WO1993008948A1 - Device for removing chip in sawing machine - Google Patents

Description

明細書

鋸盎における切粉除去装置 技術分野

本発明は、 例えば帯鋸盤、 丸鋸盤のごとき鋸盤における鋸刃に付 着した切粉を除去する装置に係り、 さ らに詳細には、 上記鋸刃に付 着した切粉を除去するための例えばブラ シのごとき清掃具と上記鋸 刃とのオーバラ ップ量を常にほぼ適正量に保持して切粉の除去を確 実に行なう こ とのできる切粉除去装置に関する。 背景技術

従来、 鋸盤における鋸刃に付着した切粉を除去する装置と して、 回転自在に設けた円形状のワイヤブラ シと上記鋸刃とをォ一バラ ッ ブせしめ、 このワイヤブラ シを回転するこ とによって上記鋸刃から 切粉を除去するように構成してある。

上記ワイヤブラ シは、 摩耗が激しいために、 長時間の使用時には 鋸刃からの切粉の除去が充分に行なわれなく なるこ とがある。 した がって従来は、 作業者が前記ワイ ヤブラ シの摩耗量を目視し、 ワイ ャブラ シが摩耗する毎に、 鋸刃に対するワイヤブラ シのォ一バラ ッ ブ量を調整している。 そ して、 ワイヤブラ シが使用限界まで摩耗し たとき 、 上記ワイヤブラシを新品と交換するものである。

上述のごと く 、 作業者がワイヤブラ シと鋸刃とのオーバラ ップ量 を調節する構成においては、 オーバラ ップ量を適正量に保持するに は作業者の個人差があり、 また時によっては調節忘れがあるので、 例えば特開平 1一 1 7 7 9 1 2号公報 （以下、 単に先行例と称す） に示されるように、 ワイヤブラ シの摩耗量検出と、 鋸刃に対するヮ ィャブラ シのオーバラ ップ量の調整を自動的に行なおう とする技術 が開発されている。

前記先行例においては、 ワイヤブラ シが鋸刃から切粉の除去を行 なっている位置から、 摩耗量測定位置へワイヤブラシを移動せしめ ることによってワイヤブラシの摩耗量を自動的に検出し、 かつ摩耗 量測定後に、 摩耗量に応じて鋸刃に対するワイヤブラシの位置を調 節することにより、 オーバラップ量を自動的に調節し得るので、 鋸 刃からの切粉の除去を自動的に行なう構成として有効である。

しかし、 先行例においても、 さらに改良すべき点がある。 すなわ ち、 使用する鋸刃の種類やワークの切削条件の変化等によってワイ ャブラシの摩耗の程度が異なるので、 ワイヤブラシがあまり摩耗し ないにも拘らず摩耗量を定期的に検出する無駄がある場合があり、 またワイヤブラシが鋸刃から切粉を除去しない程に摩耗したにも拘 らず鋸刃とワイヤブラシとのオーバラッブ量が調節されない場合が あるので、 ワイヤブラシの摩耗量を検出する時期を適正に設定する ことが中々厄介であるという問題点がある。 発明の開示

本発明は、 上述のごとき従来の問題に鑑みてなされたものである。 従来の問題に鑑み、 本発明は、 鋸盤における鋸刃に付着した切粉を 除去する装置にして、 上記鋸刃を支持した鋸刃ハウ ジングに、 上記 鋸刃に対して接近離反する方向へ移動可能の清掃具支持部材を設け、 この清掃具支持部材に支持された清掃具と前記鋸刃とのオーバラッ ブが常にほぼ適正量に保持されるように、 上記清掃具と鋸刃のォー バラッブ量を調整するオーバラッブ量調整装置を設けてなるもので ある。

上記構成において、 鋸刃ハウジングに支持された清掃具支持部材 を鋸刃に接近する方向へ移動せしめ、 この清掃具支持部材に支持さ れた清掃具と鋸刃とをオーバラッブさせることにより、 鋸刃に付着 している切粉を上記清掃具によつて除去することができる。 前記鋸 刃と清掃具とのオーバラッブ量は、 オーバラッブ量調整装置によつ て常にほぼ適正量に保持されるので、 鋸刃からの切粉の除去は常に 正確に行なわれるものである。 図面の簡単な説明

