JPWO2020194442A1 - 熱交換器ユニット及び冷凍サイクル装置 - Google Patents

熱交換器ユニット及び冷凍サイクル装置 Download PDF

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Abstract

ドレン水が滞留し易い熱交換器下部の凍結を抑制し、冷媒回路内の冷媒量を削減できる熱交換器ユニット及び冷凍サイクル装置を得ることを目的とする。この発明は、熱交換器と、熱交換器に空気を送る送風機と、を備える熱交換器ユニットである。熱交換器は、複数の熱交換領域を有する主熱交換部と、主熱交換部の下方に位置し、複数の冷媒流路を備える補助熱交換部と、複数の冷媒流路に接続された一次分配器と、複数の冷媒流路のそれぞれの流量を調整する流量調整部と、を備える。流量が調整された複数の冷媒流路のうち最も下に位置する第1冷媒流路の調整流量は、最も多く、第1冷媒流路は、主熱交換部の複数の熱交換領域のうち送風機の回転中心に最も近い第1熱交換領域に接続されている。

Description

本発明は、熱交換器及び冷凍サイクル装置に関し、特に熱交換器を通過する風量分布に応じて熱交換器の冷媒流量を調整する構造に関する。
近年、空気調和装置は、冷媒回路内の冷媒量の削減、熱交換器の高性能化のため、熱交換器の伝熱管の細径化が進んでおり、伝熱管に扁平多穴間が用いられている。伝熱管が細径化する場合、伝熱管を通過する冷媒の圧力損失の増加を抑制する必要がある。そのため熱交換器は、パス数(分岐数)が増加している。熱交換器の冷媒分岐数の多数化に対応して、熱交換器には冷媒分配器が設けられ、熱交換器が蒸発器として作用する場合には、各伝熱管の熱負荷に合わせて冷媒を適正に分配することが求められる。一方、熱交換器が凝縮器として作用する場合には、密度の高い液冷媒が熱交換器に流れるが、熱交換器の多分岐化によって冷媒の流速が低下し、熱伝達率が低下する。
これを抑制するため、熱交換器は、凝縮器として作用する際に、冷媒分岐数が多く二相冷媒が流れる主熱交換領域と、冷媒分岐数が少なく主熱交換領域で凝縮した液冷媒が流れる補助熱交換領域とを備える。そして、このような流路構成をとることにより、熱交換器は、液冷媒の熱伝達率低下を抑制し、蒸発性能と凝縮性能の両立を図れる(例えば、特許文献1を参照)。
特開2013−083419号公報
しかし、特許文献1に開示されている熱交換器において、伝熱管として扁平管が用いられる場合は、扁平管の上面にドレン水が滞留し易い。特に、ドレン水が多く発生する除霜運転時には、熱交換器の下部にドレン水が滞留しやすい。ドレン水が滞留しやすい熱交換器下部は、除霜運転時において最も下流に位置しているため、過熱ガス冷媒が熱交換器下部に到達するまでに冷媒が放熱され、十分な熱量が届かず熱交換器下部の滞留水の氷結が発生しやすいという課題があった。また、熱交換器下部に発生した霜及び氷を融解し除去するためには、長時間の除霜運転が必要となるという課題があった。
また、特許文献1に開示されている熱交換器は、主熱交換領域とその下方に位置する補助熱交換領域とを有している。そして、主熱交換領域及び補助熱交換領域は、それぞれ複数の熱交換領域を備えている。複数の熱交換領域は、それぞれ冷媒流量が均等になるように構成されている。熱交換器に送り込まれる空気は、熱交換器の各部において、流量が均等ではなく、例えば送風機の配置により空気の流量にばらつきがある。よって、熱交換器は、複数の熱交換領域のそれぞれの出口において冷媒状態にばらつきが生じ、熱交換性能を十分に発揮出来ないという課題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためのものであり、除霜運転においてはドレン水が滞留し易い熱交換器下部の除霜し易くし、かつ蒸発器として作用する際には熱交換器の各部を流れる冷媒流量を適正化し熱交換性能を十分に発揮できる熱交換器ユニット及び冷凍サイクル装置を得ることを目的とする。
本発明に係る熱交換器ユニットは、熱交換器と、前記熱交換器に空気を送る送風機と、を備える熱交換器ユニットであって、前記熱交換器は、複数の熱交換領域を有する主熱交換部と、前記主熱交換部の下方に位置し、複数の冷媒流路を備える補助熱交換部と、前記複数の冷媒流路に接続された一次側分配器と、前記複数の冷媒流路のそれぞれの流量を調整する流量調整部と、を備え、流量が調整された前記複数の冷媒流路のうち最も下に位置する第1冷媒流路の調整流量は、最も多く、前記第1冷媒流路は、前記主熱交換部の前記複数の熱交換領域のうち前記送風機の回転中心に最も近い第1熱交換領域に接続されているものである。
本発明に係る冷凍サイクル装置は、上記熱交換器ユニットを備えるものである。
本発明によれば、上記構成により、除霜運転の際に、滞留水の氷結が生じ易い補助熱交換部の最下部の冷媒流路の流量が最も多くなるため、補助熱交換部の最下部の氷をより効率的に溶融できる。更に、熱交換器が蒸発器として機能する場合に、補助熱交換部の最下部の冷媒流路が熱交換器の上部に位置する主熱交換部のうち最も送風機の回転中心に近い第1熱交換領域に接続されているため、熱交換器に流れ込む空気が最も多い熱交換領域の冷媒流量を最も多くすることができる。これにより、熱交換器の熱交換効率を向上させることができる。
