JPWO2020162042A1 - 自動分析装置 - Google Patents

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Abstract

検体ラックに搭載された複数の検体のうち、ある検体においてエラーが発生した際に、種々の状況に応じて最適な検体ラックの回収の条件を決定することができる装置、及び方法を提供する。前記検体ラックに搭載された前記検体容器に収容される検体にエラーがあった場合に、当該エラーがあった検体、及び当該検体を収容する検体容器を搭載する検体ラックにおける他の検体容器に収容される検体の情報と、検体ラックの回収条件と、に基づいて、前記検体ラックの搬送を制御する。

Description

本発明は、血液や尿等の生体試料に含まれる目的成分について自動的に定性・定量分析を実行する自動分析装置に係り、特に、試料容器を搭載するラックを分析部に搬送する搬送機構を備えた自動分析装置に関する。
臨床検査に用いられる自動分析装置では、血液や血漿、血清、尿、その他の体液などの生体試料(以下、検体またはサンプルと称する)に対して、指定された分析項目の定性・定量分析を自動的に行う。このような自動分析装置には、検体の分析を行う分析部を独立した装置として運用するスタンドアローンタイプのものや、例えば、生化学や免疫などのように種類の異なる分析分野の複数の分析部を搬送ラインで接続し、1つの装置として運用するモジュールタイプのものなどが知られている。
モジュールタイプの自動分析装置のように、検体を収容する検体容器を複数保持する検体ラックを搬送ラインで搬送する構成では、分析処理が開始されたのちに、1つの検体ラック内に搭載された検体容器に収容される検体に検体量の不足や識別情報の読み取り失敗などによるエラーが発生した場合の、検体の取り扱いが問題となることがある。例えば、検体ラックに搭載された検体のうちの1つでも、上記のように何らかの原因によりエラーが発生した時点で無条件にラック取り出し口に検体ラックが取り出される構成では、エラーが発生していない検体に対する処理が遅れてしまう。一方で、同様のエラーが発生した場合に、当該検体の処理は停止するものの、正常な処理がされている他の検体については処理を継続する構成では、エラーが発生した検体の処理は、検体ラック上の他の全ての検体の処理が完了し、かつ検体ラックが分析部から回収されたのち、再度装置に投入されるまで開始することができない。このように、両者の構成はトレードオフの関係にある。
特許文献1では、エラーが発生した、または再投入が必要になった検体を特定し、任意に該検体が搭載された検体ラックの分析を中断して回収できるようにするために、検体ラックが搬送ライン上に搭載された際に、識別装置によって検体容器や検体ラックに付されているID情報を読み取り、読み取った情報に基づいて、予め記憶されているラック回収要求情報、自動回収情報、ラック搬送状況情報との照合を実施し、照合した結果に従ってラックの回収または搬送を実施する技術について説明されている。
特開2016−014686号公報
検体ラックの回収の要否やそのタイミングを決定するためには、装置に求められる処理能力や、各検体についての分析結果の報告の優先度や期限など、分析に関する種々の状況を考慮した上で最適な条件を選択しなければ、かえって分析に要する全体の時間が長くなってしまい、分析の効率を下げてしまうことがある。しかしながら、特許文献1に記載された技術においては、エラーが発生した検体あるいは再測定が必要な検体については分析を中断して回収することが示されているものの、回収の条件がどのような基準に基づいて設定されるのかについては具体的に説明されていない。
本発明では、上記課題に鑑み、検体ラックに搭載された検体に何らかの原因によりエラーが発生した場合において、分析に関する種々の状況に対して適した条件で検体ラックの回収の要否やタイミングを決定することで、分析に要する全体の時間を短縮化して分析効率を向上させることに関する。
上記課題を解決するための一態様として、分析対象の検体が収容された複数の検体容器を搭載した検体ラックを往復搬送する搬送ラインと、前記検体容器から前記検体を分注する分注機構と、前記検体ラックを一端から搬入及び搬出し、前記分注機構によって前記検体容器から前記検体を分注するための分注位置まで往復搬送する1つ以上の分注ラインと、前記検体ラックを搭載可能な1つ以上のスロットを有し、前記搬送ラインの一端および前記分注ラインの一端のそれぞれとの間で前記検体ラックの授受を行うラック待機部と、前記搬送ラインに搬送される前記検体ラックに搭載された前記検体容器の検体に関する情報を読み取る識別装置と、前記検体ラックを取り出し可能な位置に収納するラック収納部と、制御部と、を備え、前記識別装置による読み取りの結果、及び/または前記分注機構による分注の結果、前記検体ラックに搭載された複数の前記検体容器のうち、少なくとも1つ以上の検体容器に収容される検体に異常があった場合に、当該異常があった検体、及び当該検体を収容する検体容器を搭載する検体ラックにおける他の検体容器に収容される検体の情報に基づいて、前記検体ラックに適用される回収条件を決定し、当該決定された回収条件に基づいて、前記検体ラックを前記ラック収納部に回収する自動分析装置、及び当該装置を用いた検体搬送方法を提供する。
上記一態様によれば、検体ラックに搭載された検体に何らかの原因によりエラーが発生した場合において、分析に関する種々の状況に対して適した条件で検体ラックの回収の要否やタイミングを決定することで、分析に要する全体の時間を短縮化して分析効率を向上させることに寄与する。
