JPWO2020240679A1 - 水処理装置及び水処理方法 - Google Patents

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Abstract

電極の消耗、損傷を抑制し、高効率な水処理を実現する水処理装置を得る。
水処理装置(100)は、互いに平行且つ鉛直に配置された少なくとも2枚の平板状の接地電極(13)の間に、高圧電極(15)を備えている。高圧電極(15)の第一端面(1a)と第二端面(1b)はそれぞれ接地電極(13)と対向しており、第一端面(1a)と接地電極(13)の距離は、第二端面(1b)と接地電極(13)の距離よりも短く、第一端面(1a)は第二端面(1b)よりも鉛直上方に位置している。これにより、被処理水(22)が高圧電極(15)付着することに伴い生じるスパーク放電が抑制され、高圧電極(15)および接地電極(13)の消耗または損傷が抑制され、効率的な水処理が可能である。

Description

本願は、水処理装置及び水処理方法に関するものである。
工業廃水等には、既存のオゾン処理装置では除去できない難分解性物質が含まれることがある。特に、ダイオキシン類及びジオキサン等の除去が大きな課題となっている。一部では、オゾン(O)と過酸化水素(H)または紫外線とを組み合わせることで、Oよりも活性の高いヒドロキシルラジカル(OHラジカル)を被処理水中で発生させ、難分解性物質の除去を行う方法が実用化されている。しかしながら、装置コスト及び運転コストが高く、あまり普及していないのが実情である。そこで、放電で発生させたOHラジカル等を、被処理水に作用させることで、高効率に難分解性物質を除去する方法が提案されている。
例えば特許文献1には、処理槽の内部に対向配置された少なくとも2つの接地電極と、接地電極の間に配置された板状の高圧電極と、高圧電極を支持する支持体と、2つの接地電極の間に被処理水を散布する散水部とを備え、接地電極と高圧電極の間に放電を生じさせて放電領域を形成し、被処理水が放電領域を通過するようにした水処理装置が開示されている。
特許第6400259号公報
特許文献1のような水処理装置では、高圧電極は板状で水平方向に設けられ、各々の接地電極と対向する2つの端面を有するとともに、各々の端面と接地電極との距離が互いに等しくなるように設けられている。また、散水部は対向配置された少なくとも2つの接地電極の間に被処理水を散布する。このため、散布された被処理水の一部は高圧電極に付着し端面から鉛直下方に流れ落ちる。この時、高圧電極端面の被処理水が流下する箇所において、局所的な強い放電、すなわちスパーク放電が形成される虞があった。スパーク放電が形成されると、放電が局在化し局所的に温度が増加するため、水処理に有用なOおよびH等の生成効率が低下し、水処理効率が低下する虞があった。また、スパーク放電が頻発すると、局所的な温度上昇またはスパッタリングにより、接地電極あるいは高圧電極が消耗、あるいは損傷する虞があった。
本願は、上記事情に鑑み、接地電極及び高圧電極の消耗あるいは損傷を抑制し、水処理効率の高い水処理装置を得ることを目的とする。また、接地電極及び高圧電極の消耗あるいは損傷を抑制し、高効率な水処理を行うことが可能な水処理方法を得ることを目的とする。
本願に開示される水処理装置は、
処理槽の内部に互いに対向配置された第一接地電極と第二接地電極、
第一接地電極と第二接地電極との間に配置され、第一接地電極に対向する第一端面と第二接地電極に対向する第二端面とを有する高圧電極、
第一接地電極と第二接地電極との間に被処理水を散布する散水部、
を備え、
第一端面と第一接地電極との間の距離は、第二端面と第二接地電極の間の距離よりも短く、
第一端面は、第二端面よりも鉛直上方に配置されていることを特徴とする。
また、本願に係る水処理方法は、
互いに対向配置された第一接地電極と第二接地電極の間に、第一接地電極と対向する第一端面と第二接地電極と対向する第二端面を有する高圧電極を、第一接地電極と第一端面の間の距離が、第二接地電極と第二端面の間の距離よりも短く、かつ第一端面が第二端面よりも鉛直上方に位置するように配置するステップ、
高圧電極に電圧を印加して第一接地電極と第一端面の間に放電を生じさせるステップ、
第一接地電極と第二接地電極の間に被処理水を散布して放電を通過させることにより被処理水を処理するステップと、を含む。
本願に開示される水処理装置によれば、水平方向に伸張して設けられた高圧電極は、第一接地電極に対向する第一端面と、第二接地電極に対向する第二端面を有し、第一端面と第一接地電極の距離は、第二端面と第二接地電極の距離よりも短く、第一端面は第二端面よりも鉛直上方に位置しているため、スパーク放電の形成が抑制され、接地電極および高圧電極の消耗あるいは損傷が抑制される。
