JPWO2021060932A5 - - Google Patents
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Description
c-Met結合ドメイン、膜貫通ドメイン、及び細胞内信号伝達ドメイン。
本明細書において、用語“キメラ抗原受容体(chimeric antigen receptor,CAR)”は、少なくとも一つの細胞外抗原結合ドメイン、膜貫通ドメイン、及び刺激分子に由来する細胞内信号伝達ドメインを含む組換えポリペプチドを意味する。
本発明の一具現例において、前記キメラ抗原受容体は、リーダー配列(leader sequence,LS)を選択的にさらに含む。前記リーダー配列は、キメラ抗原受容体を構成する組換えポリペプチドのアミノ末端(N-terminal)に位置する。前記リーダー配列は、キメラ抗原受容体の細胞内プロセス及び細胞膜に局在化(localization)されながら抗原結合ドメインから任意に切断される。
本発明の具体的な具現例において、前記リーダー配列は、CD8アルファ(CD8 alpha)のリーダー配列、hGM-CSF受容体アルファ鎖(hGM-CSF receptor alpha-chain)のリーダー配列、又は3E8抗体のリーダー配列であってよい。
本発明のより具体的な具現例において、前記リーダー配列は、配列番号26、28又は30の塩基配列によってエンコードされるアミノ酸配列を含むリーダー配列である。
本発明の一具現例において、前記キメラ抗原受容体のc-Met結合ドメイン及び膜貫通ドメインは、ヒンジ領域、スぺーサ領域、又はそれらの組合せによって連結される。
本発明の具体的な具現例において、前記膜貫通ドメインは、T細胞受容体、CD28、CD3エプシロン、CD45、CD4、CD5、CD8、CD9、CD16、CD22、CD33、CD37、CD64、CD80、CD86、CD134、CD137及びCD154のアルファ、ベータ又はのゼータ鎖からなる群から選ばれるタンパク質の膜貫通ドメインを含む。
本発明のより具体的な具現例において、前記膜貫通ドメインは、配列番号42、46又は47の塩基配列によってエンコードされるアミノ酸配列を含む。
本発明の他の具現例において、前記細胞内信号伝達ドメインは、OX40、CD2、CD27、CD28、CDS、ICAM-1、LFA-1(CD11a/CD18)、ICOS(CD278)及び4-1BB(CD137)からなる群から選ばれるタンパク質の信号伝達ドメインを共同刺激ドメインとしてさらに含む。すなわち、本発明のキメラ抗原受容体は、抗原結合ドメイン、膜貫通ドメイン、刺激分子に由来する細胞内信号伝達ドメイン及び共同刺激分子に由来する信号伝達ドメインを含む組換えポリペプチドであってよい。
本発明の一具現例において、前記エフェクター細胞は、樹状細胞、キラー樹状細胞、肥満細胞、ナチュラルキラー細胞、Bリンパ球、Tリンパ球、大食細胞及びそれらの前駆細胞からなる群から選ばれるが、これに限定されるものではない。ここで、前記Tリンパ球は、炎症性Tリンパ球、細胞毒性Tリンパ球、調節Tリンパ球又はヘルパーTリンパ球からなる群から選ばれる。
したがって、本発明の具体的な具現例によれば、本発明のエフェクター細胞、例えば、Tリンパ球、又はナチュラルキラー細胞に伝達され、抗c-Met CARエンコーディング核酸分子は、mRNAに転写され、該mRNAから抗c-Met CARポリペプチドが翻訳されてエフェクター細胞の表面に発現する。
実施例1-2.c-Met-CAR-001遺伝子の準備
本発明の抗c-Met scFv抗体可変重鎖(variable heavy chain;VH)の5’部位には、BamH I制限酵素塩基配列及びCD8アルファのリーダー配列(leader sequence;LS)を含み、抗c-Met scFv抗体可変軽鎖(variable light chain;VL)の3’部位には、hCD8アルファのヒンジとTM、共同刺激ドメインである4-1BB及びCD3ζ-iso2M(modified CD3ζ-iso2)及びXho I制限酵素塩基配列を含むように塩基配列を確保した。確保された塩基配列は、BamH I-hCD8αLS-scFv-hCD8α hinge-hCD8αTM-41BB-CD3ζ-iso2M-Xho Iの塩基配列(表2)を有し、これに基づいて配列番号60のc-Met-CAR-001(図1)構造を合成した。合成されたpBHA-c-Met-CAR-001(図2)は、他のc-Met-CAR構造を確保するために使用した。
