WO1985002936A1

WO1985002936A1 - Crosslinked polyethylene cable

Info

Publication number: WO1985002936A1
Application number: PCT/JP1983/000456
Authority: WO
Inventors: Hironaga Matsubara; Shosuke Yamanouchi; Sadao Fukunaga
Original assignee: Sumitomo Electric Industries, Ltd.
Priority date: 1983-12-27
Filing date: 1983-12-27
Publication date: 1985-07-04
Also published as: DK383585D0; EP0166781A1; DK161174C; FI853263A0; FI85430C; EP0166781A4; FI85430B; DK161174B; EP0166781B1; DK383585A; FI853263L

Description

明細書

〔発明の名称〕

架橋リエチレンケーブル

〔技術分野〕 ·

本発明は、課電劣化、取分け高温下での課電劣化に対し優れた特性を有する架橋' リエチレンケーブルに関す - るものである。

〔背景技術〕

架橋ボリェチレンケーブルを水雰囲気中で長時間課電すると、いわゆる浸水課電劣化が起き、ついには絶縁破壌に至ることはよく知られている。この劣化は、架橋リエチレン絶縁体中に浸透してきた水分が核となって、いわゆる水トリ一が発生するために起こるものとされている o

従来より、架橋^リエチレンケーブルの浸水課電劣化を改善するための試みが多くなされてきた。例えば、特公昭 49 - 8 9 3 22号、実公昭 4 9 - 2 9 0 0 8号、或は、特公昭 5 0 - 5 1 1 8 0号においてそれぞれ開示されているケーブル或は接続部などがそれである。これらのケーブノレ等ボリエチレンにエチレン酷酸ビニノレ共重合体（以下 E V Aと略記する）を配合した組成物を絶緣体として使用したもので、浸水課電劣化に対してはある程度効果が認められていた。

ところが、近年、架橱ボリエチレンケ一ブル、特に絶緣体が厚肉のケーブルを高温下（例えば 9 0 °C )で課 ¾

_〇Μ?ί , WltG すると、著しい長期課電劣化が起ることが明らかとなつてきた。

本発明者らは、その理由について種々実験及び考察を重ねた結果、後述する本発明の架橋ボリエチレンケ一ブルが、上記の如き劣化を起こすことがないことを確認するに至った。

〔発明の開示〕

本発明は、高温下での課電劣化に対し優れた特性を有する架橋ボリエチレンケーブルを提供せんとするもので、その要旨とするところは、ボリエチレンに、 V A量が 2 5 %を越え 3 5 %未満のエチレン ¾酸ビ-ル共重合体を 1 0 %越え 3 0 %未満及び有機過駿化物を配合してなる組成物を、導体の外方に押出被覆し、架橋したことを特徵とする架橋ボリエチレンケーブルにある。

本発明において、使用されるエチレン酢酸ビ-ル共重合体は、好ましくは、 V A量（該共重合体に含有する酢酸ビニルの重量％：)が 2 8〜 5 3 %のものである。

〔図面の簡単な説明〕

図面は、架橋ボリエチレンケーブルの横断面図を示す。〔発明を実拖するための最良の形態〕 ' 本発明を実沲例及び比較例により、詳細に説明する。第 1表に示す 1 2種の組成物を絶緣体として、 6 0KV 用 1 5 0 ² 架橋ボリエチレンケーブルを作成した。図はこれらのケーブルの横断面を示す。図において（1)は導体、（2)は絶緣体で、これらケーブルの内部 )及び外部

ΟΜΡΙ 半導電層 (4)に用いた材料は N U C 0 5 8 0 ( 日本ュ -カ一社製、商品名）である。

出来上ったケ一ブルを、導体が 9 0 °Cになるように通電し、 1 ό 0 Y の電圧を課電した。

課電開始からケ一ブルが破壌するまでの時間（以下破壊時間と称する）を求め、比較例 1 の破壊時間（ 3 3 4 時間）を基準としてそれぞれの能率を求めて、高温下での課電劣化に対するケ一ブルの特性を評価した。その結果は第 1表に示す通りである。