図 1は、 本発明の切粉除去装置を有する鋸盤の 1実施例を示す正 面図。

図 2は、 図 1 における I I矢視部分の拡大正面図であり、 切粉除去 装置の第 1の実施例を示す。

図 3は、 図 2における I 一 I 矢視側面図。

図 4は、 本発明の切粉除去装置の第 2の実施例を示す説明図。 図 5は、 本発明の切粉除去装置の第 3の実施例を示す説明図。 図 6は、 本発明の切粉除去装置の第 4の実施例を示す説明図。 図 7は、 本発明の切粉除去装置の第 5の実施例を示す説明図。 図 8は、 本発明の切粉除去装置の第 6の実施例を示す説明図。 · 発明を実施するための最良の形態

以下本発明の実施例を説明するに、 先ず理解を容易にするために、 鋸盤の全体的構成について概略的に説明する。

なお、 鋸盤の全体的構成と して、 本実施例においては橫型帯鋸盤 の場合について例示し説明するけれども、 本発明は、 横型帯鋸盤に 限るこ となく竪型蒂鋸盤は勿論のこ と、 丸鋸刃を使用する丸鋸盤や ハク ソ一等にも容易に実施し得るものである。

さて、 図 1を参照するに、 鋸盤の一例と しての横型帯鋸盤 1 は、 箱状の基台 3を備えてなり、 この基台 3には被削材 Wを支持するた めのワークテーブル 5が設けてあると共に、 被削材 Wをワークテー ブル 5上の所定位置に固定するために一対のバイス 7 a， 7 bが設 けてある。 なお、 一方のバイス 7 aは不動であり、 他方のバイス 7 bは前記不動バイス 7 a に対して接近離反する左右方向 （図 1 にお いて左右方向） へ移動可能である。 また、 上記ワークテーブル 5は 基台 3の一部を構成ザるものである。 上記基台 3にはヒンジシャフ ト 9を介して上下方向に揺動自在な 鋸刃ハウジング 1 1が設けてある。 上記鋸刃ハウジング 1 1を揺動 させるために、 基台 3の適宜位置には昇降用シリ ンダ 1 3が設けて あり、 この昇降用シリ ンダ 1 3から上方向へ突出自在なビス トン口 ッ ド 1 5の先端は鋸刃ハウジング 1 1の適宜位置に連結してある。 なお、 基台 3に対して鋸刃ハウジング 1 1を上下動させるための構 成としては、 上記構成の他に基台 3にガイ ドボストを立設し、 この ガイ ドポス トに案内された鋸刃ハウジング 1 1が上下動される構成 としても差し支えないものである。

上記鋸刃ハウジング 1 1内には駆動ホイール 1 9、 従動ホイール 1 7が回転自在に設けてあり、 この駆動、 従動ホイール 1 9 , 1 7 にはェンドレス状の鋸刃 2 1が掛回してある。 上記駆動ホイール 1 9は回転装置 （図示省略） に連動連結してある。

前記ワークテーブル 5に支持された被削材 Wに対して、 鋸刃 2 1 をほぼ垂直に保持するために、 鋸刃ハウジング 1 1に取付けたビー ム部材 2 3には、 一対の鋸刃ガイ ド 2 5 a， 2 5 bが位置調節自在 に設けてある。 なお、 一方の鋸刃ガイ ド 2. 5 aは不動であり、 他方 の鋸刃ガイ ド 2 5 bは一方の鋸刃ガイ ド 2 5 aに接近、 離反する左 右方向へ移動可能である。

上記構成により、 バイス 7 bを他方のバイス 7 aに接近させるこ とにより、 被削材 Wを.ヶークテーブル 5の所定位置に固定せしめる。 そして、 前記回転装置 （図示省略） を適宜に操作して駆動、 従動ホ ィール 1 9 , 1 7を回転させ、 帯鋸刃 2 1を走行駆動させると共に、 昇降用シリ ンダ 1 3を適宜に操作して鋸刃ハウジング 1 1を下方向 へ摇動させる。 これによつて、 一対の鋸刃ガイ ド 2 5 a， 2 5 わに よって被削材 Wに対して垂直に保持され案内される鋸刃 2 1により、 被削材 Wの切削加工が行われるものである。

