JP2560249Y2 - プラスチック管の加工機 - Google Patents

プラスチック管の加工機

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JP2560249Y2 JP1993029773U JP2977393U JP2560249Y2 JP 2560249 Y2 JP2560249 Y2 JP 2560249Y2 JP 1993029773 U JP1993029773 U JP 1993029773U JP 2977393 U JP2977393 U JP 2977393U JP 2560249 Y2 JP2560249 Y2 JP 2560249Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、FRP管等のプラス
チック管を加工する加工機に関し、特に、浄化槽等の円
筒壁部を構成する大きな径のプラスチック管の、端部や
周壁の切断・面取り・穴明け・研削等の加工に使用する
加工機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、浄化槽は、直径を2m程度の大き
なFRP管を円筒状壁部として利用して構成されてい
た。
【0003】そして、FRP管は、図1に示すように、
所定長さの円筒状素材1を形成した後、両端部2・3の
面取り(バリ切り)や研削を行ない、蓋体7・8を接着
させるとともに、周壁4に、汚水を流入させたり、消毒
剤を投入したりするための複数の開口5・6を設け、そ
れらの開口5・6周縁を研削して筒状の口部9・10を
接着させたり、あるいは、周壁4に、土中に安定して載
置できるように、所定箇所を研削して脚部11を接着さ
せたりして、浄化槽に製造されていた。
【0004】なお、接着前に行なう研削(図1におい
て、ドットが付してある箇所が研削箇所である)は、円
筒形のFRP管を製造する際に、形成用型との離型を容
易にするために離型剤が使用され、その離型剤がFRP
管に付着することから、その離型剤を除去する必要があ
るからである。
【0005】しかし、従来、この種の切断・面取り・穴
明け・研削等は、FRP管自体の直径が2m程度と大き
いことから、専用加工機が無く、電動カッタ等を利用し
た手作業で行なうこととなって、作業効率が悪かった。
さらに、加工時には、FRP管の加工粉が舞い、作業環
境も悪くしていた。
【0006】上記課題を解決するために、特公昭63−
17586号公報や実開昭55−160762号公報等
に記載されている金属管の加工機のように、水平方向に
載置した管の両端付近に、管の外周面を支持して回転さ
せるような一対ずつの回転ローラを配置するとともに、
加工時の管の軸方向のずれを防止するように、管の両端
を支持するガイドローラを設けて、ガイドローラで軸方
向のずれを防止しつつ、回転ローラの回転で管を回転さ
せ、所定の加工を行なうことが考えられる。 しかし、こ
のような加工機では、1対ずつの回転ローラやガイドロ
ーラが位置を固定されて配置されており、加工する管の
長さが変更されて短くなった場合、管の端部が一方の一
対の回転ローラから外れで支持されず、また、一方のガ
イドローラも管の端部に当接できない事態を招いて、加
工不能となってしまう。この考案は、上述の課題を解決
するものであり、大径のプラスチック管の切断・面取り
・穴明け・研削等の加工を行なう際、作業効率良く行な
えるとともに、作業環境を改善でき、さらに、管の長さ
が変化しても容易に対処して加工できるプラスチック管
の加工機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案に係る加工機
は、プラスチック管の端部や周壁を加工するプラスチッ
ク管の加工機であって、回転軸を水平方向として、軸方
向を水平方向に配置させた前記プラスチック管の下部を
支持可能に、並設され、各々、同一方向に回転する2つ
の回転ローラと、該回転ローラを回転させる駆動装置
と、前記回転ローラ間で前記回転ローラの軸方向と平行
に固定されたレールに対して、摺動可能でかつ所定位置
で固定可能に連結されて、前記プラスチック管の両端面
をそれぞれ支持可能とする2つのガイドローラと、前記
2つの回転ローラの側方に配置されて、前記プラスチッ
ク管に加工を施す加工具を保持した多関節ロボットと、
前記2つの回転ローラの側方に配置されて、前記駆動装
置と前記多関節ロボットとの作動を制御する制御装置
