JPWO2020184485A1 - モニタリング装置、及びモニタリングシステム - Google Patents

モニタリング装置、及びモニタリングシステム Download PDF

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Abstract

実施形態に係るモニタリング装置は、微小物を載置する基材から受光可能な入射面及び入射面から入射した光を出射する出射面を有し、前記微小物の2次元画像情報を半導体光センサに転送する画像転送素子、及び出射面から受光する半導体光センサを備えた検出部を含む。

Description

本発明の実施形態は、モニタリング装置、及びモニタリングシステム
培養容器(フラスコ、ディッシュ、マルチウェルプレート)内の細胞を観察するとき、通常の明視野では細胞はほぼ透明で視認性が悪く、コントラストが得られないことから、一般に、位相差法や微分干渉法が使用されている。しかしながら、用いられる顕微鏡は、ピント合わせなど人の手技や、そのための機械制御が必要である。また、装置が大きく(レンズなどの光学系)、並列性が低く、輸送ボックスに収まらない。
このため、位相差法や微分干渉法は、特にインキュベータの中、輸送ボックス中、及びスタッキングされている培養プレートの各プレートなどに載置された細胞の観察には不向きである。
また、CMOSイメージセンサなどの半導体光センサに測定対象を接触させて観察を行うレンズレスイメージング法は、位相差法や微分干渉法に比べて対物レンズが無い分小型であり、培養容器を置くだけで測定対象の顕微観察画像が得られるが、半導体光センサが容易に動作不良になることが多く、繰り返し利用する用途には不向きである。
このようなことから、細胞を人の手を介さずにモニタリングしてイメージングできる簡便なモニタリング装置が求められている。
特開2002−286643号公報 特開平4−316478号公報
本発明の実施形態は、微小物の画像の視認性が良好なモニタリング装置を得ることを目的とする。
微小物を載置する光透過可能な基材から受光可能な入射面及び前記入射面から入射した光を出射する出射面を有する画像転送素子、及び前記出射面から受光する半導体光センサを備えた検出部とを含み、
前記画像転送素子は前記半導体光センサを前記基材との接触から保護し、かつ前記微小物の2次元画像情報を前記半導体光センサに転送するモニタリング装置。
図1は、第1実施形態にかかるモニタリング装置の構成を模式的に表す断面図である。
図2は、ファイバオプティクプレートの作用を説明するための図である。
図3は、ファイバオプティクプレートの入射角度と光路長との関係を表すグラフ図である。
図4は、ファイバオプティクプレートの入射角度と透過率との関係を表すグラフ図である。
図5は、細胞の観察画面の画像の一例を表す中間調画像写真である。
図6は、比較の画像の一例を表す顕微鏡写真である。
図7は、第1実施形態にかかるモニタリング装置の第1変形例を表す図である。
図8は、図7を上から見た図である。
図9は、第1実施形態にかかるモニタリング装置の第2変形例を表す図である。
図10は、図9を上から見た図である。
図11は、第1実施形態にかかるモニタリング装置の第3変形例を表す図である。
図12は、図11の積み重ねの構成を模式的に表す断面図である。
図13は、第1実施形態にかかるモニタリング装置の第4変形例を表す図である。
図14は、第1実施形態にかかるモニタリング装置の第5変形例を表す図である。
図15は、第1実施形態にかかるモニタリング装置の第6変形例を表す図である。
図16は、第1実施形態にかかるモニタリング装置の第7変形例を表す図である。
図17は、第1実施形態にかかるモニタリング装置の第8変形例を表す図である。
図18は、微小物と散乱光の様子を説明するための図である。
図19は、第1実施形態にかかるモニタリング装置の第9変形例を表す図である。
図20は、第2実施形態にかかるモニタリングシステムを表すブロック図である。
図21は、実施形態にかかるモニタリング装置の検出部の変形例を構成を模式的に表す図である。
図22は、実施形態にかかるモニタリング装置の検出部の他の変形例を構成を模式的に表す図である。
図23は、実施形態にかかるモニタリング装置の検出部の一例の斜視図である。
図24は、図23のX−X’断面図である。
図25は、図23のY−Y’断面図である。
図26は、隙間に樹脂を埋める方法を説明するための図である。
図27は、実施形態に用いられる静止摩擦力を説明するための模式図である。
図28は、図27の容器の斜視図である。
図29は、図27の容器の矢印y,zに沿った断面を表す模式図である。
図30は、容器を高さtで切り取ったと仮定した場合の底部断面を表す模式図である。
図31は、傾斜角度θと溶液の体積Vとの関係を表すグラフ図である。
図32は、第1実施形態にかかるモニタリング装置の第12変形例を表す斜視図である。
図33は、図32を角度を変えて見た斜視図である。
図34は、Z−Z’断面図である。
図35は、第1実施形態にかかるモニタリング装置の第13変形例を表す斜視図である。
図36は、第2実施形態にかかるモニタリングシステムの構成を表す図である。
図37は、図36のモニタリングシステムを表すブロック図である。
図38は、レポート画面の第1例を表す図である。
図39は、レポート画面の第2例を表す図である。
図40は、レポート画面の第3例を表す図である。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
実施形態に係るモニタリング装置は、微小物を載置する光透過可能な基材から受光可能な入射面及び前記入射面から入射した光を出射する出射面を有する画像転送素子と、前記出射面から受光する半導体光センサとを含む。
画像転送素子は、透明な基材に載置された微小物の2次元画像情報を、良好な視認性を維持したまま、半導体光センサに転送することができる。この転送は、例えば微小物を透明な基材を有する容器に収容して画像転送素子の上に置くだけで行うことが可能であり、複雑な光学システムなどを用いる必要はない。画像転送素子としてはファイバオプティクプレート、セルフォック(登録商標)レンズ、またはセルフォックレンズアレイなどの光学素子を用いることができる。画像転送素子を設けることにより、半導体光センサを基材との接触から保護して、損傷を防止することができる。また、微小物と半導体光センサとの間に画像転送素子が設けられていると、微小物と半導体光センサとの距離を離すことができるので、例えば半導体光センサなどで発生する熱による微小物への影響を低減することができる。一方、透明な基材に載置された微小物と半導体光センサとの間に画像転送素子が設けられていないと、画像がぼやけて微小物を視認することは困難である。
また、前記画像転送素子がファイバオプティクプレートである場合は、前記微小物に照射された光のうち前記微小物で散乱された光を散乱角度依存的にフィルタリングし、前記微小物で散乱されず前記ファイバオプティックプレートのファイバー軸に対し平行に入射する光を前記半導体光センサへ透過することでコントラストのある画像を得る。
なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更であって容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
図1は、第1実施形態にかかるモニタリング装置の構成を模式的に表す断面図である。
図示するように、モニタリング装置10は、検出部9と、検出部9上に設けられ、観察対象となる試料としての微小物7を収容した光透過可能な容器6と、容器6の上方に微小物7に対向して設けられた、微小物7に光を照射するための光源8を有する。
光源8としては、点光源、線光源、平行光源、及び面光源等を使用可能であり、好ましくは、平行光源を用いることができる。微小物7は、例えば細胞であり、ヒトを含む動物細胞、血球細胞、卵、精子、オルガノイド、細菌、菌などを含む。細胞以外では、PM10、PM2.5などの環境浮遊微小物、マイクロビーズなどを含む。容器6は光透過可能であり、微小物として細胞を収容する場合、容器6として例えば、ディッシュ、細胞培養用フラスコ、及びマルチウェルプレート等を使用することができる。図1では例としてディッシュを示している。容器6には微小物を保持するための図示しない培養液を入れることができる。なお、以下、モニタリング装置に容器を載置した状態で説明をするが、容器は必ずしもモニタリング装置の必須の構成要件ではない。
検出部9は、配線基板1上に設けられた半導体光センサ3と、半導体光センサ3上に設けられた画素アレイ2と、画素アレイ2を介して半導体光センサ3上に設けられた画像転送素子5と、画像転送素子5及び半導体光センサ3を支持する支持部材4とを有する。支持部材4は、容器6を載置するための載置部4bを有する。半導体光センサ3は、接合部材例えばボンディングワイヤ61等により配線基板1上に電気的に接続することができる。支持部材4は、配線基板1上に設けられ、画素アレイ2、半導体光センサ3、及び画像転送素子5を側面から支持している。半導体光センサ3としては、CMOSエリアセンサ、CCDエリアセンサ、およびラインセンサ等があげられる。