被削材 Wを切削することによって鋸刃 2 1に付着した切粉を除去 ォるために鋸刃ハウジング 1 1には切粉除去装置 2 7が設けてある。 図 2， 図 3を参照するに、 前記切粉除去装置 2 7は、 鋸刃 2 1を 支承した前記鋸刃ハウ ジング 1 1 に装着してある。

より詳細には、 鋸刃ハウ ジング 1 1の適宜位置には複数のボル ト を介してモータブラケッ ト 2 9が取付けてあり、 このモータブラケ ッ ト 2 9にはモータ 3 1が適宜に装着してあると共にガイ ドプラケ ッ ト 3 3が一体的に取付けてある。

上記ガイ ドプラケッ ト 3 3には、 清掃具支持部材 3 5が支持され ており、 この清掃具支持部材 3 5 には清掃具 3 7が回転自在に支承 されている。 この清掃具 3 7は、 前記鋸刃 2 1 に付着している切粉 を除去する作用をなすもので、 例えばブラスチッ クスまたは適宜の ゴムあるいは軟質の金属等により円盤状に形成したもの、 或は円形 状の樹脂性ブラ シ、 ワイヤブラ シ等よりなるものであって、 前記清 掃具支持部材 3 5 に回転自在に備えた出力回転軸 3 9に着脱交換自 在に取付けてある。

前記清掃具支持部材 3 5は、 前記モータ 3 1 の回転を前記出力回 転軸 3 9へ伝達するための回転伝達軸 4 1 を回転自在に備えており、 この回転伝達軸 4 1 は、 自在継手 4 3を介してモータ 3 1 の出力軸 4 5に連動連結してある。 なお、 回転伝達軸 4 1 から出力回転軸 3 9への回転の伝達は、 例えばべベルギア等を介して行なわれる もの である。

上記構成において、 鋸刃 2 1 に対して清掃具 3 7の外周縁の 1部 をオーバラ ップせしめ、 かつモ一夕 3 1 により上記清掃具 3 7を回 転することにより、 鋸刃 2 1 に付着した切粉の除去が行なわれ得る ことが理解されよう。

前記鋸刃 2 1 に対する前記清掃具 3 7のオーバラ ッブ量を調節す るために、 オーバラ ップ量調整装置が設けられていると共に、 前記 清掃具支持部材 3 5は、 前記鋸刃 2 1 に対して接近離反する方向へ 移動自在に設けられている。

より詳細には、 前記ガイ ドプラケッ ト 3 3には、 上記清掃具支持 部材 3 5に備えた複数のガイ ドローラ 4 7を介して鋸刃 2 1に対し て接近離反する方向へ案内するための円弧状のガイ ド孔 4 9が設け てあると共に、 円弧伏のラック 5 1が設けてある。 そして、 このラ ック 5 1には、 上記清掃具支持部材 3 5に装着した適宜モータ 5 3 によって駆動されるビニオン 5 5が嚙合してある。

したがって、 上記モータ 5 3を適宜に制御することにより、 清掃 具支持部材 3 5をガイ ド孔 4 9、 ラック 5 1に沿って移動すること ができ、 鋸刃 2 1に対して接近離反する方向へ移動することにより、 鋸刃 2 1に対する清掃具 3 7のオーバラッブ量を調節し得ることが 理解されよう。

前記鋸刃 2 1に対する清掃具 3 7のオーバラッブ量を常にほぼ適 正量に保持するように、 前記オーバラッブ量調整装置は清掃具 3 7 を検出するセンサを備えている。 より詳細には、 前記鋸刃 2 1に近 接してガイ ドプラケッ ト 3 3には、 前記清掃具 3 7の外周縁を検出 するためのセンサ 5 7が設けられている。

