JPWO2020174370A5 - - Google Patents
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結論として、JNJ-372は、その抗腫瘍活性に寄与するいくつかのFc依存性及びFc非依存性機能を備える複数の異なる作用機序を提示することが実証された。インビトロ及びインビボモデルは、単球及びマクロファージ上のFcγRsとのJNJ-372相互作用が、EGFR/Metのダウンモジュレーション及び抗腫瘍有効性に必要であり、これは、これらの免疫細胞のレベルから、臨床状況におけるJNJ-372有効性を予測し得ることを示唆している。
以下に、本願の当初の特許請求の範囲に記載の発明を列挙する。
[発明1]
EGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんを有する対象を治療する方法であって、前記対象におけるマクロファージ活性を強化する薬剤と組み合わせて、治療的に有効な量の単離二重特異性抗上皮成長因子受容体(EGFR)/肝細胞成長因子受容体(c-Met)抗体を前記対象に投与することを含む、前記方法。
[発明2]
前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体が、
a)EGFRに結合する第1のドメインであって、配列番号1の重鎖相補性決定領域1(HCDR1)、配列番号2のHCDR2、配列番号3のHCDR3、配列番号4の軽鎖相補性決定領域1(LCDR1)、配列番号5のLCDR2、及び配列番号6のLCDR3を含む、第1のドメインと、
b)c-Metに結合する第2のドメインであって、配列番号7のHCDR1、配列番号8のHCDR2、配列番号9のHCDR3、配列番号10のLCDR1、配列番号11のLCDR2、及び配列番号12のLCDR3を含む、第2のドメインと
を含む、発明1に記載の方法。
[発明3]
a)前記EGFRに結合する第1のドメインが、配列番号13の重鎖可変領域(VH)及び配列番号14の軽鎖可変領域(VL)を含み、
b)前記c-Metに結合する第2のドメインが、配列番号15のVH及び配列番号16のVLを含む、
発明2に記載の方法。
[発明4]
前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体が、IgG1アイソタイプである、発明1~3のいずれか一つに記載の方法。
[発明5]
前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体が、配列番号17の第1の重鎖(HC1)、配列番号18の第1の軽鎖(LC1)、配列番号19の第2の重鎖(HC2)、及び配列番号20の第2の軽鎖(LC2)を含む、発明1~4のいずれか一つに記載の方法。
[発明6]
マクロファージ活性を強化する前記薬剤が、GM-CSF、抗CD47抗体、HDAC2阻害剤、PD-(L)1軸阻害剤、又はCD11bアゴニストである、発明1~5のいずれか一つに記載の方法。
[発明7]
前記EGFR又はc-Met発現がんが、野生型EGFR、EGFR活性化変異、EGFR遺伝子増幅、循環HGFのレベルの上昇、野生型c-Met、c-Met活性化変異、c-Met遺伝子増幅、又は変異体KRASに関連する、発明1~6のいずれか一つに記載の方法。
[発明8]
前記EGFR活性化変異が、L718Q、G719A、G719X(Xは、任意のアミノ酸である)、L861X(Xは、任意のアミノ酸である)、L858R、E746K、L747S、E749Q、A750P、A755V、V765M、C797S、L858P、若しくはT790Mの置換、E746~A750の欠失、R748~P753の欠失、M766とA767との間へのAla(A)の挿入、S768とV769との間へのSer、Val、及びAla(SVA)の挿入、P772とH773との間へのAsn及びSer(NS)の挿入、D761とE762、A763とY764、Y764とY765、M766とA767、A767とV768、S768とV769、V769とD770、D770とN771、N771とP772、P772とH773、H773とV774、V774とC775との間への1つ又は2つ以上のアミノ酸の挿入、EGFRエキソン20における1つ又は2つ以上の欠失、又はEGFRエキソン20における1つ又は2つ以上の挿入、あるいはこれらの任意の組み合わせを含む、発明7に記載の方法。
[発明9]
前記変異体KRASが、G12V、G12C、G12A、若しくはG12Dの置換、又はこれらの任意の組み合わせを含む、発明7に記載の方法。
[発明10]
前記対象が、新たに診断されたEGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんを有する、発明1~9のいずれか一つに記載の方法。
[発明11]
前記対象が、以前の抗がん療法による治療に対して抵抗性であるか又は抵抗性を獲得している、発明1~9のいずれか一つに記載の方法。
[発明12]
前記以前の抗がん療法が、化学療法、標的抗がん療法、又はキナーゼ阻害剤である、発明11に記載の方法。
[発明13]
前記キナーゼ阻害剤が、EGFR、c-Met、HER2、HER3、HER4、VEGFR、又はAXLの阻害剤である、発明12に記載の方法。
[発明14]
前記キナーゼ阻害剤が、エルロチニブ、ゲフィチニブ、ラパチニブ、バンデタニブ、アファチニブ、オシメルチニブ、ラゼルチニブ、ポジオチニブ、クリオチニブ、カボザンチニブ、カプマチニブ、アキシチニブ、レンバチニブ、ニンテダニブ、レゴラフェニブ、パゾパニブ、ソラフェニブ、又はスニチニブである、発明13に記載の方法。
[発明15]
前記EGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんが、上皮細胞がん、乳がん、卵巣がん、肺がん、非小細胞肺がん(NSCLC)、肺腺がん、小細胞肺がん、結腸直腸がん、肛門がん、前立腺がん、腎臓がん、膀胱がん、頭頚部がん、咽頭がん、鼻のがん、膵臓がん、皮膚がん、口腔がん、舌のがん、食道がん、膣がん、子宮頚がん、脾臓のがん、精巣がん、胃がん、胸腺のがん、結腸がん、甲状腺がん、肝臓がん、肝細胞がん(HCC)、又は散発性若しくは遺伝性の乳頭状腎細胞がん(PRCC)である、発明1~14のいずれか一つに記載の方法。
[発明16]
前記対象に1つ又は2つ以上の抗がん療法を更に施すことを含む、発明1~15のいずれか一つに記載の方法。
[発明17]
前記1つ又は2つ以上の抗がん療法が、化学療法、標的抗がん療法、又はキナーゼ阻害剤を含む、発明16に記載の方法。
[発明18]
前記キナーゼ阻害剤が、EGFR、c-Met、HER2、HER3、HER4、VEGFR、又はAXLの阻害剤である、発明17に記載の方法。
[発明19]
前記キナーゼ阻害剤が、エルロチニブ、ゲフィチニブ、ラパチニブ、バンデタニブ、アファチニブ、オシメルチニブ、ラゼルチニブ、ポジオチニブ、クリオチニブ、カボザンチニブ、カプマチニブ、アキシチニブ、レンバチニブ、ニンテダニブ、レゴラフェニブ、パゾパニブ、ソラフェニブ、又はスニチニブである、発明18に記載の方法。
[発明20]
二重特異性抗EGFR/c-Met抗体による治療に応答するEGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんを有する対象を診断及び治療する方法であって、
a)前記対象からの生体試料を提供することと、
b)前記生体試料からのマクロファージ又は単球レベルを測定することと、
c)前記生体試料からの前記マクロファージ又は単球レベルが閾値よりも高いとき、前記対象が、前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体による治療に応答する前記EGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんを有すると診断することと、
d)前記抗EGFR/c-Met抗体による治療に応答すると診断された前記対象に、前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体を投与するか又は投与するために提供することと
を含む、前記方法。
[発明21]
EGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんを有すると疑われるか又は有する対象を二重特異性抗EGFR/c-Met抗体で治療する方法であって、
a)前記対象が、閾値よりも高いマクロファージ又は単球レベルを有すると判定することと、
b)前記閾値よりも高いマクロファージ又は単球レベルを有すると判定された前記対象に、前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体を投与するか又は投与するために提供することと
を含む、前記方法。
[発明22]
二重特異性抗EGFR/c-Met抗体による治療に対する、EGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんを有する対象の応答を予測する方法であって、
a)前記対象からの生体試料を提供することと、
b)前記生体試料からのマクロファージ又は単球レベルを測定することと、
c)前記生体試料からの前記マクロファージ又は単球レベルが閾値よりも高いとき、前記対象が応答者であると予測することと
を含む、前記方法。
