JPWO2021262484A5 - - Google Patents
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Description
実施形態246.本化合物が、N-((3S,4R)-3-フルオロピペリジン-4-イル)-2-(3-((2-メトキシ-4-(メチルスルホニル)フェニル)アミノ)プロパ-1-イン-1-イル)-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-インドール-4-アミンである、実施形態200のいずれか1つの方法。
本発明は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
がんを処置することを必要とする対象における、がんを処置する方法であって、
(i)前記対象に、前記対象における変異体p53タンパク質の抗がん活性を向上させる、治療有効量の化合物を投与すること、および
(ii)前記対象に、p53誘導アポトーシス以外の経路により機能する、治療有効量の抗がん剤を投与することを含む、方法。
(項目2)
前記化合物が、前記変異体p53タンパク質に結合して、前記変異体p53タンパク質を、抗がん活性を示すp53のコンフォメーションに再適合させる、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記化合物が、前記変異体p53タンパク質の安定性を増大させる、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記がんが、前記変異体p53タンパク質を発現する、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記変異体p53タンパク質が、アミノ酸220において変異を有する、項目1に記載の方法。
(項目6)
前記変異体p53タンパク質が、p53 Y220Cである、項目1に記載の方法。
(項目7)
前記化合物が、野生型p53に比べて、前記変異体p53タンパク質に選択的に結合する、項目1に記載の方法。
(項目8)
前記がんが卵巣がんである、項目1に記載の方法。
(項目9)
前記がんが乳がんである、項目1に記載の方法。
(項目10)
前記がんが肺がんである、項目1に記載の方法。
(項目11)
前記化合物の前記投与が経口である、項目1に記載の方法。
(項目12)
前記化合物の前記治療有効量が、約500mg~約2000mgである、項目1に記載の方法。
(項目13)
前記対象がヒトである、項目1に記載の方法。
(項目14)
前記抗がん剤が免疫チェックポイント阻害剤である、項目1に記載の方法。
(項目15)
前記免疫チェックポイント阻害剤が抗PD-1剤である、項目14に記載の方法。
(項目16)
前記免疫チェックポイント阻害剤が抗PD-L1剤である、項目14に記載の方法。
(項目17)
前記抗がん剤の前記投与が経口である、項目1に記載の方法。
(項目18)
前記抗がん剤の前記治療有効量が、約5mg/kg~約500mg/kgである、項目1に記載の方法。
(項目19)
前記抗がん剤の前記治療有効量が、約10μg~約500μgである、項目1に記載の方法。
(項目20)
前記化合物が、式:
(式中、
-
はそれぞれ、独立して、単結合または二重結合であり、
- X 1 は、CR 5 、CR 5 R 6 、N、NR 5 、O、S、C=O、C=S、またはQ 1 に連結した炭素原子であり、
- X 2 は、CR 7 、CR 7 R 8 、N、NR 7 、O、S、C=O、C=S、またはQ 1 に連結した炭素原子であり、
- X 3 は、CR 9 、CR 9 R 10 、N、NR 9 、O、S、C=O、C=S、またはQ 1 に連結した炭素原子であり、
- X 4 は、CR 11 、CR 11 R 12 、N、NR 11 、O、S、C=O、C=S、またはQ 1 に連結した炭素原子であり、
- X 5 は、CR 13 、NまたはNR 13 であり、
X 1 、X 2 、X 3 およびX 4 のうちの少なくとも1つは、Q 1 に連結した炭素原子であり、
- Aは、連結基であり、
- Q 1 は、C=O、C=S、C=CR 14 R 15 、C=NR 14 、アルキレン、アルケニレンもしくはアルキニレン(これらはそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない)、または結合であり、
- mは、1、2、3または4であり、
- Yは、N、Oであるか、または存在せず、
- R 1 は、-C(O)R 16 、-C(O)OR 16 、-C(O)NR 16 R 17 、-OR 16 、-SR 16 、-NR 16 R 17 、-NR 16 C(O)R 16 、-OC(O)R 16 、-SiR 16 R 17 R 18 、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、もしくはハロ(これらはそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない)、または水素であり、
- R 3 およびR 4 はそれぞれ、独立して、-C(O)R 19 、-C(O)OR 19 、-C(O)NR 19 R 20 、-SOR 19 、-SO 2 R 19 、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリールもしくはヘテロシクリル(これらはそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない)、または水素であるか、あるいはR 3 およびR 4 は、R 3 およびR 4 が結合している窒素原子と一緒になって、環を形成し、この環は、置換されているかもしくは置換されていないか、またはR 3 は存在せず、
