JPWO2021044520A1 - ソフトウェア、健康状態判定装置及び健康状態判定方法 - Google Patents
ソフトウェア、健康状態判定装置及び健康状態判定方法 Download PDFInfo
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Abstract
Description
μ−nσ・・・式(1)
μ+mσ・・・式(2)
なお、本明細書において、ソフトウェアとは、コンピュータの動作に関するプログラムのことである。また、プログラムとは、コンピュータによる処理に適した命令の順番付けられた列からなるものをいう。
μ−nσ・・・式(1)
μ+mσ・・・式(2)
μ−2σ・・・式(1)
μ+2σ・・・式(2)
即ち、バイタルサインの測定値に関する「μ±2σの範囲」が、体温、血圧、脈拍、脈圧及び呼吸数における測定値を、基準域条件(スコアリング条件)の算出根拠に含めるか否かの基準の範囲となる。例えば、「μ±2σ以内」を基準範囲とした際、あるバイタルサインの測定値が、μ−2σ未満の値、または、μ+2σを超える値であれば、その測定値は、そのバイタルサインをスコアリングする時の基準域条件の算出根拠からは除外される。
なお、ここでいう、医師による処方とは、服薬、点滴、注射、経管栄養等の処置や、看取り(医療介入を望まない)の際の経過観察を含むものである。また、ここでいう、処方内容に含まれる期間とは、例えば、服薬の開始から終了までの期間を意味する。さらに、ここでいう入院期間とは、対象者が診断の結果、病院に入院している期間を意味する。
μ−2σ・・・式(1)
μ+2σ・・・式(2)
即ち、「μ±2σ」を外れた値を、基準域条件から完全に除外せずに、かつ、2つ以上の値が基準域条件の算出根拠に含まれないようにすることで、バイタル情報の異常と判定される値もスコアリングの基準に入れながら、過度に、基準域条件の検知の精度が下がることを抑止することができる。なお、ここでいう所定の条件とは、例えば、ある基準となる時間に対して、その前後5分間の間に測定した複数のバイタルサインの測定値等、ほぼ同一の条件下での測定されたバイタルサインとみなしてよい内容を意味するものである。
μ−nσ・・・式(1)
μ+mσ・・・式(2)
μ−nσ・・・式(1)
μ+mσ・・・式(2)
を含む手段として機能させるためのソフトウェアであり、少なくとも30個分の測定データの前記バイタル情報には、個体に固有の個体内変動が反映され、前記正規分布は、少なくとも30個分の測定データの前記バイタル情報から作成され、前記バイタル情報は、前記バイタルサインである体温、血圧、脈拍、脈圧及び呼吸数から選択される少なくとも1つの測定値を含み、前記所定の数値範囲は、体温、血圧、脈拍、脈圧及び呼吸数から選択される少なくとも1つの測定値に対しては、前記平均μ、前記標準偏差σ、0より大きい数であるn及びmを用いて表された下記の式(1)の値を下限値及び式(2)の値を上限値とし、下限値及び上限値の少なくとも一方を基準にする基準域条件を含み、
前記基準域条件は、バイタルサインの測定値のうち、所定のバイタル除外条件を満たす測定値が除外されて設定される構成となっている。
μ−nσ・・・式(1)
μ+mσ・・・式(2)
図1は、本発明を適用したソフトウェアを導入したタブレット端末の概略構成を示す図である。なお、以下に示す構造は本発明の一例であり、本発明の内容はこれに限定されるものではない。
本発明を適用したソフトウェアは、汎用の情報処理機器に導入可能であり、組み込まれた情報処理機器に対して本発明の実施するために必要な各情報処理機能を付与する。この結果、タブレット端末3において、対象者のバイタル情報を入力して、その内容に応じたスコアリングを行い、得られたスコア結果情報(以下、「スコア値情報」と称する)が異常な値か否かの判定を行うことができる。
なお、以下では、健康状態判定装置1の使用者、即ち、健康状態が判定される人物を「対象者」と呼ぶものとする。
図1に示したタブレット端末3の概略構成は、本発明を適用したソフトウェアを端末に導入して、端末単体で、バイタル情報の入力、記録、スコア値の表示、スコア値の判定、スコア値の判定結果の表示、スコアリング条件の設定、スコア値の判定算出基準の設定、アラートの通知が可能となっている。即ち、装置単体で本発明の機能を実行しうるものである。図1に示す概略構成は、インターネット環境と接続されていない「スタンドアローン形式」の装置における、本発明を適用したソフトウェアの利用を示している。インターネット環境と接続されない情報処理機器、例えば、各種のヘルスケア機器や、病院等の医療システム・介護システムに本発明のソフトウェアを導入して、専用機器として利用することができる。なお、ここではタブレット端末3を情報処理機器の一例として挙げたため、インターネット環境との接続が可能となるが、図1に示す構成であれば、タブレット端末3の内部機能のみで、健康状態の判定を行うことができる。