本実施の形態に係る自動分析装置の基本構成を示す図。 本実施の形態に係る自動分析装置における検体ラックの搬送動作を説明する図。 本実施の形態に係るエラーの発生がない場合の検体ラックの搬送動作を説明するフローチャート。 本実施の形態(実施例1)に係るエラー(識別情報読み取り)発生時の検体ラックの搬送動作を説明するフローチャート。 本実施の形態(実施例1)に係るエラー(分注)発生時の検体ラックの搬送動作を説明するフローチャート。 本実施の形態に係る残時間情報の取得方法について説明する図。 本実施の形態(実施例2)に係るエラー(識別情報読み取り)発生時の検体ラックの搬送動作を説明するフローチャート。 本実施の形態(実施例2)に係るエラー(分注)発生時の検体ラックの搬送動作を説明するフローチャート。 本実施の形態(実施例3)に係るエラー(分注)発生時の検体ラックの搬送動作を説明するフローチャート。 本実施の形態に係る検体ラックの回収条件を設定、変更する画面の例を示す図。 本実施の形態に係る検体ラックの回収判断、及び搬送動作を制御するための機能ブロック図。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態を説明するための全図において同一機能を有するものは原則として同一の符号を付すようにし、その繰り返しの説明を省略することがある。
<装置の全体構成>
図1は、本実施の形態に係る自動分析装置の基本構成を示す図である。
図1において、本実施の形態で一例として示すモジュールタイプの自動分析装置100は、複数(本実施の形態では2つ)の分析モジュール(分析部)107,207と、分析モジュール107,207での分析対象となる検体を収容した検体容器を搭載する検体ラック101を搬送する検体ラック搬送モジュール200と、自動分析装置100の全体の動作を制御する制御装置300とから概略構成されている。
自動分析装置100で取り扱う検体ラック101には、自動分析装置100において定性・定量分析の対象となる血液や血漿、血清、尿、その他の体液などの生体試料(以下、検体またはサンプルと称する)が収容された検体容器が搭載されている。検体ラック101には、少なくとも、通常の優先度で分析が行われる検体(通常検体)を収容した検体容器201が搭載された検体ラック(以降、単に検体ラック101と称する)と、その検体ラックよりも分析測定の緊急度が高い緊急検体を収容した検体容器201が搭載された検体ラック(以降、特に検体ラック101と区別する場合は緊急検体ラック101Aと記載する)とがある。
分析モジュール107,207は、検体ラック101に搭載された検体容器201に収容された検体に対してサンプリング(分注)を行って定性・定量分析を行うものであり、それぞれ、検体ラック搬送モジュール200で搬送された検体ラック101を一端から搬入して検体容器201から検体を分注するための分注位置まで往復搬送する、例えば、ベルトコンベヤタイプの分注ライン109,209と、分注ライン109,209に搬入された検体ラック101に収容されている検体に対する分析依頼情報を照合するために検体ラック101及び検体容器201に設けられたRFIDやバーコードなどの識別媒体(図示せず)を読み取って識別する検体識別装置110,210と、分注ライン109,209上の分注位置に搬送された検体ラック101の検体容器201から反応ディスク118,218の反応容器に検体を分注する検体分注機構108,208と、試薬ディスク119,219の試薬容器に収容された試薬を反応ディスク118,218の反応容器に分注する試薬分注機構120,220と、反応容器に分注された検体と試薬の混合液(反応液)の測定を行って定性・定量分析を行う測定部(図示せず)とを備えている。
分注ライン109,209は、検体ラック搬送モジュール200から分析モジュール107,207への検体ラック101の引き込み、及び分析モジュール107,207から検体ラック搬送モジュール200への検体ラック101の引き渡しを行う往復動作可能な搬送機構を採用している。本実施の形態では、分注ライン109,209としてベルトコンベヤタイプの搬送機構を採用した場合を例示しているが、分注ライン109,209に沿って駆動される突起構造物を検体ラック101に予め設けられた凹部に嵌合させて搬送するような構成を作用しても良い。
なお、自動分析装置100に搭載される分析モジュールは同種である必要はなく、使用環境に応じて生化学分析モジュールや免疫分析モジュール、血液凝固分析モジュールなどを適宜配置することができる。
検体ラック搬送モジュール200は、自動分析装置100に投入される検体ラック101を分析モジュール107,207との間で搬送するものであり、検体ラック101を往復搬送する、例えば、ベルトコンベヤタイプの搬送ライン104と、搬送ライン104に隣接して設けられ、緊急検体ラック101Aを投入するための緊急検体ラック投入部112と、緊急検体ラック投入部112よりも搬送ライン104の一端側に搬送ライン104に隣接して設けられ、通常検体の検体ラック101を供給するための検体ラック供給部102と、検体ラック供給部102よりも搬送ライン104の一端側に搬送ライン104に隣接して設けられ、検体ラック101を収納するための検体ラック収納部103と、検体ラック収納部103よりも搬送ライン104の他端側に搬送ライン104上に設けられ、緊急検体ラック101Aを一時的に待機させるための緊急検体ラック待機エリア113と、搬送ライン104の一端に配置され、検体ラック101を搭載可能な1つ以上のスロット106a,106bを有し、搬送ライン104の一端および1つ以上の分注ラインの一端のそれぞれとの間で検体ラック101の授受を行うラックロータ(ラック待機部)106と、搬送ライン104を搬送される検体ラック101に搭載された検体容器201に収容された検体に関する分析依頼情報を照会するために、検体ラック101及び検体容器201に設けられたRFIDやバーコードなどの識別媒体(図示せず)を読み取って識別する検体識別装置105とを備えている。ここでは、ラック待機部106としてロータタイプのラックロータの例について示したが、複数の検体ラック101を一列に配置して待機させ、各分析モジュールに分配する等の他の構成も適用することができる。