また、本願に開示される水処理方法によれば、スパーク放電が抑制されることで局所的な温度上昇が抑制されるため、水処理に有用なOおよびH等の生成が効率的に行われ、効率的な水処理が可能となる。
実施の形態1による水処理装置の全体構成を示す概略図である。 実施の形態1による水処理装置の電極部の斜視図である。 実施の形態1による水処理装置の高圧電極ユニットの斜視図である。 実施の形態1及び比較例による水処理装置の電極部を示す図であり、図4Aは実施の形態1を図4Bは比較例を示す。 実施の形態2による水処理装置の電極部の平面図である。 実施の形態2による水処理装置の高圧電極ユニットの斜視図である。 実施の形態3による水処理装置の高圧電極ユニットの斜視図である。 実施の形態4による水処理装置の高圧電極ユニットの斜視図であり、図8Aは組み立て過程を示し、図8Bは組み立て後を示す。
以下に、本願の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、各図を通じて同一または相当する機能を有する要素には同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
以下に本願の実施の形態1による水処理装置及び水処理方法について、図面に基づいて説明する。図1は、実施の形態1による水処理装置の全体構成を示す概略図、図2は、実施の形態1による水処理装置の電極部の斜視図、図3は実施の形態1による水処理装置の高圧電極ユニットの斜視図、図4は実施の形態1及び比較例による水処理装置の電極部を示す図である。
水処理装置100は、処理前水槽2に溜め置かれた処理前水4を処理槽1へ配送する処理前水配送手段として、給水ポンプ6及び給水配管8を備えている。給水配管8の一端は処理前水槽2の底部近傍に接続され、給水配管8の他端は処理槽1の内部の上方に配置された散水部である散水管10に接続されている。散水管10は、筒状配管の側面に複数の細孔が形成されたものであり、少なくとも第一接地電極13aと第二接地電極13bの間に水滴状の被処理水22を散布する。また、水処理装置100は、処理槽1の底部に溜まった被処理水22を排出する排出手段として、排水ポンプ7及び排水配管9を備えている。排水配管9の一端は処理槽1の底部近傍に接続され、排水配管9の他端は処理後水槽3に接続されている。
また、水処理装置100は、処理槽1の内部を酸素含有雰囲気とするためのガス供給手段を備えている。具体的には、処理槽1の上部に、ガス供給口11とガス排出口12が備えられ、ガス供給口11にはガス供給源23が接続されている。処理槽1の内部に供給されるガスは酸素ガスに限定されるものではなく、酸素ガスを含んでいればよい。例えば空気、あるいは酸素に対して窒素または希ガスを任意の割合で混合させたガスを用いることができる。特に、アルゴン、ヘリウム等の希ガスを用いることにより、比較的低い電圧においても放電を安定的に形成することが可能である。また、空気を用いた場合、ガスコストを大幅に削減できる。
高電圧パルス電源19の高電圧出力端子は、絶縁部材21を介して高圧電極ユニット18に接続されている。高電圧パルス電源19のグランド側端子と処理槽1は、いずれも電気的に接地されている。処理槽1の内部には、接地フレーム14が水平に配置されている。高圧電極ユニット18は絶縁支持体20を介して接地フレーム14に接続され、接地フレーム14は処理槽1に接続されている
処理槽1の内部に配置された電極部は、図2に示すように、互いに平行且つ鉛直に配置された2枚の平板状の接地電極13(第一接地電極13aと第二接地電極13b)と、第一接地電極13aと第二接地電極13bの中間の位置に配置された高圧電極ユニット18を有している。第一接地電極13aと第二接地電極13bはそれぞれ接地フレーム14に接続されている。
高圧電極ユニット18は、図2及び図3に示すように、4枚の高圧電極15と、高圧電極15を支持する鉛直方向に起立した支柱24は、この実施の形態では、2本(支柱24a及び支柱24b)を有している。4枚の高圧電極15は、鉛直方向に互いに所定の間隔を設けて配置され、支柱24aと支柱24bにより一体的に支持されている。なお、図2及び図3に示す例では、支柱24aと支柱24bは円柱状である。
高圧電極15は、長方形の金属薄板から形成されている。以後の説明では、高圧電極15の長手方向は、長方形の2つの短辺を結ぶ方向を示し、幅方向は、長方形の2つの長辺を結ぶ方向を示す。高圧電極15は長手方向に連通するように形成された曲げ部25において曲げ加工が施され、曲げ部25を境に、第一平面26aと第二平面26bが形成されている。第二平面26bは水平に配置され、その長手方向の両端付近で支柱24aと支柱24bに接続されている。第一平面26aは、曲げ部25から鉛直上方に向けて傾斜を有している。また、第一平面26aの幅方向の端面は第一端面17aを、第二平面26bの幅方向の端面は第二端面17bをそれぞれ形成している。第一端面17aは第二端面17bよりも鉛直上方に位置している。