上記センサ 5 7は、 接触スィッチ、 近接スィッチゃ光学系検出器 等の適宜のセンサよりなるものであって、 清掃具 3 7の摩耗を検出 すると、 制御装置 （図示省略） を介して、 前記モータ 5 3の回転、 停止を制御する機能を有するものである。 すなわち、 清掃具 3 7が 摩耗して鋸刃 2 1に対するオーバラッブ量が適正量より減少すると、 上記清掃具 3 7の摩耗による上記オーバラッブ量の减少が前記セン サ 5 7によって検出され、 前記モータ 5 3が駆動されて、 清掃具支 持部材 3 5が鋸刃 2 1に接近する方向へ移動される。 そして、 上記 鋸刃 2 1に対する清掃具 3 7のオーバラッブ量が適正量に調節され ると、 前記センサ 5 7が清掃具 3 7の外周縁が適正位置まで送り込 まれたことを検出し、 前記モータ 5 3を停止すベく機能するもので ある o

上記説明より既に理解されるように、 本実施例によれば、 鋸刃 2 1に対する清掃具 3 7のオーバラッブ量は常にほぼ適正量に調整制 御されるものである。

前記清掃具 3 7が使用限界値にまで摩耗したこ とを検出するため に、 前記ガイ ドプラケッ ト 3 3には、 センサ 5 9が設けてある。 こ のセンサ 5 9は、 例えばリ ミ ッ トスィ ツチや近接スィ ツチ等よりな るものであって、 前記清掃具支持部材 3 5が鋸刃 2 1 に最接近した ときに清掃具支持部材 3 5によって作動されるものである。

したがって上記センサ 5 9が作動されたときは、 清掃具 3 7が使 用限界値まで摩耗したときであるので、 上記センサ 5 9が作動した ときには清掃具 3 7を新品と取り換える必要があるものである。 既に理解されるように、 本実施例によれば、 鋸刃 2 1 に対する清 掃具 3 7のオーバラ ッブ量を常に適正量に保持できるので、 鋸刃 2 1からの切粉の除去を常に確実に行ない得るものである。 また、 清 掃具 3 7が使用限界値まで摩耗したときにはセンサ 5 9によって検 出されるので、 清掃具 3 7の摩耗過度により鋸刃 2 1 からの切粉の 除去が不可能になるがごとき問題はない。

ところで、 前記実施例においては、 鋸刃 2 1 に対して清掃具支持 部材 3 5を接近離反する方向へ移動する構成と して、 ラ ッ ク 5 1、 ピニオン 5 5、 モータ 5 3を採用した構成が例示してあるけれども、 前記構成に限るこ とな く 、 例えば想像線で示すように流体圧シリ ン ダ 6 1などのごとき適宜のァクチユエ一夕を用いるこ と も可能であ る。

また前記実施例においては、 鋸刃 2 1 に対する清掃具 3 7のォ一 バラ ッブ量をほぼ適正量に保持するために、 鋸刃 2 1 に近接した位 置にセンサ 5 7を設けた構成を例示した。 しかし、 前記実施例に限 ることなく 、 その他の態様であっても可能である。

すなわち、 鋸刃 2 1 に対する清掃具 3 7のオーバラ ップ量が大き く なると、 モータ 3 1 の負荷が大き く なり、 上記オーバラ ッブ量が 小さく なると、 モータ 3 1の負荷が小さ く なるので、 モータ 3 1 の 負荷を検出する構成であっても、 鋸刃 2 1 に対する清掃具 3 7のォ 一バラッブ量を常にほぼ適正量に保持する構成とすることも可能で ある。

より具体的には、 図 3に想像線で示すように、 モータ 3 1の負荷 を検出するために電流検出器 6 3を設け、 前記清掃具 3 7の摩耗が あまり進行しない程度の一定時間毎に前記電流検出器 6 3の検出値 と予じめ設定した設定許容値とを比較する。 この場合、 検出値が設 定許容値より大の場合には鋸刃 2 1に対する清掃具 3 7のオーバー ラッブ量が大であるので、 前記モータ 5 3あるいは流体圧シリ ンダ 6 1を作動して、 清掃具支持部材 3 5を鋸刃 2 1から離反する方向 に移動する。 また、 検出値が設定許容値より小の場合は前記オーバ ラッブ量が小であるので、 上述とは逆に、 清掃具支持部材 3 5を鋸 刃 2 1に接近する方向へ移動する。

そして、 前記検出値と設定許容値が等しくなったときに清掃具支 持部材 3 5の移動を停止することにより、 鋸刃 2 1に対する清掃具 3 7のオーバラッブ量はほぼ適正量に保持されることとなる。

