JPWO2021064793A1 - 入力軸システム - Google Patents

入力軸システム Download PDF

Info

Publication number
JPWO2021064793A1
JPWO2021064793A1 JP2020558061A JP2020558061A JPWO2021064793A1 JP WO2021064793 A1 JPWO2021064793 A1 JP WO2021064793A1 JP 2020558061 A JP2020558061 A JP 2020558061A JP 2020558061 A JP2020558061 A JP 2020558061A JP WO2021064793 A1 JPWO2021064793 A1 JP WO2021064793A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
input shaft
bearing
case
peripheral surface
outer ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020558061A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6921470B1 (ja
Inventor
浩介 琴尾
和彦 西宮
淳司 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp filed Critical Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP6921470B1 publication Critical patent/JP6921470B1/ja
Publication of JPWO2021064793A1 publication Critical patent/JPWO2021064793A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
    • F16C19/04Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly
    • F16C19/06Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly with a single row or balls
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C27/00Elastic or yielding bearings or bearing supports, for exclusively rotary movement
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C3/00Shafts; Axles; Cranks; Eccentrics
    • F16C3/02Shafts; Axles
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L3/00Measuring torque, work, mechanical power, or mechanical efficiency, in general
    • G01L3/16Rotary-absorption dynamometers, e.g. of brake type
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M13/00Testing of machine parts
    • G01M13/02Gearings; Transmission mechanisms
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M17/00Testing of vehicles
    • G01M17/007Wheeled or endless-tracked vehicles

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)
  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
  • Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
  • Sealing Of Bearings (AREA)
  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)

Abstract

本発明は、入力軸の軸トルクを正確に測定することができる入力軸システムを提供することを目的とする。そして、本発明の入力軸システム(JS)は、入力軸(150)を回転させる低慣性モータ(110)と、低慣性モータ(110)と供試体(300)との間に設けられ、入力軸(150)を回転自在に支持する中間軸受装置(100)と、中間軸受装置(100)と低慣性モータ(110)との間に設けられ、入力軸(150)に加わるトルクを計測する軸トルク計(102)とを主要構成要素として備えている。そして、中間軸受装置(100)は、入力軸(150)にかかる振動を油膜形成領域(R5)によって低減化する減衰機能を有している。

