WO1993018960A1

WO1993018960A1 - Gear shifter for bicycle

Info

Publication number: WO1993018960A1
Application number: PCT/JP1993/000335
Authority: WO
Inventors: Koichi Tagawa
Original assignee: Maeda Industries, Ltd.
Priority date: 1992-03-23
Filing date: 1993-03-22
Publication date: 1993-09-30
Also published as: JPH05270475A; EP0585473A1; EP0585473A4

Description

明細書

【発明の名称】

自転車用変速操作装置 .

【技術分野】

本願発明は自転車用変速操作装置に関する。詳しくは、変速操作に必要な変速操作体の回動操作力を低減させるとともに、変速操作体の回動操作量を最適な値に設定することのできる自転車用変速操作装置に関する。

【背景技術】

競技用自転車等のスポーツタイプの自転車における変速操作装置は、たとえば、ダウンチューブ、トップチュ一ブ等の車体フレームに取付けられることが多レ、。したがって、変速操作を行うには、ハンドルから手を離さなければならないため、咄嗟にブレーキをかけることはもちろん不可能であり、また、片手運転をしなければならない。このため、ハンドル操作が不安定になり、安全性が高いとはいえなかった。 '^¾

し力、も、変速操作を必要とするのは、主として平地から坂道に変わる場面あるレ、は坂道から平地に変わる場面等路面状態が変化するときである。そのような走行場面においては走行状態が不安定となり、また、ブレーキ操作を必要とすることも多い。

上記問題を解決するため、実開昭 5 8 - 4 6 6 9 3号公報に示されている変速操作装置のように、左右ハンドルバーの外周に筒状の変速操作体を套嵌し、この筒状操作体を回動操作することにより、変速操作ケーブルを牽引しあるいは繰り ' 出すことができるように構成した、いわゆるハンドルグリップ回転式の変速操作装置が提案されている。

上記のようなハンドルグリップ回転式の変速操作装置においては、ハンドルバ一の握持部からほどんど手を離すことなく変速操作を行うことが可能となる。このため、走行安全性が大幅に高められる。

上記従来のハンドルグリップ回転式の変速操作装置においては、変速操作ケ— ブルを巻き取るリール部が、筒状操作体の外周部に設けられている。一方、上記筒状操作体は、ハンドルバーに套嵌支持されるため、上記リール部のケーブル巻取り半径もハンドルバーの半径以上に設定しなければならない。

ところが、上記変速操作ケーブルを、ハンドルバーの半径以上の大きなケープル巻取り半径で上記リ一ノレ部に巻き取らなければならないため、上記筒状操作体を回動操作するために必要な操作力が大きくなるといった.問題カ生じる。

し力、も、ケーブル巻取り半径力大きくなるため、上記筒伏操作体の回動操作に対応する変速操作ケーブルの牽引量も大きくなる。したがって、変速段数の多いディレ一ラを採用する場合には、相隣合うスプロケットに掛け換えるための上記筒状操作作体の回動操作角度が小さくなる。

このため、変速操作を行う場合、上記筒状操作体の微妙な回動操作が要求される。したがって、所望のスプロケットにチェンを掛け換えるのが困難になって、変速操作性が低下するといつた問題が生じる。

さらに、上記商状操作体を小さな回動角度毎に係止しなければならないため、上記筒状操作体を所定の回動位置に係止するための係止機構に精度が要求される。このため、製造コストが高騰するといつた問題が発生する。

【発明の開示】

したがって、本願発明の目的は、変速操作に必要な変速操作体の回動操作力を低減させることができるとともに、上記変速操作体の回動操作量を最適な値に設定して、変速操作性を向上させた自転車用変速操作装置を提供することである。本願発明は、自転車フレーム適部に回動可能に支持される変速操作体と、変速機に連結された変速操作ケーブルを牽弓 Iしあるいは繰り出すケーブル巻取りリ一ルとを備える自転車用変速操作装置であって、上記ケーブル巻取りリールは、上記変速操作ケーブルを ¾Ηナ回す第一のリール部と、駆動ケーブルを掛け回す第二のリ一ル部とを備え、上記変速操作体を回動操作することにより牽引されあるいは揉り出される上記駆動ケーブルによって回動させられるように構成されているとともに、上記第一のリール部のケーブル巻取り半径と、上記第二のリール部のケーブル巻取り半径とを異なるように構成している。

