JPWO2020188715A1 - 靴底、及び該靴底を備える靴 - Google Patents

靴底、及び該靴底を備える靴 Download PDF

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Abstract

アッパー部材が上方に設けられる上面部と、地面と接触する底面部と、前記上面部の外周端と前記底面部の外周端とを前記靴底の厚み方向に接続する側壁部とを有し、前記上面部には、上方から前記靴底の厚み方向に凹む通気溝が形成されており、前記靴底の前足部において、前記側壁部の内足側である内側壁部及び前記側壁部の外足側である外側壁部の少なくとも一方には、前記通気溝と連通し、外部からの空気を前記通気溝内に取入れるための空気取入口が形成されており、前記靴底の中足部において、前記内側壁部及び前記外側壁部の少なくとも一方には、前記通気溝を通じて前記空気取入口と連通し、前記通気溝内の空気を外部へと排出するための空気排出口が形成されており、前記通気溝の少なくとも一部は、前記空気取入口から斜め後方に延びている空気取入溝を構成している靴底、及び、該靴底を備えた靴等を提供する。

Description

本発明は、通気性を確保するための通気構造を有する靴底、及び該靴底を備える靴に関する。
一般に、靴を長時間にわたって着用したり、靴を着用してランニング等の激しい運動を行ったりすると、着用者の足に発生する汗によって靴内の温湿度が上昇する。このようにして靴内の温湿度が上昇すると、着用者の快適性が損なわれるだけでなく、着用者の足にマメが発生しやすくなるという問題がある。そのため、特にランナーが着用する靴について、着用時の靴内の温湿度の上昇を抑えるため、通気性の高められた靴が強く求められている。
靴内の通気性を高めるための従来知られた手段としては、靴底に通気構造を形成することが知られている。そのような通気構造としては、例えば、靴底内に空気を取入れて、取入れた空気を靴底内から排出する構造が挙げられる。
例えば、特許文献1には、ベンチュリ効果によって誘発する通気システムを備えた、特にモーターサイクルで使用される履物用の靴底が開示されている。この靴底は、履物の前方側面に配置された導入開口部と、履物の後方側面に配置された排出開口部とを備える空気通路を有している。
特許文献1に開示される靴底では、2つの導入開口部及び排出開口部が、内足側及び外足側それぞれ1つずつ、鏡面対称状に設けられている。この靴底では、履物の前部と前端部に沿って生じる強い空気流の一部が導入開口部10の内部に導入される。導入された空気は、靴の内部と所望の通気作用を実行しながら空気通路を通過し、排出開口部まで流れる。
このような通気システムを用いることにより、特許文献1の靴底は、靴内の通気性を確保している。
しかしながら、特許文献1の靴底は、着用者がモーターサイクルにまたがっている状態という特殊な環境下で使用されることが想定されたものである。着用者がモーターサイクルにまたがっている状態では、着用者の足の内足側には、空気があまり流れない。一方、着用者の静止時、歩行時又は走行時のような、靴の一般的な使用状況では、通常は左右の足の間に何も物体が存在しないため、モーターサイクルにまたがっている状態とは、靴周辺における空気の流れが大きく異なっている。
特許文献1の靴底に使用される上記の通気システムは、そのような特殊な環境下での通気性を確保することに特化しているため、着用者の静止時、歩行時又は走行時のような靴の一般的な使用状況では、靴内の通気性を効果的に高めることができないという問題がある。
靴の一般的な使用状況、例えば、着用者の静止時、歩行時又は走行時において、靴内の通気性を高めることが可能な靴底、及び通気性が高められた靴は、常に求められ続けている。
日本国特開第2007−134563号公報
したがって、本発明は、靴内の通気性を高めることが可能な靴底、特に着用者の歩行時又は走行時における靴内の通気性をさらに高めることが可能な靴底、及び又は靴内の通気性が高められた靴を提供することを課題とする。
本発明者らは、例えば着用者の歩行時又は走行時において、靴の前足部に空気が衝突することにより、前足部付近における風速が遅くなり、正の空気圧が生じるという知見、及び、靴の中足部内側面では正面からの風が減速することなく靴の表面を通過することから、負の空気圧が生じるという知見より、前記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成させた。
本発明に係る靴底の第一態様では、該靴底は、アッパー部材が上方に設けられる上面部と、地面と接触する底面部と、前記上面部の外周端と前記底面部の外周端とを前記靴底の厚み方向に接続する側壁部とを有し、
前記上面部には、上方から前記靴底の厚み方向に凹む通気溝が形成されており、
前記靴底の前足部において、前記側壁部の内足側である内側壁部及び前記側壁部の外足側である外側壁部の少なくとも一方には、前記通気溝と連通し、外部からの空気を前記通気溝内に取入れるための空気取入口が形成されており、
前記靴底の中足部において、前記内側壁部及び前記外側壁部の少なくとも一方には、前記通気溝を通じて前記空気取入口と連通し、前記通気溝内の空気を外部へと排出するための空気排出口が形成されており、
前記通気溝の少なくとも一部は、前記空気取入口から斜め後方に延びている空気取入溝を構成している。
好ましくは、前記空気取入口が前記外側壁部に形成されており、前記空気取入溝は、前記靴底の外足側から内足側に向かって斜め後方に延びている。
好ましくは、前記空気取入口は、外部に向かってテーパ状に広がるように形成されている。
好ましくは、前記空気取入口は、前記内側壁部及び前記外側壁部の両方に形成されており、前記内側壁部に形成された前記空気取入口と前記外側壁部に形成された前記空気取入口とは、上方に開放された凹形状を有しており、前記空気取入溝は、前記内側壁部に形成された凹形状の前記空気取入口と前記外側壁部に形成された凹形状の前記空気取入口とを接続している。
好ましくは、前記底面部には、前記上面部に形成された前記空気取入溝に前記靴底の厚み方向に対向する位置に、下方から前記靴底の厚み方向に凹む屈曲溝が形成されており、前記屈曲溝は、前記外側壁部から前記内側壁部に至るまで延びている。より好ましくは、前記屈曲溝を通る最深線は、前記空気取入溝を通る最深線よりも後方にずれて形成されている。