[発明23]
二重特異性抗EGFR/c-Met抗体による治療に応答するEGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんを有する対象を治療する方法であって、
a)前記対象からの生体試料を提供することと、
b)前記生体試料からのマクロファージ又は単球レベルを測定することと、
c)前記生体試料からの前記マクロファージ又は単球レベルが閾値よりも高いとき、前記対象を前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体で治療することと
を含む、前記方法。
[発明24]
EGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんを有する対象が二重特異性抗EGFR/c-Met抗体による治療に応答するかどうかを判定し、前記対象を治療するかどうかを判断する方法であって、
a)前記対象からの生体試料を提供することと、
b)前記生体試料からのマクロファージ又は単球レベルを測定することと、
c)前記生体試料からのマクロファージ若しくは単球レベルが閾値よりも高いとき、前記EGFR、c-Met、若しくはEGFR及びc-Met発現がんを有する前記対象が前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体による治療に応答すると診断するか、又は前記生体試料からのマクロファージ若しくは単球レベルが前記閾値よりも低いとき、前記EGFR、c-Met、若しくはEGFR及びc-Met発現がんを有する前記対象が前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体による治療に応答しないと診断することと、
d)前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体による治療に応答すると診断された前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体前記対象を投与するか、又は前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体による治療に応答しないと診断された前記対象に前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体を投与することを控えることと
を含む、前記方法。
[発明25]
前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体が、
a)EGFRに結合する第1のドメインであって、配列番号1のHCDR1、配列番号2のHCDR2、配列番号3のHCDR3、配列番号4のLCDR1、配列番号5のLCDR2、及び配列番号6のLCDR3を含む、第1のドメインと、
b)c-Metに結合する第2のドメインであって、配列番号7のHCDR1、配列番号8のHCDR2、配列番号9のHCDR3、配列番号10のLCDR1、配列番号11のLCDR2、及び配列番号12のLCDR3を含む、第2のドメインと
を含む、発明20~24のいずれか一つに記載の方法。
[発明26]
a)前記EGFRに結合する第1のドメインが、配列番号13のVH及び配列番号14のVLを含み、
b)前記c-Metに結合する第2のドメインが、配列番号15のVH及び配列番号16のVLを含む、発明25に記載の方法。
[発明27]
前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体が、IgG1アイソタイプである、発明20~26のいずれか一つに記載の方法。
[発明28]
前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体が、配列番号17のHC1、配列番号18のLC1、配列番号19のHC2、及び配列番号20のLC2を含む、発明20~27のいずれか一つに記載の方法。
[発明29]
前記閾値が、前記EGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met陽性がんを有する対象の集団からの前記生体試料中で観察されたマクロファージ又は単球の30パーセンタイル値以上である、発明20~28のいずれか一つに記載の方法。
[発明30]
前記生体試料が、血液試料である、発明20~29のいずれか一つに記載の方法。
[発明31]
前記生体試料が、腫瘍組織生検材料である、発明20~29のいずれか一つに記載の方法。
[発明32]
EGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんが、野生型EGFR、EGFR活性化変異、EGFR遺伝子増幅、循環HGFのレベルの上昇、野生型c-Met、c-Met活性化変異、c-Met遺伝子増幅、若しくは変異体KRAS、又はこれらの任意の組み合わせに関連する、発明20~31のいずれか一つに記載の方法。
[発明33]
前記EGFR活性化変異が、L718Q、G719A、G719X(Xは、任意のアミノ酸である)、L861X(Xは、任意のアミノ酸である)、L858R、E746K、L747S、E749Q、A750P、A755V、V765M、C797S、L858P、若しくはT790Mの置換、E746~A750の欠失、R748~P753の欠失、M766とA767との間へのAla(A)の挿入、S768とV769との間へのSer、Val、及びAla(SVA)の挿入、P772とH773との間へのAsn及びSer(NS)の挿入、D761とE762、A763とY764、Y764とY765、M766とA767、A767とV768、S768とV769、V769とD770、D770とN771、N771とP772、P772とH773、H773とV774、V774とC775との間への1つ又は2つ以上のアミノ酸の挿入、EGFRエキソン20における1つ又は2つ以上の欠失、又はEGFRエキソン20における1つ又は2つ以上の挿入、あるいはこれらの任意の組み合わせを含む、発明32に記載の方法。
[発明34]
前記変異体KRASが、G12V、G12C、又はG12Aの置換を含む、発明33に記載の方法。
[発明35]
前記対象が、新たに診断されたEGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんを有すると疑われるか又は有する、発明20~34のいずれか一つに記載の方法。
[発明36]
前記対象が、以前の抗がん療法による治療に対して抵抗性であるか又は抵抗性を獲得している、発明20~34のいずれか一つに記載の方法。
[発明37]
前記以前の抗がん療法が、化学療法、標的抗がん療法、又はキナーゼ阻害剤である、発明36に記載の方法。
[発明38]
前記キナーゼ阻害剤が、EGFR、c-Met、HER2、HER3、HER4、VEGFR、又はAXLの阻害剤である、発明37に記載の方法。
[発明39]
前記キナーゼ阻害剤が、エルロチニブ、ゲフィチニブ、ラパチニブ、バンデタニブ、アファチニブ、オシメルチニブ、ラゼルチニブ、ポジオチニブ、クリオチニブ、カボザンチニブ、カプマチニブ、アキシチニブ、レンバチニブ、ニンテダニブ、レゴラフェニブ、パゾパニブ、ソラフェニブ、又はスニチニブを伴う、発明38に記載の方法。
[発明40]
EGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんが、上皮細胞がん、乳がん、卵巣がん、肺がん、非小細胞肺がん(NSCLC)、肺腺がん、小細胞肺がん、結腸直腸がん、肛門がん、前立腺がん、腎臓がん、膀胱がん、頭頚部がん、咽頭がん、鼻のがん、膵臓がん、皮膚がん、口腔がん、舌のがん、食道がん、膣がん、子宮頚がん、脾臓のがん、精巣がん、胃がん、胸腺のがん、結腸がん、甲状腺がん、肝臓がん、肝細胞がん(HCC)、又は散発性若しくは遺伝性の乳頭状腎細胞がん(PRCC)である、発明20~39のいずれか一つに記載の方法。
[発明41]
前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体が、前記対象におけるマクロファージ活性を強化する薬剤と組み合わせて投与される、発明20~40のいずれか一つに記載の方法。
[発明42]
前記対象におけるマクロファージ活性を強化する前記薬剤が、GM-CSF、CD47アンタゴニスト、抗CD47抗体、HDAC2阻害剤、PD-(L)1軸阻害剤、又はCD11bアゴニストである、発明41に記載の方法。
[発明43]
前記対象に1つ又は2つ以上の抗がん療法を施すことを更に含む、発明20~42のいずれか一つに記載の方法。
[発明44]
前記1つ又は2つ以上の抗がん療法が、化学療法、標的抗がん療法、又はキナーゼ阻害剤を含む、発明43に記載の方法。
[発明45]
前記キナーゼ阻害剤が、EGFR、c-Met、HER2、HER3、HER4、VEGFR、又はAXLの阻害剤である、発明44に記載の方法。
[発明46]
前記キナーゼ阻害剤が、エルロチニブ、ゲフィチニブ、ラパチニブ、バンデタニブ、アファチニブ、オシメルチニブ、ラゼルチニブ、ポジオチニブ、クリオチニブ、カボザンチニブ、カプマチニブ、アキシチニブ、レンバチニブ、ニンテダニブ、レゴラフェニブ、パゾパニブ、ソラフェニブ、又はスニチニブである、発明45に記載の方法。
[発明47]
