JPWO2020121487A1 - 調整弁配置構造 - Google Patents
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Abstract
Description
この構成によれば、車両上方から燃料タンク、キャニスタ、調整弁、吸気装置の順に配置した構成において、調整弁は、パージ管が上下方向に配索可能に設けられていることで、以下の効果を奏する。パージ管の上下方向への配索が許容されるため、パージ管がメインフレームに沿って前後方向にのみ配索された場合と比較して、パージ管の引き回しが簡素化する。したがって、パージ管の短縮化を図ることができる。
この構成によれば、キャニスタ、吸気装置およびパージ管を燃料タンクの前後間の領域内で配索することができる。そのため、側面視で、キャニスタ、吸気装置および調整弁の少なくとも一つが燃料タンクの前端または後端よりも外方に配置された場合と比較して、全体の配管長さを短縮することができる。
この構成によれば、前面視で調整弁が燃料タンクの左右幅外に配置された場合と比較して、パージ管の更なる短縮化を図ることができる。
この構成によれば、パージ管の上下方向への配索が許容されつつ、パージ管がメインフレームを上下方向に横切るように配索されるため、配管全体の更なる短縮化を図ることができる。加えて、キャニスタがメインフレームよりも上方に配置され、エンジンがメインフレームよりも下方に配置されていることで、キャニスタとエンジンとが離れるため、エンジンの熱の影響を抑えることができる。
この構成によれば、吸気装置が調整弁よりも車幅方向外側に配置された場合と比較して、パージ管を車幅方向でコンパクト化することができる。
この構成によれば、パージ管がチャージ管よりも車幅方向外側に配置された場合と比較して、パージ管の車幅方向の配索を短くすることができる。
この構成によれば、燃料タンクによってキャニスタを車幅方向側面から保護することができる。
図1は、鞍乗型車両の一例としての自動二輪車1を示す。図1を参照し、自動二輪車1は、前輪(不図示)と、後輪4と、を備える。前輪は、ハンドル2によって操向される。後輪4は、動力源を含むパワーユニット10によって駆動される。以下、自動二輪車を単に「車両」ということがある。図中符号20は、車両の骨格となる車体フレームを示す。
サポートフレーム26は、ピボットフレーム24とシートレール25とを連結している。サポートフレーム26は、ピボットフレーム24からシートレール25に向けて斜め後上方へ延びるように左右一対設けられている。
図中符号29は、車両において、ソレノイドを内蔵するパージコントロールバルブ(以下「PCSV」ともいう。)を含む調整弁配置構造を示す。調整弁配置構造29は、メインフレーム22、燃料タンク5、キャニスタ30、インテークマニホールド40(吸気装置)、PCSV50(調整弁)およびパージ管32を備える。
スロットルバルブは、吸気通路17内に回動可能に配置されている。スロットルバルブは、回動位置に応じて吸気通路17内の通路面積を調整する。
操作ドラムは、操作ワイヤに接続されている。操作ドラムは、操作ワイヤによる操作によってスロットルバルブを回動させる。
ポテンショメータは、スロットルバルブの回動角度を検出する。
チャージ管31は、蒸発燃料を燃料タンク5からキャニスタ30内に導入するための配管である。図1に示すように、チャージ管31は、キャニスタ30の右端下部から前上方に向けて屈曲しつつ延びている。
ドレン管33は、キャニスタ30内に滞留した水滴または燃料を外部に排出するための配管である。
大気導入管は、キャニスタ30内に大気を導入するための配管である。
側面視で、バッテリボックス60は、スロットルボディ42(図5参照)と重なることで、スロットルボディ42をより一層保護することができる。
本実施形態によれば、車両上方から燃料タンク5、キャニスタ30、PCSV50、インテークマニホールド40の順に配置した構成において、PCSV50は、パージ管32が上下方向に配索可能に設けられていることで、以下の効果を奏する。パージ管32の上下方向への配索が許容されるため、パージ管32がメインフレーム22に沿って前後方向にのみ配索された場合と比較して、パージ管32の引き回しが簡素化する。したがって、パージ管32の短縮化を図ることができる。
本実施形態では、キャニスタ30に対するチャージ管31の接続部およびパージ管32の接続部が上下方向に並んで配置されていることで、各配管の屈曲部を少なくすることができ、戻し燃料の導入を容易に行うことができる。
本実施形態では、PCSV50とインテークマニホールド40とは上下方向に位置し、かつ、インテークマニホールド40は、PCSV50の斜め内側に配置されていることで、配管が屈曲することを抑制でき、戻し燃料を吸気通路17にスムーズに導入することができる。
上記実施形態では、バッテリ保持部61および調整弁保持部62が、バッテリボックス60において同一の部材で一体に形成されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、バッテリ保持部61および調整弁保持部62は、異なる部材で別個独立に設けられていてもよい。例えば、PCSV50の保持部材が、バッテリボックス60とは別個独立に設けられていてもよい。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
5 燃料タンク
11 エンジン
22 メインフレーム
29 調整弁配置構造
30 キャニスタ
31 チャージ管
32 パージ管
40 インテークマニホールド(吸気装置)
50 PCSV(調整弁)
A1 燃料タンク前後間領域(燃料タンクの前端と後端との間)
W1 燃料タンク左右幅領域(燃料タンクの左右幅内)
Claims (7)
- 鞍乗型車両(1)において車両前後方向に延びるメインフレーム(22)と、
前記メインフレーム(22)の上方に配置された燃料タンク(5)と、
前記燃料タンク(5)の下方に配置されたキャニスタ(30)と、
前記キャニスタ(30)の下方に配置され、前記キャニスタ(30)からの戻し燃料をエンジン(11)へ導入する吸気装置(40)と、
前記キャニスタ(30)と前記吸気装置(40)との間に配置され、前記キャニスタ(30)からの前記戻し燃料の量を調整する調整弁(50)と、
前記キャニスタ(30)と前記調整弁(50)とを接続するパージ管(32)と、を備え、
前記調整弁(50)は、前記パージ管(32)が車両上下方向に配索可能に設けられていることを特徴とする調整弁配置構造。 - 側面視で、前記キャニスタ(30)、前記吸気装置(40)および前記調整弁(50)は、前記燃料タンク(5)の前端と後端との間(A1)に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の調整弁配置構造。
- 前面視で、前記調整弁(50)は、前記燃料タンク(5)の左右幅内(W1)に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の調整弁配置構造。
- 前記キャニスタ(30)は、前記メインフレーム(22)よりも上方に配置され、
前記エンジン(11)は、前記メインフレーム(22)よりも下方に配置され、
前記パージ管(32)は、前記メインフレーム(22)を上下方向に横切るように配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の調整弁配置構造。 - 前記吸気装置(40)は、前記調整弁(50)よりも車幅方向内側に配置されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の調整弁配置構造。
- 前記パージ管(32)は、チャージ管(31)よりも車幅方向内側に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の調整弁配置構造。
- 側面視で、前記キャニスタ(30)は、前記燃料タンク(5)と重なることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の調整弁配置構造。
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