JP2568210B2 - 調湿材 - Google Patents

調湿材

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JP2568210B2
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humidity
humidity control
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義彦 村田
文夫 松本
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Mitsubishi Materials Corp
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RYOKO SETSUKAI KOGYO KK
Mitsubishi Materials Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は,一定の湿度を与えるための調湿材に関す
る。更に,詳しくは,容器或いは建物等の中の空気を一
定湿度に保持するために水蒸気を吸収,放出することの
できる調湿材に関する。
[従来の技術] 乾燥材としてはシリカゲル,塩化カルシウム,ゼオラ
イト,生石灰等が用いられ,吸湿作用を行なうものであ
る。一方,加湿は水蒸気発生器或いは超音波加湿器によ
り行なっている。また,露点以下に冷却することにより
凝縮させて水分を除去し,調湿することも行なわれ,
亦,クーラーによる除湿も使用されている。
クーラーや加湿器による調湿方法は,動力を必要とす
るため,運搬容器中で,或いはただ保存しておく場合に
は動力を使用することは困難で,不経済である。また,
シリカゲル,塩化カルシウム,生石灰のような乾燥材は
吸湿のみであり,放湿はできなく,吸湿力が強いので,
湿度が低下しすぎて,乾燥過度による害も生じることが
ある。また,吸湿材と放湿材の両方を使用して,調湿し
ようとすると,すぐに,吸湿材は水分を吸収して,放湿
材は放湿して使用不可になる。また高吸収性樹脂で調湿
性のあるものもあるが,一定の湿度に保持するための能
動的なものではない。
更に,塩類飽和溶液を調湿に利用することは従来,知
られているが,取り扱い難く一般的でなかった。
また従来の保存用の乾燥剤では,保存中に密封環境内
の湿分ばかりでなく,保存密封された食品などからでる
湿分も吸湿してしまい食品などに付随している風味など
も低下してしまうことが問題となっていた。特に海苔,
お茶,クッキーなどの風味を大切にする食品などの場
合,長期間の保存では,風味の減少した製品になってし
まうことが屡々あった。
密閉された電子回路や運搬容器中のICは,湿度が高
く,結露したり,低湿度で静電気による放電を起こすと
破壊される場合がある。このために,密閉容器に乾燥材
を入れて結露を防ぐだけでは静電気の心配があり,周り
の温度が変化しても調湿し,結露と静電気を防ぐ必要が
あった。しかし有効な調湿材は見出されなかった。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明の目的は,容器中或いは部屋,建物等の中での
空気を一定の湿度に保持する調湿材を提供することを目
的とする。また,本発明は,食品などの製品の風味,香
りを損なわず,また,保管に最適の湿度に保持すること
のできる調湿作用を有する調湿材を提供することを目的
とする。更に,本発明は,密閉された電子回路,IC回路
を静電気及び結露から防ぐための調湿材を提供すること
を目的とする。
[発明の構成] [問題点を解決するための手段] ここに、本発明の要旨とするものは、一定の水蒸気圧
を有する塩類飽和溶液とその塩類結晶の組合せたもの
を、高吸水性樹脂及び/或いは高吸水性繊維との混合物
中に含有せしめたものを、液不透過性で、水蒸気透過性
の材料で作られた容器に収めたことを特徴とする調湿材
である。
本発明の調湿材は,一定の水蒸気圧と平衡関係にある
塩類飽和溶液とその塩類結晶を高吸水性樹脂または高吸
水性繊維と混合し,その混合物を水蒸気透過性の容器に
収めたことよりなるもので構成される。
塩類飽和溶液とその塩類結晶を高吸水性樹脂又は高吸
水性繊維と混合したものはゼリー状であり,高い流動性
を持たないものである。このため,液がもれないように
なり,一部穴の開いた構造で,通気性の容器に収めるこ
とにより取り扱いが容易になり,液もれがなく調湿が可
能である。
更に水蒸気透過性で液体不透過性のフィルムで容器を
構成し,この中に上記混合物を納めると取り扱いは更に
容易になり,ひっくり返しても液がこぼれることがな
く,またフィルムで構成され内部の混合物はゼリー状で
あるため使用状態に合わせて形状が自在に設計出来る。
従って,本発明の調湿材の使用は,次の如きものと考
えられる。
[作用] 本発明の調湿材の包みの中にある塩類飽和溶液,その
塩類結晶と,水蒸気圧は相平衡にあり,そのために,高
湿度の時は,空気中より湿分(水分)が塩類飽和溶液中
に移動し,塩類が溶解する。低湿度の時には塩類飽和溶
液より空気中に水分が移動し,塩類結晶が析出する。こ
のために,湿度が変動する場合には,吸湿,放湿を繰り
返し,調湿材は消耗しないですむものである。また,本
発明の調湿材では,上記から明らかなように,動力を必
要とせずに,吸湿しようとする容器,部屋等の中に置い
ておくだけで良い。
本発明の調湿材は,一定の水蒸気圧を有する塩類飽和
溶液とその塩類結晶の組合せと,高吸水性樹脂及び/或
いは繊維との混合物を,水蒸気透過性の容器に収めたも
