JPWO2020214929A5 - - Google Patents
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Description
本明細書中言及される、全ての刊行物、特許、及び特許出願は、それらの中で引用されるポリヌクレオチド配列及びポリペプチド配列の両方も含めて、個別の刊行物、特許、または特許出願それぞれが、具体的及び個別にそのまま全体が本明細書中参照として援用されると示されたのと同じ程度に、本明細書に参照として援用される。
本件出願は、以下の態様の発明を提供する。
(態様1)
組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子と、ならびに
a)緩衝剤、
b)糖、及び
c)非晶質塩と
を含む、安定製剤であって、
凍結乾燥に適している、前記製剤。
(態様2)
前記緩衝剤は、約1mM~約50mMのTrisを含む、態様1に記載の製剤。
(態様3)
約1mM~約30mM、約1mM~約20mM、約5mM~約30mM、約5mM~約20mM、約10mM~約30mM、約10mM~約20mM、または約20mM~約50mMのTrisを含む、態様2に記載の製剤。
(態様4)
約1mM、約2mM、約3mM、約5mM、約10mM、約15mM、約20mM、約25mM、約30mM、または約40mMのTrisを含む、態様2に記載の製剤。
(態様5)
約5mMのTrisを含む、態様2に記載の製剤。
(態様6)
組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子と、ならびに
a)緩衝剤、
b)糖、及び
c)イオン強度が60mMより高い非晶質塩と
を含む、安定製剤であって、
凍結乾燥に適している、前記製剤。
(態様7)
前記rAAV粒子は、AAV8カプシドを有する、態様6に記載の製剤。
(態様8)
組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子と、ならびに
a)緩衝剤、
b)糖、及び
c)イオン強度が60mM~150mMである非晶質塩と
を含む、安定製剤であって、
凍結乾燥に適している、前記製剤。
(態様9)
前記rAAV粒子は、AAV8カプシドを有する、態様8に記載の製剤。
(態様10)
組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子と、ならびに
a)緩衝剤、
b)糖、及び
c)イオン強度が30~100mMである非晶質塩と
を含む、安定製剤であって、
凍結乾燥に適している、前記製剤。
(態様11)
前記rAAV粒子は、rAAV9カプシドを有する、態様10に記載の製剤。
(態様12)
組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子と、ならびに
a)緩衝剤、
b)糖、及び
c)イオン強度が200mMより高い非晶質塩と
を含む、安定製剤であって、
凍結乾燥に適している、前記製剤。
(態様13)
前記rAAV粒子は、rAAV8カプシドもrAAV9カプシドも有さない、態様12に記載の製剤。
(態様14)
前記非晶質塩は、クエン酸ナトリウムである、態様1から13のいずれか1項に記載の製剤。
(態様15)
前記非晶質塩は、硫酸ナトリウムである、態様1から13のいずれか1項に記載の製剤。
(態様16)
前記非晶質塩は、硫酸アンモニウムである、態様1から13のいずれか1項に記載の製剤。
(態様17)
前記非晶質塩は、硫酸マグネシウムである、態様1から13のいずれか1項に記載の製剤。
(態様18)
前記非晶質塩は、クエン酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸アンモニウム、硫酸マグネシウム、またはそれらの組み合わせである、態様1から13のいずれか1項に記載の製剤。
(態様19)
クエン酸ナトリウムを含む、態様1から13のいずれか1項に記載の製剤。
(態様20)
硫酸ナトリウムを含む、態様1から13のいずれか1項に記載の製剤。
(態様21)
硫酸アンモニウムを含む、態様1から13のいずれか1項に記載の製剤。
(態様22)
硫酸マグネシウムを含む、態様1から13のいずれか1項に記載の製剤。
(態様23)
クエン酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸アンモニウム、硫酸マグネシウム、またはそれらの組み合わせを含む、態様1から13のいずれか1項に記載の製剤。
(態様24)
前記製剤は、約10mM、約20mM、約30mM、約40mM、約50mM、約60mM、約70mM、約80mM、約90mM、約100mM、約120mM、約140mM、約150mM、または約200mMの硫酸ナトリウムを含む、態様1から13のいずれか1項に記載の製剤。
(態様25)
pHが約6.5~8.0である、態様1から24のいずれか1項に記載の製剤。
(態様26)
pHが約7.2~7.8である、態様25に記載の製剤。
(態様27)
pHが約7.2、7.3、7.4、7.5、7.6、7.7、または7.8である、態様25に記載の製剤。
(態様28)
pHが約7.5である、態様25に記載の製剤。
(態様29)
約50mM~約400mMの糖を含む、態様1から28のいずれか1項に記載の製剤。
(態様30)
約50mM~約350mM、約50mM~約300mM、約50mM~約250mM、約50mM~約200mM、または約50mM~約150mMの糖を含む、態様29に記載の製剤。
(態様31)
約100mM~約400mM、約150mM~約400mM、約200mM~約400mM、約250mM~約400mM、または約300mM~約400mMの糖を含む、態様29に記載の製剤。
(態様32)
約100mM~約300mM、約150mM~約250mM、約200mM~約300mM、または約250mM~約350mMの糖を含む、態様29に記載の製剤。
(態様33)
約50mM、約100mM、約150mM、約160mM、約170mM、約180mM、約190mM、約200mM、約210mM、約220mM、約230mM、約240mM、約250mM、約260mM、約270mM、約280mM、約290mM、約300mM、または約350mMの糖を含む、態様29に記載の製剤。
(態様34)
約190mM~約230mM、約170mM~約250mM、または約150mM~約270mMの糖を含む、態様29に記載の製剤。
(態様35)
約210mMの糖を含む、態様29に記載の製剤。
(態様36)
前記糖は、非還元糖である、態様1から35のいずれか1項に記載の製剤。
(態様37)
前記非還元糖は、スクロース、トレハロース、またはラフィノースである、態様36に記載の製剤。
(態様38)
前記非還元糖は、スクロースである、態様36に記載の製剤。
(態様39)
前記糖は、還元糖である、態様1から35のいずれか1項に記載の製剤。
(態様40)
前記還元糖は、グルコース、フルクトース、マンノース、ガラクトース、またはラクトースである、態様39に記載の製剤。
(態様41)
約100mM未満のクエン酸ナトリウムを含む、態様1から40のいずれか1項に記載の製剤。
(態様42)
約10mM~約100mMのクエン酸ナトリウムを含む、態様41に記載の製剤。
(態様43)
約10mM~約100mM、約20mM~約100mM、約30mM~約100mM、約40mM~約100mM、約50mM~約100mM、約10mM~約80mM、約10mM~約60mM、約10mM~約50mM、約10mM~約40mM、または約10mM~約30mMのクエン酸ナトリウムを含む、態様41に記載の製剤。
(態様44)
約10mM~約50mM、約20mM~約60mM、約30mM~約70mM、または約10mM~約30mMのクエン酸ナトリウムを含む、態様41に記載の製剤。
(態様45)
約10mM、約20mM、約30mM、約40mM、約50mM、または約60mMのクエン酸ナトリウムを含む、態様41に記載の製剤。
(態様46)
約20mMのクエン酸ナトリウムを含む、態様41に記載の製剤。
(態様47)
さらに、約0.0005%~約0.01%の非イオン性界面活性剤を含む、態様1から46のいずれか1項に記載の製剤。
(態様48)
約0.002%の非イオン性界面活性剤を含む、態様47に記載の製剤。
(態様49)
前記非イオン性界面活性剤は、ポロキサマー188、ポロキサマー407、ポリソルベート80、ポリソルベート20、Pluronic F-68、またはBRIJ 35を含む、態様46または態様47に記載の製剤。
(態様50)
前記非イオン性界面活性剤は、ポロキサマー188を含む、態様49に記載の製剤。
(態様51)
組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子と、ならびに
a)約1mM~約25mMのTris、
b)約50mM~約400mMの糖、
c)約10mM~約100mMのクエン酸ナトリウム、及び
d)約0.0005%~約0.01%の非イオン性界面活性剤と
を含む、安定製剤であって、
pHが約7.2~約7.8である、前記製剤。
(態様52)
組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子と、ならびに
a)約2mM~約10mMのTris、
b)約150mM~約250mMの糖、
