JPWO2021009865A1 - 高密度多層基板、及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

IVHを含む貫通ビアが形成された多層基板2に代わる高密度多層基板1であって、複数の絶縁層R1〜R5及び複数の配線層L1〜L6が交互に積層された多層配線板10と、第1電極端子22及び第2電極端子23が両端に設けられ、これらが多層配線板10の積層方向に垂直な方向に離間する向きで絶縁層R3に埋設されるチップ部品20と、多層配線板10の両面に形成された配線層L1及びL6のそれぞれと第1電極端子22及び第2電極端子23の少なくとも一方とを導通し、複数のレーザビアが重ねて形成されるスタックビア30と、を備える。

Description

本発明は、高密度多層基板、及びその製造方法に関する。
電気・電子機器に使用される回路基板は、近年の多機能化及び小型化に伴い、複数の配線層により積層化されると共に、各配線層を互いに接続する複数の導通ビアや基板を貫通して設けられる複数のスルーホールが峡ピッチで形成される傾向にある。ここで、多層基板を貫通するスルーホールは、多層基板に穿設される貫通孔の長さに応じて貫通孔の径が太くなり、実装面積を圧迫することになる。そのため、峡ピッチ化が必要な多層基板においては、各配線層を層間接続する複数のビアホールを介して両面の外層配線層を互いにさせることにより、スルーホールに替えて省スペース化された貫通ビアが形成されることが多い。
上記のような高密度多層基板は、各配線層の間隔が比較的小さいときにはレーザビアによる層間接続を行うことができるが、間隔が比較的大きいときにはアスペクト比の制約によりレーザビアを形成することができない場合がある。このため、比較的厚みのある絶縁層を有する多層基板においては、当該絶縁層にドリルによる孔あけ等の機械的な手段で貫通孔を形成し、絶縁層の両面の各配線層を互いに導通させる非貫通ビアホール(IVH:Interstitial Via Hole)を設けることにより、両面の外層配線層に導電路を形成することができる。
より具体的には、IVHは、例えば特許文献1に開示されているように、ドリル加工により両面板に孔を穿設し、当該孔の内壁にめっき加工を施して両面の配線層と導通させると共に、孔内部に樹脂を充填することにより形成される。また、IVHは、孔内部の樹脂を封止する蓋めっきを形成することにより、隣接する絶縁層に設けられる導通ビアを積層方向に並べて配置することができる。
さらに、IVHは、特許文献1に開示されているように、両面板に積層された絶縁層を介して接続される導通ビアをずらして配置することにより、蓋めっきの形成が不要となり製造コストを抑制することができる。
特開2014−208751号公報
しかしながら、上記のように機械的な穿設孔によりIVHを形成した場合には、絶縁層に負荷が掛かることになるため、絶縁層に含まれるガラスクロスに沿って微小なクラックが発生し、IVHの近傍に配置される内蔵部品又は導通ビア等の隣接部品と当該IVHとが短絡するマイグレーションに繋がる虞が生じる。そのため、IVHが形成される高密度多層基板は、短絡を抑制するためにIVHと隣接部品とを離間して配置しなければならず、峡ピッチ化が妨げられる虞が生じる。特に、2つのIVHを隣接して配置する場合には、両者の間でマイグレーションが発生する虞がより高まることになる。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、IVHを含む貫通ビアが形成された多層基板に代えて、マイグレーションの発生を抑制しつつ峡ピッチ化が可能な高密度多層基板、及びその製造方法を提供することにある。
本発明に係る高密度多層基板は、IVHを含む貫通ビアが形成された多層基板に代わる高密度多層基板であって、複数の絶縁層及び複数の配線層が交互に積層された多層配線板と、一対の電極端子が両端に設けられ、前記一対の電極端子が前記多層配線板の積層方向に垂直な方向に離間する向きで前記絶縁層に埋設されるチップ部品と、前記多層配線板の両面に形成された外層配線層のそれぞれと前記一対の電極端子の少なくとも一方とを導通し、複数のレーザビアが重ねて形成されるスタックビアと、を備える。
また、本発明に係る高密度多層基板の製造方法は、IVHを含む貫通ビアが形成された多層基板に代わる高密度多層基板の製造方法であって、第1配線層に積層して形成される絶縁層に、一対の電極端子が両端に設けられるチップ部品を、前記一対の電極端子が積層方向に垂直な方向に離間する向きで埋設し、前記絶縁層の表面に第2配線層を設けて両面板を形成する両面板形成工程と、前記両面板を多層化して多層配線板を形成する多層化工程と、を含み、前記多層化工程においては、前記多層配線板の両面に形成された外層配線層のそれぞれが前記一対の電極端子の少なくとも一方と導通するように、複数のレーザビアを重ねてスタックビアが形成される。
