例えば、物品Aの個数検査等)を行う。箱詰装置80は、商品Bを段ボール箱に詰める装置である。
重量検査装置60は、製袋包装装置50によって包装された商品B(ここに物品Aが内包されている)の重量を検査する。図5(a)に示されるように、重量検査装置60は、たとえば水平方向に商品Bを搬送する搬送部61を有する。搬送部61は、たとえばベルトコンベアを含み、搬送部61を所定の搬送方向に商品Bを搬送する。重量検査装置60は、さらに、ゼロ点調整を実行するように構成されている。
図4に示されるように、重量検査装置60は、重量検出部62と、ゼロ点調整部63と、排出部64と、制御部65と、記憶部66とを備える。重量検出部62は、搬送部61に設けられており、搬送部61によって搬送される各商品Bの重量を検出する(計量する)。重量検出部62は、たとえば、商品Bの搬送を停止させずに商品Bの重量を検出する動計量を実施することができる。重量検出部62は、たとえば、架台と、計量セルと、AFV(Anti Floor Vibration)セルと(いずれも図示せず)、を有してもよい。重量検出部62は、検出した商品Bの重量を示す信号をゼロ点調整部63および制御部65に出力する。
ゼロ点調整部63は、重量検出部62におけるゼロ点(搬送部61に何も乗っていない状態の検出値すなわち基準値)を調整する。ゼロ点調整部63は、たとえば、重量検出部62において得られる重量の検出値が、一定時間連続して、所定の範囲内に収まっているとき、その検出値をゼロ点とする。この「一定時間」は、たとえば、商品Bが重量検出部62を通過するのに要する時間(ある重量の検出値が検出されている時間)よりも長い。ゼロ点調整部63は、その検出値を重量検出部62に出力し、重量検出部62に対し、その検出値を重量検出部62におけるゼロ点に設定する。このようにして、ゼロ点調整部63は、重量検出部62に対するゼロ点調整を実行する。
重量検査装置60は、一定の調整時間ごとに、ゼロ点調整を実行するように構成されている。この一定の調整時間は、任意に設定可能である。一定の調整時間は、オペレータによって入力および設定されてもよいし、重量検査装置60の機種に応じて予め定められてもよい。一定の調整時間は、法令等に基づいて定められてもよい。重量検査装置60によって実行されるゼロ点調整の詳細については後述する。
排出部64は、たとえば搬送部61の下流端に設けられ、商品Bを排出する(振り分ける)。たとえば、重量検出部62によって計量された商品Bの重量が規定の範囲外である場合には、排出部64は、商品Bを搬送部61の外部に排出する。排出部64は、たとえば、エアシリンダおよびプッシャ(いずれも図示せず)を有するプッシャー式の振分装置であってもよい。
重量検査装置60は、搬送部61の上流端に設けられて、搬送部61によって搬送される商品Bを検知する検知部(図示せず)を備える。この検知部としては、たとえば光電センサが用いられる。制御部65は、重量検査装置60における各部の動作を制御する。制御部65は、検知部による商品Bの検知をトリガとして、重量検出部62の重量検査のタイミング、及び排出部64の排出動作のタイミングを制御しつつ、重量検出部62の検査結果に基づいて排出部64の振分動作を制御する。制御部65は、CPU等のプロセッサ、ROMおよびRAM等のメモリ、ストレージ及び通信デバイス等を含むコンピュータ装置として構成されている。制御部65では、プロセッサが、メモリ等に読み込まれた所定のソフトウェア(プログラム)を実行し、メモリ及びストレージにおけるデータの読み出し及び書き込み、並びに、通信デバイスによる通信を制御することによって、制御部65の機能が実現される。