好ましくは、前記通気溝は、前足部の前方から中足部の後方へと向かうにつれて、前記靴底の厚み方向に凹む深さが徐々に深くなるように形成されている。
本発明に係る靴底の第二態様では、該靴底は、アッパー部材が上方に設けられる上面部と、地面と接触する底面部と、前記上面部の外周端と前記底面部の外周端とを前記靴底の厚み方向に接続する側壁部とを有し、
前記上面部には、前記靴底の厚み方向に凹む通気溝が形成されており、
前記靴底の前足部において、前記側壁部には、前記通気溝と連通し、外部からの空気を前記通気溝内に取入れるための空気取入口が形成されており、
前記靴底の中足部において、前記側壁部の内足側である内側壁部及び前記側壁部の外足側である外側壁部の少なくとも一方には、前記通気溝を通じて前記空気取入口と連通し、前記通気溝内の空気を外部へと排出するための空気排出口が形成されており、
前記空気排出口の開口面積は、前記空気取入口の開口面積よりも大きい。
好ましくは、前記空気排出口として、前記内側壁部に形成された少なくとも1つの内側空気排出口と、前記外側壁部に形成された少なくとも1つの外側空気排出口が形成されており、
前記内側空気排出口の総開口面積の合計が、前記外側空気排出口の総開口面積の合計よりも大きい。
好ましくは、前記少なくとも1つの内側空気排出口は、前記靴底の前足部における最内点である第1最内点と、前記靴底の後足部における最内点である第2最内点との間の領域に形成されている。
好ましくは、前記上面部の中足部内側に開口する前記通気溝の端部の開口面積の合計が、前記上面部の中足部外側に開口する前記通気溝の端部の開口面積の合計より小さい。
好ましくは、前記内側空気排出口内の任意の点と前記外側空気排出口内の任意の点とを結ぶあらゆる直線上に、前記靴底の一部が位置するように構成されている。
好ましくは、前記内側壁部において、前記内側空気排出口の周囲の少なくとも一部の領域に、前記内側空気排出口の周囲の領域が歪むことを抑制するための補強部材が設けられている。
好ましくは、前記通気溝は、前足部の前方から中足部の後方へと向かうにつれて、前記靴底の厚み方向に凹む深さが徐々に深くなるように形成されている。
本発明に係る靴底の第三態様では、該靴底は、アッパー部材が上方に設けられる上面部と、地面と接触する底面部と、前記上面部の外周端と前記底面部の外周端とを前記靴底の厚み方向に接続する側壁部とを有し、
前記上面部には、前記靴底の厚み方向に凹む通気溝が形成されており、
前記靴底の前足部において、前記側壁部の外足側である外側壁部には、前記通気溝と連通し、外部からの空気を前記通気溝内に取入れるための空気取入口が形成されており、
前記側壁部の内足側である内側壁部において、前記靴底の前足部における最内点である第1最内点と前記靴底の後足部における最内点である第2最内点との間の領域に、前記通気溝を通じて前記空気取入口と連通し、前記通気溝内の空気を外部へと排出するための空気排出口が形成されており、
前記通気溝の少なくとも一部は、前記空気取入口から内足側に向かって斜め後方に延びている空気取入溝を構成している。
本発明に係る靴は、上記第一態様〜第三態様のいずれかの靴底を備えており、
前記靴底の上方に、前記通気溝と連通する複数の通気小孔が形成されたインナーソールが載置されている。
好ましくは、前記複数の通気小孔は、中足指節関節に対応する位置を避けた領域に形成されている。
好ましくは、前記インナーソールの前足部には、前記靴底の前記空気取入口に対応する位置に切欠きが形成されている。
本発明の一実施形態の靴底を示す斜視図。 図1の靴底を示す上面図。 図1の靴底及び該靴底を備えた靴を示す内側面図。 図1の靴底及び該靴底を備えた靴を示す外側面図。 図1の靴底を示す底面図。 図1の靴底の空気取入溝が形成されている周囲の縦断面を示す概略断面図。 図1の靴底の前足部を示す拡大上面図。 図1の靴底の中足部を示す拡大上面図。 図1の靴底の内側空気排出口の近傍IXを示す拡大上面図。 図1の靴底の外側空気排出口の近傍Xを示す拡大上面図。 図1の靴底上に載置されるインナーソールを示す上面図。 図11のインナーソールが図1の靴底上に載置された状態を示す上面図。 本発明の別の実施形態の靴底を示す斜視図。 本発明のさらに別の実施形態の靴底を示す斜視図。 本発明の他の実施形態の靴底を示す斜視図。 本発明のさらに他の実施形態の靴底を示す斜視図。 図1の靴底及び該靴底を備えた靴を示す左側面図であって、該靴底の左側壁部の内側空気排出口に、靴底とは別体の補強部材が設けられている状態を示す図。 比較例の靴底を示す上面図。 実施例及び比較例における通気性の測定方法であるトレーサーガス法を示す模式図。 実施例及び比較例における通気性の測定装置を示す模式図。 実施例及び比較例の靴の通気性の比較を表した図。
以下、図面を参照しつつ、本発明の靴底及び靴の一実施形態について説明する。ただし、下記の実施形態は、単なる例示である。本発明は、下記の実施形態に何ら限定されない。
また、実施形態などにおいて参照する各図面において、実質的に同一の機能を有する部材は同一の符号で参照することとする。また、実施形態において参照する図面は、模式的に記載されたものであり、図画に描写された物体の寸法の比率等は、現実の物体の寸法の比率等と異なる場合がある。
なお、本実施形態では、靴底の長さ方向における爪先側を前方、踵側を後方とし、靴底の爪先側末端及び踵側末端を通る長さ方向直線を靴底の中心線として説明を行う。また、靴底の爪先側末端を0%位置、踵側末端を100%位置としたとき、靴底の長さ方向における0%〜40%位置(靴底の中心線上において40%位置となる点を通り、該直線と直交する40%位置幅直線上における位置を含む。以下同様)の範囲内の領域を前足部、40%〜80%位置の範囲内の領域を中足部、80%〜100%位置の範囲内の領域を後足部と称する。ここで、これらの領域は、靴底の上面を、図2のようにして正面から見た際の面積により指定される。
また、本実施形態において、靴底の内側とは、他に特段の記載がない限り、足裏の解剖学的正位における内足側(正中に近い側)に対応する側をいい、靴底の外側とは、足裏の解剖学的正位における外足側(正中から遠い側)に対応する側をいう。
本実施形態において、厚み方向とは、他に特段の記載がない限り、靴底の厚み方向をいう。
本実施形態において、靴底に形成された溝や凹部の深さとは、靴底の上面又は底面から厚み方向に凹む深さをいう。
本実施形態において、溝の最深線とは、溝内部の幅方向において厚み方向に最も深く凹んでいる部分(最も深く凹んでいる部分が一定の幅を有している場合には、その中央)を溝の長さ方向に繋いだ線のことを称する。
