WO1992020930A1 - Construction for fixing side covers to bearing for rectilinear motion - Google Patents

Description

明 細 書

直線運動用べァリ ングの側蓋固定構造 技 術 分 野

本発明は、 ベアリ ング本体に側蓋を固定する直線運動用べァリ ングの側蓋固定構造に関する。 背 景 技 術

直線運動用ベアリ ングは、 工作機械のテーブルサドル、 マシー ニングセンタ等のスライ ド面、 或いは、 搬送装置の往復運動部分 等、 産業機械要素として広く使用されている。

従来の直線運動用ベアリ ングは、 Fig.6に示されているように、 軌道台 10と、 軌道台 10の上に載置される金属製のベアリ ング本体 20と、 ベアリ ング本体 20の両端面に当接固定される合成樹脂製の 一対の側蓋 20,30と、 ベアリ ング本体 20と軌道台 10との間に介在 された多数のボール 40と、 そして、 ベアリ ング本体 20を軌道台 10 力 ら外した時にボール 40が脱落するのを防止する図示されていな ぃリテーナとから構成されている。

かかる直線運動用ベアリ ングでは、 側蓋 30は、 ベアリ ング本体 20の両端面にねじ 80を使って固定されていた。 即ち、 合成樹脂製 の側蓋 30の所定の位置には貫通孔 35が穿設されていた。 また、 金 属製のベアリング本体 20の対応する位置には、 タップ孔 25が形成 されている。 ねじは、 側蓋 30の貫通孔 35を貫通して延ぴ、 ベアリ ング本体 20のタップ孔 25と螺合する。

近年、 上述したような直線運動用ベアリ ングは、 OA機器ゃ電 気製品にも使用されるよう になつてきた。 このよ うな使用例で は、 直線運動用ベアリ ングは、 一般的に小型でコンパク トなもの となってきている。 ベアリング本体 20へのタップ孔 25の形成加工は、 直線運動用べ ァリングが小型になると困難となると共に、 ねじの締め付け作業 も難しくなる。

本癸明の目的は、 上述した従来技術の課題を解決し、 小型直線 運動用ベアリ ングにおいて、 簡単且つ安価にベアリ ング本体に側 蓋を固定することができる側蓋固定構造を提供することにある。 癸 明 の 開 示

本発明に係る直線運動用べァリングの側蓋固定構造は、 ベアリ ング本体と、 ベアリング本体の両端面に当接固 ¾される一対の側 蓋であって、 それぞれ、 少なく とも 2ケ所に掛止部が設けられて いる側蓋と、 そして、 側蓋の掛止部に係合するフック部を両端に 有する弾性部材からなる少なく とも 2本の連結プレー トであつ て、 雨端のフック部を、 それぞれ、 各側蓋の対応する掛止部に係 合させることにより、 ベアリ ング本体と一対の側蓋とを一体的に 固定する連結プレートとを備えることを特徴とする。

このような技術的手段において、 上記一対の側蓋はべァリ ング 本体の両端面に当接して配置される。 各側蓋には少なく とも 2ケ 所、 例えば、 両側部に掛止部が設けられている。 また、 弾性部材 からなる上記連結プレー トは、 ベアリ ング本体を跨ぐよう にして その両端に形成されたフック部が上記一対の側蓋の掛止部に嵌合 する。 従って、 少なく とも 2本の違結プレー トを用いることによ り、 一対の側蓋がベアリング本体の両端面に固定される。 図 面 の 簡 単 な 説 明

Fig.lは本癸明に係る直線運動用ベアリ ングの側蓋固定構造の一 実施例の分解斜視図、

Fiff.2は Fig.lの側蓋固定構造の組立時の斜視図、 Fig.3は Fig.2の側蓋固定構造の III -III線に沿つた部分断面図、 Fig.4は本発明に係る側蓋固定構造の他の実施例の要部分解傾斜 視図、

Fig.5は本癸明に係る側蓋固定構造のさらに他の実施例の要部分 解傾斜視図、

Fig.6は従来の直線運動用ベアリ ングの側蓋固定構造の斜視図で ある。

符号の説明

10…軌道台、 20…ベアリ ング本体、 30…側蓋、 31…掛止部、 32···傾斜面、 33···凹部、 40···ボール、 60···連結プレー ト、 61···フック部、 62···凹部、 63…平坦面 発明を実施するための最良の形態 以下、 図面を用いて、 本癸明に係る直線運動用ベアリ ングの側 蓋固定構造を詳細に説明する。

Fig.l及ぴ Fig.2を参照すると、 本癸明に係る直線運動用べァリ ングの側蓋固定構造の一実施例が示されている。

図示された直線運動用ベアリ ングは、 基本的に.、 Fig.6の従来の 直線運動用べァリ ングと同様の構成要素からなっている。 即ち、 軌道台 10と、 軌道台 10の上に載置される金属製のベアリ ング本体 20と、 ベアリング本体 20の両端面に当接固定されるダイカス ト金 属又は合成樹脂製の一対の側蓋 30と、 ベアリ ング本体 20と軌道台 10との間に介在された多数のボール 40と、 そして、 異物の侵入を 防止するシール付き保持器押え 50とから構成されている。 これら は、 従来周知の構成要素であるので、 詳細な説明は省略する。 本癸明の特徴は、 一対の側蓋 30、 30をベアリ ング本体 20の両端 面に当接固定する構造の点にある。 Fig.l及び Fig.2の実施例においては、 側蓋 30の雨端部に、 掛止 部 31が形成されている。 掛止部 31は、 Fig.3に示されているよう に、 傾斜面 32とその奥の凹部 33とから構成されている。