したがって、 モータ 3 1の負荷を検出して鋸刃 2 1に対する清掃 具 3 7のオーバラッブ量を調整する構成であっても、 前記実施例と 同様の効果を奏し得るものである。

図 4は、 本発明の別の実施例を概略的に示すものである。 この実 施例においては、 清掃具 3 7を回転自在に支承した清掃具支持部材 3 5を、 抠軸 6 5を介.してブラケッ ト 2 9に揺動自在に枢支し、 前 記清掃具 3 7を回転するために上記清掃具支持部材 3 5に装着した モータ 3 1の自重を利用して、 上記清掃具 3 7を鋸刃 2 1の方向へ 付勢する構成としたものである。 そして、 鋸刃 2 1に対する清掃具 3 7のオーバラッブ量を常にほぼ適正量に保持するために、 清掃具 3 7の外周縁に当接して鋸刃 2 1の方向への清掃具 3 7の移動を制 限するための制限部材 6 7を設けてある。

この制限部材 6 7は、 前記ブラケッ ト 2 9に設けられ、 かつ鋸刃 2 1に近接して配置してある。 この制限部材 6 7は、 前記清掃具 3 7の外周縁に当接して、 鋸刃 2 1 に対する清掃具 3 7のオーバラ ッ ブ量を常にほぼ適正量に保持する機能を奏するもので、 この実施例 においては板状部材にて例示してあるけれども、 回転自在なローラ、 前記実施例との関係においてはリ ミ ッ トスイ ッチ等であっても良い ものである。

既に理解されるように、 この実施例においては、 清掃具 3 7が摩 耗すると、 モータ 3 1の自重により 自動的に鋸刃 2 1 の方向へ摩耗 量分だけ移動され、 清掃具 3 7が常に制限部材 6 7 に当接した状態 に保持されて、 鋸刃 2 1 に対する清掃具 3 7のォ一バラ ッブ量は常 にほぼ適正量に保持されるものである。

なお、 本実施例においても、 清掃具 3 7の使用限界値を検出する ためのセンサ 5 9を設けて、 清掃具 3 7が使用限界値に摩耗したと きには、 上記摩耗を検出し得るものである。

図 5はさ らに別の実施例を示すもので、 この実施例は、 次のごと く構成してある。 すなわち、 鋸刃ハウジング 1 1 の下部に設けたガ ィ ドプラケッ ト 6 9 に円弧状のガイ ド孔 7 1が設けてあると共に清 掃具 3 7の制限部材 7 3が設けてある。 そ して、 清掃具 3 7の回転 軸を回転自在に支承したカバー 7 5が前記ガイ ド孔 7 1 に沿って移 動自在に設けてあり、 このカバー 7 5 に、 清掃具 3 7を鋸刃 2 1 の 方向へ付勢するための重り 7 7が設けてある。 なお、 この重り 7 7 は補助的なものであり、 カバー 7 5の自重が利用し得る場合には省 略するこ と も可能である。

既に理解されるように、 この実施例においては、 重り 7 7の自重 によって清掃具 3 7が鋸刃 2 1 の方向へ付勢され、 上記清掃具 3 7 が制限部材 7 3に当接するこ とにより、 鋸刃 2 1 に対する上記清掃 具 3 7のオーバラ ップ量を常にほぼ適正量に保持し得る ものである。

ところで、 清掃具 3 7を鋸刃 2 1 の方向へ付勢する構成と して、 上記実施例のごと く構成部材自体の自重を利用する構成に代えて、 例えばスプリ ング、 ゼンマイ等のごとき弾性部材を利用する構成と することも可能である。 より具体的には、 図 4に想像線で示すよう に、 ブラケッ ト 2 9と清掃具支持部材 3 5との間に、 スブリ ング 7 9等を張設する構成とすることも可能なものである。

図 6は、 図 3の構成において、 ラック 5 1、 モータ 5 3やセンサ 5 7等を省略し、 清掃具支持部材 3 5とブラケッ ト 2 9との間にコ ィルスプリ ング 7 9を張設し、 かつ制限部材 7 3 Aとしてガイ ドブ ラケッ ト 3 3にローラを回転自在に設けた実施例を示すものである。