図2では、第2のシステム構成として、本発明を適用したソフトウェア1aの機能を外部サーバに持たせた構成も採用しうる。ここでは、ユーザ端末50aや、外部端末50bが、インターネット30aを介して、情報管理サーバ32aにアクセス可能となっている。情報管理サーバ32aは、例えば、クラウド形式で提供される外部サーバであり、情報管理サーバ32a上で本発明を適用したソフトウェア1aの機能が利用しうる。
図3では、第3のシステム構成として、本発明を適用したソフトウェア32bの機能以外に、複数のソフトウェア32c、32d等を有するモジュールAを備える管理端末70bの構成を示している。本発明を適用したソフトウェア32bは、これとは異なる各種機能を管理端末70bに実行させる他のソフトウェアと共に、1つのモジュールAを構成している。即ち、予め複数のソフトウェア32c、32d等が導入された管理端末70bのモジュールAに、ソフトウェア32bを組み込んで機能させることが可能である。例えば、電子カルテ等の医療システムの管理端末が備えるモジュールに本発明を適用したソフトウェアを組み込むこともできる。
図4に示すように、情報記録部4には、各種情報が記録されている。
情報記録部4は、対象者の個人情報や、各種のバイタル計測器で測定されたバイタルサインの値、及び、対象者の介護者等が観察して得られた意識レベルの評価結果から構成されたバイタル情報を、測定日時又は取得日時の情報と共に記録する部分である。情報記録部4に記録された各種の情報はタブレット端末3が有する入力部3a、情報送受信部3c及び情報入力手段24(図示せず)を介して入力や情報の修正が可能となっている。また、情報記録部4に記録された各種の情報はタブレット端末3が有する表示部3b及び情報送受信部3cを介して、その内容を確認可能となっている。
(1)体温
例えば、体温を脇下で測定する体温計で体温を測定する場合、「体温計の測定部が脇の中心に位置しているか」、「脇と体温計が密着しているか」、「毎回同じ姿勢となっているか」等の姿勢の情報である。
(2)脈拍
例えば、手首で電子脈拍計又は指を当てて脈拍数を測定する場合、「安静な状態であるか」、「リラックスした楽な姿勢であるか」、「毎回同じ姿勢となっているか」等の姿勢の情報である。
(3)収縮期血圧、拡張期血圧
例えば、血管の振動で測るオシロメトリック法で測定する場合、「安静な状態であるか」、「腕帯を巻き付けた腕や手首が心臓の高さに位置しているか」、「毎回同じ姿勢となっているか」等の姿勢の情報である。
基準算出手段5について説明する。基準算出手段5は、本発明を適用したソフトウェアが演算部2に実行させる機能の1つであり、情報記録部4に記録されるバイタル情報(入力されるバイタル情報)についてスコア値情報103を算出するためのスコアリング基準情報102となる数値範囲の算出や、このスコアリング基準情報102となる数値範囲の算出に利用するバイタル平均値、バイタル標準偏差の算出の処理を行う。
なお、以下では、特別な算出を行う種類の平均値や標準偏差の名称を指す場合以外には、「除外後のバイタル情報の平均値」を「バイタル情報平均値」と呼び、また、「除外後のバイタル情報の標準偏差」を「バイタル情報標準偏差」と呼ぶものとする。なお、バイタル除外条件については後述する。また、再測定バイタル情報13aとは、再測定したバイタル情報であり、かつ、設定したバイタル除外条件を満たさないバイタル情報である。
スコアリング処理手段100について説明する。スコアリング処理手段100は、本発明を適用したソフトウェアが演算部2に実行させる機能の1つであり、タブレット端末3の入力部3aを介して入力された判定時点のバイタル情報8aについて、平均値算出手段14、標準偏差算出手段15の処理情報や、予め設定した基準を含むスコアリング基準情報102、基準域条件220に基づき、バイタル情報の内容に応じたスコア値情報103(点数の情報)、複数のバイタルサインの各スコア値情報の合計点を算出する処理を行う。
判定処理手段6について説明する。判定処理手段6は、本発明を適用したソフトウェアが演算部2に実行させる機能の1つであり、タブレット端末3の入力部3aを介して入力された判定時点のバイタル情報がスコアリング処理手段100によってスコアリングされた各バイタルサインのスコア値情報103の合計点に対して、スコア判定基準情報18に基づき、スコア値情報103の合計点が異常な値であるか否かについて判定の処理を行う。
[6−1.体温、脈拍、収縮期血圧、拡張期血圧、脈圧、呼吸数の測定値について]
バイタル除外条件として、バイタル平均値情報及びバイタル標準偏差に基づき、「μ−2σ」の値を下限値とし、「μ+2σ」の値を上限値とする範囲内に、バイタルサインの測定値が含まれるか否かを条件の内容とする。