本発明の抗c-Met scFv抗体可変重鎖(variable heavy chain;VH)の5’部位には、BamH I制限酵素塩基配列及びCD8アルファのリーダー配列(leader sequence;LS)を含み、抗c-Met scFv抗体可変軽鎖(variable light chain;VL)の3’部位には、hCD8アルファのヒンジとTM、共同刺激ドメインである4-1BB及びCD3ζ-iso2M(modified CD3ζ-iso2)及びXho I制限酵素塩基配列を含むように塩基配列を確保した。確保された塩基配列は、BamH I-hCD8αLS-scFv-hCD8α hinge-hCD8αTM-41BB-CD3ζ-iso2M-Xho Iの塩基配列(表2)を有し、これに基づいて配列番号60のc-Met-CAR-001(図1)構造を合成した。合成されたpBHA-c-Met-CAR-001(図2)は、他のc-Met-CAR構造を確保するために使用した。
実施例3.c-Met-CAR-003遺伝子の準備
実施例3-1.抗c-Met scFv抗体遺伝子の準備
遺伝子合成を用いて確保されたpBHA-cMet-CAR-001(図2)を鋳型とし、プライマー配列番号7(表3)と配列番号8(表3)を用いてPCR方法で増幅して使用した。このとき、抗c-Met scFv抗体可変重鎖(VH)の5’部位に結合するプライマーが3E8リーダー配列(LS)の12個塩基配列を有し、抗c-Met scFv抗体可変軽鎖(VL)の3’部位に結合するプライマーがhIgD hingeの12個塩基配列を有して増幅されたPCR生成物は、3E8 LS-scFv-hIgD hingeの塩基配列を有する(表5)。増幅したPCR生成物は次のPCR増幅過程に使用した。
実施例3-1.抗c-Met scFv抗体遺伝子の準備
遺伝子合成を用いて確保されたpBHA-cMet-CAR-001(図2)を鋳型とし、プライマー配列番号7(表3)と配列番号8(表3)を用いてPCR方法で増幅して使用した。このとき、抗c-Met scFv抗体可変重鎖(VH)の5’部位に結合するプライマーが3E8リーダー配列(LS)の12個塩基配列を有し、抗c-Met scFv抗体可変軽鎖(VL)の3’部位に結合するプライマーがhIgD hingeの12個塩基配列を有して増幅されたPCR生成物は、3E8 LS-scFv-hIgD hingeの塩基配列を有する(表5)。増幅したPCR生成物は次のPCR増幅過程に使用した。
実施例3-2.3E8抗体のリーダー配列(LS)遺伝子の準備
3E8抗体のリーダー配列(LS)を含むpMT-CAR-002プラスミド(図4)を鋳型とし、プライマー配列番号9(表3)と配列番号10(表3)を用いてPCR方法で増幅して使用した。このとき、3E8リーダー配列(LS)の5’部位に結合するプライマーがBamH I制限酵素塩基配列を有し、3E8リーダー配列(LS)の3’部位に結合するプライマーが抗c-Met scFv抗体可変重鎖(VH)の12個塩基配列を有して増幅されたPCR生成物は、BamH I-3E8 LS-scFvの塩基配列を有する(表5)。増幅した生成物は次のPCR増幅過程に使用した。
3E8抗体のリーダー配列(LS)を含むpMT-CAR-002プラスミド(図4)を鋳型とし、プライマー配列番号9(表3)と配列番号10(表3)を用いてPCR方法で増幅して使用した。このとき、3E8リーダー配列(LS)の5’部位に結合するプライマーがBamH I制限酵素塩基配列を有し、3E8リーダー配列(LS)の3’部位に結合するプライマーが抗c-Met scFv抗体可変重鎖(VH)の12個塩基配列を有して増幅されたPCR生成物は、BamH I-3E8 LS-scFvの塩基配列を有する(表5)。増幅した生成物は次のPCR増幅過程に使用した。
実施例4.c-Met-CAR-004遺伝子の準備
実施例4-1.抗c-Met scFv抗体遺伝子の準備
