JPWO2020241135A5 - - Google Patents

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JPWO2020241135A5
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Description

本発明の実施形態に係る密封装置の側面図である。 図1の密封装置の正面図である。 使用状態での図1の密封装置の一部を示す側面断面図である。 比較例の密封装置の一部を示す側面断面図である。 アウターシールリングが摩耗した比較例の密封装置の一部を示す側面断面図である。 アウターシールリングがさらに摩耗した比較例の密封装置の一部を示す側面断面図である。 アウターシールリングが摩耗した図1の密封装置の一部を示す側面断面図である。 実施形態の変形例に係る密封装置の側面断面図である。
バックリング30の外周面31は、軸線方向にわたって一様な直径を有していてもよい。但し、好ましくは、外周面31の軸線方向の両端部に傾斜面34a,34bが形成され、バックリング30の傾斜面34a,34bの各々は、軸線方向中央から離れるほど小さい直径を有する。この実施形態では、傾斜面34a,34bは、側方から見て、円弧状に湾曲しているが、直線状であってもよい。また、この実施形態では、初期状態では、図3の仮想線で示すように、外周面31はほぼ半円形の輪郭を有し、その両端が円弧状の傾斜面34a,34bである。密封装置1の使用状態において、図3の実線で示すように、外周面31の軸線方向中央部は、インナーシールリング10の内周面14により圧縮される。
図6は、バックリング30が周溝5の一方の側壁面6bに接近するよう偏諱した状態を示す。バックリング30は、インナーシールリング10が径方向外側に拡大する押圧力をインナーシールリング10に与えるので、インナーシールリング10のうち周溝5の側壁面6bに近い端部41が、偏倚したバックリング30に押圧されて、径方向外側に向けて大きく弾性変形し、インナーシールリング10の外周面の傾斜面15bであった面45bの広い面積がシリンダチューブ2の孔の内周面3に接触する。こうなると、シリンダチューブ2がインナーシールリング10ひいてはピストン4に大きな摺動抵抗を与えてしまう。また、インナーシールリング10の面45bの摩耗が加速する。さらに、インナーシールリング10の端部41とバックリング30の接触領域42では、バックリング30の圧縮状態が弱まるので、密封装置40の封止性能が接触領域42において低下することが懸念される。
図6と逆に、バックリング30が周溝5の他方の側壁面6aに接近するよう偏諱した場合には、インナーシールリング10のうち周溝5の側壁面6aに近い端部が、偏倚したバックリング30に押圧されて、径方向外側に向けて大きく弾性変形し、インナーシールリング10の外周面の傾斜面15aの広い面積がシリンダチューブ2の孔の内周面3に接触する。したがって、側壁面6aの付近で、やはり同様の懸念が生ずる。また、インナーシールリング10に対して、バックリング30が移動することによって、バックリング30の外周面31が摩耗し、インナーシールリング10とバックリング30の接触領域全体で封止性能が低下することが懸念される。
実施形態に係る密封装置1においては、バックリング30の外周面31の軸線方向の両端部に傾斜面34a,34bが形成され、傾斜面34a,34bの各々は、軸線方向中央から離れるほど小さい直径を有する。したがって、バックリング30は、内周面14に突出環部16a,16bが形成されたインナーシールリング10の径方向内側に配置することが容易であり、インナーシールリング10に対するバックリング30の位置決めも容易である。
実施形態に係る密封装置1においては、突出環部16a,16bの各々は、軸線方向中央から離れるほど小さい内径を有する。したがって、バックリング30が軸線方向に移動した場合には、バックリング30の外周面31がインナーシールリング10の内周面14の突出環部16aまたは16bに面接触しやすいため、密封装置1の封止性能が確保される。
条項4. 前記バックリングの外周面の軸線方向の両端部に傾斜面が形成され、前記バックリングの前記傾斜面は、軸線方向中央から離れるほど小さい直径を有する
ことを特徴とする条項1から3のいずれか1項に記載の密封装置。

Claims (6)

  1. 外側部材に相対的に往復する内側部材の周溝内に配置され、前記外側部材の孔の内周面に接触させられて、一方の空間と他方の空間を隔てる密封装置であって、
    周溝を有する外周面と、内周面を有する樹脂製のインナーシールリングと、
    前記インナーシールリングの材料の弾性よりも高い弾性を有しており、前記インナーシールリングの前記周溝内に嵌め込まれたアウターシールリングであって、前記インナーシールリングの前記周溝から径方向外側に突出して前記外側部材の前記孔の前記内周面に摺動可能に接触させられる外側部分を有するアウターシールリングと、
    前記インナーシールリングの材料の弾性よりも高い弾性を有しており、前記インナーシールリングの径方向内側に配置され、前記インナーシールリングの前記内周面と前記内側部材の前記周溝の底壁面との間で圧縮させられるバックリングとを有し、
    前記インナーシールリングの前記外周面の軸線方向の両端部に傾斜面が形成され、前記傾斜面は、軸線方向中央から離れるほど小さい直径を有し、
    前記インナーシールリングの前記内周面の軸線方向の両端部には、径方向内側に突出し、前記バックリングの軸線方向の移動を規制する突出環部が形成されている
    ことを特徴とする密封装置。
  2. 前記バックリングの外周面の軸線方向の両端部に傾斜面が形成され、前記バックリングの前記傾斜面は、軸線方向中央から離れるほど小さい直径を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
  3. 前記突出環部は、軸線方向中央から離れるほど小さい内径を有する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の密封装置。
  4. 外側部材に相対的に往復する内側部材の周溝内に配置される密封装置であって、
    周溝を有する外周面と、内周面を有する樹脂製のインナーシールリングと、
    前記インナーシールリングの材料の弾性よりも高い弾性を有しており、前記インナーシールリングの前記周溝内に嵌め込まれたアウターシールリングであって、前記インナーシールリングの前記周溝から径方向外側に突出する外側部分を有するアウターシールリングと、
    前記インナーシールリングの材料の弾性よりも高い弾性を有しており、前記インナーシールリングの径方向内側に配置され、前記インナーシールリングの前記内周面に面接触させられる外周面を有するバックリングとを有し、
    前記インナーシールリングの前記外周面の軸線方向の両端部に傾斜面が形成され、前記傾斜面は、軸線方向中央から離れるほど小さい直径を有し、
    前記インナーシールリングの前記内周面の軸線方向の両端部には、径方向内側に突出する突出環部が形成されており、これらの突出環部の間で、前記バックリングの前記外周面が前記インナーシールリングの前記内周面に面接触させられる
    ことを特徴とする密封装置。
  5. 前記バックリングの外周面の軸線方向の両端部に傾斜面が形成され、前記バックリングの前記傾斜面は、軸線方向中央から離れるほど小さい直径を有する
    ことを特徴とする請求項4に記載の密封装置。
  6. 前記突出環部は、軸線方向中央から離れるほど小さい内径を有する
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の密封装置。
JP2021522715A 2019-05-27 2020-04-24 Pending JPWO2020241135A1 (ja)

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