JPWO2020136979A1 - はんだ接合部 - Google Patents

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英治 日野
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Abstract

UBMとはんだ合金を接合した接合部であって、UBM側から順に、UBM側から連続するNi層と、NiSn合金層と、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層と、BiSn合金層と、はんだ合金側へと連続するBi層を含んでなる、接合部によって、高温域において優れた耐久性を有する、はんだ接合部を提供する。

Description

本発明は、はんだ接合部に関する。
環境面の配慮から、鉛を含有しないはんだ合金の使用が推奨されている。はんだ合金は、その組成に応じてはんだとしての使用に適した温度域が変わってくる。
パワーデバイスは、電力変換用の素子として、ハイブリッド自動車、送変電など幅広い分野で使用されている。従来はSiチップのデバイスで対応できたが、高耐圧、大電流用途、高速動作が求められる分野では、Siよりもバンドギャップが大きいSiC、GaN等が近年注目を浴びている。
従来のパワーモジュールでは動作温度が170℃程度までであったのが、次世代型のSiC、GaN等では200℃あるいはそれ以上の温度域となる可能性があるとされる。これに伴い、これらチップを搭載したモジュールに使用される各材料には耐熱性、放熱性が求められている。
このような特性を備えた接合部としては、Pbフリーの観点からは例えばSn−3.0Ag−0.5Cuはんだ(Ag:3.0質量%、Cu:0.5質量%、残部Sn)による接合部が好ましいとされる。しかし、次世代型モジュールでは動作温度が200℃を超える可能性があるので、融点が220℃付近であるSn−3.0Ag−0.5Cuはんだによる接合部よりも、さらに耐熱性が求められる。具体的にはラジエターの冷却およびエンジン回りの温度の許容性から、好ましくは250℃以上の高温に耐える接合部が求められる。あるいは、環境規制の観点から好ましくないPbはんだ(Pb−5Sn)による接合部であれば次世代型モジュールの動作温度には対応しうるとされる。
また、近年次世代型モジュールの接合部として注目されているのが金属微粉ペーストによる接合部である。金属粉のサイズが小さいので、表面エネルギーが高く、その金属の融点よりもはるかに低い温度で焼結が始まる。そして、はんだとは異なり、いったん焼結すれば、その金属の融点近くまで昇温しないと再溶融しない。このような特性を生かし、Ag微粉ペーストによる接合部の開発が進んでいる(特許文献1)。
Pb−5Snはんだは次世代型パワーモジュールの接合材料としての機能は十分であるが、有鉛であり、将来的な環境規制の観点からも使用しないことが望ましい。また、Ag微粉ペーストは条件によっては十分な接合強度、耐熱性を接合部に付与することが可能であるが、材料価格の問題点を抱える。
国際公開第2011/155055号
次世代型パワーモジュールの接合材料に求められる高温域、例えば250℃を超える温度域においても、優れた耐久性を有するはんだ接合部が、求められていた。
したがって、本発明の目的は、高温域において優れた耐久性を有する、はんだ接合部を提供することにある。
高温域において優れた特性を有するはんだ接合部の研究開発の多くが、はんだ合金の融点に着目して行われてきた。しかし、本発明者はさらに鋭意研究開発を行ったところ、はんだ接合部の高温特性は、むしろはんだ接合によって形成された接合部の構造に依存することを見いだし、その構造を特定して、本発明に到達した。
したがって、本発明は以下の(1)を含む。
(1)
UBMとはんだ合金を接合した接合部であって、UBM側から順に、
UBM側から連続するNi層と、
NiSn合金層と、
(Cu、Ni、Pd)αSn合金層と、
BiSn合金層と、
はんだ合金側へと連続するBi層を含んでなる、接合部。
本発明によれば、高温域において優れた耐久性を有する、はんだ接合部を得ることができる。
図1は、実施例1の接合部のリフロー処理後のEPMA複合マップ画像である。 図2は、実施例1の接合部のリフロー処理後に、250℃の温度で1000時間保持した後のEPMA複合マップ画像である。 図3は、比較例1の接合部のリフロー処理後のEPMA複合マップ画像である。 図4は、比較例1の接合部のリフロー処理後に、250℃の温度で1000時間保持した後のEPMA複合マップ画像である。 図5は、実施例1の接合部のリフロー処理後のSTM画像である。 図6は、図5の分析ライン(55)に沿って分析して得られた原子の濃度(モル%)を縦軸とし、分析ラインの分析の開始点からの距離を横軸としたグラフである。 図7は、比較例1の接合部のリフロー処理後のSTM画像である。 図8は、図7の分析ライン(75)に沿って分析して得られた原子の濃度(モル%)を縦軸とし、分析ラインの分析の開始点からの距離を横軸としたグラフである。
以下に本発明を実施の態様をあげて詳細に説明する。本発明は以下にあげる具体的な実施の態様に限定されるものではない。
[UBMとはんだ合金を接合した接合部]
本発明による接合部は、UBMとはんだ合金を接合した接合部であって、UBM側から順に、UBM側から連続するNi層と、NiSn合金層と、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層と、BiSn合金層と、はんだ合金側へと連続するBi層を含んでなる。
このような層構造によって、高温域において優れた耐久性を有する、はんだ接合部を得ることができる。
[UBM]
UBM(Under Bump Metal)とは、チップ(例えばSiチップ)の上の電極(例えばAl電極)に、はんだバンプを形成するために介在させる金属層である。UBMとしては、通常は、Ni層又はNi合金層を形成して、その上にPd層及び/又はAu層などが形成されている。本発明の好適な実施の態様において、UBMとして、例えば、Siチップ上のAl電極上に形成された、Ni層、その上に形成されたPd層、その上に形成されたAu層からなる、金属層をあげることができる。
[はんだ合金]
好適な実施の態様において、はんだ合金として、無鉛はんだ合金をあげることができ、例えば実施例に開示された組成のBi−Cu−Sn合金をあげることができる。
