JP4482762B2 - ポペット式2ポート電磁弁 - Google Patents

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Description

本発明は、プレート状の弁部材で弁座をポペット式に開閉するようにしたポペット式2ポート電磁弁に関するものである。
例えば特許文献1には、長孔状をした出力オリフィスを、電磁操作される細長いプレート状の弁部材でポペット式に開閉するようにした2ポート電磁弁が開示されている。この電磁弁は、励磁コイルへ通電すると、上記弁部材が固定鉄心に吸引されて上記出力オリフィスを開放し、通電を解除すると、この弁部材が、流体圧力の作用により固定鉄心から離れて上記出力オリフィスの回りの弁座に押し付けられ、それによってこの出力オリフィスを閉鎖するものである。
このような構成の電磁弁は、弁部材の開閉ストロークが小さいために応答性に勝れるという特性があるが、近年では、更なる応答性の改善が要求されている。
しかし、上記弁部材が弁座を開放する時の操作力は電磁力であるから、開弁時の応答性は電磁力を強めることによって比較的簡単に改善することができるが、上記弁部材が弁座を閉鎖するときの操作力は流体圧力であるため、閉弁時の応答性を速めるのは非常に難しい。弁部材のストロークを更に小さくすることによって応答性を速めることはできるが、それに伴って圧力流体の流量低下を来すため、好ましいことではない。
特開2004−332876号公報
本発明の目的は、プレート状の弁部材を電磁力と流体圧力とにより操作して弁座を開閉する方式の2ポート電磁弁において、上記弁部材が流体圧力の作用で弁座を閉じるときの応答性を速めることにある。
上記目的を達成するため、本発明によれば、ボビンに巻かれた励磁コイルと、該ボビンの中心孔内に収容された固定鉄心とを有し、該固定鉄心が一方向に細長い形状の磁極面を先端に有する電磁操作部;該電磁操作部との間の弁室内に開口する上記磁極面と同方向に長い長孔状の出力オリフィスと、該出力オリフィスの回りを取り囲む弁座と、該弁座の回りに開口する入力オリフィスとを有する弁主体部;上記弁室内に可動に収容され、励磁コイルへ通電すると上記固定鉄心の磁極面に吸引されて上記出力オリフィスを開放し、通電を解除すると流体圧の作用により上記弁座に押し付けられて該出力オリフィスをポペット式に閉鎖する上記出力オリフィスと同方向に細長いプレート状の弁部材;を有し、上記固定鉄心の磁極面の一部に、弁部材が磁極面に吸引されている状態においても、上記入力オリフィスからの圧力流体を導入して弁部材に閉弁方向の流体圧を作用させる流体室が、該磁極面を短手方向に横切る溝状の切り欠きにより形成されていることを特徴とするポペット式2ポート電磁弁が提供される。
本発明において好ましくは、上記固定鉄心の流体室を形成する溝状の切り欠きが、上記磁極面における長手方向の中間位置に設けられる。
また、本発明においては、上記弁部材の相対する一対の長辺の中間位置に、弁室との間の隙間を拡大して上記流体室への圧力流体の導入を容易にするための凹部が設けられていることが望ましい。
さらに、本発明においては、上記ボビンの端面に、上記固定鉄心の磁極面の回りを取り囲む縁枠状の弁当接部が形成され、この弁当接部は、上記磁極面より弁室側に突出していて、弁部材が固定鉄心に吸引されたときこの弁部材に当接して該弁部材の開放端の位置を規定し、該弁部材と上記磁極面との間にギャップを形成させるようになっている。
本発明の好ましい構成態様においては、上記弁主体部と電磁操作部との間にスペーサが介設されていて、このスペーサによって上記弁室が区画形成されている。
本発明によれば、固定鉄心の磁極面に流体室を形成し、この流体室に入力オリフィスからの圧力流体を導入するようにしたので、励磁コイルへの通電を解除したとき、上記流体室に導入される圧力流体の作用によって弁部材が速やかに固定鉄心から離反させられると共に、弁座に押し付けられ、出力オリフィスを高速で閉鎖する。この結果、上記流体室が形成されていない場合に比べ、上記弁部材の応答性が速められることになる。