制御装置300は、自動分析装置100の全体の動作を制御するものであり、各種パラメータや設定の入力画面、初回検査あるいは再検査の分析検査データ、測定結果等が表示される表示部116と、各種パラメータや設定、分析依頼情報、分析開始等の指示などを入力するための入力部117と、各種パラメータや設定、測定結果、各検体ラックに搭載された検体容器201に収容された検体の分析依頼情報等を記憶する記憶部115と、自動分析装置100の全体の動作を制御する制御部114とを備えている。なお、ここでは示していないが、分析モジュール107、207内において測定結果や装置の負荷情報等の各種データの生成や処理、記憶を行う制御装置を備え、上述の制御装置300との間で情報を送受信する構成とすることもできる。
図2は本実施の形態に係る自動分析装置における検体ラックの搬送動作を説明する図である。
本図に示す自動分析装置は、検体ラック101が検体ラック供給部102もしくは緊急検体ラック投入部112に投入されると、検体ラック101はD1の方向に搬送されてラックロータ(ラック待機部)106に供給される。投入された検体ラック101に設定されたID(以下、検体ラックIDということがある)及び検体ラック101に設置された検体容器201に設定されたID(以下、検体IDということがある)が検体識別装置105によって読み取られ、読み取った情報に基づいて図1における制御部114によって検体ラック101の搬送先を決定する。その後検体ラック101はラックロータ(ラック待機部)106上に保持され、分析モジュール107、207のうち、最初に搬送先として決定された分析モジュール(ここでは分析モジュール107とする)の測定の準備が整い次第、分析モジュール107に対応するラック搬送機構である分注ライン109によってD2の方向に搬送される。分析モジュール107内での処理を終えた検体ラック101は分注ライン109によってD3の方向に搬送されてラックロータ(ラック待機部)106に保持され、次に分析モジュール207への搬送が決定されている場合には、測定の準備が整い次第、分析モジュール207に対応するラック搬送機構である分注ライン209によってD4の方向に搬送される。分析モジュール207での処理を終えた搬送ラック101は分注ライン209によってD5の方向に搬送されてラックロータ(ラック待機部)106に保持される。そして、この検体ラック101に搭載された検体容器201に収容される検体に対して必要な全ての処理を終えたことを確認したのち、D6の方向に搬送されて検体ラック収納部103へ収納される。
図3は本実施の形態に係る、エラーの発生がない場合の検体ラックの搬送動作を説明するフローチャートである。
検体ラック101が搬送ライン104上に投入されると、搬送ライン104上の検体識別装置105によって検体ラック101に付された検体ラックID及び検体ラック101に搭載された検体容器201に付された検体IDが読み取られ、検体ラックの情報、及び各検体容器内の検体に対する分析依頼情報が取得される(ステップS301)。
取得した情報に基づいて、搬送候補先となる分析モジュールを確認し(ステップS302)、最短で分注開始可能な分析モジュールを検索する(ステップS303)。ここで、最短で分注開始可能な分析モジュールがある場合には(ステップS304)、当該分析モジュールを搬送先として決定し、搬送を行う(ステップS306)。一方、最短で分注開始可能な分析モジュールがない場合には(ステップS304)、予め設定されている優先分析モジュールを搬送先として決定し、搬送を行う(ステップS305)。ここで、優先分析モジュールは、例えば搬送候補先となる分析モジュールが生化学分析モジュール、免疫分析モジュールである場合において、キャリーオーバーの影響を受けやすい免疫分析モジュールに優先的に検体ラック101を搬送するように設定した場合などが挙げられるが、これに限られない。
ステップS306にて搬送先の分析モジュールに搬送された検体ラック101に対しては、分注処理が実施されたのち(ステップS307)、ラックロータ(ラック待機部)106へ搬送され、待機する(ステップS308)。ここで、次の搬送先である分析モジュールが他にある場合には(ステップS309)、ステップS303に戻り、無い場合には、検体ラック101はラック収納部103へ搬送される(ステップS310)。
図4は、本実施の形態に係るエラー(識別情報読み取り)発生時の検体ラックの搬送動作を説明するフローチャートである。本フローチャートでは、エラーの発生ポイントとして、検体ラックIDや検体IDの読み取りができなかった場合、あるいは読み取った結果に基づくエラーが生じた場合について説明する。後者の例としては、読み取った検体IDが、既に過去に分析済の情報と重複していた場合等が該当する。
ここで、エラーは検体ラック101に搭載された検体容器201のうち、1つ以上の検体容器201に対して発生するものとする。
