JPWO2020159824A5 - - Google Patents

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Description

一部の実施形態では、対象は、ヘパリンに感受性があるか、またはヘパリンへの感受性が発達している。一部の実施形態では、対象は、ヘパリンに耐性があるか、またはヘパリンへの耐性が発達している。一部の実施形態では、対象は、少なくとも1日間(例えば、約2日間、約3日間、約4日間、約5日間、約6日間、約1週間、約10日間、約2週間、約3週間、約4週間、約2か月間、約3か月間、約6か月間、約9か月間、約1年間)、人工表面に接触している。
本発明の実施形態において、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
式(I-A)の化合物:
Figure 2020159824000003

または薬学的に許容されるその塩、シクロデキストリンおよび賦形剤を含む水性医薬組成物。
(項目2)
前記シクロデキストリンが、アルキルシクロデキストリン、ヒドロキシアルキルシクロデキストリン、カルボキシアルキルシクロデキストリンおよびスルホアルキルエーテルシクロデキストリンからなる群から選択される、項目1に記載の医薬組成物。
(項目3)
前記シクロデキストリンが、ヒドロキシプロピルβ-シクロデキストリンである、項目1または2に記載の医薬組成物。
(項目4)
前記シクロデキストリンが、スルホブチルエーテルβ-シクロデキストリンである、項目1または2に記載の医薬組成物。
(項目5)
前記賦形剤が、糖(例えば、糖類(例えば、単糖、二糖または多糖))または糖アルコールである、項目1から4のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目6)
前記賦形剤が、スクロース、ラクトース、トレハロース、デキストラン、エリスリトール、アラビトール、キシリトール、ソルビトールもしくはマンニトール、またはそれらの組合せである、項目1から5のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目7)
前記賦形剤がマンニトールである、項目1から6のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目8)
前記賦形剤がラクトースである、項目1から6のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目9)
緩衝液をさらに含む、項目1から8のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目10)
前記緩衝液が、一プロトン酸もしくは多プロトン酸、またはそれらの組合せである、項目9に記載の医薬組成物。
(項目11)
前記緩衝液が、1種または複数種の物質の溶液である、項目9または10に記載の医薬組成物。
(項目12)
前記緩衝液が、弱酸および弱塩基の塩の溶液である、項目9から11のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目13)
前記緩衝液が、弱酸と強塩基との塩の溶液である、項目9から11のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目14)
前記緩衝液が、マレイン酸緩衝液、クエン酸緩衝液およびリン酸緩衝液からなる群から選択される、項目9から13のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目15)
前記緩衝液がリン酸緩衝液である、項目9から14のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目16)
前記リン酸緩衝液が、リン酸一ナトリウム、リン酸二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、またはそれらの組合せ物の溶液である、項目15に記載の医薬組成物。
(項目17)
可溶化剤をさらに含む、項目1から17のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目18)
前記可溶化剤が、ポリオキシエチレンソルビタンエステル(例えば、TWEEN(登録商標)20)またはポリエチレングリコール(例えば、PEG400)である、項目17に記載の医薬組成物。
(項目19)
前記組成物のpHが、約2~約8である、項目1から18のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目20)
前記組成物のpHが約6.8である、項目1から19のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目21)
前記式(I-A)の化合物の濃度が、約0.1mg/mL~約100mg/mLである、項目1から20のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目22)
前記式(I-A)の化合物の濃度が、約10mg/mLである、項目1から21のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目23)