- R 2 、R 5 、R 6 、R 7 、R 8 、R 9 、R 10 、R 11 、R 12 、R 13 、R 14 、R 15 、R 16 、R 17 およびR 18 はそれぞれ、独立して、-C(O)R 21 、-C(O)OR 21 、-C(O)NR 21 R 22 、-OR 21 、-SR 21 、-NR 21 R 22 、-NR 21 C(O)R 22 、-OC(O)R 21 、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリールもしくはヘテロシクリル(これらはそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない)、または水素、またはハロゲンであり、
- R 19 およびR 20 はそれぞれ、独立して、-C(O)R 23 、-C(O)OR 23 、-C(O)NR 23 R 24 、-OR 23 、-SR 23 、-NR 23 R 24 、-NR 23 C(O)R 24 、-OC(O)R 23 、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリールもしくはヘテロシクリル(これらはそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない)、または水素またはハロゲンであり、
- R 21 およびR 22 はそれぞれ、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリールもしくはヘテロシクリル(これらはそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない)、または水素であり、
- R 23 およびR 24 はそれぞれ、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリールもしくはヘテロシクリル(これらはそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない)、または水素である)
の化合物またはその薬学的に許容される塩
である、項目1に記載の方法。
(項目21)
Aが、アルキレン、アルケニレンまたはアルキニレンであり、これらがそれぞれ、置換されているかまたは置換されていない、項目20に記載の方法。
(項目22)
前記化合物が、式:
の化合物である、項目20に記載の方法。
(項目23)
Q 1 が、C 1 -アルキレンである、項目22に記載の方法。
(項目24)
Q 1 が、結合である、項目22に記載の方法。
(項目25)
mが1である、項目22に記載の方法。
(項目26)
YがNである、項目22に記載の方法。
(項目27)
R 3 およびR 4 がそれぞれ、独立して、アルキル、アルキレン、アルケニル、アルケニレン、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、もしくはヘテロシクリルであり、これらがそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない、または水素である、項目22に記載の方法。
(項目28)
R 3 がHであり、R 4 が、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、これらがそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない、項目27に記載の方法。
(項目29)
R 13 が水素である、項目20に記載の方法。
(項目30)
前記化合物が、式:
(環Aは、置換されているかまたは置換されていない環式基である)
の化合物である、項目20に記載の方法。
(項目31)
R 2 が、置換または非置換アルキルである、項目30に記載の方法。
(項目32)
R 2 が、置換エチルである、項目30に記載の方法。
(項目33)
R 2 が、トリフルオロエチルである、項目32に記載の方法。
(項目34)
環Aが、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、これらがそれぞれ、置換されているかまたは置換されていない、項目30に記載の方法。
(項目35)
環Aが置換ヘテロアリールである、項目34に記載の方法。
(項目36)
環Aが置換ヘテロシクリルである、項目34に記載の方法。
(項目37)
R 1 が、アルキル、アルケニル、-C(O)R 16 、-C(O)OR 16 または-C(O)NR 16 R 17 であり、これらがそれぞれ、置換されていないかまたは置換されている、項目30に記載の方法。
(項目38)
R 1 が、NR 16 R 17 により置換されているアルキルである、項目37に記載の方法。
(項目39)
前記化合物が、式:
の化合物である、項目38に記載の方法。
(項目40)
R 16 およびR 17 がそれぞれ、独立して、アルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルであり、これらがそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない、または水素である、項目39に記載の方法。