図1〜図4は本発明に係るポペット式2ポート電磁弁の好ましい一実施形態を示すものである。この電磁弁は、スペーサ3を介して相互に結合された弁主体部1及び電磁操作部2と、これらの弁主体部1と電磁操作部2との間に介在する弁室4内に収容された弁部材5とを備えていて、その平面視形状が、縦横の一方向(図示の例では「横方向」)に細長い略矩形をなしている。
上記弁主体部1は、横に長い略矩形の平面視形状をしたハウジング10を有している。このハウジング10の上面には、上記弁室4内に開口する横長の長孔状をした出力オリフィス11と、該出力オリフィス11の回りを取り囲む横長の長円形状をした弁座12と、該弁座12の回りを取り囲むように弁室4内に開口する入力オリフィス13とを備えている。また、該ハウジング10の底面には、上記出力オリフィス11に連通する出力ポート11aと、上記入力オリフィス13に連通する入力ポート13aとが設けられている。
上記弁部材5は、鉄などの磁性材によって横に長い略矩形のプレート状に形成されたもので、全体としてほぼ均一な厚さを有しており、上記スペーサ3の内部の矩形の内孔3aで構成される上記弁室4の内部に、上下方向に変位自在なるように収容され、上記弁座12に接離することによって上記出力オリフィス11を開閉するものである。この弁部材5の表面には、少なくとも上記弁座12を開閉する下面に、ニッケルやクロムなどをメッキすることによって被覆処理を施しておくことが望ましい。
なお、上記弁部材5が上記弁座12から離れて出力オリフィス11を開放する動作は、上記電磁操作部2からの電磁力の作用により行われ、上記弁座12に当接して該出力オリフィス11を閉鎖する動作は、該弁部材5に作用する流体圧力により行われる。
上記内孔3aは、弁部材5よりは縦横両方向に僅かに大きく形成されていて、該内孔3aの内側面には、上記弁部材5の動作を安定的に行わせるため、上下方向に延びるガイド用の突条14が複数形成されている。
また、上記弁部材5の周縁部下面を下から支持してその傾きを防止するため、上記弁室4の室壁には、上記弁座12を取り囲むように位置する複数の突起15が、該弁座12と同じ高さか又は僅かに低い位置を占めるように形成されている。
上記電磁操作部2は、横長の平面視形状を有する非磁性のボビン17に巻かれた励磁コイル18と、該ボビン17の中心孔17a内に収容された固定鉄心19と、該ボビン17の上面及び長手方向の両側面を覆う略コ字形をした磁気フレーム20とを有していて、これらのボビン17と励磁コイル18と固定鉄心19と磁気フレーム20とによって電磁アセンブリ16が形成されている。この電磁アセンブリ16の上面と側面全体は、合成樹脂製の封止材21でコーティングされており、該封止材21の平らな上面21aからは上記励磁コイル18に電気的に導通する一対のコイル端子22が突出し、これらのコイル端子22にはリード線23がそれぞれ接続され、これらのコイル端子22とリード線23との接続部を覆うように上記封止材21の上面21aにカバー24が着脱自在なるように取り付けられている。
上記スペーサ3は、上記弁主体部1のハウジング10の上面と電磁操作部2の封止材21の下面との間にそれぞれガスケット27を介して配設され、ボルト25でこれらの弁主体部1と電磁操作部2とを相互に結合することにより、それらの間に挟持状態に固定されている。また、該スペーサ3の長手方向の両端部の上下両面には、例えば矩形と円形といったように該スペーサの一端側と他端側とで互いに形の異なる位置決めピン28a,28bがそれぞれ形成され、これに対して上記ハウジング10側と封止材21側には、これらの位置決めピン28a,28bが嵌合する位置決め孔29a,29bが形成されていて、これらの位置決めピン28a,28bと位置決め孔29a,29bとを嵌合させることにより、上記弁主体部1と電磁操作部2とが上記スペーサ3を介して位置決めされた状態で一体に結合されている。
なお、上記スペーサ3は、弁主体部1又は電磁操作部2の何れかと一体に形成することもできる。