本願発明のその他の目的、特徵および利点は、添付図面を参照して説明する後記の好ましレ、実施例から明確となろう。 '

【図面の簡単な説明】図 1は、本願発明に係る変速操作装置が採用される変速機構の全体構成を示す図である。

図 2は、本願発明に係る変速操作装置の平面図である。

図 3は、図 2の変速操作装置の軸線に沿う断面図である。

図 4は、図 3における IV— IV線に沿う断面図である。

図 5は、本願発明に係る変速操作装置の要部を示す一部断面図である。

図 6は、本願発明の作用を説明するための図である。

図 7は、図 4.における VI I -VI I 線に沿う断面図である。

図 8は、クリック機構を説明するための作用説明図である。

図 9は、本願発明に係るケーブル巻き取りリールの他の実施例を示す図である。【発明を実施するための最良の形態】

以下、本願発明に係る好ましい実施例を図に基づいて具体的に説明する。

図 1に示すように、前変速機 l a、後変速機 1 bを備える自転車において、左右のブレーキレバー装置 2 a， 2 bからハンドルバ一 3の左右握持部 4 a , 4 b ' にかけて本願発明に係る変速操作装置 6 a , 6 bがそれぞれ設けられる。なお、以下の説明は、後変速機 1 bを作動させる右側の変速操作装置 6 bの例について行う。ただし、前変速機 1 aを作動させる左側の変速操作装置 6 aについても同様の構成が採られる。

本実施例に係る上記ブレーキレバ一装置 2 bは、図 2および図 3に示すように、ハンドルバー 3の前面から車体前方に向けて突出するように設けられたブレーキブラケット 8と、上記ブレーキブラケット 8に設けたレバ一軸 1 2に基端部が回動可能に連結され、上記握持部 4の前方に延出させられたブレーキレバー 1 3とを備える。インナケーブル w lとこれに套揷されるァウタケーブル w 2とからなるブレーキケーブル. Wは、そ©ァゥ夕ケーブル w 2力上記ブレーキブラケット 8の車幅方向内端部に螺合されたァウタ受けボルト 8 aに止着さ: Hる一方、インナケーブル w lはブレーキブラケット 8の内部空間に導入され、その端部に設けたニップル 1 3 aが上記ブレーキレバ一 1 3の基端部に止着されている。

上記ブレーキレバー装置 2および変速操作装置 6 bを取付けるハンドルバー 3 の外周には、後に説明する筒状操作体 1 4を回動可能に支持する円筒状の樹脂製スリーブ体 1 7が套嵌されている。上記ブレーキブラケット 8の基端部には、周壁の一部を切り欠いて内外周を貫通させたスリット 9を備える円筒状取付け部 1 0力設けられている。そして、この円筒伏取付け部 1 0を、上記樹脂製スリーブ体 1 7の外周部に套嵌するとともに、上記スリット 9を横切って螺合される取付けねじ 1 1によって上記円筒状取付け部 1 0の内径を強制的に縮径させることにより、上記樹脂製スリ一ブ体 1 Ίと共締め状に上記ブレーキブラケット 8がハンドルバー 3に対して取付けられる。

本実施例に係る変速操作装置 6 bは、図 2および図 3に示すように、ブレーキブラケット 8から上記握持部 4 bの外周部にかけて、上記フレーキレバー装置 2 bと一体的に形成されている。

本実施例に係る変速操作装置 6 bは、上記ハンドルバー 3の右側握持部 4 bの軸方向内側部外周に回動可能に套嵌され、上記ハンドルバー 3に固定状に設けたハンドルグリップ 5に連続するように設けられた筒状操作体 1 4と、上記筒状操作体 1 4の軸方向内側において上記ブレーキブラケット 8の円筒状取付け部 1 0 の内周部に設けられる係止機構 1 5と、上記ブレーキブラケット 8の基端部上面に設けた支軸 2 3に回転可能に支持されるケーブル巻取りリ一ル 1 6とを備えて大略構成される。

上記筒状操作体 1 4は、上記ハンドルバ一 3に套嵌固定される円筒状のスリーブ体 1 7の外周に回動可能に套嵌支持されており、乗者が握持して回動操作する握持操作部 1 8と、この握持操作部 1 8の車幅方向内側に一体形成され、上記ケ一ブル巻取りリール 1 6に対して駆動ケーブル Kを牽引しあるいは繰り出す駆動リール部 1 9と、上記係止機構 I 5に連結されてこれを作動させる連結部 2 0とを備えて大略構成されている。