[接合部のUBM側]
本発明の接合部は、UBMとはんだ合金を接合した接合部であるから、接合によってUBMは元の金属層の構成を失っており、UBMの主たる層であったNi層だけが検出可能な層として残っている。このUBMに由来するNi層が接合部までずっと連続しており、接合部付近において、上記のUBM側から連続するNi層となっている。UBMは接合によって元の構成を失っているが、接合の両側のうち、このUBMが存在した側を、本明細書において、UBM側と呼ぶ。本明細書において、UBM側から連続するNi層を、単にNi層と呼ぶことがある。このNi層は、UBM側から連続している層ではあるが、接合部の構成を明確にするために、本明細書では、接合部を構成する層のひとつとして、記載している。
[接合部のはんだ合金側]
本発明の接合部は、UBMとはんだ合金を接合した接合部であるから、接合部のはんだ合金側は、はんだ合金へと連続している。好適な実施の態様において、はんだ合金は、主成分をBiとする合金であって、接合部のはんだ合金側は、はんだ合金側へ連続するBi層となっている。はんだ合金は接合によって元のはんだ合金とは異なった相を有するものとなっているが、接合の両側のうち、このはんだ合金が存在する側を、本明細書においてはんだ合金側と呼ぶ。本明細書において、はんだ合金側へ連続するBi層を、単にBi層と呼ぶことがある。このBi層は、はんだ合金側へ連続している層ではあるが、接合部の構成を明確にするために、本明細書では、接合部を構成する層のひとつとして、記載している。
[NiSn合金層]
好適な実施の態様において、NiSn合金層は、Ni、Sn、及びPを含有する。好適な実施の態様において、NiSn合金層において、Ni層との境界におけるNi含有量は、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層との境界におけるNi含有量よりも大きい。好適な実施の態様において、NiSn合金層において、Ni層との境界におけるSn含有量は、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層との境界におけるSn含有量よりも小さい。
好適な実施の態様において、NiSn合金層において、Ni層との境界におけるSn含有量は、0.4モル%以下であり、好ましくは0.35モル%以下である。
好適な実施の態様において、NiSn合金層において、Ni層との境界におけるP含有量は、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層との境界におけるP含有量よりも大きい。
好適な実施の態様において、NiSn合金層において、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層との境界におけるP含有量は、0.5モル%以下、好ましくは0.3モル%以下である。
好適な実施の態様において、NiSn合金層において、Ni層との境界からの各距離におけるNi含有量が21モル%〜83モル%の範囲、好ましくは22モル%〜80モル%の範囲にある。Ni層との境界からの各距離におけるNi含有量が上記範囲にあるとは、Ni層との境界からの距離に応じて1箇所以上の測定点を設けて、それぞれの測定点においてNi含有量を測定しても、いずれも上記範囲内となっていること、あるいはそのように見積もることができることを意味する。そのように見積もることができるとは、例えば、近接する測定点での測定値からの外挿によってそのように見積もることができることをいう。測定点の数には、特に制限はないが、現実的な測定操作の観点からは、例えば1〜20個程度、あるいは1〜5個程度の測定点を設けることができる。以下の記載において、「各距離において」との記載は、上述と同様の意味で使用される。
好適な実施の態様において、NiSn合金層において、Ni層との境界からの各距離におけるSn含有量が0.2モル%〜48モル%の範囲、好ましくは0.25モル%〜45モル%の範囲にある。Ni層との境界からの各距離におけるSn含有量が上記範囲にあるとは、Ni含有量について上述したものと同様の意味である。
好適な実施の態様において、NiSn合金層において、Ni層との境界からの各距離におけるP含有量が0.1モル%〜10モル%の範囲、好ましくは0.2モル%〜9モル%の範囲にある。Ni層との境界からの各距離におけるP含有量が上記範囲にあるとは、Ni含有量について上述したものと同様の意味である。
好適な実施の態様において、NiSn合金層において、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層との境界におけるBi含有量が、2モル%以下、好ましくは1モル%以下である。
好適な実施の態様において、NiSn合金層において、Ni層との境界からの各距離におけるBi含有量が、0.2モル%〜2モル%の範囲、好ましくは0.3モル%〜1.5モル%の範囲にある。Ni層との境界からの各距離におけるBi含有量が上記範囲にあるとは、Ni含有量について上述したものと同様の意味である。このように、好適な実施の態様において、NiSn合金層において、Biの含有量が極めて低減されており、つまり、Biの侵入が効率的に阻止されている。
好適な実施の態様において、NiSn合金層の厚みが、例えば、0.03〜0.1[μm]、好ましくは0.04〜0.1[μm]、好ましくは0.05〜0.1[μm]、好ましくは0.06〜0.1[μm]の範囲にある。
好適な実施の態様において、NiSn合金層において、Ni層との境界におけるCu含有量は、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層との境界におけるCu含有量よりも小さい。好適な実施の態様において、NiSn合金層において、Ni層との境界におけるCu含有量は、4モル%以下、好ましくは3モル%以下である。
好適な実施の態様において、NiSn合金層は、さらに、Pdを含有する。好適な実施の態様において、NiSn合金層において、Ni層との境界におけるPd含有量は、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層との境界におけるPd含有量よりも小さい。好適な実施の態様において、NiSn合金層において、Ni層との境界におけるPd含有量は、3モル%以下、好ましくは2モル%以下である。
