JPWO2020022364A1 - 1,3−ビスアシルオキシ−2−メチレンプロパンの製造方法 - Google Patents

1,3−ビスアシルオキシ−2−メチレンプロパンの製造方法 Download PDF

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Abstract

担体にパラジウムおよび周期表第11族の遷移金属が担持された触媒、ならびに、触媒活性化剤の存在下、下記一般式(I)で表されるカルボン酸、イソブチレンおよび酸素を液相中で反応させる、下記一般式(II)で表される1,3−ビスアシルオキシ−2−メチレンプロパンの製造方法。

Description

本発明は、1,3−ビスアシルオキシ−2−メチレンプロパンの製造方法に関する。
1,3−ビスアシルオキシ−2−メチレンプロパンは、同一分子内に、ラジカル付加反応、ヒドロシリル化反応またはヒドロホルミル化反応などに適用可能な2,2−置換炭素−炭素不飽和結合、および鹸化反応やエステル交換反応などに適用可能な2つのアシル基を持つことから、その反応性に起因して様々な化学品の製造原料として用いることができる(例えば、特許文献1、2)。
従来から1,3−ビスアシルオキシ−2−メチレンプロパンの製造方法はいくつか知られている。
例えば非特許文献1には、1,3−ジクロロ−2−メチレンプロパンと酢酸ナトリウムを反応させることにより1,3−ジアセトキシ−2−メチレンプロパンを製造する方法が記載されている。
しかしながら、この製造方法では、通常廃棄物となる無機副生物が生成物に対し等モル以上発生する。従って、環境負荷低減の観点からは無機副生物を発生させない製造方法が望まれる。
一方、無機副生物を発生させない製造方法として、固体触媒存在下、末端オレフィン化合物、カルボン酸および酸素を気相にて反応させ、1,3−ビスアシルオキシ−2−メチレンプロパンを製造する方法が知られている。
例えば特許文献3には、酢酸メタリル、酢酸、水および酸素を、気相中において特定の触媒の存在下で反応させることにより、1,3−ジアセトキシ−2−メチレンプロパンを製造する方法が記載されている。この特許文献3には、固体触媒900mLに対し、窒素:酸素:酢酸メタリル:酢酸:水=40.0:2.0:1.2:5.0:3.0(モル/時)の混合ガスを2気圧で通じ、反応温度140℃で気相反応させることにより、酢酸メタリルの転化率25%および選択率95%で1,3−ジアセトキシ−2−メチレンプロパンを得たことが記載されている(1,3−ジアセトキシ−2−メチレンプロパンの生産効率55g/{L(触媒)・hr})。
また特許文献4には、イソブチレン、酢酸および酸素を含む混合ガスをパラジウム触媒上に気相で通じて反応させることにより1,3−ジアセトキシ−2−メチレンプロパンを製造する方法が記載され、副生する酢酸メタリルを循環使用して反応ガス中に添加することが記載されている。この特許文献4には、固体触媒10mLに対し、酢酸:酸素:イソブチレン:酢酸メタリル:水蒸気=20:10:50:10:10の混合ガスを毎時4Lの速度で通じ、反応温度155℃で気相反応させることにより、1,3−ジアセトキシ−2−メチレンプロパンを67g/{L(触媒)・hr}の生産効率で得たことが記載されている。
また、固体触媒存在下、末端オレフィン化合物、カルボン酸および酸素を液相にて反応させ、不飽和エステルを製造する方法が知られている。
例えば、特許文献5では、XaYb(X=Pd、Pt、Rhのうちの少なくとも1つ;Y=Bi、Sb、S、Te、V、Nbのうち少なくとも1つ;a=1として0<b<20)で示される元素組成を含有する固体触媒の存在下、イソブチレン、酢酸および酸素を反応させることにより酢酸メタリルを製造する方法が記載されている。この特許文献5には、特定の固体触媒1.00gの存在下、酢酸10.0g、イソブチレンを30%含む炭化水素混合物1.00gおよび酸素ガスを、反応温度85℃で液相反応させることにより、イソブチレンの転化率が71%で、酢酸メタリルを選択率92%で製造できることが記載されているが、1,3−ビスアシルオキシ−2−メチレンプロパンが製造されることの記載はない。
特開2013−177576号公報 特開平2−264781号公報 独国特許第1909964号明細書 特公昭47−28965号公報 特開昭53−127409号公報
Macromolecules,1993,26(4),p737−743
