JP2004017191A - ワーク表面加工装置 - Google Patents

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上田 和哉
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Abstract

【課題】作業環境及び作業効率を良好に維持してワーク表面の加工作業を行うと共に製品コストを低減させることができるワーク表面加工装置を提供する。
【解決手段】走行ユニット12に対して研削ユニット13を付設することによりワーク表面研削装置11を構成し、この装置11をワークWの端縁に据え付けて自走させる構成とした。このため、据置式の装置に比べてワーク表面研削装置11の小型化が図られ、ひいては製品コストを低減可能となる。また、小型化に伴って装置11の運搬が簡単になり、施工現場への持ち込みが容易になる。このため、ワークWを例えば据置式の装置が設置された工場等へ移送する必要がなく、作業効率が向上する。さらに、例えば手押し方式の装置と異なり、手軽に離れて作業することができる。このため、作業者が剥離した塗装の粉塵の舞うなかで作業をする必要がなく、作業環境が改善される。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧延鋼板やH型鋼等のワークの表面を加工する自走式のワーク表面加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、橋梁用鋼板等のワークは、ワークの表面に錆止め等のために塗装を行った状態で一時的に保管される。そして、使用時には当該ワークの用途に合わせて切断、曲げ、穴あけ、溶接などの加工処理が行われるわけであるが、ワーク表面にリブ(補強材)を溶接する際には、ワーク表面の塗装を剥離してから溶接する必要がある。
【0003】
このような場合、その塗装の剥離に使用されるワーク表面加工装置としては、次のような二種類の従来装置が知られている。第1の従来装置は、例えば特開平5−111793号公報に記載のように、作業者が手押し操作する方式の装置であって、施工現場に持ち込んで使用するものである。一方、第2の従来装置は、搬送台上にワークを搬送可能としたローラを設け、そのローラにより搬送されるワークの表面からワーク搬送路に臨んで設けられた研削具(例えば、砥石等)により塗装を剥離するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、第1及び第2の両従来装置には次のような問題があった。即ち、第1の従来装置では、作業者が剥離された塗装の粉塵が舞う作業雰囲気中で作業することになり、作業環境の面で好ましくない。また、ワークの表面のうち一方の面(上面)の塗装を剥離した後、当該ワークの他方の面(下面)の塗装も剥離するときには、重量のあるワークを裏返しする作業が必要となり、その労力負担が大で作業効率を阻害するという問題があった。
【0005】
一方、第2の従来装置では第1の従来装置と異なり、作業者が粉塵の舞う作業雰囲気中で作業することはない。また、砥石等の研削具をワーク搬送路の上方位置及び下方位置の両方の位置に設ければ、第1の従来装置のようにワークを裏返しするという作業も不要となる。しかし、その反面、この第2の従来装置は、据置式の大型装置とならざるを得ず、製品コストが増大すると共に、施工現場でワークの塗装を剥離したいと思った場合、その都度、当該ワークを第2の従来装置が設置された工場等へ移送しなければならず、その面で作業効率を阻害するという欠点があった。
【0006】
本発明は、このような第1及び第2の両従来装置における問題点を解決するものであり、その目的は、作業環境及び作業効率を良好に維持してワーク表面の加工作業を行うと共に製品コストを低減させることができるワーク表面加工装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、ワークを把持した状態で当該ワークの表面に沿って自動走行する走行ユニットと、この走行ユニットに連結された状態で当該走行ユニットの走行時にワークの表面を走行方向に沿って加工可能な表面加工ユニットとを備えたことを要旨とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のワーク表面加工装置において、前記走行ユニットにはワークの表面に沿って転動可能な駆動輪を回転駆動する走行用モータを備え、前記表面加工ユニットにはワークの表面を加工可能な回転工具を回転駆動する加工用モータを備えたことを要旨とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のワーク表面加工装置において、前記走行ユニットの走行方向における前側及び後側のうち少なくとも一方に前記表面加工ユニットを配置するようにしたことを要旨とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のワーク表面加工装置において、前記走行ユニットに対して前記表面加工ユニットを走行方向と交差する方向へ移動調節可能に連結したことを要旨とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のワーク表面加工装置において、前記走行ユニットに対して表面加工ユニットを走行方向と直交する軸を支点として揺動可能に片持ち支持すると共に、当該表面加工ユニットを前記軸を支点としてワーク側へ回動付勢する付勢手段を備えたことを要旨とする。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のワーク表面加工装置において、前記表面加工ユニットには、付勢手段の付勢力を受けてワークの表面に当接可能な受圧部を設けたことを要旨とする。