画像転送素子5は、一方の端面に入力された2次元画像情報を他方の端面に転送する素子であり、底部の基材の厚さが10mm以下の光透過可能な容器6に収容した微小物について、底部の基材越しに観察を行うためには、ファイバオプティクプレート、セルフォックレンズ、またはセルフォックレンズアレイを用いることができる。
以下、代表的な画像転送素子5としてファイバオプティクプレートを用いて説明する。
図2に、ファイバオプティクプレートの作用を説明するための図を示す。
ファイバオプティクプレート5は、光ファイバーを束にした光学デバイスであり、光ファイバーは、コア12とクラッド13からなる。コア12は光が伝わる中心部で屈折率が高く、クラッド13はコア12の外側をカバーし、屈折率が低く、光を閉じ込めることができる。ファイバオプティクプレートの透過率は平行光と拡散光で透過率が異なるため、所定の角度の光を選択的に透過する効果がある。
図示するように、ファイバオプティクプレート5は、微小物7としての細胞に照射された矢印101,102,103,104で表される光を容器6を介して受光する入射面5aと、入射した光を半導体光センサ3へ出射する出射面5bとを含む。なお、ここでは、画素サイズはファイバー径Rと同等な場合を好適例として図示しているが、ファイバー径Rが微小物7に対して十分微細であれば、必ずしも画素サイズとファイバー径Rが一致している必要は無い。
このように、実施形態に用いられるファイバオプティクプレートは、微小物に照射されて散乱した光のうち前記微小物で散乱された光を散乱角度依存的にフィルタリングし、微小物で散乱されずファイバオプティックプレートのファイバー軸に対し平行に入射する光を半導体光センサへ透過することでコントラストのある画像を得ることができる。
図3に、ファイバオプティクプレートの入射角度と光路長との関係を表すグラフ図を示す。また、図4に、ファイバオプティクプレートの入射角度と透過率との関係を表すグラフ図を示す。
ファイバオプティクプレートの角度依存的なフィルタリングは、図3のグラフ121に示すように、入射角度ψのとき光路長がファイバー長Lに対してL/cosψで増加する効果と、コアとクラッド界面での反射時の減衰効果を有する。例えば、角度ψが±60度の光の光路長は0度の光に対して2倍になる。光路長は透過率に対して指数的に寄与するため、図4のグラフ122に示すように、例えば0度の光に対して透過率50%の場合を考えると、60度の光に対する透過率は25%と大きく減衰する。さらに、ここでは簡単のためにコアとクラッド界面での反射による減衰効果を考えていないため、実際にはより大きく減衰する。以下、60度を一つの閾値角度として説明する。
例えば、細胞中央部に照射された光は矢印101に示すように垂直に透過し、半導体光センサ3へ出射される。細胞中心近辺に照射された光は矢印102に示すように中心に集光して半導体光センサ3へ出射される。ファイバー軸200に対する角度ψが±60度の範囲であり、細胞淵部に照射された光は矢印103に示すように、屈折してファイバオプティクプレート5で減衰する。ファイバオプティクプレートは、角度ψが±60度の範囲外の光を受光することが可能であるけれども、そのほとんどは減衰してしまうと考えられる。非細胞域に照射された光は、矢印104に示すようにそのまま透過し、半導体光センサ3に到達する。
このようなことから、ファイバオプティクプレート5を介して細胞を観察すると、細胞の画像は、中心部は明るくなり、淵が暗くなる。これにより、透明な細胞の輪郭にコントラストの付いた画像が得られる。
図5に、実施形態を用いた細胞の観察画面の画像の一例を表す中間調画像写真を示す。
図6に、比較の位相差顕微鏡を用いた細胞の画像の一例を表す顕微鏡写真を示す。
細胞は、HeLa細胞をパラホルムアルデヒドで処理したものを使用し、35mm径のガラスボトムディッシュに収容して使用した。
図5に示すように、実施形態を用いた細胞の画像では、中心部は明るくなり、淵が暗くなり、図6の位相差顕微鏡写真と比較して、細胞のコントラストがより明確になり、細胞の画像の視認性が良好となる。
また、位相差法や微分干渉法などの顕微鏡による観察は、ピント合わせやそのための機械制御は人の手で行われる。さらに、レンズなどの光学系の部品が必要であるため、装置が複雑となる。これに対し、実施形態にかかる装置では、細胞に当たった光を受光するだけでコントラストが明確な画像が得られ、人手による画像の調整が必要ない。また、光学系の部品が必要ないので、装置構造が簡素である。このように、実施形態にかかるモニタリング装置を用いて、細胞のような透明な微小物を観察すると、低コストで、コントラストが明確な画像が容易に得られる。
ファイバー径Rは、下記式(A1)に示すように、ナイキストの定理に基づき、微小物
(細胞)の径rの半分未満にすることができる。
R<r/2…(A1)
個々の細胞を識別する場合では、標準的な細胞種の大きさが約10μmであることから、ファイバー径Rはその半分未満、1μm〜5μm例えば3μmにすることができる。また、ファイバー径Rは実用的には、1μm未満であると、可視光波長の透過率が大きく減衰する傾向があり、5μmを超えると、ナイキストの定理より10μm以下の情報を検出できなくなる。
半導体光センサの画素サイズは、ファイバー径R以下にすることができる。
矢印103で示す斜めの光をコントラストが得られる程度に減衰するには、ファイバオプティクプレートの厚さtは十分な厚みが必要である。実験的に厚さtは2.54mmで像が得られることを確認した。なお、厚さtはそれに限られたものではなく、必要コントラストに応じて、また細胞種の扁平性に応じて、0.5mm以上、1mm以上、10mm以上にすることができる。また、実用的には、厚さtは1〜5mmにすることができる。1mm未満であると、角度依存的フィルタリングの効果が小さくなりコントラストが得られにくくなる傾向がある。また、1mmを超えると、ボンディングワイヤ61のループ高さを上回り、ファイバオプティクプレートの端面を面一にして容器6に直接接地できるようになる。なお、使用する容器6の底厚はガラス容器の場合は例えば0.2mm以下、プラスチック容器の場合は1〜2mm程度である。
図1に示すように、検出部9において、ファイバオプティクプレート5の端面である入射面5aと、ファイバオプティクプレート5を支持する支持部材4の容器6側に設けられた載置部4bに含まれる端部4aと面一にすることができる。ファイバオプティクプレート5の入射面5aは、容器6の底6bに密着することができる。例えば、支持部材4の端部4aが入射面5aよりも容器6側に突出していると、入射面5aと容器6の底6bとの間に空気層が設けられる。この場合、容器6と、容器6とは屈折率の異なる空気層との界面、及び入射面5aと空気層との界面で、それぞれ屈折や反射が生じる。このために、半導体光センサにおいて明瞭な像を得ることが困難となる傾向がある。
支持部材4は、少なくとも一部が前記入射面5aと面一の端部を含むことができる。
図21に、実施形態にかかるモニタリング装置の検出部の他の例を構成を模式的に表す断面図を示す。
図示するように、このモニタリング装置130では、支持部材4の容器6側の端部4aは、ファイバオプティクプレート5の入射面5aよりも、ファイバオプティクプレート5のファイバー軸の方向と平行な方向に下げられている。これにより、入射面5aは容器6側に突出して、容器6の底6bに密着し得る。この場合、検出部9は光学的に問題ないが、構造的な安定性が悪くなり、入射面5aにクラックを生じる恐れがある。端部4aに対する入射面5aの高さt1は、0mm以上1mm以下にすることができる。
実施形態にかかるモニタリング装置は、観察が容易であり、構造が簡素であるため、一度に複数の試料の観察も可能である。
(マルチモニタリング装置1)
図7は、第1実施形態にかかるモニタリング装置の第1変形例を表す図であり、複数の試料を観察可能なモニタリング装置の構成の一例を模式的に表す断面図を示す。
図8は、図7を上から見た図を示す。
但し、試料は省略した。
図示するように、モニタリング装置20は、容器6と検出部9の構成が異なること以外は図1に示すモニタリング装置10と同様である。ここでは、1つの容器6の代わりに、複数の試料7−1,7−2をそれぞれ収容する複数のウェル15−1,15−2を有するマルチウェルプレート14が用いられる。また、1つの検出部9の代わりに複数の検出部17が用いられる。複数の検出部17として、各ウェル15−1,15−2,15−3,15−4,15−5,15−6に対向して、各々1つずつの検出部17−1,17−2,17−3,17−4,17−5,17−6が設けられている。
このモニタリング装置20を用いると、例えば試料7−1,7−2のような複数の試料を、それぞれの検出部17−1,17−2,17−3,17−4,17−5,17−6で並列して同時に観察することが可能である。