従来の、無機副生物を発生させない1,3−ビスアシルオキシ−2−メチレンプロパンの製造方法はすべて気相条件での反応である。気相条件では、安全上の観点からその酸素濃度を限界酸素濃度以下にしなければならず、低い基質転化率での運転が強いられ、基質の回収装置が必須となる。また原料の気化装置、触媒が充填された反応管、さらには原料を気化するための膨大なエネルギーも必要となり、生産効率、設備コスト、エネルギー消費のいずれの観点からも改善の余地が大きい。
上記事情に鑑み、本発明の課題は、生成物に対し等モル以上の無機副生物を発生させず、かつ生産効率およびコストの改善された1,3−ビスアシルオキシ−2−メチレンプロパンの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決すべく本発明者らは鋭意検討した結果、イソブチレンとカルボン酸とを酸化的に反応させて1,3−ビスアシルオキシ−2−メチレンプロパンを製造するにあたり、特定の液相条件を採用することで上記課題を解決できることを見出し、当該知見に基づいてさらに検討を重ねて本発明を完成した。
すなわち、本発明は下記のとおりである。
[1]担体にパラジウムおよび周期表第11族の遷移金属が担持された触媒、ならびに、触媒活性化剤の存在下、下記一般式(I)で表されるカルボン酸、イソブチレンおよび酸素を液相中で反応させる、下記一般式(II)で表される1,3−ビスアシルオキシ−2−メチレンプロパンの製造方法。
Figure 2020022364
(式中、Rは水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜8のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数3〜8のシクロアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数2〜6のアルケニル基または置換基を有していてもよい炭素数6〜14のアリール基を表す。)
[2]前記カルボン酸の使用量が、イソブチレン1モルに対して1モル超50モル以下である、[1]に記載の製造方法。
[3]前記カルボン酸が酢酸であり、前記1,3−ビスアシルオキシ−2−メチレンプロパンが1,3−ジアセトキシ−2−メチレンプロパンである、[1]または[2]に記載の製造方法。
[4]前記触媒の使用量が、前記カルボン酸と前記イソブチレンとの合計質量に対して、0.01〜20質量%である、[1]〜[3]のいずれかに記載の製造方法。
[5]前記触媒活性化剤が、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の、水酸化物、硝酸塩、カルボン酸塩および炭酸塩から選ばれる少なくとも1種である、[1]〜[4]のいずれかに記載の製造方法。
[6]前記触媒活性化剤の使用量が、前記担体の質量と触媒活性化剤の使用量との総和100質量%に対して1〜20質量%である、[1]〜[5]のいずれかに記載の製造方法。
[7]前記液相中の反応における反応温度が、80〜200℃である、[1]〜[6]のいずれかに記載の製造方法。
本発明によれば、生成物に対し等モル以上の無機副生物を発生させず、かつ生産効率およびコストの改善された1,3−ビスアシルオキシ−2−メチレンプロパンの製造方法を提供することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
なお、本発明の発明特定事項の説明とともに、本発明の好ましい形態を示すが、本発明の個々の好ましい形態を2つ以上組み合わせたものもまた、本発明の好ましい形態である。また数値範囲で示した事項について、いくつかの数値範囲がある場合、それらの下限値と上限値とを選択的に組み合わせて好ましい形態とすることができる。
前記一般式(II)で表される1,3−ビスアシルオキシ−2−メチレンプロパン(以下、「1,3−ビスアシルオキシ−2−メチレンプロパン(II)」と略記することがある。)を製造方法するための本発明の方法は、担体にパラジウムおよび周期表第11族の遷移金属が担持した触媒、ならびに、触媒活性化剤の存在下、前記一般式(I)で表されるカルボン酸(以下、「カルボン酸(I)」と略記することがある。)、イソブチレンおよび酸素を液相中で反応させる。
