JP2010242791A - パッキン - Google Patents

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Abstract

【課題】高圧用途下において必要な剛性を維持しつつ摺動性に優れたパッキンを提供する。
【解決手段】シリンダの内周面に設けられた環状溝に装着され、高圧側に向かって延びるとともにロッド外周面に摺動自在に接触するリップ部11と、環状溝の溝底面に密着するシール部12と、を有するパッキン本体1aと、パッキン本体1aが環状隙間にはみ出すのを防止すべくパッキン本体1aとロッド外周面との間に配置されるバックアップリング14と、を備えるパッキン1において、バックアップリング14は、ロッドとの摺動接触面14aに、周方向に沿って設けられる高圧側に開放されない複数の凹部14bを有し、隣接する凹部14bの間隔は、隣接する凹部14bの間の部分が、圧力負荷によるバックアップリング14の変形を抑制しうる厚みとなるように設定されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ハウジングの軸孔と該軸孔に配置される軸との間の環状隙間に用いられるパッキン、特に、メインシールの高圧側に配置されてメインシールに対する圧力負荷を低減するためのパッキンに関するものである。
この種のパッキンは、例えば、往復動ロッドシールシステムにおけるバッファリングとして、高圧、衝撃圧からメインシールを保護する目的で使用される。往復動ロッドシールシステムは、例えば、建設機械や運搬車輌等のアクチュエータとして用いられる油圧シリンダ等に適用される。図6〜図8を参照して、従来の往復動ロッドシールシステムについて説明する。図6は、従来技術に係る往復動ロッドシールシステムの構成を示す模式的半断面図である。図7は、従来のバックアップリングに生じる変形の様子を説明する模式図であり、(a)は変形前、(b)は変形後をそれぞれ示している。図8は、他の従来のバックアップリングに生じる変形の様子を説明する模式図であり、(a)は変形前、(b)は変形後をそれぞれ示している。
往復動ロッドシールシステムは、外部への作動油の漏れを防止するロッドパッキンRと、ロッドパッキンRの油圧側に装着されて高負荷時の衝撃圧や変動圧を緩衝したり高温の作動油のロッドパッキンR側への流入をカットしてロッドパッキンRの耐久性を向上させるバッファリングBと、ロッドパッキンRの外部側で外部からの泥水やダストの侵入を防止するダストシールDと、を備えた構成である。
バッファリングBは、基部111の内外周側から油圧側Oに向かって突出する内周リップ部112及び外周リップ部113を有し、内周リップ部112と外周リップ部113との間にU字状の環状の溝(U溝)114が形成されるUパッキン110と、Uパッキン110の基部111の内周側に嵌め込まれるバックアップリング115とから構成されている。ロッドパッキンRは、Uパッキン120とUパッキンの外部側に装着されるバックアップリング121とから構成されている。ダストシールDは、外周の嵌め合い部に金属環133を焼き付け固定したオイルリップ130とダストリップ131を備えた構成となっている。
バッファリングBを構成するパッキン110は、ポリウレタンゴム等のゴム材料からなる環状部材であり、シリンダ102の内周面に設けられた環状溝102aに装着され、内周リップ部112がロッド104の外周面と摺接し、外周リップ部113が環状溝102aの溝底102bに密着する。
システムの圧力条件が非常に厳しい場合、バッファリングBのバックアップリング115にはナイロン樹脂製のものが使用されることが多い。また、バックアップリング115は、比較的単純なリング形状であり、射出成形で製造されることが多い。高圧が作用するとバッファリングBのパッキン110及びバックアップリング115は、ロッド104に抱きつくように密着し、その状態のままロッド104の外周面と摺動することになる。
ナイロン製のバックアップリング115がロッド104に抱きつくように摺動すると摺動抵抗が大変大きなものとなり、使用される機器の動力損失が大きくなってしまう。また、摺動時の発熱も問題となり、発熱が高いとオイルの変質、バッファリングBの劣化を促進させることとなってしまう。