と、を備えて構成されていることを特徴とする。
【0008】
【考案の作用・効果】この考案に係る加工機では、プラ
スチック管を2つの回転ローラ間でかつ2つのガイドロ
ーラ間に載置させ、制御装置により駆動装置を作動させ
れば、プラスチック管が回転する。
【0009】そして、予め、制御装置に、駆動装置と同
調させて、加工具を保持した多関節ロボットが所定位置
で所定の加工を行なうようにプログラミングさせておけ
ば、多関節ロボットにより、プラスチック管の加工が行
なえる。
【0010】また、周壁を加工する場合には、予め、プ
ラスチック管の両端面にそれぞれガイドローラを当接さ
せておけば、プラスチック管の軸方向のずれが防止され
て、正確に多関節ロボットの加工が行なえる。
【0011】さらに、プラスチック管を支持して回転さ
せる回転ローラが、回転軸を水平方向として並設させた
2つだけから構成されており、プラスチック管が短くな
っても、回転ローラの支持から外れることが無く、ま
た、2つのガイロドーラも、回転ローラ間で回転ローラ
の軸方向と平行に固定されたレールに対して、摺動可能
でかつ所定位置で固定可能に連結されているため、長さ
が変化したプラスチック管の両端に、容易に移動させて
当接させることができる。したがって、この考案に係る
加工機では、大径のプラスチック管の切断・面取り・穴
明け・研削等の加工を行なう際、いちいち、手作業で行
なわなくとも良く、作業効率良く行なえるとともに、加
工位置から離れた制御装置付近に作業者が待機し、加工
位置の周囲に防塵カバーや集塵機を配置させれば、作業
者に加工粉が振りかかることが無く、作業環境を改善す
ることができる。さらに、管の長さが変化しても容易に
対処して加工できる。
【0012】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図面に基づいて
説明する。
【0013】実施例で使用する加工機Mは、図2・3に
示すように、2つの回転ローラ22・22と、回転ロー
ラ22・22を回転させる駆動装置23と、2つのガイ
ドローラ28・28と、多関節ロボット31と、制御装
置50と、を備えて構成されている。
【0014】2つの回転ローラ22・22は、ベース2
0上に配置された4つの軸受け21によって各々の両端
部付近を軸支され、回転軸を水平方向としで、並設され
ている。回転ローラ22・22の間隔は、外径を2〜3
mのFRP管からなる円筒状素材1をベース20に接触
させずに、回転ローラ22・22上で円滑に回転させる
ことができるように、軸受け21の支持高さを考慮し
て、設定されている。また、各回転ローラ22の端部に
は、軸受け21から突出する軸部22aにスプロケット
26が固着されている。
【0015】駆動装置23は、ロータリーエンコーダ
(図符号省略)を備えた減速機付きのモータ24と、チ
ェーン25と、スプロケット26と、を備えて構成され
ている。
【0016】モータ24は、その駆動軸24aを後方側
の回転ローラ22の軸部22aに直結させて、ベース2
0上に固定されている。また、スプロケット26は、各
回転ローラ22・22の軸部22aに固着され、チェー
ン25は、各スプロケット26・26に巻き掛けられて
いる。なお、27は、チェーン25にテンションを与え
るスプロケットであり、ベース20上に固定された支持
ブラケット(図符号省略)に回動可能に保持されてい
る。
【0017】2つのガイドローラ28は、それぞれ、回
転軸を鉛直方向としてガイドブロック30に回動可能に
支持され、各ガイドブロック30は、ベース20上で回
転ローラ22と平行に固定されたレール29に摺動可能
に連結され、ボルト30aの締め付けにより、レール2
9の所定位置で固定されるように構成されている。
【0018】多関節ロボット31は、市販された汎用の
ティーチングロボットであり、先端のアーム31aに加
工具33を装着し、制御装置50により、加工具33を
所定の加工を行なわせつつプログラムされた軌跡を描く
ように移動させることができる。なお、この多関節ロボ
ット31は、回転ローラ22と平行として歯が形成され
たレール32上を自走することができる。また、多関節
ロボット31は、装着する加工具33に応じて、加工具
33を作動させるための油圧源や電源を加工具33に接
続させることができる。
【0019】加工具33は、図4・5・6に示すよう
に、円弧用カッタ34、直線用カッタ35、及びサンダ
ー36の3つのものがある。