(項目41)
R 16 が、水素またはアルキルである、項目40に記載の方法。
(項目42)
R 17 が、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、これらがそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない、項目40に記載の方法。
(項目43)
R 17 が、スルホキシド基、カルボキシル基、アミド基、アミノ基、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、シアノまたはヘテロシクリルにより置換されているフェニルであり、これらがそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない、項目42に記載の方法。
本発明は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
がんを処置することを必要とする対象における、がんを処置する方法であって、
(i)前記対象に、前記対象における変異体p53タンパク質の抗がん活性を向上させる、治療有効量の化合物を投与すること、および
(ii)前記対象に、p53誘導アポトーシス以外の経路により機能する、治療有効量の抗がん剤を投与することを含む、方法。
(項目2)
前記化合物が、前記変異体p53タンパク質に結合して、前記変異体p53タンパク質を、抗がん活性を示すp53のコンフォメーションに再適合させる、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記化合物が、前記変異体p53タンパク質の安定性を増大させる、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記がんが、前記変異体p53タンパク質を発現する、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記変異体p53タンパク質が、アミノ酸220において変異を有する、項目1に記載の方法。
(項目6)
前記変異体p53タンパク質が、p53 Y220Cである、項目1に記載の方法。
(項目7)
前記化合物が、野生型p53に比べて、前記変異体p53タンパク質に選択的に結合する、項目1に記載の方法。
(項目8)
前記がんが卵巣がんである、項目1に記載の方法。
(項目9)
前記がんが乳がんである、項目1に記載の方法。
(項目10)
前記がんが肺がんである、項目1に記載の方法。
(項目11)
前記化合物の前記投与が経口である、項目1に記載の方法。
(項目12)
前記化合物の前記治療有効量が、約500mg~約2000mgである、項目1に記載の方法。
(項目13)
前記対象がヒトである、項目1に記載の方法。
(項目14)
前記抗がん剤が免疫チェックポイント阻害剤である、項目1に記載の方法。
(項目15)
前記免疫チェックポイント阻害剤が抗PD-1剤である、項目14に記載の方法。
(項目16)
前記免疫チェックポイント阻害剤が抗PD-L1剤である、項目14に記載の方法。
(項目17)
前記抗がん剤の前記投与が経口である、項目1に記載の方法。
(項目18)
前記抗がん剤の前記治療有効量が、約5mg/kg~約500mg/kgである、項目1に記載の方法。
(項目19)
前記抗がん剤の前記治療有効量が、約10μg~約500μgである、項目1に記載の方法。
(項目20)
前記化合物が、式:
(式中、
-
はそれぞれ、独立して、単結合または二重結合であり、
- X 1 は、CR 5 、CR 5 R 6 、N、NR 5 、O、S、C=O、C=S、またはQ 1 に連結した炭素原子であり、
- X 2 は、CR 7 、CR 7 R 8 、N、NR 7 、O、S、C=O、C=S、またはQ 1 に連結した炭素原子であり、
- X 3 は、CR 9 、CR 9 R 10 、N、NR 9 、O、S、C=O、C=S、またはQ 1 に連結した炭素原子であり、
- X 4 は、CR 11 、CR 11 R 12 、N、NR 11 、O、S、C=O、C=S、またはQ 1 に連結した炭素原子であり、
- X 5 は、CR 13 、NまたはNR 13 であり、
X 1 、X 2 、X 3 およびX 4 のうちの少なくとも1つは、Q 1 に連結した炭素原子であり、
- Aは、連結基であり、
- Q 1 は、C=O、C=S、C=CR 14 R 15 、C=NR 14 、アルキレン、アルケニレンもしくはアルキニレン(これらはそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない)、または結合であり、
- mは、1、2、3または4であり、
- Yは、N、Oであるか、または存在せず、
- R 1 は、-C(O)R 16 、-C(O)OR 16 、-C(O)NR 16 R 17 、-OR 16 、-SR 16 、-NR 16 R 17 、-NR 16 C(O)R 16 、-OC(O)R 16 、-SiR 16 R 17 R 18 、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、もしくはハロ(これらはそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない)、または水素であり、