また、図3に示すように、4枚の高圧電極15は、鉛直方向に積層配置されており、上下に連続する2つの高圧電極15は、支柱24aと支柱24bが形成する仮想の鉛直面に対して、互いが対称に備えられている。すなわち、最上部に位置する高圧電極15は、第一端面17aが支柱24aと支柱24bの左側に位置し、上から2番目に位置する高圧電極15では、第一端面17aが支柱24aと支柱24bの右側に位置する。以下同様に、高圧電極15は鉛直方向に互い違いに配置されている。
また、同方向に配置された2枚の高圧電極15、すなわち最上部と上から3番目、また上から2番目と最下部の高圧電極15は、それぞれが上方から見た際に重なって見えるよう積層配置されている。また、図1に示すように、最上部に位置する高圧電極15において、第一端面17aは第一接地電極13aとの間に長手方向に均等な距離S1を形成し、第二端面17bは第二接地電極13bとの間に長手方向に均等な距離S2を形成している。ここで、S1はS2と比べて短い。また、上から2個目に位置する高圧電極15は、第一端面17aは第二接地電極13bとの間に長手方向に均等な距離S3を形成し、第二端面17bは第一接地電極13aとの間に長手方向に均等な距離S4を形成している。ここで、S3はS4と比べて短い。また、距離S1と距離S3、及び距離S2と距離S4はそれぞれ同じ長さとなっている。
水処理装置100は、最上部と上から3番目に位置する高圧電極15の第一端面17aと第一接地電極13aとの間、及び上から2番目と最下部に位置する第一端面17aと第二接地電極13bとの間に放電16を生じさせる。散水管10から散布された被処理水22は、放電16を通過することにより処理される。本実施の形態1では、散水管10は処理槽1の内部の上方に設けられ、下方に向けて被処理水22を散布するため、被処理水22は放電16を横切る様に落下する。
次に、上記のように構成された電極部を備えた水処理装置100の特徴について、比較例を挙げて説明する。図4Aは本実施の形態1による水処理装置の電極部を示す断面図、図4Bは比較例(例えば特許文献1)による水処理装置の電極部を示す断面図である。
図4Aに示すように、最上部または3番目に位置する高圧電極15を例にとって説明すると、第一端面17aと第一接地電極13aの距離が、第二端面17bと第一接地電極13aの距離よりも短い。このため、第一端面17aと第一接地電極13aと間に形成される電界強度は、第二端面17bと第二接地電極13bの間に形成される電界強度よりも高くなる。このため、放電16は第一端面17aと第一接地電極13aの間に形成され、第二端面17bと第二接地電極13bの間には形成されない。あるいは、第一端面17aと第一接地電極13aの間に形成される放電16は、第二端面17bと第二接地電極13bの間に形成される放電16よりも強い。
ここで、散水管10から散水された被処理水22の一部は、高圧電極15の上面に付着するが、高圧電極15の第一平面26aの傾斜にそって流れ、第二端面17bから水滴27として落下する。すなわち、高圧電極15に付着した被処理水22は、高圧電極15の電界強度が低い側の端面を通って鉛直下方に落下する。このため、被処理水22の落下に関わらず、第一端面17aと第一接地電極13aの間には放電16が安定的に形成される。
これに対し、図4Bに示す比較例による高圧電極15は曲げ部を有さない水平に配置された平板状であり、第一接地電極13aと第二接地電極13bの中間に配置されている。すなわち、最上部の端面に位置する高圧電極15を例にとって説明すると、第一端面17aと第一接地電極13aの距離は、第二端面17bと第二接地電極13bの距離と等しい。このため、第一端面17aと第一接地電極13aとの間に形成される電界強度は、第二端面17bと第二接地電極13bとの間に形成される電界強度と等しくなり、放電16は高圧電極15の左右に均等に形成される。散水管10から散水された被処理水22の一部は、高圧電極15の上面に付着するが、高圧電極15は水平に配置されている為、被処理水22は第一端面17aあるいは第二端面17bからランダムに水滴27として落下する。このため、被処理水22が落下する箇所において、局所的に高圧電極15の端面と接地電極13の距離が短くなり、電界が強まり、スパーク放電28が形成される。