本発明によれば、IVHを含む貫通ビアが形成された多層基板に代えて、マイグレーションの発生を抑制しつつ峡ピッチ化が可能な高密度多層基板、及びその製造方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る高密度多層基板の断面図である。 第1実施形態に係る高密度多層基板の部品実装工程を表す断面図である。 第1実施形態に係る高密度多層基板の両面板形成工程を表す断面図である。 第1実施形態に係る高密度多層基板の孔あけ工程を表す断面図である。 第1実施形態に係る高密度多層基板のめっき処理工程を表す断面図である。 第1実施形態に係る高密度多層基板のパターニング工程を表す断面図である。 第1実施形態に係る高密度多層基板の作用効果を説明する断面図である。 IVHを含む貫通ビアが形成された従来技術に係る多層基板の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る高密度多層基板の断面図である。 IVHを含む貫通ビアが形成された従来技術に係る多層基板の断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について詳細に説明する。尚、本発明は、以下に説明する内容に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において任意に変更して実施することが可能である。また、実施の形態の説明に用いる図面は、いずれも構成部材を模式的に示すものであって、理解を深めるべく部分的な強調、拡大、縮小、または省略などを行っており、構成部材の縮尺や形状等を正確に表すものとはなっていない場合がある。
また、本願におけるIVH(Interstitial Via Hole:非貫通ビアホール)とは、ドリルによる孔あけ等の機械的な手段により形成される導通ビアを意味し、レーザビア等の層間接続を含まないものとして説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る高密度多層基板1の断面図である。高密度多層基板1は、多層配線板10、チップ部品20、及びスタックビア30を備える。高密度多層基板1は、図示しない各種電子部品が実装されると共に、配線回路及びソルダレジストが適宜形成されることにより、例えば機械的強度に優れた車載用プリント配線板として使用することができる。
多層配線板10は、本実施形態においては、複数の絶縁層R1〜R5及び複数の配線層L1〜L6が交互に積層されて形成されるものとしているが、層数についてはこれに限定されるものではなく種々の変更が可能である。また、本実施形態における多層配線板10は、複数の絶縁層R1〜R5のうち、中央の絶縁層R3が他と比較して厚く形成されている。
チップ部品20は、多層配線板10の絶縁層R3に埋設される基板埋設用の角型チップ部品であり、例えば本実施形態では積層セラミックコンデンサ(MLCC: Multi-Layer Ceramic Capacitor)である。そして、チップ部品20は、寸法が規格品の中から選択され、例えば、平面視した場合に0.4mm×0.2mmの寸法を有する所謂「0402」や、0.3mm×0.15mmの寸法を有する所謂「03015」を採用することができる。
スタックビア30は、複数のレーザビアが直線上に重ねて形成されることにより多層配線板10における層間接続を行う。本実施形態におけるスタックビア30は、第1スタックビア30a、第2スタックビア30b、第3スタックビア30c、及び第4スタックビア30dを含み、チップ部品20の一対の電極端子と多層配線板10の両面に形成された外層配線層とを導通している。
より具体的には、第1スタックビア30aは、チップ部品20の一方の電極端子、及び配線層L1において当該一方の電極端子に対向する位置に設けられる第1ランド31を互いに接続する。第2スタックビア30bは、チップ部品20の一方の電極端子、及び配線層L6において当該一方の電極端子に対向する位置に設けられる第2ランド32を互いに接続する。すなわち、高密度多層基板1は、第1スタックビア30a、一方の電極端子、及び第2スタックビア30bを介して、外層配線層としての配線層L1と配線層L6とが互いに導通される。
また、第3スタックビア30cは、チップ部品20の他方の電極端子、及び配線層L1において当該他方の電極端子に対向する位置に設けられる第3ランド33を互いに接続する。第4スタックビア30dは、チップ部品20の他方の電極端子、及び配線層L6において当該他方の電極端子に対向する位置に設けられる第4ランド34を互いに接続する。すなわち、高密度多層基板1は、第3スタックビア30c、他方の電極端子、及び第4スタックビア30dを介して、外層配線層としての配線層L1と配線層L6とが互いに導通される。