- R 3 およびR 4 はそれぞれ、独立して、-C(O)R 19 、-C(O)OR 19 、-C(O)NR 19 R 20 、-SOR 19 、-SO 2 R 19 、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリールもしくはヘテロシクリル(これらはそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない)、または水素であるか、あるいはR 3 およびR 4 は、R 3 およびR 4 が結合している窒素原子と一緒になって、環を形成し、この環は、置換されているかもしくは置換されていないか、またはR 3 は存在せず、
- R 2 、R 5 、R 6 、R 7 、R 8 、R 9 、R 10 、R 11 、R 12 、R 13 、R 14 、R 15 、R 16 、R 17 およびR 18 はそれぞれ、独立して、-C(O)R 21 、-C(O)OR 21 、-C(O)NR 21 R 22 、-OR 21 、-SR 21 、-NR 21 R 22 、-NR 21 C(O)R 22 、-OC(O)R 21 、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリールもしくはヘテロシクリル(これらはそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない)、または水素、またはハロゲンであり、
- R 19 およびR 20 はそれぞれ、独立して、-C(O)R 23 、-C(O)OR 23 、-C(O)NR 23 R 24 、-OR 23 、-SR 23 、-NR 23 R 24 、-NR 23 C(O)R 24 、-OC(O)R 23 、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリールもしくはヘテロシクリル(これらはそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない)、または水素またはハロゲンであり、
- R 21 およびR 22 はそれぞれ、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリールもしくはヘテロシクリル(これらはそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない)、または水素であり、
- R 23 およびR 24 はそれぞれ、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリールもしくはヘテロシクリル(これらはそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない)、または水素である)
の化合物またはその薬学的に許容される塩
である、項目1に記載の方法。
(項目21)
Aが、アルキレン、アルケニレンまたはアルキニレンであり、これらがそれぞれ、置換されているかまたは置換されていない、項目20に記載の方法。
(項目22)
前記化合物が、式:
の化合物である、項目20に記載の方法。
(項目23)
Q 1 が、C 1 -アルキレンである、項目22に記載の方法。
(項目24)
Q 1 が、結合である、項目22に記載の方法。
(項目25)
mが1である、項目22に記載の方法。
(項目26)
YがNである、項目22に記載の方法。
(項目27)
R 3 およびR 4 がそれぞれ、独立して、アルキル、アルキレン、アルケニル、アルケニレン、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、もしくはヘテロシクリルであり、これらがそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない、または水素である、項目22に記載の方法。
(項目28)
R 3 がHであり、R 4 が、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、これらがそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない、項目27に記載の方法。
(項目29)
R 13 が水素である、項目20に記載の方法。
(項目30)
前記化合物が、式:
(環Aは、置換されているかまたは置換されていない環式基である)
の化合物である、項目20に記載の方法。
(項目31)
R 2 が、置換または非置換アルキルである、項目30に記載の方法。
(項目32)
R 2 が、置換エチルである、項目30に記載の方法。
(項目33)
R 2 が、トリフルオロエチルである、項目32に記載の方法。
(項目34)
環Aが、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、これらがそれぞれ、置換されているかまたは置換されていない、項目30に記載の方法。
(項目35)
環Aが置換ヘテロアリールである、項目34に記載の方法。
(項目36)
環Aが置換ヘテロシクリルである、項目34に記載の方法。
(項目37)
R 1 が、アルキル、アルケニル、-C(O)R 16 、-C(O)OR 16 または-C(O)NR 16 R 17 であり、これらがそれぞれ、置換されていないかまたは置換されている、項目30に記載の方法。
(項目38)