この反応においては、形式的には、1当量のイソブチレンと2当量のカルボン酸(I)とが酸化的に脱水縮合し、1,3−ビスアシルオキシ−2−メチレンプロパン(II)とともに水を生成する。
本発明の好ましい実施形態における反応式を示すと、次のようになる。
Figure 2020022364
上記式中のRは、前記一般式(I)および(II)中のRと同義である。
本発明の製造方法では、液相条件での反応を採用することにより、設備およびエネルギーの各コストを抑制できる。
また本発明者らの検討により、気相条件では、生成物の1,3−ビスアシルオキシ−2−メチレンプロパン(II)が高沸点であるため触媒上に吸着し反応を阻害すること、また生成物が気体状態を維持するための高温では触媒の失活が起こることが判明した。すなわち、気相条件では生産性を上げることが難しく、生産効率の観点からも液相条件が有利である。
(原料および目的生成物)
原料のカルボン酸を表す前記一般式(I)および目的生成物の1,3−ビスアシルオキシ−2−メチレンプロパンを表す前記一般式(II)において、Rは、水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜8のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数3〜8のシクロアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数2〜6のアルケニル基または置換基を有していてもよい炭素数6〜14のアリール基を表す。
Rが表す炭素数1〜8のアルキル基は、直鎖状であっても分岐状であってもよく、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基などが挙げられる。
前記Rが表す炭素数1〜8のアルキル基は、1つ以上の水素原子が置換基で置換されていてもよい。当該置換基としては、例えば炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数6〜14のアリール基、炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数6〜14のアリールオキシ基、シリル基などが挙げられる。前記Rが表す炭素数1〜8のアルキル基が置換基を有する場合、置換基の数としては、1〜3個が好ましい。また、前記Rが表す炭素数1〜8のアルキル基が置換基を複数有する場合、置換基は同一でも異なっていてもよい。
前記置換基である炭素数3〜8のシクロアルキル基としては、例えば後述するRが表す炭素数3〜8のシクロアルキル基の例示と同様のものが挙げられる。
前記置換基である炭素数6〜14のアリール基としては、例えば後述するRが表す炭素数6〜14のアリール基の例示と同様のものが挙げられる。
前記置換基である炭素数1〜8のアルコキシ基としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、t−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、シクロペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基、2−エチルヘキシルオキシ基、オクチルオキシ基などの直鎖状、分岐状又は環状のアルコキシ基が挙げられる。
前記置換基である炭素数6〜14のアリールオキシ基としては、フェノキシ基、ナフトキシ基などが挙げられる。
前記置換基であるシリル基としては、例えばトリメチルシリル基、トリエチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、t−ブチルジフェニルシリル基、トリフェニルシリル基などが挙げられる。
Rが表す炭素数3〜8のシクロアルキル基は、単環式、多環式、縮合環式のいずれであってもよく、例えばシクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などが挙げられる。