また、図4Aに示すように、最上部の高圧電極15に付着した被処理水22は第二端面17bを通って落下するが、落下する水滴27の多くはその下に位置する高圧電極15に付着する。以下同様に、被処理水22の一部は最上部に位置する高圧電極15から最下部に位置する高圧電極15まで、高圧電極15の上面に沿って流れ落ちる。これにより、放電16の形成に伴う発熱を、被処理水22によって冷却する効果が得られる。これに対し、図4Bに示す比較例では、最上部に位置する高圧電極15に付着した被処理水22の多くは、その下方に位置する高圧電極15に付着することなく落下する。このため、上から2個目以下に位置する高圧電極15に対する被処理水22による冷却効果は限定的となる。なお、本実施の形態では、高圧電極15の第一端面17aが鉛直方向に互い違いに配置されているが、少なくとも1つの高圧電極15の第一端面17aが、最上部の高圧電極15の第一端面17aに対し、鉛直面反対側に配置されていれば同様の効果を得られる。これは以後で説明するその他の実施の形態でも同様である。
次に、水処理装置100を用いた水処理方法の手順について、図1を用いて説明する。準備ステップとして、前述した通り、処理槽1の内部には、放電16を形成するための電極部が用意されている。電極部は、鉛直に対向配置された第一接地電極13aと第二接地電極13bと、その間に配置され、水平方向に伸張して設けられた高圧電極15とを備え、高圧電極15は、第一接地電極13aに対向する第一端面17aと、第二接地電極13bに対向する第二端面17bを有し、第一端面17aと第一接地電極13aの距離は、第二端面17bと第二接地電極13bの距離より短く、第一端面17aは第二端面17bよりも鉛直上方に位置している。
次にガス供給口11から酸素ガスを供給し、処理槽1の内部を高酸素濃度雰囲気とする。なお、処理槽1内のガスは、ガス排出口12から排出される。続いて高電圧パルス電源19を動作して高圧電極ユニット18にパルス状の高電圧を印加し、高圧電極15の第一端面17aと第一接地電極13aの間に放電16を形成する。
次に、処理前水槽2に溜め置かれた処理前水4を給水ポンプ6によって汲み上げ、給水配管8を介して処理槽1に配送し、被処理水22として散水管10から散布する。被処理水22の多くは第一接地電極13a及び第二接地電極13bと、高圧電極15の間をシャワー状に落下し、一部は第一接地電極13a及び第二接地電極13bに付着して水膜状に落下し、また一部は高圧電極15に付着したのち第二端面17bを通って落下する。被処理水22が放電16を通過する際に被処理水22中の有機化合物が酸化分解される。処理槽1の底部に溜まった被処理水22は、排水ポンプ7によって処理後水槽3に配送され、処理後水5として貯留される。
水処理装置100の処理槽1において、被処理水22中の有機化合物が酸化分解される原理について説明する。なお、ここでは有機化合物の分解を例にとって説明するが、放電で生じるオゾン(O)及びOHラジカルが除菌、脱色、及び脱臭に有効であることは周知である。放電16により、処理槽1内の酸素分子(O)と被処理水22が蒸発することで生じた水分子(HO)は、高エネルギーの電子と衝突し、下の式(1)及び式(2)の解離反応が生じる。なお、式(1)及び式(2)において、eは電子、Oは原子状酸素、Hは原子状水素、OHはOHラジカルである。
e+O→2O (1)
e+HO→H+OH (2)
式(1)で発生した原子状酸素の多くは、式(3)の反応によりオゾン(O)となる。なお、式(3)において、Mは反応の第三体であり、気中のあらゆる分子及び原子を表す。
O+O+M→O (3)
また、式(2)で生じたOHラジカルの一部は、式(4)の反応により、過酸化水素(H)となる。
OH+OH→H (4)
これらの式(1)から式(4)の反応で生成された酸化性粒子(O、OH、O、H)は、式(5)により、処理槽1内を落下する被処理水22中の有機化合物を二酸化炭素(CO)と水に酸化分解する。なお、式(5)において、Rは分解対象となる有機化合物である。
R+(O、OH、O、H)→CO+HO (5)
また、式(5)で有機化合物と反応しなかった原子状酸素とOHラジカルは、式(3)及び式(4)により比較的長寿命のオゾンと過酸化水素となり、その一部は、式(6)及び式(7)により被処理水22に溶解する。なお、式(6)及び式(7)において、(liq.)は液相を意味する。
→O(liq.) (6)
O2→H(liq.) (7)
さらに、O(liq.)とH(liq.)は、水中での反応により、式(8)のようにOHラジカルを生成する。
(liq.)+H(liq.)→OH(liq.) (8)
上の式(6)から式(8)で生成されたO(liq.)、H(liq.)、OH(liq.)は、下の式(9)により、水中反応で被処理水22中の有機化合物を分解する。
R+(O(liq.)、H(liq.)、OH(liq.))