Description

この発明は、供試体に連結される入力軸を有する入力軸システムに関する。
入力軸システムは、例えば、シャーシダイナモメータにおいて、パワートレイン等の駆動系ユニットの試験に使用されている。このような入力軸システムは、近年、高速小型化するHEV(Hybrid Electric Vehicle)モータや、EV(Electric Vehicle)モータ等を模擬した駆動源によって入力軸を回転させ、この入力軸をトランスミッション等の供試体に回転自在に連結している。
このような入力軸システムは、入力軸の軸トルクを測定するための軸トルク計を有しており、入力軸の軸トルクを測定可能な試験システムとして利用されている。上述した入力軸システムとして、例えば、特許文献1に開示された自動車試験装置の主要構成部(低慣性モータ、トルク検出器等)が挙げられる。
特開2003−65900号公報
従来の入力軸システムにおいて、供試体に軸トルク計を直接接続したり、一般的な中間軸受部を介して供試体と軸トルク計とを接続したりする構成が一般的であった。
従来の入力軸システムは、上記のような構成であるため、供試体側より外乱振動や偏荷重が、直接、あるいは中間軸受部を介して入力軸に伝達されてしまうため、軸トルク計によって入力軸の軸トルクを正確に測定することができないという問題点があった。
本発明では、上記のような問題点を解決し、入力軸の軸トルクを正確に測定することができる入力軸システムを提供することを目的とする。
この発明に係る入力軸システムは、供試体に連結される入力軸を有する入力軸システムであって、前記入力軸を回転させる駆動源と、前記駆動源と前記供試体との間に設けられ、前記入力軸を支持する中間軸受装置と、前記中間軸受装置と前記駆動源との間に設けられ、前記入力軸の軸トルクを計測する軸トルク計とを備え、前記中間軸受装置は油膜形成領域を有し、前記入力軸にかかる振動を前記油膜形成領域によって低減化する減衰機能を有することを特徴とする。
請求項1記載の本願発明の入力軸システムにおける中間軸受装置は、入力軸にかかる振動を油膜形成領域によって低減化する減衰機能を有している。
中間軸受装置は供試体と軸トルク計との間に設けられており、中間軸受装置の上記減衰機能により、供試体側からの振動や偏荷重による、入力軸における軸トルク計の設置箇所への影響を大幅に低減化することができる。
その結果、請求項1記載の本願発明の入力軸システムは、軸トルク計によって入力軸の軸トルクを正確に測定することができる効果を奏する。
この発明の目的、特徴、局面、および利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
実施の形態の入力軸システムを用いた駆動系ダイナモステムの構成を示す説明図である。 図1で示した入力軸システムの詳細構造を示す説明図である。 図2で示した中間軸受装置の全体構成を示す説明図である。 図3で示した軸受ケースの外観構造を模式的に示す斜視図である。 図3で示した外輪の外観構造を模式的に示す斜視図である。 軸受ケース及び外輪における側面の円周方向における位置関係を模式的に示す説明図である。 図3で示した内輪の外観構造を模式的に示す斜視図である。 図2で示した中間軸受装置における油供給系統を模式的に示すブロック図である。 油膜の形成状態を模式的に示す説明図である。
<実施の形態>
図1は実施の形態の入力軸システムJSを用いた駆動系ダイナモステム500の構成を示す説明図である。
同図に示すように、駆動系ダイナモステム500は、入力軸システムJS、供試体300、出力軸250、前輪用ダイナモ対201及び202を主要構成要素として含んでいる。
同図に示すように、入力軸システムJSの入力軸150は供試体300に回転自在に連結されており、前輪用ダイナモ対201及び202の出力軸250も供試体300に回転自在に連結されている。
入力軸システムJSは、低慣性モータ110及び中間軸構造体JMを主要構成要素として含んでいる。なお、図1では、入力軸システムJSは簡略化して示しており、実際の構造は後述する図2で示す構造を呈している。また、入力軸システムJSと前輪右用ダイナモ202とは何ら接続関係を有していない。
これらの図に示すように、駆動源となる低慣性モータ110は直結される入力軸150を回転させている。入力軸150の回転運動力は、中間軸構造体JMを介して供試体300に伝達される。
図1では、供試体300としてFFトランスミッションを示している。なお、「FFトランスミッション」とは、フロントエンジン・フロントドライブ(Front Engine・Front Drive)用のトランスミッションを意味する。
低慣性モータ110に入力軸150が回転可能に連結されており、入力軸150は回転可能に中間軸構造体JMで支持され、その先端部分が供試体300内で連結される。
供試体300は、低慣性モータ110から入力軸150の回転運動力を受け、この回転運動力に基づき、出力軸250を回転させる。以下、この点を詳述する。
前述したように、駆動源である低慣性モータ110を駆動させることにより、入力軸150は回転し、入力軸150の回転運動力は、中間軸構造体JMを介して供試体300に伝達される。
