JPWO2020188715A1 - 靴底、及び該靴底を備える靴 - Google Patents
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Abstract
Description
このような通気システムを用いることにより、特許文献1の靴底は、靴内の通気性を確保している。
特許文献1の靴底に使用される上記の通気システムは、そのような特殊な環境下での通気性を確保することに特化しているため、着用者の静止時、歩行時又は走行時のような靴の一般的な使用状況では、靴内の通気性を効果的に高めることができないという問題がある。
前記上面部には、上方から前記靴底の厚み方向に凹む通気溝が形成されており、
前記靴底の前足部において、前記側壁部の内足側である内側壁部及び前記側壁部の外足側である外側壁部の少なくとも一方には、前記通気溝と連通し、外部からの空気を前記通気溝内に取入れるための空気取入口が形成されており、
前記靴底の中足部において、前記内側壁部及び前記外側壁部の少なくとも一方には、前記通気溝を通じて前記空気取入口と連通し、前記通気溝内の空気を外部へと排出するための空気排出口が形成されており、
前記通気溝の少なくとも一部は、前記空気取入口から斜め後方に延びている空気取入溝を構成している。
前記上面部には、前記靴底の厚み方向に凹む通気溝が形成されており、
前記靴底の前足部において、前記側壁部には、前記通気溝と連通し、外部からの空気を前記通気溝内に取入れるための空気取入口が形成されており、
前記靴底の中足部において、前記側壁部の内足側である内側壁部及び前記側壁部の外足側である外側壁部の少なくとも一方には、前記通気溝を通じて前記空気取入口と連通し、前記通気溝内の空気を外部へと排出するための空気排出口が形成されており、
前記空気排出口の開口面積は、前記空気取入口の開口面積よりも大きい。
前記内側空気排出口の総開口面積の合計が、前記外側空気排出口の総開口面積の合計よりも大きい。
前記上面部には、前記靴底の厚み方向に凹む通気溝が形成されており、
前記靴底の前足部において、前記側壁部の外足側である外側壁部には、前記通気溝と連通し、外部からの空気を前記通気溝内に取入れるための空気取入口が形成されており、
前記側壁部の内足側である内側壁部において、前記靴底の前足部における最内点である第1最内点と前記靴底の後足部における最内点である第2最内点との間の領域に、前記通気溝を通じて前記空気取入口と連通し、前記通気溝内の空気を外部へと排出するための空気排出口が形成されており、
前記通気溝の少なくとも一部は、前記空気取入口から内足側に向かって斜め後方に延びている空気取入溝を構成している。
前記靴底の上方に、前記通気溝と連通する複数の通気小孔が形成されたインナーソールが載置されている。
本実施形態において、靴底に形成された溝や凹部の深さとは、靴底の上面又は底面から厚み方向に凹む深さをいう。
本実施形態において、溝の最深線とは、溝内部の幅方向において厚み方向に最も深く凹んでいる部分(最も深く凹んでいる部分が一定の幅を有している場合には、その中央)を溝の長さ方向に繋いだ線のことを称する。
前記底面部3は、前記上面部2と前記靴底1の厚み方向において対向している。また、本実施形態では、側壁部4は、靴底1の厚み方向に面する壁面部44と、壁面部44からその全体にわたって上方に突出している突出部45とにより構成されている。
ここで、空気取入溝521が外側空気取入口421から斜め後方に延びているとは、外側空気取入口421から空気取入溝521が延びている方向と、靴の中心線と直交する直線とのなす角度が、10°以上かつ75°以下であることを意味する。好ましくは、該角度は、15°以上かつ70°以下であり、より好ましくは、20°以上かつ65°以下である。なお、外側空気取入口421から空気取入溝521が延びている方向とは、より詳細には、空気取入溝521の最深線が外側空気取入口421から延びている方向であり、該方向が直線状でない場合には、外側空気取入口421の開口端部における該最深線の接線方向とする。
靴底1の前足部には、中足部に比べて、着用者からの足圧が比較的大きくかかるため、靴底1には、前足部における強度を確保することが求められる。本実施形態のように、足圧が大きくなる前足部の前方において通気溝5の深さを比較的浅くすると共に、足圧が小さくなる中足部の後方に向かって通気溝5の深さを深くしていくことによって、靴底1の強度を十分に確保しつつ、靴底1の通気性を高めることができる。