前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体が、約15%以下のフコース含量を有する、発明1~46のいずれか一つに記載の方法。
[発明48]
ドナー細胞からアクセプタ細胞へのEGFR、若しくはc-Met、又はEGFR及びc-Metのトロゴサイトーシスを誘導する方法であって、前記ドナー細胞から前記アクセプタ細胞へのトロゴサイトーシスを誘導するのに十分な時間、前記ドナー細胞を二重特異性抗EGFR/c-Met抗体と接触させることを含む、前記方法。
[発明49]
前記ドナー細胞が、EGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Metを発現しているがん細胞である、発明48に記載の方法。
[発明50]
前記アクセプタ細胞が、マクロファージ又は単球である、発明48又は49に記載の方法。
[発明51]
前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体が、
a)EGFRに結合する第1のドメインであって、配列番号1のHCDR1、配列番号2のHCDR2、配列番号3のHCDR3、配列番号4の軽鎖相補性決定領域1(LCDR1)、配列番号5のLCDR2、及び配列番号6のLCDR3を含む、第1のドメインと、
b)c-Metに結合する第2のドメインであって、配列番号7のHCDR1、配列番号8のHCDR2、配列番号9のHCDR3、配列番号10のLCDR1、配列番号11のLCDR2、及び配列番号12のLCDR3を含む、第2のドメインと
を含む、発明48~50のいずれか一つに記載の方法。
[発明52]
a)前記EGFRに結合する第1のドメインが、配列番号13のVH及び配列番号14のVLを含み、
b)前記c-Metに結合する第2のドメインが、配列番号15のVH及び配列番号16のVLを含む、発明51に記載の方法。
[発明53]
前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体が、IgG1アイソタイプである、発明48~52のいずれか一つに記載の方法。
[発明54]
前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体が、配列番号17のHC1、配列番号18のLC1、配列番号19のHC2、及び配列番号20のLC2を含む、発明48~53のいずれか一つに記載の方法。
[発明55]
前記EGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Metを発現している前記がん細胞が、野生型EGFR、EGFR活性化変異、EGFR遺伝子増幅、循環HGFのレベルの上昇、野生型c-Met、c-Met活性化変異、c-Met遺伝子増幅、又は変異体KRASに関連する、発明49~54のいずれか一つに記載の方法。
[発明56]
前記EGFR活性化変異が、L718Q、G719A、G719X(Xは、任意のアミノ酸である)、L861X(Xは、任意のアミノ酸である)、L858R、E746K、L747S、E749Q、A750P、A755V、V765M、C797S、L858P、若しくはT790Mの置換、E746~A750の欠失、R748~P753の欠失、M766とA767との間へのAla(A)の挿入、S768とV769との間へのSer、Val、及びAla(SVA)の挿入、P772とH773との間へのAsn及びSer(NS)の挿入、D761とE762、A763とY764、Y764とY765、M766とA767、A767とV768、S768とV769、V769とD770、D770とN771、N771とP772、P772とH773、H773とV774、V774とC775との間への1つ又は2つ以上のアミノ酸の挿入、EGFRエキソン20における1つ又は2つ以上の欠失、又はEGFRエキソン20における1つ又は2つ以上の挿入、あるいはこれらの任意の組み合わせを含む、発明55に記載の方法。
[発明57]
前記変異体KRASが、G12V、G12C、又はG12Aの置換を含む、発明55に記載の方法。
[発明58]
前記接触工程が、インビトロで行われる、発明48~56のいずれか一つに記載の方法。
[発明59]
前記接触工程が、前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体を対象に投与することを含む、発明48~56のいずれか一つに記載の方法。
[発明60]
前記対象が、EGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんを有する、発明59に記載の方法。
[発明61]
前記対象が、新たに診断されたEGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんを有する、発明59又は60に記載の方法。
[発明62]
前記対象が、以前の抗がん療法による治療に対して抵抗性であるか又は抵抗性を獲得している、発明59又は60に記載の方法。
[発明63]
前記以前の抗がん療法が、化学療法、標的抗がん療法、又はキナーゼ阻害剤である、発明62に記載の方法。
[発明64]
前記キナーゼ阻害剤が、EGFR、c-Met、HER2、HER3、HER4、VEGFR、又はAXLの阻害剤である、発明63に記載の方法。
[発明65]
前記キナーゼ阻害剤が、エルロチニブ、ゲフィチニブ、ラパチニブ、バンデタニブ、アファチニブ、オシメルチニブ、ラゼルチニブ、ポジオチニブ、クリオチニブ、カボザンチニブ、カプマチニブ、アキシチニブ、レンバチニブ、ニンテダニブ、レゴラフェニブ、パゾパニブ、ソラフェニブ、又はスニチニブである、発明63に記載の方法。
[発明66]
前記EGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Metを発現しているがんが、上皮細胞がん、乳がん、卵巣がん、肺がん、NSCLC、肺腺がん、小細胞肺がん、結腸直腸がん、肛門がん、前立腺がん、腎臓がん、膀胱がん、頭頚部がん、咽頭がん、鼻のがん、膵臓がん、皮膚がん、口腔がん、舌のがん、食道がん、膣がん、子宮頚がん、脾臓のがん、精巣がん、胃がん、胸腺のがん、結腸がん、甲状腺がん、肝臓がん、HCC、又は散発性若しくは遺伝性の乳頭状腎細胞がんPRCCに由来する、発明49~65のいずれか一つに記載の方法。
[発明67]
前記対象に1つ又は2つ以上の抗がん療法を更に施すことを含む、発明59~66のいずれか一つに記載の方法。
[発明68]
前記1つ又は2つ以上の抗がん療法が、化学療法、標的抗がん療法、又はキナーゼ阻害剤を含む、発明67に記載の方法。
[発明69]
前記キナーゼ阻害剤が、EGFR、c-Met、HER2、HER3、HER4、VEGFR、又はAXLの阻害剤である、発明68に記載の方法。
[発明70]
前記キナーゼ阻害剤が、エルロチニブ、ゲフィチニブ、ラパチニブ、バンデタニブ、アファチニブ、オシメルチニブ、ラゼルチニブ、ポジオチニブ、クリオチニブ、カボザンチニブ、カプマチニブ、アキシチニブ、レンバチニブ、ニンテダニブ、レゴラフェニブ、パゾパニブ、ソラフェニブ、又はスニチニブである、発明69に記載の方法。
以下に、本願の当初の特許請求の範囲に記載の発明を列挙する。
[発明1]
EGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんを有する対象を治療する方法であって、前記対象におけるマクロファージ活性を強化する薬剤と組み合わせて、治療的に有効な量の単離二重特異性抗上皮成長因子受容体(EGFR)/肝細胞成長因子受容体(c-Met)抗体を前記対象に投与することを含む、前記方法。
[発明2]
前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体が、
a)EGFRに結合する第1のドメインであって、配列番号1の重鎖相補性決定領域1(HCDR1)、配列番号2のHCDR2、配列番号3のHCDR3、配列番号4の軽鎖相補性決定領域1(LCDR1)、配列番号5のLCDR2、及び配列番号6のLCDR3を含む、第1のドメインと、
b)c-Metに結合する第2のドメインであって、配列番号7のHCDR1、配列番号8のHCDR2、配列番号9のHCDR3、配列番号10のLCDR1、配列番号11のLCDR2、及び配列番号12のLCDR3を含む、第2のドメインと
を含む、発明1に記載の方法。
[発明3]
a)前記EGFRに結合する第1のドメインが、配列番号13の重鎖可変領域(VH)及び配列番号14の軽鎖可変領域(VL)を含み、
b)前記c-Metに結合する第2のドメインが、配列番号15のVH及び配列番号16のVLを含む、
発明2に記載の方法。
[発明4]
前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体が、IgG1アイソタイプである、発明1~3のいずれか一つに記載の方法。
[発明5]
前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体が、配列番号17の第1の重鎖(HC1)、配列番号18の第1の軽鎖(LC1)、配列番号19の第2の重鎖(HC2)、及び配列番号20の第2の軽鎖(LC2)を含む、発明1~4のいずれか一つに記載の方法。
[発明6]
マクロファージ活性を強化する前記薬剤が、GM-CSF、抗CD47抗体、HDAC2阻害剤、PD-(L)1軸阻害剤、又はCD11bアゴニストである、発明1~5のいずれか一つに記載の方法。