【0013】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載のワーク表面加工装置において、前記走行ユニットには表面加工ユニットの連結機構を設け、この連結機構を介して表面加工ユニットを走行ユニットに対して着脱可能に連結するようにしたことを要旨とする。
【0014】
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、走行ユニットはワークを把持した状態でワークの表面に沿うように自動走行する。この走行ユニットの走行時に表面加工ユニットはワークの表面に沿って加工可能となる。従って、例えば据置式のワーク表面加工装置と異なりワーク搬送用のローラ等が不要となり、装置の小型化が図られる。ひいては装置の製品コストが低減される。また、装置の小型化に伴って当該装置の施工現場への持ち込みが容易となり、ワークを例えば据置式の装置が設置された工場等へ移送する必要がない。このため、ワークの加工作業の効率が向上する。さらに、装置を自走式としたので、例えば手押し操作方式の装置を使用する場合と異なり当該装置から離れて作業することが可能となる。このため、作業者が加工屑等の粉塵の舞うなかで作業をする必要がなく、作業環境が改善される。
【0015】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載のワーク表面加工装置の作用に加えて、走行用モータの駆動により駆動輪は回転し、この駆動輪の回転により走行ユニットはワークの表面に沿って走行する。また、加工用モータの駆動により回転工具が回転し、ワークの表面が加工される。走行用モータと加工用モータとが別々に設けられるので、両モータを個別に駆動制御可能となる。
【0016】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載のワーク表面加工装置の作用に加えて、表面加工ユニットは走行ユニットの走行方向における前側及び後側のうち少なくとも一方に配置される。表面加工ユニットの大きさ(長さ,高さ,幅など)を制限する要素がないので、当該表面加工ユニットの大型化又は小型化が自在となる。
【0017】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のワーク表面加工装置の作用に加えて、表面加工ユニットは走行ユニットの走行方向と交差する方向へ移動可能となる。このため、表面加工ユニットをワークの中央側へ移動させれば、ワークの端部表面だけでなく当該ワークの中央側表面の加工も可能となる。
【0018】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のワーク表面加工装置の作用に加えて、表面加工ユニットは前記軸を支点としてワーク側へ回動付勢される。このため、ワーク表面加工装置をワークに対して上下逆にして据え付けても表面加工ユニットはワークに対して押しつけられる。
【0019】
請求項6に記載の発明によれば、請求項5に記載のワーク表面加工装置の作用に加えて、付勢手段の付勢力を受けて受圧部がワークの表面に当接することにより、表面加工ユニットのワーク側への押圧し過ぎが防止される。
【0020】
請求項7に記載の発明によれば、請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載のワーク表面加工装置の作用に加えて、走行ユニットには表面加工ユニットが連結機構を介して着脱可能に連結される。加工機能が異なる工具を備えた複数種の表面加工ユニットをそれぞれ走行ユニットに対して取り付けることにより、加工機能の異なる各種の自走式のワーク表面加工装置を構築可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を圧延鋼板やH型鋼等のワークの表面に塗布された塗装を除去する自走式のワーク表面研削装置に具体化した第1実施形態を図1〜図6に従って説明する。
【0022】
図1に示すように、本実施形態のワーク表面研削装置11は、走行ユニット12及び当該走行ユニット12に付設された研削ユニット13を備えている。走行ユニット12はワークWの端縁に対して走行可能に据え付けられて当該ワークWの端縁に沿って図1に矢印で示す走行方向Xへ走行する。研削ユニット13は走行ユニット12の走行方向Xにおける後側に連結されると共に当該走行ユニット12の走行に伴ってワークWの端縁の表面(図1における上面)に対して研削加工を施す。
【0023】
(走行ユニット)
まず、走行ユニット12の構成について説明する。
図1及び図2に示すように、走行ユニット12における走行ユニット用機枠21の下部には走行用モータ22が固定されており、この走行用モータ22の出力軸22a(図2参照)には自走用ローラ23が一体回転可能に固定されている。自走用ローラ23はその回転軸が走行方向Xに対して直交する線分に対して鋭角をなすように斜状に設けられている。