例えば、図7及び図8に示すように、摺動面115aにテーパ部115bや環状段差部115cを設けることにより摺動抵抗の低減を図ったバックアップリング115′、115′′が知られている(特許文献1参照)。しかしながら、これらのバックアップリング115′、115′′は、テーパ部115bや環状段差部115cを設けることにより肉厚の薄くなった部分において剛性が相対的に低下するため、圧力条件が厳しい場合には、図7(b)及び図8(b)に示すような変形を生じることがある。このような変形が生じると、バックアップリング115′、115′′の破損だけでなく、変形により生じた隙間にパッキン110がはみ出して、パッキン110の破損等の不具合にもつながることになる。
なお、関連する技術としては、特許文献2、3に開示されたものもある。
実開平5−57526号公報 特開平11−13889号公報 特開2001−355739号公報
本発明は上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、高圧用途下において必要な剛性を維持しつつ摺動性に優れたパッキンを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明におけるパッキンは、
ハウジングの軸孔と該軸孔に挿入される軸との間の環状隙間を密封するメインシールの高圧側に配置されて該メインシールに対する圧力負荷を低減するためのパッキンであって、
前記軸孔と前記軸のうちの一方の周面に設けられた環状溝に装着され、高圧側に向かって延びるとともに他方の周面に摺動自在に接触するリップ部と、前記環状溝の溝底面に密着するシール部と、を有するパッキン本体と、
前記パッキン本体が前記環状隙間にはみ出すのを防止すべく前記パッキン本体と前記他方の周面との間に配置されるバックアップリングと、
を備えるパッキンにおいて、
前記バックアップリングは、前記他方の周面との摺動接触面に、周方向に沿って設けられる高圧側に開放されない複数の凹部を有し、
隣接する前記凹部の間隔は、隣接する前記凹部の間の部分が、圧力負荷による前記バックアップリングの変形を抑制しうる厚みとなるように設定されていることを特徴とする。
本発明によれば、バックアップリングの摺動接触面に凹部を設けることにより、摺動面積の低減を図ることができる。したがって、バックアップリングによる摺動抵抗および摺動発熱の低減を図ることができる。また、凹部にグリース等の潤滑剤を溜めることが可能となり、潤滑性の向上を図ることもできる。
また、隣接する凹部の間隔は、バックアップリングの剛性低下を抑制すべく、隣接する凹部の間の部分が十分な厚みを有するように設けられている。すなわち、圧力負荷によってバックアップリングに変形が生じない程度の厚みとなるように十分な間隔を空けて摺動接触面上に設けられている。したがって、高圧用途下において必要な剛性を維持しつつ摺動性に優れたものとすることができる。
さらに、凹部がバックアップリングの高圧側に開放されていないので、バックアップリングの摺動接触面の高圧側は環状に連続する構成となる。したがって、パッキン本体が凹部にはみ出しを生じることがなく、パッキン本体のはみ出し防止機能は維持される。
前記凹部は低圧側に開放されているとよい。
これにより、バックアップリングの形状がアンダーカットとなるのを回避することが可能となり、バックアップリングの射出成形による製造が可能となる。すなわち、バックアップリングの周面上に設けられる凹部がバックアップリングの側面に開放される形状を有することで、凹部を金型によって形成すること(離型)が可能となる。したがって、凹部形成のための別工程が必要となったり、離型を可能とするために金型に対して特別なアンダーカット処理が必要となることを回避することができ、成形性・生産性に優れたものとすることができる。
以上説明したように、本発明により、高圧用途下において必要な剛性を維持しつつ摺動性に優れたものとすることができる。
図1は、実施例1に係るパッキンの構成を示す模式図である。 図2は、油圧シリンダの概略断面構成を説明する斜視図である。 図3は、実施例1に係るパッキンが適用される往復動ロッドシールシステムの概略構成を示す模式的半断面図である。 図4は、本発明の実施例2に係るパッキンの構成を示す模式的断面図である。 図5は、バックアップリングの摺動接触面の具体的な構成について説明する模式図である。 図6は、従来技術に係る往復動ロッドシールシステムの構成を示す模式的半断面図である。 図7は、従来のバックアップリングに生じる変形の様子を説明する模式図である。 図8は、他の従来のバックアップリングに生じる変形の様子を説明する模式図である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施例1)