上記連結部 2 0は、図 7に示すように、筒状操作体 1 4の内端部に凹凸状の係合歯 2 0 aを形成して構成されている。そして、上記連結部が上記係止機構 1 5 の連結部 3 6に相対回転不可能に係合して、上記係止機構 1 5を作動させるように形成されている。

上記握持操作部 1 8の外周には、乗者が握持しやすいようにゴム製の外套体 2 1が套嵌されており、上記ハンドル'グリップ 5とその外周がほぼ連続するように形成されている。

そして、この筒状操作体 1 4ないし上記ハンドルグリップ 5を握持した状態でハンドル操作を行いつつ変速操作をも行えるように構成されている。

図 2は、本実施例に係る変速操作装置 6 bの平面図であり、図 3は、上記変速操作装置 6 bの中心軸に沿う断面図である。

本実施例においては、変速操作ケーブル Tは、インナケーブル t 1 とこれに套挿されるァウタケーブル t 2とから構成されており、上記ァウタケーブル t 2がブレーキブラケット 8の基端部内側に螺合された止着ボルト 2 2に止着されるとともに、インナケーブル t 1は、上記ブレーキブラケット 8の基端部上面に設け' られたケーブル巻取りリ一ル 1 6に掛け回されている。

上記ケーブル巻取りリール 1 6は、図 4および図 5に示すように、略円錐台形状をしており、上記ブレーキブラケット 8の上面に形成された支軸 2 3に回転可能に支持されている。なお、図 4において符号 & aを付した部材は、上記ケープル巻取りリールを覆うカバーである。

上記ケーブル巻取りリール 1 6の外周部には、上記変速操作ケーブル Tのインナケーブル t 1を掛け回す第一のリ一ル部 2 4と、上記筒状操作体 1 4の駆動リール部 1 9から延出する駆動ケーブル Kを掛け回す第二のリール部 2 5とが設けられている。 '

上記第一のリール部 2 4は、上記ケーブル巻取りリール 1 6の縮径側に設けられており、上記円維台形の'斜面を周方向に切り欠いて形成したケーブル巻取り溝 2 4 aと、上記ケーブル巻取り溝 2 4 aの接線方向に連続形成されたニップル係止孔 2 7とを備える。そして、変速操作ケーブル Tのインナケーブル t 1力、上記ケーブル巻取り溝 2 4 aに掛け回されるとともに、その端部に設けた二ップ儿 2 6が上記ニップル係止孔 2 7に止着されている。

一方、上記第二のリール部 2 5は、上記ケーブル巻取りリール 1 6のブレーキブラケット 8の上面に沿う拡径側に設けられており、ほぼ上記ケーブル巻取りリール 1 6の最大外径に沿うようにしてケーブル巻取り溝 2 5 aが形成されている _c 上記ケーブル巻取溝 2 5 aの端部は半径方向内方へ向かって湾曲させられてお 0、このケーブル巻取り溝 2 5 aの端部に連続す.るように、ニップル係止孔 3 0が形成されている。

第二のリール部 2 5のケ一ブル巻取り溝 2 5 aに掛け回される上記駆動ケ一ブル Kの端部に設けたニップル 2 9 aが、ニップル係止孔 3 0に係入されることにより、駆動ケーブル Kの一端が上記ケーブル巻取りリール 1 6に対して連結されてレヽ O o

上記変速操作ケーブル Tは、上記ハンドルバー 3に沿うようにして配索されるとともに、ィンナケーブル t 1が、上記止着ボルト 2 2から上記ハンドルバ一に略平行な方向に延出させられて、上記第一のリール部 2 4に掛け回される。一方、上記駆動ケーブル Kは、上記筒状操作体 1 4の駆動リール部 1 9からハンドルバ一 3と直交する方向に延出させられ、上記ケーブル巻取りリ一ル 1 6の第二のリール部 2 5に掛け回されている。

上記変速操作ケーブル Tと上記駆動ケーブル Kとは、略直角方向に牽引し、あるいは緩り出されるように構成されているため、駆動ケーブル Kをハンドルバー 3に套嵌される筒状操作体 1 4の外周方向へ巻取って牽引することにより、上記変速操作ケーブル Tのィンナケーブル t 1をハンドルバー 3に沿った方向に牽引することができる。