バイタル除外条件として、統計的な手法により「外れ値」と判定できるバイタルサインの測定値を、バイタルサインの値として異常とみなされるような値として除外する。ここで、外れ値を除外する統計的な手法として、例えば、スミルノフ・グラブス検定が採用できる。
(1)対象データ(バイタルサインの測定値の集合)に対して、平均値、分散、最大値(または最小値)を求める。
(2)検定統計量Tを求める。
(3)有意性を判断する。
(4)外れ値とした場合は、外れ値を除外して検定処理を実施し、外れ値が出力されなくなるまで繰り返す。
バイタル除外条件として、医師が医療介入した日または期間に測定されたバイタルサインの値であるか否かを条件の内容とする。
バイタル平均値情報及びバイタル標準偏差に基づき、「μ−2σ」の値を下限値とし、「μ+2σ」の値を上限値とする範囲を設定する。また、一定の条件下で、複数回測定したバイタルサインの測定値について、μ−2σ以下、または、μ+2σ以上の値が2回以上続けて測定された場合に、1回目の測定値は除外せずにバイタル情報8aに含め、2回目以降の測定値を除外するという内容のバイタル除外条件である。
バイタル除外条件として、t検定により、「平均値から大きく外れた値」と判定できるバイタルサインの測定値を、バイタルサインの値として異常とみなされるような値として除外する内容である。正規分布に従うバイタルサインにおいて利用される。
一定の条件下で、複数回測定したバイタルサインの測定値について、所定の主値選択条件で選択された主値以外の測定値を除外するという内容のバイタル除外条件である。主値とは、複数の測定値の中から1つを選び出すことを意味する。
バイタル除外条件として、所定の検定法に基づき、正規性が担保されない値と判定できるバイタルサインの測定値を、バイタルサインの値として異常とみなされるような値として除外する。ここで、正規性を判定する手法として、例えば、シャピロ-ウィルク検定が採用できる。
図18(a):データ数30、p値:0.03854
図18(b):データ数31、p値:0.05124
図18(c):データ数32、p値:0.06584
図18(d):データ数33、p値:0.05696
図19(a):データ数34、p値:0.07926
図19(b):データ数35、p値:0.1135
図19(c):データ数36、p値:0.000000003445
図19(d):データ数36、p値:0.08062、
上記の[7]のバイタル除外条件に関連して、バイタルサインの測定を行った作業者の情報と、作業者が測定したバイタルサインの測定値の正規性の情報に基づき、バイタルサインの測定値を分類する。
バイタル除外条件として、バイタルサインの測定値が、所定の時間条件を満たして測定された値であるか否かを条件とする。本条件は、例えば、バイタルサインの測定値が、設定した時刻を基準に、1時間以内に測定されたかどうかといった内容で設定される。
バイタル平均値情報及びバイタル標準偏差に基づき、「μ−2σ」の値を下限値とし、「μ+2σ」の値を上限値とする範囲を設定する。また、一定の条件下で、複数回測定したバイタルサインの測定値について、「μ±2σ」の範囲を外れた測定値を除外する内容である。
上記の各バイタル除外条件以外にも、測定者の判断で「有効でない」と思われたバイタルサインの測定値を除外する構成も採用しうる。
σ=√((1/N)×Σ(Si−μ)2)・・・式(4)
ここでμはバイタル情報の平均値、Siは各バイタル情報の計測値、Nは全バイタル情報のデータ数であり、σは標準偏差である。ΣSiは、全バイタル情報の計測値の合計を示す。また、各バイタル情報の計測値とは、上述したように、設定した所定の条件で取得したバイタル情報の値である。なお、ここでいう全バイタル情報の内容は、上述したように、情報記録部4に記録された情報の一部を抽出するものであってよい。また、ここでのバイタル情報とは、体温、脈拍、収縮期血圧、拡張期血圧、脈圧、呼吸数の測定値である。
μ+mσ・・・式(2)
ここでn、mは0より大きい数である。
μ+mσ・・・式(2)
ここでn、mは0より大きい数である。
対象者から測定された酸素飽和度の測定値に対するスコアリング基準情報102の設定方法として、一定の数値範囲の情報を基準として設定する。表2に示す内容では、酸素飽和度の測定値について、0〜2点の各スコア値にスコアリングする際には、「93〜100(%)」が0点のスコア、「90〜92(%)」が1点のスコア、「85〜89(%)」が2点のスコアとなるように設定されている。
対象者に対して、介護者等が意識レベルを確認して、取得された結果について、スコアリング基準情報102として設定された所定の観察情報に当てはめる作業を行う。意識レベルの確認は、既知のAVPU評価を利用しうる。