本実施形態の生産システム1は、物品Aの生産および商品Bの生産に関し、高い生産能力を有する。したがって、搬送部61には常に狭い間隔をもって商品Bが載置されることが生じ得る(図5(a)参照)。すなわち、搬送部61に載る複数の商品Bの間に、ゼロ点調整に必要とされる十分な間隔が形成されない可能性がある。重量検出部62は、上記した一定の調整時間の間にゼロ点調整を実行できない可能性がある。制御部65は、重量検査装置60におけるゼロ点調整が所定時間実行されない場合に、組合せ計量装置40または製袋包装装置50に対して停止要求を行う(図5(b)の所定時間Tth参照)。制御部65は、組合せ計量装置40のみに対して停止要求を行ってもよいし、製袋包装装置50のみに対して停止要求を行ってもよい。制御部65は、組合せ計量装置40および製袋包装装置50の両方に対して停止要求を行ってもよい。制御部65は、上記した「一定の調整時間」および「所定時間」を記憶している。この「所定時間」は、上記した「一定の調整時間」と同等であってもよいし、上記した「一定の調整時間」より長い時間であってもよい。
記憶部66は、ゼロ点調整部63によってゼロ点調整が実行された履歴を記憶する。記憶部66は、たとえばフラッシュメモリまたはROM等の記憶装置である。
なお、重量検査装置60は、上記した各構成の他、オペレータによる動作条件の入力を受け付ける入力部、商品Bの重量等の各種の情報を表示させる表示部、重量検査装置60の運転状況等に応じて光を発する報知灯、および、重量検査装置60の運転状況等に応じて音を発するスピーカ等を備えてもよい。表示部は、記憶部66に記憶されたゼロ点調整の履歴(たとえば、履歴の一覧)を表示可能であってもよい。重量検査装置60は、印刷装置を備えていて、記憶部66に記憶されたゼロ点調整の履歴(たとえば、履歴の一覧)を印刷可能であってもよい。
続いて、図5、図6および図7を参照して、本実施形態の生産システム1において実行される所定の処理(生産方法)について説明する。これら一連の処理は、重量検査装置60と、組合せ計量装置40および/または製袋包装装置50との間において、主として重量検査装置60によって行われる。
まず、図6に示されるように、重量検査装置60の重量検出部62は、商品Bの重量を検出する(ステップS01)。重量検出部62は、検出した商品Bの重量を示す信号をゼロ点調整部63および制御部65に出力する。制御部65は、商品Bの重量が規定の範囲内であるか否かを判断する(ステップS02)。制御部65は、入力した商品Bの重量が規定の範囲外である場合、排出部64を制御して、当該商品Bを排出する(振り分ける)(ステップS03)。
制御部65は、入力した商品Bの重量が規定の範囲内である場合、処理はステップS04に移り、ゼロ点調整部63がゼロ点調整を実行する(ステップS04)。ゼロ点調整部63は、重量検出部62において得られる重量の検出値が、一定時間連続して、所定の範囲内に収まっているとき、その検出値をゼロ点とする。より詳細には、ゼロ点調整部63は、その一定時間における検出値の平均値をゼロ点としてもよいし、その一定時間内のいずれかの時間における検出値をゼロ点としてもよい。ゼロ点調整部63は、最新のゼロ点調整から一定の調整時間が経過している場合にのみ、ゼロ点調整を実行するように構成される。なお、ゼロ点調整部63は、最新のゼロ点調整から一定の調整時間が経過していない場合であっても、常にゼロ点調整を実行するように構成されてもよい。その場合、ゼロ点調整部63は、重量の検出値が、一定時間連続して所定の範囲内に収まっているか否かを常に判断してもよい。
続いて、ゼロ点調整部63は、ゼロ点調整を実行した旨を示す信号を記憶部66に出力し、記憶部66が、ゼロ点調整が実行された旨を履歴として記憶する(ステップS05)。
続いて、図6および図5(b)に示されるように、制御部65は、最新のゼロ点調整は所定時間Tth以内に実行されたか否かを判断する(ステップS06)。図5(b)に示される例では、もっとも右に示される商品Bの検出値の右端にて、最近のゼロ点調整が実行されている。このステップS06では、制御部65は、最新のゼロ点調整から所定時間Tthを超える時間が経過したか否かを判断する。
最新のゼロ点調整は所定時間Tth以内に実行されたと判断した場合、制御部65は、一連の処理を終了する。最新のゼロ点調整は所定時間Tth以内に実行されていないと判断した場合、制御部65は、停止要求を行う(ステップS07)。制御部65は、組合せ計量装置40のみに対して停止要求を行ってもよいし、製袋包装装置50のみに対して停止要求を行ってもよい。制御部65は、組合せ計量装置40および製袋包装装置50の両方に対して停止要求を行ってもよい。