c)約10mM~約20mMのクエン酸ナトリウム、及び
d)約0.001%~約0.005%の非イオン性界面活性剤と
を含む、安定製剤であって、
pHが約7.2~約7.8である、前記製剤。
(態様53)
組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子と、ならびに
a)約5mMのTris、
b)約210mMの糖、
c)約20mMのクエン酸ナトリウム、及び
d)約0.002%の非イオン性界面活性剤と
を含む、安定製剤であって、
pHが約7.5である、前記製剤。
(態様54)
前記糖は、非還元糖である、態様51から53のいずれか1項に記載の製剤。
(態様55)
前記非還元糖は、スクロース、トレハロース、またはラフィノースである、態様54に記載の製剤。
(態様56)
前記非還元糖は、スクロースである、態様55に記載の製剤。
(態様57)
組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子と、ならびに
a)約5mMのTris、
b)約210mMのスクロース、
c)約20mMのクエン酸ナトリウム、及び
d)約0.002%(w/v)のポロキサマー188と
を含む、安定製剤。
(態様58)
組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子と、ならびに
a)約5mMのTris、
b)約210mMのスクロース、
c)約20mMのクエン酸ナトリウム、
d)約0.002%(w/v)のポロキサマー188、及び
e)約0.25%(w/v)のグリセロールと
を含む、安定製剤。
(態様59)
組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子と、ならびに
a)約5mMのTris、
b)約210mMのスクロース、
c)約20mMのクエン酸ナトリウム、
d)約0.002%(w/v)のポロキサマー188、及び
e)約0.5%(w/v)ソルビトールと
を含む、安定製剤。
(態様60)
組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子と、ならびに
a)約5mMのTris、
b)約30mMの硫酸ナトリウム、
c)約263mMのスクロース、及び
d)約0.005%(w/v)のポロキサマー188と
を含む、安定製剤。
(態様61)
凍結乾燥に適している、態様1から60のいずれか1項に記載の製剤。
(態様62)
pHが約7.5である、態様1から61のいずれか1項に記載の製剤。
(態様63)
pHが約7.2、7.3、7.4、7.5、7.6、7.7、または7.8である、態様1から61のいずれか1項に記載の製剤。
(態様64)
pHが約7.1である、態様1から61のいずれか1項に記載の製剤。
(態様65)
pHが約6.5~8.0である、態様1から61のいずれか1項に記載の製剤。
(態様66)
pHが約7.2~約7.8である、態様1から61のいずれか1項に記載の製剤。
(態様67)
約1.0E+11ゲノムコピー/mL(GC/mL)~約1.0E+15GC/mLのrAAV粒子を含む、態様1から66のいずれか1項に記載の製剤。
(態様68)
約1.0E+11GC/mL、約1.0E+12GC/mL、約1.0E+13GC/mL、約1.0E+14GC/mL、または約1.0E+15GC/mLのrAAV粒子を含む、態様67に記載の製剤。
(態様69)
前記rAAV粒子は、AAV1、AAV2、AAV3、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV9、AAV10、AAV-11、AAV-12、AAV-13、AAV-14、AAV-15及びAAV-16、rAAV.rh8、rAAV.rh10、rAAV.rh20、rAAV.rh39、rAAV.Rh74、rAAV.RHM4-1、AAV.hu37、rAAV.Anc80、rAAV.Anc80L65、rAAV.7m8、rAAV.PHP.B、rAAV2.5、rAAV2tYF、rAAV3B、rAAV.LK03、AAV.HSC1、AAV.HSC2、AAV.HSC3、AAV.HSC4、AAV.HSC5、AAV.HSC6、AAV.HSC7、AAV.HSC8、AAV.HSC9、AAV.HSC10、AAV.HSC11、AAV.HSC12、AAV.HSC13、AAV.HSC14、AAV.HSC15、またはAAV.HSC16のカプシドタンパク質を含む、態様1から68のいずれか1項に記載の製剤。
(態様70)
前記rAAV粒子は、AAV-8またはAAV-9血清型のカプシドタンパク質を含む、態様69に記載の製剤。
(態様71)
さらに、グリセロールまたはソルビトールからなる群より選択される安定剤を含む、態様1から70のいずれか1項に記載の製剤。
(態様72)
さらに、グリセロールを含む、態様1から70のいずれか1項に記載の製剤。
(態様73)
約0.1%~約5%のグリセロールを含む、態様1から70のいずれか1項に記載の製剤。
(態様74)
約0.1%~約2%のグリセロールを含む、態様1から70のいずれか1項に記載の製剤。
(態様75)
約0.25%~約2%のグリセロールを含む、態様1から70のいずれか1項に記載の製剤。
(態様76)
マンニトールを含まない、態様1から70のいずれか1項に記載の製剤。
(態様77)
150mM、100mM、50mM、20mM、または10mM未満のマンニトールを含む、態様1から70のいずれか1項に記載の製剤。
(態様78)
前凍結乾燥製剤である、態様1から77のいずれか1項に記載の製剤。
(態様79)
残存水分量が約1%~約7%である、態様に記載の製剤。
(態様80)
前記残存水分量は、約1%~約7%、約2%~約7%、約3%~約7%、約4%~約7%、約5%~約7%、約1%~約6%、約1%~約5%、約1%~約4%、または約1%~約3%である、態様79に記載の製剤。
(態様81)
前記残存水分量は、約3%~約7%、約3%~約6%、または約3%~約5%である、態様79に記載の製剤。
(態様82)
前記残存水分量は、約3%、約3.5%、約4%、約4.5%、約5%、約5.5%、または約6%である、態様79に記載の製剤。
(態様83)
前記水分量は、約1%~約2%である、態様79に記載の製剤。
(態様84)
前記水分量は、約1.5%、約1.4%、約1.3%、約1.2%、または約1.1%である、態様79に記載の製剤。
(態様85)
前記水分量は、約1%である、態様79に記載の製剤。
(態様86)
前記製剤の凍結乾燥ケーキのガラス転移温度(Tg)は、35℃より高い、態様1から78のいずれか1項に記載の製剤。
(態様87)
前記製剤の最大凍結濃縮溶液のガラス転移温度(Tg’)は、-40℃より高い、態様1から78のいずれか1項に記載の製剤。
(態様88)
前記rAAV粒子の相対効力%は、前記製剤を室温で3ヶ月間貯蔵した後、少なくとも約60%、少なくとも約70%、または少なくとも約80%であり、ただし参照rAAV粒子は、0.001%ポロキサマー188緩衝剤を含むDPBS中、-70℃で貯蔵されている、態様1から78のいずれか1項に記載の製剤。
(態様89)
前記rAAV粒子の相対効力%は、前記製剤を室温で6ヶ月間貯蔵した後、少なくとも約60%、少なくとも約70%、または少なくとも約80%であり、ただし参照rAAV粒子は、0.001%ポロキサマー188緩衝剤を含むダルベッコリン酸緩衝食塩水(DPBS)中、-70℃で貯蔵されている、態様1から78のいずれか1項に記載の製剤。
(態様90)
前記rAAV粒子の相対効力%は、前記製剤を35℃で1週間貯蔵した後、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、または少なくとも60%であり、ただし参照rAAV粒子は、0.001%ポロキサマー188緩衝剤を含むDPBS中、-70℃で貯蔵されている、態様1から78のいずれか1項に記載の製剤。
(態様91)
前記rAAV粒子の相対効力%は、前記製剤を35℃で2週間貯蔵した後、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、または少なくとも60%であり、ただし参照rAAV粒子は、0.001%ポロキサマー188緩衝剤を含むDPBS中、-70℃で貯蔵されている、態様1から78のいずれか1項に記載の製剤。
(態様92)
前記rAAV粒子の相対効力%は、前記製剤を35℃で4週間貯蔵した後、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、または少なくとも60%であり、ただし参照rAAV粒子は、0.001%ポロキサマー188緩衝剤を含むDPBS中、-70℃で貯蔵される、態様1から78のいずれか1項に記載の製剤。
(態様93)
前記製剤は、貯蔵前に凍結乾燥される、態様87から92のいずれか1項に記載の製剤。
(態様94)
前記凍結乾燥製剤は、貯蔵後に再構築される、態様94に記載の製剤。
(態様95)
前記rAAV粒子の相対効力%は、凍結乾燥直後、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、または少なくとも約99%である、態様1から78のいずれか1項に記載の製剤。
(態様96)