【0024】
また、走行ユニット用機枠21の下部には一対の支柱24a,24bが走行方向Xに所定間隔をおいて垂下固定されており、両支柱24a,24bの上部にはそれぞれ側端面ローラ25a,25bが回転可能に支持されている。自走用ローラ23をワークWの表面(図1における上面)に載せたとき、両側端面ローラ25a,25bはそれぞれワークWの側端面に対して接触可能となる。
【0025】
図1に示すように、両支柱24a,24bの下端間には支持体26が架設されている。支持体26の中央付近には筒状の雌ねじ部材27が貫通固定されており、この雌ねじ部材27には調節ねじ28が螺合されている。
【0026】
また、両支柱24a,24b間における両側端面ローラ25a,25bと支持体26との間には、スライドブッシュ29が架設されている。このスライドブッシュ29は両支柱24a,24bにそれぞれ挿通されており、両支柱24a,24bの中心軸に沿う方向へ往復移動可能とされている。図1〜図3に示すように、スライドブッシュ29の一側面(図2の下側側面、図3の右側側面)には一対のクランプローラ30a,30bが走行方向Xに所定間隔をおいて回転可能に設けられている。
【0027】
スライドブッシュ29の中央部付近には前記調節ねじ28の一端(図1及び図3における上端)が回転可能に且つ一体移動可能となるように連結されている。調節ねじ28の他端(図1及び図3における下端)にはクランプハンドル31が固定されており、このクランプハンドル31を操作して調節ねじ28を正逆回転させると、スライドブッシュ29は両支柱24a,24bにガイドされながら調節ねじ28の中心軸に沿うように昇降する。即ち、調節ねじ28の雌ねじ部材27に対する螺入量を調節することにより、スライドブッシュ29の位置決め、ひいては両クランプローラ30a,30bの位置決めがなされる。
【0028】
調節ねじ28とクランプハンドル31との間にはトルククラッチ( 図示略) が設けられており、調節ねじ28に螺入方向の過剰なトルク(回転力)が加わったとき、クランプハンドル31から調節ねじ28へのトルクの伝達が遮断されるように構成されている。このため、調節ねじ28に連結されたスライドブッシュ29が支持体26に対して離間する方向に過剰に送られることがない。
【0029】
(付勢手段)
図1及び図4に示すように、走行ユニット用機枠21の上部には支持部材32がほぼ水平に支持されており、この支持部材32の先端側(図1及び図2における右側)の下面には軸受支持部材33が垂下固定されている。図1及び図5に示すように、この軸受支持部材33の下端面には一対の軸受突部34a,34bが所定間隔をおいて形成されている。
【0030】
図4に示すように、両軸受突部34a,34b間には断面逆L字状の連結部材35が軸36を支点に揺動可能に支持されている。連結部材35は両軸受突部34a,34b間において軸支された回動支持部35aと当該回動支持部35aにおける軸支されない側の下面に対して直角をなすように延設された研削ユニット連結部35bを備えている。図5に示すように、研削ユニット連結部35bには走行ユニット12の走行方向Xに対して交差する方向(本実施形態では走行方向Xに対して直交する方向)に延びる長孔35cが形成されている。
【0031】
また、図4に示すように、回動支持部35aの上面において、軸36から所定距離だけ離間した位置には雌ねじ棒37が立設されている。雌ねじ棒37の上部は前記支持部材32を貫通しており、上方から2つのナット38,38が締め付けられている。これにより、支持部材32の上方への移動(上方への撓みを含む)が防止される。雌ねじ棒37には、ばね受け部材39が遊挿されており、当該ばね受け部材39は雌ねじ棒37の軸心に沿って上下に移動可能となっている。
【0032】
ばね受け部材39と回動支持部35aとの間において雌ねじ棒37には2つの付勢力調節用ナット40,40が螺合されており、ばね受け部材39側の付勢力調節用ナット40の上面に対してばね受け部材39の下面が係合している。両付勢力調節用ナット40,40は互いに反対方向に締め付けられることにより両付勢力調節用ナット40,40の回り止めがなされている。両付勢力調節用ナット40,40の雌ねじ棒37に対する螺入量を調節することにより、ばね受け部材39の雌ねじ棒37の軸心方向における位置決めがなされる。
【0033】
ばね受け部材39と支持部材32との間にはコイルばね41が介装されており、前記連結部材35はコイルばね41の弾性力により軸36を支点として図4における右方向に常時回動付勢されている。
【0034】
連結部材35に作用するコイルばね41の弾性力は、両付勢力調節用ナット40,40の雌ねじ棒37に対する螺入量を調節することにより、強弱調整可能とされている。即ち、両付勢力調節用ナット40,40を締め付けてばね受け部材39を支持部材32に対して近接する方向へ移動させるとコイルばね41は圧縮され、この圧縮された分だけ連結部材35に作用するコイルばね41の弾性力は強くなる。逆に、両付勢力調節用ナット40,40を緩めてばね受け部材39を支持部材32に対して離間する方向へ移動させるとコイルばね41は伸長し、この伸長した分だけ連結部材35に作用するコイルばね41の弾性力は弱くなる。
【0035】
(制御盤)