すなわち、高密度多層基板1は、第1ランド31と第2ランド32とを直線的に結ぶスルーホール、及び第3ランド33と第4ランド34とを直線的に結ぶスルーホールを互いに隣接して形成する必要がある場合に、チップ部品20及びスタックビア30からなる図1の構造を多層配線板10に形成することで、2つのスルーホールに相当する導電路を峡ピッチで形成するものである。峡ピッチ化が可能となる理由については詳細を後述する。
続いて、上記した高密度多層基板1の製造方法の一例について、図2乃至6を参照しながら説明する。高密度多層基板1の作成においては、まず、後の工程で配線層L4となる銅箔11にチップ部品20を実装する部品実装工程が行われる。図2は、第1実施形態に係る高密度多層基板1の部品実装工程を表す断面図である。
図2に示すように、チップ部品20は、「第1配線層」としての銅箔11の表面に印刷された接着剤12を介して銅箔11に実装される。ここで、接着剤12は、例えば樹脂などの絶縁性を有する材料からなり、銅箔11の表面においてチップ部品20が配置される場所に所定の厚みで設けられる。
チップ部品20は、より詳しくは、部品本体21と、部品本体21の両端にそれぞれ銅めっきで形成された「一対の電極端子」としての第1電極端子22及び第2電極端子23とから構成される。そして、チップ部品20は、第1電極端子22及び第2電極端子23の両方が接着剤12に接する向きで実装される。
次に、チップ部品20が実装された銅箔11に樹脂層及び金属層を積層することにより、チップ部品20を内蔵する両面板を形成する。図3は、第1実施形態に係る高密度多層基板1の両面板形成工程を表す断面図である。
両面板形成工程においては、銅箔11に実装されたチップ部品20が絶縁層R3により埋設されると共に、絶縁層R3の表面に「第2配線層」としての銅箔13が設けられることにより、絶縁層R3の両面に銅箔11及び銅箔13をそれぞれ備える両面板が形成される。
ここで、絶縁層R3は、例えばガラスクロスにエポキシ樹脂を含浸して形成されるガラスエポキシ樹脂であるが、ガラスクロスを含まないプリプレグを採用してもよい。また、絶縁層R3は、チップ部品20以外の図示しない電子部品等を埋設してもよい。
次に、両面板に内蔵されるチップ部品20の導電路を確保するための孔あけ工程が行われる。図4は、第1実施形態に係る高密度多層基板1の孔あけ工程を表す断面図である。
孔あけ工程においては、図4に示すように、銅箔11及び銅箔13のそれぞれからチップ部品20の第1電極端子22及び第2電極端子23のそれぞれに向けて、例えばCOレーザによりビアホール14が形成される。これにより、第1電極端子22及び第2電極端子23の金属面が露出することになる。尚、ビアホール14の形成においては、適宜デスミア処理を施し、孔内部に残留している絶縁樹脂を除去することが好ましい。また、ビアホール14の形成によって露出した各電極端子には更にソフトエッチング処理を施し、露出面の酸化物や有機物を除去することが好ましい。これにより、被覆形成が無く金属の表面が露出することになり、その後のめっき処理において析出する金属との密着性が高まり、結果として電気的な接続信頼性が向上する。
次に、銅箔11及び銅箔13と第1電極端子22及び第2電極端子23とを導通させると共に、銅箔11及び銅箔13をそれぞれ配線層L3及び配線層L4にするためのめっき処理が行われる。図5は、第1実施形態に係る高密度多層基板1のめっき処理工程を表す断面図である。
めっき処理工程においては、両面板の銅箔11及び銅箔13とビアホール14とに銅めっきを施すことで、ビアホール14が銅めっきで充填されたフィルドビア15が形成されると共に、フィルドビア15と導通する銅箔11及び銅箔13の厚みが増加する。
そして、厚みが増加した銅箔11及び銅箔13に回路を形成して配線層L3及び配線層L4とするためのパターニング処理が行われる。図6は、第1実施形態に係る高密度多層基板1のパターニング工程を表す断面図である。
パターニング工程においては、図6に示すように、銅箔11及び銅箔13からなる導体層を例えば公知のフォトリソグラフィにより所望の回路パターンに加工することで、配線層L3及び配線層L4を形成することができる。
このとき、配線層L3及び配線層L4におけるフィルドビア15と接続される部分には、後の工程でスタックビア30を形成するためにランド16が形成される。
そして、図6に示す両面配線板に対して、複数の樹脂層及び複数の金属層を積層する公知のビルドアップ工法を適用することで、図1に示す多層配線板10が形成される。すなわち、図6に示す両面配線板の両面に対して、樹脂層の積層、銅箔の積層、レーザビアの形成、銅めっき処理、及びパターニング処理の一連の工程による配線層の追加を繰り返す多層化工程により多層配線板10を形成することができる。尚、基板の多層化については従来の公知技術を採用することができるため、ここでは詳細な説明を省略する。