[発明7]
前記EGFR又はc-Met発現がんが、野生型EGFR、EGFR活性化変異、EGFR遺伝子増幅、循環HGFのレベルの上昇、野生型c-Met、c-Met活性化変異、c-Met遺伝子増幅、又は変異体KRASに関連する、発明1~6のいずれか一つに記載の方法。
[発明8]
前記EGFR活性化変異が、L718Q、G719A、G719X(Xは、任意のアミノ酸である)、L861X(Xは、任意のアミノ酸である)、L858R、E746K、L747S、E749Q、A750P、A755V、V765M、C797S、L858P、若しくはT790Mの置換、E746~A750の欠失、R748~P753の欠失、M766とA767との間へのAla(A)の挿入、S768とV769との間へのSer、Val、及びAla(SVA)の挿入、P772とH773との間へのAsn及びSer(NS)の挿入、D761とE762、A763とY764、Y764とY765、M766とA767、A767とV768、S768とV769、V769とD770、D770とN771、N771とP772、P772とH773、H773とV774、V774とC775との間への1つ又は2つ以上のアミノ酸の挿入、EGFRエキソン20における1つ又は2つ以上の欠失、又はEGFRエキソン20における1つ又は2つ以上の挿入、あるいはこれらの任意の組み合わせを含む、発明7に記載の方法。
[発明9]
前記変異体KRASが、G12V、G12C、G12A、若しくはG12Dの置換、又はこれらの任意の組み合わせを含む、発明7に記載の方法。
[発明10]
前記対象が、新たに診断されたEGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんを有する、発明1~9のいずれか一つに記載の方法。
[発明11]
前記対象が、以前の抗がん療法による治療に対して抵抗性であるか又は抵抗性を獲得している、発明1~9のいずれか一つに記載の方法。
[発明12]
前記以前の抗がん療法が、化学療法、標的抗がん療法、又はキナーゼ阻害剤である、発明11に記載の方法。
[発明13]
前記キナーゼ阻害剤が、EGFR、c-Met、HER2、HER3、HER4、VEGFR、又はAXLの阻害剤である、発明12に記載の方法。
[発明14]
前記キナーゼ阻害剤が、エルロチニブ、ゲフィチニブ、ラパチニブ、バンデタニブ、アファチニブ、オシメルチニブ、ラゼルチニブ、ポジオチニブ、クリオチニブ、カボザンチニブ、カプマチニブ、アキシチニブ、レンバチニブ、ニンテダニブ、レゴラフェニブ、パゾパニブ、ソラフェニブ、又はスニチニブである、発明13に記載の方法。
[発明15]
前記EGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんが、上皮細胞がん、乳がん、卵巣がん、肺がん、非小細胞肺がん(NSCLC)、肺腺がん、小細胞肺がん、結腸直腸がん、肛門がん、前立腺がん、腎臓がん、膀胱がん、頭頚部がん、咽頭がん、鼻のがん、膵臓がん、皮膚がん、口腔がん、舌のがん、食道がん、膣がん、子宮頚がん、脾臓のがん、精巣がん、胃がん、胸腺のがん、結腸がん、甲状腺がん、肝臓がん、肝細胞がん(HCC)、又は散発性若しくは遺伝性の乳頭状腎細胞がん(PRCC)である、発明1~14のいずれか一つに記載の方法。
[発明16]
前記対象に1つ又は2つ以上の抗がん療法を更に施すことを含む、発明1~15のいずれか一つに記載の方法。
[発明17]
前記1つ又は2つ以上の抗がん療法が、化学療法、標的抗がん療法、又はキナーゼ阻害剤を含む、発明16に記載の方法。
[発明18]
前記キナーゼ阻害剤が、EGFR、c-Met、HER2、HER3、HER4、VEGFR、又はAXLの阻害剤である、発明17に記載の方法。
[発明19]
前記キナーゼ阻害剤が、エルロチニブ、ゲフィチニブ、ラパチニブ、バンデタニブ、アファチニブ、オシメルチニブ、ラゼルチニブ、ポジオチニブ、クリオチニブ、カボザンチニブ、カプマチニブ、アキシチニブ、レンバチニブ、ニンテダニブ、レゴラフェニブ、パゾパニブ、ソラフェニブ、又はスニチニブである、発明18に記載の方法。
[発明20]
二重特異性抗EGFR/c-Met抗体による治療に応答するEGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんを有する対象を診断及び治療する方法であって、
a)前記対象からの生体試料を提供することと、
b)前記生体試料からのマクロファージ又は単球レベルを測定することと、
c)前記生体試料からの前記マクロファージ又は単球レベルが閾値よりも高いとき、前記対象が、前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体による治療に応答する前記EGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんを有すると診断することと、
d)前記抗EGFR/c-Met抗体による治療に応答すると診断された前記対象に、前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体を投与するか又は投与するために提供することと
を含む、前記方法。
[発明21]
EGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんを有すると疑われるか又は有する対象を二重特異性抗EGFR/c-Met抗体で治療する方法であって、
a)前記対象が、閾値よりも高いマクロファージ又は単球レベルを有すると判定することと、
b)前記閾値よりも高いマクロファージ又は単球レベルを有すると判定された前記対象に、前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体を投与するか又は投与するために提供することと
を含む、前記方法。
[発明22]
二重特異性抗EGFR/c-Met抗体による治療に対する、EGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんを有する対象の応答を予測する方法であって、
a)前記対象からの生体試料を提供することと、
b)前記生体試料からのマクロファージ又は単球レベルを測定することと、
c)前記生体試料からの前記マクロファージ又は単球レベルが閾値よりも高いとき、前記対象が応答者であると予測することと
を含む、前記方法。
[発明23]
二重特異性抗EGFR/c-Met抗体による治療に応答するEGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんを有する対象を治療する方法であって、
a)前記対象からの生体試料を提供することと、
b)前記生体試料からのマクロファージ又は単球レベルを測定することと、
c)前記生体試料からの前記マクロファージ又は単球レベルが閾値よりも高いとき、前記対象を前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体で治療することと
を含む、前記方法。
[発明24]
EGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんを有する対象が二重特異性抗EGFR/c-Met抗体による治療に応答するかどうかを判定し、前記対象を治療するかどうかを判断する方法であって、
a)前記対象からの生体試料を提供することと、
b)前記生体試料からのマクロファージ又は単球レベルを測定することと、
c)前記生体試料からのマクロファージ若しくは単球レベルが閾値よりも高いとき、前記EGFR、c-Met、若しくはEGFR及びc-Met発現がんを有する前記対象が前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体による治療に応答すると診断するか、又は前記生体試料からのマクロファージ若しくは単球レベルが前記閾値よりも低いとき、前記EGFR、c-Met、若しくはEGFR及びc-Met発現がんを有する前記対象が前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体による治療に応答しないと診断することと、
d)前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体による治療に応答すると診断された前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体前記対象を投与するか、又は前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体による治療に応答しないと診断された前記対象に前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体を投与することを控えることと
を含む、前記方法。
[発明25]
前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体が、
a)EGFRに結合する第1のドメインであって、配列番号1のHCDR1、配列番号2のHCDR2、配列番号3のHCDR3、配列番号4のLCDR1、配列番号5のLCDR2、及び配列番号6のLCDR3を含む、第1のドメインと、
b)c-Metに結合する第2のドメインであって、配列番号7のHCDR1、配列番号8のHCDR2、配列番号9のHCDR3、配列番号10のLCDR1、配列番号11のLCDR2、及び配列番号12のLCDR3を含む、第2のドメインと