供試体300は、入力軸150、内部ギヤ351〜354、中継軸330及び入力軸150を主要構成要として有している。入力軸150の先端部分が供試体300内で連結され、出力軸250の中心部分が供試体300内で連結される。
内部ギヤ351は入力軸150の先端部に取り付けられ、入力軸150の回転と共に回転する。中継軸330の両端に内部ギヤ352及び353が設けられる。内部ギヤ354は出力軸250の中心部に取り付けられ、自身の回転に伴い出力軸250を回転させる。また、内部ギヤ351と内部ギヤ352とが噛み合っており、内部ギヤ353と内部ギヤ354とが噛み合っている。
したがって、入力軸150の回転運動力が、互いに噛み合う内部ギヤ351及び352を介して中継軸330に伝達され、中継軸330の回転運動力が、互いに噛み合う内部ギヤ353及び354を介して、出力軸250に伝達される。
その結果、供試体300において、入力軸150の回転運動力は、複数の内部ギヤ351〜354間を上方から下方にかけて伝達された後、出力軸250に伝達される。そして、最終的に出力軸250の回転に伴い前輪用ダイナモ対201及び202を回転させることができる。
なお、上述した供試体300の動作は、FFトランスミッションとしての供試体300の動作を原理的に簡略化して説明しており、必ずしも実際の動作と一致しない。
図2は図1で示した入力軸システムJSの詳細構造を示す説明図である。同図に示す様に、入力軸システムJSは、低慣性モータ110、中間軸構造体JM及び基台106を主要構成要素として含んでいる。そして、中間軸構造体JMは中間軸受装置100、軸トルク計102及び軸継手104を含んでいる。
したがって、中間軸構造体JM内において、図2では図示しない入力軸150は軸継手104、軸トルク計102を介して中間軸受装置100で回転自在に支持されている。
基台106は面一の上面を有し、低慣性モータ110及び中間軸受装置100を上面上に固定配置することにより、低慣性モータ110及び中間軸受装置100を下方から支持する。さらに、基台106は、低慣性モータ110(入力軸150を含む)、軸継手104、軸トルク計102及び低慣性モータ110と一体的に構成される。
なお、低慣性モータ110に直結されている入力軸150は、供試体300から着脱可能である。
このように、入力軸システムJSは、入力軸150を回転させる駆動源となる低慣性モータ110と、低慣性モータ110と供試体300との間に設けられ、入力軸150を回転自在に支持する中間軸受装置100と、中間軸受装置100と低慣性モータ110との間に設けられ、入力軸150に加わる軸トルクを計測する軸トルク計102とを主要構成要素として備えている。
さらに、中間軸受装置100は、後述する油膜形成領域R5を有し、この油膜形成領域R5によって、入力軸150にかかる振動を低減化する減衰機能を有している。
このように、本実施の形態の入力軸システムJSにおける中間軸受装置100は、入力軸150にかかる振動を、油膜形成領域R5によって低減化する減衰機能を有している。
供試体300と軸トルク計102との間に中間軸受装置100が設けられており、中間軸受装置100の上記減衰機能により、供試体300側からの振動や偏荷重による、入力軸150における軸トルク計102の設置箇所への影響を大幅に低減化することができる。
その結果、本実施の形態の入力軸システムJSは、軸トルク計102によって入力軸150の軸トルクを正確に測定することができる効果を奏する。
さらに、本実施の形態の入力軸システムJSは、基台106の上面上に、低慣性モータ110と中間軸受装置100とを固定配置して安定性良く支持できる分、軸トルク計102によって入力軸150の軸トルクをより正確に測定することができる。
加えて、入力軸システムJSにおいて、基台106と、低慣性モータ110(入力軸150を含む)、軸継手104、軸トルク計102及び中間軸受装置100とが一体的に構成されるため、これらを含む入力軸システムJSの取り扱いが容易になる。
例えば、入力軸システムJSの入力軸150を供試体300から取り外し、他の供試体に接続する等の処理を比較的簡単に行うことができる。
<中間軸受装置100>
図3は図2で示した中間軸受装置100の全体構成を示す説明図である。同図に示すように、中間軸受装置100は、入力軸150を回転自在に支持する円筒状の軸受4と、軸受4の外周面側から軸受4を支持する円筒状の軸受ケース5と、軸受ケース5の外周面に対向する対向面(内周面)を有し、軸受ケース5の外周面と対向面とを一対のOリング51を介して接触させて軸受ケース5を支持する軸受用のハウジング1とを主要構成部として含んでいる。
図4は図3で示した軸受ケース5の外観構造を模式的に示す斜視図である。図3及び図4に示すように、軸受ケース5は内部に軸受4を収容するため空洞部を有する円筒状を呈している。
軸受ケース5は、外周面上において円周方向に沿って円環状に設けられる一対のOリング用溝53(一対の溝)と、一対のOリング用溝53内に設けられる一対のOリング51と、軸受ケース5の側面の円周方向における一方半円側(上部半円側)に選択的に設けられ、各々が側面を貫通する4つのケース貫通穴50(図4では2つのケース貫通穴50のみ図示)とを主要構成部として含んでいる。なお、図4では説明の都合上、一対のOリング51の図示を省略している。