前記Rが表す炭素数3〜8のシクロアルキル基は、1つ以上の水素原子が置換基で置換されていてもよい。当該置換基としては、例えば前記したRが表す炭素数1〜8のアルキル基の例示と同様の炭素数1〜8のアルキル基、前記したRが表す炭素数3〜8のシクロアルキル基の例示と同様の炭素数3〜8のシクロアルキル基、前記した置換基の例示と同様の炭素数6〜14のアリール基、炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数6〜14のアリールオキシ基、およびシリル基などが挙げられる。前記Rが表す炭素数3〜8のシクロアルキル基が置換基を有する場合、置換基の数としては、1〜3個が好ましい。また、前記Rが表す炭素数3〜8のシクロアルキル基が置換基を複数有する場合、置換基は同一でも異なっていてもよい。
Rが表す炭素数2〜6のアルケニル基としては、例えばエテニル基(ビニル基)、1−メチルエテニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基(アリル基)、1−メチル−1−プロペニル基、1−メチル−2−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基などが挙げられる。
前記Rが表す炭素数2〜6のアルケニル基は、1つ以上の水素原子が置換基で置換されていてもよい。当該置換基としては、例えばRが炭素数1〜8のアルキル基を表す場合に有していてもよい置換基として上述したものと同様のものが挙げられる。前記Rが表す炭素数2〜6のアルケニル基が置換基を有する場合、置換基の数としては、1〜3個が好ましい。また、前記Rが表す炭素数2〜6のアルケニル基が置換基を複数有する場合、置換基は同一でも異なっていてもよい。
Rが表す炭素数6〜14のアリール基は、単環式、多環式、縮合環式のいずれであってもよく、例えばフェニル基、ナフチル基、アントリル基、フェナントリル基などが挙げられる。
前記Rが表す炭素数6〜14のアリール基は、1つ以上の水素原子が置換基で置換されていてもよい。当該置換基としては、例えばRが炭素数3〜8のシクロアルキル基を表す場合に有していてもよい置換基として上述したものと同様のものが挙げられる。前記Rが表す炭素数6〜14のアリール基が置換基を有する場合、置換基の数としては、1〜3個が好ましい。また、前記Rが表す炭素数6〜14のアリール基が置換基を複数有する場合、置換基は同一でも異なっていてもよい。
入手容易性等の観点から、Rは炭素数1〜8のアルキル基または炭素数2〜6のアルケニル基であることが好ましく、メチル基、エチル基、n−プロピル基、2−プロピル基、n−ブチル基、2−ブチル、イソブチル基、エテニル基および1−メチルエテニル基からなる群から選択される1種であることがより好ましく、メチル基または1−メチルエテニル基であることがさらに好ましく、メチル基であることが最も好ましい。すなわち、カルボン酸(I)は酢酸であることが最も好ましく、1,3−ビスアシルオキシ−2−メチレンプロパン(II)は1,3−ジアセトキシ−2−メチレンプロパンであることが最も好ましい。
(触媒)
本発明の製造方法において用いる触媒は、担体にパラジウムおよび周期表第11族の遷移金属が担持されたものである。当該触媒は市販されているものを用いてもよく、公知の方法で合成したものを用いてもよい。
・担体
担体としては、例えば多孔質物質を用いることができる。当該担体としては、例えばシリカ、アルミナ、シリカ−アルミナ、珪藻土、モンモリロナイト、ゼオライト、チタニア、ジルコニア、活性炭等の無機系の担体;ポリスチレン、ポリエチレン、ポリアミド、セルロース等の高分子化合物などが挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも無機系の担体が好ましく、シリカ、アルミナがより好ましく、シリカがさらに好ましい。なおシリカは、SiO以外の不純物が含まれていてもよい。
担体の形状に特に制限はなく反応形式に応じて適宜選択することができる。具体的な形状としては、例えば粉末状、球状、ペレット状などが挙げられ、球状が好ましい。担体が球状である場合、粒子直径に特に制限はないが、好ましくは1〜10mmである。粒子直径が10mm以下であれば、触媒内部まで原料が充分に浸透しやすくなり、有効に反応が進みやすくなる。1mm以上であれば、担体としての作用を充分に発揮しやすくなる。
・パラジウム
使用される触媒は、上記のような担体にパラジウムが担持されている。当該パラジウムは金属パラジウムであってもよく、パラジウム化合物であってもよい。前記パラジウム化合物としては、特に制限はないが、例えば塩化パラジウム、酢酸パラジウム、硝酸パラジウム、硫酸パラジウム、塩化パラジウム酸ナトリウム、塩化パラジウム酸カリウム、塩化パラジウム酸バリウムなどが挙げられる。