遺伝子合成を用いて確保されたpBHA-cMet-CAR-001(図2)を鋳型とし、プライマー配列番号7(表3)と配列番号8(表3)を用いてPCR方法を増幅して使用した。このとき、抗c-Met scFv抗体可変重鎖(VH)の5’部位に結合するプライマーが3E8リーダー配列(LS)の12個塩基配列を有し、抗c-Met scFv抗体可変軽鎖(VL)の3’部位に結合するプライマーがhIgDヒンジの12個塩基配列を有して増幅されたPCR生成物は、3E8 LS-scFv-hinge-hIgDヒンジの塩基配列を有する(表6)。増幅したPCR生成物は次のPCR増幅過程に使用した。
実施例4-1.抗c-Met scFv抗体遺伝子の準備
遺伝子合成を用いて確保されたpBHA-cMet-CAR-001(図2)を鋳型とし、プライマー配列番号7(表3)と配列番号8(表3)を用いてPCR方法を増幅して使用した。このとき、抗c-Met scFv抗体可変重鎖(VH)の5’部位に結合するプライマーが3E8リーダー配列(LS)の12個塩基配列を有し、抗c-Met scFv抗体可変軽鎖(VL)の3’部位に結合するプライマーがhIgDヒンジの12個塩基配列を有して増幅されたPCR生成物は、3E8 LS-scFv-hinge-hIgDヒンジの塩基配列を有する(表6)。増幅したPCR生成物は次のPCR増幅過程に使用した。
実施例4-2.3E8抗体のリーダー配列(LS)遺伝子の準備
3E8抗体のリーダー配列(LS)を含むpMT-CAR-003プラスミド(図5)を鋳型とし、プライマー配列番号9(表3)と配列番号10(表3)を用いてPCR方法で増幅して使用した。このとき、3E8リーダー配列(LS)の5’部位に結合するプライマーがBamH I制限酵素塩基配列を有し、3E8リーダー配列(LS)の3’部位に結合するプライマーが抗c-Met scFv抗体可変重鎖(VH)の12個塩基配列を有して増幅されたPCR生成物は、BamH I-3E8 LS-scFvの塩基配列を有する(表6)。増幅した生成物は次のPCR増幅過程に使用した。
3E8抗体のリーダー配列(LS)を含むpMT-CAR-003プラスミド(図5)を鋳型とし、プライマー配列番号9(表3)と配列番号10(表3)を用いてPCR方法で増幅して使用した。このとき、3E8リーダー配列(LS)の5’部位に結合するプライマーがBamH I制限酵素塩基配列を有し、3E8リーダー配列(LS)の3’部位に結合するプライマーが抗c-Met scFv抗体可変重鎖(VH)の12個塩基配列を有して増幅されたPCR生成物は、BamH I-3E8 LS-scFvの塩基配列を有する(表6)。増幅した生成物は次のPCR増幅過程に使用した。
以上、本発明の特定の部分を詳細に記述したところ、当業界における通常の知識を有する者にとって、それらの具体的な記述は単に好ましい具現例に過ぎず、それらに本発明の範囲が制限されないという点は明らかである。
本発明の態様は以下を含む。
<1>
次を含む抗c-Metキメラ抗原受容体をエンコードする核酸分子:c-Met結合ドメイン、膜貫通ドメイン、及び細胞内信号伝達ドメイン。
<2>
前記c-Met結合ドメインは、抗c-Metに特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片である、<1>に記載の核酸分子。
<3>
前記抗体又はその抗原結合断片は、配列番号15~配列番号17のアミノ酸配列をそれぞれ含む重鎖相補性決定領域1(complementarity determining region 1 of heavy chain,CDRH1)、重鎖相補性決定領域2(CDRH2)、及び重鎖相補性決定領域3(CDRH3);及び、配列番号18~配列番号20のアミノ酸配列をそれぞれ含む軽鎖相補性決定領域1(complementarity determining region 1 of light chain,CDRL1)、軽鎖相補性決定領域2(CDRL2)、及び軽鎖相補性決定領域3(CDRL3)を含むものである、<1>に記載の核酸分子。
<4>
前記抗体又はその抗原結合断片は、配列番号21のアミノ酸配列からなる重鎖可変領域(heavy chain variable region,VH);及び、配列番号22のアミノ酸配列からなる軽鎖可変領域(light chain variable
region,VL)を含むものである、<1>に記載の核酸分子。
<5>
前記キメラ抗原受容体は、リーダー配列(leader sequence,LS)をさらに含むものである、<1>に記載の核酸分子。
<6>