さらに、該前足(横)屈曲溝621を通る最深線は、空気取入溝521を通る最深線よりも後方にずれて形成されている。換言すれば、靴底1の長さ方向におけるいずれの断面においても、該前足(横)屈曲溝621の最深部(厚み方向に最も深く凹んでいる部分。一定の幅を有している場合は、その中央)は、図6に示されるように、空気取入溝521の最深部よりも後方に位置している(図6に示される靴底1の拡大縦断面図では、空気取入溝521及び前足(横)屈曲溝621の最深部を通って厚み方向に延びる直線を、それぞれお521D及び621Dとして表している)。
斯かる構成では、靴底1の前足部に求められる上方向への屈曲性を高めることができると共に、靴底1の上面に形成された溝と底面に形成された溝とが対向する位置における靴底1の厚さが薄くなりすぎることが抑止されるため、靴底1の屈曲性を高めつつ、靴底1の強度を確保できる。
また、前足(横)屈曲溝621を通る最深線の深さは、空気取入溝521を通る最深線の深さよりも浅いことが好ましい。このとき、図6に示されるように、前足(横)屈曲溝621の前方側傾斜面の傾斜角度(靴底1の長さ方向断面における、底面部3の溝が形成されていない底面に対する角度)は、空気取入溝521の後方側傾斜面の傾斜角度(靴底1の長さ方向断面における、上面部2の溝が形成されていない上面に対する角度)よりも小さいことが好ましく、この傾斜角度の関係が、靴底1のいずれの長さ方向断面においても成り立つことがより好ましい。
本実施形態では、2つの内側空気排出口421が内側壁部41に形成されており、4つの外側空気排出口422が外側壁部42に形成されている。また、2つの内側空気排出口421は、それぞれ別々の内側空気排出空間551に接続されており、4つの外側空気排出口422が、全て同一の外側空気排出空間552に接続されている。
外側空気排出空間552の底面は、それぞれの外側空気排出口422の下端縁から靴底1の幅方向に伸びている4つの傾斜面であって、該下端縁から通気溝5と外側空気排出空間552との接続箇所の溝底面の高さまで傾斜している4つの傾斜面と、該溝底面と同じ高さの面とからなる。
なお、前述したように、内側空気排出口412は、靴底1の前足部における最内点である第1最内点41Aと、靴底1の後足部における最内点である第2最内点41Bとの間の領域に形成されている。この領域は、靴底の内足側においても空気圧が比較的負圧になりやすい領域である。この点からも、比較的大きく形成された内側空気排出口412から、靴底1内の空気が排出され易いことがわかる。
このように、内側空気排出口412の手前における通気溝5の開口面積を比較的小さくすることにより、通気溝5から内側空気排出口412の手前に位置する内側空気排出空間551へ流れ込む空気の流速が高められる。それによって、内側空気排出口412から空気が排出されやすくなる。
例えば、図10に示される通気溝5の端部のうち、外側に向かって開口する端部の開口面積は、内側又は外側空気排出口412,422の開口面と略平行な開口面をもって開口している空気排出誘導溝53端面の面積として規定される。ここでは、上面部2の中足部外側に開口する通気溝5端部の開口面積の合計は、これら5つの空気排出誘導溝53端面の面積と、靴底1の後方に向かって開口している外側縦通気溝51cの開口面積との合計となる。
また、内側又は外側空気排出空間551,552は、上記のように規定され得る端面及び内側又は外側空気排出口412,422と接続される、両者の間に存在する空間として規定され得る。
内側空気排出口412と外側空気排出口422とを溝内の空間を介して直線的に結び付ける通路が靴底1内に存在すると、外側空気排出口422から内側空気排出口412への、又は逆方向の空気の流れが生じ易くなるため、空気取入口411及び421から空気排出口412,422への空気の流れが妨害され易くなる。本実施形態では、そのような通気溝5はそのような通路が生じないように形成されているため、空気取入口411及び421から空気排出口412,422への空気の流れの妨害が少なく、靴底1の通気性が高められる。
本実施形態では、補強柱部48は、靴底1の前後方向に対応するその幅が、内側空気排出口412の下端の高さにおいて、いずれの内側空気排出口412の下端縁の幅よりも大きい。斯かる構成により、内側空気排出口412の周囲の領域が歪むことを効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、補強柱部48は、内側壁部41の一部として形成されている。さらに、内側壁部41の一部である突出部45も、内側空気排出口412の上方における補強部材として機能する。