前記緩衝液の濃度が、約1mM~約500mMである、項目9から22のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目24)
前記緩衝液の濃度が、約10mMである、項目9から23のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目25)
前記緩衝液がリン酸緩衝液である、項目23または24に記載の医薬組成物。
(項目26)
前記シクロデキストリンが、前記式(I-A)の化合物の重量に対して、重量基準で約0.1%~約10%(例えば、約0.5%~約6%(例えば、約0.7%~約5.6%(例えば、約2.1%~約5%)))の量である、項目1から25のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目27)
前記シクロデキストリンが、前記式(I-A)の化合物の重量に対して、約3.5重量%の量である、項目1から26のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目28)
前記シクロデキストリンが、前記式(I-A)の化合物の重量に対して、約5重量%の量である、項目1から26のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目29)
前記シクロデキストリンが、ヒドロキシプロピルβ-シクロデキストリンである、項目26から28のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目30)
前記賦形剤が、前記式(I-A)の化合物の重量に対して、約0.1重量%~約10重量%の量である、項目1から29のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目31)
前記賦形剤が、前記式(I-A)の化合物の重量に対して、約3重量%の量である、項目1から30のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目32)
前記賦形剤が、前記式(I-A)の化合物の重量に対して、約5重量%の量である、項目1から30のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目33)
前記賦形剤がマンニトールである、項目30から32のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目34)
前記賦形剤がラクトースである、項目30から32のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目35)
粒子を含む医薬組成物であって、前記粒子は、式(I-A)の化合物:
Figure 2020159824000004

または薬学的に許容されるその塩、シクロデキストリンおよび増量剤を含む、医薬組成物。
(項目36)
前記シクロデキストリンが、アルキルシクロデキストリン、ヒドロキシアルキルシクロデキストリン、カルボキシアルキルシクロデキストリンおよびスルホアルキルエーテルシクロデキストリンからなる群から選択される、項目35に記載の医薬組成物。
(項目37)
前記シクロデキストリンが、ヒドロキシプロピルβ-シクロデキストリンである、項目35または36に記載の医薬組成物。
(項目38)
前記シクロデキストリンが、スルホブチルエーテルβ-シクロデキストリンである、項目35または36に記載の医薬組成物。
(項目39)
前記増量剤が、糖(例えば、糖類(例えば、単糖、二糖または多糖))または糖アルコールである、項目35から38のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目40)
前記増量剤が、スクロース、ラクトース、トレハロース、デキストラン、エリスリトール、アラビトール、キシリトール、ソルビトールもしくはマンニトール、またはそれらの組合せである、項目35から39のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目41)
前記増量剤がマンニトールである、項目35から40のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目42)
前記増量剤がラクトースである、項目35から40のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目43)
前記増量剤が凍結保護剤である、項目35から42のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目44)
前記式(I-A)の化合物の濃度が、前記組成物の約0.1~約10重量%である、項目35から43のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目45)
前記式(I-A)の化合物の濃度が、前記組成物の約1重量%である、項目35から44のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目46)
前記式(I-A)の化合物の濃度が、前記組成物の約0.3重量%である、項目35から44のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目47)