実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100の冷媒回路1の冷媒回路図である。 実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100の室外熱交換器10の冷媒回路図である。 実施の形態1に係る室外熱交換器10に流入する風量の分布を示す図である。 実施の形態1に係る室外熱交換器10の斜視図である。 実施の形態1に係る室外熱交換器10の補助熱交換部40の冷媒が流入する側から見た図である。 実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100の室外熱交換器10の変形例である室外熱交換器10aの冷媒回路図である。 実施の形態1に係る室外熱交換器10の変形例である室外熱交換器10aに流入する風量の分布を示す図である。 実施の形態2に係る冷凍サイクル装置200の室外熱交換器210の冷媒回路図である。 熱交換器210に流入する風量の分布を示す図である。 実施の形態3に係る冷凍サイクル装置300の室外熱交換器310の冷媒回路図である。 実施の形態3に係る室外熱交換器310の斜視図である。 実施の形態3に係る冷凍サイクル装置300の室外熱交換器310の二分岐管345の拡大斜視図である。
以下に、熱交換器ユニット及び冷凍サイクル装置の実施の形態について説明する。なお、図面の形態は熱交換器ユニット及び冷凍サイクル装置の一例である。また、各図において同一の符号を付したものは、同一の又はこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。更に、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100の冷媒回路1の冷媒回路図である。図1に示された冷凍サイクル装置100は、例えば空気調和装置である。図1に示される様に、冷凍サイクル装置100は、室内機8と室外機9とを接続配管90、91により接続して構成される。冷凍サイクル装置100は、冷媒回路1は、圧縮機2、四方弁7、室内熱交換器3、膨張装置5、及び室外熱交換器10を冷媒配管により接続し、冷媒回路1を構成したものである。例えば冷凍サイクル装置100が空気調和装置である場合には、冷媒配管内には冷媒が流通し、四方弁7により冷媒の流れを切り替えることにより、暖房運転と冷房運転又は除霜運転とを切り替えることができる。室内機8は、室内熱交換器3を備える。室外機9は、圧縮機2、四方弁7、膨張装置5、及び室外熱交換器10を内部に備える。実施の形態1においては、冷凍サイクル装置100として空気調和装置を例示しているが、冷凍サイクル装置100は、例えば、冷蔵庫、冷凍庫、自動販売機、空気調和装置、冷凍装置、給湯器などの冷凍用途又は空調用途に用いられるものである。
室内機8は、室内熱交換器3を備える。室外機9は、圧縮機2、四方弁7、膨張装置5、及び室外熱交換器10を内部に備える。室外機9は、室外熱交換器10に外気を送る送風機6を更に備える。室外機9は、熱交換器ユニットと称される場合がある。
圧縮機2、室内熱交換器3、膨張装置5、室外熱交換器10、及び四方弁7は、冷媒が循環可能な冷媒回路1を構成している。冷凍サイクル装置100では、冷媒回路1中を冷媒が相変化しながら循環する冷凍サイクルが行われる。圧縮機2は、冷媒を圧縮させる。圧縮機2は、例えば、ロータリ圧縮機、スクロール圧縮機、スクリュー圧縮機、又は往復圧縮機等である。
四方弁7は、冷凍サイクル装置100において冷媒の流路を切り替え、冷媒回路1の冷媒の循環方向を変えるものである。四方弁7は、暖房運転時において、圧縮機2の吐出口と室内熱交換器3とを接続し、圧縮機2の吸入口と室外熱交換器10とを接続するように切り替えられる。また、四方弁7は、冷房運転及び除湿運転時において、圧縮機2の吐出口と室外熱交換器10とを接続し、圧縮機2の吸入口と室内熱交換器3とを接続するように切り替えられる。
室内熱交換器3は、冷凍サイクル装置100が暖房運転する時には凝縮器として機能し、冷凍サイクル装置100が冷房運転する時には蒸発器として機能する。
室外熱交換器10は、冷凍サイクル装置100が暖房運転する時には蒸発器として機能し、冷凍サイクル装置100が冷房運転する時には凝縮器として機能する。室外熱交換器10は、主熱交換部50と補助熱交換部40より構成されている。補助熱交換部40は、主熱交換部50の下方に位置している。また、室外熱交換器10は、それぞれ管軸を平行にして並べられた複数の伝熱管20と、複数の伝熱管20に面が交差する様に並べられた薄板状の複数のフィン21とを備える。複数のフィン21は、複数の伝熱管20の管軸方向に沿って並べられている。
室内熱交換器3及び室外熱交換器10は、フィンアンドチューブ型熱交換器であるが、その他の形態の熱交換器であっても良い。
膨張装置5は、室内熱交換器3又は室外熱交換器10において凝縮された冷媒を膨張させて減圧させる。膨張装置5は、例えば冷媒の流量を調整可能な電動膨張弁である。なお、膨張装置5としては、電動膨張弁だけでなく、受圧部にダイアフラムを採用した機械式膨張弁、又はキャピラリーチューブ等であってもよい。
室外熱交換器10の近傍には送風機6が配置されている。また、室内熱交換器3は、近傍に送風機4が配置されている。ここで、室外熱交換器10は室外機9に搭載されており、送風機6が室外熱交換器10に外気を送り込み、外気と冷媒との間で熱交換が行われる。また、室内熱交換器3は室内機8に搭載されており、送風機4が室内の空気を室内機8の筐体内に導入し、室内熱交換器3に室内の空気を送り込み、室内の空気と冷媒との間で熱交換を行い、室内の空気の温度を調和する。
