JPWO2021220430A5 - - Google Patents
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Description
【0002】
[0005]
特許文献1に記載の2連電磁弁では、磁性材製スペーサを載置固定する非磁性材料製のホルダを設け、このホルダに、強磁性材製フレームを締結することで強磁性材製フレームと磁性材製スペーサが分離しないように2連電磁弁を組み立てている。ここで、ホルダを非磁性材料製とするのは、強磁性材製フレームと磁性材製スペーサとの間に磁束がホルダを介して短絡的に流れて、上記磁気通路の形成が阻害されることを防止するためである。そして、第1と第2の両固定鉄心の押圧するように強磁性材製フレームをホルダに取り付けることにより、強磁性材製フレームから磁性材製スペーサに至る中に組み込まれた固定鉄心、スプリング、案内筒などを適切に固定させている。
[0006]
しかしながら、上記のようなホルダは機械的な強度が必要であり、このような非磁性材料製で成形されたホルダを用いることは、材料費が高くなってコストアップの要因になる。
[0007]
本願に開示される技術は、上記の課題に鑑み提案されたものであって、上記のようなホルダを不要とした2連電磁弁を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
[0008]
前記目的を達成するため請求項1に係る2連電磁弁は、第1と第2の各弁体と、第1と第2の各弁体を一端に連結した磁性材料製の第1と第2の各プランジャと、一端の開口端から第1と第2の各プランジャが摺動自在に挿入された非磁性材料製の第1と第2の各ガイド筒と、第1と第2の各ガイド筒の他端部に第1と第2の各プランジャに対向するように配置された第1と第2の各固定鉄心と、第1と第2の各プランジャを第1と第2の各固定鉄心から離隔する方向に付勢する第1と第2の各付勢部材と、第1と第2の両固定鉄心を結ぶように配置された磁性材料製の第1のプレートと、第1と第2の両ガイド筒の一端部を結ぶように配置された磁性材料製の第2のプレートと、第1のガイド筒と第2のガイド筒との内いずれか一方を囲うように配置された単一のソレノイドと、少なくとも第1のプレートを覆う非磁性材料製の外装カバーと、を備え、第1のプランジャから第1の固定鉄心と第1のプレートと第2の固定鉄心と第2のプランジャと第2のプレートとを経由して第
[0005]
特許文献1に記載の2連電磁弁では、磁性材製スペーサを載置固定する非磁性材料製のホルダを設け、このホルダに、強磁性材製フレームを締結することで強磁性材製フレームと磁性材製スペーサが分離しないように2連電磁弁を組み立てている。ここで、ホルダを非磁性材料製とするのは、強磁性材製フレームと磁性材製スペーサとの間に磁束がホルダを介して短絡的に流れて、上記磁気通路の形成が阻害されることを防止するためである。そして、第1と第2の両固定鉄心の押圧するように強磁性材製フレームをホルダに取り付けることにより、強磁性材製フレームから磁性材製スペーサに至る中に組み込まれた固定鉄心、スプリング、案内筒などを適切に固定させている。
[0006]
しかしながら、上記のようなホルダは機械的な強度が必要であり、このような非磁性材料製で成形されたホルダを用いることは、材料費が高くなってコストアップの要因になる。
[0007]
本願に開示される技術は、上記の課題に鑑み提案されたものであって、上記のようなホルダを不要とした2連電磁弁を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
[0008]
