JPWO2021102124A5 - - Google Patents
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発明の簡単な概要
式(I)、式(I-A)、式(II)、式(II-A)の化合物またはその混合物を用いて疾患および障害を治療する方法が、本明細書において提供される。これらの化合物は、肝疾患、肥満、糖尿病、下痢、腹痛、高血圧、皮膚のかゆみ、肝臓癌、肝炎、胆汁性胆管炎、非アルコール性脂肪性肝炎、原発性硬化性胆管炎、炎症、および線維症を含む様々な疾患および障害を治療または改善するために有用である。
[本発明1001]
その必要がある対象において少なくとも1種の疾患または障害を治療する方法であって、
ベニクスノキタケ(Antrodia cinnamomea)(アントロディア・カンフォラタ(Antrodia camphorate))から得られた少なくとも1種の選択的ファルネソイドX受容体(FXR)アゴニストを含む抽出物の治療的有効量を、該対象に投与する段階、および
該対象において、FXRを介した転写応答を促進または誘導する段階
を含む、方法。
[本発明1002]
少なくとも1種のFXRアゴニストがトリテルペノイド化合物である、本発明1001の方法。
[本発明1003]
トリテルペノイド化合物が、
またはその塩、溶媒和物、異性体、互変異性体、もしくはプロドラッグである、本発明1002の方法。
[本発明1004]
少なくとも1種の疾患または障害が、腸、肝臓、腎臓、および副腎より選択される1つに関係している、本発明1001の方法。
[本発明1005]
少なくとも1種の疾患または障害が、肝疾患、肥満、糖尿病、下痢、腹痛、高血圧、皮膚のかゆみ、肝臓癌、肝炎、胆汁性胆管炎、非アルコール性脂肪性肝炎、原発性硬化性胆管炎、炎症、および線維症より選択される、本発明1001の方法。
[本発明1006]
投与する段階が、ケノデオキシコール酸(CDCA)の非存在下でFXR活性の約60%~約85%を誘導する、本発明1001の方法。
[本発明1007]
投与する段階が、CDCAの存在下でFXR活性を約15%~約30%刺激する、本発明1001の方法。
[本発明1008]
投与する段階が、前記対象における他の任意のホルモン受容体シグナル伝達経路に影響を与えないかまたはわずかな影響しか与えない、本発明1001の方法。
[本発明1009]
投与する段階が、肝臓X受容体(LXR)を介した転写応答に影響を与えないかまたはわずかな影響しか与えない、本発明1001の方法。
[本発明1010]
トリテルペノイドの濃度が約10μM~85μMである、本発明1001の方法。
[本発明1011]
前記対象が哺乳動物である、本発明1001の方法。
[本発明1012]
前記対象がヒトである、本発明1011の方法。
[本発明1013]
その必要がある対象において、腸、肝臓、腎臓、または副腎の疾患または障害を治療する方法であって、
およびその薬学的に許容される塩、溶媒和物、互変異性体、またはプロドラッグからなる群より選択される少なくとも1種のFXRアゴニストを含む組成物の治療的有効量を、該対象に投与する段階
を含む、方法。
[本発明1014]
投与する段階が、静脈内投与、皮下投与、経口投与、エアロゾル投与、非経口投与、眼投与、肺投与、および局所投与からなる群より選択される経路によるものである、本発明1001~1013のいずれかの方法。
[本発明1015]
およびその薬学的に許容される塩、溶媒和物、互変異性体、またはプロドラッグからなる群より選択される少なくとも1種のFXRアゴニストと、
少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤と
を含む、薬学的組成物であって、
(I)でも(II)でもない、ベニクスノキタケに由来する少なくとも1種のトリテルペノイド化合物を、約0.0001重量%~約1重量%含む、薬学的組成物。
[本発明1016]
少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤で被覆された少なくとも1種のFXRアゴニストを含むコア、または少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤と共に散在する少なくとも1種のFXRアゴニストを含むマトリックスを含む、本発明1015の薬学的組成物。
[本発明1017]
その必要がある対象において少なくとも1種の疾患または障害を治療する方法であって、本発明1015の組成物の治療的有効量を該対象に投与する段階を含む、方法。
[本発明1018]
疾患または障害が、肝疾患、肥満、糖尿病、下痢、腹痛、高血圧、皮膚のかゆみ、肝臓癌、肝炎、胆汁性胆管炎、非アルコール性脂肪性肝炎、原発性硬化性胆管炎、炎症、および線維症より選択される、本発明1017の方法。