実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100の冷媒回路1の構成について、冷房及び暖房の運転状態の冷媒の流れを基に説明する。図1に示される様に、冷房運転時には、冷媒は、図中の破線矢印が示す方向に流れる。冷房運転では、圧縮機2から吐出された冷媒は、四方弁7を経て、室外熱交換器10の主熱交換部50に流入する。主熱交換部50から流出した冷媒は、二次分配器51を経て、主熱交換部50の下方に位置する補助熱交換部40に流入する。補助熱交換部40を通過した冷媒は、一次分配器41を経て室外熱交換器10から流出する。その後、冷媒は、膨張装置5を通過し、室外機9から流出し、接続配管91を経て室内機8に流入する。室内機8に入った冷媒は、室内熱交換器3を通過し、室内機8から流出する。室内機8を流出した冷媒は、接続配管90を経て再び室外機9に流入する。室外機9に流入した冷媒は、四方弁7を経て圧縮機2に吸入される。
一方、暖房運転では、圧縮機2から吐出された冷媒は、四方弁7を経て、室外機9から流出し、接続配管90を経て室内機8に流入する。室内機8に流入した冷媒は、室内熱交換器3を通過し、室内機8から流出する。室内機8から流出した冷媒は、接続配管91を通過し、室外機9に流入する。室外機9に流入した冷媒は、膨張装置5を通過し、一次分配器41を経て補助熱交換部40を通過する。補助熱交換部40を通過した冷媒は、二次分配器51から主熱交換部50を通過する。その後、冷媒は、四方弁7を経て圧縮機2に吸入される。
なお、冷凍サイクル装置100の冷媒回路1は、一例であり、室外熱交換器10以外の回路構成を変更しても良い。また、室外熱交換器10を、単に熱交換器10と称する場合がある。
(室外熱交換器10の構造)
図2は、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100の室外熱交換器10の冷媒回路図である。図2は、室外熱交換器10の一次分配器41、流量調整部42、二次分配器51、及び主熱交換部50の冷媒回路の接続についての説明図である。図2に示されるように、室外熱交換器10は、主熱交換部50と補助熱交換部40とを備える。補助熱交換部40は、主熱交換部50の下方に位置するように室外機9の筐体内に配置される。
(補助熱交換部40周辺の構造)
一次分配器41は、暖房運転時において膨張装置5から流入した冷媒を、補助熱交換部40の複数の冷媒流路43に分配するものである。なお、冷房運転時、除霜運転時においては、一次分配器41は、補助熱交換部40の複数の冷媒流路43のそれぞれを通過した冷媒を集合し集合管の機能を果たす、膨張装置5へ流出させる。
一次分配器41において冷媒流路は複数に分岐する。分岐した冷媒流路には、それぞれ流量調整部42a〜42dが接続されている。実施の形態1において流量調整部42a〜42dは、キャピラリーチューブである。ただし、流量調整部42a〜42dは、キャピラリーチューブのような開度が固定されたもののみに限定されるものではなく、例えば電動又は手動により開度を調整出来る流量調整弁であっても良い。
流量調整部42a〜42eは、補助熱交換部40の複数の冷媒流路43a〜43eのそれぞれに接続されており、複数の冷媒流路43a〜43eのそれぞれを流れる冷媒流量を調整する。以下、複数の冷媒流路43a〜43eのそれぞれを冷媒流路43と称する場合がある。複数の冷媒流路43a〜43eのそれぞれは、伝熱管20(図4参照)により構成されており、補助熱交換部40において水平方向に管軸を向けて配置されている。
実施の形態1においては、複数の冷媒流路43のうち最も下に位置する冷媒流路43aの冷媒流量が最も多くなるように調整されている。冷媒流路43aを特に第1冷媒流路43aと称する場合がある。そして、第1冷媒流路43aの上方に位置する複数の冷媒流路43b〜43eのそれぞれの冷媒流量は、隣合って下方に位置する冷媒流路43の冷媒流量以下となるように流量調整部42b〜42eを設定する。つまり、流量調整部42a〜42eは、下方に位置するほど冷媒の流動抵抗が低くなるように設定されている。
補助熱交換部40は、室外熱交換器10の下部に位置している。室外熱交換器10が蒸発器として機能する場合、室外熱交換器10は低温の冷媒が流れるため、結露が生じたり、冷媒温度が水の凝固点以下である場合には着霜が生じる。室外熱交換器10が着霜すると空気の通過を妨げ熱交換性能を低下させる場合があるため、除霜運転により室外熱交換器10に付いた霜を溶融させ、水として排出する。しかし、室外熱交換器10の下部には、結露水や霜を溶融させて生じた水が滞留し易い。特に実施の形態1に係る室外熱交換器10の様に、伝熱管20の管軸を水平方向に向けて並列させた構造の室外熱交換器10の場合、伝熱管20の上面に水が滞留する場合がある。また、水の表面張力によりフィン21の隙間に水が滞留する場合がある。室外熱交換器10の下部においては、水が滞留し易く、冷凍サイクル装置100の運転中に室外熱交換器10が低温になることにより水が氷結する。氷が成長すると、室外熱交換器10の熱交換性能が低下するだけでなく、破損する場合がある。
実施の形態1に係る室外熱交換器10の補助熱交換部40は、下部に位置する冷媒流路43aが最も冷媒流量が多く設定されているため、蒸発器として機能している場合において、室外熱交換器10のうち比較的温度の高い冷媒が多く流れる。従って、室外熱交換器10の下部において、滞留水の氷結を抑制する効果が得られる。
(主熱交換部50周辺の構造)
主熱交換部50は、室外熱交換器10の上部に位置し、補助熱交換部40の上方に位置する。主熱交換部50は、複数の熱交換領域52a〜52eを備える。複数の熱交換領域52a〜52eのそれぞれは、補助熱交換部40側の端部において複数の二次分配器51a〜51eと接続されている。また、熱交換領域52aは、それぞれ複数の伝熱管20を備える。複数の熱交換領域52aが備える複数の伝熱管20は、二次分配器51aに接続されている。二次分配器51aは、室外熱交換器10が蒸発器として機能する場合において、補助熱交換部40から流入する冷媒を熱交換領域52aが有する複数の伝熱管20に分配するものである。また、室外熱交換器10が凝縮器として機能する場合は、二次分配器51aは、熱交換領域52aの複数の伝熱管20からの冷媒を集合し、補助熱交換部40に流出させる。他の複数の熱交換領域52b〜52eも熱交換領域52aと同様な構成になっており、複数の熱交換領域52b〜52eのそれぞれが備える複数の伝熱管20は、二次分配器51b〜51eのそれぞれに接続されている。なお、図2において、二次分配器51a〜51eは、それぞれ別体の分配器として表されているが、一体の分配器の内部の空間を分割したものであっても良い。
