JP3542310B2 - 金属機械の搬送駆動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は金属機械の搬送駆動装置の駆動部の清掃に関する。さらに詳しくは、この搬送駆動装置のラックとピニオンの噛合部の清掃に関する。
【0002】
【従来の技術】
金属機械の中の金属切断機を例にとると、この金属切断機は鋸刃を回転させ、切り込みを与えながら金属材料例えばパイプ、丸棒、アングル、チャンネル等を切断するものであることは周知のことである。さて、この金属切断機はバイスに金属材料を取り付け、所定位置に固定した後、回転する鋸刃をレバー又は操作盤のスイッチを介して切り込み切断する。最近は切断の能率を上げるため、長尺材を搬送する装置を取り付け、所定位置に搬送される材料をバイスで自動的にクランプして切断し、アンクランプして搬送して自動的に且つ連続的に切断するタイプの切断機も多くなっている。
【0003】
この切断機に金属材料を送る搬送駆動の方法は、ラック・ピニオン方式によっているのが一般である。即ち固定側、移動側にラック又はピニオンを取り付け、ピニオンの回転により相対動作でどちらかが搬送方向に移動するようになっている。
【0004】
このピニオン駆動のため通常はモータを使用する。この金属切断機が連続して稼働すると、金属粉が多く発生し、周囲にこの金属粉が粉塵として飛散する。この粉塵は機械のあらゆるところに侵入し、ピニオン・ラックの駆動部も例外ではなく歯車の歯面に付着してくる。
【0005】
従来手動で単独に切断するような場合には問題視されなかったが、自動で且つ連続的な切断作業になってくると粉塵の量も多く様々な問題が発生してきた。搬送駆動装置を工作機械等にみられるように密閉に近い状態でカバーを施すことも考えられるが、高コストになり、実用的でない。従来はラックとピニオンの噛合部に向けてエアーノズルを設置しエアー吹き付けによる清掃を行ってきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の方法は簡易的なもので、本格的な防塵対策はなされていなかった。前述のとおり連続的に切断機が稼働すると、噛合部に多くの粉塵が付着してくる。従って、常に取り除くことをしなければならない。従来の方法はある程度粉塵を除去できても完全なものでなかった。ノズルの場合は先端の位置がずれやすく、適切な位置にエアーが供給されない場合があった。また供給されるエアーが分散してしまい効率も悪い状態であった。
【0007】
例えば機械が停止した後歯面にこびりついた粉塵は油を含み粘着性の高い場合があり、容易に除去できない場合がしばしばであった。歯面に付着し除去できない場合は、噛合のずれを生じ、噛合関係が狂い、その結果、正常な搬送はできず、位置の設定も正確にできないことになる。また付着の量が多いと、噛合面の形状が変わり、正常な噛合関係が維持できず、最悪の場合は駆動が停止してしまう。
【0008】
このように駆動系に狂いが生じまた駆動系が停止してしまうと、搬送する材料の寸法が狂い切断品が不良品になってしまう事態になる。また機械の停止は部品の取り替え、分解作業を伴い、稼働時間に大きな影響を及ぼす。本発明は、このような技術背景にもとづいてなされたものであり、駆動系の噛合部に有効にエアーの吹き付けを行うことにより、高能率な稼働ができる装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は次のような手段を採用した。
本発明の金属機械の搬送駆動装置は、基体と、前記基体上で金属材料を載置して移動可能な移送体と、前記移送体に設けられ前記移送体を駆動させるラック又はピニオンと、前記ラック又はピニオンに噛合し前記基体に設けられる前記ピニオン又はラックと、前記ピニオンとラックの噛合部近傍に設けられ前記噛合部に異物排除のために流体を供給する供給体とからなる金属機械の搬送駆動装置において、
前記流体はエアーであり、前記供給体(23)は、前記ピニオンと前記ラックの前記噛合部に近接して設けられ、前記ピニオンの軸方向に前記ピニオンと前記ラックの前記噛合部に向けてエアーを供給するもので複数の孔(24)を有することを特徴とする。
この複数の孔は、前記噛合部の位置に対応させ、歯形に沿うものが良い。
【0010】
前記金属機械とは、鋸切断機、砥石切断機、切削機械、研削機械、ガス切断機、シャリング切断機等を指すものである。前記搬送駆動装置は、工作物の搬送、切断工具、切削工具等の工具のための搬送駆動装置の何れかでも良い。
【0011】
前記エアーは、異物を排除し清掃するためのものであるので空気に限らず、不活性ガス等の他の気体であっても良い。更に、前記噛合部の潤滑を兼用するために周知のオイルミスト装置により霧状にしたオイルを添加したものであっても良い。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1は本発明を適用した金属切断機の全体構成を示したものである。金属切断機1は、被切断物を切断するためのものであり、この横には搬送装置2が配置されている。搬送装置2には操作盤3が固定配置されており、操作盤3は搬送装置2を搬送駆動するための操作盤である。搬送装置2の一端には、定寸装置4が配置されており、定寸装置4は材料を所定距離送るための装置である。
【0013】
本発明はこの定寸装置4に関するもので、材料をクランプする装置も含んでいる。金属切断機1に搬送装置2で送り込まれたパイプ等の被切断材料は、操作盤3の操作で定寸装置4を介して位置決めされた後に切断される。このとき金属粉が周囲に飛散する。
【0014】
図2は搬送装置2上に定寸装置4が取り付けられた部分構成を示している。この定寸装置4は操作盤3の指令により、シーケンサ5を介してモータ6を駆動する。実施例ではこのモータ6をステップモータとしているが、適用できるものであればどのような種類のモータでもかまわない。