ただし、本発明の高密度多層基板1は、上記の多層化工程において、チップ部品20の第1電極端子22及び第2電極端子23に対応する位置において上記のスタックビア30が形成される。より具体的には、図1に示す高密度多層基板1は、ビルドアップにより層を追加するごとに、チップ部品20の第1電極端子22及び第2電極端子23に対して直線上に導通するフィルドビア15を重ねて形成することで、4つのスタックビア30が構成される。これにより、高密度多層基板1は、第1電極端子22及び第2電極端子23をそれぞれ介して、配線層L1と配線層L6とを導通する互いに独立した2つの導電路が形成される。
続いて、本発明の作用効果について説明する。図7は、第1実施形態に係る高密度多層基板1の作用効果を説明する断面図である。図7においては、図1と同様の高密度多層基板1の構成が示されている。
本発明の第1実施形態に係る高密度多層基板1は、上記したように、チップ部品20の一対の電極端子のそれぞれが両方の外層配線層にそれぞれ接続されている。すなわち、高密度多層基板1は、第1スタックビア30a、第1電極端子22、及び第2スタックビア30bにより一方の貫通ビアが構成され、第3スタックビア30c、第2電極端子23、及び第4スタックビア30dにより他方の貫通ビアが構成される。
ここで、スタックビア30のそれぞれは、従来のレーザビア形成手段により、例えばレーザビアの直径W1を75μm、ランド16の直径W2を150μm、隣接するランド間隔W3を100μmとして形成することができる。
そして、高密度多層基板1は、チップ部品20の第1電極端子22及び第2電極端子23を介して構成される2つの貫通ビアが、チップ部品20の寸法に応じた離間間隔で配置されることになる。このとき、双方の貫通ビアは、コンデンサとしてのチップ部品20の特性により電気的に遮断されているため、印加される電位が互いに異なる場合であっても短絡が生じることなく独立した導電路として構成されることになる。尚、チップ部品20としてのコンデンサは、定格電圧が双方の貫通ビアの間に想定される最大電位差よりも大きくなるように設定されることで、より確実に短絡を防止することができる。
これにより、高密度多層基板1は、例えばチップ部品20の規格が「0402」である場合には、互いの貫通ビアのピッチP1を約250μmに抑えることができる。また、高密度多層基板1は、例えばチップ部品20の規格が「03015」である場合には、互いの貫通ビアのピッチP1を約200μmに抑えることができる。
また、高密度多層基板1は、機械的な手段で形成されるIVHを使用することなく上記の貫通ビアが形成されているため、製造過程における絶縁層R3の損傷を防止することができる。このため、高密度多層基板1は、チップ部品20の周囲に他の電子部品等が配置されていても、これらの間にマイグレーションが発生する虞を抑制でき、峡ピッチ化が妨げられる虞を低減することができる。
次に、本発明に係る高密度多層基板1に対する比較例として、IVHを利用した2つの貫通ビアを隣接して配置する従来技術について説明する。図8は、IVHを含む貫通ビアが形成された従来技術に係る多層基板2の断面図である。図8に示す多層基板2の内部構成は、配線層L3と配線層L4とがIVHにより導通されている点において上記した本発明の高密度多層基板1と異なる。
より具体的には、従来技術に係る多層基板2は、絶縁層R3に形成された第1非貫通ビアホールIVH1を介して一方の貫通ビアが構成され、絶縁層R3に形成された第2非貫通ビアホールIVH2を介して他方の貫通ビアが構成されている。ここで、それぞれのIVHは、両面に配線層L3及び配線層L4がそれぞれ形成された絶縁層R3にドリルで孔を形成し、当該孔の内壁に銅めっきを施すと共に、内部空間に樹脂を充填することにより形成される。また、IVHは、図8で示すように、孔内部の樹脂を封止する蓋めっきを形成することにより、当該蓋めっきを介して導通ビアを直接接続することができる。
しかしながら、従来技術に係る多層基板2は、第1非貫通ビアホールIVH1及び第2非貫通ビアホールIVH2の形成において、ドリルによる機械的な牙設が行われることにより孔の径が約100μmに達し、これに伴いIVHの両端におけるランドの直径W2が約300μmとなってしまう。
また、従来技術に係る多層基板2は、IVHの形成に伴い絶縁層R3が損傷されることでマイグレーションが発生し易く、絶縁層R3が一般材料で形成される場合には、第1非貫通ビアホールIVH1と第2非貫通ビアホールIVH2との短絡を防止するために両者の間隔W4を0.4mm以上に設定する必要が生じる。尚、絶縁層R3を高信頼性材料で形成して絶縁性を向上させる場合であっても、両者の間隔W4を0.25mm以上に設定する必要がある。