のである。更に,容器は,好適には液体非透過性のもの
よりなるものである。
本発明に用いられる一定の水蒸気圧を有する塩類飽和
溶液とその塩類結晶の組合せは,一定の温度においては
固相の共存する飽和溶液上の密閉空間においては,湿度
(%)と蒸気圧[mm Hg]を一定に保持するものであ
る。従って,蒸気圧をp mm Hgとし,湿度をHとし,同
じ温度における純水の蒸気圧をP mm Hgとすれば, p=P・H/100 である。従って,所定の温度に対して,所望湿度に従
い,使用する塩類を選択することにより,望む調湿材を
作ることができる。
本発明の調湿材の製造方法を,次に説明する。希望す
る湿度の塩類飽和溶液と塩類結晶の組合せを選択して,
その塩類飽和溶液を作る。次に飽和溶液を高吸水性樹脂
及び/或いは繊維と混合する。次に,それらを,水蒸気
透過性で液体非透過性のフィルムで包み,その包装を調
湿材として用いるものである。
本発明の調湿材に調湿のために用いられる塩類には,B
aCl2・2H2O,CH3COOK,CH3COONa,3H2O,Ca(NO3・4H
2O,Mg(CH3COO)・4H2O,Mg(NO3・6H2O,NH4Cl,NH
4Cl・KNO3,NH4H2PO4,(NH42SO4,NaBr,NaBr・2H2O,NaB
rO3,NaHSO4・H2O,Na2CO3・10H2O,Na2HPO4・12H2O,Na2SO
3・7H2O,Na2SO4・10H2O,Na2S2O3・5H2O,ZnCl2・3/2H2O,
Zn(NO3・6H2O,ZnSO4・7H2OKCl,NaCl,K2CO3・2H2O,
MgCl・6H2O,LiCl等が用いられる。
これらの塩類は,以下の第1表に示すように,温度に
依存して平衡する湿度が定まる。
以上から,所望の湿度に従い塩類を選択し使用する。
即ち,所望の湿度の塩類と溶液を用意すれば,所望の調
湿材を作ることができる。
本発明の調湿材の構成に用いる高吸水性樹脂として
は,澱粉−アクリル酸グラフト重合系,カルボキシメチ
ルセルロース架橋体,ビニルアルコール・アクリル酸塩
共重合体等が用いることができる。これらは,約1000倍
もの水分を吸収してゲル化して膨潤するが,乾燥により
水分を放出することができる。また,高吸水性繊維に
は,綿,木材パルプ,わらパルプ,竹パルプ等が用いら
れる。
水蒸気透過性で液体非透過性のフィルムには,水蒸気
透過のための微細孔を有し,液体を通しにくいフィルム
でポリエチレン,4フッ化エチレン重合体などが用いられ
る。
実施例では,タイベックス(デュポン製)と硝酸マ
グネシウムと紙繊維の組合せを用いて作製したが,他の
等価材料でも使用できる。
本発明の調湿材では,塩類飽和溶液と,水蒸気圧との
相平衡により,高湿度のときは空気中より,飽和溶液に
水分が移動し,塩類が溶解する。低湿度のときには飽和
溶液より空気中に水分が移動し,塩類結晶が析出する。
このために湿度が変動する場合には,吸湿放湿を繰り返
し,調湿材は消耗しないものである。従って,動力を必
要としないので,容器,保管室に置いておくだけで充分
に機能を発揮するものである。
また,本発明の調湿材では,飽和溶液は高吸水性樹脂
又は繊維に吸収されており,液を通さず,水蒸気を通す
フィルムで包まれているために,取り扱いが容易であ
る。
塩類飽和溶液は上記の第1表に示されるように,温度
に対して一定湿度が決まっている。所望湿度から定まる
塩類とその塩類飽和溶液を用意すれば,所望調湿材を得
ることができる。
次に,本発明の調湿材について実施例により説明する
が,本発明は,次の実施例のものに限定されるものでは
ない。
[実施例] 硝酸マグネシウムMg(NO3・6H2O 40gに水10gを加
え,さらに日本触媒化学工業株式会社製の高吸水性樹脂
CS−40を5g,紙パルプ1gを加えて,混合し,瀘紙(東洋
瀘紙製)で包む。これをデュポン製タイベックス(水
分透過性)で作られた袋に入れ,20℃の室温のデシケー
タ中に置いた。デシケータ中の湿度が一定になったとき
の湿度を測定した。その測定値は,相対湿度60%であ
り,調湿効果が認められた。
このように,密封保存包装内或いは電子回路,磁気デ
イスク,光学部品,光学製品,美術品など湿度に敏感な
製品,部品,物品を保管するために用いると便利で都合
のよいものである。
[発明の効果] 本発明の調湿材は,上記のような構成をとることによ
り, 第1に,一定の湿度に保管室,保存室を保持でき,乾
燥しすぎることなく,平衡湿度に保持できる調湿材を提
供できること, 第2に,従って,食品などの風味等を損なうことな
く,長期間保管できる調湿材を提供できること, 第3に,使用方法が簡単で,適用状態にしたがい多く
の種類の形状に加工でき,所望に従う形状の調湿材を提
供できること, 第4に,使用中は,予め定めた湿度を一定に保持でき
る調湿材を提供することができること, 第5に,重金属等の有害成分,水と接したときに発熱
する物質は含んでいない調湿材を提供することができる
こと, 第6に,脱酸素剤との併用も可能な調湿材を提供でき
ること, 第7に,安価で無害な材料で,一定湿度を保持できる
調湿材を提供できること,などの技術的効果が得られ
た。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一定の水蒸気圧を有する塩類飽和溶液とそ
    の塩類結晶の組合せたものを、高吸水性樹脂及び/或い
    は高吸水性繊維との混合物の中に含有せしめたものを、
    液不透過性で、水蒸気透過性の材料で作られた容器に収
    めたことを特徴とする調湿材。
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