を含む、発明20~24のいずれか一つに記載の方法。
[発明26]
a)前記EGFRに結合する第1のドメインが、配列番号13のVH及び配列番号14のVLを含み、
b)前記c-Metに結合する第2のドメインが、配列番号15のVH及び配列番号16のVLを含む、発明25に記載の方法。
[発明27]
前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体が、IgG1アイソタイプである、発明20~26のいずれか一つに記載の方法。
[発明28]
前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体が、配列番号17のHC1、配列番号18のLC1、配列番号19のHC2、及び配列番号20のLC2を含む、発明20~27のいずれか一つに記載の方法。
[発明29]
前記閾値が、前記EGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met陽性がんを有する対象の集団からの前記生体試料中で観察されたマクロファージ又は単球の30パーセンタイル値以上である、発明20~28のいずれか一つに記載の方法。
[発明30]
前記生体試料が、血液試料である、発明20~29のいずれか一つに記載の方法。
[発明31]
前記生体試料が、腫瘍組織生検材料である、発明20~29のいずれか一つに記載の方法。
[発明32]
EGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんが、野生型EGFR、EGFR活性化変異、EGFR遺伝子増幅、循環HGFのレベルの上昇、野生型c-Met、c-Met活性化変異、c-Met遺伝子増幅、若しくは変異体KRAS、又はこれらの任意の組み合わせに関連する、発明20~31のいずれか一つに記載の方法。
[発明33]
前記EGFR活性化変異が、L718Q、G719A、G719X(Xは、任意のアミノ酸である)、L861X(Xは、任意のアミノ酸である)、L858R、E746K、L747S、E749Q、A750P、A755V、V765M、C797S、L858P、若しくはT790Mの置換、E746~A750の欠失、R748~P753の欠失、M766とA767との間へのAla(A)の挿入、S768とV769との間へのSer、Val、及びAla(SVA)の挿入、P772とH773との間へのAsn及びSer(NS)の挿入、D761とE762、A763とY764、Y764とY765、M766とA767、A767とV768、S768とV769、V769とD770、D770とN771、N771とP772、P772とH773、H773とV774、V774とC775との間への1つ又は2つ以上のアミノ酸の挿入、EGFRエキソン20における1つ又は2つ以上の欠失、又はEGFRエキソン20における1つ又は2つ以上の挿入、あるいはこれらの任意の組み合わせを含む、発明32に記載の方法。
[発明34]
前記変異体KRASが、G12V、G12C、又はG12Aの置換を含む、発明33に記載の方法。
[発明35]
前記対象が、新たに診断されたEGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんを有すると疑われるか又は有する、発明20~34のいずれか一つに記載の方法。
[発明36]
前記対象が、以前の抗がん療法による治療に対して抵抗性であるか又は抵抗性を獲得している、発明20~34のいずれか一つに記載の方法。
[発明37]
前記以前の抗がん療法が、化学療法、標的抗がん療法、又はキナーゼ阻害剤である、発明36に記載の方法。
[発明38]
前記キナーゼ阻害剤が、EGFR、c-Met、HER2、HER3、HER4、VEGFR、又はAXLの阻害剤である、発明37に記載の方法。
[発明39]
前記キナーゼ阻害剤が、エルロチニブ、ゲフィチニブ、ラパチニブ、バンデタニブ、アファチニブ、オシメルチニブ、ラゼルチニブ、ポジオチニブ、クリオチニブ、カボザンチニブ、カプマチニブ、アキシチニブ、レンバチニブ、ニンテダニブ、レゴラフェニブ、パゾパニブ、ソラフェニブ、又はスニチニブを伴う、発明38に記載の方法。
[発明40]
EGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんが、上皮細胞がん、乳がん、卵巣がん、肺がん、非小細胞肺がん(NSCLC)、肺腺がん、小細胞肺がん、結腸直腸がん、肛門がん、前立腺がん、腎臓がん、膀胱がん、頭頚部がん、咽頭がん、鼻のがん、膵臓がん、皮膚がん、口腔がん、舌のがん、食道がん、膣がん、子宮頚がん、脾臓のがん、精巣がん、胃がん、胸腺のがん、結腸がん、甲状腺がん、肝臓がん、肝細胞がん(HCC)、又は散発性若しくは遺伝性の乳頭状腎細胞がん(PRCC)である、発明20~39のいずれか一つに記載の方法。
[発明41]
前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体が、前記対象におけるマクロファージ活性を強化する薬剤と組み合わせて投与される、発明20~40のいずれか一つに記載の方法。
[発明42]
前記対象におけるマクロファージ活性を強化する前記薬剤が、GM-CSF、CD47アンタゴニスト、抗CD47抗体、HDAC2阻害剤、PD-(L)1軸阻害剤、又はCD11bアゴニストである、発明41に記載の方法。
[発明43]
前記対象に1つ又は2つ以上の抗がん療法を施すことを更に含む、発明20~42のいずれか一つに記載の方法。
[発明44]
前記1つ又は2つ以上の抗がん療法が、化学療法、標的抗がん療法、又はキナーゼ阻害剤を含む、発明43に記載の方法。
[発明45]
前記キナーゼ阻害剤が、EGFR、c-Met、HER2、HER3、HER4、VEGFR、又はAXLの阻害剤である、発明44に記載の方法。
[発明46]
前記キナーゼ阻害剤が、エルロチニブ、ゲフィチニブ、ラパチニブ、バンデタニブ、アファチニブ、オシメルチニブ、ラゼルチニブ、ポジオチニブ、クリオチニブ、カボザンチニブ、カプマチニブ、アキシチニブ、レンバチニブ、ニンテダニブ、レゴラフェニブ、パゾパニブ、ソラフェニブ、又はスニチニブである、発明45に記載の方法。
[発明47]
前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体が、約15%以下のフコース含量を有する、発明1~46のいずれか一つに記載の方法。
[発明48]
ドナー細胞からアクセプタ細胞へのEGFR、若しくはc-Met、又はEGFR及びc-Metのトロゴサイトーシスを誘導する方法であって、前記ドナー細胞から前記アクセプタ細胞へのトロゴサイトーシスを誘導するのに十分な時間、前記ドナー細胞を二重特異性抗EGFR/c-Met抗体と接触させることを含む、前記方法。
[発明49]
前記ドナー細胞が、EGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Metを発現しているがん細胞である、発明48に記載の方法。
[発明50]
前記アクセプタ細胞が、マクロファージ又は単球である、発明48又は49に記載の方法。
[発明51]
前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体が、
a)EGFRに結合する第1のドメインであって、配列番号1のHCDR1、配列番号2のHCDR2、配列番号3のHCDR3、配列番号4の軽鎖相補性決定領域1(LCDR1)、配列番号5のLCDR2、及び配列番号6のLCDR3を含む、第1のドメインと、
b)c-Metに結合する第2のドメインであって、配列番号7のHCDR1、配列番号8のHCDR2、配列番号9のHCDR3、配列番号10のLCDR1、配列番号11のLCDR2、及び配列番号12のLCDR3を含む、第2のドメインと
を含む、発明48~50のいずれか一つに記載の方法。
[発明52]
a)前記EGFRに結合する第1のドメインが、配列番号13のVH及び配列番号14のVLを含み、
b)前記c-Metに結合する第2のドメインが、配列番号15のVH及び配列番号16のVLを含む、発明51に記載の方法。
[発明53]
前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体が、IgG1アイソタイプである、発明48~52のいずれか一つに記載の方法。
[発明54]
前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体が、配列番号17のHC1、配列番号18のLC1、配列番号19のHC2、及び配列番号20のLC2を含む、発明48~53のいずれか一つに記載の方法。
[発明55]
前記EGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Metを発現している前記がん細胞が、野生型EGFR、EGFR活性化変異、EGFR遺伝子増幅、循環HGFのレベルの上昇、野生型c-Met、c-Met活性化変異、c-Met遺伝子増幅、又は変異体KRASに関連する、発明49~54のいずれか一つに記載の方法。
[発明56]