・周期表第11族の遷移金属
担体には上記パラジウムの他に、銅、金等の周期表第11族の遷移金属がさらに担持されている。これらの遷移金属は1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、生産効率を高める観点から、銅、金が好ましく、金がより好ましい。なお、触媒調製時における周期表第11族の遷移金属の使用形態に特に制限はなく、例えば、硝酸塩、炭酸塩、硫酸塩、有機酸塩、ハロゲン化物などの化合物の形態が挙げられる。
触媒におけるパラジウムと周期表第11族の遷移金属との比率は、パラジウム1質量部に対して周期表第11族の遷移金属が0.001〜10質量部であることが好ましく、0.05〜5質量部であることがより好ましい。
担体にパラジウムおよび周期表第第11族の遷移金属が担持された触媒の調製方法に特に制限はなく、例えば、以下の工程(1)〜(4)を順次実施することにより得ることができる。
工程(1)
パラジウム塩と周期表第11族の遷移金属を含む化合物との水溶液に担体を含浸させて、触媒前駆体Aを得る工程
工程(2)
工程(1)で得られた触媒前駆体Aを乾燥させずにアルカリ金属塩の水溶液と接触させて、触媒前駆体Bを得る工程
工程(3)
工程(2)で得られた触媒前駆体Bをヒドラジン、ホルマリン等の還元剤と接触させ、触媒前駆体Cを得る工程
工程(4)
工程(3)で得られた触媒前駆体Cを水で洗浄および乾燥する工程
上記の調製方法で得られた触媒としては、比表面積10〜250m/gであり、細孔容積0.1〜1.5mL/gであるものが好適である。
触媒におけるパラジウムと担体との比率は、パラジウム1質量部に対して担体が10〜1000質量部であることが好ましく、30〜500質量部であることがより好ましい。パラジウム1質量部に対して担体が10質量部以上であることにより、パラジウムの分散状態が向上して反応成績が向上する。また、パラジウム1質量部に対して担体が1000質量部以下であることにより、工業的な実用性が向上する。
本発明の製造方法における上記触媒の使用量に特に制限はないが、生産効率を高める観点から、カルボン酸(I)とイソブチレンとの合計質量に対して、0.01〜20質量%が好ましく、0.1〜10質量%がより好ましく、0.5〜8質量%がさらに好ましく、1.0〜5質量%よりさらに好ましい。
(触媒活性化剤)
本発明の製造方法において用いる触媒活性化剤は、予め触媒に担持された状態で使用してもよく、反応混合物と共に反応装置に仕込んでもよい。触媒活性化剤としては、ナトリウム、カリウム、セシウム等のアルカリ金属の水酸化物、硝酸塩、カルボン酸塩または炭酸塩;マグネシウム、カルシウム、バリウム等のアルカリ土類金属の水酸化物、硝酸塩、カルボン酸塩または炭酸塩などが挙げられる。これらの触媒活性化剤は1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、入手性や反応活性の観点から、カルボン酸(I)の塩が好ましく、カルボン酸(I)のアルカリ金属塩がより好ましく、酢酸カリウムがさらに好ましい。
前記触媒活性化剤の使用量に特に制限はないが、触媒活性化剤の使用量は担体の質量と触媒活性化剤の使用量との総和100質量%に対して1〜20質量%が好ましく、3〜15質量%がより好ましい。
(酸素)
本発明の製造方法において用いる酸素としては、原子状および/または分子状酸素を用いることができ、好ましくは分子状酸素である。分子状酸素を用いる場合、窒素、アルゴン、ヘリウムおよび二酸化炭素等の不活性な気体との混合気体として用いるのが好ましい。この場合、酸素濃度は、反応系内で気体が爆発組成とならない範囲に調整して使用するのがより好ましい。
分子状酸素または分子状酸素を含む混合気体を反応系に供給する方法としては、反応系内の液相部に供給する方法、気相部に供給する方法、液相部と気相部の両方に供給する方法が挙げられる。
分子状酸素または分子状酸素を含む混合気体を反応系に供給する場合には、酸素分圧が好ましくは0.01〜200気圧(ゲージ圧)、より好ましくは0.1〜100気圧(ゲージ圧)の範囲内となるように供給すればよい。
(溶媒)
本発明の製造方法における、触媒および触媒活性化剤の存在下、カルボン酸(I)、イソブチレンおよび酸素の液相中での反応は、溶媒を用いてまたは無溶媒で実施することができる。