この実施例においては、 コイルスブリ ング 7 9の付勢力により、 清掃具支持部材 3 5が鋸刃 2 1.の方向へ付勢され、 清掃具 3 7が口 ーラ 7 3 Aに当接することによって、 鋸刃 2 1に対する清掃具 3 7 のォーパラッブ量が制限されて、 オーバラッブ量は常にほぼ適正量 に保持されるものである。

図 7は、 コイルスプリ ング 7 9に代えて、 ゼンマイ 7 9 W Sを用 いて清掃具支持部材 3 5を鋸刃 2 1の方向へ付勢し、 上記清掃具支 持部材 3 5に一体的に供えたドグブロック 3 5 Dでもってセンサ 5 9を作動する構成としたものである。

この実施例においても前述の各実施例と同様の効果を奉し得るも のである。

前述の実施 は、 例えば回転ブラシ等を清掃具 3 7として採用し た実施例についてのみ説明したけれども、 清掃具 3 7は必ずしも回 転する必要はないものである。

図 8は、 ブラシのごとき清掃具 8 1を揺動自在に設けた場合の実 施例を示すものである。 この実施例においては、 ヒンジ軸 8 3を中 心として、 鋸刃 2 1に対し接近離反する方向へ揺動自在に設けた清 掃具支持部材 8 5の先端部に、 上記清掃具 8 1を着脱交換自在に備 えた揺動部材 8 7をヒンジ軸 8 9を介して揺動自在に枢支してある。 そして、 上記揺動部材 8 7の下部に設けたスリ ツ ト 8 7 Sには、 清 掃具支持部材 8 5に支持されたモータ 9 1によって偏心回転される クランクビン 9 3が係合してある。 そして、 前記清掃具支持部材 8 5を揺動するために、 清掃具支持 部材 8 5に備えたギア 9 5に、 モータ 9 7によって回転される ビニ オン 9 9が嚙合してある。

したがって、 この実施例においては、 モータ 9 1 の駆動によって 清掃具 8 1を矢印 A方向へ揺動することにより、 鋸刃 2 1 に付着し ている切粉を除去することができるものである。 またモータ 9 7を 適宜に駆動して清掃具支持部材 8 5を矢印 B方向に位置制御するこ とにより、 鋸刃 2 1 に対する清掃具 8 1 のオーバラ ップ量を調整し 得るものである。 この場合、 例えばモータ 9 1の負荷を検出するこ とにより鋸刃 2 1 に対する清掃具 8 1のオーバラ ッブ量がほぼ適正 量であるか否かの検出を行なう こ とができ、 上記オーバラ ップ量を 常にほぼ適正量に保持するこ とは容易に実施し得るものである。 産業上の利用可能性

本発明の切粉除去装置はあらゆるタイプの鋸盤に取り付け利用可 能であり、 鋸刃 2 1 に対する清掃具 3 7のオーバラ ップ量を常にほ ぼ適正量に保持し得る。 したがって、 鋸刃 2 1 に付着した切粉の除 去を常に確実に行ない得るものである。

Claims

請求の範囲

【請求項 1】 鋸盤 （1 ) における鋸刃 （2 1 ) に付着した切 粉を除去する装置 （2 7) にして、 上記鋸刃を支持した鋸刃ハウジ ング （1 1) に、 上記鋸刃に対して接近離反する方向へ移動可能の 清掃具支持部材 （3 5、 85) を設け、 この清掃具支持部材に支持 された清掃具 （3 7、 8 1) と前記鋸刃とのオーバラップ量が常に ほぼ適正量に保持されるように、 上記清掃具 （3 7、 8 1 ) と鋸刃 (21) のオーバラップ量を調整するオーバラップ量調整装鬓 (5 1、 5 3、 5 5、 5 7、 6 1、 6 7、 7 9、 79WS、 3 1、 7 7、 9 7、 9 9 ) を設けてなることを特徵とする鋸盤における切粉除去