式(I)、式(I-A)、式(II)、式(II-A)の化合物またはその混合物を用いて疾患および障害を治療する方法が、本明細書において提供される。これらの化合物は、肝疾患、肥満、糖尿病、下痢、腹痛、高血圧、皮膚のかゆみ、肝臓癌、肝炎、胆汁性胆管炎、非アルコール性脂肪性肝炎、原発性硬化性胆管炎、炎症、および線維症を含む様々な疾患および障害を治療または改善するために有用である。
[本発明1001]
その必要がある対象において少なくとも1種の疾患または障害を治療する方法であって、
ベニクスノキタケ(Antrodia cinnamomea)(アントロディア・カンフォラタ(Antrodia camphorate))から得られた少なくとも1種の選択的ファルネソイドX受容体(FXR)アゴニストを含む抽出物の治療的有効量を、該対象に投与する段階、および
該対象において、FXRを介した転写応答を促進または誘導する段階
を含む、方法。
[本発明1002]
少なくとも1種のFXRアゴニストがトリテルペノイド化合物である、本発明1001の方法。
[本発明1003]
トリテルペノイド化合物が、
またはその塩、溶媒和物、異性体、互変異性体、もしくはプロドラッグである、本発明1002の方法。
[本発明1004]
少なくとも1種の疾患または障害が、腸、肝臓、腎臓、および副腎より選択される1つに関係している、本発明1001の方法。
[本発明1005]
少なくとも1種の疾患または障害が、肝疾患、肥満、糖尿病、下痢、腹痛、高血圧、皮膚のかゆみ、肝臓癌、肝炎、胆汁性胆管炎、非アルコール性脂肪性肝炎、原発性硬化性胆管炎、炎症、および線維症より選択される、本発明1001の方法。
[本発明1006]
投与する段階が、ケノデオキシコール酸(CDCA)の非存在下でFXR活性の約60%~約85%を誘導する、本発明1001の方法。
[本発明1007]
投与する段階が、CDCAの存在下でFXR活性を約15%~約30%刺激する、本発明1001の方法。
[本発明1008]
投与する段階が、前記対象における他の任意のホルモン受容体シグナル伝達経路に影響を与えないかまたはわずかな影響しか与えない、本発明1001の方法。
[本発明1009]
投与する段階が、肝臓X受容体(LXR)を介した転写応答に影響を与えないかまたはわずかな影響しか与えない、本発明1001の方法。
[本発明1010]
トリテルペノイドの濃度が約10μM~85μMである、本発明1001の方法。
[本発明1011]
前記対象が哺乳動物である、本発明1001の方法。
[本発明1012]
前記対象がヒトである、本発明1011の方法。
[本発明1013]
その必要がある対象において、腸、肝臓、腎臓、または副腎の疾患または障害を治療する方法であって、
およびその薬学的に許容される塩、溶媒和物、互変異性体、またはプロドラッグからなる群より選択される少なくとも1種のFXRアゴニストを含む組成物の治療的有効量を、該対象に投与する段階
を含む、方法。
[本発明1014]
投与する段階が、静脈内投与、皮下投与、経口投与、エアロゾル投与、非経口投与、眼投与、肺投与、および局所投与からなる群より選択される経路によるものである、本発明1001~1013のいずれかの方法。
[本発明1015]
およびその薬学的に許容される塩、溶媒和物、互変異性体、またはプロドラッグからなる群より選択される少なくとも1種のFXRアゴニストと、
少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤と
を含む、薬学的組成物であって、
(I)でも(II)でもない、ベニクスノキタケに由来する少なくとも1種のトリテルペノイド化合物を、約0.0001重量%~約1重量%含む、薬学的組成物。
[本発明1016]
少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤で被覆された少なくとも1種のFXRアゴニストを含むコア、または少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤と共に散在する少なくとも1種のFXRアゴニストを含むマトリックスを含む、本発明1015の薬学的組成物。
[本発明1017]
その必要がある対象において少なくとも1種の疾患または障害を治療する方法であって、本発明1015の組成物の治療的有効量を該対象に投与する段階を含む、方法。
[本発明1018]
疾患または障害が、肝疾患、肥満、糖尿病、下痢、腹痛、高血圧、皮膚のかゆみ、肝臓癌、肝炎、胆汁性胆管炎、非アルコール性脂肪性肝炎、原発性硬化性胆管炎、炎症、および線維症より選択される、本発明1017の方法。
Claims (18)