図1に示すように、走行ユニット用機枠21には箱体状の制御盤51が固定されている。制御盤51の操作面51aには電源ランプ52、起動ボタン53、停止ボタン54及び走行速度切換スイッチ56が設けられている。作業者により起動ボタン53が押し操作されると、電源ランプ52が点灯すると共に走行用モータ22及び後述の研削用モータ62がそれぞれ駆動される。停止ボタン54が押し操作されると走行用モータ22及び研削用モータ62はそれぞれ停止する。
【0036】
走行速度切換スイッチ56はダイヤル式のつまみであり、この走行速度切換スイッチ56を操作することにより走行用モータ22の回転数、即ち送り速度(走行ユニット12の走行速度)を所定の速度範囲(例えば1.5〜3.5m/min)内において調節可能とされている。なお、走行ユニット用機枠21には装置運搬用のアーム57が制御盤51の操作面外周縁を囲むようにして取り付けられている。
【0037】
図2に示すように、走行ユニット用機枠21の走行方向Xにおける前側の下面には近接スイッチ58がワークWの表面と対向するように配置されている。近接スイッチ58はワークWの表面との対向関係から外れたとき、走行用モータ22の停止信号を生成し、当該走行用モータ22を自動的に停止させる。
【0038】
(研削ユニット)
次に、研削ユニット13の構成について説明する。
図1に示すように、研削ユニット13は研削ユニット用機枠61を備えている。この研削ユニット用機枠61の上方には研削用モータ62が配置されており、当該研削用モータ62は減速機構63を介して研削ユニット用機枠61の側壁外面に固定されている。減速機構63の出力軸は研削ユニット用機枠61の側壁を貫通し当該側壁内面側に配置された駆動ローラ64に連結されている。また、研削ユニット用機枠61の側壁内面側には従動ローラ65が回転可能に軸支されている。この従動ローラ65の直径は駆動ローラ64の直径よりも小さくされており、駆動ローラ64と従動ローラ65との間には図2に二点鎖線で示す無端状の研削ベルト66が巻回されている。研削ベルト66の表面には所定粒度(例えば80番)の砥粒( 図示略) が所定の厚みで且つ満遍なく固定されている。
【0039】
研削用モータ62が駆動されると、当該研削用モータ62の回転数は減速機構63により所定回転数に減速されて駆動ローラ64へ伝達される。駆動ローラ64の回転力は研削ベルト66を介して従動ローラ65へ伝達される。こうして、研削ベルト66は図1における左方向に回転する。
【0040】
図2に示すように、研削ユニット用機枠61の走行方向Xにおける後側の下端縁には、受圧部67が突設されている。また、研削ユニット用機枠61の走行方向X側前端部には連結用ボルト68が突設されている。
【0041】
(連結機構)
次に、走行ユニット12に対する研削ユニット13の連結機構について説明する。
【0042】
図4及び図5に示すように、連結用ボルト68を前記長孔35cに外側(走行方向Xにおける後側)から挿通し、研削ユニット連結部35bの内側から連結用ボルト68に対して連結用ナット69を締め付けることにより、研削ユニット13は走行ユニット12に対して一体移動可能に連結されている。
【0043】
連結用ナット69を緩めて連結用ボルト68を長孔35c内をスライド移動させることにより、研削ユニット13を走行方向Xに対して直交する方向(図5におけるY方向及び反Y方向)へ移動可能となっている。そして、このように研削ユニット13の走行ユニット12に対する固定位置を変更することにより研削幅bを調整可能となっている。連結用ボルト68が長孔35cの一端(図5における上端)に係合する位置にあるとき研削幅bは最も狭くなり、同じく他端(図5における下端)に係合する位置にあるとき研削幅bは最も広くなる。
【0044】
図4に示すように、研削ユニット13を走行ユニット12に対して連結した状態において、研削ユニット用機枠61の走行方向Xにおける前側にはコイルばね41の弾性力が作用しており、研削ユニット13は軸36を支点として図4における右回動方向に常時回動付勢されている。これにより駆動ローラ64に巻回された研削ベルト66をワークWの表面に対して適当な押圧力で常時押しつけ可能となっている。
【0045】
尚、本実施形態において、ワーク表面研削装置11はワーク表面加工装置を構成する。研削ユニット13は表面加工ユニットを構成する。自走用ローラ23は駆動輪を構成する。また、自走用ローラ23及びクランプローラ30a,30bはワークWを把持する把持機構を構成する。連結部材35、軸36、連結用ボルト68及び連結用ナット69は走行ユニット12に対して研削ユニット13を連結するための連結機構及び研削ユニット13(表面加工ユニット)に対して走行ユニット12を連結するための連結機構を構成する。さらに、コイルばね41は付勢手段を構成する。研削用モータ62は加工用モータを構成する。研削ベルト66は回転工具を構成する。
【0046】
(ワーク表面研削装置の据付作業)
次に、前述のように構成したワーク表面研削装置11のワークWへの取付け作業について説明する。
【0047】
ワーク表面研削装置11を使用する場合には、まずワーク表面研削装置11をワークWに対して取り付ける。即ち、クランプハンドル31の操作により調節ねじ28を回転し、自走用ローラ23とスライドブッシュ29の両クランプローラ30a,30bとの間隔をワークWの板厚より大きく設定する。
【0048】
次に、アーム57を把持し、自走用ローラ23を介してワーク表面研削装置11をワークW上に載せる。そして、自走用ローラ23を滑らせながらワーク表面研削装置11をワークWの内方(ワークWの端縁から遠ざかる方向)へ移動させ、両側端面ローラ25a,25bをそれぞれワークWの側端面に当接させる。