[Ni層]
好適な実施の態様において、Ni層は、上述のようにUBMに由来する層である。好適な実施の態様において、Ni層は、NiSn合金層との境界から0.2[μm]以内の各距離におけるNi含有量が83モル%以上、好ましくは85モル%以上である。好適な実施の態様において、Ni層は、UBMに由来する元素成分を含んでいてもよい。好適な実施の態様において、Ni層は、例えばPを含んでいてもよい。
好適な実施の態様において、Ni層は、NiSn合金層との境界から0.2[μm]以内の各距離におけるBi含有量が、0.2モル%以下、好ましくは0.1モル%以下である。NiSn合金層との境界からの各距離におけるBi含有量が上記以下であるとは、NiSn合金層において、Ni層との境界からの各距離におけるNi含有量について、上述したものと同様の意味である。このように、好適な実施の態様において、Ni層において、Biの含有量が極めて低減されており、つまり、Biの侵入が効率的に阻止されている。
[(Cu、Ni、Pd)αSn合金層]
(Cu、Ni、Pd)αSn合金層は、Cu、Ni、Pdが固溶しているSn合金の層である。この(Cu、Ni、Pd)αSn合金層は、UBMとはんだ合金の成分元素から、形成されると考えられる。好適な実施の態様において、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層は、Cu、Ni、Pd、及びSnを含有する。
好適な実施の態様において、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層において、NiSn合金層との境界からの各距離におけるCu含有量が10モル%〜22モル%の範囲、好ましくは12モル%〜20モル%の範囲にある。
好適な実施の態様において、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層において、NiSn合金層との境界からの各距離におけるNi含有量が13モル%〜21モル%の範囲、好ましくは14モル%〜20モル%の範囲にある。
好適な実施の態様において、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層において、NiSn合金層との境界からの各距離におけるPd含有量が5モル%〜19モル%の範囲、好ましくは6モル%〜18モル%の範囲にある。
好適な実施の態様において、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層において、NiSn合金層との境界からの各距離におけるSn含有量が44モル%〜55モル%の範囲、好ましくは45モル%〜54モル%の範囲にある。
好適な実施の態様において、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層は、さらに、Biを含有する。好適な実施の態様において、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層において、NiSn合金層との境界におけるBi含有量が、2モル%以下、好ましくは1モル%以下である。好適な実施の態様において、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層において、NiSn合金層との境界からの距離に応じてBi含有量を測定した場合に、Bi含有量が0.1モル%〜24モル%の範囲、好ましくは0.2モル%〜23モル%の範囲、あるいは1モル%〜24モル%の範囲、あるいは2モル%〜23モル%の範囲にある距離が存在する。すなわち、好適な実施の態様において、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層には、Bi含有量のピークが存在していて、そのピークはNiSn合金層との境界から離れて位置しており、このことは、NiSn合金層が、Bi層側からのBiの侵入を防いでいることを意味すると、本発明者は考えている。すなわち、好適な実施の態様において、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層に存在するBi含有量のピークであって、NiSn合金層との境界から離れて位置するBi含有量のピークとは、上記範囲のBi含有量であって、NiSn合金層との境界におけるBi含有量よりも大きなBi含有量となっている。
好適な実施の態様において、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層において、BiSn合金層との境界におけるBi含有量が、0.5モル%以下、好ましくは0.4モル%以下である。
[BiSn合金層]
好適な実施の態様において、BiSn合金層は、Bi及びSnを含有する。好適な実施の態様において、BiSn合金層において、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層との境界におけるBi含有量が、0.5モル%以下、好ましくは0.4モル%以下である。好適な実施の態様において、BiSn合金層において、Bi層との境界におけるSn含有量が、2モル%以下、好ましくは1モル%以下である。
好適な実施の態様において、BiSn合金層は、さらに、Cu、Ni、Pdを含有する。
好適な実施の態様において、BiSn合金層において、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層との境界におけるCu含有量は、Bi層との境界におけるCu含有量よりも大きい。好適な実施の態様において、BiSn合金層において、Bi層との境界におけるCu含有量は、0.5モル%以下、好ましくは0.3モル%以下である。
好適な実施の態様において、BiSn合金層において、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層との境界におけるNi含有量は、Bi層との境界におけるNi含有量よりも大きい。好適な実施の態様において、BiSn合金層において、Bi層との境界におけるNi含有量は、1モル%以下、好ましくは0.5モル%以下である。