また、本実施形態では、靴底に形成された開口のうち、溝端のような上方に開放された開口の開口面積について言及することがある。そのような開口の開口面積は、靴底上に(具体的には、靴底の上面部全体に、溝が形成されていない面の高さで)インソールが載置された状態を想定し、その際の上方が閉塞した状態で画定される開口面積のことを称する。
図1〜図5に示されるように、本実施形態の靴底1は、アッパー部材が上方に設けられる上面部2と、地面と接触する底面部3と、前記上面部2の外周端と前記底面部3の外周端とを前記靴底1の厚み方向に接続する側壁部4とを有する。
前記底面部3は、前記上面部2と前記靴底1の厚み方向において対向している。また、本実施形態では、側壁部4は、靴底1の厚み方向に面する壁面部44と、壁面部44からその全体にわたって上方に突出している突出部45とにより構成されている。
上面部2には、靴底1の厚み方向に凹む通気溝5が形成されており、前記靴底1の前足部において、内側壁部41及び外側壁部42には、通気溝5と連通し、外部からの空気を前記通気溝5内に取入れるための内側空気取入口411及び外側空気取入口421がそれぞれ形成されており、靴底1の中足部において、内側壁部41及び外側壁部42には、通気溝5を通じて内側空気取入口411及び外側空気取入口421とそれぞれ連通し、通気溝5内の空気を外部へと排出するための内側空気排出口412及び外側空気排出口422が形成されている。このような構成により、通気溝5は、空気取入口を通じて外部から取入れられた空気が、空気排出口を通じて外部へと排出されるまで、空気が靴底1内を通過する際の通路として機能する。なお、本実施形態では、内側空気排出口412は、靴底1の前足部における最内点である第1最内点41Aと、靴底1の後足部における最内点である第2最内点41Bとの間の領域に形成されている。
また、図8の中足部拡大図にてより詳細に示すように、本実施形態では、上面部2には、その中足部の内足側端部及び外足側端部において内側空気排出口412及び外側空気排出口422にそれぞれ接続されている内側空気排出空間551及び外側空気排出空間552がそれぞれ形成されている。上面部2は、これらの空間を形成する領域において、通気溝5と同じ深さに又はより深く凹んでいる。通気溝5は、これら内側空気排出空間551及び外側空気排出空間552と接続しており、これら内側空気排出空間551及び外側空気排出空間552を介して、内側空気排出口412及び外側空気排出口422とそれぞれ連通している。
通気溝5は、本実施形態では、図2に見られるように、前足部から中足部にかけて上面部2の広い範囲に形成されている。具体的には、通気溝5は、前足部から中足部と後足部との境界付近にまで、靴底1の幅方向中央付近を通って長さ方向に延びる中央縦通気溝51aと、前足部において縦通気溝51の前足側先端から内側後方及び外側後方へとそれぞれ放物線状に延びた後、中足部中途まで長さ方向に延びる内側縦通気溝51b及び外側縦通気溝51cと、前足部及び/又は中足部において幅方向又は斜め方向に延びており、これらの縦通気溝51a〜cと交差してこれらの縦通気溝51a〜c同士を連通させている複数の横通気溝52と、中足部において、中央縦通気溝51aと内側空気排出空間551及び外側空気排出空間552とをそれぞれ接続する複数の空気排出誘導溝53とを備えている。なお、内側空気排出空間551及び外側空気排出空間552には、それぞれ内側縦通気溝51b及び外側縦通気溝51cの中足部側端部も接続されている。
特に、図7に詳細に示すように、前足部における横通気溝52の1つは、前足部において外側壁部42に形成された外側空気取入口421から、内足側に向かって斜め後方に延びている空気取入溝521を構成している。また、空気取入溝521の他方の端部、すなわち、該外側空気取入口421と接続している方とは反対側の端部は、内側壁部41に形成された内側空気取入口411と接続されている。
ここで、空気取入溝521が外側空気取入口421から斜め後方に延びているとは、外側空気取入口421から空気取入溝521が延びている方向と、靴の中心線と直交する直線とのなす角度が、10°以上かつ75°以下であることを意味する。好ましくは、該角度は、15°以上かつ70°以下であり、より好ましくは、20°以上かつ65°以下である。なお、外側空気取入口421から空気取入溝521が延びている方向とは、より詳細には、空気取入溝521の最深線が外側空気取入口421から延びている方向であり、該方向が直線状でない場合には、外側空気取入口421の開口端部における該最深線の接線方向とする。
空気取入溝521は、外側壁部42(の外側空気取入口421が形成されている位置)から、上面部2を通って、内側壁部41(の内側空気取入口411が形成されている位置)に至るまで延びている。ここで、外側空気取入口421及び内側空気取入口411は、上方に開放された凹形状を有しており、空気取入溝521が、外側空気取入口421及び内側空気取入口411との間に延び、それらを接続している。
なお、本実施形態では、外側空気取入口421及び内側空気取入口411は、外部からの空気の取入れを容易にするために、外部に向かってテーパ状に広がるように形成されている。
通気溝5は、靴底1の前足部の前方から中足部の後方へと向かうにつれて、靴底1の厚み方向に凹む深さが徐々に深くなるように形成されている。例えば、中央縦通気溝51aの深さは、爪先側の先端から中足部後方の末端に向かうにつれて徐々に深くなっている。
靴底1の前足部には、中足部に比べて、着用者からの足圧が比較的大きくかかるため、靴底1には、前足部における強度を確保することが求められる。本実施形態のように、足圧が大きくなる前足部の前方において通気溝5の深さを比較的浅くすると共に、足圧が小さくなる中足部の後方に向かって通気溝5の深さを深くしていくことによって、靴底1の強度を十分に確保しつつ、靴底1の通気性を高めることができる。
図5は、靴底1の底面図であり、底面部3が示されている。底面部3には、下方から靴底1の厚み方向に凹む屈曲溝6が形成されている。具体的には、屈曲溝6は、底面部3の前足側端部から後足側端部まで、靴底1の幅方向中央付近を通って略長さ方向に延びる縦屈曲溝61と、底面部3の外側端部から内側端部まで、すなわち、外側壁部42から底面部3を通って内側端部に至るまで、前足部及び後足部において略幅方向に延びる複数の横屈曲溝62とを備えている。