前記目的を達成するため請求項1に係る2連電磁弁は、第1と第2の各弁体と、第1と第2の各弁体を一端に連結した磁性材料製の第1と第2の各プランジャと、一端の開口端から第1と第2の各プランジャが摺動自在に挿入された非磁性材料製の第1と第2の各ガイド筒と、第1と第2の各ガイド筒の他端部に第1と第2の各プランジャに対向するように配置された第1と第2の各固定鉄心と、第1と第2の各プランジャを第1と第2の各固定鉄心から離隔する方向に付勢する第1と第2の各付勢部材と、第1と第2の両固定鉄心を結ぶように配置された磁性材料製の第1のプレートと、第1と第2の両ガイド筒の一端部を結ぶように配置された磁性材料製の第2のプレートと、第1のガイド筒と第2のガイド筒との内いずれか一方を囲うように配置された単一のソレノイドと、少なくとも第1のプレートを覆う非磁性材料製の外装カバーと、を備え、第1のプランジャから第1の固定鉄心と第1のプレートと第2の固定鉄心と第2のプランジャと第2のプレートとを経由して第
【0003】
1のプランジャに戻る磁気通路が構成され、単一のソレノイドへの通電で第1と第2の各プランジャが第1と第2の各付勢部材の付勢力に抗して第1と第2の各固定鉄心に向けて吸引移動されて、第1と第2の各弁体の開弁/閉弁動作が行われるようにした2連電磁弁において、外装カバーを組み付けた際に第1のプレートを第1の固定鉄心に向けて押圧する、外装カバーの一部をバネ状に加工して形成された付勢部を外装カバーに設けたことを特徴とする。
[0009]
請求項2に係る2連電磁弁は、請求項1に記載の2連電磁弁において、下端部を第2のプレートに当接し、第1のガイド筒に外挿する、内筒形状で磁性材料製の第1のカラーと、下端部を第2のプレートに当接し、第2のガイド筒に外挿する、円筒形状で磁性材料製の第2のカラーとを備えたことを特徴とする。
[0010]
請求項3に係る2連電磁弁は、請求項2に記載の2連電磁弁において、第1の固定鉄心は、第1の固定鉄心の上端部がソレノイドの上端部より先に第1のプレートに当接し、外装部を組み付けた状態で、ソレノイドの上端部と第1のプレートとの間に隙間ができるように設定され、第1のカラーは、第1のカラーの下端部がソレノイドの下端部より先に第2のプレートに当接し、外装部を組み付けた状態で、ソレノイドの下端部と前記第2のプレートとの間に隙間ができるように設定されるようにしたことを特徴とする。
[0011]
請求項4に係る2連電磁弁は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の2連電磁弁において、外装部に設けた付勢部は、第1のプレートの上方に配置される外装部の天板に横長のコの字形状に切り欠いて形成された、片持ち梁状の板バネであることを特徴とする。
発明の効果
[0012]
請求項1に係る2連電磁弁では、外装カバーを取り付けると、外装カバーに形成された付勢部が第1のプレートを押圧し、第1のプレートが、第1のプレートから第2のプレートに至る間に組み込まれた固定鉄心、ソレノイド、付勢部材などを押圧して適切に固定維持させることができる。
1のプランジャに戻る磁気通路が構成され、単一のソレノイドへの通電で第1と第2の各プランジャが第1と第2の各付勢部材の付勢力に抗して第1と第2の各固定鉄心に向けて吸引移動されて、第1と第2の各弁体の開弁/閉弁動作が行われるようにした2連電磁弁において、外装カバーを組み付けた際に第1のプレートを第1の固定鉄心に向けて押圧する、外装カバーの一部をバネ状に加工して形成された付勢部を外装カバーに設けたことを特徴とする。
[0009]
請求項2に係る2連電磁弁は、請求項1に記載の2連電磁弁において、下端部を第2のプレートに当接し、第1のガイド筒に外挿する、内筒形状で磁性材料製の第1のカラーと、下端部を第2のプレートに当接し、第2のガイド筒に外挿する、円筒形状で磁性材料製の第2のカラーとを備えたことを特徴とする。
[0010]
請求項3に係る2連電磁弁は、請求項2に記載の2連電磁弁において、第1の固定鉄心は、第1の固定鉄心の上端部がソレノイドの上端部より先に第1のプレートに当接し、外装部を組み付けた状態で、ソレノイドの上端部と第1のプレートとの間に隙間ができるように設定され、第1のカラーは、第1のカラーの下端部がソレノイドの下端部より先に第2のプレートに当接し、外装部を組み付けた状態で、ソレノイドの下端部と前記第2のプレートとの間に隙間ができるように設定されるようにしたことを特徴とする。
[0011]