前記リーダー配列は、CD8アルファのリーダー配列、hGM-CSF受容体アルファ鎖(hGM-CSF receptor alpha-chain)のリーダー配列、又は3E8抗体のリーダー配列である、<5>に記載の核酸分子。
<7>
前記リーダー配列は、配列番号26、28又は30の塩基配列によってエンコードされるアミノ酸配列を含むリーダー配列である、<5>に記載の核酸分子。
<8>
前記c-Met結合ドメイン及び膜貫通ドメインは、ヒンジ領域、スぺーサ領域、又は
それらの組合せによって連結されるものである、<1>に記載の核酸分子。
<9>
前記ヒンジ領域又はスぺーサ領域は、IgG1のヒンジ、IgG4のヒンジ、IgDのヒンジ、CD8アルファのヒンジ、IgG1 CH3、CD28の細胞外ドメイン又はそれらの組合せである、<8>に記載の核酸分子。
<1>0>
前記ヒンジ領域又はスペース領域は、配列番号32、34、36、38、40又は44の塩基配列によってエンコードされるアミノ酸配列を含むリーダー配列である、<8>に記載の核酸分子。
<11>
前記キメラ抗原受容体は、T細胞受容体、CD28、CD3エプシロン、CD45、CD4、CD5、CD8、CD9、CD16、CD22、CD33、CD37、CD64、CD80、CD86、CD134、CD137及びCD154のアルファ、ベータ又はゼータ鎖からなる群から選ばれるタンパク質の膜貫通ドメインを含む、<1>に記載の核酸分子。
<12>
前記膜貫通ドメインは、配列番号42、46又は47の塩基配列によってエンコードされるアミノ酸配列を含むものである、<11>に記載の核酸分子。
<13>
前記細胞内信号伝達ドメインは、CD3ゼータの信号伝達ドメインを含むものである、<1>に記載の核酸分子。
<14>
前記CD3ゼータの信号伝達ドメインは、配列番号55、57又は59の塩基配列によってエンコードされるアミノ酸配列を含むものである、<13>に記載の核酸分子。
<15>
前記細胞内信号伝達ドメインは、OX40、CD2、CD27、CD28、CDS、ICAM-1、LFA-1(CD11a/CD18)、ICOS(CD278)及び4-1BB(CD137)からなる群から選ばれるタンパク質の信号伝達ドメインを共同刺激ドメインとしてさらに含むものである、<1>に記載の核酸分子。
<16>
前記共同刺激ドメインは、配列番号49、51又は53の塩基配列によってエンコードされるアミノ酸配列を含む共同刺激ドメインである、<15>に記載の核酸分子。
<17>
<1>~<16>のいずれか一項の核酸分子を含むベクター。
<18>
<1>~<16>のいずれか一項の核酸分子によってエンコードされるポリペプチドを含む抗c-Metキメラ抗原受容体分子。
<19>
<18>の抗c-Metキメラ抗原受容体分子を細胞表面に発現させるエフェクター細胞。
<20>
前記エフェクター細胞は、樹状細胞、キラー樹状細胞、肥満細胞、ナチュラルキラー細胞、Bリンパ球、Tリンパ球、大食細胞及びそれらの前駆細胞からなる群から選ばれるものである、>9に記載のエフェクター細胞。
<21>
<19>のエフェクター細胞及び薬剤学的に許容される担体を含む、c-Met免疫治療用薬剤学的組成物。
<22>
<19>のエフェクター細胞及び薬剤学的に許容される担体を含む、c-Met発現に関連した疾患の治療用薬剤学的組成物。
<23>
前記c-Met発現に関連した疾患は、脳癌、神経膠腫、乳癌、膵癌、胸膜中皮腫、肝癌、胃癌、肺癌、卵巣癌、及び大腸癌からなる群から選ばれる疾病である、<22>に記載の薬剤学的組成物。
本発明の態様は以下を含む。
<1>
次を含む抗c-Metキメラ抗原受容体をエンコードする核酸分子:c-Met結合ドメイン、膜貫通ドメイン、及び細胞内信号伝達ドメイン。
<2>
前記c-Met結合ドメインは、抗c-Metに特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片である、<1>に記載の核酸分子。
<3>
前記抗体又はその抗原結合断片は、配列番号15~配列番号17のアミノ酸配列をそれぞれ含む重鎖相補性決定領域1(complementarity determining region 1 of heavy chain,CDRH1)、重鎖相補性決定領域2(CDRH2)、及び重鎖相補性決定領域3(CDRH3);及び、配列番号18~配列番号20のアミノ酸配列をそれぞれ含む軽鎖相補性決定領域1(complementarity determining region 1 of light chain,CDRL1)、軽鎖相補性決定領域2(CDRL2)、及び軽鎖相補性決定領域3(CDRL3)を含むものである、<1>に記載の核酸分子。
