WO1988009296A1 - Package of liquid container - Google Patents

Description

明 細 害

液体容器の包装体

技術分野

本発明は血液パ ッ グ等の液体容器の包装体に係ゎ

D 、 特に内部の結露の発生を防止 し得る ょ ぅ に した液 体容器の包装体に関する。

背景技術

従来、 血液パ ッ グを保存する際、 結露 した水滴を 吸収するため血液パ ッ グの底面に吸水紙と して和紙が 敷かれてぃた。 血液パ ッ グは水蒸気透過性を有する軟 質プ ラ ス チ ッ ク で形成されてぉ j? 、 血液パ ッ グ内容液 か ら温度差 どの要因に ょ 水分が蒸散 し、 これが密 封包装容器 （ 包装体 ） 内に結露する。 その量は、 例ぇ ば 2 0 O cc採血用の血液パ ッ グ 5 セ ッ ト （ 内容液総量 1 4 O cc ) が封入された密封包装容器内にぉぃて、 多 ぃ も ので 8 〜 1 O ccに も達する。 従来は、 これ らの水 分を吸水するのに血液バ ッ グの底面に敷かれた和紙で 吸ぃ取ってぃたが、 吸水性が低 く 、 直接、 水に触れ ぃ と吸水を行ゎず、 水濡れ前の蒸散水分を蒸気の ぅ ち に吸収する こ とができ なぃため， 充分な吸水ができ な カ》った。

ま た、 和紙はス ン ジゃ ルプと 同様に保水能カ が く 、 ぃ ったん給水 した水でぁ って も温度の上昇 どに ょ ]9 容易に離水を可能にするために血液パ ッ グの 密封包装容器内は過飽和状態に Ϊ) 、 蒸発 · 離水ぉ ょ び結露が く ]3 返されてぃる。 また、 和紙の接してぃな ぃ血液パ ッ グ表面は吸水効杲が全 く こ とか ら、 採 血の際に血液パ ッ グの表面が濡れて た して血液型 等を表示する表示ラ ぺルを貼付け られ ぐ な る。 また， ぃったん貼付け られた ラ ぺルがはがれ落ちる とぃった 問題及び血液パ ッ グの密對包装容器の底部の和紙に吸 水され ぃ水分が溜 D 、 血液パ ッ グ内容液の もれとま ちがって しま ぅ問題を生じてぃた。

本発明は液体容器の包装体内部の湿度を適当に保 っこ とができ 、 かっ內部の結露の発生を防止し得る液 体容器の包装体を提供する こ とを 目的とする。

発明の開示

すなわち、 本発明は上記目的を達成するための手 段と して、 液体が収容され壁面が水蒸気透過性を有す る液体容器と 、 該液体容器を 1 又はそれ以上実質的に 気密に被包する包装体と 、 該液体容器と包装体と の間 に収鈉され水 Z水蒸気透過性シー ト 間に囲繞された水 蒸気吸収性、 吸水性並びに水蒸気蒸散性を有する樹脂 剤からな る湿度制御体と を具傭して る液体容器の包 装体を提供する も のでぁる。

本発明の特徵は、 ①従来吸水性が小さ ぐ て吸湿性 がほとんど無かった和紙に代ぇて吸水性が高 く 、 吸湿 性な らびに水蒸気蒸散性のぁる湿度制御体を用ぃたこ と 、 ②この湿度制御体を底面、 側面、 液体収納容器内 全体な どに 自在に使用でき る ょ ぅ に成形 したこ と にぁ 図面の簡単な説明

第 1 図は本発明の液体容器包装体内に収容 して用 ぃ られる湿度制御体の断面図 ；

第 2 図は この湿度制御体の使用例を示す斜視図 ； 第 3 図及び第 4 図は同 じ く 湿度制御体の他の使用 例を示す斜視図 ；

第 5 図は本発明に係ゎる液体容器包装体の搆成例 を示す分解斜視図 ；

第 6 図は第 5 図の も のを組立てた状態を示す斜視 図 ；

第 7 図は従来例に係ゎる液体容器包装体の搆成を 示す斜視図でぁる。

発明を実施するための最良の形態

以下、 本発明を図示の実施例を参照 して説明する。 第 1 図は本発明の液体容器包装体中に吸湿、 吸水 剤と して収容される湿度制御体の断面図を示す も ので、 2 枚の水 Z水蒸気透過性シ ー ト （ 紙材 ） 3 間に水蒸気 吸収性、 吸水性な らびに水蒸気蒸散性を有する樹脂剤 2 が ェ ン ポス加ェに ょ 挾持されてぃる。 こ の樹脂剤 2 と しては 1 当 1 O cc ぃ し l, 0 0 0 ccの吸水量を 有する も の、 好ま し く は 1 0 O cc ぃ し 8 0 O ccの吸 水量、 ょ J 好ま し く は 3 0 0 CC ぃ し 7 0 0 ccの吸水 量を有する も のが用ぃ られる。 この ょ ぅ 吸水性樹脂 は公知でぁ 、 例ぇばボ リ ァク リ ル酸 カ リ ゥ ム塩を主 体とするァク リ ル酸系の も のが市販されて る （ 荒川 化学ェ業㈱製のァ ラ ソ ープ 8 0 O A 、 商品名 ） 。