このように、軸受ケース5は、側面を貫通する複数のケース貫通穴として4つのケース貫通穴50を有している。また、図4に示すように、一対のOリング用溝53は、軸受ケース5の側面における軸方向(底面と上面とを結ぶ方向)の両端部近傍に設けられる。そして、一対のOリング51間における軸受ケース5の外周面上の領域が油膜形成領域R5となり、4つのケース貫通穴50は油膜形成領域R5に選択的に設けられる。
さらに、図4に示すように、軸受ケース5の側面において、上部半円部と下部半円部との境界に一対の回り止め窪み55が設けられる。
一対の回り止め窪み55に対しハウジング1側から回転方向に拘束することにより、ハウジング1内で軸受ケース5が回転する現象を防止することができる。
軸受4は、内輪6、外輪7及び転動球8を主要構成要素として含んでいる。外輪7は軸受ケース5内周面に接する外周面を有する円筒状を呈し、内輪6は外輪7との間に内部空間を有するよう設けられる円筒状を呈している。そして、内輪6と外輪7との間の内部空間に転動球8が配置される。
図3に示すように、外輪7は外輪側部7a、外輪側部7b及び外輪中心部7cにより構成され、外輪側部7a,7b間に外輪中心部7cが挟まれる位置関係を有している。
外輪7の上部の外輪中心部7cにおいて、外輪中心部7cを貫通する外輪貫通穴70が設けられる。さらに、外輪7の下部の外輪中心部7cにおいて、外輪中心部7cを貫通する貫通穴71が設けられる。貫通穴71は、下方領域に、上部領域より幅広構造の回転方向に拘束するための窪みが形成され、この窪みがネジ収容領域71xとなる。
図5は外輪7の外観構造を模式的に示す斜視図である。図3及び図5に示すように、外輪7は、側面の円周方向における一方半円側(図5の上部半円側)において、各々が複数のケース貫通穴50に対応して選択的に設けられ、側面を貫通する複数の外輪貫通穴である4つの外輪貫通穴70(図5では2つの外輪貫通穴70のみ図示)を有する。
さらに、外輪7は、側面の円周方向における一方半円側に対向する他方半円側(下部半円側)に設けられる1つの貫通穴71を有している。
図6は軸受ケース5及び外輪7における側面の円周方向における位置関係を模式的に示す説明図である。図6で示すA−A断面が図3で示す構造となる。
図6に示すように、軸受ケース5の4つのケース貫通穴50と、外輪7の4つの外輪貫通穴70とが、対応するケース貫通穴50及び外輪貫通穴70間で連続的に繋がるように、互いに対応する位置関係で設けられる。すなわち、図6に示すように、軸受ケース5の側面の円周方向を規定する円及び外輪7の側面の円周方向を規定する円の共通の中心を中心点C1とすると、中心点C1から4つのケース貫通穴50にかけて延びる4つの直線上に4つの外輪貫通穴70のうちの一の外輪貫通穴70が必ず位置するように設けられる。すなわち、4つのケース貫通穴50と4つの外輪貫通穴70とは1対1に対応し、対応するケース貫通穴50と外輪貫通穴70とは中心点C1を起点として同一直線上に存在する。
なお、外輪貫通穴70の先端領域は他の領域より油の流通経路が狭くなり、かつ、2つに分岐する絞り構造70sを有し、これら絞り構造70sによって油の流れを制限することにより、軸受4の内輪6及び転動球8に安定した油の供給を行うことができる。
また、図4及び図6に示すように、軸受ケース5の側面において、上部半円部と下部半円部との境界に一対の回り止め窪み55が設けられる。したがって、一対の回り止め窪み55を結ぶ線上に中心点C1が存在する。
図6に示すように、軸受ケース5及び外輪7は、それぞれの側面の円周方向における上記他方半円側に設けられる軸受ケース5の貫通穴57及び貫通穴71を有している。
図7は内輪6の外観構造を模式的に示す斜視図である。図3及び図7に示すように、内輪6は外輪7との間に内部空間が形成されるように、外輪7の側面より小さい径の側面を有して円筒状に形成される。
そして、図3に示すように、固定用ネジである底部ネジ73は、軸受ケース5及び外輪7の側面の上記他方半円側において、外輪7と軸受ケース5との間に設けられ、外輪中心部7cの回転方向の動きを拘束している。すなわち、底部ネジ73は軸受ケース5の貫通穴57を貫通し、貫通穴71のネジ収容領域71xに収納されるように設けられる。
図8は図2で示した中間軸受装置100における油供給系統を模式的に示すブロック図である。同図に示す給油回路10から軸受ケース5の外周面上に油が供給される。軸受ケース5の外周面上に供給された油は、軸受ケース5の4つのケース貫通穴50及び外輪7の4つの外輪貫通穴70のみを介して、軸受4の内部に供給される。
なお、図3において、油の流れを矢印で示している。図3に示すように、給油回路10から軸受ケース5及び外輪7の外輪中心部7cを介して軸受4の外輪7及び転動球8に供給された油は、外輪7の外周方向の他方半円側において軸受4から外部に排出される。
図9は油膜の形成状態を模式的に示す説明図である。同図に示すように、一対のOリング51間における軸受ケース5の外周面上の領域が油膜形成領域R5となる。したがって、給油回路10から軸受ケース5の外周面上に油が供給されると、軸受ケース5の外周面とハウジング1の対向面(内周面)との間の油膜形成領域R5に油膜25が形成される。