【0049】
この状態で、クランプハンドル31の操作により調節ねじ28を逆回転させて、両クランプローラ30a,30bをワークWの裏面(図1における下面)に当接させる。これにより、ワークWは両クランプローラ30a,30bと自走用ローラ23とによって把持される。本実施形態では、把持可能なワークWの肉厚tは9〜50mmとされている。
【0050】
この後、レバー( 図示略) の操作により止めねじ( 図示略) を調節ねじ28に対して締め付けることにより当該調節ねじ28の自由回転が阻止される。これにより、スライドブッシュ29は両クランプローラ30a,30bと自走用ローラ23とでワークWを把持する位置に固定される。
【0051】
次に、研削ユニット13による研削幅bを調節する。即ち、連結用ナット69を緩めて研削ユニット13と研削ユニット連結部35bとの固定を解除する。これにより、研削ユニット13の走行ユニット12に対する取り付け位置を長孔35cの範囲内において移動調節可能となる。
【0052】
そして、所望の研削幅bとなるように研削ユニット13をワークWの外側方向(図2及び図3におけるY方向)又は内側方向(図2及び図3における反Y方向)へ移動させる。研削幅bを狭くするときには研削ユニット13をワークWの外側へ移動させ、逆に広くするときには研削ユニット13をワークWの内側へ移動させる。本実施形態において、研削幅bは24〜55mmの範囲内で調整可能とされている。
【0053】
所望の位置に研削ユニット13を移動させた後、連結用ナット69を連結用ボルト68に対して締め付けて研削ユニット13を研削ユニット連結部35bに対して移動不能に固定する。
【0054】
以上で、ワーク表面研削装置11のワークWへの取り付け作業が完了となる。
(ワーク表面研削装置の動作)
次に、ワーク表面研削装置11により例えばワークW表面の塗装の剥離作業を行う場合の動作について説明する。
【0055】
この場合、作業者は前述したようにワーク表面研削装置11をワークWの端縁に取り付けた状態で走行速度切換スイッチ56の操作により加工精度に応じた走行速度(低速,中速,高速)を選択する。そして、制御盤51の起動ボタン53を押すればワークW表面の塗装剥離作業が開始される。
【0056】
即ち、走行ユニット12の走行用モータ22及び研削ユニット13の研削用モータ62がそれぞれ駆動し、自走用ローラ23及び駆動ローラ64が回転する。これに伴って、走行ユニット12が走行方向Xへ走行開始すると共に研削ベルト66が図2における左方向に回転し、ワークWの表面(上端面)の研削加工が開始される。ワーク表面研削装置11はワークWの端縁に沿って予め選択された所定の送り速度(例えば1.5〜3.5m/min)で走行しながら且つ所定の研削幅bでワークWの表面を研削加工する。これにより、ワークWの表面の塗装が剥離される。
【0057】
走行ユニット12において、自走用ローラ23とクランプローラ30a,30bとによりワークWを把持することにより、走行ユニット12はがたつくことなく安定して走行する。また、自走用ローラ23はその回転中心軸が走行ユニット12の走行方向Xと直交する線分に対して鋭角をなすように斜状に配置されている。このため、走行ユニット12は走行方向Xへの走行に伴ってワークWの内方(ワークWの側端縁から遠ざかる方向)へ移動しようとする。
【0058】
しかし、走行ユニット12のワークWの内方への移動は両側端面ローラ25a,25bがワークWの側端縁に当接することにより規制される。従って、走行ユニット12はY方向及び反Y方向へ揺動することがなく、ワークWの端縁に沿ってまっすぐ走行する。この結果、研削ユニット13による研削幅bは一定に保持される。
【0059】
一方、研削ユニット13は軸36を支点として図1における上下方向へ揺動可能とされている。このため、例えばワークWが湾曲していたりワークWの表面に多少の凹凸があったりしても、研削ユニット13がコイルばね41の弾性力に抗して軸36を支点として上下に揺動することにより円滑に乗り越えることができる。従って、研削抵抗を著しく増大させることなく円滑な研削加工が行われる。
【0060】
また、研削ユニット13はコイルばね41の弾性力により常に軸36を支点として図2における右方向に常に回動付勢されている。このため、研削ベルト66がワークWの表面に対して適度に押し付けられた状態で加工がなされる。例えばワークWがある程度湾曲していても研削ベルト66のワークWの湾曲面に対する適度な接触状態が保持される。従って、ある程度の研削深さをもってワークWの表面を研削可能となる。
【0061】
このように、ワークWの端縁に沿って研削加工が進行して、走行ユニット12の走行方向Xにおける前側の下部に設けられた近接スイッチ58がワークWとの対向関係から外れて図6に二点鎖線で示す停止位置に達すると、ワーク表面研削装置11(即ち、走行用モータ22及び研削用モータ62)は自動的に停止される。このため、ワーク表面研削装置11の走行方向Xへの走行が継続されてワークW上から脱落することが防止される。尚、図6にハッチングで示すように、ワーク表面研削装置11の自動停止位置における研削ベルト66とワークWとの接触部位からワークWの最終端までの間は研削不能範囲とされている。
【0062】