前記製剤のrAAV粒子凝集のレベルは、参照製剤中のrAAV粒子凝集のレベルと比較した場合に、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、または約100%低下している、態様1から78のいずれか1項に記載の製剤。
(態様97)
前記製剤の安定性は、ベクターゲノム含有量またはウイルス力価アッセイにより評価され、前記製剤は、前記製剤を1日間、2日間、3日間、4日間、5日間、6日間、1週間、2週間、3週間、4週間、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、4ヶ月、5ヶ月、6ヶ月、7ヶ月、8ヶ月、9ヶ月、10ヶ月、11ヶ月、1年間、2年間、または3年間貯蔵後、同じ条件下で貯蔵した参照製剤のゲノム含有量と比較した場合、前記ゲノム含有量が、少なくとも約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約100%、または約200%多い、態様1から78のいずれか1項に記載の製剤。
(態様98)
前記製剤の安定性は、前記製剤の相対効力を測定することにより評価され、前記製剤は、前記製剤を1日間、2日間、3日間、4日間、5日間、6日間、1週間、2週間、3週間、4週間、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、4ヶ月、5ヶ月、6ヶ月、7ヶ月、8ヶ月、9ヶ月、10ヶ月、11ヶ月、1年間、2年間、または3年間貯蔵後、同じ条件下で貯蔵した参照製剤のゲノム含有量と比較した場合、前記相対効力が、少なくとも約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約100%、または約200%高い、態様1から78のいずれか1項に記載の製剤。
(態様99)
前記製剤の安定性は、感染力の低下により評価され、前記製剤は、前記製剤を1日間、2日間、3日間、4日間、5日間、6日間、1週間、2週間、3週間、4週間、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、4ヶ月、5ヶ月、6ヶ月、7ヶ月、8ヶ月、9ヶ月、10ヶ月、11ヶ月、1年間、2年間、または3年間貯蔵後、同じ条件下で貯蔵した参照製剤の感染力の低下と比較した場合、前記感染力の低下が、少なくとも約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約100%、または約200%少ない、態様1から78のいずれか1項に記載の製剤。
(態様100)
前記製剤の安定性は、rAAVゲノム放出により評価され、前記rAAVゲノム放出は、DNA特異的蛍光染色の存在下で相対蛍光を測定することにより特定され、及び前記製剤は、前記製剤を1日間、2日間、3日間、4日間、5日間、6日間、1週間、2週間、3週間、4週間、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、4ヶ月、5ヶ月、6ヶ月、7ヶ月、8ヶ月、9ヶ月、10ヶ月、11ヶ月、1年間、2年間、または3年間貯蔵後、同じ条件下で貯蔵した参照製剤の相対蛍光レベルと比較した場合、前記相対蛍光レベルが、少なくとも約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約100%、または約200%低い、態様1から78のいずれか1項に記載の製剤。
(態様101)
前記製剤は、貯蔵前に凍結乾燥される、態様97から100のいずれか1項に記載の製剤。
(態様102)
前記凍結乾燥製剤は、貯蔵後に再構築される、態様101に記載の製剤。
(態様103)
前記製剤は、-80℃、-70℃、-20℃、4℃、20℃、25℃、30℃、35℃、または40℃で貯蔵される、態様97から102のいずれか1項に記載の製剤。
(態様104)
前記参照製剤は、0.001%のポロキサマー188緩衝剤を含むDPBSである、態様96から103のいずれか1項に記載の製剤。
(態様105)
前記参照製剤は、糖を含まない製剤である、態様96から104のいずれか1項に記載の製剤。
(態様106)
前記参照製剤は、可塑剤を含まない製剤である、態様96から105のいずれか1項に記載の製剤。
(態様107)
前記製剤は、凍結乾燥のプロセスにおいて、約-20℃の温度に凍結される、態様1から106のいずれか1項に記載の製剤。
(態様108)
凍結製剤は、-20℃に凍結されるときに、pHを約pH6~約pH9に維持する、態様1から107のいずれか1項に記載の製剤。
(態様109)
凍結製剤は、-20℃で凍結される場合に、pH値を凍結前のpH値のプラスまたはマイナス1単位の範囲内に維持する、態様1から107のいずれか1項に記載の製剤。
(態様110)
凍結乾燥用のrAAVの安定化水性製剤である、態様1から109のいずれか1項に記載の製剤。
(態様111)
組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子を含む安定製剤の製造法であって、rAAV粒子を、態様1から108のいずれか1項に記載の製剤の緩衝剤、糖、塩、任意選択で可塑剤、及び任意選択で非イオン性界面活性剤と混合し、それによりrAAVを含む前記製剤を製造することを含む、前記方法。
(態様112)
rAAV粒子からのrAAVゲノム放出の減少法であって、rAAV粒子、緩衝剤、糖、塩、及び任意選択で非イオン性界面活性剤を含む製剤を製造することを含み、3回の凍結融解サイクル後の前記rAAV粒子からのrAAVゲノム放出は、前記糖を含まない製剤におけるrAAVゲノム放出に比べて減少している、前記方法。
(態様113)
rAAV粒子からのrAAVゲノム放出の減少法であって、rAAV粒子、緩衝剤、糖、塩、及び任意選択で非イオン性界面活性剤を含む製剤を製造することを含み、凍結乾燥及び再構築後の前記rAAV粒子からのrAAVゲノム放出は、前記糖を含まない製剤におけるrAAVゲノム放出に比べて減少している、前記方法。
(態様114)
さらに、前記製剤を凍結乾燥させて、残存水分量を約1%~約5%にすることを含む、態様112または113に記載の方法。
(態様115)
rAAV粒子からのrAAVゲノム放出の減少法であって、rAAV粒子、緩衝剤、糖、塩、可塑剤、及び任意選択で非イオン性界面活性剤を含む製剤を製造することを含み、3回の凍結融解サイクル後の前記rAAV粒子からのrAAVゲノム放出は、前記糖を含まない製剤におけるrAAVゲノム放出に比べて減少している、前記方法。
(態様116)
rAAV粒子からのrAAVゲノム放出の減少法であって、rAAV粒子、緩衝剤、糖、塩、可塑剤、及び任意選択で非イオン性界面活性剤を含む製剤を製造することを含み、凍結乾燥及び再構築後の前記rAAV粒子からのrAAVゲノム放出は、前記糖を含まない製剤におけるrAAVゲノム放出に比べて減少している、前記方法。
(態様117)
rAAV粒子からのrAAVゲノム放出を減少させるための糖の使用であって、rAAV粒子、緩衝剤、糖、塩、及び任意選択で非イオン性界面活性剤を含む製剤を製造することを含み、3回の凍結融解サイクル後の前記rAAV粒子からのrAAVゲノム放出は、前記糖を含まない製剤におけるrAAVゲノム放出に比べて減少している、前記使用。
(態様118)
rAAV粒子からのrAAVゲノム放出を減少させるための糖の使用であって、rAAV粒子、緩衝剤、糖、塩、及び任意選択で非イオン性界面活性剤を含む製剤を製造することを含み、凍結乾燥及び再構築後の前記rAAV粒子からのrAAVゲノム放出は、前記糖を含まない製剤におけるrAAVゲノム放出に比べて減少している、前記使用。
(態様119)
さらに、前記製剤を凍結乾燥させて、残存水分量を約1%~約7%にすることを含む、態様117または118に記載の使用。
(態様120)
rAAV粒子からのrAAVゲノム放出を減少させるための可塑剤の使用であって、rAAV粒子、緩衝剤、糖、塩、可塑剤、及び任意選択で非イオン性界面活性剤を含む製剤を製造することを含み、3回の凍結融解サイクル後の前記rAAV粒子からのrAAVゲノム放出は、前記糖を含まない製剤におけるrAAVゲノム放出に比べて減少している、前記使用。
(態様121)
rAAV粒子からのrAAVゲノム放出を減少させるための可塑剤の使用であって、rAAV粒子、緩衝剤、糖、塩、可塑剤、及び任意選択で非イオン性界面活性剤を含む製剤を製造することを含み、凍結乾燥及び再構築後の前記rAAV粒子からのrAAVゲノム放出は、前記糖を含まない製剤におけるrAAVゲノム放出に比べて減少している、前記使用。
(態様122)
rAAVゲノム放出は、DNA特異的蛍光染色の存在下で相対蛍光を測定することにより特定される、態様112から116のいずれか1項に記載の方法または態様117から121のいずれか1項に記載の使用。
(態様123)
凍結により誘導されるrAAVゲノム放出は、少なくとも約10%、20%、50%、80%、または90%減少している、態様112から116及び122のいずれか1項に記載の方法または態様117から121のいずれか1項に記載の使用。
(態様124)
凍結により誘導されるrAAVゲノム放出は、実質的に排除されている、態様112から116及び122のいずれか1項に記載の方法または態様117から121のいずれか1項に記載の使用。
(態様125)
前記糖は、非還元糖である、態様112から116及び122から124のいずれか1項に記載の方法または態様117から124のいずれか1項に記載の使用。