停止要求の具体的態様は、種々あり得る。たとえば、制御部65は、複数の組合せ計量装置40に対して、全停止の要求を行ってもよい。制御部65は、複数の組合せ計量装置40に対して、空の計量ホッパ45にはプールホッパ44から物品Aを排出してもよいが、計量ホッパ45からは物品Aを排出させないような停止要求を行ってもよい。制御部65は、複数の組合せ計量装置40に対して、放射フィーダ43を停止させる要求を行ってもよい。制御部65は、複数の組合せ計量装置40に対して、物品Aの排出を要求しないことで、停止要求を行ってもよい。あるいは、制御部65は、組合せ計量装置40との間の接点を一時的に切断してもよい。
制御部65は、複数の製袋包装装置50に対して、全停止の要求を行ってもよい。製袋包装装置50が停止すると、製袋包装装置50は、たとえば、上流の組合せ計量装置40に対して物品Aの排出を要求しなくなる。制御部65は、複数の製袋包装装置50に対して、商品Bの排出を要求しないことで、停止要求を行ってもよい。あるいは、制御部65は、製袋包装装置50との間の接点を一時的に切断してもよい。
停止要求は、複数の組合せ計量装置40または複数の製袋包装装置50のうち、一部(1つ又は数台)に対して行われてもよい。たとえば、これらの複数対の組合せ計量装置40および複数の製袋包装装置50のうち、稼働率の高い対が判明している場合であれば、制御部65は、稼働率の高い特定の組合せ計量装置40に対して、またはその組合せ計量装置40と対をなす製袋包装装置50に対して、停止要求を行ってもよい。たとえば、組合せ計量装置40における計量および排出が行われる度に、計量された物品Aの重量等を送信(知らせる)システムでは、稼働率の高い(または効率の良い)組合せ計量装置40を判別可能である。
このような停止要求を行うことにより、どれほど生産能力が高い生産システム1であっても、図7(a)に示されるように、搬送部61上に載る商品Bの間隔が確保される。ゼロ点調整部63は、重量検出部62において得られる重量の検出値が、一定時間Ta連続して、所定の範囲R内に収まっているとき(図7(b)参照)、その検出値をゼロ点とする。制御部65は、組合せ計量装置40または製袋包装装置50に対して行った停止要求を解除して、組合せ計量装置40または製袋包装装置50を通常通りに稼働させる。制御部65は、組合せ計量装置40または製袋包装装置50に対して、停止する時間の長さを予め指定し、その長さだけ停止した後に復帰するように組合せ計量装置40または製袋包装装置50を制御してもよい。制御部65は、停止要求の後、ゼロ点調整部63におけるゼロ点調整が完了したことを検知した時に、組合せ計量装置40または製袋包装装置50に対して稼働要求してもよい。
生産システム1では、上述した一連の処理が繰り返される。生産システム1では、基本的に一定の調整時間ごとにゼロ点調整が実行されるようになっているが、もし商品Bと商品Bとの間隔が常に非常に小さい場合には、重量検査装置60によって、強制的に商品Bと商品Bとの間隔が作り出され、ゼロ点調整を可能としている。
続いて、生産システム1(生産方法)を実現させるための生産プログラムPについて説明する。図8に示されるように、生産プログラムPは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体100に記録され得る。記録媒体100に格納された生産プログラムPは、重量検出モジュールM1と、ゼロ点調整モジュールM2と、制御モジュールM3とを備える。重量検出モジュールM1、ゼロ点調整モジュールM2及び制御モジュールM3をコンピュータに実行させることにより、生産プログラムPが機能する。重量検出モジュールM1、ゼロ点調整モジュールM2及び制御モジュールM3を実行することにより実現される機能はそれぞれ、重量検出部62、ゼロ点調整部63及び制御部65の機能と同様である。
生産プログラムPは、記録媒体100におけるプログラム記録領域に記録されている。記録媒体100は、例えば、CD−ROM、DVD、ROM、半導体メモリ等の記録媒体によって構成されている。生産プログラムPは、搬送波に重畳されたコンピュータデータ信号として通信ネットワークを介して提供されてもよい。
