JP4144383B2 - 鞍乗型車両の燃料供給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鞍乗型車両の燃料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
鞍乗型車両等の小型車両に搭載されるエンジンには従来キャブレタを用いた一般的な燃料供給装置が用いられていたが、近年、燃費の向上および排気ガス浄化の目的でスロットルボディの吸気通路内にフューエルインジェクタ(燃料噴射装置)等で燃料を直接噴射する燃料供給方法が用いられるようになっている。
【0003】
燃料を吸気通路内に直接噴射する場合、燃料ポンプを用いるのが一般的であり、その配置場所によってポンプを燃料タンク内に収めるインタンク方式と、ポンプを燃料タンク外に配置するアウトタンク方式とが存在する。
【0004】
アウトタンク方式で燃料ポンプを配置する場合、エンジン等の熱によってポンプ内で燃料が気化すると、ベーパー(蒸気)が燃料内に混入し、例えインジェクタを正しく制御しても噴射圧力が一定とならないため、正しい量の燃料が噴射できず、上述した効果が得られない。
【0005】
そこで、例えば特開平10−73055号公報(特許文献1参照)に示すように、燃料タンクからキャブレタへの燃料供給経路の途中に燃料冷却用熱交換器(ラジエター28)を設置して積極的に燃料を冷却するようにしたものがある。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−73055号公報(段落番号[0014]、[0018]、図3および図4)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、燃料タンクからキャブレタまたはインジェクタへの燃料供給経路の途中にラジエター等を設置すると、構造が複雑化すると共に部品点数や組付け工程数、重量等が増加して好ましくない。
【0008】
また、鞍乗型車両等の小型車両はスロットルボディの側方にエキゾーストパイプが配置される場合が多く、スロットルボディに装着されるインジェクタにエキゾーストパイプの熱が伝わって燃料ポンプと同様の問題を生じる虞がある。
【0009】
本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、燃料供給系にエンジン等の熱が伝わりにくい鞍乗型車両の燃料供給装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る鞍乗型車両の燃料供給装置は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、車体カバーによって覆われる車体フレームの上部に燃料タンクを配置し、この燃料タンクの下方にエンジンを搭載すると共に、このエンジンの後方にフューエルインジェクタを備えたエンジン吸気系を配置し、上記エンジンの前側に一旦前方に向かって延びた後、後方に向かって折曲されて上記エンジンの車幅方向の一側部を後方に向かって延設されるエキゾーストパイプを接続した鞍乗型車両において、上記燃料タンクの底部から上記フューエルインジェクタへ燃料を導く燃料供給経路を上記エンジンの後方に、且つ上記エンジンの上記エキゾーストパイプとは反対側の他側部に配索し、その燃料供給経路の途中に介装する燃料ポンプを、側面視で上記車体フレーム内であって、上記エンジン後方の上記車体フレームに軸着された後輪支持用スイングアームのピボット軸上方に、上記車体フレームの延出方向に沿うよう、略上下方向に指向させて上記車体フレームに取り付けたものである。
【0013】
そして、上述した課題を解決するために、請求項2に記載したように、上記燃料タンクの底部から延びる上記燃料供給経路を構成するフィードホースおよびリターンホースを側面視で車両の中央寄りから上記エンジンの背面を上記車体フレームに沿って配索すると共に、上記燃料供給経路の途中に介装されて上記車体フレームに支持される上記燃料ポンプの上端乃至前側から上記燃料供給経路を構成するデリバリパイプを側面視で車両の中央寄りから上記エンジンの背面を上記車体フレームに沿って配索して上記エンジン吸気系の上記フューエルインジェクタに延設したものである。