前記EGFR活性化変異が、L718Q、G719A、G719X(Xは、任意のアミノ酸である)、L861X(Xは、任意のアミノ酸である)、L858R、E746K、L747S、E749Q、A750P、A755V、V765M、C797S、L858P、若しくはT790Mの置換、E746~A750の欠失、R748~P753の欠失、M766とA767との間へのAla(A)の挿入、S768とV769との間へのSer、Val、及びAla(SVA)の挿入、P772とH773との間へのAsn及びSer(NS)の挿入、D761とE762、A763とY764、Y764とY765、M766とA767、A767とV768、S768とV769、V769とD770、D770とN771、N771とP772、P772とH773、H773とV774、V774とC775との間への1つ又は2つ以上のアミノ酸の挿入、EGFRエキソン20における1つ又は2つ以上の欠失、又はEGFRエキソン20における1つ又は2つ以上の挿入、あるいはこれらの任意の組み合わせを含む、発明55に記載の方法。
[発明57]
前記変異体KRASが、G12V、G12C、又はG12Aの置換を含む、発明55に記載の方法。
[発明58]
前記接触工程が、インビトロで行われる、発明48~56のいずれか一つに記載の方法。
[発明59]
前記接触工程が、前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体を対象に投与することを含む、発明48~56のいずれか一つに記載の方法。
[発明60]
前記対象が、EGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんを有する、発明59に記載の方法。
[発明61]
前記対象が、新たに診断されたEGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんを有する、発明59又は60に記載の方法。
[発明62]
前記対象が、以前の抗がん療法による治療に対して抵抗性であるか又は抵抗性を獲得している、発明59又は60に記載の方法。
[発明63]
前記以前の抗がん療法が、化学療法、標的抗がん療法、又はキナーゼ阻害剤である、発明62に記載の方法。
[発明64]
前記キナーゼ阻害剤が、EGFR、c-Met、HER2、HER3、HER4、VEGFR、又はAXLの阻害剤である、発明63に記載の方法。
[発明65]
前記キナーゼ阻害剤が、エルロチニブ、ゲフィチニブ、ラパチニブ、バンデタニブ、アファチニブ、オシメルチニブ、ラゼルチニブ、ポジオチニブ、クリオチニブ、カボザンチニブ、カプマチニブ、アキシチニブ、レンバチニブ、ニンテダニブ、レゴラフェニブ、パゾパニブ、ソラフェニブ、又はスニチニブである、発明63に記載の方法。
[発明66]
前記EGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Metを発現しているがんが、上皮細胞がん、乳がん、卵巣がん、肺がん、NSCLC、肺腺がん、小細胞肺がん、結腸直腸がん、肛門がん、前立腺がん、腎臓がん、膀胱がん、頭頚部がん、咽頭がん、鼻のがん、膵臓がん、皮膚がん、口腔がん、舌のがん、食道がん、膣がん、子宮頚がん、脾臓のがん、精巣がん、胃がん、胸腺のがん、結腸がん、甲状腺がん、肝臓がん、HCC、又は散発性若しくは遺伝性の乳頭状腎細胞がんPRCCに由来する、発明49~65のいずれか一つに記載の方法。
[発明67]
前記対象に1つ又は2つ以上の抗がん療法を更に施すことを含む、発明59~66のいずれか一つに記載の方法。
[発明68]
前記1つ又は2つ以上の抗がん療法が、化学療法、標的抗がん療法、又はキナーゼ阻害剤を含む、発明67に記載の方法。
[発明69]
前記キナーゼ阻害剤が、EGFR、c-Met、HER2、HER3、HER4、VEGFR、又はAXLの阻害剤である、発明68に記載の方法。
[発明70]
前記キナーゼ阻害剤が、エルロチニブ、ゲフィチニブ、ラパチニブ、バンデタニブ、アファチニブ、オシメルチニブ、ラゼルチニブ、ポジオチニブ、クリオチニブ、カボザンチニブ、カプマチニブ、アキシチニブ、レンバチニブ、ニンテダニブ、レゴラフェニブ、パゾパニブ、ソラフェニブ、又はスニチニブである、発明69に記載の方法。
Claims (27)
- 二重特異性抗EGFR/c-Met抗体による治療に応答するEGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんを有する対象を診断及び治療する方法に用いられる医薬組成物であって、前記医薬組成物は、二重特異性抗EGFR/c-Met抗体を含み、前記方法は、
a)前記対象からの生体試料を提供することと、
b)前記生体試料からのマクロファージ又は単球レベルを測定することと、
c)前記生体試料からの前記マクロファージ又は単球レベルが閾値よりも高いとき、前記対象が、前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体による治療に応答する前記EGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんを有すると診断することと、
d)前記抗EGFR/c-Met抗体による治療に応答すると診断された前記対象に、前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体を投与するか又は投与するために提供することと
を含む、前記医薬組成物。 - EGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんを有すると疑われるか又は有する対象を二重特異性抗EGFR/c-Met抗体で治療する方法に用いられる医薬組成物であって、前記医薬組成物は、二重特異性抗EGFR/c-Met抗体を含み、前記方法は、
a)前記対象が、閾値よりも高いマクロファージ又は単球レベルを有すると判定することと、
b)前記閾値よりも高いマクロファージ又は単球レベルを有すると判定された前記対象に、前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体を投与するか又は投与するために提供することと
を含む、前記医薬組成物。 - 二重特異性抗EGFR/c-Met抗体による治療に対する、EGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんを有する対象の応答を予測する方法であって、前記方法は、
a)前記対象からの生体試料を提供することと、
b)前記生体試料からのマクロファージ又は単球レベルを測定することと、
c)前記生体試料からの前記マクロファージ又は単球レベルが閾値よりも高いとき、前記対象が応答者であると予測することと
を含む、前記方法。 - 二重特異性抗EGFR/c-Met抗体による治療に応答するEGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんを有する対象を治療する方法に用いられる医薬組成物であって、前記医薬組成物は、二重特異性抗EGFR/c-Met抗体を含み、前記方法は、
a)前記対象からの生体試料を提供することと、
b)前記生体試料からのマクロファージ又は単球レベルを測定することと、
c)前記生体試料からの前記マクロファージ又は単球レベルが閾値よりも高いとき、前記対象を前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体で治療することと
を含む、前記医薬組成物。 - EGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんを有する対象が二重特異性抗EGFR/c-Met抗体による治療に応答するかどうかを判定し、前記対象を治療するかどうかを判断する方法に用いられる医薬組成物であって、前記医薬組成物は、二重特異性抗EGFR/c-Met抗体を含み、前記方法は、
a)前記対象からの生体試料を提供することと、
b)前記生体試料からのマクロファージ又は単球レベルを測定することと、
c)前記生体試料からのマクロファージ若しくは単球レベルが閾値よりも高いとき、前記EGFR、c-Met、若しくはEGFR及びc-Met発現がんを有する前記対象が前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体による治療に応答すると診断するか、又は前記生体試料からのマクロファージ若しくは単球レベルが前記閾値よりも低いとき、前記EGFR、c-Met、若しくはEGFR及びc-Met発現がんを有する前記対象が前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体による治療に応答しないと診断することと、
d)前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体による治療に応答すると診断された前記対象に前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体を投与するか、又は前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体による治療に応答しないと診断された前記対象に前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体を投与することを控えることと
を含む、前記医薬組成物。 - 前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体が、