前記シクロデキストリンが、前記式(I-A)の化合物の重量に対して、重量基準で約0.1%~約10%(例えば、約0.5%~約6%(例えば、約0.7%~約5.6%(例えば、約2.1%~約5%)))の量である、項目35から46のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目48)
前記シクロデキストリンが、前記式(I-A)の化合物の重量に対して、約3.5重量%の量である、項目35から47のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目49)
前記シクロデキストリンが、前記式(I-A)の化合物の重量に対して、約5重量%の量である、項目35から47のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目50)
前記シクロデキストリンが、ヒドロキシプロピルβ-シクロデキストリンである、項目47から49のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目51)
前記増量剤が、前記式(I-A)の化合物の重量に対して、約0.1重量%~約10重量%の量である、項目35から50のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目52)
前記増量剤が、前記式(I-A)の化合物の重量に対して、約3重量%の量である、項目35から51のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目53)
前記増量剤が、前記式(I-A)の化合物の重量に対して、約5重量%の量である、項目35から51のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目54)
前記増量剤がマンニトールである、項目51から53のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目55)
前記増量剤がラクトースである、項目51から53のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目56)
項目35から55のいずれか一項に記載の医薬組成物から水性医薬組成物を調製する方法であって、水性媒体に前記医薬組成物を再構成し、これにより前記水性組成物を形成するステップを含む、方法。
(項目57)
前記水性媒体が脱イオン水である、項目56に記載の方法。
(項目58)
前記水性媒体が塩化ナトリウムを含む、項目56または57に記載の方法。
(項目59)
前記水性媒体が約5%デキストロースを含む、項目56または57に記載の方法。
(項目60)
前記組成物が、それを必要とする対象に非経口投与するのに好適となるよう調製されている、項目56から59のいずれか一項に記載の方法。
(項目61)
前記組成物が、それを必要とする対象に筋肉内、皮下または静脈内投与するのに好適となるよう調製されている、項目56から59のいずれか一項に記載の方法。
(項目62)
それを必要とする対象における血栓塞栓性障害を処置する方法であって、前記方法が、前記対象に、有効量の項目1から34のいずれか一項に記載の医薬組成物を投与するステップを含み、前記対象の血液が人工表面に接触される、方法。
(項目63)
それを必要とする対象における血栓塞栓性障害のリスクを低減する方法であって、前記方法が、前記対象に、有効量の項目1から34のいずれか一項に記載の医薬組成物を投与するステップを含み、前記対象の血液が人工表面に接触される、方法。
(項目64)
それを必要とする対象における血栓塞栓性障害を予防する方法であって、前記方法が、前記対象に、有効量の項目1から34のいずれか一項に記載の医薬組成物を投与するステップを含み、前記対象の血液が人工表面に接触される、方法。
(項目65)
前記人工表面が、前記対象の循環系における血液に接触している、項目62から64のいずれか一項に記載の方法。
(項目66)
前記人工表面が、埋込みデバイス、透析カテーテル、心肺バイパス回路、人工心臓弁、心室補助デバイス、小口径グラフト、中心静脈カテーテルまたは体外式膜式酸素供給(ECMO)装置である、項目62から65のいずれか一項に記載の方法。
(項目67)
前記人工表面が、前記血栓塞栓性障害を引き起こすか、またはこれに関連する、項目62から66のいずれか一項に記載の方法。
(項目68)
前記血栓塞栓性障害が、静脈血栓塞栓症、深部静脈血栓症または肺塞栓症である、項目62から67のいずれか一項に記載の方法。
(項目69)
前記血栓塞栓性障害が血塊である、項目62から67のいずれか一項に記載の方法。
(項目70)
前記人工表面に前記対象の循環系における血液を接触させる前に、個別の用量の項目1から34のいずれか一項に記載の医薬組成物により前記人工表面をコンディショニングするステップをさらに含む、項目62から69のいずれか一項に記載の方法。
(項目71)
前記対象への前記医薬組成物の投与前またはその間に、個別の用量の項目1から34のいずれか一項に記載の医薬組成物により前記人工表面をコンディショニングするステップをさらに含む、項目62から69のいずれか一項に記載の方法。
(項目72)
前記対象への前記医薬組成物の投与前およびその間に、個別の用量の項目1から34のいずれか一項に記載の医薬組成物により前記人工表面をコンディショニングするステップをさらに含む、項目62から69のいずれか一項に記載の方法。