【0014】
さらにまた、上述した課題を解決するために、請求項3に記載したように、後輪を平面視で上記車体フレームの外端より車両の幅方向に離間して配置すると共に、上記燃料ポンプを、上記エンジン後方の上記車体フレーム内側に軸着された上記後輪支持用スイングアームのピボット軸上方、且つ少なくとも燃料ポンプの一部が車両平面視で、上記車体フレームと車幅方向に重なる位置に配置したものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
図1は、この発明を適用した鞍乗型車両の一例を示す左側面図である。また、図2は図1に示す鞍乗型車両の平面図である。図1および図2に示すように、この鞍乗型車両1は例えば鋼管製の車体フレーム2を備える。車体フレーム2は、左右一対のフロントアッパーパイプ3およびフロントロアーパイプ4と、同じく左右一対のリヤアッパーパイプ5およびリヤロアーパイプ6と、前部でフロントアッパーパイプ3およびフロントロアーパイプ4の間を縦方向に連結する左右一対の縦パイプ7と、この縦パイプ7とフロントアッパーパイプ3の前部との間を前後方向に連結する左右一対の横パイプ8と、左右一対の各フレーム部材の間を車幅方向に連結する複数のブリッジ部材9等を備えて略ケージ状に構成される。車体フレーム2の上部は一体または別体の車体カバー10で覆われ、図示しないステー等で車体フレーム2に支持される。
【0018】
車体フレーム2の上部には燃料タンク11が配置される。また、燃料タンク11は車体カバー10の上部前寄りのタンクカバー10aによって覆われ、その後方に鞍乗型の運転シート12が、運転シート12の後方には荷台13がそれぞれ設けられる。そして、車体フレーム2の中央下部、燃料タンク11の下方にはエンジン14が搭載される。
【0019】
車体フレーム2のエンジン14前方には左右一対の幅広低圧タイヤ付前輪15が平面視で車体フレーム2の外端より車両1の幅方向に離間して配置され、これらの前輪15はフロントショックアブソーバ16等の前輪懸架装置により車体フレーム2に上下方向に揺動自在且つ弾性的に支持される。また、タンクカバー10aの前方にはステアリングハンドル17が設けられ、前輪15はステアリングハンドル17によりステアリングシャフト18を介して左右に操舵される。さらに、ステアリングハンドル17の前方にはヘッドランプ19が設けられると共に、ヘッドランプ19の周囲は小型のカウリング20によって覆われる。
【0020】
一方、車体フレーム2のエンジン14後方左右には一対の幅広低圧タイヤ付後輪21が平面視で車体フレーム2の外端より車両1の幅方向に離間して配置され、これらの後輪21はエンジン14後方の車体フレーム2内側に軸着されたピボット軸22によって上下方向に揺動自在に枢着されたスイングアーム23およびこのスイングアーム23の自由端および車体フレーム2との間に設けられたリヤショックアブソーバ24等の後輪懸架装置により上下方向に揺動自在且つ弾性的に支持される。
【0021】
車体カバー10の両側部には前後輪15,21を覆うフェンダ25が配置される。車体カバー10の前側部には前輪15を覆うように左右一対のフロントフェンダ25Fが、そして後側部には後輪21を覆うように左右一対のリヤフェンダ25Rがそれぞれ車体カバー10と一体または一体的に形成される。
【0022】
燃料タンク11下方の車体フレーム2に搭載されるエンジン14は例えば水冷4サイクル単気筒エンジンであり、クランクケース26と、その上面前方にやや前傾状態で配置されたシリンダアッセンブリ27とを有すると共に、車体フレーム2の最前端にはエンジン14冷却用のラジエター28が配置される。
【0023】
さらに、車体カバー10はその側面中央下部がエンジン14のクランクケース26に対応して開口されて通風用開口部29を形成すると共に、燃料タンク11とエンジン14との間に位置する通風用開口部29上方の車体カバー10側面には整備用開口部30が形成される。
【0024】