検体ラック101が搬送ライン104上に投入されると、搬送ライン104上の検体識別装置105によって検体ラック101に付された検体ラックIDおよび検体ラック101に搭載された検体容器201に付された検体IDが読み取られ、検体ラックの情報及び検体に対する分析依頼情報が取得される(ステップS401)。ここで、検体ラックIDや検体IDの読み取りができなかった、あるいは読み取った結果分析ができない検体である場合には、エラーとなる。エラーが発生した場合であって(ステップS402)、エラーの原因が検体ラックIDの読み取りに関する場合には(ステップS403)、検体ラック101の情報が不明な状態で分析を継続することができないため、この時点でラック収納部103に搬送される(ステップS404)。一方、エラーの原因が検体IDの読み取りに関する場合には(ステップS403)、図1にて説明した制御装置300では、エラーが発生した検体容器201を搭載する検体ラック101における他の全ての検体に対する処理が完了するまでに要する残時間情報を取得する(ステップS405)。そして、取得した残時間が予め設定した許容時間の範囲内であるかどうかを判定し(ステップS406)、許容時間の範囲内にない場合には、この時点で検体ラック101をラック収納部103に搬送し、収納(回収)する(ステップS407)。一方、ステップS402にてエラーの発生がない場合、及び、上述の通り残時間が許容時間の範囲内である場合には、搬送候補先となる分析モジュールを確認する(ステップS408)。ステップS409〜ステップS416は、図3にて上述したステップS303〜ステップS310と同様のため説明を省略する。
図5は、本実施の形態に係るエラー(分注)発生時の検体ラックの搬送動作を説明するフローチャートである。本フローチャートでは、エラーの発生ポイントとして、分注動作に起因する不良等があった場合について説明する。分注処理までのフローは、図4にて上述したステップS401〜ステップS413と同様のため説明を省略する。分注処理においてエラーが発生した場合(ステップS514)、図1にて説明した制御装置300では、エラーが発生した検体容器201を搭載する検体ラック101における他の全ての検体に対する処理が完了するまでに要する残時間情報を取得する(ステップS515)。そして、取得した残時間が予め設定した許容時間の範囲内であるかどうかを判定し(ステップS516)、許容時間の範囲内にない場合には、この時点で検体ラック101をラック収納部103に搬送し、収納(回収)する(ステップS520)。一方、ステップS514にてエラーの発生がない場合、及び、上述の通り残時間が許容時間の範囲内である場合には、当該検体ラック101の分注処理を続行する(ステップS517)。
分注処理が完了したら、検体ラック101はラックロータ(ラック待機部)106へ搬送され、待機する(ステップS518)。ここで、次の搬送先である分析モジュールが他にある場合には(ステップS519)、図4のステップS408に戻り、無い場合には、検体ラック101はラック収納部103へ搬送される(ステップS520)。
本実施の形態では、上述のようにエラーが発生した場合であっても、その時点での、エラーが発生した検体容器201を搭載する検体ラック101における他の全ての検体に対する処理が完了するまでに要する残時間情報を取得して、この時間が予め設定した許容時間の範囲内であるかどうかを判定し、判定した結果に基づいて当該検体ラック101をこの時点で収納(回収)するか、あるいは搬送や分注処理を継続するかどうかを決定するように構成している。本構成によれば、種々の状況においても、設定した残時間に応じて、エラーが発生した検体容器201を含む検体ラック101の処理を、全体の効率を向上するように最適化して実施することができる。
ここで、図5に示したエラー(分注)発生時の検体ラックの搬送動作は、上述の通り図4に示したエラー(識別情報読み取り)発生時の検体ラックの搬送動作と組み合わせて適用する以外にも、本搬送動作を単独で適用することもできる。この場合には、図4のステップS401〜ステップS408に代えて、図3のステップS301〜ステップS302が図5のフローチャートに適用される。
ここで、図6は、本実施の形態に係る残時間情報の取得方法について説明する図である。本図においては、検体ラック101には検体容器201が5本搭載されており、例えば一方の分析モジュールである生化学分析装置においては、ポジション1の検体に5項目、ポジション2の検体に1項目、ポジション3の検体に2項目、ポジション4の検体に7項目、ポジション5の検体に3項目の依頼があったが、ポジション3の検体についての検体IDの読み取りができず、エラーになってしまった場合の例1について説明する。
上記の場合、ポジション1〜2、及び4〜5の検体に依頼された項目数の合計は16項目(5+1+7+3=16)である。ここで、一例として生化学分析装置が1回あたりの分注動作に要するサイクル時間が8秒であった場合、残時間は16(項目)×8(秒)=128秒となる。
ここで、実際の分析においては、1つの検体ラック101に搭載された検体に対して複数の分析モジュールにおける分析が依頼される場合がある。この場合、残時間情報として、例えば一方の分析モジュール107からラックロータ(ラック待機部)106を介して他方の分析モジュール207まで移動する場合の移動時間を求めて加算するとともに、移動先における分注に要する時間も考慮する。
すなわち、検体ラック101が最短で移動する場合においては、生化学分析装置における分注位置からラックロータ(ラック待機部)106へ搬入されるまでの時間を8秒、ラックロータ(ラック待機部)106の回転に要する時間を8秒、ラックロータ(ラック待機部)106から他方の分析モジュールである免疫分析装置へ搬出されるまでの時間を8秒とすると、移動時間の合計は24秒となる。
そして、例えば他方の分析モジュールである免疫分析装置においては、ポジション2の検体に3項目、ポジション5の検体に1項目の依頼があった場合であって、1回あたりの分注動作に要するサイクル時間が30秒であった場合、分注処理に要する残時間は4(項目)×30(秒)=120秒となる。すなわち、残時間としての合計は、128秒+24秒+120秒=272秒となる。