図1〜図3を参照して、本発明の実施例1に係るパッキンについて説明する。図1は、本発明の実施例1に係るパッキンの構成を示す模式図であり、(a)は軸方向からみた様子を示しており、(b)は(a)のAA断面図である。図2は、油圧シリンダの概略断面構成を説明する斜視図である。図3は、本発明の実施例1に係るパッキンが適用される往復動ロッドシールシステムの概略構成を示す半断面図である。
図1に示すように、パッキン1は、環状部材であり、パッキン本体1aとバックアップリング14とを備えている。
パッキン本体1aは、基部10と、基部10の内周側から軸方向の一方に向かって突出する内周リップ部11(リップ部)と、基部10の外周側から軸方向の一方に向かって突出する外周リップ部12(シール部)と、を有している。パッキン本体1aの内周リップ部11と外周リップ部12との間には、断面略U字状の環状の溝(U溝)13が形成されている。
パッキン本体1aの材料としては、ニトリルゴム、ポリウレタンエラストマー、四フッ化エチレン(PTFE)等のエラストマーや樹脂材料を挙げることができる。
パッキン本体1aの内周リップ部11は、外周リップ部12に対して肉厚及び軸方向一方側への突出量が相対的に大きく構成されるとともに、軸方向一方側の端面11a上を径方向に延びる蓄圧回避のためのスリット11bが周方向に複数等配されている。
バックアップリング14は、パッキン本体1aの内周リップ部11の軸方向他方側であって基部10の内周側に配置される。
バックアップリング14の内周面14aには、複数の凹部14bが内周面14aの周方向に等配されている。凹部14bは、バックアップリング14の軸方向一方側の側面(軸に垂直な面)に開放されない形状を有しており、互いに所定の間隔を空けて設けられている。
バックアップリング14の材料としては、ナイロン樹脂等の硬質の樹脂材料を挙げることができる。
ここで、本実施例に係るパッキン1の具体的な実施形態の一例として、図2に示すような、油圧シリンダ101における往復動ロッドシールシステム100に適用した場合ついて説明する。なお、本実施例に係るパッキン1は、図2に示すような往復動ロッドシールシステムだけでなく他のピストンシールシステム等に適用することも可能である。
油圧シリンダ101は、シリンダ102と、シリンダ102内部に摺動自在に挿嵌されるピストン103と、ピストン103に連結されるロッド104と、を備えている。また、シリンダ102の端部の取付溝に装着されてシリンダ102内周とロッド104との隙間をシールするロッドシーリングシステムが設けられている。
そして、シリンダ102には、ピストン103を挟む位置に2つの油圧導入孔105、106が設けられており、この油圧導入孔105、106に選択的に作動油の油圧をかけることでピストン103を軸方向に移動させ、シリンダ102及びロッド104の取付部107、108の相対位置を変更する。
図3に示すように、ロッドシーリングシステム100は、外部への作動油の漏れを防止するロッドパッキンRと、ロッドパッキンRの油圧側に装着されて高負荷時の衝撃圧や変動圧を緩衝したり高温の作動油のロッドパッキンR側への流入をカットしてロッドパッキンRの耐久性を向上させるバッファリングBと、ロッドパッキンRの外部側で外部の泥水やダストの侵入を防止するダストシールDと、を備えた構成である。そして、パッキン1は、かかるロッドシーリングシステム100においてはバッファリングBとして機能する。なお、ロッドパッキンRは、Uパッキン20とUパッキンの外部側に装着されるバックアップリング21とから構成されており、ダストシールDは、外周の嵌め合い部に金属環33を焼き付け固定したオイルリップ30とダストリップ31を備えた構成となっている。
パッキン1は、ハウジングとしてのシリンダ102の内周面(軸孔内周面)に設けられた環状溝102aに装着され、軸としてのロッド104とシリンダ102との間の環状隙間を密封するように構成されている。
パッキン1は、軸方向の一方側(リップ部の突出方向)が油圧側O(高圧側)となり、軸方向他方側がバッファリングBとロッドパッキンRとの間に形成される空間S側(低圧側)となるように装着される。そして、内周リップ部11がロッド104の外周面と摺動接触し、外周リップ部12が環状溝102aの溝底面102bに密着する。