<4>
前記抗体又はその抗原結合断片は、配列番号21のアミノ酸配列からなる重鎖可変領域(heavy chain variable region,VH);及び、配列番号22のアミノ酸配列からなる軽鎖可変領域(light chain variable
region,VL)を含むものである、<1>に記載の核酸分子。
<5>
前記キメラ抗原受容体は、リーダー配列(leader sequence,LS)をさらに含むものである、<1>に記載の核酸分子。
<6>
前記リーダー配列は、CD8アルファのリーダー配列、hGM-CSF受容体アルファ鎖(hGM-CSF receptor alpha-chain)のリーダー配列、又は3E8抗体のリーダー配列である、<5>に記載の核酸分子。
<7>
前記リーダー配列は、配列番号26、28又は30の塩基配列によってエンコードされるアミノ酸配列を含むリーダー配列である、<5>に記載の核酸分子。
<8>
前記c-Met結合ドメイン及び膜貫通ドメインは、ヒンジ領域、スぺーサ領域、又は
それらの組合せによって連結されるものである、<1>に記載の核酸分子。
<9>
前記ヒンジ領域又はスぺーサ領域は、IgG1のヒンジ、IgG4のヒンジ、IgDのヒンジ、CD8アルファのヒンジ、IgG1 CH3、CD28の細胞外ドメイン又はそれらの組合せである、<8>に記載の核酸分子。
<1>0>
前記ヒンジ領域又はスペース領域は、配列番号32、34、36、38、40又は44の塩基配列によってエンコードされるアミノ酸配列を含むリーダー配列である、<8>に記載の核酸分子。
<11>
前記キメラ抗原受容体は、T細胞受容体、CD28、CD3エプシロン、CD45、CD4、CD5、CD8、CD9、CD16、CD22、CD33、CD37、CD64、CD80、CD86、CD134、CD137及びCD154のアルファ、ベータ又はゼータ鎖からなる群から選ばれるタンパク質の膜貫通ドメインを含む、<1>に記載の核酸分子。
<12>
前記膜貫通ドメインは、配列番号42、46又は47の塩基配列によってエンコードされるアミノ酸配列を含むものである、<11>に記載の核酸分子。
<13>
前記細胞内信号伝達ドメインは、CD3ゼータの信号伝達ドメインを含むものである、<1>に記載の核酸分子。
<14>
前記CD3ゼータの信号伝達ドメインは、配列番号55、57又は59の塩基配列によってエンコードされるアミノ酸配列を含むものである、<13>に記載の核酸分子。
<15>
前記細胞内信号伝達ドメインは、OX40、CD2、CD27、CD28、CDS、ICAM-1、LFA-1(CD11a/CD18)、ICOS(CD278)及び4-1BB(CD137)からなる群から選ばれるタンパク質の信号伝達ドメインを共同刺激ドメインとしてさらに含むものである、<1>に記載の核酸分子。
<16>
前記共同刺激ドメインは、配列番号49、51又は53の塩基配列によってエンコードされるアミノ酸配列を含む共同刺激ドメインである、<15>に記載の核酸分子。
<17>
<1>~<16>のいずれか一項の核酸分子を含むベクター。
<18>
<1>~<16>のいずれか一項の核酸分子によってエンコードされるポリペプチドを含む抗c-Metキメラ抗原受容体分子。
<19>
<18>の抗c-Metキメラ抗原受容体分子を細胞表面に発現させるエフェクター細胞。
<20>
前記エフェクター細胞は、樹状細胞、キラー樹状細胞、肥満細胞、ナチュラルキラー細胞、Bリンパ球、Tリンパ球、大食細胞及びそれらの前駆細胞からなる群から選ばれるものである、>9に記載のエフェクター細胞。
<21>
<19>のエフェクター細胞及び薬剤学的に許容される担体を含む、c-Met免疫治療用薬剤学的組成物。
<22>
<19>のエフェクター細胞及び薬剤学的に許容される担体を含む、c-Met発現に関連した疾患の治療用薬剤学的組成物。
<23>
前記c-Met発現に関連した疾患は、脳癌、神経膠腫、乳癌、膵癌、胸膜中皮腫、肝癌、胃癌、肺癌、卵巣癌、及び大腸癌からなる群から選ばれる疾病である、<22>に記載の薬剤学的組成物。
Claims (20)
- c-Met結合ドメイン、膜貫通ドメイン、及び細胞内信号伝達ドメインを含む抗c-Metキメラ抗原受容体をエンコードする核酸分子であって、