好適な実施の態様において、BiSn合金層において、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層との境界におけるPd含有量は、Bi層との境界におけるPd含有量よりも大きい。好適な実施の態様において、BiSn合金層において、Bi層との境界におけるPd含有量は、0.6モル%以下、好ましくは0.3モル%以下である。
[Bi層]
好適な実施の態様において、Bi層は、上述のようにはんだ合金側へ連続するBi層であり、はんだ合金に由来するBiを主成分としている。好適な実施の態様において、Bi層は、BiSn合金層との境界から0.2[μm]以内の各距離におけるBi含有量が97モル%以上、好ましくは98モル%以上である。好適な実施の態様において、Bi層は、はんだ合金に由来する元素成分を含んでいてもよい。
好適な実施の態様において、Bi層中に、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層から遊離した(Cu、Ni、Pd)αSn合金の相を有さない。(Cu、Ni、Pd)αSn合金層から遊離した(Cu、Ni、Pd)αSn合金の相とは、具体的には、後述する実施例における比較例の画像中の相として説明しているような相をいう。好適な実施の態様において、このような相が、少なくとも観察している視野中には存在していないことが好ましい。このように存在しないことを確認する作業は困難ではあるが、例えば、接合部付近の画像について、合計で100[μm2]以上の視野について観察しても、Bi層中に、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層から遊離した(Cu、Ni、Pd)αSn合金の相を有さない場合には、Bi層中に、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層から遊離した(Cu、Ni、Pd)αSn合金の相を有さないとの条件を満たすものと扱うことができる。
[元素濃度]
各元素の濃度(モル%)は、後述する実施例に開示した手段で測定することができ、例えば、具体的にはSTM(JEOL製、装置名:JEM−2100F)を使用して測定することができる。本発明における元素濃度は、Ni、Sn、Bi、Cu、Pd、Pの合計を、100モル%となるようにした場合の、各元素濃度をいう。
[接合強度(シェア強度)]
好適な実施の態様において、本発明による接合部は、250℃、1000時間の高温保持後の接合強度(シェア強度)が、例えば40MPa以上、好ましくは42MPa以上とすることができる。すなわち、高温域において優れた耐久性を有するものとなっている。この接合強度は、実施例において後述する手順によって、測定することができる。本発明の接合部が、高温域において優れた耐久性を有するものとなっている理由は不明であるが、後述する実施例における比較例との対比から、本発明に接合部が上記の層構造をとることによって、特に所定のNiSn合金層を備えることによって、Bi層側からNi層側へのBiの侵入を防ぐことができ、それによって優れた特性を備えるに至ったのではないかと本発明者は洞察している。
[好適な実施の態様]
好適な実施の態様において、本願発明は、次の(1)以下を含む。
(1)
UBMとはんだ合金を接合した接合部であって、UBM側から順に、
UBM側から連続するNi層と、
NiSn合金層と、
(Cu、Ni、Pd)αSn合金層と、
BiSn合金層と、
はんだ合金側へと連続するBi層を含んでなる、接合部。
(2)
NiSn合金層は、Ni、Sn、及びPを含有し、
NiSn合金層において、Ni層との境界におけるNi含有量は、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層との境界におけるNi含有量よりも大きく、
NiSn合金層において、Ni層との境界におけるSn含有量は、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層との境界におけるSn含有量よりも小さく、
NiSn合金層において、Ni層との境界におけるSn含有量は、0.4モル%以下であり、
NiSn合金層において、Ni層との境界におけるP含有量は、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層との境界におけるP含有量よりも大きく、
NiSn合金層において、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層との境界におけるP含有量は、0.5モル%以下である、(1)に記載の接合部。
(3)
NiSn合金層は、Ni、Sn、及びPを含有し、
NiSn合金層において、Ni層との境界からの各距離におけるNi含有量が21モル%〜83モル%の範囲にあり、
NiSn合金層において、Ni層との境界からの各距離におけるSn含有量が0.2モル%〜48モル%の範囲にあり、
NiSn合金層において、Ni層との境界からの各距離におけるP含有量が0.1モル%〜10モル%の範囲にある、(1)〜(2)のいずれかに記載の接合部。
(4)
NiSn合金層において、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層との境界におけるBi含有量が、2モル%以下である、(1)〜(3)のいずれかに記載の接合部。
(5)
NiSn合金層において、Ni層との境界からの各距離におけるBi含有量が、0.2モル%〜2モル%の範囲にある、(1)〜(4)のいずれかに記載の接合部。
(6)
NiSn合金層の厚みが、0.05〜0.1[μm]の範囲にある、(1)〜(5)のいずれかに記載の接合部。
(7)
NiSn合金層において、Ni層との境界におけるCu含有量は、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層との境界におけるCu含有量よりも小さく、
NiSn合金層において、Ni層との境界におけるCu含有量は、4モル%以下である、(2)〜(6)のいずれかに記載の接合部。
(8)
NiSn合金層は、さらに、Pdを含有し、
NiSn合金層において、Ni層との境界におけるPd含有量は、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層との境界におけるPd含有量よりも小さく、
NiSn合金層において、Ni層との境界におけるPd含有量は、3モル%以下である、(2)〜(7)のいずれかに記載の接合部。