【0020】円弧用カッタ34は、電動モータ34aの
回転軸34bに撓み可能なカッタ刃34cが装着されて
構成され、接続部34dを多関節ロボット31のアーム
31aに接続さることにより、カッタ刃34cが回転
可能となるように構成されている。また、直線用カッタ
35は、円弧用カッタ34と同様に、電動モータ35a
の回転軸35bにカッタ刃35cが装着されて構成さ
れ、接続部35dをアーム31aに接続させることによ
り、カッタ刃35cが回転可能となるように構成されて
いる。なお、実施例の場合、カッタ刃34cは、薄い円
板状のグラインダ刃から構成され、カッタ刃35cは、
薄い円板状としてダイヤモンド粉が付着されたダイヤモ
ンドカッタから構成されている。
【0021】サンダー36は、エアモータ37の回転力
が、図示しないベルトを介して2つのローラ38・39
を回転させ、2つのローラ38・39に巻き掛けられい
るサンドペーパ40を移動させて研削するものである。
【0022】そして、2つのローラ38・39は、支持
ブラケット41に回動可能に保持され、支持ブラケット
41とエアモータ37が揺動ベース42に固定されてい
る。なお、ローラ38の外周面には、弾力性を有するス
ポンジ38aが巻き付けられている。
【0023】この揺動ベース42は、支持ベース43に
保持されている。その保持態様は、支持ベース43が、
支持ベース43におけるローラ39側で、ボールジョイ
ント44を利用して揺動ベース42を保持するととも
に、ローラ38側の両縁付近で、両端をベース42・4
3に当接させる圧縮コイルばね46をそれぞれ外装させ
た2本のダンパ45・45により保持する態様である。
そして、揺動ベース42は、ダンパ45・45が連結さ
れていることから、支持ベース43に対して、ボールジ
ョイント44の支持部位を中心に、任意の角度で傾斜で
きるように保持されている。
【0024】支持ベース43には、多関節ロボット31
のアーム31aに接続される接続部43aが形成されて
いる。
【0025】そして、これらの加工具33は、前方側の
回転ローラ22の側方に配置された待機台48上に、所
定の姿勢で載置されている。なお、48a・48bは、
待機台48に設けられた保持用ブラケットである。ブラ
ケット48aは、カッタ34・35のモータ部位を保持
するものであり、ブラケット48bは、カッタ34・3
5やサンダー36の所定位置に配設された保持用バー4
7を保持するものである。
【0026】また、これらの加工具33は、待機台48
に待機された状態で、多関節ロボット31のアーム31
aが接近して接続可能に構成されている。
【0027】制御装置50は、駆動装置23のモータ2
4と多関節ロボット31とを制御するものであり、回転
ローラ22の側方に配置されている。
【0028】そして、実施例では、円筒状素材1の端部
2・3の面取り(バリ切り)は、駆動装置23のモータ
24を回転させて、円筒状素材1を回転させつつ、アー
ム31aに直線用カッタ35を装着した多関節ロボット
31が行なう(図8参照)。そのため、制御装置50
は、この時、多関節ロボット31に、レール32上を移
動して、アーム31aに直線用カッタ35を装着し、所
定位置(面取りする部位)で直線用カッタ35のカッタ
刃35cを円筒状素材1に圧接させつつカッタ刃35c
を回転させるように作動させる。また、制御装置50
は、円筒状素材1への直線用カッタ35のカッタ刃35
cの圧接に伴ない、図示しないロータリエンコーダの信
号を入力して、モータ24を回転させ、円筒状素材1を
1回転させるように制御する。
【0029】同様に、円筒状素材1の端部2・3におけ
る外周縁の研削も、駆動装置23のモータ24を回転さ
せて、円筒状素材1を回転させつつ、アーム31aにサ
ンダー36を装着した多関節ロボット31が行なう。そ
のため、制御装置50は、この時、多関節ロボット31
に、レール32上を移動して、アーム31aにサンダー
36を装着し、所定位置(研削する部位)でサンダー3
6のローラ38部位のサンドペーパ40を円筒状素材1
に圧接させつつサンドペーパ40を循環移動させるよう
に作動させる。また、制御装置50は、円筒状素材1へ
のサンダー36のサンドペーパ40の圧接に伴ない、図
示しないロータリエンコーダの信号を入力して、モータ
24を回転させ、円筒状素材1を1回転させるように制
御することとなる。
【0030】また、実施例の円形の開口5の穴明け時に
は、多関節ロボット31の作動だけで行なう(図9参