特に、横屈曲溝62の1つは、靴底1の屈曲をより容易にするため、上面部2に形成された空気取入溝521に靴底1の厚み方向に対向する位置に、前足屈曲溝621として形成されている。
さらに、該前足(横)屈曲溝621を通る最深線は、空気取入溝521を通る最深線よりも後方にずれて形成されている。換言すれば、靴底1の長さ方向におけるいずれの断面においても、該前足(横)屈曲溝621の最深部(厚み方向に最も深く凹んでいる部分。一定の幅を有している場合は、その中央)は、図6に示されるように、空気取入溝521の最深部よりも後方に位置している(図6に示される靴底1の拡大縦断面図では、空気取入溝521及び前足(横)屈曲溝621の最深部を通って厚み方向に延びる直線を、それぞれお521D及び621Dとして表している)。
斯かる構成では、靴底1の前足部に求められる上方向への屈曲性を高めることができると共に、靴底1の上面に形成された溝と底面に形成された溝とが対向する位置における靴底1の厚さが薄くなりすぎることが抑止されるため、靴底1の屈曲性を高めつつ、靴底1の強度を確保できる。
該前足(横)屈曲溝621を通る最深線は、図6に示されるように、空気取入溝521を通る最深線よりも後方であって、空気取入溝521の形成範囲内(図6に示される空気取入溝521の傾斜面の形成範囲内)の下方領域を通るのが好ましい。
また、前足(横)屈曲溝621を通る最深線の深さは、空気取入溝521を通る最深線の深さよりも浅いことが好ましい。このとき、図6に示されるように、前足(横)屈曲溝621の前方側傾斜面の傾斜角度(靴底1の長さ方向断面における、底面部3の溝が形成されていない底面に対する角度)は、空気取入溝521の後方側傾斜面の傾斜角度(靴底1の長さ方向断面における、上面部2の溝が形成されていない上面に対する角度)よりも小さいことが好ましく、この傾斜角度の関係が、靴底1のいずれの長さ方向断面においても成り立つことがより好ましい。
図9及び図10はそれぞれ、靴底1の中足部における、内側空気排出口412及び外側空気排出口422が形成された位置近傍を表す拡大図である。以下、これらの図を参照しつつ、内側空気排出口412及び外側空気排出口422並びにその近傍の構造を説明する。
前述したように、靴底1の中足部において、内側壁部41及び外側壁部42にそれぞれ形成された内側空気排出口412及び外側空気排出口422は、上面部2の内足側端部及び外足側端部に形成された内側空気排出空間551及び外側空気排出空間552にそれぞれ接続されており、これら内側空気排出空間551及び外側空気排出空間552を介して、内側空気排出空間551及び外側空気排出空間552にそれぞれ接続された通気溝5、具体的には内側縦通気溝51b又は外側縦通気溝51cのいずれか及び複数の空気排出誘導溝53と連通している。
本実施形態では、2つの内側空気排出口421が内側壁部41に形成されており、4つの外側空気排出口422が外側壁部42に形成されている。また、2つの内側空気排出口421は、それぞれ別々の内側空気排出空間551に接続されており、4つの外側空気排出口422が、全て同一の外側空気排出空間552に接続されている。
内側空気排出空間551の底面は、その全体が、通気溝5と内側空気排出空間551との接続箇所の溝底面の高さから内側空気排出口412の下端縁の高さまで、内側空気排出空間551の靴底中央側端部から内足側端部に向かって深くなるように傾斜している傾斜面となっている。
外側空気排出空間552の底面は、それぞれの外側空気排出口422の下端縁から靴底1の幅方向に伸びている4つの傾斜面であって、該下端縁から通気溝5と外側空気排出空間552との接続箇所の溝底面の高さまで傾斜している4つの傾斜面と、該溝底面と同じ高さの面とからなる。
本実施形態では、内側空気排出口412及び外側空気排出口422の開口面積の合計は、内側空気取入口411及び外側空気取入口421の開口面積の合計よりも大きい。斯かる構成により、空気取入口411,421から靴底1内に取入れられた空気が、空気排出口412,422から排出されやすくなる。
内側空気排出口412と外側空気排出口422とを比較すると、内側空気排出口412の開口面積の合計は、外側空気排出口422の開口面積の合計よりも大きい。着用者が歩行時又は走行時に足を前方にスイングする際、中足部の内足側は、外足側に比べて空気圧が負圧になりやすい。そのため、靴底1において、内足側に形成された内側空気排出口412の総開口面積を比較的大きくすることにより、靴底1内の空気がより効率的に排出されやすくなる。
なお、前述したように、内側空気排出口412は、靴底1の前足部における最内点である第1最内点41Aと、靴底1の後足部における最内点である第2最内点41Bとの間の領域に形成されている。この領域は、靴底の内足側においても空気圧が比較的負圧になりやすい領域である。この点からも、比較的大きく形成された内側空気排出口412から、靴底1内の空気が排出され易いことがわかる。
また、内側空気排出口412の手前、すなわち上面部2の中足部内側において開口する通気溝5端部の開口面積の合計は、外側空気排出口422の手前、すなわち上面部2の中足部外側に開口する通気溝5端部の開口面積の合計より小さい。本実施形態では、より詳細には、上面部2の中足部内側において、内側空気排出口412に接続している内側空気排出空間551に面する内側縦通気溝51b及び内足側に向かう空気排出誘導溝53の開口面積の合計は、上面部2の中足部外側において、外側空気排出口422に接続している外側空気排出空間552に面する外側縦通気溝51c及び外足側に向かう空気排出誘導溝53の、接続面における開口面積の合計よりも小さい。
このように、内側空気排出口412の手前における通気溝5の開口面積を比較的小さくすることにより、通気溝5から内側空気排出口412の手前に位置する内側空気排出空間551へ流れ込む空気の流速が高められる。それによって、内側空気排出口412から空気が排出されやすくなる。
なお、中足部内側又は外側において開口する通気溝5端部のうち、それぞれ内側又は外側に向かって開口する端部の開口面積は、靴底1を内側又は外側から側面視した際に、内側又は外側空気排出口412,422又は内側又は外側壁部41,42の壁面に対向する通気溝5の開口する端面の面積としてそれぞれ規定され得る。