上記電磁操作部2における固定鉄心19は、図5からも分かるように、横に長い矩形の断面形状を有するもので、上記ボビン17の矩形の孔形状を有する中心孔17a内に収容され、上端の接合面を上記磁気フレーム20の天板部20aの内面に当接させると共に、接合面の中央部に形成された係止用突起31を天板部20aの係止孔32内に嵌合させ、該突起31を外向きに変形させて係止孔32の外縁に係止させることにより、この磁気フレーム20に磁気結合された状態で固定的に取り付けられている。この固定鉄心19の表面には、ニッケルやクロムなどをメッキすることによって被覆処理が施されている。
上記固定鉄心19の先端面即ち下端面は、上記弁部材5に磁気吸引力を作用させるための横に長い矩形の磁極面34となっている。また、上記磁気フレーム20における左右の側板部20b,20bの下端面20c,20cも、上記弁部材5に磁気吸引力を作用させるための磁極面として機能するものである。これら固定鉄心19の磁極面34と磁気フレーム20の下端面20c,20cとは互いに同じ平面上に位置しており、また、上記弁部材5の長さ方向の両端部は、上記磁気フレーム20の両下端面20c,20cと相対峙する位置まで延びている。
上記ボビン17における上記弁室4側の端面には、上記固定鉄心19の磁極面34の回りを取り囲む矩形の縁枠状をした弁当接部35が形成されている。この弁当接部35は、上記磁極面34より弁室4側に若干突出していて、弁部材5が固定鉄心19に吸引されたときこの弁部材5に当接し、該弁部材5をその位置に停止させるもので、該弁部材5が弁座12を開放するときのストローク端の位置を規定するものである。そして、このように弁部材5が弁当接部35に当接した位置を占めるとき、該弁部材5の上面と上記固定鉄心19の磁極面34及び磁気フレーム20の下端面20cとの間には、それぞれ僅かなギャップgが形成される。
いま、上記電磁操作部2の励磁コイル18へ通電すると、固定鉄心19の磁極面34と磁気フレーム20の下端面20cとに発生する磁気力によって上記弁部材5が吸引され、弁座12から離れて上記出力オリフィス11を開放する。このため、入力オリフィス13からの圧力流体は出力オリフィス11に流入し、出力ポート11aからシリンダなどのアクチュエータに出力される。このとき、上記弁部材5はボビン17の下端の弁当接部35に当接し、その位置に停止するため、該弁部材5と上記固定鉄心19の磁極面34及び磁気フレーム20の下端面20cとの間には、僅かなギャップgが形成されている。これらのギャップgは入力オリフィス13と連通しているため、該入力オリフィス13からの圧力流体が該ギャップg内に流入している。
その状態から上記励磁コイル18への通電を解除すると、弁部材5に作用する流体圧力によって該弁部材5が弁座12に押し付けられ、出力オリフィス11をポペット式に閉鎖する。このため、出力ポート11aからの圧力流体の出力は停止する。
ここで、上記弁部材5が弁座12を閉鎖するときの動作は、主として、該弁部材5の上面の上記弁座12と対応する部分に作用する流体圧力により行われ、従って、その操作力の大きさは該弁座12の開口面積にほぼ比例する。このため、上記励磁コイル18への通電を解除した際に、弁部材5の上面の上記弁座12と対応する部分に閉弁動作に必要な流体圧力が直ちに作用するようにしておけば、応答速度が速められるはずである。
そこで、上記固定鉄心19の磁極面34の一部に、上記入力オリフィス13からの圧力流体を導入して弁部材5に作用させるための流体室37が形成されている。この流体室37は、固定鉄心19を短手方向(幅方向)に横切る溝状の切り欠きによって形成され、該固定鉄心19の両側面方向に開放しており、その開口部分は、上記ボビン17の中心孔17aの孔壁によって覆われている。
このような流体室37を固定鉄心19の磁極面34に形成することにより、該磁極面34と弁部材5との間のギャップgの容積が拡大され、上記励磁コイル18への通電を解除したとき、この流体室37に導入される流体圧力の作用で弁部材5が素早く固定鉄心19から離れて弁座12に当接することになり、応答性が非常に良くなる。