次に、例2として、依頼項目数の条件は上記の例1と同様であって、この検体ラックにて検体IDの読み取りは全ての検体容器201について正常に行われ、エラーは発生しなかったが、ポジション1〜2の検体の分注が全て終了している状態で、ポジション3の検体の分注にエラーが発生した場合について検討する。この場合、未分注のポジション4、5の検体に依頼されている項目数の合計は項目(7+3=10)である。ここで、上記と同様に装置が1回あたりの分注動作に要するサイクル時間が8秒であった場合、分注処理に要する残時間は10(項目)×8(秒)=80秒となる。ここで、一方の分析モジュール107からラックロータ(ラック待機部)106を介して他方の分析モジュール207まで移動する場合の移動時間について、ラックロータ(ラック待機部)106内での回転(待機)時間が24秒発生し、かつ移動先における分注に要する時間が上記の例1と同じである場合、残時間としての合計は、80秒+40秒+120秒=240秒となる。
ここで、残時間の許容範囲は、分析モジュールに求められる処理能力や各サイクルに要する時間に応じて設定されるため異なるが、一例として560秒であった場合、上記の例においてはいずれも残時間の合計は許容範囲内にあることとなる。
ところで、検体ラック101上には、搭載される全ての検体容器201に収容される検体の検体主(被験者、以下、患者ということがある)が同じ場合と、複数の異なる患者による検体が混在する場合とが存在する。分析の際には、各患者の情報は対応する患者IDとして上述した検体IDに含まれることとなる。ここで、エラーが発生した検体と他の全ての正常な検体とが異なる患者IDによるものの場合、他の患者由来の正常な検体については早期に分析結果を報告することが望ましい場合がある。そこで、本実施の形態では、上述の態様において、さらに同一の検体ラック上に搭載された検体の患者情報を考慮した検体ラック101の回収判断について説明する。
図7は、本実施の形態に係る、患者情報を考慮したエラー(識別情報読み取り)発生時の検体ラックの搬送動作を説明するフローチャートである。検体IDエラーがあるかどうかの判定までのフローは、図4にて上述したステップS401〜ステップS403と同様のため説明を省略する。ここで、エラーの原因が検体ラックIDの読み取りに関する場合には(ステップS403)、検体ラック101の情報が不明な状態で分析を継続することができないため、この時点でラック収納部103に搬送される(ステップS404)。一方、エラーの原因が検体IDの読み取りに関する場合には(ステップS403)、図1にて説明した制御装置300では、図11にて後述する検体情報メモリ1101に記憶される患者の情報を読み出し、エラーが発生した検体と、当該検体を収容する検体容器201を搭載する検体ラック101上における、他の正常な検体との患者IDが同じであるかどうかを判定する(ステップS705)。ここで、患者IDが異なる場合、他の正常な検体についての分析結果を早期に報告するために、図4のステップS408に戻る。
一方、ステップS705にて患者IDが同じ場合、いずれにしてもエラーが発生した検体についての分析結果は出せないため、患者単位としての報告ができないので、ステップS707に進み上述した残時間情報を求める(ステップS706)。そして、取得した残時間が予め設定した許容時間の範囲内であるかどうかを判定し(ステップS707)、許容時間の範囲内にない場合には、この時点で検体ラック101をラック収納部103に搬送し、収納(回収)する(ステップS708)。一方、残時間が許容時間の範囲内である場合には、図4のステップS408に戻る。
図8は、本実施の形態に係る、患者情報を考慮したエラー(分注)発生時の検体ラックの搬送動作を説明するフローチャートである。分注処理までのフローは、図4にて上述したステップS401〜ステップS413と同様のため説明を省略する。分注処理においてエラーが発生した場合(ステップS814)、図1にて説明した制御装置300では、図11にて後述する検体情報メモリ1101に記憶される患者の情報を読み出し、エラーが発生した検体と、当該検体を収容する検体容器201を搭載する検体ラック101上における、他の正常な検体との患者IDが同じであるかどうかを判定する(ステップS815)。ここで、患者IDが異なる場合、他の正常な検体についての分析結果を早期に報告するために、分注処理を続行する(ステップS819)。
一方、ステップS815にて患者IDが同じ場合、ステップS816に進み上述した残時間情報を求める(ステップS816)。そして、取得した残時間が予め設定した許容時間の範囲内であるかどうかを判定し(ステップS817)、許容時間の範囲内にない場合には、この時点で検体ラック101をラック収納部103に搬送し、収納(回収)する(ステップS818)。一方、残時間が許容時間の範囲内である場合には、分注処理を続行する(ステップS819)。ステップS820〜ステップS822は、図4にて上述したステップS414〜ステップS416と同様のため説明を省略する。
上述の実施の形態では、図6にて説明したように、1つの検体ラック101に搭載された検体に対して複数の分析モジュールにおける分析が依頼されている場合、全ての分析モジュールにおける分注に要する時間、及び分析モジュール間の移動時間を考慮して残時間情報を求めた。しかし、実際には複数の分析モジュールにおける分析が依頼されている場合であっても、一方の分析モジュールにおける分析が終了した場合には一端回収してエラーに対処したほうが望ましい場合がある。そこで、本実施の形態では、上述の態様において、分注に起因するエラーがあった場合に、複数の分析モジュールにおける分析が依頼されていたとしても当該分注を行っている分析モジュールについて求めた残時間情報に基づいて検体ラック101の回収判断を行う構成について説明する。