なお、ワーク表面研削装置11を上下反対にした状態でワークWに対して据え付ければ、ワークWの表面のうち一方の面(図1における上面)の研削加工だけでなく当該ワークWの他方の面(図1における下面)の研削加工も可能となる。ワーク表面研削装置11の動作は前述した上端縁の研削加工の場合と同様である。このため、ワークWの表面のうち一方の面(上面)の塗装を剥離した後、当該ワークWの他方の面(下面)の塗装も剥離する場合において、重量のあるワークWを裏返しする作業が不要となり、その労力負担が軽減される。研削ユニット13の自重がコイルばね41の弾性力を上回り、研削ユニット13が軸36を支点として下方へ回動する場合には、付勢力調節用ナット40,40を締め付けて研削ユニット13に作用するコイルばね41の弾性力を強くすればよい。
【0063】
(実施形態の効果)
従って、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)走行ユニット12に対して研削ユニット13を付設することによりワーク表面研削装置11を構成し、このワーク表面研削装置11をワークWの端縁に据え付けて自走させる構成とした。このため、例えば据置式の装置と異なりワーク搬送用のローラ等が不要となる。従って、ワーク表面研削装置11の大型化を回避することができる。ひいては、ワーク表面研削装置11の製品コストを低減させることができる。
【0064】
また、ワーク表面研削装置11の小型化が図られることにより、当該装置の運搬が簡単になる。このため、施工現場への持ち込みも容易となり、施工現場でワークWの塗装を剥離したいと思った場合、その都度、当該ワークWを例えば据置式の装置が設置された工場等へ移送する必要がなく、作業効率を向上させることができる。さらに、ワーク表面研削装置11を自走式としたため、例えば手押し操作する方式の装置を使用するようにした場合と異なり、手軽に離れて作業することができる。このため、作業者が剥離した塗装の粉塵(加工屑)の舞うなかで作業をする必要がなく、作業環境が改善される。
【0065】
(2)走行ユニット12にはワークWの表面(被加工面)に対して転動可能に接触される自走用ローラ23を回転駆動させる走行用モータ22を備え、研削ユニット13には研削ベルト66を回転駆動させる研削用モータ62を備えた。即ち、走行用のモータと研削用のモータとを別々とした。このため、走行用のモータと研削用のモータとを同じ1つのモータで兼用するようにした場合と異なり、要求されるワークWの加工精度等に応じて走行用モータ22及び研削用モータ62を個別に駆動制御することができる。
【0066】
例えば、研削用モータ62の回転数を一定に保持した状態で、走行用モータ22の回転数のみを変化させることにより加工精度を制御することができる。高い加工精度が要求される場合には走行用モータ22の回転数を低減させて送り速度を小さくする。逆に、それ程高い加工精度が要求されない場合には走行用モータ22の回転数を増加させることにより、送り速度を遅くする。
【0067】
(3)走行ユニット12の走行方向Xにおける後側に研削ユニット13を配置するようにした。研削ユニット13の大きさ(長さ,高さ,幅など)を制限する要素がないので、研削ユニット13の大型化及び小型化が自在である。また、研削ユニット13を走行方向Xにおける前側に配置するようにした場合と異なり、剥離された塗装の粉塵等の研削屑が舞う作業雰囲気中を走行ユニット12が通過することを回避できる。このため、研削屑が例えば自走用ローラ23、両側端面ローラ25a,25b及び両側端面ローラ25a,25b等の各ローラにおける回転摺動部に入り込むことがなく、円滑な回転を確保することができる。
【0068】
(4)走行ユニット12に対して研削ユニット13を走行方向Xに対して直交する方向へ移動可能とした。このため、研削ユニット13をワークWの内方へ移動させることにより、ワークWの端部だけでなく中央側も研削加工することができる。
【0069】
(5)走行ユニット12に対して研削ユニット13を走行方向Xに対して直交する軸36を支点として揺動可能に片持ち支持すると共に、当該研削ユニット13を前記軸36を支点としてワークW側へ回動付勢するコイルばね41を備えた。このため、ワーク表面研削装置11をワークWに対して上下逆にして据え付けても、研削ユニット13はワークWの裏面(図1及び図3における下面)に対して押しつけられる。従って、ワークWを裏返すことなく当該ワークWの裏面側の塗装の剥離を行うことができる。
【0070】
(6)研削ユニット13には、コイルばね41の弾性力(付勢力)を受けてワークWの表面に当接可能とした受圧部67を設けた。このため、例えばコイルばね41の弾性力により研削ユニット13がワークW側へ過度に押圧されたとき、受圧部67がワークWの表面に当接することにより、研削ユニット13(厳密には研削ベルト66)のワークWへの押しつけすぎを防止することができる。従って、研削ベルト66のワークW表面に対する押圧力を適切に維持することができる。
【0071】
(7)走行ユニット12には研削ユニット13の連結機構を設け、この連結機構に対して研削ユニット13を着脱可能に連結するようにした。即ち、研削ユニット連結部35bの長孔35cに研削ユニット用機枠61の連結用ボルト68を挿通し、この連結用ボルト68に対して連結用ナット69を締め付けることにより、研削ユニット13を走行ユニット12に対して連結する。このため、連結用ナット69を緩めるだけで研削ユニット13を走行ユニット12から取り外すことができる。従って、研削ユニット13の走行ユニット12に対する着脱を簡単に行うことができる。