二次分配器51a〜51eは、それぞれ補助熱交換部40の複数の冷媒流路43a〜43eの何れかに接続されている。実施の形態1においては、補助熱交換部40の複数の冷媒流路43a〜43eのうち、最も冷媒流量が多い冷媒流路43aが、熱交換領域52cと接続されている。つまり、冷媒流路43aを通過した冷媒は、二次分配器51cに流入し、熱交換領域52cの複数の伝熱管20に分配される。
図2に示される様に、室外熱交換器10の近傍には送風機6が設置されている。送風機6は、室外機9の筐体内部に配置されており、実施の形態1においては、送風機6は、室外熱交換器10の伝熱管20の管軸方向及び伝熱管20の並列方向に対し垂直な方向から空気を室外熱交換器10に送り込む、サイドフローファンである。図2においては、室外熱交換器10の各部と送風機6との位置関係を模式的に表示している。
図3は、実施の形態1に係る室外熱交換器10に流入する風量の分布を示す図である。送風機6から室外熱交換器10に送り込まれる空気は、室外熱交換器10の高さ方向において均等ではなく、送風機6の回転中心からの距離に応じて風量に差がある。実施の形態1に係る室外熱交換器10は、送風機6の回転中心と同じ高さにおいて最も流入する風量が多く、回転中心から離れる程風量が少なくなる。従って、室外熱交換器10の主熱交換部50においては、送風機6の回転中心に近い熱交換領域52ほど流入する空気の量が多い。つまり、図2に示される様に、熱交換領域52cが最も流入する空気の量が多いことになる。よって、空気が多く流入する熱交換領域52cの冷媒流量を多く設定することにより、室外熱交換器10は、熱交換性能が向上する。なお、最も流入する空気の量が多い熱交換領域52を、第1熱交換領域と称する場合がある。また、最も流入する空気の量が少ない熱交換領域52を、第2熱交換領域と称する場合がある。
一方、熱交換領域52c以外の複数の熱交換領域52は、補助熱交換部40の複数の冷媒流路43b〜43eの何れかに接続される。実施の形態1においては、複数の熱交換領域52は、送風機6の回転中心に近い順に、冷媒流量が多い冷媒流路43に接続されると良い。具体的には、2番目に送風機6の回転中心に近い熱交換領域52dが、2番目に冷媒流量が多い冷媒流路43bに接続される。3番目に送風機6の回転中心に近い熱交換領域52bが、3番目に冷媒流量が多い冷媒流路43cに接続される。4番目に送風機6の回転中心に近い熱交換領域52eが、4番目に冷媒流量が多い冷媒流路43dに接続される。そして、最も送風機6の回転から遠い熱交換領域52aが、最も冷媒流量が少ない冷媒流路43eに接続される。
以上のように、複数の熱交換領域52a〜52eは、送風機6の回転中心の位置に応じて接続する補助熱交換部40の冷媒流路43を設定される。このように構成されることにより、室外熱交換器10は、複数の熱交換領域52a〜52eに流入する空気の量に応じて冷媒流量が設定され、複数の熱交換領域52a〜52eのそれぞれの熱負荷に合わせて冷媒流量を適正化することができ、熱交換性能を向上させることができる。
また、冷凍サイクル装置100が暖房運転時においては、室外熱交換器10が蒸発器として機能し、複数の熱交換領域52a〜52eを通過した冷媒は、ヘッダ54に流入して集合し、圧縮機2へと送られる。なお、冷凍サイクル装置100が冷房運転、又は除霜運転時においては、ヘッダ54は、複数の熱交換領域52a〜52eのそれぞれが有する複数の伝熱管20に冷媒を分配する分配器として機能する。
図4は、実施の形態1に係る室外熱交換器10の斜視図である。図5は、実施の形態1に係る室外熱交換器10の補助熱交換部40の冷媒が流入する側から見た図である。図4及び図5において、冷媒が流れる一部の配管は模式的に表示されている。なお、図4及び図5においては、室外熱交換器10が蒸発器として機能している時の冷媒の流れが示されている。図4に示される様に、補助熱交換部40は、空気の流れ方向に複数直列に並べられた風上側補助熱交換部40aと風下側補助熱交換部40bとから構成されていても良い。また、補助熱交換部40は、空気の流れ方向において1つの熱交換部で構成されていても良いし、3つ以上の熱交換部で構成されていても良い。
補助熱交換部40は、複数の伝熱管20の管軸が水平方向に向くように並列して配置されている。フィン21が複数の伝熱管20の管軸に板面が交差するように取り付けられている。実施の形態1において複数の伝熱管20のそれぞれは、扁平管で構成されている。複数の伝熱管20は、補助熱交換部40の一方の端部48において流量調整部42及び一次分配器41と接続されている。例えば、冷媒流路43aを構成する伝熱管20は、補助熱交換部40の一方の端部48から他方の端部49に向かって延び、他方の端部49でU字形状に折り返されて冷媒が一方の端部48に戻るように構成されている。
冷媒流路43aを構成する伝熱管20は、補助熱交換部40の一方の端部48で接続管44と接続されている。接続管44は、風上側補助熱交換部40aの伝熱管20と風下側補助熱交換部40bの伝熱管20とを接続し、1本の冷媒流路43aを形成している。