照)。そのため、制御装置50は、この時、多関節ロボ
ット31に、レール32上を移動して、アーム31aに
円弧用カッタ34を装着し、所定位置(穴明け部位)で
円弧用カッタ34のカッタ刃34cを円筒状素材1に圧
接させつつカッタ刃34cを回転させ、さらに、円弧用
カッタ34のカッタ刃34cが、所定の円形の軌跡を描
くように、制御する。
【0031】同様に、開口5の外周縁の研削も、多関節
ロボット31の作動だけで行なうことから、制御装置5
0は、多関節ロボット31に、レール32上を移動し
て、アーム31aにサンダー36を装着し、所定位置
(穴明け部位)でサンダー36におけるローラ38部位
のサンドペーパ40を円筒状素材1に圧接させつつサン
ドペーパ40を循環移動させ、さらに、サンダー36の
ローラ38部位が、開口5の周縁の軌跡を描くように、
制御する。
【0032】さらに、実施例では、長方形の開口6の穴
明け時にも、多関節ロボット31の作動だけで行なう
(図10参照)。そのため、制御装置50は、この時、
多関節ロボット31に、レール32上を移動して、アー
ム31aに直線用カッタ35を装着し、所定位置(穴明
け部位)で直線用カッタ35のカッタ刃35cを円筒状
素材1に圧接させつつカッタ刃35cを回転させ、さら
に、直線用カッタ35のカッタ刃35cが、長方形の左
右の縦辺a・bの軌跡を描き、その後、上方の横辺cか
ら順次所定数の横分割線fを描き、最後に下方の横辺d
の軌跡を描くように制御する。なお、このように、横分
割線fの軌跡を描く理由は、繰り抜く部位を外す場合、
分割されていた方が外し易いためである。
【0033】同様に、開口6の外周縁の研削も、多関節
ロボット31の作動だけで行なうことから、制御装置5
0は、多関節ロボット31に、レール32上を移動し
て、アーム31aにサンダー36を装着し、所定位置
(穴明け部位)でサンダー36におけるローラ38部位
のサンドペーパ40を円筒状素材1に圧接させつつサン
ドペーパ40を循環移動させ、さらに、サンダー36の
ローラ38部位が、所定の開口6の周縁の軌跡を描くよ
うに、制御する。
【0034】さらにまた、実施例の脚部11の接着部位
の研削も同様に、多関節ロボット31の作動だけで行な
うことから(図11参照)、制御装置50は、多関節ロ
ボット31に、レール32上を移動して、アーム31a
にサンダー36を装着し、所定位置(脚部11の接着部
位)でサンダー36におけるローラ38部位のサンドペ
ーパ40を円筒状素材1に圧接させつつサンドペーパ4
0を循環移動させ、さらに、サンダー36のローラ38
部位が、所定のコ字形の軌跡を描くように、制御する。
なお、この研削は、開口5・6と反対側で行なうことか
ら、制御装置50は、予め、円筒状素材1を180°回
転させるように駆動装置23のモータ24を作動させ
る。
【0035】そして、実施例では、多関節ロボット31
の所定の動作は、円筒状素材1の径、開口5・6の大き
さや位置、脚部11の位置等が変更された種類に応じ
て、予めティーチングされており、ロボット31の制御
を行なうロボット用制御部が、制御装置50の一部とし
て配設されている。
【0036】なお、実施例では、2つの回転ローラ22
上で回転させる円筒状素材1が真円となるように、それ
ぞれの回転ローラ22の外方に、支持ローラ51が配設
され、それぞれの支持ローラ51は、ベース20上で揺
動可能に軸支されたスイングアーム52に回転自在に保
持されている。そして、所定のスイングアーム52に
は、ベース20上に固定されているブラケット54に軸
支された油圧シリンダ53が連結され、相互に対向する
支持ローラ51・51の間隔を調整可能に構成されてい
る。
【0037】ちなみに、このような支持ローラ51を使
用しない場合には、図7に示すような治具55を円筒状
素材1の内周面に嵌め込んでも良い。この治具55は、
周方向の一部を切り欠かれた鋼材からなる円環状部材5
6と、円環状部材56の両端に螺着されるねじ棒57・
58と、ターンバックル59と、から構成され、ターン
バックル59の操作により、円環状部材56を拡径させ
て、円筒状素材1の真円度を確保するものである。
【0038】実施例の加工機Mの使用態様について説明
すれば、まず、予め、円筒状素材1の端部2・3や周壁
4の面取り・穴明け・研削等を多関節ロボット31を作
動させてプログラムを制御装置50にティーチングさせ
ておき、クレーン等を利用して、円筒状素材1を2つの
回転ローラ22上に載置する。