a)EGFRに結合する第1のドメインであって、配列番号1のHCDR1、配列番号2のHCDR2、配列番号3のHCDR3、配列番号4のLCDR1、配列番号5のLCDR2、及び配列番号6のLCDR3を含む、第1のドメインと、
b)c-Metに結合する第2のドメインであって、配列番号7のHCDR1、配列番号8のHCDR2、配列番号9のHCDR3、配列番号10のLCDR1、配列番号11のLCDR2、及び配列番号12のLCDR3を含む、第2のドメインと
を含み、
場合により、
a)前記EGFRに結合する第1のドメインが、配列番号13の重鎖可変領域(VH)及び配列番号14の軽鎖可変領域(VL)を含み、
b)前記c-Metに結合する第2のドメインが、配列番号15のVH及び配列番号16のVLを含む、
請求項1~5のいずれか一項に記載の医薬組成物又は方法。 - a)前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体が、IgG1アイソタイプである、
b)前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体が、配列番号17のHC1、配列番号18のLC1、配列番号19のHC2、及び配列番号20のLC2を含む、
c)前記閾値が、前記EGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met陽性がんを有する対象の集団からの前記生体試料中で観察されたマクロファージ又は単球の30パーセンタイル値以上である、
d)前記生体試料が、血液試料若しくは腫瘍組織生検材料である、又は
e)EGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんが、野生型EGFR、EGFR活性化変異、EGFR遺伝子増幅、循環HGFのレベルの上昇、野生型c-Met、c-Met活性化変異、c-Met遺伝子増幅、若しくは変異体KRAS、又はこれらの任意の組み合わせに関連し、場合により、
i)前記EGFR活性化変異が、L718Q、G719A、G719X(Xは、任意のアミノ酸である)、L861X(Xは、任意のアミノ酸である)、L858R、E746K、L747S、E749Q、A750P、A755V、V765M、C797S、L858P、若しくはT790Mの置換、E746~A750の欠失、R748~P753の欠失、M766とA767との間へのAla(A)の挿入、S768とV769との間へのSer、Val、及びAla(SVA)の挿入、P772とH773との間へのAsn及びSer(NS)の挿入、D761とE762、A763とY764、Y764とY765、M766とA767、A767とV768、S768とV769、V769とD770、D770とN771、N771とP772、P772とH773、H773とV774、V774とC775との間への1つ又は2つ以上のアミノ酸の挿入、EGFRエキソン20における1つ又は2つ以上の欠失、又はEGFRエキソン20における1つ又は2つ以上の挿入、あるいはこれらの任意の組み合わせを含む、若しくは
ii)前記変異体KRASが、G12V、G12C、又はG12Aの置換を含む、
請求項1~6のいずれか一項に記載の医薬組成物又は方法。 - a)前記対象が、新たに診断されたEGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんを有すると疑われるか又は有する、あるいは、
b)前記対象が、以前の抗がん療法による治療に対して抵抗性であるか又は抵抗性を獲得しており、場合により、前記以前の抗がん療法が、化学療法、標的抗がん療法、又はキナーゼ阻害剤であり、場合により、
i)前記キナーゼ阻害剤が、EGFR、c-Met、HER2、HER3、HER4、VEGFR、又はAXLの阻害剤である、又は
ii)前記キナーゼ阻害剤が、エルロチニブ、ゲフィチニブ、ラパチニブ、バンデタニブ、アファチニブ、オシメルチニブ、ラゼルチニブ、ポジオチニブ、クリオチニブ、カボザンチニブ、カプマチニブ、アキシチニブ、レンバチニブ、ニンテダニブ、レゴラフェニブ、パゾパニブ、ソラフェニブ、又はスニチニブを伴う、
請求項1~7のいずれか一項に記載の医薬組成物又は方法。 - EGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんが、上皮細胞がん、乳がん、卵巣がん、肺がん、非小細胞肺がん(NSCLC)、肺腺がん、小細胞肺がん、結腸直腸がん、肛門がん、前立腺がん、腎臓がん、膀胱がん、頭頚部がん、咽頭がん、鼻のがん、膵臓がん、皮膚がん、口腔がん、舌のがん、食道がん、膣がん、子宮頚がん、脾臓のがん、精巣がん、胃がん、胸腺のがん、結腸がん、甲状腺がん、肝臓がん、肝細胞がん(HCC)、又は散発性若しくは遺伝性の乳頭状腎細胞がん(PRCC)である、請求項1~8のいずれか一項に記載の医薬組成物又は方法。
- 前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体が、前記対象におけるマクロファージ活性を強化する薬剤と組み合わせて投与され、場合により、前記対象におけるマクロファージ活性を強化する前記薬剤が、GM-CSF、CD47アンタゴニスト、抗CD47抗体、HDAC2阻害剤、PD-(L)1軸阻害剤、又はCD11bアゴニストである、
請求項1~9のいずれか一項に記載の医薬組成物又は方法。 - 前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体が、前記対象における1つ又は2つ以上の抗がん療法とともに投与され、場合により、前記1つ又は2つ以上の抗がん療法が、化学療法、標的抗がん療法、又はキナーゼ阻害剤を含み、場合により、
a)前記キナーゼ阻害剤が、EGFR、c-Met、HER2、HER3、HER4、VEGFR、又はAXLの阻害剤である、又は
b)前記キナーゼ阻害剤が、エルロチニブ、ゲフィチニブ、ラパチニブ、バンデタニブ、アファチニブ、オシメルチニブ、ラゼルチニブ、ポジオチニブ、クリオチニブ、カボザンチニブ、カプマチニブ、アキシチニブ、レンバチニブ、ニンテダニブ、レゴラフェニブ、パゾパニブ、ソラフェニブ、又はスニチニブである、
請求項1~10のいずれか一項に記載の医薬組成物又は方法。 - 前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体が、約15%以下のフコース含量を有する、請求項1~11のいずれか一項に記載の医薬組成物又は方法。
- ドナー細胞からアクセプタ細胞へのEGFR、若しくはc-Met、又はEGFR及びc-Metのトロゴサイトーシスを誘導する方法であって、前記ドナー細胞から前記アクセプタ細胞へのトロゴサイトーシスを誘導するのに十分な時間、前記ドナー細胞を二重特異性抗EGFR/c-Met抗体と接触させることを含む、前記方法。
- 前記ドナー細胞が、EGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Metを発現しているがん細胞であり、場合により、前記アクセプタ細胞が、マクロファージ又は単球である、請求項13に記載の方法。
- 前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体が、
a)EGFRに結合する第1のドメインであって、配列番号1のHCDR1、配列番号2のHCDR2、配列番号3のHCDR3、配列番号4の軽鎖相補性決定領域1(LCDR1)、配列番号5のLCDR2、及び配列番号6のLCDR3を含む、第1のドメインと、
b)c-Metに結合する第2のドメインであって、配列番号7のHCDR1、配列番号8のHCDR2、配列番号9のHCDR3、配列番号10のLCDR1、配列番号11のLCDR2、及び配列番号12のLCDR3を含む、第2のドメインと
を含み、場合により、
i)前記EGFRに結合する第1のドメインが、配列番号13のVH及び配列番号14のVLを含み、
ii)前記c-Metに結合する第2のドメインが、配列番号15のVH及び配列番号16のVLを含む、
請求項13又は14に記載の方法。 - a)前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体が、IgG1アイソタイプである、
b)前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体が、配列番号17のHC1、配列番号18のLC1、配列番号19のHC2、及び配列番号20のLC2を含む、又は
c)前記EGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Metを発現している前記がん細胞が、野生型EGFR、EGFR活性化変異、EGFR遺伝子増幅、循環HGFのレベルの上昇、野生型c-Met、c-Met活性化変異、c-Met遺伝子増幅、又は変異体KRASに関連し、場合により、