(項目73)
前記人工表面が心肺バイパス回路である、項目62から72のいずれか一項に記載の方法。
(項目74)
前記人工表面が体外式膜式酸素供給(ECMO)装置である、項目62から72のいずれか一項に記載の方法。
(項目75)
前記ECMO装置が、静脈静脈ECMO装置または静脈動脈ECMO装置である、項目74に記載の方法。
(項目76)
医療手順の間またはその後に、対象における血栓塞栓性障害を予防する、またはそのリスクを低減する方法であって、
(i)前記医療手順の前、その間またはその後に、前記対象に、有効量の項目1から34のいずれか一項に記載の医薬組成物を投与するステップ、および
(ii)前記対象の血液に人工表面を接触させるステップを
含み、
これにより、前記医療手順の間またはその後に、前記血栓塞栓性障害を予防する、またはその前記リスクを低減する、方法。
(項目77)
前記医療手順の前、その間またはその後に、前記対象に前記医薬組成物を投与する前に、前記人工表面が、項目1から34のいずれか一項に記載の医薬組成物でコンディショニングされる、項目76に記載の方法。
(項目78)
前記人工表面をコンディショニングするための前記医薬組成物が、生理食塩水溶液、リンゲル液および血液からなる群から選択される溶液をさらに含む、項目77に記載の方法。
(項目79)
前記血栓塞栓性障害が血塊である、項目76から78のいずれか一項に記載の方法。
(項目80)
前記医療手順が、i)心肺バイパス、ii)体外式膜式酸素供給による血液の酸素供給およびポンプ輸送、iii)血液の補助ポンプ輸送(体内または体外)、iv)血液の透析、v)血液の体外ろ過、vi)動物またはヒト対象における後で使用するための保存容器への前記対象からの血液の採取、vii)静脈または動脈管腔内カテーテルの使用、viii)診断または介入心臓カテーテル法のためのデバイスの使用、ix)血管内デバイスの使用、x)人工心臓弁の使用、およびxi)人工グラフトの使用のうちの1つまたは複数を含む、項目76から79のいずれか一項に記載の方法。
(項目81)
前記医療手順が心肺バイパスを含む、項目76から80のいずれか一項に記載の方法。
(項目82)
前記医療手順が、体外式膜式酸素供給(ECMO)による、血液の酸素供給およびポンプ輸送を含む、項目76から80のいずれか一項に記載の方法。
(項目83)
前記ECMOが、静脈静脈ECMOまたは静脈動脈ECMOである、項目82に記載の方法。
(項目84)
前記対象が、少なくとも1日間(例えば、約2日間、約3日間、約4日間、約5日間、約6日間、約1週間、約10日間、約2週間、約3週間、約4週間、約2か月間、約3か月間、約6か月間、約9か月間、約1年間)、前記人工表面に接触している、項目62から83のいずれか一項に記載の方法。
(項目85)
それを必要とする対象の血液を処置する方法であって、前記対象に有効量の項目1から34のいずれか一項に記載の医薬組成物を投与するステップを含む、方法。
(項目86)
前記医薬組成物が前記対象に静脈内投与される、項目62から85のいずれか一項に記載の方法。
(項目87)
前記医薬組成物が前記対象に皮下投与される、項目62から85のいずれか一項に記載の方法。
(項目88)
前記医薬組成物が前記対象に連続静脈内注入として投与される、項目62から85のいずれか一項に記載の方法。
(項目89)
前記医薬組成物が前記対象にボーラス剤として投与される、項目62から85のいずれか一項に記載の方法。
(項目90)
前記対象がヒトである、項目62から89のいずれか一項に記載の方法。
(項目91)
前記対象が、血栓塞栓性障害の高いリスクを有する、項目62から90のいずれか一項に記載の方法。
(項目92)
前記血栓塞栓性障害が、手術中の合併症の結果である、項目91に記載の方法。
(項目93)
前記対象が、ヘパリンに感受性があるか、またはヘパリンへの感受性が発達している、項目62から92のいずれか一項に記載の方法。
(項目94)
前記対象が、ヘパリンに耐性があるか、またはヘパリンへの耐性が発達している、項目62から92のいずれか一項に記載の方法。
(項目95)
前記対象が小児対象である、項目62から94のいずれか一項に記載の方法。
(項目96)
前記対象が成人である、項目62から94のいずれか一項に記載の方法。

Claims (35)

  1. 式(I-A)の化合物:
    Figure 2020159824000001

    または薬学的に許容されるその塩、シクロデキストリンおよび賦形剤を含む水性医薬組成物。
  2. 前記シクロデキストリンが、アルキルシクロデキストリン、ヒドロキシアルキルシクロデキストリン、カルボキシアルキルシクロデキストリンおよびスルホアルキルエーテルシクロデキストリンからなる群から選択される、請求項1に記載の医薬組成物。
  3. 前記シクロデキストリンが、a)ヒドロキシプロピルβ-シクロデキストリン、またはb)スルホブチルエーテルβ-シクロデキストリンである、請求項1または2に記載の医薬組成物。
  4. 前記賦形剤が、糖(例えば、糖類(例えば、単糖、二糖または多糖))または糖アルコールである、または前記賦形剤が、スクロース、ラクトース、トレハロース、デキストラン、エリスリトール、アラビトール、キシリトール、ソルビトールもしくはマンニトール、またはそれらの組合せである、または前記賦形剤が、a)マンニトール、またはb)ラクトースである、請求項1からのいずれか一項に記載の医薬組成物。