隣接する検出部17−1,17−2において、それぞれのファイバオプティクプレート5の端面である入射面5a−1,5a−2と、ファイバオプティクプレート5を支持する支持部材4のマルチウェルプレート14側に設けられた載置部に含まれる端部4a−1,4a−2とを全て面一にすることができる。
図9は、第1実施形態にかかるモニタリング装置の第2変形例を表す図であり、試料を複数の検出部で観察可能なモニタリング装置の構成の他の一例を模式的に表す断面図を示す。
図10は、図9を上から見た図を示す。
但し、試料は省略した。
図示するように、モニタリング装置30は、容器6と検出部9の構成が異なること以外は、図1と同様の構成を有する。ここでは、容器6として、ディッシュに加えて、ディッシュよりサイズの大きい細胞培養用フラスコ16を用いる。また、1つの検出部9の代わりに、1つの細胞培養用フラスコ16に対し、複数の検出部18−1,18−2,18−3,18−4,18−5,18−6を適用する。
このモニタリング装置30を用いると、試料7のいろいろな領域に、それぞれの独立した検出部18−1,18−2,18−3,18−4,18−5,18−6を設けることにより、培養容器全体を効率的にカバーして、コントラストが明確で視認性の良い画像を、同時に観察することが可能である。
隣接する検出部18−1,18−2において、それぞれのファイバオプティクプレート5の端面である入射面5a−3,5a−4と、ファイバオプティクプレート5を支持する支持部材4の細胞培養用フラスコ16側に設けられた載置部に含まれる端部4a−3,4a−4とを全て面一にすることができる。
(マルチモニタリング装置2)
図11は、第1実施形態にかかるモニタリング装置の第3変形例を表す図であり、複数の試料を積み重ねて観察可能なモニタリング装置の構成の一例を模式的に表す斜視図を示す。
図12は、図11の積み重ねの構成を模式的に表す断面図を示す。
図11に示すように、モニタリング装置50は、インキュベータ51と、インキュベータ51内に設けられた例えば2段の棚52と、棚52内に、例えばそれぞれ3段ずつ積み重ねられたモニタリング部40−1,40−2,40−3からなる複数のモニタリング部複数40を有する。
また、図12に示すように、モニタリング部40−1,40−2,40−3のそれぞれは、図7のモニタリング装置20と同様に、複数の検出部17と、複数の検出部17に各々対向して設けられた複数のウェルを有するマルチウェルプレートとを備えている。さらに、複数のモニタリング部40は、モニタリング部40−1,40−2,40−3のうち、積み重ねの一番下のモニタリング部40−3以外のモニタリング部40−1,40−2は、基板1の半導体光センサ3が設けられた面とは反対面1aに、その下の段の容器6と対向して光源21がさらに設けられている。例えば、モニタリング部40−1及び40−2の光源21は、各々、その下段のモニタリング部40−2,40−3に光照射を行う。積み重ねの一番下のモニタリング部40−3は、図7のモニタリング装置20と同様の構成を有し、基板1の半導体光センサ3が設けられた面とは反対面1aに光源21は設けられない。一方、モニタリング部40−1に光照射を行う図示しない光源は、モニタリング部40−1のマルチウェルプレート14に対向する棚板の面52aに設けられる。
実施形態によれば、モニタリング部を積み重ねて配置し、光源を、隣接するモニタリング部間に位置する基板に設けることにより、インキュベータのような限られた空間に、より多くのモニタリング部を緻密に配列させることが可能となる。このように、このモニタリング装置50を用いると、コントラストの明確な視認性の良い画像を稼働率良く観察することが可能となる。
また、各段の隣接する検出部17−1,17−2において、それぞれのファイバオプティクプレート5の端面である入射面5a−1,5a−2と、ファイバオプティクプレート5を支持する支持部材4のマルチウェルプレート14側に設けられた載置部に含まれる端部4a−1,4a−2とを全て面一にすることができる。
(蛍光プローブのモニタリング装置)
図13は、第1実施形態にかかるモニタリング装置の第4変形例を表す図であり、ファイバオプティクプレートと光学フィルターの組み合わせを使用した蛍光プローブを観察可能なモニタリング装置の構成の一例を模式的に表す断面図を示す。
図示するように、モニタリング装置60は、画素アレイ2とファイバオプティクプレート5との間に所定波長の光を遮断する光学フィルター22をさらに設けている。また、光源として平行光源23を使用し、微小物として蛍光プローブを導入した細胞7’を使用する。モニタリング装置60は、光源と観察対象となる微小物が限定され、光学フィルター22をさらに使用すること以外は図1と同様の構成を有する。
モニタリング装置60では、まず、平行光源23より予め蛍光プローブを導入した細胞7’にほぼ平行な励起光を照射することができる。励起光により細胞7’が発光すると、ファイバオプティクプレート5に入射する。入射した光は、半導体光センサ3へ出射する前に光学フィルター22に通される。光学フィルター22としては、所定波長の光を遮断する誘電体多層膜、染料や顔料等を含むカラーフィルター等を使用することができる。
光学フィルターとして誘電体多層膜を用いる場合、フィルターの角度依存性のため励起光が平行であることが必要で、通常は、光学系の構成が容易でない。これに対し、モニタリング装置60では、ファイバオプティクプレートを用いることにより、遮断すべき励起光の平行性が容易に向上し、照射する励起光に要求される平行度が緩和される。
また、このモニタリング装置60を用いて、ファイバオプティクプレート5を介して細胞7’を観察すると、その中心部は明るくなり、淵が暗くなることにより、発光した細胞7’の画像のコントラストが明確になり、視認性が良好となる。
(反射光を用いたモニタリング装置)
図14は、第1実施形態にかかるモニタリング装置の第5変形例を表す図であり、光源からの反射光を使用して試料を観察可能なモニタリング装置の構成の一例を模式的に表す断面図を示す。
図示するように、モニタリング装置70は、容器6の上方に設けられた光源8の代わりに、基板1上に設けられた光源24を用いること以外は、図1と同様の構成を有する。光源24は、培養液25の液面25aで反射した反射光35が微小物7に照射するように設けられる。
このモニタリング装置70を用いると、液面25aでの反射で実質的に容器6の上方から照明した作用が得られ、図1と同様に、低コストで、コントラストが明確な画像が容易に得られる。
液面における反射率は、下記式(A2)で表される。
反射率 R1 = ((n0−n1)/(n0+n1))×100…(A2)
使用する培養液の屈折率n1=1.3であり、空気の屈折率n0=1.0であるので、これを代入すると液面では反射率1.7%となる。
図15は、第1実施形態にかかるモニタリング装置の第6変形例を表す図であり、光源からの反射光を使用して試料を観察可能なモニタリング装置の構成の他の一例を模式的に表す断面図を示す。
図示するように、モニタリング装置80は、容器6の上方に反射板26を配置すること以外は、図14と同様の構成を有する。このように、反射板26を置くことで、反射面26aで反射した反射光36を微小物7にさらに照射することができるので、反射光の効率を90%以上に高めて、低コストで、コントラストが明確な視認性の良い画像が容易に得られる。
また、モニタリング装置70及び80では、同じ検出部9の基板1に光源を設けることにより、異なるフォーマットの容器を混載してインキュベーションする場合、管理が容易になる。このため、同じインキュベータ内で、異なる培養実験を平行して行なうことも可能となる。
(スキャン可能なモニタリング装置)
図16は、第1実施形態にかかるモニタリング装置の第7変形例を表す図であり、試料を走査しながら観察可能なモニタリング装置の構成の一例を模式的に表す断面図を示す。
図示するように、モニタリング装置90は、基板1に取り付けられ、検出部9を水平移動可能に支持する水平駆動機構27をさらに有すること以外は、図1と同様の構成を有する。
モニタリング装置90を用いると、容器6の下の検出部9が水平移動可能であるため、試料を走査しながら観察可能であり、図1と同様に、低コストで、コントラストが明確な画像が容易に得られる。
図17は、第1実施形態にかかるモニタリング装置の第8変形例を表す図であり、試料を走査しながら観察可能なモニタリング装置の構成の他の一例を模式的に表す断面図を示す。
図示するように、モニタリング装置100は、ファイバオプティクプレート5と検出部9の構成が異なり、検出部を水平移動可能に支持する水平駆動機構28をさらに有すること以外は図1と同様の構成を有する。ここでは、ファイバオプティクプレート5が容器6の底部に固定されている。また、検出部9の代わりに、配線基板1上に、ボンディングワイヤ11により接続された半導体光センサ3と、半導体光センサ3上に設けられた画素アレイ2と、半導体光センサ3及び画素アレイ2を側面から支持する一対の支持部材4と有する検出部9’を使用する。