(態様126)
前記非還元糖は、スクロース、トレハロース、またはラフィノースである、態様125に記載の方法または態様125に記載の使用。
(態様127)
前記非還元糖は、スクロースである、態様125に記載の方法または態様125に記載の使用。
(態様128)
前記糖は、還元糖である、態様112から116及び122から124のいずれか1項に記載の方法または態様117から124のいずれか1項に記載の使用。
(態様129)
還元糖は、グルコース、フルクトース、マンノース、ガラクトース、またはラクトースである、態様122に記載の方法または態様122に記載の使用。
(態様130)
前記還元糖は、ブドウ糖である、態様128に記載の方法または態様128に記載の使用。
(態様131)
前記可塑剤は、グリセロールを含む、態様111から117及び122から130のいずれか1項に記載の方法または態様82から105のいずれか1項に記載の使用。
(態様132)
前記製剤は、態様1から110のいずれか1項に記載のものである、態様111から117及び122から131のいずれか1項に記載の方法または態様82から106のいずれか1項に記載の使用。
(態様133)
rAAV産物の安定凍結乾燥製剤の製造法であって、前凍結乾燥された製剤を凍結乾燥に供する工程を含み、前凍結乾燥された製剤は、態様1から110のいずれか1項に記載のものである、前記方法。
(態様134)
疾患の治療または予防法であって、それを必要とする対象に、再構築された安定凍結乾燥製剤であるrAAV製剤を治療上有効量で投与することを含み、前記安定凍結乾燥製剤の前凍結乾燥された製剤は、態様1から110のいずれか1項に記載のものである、前記方法。
本件出願は、以下の態様の発明を提供する。
(態様1)
組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子と、ならびに
a)緩衝剤、
b)糖、及び
c)非晶質塩と
を含む、安定製剤であって、
凍結乾燥に適している、前記製剤。
(態様2)
前記緩衝剤は、約1mM~約50mMのTrisを含む、態様1に記載の製剤。
(態様3)
約1mM~約30mM、約1mM~約20mM、約5mM~約30mM、約5mM~約20mM、約10mM~約30mM、約10mM~約20mM、または約20mM~約50mMのTrisを含む、態様2に記載の製剤。
(態様4)
約1mM、約2mM、約3mM、約5mM、約10mM、約15mM、約20mM、約25mM、約30mM、または約40mMのTrisを含む、態様2に記載の製剤。
(態様5)
約5mMのTrisを含む、態様2に記載の製剤。
(態様6)
組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子と、ならびに
a)緩衝剤、
b)糖、及び
c)イオン強度が60mMより高い非晶質塩と
を含む、安定製剤であって、
凍結乾燥に適している、前記製剤。
(態様7)
前記rAAV粒子は、AAV8カプシドを有する、態様6に記載の製剤。
(態様8)
組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子と、ならびに
a)緩衝剤、
b)糖、及び
c)イオン強度が60mM~150mMである非晶質塩と
を含む、安定製剤であって、
凍結乾燥に適している、前記製剤。
(態様9)
前記rAAV粒子は、AAV8カプシドを有する、態様8に記載の製剤。
(態様10)
組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子と、ならびに
a)緩衝剤、
b)糖、及び
c)イオン強度が30~100mMである非晶質塩と
を含む、安定製剤であって、
凍結乾燥に適している、前記製剤。
(態様11)
前記rAAV粒子は、rAAV9カプシドを有する、態様10に記載の製剤。
(態様12)
組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子と、ならびに
a)緩衝剤、
b)糖、及び
c)イオン強度が200mMより高い非晶質塩と
を含む、安定製剤であって、
凍結乾燥に適している、前記製剤。
(態様13)
前記rAAV粒子は、rAAV8カプシドもrAAV9カプシドも有さない、態様12に記載の製剤。
(態様14)
前記非晶質塩は、クエン酸ナトリウムである、態様1から13のいずれか1項に記載の製剤。
(態様15)
前記非晶質塩は、硫酸ナトリウムである、態様1から13のいずれか1項に記載の製剤。
(態様16)
前記非晶質塩は、硫酸アンモニウムである、態様1から13のいずれか1項に記載の製剤。
(態様17)
前記非晶質塩は、硫酸マグネシウムである、態様1から13のいずれか1項に記載の製剤。
(態様18)
前記非晶質塩は、クエン酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸アンモニウム、硫酸マグネシウム、またはそれらの組み合わせである、態様1から13のいずれか1項に記載の製剤。
(態様19)
クエン酸ナトリウムを含む、態様1から13のいずれか1項に記載の製剤。
(態様20)
硫酸ナトリウムを含む、態様1から13のいずれか1項に記載の製剤。
(態様21)
硫酸アンモニウムを含む、態様1から13のいずれか1項に記載の製剤。
(態様22)
硫酸マグネシウムを含む、態様1から13のいずれか1項に記載の製剤。
(態様23)
クエン酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸アンモニウム、硫酸マグネシウム、またはそれらの組み合わせを含む、態様1から13のいずれか1項に記載の製剤。
(態様24)
前記製剤は、約10mM、約20mM、約30mM、約40mM、約50mM、約60mM、約70mM、約80mM、約90mM、約100mM、約120mM、約140mM、約150mM、または約200mMの硫酸ナトリウムを含む、態様1から13のいずれか1項に記載の製剤。
(態様25)
pHが約6.5~8.0である、態様1から24のいずれか1項に記載の製剤。
(態様26)
pHが約7.2~7.8である、態様25に記載の製剤。
(態様27)
pHが約7.2、7.3、7.4、7.5、7.6、7.7、または7.8である、態様25に記載の製剤。
(態様28)
pHが約7.5である、態様25に記載の製剤。
(態様29)
約50mM~約400mMの糖を含む、態様1から28のいずれか1項に記載の製剤。
(態様30)
約50mM~約350mM、約50mM~約300mM、約50mM~約250mM、約50mM~約200mM、または約50mM~約150mMの糖を含む、態様29に記載の製剤。
(態様31)
約100mM~約400mM、約150mM~約400mM、約200mM~約400mM、約250mM~約400mM、または約300mM~約400mMの糖を含む、態様29に記載の製剤。
(態様32)
約100mM~約300mM、約150mM~約250mM、約200mM~約300mM、または約250mM~約350mMの糖を含む、態様29に記載の製剤。
(態様33)
約50mM、約100mM、約150mM、約160mM、約170mM、約180mM、約190mM、約200mM、約210mM、約220mM、約230mM、約240mM、約250mM、約260mM、約270mM、約280mM、約290mM、約300mM、または約350mMの糖を含む、態様29に記載の製剤。
(態様34)
約190mM~約230mM、約170mM~約250mM、または約150mM~約270mMの糖を含む、態様29に記載の製剤。
(態様35)
約210mMの糖を含む、態様29に記載の製剤。
(態様36)
前記糖は、非還元糖である、態様1から35のいずれか1項に記載の製剤。
(態様37)
前記非還元糖は、スクロース、トレハロース、またはラフィノースである、態様36に記載の製剤。
(態様38)
前記非還元糖は、スクロースである、態様36に記載の製剤。
(態様39)
前記糖は、還元糖である、態様1から35のいずれか1項に記載の製剤。
(態様40)
前記還元糖は、グルコース、フルクトース、マンノース、ガラクトース、またはラクトースである、態様39に記載の製剤。
(態様41)
約100mM未満のクエン酸ナトリウムを含む、態様1から40のいずれか1項に記載の製剤。
(態様42)
約10mM~約100mMのクエン酸ナトリウムを含む、態様41に記載の製剤。
(態様43)
約10mM~約100mM、約20mM~約100mM、約30mM~約100mM、約40mM~約100mM、約50mM~約100mM、約10mM~約80mM、約10mM~約60mM、約10mM~約50mM、約10mM~約40mM、または約10mM~約30mMのクエン酸ナトリウムを含む、態様41に記載の製剤。
(態様44)
約10mM~約50mM、約20mM~約60mM、約30mM~約70mM、または約10mM~約30mMのクエン酸ナトリウムを含む、態様41に記載の製剤。
(態様45)
約10mM、約20mM、約30mM、約40mM、約50mM、または約60mMのクエン酸ナトリウムを含む、態様41に記載の製剤。
(態様46)
約20mMのクエン酸ナトリウムを含む、態様41に記載の製剤。
(態様47)
さらに、約0.0005%~約0.01%の非イオン性界面活性剤を含む、態様1から46のいずれか1項に記載の製剤。
(態様48)