このため、従来技術に係る多層基板2は、たとえIVHの両端におけるランドの間隔W3を50μmに抑えたとしても、短絡に対する信頼性を確保するために、互いの貫通ビアのピッチP2を約350μmに設定しなければならず、また、第1非貫通ビアホールIVH1及び第2非貫通ビアホールIVH2の近傍には他の電子部品等を配置できず、峡ピッチ化が妨げられてしまう。
以上のように、本発明に係る高密度多層基板1は、多層配線板10における絶縁層R3にチップ部品20が埋設され、チップ部品20の各電極端子、及びこれに接続されるスタックビア30を介した貫通ビアが形成されることにより、多層配線板10の両面に形成された外層配線層同士が導通される。このため、高密度多層基板1は、チップ部品20の寸法に応じて、多層配線板10の積層方向に垂直な方向に離間して配置される2つのスタックビア30のピッチを設定することができる。このとき、高密度多層基板1は、機械的な手段で形成されるIVHを使用することなく上記の貫通ビアが形成されているため、チップ部品20が埋設される絶縁層R3の損傷を防止することができる。
これにより、高密度多層基板1は、貫通ビアを構成するチップ部品20の周囲に他の電子部品等が配置されていても、これらの間にマイグレーションが発生する虞を抑制でき、峡ピッチ化が妨げられる虞を低減することができる。従って、本発明によれば、IVHを含む貫通ビアが形成された多層基板2に代えて、マイグレーションの発生を抑制しつつ峡ピッチ化が可能な高密度多層基板1を提供することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態に係る高密度多層基板3は、上記した第1実施形態の高密度多層基板1に対して、内蔵されるチップ部品40が抵抗器であり、且つ第2スタックビア30b及び第3スタックビア30cを備えない代わりに配線層L1〜L6の面積が拡張されている。以下、第1実施形態と異なる部分について説明することとし、第1実施形態と共通する構成要素については、同じ符号を付して詳細な説明を省略する。尚、高密度多層基板3は、製造方法における各工程が上記した第1実施形態の高密度多層基板1とほぼ共通するため、製法についての詳細な説明は省略する。
図9は、本発明の第2実施形態に係る高密度多層基板3の断面図である。第2実施形態の高密度多層基板3におけるチップ部品40は、上記した第1実施形態に係るチップ部品20と同様に、基板埋設用の角型チップ部品であり、部品形状がチップ部品20と共通している。一方、第2実施形態におけるチップ部品40は、抵抗器であるため、第1電極端子22と第2電極端子23との間における通電が許容されている。
そのため、第2実施形態に係る高密度多層基板3は、配線層L1に形成される第1ランド31と配線層L6に形成される第4ランド34とが、第1スタックビア30a、チップ部品40、及び第4スタックビア30dを介して導通する貫通ビアを備えることになる。すなわち、高密度多層基板3は、基板積層方向において直線上に並ばない第1ランド31と第4ランド34との導通を図る場合に採用される貫通ビアが形成されている。
ここで、チップ部品40は、貫通ビアの一部の区間に相当する導通路として、その抵抗値が出来るだけ低く設定されるのが好適であり、本実施形態においてはゼロオーム抵抗器が採用されている。
また、チップ部品40は、本実施形態においても寸法が規格品の中から選択される。このため、第2実施形態に係る高密度多層基板3は、第1スタックビア30aと第4スタックビア30dとの間隔をチップ部品40の寸法に応じて設定することができる。これにより、第2実施形態に係る高密度多層基板3は、上記した第1実施形態と同様に、例えばチップ部品40の規格が「0402」である場合には、第1スタックビア30aと第4スタックビア30dとのピッチP3を約250μmに抑えることができ、例えばチップ部品40の規格が「03015」である場合には、ピッチP3を約200μmに抑えることができる。
また、第2実施形態に係る高密度多層基板3は、上記した第1実施形態と同様に、機械的な手段で形成されるIVHを使用することなく上記の貫通ビアが形成されているため、製造過程における絶縁層R3の損傷を防止することができる。このため、高密度多層基板3は、チップ部品40の周囲に他の電子部品等が配置されていても、これらの間にマイグレーションが発生する虞を抑制でき、峡ピッチ化することができる。
さらに、第2実施形態に係る高密度多層基板3は、チップ部品40の各電極端子の上面又は下面の一方がレーザビアにより接続されていないため、この部分に対向する位置において配線層L3及び配線層L4を拡張して有効に利用することもできる。
次に、本発明に係る高密度多層基板3に対する比較例として、IVHを介して形成される貫通ビアと配線層L1及び配線層L6との接続位置が多層配線板10の両面で対向しない場合の従来技術について説明する。図10は、IVHを含む貫通ビアが形成された従来技術に係る多層基板4の断面図である。図10に示す多層基板4の内部構成は、配線層L3と配線層L4とがIVHにより導通されている点において上記した本発明の高密度多層基板3と異なる。