例えば、図10に示される通気溝5の端部のうち、外側に向かって開口する端部の開口面積は、内側又は外側空気排出口412,422の開口面と略平行な開口面をもって開口している空気排出誘導溝53端面の面積として規定される。ここでは、上面部2の中足部外側に開口する通気溝5端部の開口面積の合計は、これら5つの空気排出誘導溝53端面の面積と、靴底1の後方に向かって開口している外側縦通気溝51cの開口面積との合計となる。
また、内側又は外側空気排出空間551,552は、上記のように規定され得る端面及び内側又は外側空気排出口412,422と接続される、両者の間に存在する空間として規定され得る。
内側空気排出口412と外側空気排出口422において、通気溝5は、内側空気排出口412と外側空気排出口422とを、溝内の空間を介して直線的に結び付ける通路が形成されないように、位置及び傾きに配慮して形成されている。換言すれば、内側空気排出口412内の任意の点と、外側空気排出口422内の任意の点とを結ぶあらゆる直線上には、靴底1の一部からなる障害物が位置するように、通気溝5が構成されている。例えば、本実施形態では、空気排出誘導溝53を前方又は後方に向かって傾斜するように形成されていたりする、空気排出誘導溝53の端部が内側空気排出口412と外側空気排出口422とを結ぶ直線上に位置しないように形成されている。
内側空気排出口412と外側空気排出口422とを溝内の空間を介して直線的に結び付ける通路が靴底1内に存在すると、外側空気排出口422から内側空気排出口412への、又は逆方向の空気の流れが生じ易くなるため、空気取入口411及び421から空気排出口412,422への空気の流れが妨害され易くなる。本実施形態では、そのような通気溝5はそのような通路が生じないように形成されているため、空気取入口411及び421から空気排出口412,422への空気の流れの妨害が少なく、靴底1の通気性が高められる。
もっとも、通気溝5は、内側空気排出口412と外側空気排出口422とを靴底1の幅方向において、直線的にならないように、しかし連通するように形成されている。そのため、例えば着用者が静止している際において、靴底1に横方向の風が吹き込んだ場合、内側及び外側空気排出口412,422の一方から他方へと空気が通り抜けることができるため、そのような状況において一定の通気性を発揮することができる。
内側空気排出口412及び外側空気排出口422に関連して図3及び図4に戻って説明すると、本実施形態では、内側空気排出口412及び外側空気排出口422が形成される位置において、側壁部4(内側壁部41及び外側壁部42)は、突出部45を備えている。斯かる構成により、本実施形態の靴底1は、靴底1の厚みをさほど厚くすることなく、内側空気排出口412及び外側空気排出口422の開口面積を確保することができるという利点を有する。
また、内側壁部41において、2つの内側空気排出口412の間には、補強柱部48が設けられている。この補強柱部48は、大きく開口する2つの空気排出口412の間を補強することによって、内側空気排出口412の周囲の領域が歪むことを抑制する補強部材として機能する。
本実施形態では、補強柱部48は、靴底1の前後方向に対応するその幅が、内側空気排出口412の下端の高さにおいて、いずれの内側空気排出口412の下端縁の幅よりも大きい。斯かる構成により、内側空気排出口412の周囲の領域が歪むことを効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、補強柱部48は、内側壁部41の一部として形成されている。さらに、内側壁部41の一部である突出部45も、内側空気排出口412の上方における補強部材として機能する。
続いて、本実施形態の靴底1を備えた靴9について説明する。本実施形態の靴9は、図3及び図4に示すように、上記靴底1と、靴底1の上面部2の上方に設けられ、着用者の足の甲側を覆うアッパー部材7を備える。加えて、本実施形態の靴9では、靴底1の上方に、図11に示されるインナーソール8が、図12に示されるようにして載置されている。
インナーソール8は、靴底1上に直接載置されていてもよく、靴底1上に載置された別の靴底部材を介して載置されていてもよい。例えば、本実施形態の靴9は、靴底1とインナーソール8との間に、図示されないインソールをさらに備えていてもよい。
該インソールは、靴底1とインナーソール8との間の空気の連通を妨げない程度の通気性を有していることが好ましい。このようなインソールは、例えば、アッパー部材7の底面部であってもよい。その場合、アッパー部材7は、その底面部がインソールとして靴底1の上面部2上に載置され、その底面部との上面部2とが接着されることにより、靴底1と接合されてもよい。
図11は、本実施形態の靴底1に載置されて使用されるインナーソール8の上面図である。インナーソール8の表面には、複数の通気小孔81が形成されている。これら複数の通気小孔81は、インナーソール8が靴底1上に載置された際に、靴底1の上面部2に形成された通気溝5と連通する。
斯かる構成により、靴底1の通気溝5内を流れる空気を、インナーソール8に形成された通気小孔81を通じて靴9の着用者の足裏に接触させることが可能になるため、着用者の快適性が向上する。
本実施形態では、インナーソール8の前足部及び土踏まず部にわたって、複数の通気小孔81が形成されている。インナーソール8の前足部及び土踏まず部には、歩行中及び走行中において着用者の足と直接接触しない領域が存在し、この領域では、着用者からの足圧が発生しない。斯かる領域に通気小孔81を形成することにより、インナーソール8では、これらの通気小孔81を通じて靴内の空気が換気されやすくなる。
さらに、複数の通気小孔81は、中足指節関節に対応する位置を避けた領域に形成されている。靴底における中足指節関節に対応する位置は、着用者からの足圧が比較的大きくかかる位置であるため、インナーソール8の中足指節関節に対応する位置に複数の通気小孔81が形成されていない場合には、着用者の足裏が複数の通気小孔81に接触することに起因する着用者の違和感が緩和される。
もっとも、複数の通気小孔81が形成される位置は、上記の位置に限られない。例えば、複数の通気小孔81は、インナーソール8全体に設けられていてもよい。
また、インナーソール8の前足部には、内足側及び外足側の端部に、切欠き82,83が形成されている。これらの切欠き82,83は、図12に示されるように、インナーソール8が靴底1上に載置された際に、靴底1の空気取入口411、412にそれぞれ対応する位置に形成されている。