約0.002%の非イオン性界面活性剤を含む、態様47に記載の製剤。
(態様49)
前記非イオン性界面活性剤は、ポロキサマー188、ポロキサマー407、ポリソルベート80、ポリソルベート20、Pluronic F-68、またはBRIJ 35を含む、態様46または態様47に記載の製剤。
(態様50)
前記非イオン性界面活性剤は、ポロキサマー188を含む、態様49に記載の製剤。
(態様51)
組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子と、ならびに
a)約1mM~約25mMのTris、
b)約50mM~約400mMの糖、
c)約10mM~約100mMのクエン酸ナトリウム、及び
d)約0.0005%~約0.01%の非イオン性界面活性剤と
を含む、安定製剤であって、
pHが約7.2~約7.8である、前記製剤。
(態様52)
組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子と、ならびに
a)約2mM~約10mMのTris、
b)約150mM~約250mMの糖、
c)約10mM~約20mMのクエン酸ナトリウム、及び
d)約0.001%~約0.005%の非イオン性界面活性剤と
を含む、安定製剤であって、
pHが約7.2~約7.8である、前記製剤。
(態様53)
組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子と、ならびに
a)約5mMのTris、
b)約210mMの糖、
c)約20mMのクエン酸ナトリウム、及び
d)約0.002%の非イオン性界面活性剤と
を含む、安定製剤であって、
pHが約7.5である、前記製剤。
(態様54)
前記糖は、非還元糖である、態様51から53のいずれか1項に記載の製剤。
(態様55)
前記非還元糖は、スクロース、トレハロース、またはラフィノースである、態様54に記載の製剤。
(態様56)
前記非還元糖は、スクロースである、態様55に記載の製剤。
(態様57)
組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子と、ならびに
a)約5mMのTris、
b)約210mMのスクロース、
c)約20mMのクエン酸ナトリウム、及び
d)約0.002%(w/v)のポロキサマー188と
を含む、安定製剤。
(態様58)
組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子と、ならびに
a)約5mMのTris、
b)約210mMのスクロース、
c)約20mMのクエン酸ナトリウム、
d)約0.002%(w/v)のポロキサマー188、及び
e)約0.25%(w/v)のグリセロールと
を含む、安定製剤。
(態様59)
組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子と、ならびに
a)約5mMのTris、
b)約210mMのスクロース、
c)約20mMのクエン酸ナトリウム、
d)約0.002%(w/v)のポロキサマー188、及び
e)約0.5%(w/v)ソルビトールと
を含む、安定製剤。
(態様60)
組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子と、ならびに
a)約5mMのTris、
b)約30mMの硫酸ナトリウム、
c)約263mMのスクロース、及び
d)約0.005%(w/v)のポロキサマー188と
を含む、安定製剤。
(態様61)
凍結乾燥に適している、態様1から60のいずれか1項に記載の製剤。
(態様62)
pHが約7.5である、態様1から61のいずれか1項に記載の製剤。
(態様63)
pHが約7.2、7.3、7.4、7.5、7.6、7.7、または7.8である、態様1から61のいずれか1項に記載の製剤。
(態様64)
pHが約7.1である、態様1から61のいずれか1項に記載の製剤。
(態様65)
pHが約6.5~8.0である、態様1から61のいずれか1項に記載の製剤。
(態様66)
pHが約7.2~約7.8である、態様1から61のいずれか1項に記載の製剤。
(態様67)
約1.0E+11ゲノムコピー/mL(GC/mL)~約1.0E+15GC/mLのrAAV粒子を含む、態様1から66のいずれか1項に記載の製剤。
(態様68)
約1.0E+11GC/mL、約1.0E+12GC/mL、約1.0E+13GC/mL、約1.0E+14GC/mL、または約1.0E+15GC/mLのrAAV粒子を含む、態様67に記載の製剤。
(態様69)
前記rAAV粒子は、AAV1、AAV2、AAV3、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV9、AAV10、AAV-11、AAV-12、AAV-13、AAV-14、AAV-15及びAAV-16、rAAV.rh8、rAAV.rh10、rAAV.rh20、rAAV.rh39、rAAV.Rh74、rAAV.RHM4-1、AAV.hu37、rAAV.Anc80、rAAV.Anc80L65、rAAV.7m8、rAAV.PHP.B、rAAV2.5、rAAV2tYF、rAAV3B、rAAV.LK03、AAV.HSC1、AAV.HSC2、AAV.HSC3、AAV.HSC4、AAV.HSC5、AAV.HSC6、AAV.HSC7、AAV.HSC8、AAV.HSC9、AAV.HSC10、AAV.HSC11、AAV.HSC12、AAV.HSC13、AAV.HSC14、AAV.HSC15、またはAAV.HSC16のカプシドタンパク質を含む、態様1から68のいずれか1項に記載の製剤。
(態様70)
前記rAAV粒子は、AAV-8またはAAV-9血清型のカプシドタンパク質を含む、態様69に記載の製剤。
(態様71)
さらに、グリセロールまたはソルビトールからなる群より選択される安定剤を含む、態様1から70のいずれか1項に記載の製剤。
(態様72)
さらに、グリセロールを含む、態様1から70のいずれか1項に記載の製剤。
(態様73)
約0.1%~約5%のグリセロールを含む、態様1から70のいずれか1項に記載の製剤。
(態様74)
約0.1%~約2%のグリセロールを含む、態様1から70のいずれか1項に記載の製剤。
(態様75)
約0.25%~約2%のグリセロールを含む、態様1から70のいずれか1項に記載の製剤。
(態様76)
マンニトールを含まない、態様1から70のいずれか1項に記載の製剤。
(態様77)
150mM、100mM、50mM、20mM、または10mM未満のマンニトールを含む、態様1から70のいずれか1項に記載の製剤。
(態様78)
前凍結乾燥製剤である、態様1から77のいずれか1項に記載の製剤。
(態様79)
残存水分量が約1%~約7%である、態様に記載の製剤。
(態様80)
前記残存水分量は、約1%~約7%、約2%~約7%、約3%~約7%、約4%~約7%、約5%~約7%、約1%~約6%、約1%~約5%、約1%~約4%、または約1%~約3%である、態様79に記載の製剤。
(態様81)
前記残存水分量は、約3%~約7%、約3%~約6%、または約3%~約5%である、態様79に記載の製剤。
(態様82)
前記残存水分量は、約3%、約3.5%、約4%、約4.5%、約5%、約5.5%、または約6%である、態様79に記載の製剤。
(態様83)
前記水分量は、約1%~約2%である、態様79に記載の製剤。
(態様84)
前記水分量は、約1.5%、約1.4%、約1.3%、約1.2%、または約1.1%である、態様79に記載の製剤。
(態様85)
前記水分量は、約1%である、態様79に記載の製剤。
(態様86)
前記製剤の凍結乾燥ケーキのガラス転移温度(Tg)は、35℃より高い、態様1から78のいずれか1項に記載の製剤。
(態様87)
前記製剤の最大凍結濃縮溶液のガラス転移温度(Tg’)は、-40℃より高い、態様1から78のいずれか1項に記載の製剤。
(態様88)
前記rAAV粒子の相対効力%は、前記製剤を室温で3ヶ月間貯蔵した後、少なくとも約60%、少なくとも約70%、または少なくとも約80%であり、ただし参照rAAV粒子は、0.001%ポロキサマー188緩衝剤を含むDPBS中、-70℃で貯蔵されている、態様1から78のいずれか1項に記載の製剤。
(態様89)
前記rAAV粒子の相対効力%は、前記製剤を室温で6ヶ月間貯蔵した後、少なくとも約60%、少なくとも約70%、または少なくとも約80%であり、ただし参照rAAV粒子は、0.001%ポロキサマー188緩衝剤を含むダルベッコリン酸緩衝食塩水(DPBS)中、-70℃で貯蔵されている、態様1から78のいずれか1項に記載の製剤。
(態様90)
前記rAAV粒子の相対効力%は、前記製剤を35℃で1週間貯蔵した後、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、または少なくとも60%であり、ただし参照rAAV粒子は、0.001%ポロキサマー188緩衝剤を含むDPBS中、-70℃で貯蔵されている、態様1から78のいずれか1項に記載の製剤。
(態様91)
前記rAAV粒子の相対効力%は、前記製剤を35℃で2週間貯蔵した後、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、または少なくとも60%であり、ただし参照rAAV粒子は、0.001%ポロキサマー188緩衝剤を含むDPBS中、-70℃で貯蔵されている、態様1から78のいずれか1項に記載の製剤。