第 1表から次のことを知ることができる。即ち V A量力 1 5 %及び 2 5 %の E V Aを 2 0 %、ボリエチレンに配合してなる組成物を絶緣体としたケーブル（比較例 2 及び 3 )は、比較例 1 と比較すれば、高温下での課電劣化はわずかに改善されるが、ケーブルの長期寿命（例えば 5 0年）を保証するには、必ずしも満足するものではない。

一方、 V A量が 2 5。んを越える E V Aの場合、課電劣化に対する特性が著しく向上することは実施例 1 の結果から明らかである。特に E V A 3 0 %の場合（実拖例 2 ) , 極めて優れた特性を示す。 V A量 5 3 %の場合も同様、優れた特性を示す。 ■

ところが、 V A量が更に多い E V A ( V A量 3 5 %の E V A )を用いると、比較例 4及び 5の結果が示す様に、比較例 1 に比べわずかその特性が改善されるものの、満足すべきものではない。 1

(注） «1：；密度- 0.92, M. L = :1.5 « 2；密度 = ^:0.94 M. I. 0.0 (住友化学工業社製）

；密度 =0.95, M. I. = =3 4；密度 = 0.95, M. I. 15 (三井ボリケミかレ社製） ; ；密度 =0.95, M. L = =20 5S 6；密度 = 0.96, M. I. 50 (三井ボリケミかレ社製）

5S7; ；密度 = 0.96 M. L = ■60 C細 Ι ΠΒΜ)

'》8; ；ジクミルパーォキサイド

；酸化防止剤 (川口化学社製）

以上の限られた範囲の V A»^0 E V Aは、更にボリェチレンとの配合量により特定される。即ち、実沲例 3のケ一ブルと同じ E V Aを用いても比較例 5のケ一ブルの様に EVAの配合量が 4 0 %以上の場合は、比較例 1 に比べ、やや優れたものである力必ずしも満足すべきものではない。比較例 7 も、実施例 1 と比較により、同様のことが言える。逆に、実施例 3のケーブルと同様の E VAを用いても、 1 0%以下の場合、比馭例 όが示すように滴足すべきものでない。

—方、上記の限られた範囲の VA量の Ε V Αを例えば 1 5 % (実施例 4 )又は 2 5 % (実施例 5 )、ボリェチレンに配合した組成物を用いたケ一ブルは優れた課電劣化に対する特性を有する。

以上、第 1表に示す結果から明らかな如く、ボリェチレンと E V Aとの組成物のうち、本発明により特定された範囲の組成物を絶縁体とするケーブルのみが、この様な顕著な効果を奏する。その理由は、明らかではないが、この効果は特公昭 4 9 — 8 9 3 2 2号、実公昭 4 9 - 29 0 0 8号及び特公昭 5 ό - 5 1 1 8 0号には、いずれも教示されなかったものである。

〔産業上の利用可能性〕

以上のように、本発明に係る架橋ボリエチレンケーブルは、高電圧における送電用並びに低電圧における工場内配線や家庭内配線用として有用であり、課電劣化、取分け高温下での課電劣化に対し優れた特性を示し、良好

一 OMFI へ— WIPO な耐久性を有するので、厳しい条件下の使用にも適している

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WIPO

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Claims

請求の範囲

1. ボリエチレンに、酢酸ビニル量が 2 5 %を越え 5 5

%未満のエチレン酢酸ビ-ル共重合体を 1 0 %越え 3 0

%未満及び有機過酸化物を配合してなる組成物を、導体の外方に押出被覆し、架橋したことを特徵とする架橋ボリエチレンケーブル。

2. ェチレン酢酸ビ-ル共重合体の酢酸ビ-ル量が、

2 8〜 3 5 %である請求の範囲第 1項記載の架橋ボリェチレンケ一ブノレ。

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> IPO )