斯かる構成により、靴底1及びインナーソール8を備えた靴において、空気取入口411、412から靴底1内への空気の取り込みが比較的容易になる。
本実施形態の靴底1及び靴9は、上記のように構成されているので、以下の利点を有する。
本実施形態の靴底1では、通気溝5の少なくとも一部が、外側空気取入口421から、内足側に向かって斜め後方に延びている空気取入溝521を構成している(第一態様)。
靴底1を備えた靴の着用者が歩行時又は走行時に足を前方にスイングすると、靴と衝突した空気が、靴底1の前足部に設けられた外側空気取入口421から靴底1の通気溝5内へと押し込まれる。このとき、本実施形態の靴底1では、内足側に向かって斜め後方に延びている空気取入溝521が、外側壁部42に形成された外側空気取入口421から延びているため、外側空気取入口421から靴底1の溝5内に取入れられた空気が、靴底1の後方へと流れることが促進される。これにより、靴底1の溝5内に取入れられた空気は、靴底1の中足部に形成された内側空気排出口412及び/又は外側空気排出口422へと送られて、該空気排出口412,422から排出され易くなる。
したがって、本実施形態の靴底1は、このような特徴に基づいて靴内の通気性が高められている。
また、本実施形態の靴底1では、内側空気排出口412及び外側空気排出口422の開口面積の合計は、内側空気取入口411及び外側空気取入口421の開口面積の合計よりも大きい(第二態様)。
本実施形態の靴底1では、内側空気排出口412及び外側空気排出口422の開口面積の合計が、内側空気取入口411及び外側空気取入口421の開口面積の合計よりも大きいため、靴底1の溝5内に取入れられた空気が、該空気排出口412,422から排出され易くなる。
したがって、本実施形態の靴底1は、このような特徴にも基づいて靴内の通気性が高められている。
また、本実施形態の靴底1では、内側壁部41において、内側空気排出口412が、靴底1の前足部における最内点である第1最内点41Aと靴底の後足部における最内点である第2最内点41Bとの間の領域に形成されており、通気溝5の少なくとも一部が、外側空気取入口421から、内足側に向かって斜め後方に延びている空気取入溝521を構成している(第三態様)。
内側壁部41の第1最内点41Aと第2最内点41Bとの間の領域は、着用者の歩行時又は走行時において空気が最も剥離する領域であり、空気圧がより負圧になり易い領域である。そのため、この領域に内側空気排出口412を形成することにより、靴底1の通気溝5内に取入れられた空気が、該空気排出口412,422からより排出され易くなる。
したがって、本実施形態の靴底1は、このような特徴にも基づいて靴内の通気性が高められている。
また、本実施形態の靴9は、上記靴底1を備えているため、上記の特徴に基づいて靴内の通気性が高められている。
加えて、本実施形態の靴9は、通気溝5と連通する複数の通気小孔81が形成されたインナーソール8が載置されている。これにより、靴9では、靴底1の通気溝5内を流れる空気を、インナーソール8に形成された通気小孔81を通じて靴9の着用者の足裏に接触させることが可能になるため、着用者の快適性が向上する。
なお、本発明に係る靴底及び靴は、上記実施形態の構成に限定されるものではない。また、本発明に係る靴底及び靴は、上記した作用効果によって限定されるものでもない。本発明に係る靴底及び靴は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、空気取入溝521は、靴底1の外足側に形成された外側空気取入口421から内足側に向かって斜め後方に延びているが、本発明の靴底の空気取入溝はこの態様に限定されず、内側空気取入口又は外側空気取入口のいずれか一方から後方に延びていればよい。例えば、空気取入溝521は、図13に示されるように、内足側に形成された内側空気取入口411から外足側に向かって斜め後方に延びていてもよい。
また、本発明の靴底には、空気取入溝が複数形成されていてもよい。その場合、複数の空気取入溝が延びる斜め方向は、同じであってもよく、互いに異なっていてもよい。例えば、靴底1は、図14に示されるように、外側空気取入口421から内足側に向かって斜め後方に延びる空気取入溝521と、内側空気取入口411から外足側に向かって斜め後方に延びる空気取入溝521とが、互いに交差するように形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、空気取入口は、外側壁部42に形成された外側空気取入口421と、内側壁部41に形成された内側空気取入口411の両方を備えているが、本発明の靴底では、外側空気取入口421又は内側空気取入口411の一方のみを備えていてもよい。例えば、靴底1は、図15に示されるように、外側空気取入口421のみを備えており、内側空気取入口411を備えていなくてもよい。なお、靴底1が1つの空気取入口のみを備えている場合には、該空気取入口は、外側壁部42に形成された外側空気取入口421であることが好ましい。
また、外側空気取入口421及び内側空気取入口411の形状は、上記実施形態のようなテーパ状に限定されず、直線状であってもよい。
さらに、通気溝5の構成は、空気取入口と空気排出口とを連通している限り、上記実施形態に示されたものに限定されず、適宜変更可能である。
例えば、通気溝5に含まれる縦通気溝51、横通気溝52及び空気排出誘導溝53の本数は、それぞれ上記実施形態よりも多くてもよく、少なくてもよい。また、通気溝5は、直線状の溝及び曲線状の溝を任意に含んでいてもよく、折れ線形状、波線形状及びラビリンス形状の溝をそれぞれ含んでいてもよい。折れ線形状、波線形状及びラビリンス形状等の溝を含むような複雑な形状で通気溝5を構成した場合には、靴底1の内部に水や異物が侵入し難くなるという利点が得られる。
また、通気溝5の深さは、幅方向において一定であってもよく、内側と外側とに差があってもよい。特に前足部では、足圧の大きくなる中央から内側を浅くし、外側を浅く形成することも可能である。
また、上記実施形態では、内側空気排出口412の開口面積の合計は、外側空気排出口422の開口面積の合計よりも大きくなっているが、本発明の靴底では、これらの開口面積の関係はこれに限定されず、外側空気排出口422の開口面積の合計が内側空気排出口412の開口面積の合計よりも大きくてもよく、両者は同等であってもよい。
さらに、内側空気排出口412の形成される位置は、上記実施形態のように第1最内点と第2最内点との間に限られず、中足部における内側壁部41の任意の位置に形成されていてもよい。