R 1 が、NR 16 R 17 により置換されているアルキルである、項目37に記載の方法。
(項目39)
前記化合物が、式:
の化合物である、項目38に記載の方法。
(項目40)
R 16 およびR 17 がそれぞれ、独立して、アルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルであり、これらがそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない、または水素である、項目39に記載の方法。
(項目41)
R 16 が、水素またはアルキルである、項目40に記載の方法。
(項目42)
R 17 が、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、これらがそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない、項目40に記載の方法。
(項目43)
R 17 が、スルホキシド基、カルボキシル基、アミド基、アミノ基、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、シアノまたはヘテロシクリルにより置換されているフェニルであり、これらがそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない、項目42に記載の方法。
Claims (39)
- 対象におけるがんの処置における使用のための組合せ物であって、化合物および治療有効量の免疫チェックポイント阻害剤を含み、前記化合物が、式:
(式中、
-
はそれぞれ、独立して、単結合または二重結合であり、
- X 1 は、CR 5 、CR 5 R 6 、N、NR 5 、O、S、C=O、C=S、またはQ 1 に連結した炭素原子であり、
- X 2 は、CR 7 、CR 7 R 8 、N、NR 7 、O、S、C=O、C=S、またはQ 1 に連結した炭素原子であり、
- X 3 は、CR 9 、CR 9 R 10 、N、NR 9 、O、S、C=O、C=S、またはQ 1 に連結した炭素原子であり、
- X 4 は、CR 11 、CR 11 R 12 、N、NR 11 、O、S、C=O、C=S、またはQ 1 に連結した炭素原子であり、
- X 5 は、CR 13 、NまたはNR 13 であり、
X 1 、X 2 、X 3 およびX 4 のうちの少なくとも1つは、Q 1 に連結した炭素原子であり、
- Aは、連結基であり、
- Q 1 は、C=O、C=S、C=CR 14 R 15 、C=NR 14 、アルキレン、アルケニレンもしくはアルキニレン(これらはそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない)、または結合であり、
- mは、1、2、3または4であり、
- YはNであり、
- R 1 は、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、もしくはハロゲン(これらはそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない)、または-C(O)R 16 、-C(O)OR 16 、-C(O)NR 16 R 17 、-OR 16 、-SR 16 、-NR 16 R 17 、-NR 16 C(O)R 16 、-OC(O)R 16 、-SiR 16 R 17 R 18 、もしくは水素であり、
- R 3 およびR 4 はそれぞれ、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリールもしくはヘテロシクリル(これらはそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない)、または-C(O)R 19 、-C(O)OR 19 、-C(O)NR 19 R 20 、-SOR 19 、-SO 2 R 19 、もしくは水素であるか、あるいはR 3 およびR 4 は、R 3 およびR 4 が結合している窒素原子と一緒になって、環を形成し、前記環は、置換されているかもしくは置換されておらず、
- R 2 、R 5 、R 6 、R 7 、R 8 、R 9 、R 10 、R 11 、R 12 、R 13 、R 14 、R 15 、R 16 、R 17 およびR 18 はそれぞれ、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリールもしくはヘテロシクリル(これらはそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない)、または-C(O)R 21 、-C(O)OR 21 、-C(O)NR 21 R 22 、-OR 21 、-SR 21 、-NR 21 R 22 、-NR 21 C(O)R 22 、-OC(O)R 21 、水素、もしくはハロゲンであり、
- R 19 およびR 20 はそれぞれ、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリールもしくはヘテロシクリル(これらはそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない)、または-C(O)R 23 、-C(O)OR 23 、-C(O)NR 23 R 24 、-OR 23 、-SR 23 、-NR 23 R 24 、-NR 23 C(O)R 24 、-OC(O)R 23 、水素、もしくはハロゲンであり、