i)前記EGFR活性化変異が、L718Q、G719A、G719X(Xは、任意のアミノ酸である)、L861X(Xは、任意のアミノ酸である)、L858R、E746K、L747S、E749Q、A750P、A755V、V765M、C797S、L858P、若しくはT790Mの置換、E746~A750の欠失、R748~P753の欠失、M766とA767との間へのAla(A)の挿入、S768とV769との間へのSer、Val、及びAla(SVA)の挿入、P772とH773との間へのAsn及びSer(NS)の挿入、D761とE762、A763とY764、Y764とY765、M766とA767、A767とV768、S768とV769、V769とD770、D770とN771、N771とP772、P772とH773、H773とV774、V774とC775との間への1つ又は2つ以上のアミノ酸の挿入、EGFRエキソン20における1つ又は2つ以上の欠失、又はEGFRエキソン20における1つ又は2つ以上の挿入、あるいはこれらの任意の組み合わせを含む、若しくは
ii)前記変異体KRASが、G12V、G12C、又はG12Aの置換を含む、
請求項13~15のいずれか一項に記載の方法。 - 前記接触工程が、インビトロで行われる、請求項48~56のいずれか一項に記載の方法。
- 前記接触工程が、前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体を対象に投与することを含み、場合により、前記対象が、EGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんを有する、請求項13~16のいずれか一項に記載の方法。
- a)前記対象が、新たに診断されたEGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんを有する、あるいは、
b)前記対象が、以前の抗がん療法による治療に対して抵抗性であるか又は抵抗性を獲得しており、場合により、前記以前の抗がん療法が、化学療法、標的抗がん療法、又はキナーゼ阻害剤であり、場合により、
i)前記キナーゼ阻害剤が、EGFR、c-Met、HER2、HER3、HER4、VEGFR、又はAXLの阻害剤である、又は
ii)前記キナーゼ阻害剤が、エルロチニブ、ゲフィチニブ、ラパチニブ、バンデタニブ、アファチニブ、オシメルチニブ、ラゼルチニブ、ポジオチニブ、クリオチニブ、カボザンチニブ、カプマチニブ、アキシチニブ、レンバチニブ、ニンテダニブ、レゴラフェニブ、パゾパニブ、ソラフェニブ、又はスニチニブである、
請求項18に記載の方法。 - 前記EGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Metを発現しているがんが、上皮細胞がん、乳がん、卵巣がん、肺がん、NSCLC、肺腺がん、小細胞肺がん、結腸直腸がん、肛門がん、前立腺がん、腎臓がん、膀胱がん、頭頚部がん、咽頭がん、鼻のがん、膵臓がん、皮膚がん、口腔がん、舌のがん、食道がん、膣がん、子宮頚がん、脾臓のがん、精巣がん、胃がん、胸腺のがん、結腸がん、甲状腺がん、肝臓がん、HCC、又は散発性若しくは遺伝性の乳頭状腎細胞がんPRCCに由来する、請求項14~19のいずれか一項に記載の方法。
- 前記対象に1つ又は2つ以上の抗がん療法を更に施すことを含み、場合により、前記1つ又は2つ以上の抗がん療法が、化学療法、標的抗がん療法、又はキナーゼ阻害剤を含み、場合により、
a)前記キナーゼ阻害剤が、EGFR、c-Met、HER2、HER3、HER4、VEGFR、又はAXLの阻害剤である、又は、
b)前記キナーゼ阻害剤が、エルロチニブ、ゲフィチニブ、ラパチニブ、バンデタニブ、アファチニブ、オシメルチニブ、ラゼルチニブ、ポジオチニブ、クリオチニブ、カボザンチニブ、カプマチニブ、アキシチニブ、レンバチニブ、ニンテダニブ、レゴラフェニブ、パゾパニブ、ソラフェニブ、又はスニチニブである、
請求項18~20のいずれか一項に記載の方法。 - 対象におけるEGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんの治療用の、単離二重特異性抗上皮成長因子受容体(EGFR)/肝細胞成長因子受容体(c-Met)抗体を含む医薬組成物であって、該組成物は、前記対象におけるマクロファージ活性を強化する薬剤と組み合わせて用いられるものである、前記医薬組成物。
- 前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体が、
a)EGFRに結合する第1のドメインであって、配列番号1の重鎖相補性決定領域1(HCDR1)、配列番号2のHCDR2、配列番号3のHCDR3、配列番号4の軽鎖相補性決定領域1(LCDR1)、配列番号5のLCDR2、及び配列番号6のLCDR3を含む、第1のドメインと、
b)c-Metに結合する第2のドメインであって、配列番号7のHCDR1、配列番号8のHCDR2、配列番号9のHCDR3、配列番号10のLCDR1、配列番号11のLCDR2、及び配列番号12のLCDR3を含む、第2のドメインと
を含み、
場合により、
a)前記EGFRに結合する第1のドメインが、配列番号13の重鎖可変領域(VH)及び配列番号14の軽鎖可変領域(VL)を含み、
b)前記c-Metに結合する第2のドメインが、配列番号15のVH及び配列番号16のVLを含む、
請求項22に記載の医薬組成物。 - a)前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体が、IgG1アイソタイプである、
b)前記二重特異性抗EGFR/c-Met抗体が、配列番号17の第1の重鎖(HC1)、配列番号18の第1の軽鎖(LC1)、配列番号19の第2の重鎖(HC2)、及び配列番号20の第2の軽鎖(LC2)を含む、
c)前記対象におけるマクロファージ活性を強化する前記薬剤が、GM-CSF、抗CD47抗体、HDAC2阻害剤、PD-(L)1軸阻害剤、又はCD11bアゴニストである、あるいは、
d)EGFR又はc-Met発現がんが、野生型EGFR、EGFR活性化変異、EGFR遺伝子増幅、循環HGFのレベルの上昇、野生型c-Met、c-Met活性化変異、c-Met遺伝子増幅、若しくは変異体KRASに関連し、場合により、
i)前記EGFR活性化変異が、L718Q、G719A、G719X(Xは、任意のアミノ酸である)、L861X(Xは、任意のアミノ酸である)、L858R、E746K、L747S、E749Q、A750P、A755V、V765M、C797S、L858P、若しくはT790Mの置換、E746~A750の欠失、R748~P753の欠失、M766とA767との間へのAla(A)の挿入、S768とV769との間へのSer、Val、及びAla(SVA)の挿入、P772とH773との間へのAsn及びSer(NS)の挿入、D761とE762、A763とY764、Y764とY765、M766とA767、A767とV768、S768とV769、V769とD770、D770とN771、N771とP772、P772とH773、H773とV774、V774とC775との間への1つ又は2つ以上のアミノ酸の挿入、EGFRエキソン20における1つ又は2つ以上の欠失、又はEGFRエキソン20における1つ又は2つ以上の挿入、あるいはこれらの任意の組み合わせを含む、若しくは
ii)前記変異体KRASが、G12V、G12C、G12A又はG12Dの置換を含む、
請求項22又は23に記載の医薬組成物。 - 前記対象が、
a)新たに診断されたEGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんを有する、あるいは、
b)以前の抗がん療法による治療に対して抵抗性であるか又は抵抗性を獲得しており、場合により、前記以前の抗がん療法が、化学療法、標的抗がん療法、又はキナーゼ阻害剤であり、場合により、
i)前記キナーゼ阻害剤が、EGFR、c-Met、HER2、HER3、HER4、VEGFR、又はAXLの阻害剤である、又は
ii)前記キナーゼ阻害剤が、エルロチニブ、ゲフィチニブ、ラパチニブ、バンデタニブ、アファチニブ、オシメルチニブ、ラゼルチニブ、ポジオチニブ、クリオチニブ、カボザンチニブ、カプマチニブ、アキシチニブ、レンバチニブ、ニンテダニブ、レゴラフェニブ、パゾパニブ、ソラフェニブ、又はスニチニブを伴う、
請求項22~24のいずれか一項に記載の医薬組成物。 - EGFR、c-Met、又はEGFR及びc-Met発現がんが、上皮細胞がん、乳がん、卵巣がん、肺がん、非小細胞肺がん(NSCLC)、肺腺がん、小細胞肺がん、結腸直腸がん、肛門がん、前立腺がん、腎臓がん、膀胱がん、頭頚部がん、咽頭がん、鼻のがん、膵臓がん、皮膚がん、口腔がん、舌のがん、食道がん、膣がん、子宮頚がん、脾臓のがん、精巣がん、胃がん、胸腺のがん、結腸がん、甲状腺がん、肝臓がん、肝細胞がん(HCC)、又は散発性若しくは遺伝性の乳頭状腎細胞がん(PRCC)である、
請求項22~25のいずれか一項に記載の医薬組成物。 - 前記医薬組成物が、前記対象への1つ又は2つ以上の抗がん療法とともに投与されるものであり、場合により、前記1つ又は2つ以上の抗がん療法が、化学療法、標的抗がん療法、又はキナーゼ阻害剤を含み、場合により、
a)前記キナーゼ阻害剤が、EGFR、c-Met、HER2、HER3、HER4、VEGFR、又はAXLの阻害剤である、又は、
b)前記キナーゼ阻害剤が、エルロチニブ、ゲフィチニブ、ラパチニブ、バンデタニブ、アファチニブ、オシメルチニブ、ラゼルチニブ、ポジオチニブ、クリオチニブ、カボザンチニブ、カプマチニブ、アキシチニブ、レンバチニブ、ニンテダニブ、レゴラフェニブ、パゾパニブ、ソラフェニブ、又はスニチニブである、
請求項22~26のいずれか一項に記載の医薬組成物。
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