各バイタルサインの種類ごとに、0点〜2点のスコア値情報103が算出され、各スコア値情報103から、スコアリング処理手段100がスコア値情報103の「合計点」を算出する。即ち、収縮期血圧から意識レベルまでの各バイタルサインのスコア値情報103を足して、その合計点を算出する。
本発明を適用した健康状態判定装置1では、対象者のバイタル情報について、その内容を正規分布曲線として表示することが可能である。また、対象者のバイタル情報を熱型表として表示することも可能である。
本発明を適用した健康状態判定装置1では、測定したバイタル情報が正規分布に当て嵌まっているかを確認する手法として、Q−Qプロットが利用できる。例えば、横軸にバイタル標準偏差の値を、縦軸に標準偏差の累積確率に対応する標準正規分布のパーセント点の値をとり、対象者のバイタル標準偏差をプロットする。各プロットが直線上に位置していれば、取得したバイタル情報が正規分布していることが視覚的に確認可能となる。
図24には、バイタル情報の入力から異常の判定、結果の情報の表示までの情報処理の流れを示している。
まず、初めに、対象者のバイタルサインの値(体温、脈拍、収縮期血圧、拡張期血圧、脈圧、酸素飽和度、呼吸数の測定値)が各測定機器により測定され、計測値と測定日時の情報が入力される(S1)。また、この際、対象者の意識レベルの評価結果から、バイタル基準情報102の観察情報の該当する情報が選択又は入力される。入力された情報は、対象者のバイタル情報として、情報記録部4(DB)に記録される(S2)。また、この際、バイタル除外基準情報200に基づき、バイタル情報8は、バイタル情報8a及びバイタル情報8bに分離して記録される。
本発明を適用した健康状態判定装置は、病院に導入された電子カルテと連動させる態様が考えられる。電子カルテには、設置された病院の患者の情報が記録されているため、上述した本発明を適用したソフトウェアで管理する情報と連動させることで、対象者のより詳細な基礎疾患の状況、既往歴、服薬記録、経過観察の情報等を利用可能となる。
脳疾患、肺炎、心不全及び脱水等のバイタルサインの変動によって、発症が予測できる代表的な疾患の予防技術に本発明を適用した健康状態判定装置を利用することが考えられる。上述した各疾患は、発症する際に、疾患特有のバイタルサインの変動をする場合が多く、この疾患特有のバイタルサインの変動を判定条件として設定することで、発症の予防に繋げることができる。
近年では、ICT(Information and Communication Technology)と言われる、情報通信技術の発展が著しく、スマートフォンのような情報端末や、無線LANを利用したインターネット通信環境、クラウドサーバーのような安価で大容量のデータベースの台頭により、大量なデータを高速で送受信可能となっている。これにより、世界中からあらゆるデータ、所謂ビッグデータが集まり、必要なデータを使って、様々な用途のサービスが行われている。
バイタルデータ解析には信ぴょう性が重要である。よって集積されたバイタル測定値をそのまま用いるのではなく、バイタル精度検定を行い、クオリティデータ(測定精度が高いデータ)による分析結果でなければ価値は乏しい。しかし従来、バイタル測定精度の良し悪しを判定する有力な手法は無かったため、例えば、在宅医療では医療従事者ではない患者自身が測定したデータの信用性は(判定方法が無いため)一様に低いとされ、そのデータ活用には課題があった。
また、本発明の健康状態判定装置は、医療従事者の教育用ツールとして使用することもできる。本発明に加え、病態鑑別フローチャートデータベースを組み合わせることで、これらの情報に基づき、設問と回答を組み合わせた教育用ソフトウェアを作成することが可能である。また、教育用ソフトウェアを使用する複数の医療従事者の点数を記録して、順位付けして、医師や看護師の評価表を作成することもできる。
また、看護師が薬を処方する際の参考ツールとしても使用が考えられる。例えば、対象者の個人情報に対象者の服薬履歴の情報を記録していく。これにより、「どのような症状の時にどのような薬が処方されたか」というデータが蓄積され、服薬の際に薬剤師が参考情報として活用できる。また、薬の種類によっては、薬剤師を介さずに服薬する用途にも展開できる。薬剤士による服薬履歴の確認作業も容易に行うことができる。
更には、服薬履歴の情報を記録と配送サービスを連動させることで、対象者が定期的に必要とする薬剤が、必要な時期に自動的に手元に届くようにすることもできる。
本発明の健康状態判定装置は、職場や学校での定期的な健康診断の情報を記録して活用することも考えられる。なお、この際には、バイタル情報の取得期間が空くため、注意や警告、異常の判定は適宜設定するものとなる。これにより、対象者の健康管理に役立つものとなる。また、膨大な臨床データを取得する手段にもなる。更には、公的機関が実施する健康診断の情報とリンクさせることで、対象者の包括的な健康管理が可能となる。