- R 21 およびR 22 はそれぞれ、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリールもしくはヘテロシクリル(これらはそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない)、または水素であり、
- R 23 およびR 24 はそれぞれ、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリールもしくはヘテロシクリル(これらはそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない)、または水素である)
の化合物またはその薬学的に許容される塩である、組合せ物。 - 前記がんが、変異体p53タンパク質を発現する、請求項1に記載の使用のための組合せ物。
- 前記変異体p53タンパク質が、アミノ酸220において変異を有する、請求項2に記載の使用のための組合せ物。
- 前記変異体p53タンパク質が、p53 Y220Cである、請求項2に記載の使用のための組合せ物。
- 前記がんが卵巣がんである、請求項1~4のいずれか一項に記載の使用のための組合せ物。
- 前記がんが乳がんである、請求項1~4のいずれか一項に記載の使用のための組合せ物。
- 前記がんが肺がんである、請求項1~4のいずれか一項に記載の使用のための組合せ物。
- 前記化合物の投与が経口である、請求項1~7のいずれか一項に記載の使用のための組合せ物。
- 治療有効量の前記化合物が投与され、前記化合物の前記治療有効量が、約500mg~約2000mgである、請求項1~8のいずれか一項に記載の使用のための組合せ物。
- 前記対象がヒトである、請求項1~9のいずれか一項に記載の使用のための組合せ物。
- 前記免疫チェックポイント阻害剤が抗PD-1剤である、請求項1~10のいずれか一項に記載の使用のための組合せ物。
- 前記抗PD-1剤が、ニボルマブである、請求項11に記載の使用のための組合せ物。
- 前記抗PD-1剤が、ペムブロリズマブである、請求項11に記載の使用のための組合せ物。
- 前記抗PD-1剤が、セミプリマブである、請求項11に記載の使用のための組合せ物。
- 前記免疫チェックポイント阻害剤が抗PD-L1剤である、請求項1~10のいずれか一項に記載の使用のための組合せ物。
- 前記免疫チェックポイント阻害剤の投与が経口である、請求項1~10のいずれか一項に記載の使用のための組合せ物。
- 前記免疫チェックポイント阻害剤の前記治療有効量が、約1mg/kg~約5mg/kgである、請求項1~10のいずれか一項に記載の使用のための組合せ物。
- Q1が、結合である、請求項1~18のいずれか一項に記載の使用のための組合せ物。
- mが1である、請求項1~19のいずれか一項に記載の使用のための組合せ物。
- R3およびR4がそれぞれ、独立して、アルキル、アルキレン、アルケニル、アルケニレン、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、もしくはヘテロシクリルであり、これらがそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない、または水素である、請求項1~20のいずれか一項に記載の使用のための組合せ物。
- R3がHであり、R4が、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、これらがそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない、請求項1~21のいずれか一項に記載の使用のための組合せ物。
- R13が水素である、請求項1~22のいずれか一項に記載の使用のための組合せ物。
- R2が、置換または非置換アルキルである、請求項1~24のいずれか一項に記載の使用のための組合せ物。
- R2が、置換エチルである、請求項1~25のいずれか一項に記載の使用のための組合せ物。
- R2が、トリフルオロエチルである、請求項1~25のいずれか一項に記載の使用のための組合せ物。
- 環Aが置換ヘテロシクリルである、請求項24に記載の使用のための組合せ物。
- R1が、アルキルもしくはアルケニルであり、これらがそれぞれ、置換されていないかもしくは置換されているか、または、-C(O)R 16 、-C(O)OR 16 もしくは-C(O)NR 16 R 17 である、請求項1~28のいずれか一項に記載の使用のための組合せ物。
- R1が、NR16R17により置換されているアルキルである、請求項1~29のいずれか一項に記載の使用のための組合せ物。
- R16およびR17がそれぞれ、独立して、アルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルであり、これらがそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない、または水素である、請求項1~31のいずれか一項に記載の使用のための組合せ物。
- R16が、水素またはアルキルである、請求項1~32のいずれか一項に記載の使用のための組合せ物。
- R17が、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、これらがそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない、請求項1~33のいずれか一項に記載の使用のための組合せ物。