パッキン1の内周リップ部11は、その内周側から内径方向に突出する内周凸部11cを有し、内周凸部11cの先端の径寸法は、ロッド104の外周面の径寸法よりも小さく設定されている。また、パッキン1の外周リップ部12は、その外周側から外径方向に突出する外周凸部12cを有し、外周凸部12cの先端の径寸法は、シリンダ102の環状溝102aの溝底面102bの径寸法よりも大きく設定されている。
したがって、パッキン1が装着された状態においては、内周リップ部11の内周凸部11cがロッド104の外周面によって外径方向に弾性的につぶされ(拡径するように拡張され)、外周リップ部12の外周凸部12cが環状溝102aの溝底面102bによって内径方向に弾性的につぶされる(縮径するように圧縮される)。このように各リップ部がそれぞれ径方向につぶされることで、ロッド104の外周面と環状溝102aの溝底面102bにそれぞれ密着するようになっている。
また、内周リップ部11と外周リップ部12の間に形成されているU溝13は、油圧側Oからの圧力を受けて径方向に広がるように弾性的な変形を生じ、内周リップ部11及び外周リップ部12をさらにロッド104の外周面及び環状溝102aの溝底面102bに押し付けて各リップ部の密着性を高めている。
バックアップリング14は、パッキン本体1aが圧力を受ける側(油圧側O)とは反対側、すなわち、空間S側におけるロッド104とシリンダ102との間の環状隙間と、パッキン本体1a(基部10)との間を埋めるように構成されている。これにより、圧力負荷によってパッキン本体1a(基部10)の一部が低圧側(空間S側)の環状隙間にはみ出すことが防止される。
また、バックアップリング14の内周面14aは、ロッド104の外周面と摺動自在に接触する摺動接触面となる。高圧が作用するとバックアップリング14は、ロッド104の外周面に抱きつくように密着し、その状態のままロッド104の外周面と摺動することになる。
内周面14aに設けられた複数の凹部14bは、バックアップリング14の軸方向の両側の側面に開放されないように形成されている。したがって、内周面14aの軸方向両側の領域では環状の摺動面が形成される。また、隣接する凹部14bの間の部分は、軸方向両側の環状の摺動領域を支える支柱の役目を果たし、環状の摺動領域の圧力負荷による変形を防止してパッキン本体1aのはみ出し防止機能が維持されるように構成されている。したがって、隣接する凹部14bの間隔は、圧力負荷によってバックアップリング14、すなわち、隣接する凹部14bの間の部分や環状の摺動領域が圧力負荷によって変形を生じない程度の十分な厚みを有するように設定される。なお、凹部14bの具体的な大きさ(深さや範囲等)や等配数等は、使用される圧力条件やバックアップリング14のサイズ等により適宜設定されるものであるが、少なくとも、圧力負荷によって凹部14bがつぶれない(ロッド104外周面と接触状態とならない)範囲で設定される。
本実施例によれば、バックアップリング14の摺動接触面14aに凹部14bを設けることにより、摺動面積の低減を図ることができる。したがって、バックアップリング14による摺動抵抗および摺動発熱の低減を図ることができる。また、凹部14bにグリース等の潤滑剤を溜めることが可能となり、潤滑性の向上を図ることもできる。
また、隣接する凹部14bの間隔は、上述のように、隣接する凹部14bの間の部分が十分な厚みを有するように設けられているので、高圧用途下においてバックアップリング14の必要な剛性を維持しつつ摺動性に優れたものとすることができる。
さらに、凹部14bはバックアップリング14の高圧側(油圧側O)に開放されていないので、パッキン本体1a(基部10)の一部がバックアップリング14の凹部14bにはみ出しを生じることがなく、パッキン本体1aのはみ出し防止機能は維持されることになる。
なお、本実施例においては、パッキン1を装着する環状溝がハウジング(シリンダ)に設けられた往復動ロッドシールシステムを例として説明したが、これに限られるものではなく、軸に設けられた環状溝に装着されハウジング内周面に摺動して軸とハウジング間の環状隙間を密封するようなシールシステムにも適用することができる。
(実施例2)