また、側壁部4は、必ずしも突出部45を備えていなくてもよい。
さらに、上記実施形態では、前足(横)屈曲溝621を通る最深線は、靴底1の長さ方向におけるいずれの断面においても、空気取入溝521を通る最深線よりも後方に位置するように形成されているが、本発明の靴底では、これらの位置関係については、必ずしも限定されない。例えば、前足(横)屈曲溝621を通る最深線は、靴底1に求められる十分な屈曲性及び強度を保持できる限り、部分的に又は全体的に、空気取入溝521を通る最深線より後方に位置していなくてもよい。また、前足(横)屈曲溝621を含む屈曲溝6は、靴底1の必須の構成要素ではなく、靴底1は、上記実施形態において示される屈曲溝6の一部又は全部を備えていなくてもよい。
なお、靴底1が本発明の上記第一態様の特徴、すなわち、内側壁部41及び外側壁部42の少なくとも一方に形成された内側空気取入口411の及び外側空気取入口421の少なくとも一方から、空気取入溝521が斜め後方に延びていることを備えているのであれば、靴底1は、本発明の上記第二態様の特徴、すなわち、空気排出口412,422の開口面積の合計が、空気取入口411,421の開口面積の合計よりも大きいことを備えていなくてもよい。同様に、靴底1が本発明の上記第二態様の特徴を備えていれば、上記第一態様の特徴を備えていなくてもよい。
すなわち、本発明は、上記第一態様又は第二態様のいずれかの特徴を備えてさえいれば、靴底の通気性が高められるという本発明の効果を達成することが可能である。もっとも、本発明が上記第一態様及び第二態様の両方の特徴を兼ね備えていれば、上記効果が一層発揮されるのは明らかである。
例えば、靴底1が本発明の上記第二態様の特徴を備えている場合には、図16に示されるように、空気取入口413が側壁部4の爪先側に形成され、該空気取入口413から中央縦通気溝51aが延びていてもよい。
また、上記実施形態では、内側空気排出口421の周囲の領域が歪むことを抑制するための補強部材として、内側壁部41の一部である補強柱部48が設けられているが、本発明の靴底では、この補強柱部48に代えて、又はこの補強柱部48と併せて、内側空気排出口の周囲の領域が歪むことを抑制するための、内側壁部41は別体の部材としての補強部材Rが設けられていてもよい。このような補強部材Rは、例えば、図17に示されるように、内側空気排出口421の周囲を取り囲む外枠となるように内側壁部41に取り付けられてもよい。補強部材Rは、例えば、TPUやナイロン等の樹脂より形成された別部材の枠体をはめ込んでもよいし、靴底に追加で設けられたアウターソールの一部を巻き上げた構成であってもよい。さらに、補強部材Rは樹脂製に限定されず、金属等より形成されていてもよい。
このとき、補強部材Rは、図17に示されるように、内側空気排出口421内に異物が侵入することを防止するため、その枠内領域に網状部材が設けられていてもよい。
また、補強柱部48や補強部材Rのような補強部材は、内側空気排出口421の周囲だけでなく、外側壁部42において、外側空気排出口422の周囲にも設けられていてもよい。
また、ここではこれ以上の詳細な説明を繰り返して行うことをしないが、上記に直接的に記載がされていない事項であっても、靴底及び靴について従来公知の技術事項については、本発明においても適宜採用可能である。
以下、本発明の具体的な実施例及び比較例を挙げることにより、本発明を明らかにする。なお、本発明は以下の実施例に限定されない。
実施例
図1に示される、上記実施形態の靴底1と同様の構造を備えた発泡樹脂製の靴底と、市販の靴に備えられる一般的なポリエステル糸で編まれたダブルラッセルメッシュ製のアッパー部材を取り付けた。その後、該靴底上に、図11に示される、上記実施形態のインナーソール8と同様の構造を備えた発泡樹脂製のインナーソールを載置した。このようにして作製された靴を、実施例の靴とした。
比較例
実施例で使用した靴底の代わりに、図18に示される構造を備えた発泡樹脂製の靴底100を使用した点を除いて実施例と同様にして、比較例の靴を得た。
この比較例に使用した靴底は、前足部に空気取入口を備えておらず、中足部に形成された内側空気排出口の開口面積の合計と、外側空気排出口の開口面積の合計とが同一になるように形成されている。
通気性の測定
実施例及び比較例の靴の、走行時の環境における通気性を、図19に示すトレーサーガス法を用いて、以下のようにして測定した。
実施例及び比較例の靴をそれぞれ人工足に装着させ、該靴を図20に示すように45°の角度で前傾させた状態で、人工足の足首部に六角棒を貫通させて固定させた。その後、トレーサーガスであるCOを空気と混合した後、この気体を人工足に配した送気シリコーンチューブを通じて靴内に送気すると同時に、靴内の空気を同じく人工足に配した排気シリコーンチューブを通じて靴外へと排出した。
このとき、送気並びに排気には電磁式エアポンプを使用し、流量コントローラーを用いて送気並びに排気の流量が等しくなるよう調整した。またCOアナライザーを用い、送気側並びに排気側のCO濃度を断続的に計測した。CO濃度は、濃度が十分に安定した後の平均値を用いた。
ここで、ポンプによる気体の流量をQpump、靴内換気による流量をQvent、送気側のCO濃度をCin、排気側のCO濃度をCout、周囲空気のCO濃度をCambとしたとき、靴内のCO濃度が定常状態である場合には、靴内に流入するCOと流出するCOの量が等しいと考えられるため、以下の式(1)が成り立つ。
pump×Cin+Qvent×Camb=(Qpump+Qvent)×Cout (1)
したがって、靴内換気量Qventは、式(1)を変換した以下の式(2)より求めることができる。
vent=Qpump×(Cin-Cout)/(Cout−Camb) (2)
このようにして靴内にトレーサーガスを満たした状態で、ランニング中の足部の平均振出速度に基づいて8.1m/sに設定された風を靴の正面から送風し、上記のようにして換気量を測定した。このとき、換気量の測定箇所は、指股部の足裏側とした。結果を表1及び図21に示す。
Figure 2020188715
表1及び図21に示すように、本発明の靴底を備えた実施例の靴は、比較例の靴に比べて、走行時の環境における通気性が大幅に向上したことがわかる。