図2で示した中間軸受装置100は、給油回路10からの給油により、図3及び図9に示すように、油膜形成領域R5に油膜25が形成される。なぜなら、一対のOリング51によって軸受ケース5の外周面上の油膜形成領域R5は、油膜形成領域R5に選択的に設けられる4つのケース貫通穴50を除いて、他の領域から遮断される閉鎖空間となるからである。
なお、図9では模式的に示しているため、油膜25が所定の厚みを有する態様で図示しているが、実際には油膜25の厚みは微小である。
さらに、図3及び図4に示すように、一対のOリング用溝53を軸受ケース5の側面における軸方向の両端部近傍に設けることにより、軸受ケース5の外周面の大部分の領域を油膜形成領域R5とすることができるため、比較的広い領域で油膜25による油膜ダンパ機構を発揮させることができる。
その結果、本実施の形態の入力軸システムJSに用いられる中間軸受装置100は、油膜形成領域R5によって、支持する入力軸150にかかる振動を効果的に低減化する上記減衰機能を発揮することができる。このように、中間軸受装置100は油膜形成領域R5を有し、入力軸150にかかる振動を油膜形成領域R5によって低減化する上記減衰機能を有している。
加えて、軸受ケース5の4つのケース貫通穴50(複数のケース貫通穴)及び軸受4の4つの外輪貫通穴70(複数の外輪貫通穴)を介して、油膜形成領域R5における油膜25を形成する油の一部を軸受4内に供給している。このため、中間軸受装置100は、装置を大型化することなく軸受4を冷却することができる。
この際、軸受4内への油の供給は、油膜形成領域R5に選択的に形成された4つのケース貫通穴50と4つの外輪貫通穴70とのみを介することにより、軸受4への油供給量に制限されることによって、油膜形成領域R5における油膜25の形成を安定して行うことができる。
入力軸システムJS内の中間軸受装置100において、複数の外輪貫通穴70それぞれの先端領域は他の領域より油の流通経路が狭くなる絞り構造70sを有している。すなわち、中間軸受装置100において、外輪7の外輪中心部7cに設けられる外輪貫通穴70の先端領域は他の領域より油の流通経路が狭くなる絞り構造70sを有している。
このため、実施の形態の中間軸受装置100は、軸受4内の内輪6及び転動球8への油の供給をスムーズにして、油膜形成領域R5における油膜25の形成を安定して維持することができる。
さらに、底部ネジ73よって、外輪7と軸受ケース5とを固定することにより、外輪7の外輪中心部7cによる回転方向の動きを拘束することができる。
その結果、本実施の形態の中間軸受装置100は、比較的少ない部材で入力軸150による振動の低減化及び軸受4の冷却を図ることができる効果を奏する。
<その他>
本実施の形態では、供試体300として、FFトランスミッションを示したがこれに限定されず、例えば、ディファレンシャルギア等でも良い。すなわち、入力軸150に連結可能な全ての構成部を供試体300として用いることができる。
この発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。すなわち、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 ハウジング
4 軸受
5 軸受ケース
6 内輪
7 外輪
25 油膜
50 ケース貫通穴
51 Oリング
53 Oリング用溝
71 貫通穴
70 外輪貫通穴
73 底部ネジ
100 中間軸受装置
102 軸トルク計
106 基台
110 低慣性モータ
150 入力軸
250 出力軸
300 供試体
JM 中間軸構造体
R5 油膜形成領域
この発明に係る入力軸システムは、供試体に連結される入力軸を有する入力軸システムであって、前記入力軸を回転させる駆動源と、前記駆動源と前記供試体との間に設けられ、前記入力軸を支持する中間軸受装置と、前記中間軸受装置と前記駆動源との間に設けられ、前記入力軸の軸トルクを計測する軸トルク計とを備え、前記中間軸受装置は油膜形成領域を有し、前記入力軸にかかる振動を前記油膜形成領域によって低減化する減衰機能を有し、前記中間軸受装置は、前記入力軸を回転自在に支持する円筒状の軸受と、前記軸受の外周面側から前記軸受を支持する円筒状の軸受ケースと、前記軸受ケースの外周面に対向する対向面を有し、前記軸受ケースの外周面と対向面とを接触させて前記軸受ケースを支持する軸受用のハウジングと、前記軸受ケースの外周面上に油を供給する給油回路とを備え、前記軸受ケースは、外周面上において円周方向に沿って円環状に設けられる一対の溝と、前記一対の溝内に設けられる一対のOリングと、側面の円周方向における一方半円側に選択的に設けられ、各々が側面を貫通する複数のケース貫通穴とを含み、前記一対のOリング間における前記軸受ケースの外周面上の領域が前記油膜形成領域となり、前記複数のケース貫通穴は前記油膜形成領域に設けられ、前記軸受は、前記軸受ケースの内周面に接する外周面を有する円筒状の外輪と、前記外輪との間に内部空間を有するよう設けられる円筒状の内輪とを有し、前記内部空間に転動球が配置され、前記外輪は、側面の円周方向における前記一方半円側において、各々が前記複数のケース貫通穴に対応して選択的に設けられ、側面を貫通する複数の外輪貫通穴を有する