インナーソール8は、靴底1上に直接載置されていてもよく、靴底1上に載置された別の靴底部材を介して載置されていてもよい。例えば、本実施形態の靴9は、靴底1とインナーソール8との間に、図示されないインソールをさらに備えていてもよい。
該インソールは、靴底1とインナーソール8との間の空気の連通を妨げない程度の通気性を有していることが好ましい。このようなインソールは、例えば、アッパー部材7の底面部であってもよい。その場合、アッパー部材7は、その底面部がインソールとして靴底1の上面部2上に載置され、その底面部との上面部2とが接着されることにより、靴底1と接合されてもよい。
斯かる構成により、靴底1の通気溝5内を流れる空気を、インナーソール8に形成された通気小孔81を通じて靴9の着用者の足裏に接触させることが可能になるため、着用者の快適性が向上する。
さらに、複数の通気小孔81は、中足指節関節に対応する位置を避けた領域に形成されている。靴底における中足指節関節に対応する位置は、着用者からの足圧が比較的大きくかかる位置であるため、インナーソール8の中足指節関節に対応する位置に複数の通気小孔81が形成されていない場合には、着用者の足裏が複数の通気小孔81に接触することに起因する着用者の違和感が緩和される。
もっとも、複数の通気小孔81が形成される位置は、上記の位置に限られない。例えば、複数の通気小孔81は、インナーソール8全体に設けられていてもよい。
斯かる構成により、靴底1及びインナーソール8を備えた靴において、空気取入口411、412から靴底1内への空気の取り込みが比較的容易になる。
靴底1を備えた靴の着用者が歩行時又は走行時に足を前方にスイングすると、靴と衝突した空気が、靴底1の前足部に設けられた外側空気取入口421から靴底1の通気溝5内へと押し込まれる。このとき、本実施形態の靴底1では、内足側に向かって斜め後方に延びている空気取入溝521が、外側壁部42に形成された外側空気取入口421から延びているため、外側空気取入口421から靴底1の溝5内に取入れられた空気が、靴底1の後方へと流れることが促進される。これにより、靴底1の溝5内に取入れられた空気は、靴底1の中足部に形成された内側空気排出口412及び/又は外側空気排出口422へと送られて、該空気排出口412,422から排出され易くなる。
したがって、本実施形態の靴底1は、このような特徴に基づいて靴内の通気性が高められている。
本実施形態の靴底1では、内側空気排出口412及び外側空気排出口422の開口面積の合計が、内側空気取入口411及び外側空気取入口421の開口面積の合計よりも大きいため、靴底1の溝5内に取入れられた空気が、該空気排出口412,422から排出され易くなる。
したがって、本実施形態の靴底1は、このような特徴にも基づいて靴内の通気性が高められている。
内側壁部41の第1最内点41Aと第2最内点41Bとの間の領域は、着用者の歩行時又は走行時において空気が最も剥離する領域であり、空気圧がより負圧になり易い領域である。そのため、この領域に内側空気排出口412を形成することにより、靴底1の通気溝5内に取入れられた空気が、該空気排出口412,422からより排出され易くなる。
したがって、本実施形態の靴底1は、このような特徴にも基づいて靴内の通気性が高められている。
加えて、本実施形態の靴9は、通気溝5と連通する複数の通気小孔81が形成されたインナーソール8が載置されている。これにより、靴9では、靴底1の通気溝5内を流れる空気を、インナーソール8に形成された通気小孔81を通じて靴9の着用者の足裏に接触させることが可能になるため、着用者の快適性が向上する。
また、本発明の靴底には、空気取入溝が複数形成されていてもよい。その場合、複数の空気取入溝が延びる斜め方向は、同じであってもよく、互いに異なっていてもよい。例えば、靴底1は、図14に示されるように、外側空気取入口421から内足側に向かって斜め後方に延びる空気取入溝521と、内側空気取入口411から外足側に向かって斜め後方に延びる空気取入溝521とが、互いに交差するように形成されていてもよい。
また、外側空気取入口421及び内側空気取入口411の形状は、上記実施形態のようなテーパ状に限定されず、直線状であってもよい。