- ベニクスノキタケ(Antrodia cinnamomea)(アントロディア・カンフォラタ(Antrodia camphorate))から得られた少なくとも1種の選択的ファルネソイドX受容体(FXR)アゴニストを含む抽出物の治療的有効量を含む、その必要がある対象において少なくとも1種の疾患または障害を治療する方法において使用するための薬学的組成物であって、
該方法が、
該薬学的組成物を該対象に投与する段階、および
該対象において、FXRを介した転写応答を促進または誘導する段階
を含む、薬学的組成物。 - 少なくとも1種のFXRアゴニストがトリテルペノイド化合物である、請求項1記載の薬学的組成物。
- 少なくとも1種の疾患または障害が、腸、肝臓、腎臓、および副腎より選択される1つに関係している、請求項1記載の薬学的組成物。
- 少なくとも1種の疾患または障害が、肝疾患、肥満、糖尿病、下痢、腹痛、高血圧、皮膚のかゆみ、肝臓癌、肝炎、胆汁性胆管炎、非アルコール性脂肪性肝炎、原発性硬化性胆管炎、炎症、および線維症より選択される、請求項1記載の薬学的組成物。
- 投与する段階が、ケノデオキシコール酸(CDCA)の非存在下でFXR活性の約60%~約85%を誘導する、請求項1記載の薬学的組成物。
- 投与する段階が、CDCAの存在下でFXR活性を約15%~約30%刺激する、請求項1記載の薬学的組成物。
- 投与する段階が、前記対象における他の任意のホルモン受容体シグナル伝達経路に影響を与えないかまたはわずかな影響しか与えない、請求項1記載の薬学的組成物。
- 投与する段階が、肝臓X受容体(LXR)を介した転写応答に影響を与えないかまたはわずかな影響しか与えない、請求項1記載の薬学的組成物。
- FXRアゴニストの濃度が約10μM~85μMである、請求項1記載の薬学的組成物。
- 前記対象が哺乳動物である、請求項1記載の薬学的組成物。
- 前記対象がヒトである、請求項11記載の薬学的組成物。
- 投与する段階が、静脈内投与、皮下投与、経口投与、エアロゾル投与、非経口投与、眼投与、肺投与、および局所投与からなる群より選択される経路によるものである、請求項1~13のいずれか一項記載の薬学的組成物。
- 少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤で被覆された少なくとも1種のFXRアゴニストを含むコア、または少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤と共に散在する少なくとも1種のFXRアゴニストを含むマトリックスを含む、請求項15記載の薬学的組成物。
- その必要がある対象において少なくとも1種の疾患または障害を治療するための、請求項15記載の薬学的組成物。
- 疾患または障害が、肝疾患、肥満、糖尿病、下痢、腹痛、高血圧、皮膚のかゆみ、肝臓癌、肝炎、胆汁性胆管炎、非アルコール性脂肪性肝炎、原発性硬化性胆管炎、炎症、および線維症より選択される、請求項17記載の薬学的組成物。
Applications Claiming Priority (3)
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---|---|---|---|
US201962937964P | 2019-11-20 | 2019-11-20 | |
US62/937,964 | 2019-11-20 | ||
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JP2022529287A Pending JP2023502251A (ja) | 2019-11-20 | 2020-11-19 | ファルネソイドx受容体(fxr)を介した転写応答を誘導または促進する方法 |
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TWI494109B (zh) * | 2012-08-24 | 2015-08-01 | Taiwan Antitumor Biotech Co Ltd | 樟芝酸衍生物與抗癌藥物組合用於治療和/或預防腫瘤 |
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2020
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- 2020-11-19 CN CN202080078165.4A patent/CN114786678A/zh active Pending
- 2020-11-19 EP EP20890835.0A patent/EP4061377A4/en active Pending
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