→CO+HO(9)
以上のように、水処理装置100の処理槽1における被処理水22中の有機化合物の分解は、式(5)による気中に存在する酸化性粒子による有機化合物の分解と、式(9)による水中に存在する酸化性粒子による有機化合物の分解の双方によって進行する。
水処理装置100の電極部を構成する第一接地電極13a、第二接地電極13b、及び高圧電極15には、ステンレス鋼またはチタン等の耐腐食性に優れた金属材料が好適である。ただし、電極材料は、上記以外の金属材料または導電性の炭素材料であってもよい。支柱24を導電性材料とすることにより、高圧電極ユニット18の一箇所に給電することで、高圧電極ユニット18全体に電圧が印加される。
また、接地フレーム14はステンレス鋼またはチタン等の導電性材料が好適である。これにより、処理槽1の一箇所を接地することにより接地電極13が接地される
また、電極部は、少なくとも2枚の平板状の接地電極13と、1個の高圧電極ユニット18を有していればよく、接地電極13の数及び間隔、高圧電極ユニット18の数とそれに含まれる高圧電極15の数及び間隔は、被処理水22の流量、被処理水22に含まれる成分または濃度等に応じて適宜変更することが可能である。また、支柱24の数及び間隔等は、高圧電極15の長さ、形状、及び剛性等に応じて適宜変更可能である。
例えば高圧電極15が撓みやすい場合、長手方向の両端部に加えて中央付近にも支柱24を設けて高圧電極15を支持してもよい。また、高圧電極15は、第一端面17aに電界集中が生じ、放電16を形成できる任意の厚さとすることができる。一般に高圧電極15の厚さは0.02mm〜2mmとすると好適である。厚さが0.02mm以下だと十分な材料強度が得られず、また放電による消耗が生じる恐れがある。厚さが2mm以上だと、第一端面17aで十分な電界集中が生じず、放電16の形成のために高い電圧の印加が必要となり、電源のコストが増加するためである。
なお、本実施の形態において、水平または鉛直と表記した部分は、必ずしも完全な水平と鉛直である必要はなく、本願の効果を損なわない範囲で水平または鉛直に対し多少の角度を有していてもよい。例えば、支柱24は必ずしも鉛直に立てられていなくてもよい。また、高圧電極15の第二平面26bは必ずしも水平に支持されていなくてもよく、長手方向または幅方向に傾斜していてもよい。また、本実施の形態1において、高圧電極ユニット18は、絶縁支持体20を介して接地フレーム14に起立する配置となっているが、接地フレーム14を接地電極13あるいは高圧電極ユニット18よりも上方に配置し、接地電極13あるいは高圧電極ユニット18の少なくとも一方を吊り下げる構成としてもよい。また、高圧電極15の角部にR(フィレット)加工を施してもよい。これにより、角部における電界集中が抑制され、放電16の局在化を抑制することができる。
また、本実施の形態では、散水部として散水管10を用いたが、散水部は被処理水22を処理槽1の内部に水滴状に散布することができる機構であればよく、ノズルまたはシャワープレートであってもよい。また、電源は、高電圧パルス電源19に限定されるものではなく、安定して放電が形成できるものであれば、交流電源または直流電源であってもよい。
また、高電圧パルス電源19から出力される電圧の極性、電圧波高値、繰り返し周波数、パルス幅等は、電極構造およびガス種等の諸条件に応じて、適宜決定することができる。一般に、電圧波高値は、1kV〜50kVが望ましい。これは、1kV未満では、安定した放電が形成されず、また、50kV超の場合、電源の大型化及び電気絶縁の困難化によりコストが著しく増加するためである。さらに、繰り返し周波数は、10pps(pulse−per−second)以上、100kpps以下とすることが望ましい。これは、10pps未満では、十分な放電電力を投入するために非常に高い電圧が必要となり、逆に、100kppsよりも大きくすると、水処理の効率が低下するためである。また、被処理水22の成分、濃度、あるいは流量等の条件に応じて、電圧、パルス幅、パルス繰り返し周波数を調整するようにしてもよい。
本実施の形態1における水処理装置100によれば、高圧電極15の第一端面17aと接地電極13の距離が、第二端面17bと接地電極13の距離よりも短いため、放電16は第一端面17aと接地電極13の間に形成され、第二端面17bと接地電極13の間に形成されない。あるいは、第一端面17aと接地電極13の間に形成される放電16は、第二端面17bと接地電極13の間に形成される放電16よりも強い。
また、高圧電極15の第一端面17aは第二端面17bよりも鉛直上方に位置している為、高圧電極15に付着した被処理水22は第二端面17bを通って落下する。このため、スパーク放電28の形成が抑制され、第一端面17aと接地電極13の間に安定的な放電16が形成されるため、電極の消耗または損傷が抑制される。
また、スパーク放電に伴う局所的な温度増加が抑制されるため、水処理に有用なOおよびH等が効率的に生成され、効率的な水処理が可能となる。
また、最上部に位置する高圧電極15に付着した被処理水22が、鉛直方向に並ぶ複数の高圧電極15のそれぞれを流下するため、高圧電極15を冷却する効果が得られる。これにより、放電16の形成に伴う高圧電極15の過熱が抑制され、電極の消耗または損傷が抑制される。
実施の形態2.