【0072】
また、研削ユニット13に代えて、研削以外の表面加工を行う表面加工ユニットを走行ユニット12に対して取り付ければ、加工機能の異なる各種の自走式のワーク表面加工装置を構築することができる。例えば、ワークWの面取りを行うための回転切削刃( 図示略) を備えた切削ユニット( 図示略) を走行ユニット12に対して連結すれば自走式のワーク面取加工装置を構築することができる。このワーク面取加工装置はワーク表面加工装置を構成する。
【0073】
(8)研削ユニット13に作用するコイルばね41の弾性力の強弱を調節可能とした。具体的には、ばね受け部材39を雌ねじ棒37に沿って昇降させることにより、コイルばね41を圧縮又は伸長する。このため、要求されるワークWの加工精度や研削深さ等に応じて研削ユニット13に作用するコイルばね41の弾性力の強弱を調節することにより、適切な研削加工を行うことができる。
【0074】
(9)近接スイッチ58がワークWの表面に対する対向間係から外れるとワーク表面研削装置11(厳密には、走行用モータ22及び研削用モータ62)を自動停止させるようにした。このため、ワーク表面研削装置11がワークW上から脱落することを防止することができる。
【0075】
(10)走行ユニット12の走行速度(送り速度)を所定の速度範囲内において調節する走行速度切換スイッチ56を備えた。このため、要求される加工精度に応じて走行ユニット12の走行速度を所定の速度範囲内において調節することができる。
【0076】
(11)自走用ローラ23を走行用モータ22の出力軸22aに対して直結するようにした。このため、走行用モータ22の回転力を複数の歯車等からなる伝達機構(減速機構)を介して自走用ローラ23に伝達するようにした場合に比べて、走行ユニット12の構成が簡単になる。ひいてはワーク表面研削装置11の構成を簡単にすることができる。
【0077】
(別例)
尚、前記実施形態は以下のような別例に変更して実施してもよい。
・図7に示すように、研削ユニット連結部35bをワークWの内方(図7における反Y方向)へ延長すると共に長孔35cをワークWの内方へ延長するようにしてもよい。このようにすれば、走行ユニット12に対する研削ユニット13の取付け位置をワークWの内方へ変更可能となり、ワークWの端縁だけでなく中央側の塗装を剥離することができる。
【0078】
・本実施形態では、研削ユニット連結部35bの長孔35c内において連結用ボルト68をスライドさせることにより、研削ユニット13を走行方向Xに対して直行する方向へ移動可能としたが、次のようにしてもよい。即ち、図8に示すように、研削ユニット連結部35bには長孔35cに代えて複数(本実施形態では3つ)の挿通孔71a,71b,71cを形成する。そして、所望の研削幅bに応じて連結用ボルト68を各挿通孔71a,71b,71cのうちのいずれかに挿通し、連結用ナット69により締め付ける。ちなみに、図8では挿通孔71bに連結用ボルト68が挿通されている。このようにしても、研削ユニット13の走行ユニット12に対する取付け位置を走行方向Xに対して直行する方向において変更することができる。
【0079】
・本実施形態では、走行のためのモータ(走行用モータ22)と研削加工のためのモータ(研削用モータ62)とを個別に用意したが、走行のためのモータと研削加工のためのモータとを1つのモータで兼用するようにしてもよい。このとき、兼用するモータの回転力を走行ユニット12の自走用ローラ23及び研削ユニット13の駆動ローラ64に対してそれぞれ伝達する伝達機構を設ける。このようにすれば、走行用及び研削用の2つのモータを用意する場合に比べて、部品点数を低減させることができる。
【0080】
・本実施形態では、研削ユニット13には駆動ローラ64と従動ローラ65との間に巻回された研削ベルト66を備えるようにしたが、これらに替えて砥石を備えるようにしてもよい。この場合、駆動ローラ64及び従動ローラ65をそれぞれ省略し、砥石を減速機構63の出力軸に連結する。このようにすれば、砥石によりワークW表面の塗装の剥離を行うことができる。また、駆動ローラ64と従動ローラ65との間に研削ベルト66を巻回するようにした場合と異なり、研削ユニット13の走行方向Xにおける長さを短くすることができる。
【0081】
・本実施形態では、走行ユニット12の走行方向Xにおける後側に研削ユニット13を配置するようにしたが、走行方向Xにおける前側に研削ユニット13を配置するようにしてもよい。このようにしても、研削ユニット13の大きさを制限する要素がないので、研削ユニット13の大型化及び小型化が自在である。
【0082】
・本実施形態では、走行ユニット12の走行方向Xにおける後側にのみ研削ユニット13を配置するようにしたが、次にようにしてもよい。即ち、図9に示すように、複数台(2台)の研削ユニット13を用意し、前記走行ユニット12の走行方向Xにおける前側及び後側にそれぞれ研削ユニット13を配置する。前側の研削ユニット13と走行ユニット12との連結機構(図9では図示略)は、前述した後側の研削ユニット13と走行ユニット12との連結機構(図4参照)と同じ構成とされている。前側の研削ユニット13は後側の研削ユニット13と走行方向Xにおいて反対向きになるように、即ち駆動ローラ64が走行ユニット12側へ向くように配置されている。