(態様92)
前記rAAV粒子の相対効力%は、前記製剤を35℃で4週間貯蔵した後、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、または少なくとも60%であり、ただし参照rAAV粒子は、0.001%ポロキサマー188緩衝剤を含むDPBS中、-70℃で貯蔵される、態様1から78のいずれか1項に記載の製剤。
(態様93)
前記製剤は、貯蔵前に凍結乾燥される、態様87から92のいずれか1項に記載の製剤。
(態様94)
前記凍結乾燥製剤は、貯蔵後に再構築される、態様94に記載の製剤。
(態様95)
前記rAAV粒子の相対効力%は、凍結乾燥直後、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、または少なくとも約99%である、態様1から78のいずれか1項に記載の製剤。
(態様96)
前記製剤のrAAV粒子凝集のレベルは、参照製剤中のrAAV粒子凝集のレベルと比較した場合に、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、または約100%低下している、態様1から78のいずれか1項に記載の製剤。
(態様97)
前記製剤の安定性は、ベクターゲノム含有量またはウイルス力価アッセイにより評価され、前記製剤は、前記製剤を1日間、2日間、3日間、4日間、5日間、6日間、1週間、2週間、3週間、4週間、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、4ヶ月、5ヶ月、6ヶ月、7ヶ月、8ヶ月、9ヶ月、10ヶ月、11ヶ月、1年間、2年間、または3年間貯蔵後、同じ条件下で貯蔵した参照製剤のゲノム含有量と比較した場合、前記ゲノム含有量が、少なくとも約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約100%、または約200%多い、態様1から78のいずれか1項に記載の製剤。
(態様98)
前記製剤の安定性は、前記製剤の相対効力を測定することにより評価され、前記製剤は、前記製剤を1日間、2日間、3日間、4日間、5日間、6日間、1週間、2週間、3週間、4週間、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、4ヶ月、5ヶ月、6ヶ月、7ヶ月、8ヶ月、9ヶ月、10ヶ月、11ヶ月、1年間、2年間、または3年間貯蔵後、同じ条件下で貯蔵した参照製剤のゲノム含有量と比較した場合、前記相対効力が、少なくとも約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約100%、または約200%高い、態様1から78のいずれか1項に記載の製剤。
(態様99)
前記製剤の安定性は、感染力の低下により評価され、前記製剤は、前記製剤を1日間、2日間、3日間、4日間、5日間、6日間、1週間、2週間、3週間、4週間、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、4ヶ月、5ヶ月、6ヶ月、7ヶ月、8ヶ月、9ヶ月、10ヶ月、11ヶ月、1年間、2年間、または3年間貯蔵後、同じ条件下で貯蔵した参照製剤の感染力の低下と比較した場合、前記感染力の低下が、少なくとも約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約100%、または約200%少ない、態様1から78のいずれか1項に記載の製剤。
(態様100)
前記製剤の安定性は、rAAVゲノム放出により評価され、前記rAAVゲノム放出は、DNA特異的蛍光染色の存在下で相対蛍光を測定することにより特定され、及び前記製剤は、前記製剤を1日間、2日間、3日間、4日間、5日間、6日間、1週間、2週間、3週間、4週間、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、4ヶ月、5ヶ月、6ヶ月、7ヶ月、8ヶ月、9ヶ月、10ヶ月、11ヶ月、1年間、2年間、または3年間貯蔵後、同じ条件下で貯蔵した参照製剤の相対蛍光レベルと比較した場合、前記相対蛍光レベルが、少なくとも約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約100%、または約200%低い、態様1から78のいずれか1項に記載の製剤。
(態様101)
前記製剤は、貯蔵前に凍結乾燥される、態様97から100のいずれか1項に記載の製剤。
(態様102)
前記凍結乾燥製剤は、貯蔵後に再構築される、態様101に記載の製剤。
(態様103)
前記製剤は、-80℃、-70℃、-20℃、4℃、20℃、25℃、30℃、35℃、または40℃で貯蔵される、態様97から102のいずれか1項に記載の製剤。
(態様104)
前記参照製剤は、0.001%のポロキサマー188緩衝剤を含むDPBSである、態様96から103のいずれか1項に記載の製剤。
(態様105)
前記参照製剤は、糖を含まない製剤である、態様96から104のいずれか1項に記載の製剤。
(態様106)
前記参照製剤は、可塑剤を含まない製剤である、態様96から105のいずれか1項に記載の製剤。
(態様107)
前記製剤は、凍結乾燥のプロセスにおいて、約-20℃の温度に凍結される、態様1から106のいずれか1項に記載の製剤。
(態様108)
凍結製剤は、-20℃に凍結されるときに、pHを約pH6~約pH9に維持する、態様1から107のいずれか1項に記載の製剤。
(態様109)
凍結製剤は、-20℃で凍結される場合に、pH値を凍結前のpH値のプラスまたはマイナス1単位の範囲内に維持する、態様1から107のいずれか1項に記載の製剤。
(態様110)
凍結乾燥用のrAAVの安定化水性製剤である、態様1から109のいずれか1項に記載の製剤。
(態様111)
組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子を含む安定製剤の製造法であって、rAAV粒子を、態様1から108のいずれか1項に記載の製剤の緩衝剤、糖、塩、任意選択で可塑剤、及び任意選択で非イオン性界面活性剤と混合し、それによりrAAVを含む前記製剤を製造することを含む、前記方法。
(態様112)
rAAV粒子からのrAAVゲノム放出の減少法であって、rAAV粒子、緩衝剤、糖、塩、及び任意選択で非イオン性界面活性剤を含む製剤を製造することを含み、3回の凍結融解サイクル後の前記rAAV粒子からのrAAVゲノム放出は、前記糖を含まない製剤におけるrAAVゲノム放出に比べて減少している、前記方法。
(態様113)
rAAV粒子からのrAAVゲノム放出の減少法であって、rAAV粒子、緩衝剤、糖、塩、及び任意選択で非イオン性界面活性剤を含む製剤を製造することを含み、凍結乾燥及び再構築後の前記rAAV粒子からのrAAVゲノム放出は、前記糖を含まない製剤におけるrAAVゲノム放出に比べて減少している、前記方法。
(態様114)
さらに、前記製剤を凍結乾燥させて、残存水分量を約1%~約5%にすることを含む、態様112または113に記載の方法。
(態様115)
rAAV粒子からのrAAVゲノム放出の減少法であって、rAAV粒子、緩衝剤、糖、塩、可塑剤、及び任意選択で非イオン性界面活性剤を含む製剤を製造することを含み、3回の凍結融解サイクル後の前記rAAV粒子からのrAAVゲノム放出は、前記糖を含まない製剤におけるrAAVゲノム放出に比べて減少している、前記方法。
(態様116)
rAAV粒子からのrAAVゲノム放出の減少法であって、rAAV粒子、緩衝剤、糖、塩、可塑剤、及び任意選択で非イオン性界面活性剤を含む製剤を製造することを含み、凍結乾燥及び再構築後の前記rAAV粒子からのrAAVゲノム放出は、前記糖を含まない製剤におけるrAAVゲノム放出に比べて減少している、前記方法。
(態様117)
rAAV粒子からのrAAVゲノム放出を減少させるための糖の使用であって、rAAV粒子、緩衝剤、糖、塩、及び任意選択で非イオン性界面活性剤を含む製剤を製造することを含み、3回の凍結融解サイクル後の前記rAAV粒子からのrAAVゲノム放出は、前記糖を含まない製剤におけるrAAVゲノム放出に比べて減少している、前記使用。
(態様118)
rAAV粒子からのrAAVゲノム放出を減少させるための糖の使用であって、rAAV粒子、緩衝剤、糖、塩、及び任意選択で非イオン性界面活性剤を含む製剤を製造することを含み、凍結乾燥及び再構築後の前記rAAV粒子からのrAAVゲノム放出は、前記糖を含まない製剤におけるrAAVゲノム放出に比べて減少している、前記使用。
(態様119)
さらに、前記製剤を凍結乾燥させて、残存水分量を約1%~約7%にすることを含む、態様117または118に記載の使用。
(態様120)
rAAV粒子からのrAAVゲノム放出を減少させるための可塑剤の使用であって、rAAV粒子、緩衝剤、糖、塩、可塑剤、及び任意選択で非イオン性界面活性剤を含む製剤を製造することを含み、3回の凍結融解サイクル後の前記rAAV粒子からのrAAVゲノム放出は、前記糖を含まない製剤におけるrAAVゲノム放出に比べて減少している、前記使用。
(態様121)