本発明の健康状態判定装置は、遠隔地における現地での健康管理にも利用できる。例えば、海外出張中の当該国や、遠洋漁業に出た船舶、自衛隊の海外派遣先等に本発明の健康状態判定装置を設置する。これにより、医療レベルの低い国や、医療設備の存在しない場所においても、対象者の健康管理が可能となる。また、上述したような遠隔診断と組み合わせることで、医師による診断も行うことができる。
本発明の健康状態判定装置は、地域別疾病発生状況の情報とリンクさせることで、地域医療の予防医療に貢献しうるものとなる。例えば、インフルエンザの流行に関する情報とリンクさせることで、健康状態判定装置を使用する地域での予防対策に繋げることができる。また、流行地域での対象者の情報が臨床データとして活用できるものとなる。
更には、空気環境の検知機構と本発明の健康状態判定装置を組み合わせることもできる。空気環境の検知機構により、ホルムアルデヒドやPM2.5の濃度を検知して、その濃度から、地域の空気汚染度などを判定し、装置使用者に注意喚起を促す構成にできる。また、行政サービスと連動させ、対象地域住民への注意喚起や、環境改善のための情報取得ツールとしても活用できるものとなる。
本発明の健康状態判定装置に記録された情報に基づき、空調機器による室内温度や湿度の調整を可能としたヘルスケアホームへの利用が考えられる。バイタルサインの値が異常な値であると判定された対象者に適した室内温度や湿度に環境を制御することや、健康な状態が維持しやすい適切な設定温度等に制御可能となる。
本発明を適用した健康状態判定装置は、介護記録ソフトウェアや介護請求ソフトウェアと連動させる態様が考えられる。介護記録ソフトウェアに入力される介護記録の情報を情報管理部で管理することで、「どのような症状の時にどのような介護が適切か」というデータを蓄積する。これにより介護士の技能レベルに左右されず、介護対象者に対して均一なサービスを提供できるものとなる。介護記録ソフトウェアとの連動における更なる別の態様は後述する。
本発明を適用した健康状態判定装置は、介護する側の介護職員の健康状態のチェックに活用することもできる。介護職員自身のバイタル情報を測定し、健康状態判定装置に送信することで健康管理を行う。これにより介護現場の労働環境の改善につなげることができる。
また、介護施設や一人暮らしの高齢者用の見守りシステムと連動させた場合には、バイタル値の異常が判定された際や、対象者の動作に異常が見られた場合に、見守り対象者(例えば、家族等)に通知が行く構成が考えられる。例えば、家の中に人感センサーを設置して、トイレの中で住人が一定時間動かない時は、警備会社や家族に自動でアラートが行くようにする。その際には、見守り対象者のバイタル情報の記録をデータで同時に送信する構成とすることもできる。
本発明を適用した健康状態判定装置は、使用者のダイエットや体調管理をサポートする装置としても活用しうる。例えば、バイタル情報と、食事の摂取カロリーの情報に基づき、減量のためのアドバイスが表示される構成が採用しうる。また、トレーニングジム等の施設と提携し、複数の減量プログラムを提供することも可能である。
本発明の健康状態判定装置をウェアラブル装置と連動される仕組みも考えられる。近年では、身体に装着可能な小型のウェアラブル装置が開発されており。これらの装置を用いて、体温、脈拍、収縮期血圧及び拡張期血圧等の各種バイタル情報をリアルタイムで取得することが可能となっている。本発明の健康状態判定装置において、バイタル情報の取得手段や、判定結果を表示する表示手段として、ウェアラブル装置と組み合わせることで、適用範囲を大きく広げることができる。また、自己で体調管理を行うセルフマネジメントのための機器としての活用に繋げることができる。
また、上述したが、本発明の健康状態判定装置の機能をアプリケーションソフトウェアとして提供し、携帯端末やタブレット端末で使用可能とする構成が考えられる。これにより手軽に本装置の機能を利用できるものとなり、利便性を向上させることができる。また、本装置の普及率の向上に寄与し、より広範な臨床データの取得にもつなげることができる。
本発明の健康状態判定装置に記録された情報を、インターネット上の商品販売ウェブサイトや、商品購入を支援するソフトウェアと連動させることも考えられる。使用者の健康状態に合わせた食品や健康器具等をお勧めしてくれる機能を付与することで、商品購入時の参考情報が得られるものとなる。
本発明の健康状態判定装置は動物を対象に使用することも考慮される。人間のみならず、ペット、動物園の動物の健康管理や野生動物の保護にも寄与しうるものとなる。また、動物の臨床データや診断情報を蓄積することで、医学的、学術的に有用な情報が得られるものとなる。