本癸明に係る側蓋固定構造は、 さらに、 弾性部材、 例えば、 合 成樹脂からなる 2本の連結プレー ト 60、 60を有している。 各連結 プレート 60の両端には、 側蓋 30の掛止部 31に係合するフック部 61 が形成されている。 図 3に示されているように、 フック部 61は、 掛止部 31の傾斜面 32及び凹部 33と補合する凹部 62及び平坦面 63か ら搆成されている。 凹部 62の底面は、 掛止部 31の傾斜面 32と面接 触するように、 同じ角度だけ傾斜させることが好ましい。 これに より、 側蓋 30、 30は、 ベアリ ング本体 20の両端面にしっかり と固 定される。 '

上述のように、 側蓋 30には傾斜面 32が設けられているので、 直 線運動用べァリングの側面より連結プレート 60のフック部 61を押 し付けると、 フック部 61は図のように開脚して、 側蓋 30の両側部 に形成された掛止部 31に嵌まり込む。 これによ り、 連結プレー ト 60のフック部 61が側蓋 30の掛止部 31から外れることがなくなる。

尚、 金属製のベアリ ング本体 20は、 図示された実施例のよう に、 連結プレート 60のステム部 64を収容するように凹溝 21を形成 することが好ましい。 一般的に、 ベアリ ング本体 20は、 冷間引抜 加工によって製作するため、 ベアリング本体 20の軸方向に連続す るような凹溝 21の形成は、 製造コス トの上昇に結び付かない。 む しろ、 ベアリング本体 20の側面内に連結プレート 60全体をすつぼ り収納してしまうことによ り、 異物との接触による脱落等を防止 できると共に、 側面の基準面としての役割を留保することができ る利点を有している。

Fig.4は、 本癸明に係る側蓋固定構造の他の実施例を示してい る。 この実施例では、 連結プレー ト 60のフ ッ ク部 61が T字形に なっており、 一方、 側蓋 30の掛止部 31が、 このフック部 61を収容 するような凹部とされている。

本実施例では、 連結プレー ト 60に形成された T字形のフック部 61が側蓋 30の凹部に食い込んで固定されるため、 連結プレー ト 60 が抜けることがない。

Fig.5は、 本発明に係る側蓋固定構造のさらに他の実施例を示し ている。 この実施例では、 連結プレー ト 60のフック部 61にコ字形 の凹部が形成されており、 一方、 側蓋 30の掛止部 31が、 連結プ レート 60の凹部に嵌合される凸部から構成されている。

本実施例では、 Fig.4のものよ り掛止部 31とフック部 61とが多 くの部分で嚙み合うので、 連結プレート 60は側蓋 30に強固に固定 される。 ' '

本癸明における側蓋 30の掛止部 31及び連結プレート 60のフック 部 61は、 上述した実施例にかぎるものではなく、 種々の構成を採 用し得る。 また、 側蓋 30の形成される掛止部 31、 連結プレー ト 60 の数及び位置は、 必要に応じて適当に選択し得る。

次に、 本発明に係る側蓋固定構造の組立方法について説明す る

最初に、 一対の側蓋 30、 30を、 ベアリ ング本体 20の両端面に当 接して配置する。 次に、 第一の連結プレー ト 60の一方のフッ ク部 61を一方の側蓋 30の掛止部 31に係合する。 しかる後、 連結プレー ト 60の他方のフック部 61を他方の側蓋 30の掛止部 31に係合する。 この作業は、 Fig.3に示されているように、 矢印 Aの方向に、 連結 プレート 60の他方のフック部 61を強く押すことによ り行う。 同様 の作業を、 第二の連結プレー ト 60についても行い、 一対の側蓋 30、 30を、 ベアリ ング本体 20の両端面に固定する。

' 産業上の利用可能性 以上説明したように、 本癸明に係る側蓋固定構造は、 一対の連 終プレートを用いて一対の側蓋をべァリ ング本体の両端面に固定 するため、 直線運動用べァリ ングが小型になっても簡単且つ安価 にこれを実施することができる利点を有している。 これにより、 小型直線運動用べァリングの組立を自動化することができるよつ になると共に、 従来よりも、 よりコンパク トな直線運動用べァリ ンゲを製作することが可能となる。

Claims

請 求 の 範 囲

(1) ベアリ ング本体と、

前記ベアリ ング本体の両端面に当接固定される一対の側蓋で あって、 それぞれ、 少なく とも 2ケ所に掛止部が設けられている 側蓋と、

前記側蓋の掛止部に係合するフック部を両端に有する弾性部材 からなる少なく とも 2本の連結プレー トであって、 両端のフック 部を、 それぞれ、 各側蓋の対応する掛止部に係合させることによ り、 前記べァリング本体と一対の側蓋とを一体的に固定する連結 プレー ト と、

を備える直線運動用べァリ ングの側蓋固定構造。

(2) 前記側蓋の掛止部が、 傾斜面とその奥の凹部とから構成され ており、 一方、 前記連結プレートのフック部が前記側蓋の掛止部 と補合する形状を有するようにされている請求の範囲 (1)に記載の 直線運動用べァリングの側蓋固定構造。

(3) 前記連結プレー トのフック部が T字形にされており、 一方、 前記側蓋の掛止部が、 連結プレー トのフック部を収容するような 凹部とされている請求の範囲 (1)に記載の直線運動用べァリ ングの 側蓋固定構造。

(4) 前記連結プレートのフック部にコ字形の凹部が形成されてお り、 一方、 前記側蓋の掛止部が、 連結プレー トの凹部に嵌合され る凸部から構成されている請求の範囲 (1)に記載の直線運動用ベァ リ ングの側蓋固定構造。