rAAV粒子からのrAAVゲノム放出を減少させるための可塑剤の使用であって、rAAV粒子、緩衝剤、糖、塩、可塑剤、及び任意選択で非イオン性界面活性剤を含む製剤を製造することを含み、凍結乾燥及び再構築後の前記rAAV粒子からのrAAVゲノム放出は、前記糖を含まない製剤におけるrAAVゲノム放出に比べて減少している、前記使用。
(態様122)
rAAVゲノム放出は、DNA特異的蛍光染色の存在下で相対蛍光を測定することにより特定される、態様112から116のいずれか1項に記載の方法または態様117から121のいずれか1項に記載の使用。
(態様123)
凍結により誘導されるrAAVゲノム放出は、少なくとも約10%、20%、50%、80%、または90%減少している、態様112から116及び122のいずれか1項に記載の方法または態様117から121のいずれか1項に記載の使用。
(態様124)
凍結により誘導されるrAAVゲノム放出は、実質的に排除されている、態様112から116及び122のいずれか1項に記載の方法または態様117から121のいずれか1項に記載の使用。
(態様125)
前記糖は、非還元糖である、態様112から116及び122から124のいずれか1項に記載の方法または態様117から124のいずれか1項に記載の使用。
(態様126)
前記非還元糖は、スクロース、トレハロース、またはラフィノースである、態様125に記載の方法または態様125に記載の使用。
(態様127)
前記非還元糖は、スクロースである、態様125に記載の方法または態様125に記載の使用。
(態様128)
前記糖は、還元糖である、態様112から116及び122から124のいずれか1項に記載の方法または態様117から124のいずれか1項に記載の使用。
(態様129)
還元糖は、グルコース、フルクトース、マンノース、ガラクトース、またはラクトースである、態様122に記載の方法または態様122に記載の使用。
(態様130)
前記還元糖は、ブドウ糖である、態様128に記載の方法または態様128に記載の使用。
(態様131)
前記可塑剤は、グリセロールを含む、態様111から117及び122から130のいずれか1項に記載の方法または態様82から105のいずれか1項に記載の使用。
(態様132)
前記製剤は、態様1から110のいずれか1項に記載のものである、態様111から117及び122から131のいずれか1項に記載の方法または態様82から106のいずれか1項に記載の使用。
(態様133)
rAAV産物の安定凍結乾燥製剤の製造法であって、前凍結乾燥された製剤を凍結乾燥に供する工程を含み、前凍結乾燥された製剤は、態様1から110のいずれか1項に記載のものである、前記方法。
(態様134)
疾患の治療または予防法であって、それを必要とする対象に、再構築された安定凍結乾燥製剤であるrAAV製剤を治療上有効量で投与することを含み、前記安定凍結乾燥製剤の前凍結乾燥された製剤は、態様1から110のいずれか1項に記載のものである、前記方法。
Claims (33)
- 組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子と、ならびに
a)Tris、
b)糖、及び
c)非晶質塩と
を含む、安定製剤であって、
前記製剤は、凍結乾燥に適しており、かつ
前記rAAV粒子は、AAV8カプシドタンパク質を含む、前記製剤。 - 前記非晶質塩は、60mM以上のイオン強度を有する、請求項1に記載の製剤。
- 前記非晶質塩は、60mM~150mMのイオン強度を有する、請求項2に記載の製剤。
- 前記製剤は、
a)約1mM~約50mMのTris、または
b)約1mM~約30mM、約1mM~約20mM、約5mM~約30mM、約5mM~約20mM、約10mM~約30mM、約10mM~約20mM、または約20mM~約50mMのTris、または
c)約1mM、約2mM、約3mM、約5mM、約10mM、約15mM、約20mM、約25mM、約30mM、または約40mMのTris
を含む、請求項1から3のいずれか1項に記載の製剤。 - 約5mMのTrisを含む、請求項4に記載の製剤。
- 前記非晶質塩は、クエン酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸アンモニウム、硫酸マグネシウム、またはそれらの組み合わせである、請求項1から5のいずれか1項に記載の製剤。
- 前記製剤は、約10mM、約20mM、約30mM、約40mM、約50mM、約60mM、約70mM、約80mM、約90mM、約100mM、約120mM、約140mM、約150mM、または約200mMの硫酸ナトリウムを含む、請求項1から6のいずれか1項に記載の製剤。
- pHが、
a)約6.5~8.0、
b)約7.2~7.8、
c)約7.2、7.3、7.4、7.5、7.6、7.7、または7.8、
d)約7.5、または
e)約7.1
である、請求項1から7のいずれか1項に記載の製剤。 - a)約50mM~約400mMの糖、
b)約50mM~約350mM、約50mM~約300mM、約50mM~約250mM、約50mM~約200mM、または約50mM~約150mMの糖、
c)約100mM~約400mM、約150mM~約400mM、約200mM~約400mM、約250mM~約400mM、または約300mM~約400mMの糖、
d)約100mM~約300mM、約150mM~約250mM、約200mM~約300mM、または約250mM~約350mMの糖、または
e)約50mM、約100mM、約150mM、約160mM、約170mM、約180mM、約190mM、約200mM、約210mM、約220mM、約230mM、約240mM、約250mM、約260mM、約270mM、約280mM、約290mM、約300mM、または約350mMの糖
を含む、請求項1から8のいずれか1項に記載の製剤。 - 約190mM~約230mM、約170mM~約250mM、または約250mM~約270mMの糖を含む、請求項9に記載の製剤。
- 約210mMの糖を含む、請求項10に記載の製剤。
- a)前記糖は、非還元糖であり、任意に、前記非還元糖は、スクロース、トレハロース、またはラフィノースであるか、または
b)前記糖は、還元糖であり、任意に、前記還元糖は、グルコース、フルクトース、マンノース、ガラクトース、またはラクトースである、
請求項1から11のいずれか1項に記載の製剤。 - スクロースを含む、請求項12に記載の製剤。
- a)約100mM未満のクエン酸ナトリウム、
b)約10mM~約100mMのクエン酸ナトリウム、
c)約10mM~約100mM、約20mM~約100mM、約30mM~約100mM、約40mM~約100mM、約50mM~約100mM、約10mM~約80mM、約10mM~約60mM、約10mM~約50mM、約10mM~約40mM、または約10mM~約30mMのクエン酸ナトリウム、
d)約10mM~約50mM、約20mM~約60mM、約30mM~約70mM、または約10mM~約30mMのクエン酸ナトリウム、または
e)約10mM、約20mM、約30mM、約40mM、約50mM、または約60mMのクエン酸ナトリウム
を含む、請求項1から13のいずれか1項に記載の製剤。 - 約20mMのクエン酸ナトリウムを含む、請求項14に記載の製剤。
- さらに、
a)約0.0005%~約0.01%の非イオン性界面活性剤、または
b)約0.002%の非イオン性界面活性剤
を含む、請求項1から15のいずれか1項に記載の製剤。 - 前記非イオン性界面活性剤は、ポロキサマー188、ポロキサマー407、ポリソルベート80、ポリソルベート20、Pluronic F-68、またはBRIJ 35を含む、請求項16に記載の製剤。
- グリセロールまたはソルビトールからなる群から選択される安定剤をさらに含む、請求項1から17のいずれか1項に記載の製剤。
- 前記製剤は、
a)約0.1%~約5%のグリセロール、
b)約0.1%~約2%のグリセロール、または
c)約0.25%~約2%のグリセロール
を含む、請求項18に記載の製剤。 - a)前記製剤は、マンニトールを含まないか、または
b)前記製剤は、150mM、100mM、50mM、20mMまたは10mM未満のマンニトールを含む、
請求項1から19のいずれか1項に記載の製剤。 - A.a)約1mM~約25mMのTris、
b)約50mM~約400mMの糖、
c)約10mM~約100mMのクエン酸ナトリウム、及び
d)約0.0005%~約0.01%の非イオン性界面活性剤
を含み、pHが約7.2~約7.8であるか、または
B.a)約2mM~約10mMのTris、
b)約150mM~約250mMの糖、
c)約10mM~約20mMのクエン酸ナトリウム、及び
d)約0.001%~約0.005%の非イオン性界面活性剤
を含み、pHが約7.2~約7.8である、
請求項1から20のいずれか1項に記載の製剤。 - A.a)約5mMのTris、
b)約210mMの糖、
c)約20mMのクエン酸ナトリウム、及び
d)約0.002%の非イオン性界面活性剤
を含み、pHが約7.5であるか、
B.a)約5mMのTris、
b)約210mMのスクロース、
c)約20mMのクエン酸ナトリウム、及び
d)約0.002%(w/v)のポロキサマー188
を含むか、
C.a)約5mMのTris、
b)約210mMのスクロース、
c)約20mMのクエン酸ナトリウム、
d)約0.002%(w/v)のポロキサマー188、及び
e)約0.25%(w/v)のグリセロール
を含むか、
D.a)約5mMのTris、