図5に示される様に、風上側補助熱交換部40aの伝熱管20と風下側補助熱交換部40bの伝熱管20とは千鳥状に配置されている。風下側補助熱交換部40bにおいても冷媒流路43aを構成する伝熱管20は、他方の端部49でU字形状に折り返されて冷媒が一方の端部48に戻るように構成されている。風下側補助熱交換部40bの一方の端部49に戻ってきた冷媒は、主熱交換部50へ送られる。
図4及び図5に示される様に、複数の冷媒流路43a〜43eのうち冷媒流路43b〜43eも、冷媒流路43aと同様に構成されている。
図4に示される様に、主熱交換部50は、空気の流れ方向に直列に並べられた風上側主熱交換部50aと風下側主熱交換部50bとから構成されていても良い。暖房運転時において、二次分配器51から各熱交換領域52に流入した冷媒は、風上側主熱交換部50aを通過し、二次分配器51が位置する側とは反対側の端部で風下側主熱交換部50bに流入する。そして、風下側主熱交換部50bを通過しヘッダ54に流入するように構成されている。補助熱交換部40は、空気の流れ方向において1つの熱交換部で構成されていても良いし、3つ以上の熱交換部で構成されていても良い。
図4及び図5において、室外熱交換器10の主熱交換部50と補助熱交換部40とを構成するフィン21はそれぞれ分割されているが、主熱交換部50のフィン21と補助熱交換部40のフィン21とは、一体に形成されていても良い。
以上に説明したように、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100の室外機9は、室外熱交換器10と、室外熱交換器10に空気を送る送風機6と、を備える室外機9である。室外熱交換器10は、複数の熱交換領域52a〜52eを有する主熱交換部50と、主熱交換部50の下方に位置し、複数の冷媒流路43a〜43eを備える補助熱交換部40と、複数の冷媒流路43a〜43eに接続された一次分配器41と、複数の冷媒流路43a〜43eのそれぞれの冷媒流量を調整する流量調整部42a〜42eと、を備える。流量が調整された複数の冷媒流路43a〜43eのうち最も下に位置する第1冷媒流路43aの調整流量は、最も多い。第1冷媒流路43aは、主熱交換部50の複数の熱交換領域52a〜52eのうち送風機6の回転中心に最も近い第1熱交換領域52cに接続されている。なお、室外機9を、熱交換器ユニットと称する場合がある。
また、複数の冷媒流路43a〜43eのうち最も上に位置する第2冷媒流路43eの調整流量は、最も少なくなるように調整される。更に、第2冷媒流路43eは、主熱交換部50の複数の熱交換領域52a〜52eのうち送風機6の回転中心から最も遠い第2熱交換領域52aに接続されている。
以上のように、室外機9は、流量調整部42aの流動抵抗が小さく冷媒流量が多い第1冷媒流路43aと、送風機6の中心に近く風量分布が大きい熱交換領域52cが接続される二次分配器51cと、を互いに接続している。これにより、複数の熱交換領域52a〜52eのうち熱負荷が最も高い熱交換領域52cに冷媒を多く流すことができる。そのため、室外熱交換器10は、熱交換性能が向上する。
また、結露水又は霜の融解水が滞留しやすい室外熱交換器10の下部の伝熱管20の冷媒流量を増加させている。これにより、除霜運転時において、室外熱交換器10の下部の伝熱管20に過熱ガスを多く流して除霜性を向上させている。室外熱交換器10の下部の伝熱管20は、滞留水が生じ易く、滞留水の氷結も生じやすい。実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100に室外熱交換器10によれば下部の氷の融解させやすい構成になっており、室外熱交換器10の熱交換性能の低下を抑制できる。特に、室外熱交換器10が有する伝熱管20が扁平管である場合、図3及び図4のように水平方向に管軸を向けると上面に水が滞留し易い。実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100の室外熱交換器10によれば、扁平管を伝熱管20を採用した場合であっても、熱交換性能の低下を抑制することができる。
更に、複数の冷媒流路43a〜43eのそれぞれの調整流量は、第1冷媒流路43aから第2冷媒流路43eに向かうに従い順に冷媒流量が少なくなるように複数の冷媒流路43a〜43eのそれぞれの冷媒流量を調整する。そして、複数の冷媒流路43a〜43eのそれぞれは、流量が多い順に、複数の熱交換領域52a〜52eのうち送風機6の回転中心から近い熱交換領域52に接続される。このように構成されることにより、複数の熱交換領域52a〜52eのそれぞれの熱負荷に応じた冷媒流量の分布を設定することができ、室外熱交換器10の熱交換性能が向上する。
図6は、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100の室外熱交換器10の変形例である室外熱交換器10aの冷媒回路図である。図7は、実施の形態1に係る室外熱交換器10の変形例である室外熱交換器10aに流入する風量の分布を示す図である。実施の形態1において、室外機9に設置されている送風機6は、サイドフローファンであり、室外熱交換器10、10aの伝熱管20の管軸方向及び並列方向に垂直な方向から空気が室外熱交換器10、10aに流入するように設置されている。更にいうと、送風機6の回転中心は、室外熱交換器10、10aの下端から上端の間の高さに配置されている。図2に示される冷凍サイクル装置100の室外熱交換器10に設置されている送風機6は、1つであるが、この形態のみに限定されるものでは無く、送風機6は、複数設置されていても良い。