例えば、通気溝5に含まれる縦通気溝51、横通気溝52及び空気排出誘導溝53の本数は、それぞれ上記実施形態よりも多くてもよく、少なくてもよい。また、通気溝5は、直線状の溝及び曲線状の溝を任意に含んでいてもよく、折れ線形状、波線形状及びラビリンス形状の溝をそれぞれ含んでいてもよい。折れ線形状、波線形状及びラビリンス形状等の溝を含むような複雑な形状で通気溝5を構成した場合には、靴底1の内部に水や異物が侵入し難くなるという利点が得られる。
また、通気溝5の深さは、幅方向において一定であってもよく、内側と外側とに差があってもよい。特に前足部では、足圧の大きくなる中央から内側を浅くし、外側を浅く形成することも可能である。
さらに、内側空気排出口412の形成される位置は、上記実施形態のように第1最内点と第2最内点との間に限られず、中足部における内側壁部41の任意の位置に形成されていてもよい。
また、側壁部4は、必ずしも突出部45を備えていなくてもよい。
すなわち、本発明は、上記第一態様又は第二態様のいずれかの特徴を備えてさえいれば、靴底の通気性が高められるという本発明の効果を達成することが可能である。もっとも、本発明が上記第一態様及び第二態様の両方の特徴を兼ね備えていれば、上記効果が一層発揮されるのは明らかである。
例えば、靴底1が本発明の上記第二態様の特徴を備えている場合には、図16に示されるように、空気取入口413が側壁部4の爪先側に形成され、該空気取入口413から中央縦通気溝51aが延びていてもよい。
このとき、補強部材Rは、図17に示されるように、内側空気排出口421内に異物が侵入することを防止するため、その枠内領域に網状部材が設けられていてもよい。
また、補強柱部48や補強部材Rのような補強部材は、内側空気排出口421の周囲だけでなく、外側壁部42において、外側空気排出口422の周囲にも設けられていてもよい。
図1に示される、上記実施形態の靴底1と同様の構造を備えた発泡樹脂製の靴底と、市販の靴に備えられる一般的なポリエステル糸で編まれたダブルラッセルメッシュ製のアッパー部材を取り付けた。その後、該靴底上に、図11に示される、上記実施形態のインナーソール8と同様の構造を備えた発泡樹脂製のインナーソールを載置した。このようにして作製された靴を、実施例の靴とした。
実施例で使用した靴底の代わりに、図18に示される構造を備えた発泡樹脂製の靴底100を使用した点を除いて実施例と同様にして、比較例の靴を得た。
この比較例に使用した靴底は、前足部に空気取入口を備えておらず、中足部に形成された内側空気排出口の開口面積の合計と、外側空気排出口の開口面積の合計とが同一になるように形成されている。
実施例及び比較例の靴の、走行時の環境における通気性を、図19に示すトレーサーガス法を用いて、以下のようにして測定した。
このとき、送気並びに排気には電磁式エアポンプを使用し、流量コントローラーを用いて送気並びに排気の流量が等しくなるよう調整した。またCO2アナライザーを用い、送気側並びに排気側のCO2濃度を断続的に計測した。CO2濃度は、濃度が十分に安定した後の平均値を用いた。
Qpump×Cin+Qvent×Camb=(Qpump+Qvent)×Cout (1)
したがって、靴内換気量Qventは、式(1)を変換した以下の式(2)より求めることができる。
Qvent=Qpump×(Cin-Cout)/(Cout−Camb) (2)
Claims (17)
- 靴底であって、
アッパー部材が上方に設けられる上面部と、地面と接触する底面部と、前記上面部の外周端と前記底面部の外周端とを前記靴底の厚み方向に接続する側壁部とを有し、
前記上面部には、上方から前記靴底の厚み方向に凹む通気溝が形成されており、
前記靴底の前足部において、前記側壁部の内足側である内側壁部及び前記側壁部の外足側である外側壁部の少なくとも一方には、前記通気溝と連通し、外部からの空気を前記通気溝内に取入れるための空気取入口が形成されており、
前記靴底の中足部において、前記内側壁部及び前記外側壁部の少なくとも一方には、前記通気溝を通じて前記空気取入口と連通し、前記通気溝内の空気を外部へと排出するための空気排出口が形成されており、
前記通気溝の少なくとも一部は、前記空気取入口から斜め後方に延びている空気取入溝を構成している、靴底。 - 前記空気取入口が前記外側壁部に形成されており、前記空気取入溝は、前記靴底の外足側から内足側に向かって斜め後方に延びている、請求項1に記載の靴底。
- 前記空気取入口は、外部に向かってテーパ状に広がるように形成されている、請求項1又は2に記載の靴底。