モニタリング装置100を用いると、容器6に取り付けられたファイバオプティクプレート5の下の検出部9’が水平移動可能であるため、試料を走査しながら観察可能であり、図1と同様に、低コストで、コントラストが明確な視認性の良い画像が容易に得られる。なお、ここでは、検出部9,9’側を移動したが容器6側を水平移動させることも可能である。半導体光センサとしてアレイセンサのほか、ラインセンサを使用することも可能である。
(前方散乱光及び側方散乱光を検知するモニタリング装置)
図18に、微小物と散乱光の様子を説明するための図を示す。
図示するように、例えば内部に微小構造体を有する細胞のような微小物では、照射した光34に対して散乱光33が生じる。散乱光33のうち、前方散乱(FSC: Forward scattering)33aは細胞の大きさを、側方散乱(SSC: Side scattering)33bは内部構造の複雑さのパラメータとして知られている。要求される情報に応じてそれぞれの散乱光を検知器37で検知することができる。
図19は、第1実施形態にかかるモニタリング装置の第9変形例を表す図であり、前方散乱光及び側方散乱光を検知するモニタリング装置を模式的に表す断面図を示す。
図示するように、モニタリング装置110は、光源8の構成と、検出部9の周囲を遮光する遮光板29をさらに有すること以外は、図1と同様の構成を有する。モニタリング装置110では、光源8の代わりに、FSCを測定するための垂直照明光源32と、SSCを測定するための水平照明光源31とを備える。
モニタリング装置110を用いて、垂直照明光源32による垂直光32aの照射と、水平照明光源31により水平光31aの照射を逐次的に行ない、FSCとSSCを各々測定することができる。また、それぞれの測定により、低コストで、コントラストが明確な視認性の良い画像が容易に得られる。
容器6としては、例えばポリスチレンやガラスなどの光透過性部材が用いられる。垂直、水平以外の角度から光を照射してもよい。第1光源の照射角度方向をファイバオプティクプレートのファイバー軸に対する第1角度例えば0度として、第2光源の照射角度を第1角度とは異なる第2角度例えば90度とすることができる。これにより、ファイバオプティクプレートのファイバー軸に対し±60度の範囲の角度で入射する散乱光を測定できる。ファイバオプティクプレート5及び半導体光センサ3の端面は遮光されていることが望ましい。遮光板29を設ける代わりに支持部材4として黒色の部材を用いることができる。
(検出部の支持部材形状1)
図22は、実施形態にかかるモニタリング装置の第10変形例を示し、実施形態にかかるモニタリング装置の支持部材の構成を模式的に表す断面図を示す。
図示するように、容器6には、底6bに脚(foot)62が設けられることがある。このような場合、モニタリング装置140の検出部9”に示すように、使用される支持部材4’は、その容器6側の端部4a’に段差を設けることができる。端部4a’のうち、ファイバオプティクプレート5の周囲の端部4−1は、入射面5aと面一にすることができる。これにより、ファイバオプティクプレート5の入射面5aと支持部材4の端部4−1は、容器6の底6bの領域6−1と密着し得る。一方、支持部材4の端部4−1の周囲の端部4−2は、ファイバオプティクプレート5のファイバー軸と平行な方向に端部4−1よりも距離t2だけ下げることができる。距離t2は、脚62の高さt3よりも長くすることができる。これにより、このモニタリング装置140では、容器6に脚62が設けられていても、支持部材4の端部4−2には接触しにくくなる。容器6の脚の高さt3は、0.1〜3.0mmにすることができる。距離t2は、0.1〜5.0mmにすることができる。モニタリング装置140は、端部4a’に段差が設けられていること以外は、図1と同様の構成を有する。なお、ここでは、端部4−1のように、容器6の底6bに面する支持部材4の一部を載置部という。
(検出部の支持部材形状2)
図23は、第1実施形態にかかるモニタリング装置の第11変形例の検出部の斜視図を示す。
図24に、図23のX−X’断面図を示す。
また、図25に、図23のY−Y’断面図を示す。
図24及び図25に示すように、モニタリング装置150は検出部9−1を含み、検出部9−1は、基板1の第2基板72上に設けられたCMOSセンサ2と、CMOSセンサ2上に設けられた図示しない画素アレイと、画素アレイを介してCMOSセンサ2上に設けられたファイバオプティクプレート5と、ファイバオプティクプレート5を支持する支持部材64とを有する。
支持部材64は、図22に示す支持部材4’の他の一例を示し、載置部の形状が支持部材4’の載置部の形状とは異なる。図23、図24、及び図25に示すように、支持部材64は、載置部側に、ファイバオプティクプレート5の入射面5aを中心としてその周囲を取り囲むように設けられ、入射面5aに対し、少なくとも一部が面一に設けられた円形の第1端部4−1を有する第1凸部53と、第1凸部53と間隔をおいて、入射面5aに対し、少なくとも一部が面一に設けられた半リング形状の第2端部4−3を有する第2凸部54と、また、第1凸部53を介して第2凸部54に対向して、第1凸部53と間隔をおいて、入射面5aに対し、少なくとも一部が面一に設けられた半リング形状の第3端部4−4を有する第3凸部55とを含む。第1端部4−1と第2端部4−3との間、第1端部4−1と第3端部4−4との間、及び第2端部4−3と第3端部4−4との間には、第1端部4−1と第2端部4−3と第3端部4−4よりもファイバオプティクプレート5のファイバー軸と平行な方向に所定の距離だけ下げられた第4端部4−2がある。第2端部4−3と第3端部4−4の外側には、第2端部4−3及び第3端部4−4よりもファイバオプティクプレート5のファイバー軸と平行な方向に所定の距離だけ下げられた第5端部4−5がある。端部4−1,4−3,4−4,4−2,及び4−5が、支持部材64の端部63を構成している。所定の距離は、観察に使用される容器の脚の長さよりも長くすることができる。
基板1は、第1プリント基板71と、第1プリント基板71の一方の主面上に設けられた第2基板72と、第1プリント基板71の他方の主面に設けられた、例えばIC、コンデンサ、及びコネクタ等の部品73とを有する。
第4端部4−2は、第1端部4−1と第2端部4−3と第3端部4−4よりもよりも下げられているので、例えば、図22に示すモニタリング装置と同様に、観察に使用される容器の脚の凸部を第4端部4−2上で逃がし、容器の底部を、ファイバオプティクプレート5の入射面5aと第1端部4−1に、十分密着させることが可能である。さらに、検出部9−1を有するモニタリング装置は、支持部材64の載置部側に、第1凸部53に加えて、第2凸部54及び第3凸部55が設けられていることにより、使用される容器の底の大きさが例えば図22に示す容器の底の大きさよりも十分に大きい場合には、容器の脚の突起構造を第2端部4−3及び第3端部4−4よりも下げられた端部4−5上で逃がして、容器の底部を、ファイバオプティクプレート5の入射面5aと第1端部4−1に、十分密着させることが可能である。また、このとき、容器の底部を、第1端部4−1と第2端部4−3と第3端部4−4で支持することができるので、第1端部4−1のみで支持するよりも、容器をより安定に載置して観察することが可能である。
例えば、大きさの異なる容器として、35mm外径を有するディッシュ、60mmの外径を有するディッシュ、及び90mmの外径を有するディッシュを使用する場合には、端部63の寸法として、第1端部4−1の直径を20〜30mm、端部4−2の幅を5〜20mm、第2端部4−3及び第3端部4−4の幅を5〜20mmにすることにより、どの大きさのディッシュでも載置部に安定して載置することができる。また、端部63の寸法が上述のような値であるとき、使用可能な容器の他の例として、例えばT12.5、T25、T75の大きさのフラスコがあげられる。
また、第1凸部53とファイバオプティクプレート5との間との隙間74を、樹脂75で埋めることができる。これにより、容器から漏れ出した溶液などによるCMOSセンサ2及び部品73の動作不良を防ぐことができる。
図26は、隙間に樹脂を埋める方法の一例を説明するための図を示す。
この図は、支持部材64の側面77から隙間74にかけて注入孔76が設けられていること以外は図25と同様である。図示するように、隙間74は、この注入孔76から樹脂を注入することにより、樹脂75で埋めることができる。樹脂75の上面はファイバオプティクプレート5と面一にすることができる。
このような樹脂として、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂などの熱硬化性樹脂、ポリスチレン、ABS樹脂、ホットメルト接着剤などの熱硬化性樹脂等があげられる。
なお、このモニタリング装置150の支持部材64には、3つの凸部53、54、及び55が設けられるが、4以上の凸部が設けられていてもよい。
(モニタリング装置の支持部材の材料)