変形例の室外熱交換器10aは、室外熱交換器10aの高さ方向に2つの送風機6a、6bが設置されている。図7に示される様に、送風機6a、6bから室外熱交換器10に送り込まれる空気は、室外熱交換器10の高さ方向において均等ではなく、送風機6a、6bの回転中心からの距離に応じて風量に差がある。実施の形態1に係る室外熱交換器10aは、送風機6a、6bの回転中心と同じ高さにおいて最も流入する風量が多く、回転中心から離れる程風量が少なくなる。また、2つの送風機6aと送風機6bとの間の領域においては、送風機6a、6bの回転中心と同じ高さよりも風量が低下するが、室外熱交換器10aの上部及び下部よりも風量は多い。
変形例の室外熱交換器10aにおいては、熱交換領域52bが送風機6aの回転中心に最も近く、熱交換領域52eが送風機6bの回転中心に最も近い。従って、送風機6a、6bの回転中心に最も近い熱交換領域52が2つ存在する。この場合、送風機6a又は送風機6bの回転中心と各熱交換領域52の中心線との距離を比較することによりどちらが風量が多いかを判断しても良い。つまり、変形例の室外熱交換器10aにおいては、送風機6aの回転中心と熱交換領域52bの中心線との距離L1が、送風機6bの回転中心と熱交換領域52eの中心線との距離L2よりも小さい。従って、熱交換領域52bの方がより送風機6aの回転中心に近いため、より流入する空気の量も多い。よって、変形例の最も冷媒流量の多い冷媒流路43aは、熱交換領域52bに接続される。他の熱交換領域52も、送風機6a又は送風機6bの回転中心から熱交換領域52の中心線との距離が小さい順に冷媒流量の多い冷媒流路43に接続すると良い。
以上のように、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100は、送風機6の配置、数量を適宜変更することができる。そして、複数の送風機6a、6bによる室外熱交換器10aに流入する空気の流量分布に応じて、複数の熱交換領域52a〜52eの冷媒流量を設定することにより、室外熱交換器10の熱交換性能が向上する。なお、室外熱交換器10aに空気を流入させる送風機6a、6bは、図6に示される形態のみに限定されるわけではなく、更に多くの送風機を設置することもできる。
実施の形態2.
実施の形態2に係る冷凍サイクル装置200は、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100の室外熱交換器10に対し、送風機6の位置を変更したものである。実施の形態2に係る冷凍サイクル装置200においては、実施の形態1に対する変更点を中心に説明する。実施の形態2に係る冷凍サイクル装置200の各部については、各図面において同一の機能を有するものは実施の形態1の説明で使用した図面と同一の符号を付して表示するものとする。
(室外熱交換器10の構造)
図8は、実施の形態2に係る冷凍サイクル装置200の室外熱交換器210の冷媒回路図である。図8は、室外熱交換器210の一次分配器41、流量調整部42、二次分配器51、及び主熱交換部50の冷媒回路の接続についての説明図である。実施の形態1に係る室外熱交換器10と同様に、熱交換器210は、主熱交換部50と補助熱交換部40とを備え、その構成も室外熱交換器10と同様である。しかし、熱交換器210は、送風機206が熱交換器210の上方に配置されている。つまり、室外機9は、筐体の上面に外気を取り込む吸入口が配置され、送風機206は上方から下方に向けて空気を送り込む。そして、熱交換器210は、送風機206から吹き出される空気の流れの方向に対し側方に位置する。更に言うと、熱交換器210は、例えば送風機206の回転軸の仮想延長線の周りに配置されている。従って、室外機9は、上面から空気を吸い込むトップフローファン形式であり、吸い込まれた空気を熱交換して側方に吹き出すものである。熱交換器210は、送風機206の位置の変更に伴い、主熱交換部50の熱交換領域52と補助熱交換部40の冷媒流路43との接続が実施の形態1に係る室外熱交換器10に対して変更されている。
図9は、熱交換器210に流入する風量の分布を示す図である。実施の形態2に係る冷凍サイクル装置200の熱交換器210は、送風機206が上方に位置するトップフローファン形式である。そのため、熱交換器210に流入する風量分布は、熱交換器210の上部の風量分布が多く、下部に行くに従い風量が減少する。従って、熱交換器210の主熱交換部50の複数の熱交換領域52a〜52eのうち、最も上部にある熱交換領域52aに流入する風量が最も多く、最も下部にある熱交換領域52eに流入する風量が最も少ない。つまり、送風機206の回転中心から最も近い熱交換領域52が最も流入する風量が多く、送風機206の回転中心から離れるに従い流入する風量が少ない。
実施の形態2に係る熱交換器210の下部にある補助熱交換部40は、実施の形態1に係る室外熱交換器10の補助熱交換部40と同じく、下部に位置する冷媒流路43aが最も冷媒流量が多く上部に行くに従い冷媒流量が少なくなるように設定されている。よって、最も冷媒流量の多い冷媒流路43aは、最も流入する風量が多い熱交換領域52aと接続されている。そして、冷媒流路43bは、熱交換領域52bと、冷媒流路43cは、熱交換領域52cと、冷媒流路43dは、熱交換領域52dと、冷媒流路43eは、熱交換領域52eと、それぞれ接続されている。
以上のように、実施の形態2においても、複数の熱交換領域52a〜52eは、送風機6の回転中心の位置に応じて接続する補助熱交換部40の冷媒流路43が設定される。このように構成されることにより、熱交換器210は、複数の熱交換領域52a〜52eに流入する空気の量に応じて冷媒流量が設定され、複数の熱交換領域52a〜52eのそれぞれの熱負荷に合わせて冷媒流量を適正化することができ、熱交換性能を向上させることができる。
実施の形態3.