b)約210mMのスクロース、
c)約20mMのクエン酸ナトリウム、
d)約0.002%(w/v)のポロキサマー188、及び
e)約0.5%(w/v)ソルビトール
を含むか、または
E.a)約5mMのTris、
b)約30mMの硫酸ナトリウム、
c)約263mMのスクロース、及び
d)約0.005%(w/v)のポロキサマー188
を含む、請求項21に記載の製剤。 - A.約1.0E+11ゲノムコピー/mL(GC/mL)~約1.0E+15GC/mLのrAAV粒子、または
B.約1.0E+11GC/mL、約1.0E+12GC/mL、約1.0E+13GC/mL、約1.0E+14GC/mL、または約1.0E+15GC/mLのrAAV粒子
を含む、請求項1から22のいずれか1項に記載の製剤。 - 残存水分量が、
a)約1%~約7%、
b)約1%~約7%、約2%~約7%、約3%~約7%、約4%~約7%、約5%~約7%、約1%~約6%、約1%~約5%、約1%~約4%、または約1%~約3%、
c)約3%~約7%、約3%~約6%、または約3%~約5%、
d)約3%、約3.5%、約4%、約4.5%、約5%、約5.5%、または約6%、
e)約1%~約2%、
f)約1.5%、約1.4%、約1.3%、約1.2%、または約1.1%、または
g)約1%
である、請求項1から23のいずれか1項に記載の製剤。 - a)前記製剤の凍結乾燥ケーキのガラス転移温度(Tg)は、35℃より高いか、または
b)前記製剤の最大凍結濃縮溶液のガラス転移温度(Tg’)は、-40℃より高い、
請求項1から24のいずれか1項に記載の製剤。 - a)前記rAAV粒子の相対効力%は、前記製剤を室温で3ヶ月間貯蔵した後、少なくとも約60%、少なくとも約70%、または少なくとも約80%であり、ただし参照rAAV粒子は、0.001%ポロキサマー188緩衝剤を含むDPBS中、-70℃で貯蔵されているか、
b)前記rAAV粒子の相対効力%は、前記製剤を室温で6ヶ月間貯蔵した後、少なくとも約60%、少なくとも約70%、または少なくとも約80%であり、ただし参照rAAV粒子は、0.001%ポロキサマー188緩衝剤を含むダルベッコリン酸緩衝食塩水(DPBS)中、-70℃で貯蔵されているか、
c)前記rAAV粒子の相対効力%は、前記製剤を35℃で1週間貯蔵した後、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、または少なくとも60%であり、ただし参照rAAV粒子は、0.001%ポロキサマー188緩衝剤を含むDPBS中、-70℃で貯蔵されているか、
d)前記rAAV粒子の相対効力%は、前記製剤を35℃で2週間貯蔵した後、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、または少なくとも60%であり、ただし参照rAAV粒子は、0.001%ポロキサマー188緩衝剤を含むDPBS中、-70℃で貯蔵されているか、または
e)前記rAAV粒子の相対効力%は、前記製剤を35℃で4週間貯蔵した後、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、または少なくとも60%であり、ただし参照rAAV粒子は、0.001%ポロキサマー188緩衝剤を含むDPBS中、-70℃で貯蔵されている、
請求項1から25のいずれか1項に記載の製剤。 - 前記製剤は、貯蔵前に凍結乾燥され、任意に、前記凍結乾燥製剤は、貯蔵後に再構築される、請求項1から26のいずれか1項に記載の製剤。
- A.前記rAAV粒子の相対効力%は、凍結乾燥直後、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、または少なくとも約99%であるか、
B.前記製剤のrAAV粒子凝集のレベルは、参照製剤中のrAAV粒子凝集のレベルと比較した場合に、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、または約100%低下しているか、または
C.a)前記製剤の安定性は、ベクターゲノム含有量またはウイルス力価アッセイにより評価され、前記製剤は、前記製剤を1日間、2日間、3日間、4日間、5日間、6日間、1週間、2週間、3週間、4週間、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、4ヶ月、5ヶ月、6ヶ月、7ヶ月、8ヶ月、9ヶ月、10ヶ月、11ヶ月、1年間、2年間、または3年間貯蔵後、同じ条件下で貯蔵した参照製剤のゲノム含有量と比較した場合、前記ゲノム含有量が、少なくとも約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約100%、または約200%多いか、
b)前記製剤の安定性は、前記製剤の相対効力を測定することにより評価され、前記製剤は、前記製剤を1日間、2日間、3日間、4日間、5日間、6日間、1週間、2週間、3週間、4週間、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、4ヶ月、5ヶ月、6ヶ月、7ヶ月、8ヶ月、9ヶ月、10ヶ月、11ヶ月、1年間、2年間、または3年間貯蔵後、同じ条件下で貯蔵した参照製剤のゲノム含有量と比較した場合、前記相対効力が、少なくとも約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約100%、または約200%高いか、
c)前記製剤の安定性は、感染力の低下により評価され、前記製剤は、前記製剤を1日間、2日間、3日間、4日間、5日間、6日間、1週間、2週間、3週間、4週間、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、4ヶ月、5ヶ月、6ヶ月、7ヶ月、8ヶ月、9ヶ月、10ヶ月、11ヶ月、1年間、2年間、または3年間貯蔵後、同じ条件下で貯蔵した参照製剤の感染力の低下と比較した場合、前記感染力の低下が、少なくとも約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約100%、または約200%少ないか、または
d)前記製剤の安定性は、rAAVゲノム放出により評価され、前記rAAVゲノム放出は、DNA特異的蛍光染色の存在下で相対蛍光を測定することにより特定され、及び前記製剤は、前記製剤を1日間、2日間、3日間、4日間、5日間、6日間、1週間、2週間、3週間、4週間、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、4ヶ月、5ヶ月、6ヶ月、7ヶ月、8ヶ月、9ヶ月、10ヶ月、11ヶ月、1年間、2年間、または3年間貯蔵後、同じ条件下で貯蔵した参照製剤の相対蛍光レベルと比較した場合、前記相対蛍光レベルが、少なくとも約5%、約10%、約20%、約30%、約40%、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約100%、または約200%低く、
任意に、前記参照製剤は、
(i)0.001%のポロキサマー188緩衝剤を含むDPBS、
(ii)糖を含まない製剤、または
(iii)可塑剤を含まない製剤
である、請求項1から27のいずれか1項に記載の製剤。 - a)前記製剤は、-80℃、-70℃、-20℃、4℃、20℃、25℃、30℃、35℃、または40℃で貯蔵されるか、
b)前記製剤は、凍結乾燥のプロセスにおいて、約-20℃の温度に凍結されるか、
c)凍結製剤は、-20℃に凍結されるときに、pHを約pH6~約pH9に維持するか、
d)凍結製剤は、-20℃に凍結される場合に、pH値を凍結前のpH値のプラスまたはマイナス1単位の範囲内に維持するか、または
e)前記製剤は、凍結乾燥用のrAAVの安定化水性製剤である、
請求項1から28のいずれか1項に記載の製剤。 - 組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子を含む安定製剤の製造法であって、rAAV粒子を、請求項1から29のいずれか1項に記載の製剤の緩衝剤、糖、塩、任意選択で可塑剤、及び任意選択で非イオン性界面活性剤と混合し、それによりrAAVを含む前記製剤を製造することを含む、前記方法。
- rAAV粒子からのrAAVゲノム放出の減少法であって、
a)請求項1から29のいずれか1項に記載の製剤を製造することを含み、3回の凍結融解サイクル後の前記rAAV粒子からのrAAVゲノム放出は、前記糖を含まない製剤におけるrAAVゲノム放出に比べて減少しているか、または
b)請求項1から29のいずれか1項に記載の製剤を製造することを含み、凍結乾燥及び再構築後の前記rAAV粒子からのrAAVゲノム放出は、前記糖を含まない製剤におけるrAAVゲノム放出に比べて減少しており、
任意に、前記製剤は、可塑剤をさらに含む、前記方法。 - rAAV産物の安定凍結乾燥製剤の製造法であって、前凍結乾燥された製剤を凍結乾燥に供する工程を含み、前凍結乾燥された製剤は、請求項1から29のいずれか1項に記載のものである、前記方法。
- 疾患を治療または予防する方法において使用するための請求項1から29のいずれか1項に記載の製剤であって、前記製剤は、それを必要とする対象に投与される前に凍結乾燥及び再構築される、前記製剤。
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