JPWO2019234873A1 - 熱交換換気装置 - Google Patents

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Abstract

熱交換換気装置(100)は、筐体(1)のうち板部(1d)の側の端部に装着され、筐体(1)の姿勢が板部(1a)を上方へ向けた第1の姿勢であるときに板部(1a)と向かい合う構造物から吊り下げられている部品に固定可能に突出された第1の固定部である固定部(51a)と、筐体(1)の姿勢が板部(1d)を上方へ向けた第2の姿勢であるときに板部(1a)と向かい合う構造物に取り付けられている部品に掛け合わせ可能に突出された掛け合わせ部と、を有する第1の取付金具(50)と、筐体(1)のうち第1の板部の側の端部に装着され、筐体(1)の姿勢が第1の姿勢であるときに板部(1a)と向かい合う構造物から吊り下げられている部品に固定可能に突出された第2の固定部である固定部を有する第2の取付金具および第3の取付金具と、を備える。

Description

本発明は、給気流と排気流との熱交換を行いながら換気を行う熱交換換気装置に関する。
住宅などの天井に設置される熱交換換気装置は、一般に、鉛直方向の寸法を抑えるために、給気送風機と熱交換器と排気送風機が水平方向へ並んだ水平設置とされる。熱交換換気装置は、室内の壁面に設置される場合には、給気送風機と熱交換器と排気送風機とが鉛直方向へ並んだ垂直設置とされることがある。
特許文献1には、熱交換換気装置の筐体に取り付けられた取付金具によって室内の壁面に固定されて垂直設置される熱交換換気装置が開示されている。取付金具は、筐体を構成する2つの側面に取り付けられる。
特開2005−106443号公報
従来、熱交換換気装置の筐体内へ取り込まれた空気に含まれる水分が凝縮することによって生じるドレン水の漏れ出しを防ぐために、熱交換換気装置には、ドレン水を保持するドレン受けが設けられる。ドレン水は、ドレン受けに溜められてから、筐体に設けられている排水口を通って筐体の外へ排出される。ドレン受けから排水口へのドレン水の流れを促すために、排水口へ向かうにしたがい下り勾配となるように筐体が傾けられることがある。
上記の特許文献1に開示される熱交換換気装置は、筐体の下面に設けられたドレン受けと、ドレン受けの側部に設けられドレン水を排出するための配管とを有する。特許文献1の熱交換換気装置の場合、筐体が傾けられた状態で設置するには、取付金具によって壁面に筐体を固定するときに筐体の傾き調整を行う必要がある。筐体を固定する際に筐体の傾き調整を行うことは困難であるため、特許文献1の熱交換換気装置では、ドレン水の排出を促すための調整によって設置の際の施工性が低下するという問題があった。
熱交換換気装置は、水平設置と垂直設置とが選択可能となることで、設置態様の自由度を高めることが可能となる。熱交換換気装置は、部品点数を少なくするとともに高い自由度での設置を可能とするために、共通の取付金具によって水平設置と垂直設置とが可能であることが望まれる。また、熱交換換気装置は、水平設置と垂直設置とのどちらが選択された場合も、ドレン水の排出を促すことができる設置を容易に実現できることが望まれる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、水平設置と垂直設置とのどちらが選択された場合もドレン水の排出を促すことができる設置を容易に実現可能とする熱交換換気装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる熱交換換気装置は、給気流と排気流との熱交換を行う。本発明にかかる熱交換換気装置は、給気吸込口と排気吹出口とが設けられた第1の板部と、給気吹出口と排気吸込口とが設けられた第2の板部と、給気吸込口から給気吹出口へ向かう給気流の経路である給気風路と排気吸込口から排気吹出口へ向かう排気流の経路である排気風路とを構成するとともに互いに向かい合う第3の板部および第4の板部と、を有する筐体を備える。本発明にかかる熱交換換気装置は、筐体の姿勢が第3の板部を上方へ向けた第1の姿勢であるときに第3の板部と向かい合う構造物から吊り下げられている部品に固定可能に突出された第1の固定部と、筐体の姿勢が第2の板部を上方へ向けた第2の姿勢であるときに第3の板部と向かい合う構造物に取り付けられている部品に掛け合わせ可能に突出された掛け合わせ部と、を有する第1の取付金具と、第1の取付金具よりも第1の板部の側に装着され、筐体の姿勢が第1の姿勢であるときに第3の板部と向かい合う構造物から吊り下げられている部品に固定可能に突出された第2の固定部を有する第2の取付金具および第3の取付金具と、を備える。