より具体的には、従来技術に係る多層基板4は、絶縁層R3に形成された第3非貫通ビアホールIVH3を介して配線層L3と配線層L4とが導通されており、絶縁層R1と絶縁層R2とに形成されたスタックビア、第3非貫通ビアホールIVH3、及び絶縁層R4と絶縁層R5とに形成されたスタックビアが、いずれも多層配線板10の積層方向に対して直線上に並ばない配置となっている。
ここで、第3非貫通ビアホールIVH3は、両面に配線層L3及び配線層L4がそれぞれ形成された絶縁層R3にドリルで孔を形成し、当該孔の内壁に銅めっきを施すと共に、内部空間に樹脂を充填することにより、蓋めっきを行うことなく形成されている。すなわち、第3非貫通ビアホールIVH3は、導通ビアを直接接続しない構成であることから、蓋めっきの形成を行わないことで製造コストを抑制している。
しかしながら、従来技術に係る多層基板4は、図10において2つの破線楕円で示すように、第3非貫通ビアホールIVH3の両端付近が配線禁止領域となるため、絶縁層R1及び絶縁層R2に形成されるスタックビアと第3非貫通ビアホールIVH3との間隔、及び絶縁層R4及び絶縁層R5に形成されるスタックビアと第3非貫通ビアホールIVH3との間隔を離間させる必要が生じ、両者のピッチP2を約450μmに設定しなければならなくなる。
また、従来技術に係る多層基板4は、IVHの形成に伴い絶縁層R3が損傷されることでマイグレーションが発生し易くなるため、第3非貫通ビアホールIVH3の近傍には他の電子部品等を配置できず峡ピッチ化が妨げられてしまう。さらに、従来技術に係る多層基板4は、上記した配線禁止領域により配線層L3及び配線層L4の面積が制限されることにもなる。
以上のように、本発明に係る高密度多層基板3は、多層配線板10における絶縁層R3にチップ部品40が埋設され、チップ部品40の各電極端子、及びこれに接続されるスタックビア30を介した貫通ビアが形成されることにより、多層配線板10の両面に形成された外層配線層同士が導通される。このため、高密度多層基板3は、チップ部品40の寸法に応じて、多層配線板10の積層方向に垂直な方向に離間して配置される2つのスタックビア30のピッチを設定することができる。このとき、高密度多層基板3は、機械的な手段で形成されるIVHを使用することなく上記の貫通ビアが形成されているため、チップ部品40が埋設される絶縁層R3の損傷を防止することができる。
これにより、高密度多層基板3は、貫通ビアを構成するチップ部品40の周囲に他の電子部品等が配置されていても、これらの間にマイグレーションが発生する虞を抑制でき、峡ピッチ化が妨げられる虞を低減することができる。従って、本発明によれば、IVHを含む貫通ビアが形成された多層基板4に代えて、マイグレーションの発生を抑制しつつ峡ピッチ化が可能な高密度多層基板3を提供することができる。
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明は上記した各実施形態に限定されるものではない。例えば、上記の各実施形態では、「チップ部品」としてコンデンサ又は抵抗器を採用する場合を例示したが、両端に電極端子を備える基板埋設用の角型チップ部品であれば、貫通ビアが多層配線板10の回路構成を阻害しない限りにおいて、種々の電子部品を採用することができる。また、上記の各実施形態では、1つのチップ部品を介した1又は2の貫通ビアを形成する形態を例示したが、複数のチップ部品を介して更に多くの貫通ビアを形成し、より複雑な回路構成を構築してもよい。
<本発明の実施態様>
本発明の第1の態様は、IVHを含む貫通ビアが形成された多層基板に代わる高密度多層基板であって、複数の絶縁層及び複数の配線層が交互に積層された多層配線板と、一対の電極端子が両端に設けられ、前記一対の電極端子が前記多層配線板の積層方向に垂直な方向に離間する向きで前記絶縁層に埋設されるチップ部品と、前記多層配線板の両面に形成された外層配線層のそれぞれと前記一対の電極端子の少なくとも一方とを導通し、複数のレーザビアが重ねて形成されるスタックビアと、を備える高密度多層基板である。
本発明の第1の態様に係る高密度多層基板は、多層配線板における絶縁層にチップ部品が埋設され、当該チップ部品の電極端子及びこれに接続されるスタックビアを介した貫通ビアが形成されることにより、多層配線板の両面に形成された外層配線層同士が導通される。このため、高密度多層基板は、当該チップ部品の寸法に応じて、多層配線板の積層方向に垂直な方向に離間して配置される2つのスタックビアのピッチを設定することができる。このとき、高密度多層基板は、機械的な手段で形成されるIVHを使用することなく上記の貫通ビアが形成されているため、チップ部品が埋設される絶縁層の損傷を防止することができる。これにより、本発明の第1の態様に係る高密度多層基板によれば、貫通ビアを構成するチップ部品の周囲に他の電子部品等が配置されていても、これらの間にマイグレーションが発生する虞を抑制でき、峡ピッチ化が妨げられる虞を低減することができる。