図5と図6はそれぞれ実施の形態2による水処理装置の電極部の平面図、及び高圧電極ユニットの斜視図である。図5と図6を用いて実施の形態2を説明する。なお、本実施の形態2による水処理装置の全体構成は、上記実施の形態1と同様であるので図1を流用し、各部の説明は省略する。
高圧電極ユニット18は、鉛直に起立した金属平板(板状部材)29であり、金属平板29の中央付近には、図6に示されるように複数の(図6では4か所の)切曲げ部30が形成されている。切曲げ部30は矩形状であり、底辺を除く3辺(上辺及び手前と奥の辺)が切断されており、底辺を起点とした曲げ加工を形成することで、鉛直面に対して傾斜を有する突出箇所、すなわち高圧電極15が形成される。高圧電極15の上辺部は第一端面17aを形成し、切曲げ部30の曲げの起点とした底辺を含む部分は高圧電極15の第二端面17bを形成している。また、第一端面17aは第二端面17bよりも鉛直上方に位置している。
図6に示すように、本実施の形態2における高圧電極ユニット18には、4か所の切曲げ部30が鉛直方向に並んで形成されている。また、上下に連続する2つの切曲げ部30は、互いに逆方向の曲げ加工が施されており、それぞれの高圧電極15は鉛直面に対して逆方向の傾斜を有している。
また、図5に示すように、高圧電極ユニット18は、第一接地電極13aと第二接地電極13bの中間に備えられ、第一端面17aと第二端面17bはそれぞれが対向する接地電極13との間に、長手方向に均等な空隙を形成している。また、最上部と上から3番目に位置する高圧電極15の第一端面17aと第一接地電極13aの間の距離S1は、第二端面17bと第二接地電極13bの間の距離S2よりも短い。また、上から2番目と最下部に位置する高圧電極15の第一端面17aと第二接地電極13bの間の距離S3は、第二端面17bと第一接地電極13aの間の距離S4よりも短い。また距離S1と距離S3、および距離S2と距離S4はそれぞれ等しくなっている。本実施の形態2の高圧電極ユニット18を除く構成と動作は、実施の形態1と同様である。
本実施の形態2によれば、第一端面17aと接地電極13の距離は、第二端面17bと接地電極13の距離より短いため、放電16は第一端面17aと接地電極13の間に形成される一方、第二端面17bと接地電極13の間には形成されない。また、高圧電極ユニット18に付着した被処理水22は、高圧電極15の傾斜にそって第一端面17a側から第二端面17b側へと流れ、第二端面17bから水滴状、あるいは水膜状に流下する。このため、第一端面17aへの被処理水22の付着によるスパーク放電の形成が抑制される。
また本実施の形態2によれば、最上部に位置する高圧電極15から流下した被処理水22の一部は、鉛直下方に位置する高圧電極15を通る一連の流れを形成する。このため、複数配置された高圧電極15が被処理水22によって冷却される効果が得られる。
また本実施の形態2による高圧電極ユニット18は、複数の高圧電極15を1枚の金属平板29から形成することができる。このため、実施の形態1と比較して構成部品点数の削減と装置コスト削減が可能となる。また、電極部は、少なくとも2枚の平板状の接地電極13と、1個の高圧電極ユニット18を有していればよく、接地電極13の数及び間隔、高圧電極ユニット18の数とそれに含まれる高圧電極15の数及び間隔は、被処理水22の流量、被処理水22に含まれる成分または濃度等に応じて適宜変更することが可能である。また、支柱24の数及び間隔等は、高圧電極15の長さ、形状、及び剛性等に応じて適宜変更可能である。
また本実施の形態2による高圧電極ユニット18は、金属平板29のプレス加工、特に切曲げ加工により形成することができる。このため、切削加工および接合が不要となり、安価に製造することができる。なお、金属平板29はステンレスまたはチタンなど、耐食性に優れた金属部材を用いることができる。
また、金属平板29は、高圧電極15の第一端面17aに電界集中が生じ、放電16を形成できる任意の厚さとすることができる。一般に金属平板29の厚さは0.02mm〜2mmとすると好適である。厚さが0.02mm以下だと十分な材料強度が得られず、また放電による消耗が生じる恐れがある。厚さが2mm以上だと、第一端面17aで十分な電界集中が生じず、放電16の形成のために高い電圧の印加が必要となり、電源のコストが増加するためである。
また、高圧電極15の角部にR(フィレット)加工を施してもよい。これにより、角部における電界集中が抑制され、放電16の局在化を抑制することができる。
また、金属平板29を鉛直に配置するために、金属平板29に接するような補強材を用いることができる。補強材は、例えばフレーム状部材で、金属平板29の外周部に接続して用いることができる。
実施の形態3.