本発明にかかる熱交換換気装置は、水平設置と垂直設置とのどちらが選択された場合もドレン水の排出を促すことができる設置を容易に実現できるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1にかかる熱交換換気装置の構成を示す図 図1に示す熱交換換気装置を示す第1の平面図 図1に示す熱交換換気装置を示す第2の平面図 図1に示す熱交換換気装置が有する風路について説明する図 図1に示す熱交換換気装置が有する熱交換器の配置について説明する図 図1に示す熱交換換気装置が有する熱交換器の第1例を示す斜視図 図1に示す熱交換換気装置が有する熱交換器の第2例を示す斜視図 図3に示すVIII−VIII線における熱交換換気装置の断面図 図8に示す熱交換換気装置が垂直設置で配置された状態を示す図 図1に示す熱交換換気装置が有する第1の取付金具を示す斜視図 図10に示す第1の取付金具のうち第5の板部の側の部分を示す拡大図 図10に示す第1の取付金具のうち第6の板部の側の部分を示す拡大図 図1に示す熱交換換気装置が有する第2の取付金具および第3の取付金具を示す斜視図 図1に示す熱交換換気装置が天吊りによって設置された状態を示す正面図 図1に示す熱交換換気装置が壁掛けによって設置された状態を示す側面図
以下に、本発明の実施の形態にかかる熱交換換気装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる熱交換換気装置100の構成を示す図である。図2は、図1に示す熱交換換気装置100を示す第1の平面図である。図3は、図1に示す熱交換換気装置100を示す第2の平面図である。熱交換換気装置100は、排気流と給気流との熱交換を行いながら換気を行うことが可能な装置である。図1には、分解された状態における熱交換換気装置100の斜視図を示している。
熱交換換気装置100は、水平設置と垂直設置とのどちらも可能とされている。熱交換換気装置100は、天井へ設置される場合、水平設置とされる。熱交換換気装置100は、壁面に掛けられて設置される壁掛けとされる場合、垂直設置とされる。図2には、水平設置とされた熱交換換気装置100を下方から見た場合の構成を示している。図3には、水平設置とされた熱交換換気装置100を前方から見た場合の構成を示している。
熱交換換気装置100は、室外から室内への給気と室内から室外への排気とにより室内を換気することで、室内の快適な空気環境を維持する。また、熱交換換気装置100は、給気流と排気流との熱交換により、室内へ取り込まれる空気と室内の空気との温度差を小さくして、室内の空調負担を低減させる。
熱交換換気装置100は、給気流を発生させる給気送風機2と、排気流を発生させる排気送風機3と、給気流と排気流との熱交換を行う熱交換器4と、給気送風機2と排気送風機3と熱交換器4とが収容された筐体1とを備える。給気送風機2は、室外の空気を筐体1内へ取り込み、筐体1内へ取り込まれた空気を室内へ送る。排気送風機3は、室内の空気を筐体1内へ取り込み、筐体1内へ取り込まれた空気を室外へ送る。筐体1には、給気流が通過する給気風路と排気流が通過する排気風路とが設けられている。
熱交換換気装置100が水平設置で設置される場合、給気送風機2と熱交換器4と排気送風機3とは水平方向へ並ぶ。熱交換換気装置100が垂直設置で設置される場合、給気送風機2と熱交換器4と排気送風機3とは鉛直方向へ並ぶ。以下の説明では、熱交換換気装置100が水平設置で設置されるときの筐体1の姿勢を第1の姿勢、熱交換換気装置100が垂直設置で設置されるときの筐体1の姿勢を第2の姿勢、と称する。
筐体1は、直方体形状を呈する箱体であって、6つの板部1a,1b,1c,1d,1e,1fから構成されている。第1の板部である板部1cは、給気吸込口5と排気吹出口8とが設けられた部分である。第2の板部である板部1dは、給気吹出口6と排気吸込口7とが設けられている。筐体1が第1の姿勢であるとき、板部1c,1dは、横へ向けられる側面となる部分である。板部1cは、筐体1が呈する直方体形状における長手方向のうちの一方の端をなす。板部1dは、筐体1が呈する直方体形状における長手方向のうちの他方の端をなす。
第3の板部である板部1aと、第4の板部である板部1bとは、板部1cと板部1dとの間にて互いに向かい合わせて設けられた部分である。筐体1が第1の姿勢であるとき、板部1aは、上方へ向けられる天面となる部分である。筐体1が第1の姿勢であるとき、板部1bは、下方へ向けられる底面となる部分である。板部1aと板部1bとは、給気吸込口5から熱交換器4を通って給気吹出口6へ向かう給気流の経路である給気風路と、排気吸込口7から熱交換器4を通って排気吹出口8へ向かう排気流の経路である排気風路とを構成する。
第5の板部である板部1eと第6の板部である板部1fとは、板部1cと板部1aとに垂直な部分であって、かつ板部1cと板部1dとの間にて互いに向かい合わせて設けられた部分である。筐体1が第1の姿勢であるときに、板部1eは、前方へ向けられる正面となる部分である。筐体1が第1の姿勢であるときに、板部1fは、後方へ向けられる背面となる部分である。
板部1eには、熱交換換気装置100の全体を制御する制御装置9が設けられている。制御装置9は、給気送風機2の駆動と排気送風機3の駆動との制御により、熱交換換気装置100の換気風量を制御する。
板部1bのうち熱交換器4と対向する位置には、開口10が形成されている。開口10の位置は、筐体1が第1の姿勢であるときにおける熱交換器4の下方側の位置である。熱交換換気装置100が天井裏に水平設置される場合には、天井には、天井よりも下方からの開口10と制御装置9とへの作業のための点検口11が設けられる。図1および図2には、点検口11の範囲を破線によって示している。筐体1内に収容される構成要素は、開口10を通して着脱可能とされている。