【0015】
モータ6の出力軸には、ピニオン7が連結されている。図3は駆動部の断面図であり、ピニオン7とラック8の噛合い関係を示している。ラック8はピニオン7と噛合している。ラック8はステイ9に取り付けられている。このステイ9は搬送装置2の本体に固定されている。従って、ラック8は搬送方向に沿って固定されていることになる。またステイ9には、搬送方向に沿ってリニアボールガイド10が取り付けられている。このリニアボールガイド10は2つの部品で構成されており、レール11が前記ステイ9に固定されている。
【0016】
このレール11に跨ってガイド部分12が、ボール(図示せず)を介してレール11上を移動できるようになっている。このリニアボールガイド10は、汎用のものであり市販されているもので特別この装置のために設計されたものではない。
【0017】
ガイド部分12は、モータ6を取り付けているベース13に固定されている。モータ6の出力軸14には、ピニオン7がロック部材15を介して固定され出力軸14と一体化されている。このロック部材15はくさび状になっている2つの組み合わせ部品をボルトによって締め上げ、ピニオン7と出力軸14との間で拡張し両部品を固定させるものである。
【0018】
ベース13にはピニオン7に一部を覆うように芯出しされて中間部品16が取り付けられている。
【0019】
次に、本発明の実施例について図4,図5をもとに説明する。本構成は前記中間部品16を分割しエアー供給体をブロック23としたものである。製作上の都合で部品は分割した形となっているが、このブロック23は中間部品16そのものであってもよい。また機能上はブロック23のみあればよい。
【0020】
このブロック23は中間部品16にボルトで固定され、ピニオン・ラック7,8の噛合部に近接して取り付けられている。このブロック23には前記噛合部に対応しピニオン7の軸方向に沿って複数の孔24が設けられている。この孔24はすべてブロック23に設けられた孔25に通じている。この孔25にエアー源からエアーをジョイント26を介して供給する。
【0021】
次に作用について説明すると、モータ6の駆動によりピニオン7が回転されるとラック8との噛合によりベース13は、金属材料を受けてリニアボールガイド10の案内で搬送方向に沿って移動する。このとき金属切断機1では絶えず切断による金属粉が発生し周囲に飛散させるので、ピニオン・ラック7,8の噛合部にも侵入することになる。
材料の送り端になると前記の駆動部は金属切断機1に近くなるので、条件はさらに悪くなる。一方エアーは図示していないエアー源からジョイント26を介して常に前記ブロック23に供給されている。
ブロック23は噛合部のみに対応して設けられるのでエアー供給は噛合部に限定される。供給されたエアーは前記ブロック23の孔25からピニオン7の軸線方向に沿って噛合部に吹き付けられ付着物を除去する。
【0022】
以上本発明の実施例について説明してきたが、本発明の具体的構成はこの実施例に限定されるものではない。実施例は金属切断機を中心に記載したが、金属材料に孔を明けるボール盤等にも適用できる。また、実施例はピニオン7側を移動体としたが、ラック7側を移動体としてもよい。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の金属機械の搬送駆動装置によれば、従来設置されていなかったエアー供給体(エアー供給孔のある中間部品)構成を採用したので、ピニオン・ラックの噛合部に付着した金属粉は強制的に取り除かれることとなった。
【0024】
この結果、自動で連続する作業であっても、駆動部の停止等のトラブルで金属機械の稼働を妨げるようなことがなくなり、確実に、安定した稼働が可能となり高能率の作業ができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明を適用した金属切断機の全体構成図である。
【図2】図2は、搬送駆動装置の全体図である。
【図3】図3は、搬送駆動装置の駆動部の断面図である。
【図4】図4は、本発明の実施例を示した駆動部の断面図である。
【図5】図5は、図4のC−C断面図である。
【符号の説明】
1…金属切断機
2…搬送装置
3…操作盤
4…定寸装置
6…モータ
7…ピニオン
8…ラック
9…ステイ
10…リニアボールガイド
13…ベース
14…軸
16…中間部品
23…ブロック
24,25…孔
26…ジョイント
Claims (1)
- 基体と、前記基体上で金属材料を載置して移動可能な移送体と、前記移送体に設けられ前記移送体を駆動させるラック又はピニオンと、前記ラック又はピニオンに噛合し前記基体に設けられる前記ピニオン又はラックと、前記ピニオンとラックの噛合部近傍に設けられ前記噛合部に異物排除のために流体を供給する供給体とからなる金属機械の搬送駆動装置において、
前記流体はエアーであり、前記供給体(23)は、前記ピニオンと前記ラックの前記噛合部に近接して設けられ、前記ピニオンの軸方向に前記ピニオンと前記ラックの前記噛合部に向けてエアーを供給するもので複数の孔(24)を有することを特徴とする金属機械の搬送駆動装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP34834199A Expired - Fee Related JP3542310B2 (ja) | 1999-12-08 | 1999-12-08 | 金属機械の搬送駆動装置 |
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1999
- 1999-12-08 JP JP34834199A patent/JP3542310B2/ja not_active Expired - Fee Related
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