以上説明した生産システム1、生産方法、および生産プログラムPによれば、重量検査装置60は、ゼロ点調整を実行するように構成されている。重量検査装置60におけるゼロ点調整が所定時間実行されない場合には、生産システム1によって、組合せ計量装置40または製袋包装装置50に対して、停止要求が行われる。組合せ計量装置40または製袋包装装置50が停止要求を受けると、組合せ計量装置40または製袋包装装置50が停止し、重量検査装置60に対して物品が供給されなくなる。これにより、(包装された)商品B間の間隔が生じ、重量検査装置60におけるゼロ点調整が実行可能となる。よって、本開示によれば、ゼロ点調整を定期的に実行することができる。温度ドリフトが生じた場合でも、ゼロ点調整によって、重量チェックを精度よく実施することができる。本実施形態によれば、商品B間の間隔を確保するための供給側での別途の制御が、不要になっている。物品Aの搬入を遅らせることなく、生産能力が高い場合でもオーバーフローを生じさせずに、ゼロ点調整が可能である。しかも、通常運転への復帰に要する時間も少ない。
停止要求が組合せ計量装置40に対して行われた場合、組合せ計量装置40が停止し、重量検査装置60に対して物品Aが供給されなくなる。よって、商品B間の間隔が生じ、ゼロ点調整を定期的に実行することができる。
停止要求が製袋包装装置50に対して行われた場合、製袋包装装置50が停止し、重量検査装置60に対して商品Bが供給されなくなる。よって、商品B間の間隔が生じ、ゼロ点調整を定期的に実行することができる。
重量検査装置60は、重量の検出値が一定時間Ta連続して、所定の範囲R内に収まっているとき、当該検出値をゼロ点とする。よって、ゼロ点調整が好適に実行される。
生産システム1が、ゼロ点調整が実行された履歴を記憶する記憶部66を備えるので、ゼロ点調整が定期的に実行された旨が、確認または証明される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られない。
上記実施形態では、搬送装置30が第1搬送部31、第2搬送部32、第3搬送部33及び第4搬送部34を有しており、第1搬送部31から第2搬送部32、第3搬送部33及び第4搬送部34に対して物品Aが供給される形態を一例に説明した。しかし、搬送装置の構成はこれに限定されない。例えば、搬送装置は、各組合せ計量装置40に対して独立して搬送路が設けられていてもよい。
上記実施形態では、搬送装置30の第1搬送部31、第2搬送部32、第3搬送部33及び第4搬送部34のそれぞれが、振動によって物品Aを搬送する形態を一例に説明した。しかし、第1搬送部31、第2搬送部32、第3搬送部33及び第4搬送部34のそれぞれは、例えば、ベルトコンベアであってもよい。
上記実施形態では、搬送装置30において、第2搬送部32、第3搬送部33及び第4搬送部34の搬送力を変更することにより、各組合せ計量装置40に対する物品Aの供給量を変更する形態を一例に説明した。しかし、第1搬送部31と第2搬送部32、第3搬送部33及び第4搬送部34との接続部分に、シャッター等を設けることによって、物品Aの供給量を変更してもよい。
上記実施形態では、生産システム1が、第1X線検査装置20、製袋包装装置50、重量検査装置60、第2X線検査装置70及び箱詰装置80を備える形態を一例に説明した。しかし、生産システム1は、少なくとも、搬送装置30及び複数の組合せ計量装置40を備えていればよい。
上記実施形態では、生産システム1が3台の組合せ計量装置40を備える形態を一例に説明した。しかし、組合せ計量装置40の数は、3台に限定されない。組合せ計量装置40は、1台又は2台であってもよいし、4台以上であってもよい。
上記実施形態では、組合せ計量装置40において、分散テーブル42の搬送面が回転することによって物品Aを放射フィーダ43に対して搬送する形態を一例に説明した。しかし、分散テーブル42は、振動によって物品Aを搬送してもよい。また、複数の放射フィーダ43が振動によって物品Aを搬送する形態を一例に説明した。しかし、放射フィーダ43は、回転駆動可能なコイルユニット(スクリュー)、又は、ベルトコンベアによって物品Aを搬送する形態であってもよい。