Claims (3)

  1. 供試体に連結される入力軸を有する入力軸システムであって、
    前記入力軸を回転させる駆動源と、
    前記駆動源と前記供試体との間に設けられ、前記入力軸を支持する中間軸受装置と、
    前記中間軸受装置と前記駆動源との間に設けられ、前記入力軸の軸トルクを計測する軸トルク計とを備え、
    前記中間軸受装置は油膜形成領域を有し、前記入力軸にかかる振動を前記油膜形成領域によって低減化する減衰機能を有することを特徴とする、
    入力軸システム。
  2. 請求項1記載の入力軸システムであって、
    前記駆動源及び前記中間軸受装置を上面上に固定配置し、前記駆動源、前記軸トルク計及び前記中間軸受装置と一体的に構成される基台をさらに備える、
    入力軸システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の入力軸システムであって、
    前記中間軸受装置は、
    前記入力軸を回転自在に支持する円筒状の軸受と、
    前記軸受の外周面側から前記軸受を支持する円筒状の軸受ケースと、
    前記軸受ケースの外周面に対向する対向面を有し、前記軸受ケースの外周面と対向面とを接触させて前記軸受ケースを支持する軸受用のハウジングと、
    前記軸受ケースの外周面上に油を供給する給油回路とを備え、
    前記軸受ケースは、
    外周面上において円周方向に沿って円環状に設けられる一対の溝と、
    前記一対の溝内に設けられる一対のOリングと、
    側面の円周方向における一方半円側に選択的に設けられ、各々が側面を貫通する複数のケース貫通穴とを含み、
    前記一対のOリング間における前記軸受ケースの外周面上の領域が前記油膜形成領域となり、前記複数のケース貫通穴は前記油膜形成領域に設けられ、
    前記軸受は、
    前記軸受ケースの内周面に接する外周面を有する円筒状の外輪と、
    前記外輪との間に内部空間を有するよう設けられる円筒状の内輪とを有し、前記内部空間に転動球が配置され、
    前記外輪は、側面の円周方向における前記一方半円側において、各々が前記複数のケース貫通穴に対応して選択的に設けられ、側面を貫通する複数の外輪貫通穴を有する、
    入力軸システム。
JP2020558061A 2019-09-30 2019-09-30 入力軸システム Active JP6921470B1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2019/038514 WO2021064793A1 (ja) 2019-09-30 2019-09-30 入力軸システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6921470B1 JP6921470B1 (ja) 2021-08-18
JPWO2021064793A1 true JPWO2021064793A1 (ja) 2021-11-04