本発明の第2の態様は、上記した本発明の第1の態様において、前記チップ部品は、寸法が規格品の中から選択される、高密度多層基板である。
本発明の第2の態様によれば、例えば工業規格に準拠した既存のチップ部品を採用することにより、量産品であることによるコストメリットを得られるほか、チップ部品の実装やレーザビアとの導通における製造プロセスがパターン化されることで製造コストが低減され歩留まりも改善される高密度多層基板を提供することができる。
本発明の第3の態様は、上記した本発明の第1又は2の態様において、前記チップ部品は、コンデンサであり、前記一対の電極端子のそれぞれが両方の前記外層配線層にそれぞれ接続されている、高密度多層基板である。
本発明の第3の態様によれば、多層配線板の両面に形成されたそれぞれの外層配線層を接続する電気的に互いに独立した2つの貫通ビアを、短絡させることなく峡ピッチで配置することができる。
本発明の第4の態様は、上記した本発明の第3の態様において、前記コンデンサは、定格電圧が前記一対の電極端子に想定される最大電位差よりも大きくなるように設定される、高密度多層基板である。
本発明の第4の態様によれば、2つの貫通ビアの電位が独立に変化する場合であっても、両者の間に想定される最大電位差よりも定格電圧が大きいコンデンサが選定されているため、当該コンデンサの充電量に応じて両者の電位差を保持することで2つの導電路の独立性を確実に担保することができる。
本発明の第5の態様は、上記した本発明の第1又は2の態様において、前記チップ部品は、抵抗器であり、前記外層配線層のそれぞれが前記一対の電極端子のいずれか一方に接続されている、高密度多層基板である。
本発明の第5の態様によれば、多層配線板に形成される貫通ビアの外層配線層との接続位置が多層配線板の両面でそれぞれ互いに異なる場合であっても、チップ部品の寸法に応じて貫通ビアの経路を設定することができ、当該接続位置の間隔を峡ピッチに設定することができる。
本発明の第6の態様は、上記した本発明の第5の態様において、前記抵抗器は、ゼロオーム抵抗器である、高密度多層基板である。
本発明の第6の態様によれば、多層配線板の両面の外層配線層を導通する貫通ビアにおいて、チップ部品による電圧降下を防止することができる。
本発明の第7の態様は、IVHを含む貫通ビアが形成された多層基板に代わる高密度多層基板の製造方法であって、第1配線層に積層して形成される絶縁層に、一対の電極端子が両端に設けられるチップ部品を、前記一対の電極端子が積層方向に垂直な方向に離間する向きで埋設し、前記絶縁層の表面に第2配線層を設けて両面板を形成する両面板形成工程と、前記両面板を多層化して多層配線板を形成する多層化工程と、を含み、前記多層化工程においては、前記多層配線板の両面に形成された外層配線層のそれぞれが前記一対の電極端子の少なくとも一方と導通するように、複数のレーザビアを重ねてスタックビアが形成される、高密度多層基板の製造方法である。
本発明の第7の態様に係る高密度多層基板の製造方法によれば、多層配線板における絶縁層にチップ部品が埋設され、当該チップ部品の電極端子及びこれに接続されるスタックビアを介した貫通ビアが形成されることにより、多層配線板の両面に形成された外層配線層同士が導通される。このため、高密度多層基板は、当該チップ部品の寸法に応じて、多層配線板の積層方向に垂直な方向に離間して配置される2つのスタックビアのピッチを設定することができる。このとき、高密度多層基板は、機械的な手段で形成されるIVHを使用することなく上記の貫通ビアが形成されているため、チップ部品が埋設される絶縁層の損傷を防止することができる。これにより、本発明の第7の態様に係る高密度多層基板の製造方法によれば、貫通ビアを構成するチップ部品の周囲に他の電子部品等が配置されていても、これらの間にマイグレーションが発生する虞を抑制でき、峡ピッチ化が妨げられる虞を低減することができる。
本発明の第8の態様は、上記した本発明の第7の態様において、前記チップ部品は、寸法が規格品の中から選択される、高密度多層基板の製造方法である。
本発明の第8の態様によれば、例えば工業規格に準拠した既存のチップ部品を採用することにより、量産品であることによるコストメリットを得られるほか、チップ部品の実装やレーザビアとの導通における製造プロセスがパターン化されることで製造コストが低減され歩留まりも改善される高密度多層基板の製造方法を提供することができる。