図7は本願の実施の形態3による水処理装置の高圧電極ユニット18を示す斜視図である。本実施の形態3による水処理装置は、高圧電極ユニット18の構成が異なる点を除いて上記の実施の形態1と同様であるので、図1を流用し、各部の説明は省略する。
本実施の形態3による水処理装置の高圧電極ユニット18は、板状部材である第一金属平板29aと、板状部材である第二金属平板29bとを互いに接合することにより形成される。第一金属平板29aは鉛直に配置された長方形型の金属板材であり、上方から下方にかけて切抜き部31と切曲げ部30が交互にそれぞれ2か所ずつ形成されている。第二金属平板29bは第一金属平板29aと同様の、鉛直に配置された長方形型金属板材であり、上方から下方にかけて切曲げ部30と切抜き部31が交互にそれぞれ2か所ずつ形成されている。切抜き部31は矩形の切抜きであり、切曲げ部30は底辺を除く3辺(上辺及び手前と奥の辺)が切断され、底辺を起点とした曲げ加工を施すことで鉛直面に対して傾斜を有する突出箇所、すなわち高圧電極15を形成したものである。
ここで、第一金属平板29aの切曲げ部30と、第二金属平板29bの切抜き部31、及び第一金属平板29aの切抜き部31と、第二金属平板29bの切曲げ部30は同型の矩形状であり、互いが重ね合わされた際に同一箇所に配置されるように加工される。
すなわち、第一金属平板29aの切り曲げ加工がされている切曲げ部30に対応する部分の第二金属平板29bは、切曲げ部30の曲げの起点とした底辺と切り抜き部の底辺とが重なるように切り抜かれ、第二金属平板29bの切り曲げ加工がされている切曲げ部30に対応する部分の第一金属平板29aは、切曲げ部30の曲げの起点とした底辺と切り抜き部の底辺とが重なるように切り抜かれている。
また、第一金属平板29aと第二金属平板29bのそれぞれの切曲げ部30は、互いを重ね合わせた際に鉛直に対して逆方向の傾斜を有すように構成される。
高圧電極ユニット18は、第一金属平板29aと第二金属平板29bとを重ね合わせて接合することにより形成される。ここで、切曲げ部30の上方端面が第一端面17aを形成し、切曲げ部30の底辺、すなわち曲げの起点となる底辺を含む部分が第二端面17bを形成している。その他の構成及び動作は実施の形態1と同様である。
本実施の形態3による水処理装置では、上記の実施の形態2と異なり、第一金属平板29aと第二金属平板29bに形成された切曲げ部30は、一つの方向への曲げ加工を施すことによって形成される。このため、実施の形態2と比べて製造が容易となる。また、第一金属平板29aと第二金属平板29bとを接合することにより高圧電極ユニット18が形成されるため、実施の形態2の様に1枚の金属平板29によって形成される場合と比較して材料の強度が向上する。本実施の形態3によるその他の効果は、実施の形態2と同様である。
実施の形態4.
図8は、実施の形態4による水処理装置の高圧電極ユニット18を示している。図8Aは、高圧電極ユニット18の構成部材と組立て状態を示す斜視図、図8Bは、高圧電極ユニット18の斜視図を示す。本実施の形態4による水処理装置は、高圧電極ユニット18の構造が異なる点を除いて、実施の形態1と同様であるので、図1を流用し各部の説明は省略する。
本実施の形態4による水処理装置の高圧電極ユニット18は、高圧フレーム材32と4個の高圧電極部材34により構成される。高圧フレーム材32は鉛直に起立して設けられた長方形型の金属板であり、上下方向に4か所の矩形状の切抜き部33が形成されている。高圧電極部材34は長方形型の金属薄板であり、長手方向に連通する曲げ部35を有している。曲げ部35の曲げの起点とした底辺が、高圧フレーム材32の切抜き部33の底辺に沿うように、高圧フレーム材32と高圧電極部材34が接合されている。また、高圧電極部材34は、曲げ部35より上方が鉛直面に対して傾斜を有し突出する様に接合されており、この突出部が高圧電極15を形成している。
また、上下に連続する切抜き部33にそれぞれ接続される高圧電極部材34は、高圧フレーム材32に対して交互に異なる面から接続される。すなわち、最上部と上から3番目に位置する高圧電極部材34は図8Aの左側から、上から2番目と最下部に位置する高圧電極部材34は右側からそれぞれ高圧フレーム材32に接続されている。高圧電極部材34の高圧電極15の突出した端面が第一端面17aを形成し、高圧電極部材34の曲げ部35が第二端面17bを形成している。第一端面17aは第二端面17bよりも鉛直上方に位置している。その他の構成及び動作は実施の形態2と同様である。
本実施の形態による水処理装置では、高圧フレーム材32と高圧電極部材34を個別の部材から形成することができる。このため、高圧電極部材34と比べて高圧フレーム材32を肉厚に形成することができる。これにより、高圧電極ユニット18の機械強度を高めるとともに、高圧電極部材34を薄くし、第一端面17aを電界集中させやすい構成とすることができる。
なお、高圧フレーム材32と高圧電極部材34の接合には、ネジによる締結またはスポット溶接を用いることができるが、両者を安定的に接合できる方法であればこれらに限定されるものではない。また高圧フレーム材32と高圧電極部材34は、腐食を抑制するため、同種の金属材料で形成することが望ましい。
本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1:処理槽、2:処理前水槽、3:処理後水槽、4:処理前水、5:処理後水、6:給水ポンプ、7:排水ポンプ、8:給水配管、9:排水配管、10 散水管(散水部)、11:ガス供給口、12:ガス排出口、13:接地電極、13a:第一接地電極、13b:第二接地電極、14:接地フレーム、15:高圧電極、16:放電、17a:第一端面、17b:第二端面、18:高圧電極ユニット、19:高電圧パルス電源、20:絶縁支持体、21:絶縁部材、22:被処理水、23:ガス供給源、24:支柱、25、35:曲げ部、26a:第一平面、26b:第二平面、27:水滴、28:スパーク放電、29:金属平板、30:切曲げ部、31:切抜き部、32:高圧フレーム材、33:切抜き部、34:高圧電極部材、100:水処理装置