本発明の製造方法において必要に応じて用いる溶媒としては、例えばヘキサン、ヘプタン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン等の炭化水素(脂肪族炭化水素や芳香族炭化水素等);ピリジン、キノリン等の複素環式化合物;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、メチルtert−ブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル等のエーテル;アセトン、メチルエチルケトン、イソブチルメチルケトン等のケトン;カルボン酸エステル、炭酸ジエチル、炭酸プロピレン等のエステル;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド;アセトニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、フェノール等のアルコールなどが挙げられる。これらは、1種を単独で用いてよく、2種以上を併用してもよい。
上記反応に溶媒を用いる場合、溶媒の使用量は反応に悪影響を与えない範囲であれば特に制限はないが、カルボン酸(I)とイソブチレンとの合計質量に対して、通常は0.1〜1000質量倍程度であり、生産性の観点から0.4〜100質量倍が好ましい。
(反応条件)
本発明の製造方法においては、前記カルボン酸(I)の使用量は、イソブチレン1モルに対して1モル超50モル以下であることが好ましい。前記カルボン酸(I)の使用量(イソブチレン1モルに対する使用量)は、2モル以上であることがより好ましく、2.5モル以上であることがさらに好ましく、5モル以上、10モル以上、20モル以上とすることもできる。また前記イソブチレンの使用量は、45モル以下であることがより好ましく、40モル以下であることがさらに好ましく、35モル以下であることがよりさらに好ましい。前記使用量を1モル超とすることで、生産効率がより優れたものとなる。前記使用量を50モル以下とすることで、過剰なカルボン酸(I)の回収工程が短くなり、経済的に有利となる。
なお、カルボン酸(I)を複数回に分けて反応系内に投入した場合は、上記使用量は投入した合計使用量である。
本発明の製造方法における反応温度、反応圧力および反応時間等の反応条件は、カルボン酸(I)、イソブチレンおよび必要に応じて使用される溶媒の種類や組み合わせ、触媒の組成等に応じて適宜設定すればよく、特に限定されない。
例えば反応温度は80〜200℃の範囲内が好ましい。反応温度を80℃以上とすることで、反応速度が遅くなりすぎず、1,3−ビスアシルオキシ−2−メチレンプロパン(II)を効率的に製造することができる。反応温度は90℃以上がより好ましく、120℃以上がさらに好ましい。一方、反応温度を200℃以下とすることで、燃焼を含めた副反応が起こりにくくなり、1,3−ビスアシルオキシ−2−メチレンプロパン(II)を効率的に製造することができ、またカルボン酸による反応装置の腐食も抑制できる。反応温度は180℃以下がより好ましく、160℃以下がさらに好ましい。
また、反応時間は例えば0.5〜12時間の範囲とすることができる。生産効率の観点から1時間以上であってもよく、また同観点から10時間以下、8時間以下であってもよい。
本発明の製造方法における反応形態は、連続式、回分式のいずれであってもよく、特に限定されない。反応形態として例えば回分式を採用する場合には、触媒は反応装置に原料と共に一括して仕込めばよく、また、反応形態として例えば連続式を採用する場合には、触媒を反応装置に予め充填しておくか、あるいは、反応装置に原料と共に連続的に仕込めばよい。触媒は、固定床、流動床、懸濁床の何れの形態で使用してもよい。
(精製)
本発明の製造方法において、上記反応の後、精製を行ってもよい。具体的には、上記反応により生成された1,3−ビスアシルオキシ−2−メチレンプロパン(II)は、触媒を分離した後、反応溶液を精製することによって単離することができる。
触媒の分離の手段は特に限定されず、通常の固液分離手段により行うことができ、例えば、自然濾過、加圧濾過、減圧濾過、遠心濾過等の濾過法などを採用することができる。
反応溶液の精製の手段は特に限定されないが、蒸留法、抽出法またはカラムクロマトグラフィーなどを採用することができる。これらの方法は組み合わせて実施してもよい。中でも、蒸留法または抽出法が好ましい。