本発明の第9の態様は、上記した本発明の第7又は8の態様において、前記チップ部品は、コンデンサであり、前記一対の電極端子のそれぞれが両方の前記外層配線層にそれぞれ接続されている、高密度多層基板の製造方法である。
本発明の第9の態様によれば、多層配線板の両面に形成されたそれぞれの外層配線層を接続する電気的に互いに独立した2つの貫通ビアを、短絡させることなく峡ピッチで配置することができる。
本発明の第10の態様は、上記した本発明の第9の態様において、前記コンデンサは、定格電圧が前記一対の電極端子に想定される最大電位差よりも大きくなるように設定される、高密度多層基板の製造方法である。
本発明の第10の態様によれば、2つの貫通ビアの電位が独立に変化する場合であっても、両者の間に想定される最大電位差よりも定格電圧が大きいコンデンサが選定されているため、当該コンデンサの充電量に応じて両者の電位差を保持することで2つの導電路の独立性を確実に担保することができる。
本発明の第11の態様は、上記した本発明の第7又は8の態様において、前記チップ部品は、抵抗器であり、前記外層配線層のそれぞれが前記一対の電極端子のいずれか一方に接続されている、高密度多層基板の製造方法である。
本発明の第11の態様によれば、多層配線板に形成される貫通ビアの外層配線層との接続位置が多層配線板の両面でそれぞれ互いに異なる場合であっても、チップ部品の寸法に応じて貫通ビアの経路を設定することができ、当該接続位置の間隔を峡ピッチに設定することができる。
本発明の第12の態様は、上記した本発明の第11の態様において、前記抵抗器は、ゼロオーム抵抗器である、高密度多層基板の製造方法である。
本発明の第12の態様によれば、多層配線板の両面の外層配線層を導通する貫通ビアにおいて、チップ部品による電圧降下を防止することができる。
1 高密度多層基板
10 多層配線板
20 チップ部品
22 第1電極端子
23 第2電極端子
30 スタックビア
R1〜R5 絶縁層
L1〜L6 配線層

Claims (12)

  1. IVHを含む貫通ビアが形成された多層基板に代わる高密度多層基板であって、
    複数の絶縁層及び複数の配線層が交互に積層された多層配線板と、
    一対の電極端子が両端に設けられ、前記一対の電極端子が前記多層配線板の積層方向に垂直な方向に離間する向きで前記絶縁層に埋設されるチップ部品と、
    前記多層配線板の両面に形成された外層配線層のそれぞれと前記一対の電極端子の少なくとも一方とを導通し、複数のレーザビアが重ねて形成されるスタックビアと、を備える高密度多層基板。
  2. 前記チップ部品は、寸法が規格品の中から選択される、請求項1に記載の高密度多層基板。
  3. 前記チップ部品は、コンデンサであり、前記一対の電極端子のそれぞれが両方の前記外層配線層にそれぞれ接続されている、請求項1又は2に記載の高密度多層基板。
  4. 前記コンデンサは、定格電圧が前記一対の電極端子に想定される最大電位差よりも大きくなるように設定される、請求項3に記載の高密度多層基板。
  5. 前記チップ部品は、抵抗器であり、前記外層配線層のそれぞれが前記一対の電極端子のいずれか一方に接続されている、請求項1又は2に記載の高密度多層基板。
  6. 前記抵抗器は、ゼロオーム抵抗器である、請求項5に記載の高密度多層基板。
  7. IVHを含む貫通ビアが形成された多層基板に代わる高密度多層基板の製造方法であって、
    第1配線層に積層して形成される絶縁層に、一対の電極端子が両端に設けられるチップ部品を、前記一対の電極端子が積層方向に垂直な方向に離間する向きで埋設し、前記絶縁層の表面に第2配線層を設けて両面板を形成する両面板形成工程と、
    前記両面板を多層化して多層配線板を形成する多層化工程と、を含み、
    前記多層化工程においては、前記多層配線板の両面に形成された外層配線層のそれぞれが前記一対の電極端子の少なくとも一方と導通するように、複数のレーザビアを重ねてスタックビアが形成される、高密度多層基板の製造方法。
  8. 前記チップ部品は、寸法が規格品の中から選択される、請求項7に記載の高密度多層基板の製造方法。
  9. 前記チップ部品は、コンデンサであり、前記一対の電極端子のそれぞれが両方の前記外層配線層にそれぞれ接続されている、請求項7又は8に記載の高密度多層基板の製造方法。
  10. 前記コンデンサは、定格電圧が前記一対の電極端子に想定される最大電位差よりも大きくなるように設定される、請求項9に記載の高密度多層基板の製造方法。
  11. 前記チップ部品は、抵抗器であり、前記外層配線層のそれぞれが前記一対の電極端子のいずれか一方に接続されている、請求項7又は8に記載の高密度多層基板の製造方法。
  12. 前記抵抗器は、ゼロオーム抵抗器である、請求項11に記載の高密度多層基板の製造方法。
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