本願に開示される水処理装置は、
処理槽の内部に互いに対向配置された第一接地電極と第二接地電極、
第一接地電極と第二接地電極との間に配置され、第一接地電極に対向する第一端面と第二接地電極に対向する第二端面とを有する高圧電極、
第一接地電極と第二接地電極との間に被処理水を散布する散水部、
を備え、
第一端面と第一接地電極との間の距離は、第二端面と第二接地電極の間の距離よりも短く、
第一端面は、第二端面よりも鉛直上方に配置され、第一端面から第二端面に被処理水が流れるように構成されていることを特徴とする。
また、本願に係る水処理方法は、
互いに対向配置された第一接地電極と第二接地電極の間に、第一接地電極と対向する第一端面と第二接地電極と対向する第二端面を有する高圧電極を、第一接地電極と第一端面の間の距離が、第二接地電極と第二端面の間の距離よりも短く、かつ第一端面が第二端面よりも鉛直上方に配置するとともに第一端面から第二端面に被処理水が流れるように構成するステップ、
高圧電極に電圧を印加して第一接地電極と第一端面の間に放電を生じさせるステップ、
第一接地電極と第二接地電極の間に被処理水を散布して放電を通過させることにより被処理水を処理するステップ、を有する

Claims (11)

  1. 処理槽の内部に互いに対向配置された第一接地電極と第二接地電極、
    前記第一接地電極と前記第二接地電極との間に配置され、前記第一接地電極に対向する第一端面と前記第二接地電極に対向する第二端面とを有する高圧電極、
    前記第一接地電極と前記第二接地電極との間に被処理水を散布する散水部、
    を備え、
    前記第一端面と前記第一接地電極との間の距離は、前記第二端面と前記第二接地電極の間の距離よりも短く、
    前記第一端面は、前記第二端面よりも鉛直上方に配置されていることを特徴とする水処理装置。
  2. 前記高圧電極は、前記第一端面から前記第二端面に前記被処理水が流れるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の水処理装置。
  3. 前記高圧電極は鉛直方向に複数設けられ、少なくとも1つの前記高圧電極の第一端面は、最上部の前記高圧電極の第一端面に対し、鉛直面反対側に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の水処理装置。
  4. 前記高圧電極は鉛直方向に複数設けられ、上下に連続する2つの高圧電極は、前記第一端面が鉛直面に対してそれぞれ反対側に配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の水処理装置。
  5. 前記高圧電極は平板状であり、前記第一端面を鉛直上方に配置するため、長手方向に沿った曲げ部を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の水処理装置。
  6. 前記曲げ部を境に、鉛直上方に向かう前記第一端面を有する第一平面と水平に保持される前記第二端面を有する第二平面が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の水処理装置。
  7. 前記第二平面が、鉛直に起立する支柱によって保持され、高圧電極ユニットを形成していることを特徴とする請求項6に記載の水処理装置。
  8. 前記高圧電極は、板状部材の切曲げ加工により形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の水処理装置。
  9. 前記上下に連続する2つの高圧電極のうち、上の高圧電極は第一の板状部材の切曲げ加工により形成され、下の高圧電極は第二の板状部材の切曲げ加工により形成され、
    前記第一の板状部材の切り曲げ加工がされている曲げ部に対応する部分の前記第二の板状部材は、曲げ部の起点とした底辺と切り抜き部の底辺とが重なるように切り抜かれ、
    前記第二の板状部材の切り曲げ加工がされている曲げ部に対応する部分の前記第一の板状部材は、曲げ部の起点とした底辺と切り抜き部の底辺とが重なるように切り抜かれ、
    前記第一の板状部材と前記第二の板状部材とが張り合わされて高圧電極ユニットを形成することを特徴とする請求項4に記載の水処理装置。
  10. 前記上下に連続する2つの高圧電極は、長手方向に曲げ部を有する電極部材からなり、鉛直に配置された板状のフレーム部材の切り抜き部の底辺と前記曲げ部の起点とした底辺とが重なるように前記電極部材が接合されて高圧電極ユニットを形成することを特徴とする請求項4に記載の水処理装置。
  11. 互いに対向配置された第一接地電極と第二接地電極との間に、前記第一接地電極と対向する第一端面と前記第二接地電極と対向する第二端面とを有する高圧電極を、前記第一接地電極と前記第一端面との間の距離が、前記第二接地電極と前記第二端面との間の距離よりも短く、かつ前記第一端面が前記第二端面よりも鉛直上方に位置するように配置するステップ、
    前記高圧電極に電圧を印加して前記第一接地電極と前記第一端面との間に放電を生じさせるステップ、
    前記第一接地電極と前記第二接地電極との間に被処理水を散布して前記放電を通過させることにより前記被処理水を処理するステップ、を有する水処理方法。
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