【請求項 2】 鋸盤 （1) における鋸刃 （2 1 ) に付着した切 粉を除去する装置 （27) にして、 上記鋸刃を支持した鋸刃ハウジ ング （1 1) に、 上記鋸刃に接近する方向へ付勢して清掃具支持部 材 （35) を設け、 この清掃具支持部材に回転自在に支持された清 掃具 （3 7) と前記鋸刃 （2 1 ) とのオーバラップ量が常にほぼ適 正量に保持されるように、 上記清掃具に当接して前記鋸刃へ近接す る方向への前記清掃具支持部材の移動を制限するための制限部材 ( 6 7, 7 3 , 7 3 A) を前記鋸刃に近接した位置に設けてなるこ とを特徵とする鋸盤における切粉除去装置。

【請求項 3】 清掃具支持部材 （3 5) が鋸刃 （21 ) に最接 近したことを検出して、 清掃具 （3 7) が使用限界値にまで摩耗し たことを検出するセンサ （5 9) を設けてなることを特徴とする請 求項 1又は 2に記載の鋸盤における切粉除去装置。

【請求項 4】 清掃具支持部材 （3 5 ) を鋸刃の方向へ付勢す る構成は、 スプリ ング等の弾性体 （7 9、 7 9 W S ) を利用した構 成であることを特徵とする請求項 2に記載の鋸盤における切粉除去

【請求項 5】 清掃具支持部材 （3 5 ) を鋸刃の方向へ付勢す る構成は、 流体圧シリ ンダ、 トルクモータ等のァクチユエ一夕 （6 1、 53) を利用した構成であるこ とを特徵とする請求項 2に記載 の鋸盤における切粉除去装置。

【請求項 6】 清掃具支持部材 （ 35 ) を鋸刃の方向へ付勢す る構成は、 適宜構成部材自体 （3 1 ) の重量を利用した構成である ことを特徴とする請求項 2に記載の鋸盤における切粉除去装置。

【請求項 7】 鋸盤 （ 1 ) における鋸刃 （ 2 1 ) に付着した切 粉を除去する装置 （2 7) にして、 上記鋸刃を支持した鋸刃ハウ ジ ング （1 1 ) に、 上記鋸刃に対して接近離反する方向へ移動可能の 清掃具支持部材 （ 3 5、 85 ) を設け、 この清掃具支持部材に支持 された清掃具 （ 3 7、 8 1 ) と前記鋸刃 （2 1 ) とのオーバラ ップ 量が常にほぼ適正量に保持されるように、 前記清掃具支持部材の前 記鋸刃方向への送り量を調整する送り量調整装置 （5 1、 5 3、 5 5、 6 1、 6 7、 79、 95、 9 7、 99 ) を設けると共に、 この 送り量調整装置を制御するために前記清掃具 （3 7、 8 1 ) と鋸刃 (2 1 ) とのオーバラ ップを検出するオーバラ ップ検出装置 （57、 6 3) を設けてなるこ とを特徴とする鋸盤における切粉除去装置。

【請求項 8】 オーバラ ップ検出装置は、 鋸刃に近接した位置 に-おいて清掃具 （ 3 7、 8 1 ) を検出するセンサ （5 7 ) よりなる ことを特徴とする請求項 7記載の鋸盤における切粉除去装置。

【請求項 9】 オーバラ ップ検出装置は、 清掃具 （3 7、 8 1) ) を回転するモータの負荷を検出するセンサ （6 3 ) よりなるこ と を特徴とする請求項 7記載の鋸盤における切粉除去装置。

【請求項 1 0】 鋸盤 （ 1 ) における鋸刃 （ 2 1 ) に付着した 切粉を除去する装置 （ 2 7) にして、 上記鋸刃を支持した鋸刃ハウ ジング （ 1 1 ) に、 上記鋸刃に対して接近離反する方向へ移動調節 自在の清掃具支持部材 （ 35 ) を設け、 この清掃具支持部材に支持 された清掃具 （ 3 7 ) と前記鋸刃 （2 1 ) とのオーバラ ップ量をほ ぼ適正量に調整するために、 前記鋸刃に対する清掃具 （ 3 7 ) のォ 一バラッブ量を制限する制限部材 （6 7, 7 3, 73 A) を、 前記 鋸刃ハウジング側に設けてなることを特徵とする鋸盤における切粉 除去装置。