実施の形態3に係る冷凍サイクル装置300は、実施の形態2に係る冷凍サイクル装置200の熱交換器210に対し、一次分配器41から冷媒流路43の間の接続構造を変更したものである。実施の形態3に係る冷凍サイクル装置300においては、実施の形態2に対する変更点を中心に説明する。実施の形態3に係る冷凍サイクル装置300の各部については、各図面において同一の機能を有するものは実施の形態1及び実施の形態2の説明で使用した図面と同一の符号を付して表示するものとする。
(室外熱交換器10の構造)
図10は、実施の形態3に係る冷凍サイクル装置300の室外熱交換器310の冷媒回路図である。図10は、室外熱交換器210の一次分配器41、流量調整部42、二次分配器51、及び主熱交換部50の冷媒回路の接続についての説明図である。図11は、実施の形態3に係る室外熱交換器310の斜視図である。実施の形態2に係る熱交換器210と同様に、熱交換器310は、主熱交換部50と補助熱交換部40とを備える。ただし、主熱交換部350が備える複数の熱交換領域52の分割数及び補助熱交換部340が備える複数の冷媒流路43の数が、実施の形態2に係る熱交換器210とは異なる。図10に示される様に、補助熱交換部340の複数の冷媒流路43は4本形成されており、主熱交換部350の複数の熱交換領域52は4つに分割されている。また、二次分配器51は、複数の熱交換領域52a〜52dの分割数に合わせ4つ設置されている。
一次分配器341は、流量調整部342a、342bに接続されており、暖房運転時において膨張装置5から流入した冷媒を2つに分岐して分配している。流量調整部342aは二分岐管345aに接続され、流量調整部342bは二分岐管345bに接続されている。二分岐管345aは、補助熱交換部340の下部に位置する冷媒流路43a、43bに接続されている。また、二分岐管345bは、補助熱交換部340の上部に位置する冷媒流路43c、43dに接続されている。流量調整部342aは、流量調整部342bよりも流量が多く設定されている。そのため、二分岐管345aに流入する冷媒の量は、二分岐管345bに流入する冷媒の量よりも多い。
図12は、実施の形態3に係る冷凍サイクル装置300の室外熱交換器310の二分岐管345の拡大斜視図である。二分岐管345a、345bは、図12に示される様な2つの直線部346、347と、それらの端部同士を接続する接続部348とを備える。直線部346には、流入管349が接続されている。流量調整部342a、342bは、流入管349に接続されている。また、直線部346、347の接続部348と接続されている端部に対し反対側の端部は、冷媒流路43に接続されている。
以上の様に構成されているため、補助熱交換部40の複数の冷媒流路43のうち、冷媒流路43a、43bの冷媒流量は、冷媒流路43c、43dの冷媒流量よりも多い。
また、同じ流量調整部342aに接続されている冷媒流路43a、43bを比較すると、冷媒流路43aの冷媒流量は、冷媒流路43bの冷媒流量と同じであるか、又は冷媒流路43bの冷媒流量よりも多い。冷媒流路43aが接続されている直線部346は、冷媒流路43aと接続されている。そのため、直線部346に直接接続されている冷媒流路43aの方が冷媒流路43bよりも流入管349に近く、二分岐管345aに流入した冷媒は、二分岐管345a内の管摩擦などの影響により冷媒流路43aの方に流れ易くなっている。また、二分岐管345bも図12に示される構造であるため、二分岐管345bに接続されている冷媒流路43c、43dも冷媒流路43a、43bと同様に、冷媒流路43cの冷媒流量は、冷媒流路43dの冷媒流量と同じであるか、又は冷媒流路43bの冷媒流量よりも多い。
以上より、主熱交換部350に流れ込む冷媒流量は、上部に位置する熱交換領域52aから下部の熱交換領域52dに向かうに従い少なくなるように設定される。実施の形態3においても、複数の熱交換領域52a〜52dは、送風機206の回転中心の位置に応じて接続する補助熱交換部340の冷媒流路343が設定される。これにより、熱交換器310は、複数の熱交換領域52a〜52dに流入する空気の量に応じて冷媒流量が設定され、複数の熱交換領域52a〜52dのそれぞれの熱負荷に合わせて冷媒流量を適正化することができ、熱交換性能を向上させることができる。
また、図12に示される様に、二分岐管345は、直線部346、347、接続部348、及び流入管349が一体成形されている。流入管349は、例えばバルジ加工により一体成形されている。ただし、二分岐管345の製造方法は限定されるものではなく、例えば溶接等の手段により接合して形成されていても良い。
実施の形態は、上記において説明した構成のみに限定されるものではない。例えば、実施の形態1〜3に係る室外熱交換器10、10a、210、310は、主熱交換部50の熱交換領域52及び補助熱交換部40の冷媒流路43が所定の数となっているが、図面に示された数に限定されるものではなく、適宜変更することが出来る。また、冷媒流路43と熱交換領域52との接続も、図面に示された接続構造に限定されるものでは無く、熱交換領域52に流入する風量が多いものから順に冷媒流量が多くなるように接続されていれば良い。更に、各実施の形態は組み合わせて構成されていても良い。例えば、実施の形態3の二分岐管345を実施の形態1に係る室外熱交換器10に適用しても良い。要するに、実施の形態はいわゆる当業者が必要に応じてなす種々なる変更、応用、利用の範囲を技術的範囲に含むことを念のため申し添える。