(9)
Ni層は、NiSn合金層との境界から0.2[μm]以内の各距離におけるBi含有量が、0.2モル%以下である、(1)〜(8)のいずれかに記載の接合部。
(10)
(Cu、Ni、Pd)αSn合金層は、Cu、Ni、Pd、及びSnを含有し、
(Cu、Ni、Pd)αSn合金層において、NiSn合金層との境界からの各距離におけるCu含有量が10モル%〜22モル%の範囲にあり、
(Cu、Ni、Pd)αSn合金層において、NiSn合金層との境界からの各距離におけるNi含有量が13モル%〜21モル%の範囲にあり、
(Cu、Ni、Pd)αSn合金層において、NiSn合金層との境界からの各距離におけるPd含有量が5モル%〜19モル%の範囲にあり、
(Cu、Ni、Pd)αSn合金層において、NiSn合金層との境界からの各距離におけるSn含有量が44モル%〜55モル%の範囲にある、(1)〜(9)のいずれかに記載の接合部。
(11)
(Cu、Ni、Pd)αSn合金層は、さらに、Biを含有し、
(Cu、Ni、Pd)αSn合金層において、NiSn合金層との境界におけるBi含有量が、2モル%以下であり、
(Cu、Ni、Pd)αSn合金層において、NiSn合金層との境界からの距離に応じてBi含有量を測定した場合に、Bi含有量が0.1モル%〜24モル%の範囲にある距離が存在し、
(Cu、Ni、Pd)αSn合金層において、BiSn合金層との境界におけるBi含有量が、0.5モル%以下である、(10)に記載の接合部。
(12)
BiSn合金層は、Bi及びSnを含有し、
BiSn合金層において、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層との境界におけるBi含有量が、0.5モル%以下であり、
BiSn合金層において、Bi層との境界におけるSn含有量が、2モル%以下である、(1)〜(11)のいずれかに記載の接合部。
(13)
BiSn合金層は、さらに、Cu、Ni、Pdを含有し、
BiSn合金層において、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層との境界におけるCu含有量は、Bi層との境界におけるCu含有量よりも大きく、
BiSn合金層において、Bi層との境界におけるCu含有量は、0.5モル%以下であり、
BiSn合金層において、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層との境界におけるNi含有量は、Bi層との境界におけるNi含有量よりも大きく、
BiSn合金層において、Bi層との境界におけるNi含有量は、1モル%以下であり、
BiSn合金層において、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層との境界におけるPd含有量は、Bi層との境界におけるPd含有量よりも大きく、
BiSn合金層において、Bi層との境界におけるPd含有量は、0.6モル%以下である、(12)に記載の接合部。
(14)
Bi層中に、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層から遊離した(Cu、Ni、Pd)αSn合金の相を有さない、(1)〜(13)のいずれかに記載の接合部。
(15)
UBMは、電極上に、ニッケル、パラジウム、及び金が、順に積層されて形成されたUBMである、(1)〜(14)のいずれかに記載の接合部。
(16)
250℃、1000時間の高温保持後の接合強度が40MPa以上である、(1)〜(15)のいずれかに記載の接合部。
(17)
(1)〜(16)のいずれかに記載の接合部を有する、電子部品。
(18)
(1)〜(16)のいずれかに記載の接合部を有する、パワーデバイス。
(19)
(1)〜(16)のいずれかに記載の接合部を有する、プリント回路板。
好適な実施の態様において、本願発明は、上記接合部を有する電子部品、パワーデバイス、プリント回路板、LED、フレキシブル回路材、放熱材を含む。
以下に実施例をあげて、本発明を詳細に説明する。本発明は、以下に例示する実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
[UBMの形成]
Siウエハの片面にスパッタリングにより、Al面(厚さ3μm)を作製し、更に塗布によりポリイミド膜を形成その後露光現像によりポリイミド膜に300μm直径の開口部のランドを形成した。
さらに無電解めっきによりランド部の上に、Ni層(厚さ2.5μm)、Pd層(厚さ0.05μm)、Au層(厚さ0.02μm)を順次形成してUBM(Under Bump Metal)を設けた。なお、無電解Niめっき液には次亜リン酸イオンの還元剤が添加されているため、Ni層にPが共析するものとなる。
[はんだ粉]
実施例1において使用したはんだ粉のICP分析による組成を表1に示す。はんだ粉は、300μmΦであるものを使用した。
[リフロー処理]
UBMの上にフラックスを塗布し、さらにその上に300μmΦのはんだ粉を搭載し、リフロー処理を行って、加熱接合させた。リフロー処理の条件は、以下とした:
室温から110℃まで1.4℃/秒の昇温速度で昇温した。次に、110℃から140℃まで0.7℃/秒の昇温速度で昇温した。140℃から200℃まで0.8℃/秒の昇温速度で昇温した。次に200℃から290℃まで4.5℃/秒の昇温速度で昇温した。次に、290℃の温度を40秒間維持した。次に、290℃から室温まで初期7℃/秒の降温速度で冷却した。これらの操作は窒素雰囲気中で行った。
[EPMA分析、STM分析]
その後そのサンプルを樹脂封入し、断面を研磨した。清浄および平滑化されたサンプル表面をEPMA(JEOL製、装置名:JXA−8500F)で分析した。リフロー処理後のはんだ接合部はその厚みがおよそ1μm以下であるので、精度の高いSTM(JEOL製、装置名:JEM−2100F)で測定した。EPMAによる測定は画像精度がSTMに比べ劣るが、1ピクセルの大きさが0.08μmである画像処理を行った。更に定量化を図るために、同じサンプルを薄く加工しSTMで測定した。
実施例1の接合部について、リフロー処理の直後の接合部断面をEPMAによって測定して作成した複合マップの画像を、図1として示す。
実施例1の接合部について、リフロー処理の後に、250℃の温度で1000時間保持した後の接合部の断面について、同様に、EPMAによって測定して複合マップを作成した。この複合マップの画像を図2として示す。