上記精製により分離された原料および溶媒は、再び反応に用いることができる。また、分離した触媒も、再び反応に用いることができる。
以上のような実施形態例で示される本発明の製造方法では、目的生成物に対し等モル以上の無機副生物が生成されず、目的生成物である1,3−ビスアシルオキシ−2−メチレンプロパン(II)を、高転化率、高選択率および高収率で生成効率よく製造することができる。
以下、本発明を実施例および比較例により具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
〔分析条件〕
反応後の溶液(反応混合物)の分析は、ガスクロマトグラフ GC2014(島津製作所社製 FID検出器)、キャピラリーカラム(アジレントテクノロジー社製 DB−1、長さ30m、内径0.25mm、膜厚0.25μm)を用いて、下記条件にて行った。
カラム温度 :50℃(5分)→10℃/分→250℃(5分)
FID温度 :250℃
注入口温度 :250℃
キャリアガス :ヘリウム
メイクアップガス :ヘリウム
注入量 :0.2μL
カラムのガス流速 :0.38mL/分
スプリット比 :20
〔製造例1:触媒1の調製〕
テトラクロロパラジウム酸ナトリウム4.00g(13.6mmol)およびテトラクロロ金酸四水和物3.90g(9.5mmol)を含む水溶液に、シリカ担体(5mmφ)250mL(144g)を浸し、全量吸水させた。続いて、メタケイ酸ナトリウム16g(131mmol)を含む水溶液200mLを加え、20時間静置させた。その後、ヒドラジン一水和物9.50g(190mmol)を添加し、パラジウム塩および金塩を金属に還元した。還元後の触媒を水洗した後、110℃で4時間乾燥した。その後、酢酸カリウム13.34g(136mmol)を含有する水溶液中に上記の金属パラジウムを含む担体を投入し、全液を吸収させた後、110℃で4時間乾燥して触媒1を調製した。
〔製造例2:触媒2の調製〕
テトラクロロパラジウム酸ナトリウム4.00g(13.6mmol)およびテトラクロロ金酸四水和物3.90g(9.5mmol)を含む水溶液に、シリカ担体(5mmφ)250mL(144g)を浸し、全量吸水させた。続いて、メタケイ酸ナトリウム16g(131mmol)を含む水溶液200mLを加え、20時間静置させた。その後、ヒドラジン一水和物9.50g(190mmol)を添加し、パラジウム塩および金塩を金属に還元した。還元後の触媒を水洗した後、110℃で4時間乾燥して触媒2を調製した。
〔実施例1〕
ガス導入口およびサンプリング口を備えた内容積100mLの電磁撹拌式オートクレーブに、前記製造例1で得られた触媒1を1.3g、酢酸を47.7g(794mmol)およびイソブチレンを1.4g(24mmol)仕込み、酸素/窒素=8/92(モル比)の混合ガスをオートクレーブ内が20気圧(ゲージ圧)となるように液相部に供給した後、撹拌しながらオートクレーブ内の温度を140℃に上げた。その後、酸素/窒素=8/92(モル比)の混合ガスで90気圧(ゲージ圧)を保ちながら200mL/分の流速で混合ガスを流しつつ、5時間反応させ、反応溶液を得た。
得られた反応溶液を前述の方法により分析したところ、イソブチレンの転化率は100%、1,3−ジアセトキシ−2−メチレンプロパンへの選択率は83%であった。また、得られた1,3−ジアセトキシ−2−メチレンプロパンの収量は3.5g(20mmol)であり、1,3−ジアセトキシ−2−メチレンプロパンの生成効率は0.55g(生成物)/{g(触媒)・hr}であった。
〔比較例1〕
触媒1の代わりに触媒2を使用し、6時間反応したこと以外は実施例1と同様の操作を行い、反応を行った。
得られた反応溶液を前述の方法により分析したところ、イソブチレンの転化率は66%、1,3−ジアセトキシ−2−メチレンプロパンへの選択率は10%、酢酸メタリルへの選択率は85%であった。1,3−ジアセトキシ−2−メチレンプロパンの収量は0.3g(1.6mmol)であり、1,3−ジアセトキシ−2−メチレンプロパンの生成効率は0.037g(生成物)/{g(触媒)・hr}であった。
〔比較例2〕