本発明の健康状態判定装置を車両に設置する態様が採用できる。例えば、運転手の座席にバイタル計測器(例えば、体温計、脈拍計、呼吸数センサー等)を設置しておき、運転手の体調不良が疑われる場合には、注意喚起を促すものとする。また、アルコール検知器と組み合わせて、飲酒運転のチェックを行う構成とすることもできる。
また、本発明の健康状態判定装置は、対象者の個人差を考慮したバイタルサインや日々の体調を反映して、対象者ごとに異なる個体内変動を精度高く捉えることが可能であり、対象者の健康管理や、一人ひとりの個性にかなった医療の提供に寄与するものとなっている。
また、本発明の健康状態判定方法は、対象者の個人差を考慮したバイタルサインや日々の体調を反映して、対象者ごとに異なる個体内変動を精度高く捉えることが可能であり、対象者の健康管理や、一人ひとりの個性にかなった医療の提供に寄与するものとなっている。
1a ソフトウェア
2 演算部
2a 演算部
3 タブレット端末
3a (タブレット端末の)入力部
3b (タブレット端末の)表示部
3c (タブレット端末の)情報送受信部
4 情報記録部
4a 情報記録部
5 基準算出手段
5a 基準算出手段
6 判定処理手段
6a 判定処理手段
7 個人情報
8 バイタル情報
9 目安時刻情報
10 姿勢情報
11 気温情報
12 判定結果情報
13 再測定バイタル情報
14 平均値算出手段
15 標準偏差算出手段
16 正規分布算出手段
18 判定基準情報
21a バイタル測定器
21b 体温計
22a スマートフォン端末
22b パーソナルコンピュータ端末(PC端末)
23 情報入力手段
24 情報記録手段
24a 情報記録手段
30a インターネット
32a 情報管理サーバ
32b ソフトウェア
32c ソフトウェア
32d ソフトウェア
50a ユーザ端末
50b 外部端末
60a ユーザ端末
60b 外部端末
70b 管理端末
100 スコアリング処理手段
100a スコアリング処理手段
101 スコアリング基準設定手段
102 スコアリング基準情報
Claims (17)
- 取得されたバイタルサインに関する情報であるバイタル情報をスコアリングして、得られたスコア結果情報に基づいて、個体の健康状態を判定するためのソフトウェアであって、
情報処理機器を、
同一個体から取得されると共に、正規分布に従うバイタルサインから選択される少なくとも1つの測定値を含む前記バイタル情報及び取得日時の入力を受け付ける情報入力手段と、
入力された前記バイタル情報及び取得日時の情報を記録させる情報記録手段と、
記録された複数の前記バイタル情報の全部又は一部の、平均μ及び標準偏差σを算出する基準算出手段と、
所定のスコアリング条件を基準に、入力された所定のバイタル情報をスコアリングして、スコアの値であるスコア結果情報を算出すると共に、前記所定のスコアリング条件は少なくとも前記平均μをピーク値とした正規分布に基づき設定されるスコアリング処理手段と、
複数の種類の前記バイタル情報に対応する前記スコア結果情報を総合して、所定のスコア判定条件を基準に、異常な値か否かを判定するスコア判定手段と、
前記スコア判定手段の判定結果に基づき、アラートを通知するアラート通知手段と、
を含む手段として機能させるためのソフトウェアであり、
少なくとも30個分の測定データの前記バイタル情報には、個体に固有の個体内変動が反映され、
前記正規分布は、少なくとも30個分の測定データの前記バイタル情報から作成され、
前記バイタル情報は、
前記バイタルサインである体温、血圧、脈拍、脈圧及び呼吸数から選択される少なくとも1つの測定値を含み、
前記スコアリング条件は、
体温、血圧、脈拍、脈圧及び呼吸数から選択される少なくとも1つの測定値に対しては、前記平均μ、前記標準偏差σ、0より大きい数であるn及びmを用いて表された下記の式(1)の値を下限値及び式(2)の値を上限値とし、下限値及び上限値の少なくとも一方を基準にする基準域条件を含み、
前記基準域条件は、バイタルサインの測定値のうち、所定のバイタル除外条件を満たす測定値が除外されて設定され、
前記スコア判定手段は、前記基準域条件に基づきスコアリングされた前記スコア結果情報を含めて、次回の判定を行う
ソフトウェア。
μ−nσ・・・式(1)
μ+mσ・・・式(2) - 前記バイタル情報は、
前記バイタルサインである体温、血圧、脈拍、脈圧及び呼吸数から選択される少なくとも1つの測定値と、
酸素飽和度の測定値と、
意識レベルを観察して取得された意識レベル評価結果とを有し、
前記スコアリング条件は、
酸素飽和度の測定値に対しては、予め設定した所定の数値範囲であり、
意識レベル評価結果に対しては、意識レベルの程度を示す所定の観察状態である
請求項1に記載のソフトウェア。 - 前記所定のバイタル除外条件は、下記の式(1)の値を下限値及び式(2)の値を上限値とし、下限値及び上限値を基準にする