上記流体室37を設ける位置は、固定鉄心19と弁部材5との間のギャップgの容積を拡大できる位置であれば良いが、好ましくは、図示したように固定鉄心19の長手方向の中間位置である。また、この流体室37の大きさは、固定鉄心19による磁気吸引力をできるだけ低下させないような大きさであることが望ましく、例えば、図5において、流体室37の室長aが鉄心長Aの1/4〜1/2倍程度、深さbが鉄心厚Cの1〜2倍程度であることが望ましい。
なお、上記流体室37の室形状は、図示の例では円弧状又はU字状をしているが、V字状あるいは凹字状など、任意の形状とすることができる。
上記流体室37をこのような位置及び大きさに形成すると、磁極面34が2つの磁極面部分34a,34a(図5)に分断されることになるが、これらの磁極面部分34aは、上記流体室37を挟んで対称に位置していて、互いに同一形状及び同一大きさを有するため、上記弁部材5を吸引する時には、両磁極面部分34a,34aにより該弁部材5を等しい電磁力で均等に吸引することができる。
一方、圧力流体の作用で弁部材5が弁座12を閉鎖するときは、上記流体室37が該弁部材5のほぼ中央部に位置するため、該流体室37内の圧力流体による作用力が弁部材5の背面中央部の上記弁座12と対応する位置に効率良く作用することになり、該弁部材5はバランス良く安定的に動作することができる。
また、上記入力オリフィス13から流体室37への圧力流体の導入は、該弁部材5の外周と弁室4の室壁との間の隙間を通じて行われるが、その導入を容易にするため、該弁部材5における相対する一対の長辺の中間位置には、弧状に湾曲する凹部38がそれぞれ設けられ、この凹部38の位置で、該弁部材5の外周と弁室4の室壁との間の隙間が拡大されている。この凹部38が形成されている部分での弁部材5の横幅は、図2からも分かるように、矩形枠状をした上記弁当接部35の短手方向の枠幅と同じかそれより僅かに大きく形成されている。従って、上記流体室37と入力オリフィス13とは、この凹部38を通じて直接連通することなく、上記弁当接部35と弁部材5の上面との間の隙間を介して連通することになる。
なお、上記弁当接部35には、少なくとも上記凹部38と対応する部分に、弁部材5の上面との間の隙間を拡大して圧力流体の導入を容易にするための溝を形成しても良い。
図中39は弁主体部1のハウジング10の底面に取り付けられたガスケットであって、この電磁弁をマニホールドなどの流体圧機器に取り付ける際にこの流体圧機器との間に介在するものである。
図6〜図8には、固定鉄心19に流体室37を設けた場合と設けない場合とについて行った弁部材5の応答性に関する実験の結果が示されている。このうち図6及び図7のデータは、互いに異なる大きさの円弧状あるいはU字状をした流体室を設けた場合のものであり、図8のデータは、流体室を設けない場合のものである。
これらの実験に使用された電磁弁は、固定鉄心19に流体室37が形成されているか否かという点で相違するだけで、それ以外の構成は同じである。また、固定鉄心19については、その基本寸法は互いに同じで、図5において、鉄心長Aが14mm、鉄心高Bが14.3mm、鉄心厚Cが2.3mmである。
そして、図6の実験で使用された固定鉄心の流体室は円弧状で、室長aが7mm、深さbが2.5mm、円弧の曲率半径が3.5mmであり、図7の場合の流体室はU字状で、室長aが7mm、深さbが5mm、円弧の曲率半径が3.5mmである。
上記図6〜図8の線図において、時刻t1 で電気信号がオンになって励磁コイル18に通電されると、弁部材5が弁座12から離れて出力オリフィス11を開放するのに伴い、時刻t2 で出力ポート11aの流体流量が上昇し始め、弁座12の全開と共に最高流量(約70mL/min)に達し、その後、時刻t3 で電気信号がオフに切り換えられると、弁部材5が弁座12に近づいて出力オリフィス11を閉鎖する動作に伴い、時刻t4 で出力ポート11aの流体流量が下がり始め、時刻t5 で弁座12の全閉と共に流量はほぼゼロになることを表している。