内径23mm、長さ20cmのステンレス製反応管に、前記製造例1で得られた触媒1を8.6g(約15mL)詰めた後、イソブチレン、酢酸、酸素、窒素および水を、イソブチレン:酢酸:酸素:窒素:水=30:7:8:53:2の体積比(気体換算)で70.5NL/hrの速度で流し、0.5MPaGの圧力下、160℃で反応させた。4時間後の反応管出口組成を分析したところ、1,3−ジアセトキシ−2−メチレンプロパンおよび酢酸メタリルの生成速度はそれぞれ0.16g(生成物)/{g(触媒)・hr}および0.22g(生成物)/{g(触媒)・hr}であり、反応管に導入したイソブチレンに対する1,3−ジアセトキシ−2−メチレンプロパンおよび酢酸メタリルの収率はそれぞれ0.8%および1.8%であった。反応したイソブチレンに対して二酸化炭素が6.9%の選択率で発生した。
その後、160℃、大気圧下で窒素のみを70NL/hrの速度で1時間流したのち、室温まで冷やして反応管から触媒を取り出した。その触媒1gをメタノール10mLに浸漬させ、溶液部を分析したところ、1,3−ジアセトキシ−2−メチレンプロパンの存在を確認した。すなわち、1,3−ジアセトキシ−2−メチレンプロパンは反応条件で十分に気化できず、触媒に吸着されていることがわかった。
上記した実施例1および比較例1、2の結果を下記の表1に示す。
Figure 2020022364

なお、表1中の各表記は下記のとおりである。
※1:生成物における1,3−ビスアシルオキシ−2−メチレンプロパン(II)への選択率
※2:1,3−ビスアシルオキシ−2−メチレンプロパン(II)の生成効率[g(生成物)/{g(触媒)・hr}]
※3:イソブチレン基準
実施例1は優れた選択率を示しており、生成物に対して等モル以上の無機副生物が発生しなかったことがわかる。また、転化率、選択率および収率から、比較例に比べ実施例は生産効率に優れることがわかる。
本発明の製造方法により、生成物に対し等モル以上の無機副生物を発生させず、かつ高い生産効率およびコストパフォーマンスで1,3−ビスアシルオキシ−2−メチレンプロパンを製造可能となる。得られる1,3−ビスアシルオキシ−2−メチレンプロパンは、工業的に有用な種々の化合物の製造原料として用いることができる。

Claims (7)

  1. 担体にパラジウムおよび周期表第11族の遷移金属が担持された触媒、ならびに、触媒活性化剤の存在下、下記一般式(I)で表されるカルボン酸、イソブチレンおよび酸素を液相中で反応させる、下記一般式(II)で表される1,3−ビスアシルオキシ−2−メチレンプロパンの製造方法。
    Figure 2020022364

    (式中、Rは水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜8のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数3〜8のシクロアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数2〜6のアルケニル基または置換基を有していてもよい炭素数6〜14のアリール基を表す。)
  2. 前記カルボン酸の使用量が、イソブチレン1モルに対して1モル超50モル以下である、請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記カルボン酸が酢酸であり、前記1,3−ビスアシルオキシ−2−メチレンプロパンが1,3−ジアセトキシ−2−メチレンプロパンである、請求項1または2に記載の製造方法。
  4. 前記触媒の使用量が、前記カルボン酸と前記イソブチレンとの合計質量に対して、0.01〜20質量%である、請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
  5. 前記触媒活性化剤が、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の、水酸化物、硝酸塩、カルボン酸塩および炭酸塩から選ばれる少なくとも1種である、請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
  6. 前記触媒活性化剤の使用量が、前記担体の質量と触媒活性化剤の使用量との総和100質量%に対して1〜20質量%である、請求項1〜5のいずれかに記載の製造方法。
  7. 前記液相中の反応における反応温度が、80〜200℃である、請求項1〜6のいずれかに記載の製造方法。

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