シリンダアッセンブリ27の後方、燃料タンク11および運転シート12の下方且つクランクケース26の上方にはエンジン吸気系31が配置される。また、エンジン14の一側方、本実施形態においては右側にはエンジン排気系32が配置される。さらに、エンジン14の他側方、本実施形態においては左側には燃料供給系33が配置される。
【0025】
エンジン排気系32は、シリンダアッセンブリ27を構成するシリンダヘッド34の前側に接続され、一旦前方に向かって延びた後、後方に向かって折曲されてエンジン14の車幅方向右側の一側部を後方に向かって略水平に延設されたエキゾーストパイプ35と、後輪21の上方に配置され、エキゾーストパイプ35の下流端に接続されたサイレンサ36とから構成される。
【0026】
図3は、エンジン14左側の拡大側面図である。図1〜図3に示すように、エンジン吸気系31はシリンダヘッド34の後部にインテークパイプ37を介して接続されるスロットルボディ38と、スロットルボディ38後方の運転シート12下方に配置され、吸気管39を介してスロットルボディ38の上流側に接続されるエアクリーナ40とを備える。また、エアクリーナ40の前上部からは外気導入管41が斜め上前方に向かって延びる。
【0027】
エンジン14およびエンジン吸気系31を挟んでエンジン排気系32とは反対側の他側部に配置された燃料供給系33は、車体カバー10側面の整備用開口部30に臨むように燃料タンク11の底部に設けられた燃料コック42と、車両1の幅方向に突出したクランクケース26の後方の、車体カバー10側面の通風用開口部29後端部に近接配置された燃料ポンプ43と、スロットルボディ38に装着されたフューエルインジェクタ44と、これらの燃料供給機器42,43,44を接続する燃料供給経路45とから構成される。
【0028】
燃料タンク11底部の燃料コック42からは燃料ポンプ43に燃料を送る、燃料供給経路45を構成するフィードホース46が延び、燃料ポンプ43からは燃料コック42に余剰燃料を戻すリターンホース47が延びる。また、燃料ポンプ43の上端近傍には燃料ポンプ43によって加圧された燃料の圧力を調整するプレッシャレギュレータ48が設けられ、調圧された燃料は燃料ポンプ43上端乃至前側(本実施形態においては上端)から延びる、他の燃料供給経路45を構成するデリバリパイプ49(燃料配管)によってフューエルインジェクタ44に圧送される。そして、燃料供給経路45を構成する各ホースおよびパイプ46,47,49は側面視で車両1の中央寄りからエンジン14の背面を車体フレーム2に沿って配索される。
【0029】
図4は、燃料ポンプ43の取り付け状態を示す拡大左側面図である。また、図5は図4のV矢視図である。図3〜図5に示すように、燃料ポンプ43は車体フレーム2を構成するフロントアッパーパイプ3の後下部から垂設されたブラケット50にステー51を介して取り付けられる。また、燃料ポンプ43はその長手方向が略上下方向に延びるフロントアッパーパイプ3後部の延出方向および車体カバー10側面の通風用開口部29に沿うよう、略上下方向に指向させて配置される。
【0030】
また、燃料ポンプ43は、エンジン14後方の車体フレーム2内側に軸着された後輪21支持用スイングアーム23のピボット軸22上方、且つ少なくとも燃料ポンプ43の一部が車両平面視で、上記車体フレーム2と車幅方向に重なる位置に配置される。
【0031】
図6は図3のVI−VI線に沿う断面図である。また、図7は図6のVII矢視図であり、図8は図6のVIII−VIII線に沿う断面図である。図6〜図8に示すように、車両1の進行方向に向かって右側の車体フレーム2より内側にエキゾーストパイプ35が、左側の車体フレーム2より内側にスロットルボディ38がそれぞれ配置される。なお、エキゾーストパイプ35の上半分は断熱材であるインシュレータ52によって覆われると共に、左側の車体フレーム2とスロットルボディ38との間の空間にはハーネス類の束53が配索される。
【0032】
スロットルボディ38は、その内部に例えば前後方向に延びる吸気通路54と、この吸気通路54の略中央に配置されて吸気通路54の通路断面積(吸気流量)を増減可能なスロットルバルブ55と、吸気通路54内に燃料を噴射する前記フューエルインジェクタ44とを備えて構成される。
【0033】