- R17が、スルホキシド基、カルボキシル基、アミド基、アミノ基、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、シアノまたはヘテロシクリルにより置換されているフェニルであり、これらがそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない、請求項1~34のいずれか一項に記載の使用のための組合せ物。
- 前記化合物が、4-((3-(4-(((3S,4R)-3-フルオロ-1-メチルピペリジン-4-イル)アミノ)-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-インドール-2-イル)プロパ-2-イン-1-イル)アミノ)-3-メトキシ-N-メチルベンズアミド、またはその薬学的に許容される塩である、請求項1~35のいずれか一項に記載の使用のための組合せ物。
- 対象におけるがんの処置における使用のための組成物であって、前記組成物は、化合物を含み、治療有効量の免疫チェックポイント阻害剤と組み合わせて投与されるものであり、前記化合物が、式:
(式中、
-
はそれぞれ、独立して、単結合または二重結合であり、
- X 1 は、CR 5 、CR 5 R 6 、N、NR 5 、O、S、C=O、C=S、またはQ 1 に連結した炭素原子であり、
- X 2 は、CR 7 、CR 7 R 8 、N、NR 7 、O、S、C=O、C=S、またはQ 1 に連結した炭素原子であり、
- X 3 は、CR 9 、CR 9 R 10 、N、NR 9 、O、S、C=O、C=S、またはQ 1 に連結した炭素原子であり、
- X 4 は、CR 11 、CR 11 R 12 、N、NR 11 、O、S、C=O、C=S、またはQ 1 に連結した炭素原子であり、
- X 5 は、CR 13 、NまたはNR 13 であり、
X 1 、X 2 、X 3 およびX 4 のうちの少なくとも1つは、Q 1 に連結した炭素原子であり、
- Aは、連結基であり、
- Q 1 は、C=O、C=S、C=CR 14 R 15 、C=NR 14 、アルキレン、アルケニレンもしくはアルキニレン(これらはそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない)、または結合であり、
- mは、1、2、3または4であり、
- YはNであり、
- R 1 は、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、もしくはハロゲン(これらはそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない)、または-C(O)R 16 、-C(O)OR 16 、-C(O)NR 16 R 17 、-OR 16 、-SR 16 、-NR 16 R 17 、-NR 16 C(O)R 16 、-OC(O)R 16 、-SiR 16 R 17 R 18 、もしくは水素であり、
- R 3 およびR 4 はそれぞれ、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリールもしくはヘテロシクリル(これらはそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない)、または-C(O)R 19 、-C(O)OR 19 、-C(O)NR 19 R 20 、-SOR 19 、-SO 2 R 19 、もしくは水素であるか、あるいはR 3 およびR 4 は、R 3 およびR 4 が結合している窒素原子と一緒になって、環を形成し、前記環は、置換されているかもしくは置換されておらず、
- R 2 、R 5 、R 6 、R 7 、R 8 、R 9 、R 10 、R 11 、R 12 、R 13 、R 14 、R 15 、R 16 、R 17 およびR 18 はそれぞれ、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリールもしくはヘテロシクリル(これらはそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない)、または-C(O)R 21 、-C(O)OR 21 、-C(O)NR 21 R 22 、-OR 21 、-SR 21 、-NR 21 R 22 、-NR 21 C(O)R 22 、-OC(O)R 21 、水素、もしくはハロゲンであり、
- R 19 およびR 20 はそれぞれ、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリールもしくはヘテロシクリル(これらはそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない)、または-C(O)R 23 、-C(O)OR 23 、-C(O)NR 23 R 24 、-OR 23 、-SR 23 、-NR 23 R 24 、-NR 23 C(O)R 24 、-OC(O)R 23 、水素、もしくはハロゲンであり、
- R 21 およびR 22 はそれぞれ、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリールもしくはヘテロシクリル(これらはそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない)、または水素であり、