また、上記第二のリール部 2 5に掛け回される駆動ケーブル Kの先端部に設けられたニップル 2 9 b力、上記茼伏操作体 1 4の駆動リール部 1 9のリール巻取り溝 1 9 aに沿って設けられたニップル係止孔 3 1に収容されることにより、 I 動ケーブル Kの他端が上記筒伏操作体 1 4に対して止着されている。

図 4および図 5に示すように、本実施例においては、筒状操作体 1 4をその上面が後方（矢印 P方向）へ移動するように回動操作すると、上記駆動ケーブル K 力 \ 上記筒伏操作体の駆動リール部 1 9に巻取られて牽引される。これによつて、上記ケーブル巻取りリール 1 6が図 5において時計回り方向に回動させられ、このケーブル巻取りリール 1 6の回動によって上記変速操作ケーブル Tのィンナケ一ブル t 1力牽引される。

一方、記筒状操作体 1 4をその上面が前方（矢印 Q方向）へ移動するように回動操作すると、上記駆動ケーブル Kが上記駆動リール部 1 9から繰り出される < そして、変速機側の図示しないリターンパネによって与えられるインナケーブル t ' lの張力によって上記ケーブル巻取りリール 1 6が反時計回り方向へ回動させられるとともに、上記ケーブル巻取りリール 1 6の第一のリール部 2 4からインナケーブル t 1が繰り出される。 .

このインナケーブル t 1の牽引あるいは繰り出し操作によって、変速操作ケ一ブルのインナケーブル t 1 とァウタケーブル t 2に軸方向の相対動が与えられ、後変速機 1 b力駆動させられる。

上記ブレーキブラケット 8における上記円筒状取付け部 1 0の內周部には、上記筒状操作体 1 4の回動を段階的に係止する係止機構 1 5が設けられている。本実施に係る上記係止機構 1 5として、いわゆるクリック機構 3 2が採用されてい上記クリック機構 3 2は、上記筒状操作体 1 4の軸方向内側において上記筒状操作体 1 4と一体的に回動させられるタリックリング 3 3と、上記クリックリング 3 3の外周部に弾性当接させられる係合体 3 4と、上記係合体 3 4を弾力付勢するコイルバネ 3 5とをえて大略構成されている。

上記クリックリング 3 3は、図 7および図 8に示すように、略円筒状をしており、上記円筒状取付け部 1 0の内周部において上記スリーブ体 1 7に回動可能に套嵌されている。

上記クリックリング 3 3の軸方向外端部には、上記筒状操作体 1 4の内端部に形成された連結部 2 0に連結される連結部 3 6が形成されている。上記連結部 3 6に形成された複数の係合歯 3 6 aが上記連結部 2 0に形成された複数の係合歯

2 0 aと嚙み合うことにより、上記クリックリング 3 3と上記筒状操作体 1 4と- が一体的に回動する。

上記クリックリング 3 3の外周部には、図 7および図 8に示すように、軸方向に平行に延びる複数の係合凹部' 3 7 a , 3 7 b…が形成されており、上記係合体

3 4の爪部 3 8 ヽ上記係合凹部 3 7 a , 3 7 b…に弾性的に順次係入することにより、上記筒状操作体 1 4が、所定の回動位置で段階的に係止されるように構成されている。

上記係合体 3 4は、図 7に示すように、上記ブレーキブラケット 8の基端部に設けた収容孔 3 9にコイルバネ 3 5とともに収容されている。上記収容孔 3 9は、上記ブレーキブラケット 8の円筒状取付け部 1 0の内周に連通する開口 4 0を有し、この開口 4 0から上記係合体 3 4の爪部 3 8を円筒状取付け部 1 0の内側に突出させて、上記クリックリング 3 3の外周部に当接させるように構成している。

上記筒状操作体 1 4を回動操作することにより上記クリックリング 3 3を回動させると、上記係合体 3 4の爪部 3 8力上記クリックリング 3 3の上記係合凹部 3 7 a , 3 7 b…に順次係合し、上記クリックリング 3 3ないし上記筒状操作体 1 4が上記ハンドルバー 3に対して、所定の回動位置において段階係止される。上述したように、本実施例に係る変速操作装置 6 bにおいては、上記筒状操作体 1 4を回動操作することにより、インナケーブル t 1を牽引しあるいは繰り出して変速操作をすることができる。また、上記クリック機構 3 2 aによって、上記筒状操作体 1 4を節度感をもって所定の回動位置に段階係止することができるため、変速操作を確実 (こ行うことができるとともに、上記インナケーブル t 1が誤って操り出されることはない。