フューエルインジェクタ44は、その燃料噴射口44a部分がスロットルボディ38に形成されたボス部38aに装着されると共に、反対側の端部に前記燃料ポンプ43から延びるデリバリパイプ49が接続される。
【0034】
また、フューエルインジェクタ44は、その燃料噴射口44aがスロットルバルブ55の下流側に開口すると共に、燃料の噴射軸αが吸気通路54の中心軸βとスロットルバルブ55の下流で交差するよう、傾斜した状態で装着される。さらに、フューエルインジェクタ44は、その燃料噴射口44aがスロットルバルブ55のバルブ軸に対して直行する位置の吸気通路54内壁面に臨むよう配置される。そして、前述したように、フューエルインジェクタ44はスロットルボディ38の吸気通路54を挟んでエキゾーストパイプ35の反対側に配置される。
【0035】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0036】
燃料タンク11の底部からフューエルインジェクタ44へ燃料を導く燃料供給経路45を構成する各ホースおよびパイプ46,47,49をエンジン14の後方に、且つエンジン14のエキゾーストパイプ35とは反対側に配索し、その燃料供給経路45の途中に、側面視で車体フレーム2内に収まるよう燃料ポンプ43を介装したことにより、燃料供給経路45は熱源であるエキゾーストパイプ35の熱影響を受け難くなって送油中における燃料供給経路45内でのベーパー(蒸気)発生を防止できる。また、燃料ポンプ43は燃料タンク11外に配置するアウトタンク方式としたので、燃料タンク11の容量を充分に確保できる。
【0037】
さらに、車両1の幅方向に突出したクランクケース26の後方の、車体カバー10側面の通風用開口部29後端部に燃料ポンプ43を近接配置し、燃料ポンプ43をその長手方向が略上下方向に延びる通風用開口部29に沿うよう、略上下方向に指向させて配置したことにより、特に不整地走行時など車両1の走行によって前方から車体カバー10の内部に侵入する埃等から燃料ポンプ43の汚損を軽減できると共に、燃料ポンプ43搭載時の占有スペースに対して車両1の床面積を小さくできるので、小型の車体への搭載を可能とする。
【0038】
さらにまた、燃料ポンプ43を車体フレーム2から垂設されたブラケット50にステー51を介して取り付け、さらに、燃料ポンプ43をその長手方向が略上下方向に延びる車体フレーム2後部(フロントアッパーパイプ3)の延出方向に沿うよう、略上下方向に指向させて配置したことにより、燃料ポンプ43は車体フレーム2に沿ってコンパクトに搭載可能となり、エンジン14との間に空間ができて通風路(通風空間)を確保できる。また、この空間はメンテナンスのための作業空間としても利用できる。
【0039】
そして、燃料ポンプ43は車体フレーム2の下側に配置されるので、乗員にその駆動音が伝わり難くなると共に、車両1の低重心かに寄与し、車両1の走行安定性を向上させる。
【0040】
また、燃料供給経路45を側面視で車両1の中央寄りからエンジン14の背面を車体フレーム2に沿って配索すると共に、燃料ポンプ43の上端乃至前側からデリバリパイプ49をフューエルインジェクタ44に延設したことにより、デリバリパイプ49(燃料配管)にある程度の長さが与えられ、エンジン14後方の上記通風空間や作業空間に図示しない補機類、例えばチェック弁やフィルタを分散配置可能となる。
【0041】
そして、燃料ポンプ43をエンジン14後方の車体フレーム2内側に軸着された後輪21支持用スイングアーム23のピボット軸22上方、且つ少なくとも燃料ポンプ43の一部が車両平面視で、上記車体フレーム2と車幅方向に重なる位置、すなわち不整地走行時に揺動する可動部分の軸より上方に配置したことにより、車両1が走行中燃料ポンプ43路上の岩石や潅木等に接触して破損することがない。
【0042】
そしてまた、フューエルインジェクタ44をスロットルボディ38の吸気通路54を挟んでエキゾーストパイプ35の反対側に配置し、同様に燃料ポンプ43から延設されたデリバリパイプ49(燃料配管)もスロットルボディ38やエアクリーナ40等のエンジン吸気系31を挟んでエキゾーストパイプ35の反対側に配置したことにより、フューエルインジェクタ44やデリバリパイプ49、ハーネス類を熱源であるエキゾーストパイプ35から遠ざけることができ、吸気通路54における混合気生成前に燃料供給経路45中での燃料の加熱が抑制され、ベーパー(蒸気)発生を防止できる。