前記c-Met結合ドメインは、c-Metに特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片であり、前記抗体又はその抗原結合断片は、配列番号21のアミノ酸配列からなる重鎖可変領域(heavy chain variable region,VH);及び、配列番号22のアミノ酸配列からなる軽鎖可変領域(light chain variable region,VL)を含む、前記核酸分子。 - 前記キメラ抗原受容体は、リーダー配列(leader sequence,LS)をさらに含むものである、請求項1に記載の核酸分子。
- 前記リーダー配列は、CD8アルファのリーダー配列、hGM-CSF受容体アルファ鎖(hGM-CSF receptor alpha-chain)のリーダー配列、又は3E8抗体のリーダー配列である、請求項2に記載の核酸分子。
- 前記リーダー配列は、配列番号26、28又は30の塩基配列によってエンコードされるアミノ酸配列を含むリーダー配列である、請求項2に記載の核酸分子。
- 前記c-Met結合ドメイン及び膜貫通ドメインは、ヒンジ領域、スぺーサ領域、又はそれらの組合せによって連結されるものである、請求項1に記載の核酸分子。
- 前記ヒンジ領域又はスぺーサ領域は、IgG1のヒンジ、IgG4のヒンジ、IgDのヒンジ、CD8アルファのヒンジ、IgG1 CH3、CD28の細胞外ドメイン又はそれらの組合せである、請求項5に記載の核酸分子。
- 前記ヒンジ領域又はスペース領域は、配列番号32、34、36、38、40又は44の塩基配列によってエンコードされるアミノ酸配列を含む、請求項5に記載の核酸分子。
- 前記キメラ抗原受容体は、T細胞受容体、CD28、CD3、CD45、CD4、CD5、CD8、CD9、CD16、CD22、CD33、CD37、CD64、CD80、CD86、CD134、CD137及びCD154からなる群から選ばれるタンパク質の膜貫通ドメインを含む、請求項1に記載の核酸分子。
- 前記膜貫通ドメインは、配列番号42、46又は47の塩基配列によってエンコードされるアミノ酸配列を含むものである、請求項8に記載の核酸分子。
- 前記細胞内信号伝達ドメインは、CD3ゼータの信号伝達ドメインを含むものである、請求項1に記載の核酸分子。
- 前記CD3ゼータの信号伝達ドメインは、配列番号55、57又は59の塩基配列によってエンコードされるアミノ酸配列を含むものである、請求項10に記載の核酸分子。
- 前記細胞内信号伝達ドメインは、OX40、CD2、CD27、CD28、CDS、ICAM-1、LFA-1(CD11a/CD18)、ICOS(CD278)及びCD137からなる群から選ばれるタンパク質の信号伝達ドメインを共同刺激ドメインとしてさらに含むものである、請求項1に記載の核酸分子。
- 前記共同刺激ドメインは、配列番号49、51又は53の塩基配列によってエンコードされるアミノ酸配列を含む共同刺激ドメインである、請求項12に記載の核酸分子。
- 請求項1~13のいずれか一項の核酸分子を含むベクター。
- 請求項1~13のいずれか一項の核酸分子によってエンコードされるポリペプチドを含む抗c-Metキメラ抗原受容体分子。
- 請求項15の抗c-Metキメラ抗原受容体分子を細胞表面に発現させるエフェクター細胞。
- 前記エフェクター細胞は、樹状細胞、キラー樹状細胞、肥満細胞、ナチュラルキラー細胞、Bリンパ球、Tリンパ球、大食細胞及びそれらの前駆細胞からなる群から選ばれるものである、請求項16に記載のエフェクター細胞。
- 請求項16のエフェクター細胞及び薬剤学的に許容される担体を含む、c-Met免疫治療用薬剤学的組成物。
- 請求項16のエフェクター細胞及び薬剤学的に許容される担体を含む、c-Met発現に関連した疾患の治療用薬剤学的組成物。
- 前記c-Met発現に関連した疾患は、脳癌、神経膠腫、乳癌、膵癌、胸膜中皮腫、肝癌、胃癌、肺癌、卵巣癌、及び大腸癌からなる群から選ばれる疾病である、請求項19に記載の薬剤学的組成物。
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KR10-2019-0119148 | 2019-09-26 | ||
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