そこで、電気信号がオフになって出力ポート11aの流体流量が低下し始めるまでの時間(t4 −t3 )を比較すると、図8の流体室を設けない場合は1.3msであるのに対し、流体室を設けた場合には、図6においては1.2ms、図7においては0.8msというように、何れも短縮されている。
また、電気信号がオフになってから出力ポート11aの流体流量がゼロになるまでの時間(t5 −t3 )についても、図8の流体室を設けない場合には2.3msであるのに対し、図6の場合は2.1ms、図7の場合は1.68msといったように、何れの場合も短縮されている。
これらの実験結果から、固定鉄心19の磁極面34に流体室37を設けることにより、弁部材5が弁座12を閉鎖するときの応答速度が、流体室を設けない場合よりは速まることが裏付けられた。
本発明に係る2ポート電磁弁の断面図である。 図1のII−II線での拡大断面図である。 弁主体部1の平面図である。 図1の電磁弁を分解して示す斜視図である。 固定鉄心の斜視図である。 固定鉄心に流体室を形成した場合の応答性についての実験データを示す線図である。 固定鉄心に図6の場合とは異なる大きさの流体室を形成した場合の応答性についての実験データを示す線図である。 固定鉄心に流体室を形成しない場合の応答性についての比較用実験データを示す線図である。
符号の説明
1 弁主体部
2 電磁操作部
3 スペーサ
4 弁室
5 弁部材
11 出力オリフィス
12 弁座
13 入力オリフィス
17 ボビン
17a 中心孔
18 励磁コイル
19 固定鉄心
34 磁極面
35 弁当接部
37 流体室
38 凹部
g ギャップ

Claims (5)

  1. ボビンに巻かれた励磁コイルと、該ボビンの中心孔内に収容された固定鉄心とを有し、該固定鉄心が一方向に細長い形状の磁極面を先端に有する電磁操作部;該電磁操作部との間の弁室内に開口する上記磁極面と同方向に長い長孔状の出力オリフィスと、該出力オリフィスの回りを取り囲む弁座と、該弁座の回りに開口する入力オリフィスとを有する弁主体部;上記弁室内に可動に収容され、励磁コイルへ通電すると上記固定鉄心の磁極面に吸引されて上記出力オリフィスを開放し、通電を解除すると流体圧の作用により上記弁座に押し付けられて該出力オリフィスをポペット式に閉鎖する上記出力オリフィスと同方向に細長いプレート状の弁部材;を有し、
    上記固定鉄心の磁極面の一部に、弁部材が磁極面に吸引されている状態においても、上記入力オリフィスからの圧力流体を導入して弁部材に閉弁方向の流体圧を作用させる流体室が、該磁極面を短手方向に横切る溝状の切り欠きにより形成されていることを特徴とするポペット式2ポート電磁弁。
  2. 上記固定鉄心の流体室を形成する溝状の切り欠きが、上記磁極面における長手方向の中間位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電磁弁。
  3. 上記弁部材の相対する一対の長辺の中間位置に、弁室との間の隙間を拡大して上記流体室への圧力流体の導入を容易にするための凹部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の2ポート電磁弁。
  4. 上記ボビンの端面に、上記固定鉄心の磁極面の回りを取り囲む縁枠状の弁当接部が形成され、この弁当接部は、上記磁極面より弁室側に突出していて、弁部材が固定鉄心に吸引されたときこの弁部材に当接して該弁部材の開放端の位置を規定し、該弁部材と上記磁極面との間にギャップを形成させることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の2ポート電磁弁。
  5. 上記弁主体部と電磁操作部との間にスペーサが介設されていて、このスペーサによって上記弁室が区画形成されていることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の2ポート電磁弁。
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