図4及び図5を参照して、本発明の実施例2に係るパッキンについて説明する。図4は、本発明の実施例2に係るパッキンの構成を示す模式的断面図である。図5は、バックアップリングの摺動接触面の具体的な構成について説明する模式図である。なお、ここでは上記実施例1に係るパッキンと異なる点のみ説明し、共通する構成については同じ符号を付してその説明を省略する。
図4に示すように、本実施例では、凹部14b′が、バックアップリング14においてパッキン1′が圧力を受ける側とは反対側、すなわち、バックアップリング14の低圧側(空間S側)の側面14cに開放されるように構成されている。
より具体的には、凹部14b′は、周方向の幅を略一定に保ちながら、バックアップリング14の側面14cまで延びる形状となっている。凹部14b′がこのような形状を有することにより、凹部14b′を備えたリング形状を射出成形によって一度に成形することが可能となる。すなわち、バックアップリング14の周面上に設けられる凹部14b′が、バックアップリング14の側面14cに開放される形状を有している。これにより、バックアップリング14をそのままの状態で金型から引き抜くこと(離型)が可能となり、凹部14b′を備えたバックアップリング14の射出成形が可能となる。
図5を参照して、バックアップリング14の摺動接触面(内周面14a)の具体的な構成の一例を説明する。図5に示すように、バックアップリング14の各部の寸法を、内周面14aの軸方向の幅をH、凹部14b´が設けられた領域における内周面14aの摺動部の軸方向の幅をA、内周面14aの周方向において凹部14b´に隣接する領域(支柱部)の周方向の幅をB、凹部14b´の周方向の幅をC、バックアップリング14の厚み(半断面における径方向の幅)をL、凹部14b´の深さをδとした場合に、各寸法が以下の条件を満たすのが好ましい。これらの各寸法条件は、上記実施例1に対しても適宜適用することができる。なお、これらの各寸法条件は、あくまで一例であって、他の部位の寸法や使用環境等に応じて異なるものであり、これに限定されるものではない。
A=(1/3)H
B=2C
δ=(1/2)L
このようにバックアップリング14の形状がアンダーカットとなるのを回避することが可能となり、射出成形による製造が可能となるので、凹部14b形成のための別工程が必要となったり、離型を可能とするために金型に対して特別なアンダーカット処理が必要となることを回避することができる。
したがって、本実施例によれば、バックアップリング14の成形性・生産性の向上を図ることができる。
なお、凹部14bの形状は上記形状に限られるものではなく、離型が可能な形状であれば、例えば、周方向の幅が低圧側に向かって徐々に広くなるような形状であってもよい。
1 パッキン
1a パッキン本体
10 基部
11 内周リップ部
11a 端面
11c 内周凸部
12 外周リップ部
12c 外周凸部
13 U溝
14 バックアップリング
14a 内周面
14b 凹部
100 ロッドシーリングシステム
101 油圧シリンダ
102 シリンダ
102a 環状溝
102b 溝底面
102c 側壁面
103 ピストン
104 ロッド
B バッファリング
D ダストシール
R ロッドパッキン

Claims (2)

  1. ハウジングの軸孔と該軸孔に挿入される軸との間の環状隙間を密封するメインシールの高圧側に配置されて該メインシールに対する圧力負荷を低減するためのパッキンであって、
    前記軸孔と前記軸のうちの一方の周面に設けられた環状溝に装着され、高圧側に向かって延びるとともに他方の周面に摺動自在に接触するリップ部と、前記環状溝の溝底面に密着するシール部と、を有するパッキン本体と、
    前記パッキン本体が前記環状隙間にはみ出すのを防止すべく前記パッキン本体と前記他方の周面との間に配置されるバックアップリングと、
    を備えるパッキンにおいて、
    前記バックアップリングは、前記他方の周面との摺動接触面に、周方向に沿って設けられる高圧側に開放されない複数の凹部を有し、
    隣接する前記凹部の間隔は、隣接する前記凹部の間の部分が、圧力負荷による前記バックアップリングの変形を抑制しうる厚みとなるように設定されていることを特徴とするパッキン。
  2. 前記凹部は低圧側に開放されていることを特徴とする請求項1に記載のパッキン。
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