この湿度制御体は樹脂剤 2 の網目 搆造の中に水を と じ込める こ と にょ って生ずる も ので、 温度上昇 ど の変化に対しては水蒸気を発散して包装体内を飽和状 態に保ち、 水蒸気が過飽和状態にぁ っては積極的な吸 湿能カを も兼ね備ぇてぃる。

この ょ う ¾湿度制御体を液体収納容器の密封状態 の包装体内に配する こ と にょ 1) 、 種々 の要因にょ 1?発 生した水分は、 樹脂剤にて吸湿蒸散をする こ とか ら液 体収納容器の密封状態の包装体内を常に飽和状態に保 っこ とが出来る。 したがって、 血液バ ッ グ等の液体収 納容器か らの水分の蒸散を抑ぇる こ とが出来る と共に, 水滴の凳生も抑ぇ られる。

次に本発明のー実施例を比較例と共に説明する。 まず、 吸水紙 J と して第 1 図に示す如 く 、 上下に多少 吸水性のぁるゃゎ らかぃ水/水蒸気透過性の紙材 3 を 配 し、 その間に均一に分散 した氷蒸気吸収性、 吸水性， らびに水蒸気蒸散性を有する樹脂剤 2 、 例ぇばポ リ ァク リ ル酸カ リ ゥ ム塩を主体とするァク リ ル酸系の高 吸水樹脂 （ 粒状 ） （ 荒川化学ェ業株式会社製のァ ラ ソ —プ 8 0 0 A ( 吸水量 9 5 0 ccZ ：） を使用 した ） を挾み こみ、 ェ ン ス加ェ した。 この吸水紙 J は 1 m ²当た この高吸水樹脂 2 0 を含んでぃた。

第 2 図は、 本発明の吸水紙の成形加ェ形状とその 使用状態を示 した も のでぁる。 すなゎち、 吸水紙 J を 包装容器 （ 包装体 ） A とほぽ同形状に成形 した吸水紙 成形体 4 を設け、 こ の吸水紙成形体 4 を包装容器 A内 に配設 した も のでぁる。 この ょ ぅ に、 包装容器 A 内に 吸水紙成形体 4 をセ ッ ト したのち、 血液パ ッ グ （ 図示 せず ） を詰め込み ラ ッ プ B にて シ一ルする。

ぉ、 吸水紙を上述の如き 包装容器 A に配設する 方法と しては第 2 図の も のに限 らず、 包装容器 A の側 面にのみ配設する ょ ぅ に第 3 図の如 く 成形 した吸水紙 成形体 5 、 ぁるぃは第 4 図の如 く 包装容器 Aの底面に のみ配設する ょ ぅ に した吸水紙成形体 S を用ぃる こ と も でき る。

尚、 素材と しての吸水紙 J を成形 して得られた各 吸水紙成形体 4 , 5 , 6 の形状は これに限定される こ と な く 、 包装容器 A に合ゎせてぃかな る形状、 大き さ に も加ェする こ と ができ る。

第 5 図は第 2 図の形式の容器包装体を用ぃて血液 パ ッ グ （ 図示 し ¾ ） を包装する場合の実施例を示 し た も のでぁる。 本図か ら も 明 らかの ょ ぅ に第 2 図に示 した吸水紙 4 を 2 個設け、 一方の包装容器 に吸水 紙 4 i を他の包装容器 A ₂ には吸水紙 4 ₂ がそれぞれ セ ッ ト されてぉ 、 更に血液パ ッ グを詰め込み各ラ ッ 7° B 1 , B ₂ を したのち、 この血液パ ッ グを密封 した 包装容器 A i , A ₂ を互ぃにその ラ ッ プ B i , B ₂ 面 を対向させる ょ ぅ に して重ね合され、 辺縁を ヒ ー ト シ ール し、 第 6 図に示す如き包装体が完成する。

尚、 この各包装容器 A t , A 2 は 65 X 105 X 180

(丽 ³ )の容積を持ち、 この包装容器 A ， A 2 内にそ れぞれ 2 0 0 cc採血用血液パ ッ グ 5 セ ッ ト （ 内容液総 量 1 4 O cc ) が入ってぃる場合、 各包装容器内の前記 高吸水樹脂は 0. 0 5 〜 5 9- ぐらぃ含まれてぃるのが良 く 、 ょ 好ま し く は 0. 1 〜 2 ぐらぃ含まれて るの がょ 。 その理由は高吸水樹脂が多すぎた場合、 包装 容器 A内の水分を吸収しすぎて血液バ ッ グ内の水分が ¾ く ¾ る心配がぁるからでぁ 、 また、 少 すぎた場 合、 水分の吸収が充分行 ゎれ ぃ心配がぁるためで ぁる o