請求項4に係る2連電磁弁は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の2連電磁弁において、外装部に設けた付勢部は、第1のプレートの上方に配置される外装部の天板に横長のコの字形状に切り欠いて形成された、片持ち梁状の板バネであることを特徴とする。
発明の効果
[0012]
請求項1に係る2連電磁弁では、外装カバーを取り付けると、外装カバーに形成された付勢部が第1のプレートを押圧し、第1のプレートが、第1のプレートから第2のプレートに至る間に組み込まれた固定鉄心、ソレノイド、付勢部材などを押圧して適切に固定維持させることができる。
【0004】
[0013]
通常、電磁弁(2連電磁弁も含む)は、非磁性材料製の外装部(カバー)により覆われている場合が多い。本発明は、少なくとも第1のプレートを覆う外装カバーに、外装カバーの一部をバネ状に加工して形成された付勢部を設けることにより、外装カバーを取り付ける際に外装カバーの付勢部が第1のプレートを押圧して第1のプレートと第1の固定鉄心とを密着し、第1のプレートから第2のプレートに至る間の部品が固定保持される。そのため、特許文献1などに開示されているホルダを不要とし、コストを低減させることができる。また、上記のように外装カバーの付勢部の付勢力により第1プレートと第1の固定鉄心とを密着し、第1のプレートから第2のプレートに至る間の部品も各々部品間で密着保持できることから、第1プレートと第1の固定鉄心との間やその他部品間などにおいて、隙間が生じることを起因とする電磁弁の動作不具合を抑止することができる。
[0014]
請求項2に係る2連電磁弁では、第1のガイド筒および第2のガイド筒に、それぞれ、磁性材料製の第1のカラーおよび第2のカラーを外挿し、それぞれ、その下端部を第2のプレートに当接して配置することにより、第1のプランジャから第1の固定鉄心と第1のプレートと第2の固定鉄心と第2のプランジャと第2のプレートとを経由して第1のプランジャに戻る磁気通路における磁気圧損を小さくすることができるため、コイル14への開弁電圧を下げることが可能になり、コイル14の部品コストを低減することができる。
[0015]
請求項3に係る2連電磁弁では、ソレノイドの上端部と第1のプレートとの間およびソレノイドの下端部と第2のプレートとの間に隙間ができるように第1の固定鉄心および第1のカラーの形状を設定することにより、外装部を組み付ける際に、第1の固定鉄心の上端部がソレノイドの上端部より先に第1のプレートに当接し、また、第1のカラーの下端部がソレノイドの下端部より先に第2のプレートに当接する。そのため、第1の固定鉄心と第1のプレートとが、また、第1のカラーと第2のプレートとが密着して保持することができる。そのため、第1の固定鉄心と第1のプレートとの間や第1のカラーと第2のプレートとの間で、密着性が不全になることで生じる磁気損失を効果的に抑止することができる。
[0013]
通常、電磁弁(2連電磁弁も含む)は、非磁性材料製の外装部(カバー)により覆われている場合が多い。本発明は、少なくとも第1のプレートを覆う外装カバーに、外装カバーの一部をバネ状に加工して形成された付勢部を設けることにより、外装カバーを取り付ける際に外装カバーの付勢部が第1のプレートを押圧して第1のプレートと第1の固定鉄心とを密着し、第1のプレートから第2のプレートに至る間の部品が固定保持される。そのため、特許文献1などに開示されているホルダを不要とし、コストを低減させることができる。また、上記のように外装カバーの付勢部の付勢力により第1プレートと第1の固定鉄心とを密着し、第1のプレートから第2のプレートに至る間の部品も各々部品間で密着保持できることから、第1プレートと第1の固定鉄心との間やその他部品間などにおいて、隙間が生じることを起因とする電磁弁の動作不具合を抑止することができる。
[0014]
請求項2に係る2連電磁弁では、第1のガイド筒および第2のガイド筒に、それぞれ、磁性材料製の第1のカラーおよび第2のカラーを外挿し、それぞれ、その下端部を第2のプレートに当接して配置することにより、第1のプランジャから第1の固定鉄心と第1のプレートと第2の固定鉄心と第2のプランジャと第2のプレートとを経由して第1のプランジャに戻る磁気通路における磁気圧損を小さくすることができるため、コイル14への開弁電圧を下げることが可能になり、コイル14の部品コストを低減することができる。