図9は、本実施の形態に係る、分析依頼モジュールを考慮したエラー(分注)発生時の検体ラックの搬送動作を説明するフローチャートである。分注処理までのフローは、図4にて上述したステップS401〜ステップS413と同様のため説明を省略する。分注処理においてエラーが発生した場合(ステップS814)、図1にて説明した制御装置300では、図11にて後述する分析依頼情報メモリ1102、分析モジュール負荷情報メモ地1111に記憶される分析依頼情報、最新の分析モジュールの分析状況等を読み出し、エラーが発生した検体を収容する検体容器201を搭載する検体ラック101上の他の正常な検体に対する分析依頼のある分析モジュールが単数であるかどうかを判定する(ステップS915)。
ここで、分析依頼モジュールが単数でない(複数の)場合、現在分注処理が実行されている分析モジュールにおける当該検体ラック101の全ての検体に対する分注処理が完了するまでに要する残時間情報を取得して(ステップS919)、この時間が予め設定した許容時間の範囲内であるかどうかを判定する(ステップS920)。判定の結果、残時間が許容時間の範囲内にない場合には、この時点で検体ラック101をラック収納部103に搬送し、収納(回収)する(ステップS921)。一方、ステップS920にて残時間が許容時間の範囲内である場合には、現在の分析モジュールにおける当該検体ラック101の分注処理を続行した(ステップS922)のち、ラック収納部へ収納(回収)する(ステップS921)。
一方、ステップS915にて分析依頼モジュールが単数の場合には、当該検体ラック101の全ての検体に対する分注処理が完了するまでに要する残時間情報を取得して(ステップS916)、この時間が予め設定した許容時間の範囲内であるかどうかを判定する(ステップS917)。判定の結果、残時間が許容時間の範囲内にない場合には、この時点で検体ラック101をラック収納部103に搬送し、収納(回収)する(ステップS918)。一方、ステップS917にて残時間が許容時間の範囲内である場合には、分注処理を続行した(ステップS923)のち、ラック収納部へ収納(回収)する(ステップS924)。
上述の構成によれば、分析依頼モジュールが複数の場合であっても、現在分注処理が行われている分析モジュールでの処理に要する残時間に応じて、当該処理中あるいは当該処理が終わった後に他の分析モジュールへ移動することなく検体ラックを回収することができる。この場合には、当該分析モジュールの1サイクル当たりに要する時間等を考慮して残時間の許容範囲を設定することができる。
図10は、上述した実施の形態に係るラック回収条件を設定、変更する画面の例である。回収条件設定画面1001は、図1にて示す表示部116に表示され、オペレータは入力部117を介して回収条件の適用の有無を選択する選択ボタン1002a〜c、回収条件の適用よりも優先すべき項目を選択する選択ボタン1002d〜e、及び具体的な値として残時間情報を入力することができる条件入力欄1003を有する。ここでは一例として、残時間の許容範囲を560秒と設定した場合について示すが、この値は、分析モジュールの処理能力や1サイクルに要する動作時間等を考慮して設定することができる。
ここで、優先すべき項目における緊急検体条件としては、例えば、エラーが発生した検体を搭載する検体ラック101における他の正常な検体に、緊急検体が含まれていた場合には、残時間条件に関わらず、当該緊急検体の分析を優先して早期に完了するために分析を続行するように設定できる条件を指す。ここで、緊急検体であることの情報は、図11にて後述する検体情報メモリ1101から取得することができる。
さらに、優先すべき項目における再検査設定条件としては、例えば、エラーが発生した検体を搭載する検体ラック101における検体に、再検査が必要であるとの設定がされていた場合には、残時間条件に関わらず、当該再検査に係る分析を優先して実行するために、ラック回収ではなく、ラックロータ(ラック待機部)106に搬送して待機する処理を行うように設定できる条件を指す。
また、患者情報条件の選択ボタン1002b、分析依頼モジュール条件の選択ボタン1002cがチェックされた場合には、残時間情報を求めることが必要となるため、自動的に残時間条件の選択ボタン1002aにチェックが入るように構成することもできる。また、オペレータはこれらの条件設定を装置に適用するための適用ボタン1004、設定をキャンセルするためのキャンセルボタン1005、設定した条件を変更するための編集ボタン1006を操作することにより装置の設定として反映することができる。
図11は、上述した本実施の形態に係る検体ラックの回収判断、及び搬送動作を制御するための機能ブロック図であり、制御装置300において特に本制御に関わる構成を機能的に示した図である。
制御装置300は、主として、検体情報メモリ1101、分析依頼情報メモリ1102、エラー検知部1103、残時間情報取得部1104、分析モジュール負荷情報メモリ1105、検体ラック回収条件判断部1106、分析モジュール制御部1107、搬送モジュール制御部1108、を有する。検体情報メモリ1101は、識別装置105から読み取った情報に基づいた検体情報(例えば、患者IDなどの患者情報、緊急検体情報、検体ラック情報など)を記憶する。また分析依頼情報メモリ1102は、識別装置105から読み取った情報に基づいた分析依頼情報(各検体に依頼された分析項目の情報など)を記憶する。これらのメモリに記憶された検体情報と分析依頼情報とは紐づけられている。分析モジュール負荷情報メモリ1105は、分析モジュール107、207側の最新の分析状況、負荷状況を制御部1105から取得、記憶し、当該検体ラックに対し処理が完了した分析モジュールがある場合には情報を更新して反映させる。