例えば半導体光センサ上の細胞の培養容器の位置を動かさずに培養液を交換する場合、実験者は培養容器を載置部に置いたままCOインキュベータからモニタリング装置を取り出し、クリーンベンチまで持ち運びを行う。その際、培養容器を固定具などを用いて装置に固定することは、取り外し工程も必要となり、作業性の悪化をもたらす。
このため、実施形態に係るモニタリング装置では、載置部に容器が滑りにくい領域を設けることができる。これにより、固定具などを用いることなく半導体光センサと容器の位置関係を維持しやすくなる。
このような領域を得るには、容器が滑りにくい材料を使用することができる。この材料は、支持部材の載置部の少なくとも一部、あるいは支持部材全体に使用することができる。
ここで、この材料には、傾斜時に少なくとも培養容器内の培養液がこぼれる角度よりも大きな角度で静止摩擦力が作用することが望ましい。言い換えれば、培養液がこぼれる角度よりも摩擦角θ0が大きいことが必要である。また、この材料は、容器と支持部材として使用される材料との静止摩擦力を計測することにより選択することができる。
図27に、実施形態に用いられる静止摩擦力の計測方法を説明するための模式図を示す。
この模式図は、微小物及び微小物を保持するための溶液例えば培養液25を収容し、円形の底部86bを有する容器86を、支持部材としての使用が考えられる材料で形成された板84を、容器86内の溶液25がこぼれる角度よりも大きな角度θに傾斜させた様子を表している。矢印y,zは、容器86の底部86bの中心を通り、互いに直交する方向を示す。yは底部86bに沿った傾斜の方向である。zは底部86bに対し垂直な方向である。25aは溶液の液面、25cは溶液の底部を示す。
静止摩擦力μは、容器底部86bと支持部材の板84の載置部側の端面84aとの接触面81に作用する。容器86が支持部材の板84を滑り出す角度を摩擦角とする。
摩擦角θ0と静止摩擦係数μの関係は式(1)で表される。
μ=tanθ0…(1)
この関係は容器86の巨視的な形状によらず、容器86の材質と支持部材の板84の材質の間で決まることが物理的に知られている。
溶液25がこぼれる傾斜角度θを求めるための式の一例として、下記式(2)があげられる。
容器内の溶液の体積をV、容器高さをh、内径をrとした場合、体積Vは下記式(2)で表される。
Figure 2020184485
また、式(2)中のαは、下記式(3)で表される。
Figure 2020184485
以下に、式(2)を導き出す過程を説明する。
まず、容器86内の溶液25の体積Vを算出するために使用する図を、図28ないし30示す。
図28は、図27の容器86の斜視図を示す。
図中、矢印x、y,zは互いに直交する方向を示す。矢印xは、容器86の底部86bの中心を通り、底部86bに沿ってyに直交する方向である。また、25aは溶液の液面、境界線B0は、底部86bと溶液25の液面25aとの境界を表している。
図29は、図27の容器86の矢印y,zに沿った断面を表す模式図を示す。
図中、tは、高さhを有する溶液25の任意の高さを示す。
図30は、容器86を高さtで切り取ったと仮定した場合の底部断面を表す模式図を示す。
図中、86tは、任意の高さtで切り取られた容器86の底部を示す。86cは、底部86tの中心を示す。25bは、任意の高さtで切り取られた溶液25の底部を表す。B(t)は液面25aと底部25bとの境界線を表す。φは、境界線Btと、容器86の溶液底部86tの中心86cとのなす角度を示す。
底部25bの面積S(t)は、角度2φの扇型の面積から角度2φの三角形の面積を差し引いて、下記式(4)で表すことができる。
S(t)=r(φ−cosφsinφ)…(4)
図29から、l=r−rcosφで表されるので、
下記式(5)の関係を導き出すことができる。
Figure 2020184485
式(5)を整理すると下記式(6)を導き出すことができる。
Figure 2020184485
式(6)の両辺をφで微分すると、下記式(7)が得られる。
Figure 2020184485
ここで任意の高さtの値は0からhの範囲であり、φの値は、下記式(8)で表される値から0の範囲である。
Figure 2020184485
溶液の体積VはS(t)を高さ0からhの範囲で積分することにより求められる。これを下記式(2’)で表されるように、式(8)から0の範囲でφを用いて置換積分することにより、式(2)の右辺を導き出すことができる。
Figure 2020184485
ここで、αは上記式(3)に示す。
例えば容器が直径35mmのディッシュ(高さ約10mm、内径約17.5mm)である場合、推奨される溶液の量は1.8mLから2.7mLとされている。
図31に、上記式(2)を数値解析した結果として、傾斜角度θと溶液の体積Vとの関係を表すグラフ図を示す。
図中、曲線123は、傾斜角度θと溶液の体積Vとの関係を表す。
ここで、r=17.5mm,h=10mmとした。推奨される溶液量2.7mLにおいて、溶液がこぼれる傾斜角度θは25度であり、少なくとも静止摩擦係数0.47以上が必要であることが分かる。
実際には表面張力によるメニスカスが生じるが、培養液を用いた実験を行い、同等の結果であることを確認した。
実験1 容器の静止摩擦係数μと最大傾斜角度の測定
支持部材材料として、白アルマイト処理をしたアルミニウム、ABS樹脂、スチレン系熱可塑性エラストマーAR741B(アロン化成社製)、スチレン系熱可塑性エラストマーAR791B(アロン化成社製)、シリコーンゴム(デュロメーター硬さA50)を板材に加工したものをそれぞれ用意した。
35mmの外径を有するポリスチレンディッシュ(MatTek社製、P35GG−0−14−C)を上記各材料の板材に置き、傾斜角度θを走査することで、静止摩擦力μが働く摩擦角θ0に相当する最大傾斜角度を各々実験的に求めた。各実験は12回ずつ行い、最大値と最小値を除いた平均値を求めた。得られた結果を下記表1に示す。
Figure 2020184485
表1に示すように、一般的に筐体の部材で用いられるアルマイト処理されたアルミ板やABSでは、必要な静止摩擦係数0.47よりも少ない値であった。これに対し、AR−741B、AR−791B等の熱可塑性エラストマーや、例えばデュロメーター硬さA50のシリコーンゴムなどのゴム材料で静止摩擦係数0.47以上となり、これを支持部材の材料として使用すると、載置部に容器が滑りにくい領域を設けることが可能となる。特に、AR−741Bやシリコーンゴムは、静止摩擦係数が1よりもはるかに大きく、傾斜角は45℃よりも大きくなったことから、これらの材料を用いることにより、載置部に対し容器が滑りにくくなる効果がより高いと考えられる。
ここでは、支持部材材料を変化させたが、静止摩擦係数μは、支持部材材料と容器のそれぞれの材質に依存する。
なお、上記熱可塑性エラストマー及びシリコーンゴムは一例であり、容器が滑りにくい材料として、例えば、ポリオレフィン、ポリアミド、ウレタン等があげられる。
(異なる材質を含む筐体を備えたモニタリング装置)
図32は、第1実施形態にかかるモニタリング装置の第12変形例を表す斜視図である。
図33は、図32を異なる角度から見た斜視図である。
図34は、図32のZ−Z’断面図である。
恒温調整されている容器をインキュベータから取り出してモニタリング装置に載置する際、半導体光センサを含む電子回路部などからの発熱により、容器内外に温度差ができ、容器の一部が結露することがある。このため、容器内の結露を抑制し得るモニタリング装置が望まれている。
図示するように、このモニタリング装置160は、筐体99を有する。筐体99は、微小物が収容された容器を置くための載置部111aが設けられた検出部を収容する筐体本体92と、筐体本体92と対向して配置され、微小物に光照射を行うための光源98を収容する天井部93と、天井部93と筐体本体92を接続する接続部94とを有する。接続部94には光源98と検出部119とを電気的に接続する配線133が収容されている。
筐体本体92は、仕切り板95により上下2室に分かれており、上室95aには検出部119、下室95bには検出部119と電気的に接続された乾電池ボックス131が各々収容されている。検出部119は、第1基板115の一方の主面上に設けられた第2基板114と、第2基板114上に設けられた半導体光センサ113と、半導体光センサ113上に図示しない画素アレイを介して設けられたファイバオプティクプレート112と、ファイバオプティクプレート112及び半導体光センサ113を支持する支持部材111とを有する。容器を載置可能な載置部111aは支持部材111の一部であり、ファイバオプティクプレート112の入射面112a周囲に設けられている。第1基板115の他方の主面上には、コネクタ118により半導体光センサ113と電気的に接続された部品73例えば無線モジュール、MCU、メモリ等が搭載された第3基板116がスペーサ117を介して設けられている。
天井部93には、配線133と接続され、LEDなどの光源98が設けられた天井部基板132が収容されている。天井部93の部材のうち天井部基板132の下方の部材93bは、光源98から照射される光が透過するための開口141を有する。天井部基板132はスペーサ134によって部材93b上に支持されている。