本実施例においては、上述したように、上記ケーブル巻取りリール 1 6に、上記ィンナケーブル t 1を掛け回す第一のリール部 2 4と、上記駆動ケーブル Kを掛け回す第二のリール部 2 5とを設け、図 6に模式的に示すように、上記第一のリール部 2 4のケーブル巻取り半径 D , を、上記第二のリール部 2 5のケ一ブ儿巻取り半径 D ₂ より小さく設定している。

したがって、図 6に示すように、第二のリール部 2 5に掛け回される駆動ケーブル Kの牽引力を増幅させて第一のリール部 2 4に掛け回される変速操作ケープル t 1を牽引することができる。

このため、変速操作に必要な、上記筒状操作体 1 4の回動操作力力大幅に低させられて、変速操作性が格段に向上する。

し力、も、上記第一のリール部 2 4のケーブル巻取り半径 D , を、上記第二のリ —ル部 2 5のケーブル巻取り半径 D ₂ より小さぐ設定しているため、上記駆動リ —ル部 1 9に巻き取られる駆動ケーブルの長さに対して、上記第一のリール部 2 4に巻き取られる変速操作ケ一ブル t 1の長さが短くなる。

したがって、上記筒状操作体 1 4の回動操作量に対して、上記変速操作ケープル t 1の牽引量を小さく設定できる。このため、変速段数が多い場合においても、各段に対応する上記筒状操作体 1 4の回動操作角度を大きく設定することが可能となる。

このため、多数の段数を有する変速機を採用した場合、各段位に対応する筒状操作体 1 4の回動位置を大きな間隔で設定することができる。したがって、変速を行う場合に、上記筒状操作体の微妙な回動操作を要求されることはなくなり、変速操作性を大幅に向上させることができる。

しかも上記ク.リック機構 3 2 aのクリックリング 3 3の外周に設けられる係合凹部 3 7 a , 3 7 b…の間隔を大きぐ設定することが可能となり、クリックリングを制作する際に高い精度が要求されることはなくなる。したがって、製造コストを低減させることができる。

さらに、上記筒状操作体 1 4の回動操作量を調節して最適な値に設定すること力可能となり、変速操作性を向上させることができる。

本願発明の範囲は、上述の実施例に限定されることはない。

実施例においては、ハンドルパーの握持部外周に回動可能に套嵌支持された筒状操作体 1 4を備える変速操作装置 6 bに本願発明を適用したが、自転車フレーム適部に設けられる変速操作レバ一を備える従来の変速操作装置に本願発明を適用することができる。

また、実施例においては、ケーブル巻き取りリール 1 6をブレーキブラケット 8の上面に設けたが、これに限定されることはない。自転車フレーム適部に直接に、あるいはブラケット等を介して間接的に設けた支軸に、ケーブル巻き取りリ一ルを回動可能に支持することもできる。

実施例においては、本願発明を後変速機を作動させる右側の変速操作装置 6 b に適用したが、前^速機 1 a耷操作する左側の変速操作装置 6 aに適用することもできる。 · "

また、本願発明においては、係止機構 1 5としてクリック機構 3 2を採用した力 \ ラチェット機構等他の係止機構を採用することもできる。

また、実施例においては、変速操作ケーブル Tを、ハジドルバー 3に沿う方向からブレーキブラケット 8に対して止着したが、ハンドルバー 3と直交する方向からブレーキブラケット 8に対して止着することもできる。

また、本実施例においては、.ケーブル巻取りリール 1 6に、第一のリール部 2 4と、第二のリール部 2 5とを回転軸の方向にずらして別途に形成したが、上記第一のリール部と上記第二のリール部とを螺旋状に連続して形成し、変速操作チ一ブルを上記螺旋状のリーゾレ部に連続して掛け回し、上記駆動リール部に巻き取るように構成することもできる。この場合、変速操作ケーブル力駆動ケーブルを兼ねることになる。