なお、筐体1が第2の姿勢とされた場合には、板部1cは底面、板部1dは天面、板部1bは正面、板部1aは背面、板部1e,1fは側面となる。熱交換換気装置100が垂直設置とされるケースとして、居室の壁に埋め込まれて設置される場合、あるいは建物の居室以外の機械室あるいは納戸といった室内の壁面に掛けられて設置される場合があり得る。熱交換換気装置100は、開口10を正面に向けた状態で掛けられることで、開口10と制御装置9とへの作業は、正面から点検口11を介さずに行うことができる。熱交換換気装置100は、筐体1が第2の姿勢とされることで、点検口11を介さない作業が可能となりメンテナンス時の作業性を向上できる場合がある。なお、熱交換換気装置100は、壁に埋め込まれて設置される場合には、壁面に形成された点検口11を介して開口10と制御装置9とへの作業が可能とされても良い。
第1のドレン受けであるドレンパン12は、熱交換器4に対して、筐体1が第1の姿勢であるときの下方に配置されている。ドレンパン12は、筐体1が第1の姿勢であるときに熱交換器4で生じたドレン水を溜める。ドレンパン12は、板部1bに取り付けられることによって開口10を塞ぐ。
給気フィルター13は、筐体1の内部において熱交換器4の板部1c側に配置される。排気フィルター14は、筐体1の内部において熱交換器4の板部1d側に配置される。
図4は、図1に示す熱交換換気装置100が有する風路について説明する図である。図4には、筐体1の内部の構成を、筐体1が第1の姿勢とされた場合における下方から見た状態を示している。
熱交換換気装置100は、熱交換換気と普通換気とを切り換えるダンパー20を有する。熱交換換気は、給気流17と排気流18との間の熱交換を伴う換気である。熱交換換気装置100は、熱交換換気では、熱交換器4による排気流18との熱交換を経た給気流17を室内へ送る。熱交換換気装置100は、室外より室内のほうが快適な温度である場合に、熱交換換気により室外の空気の温度を室内の空気の温度に近づけることで、空調負担を低減させる。
普通換気は、給気流17と排気流18との間の熱交換を伴わない換気である。熱交換換気装置100は、普通換気では、熱交換器4による排気流18との熱交換を経ない給気流17を室内へ送る。熱交換換気装置100は、室内より室外のほうが快適な温度である場合に、普通換気により快適な温度の空気を室外から室内へ送ることで、室内を快適な温度にするとともに空調負荷を低減させる。また、普通換気では、熱交換器4への排気流18の通過による圧力損失が抑えられることから、熱交換換気装置100の消費電力を低減することができる。なお、図4において、排気流18は、熱交換換気の場合における排気流とする。バイパス気流19は、普通換気の場合における排気流とする。筐体1には、給気流17が通過する給気風路15と、排気流18とバイパス気流19とが通過する排気風路16とが設けられている。
給気風路15は、給気吸込口5と熱交換器4のうち給気流17が流入する面との間の上流側風路15aと、熱交換器4のうち給気流17が流出する面と給気吹出口6との間の下流側風路15bとを含む。室外から給気吸込口5へ吸い込まれた給気流17は、上流側風路15aを通り、給気フィルター13を通過してから熱交換器4へ流入する。熱交換器4から流出した給気流17は、下流側風路15bを通り、給気吹出口6から室内へ向けて吹き出される。
排気風路16は、排気吸込口7と熱交換器4のうち排気流18が流入する面との間の上流側風路16aと、熱交換器4のうち排気流18が流出する面と排気吹出口8との間の下流側風路16bとを含む。室内から排気吸込口7へ吸い込まれた排気流18は、上流側風路16aを通り、排気フィルター14を通過してから熱交換器4へ流入する。熱交換器4から流出した排気流18は、下流側風路16bを通り、排気吹出口8から室外へ向けて吹き出される。
バイパス風路21は、熱交換器4の外に設けられた風路である。上流側風路16aには、熱交換器4へ向かう排気流18が通過する熱交換側開口部22と、バイパス風路21へ向かうバイパス気流19が通過するバイパス側開口部23とが設けられている。ダンパー20は、熱交換側開口部22とバイパス側開口部23との間にて回動可能に支持されている。切り換え部であるダンパー20は、排気吸込口7から熱交換器4への排気流18の流動と排気吸込口7からバイパス風路21へのバイパス気流19の流動とを切り換える。制御装置9は、ダンパー20の動作の制御により、熱交換換気と普通換気との切り換えを制御する。
熱交換換気において、ダンパー20は、バイパス側開口部23を塞ぐ。排気流18は、上流側風路16aから熱交換側開口部22を通過して、熱交換器4へ進行する。一方、普通換気において、ダンパー20は、熱交換側開口部22を塞ぐ。バイパス気流19は、上流側風路16aからバイパス側開口部23を通過して、バイパス風路21へ進行する。熱交換器4を通過した排気流18とバイパス風路21を通過したバイパス気流19とは、下流側風路16bを通過して排気吹出口8へ進行する。筐体1内に形成された各風路には、結露を生じにくくさせるために、図1に示す断熱部品27が設けられている。