上記実施形態では、組合せ計量装置40がブースタホッパ46を有する形態を一例に説明した。しかし、組合せ計量装置40は、ブースタホッパ46を備えていなくてもよい。この場合、制御部49は、ロードセル45Aによって計量され且つ複数の計量ホッパ45にそれぞれ対応付けられた複数の計量値から、合計値が目標計量値となるように計量値の組合せを選択する。
生産システムは、製袋包装装置50によって製袋包装された袋の異常を検知するシール検査装置、及び、商品Bに内包された物品Aへの金属の混入の有無を検査する金属検査装置等を更に備えていてもよい。
ゼロ点調整は、上記したのとは異なる形態で実行されてもよい。ゼロ点調整の履歴を記憶する記憶部66が省略されてもよい。
重量検査装置60の制御部65が停止要求を行う形態に限られず、他の構成要素が停止要求を行ってもよい。たとえば、重量検査装置60とは別に設けられたコントローラが、停止要求を行ってもよい。生産システム1のどこかに、停止要求を行う構成要素が備わっていればよい。すなわち、生産システム1のどこかに、停止要求機能が備わっていればよい。物品A(商品B)を計量する計量装置は、上記した組合せ計量装置に限られない。他の公知の計量装置が、本発明の生産システムに適用され得る。
1…生産システム、30…搬送装置、40…組合せ計量装置(計量装置)、45…計量ホッパ、49…制御部、50…製袋包装装置(包装装置)、60…重量検査装置、61…搬送部、62…重量検出部、63…ゼロ点調整部、64…排出部、65…制御部、66…記憶部、100…記録媒体、A…物品、B…商品、Tth…所定時間、P…生産プログラム。
Claims (7)
- 物品の重量を計量する計量装置と、
前記計量装置で計量された前記物品を包装する包装装置と、
前記包装装置によって包装された前記物品の重量を検査すると共に、ゼロ点調整を実行するように構成された重量検査装置と、
を備え、
前記重量検査装置における前記ゼロ点調整が所定時間実行されない場合に、前記計量装置または前記包装装置に対して停止要求を行う、生産システム。 - 前記停止要求は、前記計量装置に対して行われる、請求項1に記載の生産システム。
- 前記停止要求は、前記包装装置に対して行われる、請求項1に記載の生産システム。
- 前記重量検査装置は、重量の検出値が一定時間連続して、所定の範囲内に収まっているとき、当該検出値をゼロ点とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の生産システム。
- 前記ゼロ点調整が実行された履歴を記憶する記憶部を更に備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の生産システム。
- 物品の重量を計量する計量装置と、前記計量装置で計量された前記物品を包装する包装装置と、前記包装装置によって包装された前記物品の重量を検査する重量検査装置と、を備える生産システムで実行される生産方法であって、
前記生産システムが、
前記重量検査装置におけるゼロ点調整が所定時間実行されない場合に、前記計量装置または前記包装装置に対して停止要求を行う、生産方法。 - 物品の重量を計量する計量装置と、前記計量装置で計量された前記物品を包装する包装装置と、前記包装装置によって包装された前記物品の重量を検査する重量検査装置と、を備える生産システムのコンピュータに実行させる生産プログラムであって、
前記重量検査装置におけるゼロ点調整が所定時間実行されない場合に、前記計量装置または前記包装装置に対して停止要求を行う、生産プログラム。
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JP2018166323A JP2020038169A (ja) | 2018-09-05 | 2018-09-05 | 生産システム、生産方法および生産プログラム |
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