【0083】
このようにすれば、研削加工が進行して、近接スイッチ58がワークWとの対向関係から外れて図6に二点鎖線で示す停止位置に達したとき、走行方向Xにおける前側に配置された研削ユニット13(厳密には、研削ベルト66のワークWと接触し得る部位)はワークWの最終端を超えた位置にある。このため、ワークWの加工始端から加工終端までを残らず加工することができる。即ち、図6にハッチングで示す研削不能範囲をなくすことができる。そして、ワーク表面研削装置11による加工終了後、切削不能範囲における塗装の剥離作業を例えば手作業で行う必要がないので、ワークWの塗装剥離作業の効率をいっそう向上させることができる。
【0084】
(付記)
次に前記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
・ワークを把持した状態で当該ワークの表面に沿って自動走行する走行ユニットにおいて、前記走行ユニットの走行時にワークの表面を走行方向に沿って加工可能とした表面加工ユニットの連結機構を設けた走行ユニット。このようにすれば、走行ユニットに表面加工ユニットを連結することにより、表面加工ユニットの加工機能を備えた自走式のワーク表面加工装置を構築することができる。
【0085】
・ワークの表面を加工可能とした表面加工ユニットにおいて、ワークを把持した状態で当該ワークの表面に沿って自動走行する走行ユニットの連結機構を設けた表面加工ユニット。このようにすれば、表面加工ユニットに対して走行ユニットを連結することにより、表面加工ユニットの加工機能を備えた自走式のワーク表面加工装置を構築することができる。
【0086】
【発明の効果】
本発明によれば、作業環境及び作業効率を良好に維持してワーク表面の加工作業を行うと共に製品コストを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態におけるワーク表面研削装置の正面図。
【図2】本実施形態におけるワーク表面研削装置の下面図。
【図3】本実施形態におけるワーク表面研削装置の側面図。
【図4】本実施形態におけるワーク表面研削装置の要部拡大正面図。
【図5】本実施形態におけるワーク表面研削装置の要部拡大下面図。
【図6】本実施形態における研削不可範囲を示すワークの平面図。
【図7】別の実施形態におけるワーク表面研削装置の要部下面図。
【図8】別の実施形態におけるワーク表面研削装置の要部下面図。
【図9】別の実施形態におけるワーク表面研削装置の正面図。
【符号の説明】
11…ワーク表面加工装置を構成するワーク表面研削装置、12…走行ユニット、13…表面加工ユニットを構成する研削ユニット、23…駆動輪を構成する自走用ローラ、22…走行用モータ、35…表面加工ユニット及び走行ユニットの連結機構を構成する連結部材、36…表面加工ユニット及び走行ユニットの連結機構を構成する軸、41…付勢手段を構成するコイルばね、62…加工用モータを構成する研削用モータ、66…回転工具を構成する研削ベルト、67…受圧部、68…表面加工ユニット及び走行ユニットの連結機構を構成する連結用ボルト、69…表面加工ユニット及び走行ユニットの連結機構を構成する連結用ナット、X…走行方向、W…ワーク。

Claims (7)

  1. ワークを把持した状態で当該ワークの表面に沿って自動走行する走行ユニットと、この走行ユニットに連結された状態で当該走行ユニットの走行時にワークの表面を走行方向に沿って加工可能な表面加工ユニットとを備えたワーク表面加工装置。
  2. 前記走行ユニットにはワークの表面に沿って転動可能な駆動輪を回転駆動する走行用モータを備え、
    前記表面加工ユニットにはワークの表面を加工可能な回転工具を回転駆動する加工用モータを備えた請求項1に記載のワーク表面加工装置。
  3. 前記走行ユニットの走行方向における前側及び後側のうち少なくとも一方に前記表面加工ユニットを配置するようにした請求項1又は請求項2に記載のワーク表面加工装置。
  4. 前記走行ユニットに対して前記表面加工ユニットを走行方向と交差する方向へ移動調節可能に連結した請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のワーク表面加工装置。
  5. 前記走行ユニットに対して表面加工ユニットを走行方向と直交する軸を支点として揺動可能に片持ち支持すると共に、当該表面加工ユニットを前記軸を支点としてワーク側へ回動付勢する付勢手段を備えた請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のワーク表面加工装置。
  6. 前記表面加工ユニットには、付勢手段の付勢力を受けてワークの表面に当接可能な受圧部を設けた請求項5に記載のワーク表面加工装置。
  7. 前記走行ユニットには表面加工ユニットの連結機構を設け、この連結機構を介して表面加工ユニットを走行ユニットに対して着脱可能に連結するようにした請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載のワーク表面加工装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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