[0015]
請求項3に係る2連電磁弁では、ソレノイドの上端部と第1のプレートとの間およびソレノイドの下端部と第2のプレートとの間に隙間ができるように第1の固定鉄心および第1のカラーの形状を設定することにより、外装部を組み付ける際に、第1の固定鉄心の上端部がソレノイドの上端部より先に第1のプレートに当接し、また、第1のカラーの下端部がソレノイドの下端部より先に第2のプレートに当接する。そのため、第1の固定鉄心と第1のプレートとが、また、第1のカラーと第2のプレートとが密着して保持することができる。そのため、第1の固定鉄心と第1のプレートとの間や第1のカラーと第2のプレートとの間で、密着性が不全になることで生じる磁気損失を効果的に抑止することができる。
【0008】
定鉄心13および第1弁カラー18の形状を設定している。そのため、第1固定鉄心13の上端部がコイル14の上端部より先に第1プレート12に当接するとともに、第1弁カラー18の下端部がコイル14の下端部より先に第2プレート27に当接する。そのため、第1固定鉄心13と第1プレート12とが、また、第1弁カラー18と第2プレート27とが上記のように密着して保持することができる。このため、磁気通路Hの磁気損失を効果的に抑止することができるのである。
[0024]
弁筐10は、流入口34と流通路35とを有している。弁筐10内には、流入口34に常時連通する、第1弁体21を収納する第1弁室40と、第2弁体31の開弁時に流通路35に連通し、(図示しない)調整弁などに連通路42を介して連通する、第2弁体31を収納する第2弁室41が配置されている。また、第1弁室40の下面に面して第1弁体21が着座可能で、第1弁室40と流通路35とを仕切る第1弁座33が設けられている。第2弁室41には、第2弁室41の下面方向に突設し、下端部に第2弁体31が着座可能で、第2弁室41と流通路35とを仕切る、下面中央部に貫通穴32aが設けられた第2弁座部材32が配置されている。第2弁座部材32は、その上端部を、第2弁シート部材37を介して弁筐10内に配設された中間部材29と弁筐10とで挟持して固定されている。そして、第1弁体21が第1弁座33から隔離することで、第1弁室40と流通路35とが連通し、第2弁体31が第2弁座部材32から隔離することで、貫通穴32aにより流通路35と第2弁室41並び連通路42とが連通するようにしている。尚、第1弁室40と第2弁室41の上面は、弁筐10の上面にシール部材36を介して装着する第2プレート27で閉塞されている。
[0025]
コイル14への非通電時は、図1に示すように、第1弁ばね19の付勢力で第1弁体21が第1弁座33に着座して、流入口34と流通路35とを遮断し、第2弁ばね23の付勢力で第2弁体31が第2弁座部材32に着座して、流通路35と(図示しない)調整弁などに連通する連通路42とを遮断し、ガスなどの流体が2連電磁弁1内に流入すること抑止する。
定鉄心13および第1弁カラー18の形状を設定している。そのため、第1固定鉄心13の上端部がコイル14の上端部より先に第1プレート12に当接するとともに、第1弁カラー18の下端部がコイル14の下端部より先に第2プレート27に当接する。そのため、第1固定鉄心13と第1プレート12とが、また、第1弁カラー18と第2プレート27とが上記のように密着して保持することができる。このため、磁気通路Hの磁気損失を効果的に抑止することができるのである。
[0024]