筐体99には、例えば板状の部材を用いることができる。筐体本体92の底部には、矩形の部材92a、部材92aと対向する位置には、少なくとも載置部111aに相当する部分に開口141を有する矩形の部材92bが用いられる。また、矢印135から見て正面となる側面には部材92eが用いられ、その左側面にはコの字型の部材92c、その右側面には、部材92cとは線対称の形状を有する部材92dが設けられている。また天井部93の天板には部材93a、正面には部材93cが設けられている。天井部93の部材93bと、筐体本体92の部材92bとの間には、接続部94の部材94bが設けられている。また、その背面側には筐体本体92及び接続部94の部材94aが設けられている。
このモニタリング装置160では、部材94aと部材92aの材料として金属例えばアルミを使用し、それ以外の部材の材料として、樹脂例えばABS樹脂を使用する。これにより、筐体本体92内の第3基板116に搭載された無線モジュール、MCU、メモリなどで発生する熱を逃がして、容器内外における温度差を低減し、容器内の結露を抑制することができる。
なお、図34では、部材94a及び部材92aとして金属材料、それ以外の部材として樹脂材料を使用したが、それに限定するものではなく、上記筐体99を構成する部材のうち、少なくとも載置部111aに相当する部分に開口を有する矩形の部材92bの材料として例えば樹脂等の熱伝導性の低い第1材料を使用し、部材92b以外の部材の少なくとも1つに第1材料の熱伝導性よりも高い熱伝導性を有する第2材料例えば金属等を使用することができる。
第1材料としては、例えば、ABS、アクリル、MCナイロン、エポキシ、フッ素、PEEK、ゴムなどの樹脂材料があげられる。第2材料としては、例えば、アルミ、ステンレス、鉄、銅などの金属材料があげられる。
(天井部に回路基板を設けたモニタリング装置)
図35は、第1実施形態にかかるモニタリング装置の第13変形例を表す図を示す。
図示するように、このモニタリング装置170は、筐体99’を有し、筐体99’は、微小物が収容された容器を置くための載置部111aが設けられた検出部を収容する筐体本体92’と、筐体本体92’と対向して配置され、微小物に光照射を行うための光源98を収容する天井部93’と、天井部93’と筐体本体92を接続する接続部94とを有する。
筐体本体92’は、仕切り板95により上下2室に分かれており、上室95aには検出部119、下室95bには検出部119と電気的に接続された乾電池ボックス131が各々収容されている。検出部119は、第1基板115の一方の主面上に設けられた第2基板114と、第2基板114上に設けられた半導体光センサ113と、半導体光センサ113上に図示しない画素アレイを介して設けられたファイバオプティクプレート112と、ファイバオプティクプレート112及び半導体光センサ113を支持する支持部材111とを有する。また、第1基板115の他方の主面上にはスペーサ117を介して仕切り板95が設けられている。
天井部93’には、配線133と接続され、LEDなどの光源98が設けられた天井部基板116’が収容されている。天井部基板116’には、さらに無線モジュール、MCU、メモリ等が搭載されている。
このように、図34に記載のモニタリング装置160では、無線モジュール、MCU、メモリ等の部品が搭載された第3基板が、容器の載置部111aを有する筐体本体92に設けられていたが、図35に記載のモニタリング装置170では、これらの部品は、筐体本体92’には設けられず、天井部93’に収容された天井部基板116’に設けられている。これにより、無線モジュール、MCU、メモリ等の部品と、容器との距離が離れるので、部品から発熱により容器内外の温度差が発生しにくくなり、容器内の結露を抑制することができる。
なお、接続部94’には、光源98及び無線モジュール、MCU、メモリ等が搭載された天井部基板116’と、検出部119とを電気的に接続する配線133’が収容されている。
部材92a’及び部材94a’の材料として樹脂例えばABS樹脂を適用する。
(モニタリング装置のその他の変形例)
上記第1実施形態にかかるモニタリング装置では、微小物としての細胞を容器内に収容して観察を行ったが、細胞を容器6に収容する代わりに、例えば光透過性を有するシール等を皮膚に直接貼付してはがすことにより角質の細胞を採取し、ファイバオプティクプレート5上に直接載置することができる。この場合、細胞をファイバオプティクプレート5上に接触させて観察することが可能なので、容器の底厚がない分、より明確な画像が得られる。
(モニタリングシステム)
図20は、第2実施形態にかかるモニタリングシステムを表すブロック図を示す。
第2実施形態にかかるモニタリングシステム120は、第1実施形態にかかるモニタリング装置を用いて微小物を観察するシステムであって、図示するように、ノード側に設けられた、光源41、光源41から試料に光照射して得られた散乱光を検知し、画像データを得る検出部42、サーバ側と通信を行い、前記検出部から得られた画像データをサーバ44に送る通信部43、及び光源41、検出部42、及び通信部43を制御する制御部46、及びサーバ側に設けられ、画像データを蓄積及び解析するサーバ44とを有する。微小物が細胞であるとき発熱が細胞を害するため、ノード側の構成のうち光源41と検出部42は細胞培養環境内に置かれるが、制御部46及び通信部43は、細胞培養環境外に置くことができる。
光源41及び検出部42として、第1実施形態にかかるモニタリング装置に用いられる光源及び検出部を使用することができる。検出部42は、例えば図1に示すような半導体光センサ3と、半導体光センサ3上に設けられた画素アレイ2と、画素アレイ2を介して半導体光センサ3上に設けられたファイバオプティクプレート5とを有することができる。ファイバオプティクプレート5は、微小物に照射された光のうち、ファイバオプティクプレートのファイバー軸に対し±60度の範囲の角度で入射する光を受光して画像を形成する。
このモニタリングシステム120を用いて、使用者がスマートフォンやタブレットなどの端末45から画像データをリクエストすると、サーバ44は、通信部43にトリガー信号を送信する。通信部43は、制御部46に画像データ取得のためのトリガー信号を与える。制御部46は、画像取得モードとなり、光源41をONに制御して試料となる微小物に光照射を行い、検出部42は、得られた散乱光を検知して画像データを取得する。取得した画像データは、制御部46に送られ、通信用の画像データとして通信部43に送信される。通信部43は画像データをサーバ44に送り、サーバ44では、画像データ及びその解析データ等を蓄積することができる。このようにして、サーバ44は、端末45からのリクエストに応じて、画像データを取得し、送信することができる。
また、モニタリングシステム120を用いて一定時間ごとに画像データを取得することを、端末の自動受信機能を用いてあらかじめ設定することにより、定期的に画像データを受信することができる。
さらに、解析データに異常を検知したとき、アラートをメールの受信及び画面表示により通知するように、端末の自動受信機能を用いて設定することができる。
解析データとしては、細胞数や占有面積率からの細胞増殖度の定量、及び蛍光情報から細胞活性度の定量、培養液中の指示薬(フェノールレッド)の色から培養液のpH濃度の定量などがあげられる。
(顕微鏡、セルカウンター、及びモニタリング装置の情報データの管理、解析を行うモニタリングシステム)
細胞培養を行う取扱者にとって、細胞のばらつきを管理することが研究の成功や生産物の品質の点で重要である。しかし、細胞内因的なばらつきだけでなく、環境要因や作業手技要因に対しても細胞は敏感であり、取扱者は培養条件の管理や、顕微鏡による都度の確認を慎重に行うことが求められる。
その培養に関連する情報を記録し、保管することが重要である。しかしながら、多岐にわたる項目を実験ノートに手書きすることは困難であり、その時点で必要最小限と考えられる項目(例えば細胞種や継代数、日時など)に限って記録を取ることが一般的である。
ここで、顕微鏡で確認した細胞の形態情報や、セルカウンターで測定された細胞数・生死率などの情報は、デジタルデータと実験ノートの紐づけが手間であり、記録として保管されない場合がある情報の一例である。しかし、ひとたび異常が発生した場合、記録が取れていない項目も検証対象としたくなるシーンが生じる。
また、実験ノートのようなアナログ的な記録は検索性が悪く、複数の情報を比較することも容易ではない。
このようなことから、図20のモニタリングシステムに加えて、顕微鏡やセルカウンターの情報を管理し、解析を行うモニタリングシステムを得た。
図36は、第2実施形態にかかるモニタリングシステムの他の例の構成を表す図を示す。
図37は、図36のモニタリングシステムを表すブロック図を示す。