請求項1または請求項2に記載のソフトウェア。
μ−2σ・・・式(1)
μ+2σ・・・式(2) - 前記所定のバイタル除外条件は、所定の検定法に基づく外れ値に該当するか否かである
請求項1、請求項2または請求項3に記載のソフトウェア。 - 前記所定のバイタル除外条件は、医師による処方がなされた日、処方内容に含まれる期間、または、入院期間に測定された値であるか否かである
請求項1、請求項2、請求項3または請求項4に記載のソフトウェア。 - 前記所定のバイタル除外条件は、
所定の条件で複数回測定したバイタルサインの測定値に対して、下記の式(1)の値を下限値及び式(2)の値を上限値とし、下限値及び上限値を基準にして、下限値以下または上限値以上となるバイタルサインの測定値が2回以上続けて測定された際に、2回目以降の測定値であるか否かである
請求項1または請求項2に記載のソフトウェア。
μ−2σ・・・式(1)
μ+2σ・・・式(2) - 前記所定のバイタル除外条件は、t検定に基づく平均値を基準とする
請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5または請求項6に記載のソフトウェア。 - 前記所定のバイタル除外条件は、
所定の条件で複数回測定したバイタルサインの測定値に対して、所定の主値選択条件で選択された主値以外の測定値であるか否かである
請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6または請求項7に記載のソフトウェア。 - 前記所定のバイタル除外条件は、所定の検定法に基づき、正規性が担保されたバイタルサインの測定値であるか否かである
請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7または請求項8に記載のソフトウェア。 - 前記所定のバイタル除外条件は、バイタルサインの測定を行った作業者の情報と、前記作業者が測定したバイタルサインの測定値の正規性の情報を基準とする
請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8または請求項9に記載のソフトウェア。 - 前記所定のバイタル除外条件は、バイタルサインの測定値が、所定の時間条件を満たして測定された値であるか否かである
請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9または請求項10に記載のソフトウェア。 - 前記所定のバイタル除外条件は、
所定の条件で複数回測定したバイタルサインの測定値に対して、下記の式(1)の値を下限値及び式(2)の値を上限値とし、下限値及び上限値の範囲内に含まれるバイタルサインの測定値であるか否かである
請求項1または請求項2に記載のソフトウェア。
μ−2σ・・・式(1)
μ+2σ・・・式(2) - 前記スコア判定手段は、異常な値と判定する際に、異常を少なくとも2つの段階に分けて判定する
請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9、請求項10、請求項11または請求項12に記載のソフトウェア。 - 前記情報入力手段は、
所定のバイタル除外条件を満たす測定値が入力された際に、バイタルサインの再測定を促す
請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9、請求項10、請求項11、請求項12または請求項13に記載のソフトウェア。 - 取得されたバイタルサインに関する情報であるバイタル情報をスコアリングして、得られたスコア結果情報に基づいて、個体の健康状態を判定するための健康状態判定装置であって、
同一個体から取得されると共に、正規分布に従うバイタルサインから選択される少なくとも1つの測定値を含む前記バイタル情報及び取得日時の入力を受け付ける情報入力手段と、
入力された前記バイタル情報及び取得日時の情報を記録させる情報記録手段と、
記録された複数の前記バイタル情報の全部又は一部の、平均μ及び標準偏差σを算出する基準算出手段と、
所定のスコアリング条件を基準に、入力された所定のバイタル情報をスコアリングして、スコアの値であるスコア結果情報を算出すると共に、前記所定のスコアリング条件は少なくとも前記平均μをピーク値とした正規分布に基づき設定されるスコアリング処理手段と、
複数の種類の前記バイタル情報に対応する前記スコア結果情報を総合して、所定のスコア判定条件を基準に、異常な値か否かを判定するスコア判定手段と
前記スコア判定手段の判定結果に基づき、アラートを通知するアラート通知手段と、
前記スコア判定手段が判定した判定結果を表示可能な表示手段とを備え、
少なくとも30個分の測定データの前記バイタル情報には、個体に固有の個体内変動が反映され、