1 冷媒回路、2 圧縮機、3 室内熱交換器、4 送風機、5 膨張装置、6 送風機、6a 送風機、6b 送風機、7 四方弁、8 室内機、9 室外機、10 (室外)熱交換器、10a 室外熱交換器、20 伝熱管、21 フィン、40 補助熱交換部、40a 風上側補助熱交換部、40b 風下側補助熱交換部、41 一次分配器、42 流量調整部、42a 流量調整部、42b 流量調整部、42c 流量調整部、42d 流量調整部、42e 流量調整部、43 冷媒流路、43a 冷媒流路、43b 冷媒流路、43c 冷媒流路、43d 冷媒流路、43e 冷媒流路、44 接続管、48 端部、49 端部、50 主熱交換部、50a 風上側主熱交換部、50b 風下側主熱交換部、51 二次分配器、51a 二次分配器、51b 二次分配器、51c 二次分配器、52 熱交換領域、52a 熱交換領域、52b 熱交換領域、52c 熱交換領域、52d 熱交換領域、52e 熱交換領域、54 ヘッダ、90 接続配管、91 接続配管、100 冷凍サイクル装置、200 冷凍サイクル装置、206 送風機、210 (室外)熱交換器、300 冷凍サイクル装置、310 (室外)熱交換器、340 補助熱交換部、341 一次分配器、342a 流量調整部、342b 流量調整部、343 冷媒流路、345 二分岐管、345a 二分岐管、345b 二分岐管、346 直線部、347 直線部、348 接続部、349 流入管、350 主熱交換部、L1 距離、L2 距離。
本発明に係る熱交換器ユニットは、熱交換器と、前記熱交換器に空気を送る送風機と、を備える熱交換器ユニットであって、前記熱交換器は、複数の熱交換領域を有する主熱交換部と、前記主熱交換部の下方に位置し、複数の冷媒流路を備える補助熱交換部と、前記複数の冷媒流路に接続された一次側分配器と、前記複数の冷媒流路のそれぞれの流量を調整する流量調整弁と、を備え、流量が調整された前記複数の冷媒流路のうち最も下に位置する第1冷媒流路の調整流量は、最も多く、前記第1冷媒流路は、前記主熱交換部の前記複数の熱交換領域のうち前記送風機の回転中心に最も近い第1熱交換領域に接続されているものである。

Claims (10)

  1. 熱交換器と、前記熱交換器に空気を送る送風機と、を備える熱交換器ユニットであって、
    前記熱交換器は、
    複数の熱交換領域を有する主熱交換部と、
    前記主熱交換部の下方に位置し、複数の冷媒流路を備える補助熱交換部と、
    前記複数の冷媒流路に接続された一次分配器と、
    前記複数の冷媒流路のそれぞれの流量を調整する流量調整部と、を備え、
    流量が調整された前記複数の冷媒流路のうち最も下に位置する第1冷媒流路の調整流量は、最も多く、
    前記第1冷媒流路は、
    前記主熱交換部の前記複数の熱交換領域のうち前記送風機の回転中心に最も近い第1熱交換領域に接続されている、熱交換器ユニット。
  2. 流量が調整された前記複数の冷媒流路のうち最も上に位置する第2冷媒流路の冷媒流量が最も少なくなるように調整する、請求項1に記載の熱交換器ユニット。
  3. 前記第2冷媒流路は、
    前記主熱交換部の前記複数の熱交換領域のうち前記送風機の回転中心から最も遠い第2熱交換領域に接続されている、請求項2に記載の熱交換器ユニット。
  4. 前記複数の冷媒流路のそれぞれの調整流量は、
    前記第1冷媒流路から前記第2冷媒流路に向かうに従い順に少なくなるよう設定される、請求項3に記載の熱交換器ユニット。
  5. 前記複数の冷媒流路のそれぞれは、
    流量が多い順に、前記複数の熱交換領域のうち前記送風機の回転中心から近い熱交換領域に接続される、請求項4に記載の熱交換器ユニット。
  6. 前記複数の熱交換領域のそれぞれに接続される複数の二次分配器を備え、
    前記複数の二次分配器は、
    前記複数の冷媒流路のそれぞれと接続される、請求項1〜5の何れか1項に記載の熱交換器ユニット。
  7. 前記送風機は、
    前記熱交換器が備える伝熱管の管軸方向及び並列方向に垂直な方向から空気が前記熱交換器に流入するように設置されている、請求項1〜6の何れか1項に記載の熱交換器ユニット。
  8. 前記熱交換器は、
    前記送風機の回転軸の仮想延長線の周りに配置される、請求項1〜6の何れか1項に記載の熱交換器ユニット。
  9. 前記複数の冷媒流路のうち隣合う2つの冷媒流路は、
    二分岐管により互いに接続され、
    前記二分岐管は、
    更に前記流量調整部と接続されている、請求項1〜8の何れか1項に記載の熱交換器ユニット。
  10. 請求項1〜9の何れか1項に記載の熱交換器ユニットを備える、冷凍サイクル装置。
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