- 前記空気取入口は、前記内側壁部及び前記外側壁部の両方に形成されており、前記内側壁部に形成された前記空気取入口と前記外側壁部に形成された前記空気取入口とは、上方に開放された凹形状を有しており、前記空気取入溝は、前記内側壁部に形成された凹形状の前記空気取入口と前記外側壁部に形成された凹形状の前記空気取入口とを接続している、請求項1〜3のいずれか1項に記載の靴底。
- 前記底面部には、前記上面部に形成された前記空気取入溝に前記靴底の厚み方向に対向する位置に、下方から前記靴底の厚み方向に凹む屈曲溝が形成されており、前記屈曲溝は、前記外側壁部から前記内側壁部に至るまで延びている、請求項4に記載の靴底。
- 前記屈曲溝を通る最深線は、前記空気取入溝を通る最深線よりも後方にずれて形成されている、請求項5に記載の靴底。
- 靴底であって、
アッパー部材が上方に設けられる上面部と、地面と接触する底面部と、前記上面部の外周端と前記底面部の外周端とを前記靴底の厚み方向に接続する側壁部とを有し、
前記上面部には、前記靴底の厚み方向に凹む通気溝が形成されており、
前記靴底の前足部において、前記側壁部には、前記通気溝と連通し、外部からの空気を前記通気溝内に取入れるための空気取入口が形成されており、
前記靴底の中足部において、前記側壁部の内足側である内側壁部及び前記側壁部の外足側である外側壁部の少なくとも一方には、前記通気溝を通じて前記空気取入口と連通し、前記通気溝内の空気を外部へと排出するための空気排出口が形成されており、
前記空気排出口の開口面積の合計は、前記空気取入口の開口面積の合計よりも大きい、靴底。 - 前記空気排出口として、前記内側壁部に形成された少なくとも1つの内側空気排出口と、前記外側壁部に形成された少なくとも1つの外側空気排出口が形成されており、
前記内側空気排出口の総開口面積が、前記外側空気排出口の総開口面積よりも大きい、請求項7に記載の靴底。 - 前記少なくとも1つの内側空気排出口は、前記靴底の前足部における最内点である第1最内点と、前記靴底の後足部における最内点である第2最内点との間の領域に形成されている、請求項8に記載の靴底。
- 前記上面部の中足部内側に開口する前記通気溝の端部の開口面積の合計が、前記上面部の中足部外側に開口する前記通気溝の端部の開口面積の合計より小さい、請求項8又は9に記載の靴底。
- 前記内側空気排出口内の任意の点と前記外側空気排出口内の任意の点とを結ぶあらゆる直線上に、前記靴底の一部が位置するように構成されている、請求項8〜10のいずれか1項に記載の靴底。
- 前記内側壁部において、前記内側空気排出口の周囲の少なくとも一部の領域に、前記内側空気排出口の周囲の領域が歪むことを抑制するための補強部材が設けられている、請求項8〜11のいずれか1項に記載の靴底。
- 前記通気溝は、前足部の前方から中足部の後方へと向かうにつれて、前記靴底の厚み方向に凹む深さが徐々に深くなるように形成されている、請求項1〜12のいずれか1項に記載の靴底。
- 靴底であって、
アッパー部材が上方に設けられる上面部と、地面と接触する底面部と、前記上面部の外周端と前記底面部の外周端とを前記靴底の厚み方向に接続する側壁部とを有し、
前記上面部には、前記靴底の厚み方向に凹む通気溝が形成されており、
前記靴底の前足部において、前記側壁部の外足側である外側壁部には、前記通気溝と連通し、外部からの空気を前記通気溝内に取入れるための空気取入口が形成されており、
前記側壁部の内足側である内側壁部において、前記靴底の前足部における最内点である第1最内点と前記靴底の後足部における最内点である第2最内点との間の領域に、前記通気溝を通じて前記空気取入口と連通し、前記通気溝内の空気を外部へと排出するための空気排出口が形成されており、
前記通気溝の少なくとも一部は、前記空気取入口から内足側に向かって斜め後方に延びている空気取入溝を構成している、靴底。 - 請求項1〜14のいずれか1項に記載される靴底を備えた靴であって、
前記靴底の上方に、前記通気溝と連通する複数の通気小孔が形成されたインナーソールが載置されている、靴。 - 前記複数の通気小孔は、中足指節関節に対応する位置を避けた領域に形成されている、請求項15に記載の靴。
- 前記インナーソールの前足部には、前記靴底の前記空気取入口に対応する位置に切欠きが形成されている、請求項15又は16に記載の靴。
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