図5は、図1に示す熱交換換気装置100が有する熱交換器4の配置について説明する図である。図5には、熱交換換気装置100からドレンパン12と給気フィルター13と排気フィルター14とが外された状態の斜視図を示している。熱交換器4は、板部1aとドレンパン12との間に配置される。熱交換器4は、筐体1内において、筐体1の長手方向における中央に位置する。
熱交換換気装置100のメンテナンスの際に、ドレンパン12が開口10から外されて、給気フィルター13と排気フィルター14とが筐体1内から開口10を通して外される。さらに、熱交換器4と給気送風機2と排気送風機3とが筐体1内から開口10を通して外される。筐体1が第1の姿勢であるときにおける熱交換器4の直下には、メンテナンスの際における熱交換器4の落下を防ぐための複数の押さえ板24が設けられている。開口10からドレンパン12を取り外し可能としたことで、開口10を通して熱交換器4と給気送風機2と排気送風機3とを筐体1内から取り出すことができる。
図6は、図1に示す熱交換換気装置100が有する熱交換器4の第1例を示す斜視図である。第1例にかかる熱交換器4は、四角柱形状をなす。第1例にかかる熱交換器4は、給気流17の向きと排気流18の向きとが互いに垂直である直交型の熱交換器である。
熱交換器4は、給気風路15と排気風路16との間に設けられている。熱交換器4は、給気流17と排気流18との間の全熱交換を行う。熱交換器4は、互いに間隔が設けられて配置された複数の仕切材30と、複数の仕切材30の間隔を保持する間隔保持材31とを備える。熱交換器4は、仕切材30と間隔保持材31とを積層させて構成された積層体である。仕切材30は、平坦に加工されたシート材である。間隔保持材31は、波形の凹凸が施されたシート材である。仕切材30と間隔保持材31とは、互いに接合されている。
熱交換器4は、仕切材30と間隔保持材31とを積層させた方向である積層方向を板部1eと板部1fとに平行にして配置されている。熱交換器4は、積層方向を板部1cと板部1dとに平行にして配置されても良い。
積層体において、波形の折り目の方向が互いに垂直となるように向きを異ならせた間隔保持材31が、仕切材30を介して交互に積層されている。これにより、熱交換器4には、排気流18が通過する一次通路32と給気流17が通過する二次通路33とが積層方向において交互に設けられている。仕切材30では、給気流17と排気流18とを混合させずに、一次通路32を通過する排気流18と二次通路33を通過する給気流17との間の顕熱交換と潜熱交換とが行われる。なお、熱交換器4は、顕熱交換と潜熱交換との一方のみを行うものであっても良い。
仕切材30と間隔保持材31とには、紙が使用されている。熱交換器4は、仕切材30と間隔保持材31とに紙が使用されることによって、製造コストを抑えることができる。紙によって一次通路32と二次通路33が構成されていることで、熱交換によって発生した結露水を一次通路32と二次通路33とによって保持することができる。また、風路へ進入した結露水が結氷することによる風路の閉塞を低減できる。
図7は、図1に示す熱交換換気装置100が有する熱交換器4の第2例を示す斜視図である。第2例にかかる熱交換器4は、六角柱形状をなす。第2例にかかる熱交換器4は、給気流17の向きと排気流18の向きとを180度異ならせた対向流型の熱交換器である。熱交換換気装置100には、第1例にかかる熱交換器4と第2例にかかる熱交換器4とのどちらが適用されても良い。熱交換器4の形状は、多角柱形状であれば良く、六角柱形状および四角柱形状以外の形状であっても良い。なお、図1には、第2例にかかる熱交換器4を示している。対向流型の熱交換器4が設けられることにより、熱交換換気装置100は、高い熱交換効率での熱変換を行うことができる。
次に、熱交換換気装置100におけるドレン水の排出のための構成について説明する。図8は、図3に示すVIII−VIII線における熱交換換気装置100の断面図である。図8には、水平設置で設置された熱交換換気装置100を示している。筐体1が第1の姿勢であるとき、図2に示す板部1bが下方へ向けられている。第2のドレン受けであるドレンパン35と第3のドレン受けであるドレンパン36と第4のドレン受けであるドレンパン37とは、板部1bのうち筐体1内側の面に設けられており、筐体1に収容されている。
ドレンパン35は、給気風路15の上流側風路15aと排気風路16の下流側風路16bとのうち、筐体1が第1の姿勢であるときの下方側と筐体1が第2の姿勢であるときの下方側とに配置されている。ドレンパン35は、上流側風路15aと下流側風路16bとにおいてドレン水を保持する。
ドレンパン36は、排気風路16の上流側風路16aと給気風路15の下流側風路15bとのうち、筐体1が第1の姿勢であるときの下方側に配置されている。ドレンパン36は、上流側風路16aと下流側風路15bとにおいてドレン水を保持する。
ドレンパン37は、バイパス風路21のうち筐体1が第1の姿勢であるときの下方側に配置されている。ドレンパン37は、バイパス風路21においてドレン水を保持する。熱交換換気装置100は、4つのドレンパン12,35,36,37によってドレン水を保持可能とする。4つのドレンパン12,35,36,37は、筐体1の外へドレン水を排出させる経路を構成可能に、互いに連結されている。