[シェア強度測定]
実施例1の接合部について、上述したリフロー処理の後に、大気雰囲気下で250℃の温度で1000時間保持した後に、シェア強度測定を次のように行った。この結果を表1に示す。
接合強度は、MIL STD−883Gに準じて測定した。荷重センサに取り付けられたツールが基板面まで下降し、装置が基板面を検出し下降を停止し、検出した基板面から設定された高さまでツールが上昇し、ツールで接合部を押して破壊時の荷重を計測した。これらの結果をまとめて表1に示す。
<測定条件>
装置:dage社製 dage series 4000
方法:ダイシェアテスト
テストスピード:100μm/秒
テスト高さ:20.0μm
ツール移動量:0.9mm
[比較例1]
比較例1として、実施例1とは組成が異なるはんだ粉を使用して、実施例1とは異なる条件のリフロー処理を行って、その他については実施例1と同様の手順によって、接合部を形成して、この接合部に対してEPMA測定、STM測定、及びシェア強度測定を行った。比較例1のはんだ粉の組成のICP分析値とシェア強度測定結果を、表1に示す。比較例1のリフロー処理条件は、以下とした:
室温から150℃まで0.9℃/秒の昇温速度で昇温した。次に、150℃から290℃まで4.5℃/秒の昇温速度で昇温した。次に、290℃の温度を40秒間維持した。次に、290℃から室温まで初期8℃/秒の降温速度で冷却した。これらの操作は窒素雰囲気中で行った。
比較例1の接合部について、リフロー処理の直後の接合部断面をEPMAによって測定して作成した複合マップの画像を、図3として示す。
比較例1の接合部について、リフロー処理の後に、250℃の温度で1000時間保持した後の接合部の断面について、同様に、EPMAによって測定して複合マップを作成した。この複合マップの画像を図4として示す。
Figure 2020136979
[STM画像とライン分析]
実施例1の接合部について、リフロー処理の直後の接合部断面のSTM像を、図5として示す。実施例1の接合部について、このSTM像に記入された分析ラインに沿って、各元素濃度(モル%)を数値化したグラフを、図6として示す。元素濃度(モル%)は、グラフ中の6元素、すなわち、Ni、Sn、Bi、Cu、Pd、Pの合計を、100%とした。
比較例1の接合部について、リフロー処理の直後の接合部断面のSTM像を、図7として示す。比較例1の接合部について、このSTM像に記入された分析ラインに沿って、各元素濃度(モル%)を数値化したグラフを、図8として示す。
[評価]
図1は、実施例1の接合部のリフロー処理後のEPMA複合マップ画像である。
図1には、Ni層(11)とBi層(14)の界面近傍に、(Cu,Ni,Pd)αSn層(13)と見られる層が観察され、(Cu,Ni,Pd)αSn層(13)の直下には、NiSn合金層(厚さ約0.1μm)(12)が存在する。このNiSn合金層(12)には、カラー化した複合マップの画像によっても、Biの侵入は全く観察されない。また、(Cu,Ni,Pd)αSn層(13)には比較的に厚さが揃っており、Bi層(14)中に(Cu,Ni,Pd)αSn層(13)から遊離してしまった(Cu,Ni,Pd)αSn相は、全く観察されない。図1においては、Ni層(11)中へのBiの侵入は、カラー化した複合マップの画像においても全く観察されない。なお、図1の画像の下半分以上を占める黒い領域は、Ni層(11)の下地となっているAl層(3μm)とさらにその下地となっているSi基材である。
図2は、実施例1の接合部のリフロー処理後に、250℃の温度で1000時間保持した後のEPMA複合マップ画像である。
図2には、Ni層(21)とBi層(24)の界面近傍に、(Cu,Ni,Pd)αSn層(23)と見られる層が観察され、(Cu,Ni,Pd)αSn層(23)の直下には、NiSn合金層(厚さ約0.2μm)(22)が存在する。このNiSn合金層(22)には、カラー化した複合マップの画像によっても、Biの侵入は全く観察されない。また、(Cu,Ni,Pd)αSn層(23)は、図1と比較して厚みを増しているが、その全体は依然としてNiSn合金層(22)との密着を維持している。Bi層(24)中には、(Cu,Ni,Pd)αSn層(23)から遊離してしまった(Cu,Ni,Pd)αSn相は、全く観察されない。また、Bi層(24)中には、Ni層に由来すると見られるNi相は、カラー化した複合マップの画像においても全く観察されない。図2においては、Ni層(21)中へのBiの侵入は、カラー化した複合マップの画像においても全く観察されない。
図3は、比較例1の接合部のリフロー処理後のEPMA複合マップ画像である。
図3には、Ni層(31)とBi層(34)の界面近傍に、(Cu,Ni,Pd)αSn層(32)と見られる層が観察され、(Cu,Ni,Pd)αSn層(32)の直下には、NiSn合金層(32’)とも見られる層(厚さ約0.1μm)が存在するが、そのNiSn(32’)合金層にはグレースケールでは観察できない程度の微量のBiの侵入(35)が、カラー化した複合マップの画像において観察される。また、(Cu,Ni,Pd)αSn層(32)には厚さの不均一があり、この(Cu,Ni,Pd)αSn層(32)から遊離してしまった(Cu,Ni,Pd)αSn相(33)が、Bi層(34)中に観察される。図3においては、Ni層(31)中へのBiの侵入は、カラー化した複合マップの画像においても観察されない。なお、図3の画像の下半分以上を占める黒い領域は、Ni層(31)の下地となっているAl層(3μm)とさらにその下地となっているSi基材である。
図4は、比較例1の接合部のリフロー処理後に、250℃の温度で1000時間保持した後のEPMA複合マップ画像である。
図4には、図3と同様にNi層が存在しているが、カラー化した複合マップの画像ではNi層はその厚みのほぼ全体(厚さ約1.8μm)がBiの侵入が観察されるNi層(42)となっており、Biの侵入が観察されないNi層(41)はごく薄く(厚さ約0.4μm)存在するだけとなっている。Ni層(42)とBi層(45)の界面近傍には、(Cu,Ni,Pd)αSn層(43)と見られる層が観察され、(Cu,Ni,Pd)αSn層(43)の直下には、NiSn合金層とも見られる層は、カラー化した複合マップの画像においても観察されないが、NiSn合金相(43’)の塊が不連続に観察される。(Cu,Ni,Pd)αSn層(43)の形状は、ひどく乱れてしまっており、遊離してしまった(Cu,Ni,Pd)αSn相(44)が、Bi層(45)中に多く観察される。さらに、Ni層に由来すると見られるNi相(46)が、Bi層(45)中に多く観察される。