上述の ょ ぅ に血液バ ッ グを 2 個の包装容器 ， A ₂ 内に密封しラ ッ プ , B ₂ 部分が相対する ょ ぅ にセ ッ ト し、 ¾止した液体容器の包装体を用ぃ、 温度 サィ クル試験にかけて テス ト した。 温度サィ ク ル試験 は 6 0 TC恒温槽と 6 泠葳庫の間を各 3 時間毎に移し 変ぇ 1 0 回繰 J? 返し、 その後血液パ ッ グの表面の濡れ 具合を検査した。 同様に して、 本発明の吸水紙 4 の代 ゎ ]? に従来の和紙を用ぃ、 従来の方式に ょ ]? 各容器の 底面部に和紙 7 をそれぞれ配設 した以外は第 6 図に示 すも の と 同様に して包装体を形成 し （ 第 7 図参照 ） 、 上記と 同ー条件下で温度サィ ク ル テ ス ト をぉ こな った< その結果、 上記の吸水紙 4 i 側の血液パ ッ グの表 面はき ゎめてゎずかに湿った状態を示 したが、 下部の 吸水紙 4 ₂ 側の血液パ ッ クの表面は全 く 乾ぃた状態と ってぃた。

—方和紙をセ ッ ト した比較例では、 上部の和紙側 の血液パ ッ グの表面は可成 ]) 濂れた状態 と ¾ ってぉ ]？、 下部の和紙側の血液パ ッ グの表面は著る し 濡れが認 め られた。

したがって、 吸水紙 4 を用ぃた場合は和紙を用ぃ た場合に比べて血液パ ッ グの濡れが大巾に改善される こ とが確認された。

本発明は上記の如 く 搆成されてぃるので、 血液パ ッ グ等の液体収納容器を密封状態の包装体内の湿度を 常に飽和状態に保っこ とが出来、 結露現象を ¾ く すこ とが出来、 又、 液体収納容器等か らの水分の蒸散を抑 ぇる こ と が出来る。 したがって、 液体収納容器等の表 面が濡れる こ とが ぃか ら 、 液体収納容器等の表面に 血液型等を表示する表示 ラ べル を 確実に貼 付ける こ とができ る等の効果がぁる。

産業上の利用可能性 以上の ょ ぅ に、 本発明に係ゎる液体容器の包装体 は上述の血液パ ッ グの包装のほか内部結露の発生防止 を必要とするぁ らゅる密封包装に適用する こ とができ る。 特に、 水蒸気透過性の液体容器を長期間保存する 場合の包装に有用でぁる。

Claims

請 求 の 範 囲

(1) 液体が収容され壁面が水蒸気透過性を有する液 体容器と 、 該液体容器を 1 又はそれ以上実質的に気密 に被包する包装体と 、 該液体容器と包装体と の間に収 納され水/水蒸気透過性シー ト 間に囲繞された水蒸気 吸収性、 吸水性並びに水蒸気蒸散性を有する樹脂剤か らな る湿度制御体と を具備 して ¾る液体容器の包装体 c

(2) 樹脂剤が粒状の も のでぁる請求の範囲第 1 項記 载の液体容器の包装体。

(3) 粒状樹脂の吸水量が 1 0〜： I, 0 0 0 ccノ でぁる請 求の範囲第 2 項記载の液体容器の包装体。

(4) 粒状樹脂の吸水量が 1 0 0〜 8 0 0 ccZ でぁる請 求の範囲第 3 項記载の液体容器の包装体。

(5) 粒状樹脂の吸水量が 3 0 0〜 7 0 0 cc/ でぁる請 求の範囲第 4 項記载の液体容器の包装体。

(6) 液体容器が血液パ ッ グでぁる請求の範囲第 1 項 記載の液体容器の包装体。

(7) 粒状樹脂を液体容器の表面の濡れが実質的に生 じ ぃ程度で、 かっ液体容器中の水分を過度に吸収 し ¾い適当量収容 して る請求の範囲第 1 項記載の液体 容器の包装体。

(8) 湿度制御体を包装体内部の底面に配設 して る 請求の範囲第 1 項記載の液体容器の包装体。

(9) 湿度制御体を包装体内部の側面ぉ ょび底面に配 設 して ¾ る請求の範囲第 1 項記载の液体容器の包装体 < 湿度制御体を包装体内部のほぽ全面に配設 して る請求の範囲第 1 項記载の液体容器の包装体。

ΐ) 粒状樹脂が湿度制御体 1 当 ]) 2 0 含んでぃ る請求の範囲第 2 項記载の液体容器の包装体。

な2) 樹脂剤が リ ァ ク リ ル酸カ リ ゥ ム塩を主体とす るァク リ ル酸系の樹脂でぁる請求の範囲第 1 項記载の 液体容器包装体。