第1の排水口25は、筐体1が第1の姿勢であるときの筐体1の下部に位置している。第1の排水口25は、筐体1内に保持されたドレン水を筐体1の外へ流出させる。第1の排水口25は、ドレンパン12のうち給気フィルター13側の端部12aから、筐体1の長手方向に垂直な向きに立てられている。第1の排水口25は、板部1eに対して垂直に立てられている。仮に、第1の排水口25が筐体1の長手方向に平行な向きとされた場合、第1の排水口25が給気フィルター13または排気フィルター14の着脱の妨げとなることがあり得る。第1の排水口25が筐体1の長手方向に垂直とされたことで、給気フィルター13または排気フィルター14の着脱の妨げとならない態様で第1の排水口25を配置することができる。
筐体1が第1の姿勢であるときにおいて、第1の排水口25の高さ位置は、板部1bの高さ位置と同等とされている。筐体1が第1の姿勢であるときにおけるできるだけ低い位置に第1の排水口25が設けられていることで、熱交換換気装置100は、第1の排水口25からの排水を促すことができる。
ドレンパン36とドレンパン37との境界には、排水経路を構成する排水経路部38aが設けられている。排水経路部38aは、ドレンパン36とドレンパン37とをつなぐとともに、筐体1が第1の姿勢であるときにドレンパン36のほうがドレンパン37よりも高い位置となるように形成された部分である。ドレンパン36に溜められたドレン水は、排水経路部38aを通ってドレンパン37へ流れる。
ドレンパン37と、ドレンパン12の端部12aとの境界には、排水経路を構成する排水経路部38cが設けられている。排水経路部38cは、ドレンパン37と端部12aとをつなぐとともに、筐体1が第1の姿勢であるときにドレンパン37のほうが端部12aよりも高い位置となるように形成された部分である。ドレンパン37に溜められたドレン水は、排水経路部38cを通って端部12aへ流れる。端部12aへ流れたドレン水は、第1の排水口25から筐体1の外へ排出される。
ドレンパン35と、ドレンパン12の端部12aとの境界には、排水経路を構成する排水経路部38bが設けられている。排水経路部38bは、給気フィルター13と板部1eとの間に設けられている。排水経路部38bは、ドレンパン35と端部12aとをつなぐとともに、筐体1が第1の姿勢であるときにドレンパン35のほうが端部12aよりも高い位置となるように形成された部分である。ドレンパン35に溜められたドレン水は、排水経路部38bを通って端部12aへ流れる。端部12aへ流れたドレン水は、第1の排水口25から筐体1の外へ排出される。
ドレンパン35には、上流側風路15aと下流側風路16bとの間を仕切る仕切り部39が形成されている。下流側風路16bで凝縮した水は、仕切り部39が設けられていることで、上流側風路15aで凝縮した水と混在せずに排水経路部38bへ進行する。室外の空気が多湿である場合、霧などによって室外が一時的に多湿状態になったことが想定される。熱交換換気装置100は、上流側風路15aで凝縮した水をドレンパン35に保持しておき、換気運転によって水を蒸発させても良い。
図9は、図8に示す熱交換換気装置100が垂直設置で配置された状態を示す図である。図9には、図8に示す断面と同じ断面を示している。筐体1が第2の姿勢であるときに、板部1cが下方へ向けられている。第2の排水口26は、筐体1が第2の姿勢であるときにおける筐体1の下部に位置している。第2の排水口26は、筐体1内に保持されたドレン水を筐体1の外へ流出させる。第2の排水口26は、板部1cのうちドレンパン35の隣に設けられている。第2の排水口26は、板部1cに垂直に立てられている。第1の排水口25が筐体1から立てられている方向と、第2の排水口26が筐体1から立てられている方向とは、互いに垂直である。
筐体1が第2の姿勢とされたことで、筐体1内で発生したドレン水は、下方へ向かって移動する。ドレン水は、各風路を構成する壁部あるいは各ドレンパン12,35,36,37を伝って下方へ流れるか、壁部および各ドレンパン12,35,36,37を離れて下方へ落下する。板部1cにまで到達したドレン水は、第2の排水口26から筐体1の外へ排出される。筐体1内には、板部1cにおけるドレン水の漏れを防止するための構成が設けられても良く、ドレンパンが設けられても良い。給気吸込口5と排気吹出口8との筐体1内側の端には、ドレン水を堰き止めるための構成が設けられても良い。これにより、板部1cまで到達したドレン水を漏れなく第2の排水口26から排出することができる。
次に、熱交換換気装置100が有する第1、第2および第3の取付金具について説明する。図10は、図1に示す熱交換換気装置100が有する第1の取付金具50を示す斜視図である。図11は、図10に示す第1の取付金具50のうち第5の板部である板部1eの側の部分を示す拡大図である。図12は、図10に示す第1の取付金具50のうち第6の板部である板部1fの側の部分を示す拡大図である。図13は、図1に示す熱交換換気装置100が有する第2の取付金具54および第3の取付金具55を示す斜視図である。第1の取付金具50は、筐体1の長手方向における一方の端に装着される。第2の取付金具54および第3の取付金具55は、筐体1の長手方向における他方の端に装着される。第2の取付金具54および第3の取付金具55は、第1の取付金具50よりも板部1cの側に装着される。