図36,図37に示すように、このモニタリングシステム180は、例えば培養細胞顕微鏡、セルカウンター、及びモニタリング装置の測定データの管理、解析を行うシステムであって、細胞種、培養液、及びディッシュ等の培養条件及びその作業記録を入力するための培養条件、作業記録入力部151と、培養細胞の細胞形態、細胞数、及び生死率などを所定の時点で観測するエンドポイント情報部153と、所定の培養条件で細胞を培養しながらリアルタイムの異常、倍化時間、及び接着時間等をモニタリングする培養プロセス情報部154と、使用細胞のロットの管理、培養結果の過去との比較、及び進捗の可視化などのレポートを自動的に作成して蓄積するための、自動レポート作成、蓄積部155とを有する。
培養条件、作業記録入力部151として、例えばパーソナルコンピュータ(PC)やタブレット等の端末を用いることが可能であり、ここではPC156の端末が用いられる。また、PC156は、表示部157を備え、サーバ152を介して、エンドポイント情報部153、培養プロセス情報部154、エンドポイント情報部153や培養プロセス情報部154における測定データを取得して解析する処理部158、及び自動レポート作成、蓄積部155と接続することができる。
入力部151から取扱者が入力する情報は、例えば、細胞種、継代数、用いた培養容器の種類、培養容器に実施されたコーティング、細胞培養液、細胞培養液に添加された血清、培養開始日時、及び培養終了日時等の情報である。また、過去に実施された培養条件をテンプレートとして選択できる機能を提供し、入力の手間を省くことができる。PC156は、入力データを処理してサーバ152に送ることができる。
エンドポイント情報部153は、顕微鏡161と、顕微鏡161に接続され、サーバ152と通信可能なPC163と、セルカウンター162と、セルカウンター162に接続され、サーバ152と通信可能なドングルデバイス164と有する。
エンドポイント情報部153で得られる培養結果情報は、顕微鏡161で撮影された細胞の画像データ、およびセルカウンター162で測定された細胞濃度、細胞数、及び生死率等の測定データである。
一般的なセルカウンターにはUSBメモリへのデータ出力機能が搭載されていることが多い。ここでは、セルカウンター162に、専用のUSB型ドングルデバイスを接続し、セルカウンター162からの取得データをサーバ152へ集約することができる。USB型ドングルデバイスとは、USBメモリ機能と無線通信機能と送受信スクリプトの実行機能を有するデバイスのことをいう。例えば、USB型ドングルデバイスを用いてセルカウンターからのデータ書き込みを検知し、自動的にサーバ152へデータをアップロードすることができる。
カメラが搭載されたPC等の端末に接続された顕微鏡を使用する場合、PCの保存フォルダにある顕微鏡の取得データをオンラインサーバ152に集約することができる。カメラが搭載されているがネットワーク接続されていないPC等の端末に接続された顕微鏡を使用する場合は、上記USB型ドングルデバイスを用いて取得データをサーバ152へ集約することができる。
カメラが搭載されていない顕微鏡を用いる場合、接眼レンズにデジタルカメラを取り付けるアタッチメント(市販されている)でデジタルカメラを取り付け、ネットワーク接続機能のあるメモリーカード例えばFlash Air(登録商標)などにより、取得データをサーバ152へ集約することができる。
培養プロセス情報部154は、例えば、光源41、及び光源41から試料に光照射して得られた散乱光を検知し、画像データを得る検出部42、サーバ152と通信を行い、検出部42から得られた画像データをサーバ152に送る通信部43、及び光源41、検出部42、及び通信部43を制御する制御部46を有する。光源41及び検出部42として、図20に示すモニタリングシステムと同様に、第1実施形態にかかるモニタリング装置に用いられる光源及び検出部を使用することができる。検出部42は、例えば図1に示すような半導体光センサ3と、半導体光センサ3上に設けられた画素アレイ2と、画素アレイ2を介して半導体光センサ3上に設けられた画像転送素子5例えばファイバオプティクプレートとを有することができる。
培養プロセス情報部154では、モニタリング装置190の検出部42で得られたリアルタイムの細胞の画像データが得られる。また、その時系列の画像データを処理部58において解析することにより、倍化時間、接着時間、動き、及び動きから推定された細胞の生死などの細胞の状態を表す情報が得られる。得られた情報は、処理部158からサーバ152に集約することができる。また、培養プロセス情報部154は、COインキュベータ167とネットワーク接続することが可能であり、COインキュベータ167から、CO濃度、O濃度、温度、及び湿度のデータを取得して、通信部165により自動的にサーバ152にアップロードすることができる。
リアルタイムの細胞の画像データ、及びCOインキュベータ167における、CO濃度、O濃度、温度、及び湿度のデータは、通信部165によりサーバ152にアップロードすることができる。
また、サーバ152では、取得された細胞の状態を表す情報に基づき、リアルタイムにアラートすることが可能である。アラートする項目としては、細胞数やコンフルエンシーが閾値に達したこと、倍化時間が閾値を超えるまたは下回ること、及び接着時間が閾値を超えるまたは下回ることなどがあげられる。サーバ152では、アラートする項目を検知したとき、アラートを表示部157等にメールの受信及び画面表示などにより通知するように、PC156の自動受信機能を用いて設定することができる。
自動レポート作成、蓄積部155におけるレポートは、オンライン上でサーバ152において行われる。
図38に、レポート画面の第1例を示す。
レポートされる培養結果の情報は、サーバ152から取得可能である。図示するように、例えば、レポート画面171の第1欄181には、この細胞培養試験ID:Aの取扱者名、培養条件を記載することができる。ここでは、例えば、細胞種: HeLa、継代数: 3、培養容器: 10cmディッシュ、コーティング: コラーゲン、細胞培養液:DMEM、血清:ウシ血清、培養開始日時:2020/1/3 9:00、培養終了日時:2020/1/6 9:00が記載されている。
第1欄181の下の第2欄182、第3欄183、及び第4欄184には、各々、情報登録時刻に紐づけられたエンドポイント情報及び培養プロセス情報などを記載することができる。
ここでは、例えば、第2欄182には、1日目のセルカウンターの測定結果として、細胞濃度: 2×10 cells/mL、生死率: 80%、測定時刻:2020/1/3 8:30が記載されている。また、第3欄183には、2日目の顕微鏡の画像データと撮影時刻が記載されている。さらに、第4欄184には、4日目の顕微鏡の画像データと撮影時刻、及びセルカウンターの測定結果として、細胞濃度: 2×10 cells/mL、 生死率: 80%、 測定時刻:2020/1/6 9:30が記載されている。
また、取扱者は各欄に対して設けられた空欄191,192,193にコメントを付記することができる。ここでは、空欄191に、例として、10倍で希釈して播種したことが記載されている。
図39に、レポート画面の第2例を示す。
図示するように、第1欄181、第2欄182、第3欄183、及び第4欄184の各欄の隣に、第5欄281、第6欄282、第7欄283、及び第8欄284を設け、細胞培養試験ID:Aと比較する培養試験ID:Bについて、第5欄281に培養条件、第6欄282、第7欄283、及び第8欄284には各々、情報登録時刻に紐づけられたエンドポイント情報及び培養プロセス情報などを記載することができる。また、過去の培養や同時に実施された培養の各情報との比較結果を記入して提示することができる。
例えば、第5欄281には、培養条件として、細胞種: HeLa、継代数: 5、培養容器: 10cmディッシュ、コーティング: コラーゲン、細胞培養液:DMEM、血清:ウシ血清、培養開始日時:2020/1/9 9:00、培養終了日時:2020/1/12 9:00が記載されている。
また、例えば第6欄282には、1日目のセルカウンターの測定結果として、細胞濃度:2×10cells/mL、生死率:80%、測定時刻:2020/1/9 8:30が記載されている。第7欄283には、2日目の顕微鏡の画像データと撮影時刻が記載されている。さらに、第8欄284には、4日目の顕微鏡の画像データと撮影時刻、及びセルカウンターの測定結果として、細胞濃度:2×10 cells/mL、生死率: 60%、及び測定時刻:2020/1/12 9:30が記載されている。
また、取扱者は各欄に対して設けられた空欄194,195,196にコメントを付記することができる。ここでは、空欄194に、例として、10倍で希釈して播種したことが記載されている。
図40に、レポート画面の第3例を示す。
図39に示す培養試験ID:Aと培養試験ID:Bについて、レポート画面173における比較結果の提示方法としては、時系列の推移、項目別のヒストグラム、及び2項以上の項目間の相関図などがあげられる。