エラー検知部1103は、識別装置105による読み取り結果、及び分析モジュール107、207から得られる情報に基づいてエラーを検知する。このエラーの検知をトリガーとして、残時間情報取得部1104では、検体情報メモリ1101、分析依頼情報メモリ1102、分析モジュール負荷情報メモリ1105に記憶された情報に基づいて、当該エラーが発生した検体を搭載する検体ラックの他の検体の処理に要する残時間情報を求める。
検体ラック回収条件判断部1106は、求められた残時間情報が、予め定めた許容時間の範囲内であるかどうかを判定し、これに基づいて、当該検体ラックを回収する条件を判断する。すなわち、この時点での検体ラックを回収するのか、あるいは搬送や分注の動作を続行するのかを決定する。
検体ラック回収条件判断部1106は、上述の判断結果に従って、分析モジュール制御部1107、搬送モジュール制御部1108に指示を送る。この指示により、分析モジュール制御部1107は分析モジュール107、207の検体分注機構108、208や分注ライン109、209等を含む各種機構の動作を制御し、搬送モジュール制御部1108は搬送モジュール200のラック収納部103、搬送ライン104、ラックロータ106等を含む各種機構の動作を制御する。
なお、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
100…自動分析装置、101…検体ラック、101A…緊急検体ラック、102…検体ラック供給部、103…検体ラック収納部、104…搬送ライン、105…検体識別装置、106…ラックロータ(ラック待機部)、106a,106b…スロット、201…検体容器、107,207…分析モジュール(分析部)、108,208…検体分注機構、109,209…分注ライン、110,210…検体識別装置、112…緊急検体ラック投入部、113…緊急検体ラック待機エリア、114…制御部、115…記憶部、116…表示部、117…入力部、118,218…反応ディスク、119,219…試薬ディスク、120,220…試薬分注機構、200…検体ラック搬送モジュール、300…制御装置、1001…回収条件設定画面、1002a…残時間条件選択ボタン、1002b…患者情報条件選択ボタン、1002c…分析依頼モジュール条件選択ボタン、1002d…緊急検体条件選択ボタン、1002e…再検査設定条件選択ボタン、1003…条件入力欄、1004…適用ボタン、1005…キャンセルボタン、1006…編集ボタン、1101…検体情報メモリ、1102…分析依頼情報メモリ、1103…エラー検知部、1104…残時間情報取得部、1105…分析モジュール負荷情報メモリ、1106…検体ラック回収条件判断部、1107…分析モジュール制御部、1108…搬送モジュール制御部、1109…制御部

Claims (15)

  1. 分析対象の検体が収容された複数の検体容器を搭載した検体ラックを搬送する搬送ラインと、
    前記検体容器から前記検体を分注する分注機構と、
    前記検体ラックを一端から搬入及び搬出し、前記分注機構によって前記検体容器から前記検体を分注するための分注位置まで搬送する分注ラインと、
    前記検体ラックを搭載可能なスロットを有し、前記搬送ラインの一端および前記分注ラインの一端のそれぞれとの間で前記検体ラックの授受を行うラック待機部と、
    前記搬送ラインに搬送される前記検体ラックに搭載された前記検体容器の検体に関する情報を読み取る識別装置と、
    前記検体ラックを取り出し可能な位置に収納するラック収納部と、
    制御部と、を備えた自動分析装置において、
    前記制御部は、
    前記検体ラックに搭載された前記検体容器に収容される検体にエラーがあった場合に、
    当該エラーがあった検体、及び当該検体を収容する検体容器を搭載する検体ラックにおける他の検体容器に収容される検体の情報と、検体ラックを前記ラック収納部に回収する回収条件と、に基づいて、前記検体ラックの搬送を制御することを特徴とする自動分析装置。
  2. 請求項1に記載された自動分析装置において、
    当該エラーは、
    前記識別装置による読み取りの結果/または前記分注機構による分注の結果に基づいて発生することを特徴とする自動分析装置。
  3. 請求項1または2のいずれかに記載された自動分析装置において、
    前記制御部は、
    当該エラーがあった場合に、
    当該エラーがあった検体を収容する検体容器を搭載する検体ラックにおける他の検体容器に収容される検体の処理に要する時間である残時間を求め、
    当該求めた残時間が、予め定めた許容時間の範囲内であるかどうかを判定し、
    当該判定結果と、前記回収条件と、に基づいて、前記検体ラックの搬送を制御することを特徴とする自動分析装置。
  4. 請求項3に記載された自動分析装置において、
    前記制御部は、
    当該求めた残時間が、予め定めた許容時間の範囲内でない場合には、エラーがあった時点で前記検体ラックを前記ラック収納部に回収することを特徴とする自動分析装置。
  5. 請求項3に記載された自動分析装置において、
    前記制御部は、
    前記識別装置による読み取りの結果、前記検体ラックに搭載された前記検体容器に収容される検体にエラーがあった場合であって、かつ、当該求めた残時間が、予め定めた許容時間の範囲内である場合には、前記検体ラックを前記分注ラインに搬送することを特徴とする自動分析装置。