Family

ID=75337780

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020558061A Active JP6921470B1 (ja) 2019-09-30 2019-09-30 入力軸システム

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6921470B1 (ja)
CN (1) CN112997014B (ja)
WO (1) WO2021064793A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT525716A1 (de) * 2021-12-03 2023-06-15 Avl List Gmbh Dynamischer prüfstand für prüflinge

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58187752U (ja) * 1982-06-10 1983-12-13 トヨタ自動車株式会社 動力伝達系の試験装置
JPS639428U (ja) * 1986-07-02 1988-01-22
JP3438403B2 (ja) * 1994-04-06 2003-08-18 日本精工株式会社 転がり軸受の振動測定装置
JP2006226400A (ja) * 2005-02-17 2006-08-31 Jtekt Corp シャフト装置
JP2014119080A (ja) * 2012-12-19 2014-06-30 Hitachi Ltd すべり軸受装置
JP6205803B2 (ja) * 2013-04-05 2017-10-04 日本精工株式会社 ラジアル転がり軸受用試験装置
JP6144216B2 (ja) * 2014-02-14 2017-06-07 大豊工業株式会社 すべり軸受
JP6777417B2 (ja) * 2016-04-04 2020-10-28 Ntn株式会社 制振軸受装置
JP2018076780A (ja) * 2016-11-07 2018-05-17 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 冷媒圧縮機
CN107560855B (zh) * 2017-10-12 2019-03-01 重庆大学 一种油膜轴承动静态性能试验装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6921470B1 (ja) 2021-08-18
WO2021064793A1 (ja) 2021-04-08
CN112997014B (zh) 2023-07-21
CN112997014A (zh) 2021-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5221358B2 (ja) 減速装置
US6585620B1 (en) Reduction apparatus
WO2018099392A1 (zh) 少齿差行星减速器、车载显示屏装置及车辆
JP2019094932A (ja) 車両用駆動装置
JP2011231802A (ja) 変速歯車装置
JP6921470B1 (ja) 入力軸システム
JP6491456B2 (ja) トラクション動力伝達装置
JP2007263792A (ja) ラジアル転がり軸受の試験方法
JP2007192737A (ja) 動圧軸受の性能評価方法
JP2019183871A (ja) 差動装置
JP2018189237A (ja) サイクロ減速機
JP6233805B2 (ja) トラクション動力伝達装置
CN111207922B (zh) 一种大功率高转速行星变速机构试验装置
JP5009232B2 (ja) 偏心揺動型歯車装置
KR102223100B1 (ko) 통합 드라이브 액슬 시험 방법
RU2765661C1 (ru) Корпус и дифференциал трансмиссии
JP2015052374A (ja) 車両用動力伝達装置の潤滑構造
JP6372752B2 (ja) トラクション動力伝達装置
JP2022071649A (ja) ダイナミックダンパ
US20090258749A1 (en) Vibration damping device and power transmission device
JP2005331441A (ja) トルク計が内蔵された軸受ユニット、及びその組立方法
JP2019066197A5 (ja)
JP4450723B2 (ja) 歯車列及び駆動装置
JP7380979B2 (ja) 電動機付き変速機および台車駆動ユニット
JP2010210073A (ja) 駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201019

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201019

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210727

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210727

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6921470

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150