図5は、実施例1の接合部のリフロー処理後のSTM画像である。
図5において、Ni層(51)とBi層(54)の界面近傍に、(Cu,Ni,Pd)αSn層(53)と見られる層が観察される。上下方向に細長い孔が空いているかのような領域(52)が観察される。後述のように、この領域(52)はP濃度が比較的に大きいPリッチ領域である。このPリッチ領域の厚みは約0.13μmであった。分析ライン(55)に沿って、分析を行って、各分析点における原子の濃度を測定して作成したグラフが、図6である。
図6は、図5の分析ライン(55)に沿って分析して得られた原子の濃度(モル%)を縦軸とし、分析ラインの分析の開始点からの距離を横軸としたグラフである。グラフの左側はNi層側であり、グラフの右側はBi層側である。横軸の開始点はNi層中にある。0.15μmからとNi濃度は減少してゆき、0.22μm付近でSn濃度がほぼ存在しない状態から急激に上昇し始める。この位置からNiSn合金層が始まっていると考えられる。同時にこの位置ではP濃度がその前後よりも比較的に大きくなっており、距離の増大に伴ってP濃度は減少して、0.26μm付近でP濃度がほぼ消失する。このP濃度の減少と並行して、Ni濃度は減少し、Sn濃度が上昇している。P濃度が消失する位置でNiSn合金層が終わっており、新たに(Cu,Ni,Pd)αSn層が始まっていると考えられる。この(Cu,Ni,Pd)αSn層の開始位置では、Pd濃度がその前後よりも比較的に大きくなっている。NiSn合金層と(Cu,Ni,Pd)αSn層の境界では、Sn濃度が48モル%、Ni濃度が21モル%と見積もられ、αの値が0.8となる。この(Cu,Ni,Pd)αSn層の開始位置から距離が増大すると、Bi含有量が比較的に高い領域が0.30μm付近で一時的に生じているが、その前後にはBiはほとんど含まれていない。その後、距離が増大する間、(Cu,Ni,Pd)αSn層が続く。この間のαは0.8〜0.9と見積もられ、平均値が0.83であった。その後、距離が増大すると、0.48μm付近でBi濃度がほぼ存在しない状態から急激に上昇し始める。このBi濃度が上昇開始する位置で(Cu,Ni,Pd)αSn層が終了して、BiSn合金層が開始している。BiSn合金層には、BiとSnに加えて、Cu,Ni,Pdが存在している。BiSn合金層中のCu,Ni,Pdの濃度は、いずれも距離の増大とともに減少して、0.56μm付近でいずれも消失する。このCu,Ni,Pdの濃度が消失する位置で、BiSn合金層が終わっており、Bi層が始まっていると考えられる。
図7は、比較例1の接合部のリフロー処理後のSTM画像である。
図7において、Ni層(71)とBi層(74)の界面近傍に、(Cu,Ni,Pd)αSn層(73)と見られる層が観察される。上下方向に細長い孔が空いているかのようなPリッチ領域(72)が、図5よりはやや形状が乱れて不均一であるが、観察される分析ライン(75)に沿って、分析を行って、各分析点における原子の濃度を測定して作成したグラフが、図8である。
図8は、図7の分析ライン(75)に沿って分析して得られた原子の濃度(モル%)を縦軸とし、分析ラインの分析の開始点からの距離を横軸としたグラフである。グラフの左側はNi層側であり、グラフの右側はBi層側である。図6のグラフであれば、NiSn合金層と(Cu,Ni,Pd)αSn層の境界に相当する位置にまで、図8のグラフでは、Biが侵入していることが観察される。また、図6のグラフであれば、NiSn合金層に相当する位置を通過して、Ni層に相当する位置にまで、図8のグラフでは、Biが侵入していることが観察される。なお、P濃度が消失する位置、すなわちNiSn合金層と(Cu,Ni,Pd)αSn層の境界では、Sn濃度が18モル%、Ni濃度が23モル%と見積もられ、αの値が2.0となった。(Cu,Ni,Pd)αSn層のαは0.7〜1.2と見積もられ、平均値が0.85であった。
本発明は、鉛が添加されて含まれることなく、高温域において優れた耐久性を有する、はんだ接合部を提供する。本発明は産業上有用な発明である。
11 Ni層
12 NiSn合金層
13 (Cu,Ni,Pd)αSn層
14 Bi層

21 Ni層
22 NiSn合金層
23 (Cu,Ni,Pd)αSn層
24 Bi層

31 Ni層(Bi侵入無し)
32 (Cu,Ni,Pd)αSn層
32’ NiSn合金層
33 遊離(Cu,Ni,Pd)αSn相
34 Bi層
35 侵入Bi

41 Ni層(Bi侵入無し)
42 Ni層(Bi侵入有り)
43’ NiSn合金相(不連続)
43 (Cu,Ni,Pd)αSn層
44 遊離(Cu,Ni,Pd)αSn相
45 Bi層
46 Ni相

51 Ni層
52 Pリッチ領域
53 (Cu,Ni,Pd)αSn層
54 Bi層
55 分析ライン

71 Ni層
72 Pリッチ領域
73 (Cu,Ni,Pd)αSn層
74 Bi層
75 分析ライン

Claims (19)

  1. UBMとはんだ合金を接合した接合部であって、UBM側から順に、
    UBM側から連続するNi層と、
    NiSn合金層と、
    (Cu、Ni、Pd)αSn合金層と、
    BiSn合金層と、
    はんだ合金側へと連続するBi層を含んでなる、接合部。
  2. NiSn合金層は、Ni、Sn、及びPを含有し、
    NiSn合金層において、Ni層との境界におけるNi含有量は、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層との境界におけるNi含有量よりも大きく、
    NiSn合金層において、Ni層との境界におけるSn含有量は、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層との境界におけるSn含有量よりも小さく、
    NiSn合金層において、Ni層との境界におけるSn含有量は、0.4モル%以下であり、