【0039】そして、制御装置50をオンさせれば、ま
ず、制御装置50が、駆動装置23のモータ24と多関
節ロボット31との作動を制御し、直線用カッタ35と
サンダー36とを利用して、端部2・3の面取りと研削
を行なうこととなる(図8参照)。
【0040】そしてさらに、軸方向の位置ずれが生じな
いように、ガイドローラ28・28で円筒状素材1の両
端面を支持させた後、再度、制御装置50をオンさせれ
ば、多関節ロボット31が、ティーチングプログラムに
応じて、開口5・6の穴明けとそれらの周縁の研削と
を、それぞれ、円弧用カッタ34、直線用カッタ35、
及びサンダー36を利用して行なうこととなる(図9・
10参照)。
【0041】その後、さらに、制御装置50が、円筒状
素材1を180度回転させた後、脚部11の接着部位の
研削をサンダー36を利用して行なうこととなる。
【0042】そして、全ての加工が終了したならば、所
定部位に、蓋材7・8、口部9・10、脚部11等を接
着させれば、浄化槽を製造することができる。
【0043】したがって、実施例の加工機Mでは、大径
の円筒状素材1の切断・面取り・穴明け・研削等の加工
を行なう際、いちいち、手作業で行なわなくとも良く、
作業効率良く行なえるとともに、加工位置から離れた制
御装置50付近に作業者が待機し、加工位置の周囲に防
塵カバーCや集塵機Dを配置させれば、作業者に加工粉
が振りかかることが無く、作業環境を改善することがで
きる。さらに、円筒状素材1を支持して回転させる回転
ローラ22が、回転軸を水平方向として並設させた2つ
だけから構成されており、円筒状素材1が短くなって
も、回転ローラ22・22の支持から外れることが無
く、また、2つのガイドローラ28・28も、回転ロー
ラ22・22間で回転ローラ22の軸方向と平行に固定
されたレール29に対して、摺動可能でかつ所定位置で
固定可能に連結されているため、長さが変化した円筒状
素材1の両端に、容易に移動させて当接させることがで
きて、円筒状素材1の長さが変化しても容易に対処して
加工することができる。
【0044】なお、実施例の加工機Mでは、従来の手作
業で行なう浄化層の円筒状壁部を形成する場合に比べ
て、生産性を10〜20倍に向上させることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】円筒状素材の加工態様を示す斜視図である。
【図2】実施例の加工機の側面図である。
【図3】実施例の平面図である。
【図4】実施例で使用する加工具の1つを示す斜視図で
ある。
【図5】実施例で使用する加工具の他の1つを示す斜視
図である。
【図6】実施例で使用する加工具のさらに他の1つを示
す斜視図である。
【図7】円筒状素材の真円度を確保する治具を示す図で
ある。
【図8】円筒状素材の端部を加工する状態を示す図であ
る。
【図9】円筒状素材の周壁を加工する状態を示す図であ
る。
【図10】円筒状素材の周壁を加工する他の状態を示す
図である。
【図11】円筒状素材の周壁を加工する他の状態を示す
図である。
【符号の説明】
1…(プラスチック管)円筒状素材、 2・3…端部、 4…周壁、 5・6…開口、 22…回転ローラ、 23…駆動装置、 31…多関節ロボット、 33…加工具、 50…制御装置、 M…加工機。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック管の端部や周壁を加工する
    プラスチック管の加工機であって、 回転軸を水平方向として、軸方向を水平方向に配置させ
    た前記プラスチック管の下部を支持可能に、並設され、
    各々、同一方向に回転する2つの回転ローラと、 該回転ローラを回転させる駆動装置と、 前記回転ローラ間で前記回転ローラの軸方向と平行に固
    定されたレールに対して、摺動可能でかつ所定位置で固
    定可能に連結されて、前記プラスチック管の両端面をそ
    れぞれ支持可能とする2つのガイドローラと、 前記2つの回転ローラの側方に配置されて、前記プラス
    チック管に加工を施す加工具を保持した多関節ロボット
    と、 前記2つの回転ローラの側方に配置されて、前記駆動装
    置と前記多関節ロボットとの作動を制御する制御装置
    と、 を備えて構成されていることを特徴とするプラスチック
    管の加工機。
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