図10に示すように、第1の取付金具50の部位50aは、板部1aのうち板部1d側の端に接している。第1の取付金具50は、部位50aから垂直に折り曲げられた2つの部位50b,50dを有する。部位50bは、板部1eに接している。部位50dは、板部1fに接している。第1の取付金具50は、部位50bと部位50dとが筐体1にねじ止めされることによって、筐体1に固定される。
図11に示すように、部位50bは、板部1eに対し垂直に立てられた固定部51aを有する。固定部51aは、凹部51bを有しておりU型を呈する部分であって、先端部が曲げられている。図12に示すように、部位50dは、板部1fに対し垂直に立てられた固定部52aを有する。固定部52aは、凹部52bを有しており、固定部51aと同様に形成されている。第1の固定部である固定部51a,52aは、筐体1の姿勢が第1の姿勢とされて熱交換換気装置100が天吊りにて設置される場合に使用される。
部位50aのうち、筐体1の姿勢が第2の姿勢であるときにおける上端には、掛け合わせ部50cが形成されている。掛け合わせ部50cは、筐体1の姿勢が第2の姿勢とされて熱交換換気装置100が壁掛けによって設置される場合に使用される。
図10に示す掛け金具53は、筐体1の姿勢が第2の姿勢であるときに板部1aと向かい合う構造物である壁に取り付けられる部品である。掛け合わせ部50cは、第1の取付金具50のうち掛け金具53に掛け合わせ可能に部位50aから突出された部分である。掛け合わせ部50cは、筐体1が第2の姿勢である状態にて、板部1dと同じ高さ位置からいったん上方へ延びてから下方へ向かうように折り曲げられている。掛け合わせ部50cのうち、上方へ向けられた折り目よりも下方にある端部は、板部1aに対して傾斜をなしている。
掛け金具53には、掛け金具53の下端から上方へ折り曲げられて突出された突出部53aが設けられている。掛け金具53の掛け合せられた掛け合わせ部50cは、突出部53aに接する。掛け金具53の下端には、2つの孔53bが設けられている。掛け合わせ部50cには、2つの凸部50eが設けられている。凸部50eは、凸部50eの先端へ向かうにしたがい幅が狭くなるテーパ形状をなす。掛け合わせ部50cは、2つの凸部50eの各々が孔53bへ挿入されることで、掛け金具53に掛け合せられる。
図13に示すように、第2の取付金具54は、板部1eのうち板部1c側の端に接している。第2の取付金具54は、板部1eにねじ止めされることによって、筐体1に固定される。第2の取付金具54は、板部1eに対し垂直に立てられた固定部54aを有する。固定部54aは、凹部54bを有しておりU型を呈する部分であって、先端部が曲げられている。
第3の取付金具55は、板部1fのうち板部1c側の端に接している。第3の取付金具55は、板部1fにねじ止めされることによって、筐体1に固定される。第3の取付金具55は、板部1fに対し垂直に立てられた固定部55aを有する。固定部55aは、凹部55bを有しておりU型を呈する部分であって、先端部が曲げられている。第2の固定部である固定部54a,55aは、筐体1の姿勢が第1の姿勢とされて熱交換換気装置100が天吊りによって設置される場合に使用される。
第1の取付金具50と第2の取付金具54と第3の取付金具55とは、板金への切削加工と折り曲げ加工とによって形成できる。熱交換換気装置100は、第1の取付金具50と第2の取付金具54と第3の取付金具55とを用いた水平設置と、第1の取付金具50を用いた垂直設置とが可能とされている。熱交換換気装置100は、水平設置と垂直設置とにおいて共通の取付金具である第1の取付金具50を使用できる。熱交換換気装置100は、水平設置と垂直設置とで互いに異なる取付金具を要する場合と比べて、部品点数を少なくすることができる。よって、熱交換換気装置100は、部品点数を少なくできるとともに高い自由度での設置が可能である。
図14は、図1に示す熱交換換気装置100が天吊りによって設置された状態を示す正面図である。熱交換換気装置100は、天井裏の上方に位置する建材60から吊り下げられている。板部1aは、建材60に向い合せられる。建材60には、寸切りボルトである4つのボルト57が設けられている。ボルト57は、ボルト57の上端部が建材60に埋め込まれて、建材60から吊り下げられている部品である。ボルト57の軸方向は、鉛直方向に一致している。
4つのボルト57のうちの2つは、板部1eに対向する位置に設けられている。4つのボルト57のうちの他の2つは、板部1fに対向する位置に設けられている。図14では、4つのボルト57のうち、板部1eに対向する2つのボルト57を示している。
第1の取付金具50の固定部51aは、板部1eに対向する2つのボルト57のうち板部1dの側にあるボルト57に固定可能に突出している。ナット56は、凹部51bに通されたボルト57の下方からねじ込まれて、固定部51aに締結される。固定部51aは、ナット56の締め付けによってボルト57に固定される。
図12に示す固定部52aは、板部1fに対向する2つのボルト57のうち板部1dの側にあるボルト57に固定可能に突出している。固定部52aは、固定部51aと同様に、ナット56の締め付けによってボルト57に固定される。