  6. 請求項3に記載された自動分析装置において、
    前記制御部は、
    前記分注機構による分注の結果、前記検体ラックに搭載された前記検体容器に収容される検体にエラーがあった場合であって、かつ、当該求めた残時間が、予め定めた許容時間の範囲内である場合には、前記検体ラックにおける他の検体容器に収容される検体の分注を続行することを特徴とする自動分析装置。
  7. 請求項3〜6のいずれかに記載された自動分析装置において、
    前記制御部は、
    少なくとも、前記他の検体容器に収容される検体に依頼される分析項目数と、前記分注機構による前記検体の分注に要する時間と、に基づいて、前記残時間を求めることを特徴とする自動分析装置。
  8. 請求項7に記載された自動分析装置において、
    前記分注ラインが複数の場合には、
    前記制御部は、
    さらに、当該複数の分注ラインのうち、一の分注ラインから、前記検体ラック待機部を介して他の分注ラインまで前記検体ラックを移動する時間と、に基づいて、前記残時間を求めることを特徴とする自動分析装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載された自動分析装置において、
    前記制御部は、
    当該エラーがあった場合に、
    当該エラーがあった検体と、当該エラーがあった検体を収容する検体容器を搭載する検体ラックにおける他の検体容器に収容される検体と、の患者情報が同じであるかどうかを判定し、当該患者情報が同じである場合には、
    当該異常があった検体を収容する検体容器を搭載する検体ラックにおける他の検体容器に収容される検体の処理に要する時間である残時間を求め、
    当該求めた残時間が、予め定めた許容時間の範囲内であるかどうかを判定し、
    当該判定結果と、前記回収条件と、に基づいて、前記検体ラックの搬送を制御することを特徴とする自動分析装置。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載された自動分析装置において、
    前記分注ラインを有し、前記検体に含まれる成分を分析する分析部を少なくとも2以上有し、
    前記制御部は、
    前記分注機構による分注の結果、前記検体ラックに搭載された前記検体容器に収容される検体にエラーがあった場合に、
    当該エラーがあった検体を収容する検体容器を搭載する検体ラックおける他の検体容器に収容される検体に対する分析依頼が、前記2以上の分析部に対する依頼であるかどうかを判定し、当該依頼が前記2以上の分析部に対する依頼である場合には、
    当該分注を行っている分析部における、当該エラーがあった検体を収容する検体容器を搭載する検体ラックにおける他の検体容器に収容される検体の処理に要する時間である残時間を求め、
    当該求めた残時間が、予め定めた許容時間の範囲内であるかどうかを判定し、
    当該判定結果と、前記回収条件と、に基づいて、前記検体ラックの搬送を制御することを特徴とする自動分析装置。
  11. 請求項9に記載された自動分析装置において、
    前記制御部は、
    当該患者情報が同じでない場合には、
    前記検体ラックを前記分注ラインに搬送することを特徴とする自動分析装置。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載された自動分析装置において、
    前記制御部は、
    当該エラーがあった場合に、
    当該エラーがあった検体を収容する検体容器を搭載する検体ラックにおける他の検体容器に収容される検体が緊急検体であった場合には、
    前記エラーがあった時点で前記検体ラックを前記ラック収納部に回収することなく、前記緊急検体の分析を優先するように、前記検体ラックの搬送を制御することを特徴とする自動分析装置。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載された自動分析装置において、
    前記制御部は、
    当該エラーがあった場合に、
    当該エラーがあった検体を収容する検体容器を搭載する検体ラックにおける他の検体容器に収容される検体に再検査が設定されている場合には、
    前記エラーがあった時点で前記検体ラックを前記ラック収納部に回収することなく、当該再検査が設定されている検体の分析を優先するように、前記検体ラックの搬送を制御することを特徴とする自動分析装置。
  14. 検体ラックに複数搭載された、分析対象の検体が収容された検体容器から前記検体を分注する分注機構と、
    前記検体容器の検体に関する情報を読み取る識別装置と、
    前記検体容器を搭載する検体ラックを取り出し可能な位置に収納するラック収納部と、
    制御部と、を備えた自動分析装置を用いた検体搬送方法において、
    前記制御部は、
    前記検体ラックに搭載された前記検体容器に収容される検体にエラーがあった場合に、
    当該エラーがあった検体、及び当該検体を収容する検体容器を搭載する検体ラックにおける他の検体容器に収容される検体の情報と、検体ラックを前記ラック収納部に回収する回収条件と、に基づいて、前記検体ラックの搬送を制御することを特徴とする検体搬送方法。
  15. 請求項14に記載された検体搬送方法であって、
    当該エラーは、
    前記識別装置による読み取りの結果/または前記分注機構による分注の結果に基づいて発生することを特徴とする検体搬送方法。
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