また、実施例においては、第一のリール部 2 4のケーブル巻取り半径 D ₂ を上記第二のリール部 2 5のケーブル巻取り半径 D , より小さく設定したが、第一のリ一ル部 2 4のケーブル巻取り半径を上記第二のリール部 2 5のケーブル巻取り半径より大きく設定することもできる。

さらに、上言 5第一のリール部 2 4と第二のリール部 2 5の一方または双方を、たとえば図 9に示すように楕円状に形成することによって、ケーブル巻き取り半径をケーブル巻き取りリール 1 6の周方向位置によって変化させることができる。これにより、筒状操作体 1 4の回動位置によって、インナケーブル t 1の牽引力、あるいはケーブル牽弓『量を変化させることができる。

特に、隣り合うスプロケットにチェンを掛け変えるためのインナケーブル t 1 の牽引量が、変速段位によって異なる場合であっても、上記ケーブル巻き取り半径を変化させて変速操作体の回動操作量に対するケーブル牽弓 I量を調節し、隣り合う変速段位に変速操作を行うための変速操作体の回動操作量をほぼ一定にすることができる。上記のように、隣り合う変速段位間における変速操作体の回動操作量を一定にすることにより、上記クリックリング 3 3の外周に設けられる係合凹部 3 7 a , 3 7 b…の間隔を一定に設定することができる。これによつて、変速操作装置の操作性を向上させることができるとともに、クリックリング 3 3の加工がきわめて容易となり、製造コストを低減させることもできる。

Claims

請求の範囲

(1) 自転車フレーム適部に回動操作可能に支持される変速操作体と、変速機に連結された変速操作ケ一ブルを牽弓 1しあるいは繰り出すケーブル巻取りリ一ルとを備える自転車用変速操作装置であつて、

上記ケーブル巻取りリールは、上記変速操作ケーブルを掛け回す第一のリール部と、駆動ケーブルを掛け回す第二のリール部とを備え、上記変速操作体を回動操作することにより牽引されあるいは繰り出される上記駆動ケーブルによって回動させられるように構成されているとともに、 - 上記第一のリール部のケーブル巻取り半径と、上記第二のリール部のケーブル巻取り半径とを異なるように形成した、自転車用変速操作装置。

(2) 上記第一のリール部のケーブル巻取り半径を上記第二のリール部のケーブル巻取り半径より小さく設定したことを特徵とする、請求項 1に記載の自転車用変速操作装置。

(3) 上記変速操作体は、ハンドルバーの握持部外周に回動操作可能に套嵌支持された筒状操作体である、請求項 1に記載の自転車用変速操作装置。

(4) 上記第一のリ一ル部のケーブル巻き取り半径と上記第二のリ一ル部のケ一ブル巻き取り'半径とがそれぞれ一定である、請求項 1に記載の自転車用変速操

(5) 上記第一のリ一ル部のケーブル巻き取り半径と上記第二のリール部のケ一ブル巻き取り半径の一方または双方を、ケーブル巻き取りリールの周方向位置によって変化させた、請求項 1に記載の自転車用変速操作装置。

(6 ) 上記ケーブル巻き取りリールがブレーキブラケッ卜に支持されている、請求項 1に記載の自転車用変速操作装置。

(7) 上記筒状操作体の軸方向内側においてハンドルバーの軸心回りに回動可能に支持されるとともに、上記筒状操作体によって回動させられる駆動リール部を設け、上記駆動ケーブルを上記駆動リール部によって牽引しあるいは繰り出すように構成した、請求項 2Ίこ記載の自転車用変速操作装置。 '

(8) 上記第一のリール部と上記第二のリール部とを螺旋状に連続して形成し、変速操作ケーブルを上記螺旋状のリ一ル部に連続して掛け回すとともに、その端部を上記駆動リ一ル部に止着した、請求項 Ίに記載の自転車甩変速操作装置。

(9) 上記駆動リール部が、ブレーキブラケットの内部に設けられている、請求項 7に記載の自転車用変速操作装置。

(10) 上記第一のリール部のケーブル巻き取り半径と上記第二のリール部のケ一ブル巻き取り半径の一方または双方を、ケーブル巻き取りリールの周方向位置によつて変化させることにより、隣り合う変速段位に変速操作を行うための上記変速操作体の回動操作量をほぼ一定に設定した、請求項 1に記載の自転車用変速