弁筐10は、流入口34と流通路35とを有している。弁筐10内には、流入口34に常時連通する、第1弁体21を収納する第1弁室40と、第2弁体31の開弁時に流通路35に連通し、(図示しない)調整弁などに連通路42を介して連通する、第2弁体31を収納する第2弁室41が配置されている。また、第1弁室40の下面に面して第1弁体21が着座可能で、第1弁室40と流通路35とを仕切る第1弁座33が設けられている。第2弁室41には、第2弁室41の下面方向に突設し、下端部に第2弁体31が着座可能で、第2弁室41と流通路35とを仕切る、下面中央部に貫通穴32aが設けられた第2弁座部材32が配置されている。第2弁座部材32は、その上端部を、第2弁シート部材37を介して弁筐10内に配設された中間部材29と弁筐10とで挟持して固定されている。そして、第1弁体21が第1弁座33から隔離することで、第1弁室40と流通路35とが連通し、第2弁体31が第2弁座部材32から隔離することで、貫通穴32aにより流通路35と第2弁室41並び連通路42とが連通するようにしている。尚、第1弁室40と第2弁室41の上面は、弁筐10の上面にシール部材36を介して装着する第2プレート27で閉塞されている。
[0025]
コイル14への非通電時は、図1に示すように、第1弁ばね19の付勢力で第1弁体21が第1弁座33に着座して、流入口34と流通路35とを遮断し、第2弁ばね23の付勢力で第2弁体31が第2弁座部材32に着座して、流通路35と(図示しない)調整弁などに連通する連通路42とを遮断し、ガスなどの流体が2連電磁弁1内に流入すること抑止する。
【0009】
[0026]
コイル14への通電時には、図2に示すように、第1プランジャ17が第1弁ばね19の付勢力に抗して第1固定鉄心13に向けて吸引移動されて、第1弁体21が第1弁座33から離隔して開弁動作し、矢印(1)に示すように、ガスなどの流体が流入口34から流通路35に供給される。また、第2プランジャ25も第2弁ばね23の付勢力に抗して第2固定鉄心22に向けて吸引移動される。
[0027]
下端に第2弁体31を連結した第2弁ステム30は第2弁ステムばね28により第2プランジャ25の方向に付勢されている。図1のように、コイル14への非通電時の場合は、第2プランジャ25は、第2弁ばね23の付勢力により下方に移動して第2弁ステム30の上端面に当接し、さらに、第2弁ステム30は第2プランジャ25とともに第2弁ステムばね28の付勢力に抗して下方に移動して、上述のように第2弁ステム30に連結した第2弁体31は第2弁座部材32に着座する。しかし、コイル14への通電時には、図2に示すように、第2プランジャ25が第2固定鉄心22に向けて吸引移動して第2弁ステム30が第2プランジャ25から解放されるため、第2弁ステム30は第2弁ステムばね28の付勢力により上方に移動し、第2弁ステム30に連結した第2弁体31が第2弁座部材32から離隔して開弁動作し、矢印(2)に示すように、ガスなどの流体が流通路35から連通路42を介して(図示しない)調整弁などに供給される。
[0028]
尚、第1弁ばね19は、第1ガイド筒15の下端部と第1弁体21の上面に配設された第1弁体受け20との間に介設され、第2弁ばね23は、第2プランジャ25と第2ガイド筒24の上端内面との間に介設され、第2弁ステムばね28は、第2弁ステム30と中間部材29との間に介設されている。
[0029]
上記のように、第1プランジャ17と第2プランジャ25を通る連続した磁気通路Hが構成されるため、単一のコイル14によって第1弁体21と第2弁体31を開弁/閉弁動作させることができる。従って、コイルを夫々有する2個の電磁弁を用いるものに比し、小型化と省電力化とを図ることがで
[0026]
コイル14への通電時には、図2に示すように、第1プランジャ17が第1弁ばね19の付勢力に抗して第1固定鉄心13に向けて吸引移動されて、第1弁体21が第1弁座33から離隔して開弁動作し、矢印(1)に示すように、ガスなどの流体が流入口34から流通路35に供給される。また、第2プランジャ25も第2弁ばね23の付勢力に抗して第2固定鉄心22に向けて吸引移動される。
[0027]
下端に第2弁体31を連結した第2弁ステム30は第2弁ステムばね28により第2プランジャ25の方向に付勢されている。図1のように、コイル14への非通電時の場合は、第2プランジャ25は、第2弁ばね23の付勢力により下方に移動して第2弁ステム30の上端面に当接し、さらに、第2弁ステム30は第2プランジャ25とともに第2弁ステムばね28の付勢力に抗して下方に移動して、上述のように第2弁ステム30に連結した第2弁体31は第2弁座部材32に着座する。しかし、コイル14への通電時には、図2に示すように、第2プランジャ25が第2固定鉄心22に向けて吸引移動して第2弁ステム30が第2プランジャ25から解放されるため、第2弁ステム30は第2弁ステムばね28の付勢力により上方に移動し、第2弁ステム30に連結した第2弁体31が第2弁座部材32から離隔して開弁動作し、矢印(2)に示すように、ガスなどの流体が流通路35から連通路42を介して(図示しない)調整弁などに供給される。