【0043】
さらにまた、吸気通路54に噴射された燃料はエキゾーストパイプ35に対向したスロットルボディ38の壁部を冷却し、同時に霧化が促進される。特に、スロットルボディ38をアルミニウム合金等の熱伝導率の高い素材で成形した場合、その促進効果はより顕著になる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る鞍乗型車両の燃料供給装置によれば、燃料供給経路への熱の伝導を防止でき、燃料供給経路内でのベーパー発生を防止できる。また、車体カバーの内部に侵入する埃等から燃料ポンプの汚損を軽減できる。さらに、スロットルボディの冷却と同時に燃料の霧化が促進できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鞍乗型車両の燃料供給装置の一実施形態を示す鞍乗型車両の左側面図。
【図2】図1に示す鞍乗型車両の平面図。
【図3】エンジン左側の拡大側面図。
【図4】燃料ポンプの取り付け状態を示す拡大左側面図。
【図5】図4のV矢視図。
【図6】図3のVI−VI線に沿う断面図。
【図7】図6のVII矢視図。
【図8】図6のVIII−VIII線に沿う断面図。
【符号の説明】
1 鞍乗型車両
2 車体フレーム
10 車体カバー
11 燃料タンク
14 エンジン
21 後輪
22 ピボット軸
23 スイングアーム
26 クランクケース
29 通風用開口部
31 エンジン吸気系
35 エキゾーストパイプ(エンジン排気系)
38 スロットルボディ(エンジン吸気系)
42 燃料コック(燃料供給系)
43 燃料ポンプ(燃料供給系)
44 フューエルインジェクタ(燃料供給系)
45 燃料供給経路(燃料供給系)
46 フィードホース(燃料供給経路)
47 リターンホース(燃料供給経路)
48 プレッシャレギュレータ(燃料供給系)
49 デリバリパイプ(燃料供給経路)
50 ブラケット
54 吸気通路

Claims (3)

  1. 車体カバーによって覆われる車体フレームの上部に燃料タンクを配置し、この燃料タンクの下方にエンジンを搭載すると共に、このエンジンの後方にフューエルインジェクタを備えたエンジン吸気系を配置し、上記エンジンの前側に一旦前方に向かって延びた後、後方に向かって折曲されて上記エンジンの車幅方向の一側部を後方に向かって延設されるエキゾーストパイプを接続した鞍乗型車両において、上記燃料タンクの底部から上記フューエルインジェクタへ燃料を導く燃料供給経路を上記エンジンの後方に、且つ上記エンジンの上記エキゾーストパイプとは反対側の他側部に配索し、その燃料供給経路の途中に介装する燃料ポンプを、側面視で上記車体フレーム内であって、上記エンジン後方の上記車体フレームに軸着された後輪支持用スイングアームのピボット軸上方に、上記車体フレームの延出方向に沿うよう、略上下方向に指向させて上記車体フレームに取り付けたことを特徴とする鞍乗型車両の燃料供給装置。
  2. 上記燃料タンクの底部から延びる上記燃料供給経路を構成するフィードホースおよびリターンホースを側面視で車両の中央寄りから上記エンジンの背面を上記車体フレームに沿って配索すると共に、上記燃料供給経路の途中に介装されて上記車体フレームに支持される上記燃料ポンプの上端乃至前側から上記燃料供給経路を構成するデリバリパイプを側面視で車両の中央寄りから上記エンジンの背面を上記車体フレームに沿って配索して上記エンジン吸気系の上記フューエルインジェクタに延設した請求項1記載の鞍乗型車両の燃料供給装置。
  3. 後輪を平面視で上記車体フレームの外端より車両の幅方向に離間して配置すると共に、上記燃料ポンプを、上記エンジン後方の上記車体フレーム内側に軸着された上記後輪支持用スイングアームのピボット軸上方、且つ少なくとも燃料ポンプの一部が車両平面視で、上記車体フレームと車幅方向に重なる位置に配置した請求項1または2記載の鞍乗型車両の燃料供給装置。
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