前記正規分布は、少なくとも30個分の測定データの前記バイタル情報から作成され、
前記バイタル情報は、
前記バイタルサインである体温、血圧、脈拍、脈圧及び呼吸数から選択される少なくとも1つの測定値を含み、
前記スコアリング条件は、
体温、血圧、脈拍、脈圧及び呼吸数から選択される少なくとも1つの測定値に対しては、前記平均μ、前記標準偏差σ、0より大きい数であるn及びmを用いて表された下記の式(1)の値を下限値及び式(2)の値を上限値とし、下限値及び上限値の少なくとも一方を基準にする基準域条件を含み、
前記基準域条件は、バイタルサインの測定値のうち、所定のバイタル除外条件を満たす測定値が除外されて設定され、
前記スコア判定手段は、前記基準域条件に基づきスコアリングされた前記スコア結果情報を含めて、次回の判定を行う
健康状態判定装置。
μ−nσ・・・式(1)
μ+mσ・・・式(2) - コンピュータが実行する方法であり、取得されたバイタルサインに関する情報であるバイタル情報をスコアリングして、得られたスコア結果情報に基づいて、個体の健康状態を判定するための健康状態判定方法であって、
同一個体から取得されると共に、正規分布に従うバイタルサインから選択される少なくとも1つの測定値を含む前記バイタル情報の入力を受け付けて記録する情報記録工程と、
記録された複数の前記バイタル情報の全部又は一部の、平均μ及び標準偏差σを算出する基準算出工程と、
所定のスコアリング条件を基準に、入力された所定のバイタル情報をスコアリングして、スコアの値であるスコア結果情報を算出すると共に、前記所定のスコアリング条件は少なくとも前記平均μをピーク値とした正規分布に基づき設定されるスコアリング処理工程と、
複数の種類の前記バイタル情報に対応する前記スコア結果情報を総合して、所定のスコア判定条件を基準に、異常な値か否かを判定するスコア判定工程と、
前記スコア判定工程の判定結果に基づき、アラートを通知するアラート通知工程とを備え、
少なくとも30個分の測定データの前記バイタル情報には、個体に固有の個体内変動が反映され、
前記正規分布は、少なくとも30個分の測定データの前記バイタル情報から作成され、
前記バイタル情報は、
前記バイタルサインである体温、血圧、脈拍、脈圧及び呼吸数から選択される少なくとも1つの測定値を含み、
前記スコアリング条件は、
体温、血圧、脈拍、脈圧及び呼吸数から選択される少なくとも1つの測定値に対しては、前記平均μ、前記標準偏差σ、0より大きい数であるn及びmを用いて表された下記の式(1)の値を下限値及び式(2)の値を上限値とし、下限値及び上限値の少なくとも一方を基準にする基準域条件を含み、
前記基準域条件は、バイタルサインの測定値のうち、所定のバイタル除外条件を満たす測定値が除外されて設定され、
前記スコア判定工程は、前記基準域条件に基づきスコアリングされた前記スコア結果情報を含めて、次回の判定を行う
健康状態判定方法。
μ−nσ・・・式(1)
μ+mσ・・・式(2) - 取得されたバイタルサインに関する情報であるバイタル情報に基づいて、個体の健康状態を判定するためのソフトウェアであって、
情報処理機器を、
同一個体から取得されると共に、正規分布に従うバイタルサインから選択される少なくとも1つの測定値を含む前記バイタル情報及び取得日時の入力を受け付ける情報入力手段と、
入力された前記バイタル情報及び取得日時の情報を記録させる情報記録手段と、
記録された複数の前記バイタル情報の全部又は一部の、平均μ及び標準偏差σを算出する基準算出手段と、
前記平均μ及び前記標準偏差σから選択される少なくとも1つに基づいて設定された所定の数値範囲を基準にして、入力された所定のバイタル情報が異常な値か否かを判定すると共に、前記所定の数値範囲は少なくとも前記平均μをピーク値とした正規分布に基づき設定される判定手段と、
を含む手段として機能させるためのソフトウェアであり、
少なくとも30個分の測定データの前記バイタル情報には、個体に固有の個体内変動が反映され、
前記正規分布は、少なくとも30個分の測定データの前記バイタル情報から作成され、
前記バイタル情報は、
前記バイタルサインである体温、血圧、脈拍、脈圧及び呼吸数から選択される少なくとも1つの測定値を含み、
前記所定の数値範囲は、
体温、血圧、脈拍、脈圧及び呼吸数から選択される少なくとも1つの測定値に対しては、前記平均μ、前記標準偏差σ、0より大きい数であるn及びmを用いて表された下記の式(1)の値を下限値及び式(2)の値を上限値とし、下限値及び上限値の少なくとも一方を基準にする基準域条件を含み、
前記基準域条件は、バイタルサインの測定値のうち、所定のバイタル除外条件を満たす測定値が除外されて設定される
ソフトウェア。
μ−nσ・・・式(1)
μ+mσ・・・式(2)
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