1:靴底、2:上面部、3:底面部、4:側壁部、41:内側壁部、411:内側空気取入口、412:内側空気排出口、42:外側壁部、421:外側空気取入口、422:外側空気排出口、5:通気溝、51:縦通気溝、51a:中央縦通気溝、51b:内側縦通気溝、51c:外側縦通気溝、52:横通気溝、521:空気取入溝、53:空気排出誘導溝、551:内側空気排出空間、552:外側空気排出空間、6:屈曲溝、61:縦屈曲溝、62:横屈曲溝、621:前足屈曲溝(横屈曲溝)、7:アッパー部材、8:インナーソール、81:通気小孔、82:内側切欠き、83:外側切欠き、9:靴

Claims (17)

  1. 靴底であって、
    アッパー部材が上方に設けられる上面部と、地面と接触する底面部と、前記上面部の外周端と前記底面部の外周端とを前記靴底の厚み方向に接続する側壁部とを有し、
    前記上面部には、上方から前記靴底の厚み方向に凹む通気溝が形成されており、
    前記靴底の前足部において、前記側壁部の内足側である内側壁部及び前記側壁部の外足側である外側壁部の少なくとも一方には、前記通気溝と連通し、外部からの空気を前記通気溝内に取入れるための空気取入口が形成されており、
    前記靴底の中足部において、前記内側壁部及び前記外側壁部の少なくとも一方には、前記通気溝を通じて前記空気取入口と連通し、前記通気溝内の空気を外部へと排出するための空気排出口が形成されており、
    前記通気溝の少なくとも一部は、前記空気取入口から斜め後方に延びている空気取入溝を構成している、靴底。
  2. 前記空気取入口が前記外側壁部に形成されており、前記空気取入溝は、前記靴底の外足側から内足側に向かって斜め後方に延びている、請求項1に記載の靴底。
  3. 前記空気取入口は、外部に向かってテーパ状に広がるように形成されている、請求項1又は2に記載の靴底。
  4. 前記空気取入口は、前記内側壁部及び前記外側壁部の両方に形成されており、前記内側壁部に形成された前記空気取入口と前記外側壁部に形成された前記空気取入口とは、上方に開放された凹形状を有しており、前記空気取入溝は、前記内側壁部に形成された凹形状の前記空気取入口と前記外側壁部に形成された凹形状の前記空気取入口とを接続している、請求項1〜3のいずれか1項に記載の靴底。
  5. 前記底面部には、前記上面部に形成された前記空気取入溝に前記靴底の厚み方向に対向する位置に、下方から前記靴底の厚み方向に凹む屈曲溝が形成されており、前記屈曲溝は、前記外側壁部から前記内側壁部に至るまで延びている、請求項4に記載の靴底。
  6. 前記屈曲溝を通る最深線は、前記空気取入溝を通る最深線よりも後方にずれて形成されている、請求項5に記載の靴底。
  7. 靴底であって、
    アッパー部材が上方に設けられる上面部と、地面と接触する底面部と、前記上面部の外周端と前記底面部の外周端とを前記靴底の厚み方向に接続する側壁部とを有し、
    前記上面部には、前記靴底の厚み方向に凹む通気溝が形成されており、
    前記靴底の前足部において、前記側壁部には、前記通気溝と連通し、外部からの空気を前記通気溝内に取入れるための空気取入口が形成されており、
    前記靴底の中足部において、前記側壁部の内足側である内側壁部及び前記側壁部の外足側である外側壁部の少なくとも一方には、前記通気溝を通じて前記空気取入口と連通し、前記通気溝内の空気を外部へと排出するための空気排出口が形成されており、
    前記空気排出口の開口面積の合計は、前記空気取入口の開口面積の合計よりも大きい、靴底。
  8. 前記空気排出口として、前記内側壁部に形成された少なくとも1つの内側空気排出口と、前記外側壁部に形成された少なくとも1つの外側空気排出口が形成されており、
    前記内側空気排出口の総開口面積が、前記外側空気排出口の総開口面積よりも大きい、請求項7に記載の靴底。
  9. 前記少なくとも1つの内側空気排出口は、前記靴底の前足部における最内点である第1最内点と、前記靴底の後足部における最内点である第2最内点との間の領域に形成されている、請求項8に記載の靴底。
  10. 前記上面部の中足部内側に開口する前記通気溝の端部の開口面積の合計が、前記上面部の中足部外側に開口する前記通気溝の端部の開口面積の合計より小さい、請求項8又は9に記載の靴底。
  11. 前記内側空気排出口内の任意の点と前記外側空気排出口内の任意の点とを結ぶあらゆる直線上に、前記靴底の一部が位置するように構成されている、請求項8〜10のいずれか1項に記載の靴底。
  12. 前記内側壁部において、前記内側空気排出口の周囲の少なくとも一部の領域に、前記内側空気排出口の周囲の領域が歪むことを抑制するための補強部材が設けられている、請求項8〜11のいずれか1項に記載の靴底。
  13. 前記通気溝は、前足部の前方から中足部の後方へと向かうにつれて、前記靴底の厚み方向に凹む深さが徐々に深くなるように形成されている、請求項1〜12のいずれか1項に記載の靴底。
  14. 靴底であって、
    アッパー部材が上方に設けられる上面部と、地面と接触する底面部と、前記上面部の外周端と前記底面部の外周端とを前記靴底の厚み方向に接続する側壁部とを有し、
    前記上面部には、前記靴底の厚み方向に凹む通気溝が形成されており、
    前記靴底の前足部において、前記側壁部の外足側である外側壁部には、前記通気溝と連通し、外部からの空気を前記通気溝内に取入れるための空気取入口が形成されており、
    前記側壁部の内足側である内側壁部において、前記靴底の前足部における最内点である第1最内点と前記靴底の後足部における最内点である第2最内点との間の領域に、前記通気溝を通じて前記空気取入口と連通し、前記通気溝内の空気を外部へと排出するための空気排出口が形成されており、
    前記通気溝の少なくとも一部は、前記空気取入口から内足側に向かって斜め後方に延びている空気取入溝を構成している、靴底。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載される靴底を備えた靴であって、
    前記靴底の上方に、前記通気溝と連通する複数の通気小孔が形成されたインナーソールが載置されている、靴。
  16. 前記複数の通気小孔は、中足指節関節に対応する位置を避けた領域に形成されている、請求項15に記載の靴。
  17. 前記インナーソールの前足部には、前記靴底の前記空気取入口に対応する位置に切欠きが形成されている、請求項15又は16に記載の靴。
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