図示するように、時系列の推移としては、例えば、培養試験ID:Aと培養試験ID:Bについて、経過時間とコンフルエンシーとの関係を表すグラフ、経過時間と細胞数との関係を表すグラフがあげられる。また、項目別のヒストグラムとしては、倍化時間のヒストグラム、及び接着時間のヒストグラムがあげられる。さらに、2項以上の項目間の相関図としては、継代数と倍化時間との相関図、接着時間と動きから死んでいると推定される細胞の割合との相関図、及びセルカウンターで測定された生死率と動きから死んでいると推定される細胞の割合との相関図が記載できる。
図中、211,213,215,217,219は培養試験ID:Aの結果を、212,214,216,218,221は培養試験ID:Bの結果を各々示す。
さらに、監督者がそのレポートの内容を承認する機能を有することができる。
さらに、そのレポートを共同研究者などの第三者にリンクとして共有する機能を有することができる。
エンドポイント情報に加え、培養プロセス情報を取得することによって、多項目にわたって定量的に細胞の培養結果を比較することが可能になる。さらに、多数の培養結果を比較することによって、各項目間や各項目から解析して得られた指標間で相関性の高い項目を明らかにすることができる。例えば、セルカウンターで測定された生死率に基づき、培養プロセス情報の時系列画像の解析における細胞の生死の推定アルゴリズムを改善することができる。
このように、このモニタリングシステム180を用いると、培養条件や作業記録をオンラインで記録し、エンドポイント情報や培養プロセス情報をオンラインに集約し、結果をレポートすることにより、細胞の培養において、細胞内因的な細胞のばらつき、及び環境要因、作業手技要因による細胞のばらつきを管理し、培養条件を調整して、生産物の品質を向上させることが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…基板、3…半導体光センサ、5…ファイバオプティクプレート、5a…入射面、5b…出射面、6…容器、7…微小物、9…検出部、10…モニタリング装置、120,180…モニタリングシステム、200…ファイバー軸

Claims (22)

  1. 微小物を載置する光透過可能な基材から受光可能な入射面及び前記入射面から入射した光を出射する出射面を有し、前記微小物の2次元画像情報を半導体光センサに転送する画像転送素子、及び前記出射面から受光する半導体光センサを備えた検出部を含むモニタリング装置。
  2. 前記検出部は、前記画像転送素子及び前記半導体光センサを支持する支持部材をさらに含み、前記支持部材は、前記基材を載置する載置部を備え、前記載置部は前記入射面と面一の端部を含む請求項1に記載のモニタリング装置。
  3. 前記載置部は、前記画像転送素子の入射面を取り囲み、少なくとも一部が前記入射面と面一に設けられた第1端部を含む第1凸部、及び前記第1凸部と間隔をおいて少なくとも一部が前記入射面と面一に設けられた第2端部を含む第2凸部を有する請求項2に記載のモニタリング装置。
  4. 少なくとも一部が前記入射面と面一に設けられた第3端部を含む第3凸部をさらに有し、
    前記第2端部及び第3端部は、各々半リング状であり、前記第2凸部及び前記第3凸部は、前記第1凸部と間隔をおいて取り囲むように配置されている請求項3に記載のモニタリング装置。
  5. 前記基材は容器の底部であり、前記容器内に前記微小物と溶液が収容され、
    前記載置部は、前記容器が滑り出す摩擦角θに傾斜させたとき、前記載置部の端部と、前記溶液を収容した前記容器の底部との静摩擦係数μが下記式(1)で表される関係を満足する領域を含む請求項2ないし4のいずれか1項に記載のモニタリング装置。
    μ=tanθ0 …(1)
  6. 前記基材上に設けられた平行光源と、前記画像転送素子、及び前記半導体光センサとの間に設けられ、所定の波長の光を遮断する光学フィルターとをさらに含む請求項1ないし5のいずれか1項に記載のモニタリング装置。
  7. 前記検出部を設置するための基板をさらに含み、前記基材は、前記微小物を保持する溶液を収容する容器であり、前記基板上に、前記溶液の液面で反射して前記微小物に光を照射するように設けられた光源をさらに含む請求項1ないし6のいずれか1項に記載のモニタリング装置。
  8. 前記容器上に前記光を反射する反射板をさらに設ける請求項7に記載のモニタリング装置。
  9. 前記検出部を収容する筐体をさらに含み、
    前記筐体は、前記入射面を取り囲み、前記基材を載置可能な第1領域と、前記第1領域以外の第2領域とを備え、
    前記第2領域の少なくとも一部は前記第1領域の第1材料とは異なる第2材料からなり、前記第2材料は、前記第1材料の熱伝導性よりも高い熱伝導性を有する請求項1ないし8のいずれか1項に記載のモニタリング装置。
  10. 前記検出部を収容する筐体をさらに含み、
    前記筐体は、
    前記画像転送素子、及び前記半導体光センサを収容し、前記微小物を載置する前記基材を載置可能な筐体本体と、
    前記筐体本体と対向配置され、前記微小物に光照射可能な光源、及び前記半導体光センサと電気的に接続された部品を搭載した回路基板を収容する天井部とを備える請求項1ないし6のいずれか1項に記載のモニタリング装置。
  11. 前記検出部を設置するための基板をさらに含み、前記基板上に、前記検出部と前記基材との組み合わせが複数設けられた請求項1ないし10のいずれか1項に記載のモニタリング装置。
  12. 前記検出部を設置するための基板をさらに含み、前記基板上に前記検出部が複数設けられ、複数の前記検出部に対し、1つの基材が適用される請求項1ないし10のいずれか1項に記載のモニタリング装置。
  13. 前記検出部を設置するための基板をさらに含み、前記基板と、前記基板上に設けられた前記検出部と、前記検出部上に設けられた前記基材との組み合わせが2段以上に積み重ねられた請求項1ないし6のいずれか1項に記載のモニタリング装置。
  14. 2段目以上の前記基板の前記検出部が設けられた面とは反対の面に、1つ下の段の前記基材と対向して設けられた光源をさらに含む請求項13に記載のモニタリング装置。
  15. 前記検出部は、各々前記画像転送素子及び前記半導体光センサを支持する支持部材をさらに含み、前記支持部材は、前記基材を載置する載置部を備え、前記載置部は前記入射面と面一の端部を含み、隣接する前記検出部の前記入射面及び前記端部は、互いに面一である請求項11ないし14のいずれか1項に記載のモニタリング装置。
  16. 少なくとも前記半導体光センサを水平移動可能に支持する水平駆動機構をさらに含む請求項1ないし15のいずれか1項に記載のモニタリング装置。
  17. 前記画像転送素子は、ファイバオプティクプレート、セルフォックレンズ、またはセルフォックレンズアレイである請求項1ないし16のいずれか1項に記載のモニタリング装置。
  18. 前記画像転送素子は、ファイバオプティクプレートであり、前記ファイバオプティクプレートは、前記微小物に照射された光のうち前記ファイバオプティクプレートのファイバー軸に対し±60度の範囲の角度で入射する光を受光して前記半導体光センサへ透過する請求項17に記載のモニタリング装置。
  19. 前記画像転送素子は、ファイバオプティクプレートであり、前記基材上に設けられ、前記微小物に前記ファイバオプティクプレートのファイバー軸に対し第1角度で光を照射する第1光源と、前記微小物に前記ファイバオプティクプレートのファイバー軸に対し前記第1角度とは異なる第2角度で光を照射する第2光源とをさらに含む請求項17または18に記載のモニタリング装置。
  20. 請求項1から19のいずれか1項に記載のモニタリング装置と、
    前記モニタリング装置の前記検出部から得られた画像データをサーバに送る通信部と、
    前記検出部、及び前記通信部を制御する制御部と、
    前記通信部からの画像データを蓄積及び解析するサーバとを具備するモニタリングシステム。
  21. 前記モニタリング装置、前記通信部、及び前記制御部を備えた培養プロセス情報部と、前記通信部からのデータを蓄積するサーバとを含むモニタリングシステムであって、
    培養条件、及び作業記録を入力する培養条件、作業記録入力部と、
    顕微鏡及びセルカウンターを有するエンドポイント情報部と、
    前記培養プロセス情報部及び前記エンドポイント情報部で得られたデータを解析する処理部と、
    前記培養プロセス情報部、前記エンドポイント情報部、及び前記処理部で得られたデータに基づいて自動レポート作成し、蓄積する自動レポート作成、蓄積部をさらに含む請求項20に記載のモニタリングシステム。
  22. 前記エンドポイント情報部は、前記セルカウンターと接続され、USBメモリ機能と無線通信機能と送受信スクリプトの実行機能を有するUSB型ドングルデバイスをさらに含む請求項21に記載のモニタリングシステム。
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