WO1989010236A1 - Surface notching - Google Patents

Description

明 細 書 正面切欠き加工方法 技 術 分 野

本発明は自動プロダラ ミ ング内蔵の複合旋盤の正面切欠き 加工方法に関し、 特に仕上げしろを考慮した正面切欠き加工 方法に関する。 背 景 技 術

自動プログラ ミ ング内蔵の複合旋盤では、 旋削加工、 ドリ リ ング加工及びミ リ ング加工など数種の加工を、 X、 Z及び C軸を制御して自動的に連続して行う ことができる。

正面切欠きは、 このう ち X及び C軸を使用する ミ リ ング加 ェによって行う こ とができる。 この場合、 従来は与えられた 最終部品形状を一回で切削し、 それで仕上がり状態としてい o

しかし、 最終部品形状を一回で切削すると、 一回の切削量 が多いため、 工具保持部のたわみ等の理由により加工精度が 低下し、 加工面が粗く なり、 加工精度を上げる こ とが困難で ある。 発 明 の 開 示

本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、 加工 方法を荒加工と仕上げ加工の二回に分けることによつて加工精 度を向上させた正面切欠き方法を提供することを目的とする。 本発明では上記課題を解決するために、

複合旋盤における正面切欠き方法において、 仕上げしろと オフセ ッ ト量分加工通路から離れた加工通路を計箕して、 荒 加工を実行し、 該荒加工後に同一工具で、 該仕上げしろ分を 仕上げ加工することを特徴とする正面切欠き加工方法が、

提供される。

加工工程を荒加工と仕上げ加工の二工程に分け、 それぞれ の工程に最適な切削条件を与えることによって、 仕上がり時 の加工精度が向上する。 図 面 の 簡 単 な 説 明 第 1図ば本発明の一実施例の正面切欠き加工方法の概念図、 第 2図は本発明の正面切欠き加工方法の処理のフローチヤ — ト図、

第 3図は本発明の一実施例の複合旌盤用の数値制御装置の ハ一ドウエアの構成図である。 癸明を実施するための最良の形態 以下、 本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第 1図 （ a ) 及び （ b ) は本発明の正面切欠き加工方法の 一実施例の概念図である。 複合旋盤の X軸及び C軸を使用し たミ一リ ング加工によってワークの正面切欠きを行う場合の 様子を示しており、 円柱状のワークに対して、 その一方の端 面をある所定の高さの六角柱に加工する工程である。 第 1 図 （ a ) は素材の端面に対して正面から見た図で、 ヮ ーク と、 荒加工時の工具の移動経路の様子を示す。 1 はヮ一 クの外形であり、 2 は荒加工の加工形状、 3 は仕上がり時の 形状を示す。 4 は円形の工具の刃の外形であり、 5 は荒加工 時の工具の中心の移動経路を示す。 Rは工具半径、 T Cは仕 上げしろの寸法である。

第 1 図 （ b ) は加工仕上がり時のワークの斜視図である。 ここで、 本発明の正面切欠き方法について説明する。 N C プログラム作成時において、 実際の仕上がり形状を加工プロ グラムとして作成した後、 まず、 荒加工を行うかどうかを判 断する。 すなわち仕上げしろの値が入力されているか、 いな いかの判断である。 仕上げしろの値が入力されている場合に は、 次に荒加工を行うための切削条件を設定する。 この工程 は加工面の精度についての制約がないので、 切削量と加工時 間だけを考慮した最適な切削条件を設定するこ とができ る。 次に、 工具の中心のオフセ ッ ト量を求める。 この場合のオフ セ ッ ト量は工具の半径 Rと仕上げしろ T Cとの和である力 一般に工具の寸法は外形寸法で分類されているので、 工具直 径の 1 / 2 と T Cとの和として計算する。 そして、 始めに作成 した加工プログラムをこのオフセ ッ ト量で捕正して出力し、 加工を行う。

この荒加工が終了したならば、 次に切削条件を仕上げ加工 用に設定する。 この工程は切削量が少ないので、 加工面の精 度を良く することを考慮して切削条件を設定する。

次に、 オフセ ッ ト量を計算する。 この場合のオフセ ッ ト量 は工具直径の 1ノ 2 のみである。 そして始めに作成した加工 プログラムをこのオフセ ッ ト量で補正して工具中心通路を求 める。 これで仕上げ加工を行う。

第 2図に本発明の正面加工方法の処理のフローチャー ト図 を示す。 図において、 Sに繞く数値はステップ番号である。 〔 S 1 〕 仕上げしろ T Cが 0かどうかを判断する。 0 の場合 は S 6へいく。 0でない場合は S 2へいく。

〔 S 2 〕 切削条件を荒加工用に設定する。

〔 S 3 〕 工具直径の 1ノ 2 と仕上げしろ T Cとの和、 すなわ ち荒加工の場合のオフセ ッ ト量を計算する。

C S 4 ) 荒加工用通路を計算して、 出力する。

〔 S 5 〕 同じ工具で仕上げも行うかどうかを判断する。 行う 場合は S 6へいく。 行わない場合は終了する。

C S 6 ) 切削条件を仕上げ加工用に設定する。

〔 S 7 〕 工具直径の 1 2を計箕する。

〔 S 8 〕 仕上げ加工用通路を計算して、 出力する。

このように荒加工と仕上げ加工とを分けて加工すること力く できるので、 仕上げ加工が最適な条伴で行え、 仕上げ面の精 度が向上する。

第 3図に本発明を実施するための複合旋盤用の数値制御装 置のハードウユアの構成図を示す。 図において、 6 はプロセ ッサ、 7 は R 0 Mで本複合旋盤を制御するコ ン ト ロールプロ グラムが格納されている。 8 は R A M、 9 は表示器、 1 0 は 不揮発性メモリで加工プ口グラム及びパラメータゃビッチ誤 差捕正量などが格納されている。 1 1 ば操作盤、 1 2 は工作 機械である。

なお、 第 3図では軸制御回路、 サ一ボア ンプ、 主軸制御回 路、 ス ピン ドルア ンプ等は省略してある。 またプロセ ッサを 2個以上にしてマルチプロセ ッサシステムとすることもでき る。

上記の説明では数値制御装置で加工プロ グラ ムを作成する ことで説明したが、 自動プログラム作成装置でも同様に加工 プログラムを作成できる。 また、 同一工具で荒加工と仕上げ 加工を行う こととした力'、 別の工具で実行するこ ともできる , ただし、 オ フセ ッ ト等の計算は別途する必要がある。

以上説明したように本発明では、 加工を荒加工と仕上げ加 ェのニ工程に分けて行う加工方法としたので、 それぞれのェ 程に最適な条件で加工を行う ことができる。 従って、 仕上が り時の加工面精度を向上することができる。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 複合旋盤における正面切欠き加工方法において、 仕上げしろとオフセッ ト量分加工通路から離れた加工通路 を計箕して、 荒加工を実行し、

該荒加工後に同一工具で、 該仕上げしろ分を仕上げ加工す ることを特徴とする正面切欠き加工方法。

2 . X軸及び C軸を制御して加工することを特徴とする特 許請求の範囲第 1項の正面切欠き加工方法。

3 . 円筒の端面に角柱形状を加工することを特徴とする特 許請求の範囲第 1項の正面切欠き加工方法。