第2の取付金具54の固定部54aは、板部1eに対向する2つのボルト57のうち板部1cの側のボルト57に固定可能に突出している。ナット56は、凹部54bに通されたボルト57の下方からねじ込まれて、固定部54aに締結される。固定部54aは、ナット56の締め付けによってボルト57に固定される。
図13に示す第3の取付金具55の固定部55aは、板部1eに対向する2つのボルト57のうち板部1cの側のボルト57に固定可能に突出している。ナット56は、凹部55bに通されたボルト57の下方からねじ込まれて、固定部55aに締結される。固定部55aは、ナット56の締め付けによってボルト57に固定される。
このように、熱交換換気装置100は、4箇所の固定部51a,52a,54a,55aの各々がボルト57に固定されることによって、建材60から吊り下げられて設置される。建材60に対する筐体1の傾きは、各固定部51a,52a,54a,55aにおけるナット56の締め込み度合いを変えることによって調整される。
熱交換換気装置100は、板部1fの側から板部1eの側へ向かうにつれて下方へ向かうように筐体1が傾けられることによって、第1の排水口25からのドレン水の排出を促すことができる。熱交換換気装置100は、ナット56の締め込みによって筐体1の傾きを調整できることから、ドレン水の排出を促すことができる設置を容易に実現できる。
図15は、図1に示す熱交換換気装置100が壁掛けによって設置された状態を示す側面図である。掛け金具53は、壁面61に固定されている。熱交換換気装置100は、掛け合わせ部50cが掛け金具53に掛け合せられることにより、壁面61に掛けられて設置される。板部1aは、壁面61に向い合せられる。
掛け金具53の突出部53aへ上方から第1の取付金具50の掛け合わせ部50cを接触させることにより、掛け金具53に掛け合わせ部50cが掛け合せられる。掛け合わせ部50cに傾斜が施されていることにより、掛け金具53に掛け合わせ部50cが掛け合せられることにより、筐体1は、板部1bの側が下がるように傾けられる。熱交換換気装置100は、水平器などを用いた傾きの微調整を行わなくても、所望とする傾きで設置することができる。また、熱交換換気装置100の設置の際に、熱交換換気装置100に傾斜を施すことが忘れられるという事態を防ぐこともできる。
熱交換換気装置100は、板部1aの側から板部1bの側へ向かうにつれて下方へ向かうように筐体1が傾けられることによって、第2の排水口26からのドレン水の排出を促すことができる。熱交換換気装置100は、掛け合わせ部50cの折り曲げ形状によって筐体1に傾きを持たせることができることから、ドレン水の排出を促すことができる設置を容易に実現できる。
凸部50eがテーパ形状とされていることで、掛け金具53の孔53bに到達した凸部50eを孔53bへ容易に挿入することができる。2つの凸部50eの各々が孔53bへ挿入されることで、掛け金具53へ第1の取付金具50が正しく掛け合せられて、熱交換換気装置100が位置決めされる。下方から持ち上げられた熱交換換気装置100を壁面61に設置する際に、掛け金具53と掛け合わせ部50cとを目視できない場合でも、孔53bへの凸部50eの挿入によって、熱交換換気装置100の位置決めを簡単に行うことができる。
実施の形態1によると、熱交換換気装置100は、第1の取付金具50と第2の取付金具54と第3の取付金具55とを備えることで、第1の姿勢と第2の姿勢とのどちらの筐体1にも、ドレン水の排出を促し得る傾斜を容易に持たせることができる。これにより、熱交換換気装置100は、水平設置と垂直設置とのどちらが選択された場合もドレン水の排出を促すことができる設置を容易に実現できるという効果を奏する。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 筐体、1a,1b,1c,1d,1e,1f 板部、2 給気送風機、3 排気送風機、4 熱交換器、5 給気吸込口、6 給気吹出口、7 排気吸込口、8 排気吹出口、9 制御装置、10 開口、11 点検口、12,35,36,37 ドレンパン、12a 端部、13 給気フィルター、14 排気フィルター、15 給気風路、15a,16a 上流側風路、15b,16b 下流側風路、16 排気風路、17 給気流、18 排気流、19 バイパス気流、20 ダンパー、21 バイパス風路、22 熱交換側開口部、23 バイパス側開口部、24 押さえ板、25 第1の排水口、26 第2の排水口、27 断熱部品、30 仕切材、31 間隔保持材、32 一次通路、33 二次通路、38a,38b,38c 排水経路部、39 仕切り部、50 第1の取付金具、50a,50b,50d 部位、50c 掛け合わせ部、50e 凸部、51a,52a,54a,55a 固定部、51b,52b,54b,55b 凹部、53 掛け金具、54 第2の取付金具、55 第3の取付金具、56 ナット、57 ボルト、60 建材、61 壁面、100 熱交換換気装置。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる熱交換換気装置は、給気流と排気流との熱交換を行う。本発明にかかる熱交換換気装置は、給気吸込口と排気吹出口とが設けられた第1の板部と、第1の板部と向かい合う第2の板部と、給気吸込口から給気吹出口へ向かう給気流の経路である給気風路と排気吸込口から排気吹出口へ向かう排気流の経路である排気風路とを構成するとともに互いに向かい合う第3の板部および第4の板部と、を有する筐体を備える。