  5. 緩衝液をさらに含む、請求項1からのいずれか一項に記載の医薬組成物。
  6. 前記緩衝液が、一プロトン酸もしくは多プロトン酸、またはそれらの組合せである、請求項に記載の医薬組成物。
  7. 前記緩衝液が、1種または複数種の物質の溶液である、請求項5または6に記載の医薬組成物。
  8. 前記緩衝液が、a)弱酸および弱塩基の塩の溶液である、またはb)弱酸と強塩基との塩の溶液である、またはc)マレイン酸緩衝液、クエン酸緩衝液およびリン酸緩衝液からなる群から選択される、またはd)リン酸緩衝液である、請求項5から7のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  9. 前記リン酸緩衝液が、リン酸一ナトリウム、リン酸二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、またはそれらの組合せ物の溶液である、請求項に記載の医薬組成物。
  10. 可溶化剤をさらに含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  11. 前記可溶化剤が、ポリオキシエチレンソルビタンエステル(例えば、TWEEN(登録商標)20)またはポリエチレングリコール(例えば、PEG400)である、請求項10に記載の医薬組成物。
  12. 前記組成物のpHが、約2~約8である、および/または前記組成物のpHが約6.8である、請求項1から11のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  13. 前記式(I-A)の化合物の濃度が、約0.1mg/mL~約100mg/mLまたは約10mg/mLである、請求項1から12のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  14. 前記緩衝液の濃度が、約1mM~約500mMまたは約10mMである、請求項5から13のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  15. 前記シクロデキストリンが、前記式(I-A)の化合物の重量に対して、重量基準で約0.1%~約10%(例えば、約0.5%~約6%(例えば、約0.7%~約5.6%(例えば、約2.1%~約5%)))、または前記式(I-A)の化合物の重量に対して、約3.5重量%、または前記式(I-A)の化合物の重量に対して、約5重量%の量である、請求項1から14のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  16. 前記賦形剤が、前記式(I-A)の化合物の重量に対して、約0.1重量%~約10重量%、または前記式(I-A)の化合物の重量に対して、約3重量%、または前記式(I-A)の化合物の重量に対して、約5重量%の量である、請求項1から15のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  17. 粒子を含む医薬組成物であって、前記粒子は、式(I-A)の化合物:
    Figure 2020159824000002

    または薬学的に許容されるその塩、シクロデキストリンおよび増量剤を含む、医薬組成物。
  18. 前記シクロデキストリンが、アルキルシクロデキストリン、ヒドロキシアルキルシクロデキストリン、カルボキシアルキルシクロデキストリンおよびスルホアルキルエーテルシクロデキストリンからなる群から選択される、または前記シクロデキストリンが、ヒドロキシプロピルβ-シクロデキストリンである、または前記シクロデキストリンが、スルホブチルエーテルβ-シクロデキストリンである、請求項17に記載の医薬組成物。
  19. 前記増量剤が、糖(例えば、糖類(例えば、単糖、二糖または多糖))または糖アルコールである、請求項17または18に記載の医薬組成物。
  20. 前記増量剤が、スクロース、ラクトース、トレハロース、デキストラン、エリスリトール、アラビトール、キシリトール、ソルビトールもしくはマンニトール、またはそれらの組合せである、または前記増量剤が、a)マンニトール、またはb)ラクトースである、および/または前記増量剤が凍結保護剤である、請求項17から19のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  21. 前記式(I-A)の化合物の濃度が、前記組成物の約0.1~約10重量%、または前記組成物の約1重量%、または前記組成物の約0.3重量%である、請求項17から20のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  22. 前記シクロデキストリンが、前記式(I-A)の化合物の重量に対して、重量基準で約0.1%~約10%(例えば、約0.5%~約6%(例えば、約0.7%~約5.6%(例えば、約2.1%~約5%)))、または前記式(I-A)の化合物の重量に対して、約3.5重量%、または前記式(I-A)の化合物の重量に対して、約5重量%の量である、請求項17から21のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  23. 前記増量剤が、前記式(I-A)の化合物の重量に対して、約0.1重量%~約10重量%、または前記式(I-A)の化合物の重量に対して、約3重量%、または前記式(I-A)の化合物の重量に対して、約5重量%の量である、請求項17から22のいずれか一項に記載の医薬組成物。