- R 23 およびR 24 はそれぞれ、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリールもしくはヘテロシクリル(これらはそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない)、または水素である)
の化合物またはその薬学的に許容される塩である、組成物。 - 対象におけるがんの処置における使用のための組成物であって、前記組成物は、治療有効量の免疫チェックポイント阻害剤を含み、化合物と組み合わせて投与されるものであり、前記化合物が、式:
(式中、
-
はそれぞれ、独立して、単結合または二重結合であり、
- X 1 は、CR 5 、CR 5 R 6 、N、NR 5 、O、S、C=O、C=S、またはQ 1 に連結した炭素原子であり、
- X 2 は、CR 7 、CR 7 R 8 、N、NR 7 、O、S、C=O、C=S、またはQ 1 に連結した炭素原子であり、
- X 3 は、CR 9 、CR 9 R 10 、N、NR 9 、O、S、C=O、C=S、またはQ 1 に連結した炭素原子であり、
- X 4 は、CR 11 、CR 11 R 12 、N、NR 11 、O、S、C=O、C=S、またはQ 1 に連結した炭素原子であり、
- X 5 は、CR 13 、NまたはNR 13 であり、
X 1 、X 2 、X 3 およびX 4 のうちの少なくとも1つは、Q 1 に連結した炭素原子であり、
- Aは、連結基であり、
- Q 1 は、C=O、C=S、C=CR 14 R 15 、C=NR 14 、アルキレン、アルケニレンもしくはアルキニレン(これらはそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない)、または結合であり、
- mは、1、2、3または4であり、
- YはNであり、
- R 1 は、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、もしくはハロゲン(これらはそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない)、または-C(O)R 16 、-C(O)OR 16 、-C(O)NR 16 R 17 、-OR 16 、-SR 16 、-NR 16 R 17 、-NR 16 C(O)R 16 、-OC(O)R 16 、-SiR 16 R 17 R 18 、もしくは水素であり、
- R 3 およびR 4 はそれぞれ、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリールもしくはヘテロシクリル(これらはそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない)、または-C(O)R 19 、-C(O)OR 19 、-C(O)NR 19 R 20 、-SOR 19 、-SO 2 R 19 、もしくは水素であるか、あるいはR 3 およびR 4 は、R 3 およびR 4 が結合している窒素原子と一緒になって、環を形成し、前記環は、置換されているかもしくは置換されておらず、
- R 2 、R 5 、R 6 、R 7 、R 8 、R 9 、R 10 、R 11 、R 12 、R 13 、R 14 、R 15 、R 16 、R 17 およびR 18 はそれぞれ、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリールもしくはヘテロシクリル(これらはそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない)、または-C(O)R 21 、-C(O)OR 21 、-C(O)NR 21 R 22 、-OR 21 、-SR 21 、-NR 21 R 22 、-NR 21 C(O)R 22 、-OC(O)R 21 、水素、もしくはハロゲンであり、
- R 19 およびR 20 はそれぞれ、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリールもしくはヘテロシクリル(これらはそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない)、または-C(O)R 23 、-C(O)OR 23 、-C(O)NR 23 R 24 、-OR 23 、-SR 23 、-NR 23 R 24 、-NR 23 C(O)R 24 、-OC(O)R 23 、水素、もしくはハロゲンであり、
- R 21 およびR 22 はそれぞれ、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリールもしくはヘテロシクリル(これらはそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない)、または水素であり、
- R 23 およびR 24 はそれぞれ、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリールもしくはヘテロシクリル(これらはそれぞれ、独立して、置換されているかまたは置換されていない)、または水素である)
の化合物またはその薬学的に許容される塩である、組成物。
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