[0028]
尚、第1弁ばね19は、第1ガイド筒15の下端部と第1弁体21の上面に配設された第1弁体受け20との間に介設され、第2弁ばね23は、第2プランジャ25と第2ガイド筒24の上端内面との間に介設され、第2弁ステムばね28は、第2弁ステム30と中間部材29との間に介設されている。
[0029]
上記のように、第1プランジャ17と第2プランジャ25を通る連続した磁気通路Hが構成されるため、単一のコイル14によって第1弁体21と第2弁体31を開弁/閉弁動作させることができる。従って、コイルを夫々有する2個の電磁弁を用いるものに比し、小型化と省電力化とを図ることがで
Claims (4)
- 第1と第2の各弁体と、
前記第1と前記第2の各弁体を一端に連結した磁性材料製の第1と第2の各プランジャと、
一端の開口端から前記第1と前記第2の各プランジャが摺動自在に挿入された非磁性材料製の第1と第2の各ガイド筒と、
前記第1と前記第2の各ガイド筒の他端部に前記第1と前記第2の各プランジャに対向するように配置された第1と第2の各固定鉄心と、
前記第1と前記第2の各プランジャを前記第1と前記第2の各固定鉄心から離隔する方向に付勢する第1と第2の各付勢部材と、
前記第1と前記第2の両固定鉄心を結ぶように配置された磁性材料製の第1のプレートと、
前記第1と前記第2の両ガイド筒の一端部を結ぶように配置された磁性材料製の第2のプレートと、
前記第1のガイド筒と前記第2のガイド筒との内いずれか一方を囲うように配置された単一のソレノイドと、
少なくとも前記第1のプレートを覆う非磁性材料製の外装カバーと、を備え、
前記第1のプランジャから前記第1の固定鉄心と前記第1のプレートと前記第2の固定鉄心と前記第2のプランジャと前記第2のプレートとを経由して前記第1のプランジャに戻る磁気通路が構成され、前記単一のソレノイドへの通電で前記第1と前記第2の各プランジャが前記第1と前記第2の各付勢部材の付勢力に抗して前記第1と前記第2の各固定鉄心に向けて吸引移動されて、前記第1と前記第2の各弁体の開弁/閉弁動作が行われるようにした2連電磁弁において、
前記外装カバーを組み付けた際に前記第1のプレートを前記第1の固定鉄心に向けて押圧する、前記外装カバーの一部をバネ状に加工して形成された付勢部を前記外装カバーに設けたことを特徴とする2連電磁弁。 - 下端部を前記第2のプレートに当接し、前記第1のガイド筒に外挿する、円筒形状で磁性材料製の第1のカラーと、
下端部を前記第2のプレートに当接し、前記第2のガイド筒に外挿する、円筒形状で磁性材料製の第2のカラーとを備えたことを特徴とする請求項1に記載の2連電磁弁。 - 前記第1の固定鉄心は、前記第1の固定鉄心の上端部が前記ソレノイドの上端部より先に前記第1のプレートに当接し、前記外装部を組み付けた状態で、前記ソレノイドの上端部と前記第1のプレートとの間に隙間ができるように設定され、
前記第1のカラーは、前記第1のカラーの下端部が前記ソレノイドの下端部より先に前記第2のプレートに当接し、前記外装部を組み付けた状態で、前記ソレノイドの下端部と前記第2のプレートとの間に隙間ができるように設定されるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の2連電磁弁。 - 前記外装部に設けた前記付勢部は、前記外装部の前記第1のプレートの上方に配置される天板に横長のコの字形状に切り欠いて形成された、片持ち梁状の板バネであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の2連電磁弁。
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