本発明にかかる熱交換換気装置は、筐体の姿勢が第3の板部を上方へ向けた第1の姿勢であるときに第3の板部と向かい合う構造物から吊り下げられている部品に固定可能に突出された第1の固定部と、筐体の姿勢が第2の板部を上方へ向けた第2の姿勢であるときに第3の板部と向かい合う構造物に取り付けられている部品に掛け合わせ可能に突出された掛け合わせ部と、を有する第1の取付金具と、第1の取付金具よりも第1の板部の側に装着され、筐体の姿勢が第1の姿勢であるときに第3の板部と向かい合う構造物から吊り下げられている部品に固定可能に突出された第2の固定部を有する第2の取付金具および第3の取付金具と、を備える。
1 筐体、1a,1b,1c,1d,1e,1f 板部、2 給気送風機、3 排気送風機、4 熱交換器、5 給気吸込口、6 給気吹出口、7 排気吸込口、8 排気吹出口、9 制御装置、10 開口、11 点検口、12,35,36,37 ドレンパン、12a 端部、13 給気フィルター、14 排気フィルター、15 給気風路、15a,16a 上流側風路、15b,16b 下流側風路、16 排気風路、17 給気流、18 排気流、19 バイパス気流、20 ダンパー、21 バイパス風路、22 熱交換側開口部、23 バイパス側開口部、24 押さえ板、25 第1の排水口、26 第2の排水口、27 断熱部品、30 仕切材、31 間隔保持材、32 一次通路、33 二次通路、38a,38b,38c 排水経路部、39 仕切り部、50 第1の取付金具、50a,50b,50d 部位、50c 掛け合わせ部、50e 凸部、51a,52a,54a,55a 固定部、51b,52b,54b,55b 凹部、53 掛け金具、53a 突出部、53b 孔、54 第2の取付金具、55 第3の取付金具、56 ナット、57 ボルト、60 建材、61 壁面、100 熱交換換気装置。

Claims (5)

  1. 給気流と排気流との熱交換を行う熱交換換気装置であって、
    給気吸込口と排気吹出口とが設けられた第1の板部と、給気吹出口と排気吸込口とが設けられた第2の板部と、前記給気吸込口から前記給気吹出口へ向かう前記給気流の経路である給気風路と前記排気吸込口から前記排気吹出口へ向かう前記排気流の経路である排気風路とを構成するとともに互いに向かい合う第3の板部および第4の板部と、を有する筐体と、
    前記筐体の姿勢が前記第3の板部を上方へ向けた第1の姿勢であるときに前記第3の板部と向かい合う構造物から吊り下げられている部品に固定可能に突出された第1の固定部と、前記筐体の姿勢が前記第2の板部を上方へ向けた第2の姿勢であるときに前記第3の板部と向かい合う構造物に取り付けられている部品に掛け合わせ可能に突出された掛け合わせ部と、を有する第1の取付金具と、
    前記第1の取付金具よりも前記第1の板部の側に装着され、前記筐体の姿勢が前記第1の姿勢であるときに前記第3の板部と向かい合う構造物から吊り下げられている部品に固定可能に突出された第2の固定部を有する第2の取付金具および第3の取付金具と、
    を備えることを特徴とする熱交換換気装置。
  2. 前記筐体は、前記第1の板部と前記第3の板部とに垂直かつ互いに向かい合う第5の板部と第6の板部とを有し、
    前記第1の取付金具は、2つの前記第1の固定部を有し、2つの前記第1の固定部のうちの一方が前記第5の板部に対し垂直に立てられており、かつ2つの前記第1の固定部のうちの他方が前記第6の板部に対し垂直に立てられており、
    前記第2の取付金具は、前記第5の板部に対し垂直に立てられた前記第2の固定部を有し、
    前記第3の取付金具は、前記第6の板部に対し垂直に立てられた前記第2の固定部を有することを特徴とする請求項1に記載の熱交換換気装置。
  3. 前記第5の板部に対して垂直に立てられ、前記筐体の姿勢が前記第1の姿勢であるときに前記筐体の外へドレン水を排出させる第1の排水口と、
    前記第2の板部に対して垂直に立てられ、前記筐体の姿勢が前記第2の姿勢であるときに前記筐体の外へドレン水を排出させる第2の排水口と、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の熱交換換気装置。
  4. 前記掛け合わせ部は、前記筐体が前記第2の姿勢である状態にて前記第2の板部の高さからいったん上方へ延びてから下方へ向かうように折り曲げられており、かつ前記第3の板部に対して傾斜をなしていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の熱交換換気装置。
  5. 前記掛け合わせ部には、前記第3の板部と向かい合う構造物に取り付けられた前記部品に設けられている孔へ挿入される凸部が設けられており、
    前記凸部は、前記凸部の先端へ向かうにしたがい幅が狭くなるテーパ形状をなしていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の熱交換換気装置。
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