    NiSn合金層において、Ni層との境界におけるP含有量は、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層との境界におけるP含有量よりも大きく、
    NiSn合金層において、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層との境界におけるP含有量は、0.5モル%以下である、請求項1に記載の接合部。
  3. NiSn合金層は、Ni、Sn、及びPを含有し、
    NiSn合金層において、Ni層との境界からの各距離におけるNi含有量が21モル%〜83モル%の範囲にあり、
    NiSn合金層において、Ni層との境界からの各距離におけるSn含有量が0.2モル%〜48モル%の範囲にあり、
    NiSn合金層において、Ni層との境界からの各距離におけるP含有量が0.1モル%〜10モル%の範囲にある、請求項1〜2のいずれかに記載の接合部。
  4. NiSn合金層において、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層との境界におけるBi含有量が、2モル%以下である、請求項1〜3のいずれかに記載の接合部。
  5. NiSn合金層において、Ni層との境界からの各距離におけるBi含有量が、0.2モル%〜2モル%の範囲にある、請求項1〜4のいずれかに記載の接合部。
  6. NiSn合金層の厚みが、0.03〜0.1[μm]の範囲にある、請求項1〜5のいずれかに記載の接合部。
  7. NiSn合金層において、Ni層との境界におけるCu含有量は、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層との境界におけるCu含有量よりも小さく、
    NiSn合金層において、Ni層との境界におけるCu含有量は、4モル%以下である、請求項2〜6のいずれかに記載の接合部。
  8. NiSn合金層は、さらに、Pdを含有し、
    NiSn合金層において、Ni層との境界におけるPd含有量は、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層との境界におけるPd含有量よりも小さく、
    NiSn合金層において、Ni層との境界におけるPd含有量は、3モル%以下である、請求項2〜7のいずれかに記載の接合部。
  9. Ni層は、NiSn合金層との境界から0.2[μm]以内の各距離におけるBi含有量が、0.2モル%以下である、請求項1〜8のいずれかに記載の接合部。
  10. (Cu、Ni、Pd)αSn合金層は、Cu、Ni、Pd、及びSnを含有し、
    (Cu、Ni、Pd)αSn合金層において、NiSn合金層との境界からの各距離におけるCu含有量が10モル%〜22モル%の範囲にあり、
    (Cu、Ni、Pd)αSn合金層において、NiSn合金層との境界からの各距離におけるNi含有量が13モル%〜21モル%の範囲にあり、
    (Cu、Ni、Pd)αSn合金層において、NiSn合金層との境界からの各距離におけるPd含有量が5モル%〜19モル%の範囲にあり、
    (Cu、Ni、Pd)αSn合金層において、NiSn合金層との境界からの各距離におけるSn含有量が44モル%〜55モル%の範囲にある、請求項1〜9のいずれかに記載の接合部。
  11. (Cu、Ni、Pd)αSn合金層は、さらに、Biを含有し、
    (Cu、Ni、Pd)αSn合金層において、NiSn合金層との境界におけるBi含有量が、2モル%以下であり、
    (Cu、Ni、Pd)αSn合金層において、NiSn合金層との境界からの距離に応じてBi含有量を測定した場合に、Bi含有量が0.1モル%〜24モル%の範囲にある距離が存在し、
    (Cu、Ni、Pd)αSn合金層において、BiSn合金層との境界におけるBi含有量が、0.5モル%以下である、請求項10に記載の接合部。
  12. BiSn合金層は、Bi及びSnを含有し、
    BiSn合金層において、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層との境界におけるBi含有量が、0.5モル%以下であり、
    BiSn合金層において、Bi層との境界におけるSn含有量が、2モル%以下である、請求項1〜11のいずれかに記載の接合部。
  13. BiSn合金層は、さらに、Cu、Ni、Pdを含有し、
    BiSn合金層において、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層との境界におけるCu含有量は、Bi層との境界におけるCu含有量よりも大きく、
    BiSn合金層において、Bi層との境界におけるCu含有量は、0.5モル%以下であり、
    BiSn合金層において、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層との境界におけるNi含有量は、Bi層との境界におけるNi含有量よりも大きく、
    BiSn合金層において、Bi層との境界におけるNi含有量は、1モル%以下であり、
    BiSn合金層において、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層との境界におけるPd含有量は、Bi層との境界におけるPd含有量よりも大きく、
    BiSn合金層において、Bi層との境界におけるPd含有量は、0.6モル%以下である、請求項12に記載の接合部。
  14. Bi層中に、(Cu、Ni、Pd)αSn合金層から遊離した(Cu、Ni、Pd)αSn合金の相を有さない、請求項1〜13のいずれかに記載の接合部。
  15. UBMは、電極上に、ニッケル、パラジウム、及び金が、順に積層されて形成されたUBMである、請求項1〜14のいずれかに記載の接合部。
  16. 250℃、1000時間の高温保持後の接合強度が40MPa以上である、請求項1〜15のいずれかに記載の接合部。
  17. 請求項1〜16のいずれかに記載の接合部を有する、電子部品。
  18. 請求項1〜16のいずれかに記載の接合部を有する、パワーデバイス。
  19. 請求項1〜16のいずれかに記載の接合部を有する、プリント回路板。
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