  24. 請求項17から23のいずれか一項に記載の医薬組成物から水性医薬組成物を調製する方法であって、水性媒体に前記医薬組成物を再構成し、これにより前記水性組成物を形成するステップを含む、方法。
  25. 前記水性媒体が脱イオン水である、および/または前記水性媒体が、a)塩化ナトリウムまたはb)約5%デキストロースを含む、請求項24に記載の方法。
  26. 前記組成物が、a)それを必要とする対象に非経口投与するのに、またはb)それを必要とする対象に筋肉内、皮下または静脈内投与するのに好適となるよう調製されている、請求項24または25に記載の方法。
  27. 請求項1から16のいずれか一項に記載の医薬組成物であって、
    a)それを必要とする対象における血栓塞栓性障害を処置する方法であって、前記方法が、前記対象に、有効量の請求項1から16のいずれか一項に記載の医薬組成物を投与するステップを含み、前記対象の血液が人工表面に接触される、方法
    b)それを必要とする対象における血栓塞栓性障害のリスクを低減する方法であって、前記方法が、前記対象に、有効量の請求項1から16のいずれか一項に記載の医薬組成物を投与するステップを含み、前記対象の血液が人工表面に接触される、方法、あるいは
    c)それを必要とする対象における血栓塞栓性障害を予防する方法であって、前記方法が、前記対象に、有効量の請求項1から16のいずれか一項に記載の医薬組成物を投与するステップを含み、前記対象の血液が人工表面に接触される、方法
    において使用するための医薬組成物
  28. 前記人工表面が、前記対象の循環系における血液に接触している、および/または
    前記人工表面が、埋込みデバイス、透析カテーテル、心肺バイパス回路、人工心臓弁、心室補助デバイス、小口径グラフト、中心静脈カテーテルまたは体外式膜式酸素供給(ECMO)装置である、および/または
    前記人工表面が、前記血栓塞栓性障害を引き起こすか、またはこれに関連する、および/または
    前記血栓塞栓性障害が、静脈血栓塞栓症、深部静脈血栓症または肺塞栓症である、または 前記血栓塞栓性障害が血塊である、
    請求項27に記載の医薬組成物
  29. 前記人工表面に前記対象の循環系における血液を接触させる前に、個別の用量の請求項1から16のいずれか一項に記載の医薬組成物により前記人工表面をコンディショニングするステップをさらに含む、および/または
    前記対象への前記医薬組成物の投与前またはその間に、個別の用量の請求項1から16のいずれか一項に記載の医薬組成物により前記人工表面をコンディショニングするステップをさらに含む、または
    前記対象への前記医薬組成物の投与前およびその間に、個別の用量の請求項1から16のいずれか一項に記載の医薬組成物により前記人工表面をコンディショニングするステップをさらに含む、
    請求項27または28に記載の医薬組成物
  30. 前記人工表面が心肺バイパス回路である、または体外式膜式酸素供給(ECMO)装置であり、必要に応じて、前記ECMO装置が、静脈静脈ECMO装置または静脈動脈ECMO装置である、
    請求項27から29のいずれか一項に記載の医薬組成物
  31. 医療手順の間またはその後に、対象における血栓塞栓性障害を予防する、またはそのリスクを低減する方法であって、
    (i)前記医療手順の前、その間またはその後に、前記対象に、有効量の請求項1から16のいずれか一項に記載の医薬組成物を投与するステップ、および
    (ii)前記対象の血液に人工表面を接触させるステップを
    含み、
    これにより、前記医療手順の間またはその後に、前記血栓塞栓性障害を予防する、またはその前記リスクを低減する、方法において使用するための請求項1から16のいずれか一項に記載の医薬組成物
  32. 前記医療手順の前、その間またはその後に、前記対象に前記医薬組成物を投与する前に、前記人工表面が、請求項1から16のいずれか一項に記載の医薬組成物でコンディショニングされる、および/または前記人工表面をコンディショニングするための前記医薬組成物が、生理食塩水溶液、リンゲル液および血液からなる群から選択される溶液をさらに含む、請求項31に記載の医薬組成物
  33. それを必要とする対象の血液を処置する方法であって、前記対象に有効量の請求項1から16のいずれか一項に記載の医薬組成物を投与するステップを含む、方法において使用するための請求項1から16のいずれか一項に記載の医薬組成物
  34. 前記医薬組成物が前記対象に静脈内投与、皮下投与、または連続静脈内注入としてもしくはボーラス剤として投与される、請求項27から33のいずれか一項に記載の医薬組成物
  35. 前記対象が、血栓塞栓性障害の高いリスクを有し、必要に応じて、前記血栓塞栓性障害が、手術中の合併症の結果である、および/または前記対象が、ヘパリンに感受性があるか、またはヘパリンへの感受性が発達している、または前記対象が、ヘパリンに耐性があるか、またはヘパリンへの耐性が発達している、請求項27から34のいずれか一項に記載の医薬組成物


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